JP2007140300A - 光導波路の製造方法及びこの製造方法によって製造された光導波路 - Google Patents

光導波路の製造方法及びこの製造方法によって製造された光導波路 Download PDF

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茂実 大津
Toshihiko Suzuki
俊彦 鈴木
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和敏 谷田
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徹 藤居
Takashi Shimizu
敬司 清水
Hidekazu Akutsu
英一 圷
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Abstract

【課題】基板を用いることなく樹脂層を形成し、この樹脂層より電力供給手段を備えた光導波路を製造することができる製造方法、及びその製造方法により製造された安価な光導波路を得る。
【解決手段】固定冶具10にクラッド層となる高分子フィルム12を吸引密着させて、その上にコア層14と高分子樹脂を均一に塗布し硬化させて二層高分子フィルム18を製造する。次にマルチブレード20を備えたダイシングソーで切削することにより、コア部14Aと導電線32を配設する配設部30を加工する。次に配設部30に導電線32を配設する。次に切削されたコア層14の凹部に高分子樹脂を充填し硬化させて電力供給手段を備えた安価な光導波路を製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モバイル機器などに利用される、光を導波光として導く光導波路の製造方法、及びこの製造方法によって製造された光導波路に関する。
光導波路を製造する方法には、樹脂を積層させてこの樹脂層を加工する方法がある。(特許文献1)
この方法によると、先ず、基板を固定冶具に吸着させ、この基板上に高分子樹脂を塗布することでクラッド層を形成し、その上にクラッド層より屈折率が高いコア層となる高分子樹脂を塗布することで二層の樹脂層を形成する。また、コア層をダイシングソー等によって部分的に切削除去ことで光導波路のコア部を形成する。
さらに、コア部が形成された後、基板上のクラッド層と同じ高分子樹脂でコア部を覆うことで光導波路を製造する。
この製造方法により、高性能な光導波路を簡便に製造することができる。
特開平8−286064公報
しかしながら、この製造方法によると、基板上にクラッド層となる高分子樹脂を塗布し、さらにその上にコア層となる高分子樹脂を塗布することにより二層の樹脂層を形成している。
このため、製造工程において光導波路としては機能しない基板が必要となり、製造された光導波路が高価な商品となっている。
また、モバイル機器などへの電力供給が必要な場合には、光導波路とは別に電力供給の導電線が必要となっている。
本発明は、上記事実を考慮し、基板を用いることなく樹脂層を形成し、この安価な樹脂層より電力供給手段を備えた光導波路を製造することができる製造方法、及びその製造方法により製造された安価な光導波路を提供することが目的である。
本発明の請求項1に係る光導波路の製造方法は、固定冶具に高分子フィルムを固定し、前記高分子フィルムと異なる屈折率の高分子樹脂を前記高分子フィルムに塗布して硬化させることでクラッド層と前記クラッド層より屈折率が高いコア層とを備える二層高分子フィルムを製造する第1工程と、樹脂層を切削できるブレードを備えたダイシングソーで前記コア層を切削し、光導波路のコア部と電力供給用の導電線の配設部に加工する第2工程と、前記配設部に、導電線を配設する第3工程と、切削された前記コア層の凹部と前記配設部を前記クラッド層と同じ屈折率の高分子樹脂で、充填しさらに前記コア部と覆って、前記高分子樹脂を硬化させてクラッド樹脂層を形成する第4工程と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、第1工程において、高分子フィルムを固定冶具に固定して、固定された高分子フィルムに異なる屈折率の高分子樹脂を塗布して硬化させることでクラッド層とクラッド層より屈折率が高いコア層を備える二層の樹脂層である二層高分子フィルムを製造する。
次に、第2工程において、樹脂層を切削できるブレードを備えたダイシングソーでコア層を切削し、光導波路のコア部と電力供給用の導電線の配設部に加工する。
次に、第3工程において、配設部に、導電線を配設する。
次に、第4工程において、切削されたコア層の凹部と配設部をクラッド層と同じ屈折率の高分子樹脂で、充填しさらにコア部を覆って、高分子樹脂を硬化させてクラッド樹脂層を形成し光導波路が製造される。
高分子フィルムを固定冶具に固定させて二層高分子フィルムを形成するため、高分子樹脂を塗布する基板を必要としない。
従って、基板を用いることなく二層高分子フィルムを形成し、この安価な二層高分子フィルムによって、電力供給用の導電線を備えた安価な光導波路を製造できる。
本発明の請求項2に係る光導波路の製造方法は、固定冶具に高分子フィルムを固定し、前記高分子フィルムと異なる屈折率の高分子樹脂を前記高分子フィルムに塗布して硬化させることでクラッド層と前記クラッド層より屈折率が高いコア層とを備える二層高分子フィルムを製造する第1工程と、樹脂層を切削できるブレードを備えたダイシングソーで前記コア層を切削し、光導波路のコア部に加工する第2工程と、切削された前記コア層の凹部を前記クラッド層と同じ屈折率の高分子樹脂で、充填しさらに前記コア部を覆ってクラッド樹脂層を形成する第3工程と、前記クラッド樹脂層に、電力供給用の導電線を備えると共に屈折率が前記クラッド層と同じ導電線付高分子フィルムを貼り合わせる第4工程と、前記クラッド樹脂層を硬化させると共に前記導電線付高分子フィルムを前記クラッド樹脂層に密着させる第5工程と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、第1工程において、高分子フィルムを固定冶具に固定して、固定された高分子フィルムに異なる屈折率の高分子樹脂を塗布して硬化させることでクラッド層とクラッド層より屈折率が高いコア層を備える二層の樹脂層である二層高分子フィルムを製造する。
次に、第2工程において、樹脂層を切削できるブレードを備えたダイシングソーでコア層を切削し、光導波路のコア部に加工する。
次に、第3工程において、切削されたコア層の凹部をクラッド層と同じ屈折率の高分子樹脂で、充填しさらにコア部を覆ってクラッド樹脂層を形成する。
次に、第4工程において、クラッド樹脂層に、電力供給用の導電線を備えると共に屈折率がクラッド層と同じ導電線付高分子フィルムを貼り合わせる。
次に、第5工程において、クラッド樹脂層を硬化させると共に導電線付高分子フィルムをクラッド樹脂層に密着させる。
高分子フィルムを固定冶具に固定させて二層高分子フィルムを形成するため、高分子樹脂を塗布する基板を必要としない。
従って、基板を用いることなく二層高分子フィルムを形成し、この安価な二層高分子フィルムと導電線付高分子フィルムによって、電力供給用の導電線を備えた安価な光導波路を製造できる。
本発明の請求項3に係る光導波路の製造方法は、請求項1又は2記載において、前記二層高分子フィルムは、固定冶具に前記コア層となる高分子フィルムを固定し、この前記コア層の上に前記コア層より屈折率の低い前記クラッド層となる高分子樹脂を塗布して硬化させて製造されることを特徴とする。
