JP2007139923A - Osd生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビデオムービー等において、メニュー画面やサムネイルのOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)をテレビ画面に表示する際に、高品位の文字やサムネイルを表示できるOSD生成装置を提供する。
【解決手段】モニタ9用と外部テレビ11用それぞれに対する混合回路7、8を備え、OSD発生手段5、6を用いてそれぞれに対して異なった適切な解像度でのOSDを発生させて、映像処理手段2より出力される映像信号と混合する。これにより、出力装置の特性にあった適切なOSD表示が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、モニタ画面を見ながら操作を行う時等に用いるオン・スクリーン・ディスプレイ(以下、OSDと称す)生成装置に関し、特に、ビデオムービーやビデオカメラへの搭載に適したものに関する。
近年、液晶表示装置を用いたモニタを備え、その画面上に表示されたOSDを用いて機器の操作を行うビデオムービーが普及している。
特許文献1などに示されるように、従来技術は、カメラ部より入力される映像信号とマイコンによって作成されるOSDは混合回路によって混合し、モニタ画面とビデオ出力端子より出力する。
特開平6−178167号公報
しかしながら上記のような構成では、ビデオ出力端子に接続された外部表示機器(通常テレビ受像器)と、内蔵のモニタ画面とが同じ分解能の映像となる。NTSCなどの従来のSD(スタンダード・デフィニション)テレビであれば、モニタの解像度とそれほどの差がないため違和感は特にないが、最近急速に普及してきたハイビジョンテレビにOSD信号を表示した場合には、その荒さが際立ち、表示品位を損なってしまうという課題があった。
本発明は上記の問題点に鑑み、ハイビジョンテレビに表示した場合であっても美しいOSDが表示されるようにしたOSD生成装置を提供するものである。
この課題を解決するために本発明のOSD生成装置は、所定の処理を施し映像信号を出力する画像処理手段と、OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)信号を発生する第1〜第N(Nは2以上の整数)のOSD回路と、前記映像信号と前記OSD信号とを混合して出力する第1〜第Nの混合手段とを備え、前記第K(Kは1以上、N以下の整数)の混合手段が、前記映像信号と前記第KのOSD回路が出力するOSD信号を混合して出力するものである。
また、前記第1〜第NのOSD回路、与えられた文字コードに対して異なる解像度の文字表示を発生するようにしてもよい。
また、前記第1〜第NのOSD回路は、与えられたサムネイルコードに対して異なる解像度のサムネイルを発生するようにしてもよい。
以上のように本発明によれば、モニタ画面、外部表示機器それぞれに対して最適化されたOSD表示を実現することができ、視聴する画質とバランスのとれたOSDを表示することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるOSD生成装置を適用したビデオムービーの構成を示すブロック図である。
図1において、ビデオムービー10にはテレビ11が接続されている。ここでは、テレビ11は解像度1920×1080ドットのハイビジョンテレビである。また、ビデオムービー10はモニタ9を有しており、ここでは、430×240ドットの液晶モニタとなっている。
画像処理手段2は、記録時にはカメラ部1によって撮影された映像をエンコードして記録手段3に書き込むとともに、混合回路7、8に対してカメラ部1からの映像信号に所定の処理を施して出力する。再生時には、記録手段3からデータを読み出し、デコードして混合回路7、8に対して出力する。
マイコン4は、OSDを発生させたい場合は、OSD発生手段5、6に対して命令を発生させる。ここでは、同じ命令を発生させるようにしている。例えば、「座標(100,10)に“メニュー”と表示せよ」といった命令を出す。この命令は、OSD発生手段5、6に対し、同時に与えられる。その後の処理について図4に示すフローチャートとともに述べる。
図4において、ステップ41〜43はOSD発生手段5及び混合回路7における処理であり、ステップ44〜46はOSD発生手段6及び混合回路8における処理である。
