JP2007140650A - シリーズレギュレータ用の集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は安定化電源回路に関し、特に小電流から大電流までの広範な用途に対応し得るIC化されたシリーズレギュレータの回路構成又はそのパッケージングの仕方を提供する。
【解決手段】シリーズレギュレータ用のIC回路であって、内蔵する出力制御用のPchMOSFETと、出力電圧を所定の基準電圧と比較して、その比較結果によって前記PchMOSFETを駆動する制御部と、前記PchMOSFETのバイアス制御信号をIC外部へ出力する第1のIC端子と、を具備し、前記第1のIC端子に外付けPchMOSFETを接続することで、前記外付けPchMOSFETの駆動による出力制御も可能とする。
【選択図】図3

Description

本発明は安定化電源回路に関し、特に小電流から大電流までの広範な用途に対応し得るIC化されたシリーズレギュレータの回路構成又はそのパッケージングに関するものである。
図1は、従来のIC化されたシリーズレギュレータ回路の一例を示したものである。図1の(a)では、CR等の外付け受動部品を除けばシリーズレギュレータ用の回路を全てIC回路10だけで構成している。それに対して、図1の(b)では、大電流も供給できるように給電用のトランジスタ13を外付けで使用している。
本例の回路動作を簡単に説明すると、図示しないAC電源を整流した直流電源やそれを充電したバッテリ電源等からなる入力電源11からの入力電圧が、給電用のトランジスタ13を介して安定化された所定の出力電圧としてコンデンサ12に与えられる。
シリーズレギュレータ用のIC回路10では、この出力電圧を抵抗21及び22で分割し、その分割電圧とツェナーダイオード等で作成した基準電圧24とを制御部である比較器23で比較し、その比較結果によって図1の(a)の場合には内蔵のPMOSトランジスタ26を駆動してその出力インピーダンスを制御することによって、また図1の(b)の場合にはその比較結果によってPMOSトランジスタ26とダーリントン接続された外付けNPNトランジスタ26を駆動してその出力インピーダンスを制御することによって、出力電圧を所定値に安定化させる。
例えば、出力電圧が所定値よりも上昇した場合には、比較器23の出力は低下してNPNトランジスタ25のコレクタ電流が減少し、これによって図1の(a)の場合にはPMOSトランジスタ26のゲート・ソース間に接続された抵抗27によるバイアス電圧VGSが減少してPMOSトランジスタ26の出力インピーダンスが増加する。その結果、出力電圧が低下して、その上昇分を相殺するように負帰還制御が行われる。
図1の(b)の場合も同様で、PMOSトランジスタ26の出力インピーダンスの増加により、外付けトランジスタ13のベース電流が減少してその出力インピーダンスが増加し、上場した出力電圧を低下させるように負帰還制御が行われることになる。反対に、出力電圧が所定値よりも低下した場合には、上述した負帰還制御によって低下した出力電圧を上昇させるようにPMOSトランジスタ26及び外付けトランジスタ13の出力インピーダンスを低下させる制御が行われる。
他の従来例としては、図1と同様のIC化回路にさらに電源投入時のラッシュ電流保護機能を付加した回路構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開2001−100852号公報
しかしながら、図1に示す従来のシリーズレギュレータIC化電源を使用する場合、低コスト化のためにIC内蔵の出力制御用トランジスタ26を使用すると(図1の(a)参照)、ICの許容損失や電流容量の点から使用できる負荷電流が制限され、1個のIC又は1種類のレギュレータICで小電流から大電流のシステムまで全てをカバーすることができないという問題があった。そのため、複数のレギュレータICを使用すると、装置コストが上昇し、また装置の小型化が達成できないという問題があった。さらに、大電流用のレギュレータICを別途製作するとIC化による量産メリットが発揮できないという問題があった。
ところで、1種類のレギュレータICに汎用性を持たせてそれを小電流から大電流までの広範なシステムに適用できるようにするには、大電流時において図1の(b)に示すようなIC内蔵のトランジスタ26に外付けの大電流制御用のトランジスタ13をダーリントン接続した構成となる。この場合には、外付けトランジスタ13を制御するVBE電圧が新たに必要となり、その分だけ従来よりも電源電圧11の入力電圧最小値(最低動作電圧)が上昇してレギュレータICの制御範囲が狭まるという問題があった。