上記構成によれば、固定冶具にコア層となる高分子フィルムを固定し、この高分子フィルムにクラッド層となる高分子樹脂を塗布して硬化させることで二層高分子フィルムを製造する。
従って、コア層となる高分子フィルムを使用することにより、基板を用いることなく二層高分子フィルムを製造し、この安価な二層高分子フィルムによって、電力供給用の導電線を備えた安価な光導波路を製造できる。
本発明の請求項4に係る光導波路の製造方法は、請求項1又は2記載において、前記二層高分子フィルムは、固定冶具に前記クラッド層となる高分子フィルムを固定し、前記クラッド層の上に前記クラッド層より屈折率が高い前記コア層となる高分子樹脂を塗布して硬化させて製造されることを特徴とする。
上記構成によれば、固定冶具にクラッド層となる高分子フィルムを固定し、この高分子フィルムにコア層となる高分子樹脂を塗布して硬化させることで二層高分子フィルムを製造する。
従って、クラッド層となる高分子フィルムを使用することにより、基板を用いることなく二層高分子フィルムを製造し、この安価な二層高分子フィルムによって、電力供給用の導電線を備えた安価な光導波路を製造できる。
本発明の請求項5に係る光導波路の製造方法は、一の固定冶具に第1クラッド層となる第1高分子フィルムを固定し、他の固定冶具に第2クラッド層となる前記第1クラッド層と同一材料の第2高分子フィルムを固定し、前記第1高分子フィルムと前記第2高分子フィルムの間に前記第1クラッド層及び第2クラッド層より屈折率が高い高分子樹脂をコア層として塗布して硬化させることで三層高分子フィルムを製造する第1工程と、樹脂層を切削できるブレードを備えたダイシングソーで前記第2グラッド層及び前記コア層を切削し、光導波路のコア部と電力供給用の導電線の配設部に加工する第2工程と、前記配設部に、導電線を配設する第3工程と、切削された前記三層高分子フィルムの凹部と前記配設部に前記第1クラッド層と同じ屈折率の高分子樹脂を充填し硬化させてクラッド樹脂層を形成する第4工程と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、第1工程において、一の固定冶具に第1クラッド層となる第1高分子フィルムを固定し、他の固定冶具に第2クラッド層となる第2高分子フィルムを固定し、第1高分子フィルムと第2高分子フィルムの間に第1クラッド層より屈折率が高い高分子樹脂をコア層として塗布して硬化させることで三層の樹脂層である三層高分子フィルムを製造する。
次に第2工程において、樹脂層を切削できるブレードを備えたダイシングソーで第2クラッド層及びコア層を切削し、光導波路のコア部と電力供給用の導電線の配設部に加工する。
次に第3工程において、配設部に、導電線を配設する。
次に第4工程において、切削された三層高分子フィルムの凹部と配設部に第1クラッド層と同じ屈折率の高分子樹脂を充填し硬化させてクラッド樹脂層を形成し光導波路が製造される。
高分子フィルムを固定冶具に固定させて三層高分子フィルムを形成するため、高分子樹脂を塗布する基板を必要としない。
従って、基板を用いることなく三層高分子フィルムを形成し、この安価な三層高分子フィルムによって、電力供給用の導電線を備えた安価な光導波路を製造できる。
本発明の請求項6に係る光導波路の製造方法は、一の固定冶具に第1クラッド層となる第1高分子フィルムを固定し、他の固定冶具に第2クラッド層となる前記第1クラッド層と同一材料の第2高分子フィルムを固定し、前記第1高分子フィルムと前記第2高分子フィルムの間に前記第1クラッド層より屈折率が高い高分子樹脂をコア層として塗布して硬化させることで三層高分子フィルムを製造する第1工程と、樹脂層を切削できるブレードを備えたダイシングソーで前記第2グラッド層及び前記コア層を切削し、光導波路のコア部に加工する第2工程と、切削された前記三層高分子フィルムの凹部を、前記第1クラッド層と同じ屈折率の高分子樹脂で、充填しさらに前記第2クラッド層を覆ってクラッド樹脂層を形成する第3工程と、前記クラッド樹脂層に、電力供給用の導電線を備えると共に屈折率が前記第1クラッド層と同じ導電線付高分子フィルムを貼り合わせる第4工程と、前記クラッド樹脂層を硬化させると共に前記導電線付高分子フィルムを前記クラッド樹脂層に密着させる第5工程と、 を有することを特徴とする。
上記構成によれば、第1工程において、一の固定冶具に第1クラッド層となる第1高分子フィルムを固定し、他の固定冶具に第2クラッド層となる第2高分子フィルムを固定し、第1高分子フィルムと第2高分子フィルムの間に第1クラッド層より屈折率が高い高分子樹脂をコア層として塗布して硬化させることで三層の樹脂層である三層高分子フィルムを製造する。
次に第2工程において、樹脂層を切削できるブレードを備えたダイシングソーで第2クラッド層及びコア層を切削し、光導波路のコア部に加工する。
次に第3工程において、切削された三層高分子フィルムの凹部を、第1クラッド層と同じ屈折率の高分子樹脂で、充填しさらに第2クラッド層を覆ってクラッド樹脂層を形成する。
次に第4工程において、クラッド樹脂層に、電力供給用の導電線を備えると共に屈折率が第1クラッド層と同じ導電線付高分子フィルムを貼り合わせる。
次に第5工程において、クラッド樹脂層を硬化させると共に導電線付高分子フィルムをクラッド樹脂層に密着させることで光導波路が製造される。
高分子フィルムを固定冶具に固定させて三層高分子フィルムを形成するため、高分子樹脂を塗布する基板を必要としない。
従って、基板を用いることなく三層高分子フィルムを形成し、この安価な三層高分子フィルムと導電線付高分子フィルムによって、電力供給用の導電線を備えた安価な光導波路を製造できる。
本発明の請求項7に係る光導波路の製造方法は、請求項1乃至6いずれか1項に記載において、金属ペーストを塗布することで電力供給用の前記導電線を配設することを特徴とする。
上記構成によれば、金属ペーストを塗布することで電力供給用の導電線を配設する。この方法は、一般的な方法である為、安価に導電線を配設することができる。
本発明の請求項8に係る光導波路の製造方法は、請求項1乃至6いずれか1項に記載において、導電部材をスパッタ法により付着させることで電力供給用の前記導電線を配設することを特徴とする。
上記構成によれば、導電部材をスパッタ法により付着させることで電力供給用の導電線を配設する。この方法により、汎用の装置を使用できるため、安価に導電線を配設することができる。
本発明の請求項9に係る光導波路の製造方法は、請求項3項記載において、前記クラッド層となる高分子樹脂が紫外線硬化型のエポキシ系樹脂であることを特徴とする。
上記構成によれば、クラッド層となる高分子樹脂が、体積収縮率が小さい紫外線硬化型のエポキシ系樹脂である。
従って、エポキシ系樹脂を採用することにより、加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できる。
本発明の請求項10に係る光導波路の製造方法は、請求項3項記載において、前記クラッド層となる高分子樹脂が紫外線硬化型のアクリル系樹脂であることを特徴とする。
上記構成によれば、クラッド層となる高分子樹脂が、体積収縮率が小さい紫外線硬化型のアクリル系樹脂である。
従って、アクリル系樹脂を採用することにより、加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できる。
本発明の請求項11に係る光導波路の製造方法は、請求項4項記載において、前記クラッド層となる高分子フィルムが脂環式アクリルフィルムであることを特徴とする。
上記構成によれば、クラッド層となる高分子フィルムが、体積収縮率が小さく透明度の高い脂環式アクリルフィルムである。
