JP2007142617A - 送信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池電圧に基づいて動作する電力増幅部を備える送信機において、装置の構成を複雑にすることなく電池の消耗を抑制することが可能な技術を提供する。
【解決手段】降圧電源部4は、送信電力指示値CPが第1しきい値よりも大きいときには一定電圧値の電圧Vregを出力する。電源電圧選択部5は、電力増幅部1が送信信号SSを送信していない状態では、電力増幅部1の電源電圧Vcとして電圧Vregを出力する。電源電圧選択部5は、電力増幅部1が送信信号SSを送信している状態において、電源電圧Vcとして電圧Vregを出力している際に送信電力指示値CPが第1しきい値以上の第2しきい値よりも大きい場合における電源電圧Vcが所定のしきい値電圧よりも小さくなったことが電圧監視部6で検出されると、電源電圧Vcを電圧Vregから電池電圧Vbatに切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、送信信号を増幅して出力する送信機に関する。
携帯電話機等が備える送信機においては、送信信号を増幅して出力する電力増幅部が設けられており、当該電力増幅部での送信電力は一般的に制御することが可能である。
特許文献1,2に記載の技術のように、電池で駆動する一般的な送信機では、DC/DCコンバータ等の降圧電源部によって電池電圧からそれよりも低い所定の電圧を生成し、当該電圧を電源電圧として電力増幅部に供給している。そして、特許文献1の技術では、送信電力に応じて降圧電源部の出力電圧、つまり電力増幅部の電源電圧を制御することによって電池の消耗を抑制している。
上述のように、電力増幅部の電源電圧は電池電圧に基づいて生成されているため、電池が消耗して電池電圧が低下した場合には、電力増幅部の電源電圧も低下する。したがって、電池電圧が低下してくると、電力増幅部において十分な電源電圧を確保できず、送信信号を歪なく増幅することが困難になってくる。
一方で、電力増幅部の電源電圧は電池電圧を降圧して生成されるため、電池電圧は、電力増幅部の電源電圧よりも高い値を示す。したがって、電池がある程度消耗した場合であっても送信信号を歪なく増幅するために、電池電圧が低下した際に電力増幅部に電池電圧を直接供給することが考えられる。このようにすれば、降圧電源部の出力電圧よりも高い電圧を示す電池電圧が電源電圧として電力増幅部に供給されるため、電池電圧がある程度低下した場合であっても電力増幅部に十分な電源電圧を供給できる。
なお、特許文献3にも送信機に関する技術が記載されている。
特開2002−290247号公報 特開平7−131412号公報 特開平9−69787号公報
上述のように、電池電圧が低下した際に電池電圧を直接電力増幅部に供給する場合には、電池電圧が低下したかどうかを判定するために電池電圧を監視する電圧監視部が必要となる。この電圧監視部には常に電池電圧が供給されるため、電池電圧を監視する必要のない場合、具体的には送信機が送信動作を行っていない場合であっても当該電圧監視部によって電池が消耗されることになる。これを回避するために、電池と電圧監視部との間にスイッチ回路を設けて、送信機が送信動作を行うときだけ、当該スイッチ回路をオン状態とし電池電圧を電圧監視部に供給することが考えられる。しかしながら、この場合には新たにスイッチ回路を設ける必要があるため、装置の構成が複雑となる。
そこで、本発明は上記点に鑑みて成されたものであり、電池電圧に基づいて動作する電力増幅部を備える送信機において、装置の構成を複雑にすることなく電池の消耗を抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
この発明の第1の送信機は、送信電力が可変であって、送信信号を増幅して出力する電力増幅部と、前記電力増幅部における送信電力を制御する送信電力制御部と、第1電圧を出力する電池と、前記第1電圧を降圧して第2電圧を生成し、当該第2電圧を出力する降圧電源部と、前記第1及び第2電圧のいずれか一方を選択して前記電力増幅部の電源電圧とし、当該電源電圧を前記電力増幅部に出力する電源電圧選択部と、前記第2電圧が入力され、当該第2電圧をしきい値電圧と比較する電圧監視部とを備え、前記降圧電源部は、前記第2電圧が未飽和状態においては、前記電力増幅部での送信電力を示す値がしきい値よりも小さいときには当該値に応じた電圧値の前記第2電圧を出力し、当該値が前記しきい値よりも大きいときには前記しきい値電圧以上の一定電圧値の前記第2電圧を出力し、前記電源電圧選択部は、前記電源電圧として前記第2電圧を出力している際に、前記電力増幅部での送信電力を示す値が前記しきい値よりも大きい場合における前記第2電圧の値が前記しきい値電圧よりも小さくなったことが前記電圧監視部で検出されると、前記電源電圧を前記第2電圧から前記第1電圧に切り替えて出力する。
また、この発明の第2の送信機は、送信電力が可変であって、送信信号を増幅して出力する電力増幅部と、前記電力増幅部における送信電力を制御する送信電力制御部と、第1電圧を出力する電池と、前記第1電圧を降圧して第2電圧を生成し、当該第2電圧を出力する降圧電源部と、前記第1及び第2電圧のいずれか一方を選択して前記電力増幅部の電源電圧とし、当該電源電圧を前記電力増幅部に出力する電源電圧選択部と、前記電源電圧が入力され、当該電源電圧を第1しきい値電圧と比較する電圧監視部とを備え、前記降圧電源部は、前記第2電圧が未飽和状態においては、前記電力増幅部での送信電力を示す値が第1しきい値よりも小さいときには当該値に応じた電圧値の前記第2電圧を出力し、当該値が前記第1しきい値よりも大きいときには前記第1しきい値電圧以上の一定電圧値の前記第2電圧を出力し、前記電源電圧選択部は、前記電力増幅部が前記送信信号を送信していない状態では、前記電源電圧として前記第2電圧を出力し、前記電力増幅部が前記送信信号を送信している状態において、前記電源電圧として前記第2電圧を出力している際に前記電力増幅部での送信電力を示す値が前記第1しきい値よりも大きい場合における前記電源電圧の値が前記第1しきい値電圧よりも小さくなったことが前記電圧監視部で検出されると、前記電源電圧を前記第2電圧から前記第1電圧に切り替えて出力する。
この発明の第1の送信機によれば、電池が消耗して降圧電源部から出力される第2電圧が飽和状態となり、電力増幅部での送信電力を示す値がしきい値よりも大きい場合における第2電圧がしきい値電圧よりも小さくなると、電力増幅部には電源電圧として電池から出力される第1電圧が出力されるようになる。そのため、電力増幅部に第2電圧が出力されている場合よりも、電力増幅部の電源電圧が大きくなる。したがって、電池が消耗した場合であっても電力増幅部は送信信号を歪みなく増幅することができる。
さらに電圧監視部には、電力増幅部での送信電力を示す値に応じて変化する第2電圧が入力されるため、電池から出力される第1電圧が入力される場合よりも、電圧監視部への入力電圧を小さくすることができる。一般的に、入力電圧が大きいと消費電流が増加することから、電圧監視部への入力電圧を小さくすることによって電圧監視部での消費電流を低減できる。よって、装置構成を複雑にすることなく電池の浪費を抑制することができる。
また、この発明の第2の送信機によれば、電源電圧として第2電圧が出力されている際に、電池が消耗して降圧電源部から出力される第2電圧が飽和状態となり、電力増幅部での送信電力を示す値がしきい値よりも大きい場合における電源電圧がしきい値電圧よりも小さくなると、電力増幅部には電源電圧として電池から出力される第1電圧が出力されるようになる。そのため、電力増幅部に第2電圧が出力されている場合よりも、電力増幅部の電源電圧が大きくなる。したがって、電池が消耗した場合であっても電力増幅部は送信信号を歪みなく増幅することができる。
