JP4277607B2 - デジタル通信における送受信同期方法及び装置 - Google Patents

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無線・有線を問わず、マンチェスタコードを用いたデジタル通信を行う通信機器全般に関する。
2進数で示されるデータ信号を直列伝送する形式としては、NRZ(Non Return to Zero)符号やマンチェスタ符合が知られている。NRZ符号は、同一符号極性の論理レベルが連続する間は、同一符号極性のパルス信号を送出するもので、「1」が連続する場合は、「0」に復帰しない符合化形式である。同様に、マンチェスタ符合は、データの論理「1」に対して負から正に反転する符合を割当てると共に、論理「0」に対して例えば正から負に反転する符合を割当てるものである。特にマンチェスタ符号は移動体無線や同軸ケーブルを利用した中規模LAN等で活用されている。
このようなデータ信号を直列伝送する形式を用いて、デジタル通信によりデータ送信を行う場合、特許文献1のような伝送データのデータフォーマット方法において、伝送データの個別識別が出来るように予め決められたデータフォーマットで断続的に送信を行い、伝送データのシリアル番号等のデータ個別識別番号を付加した構成とすることにより受信した信号を分析し、データや送信側の個別IDの切り分けを行っていた。
しかし、送信側が切れ目無くデータを送り、データフォーマットのスタートが判定できない場合、送受信間の同期がとりにくくなってしまうという問題があった。この様な場合の対策として、特許文献2にあるように、ある一定期間複数ブロックからなるグループIDを受信し、受信データの多数決をとり同期をとる方法もあるが、逆に同期のために一定期間同じ信号を再送することが必要であり、データの転送レートが低下してしまうことがある。
特開平5−244051号公報 特開2000−224674号公報
従来の伝送データの識別が出来るように予め決められたデータフォーマットで断続的に送信する場合、データの転送レートを高める為に送信側が切れ目無くデータを送る必要があるが、データフォーマットのスタートが判定できない場合に送受信間の同期がとりにくくなるという問題があった。
逆に、同期のために一定期間同じ信号を送信側で再送すると同期の為にデータ転送レートが低下するという相反する課題があった。
この発明の目的は、送信側が切れ目無くデータを送る場合であっても、同期の為の一定時間同じ信号を送信側で再送せずに、通信データの先頭と末尾の判定行い、送信データを増加することなく実現することである。
本発明に係るデジタル通信における送受信機の同期装置は、マンチェスタ符号を利用しデジタル通信における送受信機の同期装置であって、送信機は、所定のデータフォーマットによる通信データをマンチェスタ符号化する符号化手段と、通信データの先頭と末尾とにマンチェスタ符号化を無効にするマンチェスタ符号化用クロック無効手段により、本来発生しない特異符号を与える特異符号化手段と、符号化手段と特異符号化手段の出力により伝送信号を作成する伝送信号作成手段とを有し、受信機は、受信した伝送信号から特異符号を検出し、データフォーマットにより予め設定された通信データの先頭と末尾位置を取得し、通信データの同期を取る同期取得手段と、通信データ読取り手段と、を有し、特異符号化手段は、先頭と末尾を表す‘10(00)’と‘00(01)’のデータフォーマットにより本来発生しない‘111(000)’と‘000(111)’なる特異符号を与えることを特徴とする。
また、本発明に係るデジタル通信における送受信機の同期方法は、マンチェスタ符号を利用したデジタル通信における送受信機の同期方法であって、送信工程は、マンチェスタ符号化用クロックによりマンチェスタ符号化する符号化工程と、所定のデータフォーマットによる通信データの先頭と末尾とにマンチェスタ符号化を無効とするマンチェスタ符号化用クロック無効工程と、先頭と末尾を表す‘10(00)’と‘00(01)’のデータフォーマットにより本来発生しない‘111(000)’と‘000(111)’なる特異符号を与える特異符号化工程と、符号化工程の前後に特異符号化工程を行い、伝送信号を作成する伝送信号作成工