JP7099856B2 - 視標呈示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検眼用の視表に付された視標を被検眼に向けて呈示する視標呈示装置に関する。
眼科医療の分野においては、自覚式による被検眼の視力検査として、視表に付されたランドルト環などの視標が被検眼から約5m程度離れた位置に呈示された状態で行われる遠用検査と、視標が被検眼から約30cm以上、50cm以下程度離れた位置に呈示された状態で行われる近用検査と、が存在する。
遠用検査が行われる場合には、例えば、反射ミラー、ハーフミラーおよび凹面鏡を含む視標呈示光学系が筐体内に配置された視標呈示装置が用いられる。このような視標呈示装置では、筐体内に配置された遠用検査用の視表から放射された光束は、反射ミラーによりハーフミラーに向けて反射され、ハーフミラーを透過して凹面鏡に導かれる。凹面鏡により反射された光束は、再びハーフミラーに導かれ、ハーフミラーにより被検眼に向けて反射される。ハーフミラーにより反射された光束は、被検眼から約5m程度離れた位置に虚像を形成する。そのため、このような視標呈示装置は、約5m程度の呈示距離を確保することが困難な場所であっても設置可能とされている。これにより、被検眼と視標呈示装置の前面との間の距離(ワーキングディスタンス)を短くすることができ、検眼に必要な空間を有効に利用することができる。
一方で、近用検査が行われる場合には、例えば、前述した視標呈示装置の自覚式検眼手段(レフラクターヘッド)に接続された近用検査用の視表が用いられる。すなわち、近用検査が行われる場合には、レフラクターヘッドに取り付けられた近点棒が被検眼の眼前に垂下することにより、近点棒に保持された近用検査用の視表が被検眼に向けて呈示される。近用検査用の視表は、被検眼から約30cm~50cm程度離れた位置において近点棒に沿って移動可能とされている。
そのため、前述したような視標呈示装置では、被検眼と視標呈示装置の前面との間の距離は、近用検査用の視表を保持する近点棒の長さよりも長いことが必要である。一般的には、被検眼と視標呈示装置の前面との間の距離は、約1m程度である。これに対して、被検眼と視標呈示装置の前面との間の距離をさらに短くしたいという要望がある。
また、視標呈示装置を用いた近用検査に対しては、他の要望がある。すなわち、近用検査における最適な視標の呈示距離は、被検者のライフスタイルに応じて異なっている。例えば、被検者が書籍を読んだり、スマートフォンなどの端末装置を操作したりすることを主な目的として近用眼鏡を装用する場合には、近用検査における最適な視標の呈示距離は、約25cm以上、30cm未満程度である。被検者がノートパソコンのディスプレイを見たり、パソコンのキーボードを操作したりすることを主な目的として近用眼鏡を装用する場合には、近用検査における最適な視標の呈示距離は、約30cm以上、40cm以下程度である。被検者がデスクトップパソコンのディスプレイを見ることを主な目的として近用眼鏡を装用する場合には、近用検査における最適な視標の呈示距離は、約50cm以上、60cm以下程度である。このように、近用検査における最適な視標の呈示距離は、被検者のライフスタイルに応じて異なっている。そのため、前述したように、近用検査用の視表は、被検眼から約30cm~50cm程度離れた位置において移動可能とされている。
ここで、実際には、被検者は、被検眼から約30cm以上、50cm以下程度離れた位置に存在する複数の対象物に対して視線を変更し、視認する対象物を変更することがある。例えば、近用眼鏡の使用者は、手元に存在する資料やキーボードと、デスクトップパソコンのディスプレイと、を交互に視認することがある。一般的な近用検査では、検者は、近用検査用の視表を近点棒に沿って移動させ、視標の呈示距離を所定の距離に設定する。そのため、近用検査において視標の呈示距離が変更される速度は、被検者が視線を変更する速度よりも遅い。そのため、近用眼鏡の実際の使用環境に合わせた近用検査を行うことが困難な場合がある。
これに対して、特許文献1には、近用検査視標と、中距離用検査視標と、が筐体の内部に配置された視力検査装置が開示されている。特許文献1に記載された視力検査装置では、近用検査視標から被検眼に導かれる光束の検査光路は、中距離用検査視標から被検眼に導かれる光束の検査光路とは異なっている。また、近用検査視標から被検眼に導かれる光束の検査距離は、中距離用検査視標から被検眼に導かれる光束の検査距離とは異なっている。そのため、被検者は、特許文献1に記載された視力検査装置において、互いに異なる検査距離を有する近用検査視標および中距離用検査視標を視線を変えることにより交互に視認することができる。しかし、特許文献1に記載された視力検査装置では、近用検査視標および中距離用検査視標が別個の視標として筐体の内部に存在するため、視力検査装置の構造が複雑化したり視力検査装置の筐体が大型化したりするという問題がある。
特開平7-213483号公報