さらに電源電圧選択部は、電力増幅部が送信信号を送信していない状態では、電源電圧として第2電圧を出力するため、当該状態においては電圧監視部には電力増幅部での送信電力を示す値に応じて変化する第2電圧が入力される。したがって、電池から出力される第1電圧が入力される場合よりも、電圧監視部への入力電圧を小さくすることができる。一般的に、入力電圧が大きいと消費電流が増加することから、電圧監視部への入力電圧を小さくすることによって電圧監視部での消費電流を低減できる。よって、装置構成を複雑にすることなく電力増幅部が送信信号を送信していない状態での電池の浪費を抑制することができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る送信機の構成を示すブロック図である。本実施の形態1に係る送信機は、例えば携帯電話機に内蔵される送信機である。図1に示されるように、本実施の形態1に係る送信機は、送信信号SSを増幅して出力する、送信電力が可変の電力増幅部1と、電力増幅部1における送信電力を制御する送信電力制御部2と、充電式の電池3と、電池3から出力される電池電圧Vbatを降圧して電圧Vregを生成し、それを出力する降圧電源部4と、電圧Vreg及び電池電圧Vbatのいずれか一方を選択して電力増幅部1の電源電圧Vcとし、当該電源電圧Vcを電力増幅部1に出力する電源電圧選択部5と、電源電圧Vcを監視する電圧監視部6と、送信情報レジスタ7とを備えている。
送信電力制御部2は、電力増幅部1での送信電力を示す送信電力指示値CPを出力する。電力増幅部1は、送信電力指示値CPが示す送信電力で送信信号SSを増幅して出力する。したがって、送信電力指示値CPが変化すれば、電力増幅部1での送信電力も変化する。電力増幅部1から出力された送信信号SSは、図示しないアンテナを介して基地局や相手端末に送信される。一般的な携帯電話システムでは、基地局において携帯電話機での送信電力が決定される。基地局は、携帯電話機に対して設定すべき送信電力を示す情報を通知する。この情報はアンテナを介して携帯電話機で受信され、当該携帯電話機の送信電力制御部2に入力される。そして、送信電力制御部2は、受け取った当該情報に基づいて送信電力指示値CPを生成して出力する。送信電力制御部2は、携帯電話機全体の動作を統括的に管理する図示しない制御部から、送信信号SSの送信を開始する旨が通知されると、基地局から通知された送信電力の値を示す送信電力指示値CPを出力する。一方で、送信電力制御部2は、当該制御部から送信信号SSの送信を停止する旨が通知されると、送信電力指示値CPの値を零とする。したがって、この場合には、電力増幅部1には値が零の送信電力指示値CPが入力され、電力増幅部1からは送信信号SSは出力されない。
送信情報レジスタ7には、電力増幅部1が送信信号SSを送信している状態にあるのか、送信信号SSを送信していない状態にあるのかを示す情報が書き込まれる。当該情報は上記制御部によって書き込まれる。
電圧監視部6は、例えば図示しないA/Dコンバータを備えており、当該A/Dコンバータを使用して電源電圧選択部5から出力される電源電圧Vcを監視する。電圧監視部6は、A/Dコンバータによって電源電圧Vcをアナログ値からデジタル値に変換し、当該デジタル値と所定のしきい値電圧Vth1とを比較し、その比較結果を電源電圧選択部5に出力する。なお、A/Dコンバータのアナログ入力端子には電源電圧Vcが抵抗で分圧されて入力される。また、しきい値電圧Vth1については後で詳細に説明する。
電源電圧選択部5は、バイパス制御部5aとスイッチ回路5bとを備えている。スイッチ回路5bは、バイパス制御部5aの制御によって、電圧Vreg及び電池電圧Vbatのいずれか一方を選択して電源電圧Vcとして出力する。バイパス制御部5aは、電圧監視部6から出力される、電源電圧Vcとしきい値電圧Vth1との比較結果に基づいて、スイッチ回路5bの動作を制御する。以後、スイッチ回路5bが電源電圧Vcとして電圧Vregを出力する状態を「バイパスOFF状態」と呼び、スイッチ回路5bが電源電圧Vcとして電池電圧Vbatを出力する状態を「バイパスON状態」と呼ぶ。
降圧電源部4は、電圧制御部4aと降圧回路4bとを備えており、送信電力指示値CPに基づいて、出力する電圧Vregの値を制御する。電圧制御部4aは、送信電力指示値CPに基づいて出力電圧指示値CVを生成し降圧回路4bに出力する。降圧回路4bは、出力電圧指示値CVが示す電圧値まで電池電圧Vbatを降圧して電圧Vregとして出力する。
図2は、送信電力指示値CPと出力電圧指示値CVとの関係を示す図である。図2に示されるように、送信電力指示値CPが所定のしきい値CPth1以下のとき、出力電圧指示値CVは送信電力指示値CPに応じて変化する。具体的には、送信電力指示値CPが大きくなると出力電圧指示値CVは大きくなり、送信電力指示値CPが小さくなると出力電圧指示値CVは小さくなる。
一方で、送信電力指示値CPがしきい値CPth1よりも大きい場合には、出力電圧指示値CVは送信電力指示値CPには依存せず、一定値CVfltを示す。したがって、図3に示されるように、電池電圧Vbatが十分大きく電圧Vregが未飽和状態の場合においては、電圧Vregは、送信電力指示値CPがしきい値CPth1以下のときには送信電力指示値CPに応じて変化し、送信電力指示値CPがしきい値CPth1よりも大きいときには一定電圧値Vfltを示す。よって、未飽和状態の電圧Vregは、電力増幅部1での送信電力がしきい値CPth1が示す電力値以下のときには当該送信電力に応じて変化し、当該送信電力がしきい値CPth1が示す電力値よりも大きいときには一定電圧値Vfltを示す。その結果、電力増幅部1から出力される送信信号SSの歪を抑制しつつ、電力増幅部1に必要以上の電源電圧Vcが供給されることを抑制できる。
また電圧制御部4aは、送信電力指示値CPが零のとき、つまり電力増幅部1で送信信号SSの送信が行われないときには、出力電圧指示値CVを零とする。したがって、この場合には電圧Vregの値は零となる。
このように、本実施の形態1に係る降圧電源部4は、電圧Vregが未飽和状態の場合においては、送信電力指示値CPがしきい値CPth1よりも大きいときには一定電圧値Vfltを示す電圧Vregを出力する。したがって、電池3が消耗し電池電圧Vbatが低下して電圧Vregが飽和状態となると、送信電力指示値CPがしきい値CPth1よりも大きい場合の電圧Vregが出力電圧指示値CVが示す値よりも小さい値を示すようになり、図4に示されるように、送信電力指示値CPがしきい値CPth1よりも大きい場合の電圧Vregの値が一定電圧値Vfltよりも小さくなる。そして、電池電圧Vbatが低下するにつれて、電圧Vregの飽和が開始する送信電力指示値CPの値CPsは小さくなる。つまり、電池電圧Vbatが低下するにつれて、電圧Vregはより小さい送信電力で飽和するようになる。
以上のことから、送信電力指示値CPがしきい値CPth1よりも大きい場合での電圧Vregを監視することによって、電池電圧Vbatの低下を検出することができる。本実施の形態1では、スイッチ回路5bが電圧Vregを電源電圧Vcとして出力することから、電源電圧Vcを監視することによって電池電圧Vbatの低下を検出する。そして、電池電圧Vbatの低下を検出すると、電力増幅部1に供給する電源電圧を電圧Vregから電池電圧Vbatに切り替える。
次に、本実施の形態1に係る送信機における電源電圧Vcの切り換え動作について詳細に説明する。図5は当該切り換え動作を示すフローチャートである。図5に示されるように、電力増幅部1での送信信号SSの送信が開始すると、ステップs1において、スイッチ回路5bはバイパスOFF状態であるため電源電圧Vcは電圧Vregとなっている。そしてステップs2において、バイパス制御部5aは送信情報レジスタ7を参照して、電力増幅部1が送信信号SSを送信している状態か否かを確認する。バイパス制御部5aは、電力増幅部1が送信信号SSを送信している状態である場合には、ステップs3において、送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きいか否かを判定する。しきい値CPth2は、上述のしきい値CPth1以上に設定される。