OSD発生手段5では与えられた命令に対し、座標(100,10)に12×12ドットのフォントをルック・アップ・テーブル(以下、LUTと称す)より読み込み(ステップ41)、“メニュー”と表示すべく文字列を作成する(ステップ42)。
一方、OSD発生手段6では、与えられた座標を、接続されているテレビ11に合わせて変換する。ここでは、1920×1080ドットのテレビが接続されているため、各座標値に4.5を掛け合わせた値を得て使用している。故に、座標(100,10)は座標(450,45)と変換される。更にここでは54×54ドットのフォントをLUTより読み込み(ステップ44)、“メニュー”と表示すべく文字列を作成する(ステップ45)。
OSD発生手段5、6それぞれで文字列が完成すると、OSD発生手段5は混合回路7におけるモニタ用プレーンに文字列を書き込み(ステップ43)、画像処理手段2より出力され、モニタ9の解像度とした映像と重ね合わされ、モニタ9へ出力される。また、OSD発生手段6は混合回路8におけるテレビ用プレーンに文字列を書き込み(ステップ46)、画像処理手段2より出力される映像と重ね合わされてビデオ信号としてテレビ11へ出力される。
次いでマイコン4が「座標(50,70)に“よく使う設定”と表示せよ」、「座標(50,130)に“お好み設定”と表示せよ」、「座標(50,190)に“セットアップ”と表示せよ」と命令を出すと、モニタ9には図2に示すとおりのOSDが表示され、テレビ11には図3に示すとおりのOSDが表示される。
このように本実施の形態では、モニタ9用、テレビ11用、それぞれに対して、異なるサイズのフォントを用いて文字データを作成するようにしているので、それぞれに対して最適な文字を表示することができる。特に文字の場合、例えばOSD発生手段6で作成したデータを縮小してモニタ9用として用いると、複雑な文字であれば黒く潰れたり、全体がぼやけた灰色になったりして殆ど判読不能になるが、本実施の形態ではそのようなことは原理的に発生しない。
なお、上記実施の形態ではフォントサイズを12×12ドットと54×54ドットとしたが、無論これに限ったものではなく、要は、使用するそれぞれの表示装置にとって最適となるようにすれば良いものである。逆に、ドット数で見ると、テレビ11はモニタ9の4.5倍となっているが、もしLUTに該当するサイズのフォントがない場合は、計算によって得られるドット数以内で最大のものを用いると良い。本実施の形態の場合、モニタ用フォントの12×12ドットに対して54×54ドットがなく、48×48ドットのものがLUTにあったとすると、テレビ用フォントとして48×48ドットを用い、文字間隔を6ドット分広く取るようにしてもよい。無論、フィルタ処理によって48×48ドットのフォントを54×54ドットに拡大して用いても良いことはいうまでもない。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるOSD生成装置を適用したビデオムービーの構成を示すブロック図である。
図5は、1個のOSD発生手段を用いてモニタ9用及びテレビ11用のOSDを発生するようにした実施の形態である。なお、この図において、図1と同一機能を有するブロックには同一の符号を付し細かな説明は省略する。
OSD発生手段51は、12×12ドットのフォントと54×54ドットのフォントの2種類を用いて文字を作成し、混合回路7、8それぞれに対してOSDデータを与えるようにしている。実際の処理としては、図4に示すステップ41〜43を実行した後にステップ44〜46を実行している。ブロックとしては1個であるが、機能としてはモニタ9用、テレビ11用のOSDを個別に発生するようになっており、2個のOSD発生機能を有しているものである。
図6は、図5に示すOSD作成方法を用いてサムネイル表示を行う際の処理手順を示したシーケンス図である。サムネイル描画が要求されると、マイコン54は画像処理手段2に対して指示を出し、プログラムより代表画を順次取り込む(ステップ61)。取り込んだ代表画をOSD発生手段51に与える。OSD発生手段51はこの代表画を480×270画素に縮小し(ステップ62)、テレビ11用サムネイルとして混合回路8におけるテレビ用プレーンに書き込む(ステップ63)。このサムネイルは、画像処理手段2より出力される映像と重ね合わされてビデオ信号として出力され、テレビ11に表示される。
