JP2007143960A - 眼科検査装置 - Google Patents

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Takuya Hara
拓也 原
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Kowa Co Ltd
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Abstract

【課題】眼科検査装置のコンパクト化を図ることができる。
【解決手段】視標板11には複数の視標A,…が配置されている。それらの視標A,…は、1つの渦巻き状の仮想線11aに沿うように配列されているので、視標A,…は、視標板11の外側から内側に掛けてほぼ全面に配置されることとなる。その結果、視標板11に配置される視標A,…の数は、1つの円に沿って視標を複数配列する場合に比べて多くすることができる。これにより、視標板11を大型にする必要がなく、検査装置のコンパクト化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の視標を視標板に配置してなる眼科検査装置に係り、詳しくは、それらの複数の視標が1つの渦巻き状の仮想線に沿うように配置された眼科検査装置に関する。
従来、視力計や視野計等の眼科検査装置においては、視標板に複数の視標を配置すると共に、該視標板を移動させたり光路を切り換えたりし、被検者に呈示する視標を順次切り換えながら検査を行っていた(例えば、特許文献1及び2参照)。
図8は、従来の視標板における視標の配列の一例(上記特許文献1に記載された例であり、以下“第1従来例”とする)を示す模式図であって、円形の視標板100には、1つの円101に沿うように複数の視標102(正確には、符号102は、視標自体を示すものではなく、複数の視標を有する領域“視標チャート”を示す)が配置されていた。そして、該視標板100を不図示の回転駆動装置によって回転することにより、視標102の切り換えが行われていた。
また、図9は、従来の視標板における視標の配列の他の例(上記特許文献2に記載されている例であり、以下“第2従来例”とする)を示す模式図であって、円形の視標板200には、2つの同心円201,202に沿うように複数の視標203が配置されていた。そして、視標203の切り換えは、不図示のミラーユニットを回転させて大きい同心円上、又は小さい同心円上に光路を切り換えると共に、不図示の回転駆動装置によって視標板200を回転させることにより行われていた。
実開平04−50004号公報 特開平10−276981号公報
ところで、視力計や視野計等の眼科検査装置は、コンパクトでありながらも、多くの種類の視標を呈示できることが好ましいが、上記第1従来例のものは、多くの視標を呈示できるようにするには、
(1) 視標板100を大型にして、1つの円101に沿って配置できる視標102の数を増やす方法と、
(2) 視標板100を大型にする代わりに、小型の視標板を何枚も用意しておいて、必要に応じて視標板を差し替えることができるようにしておく方法
とがある。しかし、上記(1) の方法では検査装置自体が大型化してしまうという問題があり、上記(2) の方法では、視標切り換えのために視標板を差し替えなければならない場合もあって、視標切り換え作業が煩雑化してしまうという問題があった。
これに対し、第2従来例のものは、1枚の視標板200において、何本もの同心円201,202に沿うように視標203を配置できるので、装置のコンパクト化を犠牲にしないで多くの種類の視標を呈示でき、しかも、視標板の差し替えの必要も無いという特徴を有している。しかしながら、該第2従来例のものでは、視標を切り換えるためには、視標板200を回転させるための回転駆動装置と、光路が各同心円を選択的に通るようにする手段(上述の例の場合は、ミラーユニット、及び該ミラーユニットを回転させるための別の回転駆動装置が必要であるが、光路を移動させるのではなくて視標板を移動させるようにしても良い)とが必要となり、装置の構造が複雑化してしまうという問題があった。また、それらの駆動装置の制御が複雑になるという問題もあった。
本発明は、コンパクトで、視標切り換え作業が簡単で、構造及び制御が簡単な眼科検査装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、図1に例示するような複数の視標(A,…)が形成された視標板(11)、を備えた眼科検査装置において、