一方、ステップs2において、電力増幅部1が送信信号SSを送信していない状態であると確認されると、ステップs6において、バイパス制御部5aはスイッチ回路5bをバイパスOFF状態とする。したがって、電力増幅部1において再び送信信号SSの送信が開始する際には常にスイッチ回路5bはバイパスOFF状態となっている。
ステップs3において、送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きいと判定されると、ステップs4において、バイパス制御部5aは、電圧監視部6に対して、電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1よりも小さいか否かを判定させ、その判定結果を当該バイパス制御部5aに通知させる。ここで、しきい値電圧Vth1は、電池電圧Vbatの低下の目安となる値であって、上述の一定電圧値Vflt以下の値に設定される。
図6は電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1よりも大きい様子を示す図であり、図7は電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1よりも小さい様子を示す図である。図6に示されるように、電池電圧Vbatが十分大きく電圧Vregが飽和していない場合において、送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きいときには、電圧Vregである電源電圧Vcはしきい値電圧Vth1以上となる。一方で、図7に示されるように、電池3が消耗し電池電圧Vbatが低下して電圧Vregが飽和すると、送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きいときには、電圧Vregである電源電圧Vcはしきい値電圧Vth1よりも小さくなる。したがって、ステップs3において送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きいと判定された場合に、ステップs4において電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1よりも小さいか否かを判定することによって、電池電圧Vbatの低下を検出できる。なお図7中の破線は未飽和状態の電源電圧Vcを示している。
ステップs4において、バイパス制御部5aは、電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1よりも小さい旨が電圧監視部6から通知されると、ステップs5において、スイッチ回路5bをバイパスON状態とする。これにより、電源電圧Vcは電圧Vregから電池電圧Vbatに切り替わり、電源電圧Vcの値は大きくなる。図8はステップs5が実行された後の電源電圧Vcを示す図であり、図中の実線が当該電源電圧Vcを示している。なお、図8中の破線は電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1よりも小さい場合であっても仮に電圧Vregを電源電圧Vcとした際の当該電源電圧Vcを示している。図8に示されるように、電源電圧Vcを電圧Vregから電池電圧Vbatに切り替えることによって、電源電圧Vcの値は大きくなり、電池3が消耗して電圧Vregが低下した場合であっても電力増幅部1に対して十分な電源電圧を供給することが可能となる。よって、送信信号SSを歪なく増幅することが可能となる。
ステップs3において送信電力指示値CPがしきい値CPth2以下であると判定されたとき、ステップs4において電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1以上であると判定されたとき、及びステップs5が実行されたときには、その後ステップs2が実行され、以後同様の処理が実行される。
なお、電池電圧Vbatが低下してスイッチ回路5bがバイパスOFF状態からバイパスON状態となり、その後さらに電池電圧Vbatが低下すると、携帯電話機はシャットダウンして、送信動作を含む全ての携帯電話機の動作が停止する。
以上のように、本実施の形態1に係る送信機では、電池3が消耗して降圧電源部4から出力される電圧Vregが飽和状態となり、送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きい場合における電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1よりも小さくなると、電力増幅部1には電源電圧Vcとして電池電圧Vbatが出力されるようになる。そのため、電力増幅部1に電圧Vregが出力されている場合よりも、電力増幅部1の電源電圧Vcが大きくなる。したがって、電池3が消耗した場合であっても電力増幅部1は送信信号SSを歪みなく増幅することができる。
さらに、電力増幅部1が送信信号SSを送信していない状態では、スイッチ回路5bはバイパスOFF状態となり、電圧監視部6には送信電力指示値CPに応じて変化する電圧Vregが入力される。したがって、電圧監視部6に電池電圧Vbatが入力される場合よりも、電圧監視部6への入力電圧を小さくすることができる。
ここで、一般的に、電子回路の入力端子への入力電圧が大きくなると、当該入力端子に流れるリーク電流は増大し、当該電子回路での消費電流が増大する。例えば、本実施の形態1に係る電圧監視部6では、上述のように電源電圧Vcを抵抗で分圧してA/Dコンバータのアナログ入力端子に入力しているため、電圧監視部6に入力される電圧が大きくなると、当該抵抗に流れる電流が大きくなり、電圧監視部6での消費電流が増大する。本実施の形態1では、電圧監視部6への入力電圧を小さくすることができるため、当該抵抗に流れる電流を抑制することができ、電圧監視部6での消費電流を低減できる。したがって、電池3と降圧電源部4との間に新たにスイッチ回路を設けることなく電池3の浪費を抑制することができる。よって、装置の構成を複雑にすることなく電力増幅部1が送信信号SSを送信していない状態での電池3の浪費を抑制することができる。
なお、図1に示される送信機では、電圧監視部6において電源電圧Vcを監視していたが、図9に示されるように、電圧監視部6において電源電圧Vcの代わりに電圧Vregを監視しても良い。この場合には、上述ステップs4において、電圧Vregがしきい値電圧Vth1よりも小さいか否かを判定することになり、電圧Vregがしきい値電圧Vth1よりも小さい場合にはステップs5が実行され、電圧Vregがしきい値電圧Vth1以上の場合にはステップs2が実行される。したがって、この場合には、電圧Vregが飽和状態となり、送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きい場合におけ電圧Vregがしきい値電圧Vth1よりも小さくなると、電力増幅部1には電源電圧Vcとして電池電圧Vbatが出力されるようになる。よって、電池3が消耗した場合であっても電力増幅部1は送信信号SSを歪みなく増幅することができる。さらに、この場合には、電圧監視部6には送信電力指示値CPに応じて変化する電圧Vregが入力されるため、電圧監視部6への入力電圧を小さくすることができ、電圧監視部での消費電流を低減できる。よって、装置構成を複雑にすることなく電池の浪費を抑制することができる。
実施の形態2.
