JP2007139585A - 反射率測定機及び反射率測定機の光軸の調整方法 - Google Patents

反射率測定機及び反射率測定機の光軸の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】反射率測定機において、光軸の調整作業を簡略化し、調整作業に要する部品を削減する。
【解決手段】反射率測定機1は、本体部2に分光器30と観察光学系40とが接続されている。本体部2と分光器30の間には、第2ピンホール20Aを有するピンホール組立体15が配置されている。ピンホール組立体15は、本体部2側の本体枠11と、分光器30側の分光器枠31とにそれぞれ嵌合されている。本体枠11及び分光器枠31は、それぞれ本体部2及び分光器30に対して移動可能に取り付けられており、ピンホール組立体15を装着した状態で移動させると光軸の調整が行える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学部品の反射率を測定する反射率測定機、反射率測定機の光軸を調整する方法に関する。
レンズなどの被検面の反射率を測定する装置には、白色光源からの光束をハーフミラーで折り返してから対物レンズで集光してレンズの被検面に照射し、被検面における反射光をハーフミラーを通して受光素子に入射させるように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。この種の反射率測定機では、ハーフミラーと、受光素子との間に、分光器を配置し、反射光を分光しながら受光素子に入射させると、分光反射率を測定することが可能になる。
ここで、図13に従来の反射率測定機300の光学系の構成図を示す。反射率測定機300は、本体光学系301と、観察光学系302と、分光器光学系303とに大別することができる。本体光学系301と、観察光学系302と、分光器光学系303とは、分離可能に構成されている。本体光学系301は、光源311を有する。光源311は、輪帯状の明るさ絞りASを照明し、これによって形成される輪帯光束は、被検レンズWの表面(被検面)に点像を結ぶ。この光束は、被検レンズWの表面で反射し、光軸を逆に辿ってハーフミラー312を通過し、結像レンズ313によって、観察光学系302を経て視野絞りFS2で点像を結んだ後に、分光器光学系303に入射する。分光器光学系303では、グレーティング314、ミラー315、ラインセンサ316によって波長ごとの光量が測定され、この測定結果に基づいて分光反射率が計算される。このような構成を有する反射率測定機300では、測定光である明るさ絞りASの点像を、視野絞りFS2の内側に正しく結像させることが必要であり、これは観察光学系302を調整することによって保障される。なお、被検レンズWの裏面で反射した光束は、視野絞りFS2において輪帯状の像を形成し、視野絞りFS2によってけられるので、分光器光学系303には入射しない。
特公平6−27706号公報
この種の反射率測定機は、本体光学系301と、観察光学系302と、分光器光学系303とは、分離可能に構成されているので、以下のような調整が必要であった。まず、測定者は、観察光学系302の接眼鏡筒317を使って、明るさ絞りASの点像を観察し、被検レンズWの表面に正しく結像されるように対物レンズ318のピントを動かして、点像のボケを調整する。点像の位置ずれは、視野絞りFS2をフレア絞り照明用ランプ319によって照明することによっても観察できる。視野絞りFS2の点像は、指標投影光学系320とプリズム321を介して、接眼鏡筒317で観察される。このときに、測定光の点像も同時に観察できるので、測定光の点像と、視野絞りFS2の点像とのずれを同時に観察することができる。このようにして、測定光の点像と視野絞りFS2の像を観察しながら、両者が重なるように視野絞りFS2の位置を動かすと、測定光が視野絞りFS2を正しく通過するように調整される。