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、構造の複雑化および装置の大型化を抑えつつ、近用眼鏡の実際の使用環境に合わせた近用検査を行うことができる視標呈示装置を提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、検眼用の視表に付された視標を被検眼に向けて呈示する視標呈示装置であって、筐体と、前記筐体の内部に設けられ近用検査用と中間距離検査用との共通の近用視表と、遠用検査用の遠用視表から放射された光束を前記筐体の前記内部に配置された光学系を介して前記被検眼に呈示する視標呈示光学系と、を備え、前記近用視表から放射され第1光路を介して前記被検眼に導かれる前記光束の第1部分と、前記近用視表から放射され第2光路を介して前記被検眼に導かれる前記光束の第2部分と、は互いに異なる角度から同時に前記被検眼に呈示され、前記第1光路の光路長は、前記第2光路の光路長よりも長いことを特徴とする視標呈示装置により解決される。
前記構成によれば、近用視表は、近用検査用と中間距離検査用との共通の視表として筐体の内部に設けられている。近用視表から放射され第1光路を介して被検眼に導かれる光束の第1部分と、近用視表から放射され第2光路を介して被検眼に導かれる光束の第2部分と、は互いに異なる角度から同時に被検眼に呈示される。また、第1光路の光路長は、第2光路の光路長よりも長い。そのため、被検者は、互いに異なる距離に呈示された複数の視標を異なる角度から同時に視認することができるとともに、視線を変えることにより互いに異なる距離に呈示された視標を交互に見ることができる。これにより、近用眼鏡の実際の使用環境に合わせた近用検査を行うことが可能である。
また、第1光路を進行する光束の第1部分および第2光路を進行する光束の第2部分は、互いに同じ近用視表から放射される。すなわち、第1光路を進行する光束の第1部分および第2光路を進行する光束の第2部分は、近用検査用と中間距離検査用との共通の視表から放射される。つまり、互いに異なる距離に呈示された複数の視標は、互いに同じ近用視表に付された視標である。そのため、視標の呈示距離が異なる場合であっても、複数の近用視表を設置しなくともよく近用視表の共通化を図ることができる。これにより、構造の複雑化および装置の大型化を抑えることができる。
好ましくは、前記光束の前記第1部分は、前記光束の前記第2部分の位置よりも上方の位置から前記被検眼に呈示されることを特徴とする。
前記構成によれば、光路長が相対的に長い第1光路を進行する光束の第1部分は、光路長が相対的に短い第2光路を進行する光束の第2部分の位置よりも上方の位置から被検眼に呈示される。そのため、本発明の視標呈示装置は、デスクトップパソコンのディスプレイを視認する略水平方向の視線と、手元の資料やキーボードを視認する下側方向の視線と、を再現することができる。これにより、近用眼鏡の実際の使用環境により一層合わせた近用検査を行うことが可能である。
好ましくは、前記視標呈示光学系の少なくとも一部の前記光学系は、前記近用視表から放射された前記光束の少なくとも一部を前記被検眼に呈示し、前記第1光路は、前記近用視表から放射された前記光束が前記視標呈示光学系を介して前記被検眼に導かれる光路であり、前記第2光路は、前記近用視表から放射された前記光束が直接的に前記被検眼に導かれる光路であることを特徴とする。
前記構成よれば、相対的に長い光路長を有する第1光路は、近用視表から放射された光束が視標呈示光学系を介して被検眼に導かれる光路である。また、相対的に短い光路長を有する第2光路は、近用視表から放射された光束が直接的に被検眼に導かれる光路である。そのため、視標呈示光学系が設けられることにより、容易に、第1光路の光路長および第2光路の光路長を互いに異ならせることができるとともに、互いに異なる光路長を有する光路を進行した光束を互いに異なる角度から同時に被検眼に呈示させることができる。これにより、構造の複雑化および装置の大型化をより確実に抑えることができる。
好ましくは、前記視標呈示光学系は、前記近用視表から放射された前記光束の前記第1部分を反射し前記被検眼に呈示する反射部材と、水平方向の軸を中心として前記反射部材を回転させる反射部材駆動部と、を有し、前記反射部材駆動部を制御し、前記反射部材により反射された前記光束の前記第1部分の前記第1光路を前記水平方向の軸を中心として回転させる制御を実行する制御装置をさらに備えたことを特徴とする。
前記構成によれば、制御装置は、反射部材駆動部を制御し、反射部材により反射された光束の第1部分の第1光路を水平方向の軸を中心として回転させる。これにより、相対的に長い距離に呈示された視標を被検者が視認する視線を、略水平方向の視線に設定したり、下側方向の視線に設定したりすることができる。
好ましくは、水平方向の軸を中心として前記近用視表を回転させる近用視表駆動部と、前記近用視表駆動部の動作を制御する制御装置と、をさらに備え、前記視標呈示光学系は、前記近用視表から放射された前記光束を反射する第1反射部材と、前記第1反射部材により反射された前記光束を反射し前記被検眼に呈示する第2反射部材と、水平方向の軸を中心として前記第2反射部材を回転させる反射部材駆動部と、を有し、前記制御装置は、前記近用視表駆動部および前記反射部材駆動部を制御し、前記近用視表から放射された前記光束の前記第1部分を前記第2反射部材を介して前記被検眼に呈示する第1状態と、前記近用視表から放射された前記光束の第3部分であって前記第1光路の光路長よりも長い光路長を有する第3光路を介して前記被検眼に導かれる第3部分を前記第1反射部材および前記第2反射部材を介して前記被検眼に呈示する第2状態と、を切り替えることにより、前記近用視表と前記遠用視表とを兼用させたことを特徴とする。