図10は本発明の実施の形態2に係る送信機の動作を示すフローチャートである。上述の実施の形態1に係る送信機では、一度スイッチ回路5bがバイパスOFF状態となると、電力増幅部1が送信信号SSを送信していない状態となるまでバイパスON状態となることはなかった。したがって、電力増幅部1が送信信号SSを送信している状態において、電池3が充電されて電池電圧Vbatが回復し、電圧Vregが飽和しなくなった場合であっても、常に電池電圧Vbatが電力増幅部1に供給されるため、電力増幅部1が送信信号SSを送信している状態での電池3の消耗を十分に抑制することが困難である。
そこで、本実施の形態2では、電力増幅部1が送信信号SSを送信している状態において電池3が充電された場合に、電力増幅部1の電源電圧Vcを電池電圧Vbatから電圧Vregに切り替えることができる送信機を提供する。以下に、図10を参照して本実施の形態2に係る送信機の動作について説明する。なお、本実施の形態2に係る送信機の構成は上述の実施の形態1に係る送信機と同様であるため、その説明は省略する。
図10に示されるように、電力増幅部1での送信信号SSの送信が開始すると、ステップs11において、スイッチ回路5bはバイパスOFF状態であるため電源電圧Vcは電圧Vregとなっている。そしてステップs12において、バイパス制御部5aは送信情報レジスタ7を参照して、電力増幅部1が送信信号SSを送信している状態であるか否かを確認する。バイパス制御部5aは、電力増幅部1が送信信号SSを送信している状態である場合には、ステップs13において、スイッチ回路5bがバイパスON状態にあるのか、バイパスOFF状態にあるのか判断する。一方、ステップs12において、電力増幅部1が送信信号SSを送信していない状態である場合には、ステップs16において、バイパス制御部5aはスイッチ回路5bをバイパスOFF状態とする。したがって、電力増幅部1において再び送信信号SSの送信が開始する際には常にスイッチ回路5bはバイパスOFF状態である。
ステップs13において、スイッチ回路5bがバイパスOFF状態にあると判断されると、上述のステップs3が実行されて、送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きいか否かが判定される。ステップs3において、送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きいと判定されると、上述のステップs4が実行されて、電圧監視部6において電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1よりも小さいか否かが判定される。
ステップs4において、電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1よりも小さいと判定されると、上述のステップs5が実行されて、スイッチ回路5bがバイパスON状態となる。これにより、実施の形態1と同様に、電池電圧Vbatが低下すると、電源電圧Vcは電圧Vregから電池電圧Vbatに切り替わり電源電圧Vcの値は大きくなる。
ステップs13において、スイッチ回路5bがバイパスON状態にあると判断されると、ステップs14において、バイパス制御部5aは、電圧監視部6に対して、電源電圧Vcがしきい値電圧Vth2よりも大きいか否かを判定させ、その判定結果を当該バイパス制御部5aに通知させる。ここで、しきい値電圧Vth2は、電池3の充電によって電池電圧Vbatが十分に回復したかどうかの目安となる値であって、ステップs4で使用されるしきい値電圧Vth1よりも大きい値に設定される。具体的には、送信電力指示値CPの全範囲において電圧Vregが飽和しない場合の最小の電池電圧Vbatの値V1以上であって、電池3の充電が完了した際の電池電圧Vbatの値V2よりも小さい値に設定される。つまり、V1≦Vth2<V2に設定される。
ステップs14において、図11に示されるように、電源電圧Vcがしきい値電圧Vth2よりも大きいと判定されると、つまり電池電圧Vbatが十分に回復したと判定されると、ステップs15において、バイパス制御部5aはスイッチ回路5bをバイパスOFF状態とする。これにより、電源電圧Vcが電池電圧Vbatから電圧Vregに切り替わる。したがって、電力増幅部1には必要以上の電源電圧Vcが供給されることが抑制され、電力増幅部1での消費電力が減少する。なお図11では、ステップs14での電圧Vregを破線で示している。
ステップs3において送信電力指示値CPがしきい値CPth2以下であると判定されたとき、ステップs4において電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1以上であると判定されたとき、ステップs5が実行されたとき、及びステップs14において電源電圧Vcがしきい値電圧Vth2以下であると判定されたときには、その後ステップs12が実行され、以後同様の処理が実行される。
このように本実施の形態2に係る送信機では、電力増幅部1の電源電圧Vcとして電池電圧Vbatが出力されている際に、電池3が充電されて電源電圧Vcがしきい値電圧Vth2よりも大きくなると、電力増幅部1の電源電圧Vcとして降圧電源部4からの電圧Vregが出力されるようになる。したがって、電池3の充電後に必要以上の電源電圧Vcが電力増幅部1に出力されることを抑制でき、電力増幅部1での消費電力を低減することができる。
実施の形態3.