次にOSD発生手段51はテレビ用サムネイルを更に120×68画素に縮小し(ステップ64)、モニタ9用サムネイルとして混合回路7におけるモニタ用プレーンに書き込む(ステップ65)。このサムネイルは、画像処理手段2より出力される映像と重ね合わされてモニタ9に表示される。
このように、モニタ9用、テレビ11用に対して、異なるサイズのサムネイルを表示するようにしているが、それぞれの画面に対する比率は同じであるので、テレビ11に置いてはより解像度の高いサムネイルが表示されることとなる。
なお、上記実施の形態においては、モニタ9用のサムネイルをテレビ11用のサムネイルから作成するようにしたが無論これに限ったものではなく、ステップ61で取り込んだ代表画から直接フィルタ処理によって求めても良いことはいうまでもない。
更に、上記実施の形態においては、テレビ11は解像度1920×1080のハイビジョンテレビとしたが、解像度1024×720やその他であっても良いことはいうまでもない。予めマイコン4に対して、接続されているテレビの解像度を設定するようにし、解像度に応じて、フォントサイズやサムネイルサイズを変更するようにすればよい。
また、接続されるテレビの画素が正方形でない場合(例えば1024×720)に使用するフォントは縦方向に合わせてフォントサイズを決定し、横方向についてはフィルタ処理によってフォントデータを作成すればよい。
例えば、テレビの解像度が1024×720であった場合は、縦方向が3倍であるので、フォントとしては12の3倍で36、つまり36×36のフォントを用いる。横方向は2.4倍であるので、このフォントをフィルタ処理により横方向を縮小し29×36にする。図7に「設」という文字に対するフォントデータの一例を示す。図7(A)が36×36ドット、(B)が29×36ドットである。漢字の場合、横方向の分解能は少なくて済むという特徴があるため、縦方向のドット数を優先させ、横方向はフィルタ処理によって拡大縮小を行うようにするとよい。
因に、この場合において文字列を表示する座標を指示するときは、縦方向と横方向で倍率が異なってくる。例えば、座標(100,10)は座標(240,30)と変換される。
また、上記実施の形態では、2つのOSD発生手段(または機能)と、2つの混合回路による構成を示したが、各々3以上であってもよい。
本発明のOSD生成装置は、モニタ画面、外部表示機器それぞれに対して最適化されたOSD表示を実現しており、ビデオムービー、ディジタルカメラに代表される映像機器のみならず、複数個のモニタ画面を有することができ、しかもそれらが異なるサイズのモニタ画面であるすべての機器に適応できる。
本発明の実施の形態1によるOSD生成装置の構成を示すブロック図 同OSD生成装置によりモニタに表示されるOSDの一例を示す模式図 同OSD生成装置によりテレビ11に表示されるOSDの一例を示す模式図 同OSD生成装置のOSD発生手段5、6による処理を示すシーケンス図 本発明の実施の形態2によるOSD生成装置の構成を示すブロック図 同OSD生成装置によりサムネイル画像をOSD表示する場合の処理を示すシーケンス図 同OSD生成装置のOSD発生手段51により作成されたフォントの一例を示す図
符号の説明
2 画像処理手段
4、54 マイコン
5、6、51 OSD発生手段
7、8 混合回路
9 モニタ
10、50 ビデオムービー
11 テレビ

Claims (3)

  1. 所定の処理を施し映像信号を出力する画像処理手段と、OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)信号を発生する第1〜第N(Nは2以上の整数)のOSD回路と、前記映像信号と前記OSD信号とを混合して出力する第1〜第Nの混合手段とを備え、前記第K(Kは1以上、N以下の整数)の混合手段が、前記映像信号と前記第KのOSD回路が出力するOSD信号を混合して出力するようにしたことを特徴とするOSD生成装置。
  2. 前記第1〜第NのOSD回路、与えられた文字コードに対して異なる解像度の文字表示を発生することを特徴とする請求項1記載のOSD生成装置。
  3. 前記第1〜第NのOSD回路は、与えられたサムネイルコードに対して異なる解像度のサムネイルを発生することを特徴とする請求項1記載のOSD生成装置。
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