程とを有し、受信工程は、受信した伝送信号から‘111(000)’と‘000(111)’なる特異符号を検出し、データフォーマットにより予め設定された通信データの先頭と末尾位置を取得し、通信データの同期を取る同期取得工程と、通信データ読取り工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るデジタル通信における送受信機の同期方法において、伝送に使用されるベースバンド伝送方式は、マンチェスタ符号とも呼ばれるバイフェイズ符号、差動バイフェイズ符号、FM符号とも呼ばれるf/2f符号及び複流RZ符号を用いることを特徴とする。
また、本発明に係るデジタル通信における送受信機の同期方法において、通信データのデータフォーマットは、データの種別を示すIDとデータの数値情報及び誤り検出信号とを含み、通信データ読取り工程は、通信データが有効か否かを判定する判定工程を有することを特徴とする。
また、本発明に係るデジタル通信における送受信機の同期方法において、マンチェスタ符号化用クロック無効工程は、マンチェスタ符号化用クロックを少なくとも1クロックを無効にすることを特徴とする。
さらに、本発明に係るデジタル通信における送受信機の同期プログラムは、マンチェスタ符号を利用したデジタル通信における送受信機の同期プログラムであって、送信処理手順は、マンチェスタ符号化用クロックによりマンチェスタ符号化する符号化処理手順と、所定のデータフォーマットによる通信データの先頭と末尾とにマンチェスタ符号化を無効にするマンチェスタ符号化用クロック無効処理手順と、先頭と末尾を表す‘10(00)’と‘00(01)’のデータフォーマットにより本来発生しない‘111(000)’と‘000(111)’なる特異符号を与える特異符号化処理手順と、符号化工程と特異符号化処理手順の出力により伝送信号を作成する伝送信号作成処理手順とを有し、受信処理手順は、受信した伝送信号から‘111(000)’と‘000(111)’なる特異符号を検出し、データフォーマットにより予め設定された通信データの先頭と末尾位置を取得し、通信データの同期を取る同期取得処理手順と、通信データ読取り処理手順と、を備えることを特徴とする。
本発明は、以上説明したように間断なく転送されるデジタル通信に対し、マンチェスタコード部にコントロール機能を追加し、データフォーマットの一部に非マンチェスタコード部を付与、受信側でこの部位を用い簡便かつ確実に通信の同期をとることができ、データ伝送効率の向上及び送信機と受信機の簡略化ができる効果がある。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。
実施形態は、周波数300MHz帯での微弱電波を使用しASK(Amplitude Shift Keying)変調方式でデータ送信を行った。送信機によるデータ転送速度は約100Kbpsであり、数ミリ秒毎にセンサで測定した電圧、電流、ひずみ、圧力及び温度等を本実施形態による送受信同期方法にて数10m離れた受信機でデータを受信した。変調方式もASK変調方式のみならずPSK(Phase Shift Keying)でもFSK(Frequency Shift Keying)でも好適に処理可能である。もちろん、本発明は、データ送受信のみならずデジタル音声データなども送受信が可能であるので、送受信機能を備える無線電話をはじめあらゆる通信に使用できることは明白である。
最初に第1の実施形態について説明する。図1は、本発明におけるマンチェスタ符号を利用したデジタル通信のデータ送信方法と受信方法のデータフォーマットの構成を示した構成図である。
基準クロックとマンチェスタ符号化をするマンチェスタコード用クロックは同じ周波数であり、データフォーマットのクロックは基準クロックの半分の周波数で作成され、送信データとマンチェスタコード用クロックは同期しており、転送データとクロックの排他的論理和(eXclusive OR 以下XORという)を取ることでマンチェスタ符号化することができる。
表1は、マンチェスタ符号化で使用する排他的論理和(XOR)の論理表を示した表である。データフォーマットと、マンチェスタコード用クロックの組み合わせによるXORの論理表を示している。