従って、脂環式アクリルフィルムを採用することにより、加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できる。
本発明の請求項12に係る光導波路の製造方法は、請求項4項記載において、前記クラッド層となる高分子フィルムが脂環式オレフィンフィルムであることを特徴とする。
上記構成によれば、クラッド層となる高分子フィルムが、体積収縮率が小さく透明度の高い脂環式オレフィンフィルムである。
従って、脂環式オレフィンフィルムを採用することにより、加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できる。
本発明の請求項13に係る光導波路の製造方法は、請求項5又は6項記載において、前記第1クラッド層及び前記第2クラッド層となる高分子フィルムが脂環式アクリルフィルムであることを特徴とする。
上記構成によれば、第1クラッド層及び第2クラッド層となる高分子フィルムが、体積収縮率が小さく透明度の高い脂環式アクリルフィルムである。
従って、脂環式アクリルフィルムを採用することにより、加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できる。
本発明の請求項14に係る光導波路の製造方法は、請求項5又は6項記載において、前記第1クラッド層及び前記第2クラッド層となる高分子フィルムが脂環式オレフィンフィルムであることを特徴とする。
上記構成によれば、第1クラッド層及び第2クラッド層となる高分子フィルムが、体積収縮率が小さく透明度の高い脂環式オレフィンフィルムである。
従って、脂環式オレフィンフィルムを採用することにより、加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できる。
本発明の請求項15に係る光導波路の製造方法は、請求項4乃至6いずれか1項に記載において、前記コア層となる高分子樹脂が紫外線硬化型のエポキシ系樹脂であることを特徴とする。
上記構成によれば、コア層となる高分子樹脂が、体積収縮率が小さい紫外線硬化型のエポキシ系樹脂である。
従って、紫外線硬化型のエポキシ系樹脂を採用することにより、加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できる。
本発明の請求項16に係る光導波路の製造方法は、請求項4乃至6いずれか1項に記載において、前記コア層となる高分子樹脂が紫外線硬化型のアクリル系樹脂であることを特徴とする。
上記構成によれば、コア層となる高分子樹脂が、体積収縮率が小さい紫外線硬化型のアクリル系樹脂である。
従って、紫外線硬化型のアクリル系樹脂を採用することにより、加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できる。
本発明の請求項17に係る光導波路の製造方法は、請求項3項記載において、前記コア層となる高分子フィルムが脂環式アクリルフィルムであることを特徴とする。
上記構成によれば、コア層となる高分子フィルムが、体積収縮率が小さく透明度の高い脂環式アクリルフィルムである。
従って、脂環式アクリルフィルムを採用することにより、加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できる。
本発明の請求項18に係る光導波路の製造方法は、請求項3項記載において、前記コア層となる高分子フィルムが脂環式オレフィンフィルムであることを特徴とする。
上記構成によれば、コア層となる高分子フィルムが、体積収縮率が小さく透明度の高い脂環式オレフィンフィルムである。
従って、脂環式オレフィンフィルムを採用することにより、加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できる。
本発明の請求項19に係る光導波路の製造方法は、請求項1乃至18いずれか1項に記載において、外径が異なる2種類のブレードから構成されると共に外径が大きいブレードの間に外径が小さいブレードが設けられたマルチブレードを備えたダイシングソーの切削により前記コア層を、光導波路のコア部に加工することを特徴とする。
上記構成によれば、マルチブレードが、外径の大小異なる2種類のブレードの複数の組合せから構成されており、複数個のコア部を加工する場合には、外径が大きいブレードでコア層を切削し、複数個のコア部を同時に加工する。
従って、一枚のブレードを備えるダイシングソーを回転軸方向に移動させてコア部を加工する方法と比較すると、加工工数を格段に低減することができる。
本発明の請求項20に係る光導波路の製造方法は、請求項19記載において、前記マルチブレードの外径の小さいブレードが前記コア部の表面を切削することを特徴とする。
上記構成によれば、外径の小さいブレードでコア部の表面を切削し、複数個のコア部を加工する。
従って、コア部の表面を平坦にすることができる。
本発明の請求項21に係る光導波路の製造方法は、請求項19又は20記載において、前記マルチブレードを備えたダイシングソーを回転軸方向へ移動させることにより、複数回の切削で前記コア層を、光導波路のコア部に加工することを特徴とする。
上記構成によれば、マルチブレードを備えたダイシングソーを回転軸方向へ移動させることで、複数個のコア部の加工を複数箇所にでき、コストを低減することができる。
本発明の請求項22に係る光導波路の製造方法は、請求項19乃至21いずれか1項に記載において、前記マルチブレードにおいて、外径が大きいブレードが10〜300μmの隙間を置いて組付けられることを特徴とする。
上記構成によれば、外径が大きいブレードが10〜300μmの隙間を置いて組付けられる。
即ち、外径が大きいブレード間に外径が小さい厚さ10〜300μmのブレードが組付けられることになる。この小径ブレードの厚さは、汎用性のある厚さである。
従って、安価なマルチブレードを使用して、複数個のコア部を同時に加工することができる。
本発明の請求項23に係る光導波路の製造方法は、請求項19乃至22いずれか1項に記載において、前記マルチブレードにおいて、外径が大きいブレード間の隙間を外径の小さいブレードを複数枚重ね合わせることで調整することを特徴とする。
上記構成によれば、外径が大きいブレード間の隙間を外径の小さいブレードを重ね合わせることで調整する。
従って、スペーサ等を用いなくても外径が大きいブレード間の距離を、容易に調整することができる。
本発明の請求項24に係る光導波路の製造方法は、請求項19乃至23記載において、前記マルチブレードにおいて、外径が大きいブレードの厚さと外径の小さいブレードの厚さとを合わせた長さを、前記コア部のピッチとすることを特徴とする。
上記構成によれば、外径が大きいブレードの厚さと外径の小さいブレードの厚さとを合わせた長さを、コア部のピッチと一致させる。
この構成により、複数個のコア部を一度に加工することができる。
従って、安価なマルチブレードを使用して、複数個のコア部を同時に加工することができる。
本発明の請求項25に係る光導波路は、請求項1乃至24のいずれか1項に記載の光導波路の製造方法により製造されたことを特徴とする。
上記構成によれば請求項1乃至24のいずれかに記載の光導波路の製造方法により光導波路が製造される。
従って、基板を用いることなく樹脂層を形成し、この樹脂層を使用することで電力供給用の導電線を備えた安価な光導波路を提供することができる。
本発明の光導波路の製造方法、及びこの製造方法によって製造された光導波路によれば、基板を用いることなく樹脂層を形成し、この安価な樹脂層より電力供給手段を備えた光導波路を製造することができる製造方法、及びその製造方法により製造された安価な光導波路を提供することができる。