このような視野絞りFS2の位置調整は、主に分光器光学系303を着脱した際に行われるが、調整作業は煩雑であり、使い勝手が悪かった。また、この調整作業を行うために、フレア絞り照明用ランプ319や、指標投影光学系320、視野絞りFS2の調整機構などが必要であったが、これらの部品は使用頻度は低いが部品点数が多く、反射率測定機300のコストアップの原因となっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、調整作業を簡略化し、調整作業に要する部品を削減することである。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、光源からの光束を取り込んで、微小開口を有する第1の絞り部を通過させた後に被検面に入射させる本体部を有し、前記本体部に対して着脱される分光器に前記被検面からの反射光を前記被検面に対して前記第1の絞り部と共焦点となる位置に配置した第2の絞り部の微小開口を通した後に入射させて前記被検面の反射率を測定する反射率測定機において、前記本体部には、前記本体部に対して前記第2の絞り部を位置決めする本体枠が取り付けられており、前記分光器には、前記分光器に対して前記第2の絞り部を位置決めする分光器枠が取り付けられており、前記本体枠と前記分光器枠との少なくとも一方は、前記本体部から前記分光器に向かう反射光の光軸に略直交する方向に位置調整に構成されていることを特徴とする反射率測定機とした。
この反射率測定機は、本体枠又は分光器枠に第2の絞り部を取り付けた状態で、本体部又は分光器に対して本体枠又は分光器枠を移動させ、第2の絞り部と光軸が一致したところで本体枠又は分光器枠を固定する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の反射率測定機において、前記本体枠及び前記分光器枠は、前記第2の絞り部の外周にそれぞれ嵌合可能に構成されていることを特徴とする。
この反射率測定機は、第2の絞り部を介して本体部と分光器とを接続する。本体部側の光軸調整をするときには、本体部に本体枠を介して第2の絞り部を装着した状態で行う。分光器側の光軸調整をするときには、分光器に分光器枠を介して第2の絞り部を装着した状態で行う。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の反射率測定機において、前記第2の絞り部を固定可能に構成され、前記分光器枠は、前記本体枠に位置決めして係合可能に構成されていることを特徴とする。
この反射率測定機は、第2の絞り部を本体枠に固定した状態で本体部側の光軸調整を行う。分光器は、分光器枠を介して光軸調整された本体枠に位置決めして固定される。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の反射率測定機において、前記本体部には、観察光学系と、前記被検面での反射光から分岐した光束を前記観察光学系に入射させるビームスプリッタとが取り付けられており、前記ビームスプリッタは、前記観察光学系に分岐する光束の紫外域の光量が前記分光器に向かう光束の紫外域の光量より相対的に少なくするコーティングがなされていることを特徴とする。
この反射率測定機では、ビームスプリッタを透過した光束を観察光学系に入射させる場合には、ビームスプリッタは、紫外域の透過率が低く、可視域の透過率を相対的に高いものを使用する。分光器に入射する光束に含まれる紫外域の光量が減少することが防止され、紫外域の測定精度を向上させることができる。
請求項5に係る発明は、光源からの光束を取り込んで、本体部の第1の絞り部の微小開口を通過した光束を被検面に入射させ、前記被検面に対して前記第1の絞り部と共焦点になる位置に配置した第2の絞り部の微小開口を通して前記被検面での反射光を分光器に導くことで前記被検面の反射率を測定する反射率測定機における前記第2の絞り部と、前記本体部から前記分光器に向かう反射光の光軸と、前記分光器の光軸とを調整方法であって、前記第2の絞り部を前記本体部に装着し、前記第2の絞り部の外側に配置した照明装置で形成した前記第2の絞り部の像と、前記光源で形成した前記第1の絞り部の像とを前記本体部に取り付けられた観察光学系で観察し、2つの前記像が一致するように前記第2の絞り部の装着位置を調整する第1の調整ステップと、前記第2の絞り部を前記分光器に装着し、前記分光器の外部から前記第2の絞り部を通って光束を入射させ、前記第2の絞り部と前記分光器の光電素子の位置調整を行う第2の調整ステップと、を有することを特徴とする反射率測定機の光軸の調整方法とした。
この反射率測定機の光軸の調整方法では、第2の絞り部を本体部と、分光器とにそれぞれ装着して、本体部側の光軸調整と、分光器側の光軸調整とを順番に行う。なお、光軸調整を行った後には、本体部に分光器を装着する。