前記構成によれば、制御装置は、近用視表駆動部および反射部材駆動部を制御し、第1状態と第2状態とを切り替える。第1状態は、近用視表から放射された光束の第1部分が第2反射部材を介して被検眼に呈示される状態である。つまり、第1状態は、近用検査のうちで相対的に長い距離に呈示された視標を被検者が視認する状態である。第2状態は、近用視表から放射された光束の第3部分であって第1光路の光路長よりも長い光路長を有する第3光路を介して被検眼に導かれる第3部分が、第1反射部材および第2反射部材を介して被検眼に呈示される状態である。そのため、本発明の近用視表は、近用検査用と中間距離検査用との共通の近用視表と、遠用検査用の遠用視表と、を兼ねることができる。これにより、構造の複雑化および装置の大型化をより一層抑えることができる。
本発明によれば、構造の複雑化および装置の大型化を抑えつつ、近用眼鏡の実際の使用環境に合わせた近用検査を行うことができる視標呈示装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る視標呈示装置を表す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る視標呈示装置を表す側面図である。 本実施形態に係る視標呈示装置の要部構成を表すブロック図である。 本実施形態の近用検査のときに近用視表から放射された光束の光路を表す図である。 本実施形態の遠用検査のときに遠用視表から放射された光束の光路を表す図である。 本発明の第2実施形態に係る視標呈示装置を表す側面図である。 本実施形態に係る視標呈示装置の要部構成を表すブロック図である。 本実施形態の近用検査のときに近用視表から放射された光束の光路を表す図である。 本実施形態の遠用検査のときに遠用視表から放射された光束の光路を表す図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る視標呈示装置を表す斜視図である。
図2は、本発明の第1実施形態に係る視標呈示装置を表す側面図である。
図3は、本実施形態に係る視標呈示装置の要部構成を表すブロック図である。
なお、図2では、説明の便宜上、視標呈示装置の筐体を破線で表している。
本実施形態に係る視標呈示装置2は、検眼用の視表に付された視標を被検眼Eに向けて呈示する装置であり、筐体3と、近用視表42と、を備える。視標呈示装置2は、視標呈示光学系5と、制御装置7と、遠用視表41と、検眼テーブル9と、をさらに備えていてもよい。近用視表42と、視標呈示光学系5と、制御装置7と、遠用視表41と、は筐体3の内部に設けられている。
図1に表したように、検眼テーブル9は、支柱91と、自覚式検眼手段(レフラクターヘッド)92と、照明ユニット93と、を有する。支柱91は、鉛直方向Yの軸を中心として回転可能に設けられている。自覚式検眼手段92および照明ユニット93は、支柱91に支持されている。自覚式検眼手段92は、視表呈示装置2の筐体3に固定され、被検眼の前面に対して挿脱可能に構成されていても良い。
筐体3は、近用視表42と、遠用視表41と、視標呈示光学系5と、制御装置7と、を内部に収容し、被検者Jと対向する位置に設けられたウインドウWを有する。ウインドウWは、ポリアクリルレート樹脂(PMMA)などの透光性樹脂により形成され、約2mm程度の厚さを有する。本実施形態に係る視標呈示装置2では、近用視表42が筐体3の内部に設けられているため、被検者Jの被検眼Eの角膜頂点と、筐体3の前面と、の間の距離(ワーキングディスタンス)WDは、近用視表呈示距離よりも短く設定可能とされている。また、本実施形態に係る視標呈示装置2では、ウインドウWの前面は、筐体3の前面の一例である。
近用視表42は、近用検査用と中間距離検査用との共通の視表であり、被検眼Eに対して視標を呈示する。例えば、近用視表42は、液晶表示装置などの電子表示装置として筐体3の内部に配置され、表示画面421にランドルト環などの視標を表示することができる。但し、近用視表42は、液晶表示装置に限定されるわけではなく、他の表示デバイスであってもよく、視標パターンを描画したガラス板や紙により形成されていてもよい。
遠用視表41は、遠用検査用の視表であり、被検眼Eに対して視標を呈示する。例えば、遠用視表41は、液晶表示装置などの電子表示装置として筐体3の内部に配置され、表示画面411にランドルト環などの視標を表示することができる。但し、遠用視表41は、液晶表示装置に限定されるわけではなく、他の表示デバイスであってもよく、視標パターンを描画したガラス板や紙により形成されていてもよい。