図2は、この問題点を図式的に示している。図2の(a)は、外付けトランジスタ13を使用する図1の(b)の場合を再掲載したものであり、図2の(b)はそのVBE電圧によって最低動作電圧が制限されることを示している。すなわち、図1の(a)に示す内蔵トランジスタ26だけを使用する場合と比べて、外付けトランジスタ13を制御するのに図中の斜線部分のVBE電圧がさらに必要となり、その電圧分だけ入力電圧最小値(最低動作電圧)が上昇することになる。これは、入力電圧が出力電圧と比べて十分に大きいシステムでは特に問題とならないが、乾電池や車載バッテリを使用するシステムのように低電圧動作が要求されるシステムでは、しばしば大きな課題となっていた。
そこで本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、1種類の電源レギュレータ用ICを使用して、それに小電流から大電流システムまで適用できるように汎用性を持たせ、且つ内蔵トランジスタ26の使用時又は外付けトランジスタ13の使用時の双方において同じ最低動作電圧による動作保証が可能なIC回路で構成され、又はICパッケージングがされた電源レギュレータ用ICを提供することにある。
本発明によれば、シリーズレギュレータ用のIC回路であって、内蔵する出力制御用のPchMOSFETと、出力電圧を所定の基準電圧と比較して、その比較結果によって前記PchMOSFETを駆動する制御部と、前記PchMOSFETのバイアス制御信号をIC外部へ出力する第1のIC端子と、を具備し、前記第1のIC端子に外付けPchMOSFETを接続することで、前記外付けPchMOSFETの駆動による出力制御も可能としたシリーズレギュレータ用IC回路が提供される。
本発明によれば、小電流負加時にはIC内蔵の出力制御用トランジスタを使用して低コスト化が達成され、一方大電流負加時には同じICを使用し、それに大電流制御用のトランジスタ13を付加するだけで内蔵トランジスタ使用時と同じ最低動作電圧を保証した制御動作が可能となり、電流負荷の大小に係らす電源装置の低コスト化、小型化及びレギュレーション性能のいずれをも満足させたシリーズレギュレータ用IC10の提供が可能となる。
図3は、本発明の第1の実施例を示したものである。図3の(a)にはトランジスタ内蔵型の回路構成例を、そして図3の(b)にはトランジスタ外付け型の回路構成例をそれぞれ示している。
図3の(b)の例では、図1の(a)の内蔵型PMOSトランジスタ26の電源入力端子33をIC全体の電源入力端子35とは分けて別に設けており、外付けトランジスタ31の使用時には外部と接続され、入力電圧を取り込むための入力端子33をオープンにすることで外付けトランジスタ31だけによる制御を選択している。また、本例ではバイアス制御端子34に内蔵型と同じ回路構成の外付けPMOSトランジスタ31を接続している。
この回路構成によれば、内蔵型PMOSトランジスタ26はバイアスがゼロとなってオフし、他方の外付けPMOSトランジスタ31には、入力電源11、抵抗32、出力端子34、及びNPNトランジスタ25、そしてグランドの経路でバイアス電流が流れ、抵抗32両端の電圧降下によって内蔵インピーダンス素子である内蔵型PMOSトランジスタ26を動作させる場合と同じバイアス電圧VGSが発生し、外付けPMOSトランジスタ31による大電流制御が可能となる。従って、本回路構成によれば、小電流用の内蔵型又は大電流用の外付け型を問わず同じIC10を用いて同じ最低動作電圧を保証する制御が可能となる。
このように本例では、IC内蔵のPchMOSFET26のゲートをIC端子に出力し(第1のIC端子)、IC外部にPchMOSFET31を接続することで、同一のレギュレータ用ICを用いて外部MOSFET駆動によるシリーズレギュレータを構成可能としている。外部MOSFET31によるレギュレータを構成する際は、図3の(b)に示すように内蔵MOSFET26の入力端子は開放して使用することで、両MOSFETが同時に動作して制御異常を起こすことを防いでいる。本例によれば、低損失電源から大電流、ハイパワー電源まで、最低動作電圧を上げることなく、同一レギュレータIC10で対応可能となる。