本発明によれば、第2の絞り部を通して本体部から分光器に光束を入射させ、反射率を測定する構成において、第2の絞り部の取り付け位置を本体部からの光軸に対して調整可能に構成し、かつ調整された状態を保持できるように構成したので、調整作業が容易になる。また、本体枠又は分光器枠を本体部又は分光器枠に対して移動させることで光軸調整を行えるようにしたので、複雑な機構を設ける必要がなくなり、装置コストを低下できる。
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る反射率測定機の構成を示す。反射率測定機1は、レンズ表面などの分光反射率を測定する装置で、本体部2と、光源装置3とを有する、光源装置3には、白色光源、例えば、ハロゲン光源が用いられている。本体部2と光源装置3とは、輪帯状に光ファイバを束ねたライトガイド4で接続される。本体部2内には、ライトガイド4から放射される光束の光路上に、第1ピンホール板5と、第1ビームスプリッタ6と、結像レンズ7と、第2ビームスプリッタ8とが順番に所定の間隔で配置されている。第1ピンホール板5は、例えば、直径0.2mmの第1ピンホール5A(微小開口)が形成された第1の絞り部である。第1ビームスプリッタ6は、ライトガイド4からの光束(照明光)の光軸に対して45°傾斜して固定されている。結像レンズ7は、第1ビームスプリッタ6を透過した光束をコリメートする。第2ビームスプリッタ8は、第1ビームスプリッタと平行に45°傾斜して配置されており、光束を下方に90°折り返す。
さらに、第2ビームスプリッタ8の下方には、対物レンズ9が配置されており、対物レンズ9のさらに下方には検査対象となる被検レンズWが配置されている。対物レンズ9は、第1ピンホール5Aの点像が被検レンズWの表面W1(被検面)に結像するように設計されている。第2ビームスプリッタ8の上方には、観察光学系40が設置されており、第2ビームスプリッタ8を透過した光で被検レンズWの拡大像を観察できるようになっている。
本体部2の筐体2Aには、第1ビームスプリッタ6の上方に相当する位置に本体枠11が固定されている。本体枠11は、第1ビームスプリッタ6で上向きに折り返された光束が内部を通過可能な環形状を有している。図2に示すように、筐体2Aに対しては、複数のボルト12で固定されている。本体枠11側でボルト12を通すボルト孔13は、若干の遊びを持って形成されている。本体枠11の取り付け位置は、筐体2Aに形成された孔14を中心とする所定位置であり、ボルト孔13の遊びによって取り付け位置を光軸方向に略直交する方向に微調整することができる。
本体枠11の内側には、第2の絞り部であるピンホール組立体15が挿入されている。ピンホール組立体15は、本体枠11の内周面に嵌合する筒状のピンホール外形枠16を有する。ピンホール外形枠16の内側には、ピンホール内形枠17が3本のネジ18で支持されている。ネジ18は、ピンホール外形枠16を周方向に3等分する位置に形成されたネジ孔19に螺入されており、ネジ18の先端をピンホール内形枠17の凹部17Aに押し付けることでピンホール内形枠17の中心がピンホール外形枠16の中心に一致するように位置決めされている。ピンホール内形枠17は、環状の部材からなり、その上面に第2ピンホール板20が固定されている。第2ピンホール板20には、第2ピンホール20A(微小開口)がピンホール内形枠17の中心と一致するように形成されている。第2ピンホール20Aの径は、第1ピンホール5Aよりも大きく、例えば、直径0.3mmである。
図1及び図2に示すように、ピンホール組立体15の高さは、本体枠11の高さよりも高く、本体枠11にピンホール組立体15を装着すると、上部が露出する。この露出する部分に、分光器30の分光器枠31が装着される。分光器枠31は、本体枠11と略等しい形状を有し、ボルト12で分光器30の筐体30Aに取り付けられている。分光器枠31側でボルト12を通すボルト孔13は、若干の遊びを持って形成されており、分光器枠31の取り付け位置は、筐体30Aに形成された光束通過用の孔32に対して微調整可能である。分光器枠31を微調整する際の方向は、孔32から導入される光束の光軸に略直交する方向である。
