JP2007145100A - Ctc用伝送回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】フレーム伝送方式等の伝送方式は維持しながらもノイズ耐性が向上するよう受信回路を改良する。
【解決手段】鉄道用の伝送回線30に接続されるとそれを介して電文伝送を行う送信回路および受信回路70を備え、送信回路が電文送信に際して電文送受信の合間に休止期間をとるフレーム伝送方式のものであり、受信回路70が受信開始タイミングSの後に一定周期tで受信信号Cのサンプリングを繰り返すことにより電文受信を行うようになっているCTC用伝送回路42において、受信信号Cにおける受信開始直後のパルスの幅Wを調べてこのパルス幅Wが一定周期tに満たないときにはリセット信号Rを出して受信状態をリセットするパルス幅確認回路71を受信回路60に設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】鉄道用の伝送回線30に接続されるとそれを介して電文伝送を行う送信回路および受信回路70を備え、送信回路が電文送信に際して電文送受信の合間に休止期間をとるフレーム伝送方式のものであり、受信回路70が受信開始タイミングSの後に一定周期tで受信信号Cのサンプリングを繰り返すことにより電文受信を行うようになっているCTC用伝送回路42において、受信信号Cにおける受信開始直後のパルスの幅Wを調べてこのパルス幅Wが一定周期tに満たないときにはリセット信号Rを出して受信状態をリセットするパルス幅確認回路71を受信回路60に設ける。
【選択図】 図1
Description
この発明は、鉄道用のCTC装置(列車集中制御装置)のCTC中央装置やCTC駅装置に組み込まれるCTC用伝送回路に関する。
鉄道の列車運行管理システムでは(図4参照)、線区単位でCTC装置すなわち列車集中制御装置を設置し、その情報伝送機能を基礎として、ダイヤ管理等を行う情報処理系(EDP)や、自動進路制御等を行う進路制御系(PRC)が構築されている(例えば非特許文献1の第2頁〜第5頁を参照)。CTC装置(列車集中制御装置)は、CTCセンタに設置されたCTC中央装置と、各駅に分散して設置された多数のCTC駅装置と、CTCセンタと各駅とに亘って敷設されCTC中央装置とCTC駅装置とを情報伝送可能に繋ぐ通信ケーブル(伝送線、伝送回線)とを含むシステムである(例えば非特許文献1の第11頁〜第15頁を参照、特に第15頁の図2−7を参照)。
CTC装置の上位に位置する情報処理系や進路制御系のコンピュータと表示制御盤とシステム監視装置は、LAN(Local Area Network)等からなる中央ループを介して、CTC中央装置と通信可能に接続されている(例えば非特許文献1の第3頁の図1−3を参照)。一方、CTC装置の下位に位置する信号機や電気転てつ機は、連動装置を介して、該当する駅のCTC駅装置と間接的に接続され、動作制御を受けるようになっている。軌道回路も連動装置を介してCTC駅装置と接続されており、駅等への列車の進入状況もCTC装置で把握できるようになっている(例えば非特許文献1の第11頁の図2−2や第35頁の図2−30を参照)。このようなCTC装置には1形から6形まで各種の伝送方式が規格化されているが(例えば非特許文献1の第8頁の表2−1を参照)、在来線では6形が主流なので、以下、6形を具体例にして、説明を進める。
6形のCTC装置10は(図5(a)参照)、規定のバイフェーズ伝送方式に対応しているCTC中央装置20と、同じ伝送方式に対応している通信ケーブル30と、各駅に分散して設置された複数・多数のCTC駅装置40とを具えている。通信ケーブル30には、より対線からなる伝送線が一つだけ含まれていることが多いが、複数含まれることもある。また、各CTC駅装置40には、通信ケーブル30を接続するためのコネクタ41と、通信ケーブル30を介してCTC中央装置20と通信するため同じバイフェーズ伝送方式に対応しているバイフェーズ伝送回路42と、外部の連動装置50に対するインターフェイス部である入出力ユニット44と、CTC中央装置20から通信ケーブル30とコネクタ41とバイフェーズ伝送回路42を介して指令を受けその指令に基づき入出力ユニット44を介して連動装置50に対する制御を行う論理回路43とが設けられている。
論理回路43は、マイクロプロセッサ(MPU)が利用できるようになった時期に上記の伝送方式が規定されたので、マイクロプロセッサシステムを主体にしたデジタル回路で構成され、プログラム組込可能なものとなっており、そのプログラムにて上記の標準機能すなわち指令受信や制御を実行するようになっている。