図4は、本発明の第2の実施例を示したものである。図4の(a)には内蔵トランジスタとして前述したPMOSトランジスタ26に代えてPNPバイポーラトランジスタ41を使用した回路構成例を、そして図4の(b)にはこの回路構成を用いた場合の回路動作の一例を図式的に示している。
本例では、内蔵トランジスタとしてPNPバイポーラトランジスタ41が使用されており、コレクタ−ベース間はPN接合によってダイオード接続を構成している。そのため本例では、低電圧動作時において、出力電源12、PNPバイポーラトランジスタ41のコレクタ、同ベース、NPNトランジスタ25及びグランドの経路で流れる電流の方が、入力電源11、外付けPMOSトランジスタ31のバイアス抵抗32、そしてNPNトランジスタ25及びグランドの経路で流れる制御電流よりも支配的となって、NPNトランジスタ25による外付けPMOSトランジスタ31のバイアス電圧VGSの十分な制御ができなくなるという問題があった。
ここで、図中の(a)点の電位は入力電圧11−VGSである。本例では、上記の問題を解決するために(a)点とPNPバイポーラトランジスタ41のベースとの間に所定の抵抗43を挿入することで、出力側から流入する電流を減少させ、さらにその流入電流による抵抗43の電圧降下によってPNPバイポーラトランジスタ41のVCB電位が0.7V以下(ダイオードオフ)となるようにすることで出力側から流入する電流を一層減少させている。これにより、NPNトランジスタ25の制御電流の多くが外付けPMOSトランジスタ31のバイアス制御に利用されるようにしている。本例によれば、シリーズレギュレータ回路を安価なバイポーラプロセスICで構成することができる利点がある。
このように本例では、内蔵トランジスタをPNPトランジスタ41に置き換え、ベースに抵抗43を追加した構成としている。ベース抵抗43は、図4の(b)に示すように入力電圧が低電圧領域において内蔵PNPのコレクタ−ベース間が導通してしまい、外部MOSFETのゲート−ソース間電圧が十分確保できなくなり、出力電圧が低下してしまうのを防ぐためのもので、抵抗43により電流制限と電圧降下を発生させることで、上記対策を行っている。
図5は、本発明の第3の実施例を示したものである。図5の(a)にはトランジスタ内蔵型の回路構成例を、そして図5の(b)にはトランジスタ外付け型の回路構成例をそれぞれ示している。
本例は第1の実施例(図3の(b)参照)とは異なり、内蔵型PMOSトランジスタ26の回路構成部分の電源入力端子を電源入力端子35と共通にし、出力端子44の側を電源出力端子45と分けて設けている。
また、そのバイアス制御端子34には内蔵型と同じ回路構成の外付けPMOSトランジスタ31を接続し、本例では出力電圧を出力するための出力端子44をオープンにすることで、外付けPMOSトランジスタ31による制御だけを有効にしている。また、本例の回路構成では内蔵型PMOSトランジスタ26のバイアス抵抗27が外付けPMOSトランジスタ31のバイアス抵抗として共用可能なため、外付けPMOSトランジスタ31用のバイアス抵抗を除去している。その他は、図3の場合と同様である。
このように本例によれば、電源端子と入力端子を共通化35して、内蔵MOSFETの出力端子44を分離した構成としている。内蔵MOSFET26と外部MOSFET31が同時に動作しないように、入力端子35、若しくは出力端子44を開放できる構成にしておく必要があり、本例は出力端子44を開放できる構成としている。
図6は、本発明の第4の実施例を示したものである。本例は図4の第2の実施例と対応している。図4では、内蔵のPNPバイポーラトランジスタ41の出力側(コレクタ)が常時出力電圧12と接続されているのに対して、本例では入力側(エミッタ)が常時入力電圧11と接続されている。そのため、エミッタ−ベース間のPN接合によるダイオードがオン(VEB=0.7V)し、そのクランプ電圧により外付けPMOSトランジスタ31の制御に必用なバイアス電圧((a)点のVGS)を発生させることができないという問題があった。そのため、本例でも(a)点とPNPバイポーラトランジスタ41のベースとの間に所定の抵抗43を挿入することで、入力側から流入する電流I1と抵抗43の電圧降下によって外付けPMOSトランジスタ31の制御に必用なバイアス電圧VGSを発生させている。
このように本例では、内蔵トランジスタをPNPトランジスタ41に置き換え、ベースに抵抗43を追加した構成としている。ベース抵抗43は、内蔵PNPのベース−エミッタ間電圧により、外部MOSFET31のゲート−ソース間電圧が十分確保できなくなり、出力電圧が低下してしまうのを防ぐためのもので、抵抗43により電流制限と電圧降下を発生させることで、上記対策を行っている。