以下に、本発明による光導波路の第1実施形態に係る製造方法を工程順に図1〜2に従って説明する。
図1(A)に示されるように、固定冶具10の表面には複数の吸着口11が形成されており、図示しないバキュームポンプで吸引力が発生している。この固定冶具10にクラッド層となる高分子フィルム12を吸引密着させて、高分子フィルム12の上に屈折率の高い紫外線硬化型の高分子樹脂を均一塗布し(スピンコート)図示しない紫外線照射装置によって紫外線を照射して硬化させてコア層14と高分子フィルム12を形成させることで二層高分子フィルム18を製造する。
ここで、例えば、コア層14の屈折率が1.51で、コア層14とクラッド層との屈折率差が0.01以上0.2以下なる材料を選定する。脂環式オレフィンフィルム、アクリル系フィルム、エポキシ系フィルムあるいはポリイミド系フィルムなど様々なフィルムが利用できるが、特に高屈折率層は光導波路のコア部14Aになるため光透過率が高い必要がある。低屈折率層はクラッド層として機能させるために高屈折率層よりは光透過性が劣っていても利用できる。
また、光導波路は、変形に対する追従性を高めるために、二層高分子フィルム18の厚さを70μm〜200μmの範囲とすることがより好ましい。また、同様の理由から、二層高分子フィルム18の幅を0.5mm〜10mmの範囲とすることが好ましく、1mm〜5mmの範囲とすることがより好ましい。
次工程では、図1(B)に示されるように、二層高分子フィルム18のコア層14を図2に示すマルチブレード20を備えたダイシングソー21で切削する。
図2に示されるように、マルチブレード20は、外径が異なる2種類のブレードから構成されており、外径が大きいブレード22の間に外径が小さいブレード24が設けられている。
このマルチブレード20で切削することにより、コア層14を外径の大きいブレード22で分割し、分割されたコア層14の表面を外径の小さいブレード24で切削することで、複数個の光導波路のコア部14Aを加工する。また、コア部14Aの加工と同時に、コア部14Aを挟むようにコア層14の両端部には、外径の大きいブレード22でコア層14を切削することで、電力供給用の導電線を配設する配設部30を加工する。
ここで、例えば、コア部14Aの幅が50μmでピッチが250μmの複数のコア部14Aを作るためには、厚さ50μmの外径が大きいブレード22と厚さ200μmの外径が小さいブレード24を交互に組み合わせることで、コア部14Aを加工できる。
次工程では、図1(C)に示されるように、配設部30に、導電部材を付着させることで電力供給用の導電線32を配設する。ここで、例えば、導電線32は、銅、鉄、ニッケル、金、アルミニウム、銀及びそれらの合金から選択される少なくとも1種を含んだ材料で構成することができる。また、導電線32は銀微粒子を含むペーストをデスペンサーで塗布することによって作製することができる。さらに、導電線32の径を、コア部14Aの径よりも小さく、且つ3μm〜200μmの範囲とすることができる。
次工程では、図1(D)に示されるように、ダイシングソー21(図2参照)によって切削されたコア層14の凹部と配設部30にスピンコート法でクラッド層と同じ屈折率の紫外線硬化型の高分子樹脂を充填しさらにコア部14Aを覆ってクラッド樹脂層16を形成する。
次工程では、図1(E)に示されるように、クラッド樹脂層16を紫外線照射装置による紫外線照射により硬化させる。
従って、基板を用いることなく二層高分子フィルム18を形成し、この安価な二層高分子フィルム18によって、電力供給用の導電線32を備えた安価な光導波路を製造できる。
また、第1実施形態に係る製造方法では、固定冶具にクラッド層となる高分子フィルム12を固定し、この高分子フィルム12の上に高分子フィルム12より屈折率が高いコア層14となる高分子樹脂を塗布して硬化させて二層高分子フィルムを製造したが、それに代えて、固定冶具にコア層となる高分子フィルムを固定し、このコア層の上にコア層より屈折率の低いクラッド層となる高分子樹脂を塗布して硬化させて二層高分子フィルムを製造してもよい。なお、この場合には、二層高分子フィルムを製造した時は、コア層が下側に配置されているため、二層高分子フィルムを引っくり返してコア層を上側に配置させてダイシングソーによって切削しなければならない。さらにこの場合には、例えば、屈折率が1.51の脂環式オレフィンフィルムをコア層とし、屈折率が低いフッ素化アクリル樹脂をクラッド層としてもよい。
次に、本発明による光導波路の第2実施形態に係る製造方法を工程順に図3〜5に従って説明する。
図3(A)に示されるように、固定冶具60の表面には複数の吸着口61が形成されており、図示しないバキュームポンプで吸引力が発生している。この固定冶具60にクラッド層となる高分子フィルム62を吸引密着させて、高分子フィルム62の上に屈折率の高い紫外線硬化型の高分子樹脂を塗布し図示しない紫外線照射装置による紫外線照射により硬化させてコア層64と高分子フィルム62を形成させることで二層高分子フィルム68を製造する。
ここで、例えば、コア層64の屈折率が1.51で、コア層64とクラッド層との屈折率差が0.01以上0.2以下なる材料を選定する。脂環式オレフィンフィルム、アクリル系フィルム、エポキシ系フィルムあるいはポリイミド系フィルムなど様々なフィルムが利用できるが、特に高屈折率層は光導波路のコア部64Aになるため光透過率が高い必要がある。低屈折率層はクラッド層として機能させるために高屈折率層よりは光透過性が劣っていても利用できる。
また、光導波路は、変形に対する追従性を高めるために、二層高分子フィルム68の厚さを70μm〜200μmの範囲とすることがより好ましい。また、同様の理由から、二層高分子フィルム68の幅を0.5mm〜10mmの範囲とすることが好ましく、1mm〜5mmの範囲とすることがより好ましい。
次工程では、図3(B)に示されるように、二層高分子フィルム68のコア層64をマルチブレード70を備えたダイシングソーで切削する。
マルチブレード70は、外径が異なる2種類のブレードから構成されており、外径が大きいブレード72の間に外径が小さいブレード74が設けられている。
このマルチブレード70で切削することにより、コア層64を外径の大きいブレード72で分割し、分割されたコア層64の表面を外径の小さいブレード74で切削することで、複数個の光導波路のコア部64Aに加工する。
ここで、例えば、コア部64Aの幅が50μmでピッチが250μmの複数のコア部64Aを作るためには、厚さ50μmの外径が大きいブレード72と厚さ200μmの外径が小さいブレード74を交互に組み合わせることで、コア部64Aを加工できる。
次工程では、図3(C)に示されるように、切削されたコア層64の凹部をスピンコート法でクラッド層と同じ屈折率の紫外線硬化型の高分子樹脂で充填しさらにコア部64Aを覆ってクラッド樹脂層66を形成する。
次工程では、図3(D)に示されるように、クラッド樹脂層66に、図4に示す電力供給用の一対の導電線76Aを備えると共に屈折率がクラッド層と同じ導電線付高分子フィルム76を貼り合わせる。ここで、例えば、導電線76Aは、銅、鉄、ニッケル、金、アルミニウム、銀及びそれらの合金から選択される少なくとも1種を含んだ材料で構成することができる。また、導電線76Aは銀微粒子を含むペーストをデスペンサーで塗布することによって作製することができる。
次工程では、図3(E)に示されるように、クラッド樹脂層を紫外線照射装置による紫外線照射により硬化させると共に導電線付高分子フィルム76をクラッド樹脂層66に密着させる。これにより、図5に示す光導波路を製造する。