Figure 0004277607
図2は実施形態におけるデータフォーマットの構成を示す図である。本実施形態の送信側1において、データフォーマット3のスタートを‘10(00)’(start)、エンドを‘00’(end)と定義する。スタートとエンドの間には図2に示すようなデータのID信号、数値によるデータ信号および誤り検出信号が挿入されている。
実施形態においてID信号は4ビットで構成され、1:電圧、2:電流、3:ひずみ、4:圧力、5:温度を示し、ID信号によりデータの種類を特定することが可能である。なお、ID信号のビット数は8ビットでも良いし、その他のビット数でも良い。
データ信号は、32ビットの実数型で表されている。なお、データ信号は16ビットでも良いし、その他のビット数でも良い。
本実施形態において、誤り検出信号は5ビットのCRC方式(Cyclic Redundancy Check)を用いてID信号やデータ信号の誤りを検出し、もし誤りがあればそのデータは使用しない。これらの処理は計算機のCPUにて行ったが、高速処理を行うために周辺の機能も含めてハードウエア化を行いFPGAやゲートアレーにしても良い。なお、誤り検出信号は、16ビットでも良いし、その他の誤り検出手法及びビット数でも好適に処理できる。
次に、図1と表1で信号の変化を説明する。送信側1において、マンチェスタ用クロックをスタートでは‘0010’に設定し、エンドでは‘1000’に設定してマンチェスタコード用クロックのタイミングに同期すると、データフォーマット3のスタートは‘1100’となり、同様にエンドは‘0000’となる。なお、説明では正論理を用いている。
これらをデータフォーマット3とマンチェスタコード用クロック4をXORすると、データプロトコル5のスタートでは‘1110’が表れ、エンドでは‘1000’が表れる。
通常、マンチェスタ符号化では‘1’は‘01’で表され、同様に‘0’は‘10’で表されるが、本実施形態のマンチェスタ符号化後に通常は現れない‘111’(start)および‘000’(end)が発生する。このため、受信側2でこの信号を用いてデータプロトコル6のデータの先頭と末尾が検出可能となる。
図3は、第1の実施形態における計算機による送信プログラムのフローチャートを示した図である。図3を用いて計算機を用いた第1の実施形態について説明する。
ここで、基準クロックとマンチェスタ用クロックは同じ周波数であり、データフォーマットの転送速度は基準クロックの半分で作動する。よって、データフォーマットがNbitの場合、フローチャートのカウントは2倍のNになる。第1の実施形態においてNbitは、45bit(スタート信号2bit、ID信号4bit、データ信号32bit、誤り検出信号5bit、エンド信号2bit)である。
通信が開始されると基準クロック(マンチェスタコード用クロックの基本となる基準クロック)が‘0’から‘1’に立ち上がることを判定する(ステップS1、以下ステップを略す)。もし、基準クロックが立ち上がると、次のステップに進む。S2ではカウント値が0かを判定し、カウント値が0であれば、S3を実行する。S3は、データフォーマット3の1ビット目に‘1’、2ビット目に‘0’をセットする。次に、N−1ビット目に‘0’、Nビット目に‘0’をセットする。その後、ID信号と転送するためのデータ信号をセットする。
S4では、データフォーマットを1ビット毎に出力する為の計算機内のシフトレジスタ記憶領域にロードする。S5では、カウント値に‘1’を加えて記憶する。
その後、S6では、シフトレジスタ記憶領域を1ビットシフトしてDout(‘1’)信号として作成する。この段階では、まだ実際の出力に至っていない。
S7では、カウント値が‘1’又は‘2N−1’であるかを判定し、もし正しい場合は‘Yes’側のステップに進む。もしカウント値が‘1’の場合、S8に示すように、マンチェスタコード用クロックを‘0’にセットしてクロックを停止させる。その後、S9では、S6でシフトしたDout(‘1’)とマンチェスタコード用クロック‘0’とをXORして‘1’を得ると共にこの値を伝送信号として出力する。