図7は、本発明の第5の実施例を示したものである。本例は図3の第1の実施例におけうトランジスタ内蔵型(図3の(a))の別の態様例に該当する。本例では内蔵型トランジスタ26を使用する際にオープンとなる外付けトランジスタを接続するためのバイアス端子34と入力電源11との間にノイズ除去用のコンデンサ46を接続することで、出力電源12に不要なノイズが重畳されてシリーズレギュレータの動作・制御が不安定となるのを防止する。このコンデンサ46の追加によって外来ノイズに対する耐性が向上する。
このように本例ではIC内蔵トランジスタ使用構成時に外付けMOSFETのゲート接続端子から注入されたノイズ等により、シリーズレギュレータの動作、制御が不安定になるのを防ぐため、コンデンサを追加して外来ノイズに対するノイズ耐性を向上させている。
図8は、本発明の第6の実施例を示したものである。本例は図3の第1の実施例においてそのノイズ耐性を向上させた改良型に相当する。なお、本例では内蔵型PNPトランジスタ41を使用する図4と図6の各回路構成を例に示している。本例ではバッファトランジスタ46を新たに設けることで内蔵トランジスタ41の制御経路と外付けトランジスタ31の制御経路とを物理的に分離する一方で、トランジスタ46と25をカレントミラー回路で構成してそれぞれの制御電流が互いに同じになるようにしている。さらに、内蔵トランジスタ41のベース端子(又はPMOS26のゲート端子)がバイアス制御端子34を通して外部に直接露出しておらず、その分だけ外来ノイズの影響を受けにくい構成となっている。
また本例では、内蔵トランジスタ使用時にもバイアス端子34をオープンにすることなく直接又は抵抗を介して入力電源に接続され、たとえNPNトランジスタ46のコレクタ端子上にノイズが重畳してもそれが出力電圧12の制御に影響を与えない構成にすることで、ノイズ耐性を顕著に向上させている。さらに本例では、内蔵トランジスタ41の制御経路と外付けトランジスタ31の制御経路とが物理的に分離しており、各トランジスタ41又は31毎に個別の制御がかかるため、前述した電流制限抵抗43が不要となってそれを除去することも可能である。
このように、本例では外付けMOSFET31のゲート接続端子34を内蔵PNPトランジスタ41のベースから独立に出力する構成にしている。尚、内蔵トランジスタ使用時は、図8の(a)に示すように外部MOSFET31のゲート接続端子34を電源に直接、若しくは抵抗を介して接続しておく。これより、内蔵トランジスタ41のベースが直接端子34に出ないので、ノイズによる誤動作が減少する。また、内蔵PNPトランジスタ41のベースに電流制限用の抵抗43も不要となり、出力電流能力への制約が解消される。
図9は、本発明の第7の実施例を示したものである。本例では内蔵PMOSトランジスタ26を制御するNPNトランジスタ25を飽和させないためにクランプ回路47が設けられている。図9の(a)に示す内蔵トランジスタ使用時には、外付けトランジスタ制御用のバイアス制御端子34は、入力電源11に直接又は抵抗を介して接続される。
本例ではクランプ回路47によって、NPNトランジスタ25のコレクタ電位VCEは最低でもダイオード1個分のオン電圧0.7Vにクランプされており、NPNトランジスタ25の飽和電位(VCE=0.2V)まで低下しない。その結果、NPNトランジスタ25の飽和時におけるhFEの低下が回避され、比較器23からの小さなベース電流で大きなコレクタ電流を制御することが可能となる。なお、図9の(b)に示す外付けトランジスタ31の使用時には、出力電源接続端子44をオープンにして内蔵と外付けの回路が同時に動作して制御が不安定となるのを防止している。
このように本例によれば、内蔵MOSFET駆動回路にクランプ回路47を設けて、外部MOSFET使用時に内蔵MOSFET駆動回路が飽和するのを防いでいる。尚、内蔵トランジスタ使用時は、外付けMOSFETのゲート接続端子34を電源に直接、若しくは抵抗を介して接続しておく。
図10は、本発明の第8の実施例を示したものである。本例は図9の別の態様例に相当し、図9の(b)では外付けトランジスタ31の使用時には、内蔵トランジスタ26の出力電源接続端子46側をオープンにしていたが、本例ではその入力電源接続端子33側をオープンにして内蔵と外付けの回路が同時に制御動作を行うことを防止している(図10の(b)参照)。その他は図9の(b)と同様である。