従って、基板を用いることなく二層高分子フィルム68を形成し、この安価な二層高分子フィルム68と導電線付高分子フィルム76によって、電力供給用の導電線76Aを備えた安価な光導波路を製造できる。
また、第2実施形態に係る製造方法では、固定冶具にクラッド層となる高分子フィルム62を固定し、この高分子フィルム62の上に高分子フィルム62より屈折率が高いコア層64となる高分子樹脂を塗布して硬化させて二層高分子フィルム68を製造したが、それに代えて、固定冶具にコア層となる高分子フィルムを固定し、このコア層の上にコア層より屈折率の低いクラッド層となる高分子樹脂を塗布して硬化させて二層高分子フィルムを製造してもよい。なお、この場合には、二層高分子フィルムを製造した時は、コア層が下側に配置されているため、二層高分子フィルムを引っくり返してコア層を上側に配置させてダイシングソーによって切削しなければならない。さらにこの場合には、例えば、屈折率が1.51の脂環式オレフィンフィルムをコア層とし、屈折率が低いフッ素化アクリル樹脂をクラッド層としてもよい。
次に、本発明による光導波路の第3実施形態に係る製造方法を工程順に図6に従って説明する。
図6(A)に示されるように、この一の固定冶具40及び他の固定冶具44の表面には複数の吸着口41が形成されており、図示しないバキュームポンプで吸引力が発生している。この一の固定冶具40に第1クラッド層となる第1高分子フィルム42を吸引密着させて固定し、他の固定冶具44に第1高分子フィルム42と同一材料であり第2クラッド層となる第2高分子フィルム46を吸引密着させて固定する。さらに、第1高分子フィルム42に第1高分子フィルム42より屈折率が高い紫外線硬化型の高分子樹脂を塗布して、第2高分子フィルム46を重ね合わせ、図示しない紫外線照射装置による紫外線照射により硬化させてコア層48を形成することで、三層高分子フィルム52を製造する。
次工程では、図6(B)に示されるように、マルチブレード54を備えたダイシングソーで第2高分子フィルム46とコア層48を切削する。
マルチブレード54は、外径が異なる2種類のブレードから構成されており、外径が大きいブレード55の間に外径が小さいブレード56が設けられている。
このマルチブレード54で切削することにより、コア層48を外径の大きいブレード55で分割し、複数個の光導波路のコア部48Aに加工する。また、コア部48Aの加工と同時に、コア部48Aを挟むようにコア層48の両端部には、外径の大きいブレード55で切削することで、電力供給用の導電線を配設する配設部57を加工する。
次工程では、図6(C)に示されるように、配設部57に、導電部材を付着させることで電力供給用の導電線58を配設する。ここで、例えば、導電線58は、銅、鉄、ニッケル、金、アルミニウム、銀及びそれらの合金から選択される少なくとも1種を含んだ材料で構成することができる。また、導電線58は銀微粒子を含むペーストをデスペンサーで塗布することによって作製することができる。さらに、導電線58の径を、コア部48Aの径よりも小さく、且つ3μm〜200μmの範囲とすることができる。
次工程では、図6(D)に示されるように、ダイシングソーによって切削された三層高分子フィルムの凹部と配設部57にスピンコート法で第1クラッド層と同じ屈折率の紫外線硬化型の高分子樹脂を充填しクラッド樹脂層50を形成する。
次工程では、図6(E)に示されるように、クラッド樹脂層50を紫外線照射装置による紫外線照射により硬化させる。
従って、基板を用いることなく三層高分子フィルム52を形成し、この安価な三層高分子フィルム52によって、電力供給用の導電線58を備えた安価な光導波路を製造できる。
また、第3実施形態に係る製造方法では、一の固定冶具40及び他の固定冶具44に第1クラッド層となる第1高分子フィルム42と第2クラッド層となる第2高分子フィルム46を固定させ、第1高分子フィルム42に第1高分子フィルム42より屈折率が高い紫外線硬化型の高分子樹脂を均一に塗布して、第2高分子フィルム46を重ね合わせて紫外線を照射して硬化させてコア層48を形成することで、三層高分子フィルム52を製造したが、それに代えて、コア層となる高分子フィルムの両面にクラッド層となる屈折率がコア層より低い紫外線硬化型の高分子樹脂を均一に塗布して、紫外線を照射して硬化させて三層高分子フィルムを製造してもよい。
次に、本発明による光導波路の第4実施形態に係る製造方法を工程順に図7に従って説明する。
図7(A)に示されるように、この一の固定冶具80及び他の固定冶具84の表面には複数の吸着口81が形成されており、図示しないバキュームポンプで吸引力が発生している。この一の固定冶具80に第1クラッド層となる第1高分子フィルム82を吸引密着させて固定し、他の固定冶具84に第1高分子フィルム82と同一材料であり第2クラッド層となる第2高分子フィルム86を吸引密着させて固定する。さらに、第1高分子フィルム82に第1高分子フィルム82より屈折率が高い紫外線硬化型の高分子樹脂を塗布して、第2高分子フィルム86を重ね合わせ、図示しない紫外線照射装置による紫外線照射により硬化させてコア層88を形成することで、三層高分子フィルム92を製造する。
次工程では、図7(B)に示されるように、マルチブレード94を備えたダイシングソーで第2高分子フィルム86とコア層88を切削する。
マルチブレード94は、外径が異なる2種類のブレードから構成されており、外径が大きいブレード95の間に外径が小さいブレード96が設けられている。
このマルチブレード94で切削することにより、コア層88を外径の大きいブレード95で分割し、複数個の光導波路のコア部88Aに加工する。
次工程では、図7(C)に示されるように、切削された三層高分子フィルム92の凹部をスピンコート法で第1クラッド層と同じ屈折率の紫外線硬化型の高分子樹脂で、充填しさらに第2高分子フィルム86を覆いクラッド樹脂層87を形成する。
次工程では、図7(D)に示されるように、クラッド樹脂層87に、電力供給用の一対の導電線98Aを備えると共に屈折率が第1クラッド層と同じ導電線付高分子フィルム98を貼り合わせる。ここで、例えば、導電線98Aは、銅、鉄、ニッケル、金、アルミニウム、銀及びそれらの合金から選択される少なくとも1種を含んだ材料で構成することができる。また、導電線98Aは銀微粒子を含むペーストをデスペンサーで塗布することによって作製することができる。
次工程では、図7(E)に示されるように、クラッド樹脂層87を紫外線照射装置による紫外線照射により硬化させると共に導電線付高分子フィルム98をクラッド樹脂層87に密着させる。
従って、基板を用いることなく三層高分子フィルム92を形成し、この安価な三層高分子フィルム92と導電線付高分子フィルム98によって、電力供給用の導電線98Aを備えた安価な光導波路を製造できる。
また、第4実施形態に係る製造方法では、一の固定冶具80及び他の固定冶具84に第1クラッド層となる第1高分子フィルム82と第2クラッド層となる第2高分子フィルム86を固定させ、第1高分子フィルム82に第1高分子フィルム82より屈折率が高い紫外線硬化型の高分子樹脂を均一に塗布して、第2高分子フィルム86を重ね合わせて紫外線を照射して硬化させてコア層88を形成することで、三層高分子フィルム92を製造したが、それに代えて、コア層となる高分子フィルムの両面にクラッド層となる屈折率がコア層より低い紫外線硬化型の高分子樹脂を均一に塗布して、紫外線を照射して硬化させて三層高分子フィルムを製造してもよい。
以下に実施例を示し、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1
