JP2007143507A - 園芸バリカン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体ハウジング2の下ハンドル8に、刃部4に装着されるカバー18を後方から外嵌可能とすると共に、垂下部9に、カバー18の上面に沿った添設部11を有するジョイントハンドル10を設けて、カバー18ごと下ハンドル8と添設部11とをネジ16,16によって連結可能とした。これによりカバー18を、本体ハウジング2を支持可能な延長部材として利用できる。
【選択図】図3
Description
このような園芸バリカンを用いて刈り込み作業をする場合、本体ハウジングに形成したハンドルを把持した状態で刃部が届く範囲でしか刈り込みができないため、遠い場所や高い場所では刈り込みができなかったり、作業者に背伸び等の無理な姿勢を強いたりして作業性が悪くなる。そこで、特許文献1,2に開示の如く、本体ハウジングに伸縮ユニットや伸縮ポール等の延長部材を連結すれば、延長部材を把持することで本体ハウジングを離れた場所で支持でき、広範囲で刈り込みが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、カバーを本体ハウジングへ安定状態で確実に連結するために、本体ハウジングに、カバーを外嵌可能な差込部を形成して、その差込部に外嵌させたカバーを連結手段で固定する構成としたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2の目的に加えて、カバーと本体ハウジングとをより強固に一体化させるために、本体ハウジングにハンドルを形成したものにあっては、ハンドルを差込部に兼用すると共に、本体ハウジングに、差込部に沿って形成され、連結手段によって差込部及びカバーと結合可能な添設部を設けたものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4の目的に加えて、延長部材を簡単に得るために、本体ハウジングにハンドルを形成したものにあっては、ハンドルを本体ハウジングの一部として突出位置へ移動可能としたものである。
請求項6に記載の発明は、請求項5の目的に加えて、ハンドルの移動に係る操作性を良好とするために、前後方向に形成されるハンドルを、前方の組み込み位置と後方の突出位置とに前後移動可能とし、固定手段を、ハンドルが遊挿可能で、ハンドルの所定の回転位置でハンドルの前端外周に設けた係合部と係合して前後移動を規制する筒状部と、筒状部への係合状態でハンドルの回転を規制する規制手段としたものである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、差込部を利用してカバーを本体ハウジングへ安定状態で確実に連結可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加えて、カバーがハンドルと添設部とによって挟持固定される格好となり、本体ハウジングへのより強固な一体化が可能となる。また、ハンドルを利用して差込部が簡単且つ合理的に形成可能となっている。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5の効果に加えて、ハンドルの組み込み位置と突出位置への移動操作が簡単に行え、ハンドルの利用に係る操作性が向上する。
《形態1》
図1は、第1発明の一例である園芸バリカンの説明図で、園芸バリカン1は、モータを下向きに内蔵し、後方上部に上ハンドル3を延設した本体ハウジング2の前方(図1の右側)に、図示しないクランク機構で動作する刃部4を突設してなる。本体ハウジング2は、左右一対の半割形状をネジ止めして形成される。刃部4は、上下一対の帯板状の固定板5,5と、その固定板5,5の間にあって左右の側縁に刃を千鳥状に形成した帯板状の二枚の可動刃6,6とからなり、上ハンドル3に設けたスイッチレバー7の押し込み操作でモータを駆動させると、可動刃6,6がクランク機構によって互いに逆方向へ前後移動するようになっている。21は、上ハンドル3におけるスイッチレバー7の近傍に設けられて、スイッチレバー7の押し込み状態を保持するロックオンボタンである。
このジョイントハンドル10と下ハンドル8とは、下ハンドル8の上下方向に穿設した貫通孔15,15を下方から貫通する連結手段としてのネジ16,16の先端を、下方位置にあるジョイントハンドル10の添設部11にも貫通させて、添設部11の上側に埋設したナット17,17に夫々ねじ込むことで連結可能となっている。
そして、通常時で届きにくい場所で刈り込みを行う場合は、ネジ16,16を一旦取り外してジョイントハンドル10の添設部11と下ハンドル8とを分離し、下ハンドル8にカバー18を装着する。このときジョイントハンドル10を上方位置に退避させることで、カバー18は添設部11と下ハンドル8との間にスムーズに装着できる。カバー18の装着後、再びネジ16,16によって下ハンドル8をカバー18ごと添設部11にネジ固定すれば、図3及び図5に示す如く、カバー18は下ハンドル8の後方延長上に突出する格好で本体ハウジング2に連結される。よって、カバー18の後方を把持して園芸バリカン1を前方へ伸ばすことができ、遠い場所や高い場所でも容易に刈り込みが可能となる。