視標呈示光学系5は、筐体3の内部に設けられ、遠用視表41および近用視表42から放射された光束を筐体3の内部に配置された光学系を介して被検眼Eに呈示する。視標呈示光学系5は、第1反射ミラー51と、凸レンズ系52と、第2反射ミラー53と、第3反射ミラー55と、を有する。第1反射ミラー51は、遠用視表41から放射された光束を凸レンズ系52に向けて反射する。凸レンズ系52は、第1反射ミラー51により反射された光束を屈折させ虚像を形成する。なお、遠用視表41の表示画面411は、凸レンズ系52と、凸レンズ系52の焦点521と、の間に配置されている。また、凸レンズ系52は、図2に表した1つの平凸レンズには限定されず、複数のレンズを有していてもよい。
遠用検査が行われる場合には、第2反射ミラー53は、凸レンズ系52を透過した光束を被検眼Eに向けて反射し、被検眼Eの角膜頂点の前方の所定距離の遠用呈示位置531に虚像を呈示する。被検眼Eの角膜頂点と、遠用呈示位置531と、の間の距離は、約5m程度である。
近用検査が行われる場合には、第3反射ミラー55は、近用視表42から放射された光束の一部を第2反射ミラー53に向けて反射する。第2反射ミラー53は、第3反射ミラー55により反射された光束を反射し被検眼Eに呈示する。本実施形態の第2反射ミラー53は、本発明の「反射部材」の一例である。近用視表42から放射され第3反射ミラー55および第2反射ミラー53を介して被検眼Eに導かれる光束の経路の距離(光路長)は、約50cm以上、60cm以下程度である。一方で、近用視表42から放射された光束の他の一部は、直接的に被検眼Eに導かれ呈示される。近用視表42から放射され直接的に被検眼Eに導かれる光束の経路の距離(光路長)は、約30cm以上、40cm以下程度である。
但し、本実施形態の視標呈示光学系5の構成は、一例であり、これだけに限定されるわけではない。また、遠用検査が行われる場合および近用検査が行われる場合における光束の経路(光路)の詳細については、後述する。
図3に表したように、制御装置7は、演算部71と、記憶部72と、を有する。演算部71は、例えばCPU(Central Processing Unit)などであり、プログラムの起動や、信号の制御処理や、演算や、各駆動部の駆動制御などを実行する。すなわち、演算部71は、視標呈示装置2の全体の制御を行う。記憶部72には、例えば、視標呈示光学系5のアライメント動作のためのシーケンスプログラムや、演算プログラムなどが格納されている。記憶部72としては、例えば、筐体3に内蔵された半導体メモリなどが挙げられる。あるいは、記憶部72としては、視標呈示装置2に接続可能なCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、RAM(Random access memory)、ROM(Read only memory)、ハードディスク、メモリカードなどの種々の記憶媒体が挙げられる。
図3に表したように、筐体3の内部には、第2反射ミラー駆動部54がさらに設けられている。第2反射ミラー駆動部54は、制御装置7から送信された信号に基づいて、水平方向Xの軸を中心として第2反射ミラー53を回転させたり、鉛直方向Yの軸を中心として第2反射ミラー53を回転させたりする。すなわち、第2反射ミラー駆動部54は、第2反射ミラー53の反射面の水平面に対する傾斜角度を変更したり、第2反射ミラー53の反射面の鉛直面に対する傾斜角度を変更したりする。本実施形態の第2反射ミラー駆動部54は、本発明の「反射部材駆動部」の一例である。第2反射ミラー駆動部54は、モータなどのアクチュエータと、歯車やベルトなどの伝動部材と、を有する。
図3に表したように、本実施形態に係る視標呈示装置2は、ユーザインタフェース8をさらに備えていてもよい。ユーザインタフェース8は、操作部81と、表示部82と、報知部83と、を有する。操作部81は、筐体3の外部などに設けられた各種のボタンやキーなどを有し、各種のボタンやキーなどに対して操作された内容に関する信号を制御装置7に送信する。表示部82は、液晶表示装置などを有し、カメラにより撮影された被検眼Eの画像を表示することができる。操作部81および表示部82は、別個のデバイスとして設けられていなくともよく、タッチパネルなどのように、操作機能と表示機能とが一体化されたデバイスであってもよい。報知部83は、制御装置7から送信された信号に基づいて、音声や光による報知を実行する。報知部83としては、スピーカおよび発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などが挙げられる。
図4は、本実施形態の近用検査のときに近用視表から放射された光束の光路を表す図である。
図5は、本実施形態の遠用検査のときに遠用視表から放射された光束の光路を表す図である。
なお、図4および図5では、近用視表42および遠用視表41のそれぞれが、液晶表示装置などの電子表示装置である場合を例に挙げて説明する。
例えば、近用眼鏡の使用者は、手元に存在する資料やキーボードと、デスクトップパソコンのディスプレイと、を交互に視認することがある。そのため、近用検査が行われる場合において、被検者は、被検眼から約30cm以上、50cm以下程度離れた位置に存在する複数の対象物に対して視線を変更し、視認する対象物を変更したい場合がある。一般的な近用検査では、検者は、近用検査用の視表を移動させ、視標の呈示距離を所定の距離に設定する。そのため、近用検査において視標の呈示距離が変更される速度は、被検者が視線を変更する速度よりも遅い。そのため、近用眼鏡の実際の使用環境に合わせた近用検査を行うことが困難な場合がある。