図12は本発明の実施の形態3に係る送信機の動作を示すフローチャートである。上述の実施の形態1,2に係る送信機では、送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きい場合における電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1よりも小さくなると、常にスイッチ回路5bをバイパスON状態とし、電力増幅部1に電池電圧Vbatを供給している。しかしながら、電池3が消耗した状態であっても、電池電圧Vbatを常に電力増幅部1に供給すると、電力増幅部1での送信電力が小さい場合には必要以上の電源電圧Vcが電力増幅部1に供給されることがあり、電力増幅部1での消費電力を十分に低減できないことがある。
そこで、本実施の形態3では、電池電圧Vbatだけではなく電力増幅部1での送信電力も考慮して、電力増幅部1に供給する電源電圧Vcの切り換え動作を行う。本実施の形態3では、電池電圧Vbatが十分に高い状態では電力増幅部1での送信電力の大小に関係なく常にスイッチ回路5bをバイパスOFF状態とする。この動作モードを「電圧制御モード」と呼ぶ。一方で、図13に示されるように、電池電圧Vbatが低下した状態において、送信電力指示値CPが所定のしきい値CPth3以下のときにはスイッチ回路5bをバイパスOFF状態とし、当該しきい値Pth3よりも大きいときにはスイッチ回路5bをバイパスON状態とする。この動作モードを「混在モード」と呼ぶ。しきい値Pth3は上述のしきい値Pth2以下に設定される。なお図13では、電圧Vregを破線で示している。以下に、図12を参照して本実施の形態3に係る送信機の動作について詳細に説明する。なお、本実施の形態3に係る送信機の構成は上述の実施の形態1,2に係る送信機と同様であるため、その説明は省略する。
図12に示されるように、電力増幅部1での送信信号SSの送信が開始すると、ステップs21において、スイッチ回路5bはバイパスOFF状態であるため電源電圧Vcは電圧Vregとなっている。また、本実施の形態3に係る送信機は、電力増幅部1での送信信号SSの送信が開始する際には電圧制御モードで動作する。
次にステップs22において、バイパス制御部5aは送信情報レジスタ7を参照して、電力増幅部1が送信信号SSの送信中であるか否かを確認する。バイパス制御部5aは、電力増幅部1が送信信号SSの送信中である場合には、ステップs23において、現在の動作モードが電圧制御モードであるのか、混在モードであるのかを判断する。一方、ステップs22において、電力増幅部1が送信信号SSの送信中ではない場合には、ステップs33において、バイパス制御部5aはスイッチ回路5bをバイパスOFF状態とする。したがって、電力増幅部1において再び送信信号SSの送信が開始する際には常にスイッチ回路5bはバイパスOFF状態である。
ステップs23において、現在の動作モードが電圧制御モードであると判断されると、ステップs24においてバイパス制御部5aはスイッチ回路5bをバイパスOFF状態とする。そしてステップs25において、上述のステップs3と同様に、送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きいか否かが判定される。ステップs25においてCP>CPth2と判定されると、ステップs26において、上述のステップs4と同様に、電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1よりも小さいか否かを判定される。ステップs26において、Vc<Vth1と判定されると、ステップs27において動作モードが混在モードとなり、再度ステップs22が実行される。
ステップs23において、動作モードが混在モードであると判断されると、ステップs28において、バイパス制御部5aは、送信電力指示値CPがしきい値CPth3よりも大きいか否かを判定する。ステップs28においてCP>CPth3と判定されると、ステップs29において、バイパス制御部5aはスイッチ回路5bをバイパスON状態とする。これにより、電池3が消耗している状態において、電力増幅部1での送信電力が大きい場合には電池電圧Vbatが電力増幅部1に供給されるため、当該電力増幅部1は送信信号SSを歪なく増幅できる。
ステップs29が実行されると、ステップs31において、上述のステップs14と同様に、電源電圧Vcがしきい値電圧Vth2よりも大きいか否かが判定される。ステップs31においてVc>Vth2と判定されると、つまり電池電圧Vbatが十分に回復したと判定されると、ステップs32において動作モードが電圧制御モードとなり、再度ステップs22が実行される。ステップs22において電力増幅部1が送信信号SSの送信中であれば、ステップs23を経由してステップs24においてスイッチ回路5bがバイパスOFF状態となる。これにより、電池電圧Vbatが回復した場合には電力増幅部1には電圧Vregが供給され、電力増幅部1での消費電力が抑制される。
ステップs28においてCP≦CPth3と判定されると、ステップs30においてバイパス制御部5aはスイッチ回路5bをバイパスOFF状態とする。これにより、電池3がある程度消耗している状態であっても、電力増幅部1での送信電力が小さい場合には電圧Vregが電力増幅部1に供給されるため、電力増幅部1に必要以上の電源電圧Vcが供給されることを抑制でき、電力増幅部1での消費電力を低減できる。
ステップs25においてCP≦CPth2と判定されたとき、ステップs26においてVc≧Vth1と判定されたとき、ステップs31においてVc≦Vth2と判定されたとき、及びステップs30が実行されたときには、その後ステップs22が実行され、以後同様の処理が実行される。
以上のように、本実施の形態3に係る送信機では、送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きい場合における電源電圧Vcがしきい値電圧Vth1よりも小さくなったことが電圧監視部6で検出されると、その後、送信電力指示値CPがしきい値CPth3よりも大きいときには電力増幅部1の電源電圧Vcとして電池電圧Vbatを出力し、送信電力指示値CPがしきい値CPth3よりも小さいときには電力増幅部1の電源電圧Vcとして電圧Vregを出力している。したがって、電池3の消耗により電池電圧Vbatが低下した場合であっても、電力増幅部1での送信電力が小さいときには電力増幅部1に電圧Vregを供給することができる。そのため、必要以上の電源電圧Vcが電力増幅部1に供給されることを抑制できる。よって、電力増幅部1での消費電力を低減できる。
実施の形態4.
図14〜16は本発明の実施の形態4に係る送信機の動作を示すフローチャートである。本実施の形態4では、上述の実施の形態3に係る送信機を、W−CDMA方式の携帯電話システムで使用される携帯電話機に実装する場合の当該送信機の動作について説明する。
W−CDMA方式の携帯電話システムでは、基地局から携帯電話機に通知される送信電力の情報は、1スロット(約666.7μsec)という短い時間の周期で更新される。したがって、送信機での送信電力指示値CPは1スロットの間一定値を保持する。よって、上述のステップs28で実行した送信電力指示値CPとしきい値CPth3との比較は1スロット内で複数回実行する必要は特になく、1スロット周期で実行すれば十分である。
一方で、電池3の消耗あるいは充電に基づく電池電圧Vbatの変化は、1スロットという短い時間の間では非常に緩やかであるため、複数スロットの間、電池電圧Vbatは一定であると見なすことができる。したがって、上述のステップs26やステップs31で実行される電池電圧Vbatの変化を検出する処理は、複数スロット周期で実行すれば十分である。
そこで、本実施の形態4では、混在モードにおいては1スロット周期で送信電力指示値CPとしきい値CPth3との比較処理を実行する。そして、15スロットで構成される1フレーム(10msec)という時間の周期でステップs26やステップs31での電池電圧Vbatの変化を検出する処理を実行する。