そして、下ハンドル8を差込部に兼用すると共に、本体ハウジング2に、下ハンドル8に沿って形成され、ネジ16によって下ハンドル8及びカバー18と結合可能な添設部11を設けたことで、カバー18が下ハンドル8と添設部11とによって挟持固定される格好となり、本体ハウジング2へのより強固な一体化が可能となる。また、下ハンドル8を利用して差込部が簡単且つ合理的に形成可能となっている。
特にここでは、下ハンドル8及びカバー18のの上面を膨出させ、添設部11をこれに合致する湾曲形状としているため、下ハンドル8及びカバー18に対する添設部11の左右のがたつきが効果的に抑えられている。
さらに、ジョイントハンドルをなくして、下ハンドルと下ハンドルと分断された垂下部とをネジによって直接螺着し、両者の間にカバーの上側を差し込むような構造も考えられる。
その他、ネジはつまみネジ等にすれば、工具を用いなくてもカバーの着脱は容易に行える。勿論ネジ以外にベルト等の他の連結手段を採用してもよい。
次に、本発明の他の形態を説明する。なお、園芸バリカンの基本構造等、形態1と同じ構成部には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図6に示す園芸バリカン1aには、本体ハウジング2の一部となる下ハンドルとしてスライドグリップ30が装着されている。このスライドグリップ30は、図7及び図8(A)にも示すように、前端に大径部31を、その後方に小径部32を形成した断面円形の軸体で、大径部31の外面には、リードのない周方向のねじ山を軸方向の前後へ複数等間隔で突設してなる係合部33,33が、点対称に一対形成されている。また、小径部32における大径部31の形成際と後端寄りとには、図8(B)にも示すように、軸方向で係合部33と同一線上に位置する一対の面取部34,34が夫々形成されている。
また、上ハンドル3の後端から下方に垂下された垂下部37にも、筒状部35と同軸で、大径部31が前方から遊挿可能で、内周の上下部分に被係合部36,36を夫々形成した第2筒状部35aが形成されている。
そして、スライドグリップ30を前方の組み込み位置と後方の突出位置とに前後移動可能とし、固定手段を、スライドグリップ30が遊挿可能で、スライドグリップ30の所定の回転位置でスライドグリップ30の前端外周に設けた係合部33と係合して前後移動を規制する筒状部35,35aと、筒状部35,35aへの係合状態でスライドグリップ30の回転を規制するロック部材40及びコイルバネ41としたことで、スライドグリップ30の組み込み位置と突出位置への移動操作が簡単に行え、スライドグリップ30の利用に係る操作性が向上する。
さらに、スライドグリップを軸方向へ前後に移動させるものに限らず、垂下部との連結部を支点にしてスライドグリップを回転可能に設け、前方への回転側(組み込み位置)で本体ハウジングとネジ等で結合可能とする一方、後方への回転側(突出位置)でそのまま同様にネジ等で結合可能としても、延長部材としての利用は可能である。勿論下ハンドル(スライドグリップ)を延長部材として用いるものに限らず、上ハンドルや他の部分を突出位置へ移動可能とすることも考えられる。
Claims (6)
- 駆動機構を内蔵した本体ハウジングの前方に、前記駆動機構によって動作する刃部を突設し、前記刃部にカバーを着脱可能に装着してなる園芸バリカンであって、
前記本体ハウジングに、前記カバーを前記本体ハウジングからの突出状態で連結可能な連結手段を設けて、その連結手段によって連結した前記カバーを介して前記本体ハウジングを支持可能としたことを特徴とする園芸バリカン。 - 本体ハウジングに、カバーを外嵌可能な差込部を形成して、その差込部に外嵌させた前記カバーを連結手段で固定するものとした請求項1に記載の園芸バリカン。
- 本体ハウジングにハンドルを形成したものにあっては、前記ハンドルを差込部に兼用すると共に、前記本体ハウジングに、前記差込部に沿って形成され、連結手段によって前記差込部及びカバーと結合可能な添設部を設けた請求項2に記載の園芸バリカン。
- 駆動機構を内蔵した本体ハウジングの前方に、前記駆動機構によって動作する刃部を突設した園芸バリカンであって、
前記本体ハウジングの一部を、前記本体ハウジングから突出する突出位置と、前記本体ハウジングに収まる組み込み位置とに移動可能とすると共に、前記本体ハウジングに、前記各位置で前記本体ハウジングの一部を固定可能な固定手段を設けて、前記突出位置で固定した前記本体ハウジングの一部を介して前記本体ハウジングを支持可能としたことを特徴とする園芸バリカン。 - 本体ハウジングにハンドルを形成したものにあっては、前記ハンドルを前記本体ハウジングの一部として突出位置へ移動可能とした請求項4に記載の園芸バリカン。
- 前後方向に形成されるハンドルを、前方の組み込み位置と後方の突出位置とに前後移動可能とし、固定手段を、前記ハンドルが遊挿可能で、前記ハンドルの所定の回転位置で前記ハンドルの前端外周に設けた係合部と係合して前後移動を規制する筒状部と、その筒状部への係合状態で前記ハンドルの回転を規制する規制手段とした請求項5に記載の園芸バリカン。
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