前記複数の視標(A,…)は、1つの渦巻き状の仮想線(11a)に沿うように配置された、ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記渦巻き状の仮想線(11a)が収束する、渦巻きの中心の点を“視標板中心点(符号11b参照)”とし、
前記複数の視標(A,…)を、前記視標板中心点(11b)から最も離れた側から順に“1番目の視標(符号A参照)”“2番目の視標(符号A参照)”“3番目の視標(符号A参照)”…とし、
前記1番目の視標(A)の中心と前記視標板中心点(11b)との間の距離をrとし、
前記2番目の視標(A)の中心と前記視標板中心点(11b)との間の距離をrとし、
……………………………………………………………………………、
……………………………………………………………………………、
前記i番目の視標(A)の中心と前記視標板中心点(11b)との間の距離をrとした場合において、下式が成立することを特徴とする。
Figure 2007143960
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記視標板(11)を前記視標板中心点(11b)の周りに回転させる回転駆動手段(図2(a)(b)(c)及び図3の符号20参照)と、
該回転駆動手段(20)の回転運動を、前記視標板(11)の一の方向(z)への直線運動に変換する運動変換装置(図2(a)の符号29、及び図3の符号39参照)と、
前記視標板(11)に対向するように配置されると共に、一の視標(図1においてはA)のみが視認されるように穿設された開口部(10a)を有するカバー部材(10)と、を備え、
前記回転駆動手段(20)を駆動することに基づき、前記視標板(11)が前記視標板中心点(11b)の周りに回転されると共に前記一の方向(z)へ移動されて、前記複数の視標(A,…)が前記開口部(10a)から順次視認されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、前記i番目の視標(A)の中心と前記視標板中心点(11b)とを結ぶ線、及び前記i+1番目の視標(Ai+1)の中心と前記視標板中心点(11b)とを結ぶ線とが為す角をθiとし,前記i番目の視標(A)の中心と前記視標板中心点(11b)との間の距離をrとし、前記i+1番目の視標(Ai+1)の中心と前記視標板中心点(11b)との間の距離をri+1とした場合に(但し、i=1,2,3,…)、
前記回転駆動手段(20)による前記視標板(11)の回転角度がθの場合、前記視標板(11)の前記一の方向(z)への移動量は(r−ri+1)である、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、図4に示すように、請求項3又は4に係る発明において、前記視標(A,…)はランドルト環であり、
前記開口部(10a)は円形であり、
互いに隣接するように配置される2つの視標(A,Ai+1)の外径をd,di+1とし、それら2つの視標(A,Ai+1)の離間距離をpとし、前記開口部(10a)の内径をDとした場合に、次式が成立する、ことを特徴とする。
Figure 2007143960
なお、括弧内の番号などは、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
請求項1及び2に係る発明によれば、複数の視標は、1つの渦巻き状の仮想線に沿うように配置されているので、上述した第1従来例のように1つの円に沿うように視標を配置する場合に比べて、視標板中の視標配置密度を高めることができる。したがって、発明が解決しようとする課題にて述べたように、視標板を大型にしたり、視標板を複数枚用意しておいて差し替えるようにしたりする必要がなく、装置のコンパクト化、及び視標切り換え作業の簡易化を図ることができる。
請求項3及び5に係る発明によれば、回転駆動手段は1つだけで足り、複数設ける必要が無いので、装置の構造の複雑化を回避することができる。また、視標板の回転量と直線運動量との関係は、前記運動変換装置により一義的に規定されるので、前記回転駆動手段の駆動制御さえ正確に行えば、直線運動量は正確に規定される。したがって、駆動制御の複雑化を防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、開口部には1つの視標のみが配置されることとなるので、被検者に該開口部内の視標を視認させて検査を正確に行うことができる。