バイフェーズ伝送回路42は、送受信データをバイフェーズ符号でコード化して2400bps(ビット/秒)で送受するものである(例えば非特許文献1の第24頁〜第25頁を参照)。
連動装置50には継電連動装置や電子連動装置があるが、連動装置50は入出力ユニット44を介して受けた制御信号等に従って信号機や電気転てつ機の動作制御を行うようになっている。
バイフェーズ伝送回路42は、送受信データをバイフェーズ符号でコード化して2400bps(ビット/秒)で送受するものである(例えば非特許文献1の第24頁〜第25頁を参照)。
連動装置50には継電連動装置や電子連動装置があるが、連動装置50は入出力ユニット44を介して受けた制御信号等に従って信号機や電気転てつ機の動作制御を行うようになっている。
このようなCTC装置10において鉄道用伝送回線をなす通信ケーブル30を介して伝送される電文は(図5(b)参照)、種別や駅番号を含んだヘッダー部分と、動作指令などのコマンドや連絡情報などのデータ等を含んだデータ部分と、図示しないCRC等の冗長部分とからなる可変長のものである。本明細書では、電文が伝送されているときの信号レベル・伝送レベルを電文レベルと呼び、電文が伝送されていないときの電圧レベル・伝送レベルをノイズレベルと呼ぶ。CTC中央装置20もCTC駅装置40も、電文送信を規定の出力レベルで正常な通信ケーブル30に対して行えば、規定の入力レベルで電文受信することができるようになっている。6形で規定されている出力レベルは0.77V以上であり、同じく入力レベルは0.043V以上である。
鉄道用伝送回線の規格に則って(図5(c)参照)、具体的にはフレーム伝送方式に則って、伝送装置であるCTC中央装置20やCTC駅装置40による伝送は時分割で行われるため、電文の送受信の間には、電文伝送波形の無い時間すなわち休止期間が存在する。また、何れかの伝送装置20,40が送信した電文は通信ケーブル30に接続された総ての伝送装置20,40に届くので、自装置(自局)向けばかりか自装置とは関係の無い他の伝送装置(他局)宛ての電文も受信することとなる。例えば、CTC中央装置20がCTC駅装置40のうち駅装置Aにポーリングして、この駅装置Aが応答し、次にCTC中央装置20がCTC駅装置40のうち駅装置Bにポーリングして、この駅装置Bが応答した場合、それらの送受信の電文が休止期間を挟んで順に通信ケーブル30で伝送される(図5(c)参照)。
このバイフェーズ伝送回路42(CTC用伝送回路)を詳述すると(図6(a)参照)、鉄道用の通信ケーブル30(伝送回線)に接続されるとそれを介してバイフェーズ伝送方式で電文伝送を行う送信回路42dおよび受信回路60と、受信信号を次の伝送装置へ中継するために受信信号Cの波形を整え直してOR回路42cへ送出する再生中継回路42aと、受信信号Cが自装置向けポーリングの場合に応答電文の表示コード等を作成してOR回路42cへ送出する表示コード作成回路42bと、再生中継回路42aからの中継信号と表示コード作成回路42bからの応答信号とを送信回路42dに入力させるOR回路42cとが具わっている。
また、送信回路42dは、フレーム伝送方式のものであり、上述したように電文送信に際して電文送受信の合間に休止期間をとるようになっている。
さらに、受信回路60は、バイフェーズ符号の受信信号を復調して二値のデジタル受信信号Cを生成する復調回路61と、受信カウンタを有してカウント値を進めることにより開始タイミングSやその後のサンプリングタイミングの信号を生成する同期回路62と、そのタイミングで受信信号Cを順にサンプリングして保持する受信レジスタ63とを具えている。
さらに、受信回路60は、バイフェーズ符号の受信信号を復調して二値のデジタル受信信号Cを生成する復調回路61と、受信カウンタを有してカウント値を進めることにより開始タイミングSやその後のサンプリングタイミングの信号を生成する同期回路62と、そのタイミングで受信信号Cを順にサンプリングして保持する受信レジスタ63とを具えている。
このような受信回路60では、受信開始後に一定周期で受信信号のサンプリングが繰り返えされて電文受信が行われる。すなわち(図6(b)参照)、先行電文の送受信の後には信号の無い休止期間が確保されるが、その休止期間中や後に受信信号Cが変化すると復調回路61によって受信信号Cが生成されるとともに同期回路62によって開始タイミングSやサンプリングタイミングの信号が生成される。サンプリングの一定周期を時間tとすると、開始タイミングSの直後は半分の時間(t/2)が経過したときに先頭1ビットのサンプリングがなされ、その後は時間t毎に1ビットのサンプリングが繰り返される。そして、電文長で指定されたビット数だけサンプリングしたとき、受信電文が受信レジスタ63に完成し、一電文の受信処理が終了する。