このように本例によれば、内蔵MOSFET駆動回路にクランプ回路47を設けて、外部MOSFET31使用時に内蔵MOSFET26駆動回路が飽和するのを防いでいる。尚、内蔵トランジスタ使用時は、外付けMOSFET31のゲート接続端子34を電源に直接、若しくは抵抗を介して接続しておく。
図11は、本発明の第9の実施例を示したものである。本例は図4と8を組合せたものに相当する。本例のように内蔵のPNPトランジスタ41を使用する場合(図11の(a))には、そのベース電流を制御するため前述したクランプ回路47は不要となり、また内蔵トランジスタ41の制御経路と外付けトランジスタ31の制御経路とが物理的に分離されているため前述した電流制限抵抗43(図4参照)も不要となり、ここでは抵抗43を除去した例を示している。
図12は、本発明の第10の実施例を示したものである。本例は図11の別の態様例に相当する。本例では内蔵のPNPトランジスタ41を使用する場合(図12の(a))にクランプ回路48を使用する。通常のPN接合分離プロセスでは、図12の(b)に示すように内蔵PNPトランジスタ41のコレクタ−ベース間に寄生のPNPトランジスタ49が形成されてしまい、出力電源12、出力電源接続端子45、寄生PNPトランジスタ49のエミッタ、同コレクタ、そしてグランドの経路で電流が引き込まれる(図中の点線矢印)という問題があった。
本例では、この寄生PNPトランジスタ49をON動作させないように、そのベース電位を所定値(=入力電源電圧−2×0.7V)に維持するクランプ回路48を設けている。なお、SOIと呼ばれる酸化膜を施すプロセスでは、寄生PNPトランジスタ49は形成されないため、前述した図10の回路構成が可能である。
図13は、本発明の第11の実施例を示したものである。本例では内蔵のPNPトランジスタ41の使用時に外付けトランジスタを接続するバイアス制御端子34をオープンにしても回路が正常に動作するように、内蔵のクランプ回路48から制御NPNトランジスタ25及び46の各コレクタ端子に対して所定のコレクタ電位及びコレクタ電流を提供できるようにしていうる。この場合には、たとえバイアス制御端子34を直接又は抵抗を介して入力電源11に接続する半田付け不良等があっても回路動作に支障をきたさない利点がある。
図14は、本発明の第12の実施例を示したものである。本例では内蔵トランジスタ26又は外付けトランジスタ31のいずれか一方による制御を選択できる選択回路51、52を設けている。この選択回路を設けることで、内蔵トランジスタ26の入出力端子を電源端子と共用化でき(オープン端子を削減)、ICパッケージの端子数を低減することができる。
図14の(a)では、選択回路51のスイッチをオン(導通)すると内蔵PMOSトランジスタ26はそのバイアス電圧VGSがトランジスタの飽和電圧(=0.2V)となってオフし、その入出力端子がIC内部で接続された状態でその制御が停止する。図14の(b)も同様であり、NPNトランジスタ等を用いた選択スイッチ52をオフすると、内蔵トランジスタ26はそのバイアス電流がゼロとなってオフし、入出力端子が接続されたままで制御が停止する。これらの場合、図中には示していないが外付けのトランジスタが接続されていると、外付けのトランジスタによる制御が優先して実行される。
以降の図15〜18に示す各実施例では、上記選択回路におけるスイッチ構成の仕方の一例をそれぞれ示している。
図15は、本発明の第13の実施例を示したものである。本例では、内蔵トランジスタ26又は外付けトランジスタ31のいずれか一方による制御の選択を、外部から指示できる構成としている。ここでは外付け/内蔵の選択端子53を新たに設け、その端子53の電位を電源「1/H」又はグランド「0/L」のいずれかに接続することで選択回路51及ぶ52のスイッチオン/オフを制御する。
図16は、本発明の第14の実施例を示したものである。本例では、外付けトランジスタ31の実装を検知して、自動的に内蔵と外付け制御の選択切り替えを実行する。図16の(a)は内蔵トランジスタ26による制御を選択する一例を示しており、図16の(b)は、外付けトランジスタ31による制御を選択する一例を示している。