これに対して、本実施形態に係る視標呈示装置2では、近用視表42は、近用検査用と中間距離検査用との共通の視表として筐体3の内部に設けられている。図4に表したように、近用視表42から放射され第1光路LP1を介して被検眼Eに導かれる光束の第1部分425と、近用視表42から放射され第2光路LP2を介して被検眼Eに導かれる光束の第2部分426と、は互いに異なる角度から同時に被検眼Eに呈示される。
すなわち、近用検査が開始されると、制御装置7は、近用視表42を点灯させ、遠用視表41を消灯させる。例えば、制御装置7は、近用視表42のバックライトを点灯し、遠用視表41のバックライトを消灯する制御を実行する。
また、制御装置7は、第2反射ミラー駆動部54を制御し、第2反射ミラー53を近用検査用の所定角度に設定する。例えば、図4に表した矢印A1のように、制御装置7は、第2反射ミラー駆動部54を制御して第2反射ミラー53を回転させ、二点鎖線で表した第2反射ミラー53を実線で表した第2反射ミラー53に設定する。なお、図4に表した二点鎖線の第2反射ミラー53は、遠用検査の場合における第2反射ミラー53の配置を表している。図4に表した実線の第2反射ミラー53は、近用検査の場合における第2反射ミラー53の配置を表している。
近用視表42から放射された光束の第1部分425は、第3反射ミラー55に導かれ、第3反射ミラー55により第2反射ミラー53に向けて反射される。第3反射ミラー55により反射された光束は、第2反射ミラー53により反射され、ウインドウWを介して被検眼Eに呈示される。近用視表42から放射された光束のうち第3反射ミラー55および第2反射ミラー53を介して被検眼Eに導かれる第1部分425の第1光路LP1の光路長は、約50cm以上、60cm以下程度である。このように、第1光路LP1は、近用視表42から放射された光束の第1部分425が視標呈示光学系5のうち第3反射ミラー55および第2反射ミラー53を介して被検眼Eに導かれる光路である。
近用視表42から放射された光束の第1部分425は、第3反射ミラー55および第2反射ミラー53において偶数回(本実施形態では2回)の反射を受けて被検眼Eに呈示される。そのため、被検眼Eの呈示される視標の像が反転することを抑えることができる。
近用視表42から放射された光束の第2部分426は、視標呈示光学系5を介することなく直接的に被検眼Eに導かれ呈示される。近用視表42から放射された光束のうち直接的に被検眼Eに導かれる第2部分426の第2光路LP2の光路長は、約30cm以上、40cm以下程度である。このように、第2光路LP2は、近用視表42から放射された光束の第2部分が直接的に被検眼Eに導かれる光路である。
一方で、遠用検査が開始されると、制御装置7は、近用視表42を消灯させ、遠用視表41を点灯させる。例えば、制御装置7は、近用視表42のバックライトを消灯し、遠用視表41のバックライトを点灯する制御を実行する。
また、制御装置7は、第2反射ミラー駆動部54を制御し、第2反射ミラー53を遠用検査用の所定角度に設定する。例えば、図5に表した矢印A2のように、制御装置7は、第2反射ミラー駆動部54を制御して第2反射ミラー53を回転させ、二点鎖線で表した第2反射ミラー53を実線で表した第2反射ミラー53に設定する。なお、図5に表した二点鎖線の第2反射ミラー53は、近用検査の場合における第2反射ミラー53の配置を表している。図5に表した実線の第2反射ミラー53は、遠用検査の場合における第2反射ミラー53の配置を表している。
遠用視表41から放射された光束は、第1反射ミラー51により凸レンズ系52に向けて反射される。第1反射ミラー51により反射された光束は、凸レンズ系52を透過するとともに屈折し、第2反射ミラー53に導かれる。凸レンズ系52を透過した光束は、第2反射ミラー53により被検眼Eに向けて反射され、被検眼Eの角膜頂点の前方の所定距離の遠用呈示位置531(図2参照)に虚像として呈示される。図1~図3に関して前述したように、被検眼Eの角膜頂点と、遠用呈示位置531と、の間の距離は、約5m程度である。
本実施形態に係る視標呈示装置2によれば、近用視表42は、近用検査用と中間距離検査用との共通の視表として筐体3の内部に設けられている。第1光路LP1を介して被検眼Eに導かれる光束の第1部分425と、第2光路LP2を介して被検眼Eに導かれる光束の第2部分426と、は互いに異なる角度から同時に被検眼Eに呈示される。また、第1光路LP1の光路長は、第2光路LP2の光路長よりも長い。そのため、被検者Jは、互いに異なる距離に呈示された複数の視標を異なる角度から同時に視認することができるとともに、視線を変えることにより互いに異なる距離に呈示された視標を交互に見ることができる。これにより、累進屈折力レンズなどを用いた近用眼鏡の実際の使用環境に合わせた近用検査を行うことが可能である。