このような従来のCTC用伝送回路では、伝送レベルがノイズレベルに収まっていれば休止期間とされ、休止期間中に伝送レベルが電文レベルに上がれば送受信が始まったとされるため、受信開始タイミングSが容易に分かり、回路構成も簡素になる。
しかしながら、休止期間中に発生したノイズNのレベルがノイズレベルを超えて電文レベルに達すると(図6(c)参照)、例えノイズNの幅が小さくとも、その始端に同期して受信開始タイミングSが生成されるため、受信の同期が正しくとれずに、適切な受信を行うことができない。また、そのような同期ずれが起こると、中継駅(中継局,再生中継回路)で具体的には再生中継回路42aで異常な電文が再生されてしまうことがある。
そこで、規格に則ったフレーム伝送方式等の伝送方式は維持しながらもノイズ耐性が向上するよう受信回路を改良することが技術的な課題となる。
しかしながら、休止期間中に発生したノイズNのレベルがノイズレベルを超えて電文レベルに達すると(図6(c)参照)、例えノイズNの幅が小さくとも、その始端に同期して受信開始タイミングSが生成されるため、受信の同期が正しくとれずに、適切な受信を行うことができない。また、そのような同期ずれが起こると、中継駅(中継局,再生中継回路)で具体的には再生中継回路42aで異常な電文が再生されてしまうことがある。
そこで、規格に則ったフレーム伝送方式等の伝送方式は維持しながらもノイズ耐性が向上するよう受信回路を改良することが技術的な課題となる。
本発明のCTC用伝送回路は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、鉄道用の伝送回線に接続されるとそれを介して電文伝送を行う送信回路および受信回路を備え、前記送信回路が電文送信に際して電文送受信の合間に休止期間をとるフレーム伝送方式のものであり、前記受信回路が受信開始後に一定周期で受信信号のサンプリングを繰り返すことにより電文受信を行うようになっているCTC用伝送回路において、前記受信信号における受信開始直後のパルスの幅を調べてこのパルス幅が前記一定周期に満たないときには受信状態をリセットするパルス幅確認回路を前記受信回路に設けたことを特徴とする。
また、本発明のCTC用伝送回路は(解決手段2)、鉄道用の伝送回線に接続されるとそれを介してバイフェーズ伝送方式で電文伝送を行う送信回路および受信回路を備え、前記送信回路が電文送信に際して電文送受信の合間に休止期間をとるフレーム伝送方式のものであり、前記受信回路が受信開始後に一定周期で受信信号のサンプリングを繰り返すことにより電文受信を行うようになっているCTC用伝送回路において、前記受信信号に係る周波数を調べてこの検出周波数が前記バイフェーズ伝送方式に基づく規定周波数から外れているときには受信状態をリセットする周波数確認回路を前記受信回路に設けたことを特徴とする。
このような本発明のCTC用伝送回路にあっては、伝送レベルがノイズレベルを超えて電文レベルに達するようなノイズが休止期間中に発生した場合でも、解決手段1ではパルス幅が一定周期に満たないような短期間のノイズであれば、また解決手段2では検出周波数がバイフェーズ伝送方式に基づく規定周波数から外れているような規定外周波数のノイズであれば、受信状態がリセットされて、受信開始タイミングの生成や受信の同期とりが遣り直されるので、ノイズを無視して、正規の受信信号を適切なタイミングでサンプリングすることができる。
このような本発明のCTC用伝送回路について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜3により説明する。
図1に示した実施例1は、上述した解決手段1(出願当初の請求項1)を具現化したものであり、図2に示した実施例2は、上述した解決手段2(出願当初の請求項2)を具現化したものであり、図3に示した実施例3は、上述した解決手段1〜2を同時に実施したものである。
なお、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、また、それらについて背景技術の欄で述べたことは以下の各実施例についても共通するので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