図16の(a)では、インバータ54の入力電位は選択回路51からのクランプ電圧まで低下し、この場合は入力「0」となってスイッチ52をオンし、内蔵トランジスタ26にバイアス電流を供給してその動作を有効にする。一方、図16の(b)では、外付けトランジスタ31の実装により、インバータ54の入力電位は選択回路51からのクランプ電圧よりも高い電位(=入力電源電圧11−VGS)が与えられ、この場合はインバータ54の入力電位が「1」となってスイッチ52をオフし、内蔵トランジスタ26の動作を停止させる。その結果、外付けトランジスタ31による制御動作だけが有効となる。本例では外付け/内蔵の選択端子53が不要となる。
図17は、本発明の第15の実施例を示したものである。本例では、外付け/内蔵の選択端子53からの指示により、それぞれの制御NPNトランジスタ25又は46のいずれか一方だけの制御を有効にする。そのため、選択端子53からの指示によって2段のインバータ54−1、54−2を介して選択スイッチ52−1、52−2のいずれか一方だけがオン(有効)となる。本例では何れか一方の制御しか有効とならないことから、外付け/内蔵の一方の回路に障害(短絡、開放等)が発生してもそれによる他方の回路への影響が低減されえる(フェールセーフ性の向上)。
また、本件では、内蔵トランジスタのON/OFF制御端子53に内蔵のプルアップ抵抗55(制御端子が“H”で外部トランジスタ駆動設定)、若しくはプルダウン抵抗(制御端子が“L”で内蔵トランジスタ駆動設定)を設け、半田付け不良等による設定端子開放時には原則として外部トランジスタ駆動モードになるように設定している。これにより、フェール時に内蔵トランジスタが動作して、許容損失オーバーによる焼損の発生を防止しすることができる。
図18は、本発明の第16の実施例を示したものである。本例は、図16と17の組合せに相当し、さらに感温素子TSD(Thermal Shut Down) 55をIC10内に実装したものである。図16で説明したように、外付けトランジスタの実装を検知すると選択回路は自動的に外付けトランジスタ31による制御を選択する。しかしながら、この場合において図16の(b)に示すように、外付けトランジスタ31の故障やバイアス制御端子34の半田付け不良等(図中の×印)によりバイアス制御端子34のオープンを検知すると、今度は自動的に内蔵トランジスタ26による制御に切り替わる。
その結果、内蔵トランジスタ26の許容電流値を超えた電流が流れてIC10の発熱量が増大すると、TSD55がそれを検知してスイッチ52−1をオフにし、内蔵トランジスタ26による制御を停止させる。このように、本例では外部トランジスタ31から内部トランジスタ26への制御切替えから内部制御動作の停止に至るまでの一連の動作切り換えを外部端子53からの指示によることなく自動的に実行する。これにより、一層の端子数の削減とフェールセーフ性の向上を実現することができる。
なお、内蔵トランジスタを使用する構成時に外付けMOSFETのゲート接続端子を電源に接続する構成にするが、半田付け不良等でゲート接続端子が開放してしまった場合、NPNトランジスタ46が飽和してしまい、正常な制御ができなくなる。本件は、内/外を切替る際に、内蔵トランジスタ使用時にNPNトランジスタ46を停止して、端子開放しても制御に異常を来たさないようにできる。また、クランプ回路51を設けることでNPNトランジスタ46の飽和を防止できるが、それにはクランプ回路51が余分に必要となる。
上記の各実施例では、内蔵及び外付けトランジスタとして主にPMOSトランジスタを使用する例を示してきたが、それらに代えてPNPトランジスタを使用することも当然に可能である。
従来のIC化シリーズレギュレータ回路の一例(1)を示した図である。 従来のIC化シリーズレギュレータ回路の一例(2)を示した図である。 本発明の第1の実施例を示した図である。 本発明の第2の実施例を示した図である。 本発明の第3の実施例を示した図である。 本発明の第4の実施例を示した図である。 本発明の第5の実施例を示した図である。 本発明の第6の実施例を示した図である。 本発明の第7の実施例を示した図である。 本発明の第8の実施例を示した図である。 本発明の第9の実施例を示した図である。 本発明の第10の実施例を示した図である。 本発明の第11の実施例を示した図である。 本発明の第12の実施例を示した図である。 本発明の第13の実施例を示した図である。 本発明の第14の実施例を示した図である。 本発明の第15の実施例を示した図である。 本発明の第16の実施例を示した図である。
符号の説明
26、41 内蔵トランジスタ
31 外付けトランジスタ
10 IC
25、46 制御トランジスタ
23 比較器