また、第1光路LP1を進行する光束の第1部分425および第2光路LP2を進行する光束の第2部分426は、互いに同じ近用視表42から放射される。すなわち、第1光路LP1を進行する光束の第1部分425および第2光路LP2を進行する光束の第2部分426は、近用検査用と中間距離検査用との共通の視表(近用視表42)から放射される。つまり、互いに異なる距離に呈示された複数の視標は、互いに同じ近用視表42に付された視標である。そのため、視標の呈示距離が異なる場合であっても、複数の近用視表を設置しなくともよく近用視表の共通化を図ることができる。これにより、構造の複雑化および装置の大型化を抑えることができる。
また、図4に表したように、近用視表42から放射された光束の第1部分425は、近用視表42から放射された光束の第2部分426の位置よりも上方の位置から被検眼Eに呈示される。言い換えれば、光路長が相対的に長い第1光路LP1を進行する光束の第1部分425は、光路長が相対的に短い第2光路LP2を進行する光束の第2部分426の位置よりも上方の位置から被検眼に呈示される。そのため、本本実施形態に係る視標呈示装置2は、デスクトップパソコンのディスプレイを視認する略水平方向の視線と、手元の資料やキーボードを視認する下側方向の視線と、を再現することができる。これにより、近用眼鏡の実際の使用環境により一層合わせた近用検査を行うことが可能である。
また、相対的に長い光路長を有する第1光路LP1は、近用視表42から放射された光束が視標呈示光学系5のうち第3反射ミラー55および第2反射ミラー53を介して被検眼Eに導かれる光路である。また、相対的に短い光路長を有する第2光路LP2は、近用視表42から放射された光束が直接的に被検眼Eに導かれる光路である。そのため、視標呈示光学系5のうち第3反射ミラー55および第2反射ミラー53が設けられることにより、容易に、第1光路LP1の光路長および第2光路LP2の光路長を互いに異ならせることができるとともに、互いに異なる光路長を有する光路を進行した光束を互いに異なる角度から同時に被検眼に呈示させることができる。これにより、構造の複雑化および装置の大型化をより確実に抑えることができる。
また、制御装置7は、近用検査の実行中に、第2反射ミラー駆動部54を制御して第2反射ミラー53を回転させ、第2反射ミラー53により反射された光束の第1部分425の第1光路LP1を水平方向Xの軸を中心として回転させることができる。これによれば、相対的に長い距離に呈示された視標を被検者Jが視認する視線を、略水平方向の視線に設定したり、下側方向の視線に設定したりすることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、第2実施形態に係る視標呈示装置2Aの構成要素が、図1~図5に関して前述した第1実施形態に係る視標呈示装置2の構成要素と同様である場合には、重複する説明は適宜省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る視標呈示装置を表す側面図である。
図7は、本実施形態に係る視標呈示装置の要部構成を表すブロック図である。
なお、図6では、説明の便宜上、視標呈示装置の筐体を破線で表している。
本実施形態に係る視標呈示装置2Aは、筐体3と、近用視表42と、近用視表駆動部43と、視標呈示光学系5Aと、制御装置7と、を備える。近用視表42と、近用視表駆動部43と、視標呈示光学系5Aと、制御装置7と、は筐体3の内部に設けられている。
近用視表42は、近用検査用と中間距離検査用と遠用検査用との共通の視表であり、被検眼Eに対して視標を呈示する。すなわち、近用視表42は、近用視表駆動部43から伝達された駆動力を受けて回転することにより、近用検査用と中間距離検査用との共通の近用視表と、遠用検査用の遠用視表と、を兼ねることができる。この詳細については、後述する。例えば、近用視表42は、液晶表示装置などの電子表示装置として筐体3の内部に配置され、表示画面421にランドルト環などの視標を表示することができる。但し、近用視表42は、液晶表示装置に限定されるわけではなく、他の表示デバイスであってもよく、視標パターンを描画したガラス板や紙により形成されていてもよい。
視標呈示光学系5Aは、筐体3の内部に設けられ、第1反射ミラー51と、凸レンズ系52と、第2反射ミラー53と、第3反射ミラー55と、を有する。本実施形態の第1反射ミラー51は、本発明の「第1反射部材」の一例である。本実施形態の第2反射ミラー53は、本発明の「第2反射部材」の一例である。第1反射ミラー51は、近用視表42から放射された光束を凸レンズ系52に向けて反射する。凸レンズ系52は、第1反射ミラー51により反射された光束を屈折させ虚像を形成する。凸レンズ系52は、図6に表した1つの平凸レンズには限定されず、複数のレンズを有していてもよい。
但し、本実施形態の視標呈示光学系5Aの構成は、一例であり、これだけに限定されるわけではない。また、遠用検査が行われる場合および近用検査が行われる場合における光束の経路(光路)の詳細については、後述する。
近用視表駆動部43は、制御装置7から送信された信号に基づいて、水平方向Xの軸を中心として近用視表42を回転させる。すなわち、近用視表駆動部43は、近用視表42の表示画面421の水平面に対する傾斜角度を変更する。近用視表駆動部43は、モータなどのアクチュエータと、歯車やベルトなどの伝動部材と、を有する。その他の構成は、図1~図5に関して前述した第1実施形態に係る視標呈示装置2の構成と同様である。