また、1フレーム内においては電池電圧Vbatはほとんど変化しないため、混在モードにおいては1フレーム内の複数のスロットで測定された、スイッチ回路5bをバイパスON状態にした後の電源電圧Vcの値はほぼ一定である。さらに、送信電力指示値CPがしきい値CPth1よりも大きい場合には出力電圧指示値CVは一定値CVfltを示すため、電圧制御モードにおいては1フレーム内の複数のスロットで測定された、CP>CPth2の場合における電源電圧Vcの値はほぼ一定である。一方で、電源電圧Vcの値は実測値であるため、当該値には測定ばらつき等のランダムノイズ成分が含まれている。
そこで、上記のように1フレーム周期で電池電圧Vbatの変化を検出する場合には、電圧制御モードでは1フレーム中において送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きくなるスロットを複数検出し、当該複数のスロットにおける電源電圧Vcの値の平均値を算出し、当該平均値としきい値電圧Vth1とを比較する。そして、混在モードでは、1フレーム中において送信電力指示値CPがしきい値CPth3よりも大きくなるスロットを複数検出し、当該複数のスロットにおける、スイッチ回路5bをバイパスON状態にした後の電源電圧Vcの値の平均値を算出し、当該平均値としきい値電圧Vth2とを比較する。
このように、1フレーム中における電源電圧Vcの値の平均値を算出することによって、電源電圧Vcに含まれるランダムノイズ成分が低減することから、電源電圧Vcの測定誤差を低減することができる。よって、電池電圧Vbatの変化を正確に検出することができる。そして、電源電圧Vcの値の平均値を求める際に使用する1フレーム中での電源電圧Vcの値の個数を増加させることによって、電源電圧Vcに含まれるランダムノイズ成分がさらに低減し、電池電圧Vbatの変化の検出精度をさらに向上することができる。以下に、図14〜16を参照して本実施の形態4に係る送信機の動作について詳細に説明する。なお、本実施の形態4に係る送信機の構成は上述の実施の形態1〜3に係る送信機と同様であるため、その説明は省略する。
図14に示されるように、電力増幅部1での送信信号SSの送信が開始すると、ステップs41では、スイッチ回路5bはバイパスOFF状態であるため電源電圧Vcは電圧Vregとなっている。また、本実施の形態4に係る送信機は、電力増幅部1での送信信号SSの送信が開始する際には電圧制御モードで動作するため、ステップs41での動作モードは電圧制御モードとなっている。また、本実施の形態4に係る電圧監視部6は、後述する変数N及び変数Vsumを記憶しており、ステップs41において、それらの値を零に初期化する。
次にステップs42において、バイパス制御部5aは送信情報レジスタ7を参照して、電力増幅部1が送信信号SSの送信中であるか否かを確認する。バイパス制御部5aは、電力増幅部1が送信信号SSの送信中である場合には、ステップs43において後述するバイパス制御処理を実行する。一方、ステップs42において、電力増幅部1が送信信号SSを送信していない場合には、ステップs46において、バイパス制御部5aはスイッチ回路5bをバイパスOFF状態とする。
ステップs43においてバイパス制御処理が実行されると、ステップs44において、バイパス制御部5aは現在のスロットのスロット番号Snが所定値Scmpであるかどうかを判定する。そして、ステップs43においてSn=Scmpであれば、ステップs45において後述する電圧判定処理が実行される。本実施の形態4では、1フレームを構成する15個のスロットに1〜15の番号をそれぞれ付与する。したがって、スロット番号Snは1〜15番のいずれか一つの番号を示し、所定値Scmpは1〜15番のいずれか一つに設定される。なお、現在のスロットのスロット番号Snの情報は、上述の携帯電話機全体の動作を統括的に管理する制御部からバイパス制御部5aに通知される。
ステップs44において現在のスロットのスロット番号Snが所定値Scmpでないと判定されたり、ステップs45が実行されると、ステップs42が再度実行される。ステップs42は1スロット周期で実行される。したがって、電力増幅部1が送信信号SSを送信している状態であれば、ステップs42〜s44の一連の処理は1スロットごとに実行され、ステップs45は1フレームごとに実行される。
図15はステップs43で実行されるバイパス制御処理を示すフローチャートである。図15に示されるように、バイパス制御処理では、まずステップs431において、上述のステップs23と同様に、現在の動作モードが電圧制御モードであるのか、混在モードであるかが判定される。ステップs431において動作モードが電圧制御モードであると判定されると、ステップs432においてバイパス制御部5aはスイッチ回路5bをバイパスOFF状態に設定し、その後、ステップs433において、上述のステップs25と同様に、現在のスロットにおける送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きいか否かが判定される。そしてステップs433において、CP>CPth2と判定されると、ステップs444において、電圧監視部6は、現在の変数Vsumの値に現スロットにおける電源電圧Vcの値を加算する。そしてステップs445において、電圧監視部6は、現在の変数Nの値に1を加算し、バイパス制御処理が終了する。
ステップs431において、現在の動作モードが混在モードであると判断されると、ステップs446において、上述のステップs28と同様に、送信電力指示値CPがしきい値CPth3よりも大きいか否かが判定される。ステップs446において、CP>CPth3と判定されると、ステップs448において、バイパス制御部5aはスイッチ回路5bをバイパスON状態とする。その後、ステップs444及びステップs445が順に実行されて、バイパス制御処理が終了する。一方、ステップs446において、CP≦CPth3と判定されると、ステップs447において、バイパス制御部5aはスイッチ回路5bをバイパスOFF状態とし、バイパス制御処理が終了する。またステップs433において、CP≦CPth2と判定されると、バイパス制御処理は終了する。
以上のようにバイパス制御処理が実行されることにより、電圧制御モードの場合には変数VsumにはCP>CPth2における電源電圧Vcの値が累積され、混在モードの場合には変数Vsumにはスイッチ回路5bをバイパスON状態にした後の電源電圧Vcの値が累積される。また、電圧制御モードの場合には変数Nでは1フレーム中でのCP>CPth2であるスロットの数がカウントされ、混在モードの場合には変数Nでは1フレーム中でのCP>CPth3であるスロットの数がカウントされる。
図16はステップs45で実行される電圧判定処理を示すフローチャートである。図16に示されるように、電圧判定処理では、まずステップs451において、電圧監視部6は、現在の変数Nの値が所定のしきい値Nth(≧2)以上であるか否かを判定する。ステップs451においてN≧Nthと判定されると、ステップs452において、電圧監視部6は、現在の変数Vsumの値を現在の変数Nの値で除算し、それによって得られる値を平均値Vavgとする。ここで、平均値Vavgは、電圧制御モードの場合には、1フレーム中で検出されたCP>CPth2での電源電圧Vcの値の平均値を意味しており、混在モードの場合には、1フレーム中で検出された、スイッチ回路5bがバイパスON状態となった後の電源電圧Vcの値の平均値を意味している。
ステップs452が実行されると、ステップs453において、上述のステップs23と同様に現在の動作モードが判定される。ステップs453において動作モードが電圧制御モードであると判定されると、ステップs454において、電圧監視部6は求めた平均値Vavgが上述のしきい値電圧Vth1よりも小さいか否かを判定する。ステップs454において、Vavg<Vth1と判定されると、ステップs455において動作モードが混在モードとなる。
ステップs453において動作モードが混在モードであると判定されると、ステップs458において、電圧監視部6は平均値Vavgが上述のしきい値電圧Vth2よりも大きいか否かを判定する。ステップs458において、Vavg>Vth2と判定されると、ステップs459において動作モードが電圧制御モードとなる。