第1実施形態に係る製造方法により、コア層となる高屈折率のエポキシ系フィルム(厚さ50μm、屈折率1.60)を冶具に吸引密着させ、次に、クラッド層となる屈折率1.51のアクリル系紫外線硬化樹脂を厚さ25μm塗布し、紫外線を照射して硬化させることで二層高分子フィルムを製造する。
次に、マルチホイールブレード付きのダイシングソーでコア層側から55±5μmの精度で切削し、複数のコア部と2個の配設部を加工する。このとき、厚さ50μmの外径が大きいブレードと厚さ200μmの外径が小さいブレードを交互に組み合わせたマルチブレードを使用する。
次に2個の配設部に銀ペーストをディスペンサーで充填することで導電線を配設する。
次に、屈折率1.51のアクリル系紫外線硬化樹脂を切削したコア層の上部に厚さ25μm塗布し、紫外線を照射して硬化させる。
最後に、通常のブレードを用いてダイシングを行い、光導波路を製造した。
これにより、1回の切削でピッチが250μmでコア部の幅が50μmとなる複数個のコア部と導電線を備えた安価な光導波路が製造できた。
実施例2
第1実施形態に係る製造方法により、クラッド層となるアートンフィルム(JSR社製、厚さ25μm、屈折率1.51)を冶具に吸引密着させ、次に、屈折率1.59のアクリル系紫外線硬化樹脂を厚さ50μm塗布し、紫外線を照射して硬化させることで二層高分子フィルムを製造する。
次に、マルチホイールブレード付きのダイシングソーでコア層側から55±5μmの精度で切削し、複数のコア部と2個の配設部を加工する。このとき、厚さ50μmの外径が大きいブレードと厚さ200μmの外径が小さいブレードを交互に組み合わせたマルチブレードを使用する。
次に2個の配設部に銅線を敷設することで導電線を配設する。
次に、屈折率1.51のアクリル系紫外線硬化樹脂を切削したコア層の上部に厚さ25μm塗布し、紫外線を照射して硬化させた。
最後に、通常のブレードを用いてダイシングを行い、光導波路を製造した。
これにより、1回の切削でピッチが250μmでコア部の幅が50μmとなる複数個のコア部と導電線を備えた安価な光導波路が製造できた。
実施例3
第3実施形態に係る製造方法により、コア層となる高屈折率のエポキシ系フィルム(厚さ50μm、屈折率1.60)を使用し、屈折率1.51のアクリル系紫外線硬化樹脂をコア層の両面に厚さ20μm均一に塗布し、紫外線を照射して硬化させることで三層高分子フィルムを製造する。
次に、マルチホイールブレード付きのダイシングソーで75±5μmの精度で切削し、複数のコア部と2個の配設部を加工する。このとき、厚さ50μmの外径が大きいブレードと厚さ200μmの外径が小さいブレードを交互に組み合わせたマルチブレードを使用する。
次に2個の配設部に銅線を敷設することで導電線を配設する。
次に、屈折率1.51のアクリル系紫外線硬化樹脂を切削した凹部埋めるように塗布し、紫外線を照射して硬化させた。
最後に、通常のブレードを用いてダイシングを行い、光導波路を製造した。
これにより、1回の切削でピッチが250μmでコア部の幅が50μmとなる複数個のコア部と導電線を備えた安価な光導波路が製造できた。
実施例4
第2実施形態に係る製造方法により、クラッド層となるアートンフィルム(JSR社製、厚さ25μm、屈折率1.51)を冶具に吸引密着させ、次に、屈折率1.59のアクリル系紫外線硬化樹脂を厚さ50μm塗布し、紫外線を照射して硬化させることで二層高分子フィルムを製造する。
次に、マルチホイールブレード付きのダイシングソーでコア層側から55±5μmの精度で切削し、複数のコア部を加工する。このとき、厚さ50μmの外径が大きいブレードと厚さ200μmの外径が小さいブレードを交互に組み合わせたマルチブレードを使用する。
次に、屈折率1.51のアクリル系紫外線硬化樹脂を切削したコア層の上部に厚さ25μm塗布する。
次に、導電線付高分子フィルムとしてアートンフィルム(JSR社製、厚さ25μm、屈折率1.51)に銀の電力供給線を蒸着とエッティングによりパターニングしたものを、塗布されたアクリル系紫外線硬化樹脂に貼り合わせた後、紫外線を照射して硬化させた。
最後に、通常のブレードを用いてダイシングを行い、光導波路を製造した。
これにより、1回の切削でピッチが250μmでコア部の幅が50μmとなる複数個のコア部と導電線を備えた安価な光導波路が製造できた。
実施例5
第2実施形態に係る製造方法により、クラッド層となるアートンフィルム(JSR社製、厚さ25μm、屈折率1.51)を冶具に吸引密着させ、次に、屈折率1.59のアクリル系紫外線硬化樹脂を厚さ50μm塗布し、紫外線を照射して硬化させることで二層高分子フィルムを製造する。
次に、マルチホイールブレード付きのダイシングソーでコア層側から55±5μmの精度で切削し、複数のコア部を加工する。このとき、厚さ50μmの外径が大きいブレードと厚さ200μmの外径が小さいブレードを交互に組み合わせたマルチブレードを使用する。
次に、屈折率1.51のアクリル系紫外線硬化樹脂を切削したコア層の上部に厚さ25μm塗布する。
次に、導電線付高分子フィルムとしてアートンフィルム(JSR社製、厚さ25μm、屈折率1.51)に金の電力供給線をスパッタリングとエッティングによりパターニングしたものを、塗布されたアクリル系紫外線硬化樹脂に貼り合わせた後、紫外線を照射して硬化させた。
最後に、通常のブレードを用いてダイシングを行い、光導波路を製造した。
これにより、1回の切削でピッチが250μmでコア部の幅が50μmとなる複数個のコア部と導電線を備えた安価な光導波路が製造できた。
実施例6
第1〜4実施形態に係る製造方法により、金属ペーストをディスペンサーにより塗布することで電力供給用の導電線を配設した。これは一般的な方法である為、安価に導電線を配設することができた。
実施例7
第1〜4実施形態に係る製造方法により、導電部材をスパッタ法により付着させることで電力供給用の導電線を配設した。汎用の装置を使用できるため、安価に導電線を配設することができた。
実施例8
第1〜4実施形態に係る製造方法により、クラッド層となる高分子フィルムに体積収縮率が小さく透明度の高い脂環式アクリルフィルムを使用した。加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できた。
実施例9
第1〜4実施形態に係る製造方法により、クラッド層となる高分子フィルムに体積収縮率が小さく透明度の高い脂環式オレフィンフィルムを使用した。加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できた。
実施例10
第1〜4実施形態に係る製造方法により、コア層となる高分子樹脂に体積収縮率が小さい紫外線硬化型のエポキシ系樹脂を使用した。加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できた。
実施例11
第1〜4実施形態に係る製造方法により、コア層となる高分子樹脂に体積収縮率が小さい紫外線硬化型のアクリル系樹脂を使用した。加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できた。
実施例12
第1実施形態及び第2実施形態に係る製造方法により、クラッド層となる高分子樹脂に体積収縮率が小さい紫外線硬化型のエポキシ系樹脂を使用した。加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できた。
実施例13