図8は、本実施形態の近用検査のときに近用視表から放射された光束の光路を表す図である。
図9は、本実施形態の遠用検査のときに遠用視表から放射された光束の光路を表す図である。
なお、図8および図9では、近用視表42が、液晶表示装置などの電子表示装置である場合を例に挙げて説明する。
近用検査が開始されると、制御装置7は、近用視表42を点灯させる。例えば、制御装置7は、近用視表42のバックライトを点灯する制御を実行する。また、制御装置7は、近用視表駆動部43を制御し、近用視表42を近用検査用の所定角度に設定する。例えば、図8に表した矢印A3のように、制御装置7は、近用視表駆動部43を制御して近用視表42を回転させ、二点鎖線で表した近用視表42を実線で表した近用視表42に設定する。実線で表した近用視表42の表示画面421の法線は、被検眼Eに向かって延びている。なお、図8に表した二点鎖線の近用視表42は、遠用検査の場合における近用視表42の配置を表している。図8に表した実線の近用視表42は、近用検査の場合における近用視表42の配置を表している。
また、制御装置7は、第2反射ミラー駆動部54を制御し、第2反射ミラー53を近用検査用の所定角度に設定する。例えば、図8に表した矢印A4のように、制御装置7は、第2反射ミラー駆動部54を制御して第2反射ミラー53を回転させ、二点鎖線で表した第2反射ミラー53を実線で表した第2反射ミラー53に設定する。なお、図8に表した二点鎖線の第2反射ミラー53は、遠用検査の場合における第2反射ミラー53の配置を表している。図8に表した実線の第2反射ミラー53は、近用検査の場合における第2反射ミラー53の配置を表している。
近用視表42から放射された光束の第1部分425が第1光路LP1を介して被検眼Eに導かれる態様は、図4に関して前述した通りである。図8に表したように、近用視表42から放射された光束の第1部分425が第3反射ミラー55および第2反射ミラー53を介して被検眼Eに呈示される状態は、本発明の「第1状態」の一例である。近用視表42から放射された光束の第2部分426が第2光路LP2を介して被検眼Eに導かれる態様は、図4に関して前述した通りである。
一方で、遠用検査が開始されると、制御装置7は、近用視表42を点灯させる。例えば、制御装置7は、近用視表42のバックライトを点灯する制御を実行する。また、制御装置7は、近用視表駆動部43を制御し、近用視表42を遠用検査用の所定角度に設定する。例えば、図9に表した矢印A5のように、制御装置7は、近用視表駆動部43を制御して近用視表42を回転させ、二点鎖線で表した近用視表42を実線で表した近用視表42に設定する。実線で表した近用視表42の表示画面421の法線は、第1反射ミラー51に向かって延びている。なお、図9に表した二点鎖線の近用視表42は、近用検査の場合における近用視表42の配置を表している。図9に表した実線の近用視表42は、遠用検査の場合における近用視表42の配置を表している。
また、制御装置7は、第2反射ミラー駆動部54を制御し、第2反射ミラー53を遠用検査用の所定角度に設定する。例えば、図9に表した矢印A6のように、制御装置7は、第2反射ミラー駆動部54を制御して第2反射ミラー53を回転させ、二点鎖線で表した第2反射ミラー53を実線で表した第2反射ミラー53に設定する。なお、図9に表した二点鎖線の第2反射ミラー53は、近用検査の場合における第2反射ミラー53の配置を表している。図9に表した実線の第2反射ミラー53は、遠用検査の場合における第2反射ミラー53の配置を表している。
近用視表42から放射された光束の第3部分427は、第1反射ミラー51に導かれ、第1反射ミラー51により凸レンズ系52に向けて反射される。第1反射ミラー51により反射された光束は、凸レンズ系52を透過するとともに屈折し、第2反射ミラー53に導かれる。凸レンズ系52を透過した光束は、第2反射ミラー53により被検眼Eに向けて反射され、被検眼Eの角膜頂点の前方の所定距離の遠用呈示位置531(図6参照)に虚像として呈示される。図1~図3に関して前述したように、被検眼Eの角膜頂点と、遠用呈示位置531と、の間の距離は、約5m程度である。近用視表42から放射された光束のうち第1反射ミラー51、凸レンズ系52、および第2反射ミラー53を介して被検眼Eに導かれる第3部分427の第3光路LP3の光路長は、第1光路LP1(図8参照)の光路長より長い。図9に表したように、近用視表42から放射された光束の第3部分427が第1反射ミラー51、凸レンズ系52、および第2反射ミラー53を介して被検眼Eに呈示される状態は、本発明の「第2状態」の一例である。