図1に示した実施例1は、上述した解決手段1(出願当初の請求項1)を具現化したものであり、図2に示した実施例2は、上述した解決手段2(出願当初の請求項2)を具現化したものであり、図3に示した実施例3は、上述した解決手段1〜2を同時に実施したものである。
なお、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、また、それらについて背景技術の欄で述べたことは以下の各実施例についても共通するので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
本発明のCTC用伝送回路の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1(a)は、要部のブロック図である。
この図1(a)のバイフェーズ伝送回路(CTC用伝送回路42)が既述した図6(a)の従来回路と相違するのは、受信回路60がパルス幅確認回路71とAND回路72を追加されて受信回路70になった点である。
それに伴って、同期回路62や受信レジスタ63は、パルス幅確認回路71のリセット信号Rを受けるよう僅かに改造されているが、そのリセット以外は既述した従来のままである。また、復調回路61は既述した従来のまま残っている。さらに、既述した再生中継回路42aや表示コード作成回路42bに加えて、図からはみ出たOR回路42cや送信回路42dも、既述した従来のまま残っている。
それに伴って、同期回路62や受信レジスタ63は、パルス幅確認回路71のリセット信号Rを受けるよう僅かに改造されているが、そのリセット以外は既述した従来のままである。また、復調回路61は既述した従来のまま残っている。さらに、既述した再生中継回路42aや表示コード作成回路42bに加えて、図からはみ出たOR回路42cや送信回路42dも、既述した従来のまま残っている。
パルス幅確認回路71は、復調回路61で復調されて二値のデジタル信号になった受信信号Cにおける受信開始直後のパルスの幅を調べてこの先頭パルスのパルス幅Wがサンプリングタイミング一定周期の時間tに満たないときには受信状態をリセットするものである。受信信号Cのパルス幅Wを調べるために、パルス幅確認回路71は、復調回路61出力の受信信号Cと入力同期回路62出力の受信開始タイミングSとを入力して、受信開始タイミングSが出力される又は有意(ON)になると、時間tより可成り短い時間(例えばt/8やt/16)毎に受信信号Cの値をチェックして、同じ値が継続している時間を計測するようになっている。
また、その計測で得たパルス幅Wが時間tにほぼ等しいかそれ以上になっていれば、正常な信号を受信したものと判定して、リセット信号Rを出力しない又は有意にしない(OFF)が、パルス幅Wが時間tに満たないときには、ノイズを受信したと判定して、リセット信号Rを出力する又は有意(ON)にする。このリセット信号Rは同期回路62と受信レジスタ63とAND回路72とに送出されるようになっている。
AND回路72は、受信信号Cとリセット信号Rとを入力として、リセット信号Rの出力されないとき又は有意でない(OFF)ときには受信信号Cを再生中継回路42aへ送出し、リセット信号Rの出力されたとき又は有意(ON)のときには再生中継回路42aへの受信信号Cの送出を抑制するようになっている。
AND回路72は、受信信号Cとリセット信号Rとを入力として、リセット信号Rの出力されないとき又は有意でない(OFF)ときには受信信号Cを再生中継回路42aへ送出し、リセット信号Rの出力されたとき又は有意(ON)のときには再生中継回路42aへの受信信号Cの送出を抑制するようになっている。
この実施例1のバイフェーズ伝送回路(CTC用伝送回路42)について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図1(b)は、ノイズの無い復調後の受信信号Cの波形例、(c)がノイズNの有る復調後の受信信号Cの波形例である。
受信信号Cにノイズが無い場合(図1(b)参照)、受信回路70では、休止期間中には受信開始タイミングSが生成されることが無く、休止期間後に電文を受信したときに復調回路61によって受信信号Cが生成されるとともに同期回路62によって開始タイミングSやサンプリングタイミングの信号が生成される。その際、開始タイミングSの直後は半分の時間(t/2)が経過したときに1ビットのサンプリングがなされ、その後は時間t毎に1ビットのサンプリングが繰り返される。そこまでは従来と同じであるが、受信回路70では、従来と異なり、パルス幅確認回路71によって更に受信信号Cの先頭パルスのパルス幅Wが調べられる。もっとも、この場合は、パルス幅Wがサンプリング一定周期の時間tに達しているので、従来同様、電文長で指定されたビット数だけサンプリングが継続されて、受信電文が受信レジスタ63に完成し、一電文の受信処理が終了する。