S10では、基準クロックが立ち下がるまでループを繰り返す。もし、立ち下がりを判断すると、S11でカウントに1を加えて記憶する。この時カウント値は‘2’となる。S12では、Dout(‘1’)と基準クロックが立ち下がり後のマンチェスタコード用クロック(‘0’)とをXORして‘1’を得ると共にこの値を伝送信号として出力する。
S13では、カウント値が2Nであるかを判定し、‘No’であればS15の終了判定を行い、‘No’であればS1へ戻る。
S1で基準クロックが立ち上がり、カウント値が‘2’であるのでS2では‘No’と判定され、S5においてカウント値が‘3’となる。S6ではデータフォーマットの2bit目の‘0’がシフトされDoutとして作成される。S7においてカウント値は‘3’なので‘No’と判定されマンチェスタコード用クロックが‘0’とならず通常のマンチェスタコード用クロック‘1’とDout‘0’がXORされ、伝送信号‘1’がS9にて出力される。
S10では、基準クロックが立ち下りを判定して、S11においてカウント値を‘4’として記憶する。その後、通常のマンチェスタコード用クロック‘0’とDout‘0’がXORされ、伝送信号‘0’がS12にて出力される。
以上の動作で伝送信号は‘1110’となり、スタートを示す‘111’が伝送信号として出力されることになる。
次に、エンドを示す‘000’が伝送信号として出力される工程について説明する。通常のマンチェスタ符号化によりID信号、データ信号及び誤り検出信号が伝送信号として出力された後に、カウント値が進みS5で‘87’となる。以後各ステップについて説明する。
S6では、N−1bitとNbitにエンド信号を示す‘0’と‘0’が予めセットされている。S6では、シフトレジスタをシフトしてDout‘0’を作成する。S7では、カウント値が‘87’となっているので、カウント値の判定で‘No’と判定され、マンチェスタコード用クロックの‘1’とDout‘0’がXORされ、伝送信号‘1’がS9にて出力される。
S10では、基準クロックが立ち下がることを判定して、S11ではカウント値に‘1’を加え‘88’として記憶する。その後、通常のマンチェスタコード用クロック‘0’とDout‘0’がXORされ、伝送信号‘0’がS12にて出力される。
S13からS15を通り、カウント値に1を加えS5で‘89’となる。S6では、シフトレジスタをシフトしてDout‘0’を作成する。S7では、カウント値が‘89(2N−1)’となり、カウント値の判定で‘Yes’と判定され、マンチェスタコード用クロックの‘0’とDout‘0’がXORされ、伝送信号‘0’がS9にて出力される。
S10では、基準クロックが立ち下がることを判定して、S11ではカウント値に‘1’を加え‘90’として記憶する。その後、通常のマンチェスタコード用クロック‘0’とDout‘0’がXORされ、伝送信号‘0’がS12にて出力される。
以上の処理により出力される伝送信号は‘1000’となり、エンドを示す‘000’が出力されることになる。
図4は、第2の実施形態におけるマンチェスタ符号を利用したデジタル通信のデータ送信方法と受信方法の負論理データフォーマットの構成を示した構成図である。第1の実施形態と異なる点は、マンチェスタコード用クロックを負論理とした為に、送信側11のデータフォーマットのスタートを‘00’、エンドを‘01’と定義したことである。
この為、送信側11のデータプロトコルもスタートを示す信号が‘000’となり、エンドを示す信号が‘111’となる。
図5は、第2の実施形態におけるマンチェスタ符号を利用したデジタル通信のデータ送信回路を示した回路図である。
シフトレジスタ22a,22b,22cには、転送データがパラレル入力20、およびID信号が21より供給されており、カウンタ23から供給されるロード信号により、シフトレジスタ22a,22b,22cにロードする。シフトレジスタ22a,22b,22cのビットは、基準クロック28によりビットシフトしている。この基準クロック28はカウンタ23にも供給されており、カウンタ23ではこの入力によりカウントアップする。
カウンタ23の出力を用いて、転送データの開始と終了に相当するカウンタ値を出力するデコーダ24a,24bを組み込み、開始と終了に相当する部分の基準クロックをカットする。これにより、図4に示するビット操作が可能である。