第1実施形態及び第2実施形態に係る製造方法により、クラッド層となる高分子樹脂に体積収縮率が小さい紫外線硬化型のアクリル系樹脂を使用した。加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できた。
実施例14
第1実施形態及び第2実施形態に係る製造方法により、コア層となる高分子フィルムに体積収縮率が小さく透明度の高い脂環式アクリルフィルムを使用した。加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できた。
実施例15
第1実施形態及び第2実施形態に係る製造方法により、コア層となる高分子フィルムに体積収縮率が小さく透明度の高い脂環式オレフィンフィルムを使用した。加工時の変形が少なく高性能な光導波路を製造できた。
実施例16
第1〜4実施形態に係る製造方法により、マルチブレードを備えたダイシングソーを回転軸方向へ移動させることにより、複数回の切削によってコア層を、光導波路のコア部に加工した。複数個のコア部の加工を複数箇所に加工できた。
実施例17
第1〜4実施形態に係る製造方法により、マルチブレードにおいて、外径が大きいブレードを10〜300μmの隙間を置いて組付けた。即ち、外径が大きいブレード間に外径が小さい厚さ10〜300μmのブレードが組付けられることになる。この小径ブレードの厚さは、汎用性のある厚さであるため、安価なマルチブレードを使用して、複数個のコア部を加工できた。
実施例18
第1〜4実施形態に係る製造方法により、マルチブレードにおいて、外径が大きいブレード間の隙間を外径の小さいブレードを複数枚重ね合わせることで調整した。スペーサ等を用いなくても外径が大きいブレード間の距離を、容易に調整することができた。
実施例19
第1〜4実施形態に係る製造方法により、マルチブレードにおいて、外径が大きいブレードの厚さと外径の小さいブレードの厚さとを合わせた長さを、コア部のピッチとした。複数個のコア部を一度に加工することができた。
(A)本発明の第1実施形態に係る製造方法において、二層高分子フィルムを製造する工程を示した概念図である。(B)本発明の第1実施形態に係る製造方法において、二層高分子フィルムをダイシングソーで加工する工程を示した概念図である。(C)本発明の第1実施形態に係る製造方法において、導電線を配置する工程を示した概念図である。(D)本発明の第1実施形態に係る製造方法において、ダイシングソーで加工された二層高分子フィルムに樹脂を塗布する工程を示した概念図である。(E)本発明の第1実施形態に係る製造方法において、二層高分子フィルムに塗布された樹脂に紫外線を照射する工程を示した概念図である。 本発明の第1実施形態に係る製造方法に用いられるマルチブレードの斜視図である。 (A)本発明の第2実施形態に係る製造方法において、二層高分子フィルムを製造する工程を示した概念図である。(B)本発明の第2実施形態に係る製造方法において、二層高分子フィルムをダイシングソーで加工する工程を示した概念図である。(C)本発明の第2実施形態に係る製造方法において、ダイシングソーで加工された二層高分子フィルムに樹脂を塗布する工程を示した概念図である。(D)本発明の第2実施形態に係る製造方法において、導電線付高分子フィルムを貼り付ける工程を示した概念図である。(E)本発明の第2実施形態に係る製造方法において、二層高分子フィルムに塗布された樹脂に紫外線を照射する工程を示した概念図である。 本発明の第2実施形態に係る製造方法に用いられる導電線付高分子フィルムの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る製造方法によって製造された光導波路の平面図である。 (A)本発明の第3実施形態に係る製造方法において、三層高分子フィルムを製造する工程を示した概念図である。(B)本発明の第3実施形態に係る製造方法において、三層高分子フィルムをダイシングソーで加工する工程を示した概念図である。(C)本発明の第3実施形態に係る製造方法において、導電線を配置する工程を示した概念図である。(D)本発明の第3実施形態に係る製造方法において、ダイシングソーで加工された三層高分子フィルムに樹脂を塗布する工程を示した概念図である。(E)本発明の第3実施形態に係る製造方法において、三層高分子フィルムに塗布された樹脂に紫外線を照射する工程を示した概念図である。 (A)本発明の第4実施形態に係る製造方法において、三層高分子フィルムを製造する工程を示した概念図である。(B)本発明の第4実施形態に係る製造方法において、三層高分子フィルムをダイシングソーで加工する工程を示した概念図である。(C)本発明の第4実施形態に係る製造方法において、ダイシングソーで加工された三層高分子フィルムに樹脂を塗布する工程を示した概念図である。(D)本発明の第4実施形態に係る製造方法において、導電線付高分子フィルムを貼り付ける工程を示した概念図である。(E)本発明の第4実施形態に係る製造方法において、三層高分子フィルムに塗布された樹脂に紫外線を照射する工程を示した概念図である。
符号の説明
10 固定冶具(第1実施形態)
12 高分子フィルム(第1実施形態)
14 コア層(第1実施形態)
14A コア部(第1実施形態)
16 クラッド樹脂層(第1実施形態)
18 二層高分子フィルム(第1実施形態)
20 マルチブレード(第1実施形態)
21 ダイシングソー(第1実施形態)
22 外径が大きいブレード(第1実施形態)
24 外径が小さいブレード(第1実施形態)
30 配設部(第1実施形態)
32 導電線(第1実施形態)
40 一の固定冶具(第3実施形態)
42 第1高分子フィルム(第3実施形態)
44 他の固定冶具(第3実施形態)
46 第2高分子フィルム(第3実施形態)
48 コア層(第3実施形態)
48A コア部(第3実施形態)
50 クラッド樹脂層(第3実施形態)
52 三層高分子フィルム(第3実施形態)
54 マルチブレード(第3実施形態)
55 外径が大きいブレード(第3実施形態)
56 外径が小さいブレード(第3実施形態)
57 配設部(第3実施形態)
58 導電線(第3実施形態)
60 固定冶具(第2実施形態)
62 高分子フィルム(第2実施形態)
64 コア層(第2実施形態)
64A コア部(第2実施形態)
66 クラッド樹脂層(第2実施形態)
68 二層高分子フィルム(第2実施形態)
70 マルチブレード(第2実施形態)
72 外径が大きいブレード(第2実施形態)
74 外径が小さいブレード(第2実施形態)
76 導電線付高分子フィルム(第2実施形態)
76A 導電線(第2実施形態)
80 一の固定冶具(第4実施形態)
82 第1高分子フィルム(第4実施形態)
84 他の固定冶具(第4実施形態)
86 第2高分子フィルム(第4実施形態)
87 クラッド樹脂層(第4実施形態)
88 コア層(第4実施形態)
88A コア部(第4実施形態)
92 三層高分子フィルム(第4実施形態)
94 マルチブレード(第4実施形態)
95 外径が大きいブレード(第4実施形態)
96 外径が小さいブレード(第4実施形態)
98 導電線付高分子フィルム(第4実施形態)
98A 導電線(第4実施形態)

Claims (25)

  1. 固定冶具に高分子フィルムを固定し、前記高分子フィルムと異なる屈折率の高分子樹脂を前記高分子フィルムに塗布して硬化させることでクラッド層と前記クラッド層より屈折率が高いコア層とを備える二層高分子フィルムを製造する第1工程と、
    樹脂層を切削できるブレードを備えたダイシングソーで前記コア層を切削し、光導波路のコア部と電力供給用の導電線の配設部に加工する第2工程と、
    前記配設部に、導電線を配設する第3工程と、