これに対し、受信信号CにノイズNが重畳した場合(図1(c)参照)、ノイズNのパルス幅Wが時間tより小さければ、次のようにして、そのノイズNが無視される。すなわち、受信回路70でも、休止期間中にノイズNが受信信号Cに重畳すると、その始端で受信開始タイミングSが生成されて、一旦は受信信号Cのサンプリング処理が開始されるが、受信回路70では、サンプリングが無条件に継続されるのでなく、受信開始タイミングS直後のパルス幅Wが調べられ、このパルス幅Wが時間tに満たないので、パルス幅確認回路71から同期回路62や受信レジスタ63へリセット信号Rが送出されるため、ノイズNは無視されて受信されない。リセット信号Rを受けたAND回路72によって誤再生も回避される。そして、休止期間後に正規の電文を受信すると、上述したようにして、それを受信することができる。
本発明のCTC用伝送回路の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図2(a)は、要部のブロック図である。
この図2(a)のバイフェーズ伝送回路(CTC用伝送回路42)が上述した実施例1のものと相違するのは受信回路70が一部改造されて受信回路80になった点であり、受信回路80が上述の受信回路70と相違するのは、パルス幅確認回路71に代えて周波数確認回路82が導入された点と、同期回路62に代えて同期回路81が導入された点である。
この図2(a)のバイフェーズ伝送回路(CTC用伝送回路42)が上述した実施例1のものと相違するのは受信回路70が一部改造されて受信回路80になった点であり、受信回路80が上述の受信回路70と相違するのは、パルス幅確認回路71に代えて周波数確認回路82が導入された点と、同期回路62に代えて同期回路81が導入された点である。
同期回路62は、復調回路61の出力する受信信号Cでなく、復調回路61の入力する受信信号Dを入力するようになっているが、それ以外の構成や機能は同期回路62と同じであり、受信カウンタを有してカウント値を進めることにより開始タイミングSやその後のサンプリングタイミングの信号を生成するようになっている。
周波数確認回路82は、バイフェーズ符号の波形の受信信号Dについてそれに係る周波数を調べて、この検出周波数がバイフェーズ伝送方式に基づく規定周波数に合致しているときには、正常な信号を受信したものと判定してリセット信号Rを出力しない又は有意にしない(OFF)が、その検出周波数がバイフェーズ伝送方式に基づく規定周波数から外れているときには、ノイズを受信したと判定して、リセット信号Rを出力する又は有意(ON)にすることで、受信状態をリセットするようになっている。
周波数確認回路82は、バイフェーズ符号の波形の受信信号Dについてそれに係る周波数を調べて、この検出周波数がバイフェーズ伝送方式に基づく規定周波数に合致しているときには、正常な信号を受信したものと判定してリセット信号Rを出力しない又は有意にしない(OFF)が、その検出周波数がバイフェーズ伝送方式に基づく規定周波数から外れているときには、ノイズを受信したと判定して、リセット信号Rを出力する又は有意(ON)にすることで、受信状態をリセットするようになっている。
周波数確認回路82による受信信号Dの周波数検出は、例えば、伝送レベルに関してノイズレベルと電文レベルとを分ける閾値で単純に受信信号Dを二値化しても良く、その場合は、バイフェーズ伝送方式の基本周波数が既述の如く2400Hzであれば、バイフェーズ伝送方式に基づく規定周波数も2400Hzとなる。あるいは、受信信号Dからバイフェーズ伝送方式での位相変調による位相変動を除去するとともに正負いずれか一方のノイズでも検出可能にするために、受信信号Dを全波整流してから上記閾値で二値化するのでも良い。この場合、例えばバイフェーズ伝送方式の基本周波数が既述の如く2400Hzであれば、バイフェーズ伝送方式に基づく規定周波数は4800Hzとなる。何れの場合も、二値化後のパルス数を所定時間だけ計ったり或いは二値化後のパルス周期を計測して逆数を算出する等のことで、受信信号Dに係る周波数たとえば2400Hzや4800Hzを検知することができる。
この実施例2のバイフェーズ伝送回路(CTC用伝送回路42)について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図2(b)は、ノイズNの重畳している復調前の受信信号Dの波形例、(c)がノイズNの重畳している復調後の受信信号Cの波形例である。