本実施形態に係る視標呈示装置2Aによれば、制御装置7は、近用視表駆動部43および第2反射ミラー駆動部54を制御し、第1状態と第2状態とを切り替える。第1状態は、近用視表42から放射された光束の第1部分425が第3反射ミラー55および第2反射ミラー53を介して被検眼Eに呈示される状態である。つまり、第1状態は、近用検査のうちで相対的に長い距離に呈示された視標を被検者Jが視認する状態である。第2状態は、近用視表42から放射された光束の第3部分427であって第1光路LP1の光路長よりも長い光路長を有する第3光路LP3を介して被検眼Eに導かれる第3部分427が、第1反射ミラー51、凸レンズ系52、および第2反射ミラー53を介して被検眼に呈示される状態である。そのため、近用視表42は、近用検査用と中間距離検査用との共通の近用視表と、遠用検査用の遠用視表と、を兼ねることができる。これにより、構造の複雑化および装置の大型化をより一層抑えることができる。また、図1~図5に関して前述した第1実施形態に係る視標呈示装置2の効果と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。上記実施形態の構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせたりすることができる。
2、2A・・・視標呈示装置、 3・・・筐体、 5、5A・・・視標呈示光学系、 7・・・制御装置、 8・・・ユーザインタフェース、 9・・・検眼テーブル、 41・・・遠用視表、 42・・・近用視表、 43・・・近用視表駆動部、 51・・・第1反射ミラー、 52・・・凸レンズ系、 53・・・第2反射ミラー、 54・・・第2反射ミラー駆動部、 55・・・第3反射ミラー、 71・・・演算部、 72・・・記憶部、 81・・・操作部、 82・・・表示部、 83・・・報知部、 91・・・支柱、 92・・・自覚式検眼手段(レフラクターヘッド)、 93・・・照明ユニット、 411・・・表示画面、 421・・・表示画面、 425・・・第1部分、 426・・・第2部分、 427・・・第3部分、 521・・・焦点、 531・・・遠用呈示位置、 E・・・被検眼、 J・・・被検者、 LP1・・・第1光路、 LP2・・・第2光路、 LP3・・・第3光路、 W・・・ウインドウ、 X・・・水平方向、 Y・・・鉛直方向

Claims (4)

  1. 検眼用の視表に付された視標を被検眼に向けて呈示する視標呈示装置であって、
    筐体と、
    前記筐体の内部に設けられ近用検査用と中間距離検査用との共通の近用視表と、
    遠用検査用の遠用視表から放射された光束を前記筐体の前記内部に配置された光学系を介して前記被検眼に呈示する視標呈示光学系と、
    を備え、
    前記視標呈示光学系の少なくとも一部の前記光学系は、前記近用視表から放射された前記光束の少なくとも一部を前記被検眼に呈示し、
    前記近用視表から放射され第1光路を介して前記被検眼に導かれる前記光束の第1部分と、前記近用視表から放射され第2光路を介して前記被検眼に導かれる前記光束の第2部分と、は互いに異なる角度から同時に前記被検眼に呈示され、
    前記第1光路は、前記近用視表から放射された前記光束が前記視標呈示光学系を介して前記被検眼に導かれる光路であり、
    前記第2光路は、前記近用視表から放射された前記光束が直接的に前記被検眼に導かれる光路であり、
    前記第1光路の光路長は、前記第2光路の光路長よりも長いことを特徴とする視標呈示装置。
  2. 前記光束の前記第1部分は、前記光束の前記第2部分の位置よりも上方の位置から前記被検眼に呈示されることを特徴とする請求項1に記載の視標呈示装置。
  3. 前記視標呈示光学系は、
    前記近用視表から放射された前記光束の前記第1部分を反射し前記被検眼に呈示する反射部材と、
    水平方向の軸を中心として前記反射部材を回転させる反射部材駆動部と、
    を有し、
    前記反射部材駆動部を制御し、前記反射部材により反射された前記光束の前記第1部分の前記第1光路を前記水平方向の軸を中心として回転させる制御を実行する制御装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の視標呈示装置。
  4. 水平方向の軸を中心として前記近用視表を回転させる近用視表駆動部と、
    前記近用視表駆動部の動作を制御する制御装置と、
    をさらに備え、
    前記視標呈示光学系は、
    前記近用視表から放射された前記光束を反射する第1反射部材と、
    前記第1反射部材により反射された前記光束を反射し前記被検眼に呈示する第2反射部材と、
    水平方向の軸を中心として前記第2反射部材を回転させる反射部材駆動部と、
    を有し、
    前記制御装置は、前記近用視表駆動部および前記反射部材駆動部を制御し、前記近用視表から放射された前記光束の前記第1部分を前記第2反射部材を介して前記被検眼に呈示する第1状態と、前記近用視表から放射された前記光束の第3部分であって前記第1光路の光路長よりも長い光路長を有する第3光路を介して前記被検眼に導かれる第3部分を前記第1反射部材および前記第2反射部材を介して前記被検眼に呈示する第2状態と、を切り替えることにより、前記近用視表と前記遠用視表とを兼用させたことを特徴とする請求項1または2に記載の視標呈示装置。

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