本方式は、回路に限定するものではなく、例えば図3に示した用に計算機で実現しても好適に実現することが可能である。
次に、第3の実施形態における受信回路について説明する。図6は、第3の実施形態における同期クロック抽出例を示したデジタル通信のデータ受信回路図を示し、図7は、第4の実施形態における同期クロック抽出例を示したデジタル通信のデータ受信回路図を示す。
本発明において、クロックが完全な形で送信信号に含まれているフォーマットであるバイフェイズ符号(マンチェスタ符号)、差動バイフェイズ符号、f/2f符号及びRZ符号等から伝送信号からクロックを抽出が可能である。第3、第4の実施形態では、このクロック抽出とファイルのスタートとエンドを判断する信号を抽出している。
以下に、本発明で使用できる符号化方式について説明する。
バイフェイズ符号は、マンチェスタ符号とも呼ばれ原理的には、位相の違いで‘0’と‘1’とを識別するが、180°異なる2つの位相なので、ビットの中央で信号が立ち上がるか、立ち下がるかの区別になる。
差動バイフェイズ符号は、位相で‘1’と‘0’とを識別するが、位相の絶対値ではなく前のビットと同位相であるかまたは位相が異なるかによって区別する。位相は、本来相対的なものであるので、差動形の方が合理的である。しかし、歴史的に古くからあるバイフェイズの方が普及している。
f/2f符号は、FM符号ともいう。周波数の違いで‘1’とゼロを識別するが、結果として、波形は、差動バイフェイズと同じとなる。ただし、位相が 1/2 ビットずれる。
RZ符号は、リターンゼロで、ビットの前半だけにパルスがあり、後半は‘0’になる。ただし、RZは一般名称ではなく、特定の波形を意味し、この点では、NRZ 符号も同じとなる。NRZは、ノンリターンゼロというが、その性質を持つものの一般名称ではなく、特定の符号を意味する。
バイポーラ符号は、RZ 符号を 2 極性としたものである。
次に、同期クロック抽出の実施形態について説明する。図6,図7中において、SS1,SS2はモノステータブル・マルチバイブレータであり、一定時間(t)信号入力がなければ‘HIGH’となり、入力信号の立ち下がりで‘Low’となる電子回路となっている。SS1は、同期クロック(T)に対し、T/2<t<Tで成立し、SS2は、同期クロック(T)に対して3T/2<t<2Tで成立する。
図6に示すロジック図のように、入力信号(A)から入力される伝送信号からデータ開始信号(I)、データ終了信号(H)及び同期クロック信号(T)を抽出する。
同様に図7において、入力信号(A)から入力される伝送信号からポイント(E)での信号までは図6と同じであるが、ポイント(J)を通過し、ポイント(K)に達すると同期クロック(T)として抽出される。これらの処理により、図6と同様に入力信号(A)から入力される伝送信号からデータ開始信号(I)、データ終了信号(H)及び同期クロック信号(T)を抽出する。
本実施例ではバイフェイズ符号とも呼ばれるマンチェスタ符号で実施したが、前述したベースバンド伝送方式を用いても好適に処理が可能であるのは明らかである。
本発明におけるマンチェスタ符号を利用したデジタル通信のデータ送信方法と受信方法のデータフォーマットの構成を示した構成図である。 図2は実施形態におけるデータフォーマットの構成を示す図である。 第1の実施形態における計算機による送信プログラムのフローチャートを示した図である。 実施形態におけるマンチェスタ符号を利用したデジタル通信のデータ送信方法と受信方法の負論理データフォーマットの構成を示した構成図である。 第2の実施形態におけるマンチェスタ符号を利用したデジタル通信のデータ送信回路を示した回路図である。 第3の実施形態における同期クロック抽出例を示したデジタル通信のデータ受信回路図である。 第4の実施形態における同期クロック抽出例を示したデジタル通信のデータ受信回路図である。
符号の説明
1 送信側、2 受信側、3 データフォーマット、4 マンチェスタコード用クロック、5 データプロトコル、6 受信側データプロトコル、7 基準クロック。

Claims (6)

  1. マンチェスタ符号を利用したデジタル通信における送受信機の同期装置であって、
    送信機は、