受信信号Dに対して休止期間中にノイズNが重畳した場合(図2(b)参照)、受信信号Dの検出周波数がバイフェーズ伝送方式に基づく規定周波数と異なっていれば、次のようにして、そのノイズNが無視される。すなわち、受信回路80でも、休止期間中にノイズNが受信信号Dに重畳し更にそれがパルスになって受信信号Cに重畳すると(図2(c)参照)、その始端で受信開始タイミングSが生成されて、一旦は受信信号Cのサンプリング処理が開始されるが、受信回路80では、受信信号Dに係る周波数が調べられ、この検出周波数が規定周波数から外れているので、周波数確認回路82から同期回路81や受信レジスタ63へリセット信号Rが送出されるため、例えパルス幅が時間tより長いノイズであっても、ノイズNは無視されて受信されない。リセット信号Rを受けたAND回路72によって誤再生も回避される。そして、休止期間後に正規の電文を受信すると、次のようにして、それを受信することができる。
休止期間後に正規の電文を受信したとき(図2(b),(c)参照)、受信回路80では、復調回路61によって受信信号Cが生成されるとともに同期回路81によって開始タイミングSやサンプリングタイミングの信号が生成される。その際、開始タイミングSの直後は半分の時間(t/2)が経過したときに1ビットのサンプリングがなされ、その後は時間t毎に1ビットのサンプリングが繰り返される。受信回路80では、周波数確認回路82によって更に受信信号Dに係る周波数が調べられるが、この場合は、その検出周波数がバイフェーズ伝送方式に基づく規定周波数に合致しているので、電文長で指定されたビット数だけサンプリングが継続されて、受信電文が受信レジスタ63に完成し、一電文の受信処理が終了する。
図3に要部回路のブロック図を示した本発明のCTC用伝送回路は、上述した実施例1,2双方の特徴を取り入れたものであり、その受信回路90は、受信回路80にパルス幅確認回路71とOR回路91とを付加したものとなっている。
パルス幅確認回路71と周波数確認回路82との何れか一方または双方からリセット信号が出力されるとOR回路91からリセット信号Rが出力され、このリセット信号Rが受信レジスタ63とAND回路72と同期回路81に送られるようになっている。
パルス幅確認回路71と周波数確認回路82との何れか一方または双方からリセット信号が出力されるとOR回路91からリセット信号Rが出力され、このリセット信号Rが受信レジスタ63とAND回路72と同期回路81に送られるようになっている。
この場合、パルス幅確認回路71の働きによって、休止期間中のノイズのうちパルス幅が一定周期に満たないような短期間のノイズが無視されるとともに、周波数確認回路82の働きによって、休止期間中のノイズのうち検出周波数がバイフェーズ伝送方式に基づく規定周波数から外れているような規定外周波数のノイズが無視される。
そのため、フレーム伝送方式およびバイフェーズ伝送方式という伝送方式は維持していても、ノイズ耐性は格段に向上している。
そのため、フレーム伝送方式およびバイフェーズ伝送方式という伝送方式は維持していても、ノイズ耐性は格段に向上している。
[その他]
パルス幅確認回路71がパルス幅Wの異常を検出確認したときや,周波数確認回路82が受信信号Dの周波数異常を検出確認したとき、上記実施例ではリセット信号Rにて受信回路70,80がリセットされるようになっていたが、そのような異常が何回か連続して検出確認されたようなときには、適宜な情報表示がなされるようにしても良く、別に設けたリレー等を動作させて回線異常を外部に出力できるようにしても良い。また、そのような場合、回線品質が大幅に悪化していることが推察されるので、中継機能をカットするのも良い。
パルス幅確認回路71がパルス幅Wの異常を検出確認したときや,周波数確認回路82が受信信号Dの周波数異常を検出確認したとき、上記実施例ではリセット信号Rにて受信回路70,80がリセットされるようになっていたが、そのような異常が何回か連続して検出確認されたようなときには、適宜な情報表示がなされるようにしても良く、別に設けたリレー等を動作させて回線異常を外部に出力できるようにしても良い。また、そのような場合、回線品質が大幅に悪化していることが推察されるので、中継機能をカットするのも良い。
10…CTC装置(列車集中制御装置)、20…CTC中央装置、
30…通信ケーブル(伝送線,伝送回線)、40…CTC駅装置、
41…コネクタ、42…バイフェーズ伝送回路(CTC用伝送回路)、
42a…再生中継回路、42b…表示コード作成回路、42c…OR回路、
42d…送信回路、43…論理回路、44…入出力ユニット、50…連動装置、