以下、図1及び図2(a)等に沿って、本発明を実施するための最良の形態について説明する。ここで、図1は、本発明に用いられる視標板の構造の一例を示す正面図であり、図2(a)は、視標板の駆動装置の構造の一例を示す断面図である。
本発明に係る眼科検査装置は、図1に例示するように、複数の視標A,…が形成された視標板11を備えている。そして、該視標板11においては、前記複数の視標A,…は、1つの渦巻き状の仮想線11aに沿うように配置されている。本発明によれば、複数の視標A,…は、1つの渦巻き状の仮想線11aに沿うように配置されているので、上述した第1従来例のように1つの円(図8の符号101参照)に沿うように視標を配置する場合に比べて、視標板中の視標配置密度を高めることができる。したがって、[発明が解決しようとする課題]にて述べたように、視標板を大型にしたり、視標板を複数枚用意しておいて差し替えるようにしたりする必要がなく、装置のコンパクト化、及び視標切り換え作業の簡易化を図ることができる。また、複数の視標A,…は、1つの渦巻き状の仮想線11aに沿うように配置されているので、被検者により視認される領域(例えば、符号10aに示す領域)を該仮想線11aが通るように前記視標板11を駆動することにより、1つの駆動手段だけで視標の切り換えを行うことができる。つまり、上述した第2従来例のように、駆動手段を複数設ける必要がなく、装置の構造の複雑化や、制御の複雑化を回避することができる。
具体的には、前記複数の視標A,…を、渦巻きの最も外側から“1番目の視標(A参照)”“2番目の視標(A参照)”“3番目の視標(A参照)”…とし、
前記渦巻き状の仮想線11aが収束する、渦巻きの中心の点を“視標板中心点(11b参照)”とし、
前記1番目の視標Aの中心と前記視標板中心点11bとの間の距離をrとし、
前記2番目の視標Aの中心と前記視標板中心点11bとの間の距離をrとし、
……………………………………………………………………………、
……………………………………………………………………………、
前記i番目の視標Aの中心と前記視標板中心点11bとの間の距離をrとした場合において、下式が成立するようにすると良い。
Figure 2007143960
ところで、
・ 前記視標板11を前記視標板中心点11bの周りに回転させる回転駆動手段(図2(a)(b)(c)及び図3の符号20参照)と、
・ 該回転駆動手段20の回転運動を、前記視標板11の一の方向z(具体的には、視標板11の面に沿った一の方向)への直線運動に変換する運動変換装置(図2(a)の符号29、及び図3の符号39参照)と、
・ 前記視標板11に対向するように配置されると共に、一の視標のみが視認されるように穿設された開口部10aを有するカバー部材10と、
を備え、
前記回転駆動手段20を駆動することに基づき、前記視標板11が前記視標板中心点11bの周りに回転されると共に前記一の方向zへ移動されて、前記複数の視標A,…が前記開口部10aから順次視認される、ようにすると良い。
ここで、前記視標A,…をランドルト環とし、前記開口部10aを円形にすると良い。そして、図4に示すように、互いに隣接するように配置される2つの視標A,Ai+1の外径をd,di+1とし、それら2つの視標A,Ai+1の離間距離をpとし、前記開口部10aの内径をDとした場合に、次式が成立する、ようにすると良い。
Figure 2007143960
いま、図1に示すように、1番目の視標Aの中心と前記視標板中心点11bとを結ぶ線、及び2番目の視標Aの中心と前記視標板中心点11bとを結ぶ線とが為す角をθとし、2番目の視標Aの中心と前記視標板中心点11bとを結ぶ線、及び3番目の視標Aの中心と前記視標板中心点11bとを結ぶ線とが為す角をθとし、……………、i番目の視標Aの中心と前記視標板中心点11bとを結ぶ線、及びi+1番目の視標Ai+1の中心と前記視標板中心点11bとを結ぶ線とが為す角をθとする。そして、前記i番目の視標Aの中心と前記視標板中心点11bとの間の距離をrとし、前記i+1番目の視標Ai+1の中心と前記視標板中心点11bとの間の距離をri+1とする(但し、i=1,2,3,…)。この場合において、前記回転駆動手段20を角度θだけ回転させた場合に、前記視標板11は該角度θだけ回転されると共に、前記一の方向zに(r−ri+1)だけ移動される、ようにすると良い。