24 基準電圧
47、48 クランプ回路
61、62 選択回路
53 選択端子
55 TSD

Claims (14)

  1. 外部と接続され、入力電圧を取り込むための入力端子と、
    外部に対して出力電圧として出力するための出力端子と、
    前記入力端子からの電圧をインピーダンス変換し、出力電圧として前記出力端子へ出力する内蔵インピーダンス制御素子と、
    前記出力電圧を所定の基準電圧と比較して、その比較結果に応じた制御信号を前記内蔵インピーダンス制御素子に与えてインピーダンス制御を行う制御部と、を有する集積回路において、
    前記制御信号を外部へ出力するための第1のIC端子を備え、
    外部インピーダンス制御素子を駆動する際には、前記外部インピーダンス制御素子が前記第1のIC端子と接続され、
    前記第1のIC端子を介して制御信号が与えられると共に、
    前記入力端子又は前記出力端子が開放されてなることを特徴とする集積回路。
  2. 前記インピーダンス制御素子は、PchMOSFET又はPNPトランジスタであることを特徴とする請求項1記載の集積回路。
  3. 前記内蔵PchMOSFETのソース端子又は内蔵PNPトランジスタのエミッタ端子を電源入力端子と共通化し、同ドレイン端子又は同コレクタ端子を電源出力端子と分離してIC外部へ出力する第2のIC端子を具備し、
    前記第2のIC端子は、外部インピーダンス制御素子を駆動する際には、前記出力端子として開放されてなることを特徴とする請求項2記載の集積回路。
  4. 前記内蔵PchMOSFETのソース端子又は内蔵PNPトランジスタのエミッタ端子を電源入力端子と分離してIC外部へ出力する第3のIC端子を具備し、同ドレイン端子又は同コレクタ端子を電源出力端子と共通化し、
    前記第3のIC端子は、外部インピーダンス制御素子を駆動する際には前記入力端子として開放されてなることを特徴とする請求項2記載の集積回路。
  5. 前記内蔵インピーダンス制御素子を駆動する際には、前記第1のIC端子に、ノイズ除去用のコンデンサを接続することを特徴とする請求項2記載の集積回路。
  6. 前記第1のIC端子に接続される外付けインピーダンス制御素子を制御する第1のバッファ回路と前記内蔵インピーダンス制御素子を制御する第2のバッファ回路をさらに具備することで、それぞれの制御信号の信号伝播経路を互いに分離して独立に形成したことを特徴とする請求項2記載の集積回路。
  7. 内蔵インピーダンス制御素子を制御する第2のバッファ回路の飽和を防止するクランプ回路をさらに具備したことを特徴とする請求項6記載の集積回路。
  8. 前記第1のIC端子に所定電位を与えるクランプ回路をさらに具備したことを特徴とする請求項6記載の集積回路。
  9. 前記内蔵インピーダンス制御素子の駆動をON/OFF制御できる手段をさらに具備したことを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載の集積回路。
  10. 前記内蔵インピーダンス制御素子の駆動をIC外部からON/OFF制御する第4のIC端子をさらに具備し、前記第4のIC端子への印加電圧によって前記内蔵インピーダンス制御素子の駆動をON/OFF制御することを特徴とする請求項9記載の集積回路。
  11. 前記第1のIC端子の電圧をモニターして、前記内蔵インピーダンス制御素子の駆動を切替えることを特徴とする請求項10記載の集積回路。
  12. 前記第4のIC端子への印加電圧によって内蔵/外付けインピーダンス制御素子の駆動切換えを行い、前記外付けインピーダンス制御素子を接続する第1のIC端子が開放状態になっても飽和することなく正常動作することを特徴とする請求項10記載の集積回路。
  13. 前記第4のIC端子が半田付け不良等による開放状態となった場合、前記外付けインピーダンス制御素子が選択されるように前記第4のIC端子にプルアップ抵抗、若しくはプルダウン抵抗を設けたことを特徴とする請求項10記載の集積回路。
  14. 前記内蔵インピーダンス制御素子の駆動条件である前記第4のIC端子のON/OFF切換端子論理と、前記外付けインピーダンス制御素子を接続する前記第1のIC端子が開放の両方が成立した場合のみ前記内蔵インピーダンス制御素子を駆動することを特徴とする請求項10記載の集積回路。
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