60…受信回路、61…復調回路、62…同期回路、63…受信レジスタ、
70…受信回路、71…パルス幅確認回路(ノイズ検知部)、72…AND回路、
80…受信回路、81…同期回路、82…周波数確認回路(ノイズ検知部)、
90…受信回路、91…OR回路、C…受信信号、D…受信信号、
N…ノイズ、S…開始タイミング、t…時間、W…パルス幅
30…通信ケーブル(伝送線,伝送回線)、40…CTC駅装置、
41…コネクタ、42…バイフェーズ伝送回路(CTC用伝送回路)、
42a…再生中継回路、42b…表示コード作成回路、42c…OR回路、
42d…送信回路、43…論理回路、44…入出力ユニット、50…連動装置、
60…受信回路、61…復調回路、62…同期回路、63…受信レジスタ、
70…受信回路、71…パルス幅確認回路(ノイズ検知部)、72…AND回路、
80…受信回路、81…同期回路、82…周波数確認回路(ノイズ検知部)、
90…受信回路、91…OR回路、C…受信信号、D…受信信号、
N…ノイズ、S…開始タイミング、t…時間、W…パルス幅
Claims (2)
- 鉄道用の伝送回線に接続されるとそれを介して電文伝送を行う送信回路および受信回路を備え、前記送信回路が電文送信に際して電文送受信の合間に休止期間をとるフレーム伝送方式のものであり、前記受信回路が受信開始後に一定周期で受信信号のサンプリングを繰り返すことにより電文受信を行うようになっているCTC用伝送回路において、前記受信信号における受信開始直後のパルスの幅を調べてこのパルス幅が前記一定周期に満たないときには受信状態をリセットするパルス幅確認回路を前記受信回路に設けたことを特徴とするCTC用伝送回路。
- 鉄道用の伝送回線に接続されるとそれを介してバイフェーズ伝送方式で電文伝送を行う送信回路および受信回路を備え、前記送信回路が電文送信に際して電文送受信の合間に休止期間をとるフレーム伝送方式のものであり、前記受信回路が受信開始後に一定周期で受信信号のサンプリングを繰り返すことにより電文受信を行うようになっているCTC用伝送回路において、前記受信信号に係る周波数を調べてこの検出周波数が前記バイフェーズ伝送方式に基づく規定周波数から外れているときには受信状態をリセットする周波数確認回路を前記受信回路に設けたことを特徴とするCTC用伝送回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005339495A JP2007145100A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | Ctc用伝送回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005339495A JP2007145100A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | Ctc用伝送回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007145100A true JP2007145100A (ja) | 2007-06-14 |
Family
ID=38207029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005339495A Pending JP2007145100A (ja) | 2005-11-24 | 2005-11-24 | Ctc用伝送回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007145100A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009037492A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Ricoh Co Ltd | データ転送制御装置及び方法 |
-
2005
- 2005-11-24 JP JP2005339495A patent/JP2007145100A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009037492A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Ricoh Co Ltd | データ転送制御装置及び方法 |
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