本実施例においては、図1,2,4,5及び6に示す構造の視力計(眼科検査装置)を作製した。なお、図4は、視標の配置位置の一例を説明するための模式図であり、図5(a)は、本発明に係る眼科検査装置の外観の一例を示す正面図であり、同図(b)は側面図である。また、図6は、本発明に係る眼科検査装置の構造の一例を示すブロック図である。
図5(a)の符号40L,40Rは、被検者が眼を当てるための接眼部を示し、符号41は、左眼用接眼部40Lと右眼用接眼部40Rとの間の距離を調整するための調整ノブを示す。
図6の符号1Lは、被検者の左眼の位置を模式的に示したもので、符号1Rは、被検者の右眼の位置を模式的に示したものである。また、符号2Lは、接眼部の左眼用保護ガラスを示し、符号2Rは、接眼部の右眼用保護ガラスを示す。さらに、符号3L,3Rは、光路を開閉するために移動自在に構成されたアイリスを示し、符号4は、該アイリス3L,3Rの一方又は両方を選択的に駆動するためのアクチュエータを示す。
一方、符号11は、視標が形成されている透明なチャート板(視標板)を示し、符号12は、該視標を背後から照明するためのランプを示す。また、符号9は、該ランプ12により照射された視標の像を反射するためのプリズムを示し、符号7,8は、光路上に配置されたレンズを示す。さらに、符号6はハーフミラーを示し、符号5はミラーを示す。
ところで、上述したチャート板11は、図2(a)(c)に示すように、ステッピングモータ(回転駆動手段)20から水平に突出されている回転軸の一端20Aに支持されていて、ステッピングモータ20の駆動により回転されるように構成されている。また、このステッピングモータ20の回転軸の他端20Bには第1かさ歯車27が取り付けられている。このステッピングモータ20に近接する位置には、上下にスライドシャフト21が延設されており、該スライドシャフト21には第1ブロック22Aが摺動自在に支持されている。この第1ブロック22Aには第2ブロック22Bが固設されていて、前記ステッピングモータ20は該第2ブロック22Bに取り付けられている。また、前記第1ブロック22Aには、上下に貫通孔(図2(b)の符号22a参照)が穿設された第3ブロック22Cが固設されており、これらのブロック22A,22B,22Cはモータ20と共に一体的に移動する移動ベース22を構成している。その貫通孔22aには、ベアリング24を介して第2かさ歯車28が回転自在に配置されており、該第2かさ歯車28は前記第1かさ歯車27に噛合されている。そして、この第2かさ歯車28を上下に貫通するようにボールネジ25が配置されており、このボールネジ25は回転しないように、装置に固定されている。第2かさ歯車28にはキー部材26が埋設されており、該キー部材26の一端が前記ボールネジ25の溝に嵌め込まれている。いま、ステッピングモータ20を駆動してチャート板11を所定角度だけ回転させると、第1かさ歯車27及び第2かさ歯車28も所定角度だけ回転されることなる。この際、キー部材26は、第2かさ歯車28と共に所定角度だけ回転されることに伴い、ボールネジ25の溝中を移動し、これにより、移動ベース22及びステッピングモータ20を介してチャート板11が所定量だけ上方に移動されることとなる(詳細は後述する)。なお、本実施例においては、上述したかさ歯車27,28やキー部材26やボールネジ25等によって運動変換装置29が構成されている。
一方、符号10は、円形孔(開口部)10aを有する穴あきカバー(カバー部材)を示しており、該円形孔10aの部分が、被検者が接眼部40L,40Rから視認できるエリアとなる(この10aの領域を適宜“視認エリア”と称することとする)。この円形孔10aに対応する部分であって、チャート板11の裏側には上述したランプ12が配置されていて、チャート板11に形成された視標(次に詳述する)を背後から照明することとなる。