    切削された前記コア層の凹部と前記配設部を前記クラッド層と同じ屈折率の高分子樹脂で、充填しさらに前記コア部と覆って、前記高分子樹脂を硬化させてクラッド樹脂層を形成する第4工程と、
    を有することを特徴とする光導波路の製造方法。
  2. 固定冶具に高分子フィルムを固定し、前記高分子フィルムと異なる屈折率の高分子樹脂を前記高分子フィルムに塗布して硬化させることでクラッド層と前記クラッド層より屈折率が高いコア層とを備える二層高分子フィルムを製造する第1工程と、
    樹脂層を切削できるブレードを備えたダイシングソーで前記コア層を切削し、光導波路のコア部に加工する第2工程と、
    切削された前記コア層の凹部を前記クラッド層と同じ屈折率の高分子樹脂で、充填しさらに前記コア部を覆ってクラッド樹脂層を形成する第3工程と、
    前記クラッド樹脂層に、電力供給用の導電線を備えると共に屈折率が前記クラッド層と同じ導電線付高分子フィルムを貼り合わせる第4工程と、
    前記クラッド樹脂層を硬化させると共に前記導電線付高分子フィルムを前記クラッド樹脂層に密着させる第5工程と、
    を有することを特徴とする光導波路の製造方法。
  3. 前記二層高分子フィルムは、固定冶具に前記コア層となる高分子フィルムを固定し、この前記コア層の上に前記コア層より屈折率の低い前記クラッド層となる高分子樹脂を塗布して硬化させて製造されることを特徴とする請求項1又は2に記載の光導波路の製造方法。
  4. 前記二層高分子フィルムは、固定冶具に前記クラッド層となる高分子フィルムを固定し、前記クラッド層の上に前記クラッド層より屈折率が高い前記コア層となる高分子樹脂を塗布して硬化させて製造されることを特徴とする請求項1又は2記載の光導波路の製造方法。
  5. 一の固定冶具に第1クラッド層となる第1高分子フィルムを固定し、他の固定冶具に第2クラッド層となる前記第1クラッド層と同一材料の第2高分子フィルムを固定し、前記第1高分子フィルムと前記第2高分子フィルムの間に前記第1クラッド層及び第2クラッド層より屈折率が高い高分子樹脂をコア層として塗布して硬化させることで三層高分子フィルムを製造する第1工程と、
    樹脂層を切削できるブレードを備えたダイシングソーで前記第2グラッド層及び前記コア層を切削し、光導波路のコア部と電力供給用の導電線の配設部に加工する第2工程と、
    前記配設部に、導電線を配設する第3工程と、
    切削された前記三層高分子フィルムの凹部と前記配設部に前記第1クラッド層と同じ屈折率の高分子樹脂を充填し硬化させてクラッド樹脂層を形成する第4工程と、
    を有することを特徴とする光導波路の製造方法。
  6. 一の固定冶具に第1クラッド層となる第1高分子フィルムを固定し、他の固定冶具に第2クラッド層となる前記第1クラッド層と同一材料の第2高分子フィルムを固定し、前記第1高分子フィルムと前記第2高分子フィルムの間に前記第1クラッド層より屈折率が高い高分子樹脂をコア層として塗布して硬化させることで三層高分子フィルムを製造する第1工程と、
    樹脂層を切削できるブレードを備えたダイシングソーで前記第2グラッド層及び前記コア層を切削し、光導波路のコア部に加工する第2工程と、
    切削された前記三層高分子フィルムの凹部を、前記第1クラッド層と同じ屈折率の高分子樹脂で、充填しさらに前記第2クラッド層を覆ってクラッド樹脂層を形成する第3工程と、
    前記クラッド樹脂層に、電力供給用の導電線を備えると共に屈折率が前記第1クラッド層と同じ導電線付高分子フィルムを貼り合わせる第4工程と、
    前記クラッド樹脂層を硬化させると共に前記導電線付高分子フィルムを前記クラッド樹脂層に密着させる第5工程と、
    を有することを特徴とする光導波路の製造方法。
  7. 金属ペーストを塗布することで電力供給用の前記導電線を配設することを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の光導波路の製造方法。
  8. 導電部材をスパッタ法により付着させることで電力供給用の前記導電線を配設することを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の光導波路の製造方法。
  9. 前記クラッド層となる高分子樹脂が紫外線硬化型のエポキシ系樹脂であることを特徴とする請求項3記載の光導波路の製造方法。
  10. 前記クラッド層となる高分子樹脂が紫外線硬化型のアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項3記載の光導波路の製造方法。
  11. 前記クラッド層となる高分子フィルムが脂環式アクリルフィルムであることを特徴とする請求項4記載の光導波路の製造方法。
  12. 前記クラッド層となる高分子フィルムが脂環式オレフィンフィルムであることを特徴とする請求項4記載の光導波路の製造方法。
  13. 前記第1クラッド層及び前記第2クラッド層となる高分子フィルムが脂環式アクリルフィルムであることを特徴とする請求項5又は6に記載の光導波路の製造方法。
  14. 前記第1クラッド層及び前記第2クラッド層となる高分子フィルムが脂環式オレフィンフィルムであることを特徴とする請求項5又は6に記載の光導波路の製造方法。
  15. 前記コア層となる高分子樹脂が紫外線硬化型のエポキシ系樹脂であることを特徴とする請求項4乃至6いずれか1項に記載の光導波路の製造方法。
  16. 前記コア層となる高分子樹脂が紫外線硬化型のアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項4乃至6いずれか1項に記載の光導波路の製造方法。
  17. 前記コア層となる高分子フィルムが脂環式アクリルフィルムであることを特徴とする請求項3記載の光導波路の製造方法。
  18. 前記コア層となる高分子フィルムが脂環式オレフィンフィルムであることを特徴とする請求項3記載の光導波路の製造方法。
  19. 外径が異なる2種類のブレードから構成されると共に外径が大きいブレードの間に外径が小さいブレードが設けられたマルチブレードを備えたダイシングソーの切削により前記コア層を、光導波路のコア部に加工することを特徴とする請求項1乃至18いずれか1項に記載の光導波路の製造方法。
  20. 前記マルチブレードの外径の小さいブレードが前記コア部の表面を切削することを特徴とする請求項19記載の光導波路の製造方法。
  21. 前記マルチブレードを備えたダイシングソーを回転軸方向へ移動させることにより、複数回の切削で前記コア層を、光導波路のコア部に加工することを特徴とする請求項19又は20に記載の光導波路の製造方法。
  22. 前記マルチブレードにおいて、外径が大きいブレードが10〜300μmの隙間を置いて組付けられることを特徴とする請求項19乃至21いずれか1項に記載の光導波路の製造方法。
  23. 前記マルチブレードにおいて、外径が大きいブレード間の隙間を外径の小さいブレードを複数枚重ね合わせることで調整することを特徴とする請求項19乃至22いずれか1項に記載の光導波路の製造方法。
  24. 前記マルチブレードにおいて、外径が大きいブレードの厚さと外径の小さいブレードの厚さとを合わせた長さを、前記コア部のピッチとすることを特徴とする請求項19乃至23いずれか1項に記載の光導波路の製造方法。
  25. 請求項1乃至24のいずれか1項に記載の光導波路の製造方法により製造されたことを特徴とする光導波路。
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