分光器30は、グレーティング35が第2ピンホール20Aを通過した光束の光路上に所定の傾斜角度で設置されている。グレーティング35によって波長毎に異なる角度で反射される光束の光路上には、ミラー36が配置されている。ミラー36は、折り返された光束がラインセンサ37の所定位置に入射するように配置されている。ラインセンサ37は、受光素子を光電素子として配列した構成を有する。ラインセンサ37は、信号線38でコントローラ39に接続されており、受光素子が受光した光の光量に応じた信号が出力されるようになっている。コントローラ39は、複数のメモリや、演算装置を備え、ラインセンサ37の露光時間の制御や、ラインセンサ37の出力に基づく演算処理を実行するように構成されている。
また、本体部2には、観察光学系40が取り付けられている。観察光学系40は、第2ビームスプリッタ8から分岐する光束を取り込み、接眼鏡筒41から測定者が所定の像を目視観察できるように構成されている。
この実施形態の作用について説明する。
最初に、本体部2の孔14を通る光束の光軸と、ピンホール組立体15の第2ピンホール20Aと、分光器30の光軸とを調整する方法について説明する。第1の調整ステップとしてピンホール組立体15の光軸を調整する場合には、本体部2に本体枠11をボルト12で緩く締め付けてから、本体枠11にピンホール組立体15を嵌合させる。図3に示すように、第2ピンホール20Aの上方(外側)で、発光ダイオードなどの調整用の照明装置50を点灯させる。第2ピンホール20Aを通過した光束は、第1ビームスプリッタ6で折り返されて、第2ビームスプリッタ8に入射する。第2ビームスプリッタ8では、一部の光束が本体部2に取り付けられた観察光学系40に導かれるので、接眼鏡筒41で第2ピンホール20Aの点像SP1を確認することができる。
一方、光源装置3を運転すると、第1ピンホール5Aを通過した光束の一部が、第1ビームスプリッタ6、結像レンズ7、第2ビームスプリッタ8を経て、観察光学系40に導入されるので、接眼鏡筒41で第1ピンホール5Aの点像SP2を確認することができる。2つのピンホール5A,20Aは、被検面W1に対して共焦点となる位置に配置されているので、2つにピンホール5A,20Aの点像SP1,SP2を同時に観察することができる。そこで、これら2つの点像SP1,SP2が一致するように、本体枠11の位置を光軸に直交する方向に移動させる。本体枠11には、ピンホール組立体15が嵌合されているので、第2ピンホール20Aが光軸に直交する方向に移動する。その結果、2つの点像SP1,SP2が一致するので、この位置でボルト12を締め付けて本体枠11を本体部2の筐体2Aに固定する。これにより、ピンホール組立体15と本体部2の光軸との調整が完了する。本体枠11を固定したので、以降はピンホール組立体15を取り外しても、再調整をする必要はない。
次に、第2の調整ステップとして分光器30の光軸の調整を行う。分光器30の筐体30Aに分光器枠31を緩く締め付けた状態で、本体枠11から取り出したピンホール組立体15を分光器枠31に嵌合させる。図4に示すように、ピンホール組立体15の下側(外側)に配置した調整用の照明装置50で照明する。第2ピンホール20Aを通過した光束は、グレーティング35、ミラー36で折り返されてラインセンサ37に入射する。分光器枠31を光軸方向に直交する方向に移動させると、分光器枠31に嵌合しているピンホール組立体15も移動し、第2ピンホール20Aの位置が移動する。ラインセンサ37に入射する光量が最も多くなる位置が光軸と第2ピンホール20Aの位置とが一致する位置なので、コントローラ39でラインセンサ37の出力をモニターし、出力が最も大きくなる位置で分光器枠31を筐体30Aに固定する。これによって、ピンホール組立体15と分光器30との光軸調整が完了する。分光器枠31を筐体30Aに固定したので、以降はピンホール組立体15を取り外しても、再調整をする必要はない。なお、分光器枠31の位置を調整する代わりに、分光器30内の光学系の位置を調整しても良い。
光軸の調整が終了したら、本体枠11と分光器30とをピンホール組立体15を介して連結する。これによって、本体部2と、第2ピンホール20Aと、分光器30のそれぞれの光軸が一致する。なお、全ての光軸が一致するためには、分光器枠31の光軸調整誤差と、第2ピンホール20Aのピンホール外形枠16に対する同軸調整誤差と、本体枠11の光軸調整誤差と、ピンホール組立体15と各枠11,31との間の嵌合のクリアランスとの合計が、2つのピンホール5A,20Aの内径の差よりも小さくなければならない。