ところで、このチャート板11に形成されている視標は、図1に符号A,…で示すように、1つの渦巻き状の仮想線11aに沿って複数配列されている。渦巻きの最も外側の視標(符号Aで示す指標)を“1番目の視標”と称し、次の視標Aを“2番目の視標”というように称することとすると、本実施例においては、1〜4番目の視標A,…Aは同じ大きさであって、視認エリア10aにおいて切り欠きの位置が90度ずれるようになっている。つまり、最も外側の視標Aは、視認エリア10aにおいては切り欠き位置が右となり、2番目の視標Aは、視認エリア10aにおいては切り欠き位置は上となり、3番目の視標Aは、視認エリア10aにおいては切り欠き位置は左となり、4番目の視標Aは、視認エリア10aにおいては切り欠き位置は下となる。5番目から8番目までの4つの視標A,…Aは、等しいサイズであって、1番目から4番目までの視標A,…Aに比べて小さいサイズとし、視認エリア10aにおいて切り欠きの位置が90度ずれるようになっている。つまり、5番目の視標Aは、視認エリア10aにおいては切り欠き位置が右となり、6番目の視標Aは、視認エリア10aにおいては切り欠き位置は上となり、7番目の視標Aは、視認エリア10aにおいては切り欠き位置は左となり、8番目の視標Aは、視認エリア10aにおいては切り欠き位置は下となる。このようにして、4つの視標を同じサイズとし、徐々に小さくして行った。
ところで、検査を行う際、上述した視認エリア10aに入っている視標は1つだけである必要があり、隣の視標が少しでも該視認エリア10aに入るべきではない。そのため、互いに隣接される視標A,Ai+1の離間距離(図4の符号p参照)は所定距離以下にすべきではない。以下、この離間距離pについて説明する。
いま、図4に示すように、半径がdi+1/2の視標Ai+1が視認エリア10aに入っており、隣接される視標Aの半径をd/2とし、視認エリア10aの半径をD/2とすると、それら2つの視標A,Ai+1の離間距離pは次式を満足する必要がある。
Figure 2007143960
上式におけるmax(d,di+1)は、d,di+1のうちの大きい方という意味であり、図示の場合はd>di+1なので、max(d,di+1)≡dとなる。また、上式中のKは、図示の部分の寸法(つまり、視認エリア10aと、穴あきカバー10に隠れている視標Aとの間の最小距離)であって、斜めから覗いたとしても該視標Aが視認されることのない距離(以下、“安全距離”と称する)を意味する。つまり、このような安全距離Kを見込まずに下式8のような関係だけを満足させようとした場合、下式9の状態も含まれることとなり、この状態では、穴あきカバー10とチャート板11との隙間が大きいとその隙間から上記視標A(つまり、本来、穴あきカバー10によって隠されていなければならないハズの視標A)が見えてしまって、被検者を惑わし、測定結果が不適切になるおそれがある。そこで、本実施例においては、上式7の関係を満足するようにした。
Figure 2007143960
Figure 2007143960
ところで、いま、各視標A,…の中心とチャート板11の中心(渦巻きの中心の点であって、以下、“チャート板中心点”とする)11bとの間の距離を図示のようにr,r,r,…とする。つまり、r,r,r,…を次のように定義する。
;視標Aの中心とチャート板中心点11bとの間の距離
;視標Aの中心とチャート板中心点11bとの間の距離
;視標Aの中心とチャート板中心点11bとの間の距離
;視標Aの中心とチャート板中心点11bとの間の距離
;視標Aの中心とチャート板中心点11bとの間の距離
;視標Aの中心とチャート板中心点11bとの間の距離
;視標Aの中心とチャート板中心点11bとの間の距離
;視標Aの中心とチャート板中心点11bとの間の距離
;視標Aの中心とチャート板中心点11bとの間の距離
…………………。
また、一の視標Aの中心とチャート板中心点11bとを結ぶ線、及び、該一の視標Aに隣接される他の視標Ai+1の中心とチャート板中心点11bとを結ぶ線の、2つの線が為す角度(以下、“中心角”とする)をθ(但し、i=1,2,3,…とする)とし、本実施例においては、θ=θ=θ=θ=24°とし、θ=θ=……=22°とした。
そして、図1に示す状態からステッピングモータ20を駆動し、チャート板11を図示Eの方向にθだけ回転させると、上述した運動変換装置29によって該チャート板11がz方向にr−rだけ移動され、視認エリア10aに2番目の視標Aが配置されるようにした。同様に、チャート板11を図示E方向にθだけ回転させると、該チャート板11はz方向にr−rだけ移動され、視認エリア10aに3番目の視標Aが配置されるようにした。そのようにして、順次、視標A,…が視認エリア10aに配置されるようにした。
なお、視標A,…を渦巻き状に配列する場合、上述のように、
Figure 2007143960
となる。つまり、視標A,…は徐々にチャート板中心に近づいて来るので、一定角度だけ回転させるだけでは、円周方向の移動距離は徐々に小さくなってしまい、
Figure 2007143960