ステップs455が実行されたとき、ステップs459が実行されたとき、ステップs454においてVavg≧Vth1と判定されたとき、及びステップs458においてVavg≦Vth2と判定されたときには、その後、ステップs456において電圧監視部6は変数Vsumの値を零に初期化し、その後、ステップs457において変数Nの値を零に初期化する。これにより、電圧判定処理が終了する。電圧判定処理が終了し、次のスロットに移行すると、ステップs42が再度実行されて、以後同様の処理が行われる。
以上のように、本実施の形態4に係る送信機では、混在モードにおいては1スロット周期で送信電力指示値CPとしきい値CPth3との比較処理を実行しているため、当該比較処理を1スロット内で複数回実行する場合よりも送信機の動作が簡素化される。その結果、送信機の消費電力が低減する。また、W−CDMA方式の携帯電話システムにおいては、1スロット周期で電力増幅部1での送信電力が制御されるため、1スロット周期で送信電力指示値CPとしきい値CPth3との比較処理を実行しても問題とならない。
また、本実施の形態4では、1フレーム周期でステップs454やステップs458での電池電圧Vbatの変化を検出する処理を実行しているため、それよりも短い周期で実行する場合よりも送信機の動作が簡素化される。その結果、送信機の消費電力が低減する。また、通常、電池電圧Vbatは1フレーム内ではほとんど変化しないため、1フレーム周期で電池電圧Vbatの変化を検出する処理を実行したとしても問題とならない。
また、本実施の形態4に係る電圧制御モードでは、送信電力指示値CPがしきい値CPth2よりも大きい場合における電源電圧Vcの値を複数個取得し、取得した複数個の電源電圧Vcの値の平均値を算出している。そして、算出した当該平均値と、しきい値電圧Vth1とを比較している。したがって、電源電圧Vcに含まれるランダムノイズ成分が低減され、電源電圧Vの変化を精度良く検出することができる。
また、本実施の形態4に係る混在モードでは、スイッチ回路5bがバイパスON状態となった後の電源電圧Vcの値を複数個取得し、取得した複数個の電源電圧Vcの値の平均値を算出し、当該平均値と、しきい値電圧Vth2とを比較している。したがって、電圧制御モードの場合と同様に、電源電圧Vcに含まれるランダムノイズ成分が低減され、電源電圧Vcの変化を精度良く検出することができる。
なお、上述の実施の形態1に係る送信機においても、W−CDMA方式の携帯電話システムの携帯電話機に実装する場合には、1スロットごとに送信電力指示値CPとしきい値CPth2とを比較して、1フレーム内でCP>CPth2での電源電圧Vcの値を複数個取得し、取得した複数個の電源電圧Vcの値の平均値を算出して、当該平均値としきい値電圧Vth1とを1フレーム周期で比較しても良い。これにより、電源電圧Vcに含まれるランダムノイズ成分が低減され、電源電圧Vcの変化を精度良く検出することができるとともに、送信機の動作を簡素化できる。
また、上述の図9に示される送信機においても、1スロットごとに送信電力指示値CPとしきい値CPth2とを比較して、1フレーム内でCP>CPth2での電圧Vregの値を複数個取得し、取得した複数個の電圧Vregの値の平均値を算出して、当該平均値としきい値電圧Vth1とを1フレーム周期で比較しても良い。
また、上述の実施の形態2に係る送信機においても、スイッチ回路5bがバイパスOFF状態においては、1スロットごとに送信電力指示値CPとしきい値CPth2とを比較して、1フレーム内でCP>CPth2での電源電圧Vcの値を複数個取得し、取得した複数個の電源電圧Vcの値の平均値を算出して、当該平均値としきい値電圧Vth1とを1フレーム周期で比較しても良い。スイッチ回路5bがバイパスON状態においては、1フレームにおいて1スロットごとに電源電圧Vcの値を取得し、取得した複数個の電源電圧Vcの値の平均値を算出して、当該平均値としきい値電圧Vth2とを1フレーム周期で比較しても良い。
実施の形態5.
図17は本発明の実施の形態5に係る送信機の構成を示すブロック図である。上述の実施の形態1〜4に係る送信機では、基地局から通知される送信電力の情報に基づいて生成された送信電力指示値CPに基づいて降圧電源部4や電源電圧選択部5は動作している。本実施の形態5に係る送信機では、電力増幅部1での送信電力を実測し、その実測結果に基づいて降圧電源部4や電源電圧選択部5を動作させる。
本実施の形態5に係る送信機は、上述の実施の形態1〜4に係る送信機において、基本的には送信電力測定部8を更に備えるものである。送信電力測定部8は、検波回路8aと、測定部8bとを備えている。検波回路8aは、電力増幅部1から出力される出力信号、つまり増幅後の送信信号SSを所定の方式で検波して、その検波結果を測定部8bに出力する。測定部8bは、入力された検波結果に基づいて電力増幅部1での送信電力を測定し、その測定結果を送信電力測定値MPとして出力する。
本実施の形態5に係る送信機では、送信電力制御部2から出力される送信電力指示値CPの代わりに、電力増幅部1での送信電力を示す値として、送信電力測定部8から出力される送信電力測定値MPを採用し、この送信電力測定値MPを電圧制御部4a及びバイパス制御部5aのそれぞれに入力する。電圧制御部4a及びバイパス制御部5aのそれぞれは、送信電力指示値CPの代わりに送信電力測定値MPに基づいて動作する。したがって、送信電力測定値MPがしきい値CPth1以下のとき、出力電圧指示値CVは送信電力測定値MPに応じて変化し、送信電力測定値MPがしきい値CPth1よりも大きい場合には、出力電圧指示値CVは一定値CVfltを示す。また、上述のステップs3,s25,s433では、送信電力測定値MPがしきい値CPth2よりも大きいか否かが判定され、ステップs28,s446では、送信電力測定値MPがしきい値CPth3よりも大きいか否かが判定される。
このように本実施の形態5に係る送信機では、電力増幅部1での送信電力の測定値が使用されているため、降圧電源部4から出力される電圧Vregの制御を精度良く行えるとともに、電池電圧Vbatの低下を精度よく検出できる。
なお、図9に示される送信機に対しても送信電力測定部8を同様に設けて、送信電力指示値CPの代わりに送信電力測定値MPを電圧制御部4a及びバイパス制御部5aのそれぞれに入力しても同様の効果が得られる。
本発明の実施の形態1に係る送信機の構成を示すブロック図である。 送信電力指示値と出力電圧指示値との関係を示す図である。 降圧電源部から出力される電圧と出力電圧指示値との関係を示す図である。 降圧電源部から出力される電圧と出力電圧指示値との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る送信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る電力増幅部の電源電圧と送信電力指示値との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る電力増幅部の電源電圧と送信電力指示値との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る電力増幅部の電源電圧と送信電力指示値との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る送信機の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る送信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る電力増幅部の電源電圧と送信電力指示値との関係を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る送信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る電力増幅部の電源電圧と送信電力指示値との関係を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る送信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る送信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る送信機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5に係る送信機の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 電力増幅部、2 送信電力制御部、3 電池、4 降圧電源部、5 電源電圧選択部、6 電圧監視部、8 送信電力測定部。