    所定のデータフォーマットによる通信データをマンチェスタ符号化する符号化手段と、
    通信データの先頭と末尾とにマンチェスタ符号化を無効にするマンチェスタ符号化用クロック無効手段により、本来発生しない特異符号を与える特異符号化手段と、
    符号化手段と特異符号化手段の出力により伝送信号を作成する伝送信号作成手段とを有し、
    受信機は、
    受信した伝送信号から特異符号を検出し、データフォーマットにより予め設定された通信データの先頭と末尾位置を取得し、通信データの同期を取る同期取得手段と、
    通信データ読取り手段と、
    を有し、
    特異符号化手段は、
    先頭と末尾を表す‘10(00)’と‘00(01)’のデータフォーマットにより本来発生しない‘111(000)’と‘000(111)’なる特異符号を与えることを特徴とするデジタル通信における送受信機の同期装置。
  2. マンチェスタ符号を利用したデジタル通信における送受信機の同期方法であって、
    送信工程は、
    マンチェスタ符号化用クロックによりマンチェスタ符号化する符号化工程と、
    所定のデータフォーマットによる通信データの先頭と末尾とにマンチェスタ符号化を無効とするマンチェスタ符号化用クロック無効工程と、
    先頭と末尾を表す‘10(00)’と‘00(01)’のデータフォーマットにより本来発生しない‘111(000)’と‘000(111)’なる特異符号を与える特異符号化工程と、
    符号化工程の前後に特異符号化工程を行い、伝送信号を作成する伝送信号作成工程とを有し、
    受信工程は、
    受信した伝送信号から‘111(000)’と‘000(111)’なる特異符号を検出し、データフォーマットにより予め設定された通信データの先頭と末尾位置を取得し、通信データの同期を取る同期取得工程と、
    通信データ読取り工程と、
    を備えることを特徴とするデジタル通信における送受信機の同期方法。
  3. 請求項2に記載のデジタル通信における送受信機の同期方法において、
    伝送に使用されるベースバンド伝送方式は、マンチェスタ符号とも呼ばれるバイフェイズ符号、差動バイフェイズ符号、FM符号とも呼ばれるf/2f符号及び複流RZ符号を用いることを特徴とするデジタル通信における送受信機の同期方法。
  4. 請求項2に記載のデジタル通信における送受信機の同期方法において、
    通信データのデータフォーマットは、データの種別を示すIDとデータの数値情報及び誤り検出信号とを含み、
    通信データ読取り工程は、
    通信データが有効か否かを判定する判定工程を有することを特徴とするデジタル通信における送受信機の同期方法。
  5. 請求項2に記載のデジタル通信における送受信機の同期方法において、
    マンチェスタ符号化用クロック無効工程は、マンチェスタ符号化用クロックを少なくとも1クロックを無効にすることを特徴とするデジタル通信における送受信機の同期方法。
  6. マンチェスタ符号を利用したデジタル通信における送受信機の同期プログラムであって、
    送信処理手順は、
    マンチェスタ符号化用クロックによりマンチェスタ符号化する符号化処理手順と、
    所定のデータフォーマットによる通信データの先頭と末尾とにマンチェスタ符号化を無効にするマンチェスタ符号化用クロック無効処理手順と、
    先頭と末尾を表す‘10(00)’と‘00(01)’のデータフォーマットにより本来発生しない‘111(000)’と‘000(111)’なる特異符号を与える特異符号化処理手順と、
    符号化工程と特異符号化処理手順の出力により伝送信号を作成する伝送信号作成処理手順とを有し、
    受信処理手順は、
    受信した伝送信号から‘111(000)’と‘000(111)’なる特異符号を検出し、データフォーマットにより予め設定された通信データの先頭と末尾位置を取得し、通信データの同期を取る同期取得処理手順と、
    通信データ読取り処理手順と、
    を備えることを特徴とするデジタル通信における送受信機の同期プログラム。
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