を満足できず、視認エリア10aに複数の視標が入ってしまうおそれがある。かかる問題を回避する方法としては、
(1) 上式を満足するように視標の直径d及びdi+1を小さくする方法
(2) 上式を満足するように、チャート板11の回転角度を増加させる方法(例えば、中心角θを、22°→24°→28°→……と、徐々に増加させてやって、視標の円周方向の移動距離を所定以上にする方法)
が考えられる。一方、ボールネジ25のピッチは一定としても、徐々に変化するようにしてもどちらでも良い。
なお、本実施例においては、チャート板11の駆動は図2に示す装置にて行ったが、図3に示す装置にて行うようにしても良い。なお、図3中の符号31は移動ベースを示し、符号32は、回転軸の他端20Bに取り付けられたギヤを示し、符号33は、移動ベース31の側に回転自在に支持されたギヤを示し、符号34,35はベアリングを示す。また、符号36はラックギヤを示し、符号37は、前記ギヤ33と一体的に回転すると共にラックギヤ36に噛合されたギヤを示す。ギヤ32,33やラックギヤ36によって運動変換装置39が構成されている。
ところで、図5(b)の符号50a,50b,50cは選択眼スイッチを示す。これらのスイッチ50a,50b,50cは、図6に示すように、インターフェース51を介してCPU52に接続されており、アクチュエータ4を駆動するものである。具体的には、選択眼スイッチ50aを操作すると、左眼用のアイリス3Lのみが光路から除去されて、左眼1Lの視力の検査が可能となる。また、選択眼スイッチ50bを操作すると、右眼用のアイリス3Rのみが光路から除去されて、右眼1Rの視力の検査が可能となる。さらに、選択眼スイッチ50cを操作すると、両方のアイリス3L,3Rが光路から除去されて、両眼1L,1Rの視力の検査が可能となる。
オートモード選択スイッチ54を操作すると、その信号がインターフェース51を介してCPU52に入力され、CPU52は視力の測定をメモリ55に格納されたプログラムに従って自動的に開始する。
CPU52は、クロック56により駆動され、メモリ55には上記したプログラムのほかに視力検査に必要なプログラム、データなどが格納されている。視力検査の結果は表示器57に表示され、またプリンタ58に出力される。自動的に視力検査を行なうときには、被検者をガイダンスする音声が音声発生部59を介して出力される。
また、図5(a)の符号42及び42aは、被検者が視標の切り欠き方向を解答するためのジョイスティックスイッチを示し、符号43は、視力計に対して被検者が種々の応答をするための応答スイッチを示し、符号44は電源スイッチを示す。
本発明は夜間視力計に適用しても良い。夜間視力計としては、特開2004−65582号公報にて本願出願人が開示したものを一例として挙げることができる。図7(a)(b)は、本発明に係る眼科検査装置の一例として夜間視力計の構造を示すブロック図である。図中の符号11は、静止視力測定用視標や夜間視力測定用視標を図4のように螺旋状に配置した視標板を示し、符号309は視標照明光源を示し、符号310aは、視標周辺を照明するための照明光源を示し、符号311は、被検眼304a,304bのための明順応用光源を示し、符号313は反射ドームを示し、符号313a,313bは窓を示し、符号314は合焦レンズを示し、符号315a,315bはシャッタを示し、符号340はそのアクチュエータを示し、符号317は視標板回転用モータを示し、符号347は受光素子を示し、符号303a,303bは接眼部を示す。また、符号330はCPU(中央処理演算装置)を示し、符号331は表示器を示し、符号332はメモリを示し、符号333はクロックを示し、符号342は瞬き防止用のランプを示し、符号334はインターフェースを示し、符号335は(静止)視力スイッチを示し、符号338は夜間視力スイッチを示し、符号339は輝度調整を示し、符号308は応答スイッチを示す。
なお、上述した実施例1,2、及び図6,7は、本発明が適用される眼科検査装置の構造のほんの一例を示すものに過ぎないものであって、本発明がそれらの構成に限定されるものではない。当然のことながら、本発明は、動体視力計だけでなく、通常の視力計や、夜間視力計など、視標を呈示する形式の眼科検査装置に広く適用されるものである。