Claims (12)

  1. 送信電力が可変であって、送信信号を増幅して出力する電力増幅部と、
    前記電力増幅部における送信電力を制御する送信電力制御部と、
    第1電圧を出力する電池と、
    前記第1電圧を降圧して第2電圧を生成し、当該第2電圧を出力する降圧電源部と、
    前記第1及び第2電圧のいずれか一方を選択して前記電力増幅部の電源電圧とし、当該電源電圧を前記電力増幅部に出力する電源電圧選択部と、
    前記第2電圧が入力され、当該第2電圧をしきい値電圧と比較する電圧監視部と
    を備え、
    前記降圧電源部は、前記第2電圧が未飽和状態においては、前記電力増幅部での送信電力を示す値がしきい値よりも小さいときには当該値に応じた電圧値の前記第2電圧を出力し、当該値が前記しきい値よりも大きいときには前記しきい値電圧以上の一定電圧値の前記第2電圧を出力し、
    前記電源電圧選択部は、前記電源電圧として前記第2電圧を出力している際に、前記電力増幅部での送信電力を示す値が前記しきい値よりも大きい場合における前記第2電圧の値が前記しきい値電圧よりも小さくなったことが前記電圧監視部で検出されると、前記電源電圧を前記第2電圧から前記第1電圧に切り替えて出力する、送信機。
  2. 送信電力が可変であって、送信信号を増幅して出力する電力増幅部と、
    前記電力増幅部における送信電力を制御する送信電力制御部と、
    第1電圧を出力する電池と、
    前記第1電圧を降圧して第2電圧を生成し、当該第2電圧を出力する降圧電源部と、
    前記第1及び第2電圧のいずれか一方を選択して前記電力増幅部の電源電圧とし、当該電源電圧を前記電力増幅部に出力する電源電圧選択部と、
    前記電源電圧が入力され、当該電源電圧を第1しきい値電圧と比較する電圧監視部と
    を備え、
    前記降圧電源部は、前記第2電圧が未飽和状態においては、前記電力増幅部での送信電力を示す値が第1しきい値よりも小さいときには当該値に応じた電圧値の前記第2電圧を出力し、当該値が前記第1しきい値よりも大きいときには前記第1しきい値電圧以上の一定電圧値の前記第2電圧を出力し、
    前記電源電圧選択部は、
    前記電力増幅部が前記送信信号を送信していない状態では、前記電源電圧として前記第2電圧を出力し、
    前記電力増幅部が前記送信信号を送信している状態において、前記電源電圧として前記第2電圧を出力している際に前記電力増幅部での送信電力を示す値が前記第1しきい値よりも大きい場合における前記電源電圧の値が前記第1しきい値電圧よりも小さくなったことが前記電圧監視部で検出されると、前記電源電圧を前記第2電圧から前記第1電圧に切り替えて出力する、送信機。
  3. 請求項2に記載の送信機であって、
    前記電池は充電電池であって、
    前記電圧監視部は、前記電源電圧を、前記第1しきい値電圧よりも大きい第2しきい値電圧とも比較し、
    前記電源電圧選択部は、前記電源電圧として前記第1電圧を出力している際に、前記電源電圧の値が前記第2しきい値電圧よりも大きくなったことが前記電圧監視部で検出されると、前記電源電圧を前記第1電圧から前記第2電圧に切り替えて出力する、送信機。
  4. 請求項2に記載の送信機であって、
    前記電源電圧選択部は、
    前記電力増幅部が前記送信信号を送信している状態において、
    前記電源電圧として前記第2電圧を出力している際に前記電力増幅部での送信電力を示す値が前記第1しきい値よりも大きい場合における前記電源電圧の値が前記第1しきい値電圧よりも小さくなったことが前記電圧監視部で検出されると、その後、前記電力増幅部での送信電力を示す値が、前記第1しきい値以下の第2しきい値よりも大きいときには前記電源電圧として前記第1電圧を出力し、前記電力増幅部での送信電力を示す値が前記第2しきい値よりも小さいときには前記電源電圧として前記第2電圧を出力する、送信機。
  5. 請求項1に記載の送信機であって、
    前記電圧監視部は、W−CDMA方式の携帯電話システムにおける1フレーム周期で、前記第2電圧を前記しきい値電圧と比較する、送信機。
  6. 請求項2に記載の送信機であって、
    前記電圧監視部は、W−CDMA方式の携帯電話システムにおける1フレーム周期で、前記電源電圧を前記第1しきい値電圧と比較する、送信機。
  7. 請求項3に記載の送信機であって、
    前記電圧監視部は、W−CDMA方式の携帯電話システムにおける1フレーム周期で、前記電源電圧を前記第2しきい値電圧と比較する、送信機。
  8. 請求項4に記載の送信機であって、
    前記電源電圧選択部は、
    前記電力増幅部が前記送信信号を送信している状態において、
    前記電源電圧として前記第2電圧を出力している際に前記電力増幅部での送信電力を示す値が前記第1しきい値よりも大きい場合における前記電源電圧の値が前記第1しきい値電圧よりも小さくなったことが前記電圧監視部で検出されると、その後、W−CDMA方式の携帯電話システムにおける1スロット周期で前記電力増幅部での送信電力を示す値と前記第2しきい値とを比較し、前記電力増幅部での送信電力を示す値が、前記第2しきい値よりも大きいときには前記電源電圧として前記第1電圧を出力し、前記電力増幅部での送信電力を示す値が前記第2しきい値よりも小さいときには前記電源電圧として前記第2電圧を出力する、送信機。
  9. 請求項1に記載の送信機であって、
    前記電力増幅部が前記送信信号を送信している状態において、
    前記電圧監視部は、前記電源電圧選択部が前記電源電圧として前記第2電圧を出力している際に、前記電力増幅部での送信電力を示す値が前記しきい値よりも大きい場合における前記第2電圧の値を複数個取得し、取得した前記第2電圧の値の平均値を算出して前記しきい値電圧と比較し、
    前記電源電圧選択部は、前記電源電圧として前記第2電圧を出力している際に前記第2電圧の値の前記平均値が前記しきい値電圧よりも小さくなったことが前記電圧監視部で検出されると、前記電源電圧を前記第2電圧から前記第1電圧に切り替えて出力する、送信機。
  10. 請求項2に記載の送信機であって、
    前記電力増幅部が前記送信信号を送信している状態において、
    前記電圧監視部は、前記電源電圧選択部が前記電源電圧として前記第2電圧を出力している際に、前記電力増幅部での送信電力を示す値が前記第1しきい値よりも大きい場合における前記電源電圧の値を複数個取得し、取得した前記電源電圧の値の平均値を算出して前記第1しきい値電圧と比較し、
    前記電源電圧選択部は、前記電源電圧として前記第2電圧を出力している際に前記電源電圧の値の前記平均値が前記第1しきい値電圧よりも小さくなったことが前記電圧監視部で検出されると、前記電源電圧を前記第2電圧から前記第1電圧に切り替えて出力する、送信機。
  11. 請求項3に記載の送信機であって、
    前記電力増幅部が前記送信信号を送信している状態において、
    前記電圧監視部は、前記電源電圧選択部が前記電源電圧として前記第1電圧を出力している際に、前記電源電圧の値を複数個取得し、取得した前記電源電圧の値の平均値を算出して前記第2しきい値電圧と比較し、
    前記電源電圧選択部は、前記電源電圧として前記第1電圧を出力している際に前記電源電圧の値の前記平均値が前記第2しきい値電圧よりも大きくなったことが前記電圧監視部で検出されると、前記電源電圧を前記1電圧から前記第2電圧に切り替えて出力する、送信機。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか一つに記載の送信機であって、
    前記電力増幅部での送信電力を測定し、その測定結果を前記電力増幅部での送信電力を示す値として出力する送信電力測定部をさらに備える、送信機。
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