図1は、本発明に用いられる視標板の構造の一例を示す正面図である。 図2(a)は、視標板の駆動装置の構造の一例を示すz−y断面図であり、同図(b)はz−x断面図であり、同図(c)はx−y断面図である。 図3は、視標板の駆動装置の構造の他の例を示す断面図である。 図4は、視標の配置位置の一例を説明するための模式図である。 図5(a)は、本発明に係る眼科検査装置の外観の一例を示す正面図であり、同図(b)は側面図である。 図6は、本発明に係る眼科検査装置の構造の一例を示すブロック図である。 図7(a)(b)は、本発明に係る眼科検査装置の一例として夜間視力計の構造を示すブロック図である。 図8は、従来の視標板における視標の配列の一例を示す模式図である。 図9は、従来の視標板における視標の配列の他の例を示す模式図である。
符号の説明
10 カバー部材(穴あきカバー)
10a 開口部(円形孔)
11 視標板(チャート板)
11a 渦巻き状の仮想線
11b 視標板中心点(チャート板中心点)
20 回転駆動手段(ステッピングモータ)
29 運動変換装置
39 運動変換装置
,… 視標

Claims (5)

  1. 複数の視標が形成された視標板、を備えた眼科検査装置において、
    前記複数の視標は、1つの渦巻き状の仮想線に沿うように配置された、
    ことを特徴とする眼科検査装置。
  2. 前記渦巻き状の仮想線が収束する、渦巻きの中心の点を“視標板中心点”とし、
    前記複数の視標を、前記視標板中心点から最も離れた側から“1番目の視標”“2番目の視標”“3番目の視標”…とし、
    前記1番目の視標の中心と前記視標板中心点との間の距離をrとし、
    前記2番目の視標の中心と前記視標板中心点との間の距離をrとし、
    ……………………………………………………………………………、
    ……………………………………………………………………………、
    前記i番目の視標の中心と前記視標板中心点との間の距離をrとした場合において、下式が成立する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の眼科検査装置。
    Figure 2007143960
  3. 前記視標板を前記視標板中心点の周りに回転させる回転駆動手段と、
    該回転駆動手段の回転運動を、前記視標板の一の方向への直線運動に変換する運動変換装置と、
    前記視標板に対向するように配置されると共に、一の視標のみが視認されるように穿設された開口部を有するカバー部材と、を備え、
    前記回転駆動手段を駆動することに基づき、前記視標板が前記視標板中心点の周りに回転されると共に前記一の方向へ移動されて、前記複数の視標が前記開口部から順次視認される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の眼科検査装置。
  4. 前記i番目の視標の中心と前記視標板中心点とを結ぶ線、及び前記i+1番目の視標の中心と前記視標板中心点とを結ぶ線とが為す角をθとし,前記i番目の視標の中心と前記視標板中心点との間の距離をrとし、前記i+1番目の視標の中心と前記視標板中心点との間の距離をri+1とした場合に(但し、i=1,2,3,…)、
    前記回転駆動手段による前記視標板の回転角度がθの場合、前記視標板の前記一の方向への移動量は(r−ri+1)である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の眼科検査装置。
  5. 前記視標はランドルト環であり、
    前記開口部は円形であり、
    互いに隣接するように配置される2つの視標の外径をd,di+1とし、それら2つの視標の離間距離をpとし、前記開口部の内径をDとした場合に、次式が成立する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の眼科検査装置。
    Figure 2007143960
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104510441A (zh) * 2014-12-17 2015-04-15 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 动态视力测试系统中严格控制视标产生时间的方法
CN106361261A (zh) * 2016-09-22 2017-02-01 东莞市联洲知识产权运营管理有限公司 一种环式的医学视力检测装置

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