このようにして位置調整を行った反射率測定機1で被検レンズWの反射率を測定する。最初に、観察光学系40で観察しながら、被検レンズWの表面W1(被検面)の測定箇所にピントを合わせる。このとき、被検レンズWの表面W1で反射した第1ピンホール5Aの像は、観察光学系40を通して観察することができる。
被検レンズWの表面W1で反射した反射光は、第2ビームスプリッタ8から結像レンズ7を通り、第1ビームスプリッタ6で分光器30に向かって折り返される。この光束は、第2ピンホール20Aを結像しながら通過し、グレーティング35に入射する。グレーティング35では、波長に応じた反射角度で反射され、ミラー36で折り返されてラインセンサ37の所定位置に受光される。ラインセンサ37には、グレーティング35における波長毎の反射角度に対応して受光素子(光電素子)が配置されているので、ラインセンサ37上で受光した位置から波長が分かる。さらに、光束を受光したときに発生する電流の大きさから、光量が分かる。コントローラ39は、ラインセンサ37の出力に基づいて被検レンズWの表面W1の反射率を算出する。
ここで、第1ピンホール5Aと、第2ピンホール20Aと、被検レンズWとは、結像関係にあり、第1ピンホール5Aが被検レンズWの表面W1にピントを結ぶのであれば、被検レンズWの裏面W2であるデフォーカス位置は、第1ピンホール5Aの側でもデフォーカス位置になる。図5に示すように、ライトガイド4から出射する照明光の光束LB1は、断面形状が輪帯になっている。このため、第1ピンホール5Aのデフォーカス位置においては、被検レンズWの裏面W2における反射光は、図6に示すように第2ピンホール板20の位置では、輪帯状の像SP3を結ぶ。このため、デフォーカス位置の反射光は、第2ピンホール板20によってけられ、分光器30には入射しない。第2ピンホール20Aには、第1ピンホール5Aの点像に対応する点像SP1のみが通過する。したがって、被検レンズWの裏面W2で反射した光束の影響を受けることなく、表面W1の反射率の測定ができる。
この実施形態によれば、ピンホール組立体15を介して本体部2と分光器30とを連結させ、本体部2側と、分光器30側とでそれぞれ独立に光軸調整ができるように構成したので、光軸調整のための複雑な光学系を内蔵させる必要がなくなり、装置のコストダウンを図れる。また、光軸の調整を行った後は、分光器30や、ピンホール組立体15を一旦取り外してから再び装着した場合でも、取り付け位置の再現性が高いので、光軸調整の手間が省ける。
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。この実施形態は、本体部とピンホール組立体と分光器の接続部分の変形例を示すものである。したがって、第1の実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
図7及び図8に示すように、本体部2の筐体2Aには、環状の本体枠60がボルト12で固定されている。本体枠60のボルト孔13は、周方向に等間隔に4つ形成されており、その各々に所定の遊びを設けられている。したがって、取り付け位置は、光軸(孔14の軸方向)に略直交する方向で微調整できる。本体枠60は、中央に凹部61が形成されている。凹部61の内周面には、周方向に2箇所中心に向けて突出する係合部62を有する。係合部62の内周面は、凹部61の底面(本体部2内側)に向かって開くように傾斜する傾斜面63になっている。さらに、本体枠60には、外周面から凹部61に向かって貫通するネジ孔64が形成されている。ネジ孔64と、2つの係合部62とは、周方向に等間隔に配置されるように形成されている。また、凹部61の底部の中央には、貫通孔65が形成されている。この貫通孔65には、ピンホール組立体70のピンホール外形枠71が3本のネジ72で固定されている。ピンホール外形枠71には、ピンホール内形枠17がネジ18で支持されている。ピンホール内形枠17及び第2ピンホール板20の構成は、第1の実施形態と同じである。
図7及び図9に示すように、分光器30の筐体30Aには、環状の分光器枠80がボルト12で固定されている。分光器枠80のボルト孔13は、周方向に等間隔に4つ形成されており、その各々に所定の遊びが設けられている。したがって、取り付け位置は、光軸(孔32の軸方向)に略直交する方向に微調整ができる。分光器枠80は、ボルト孔13が形成された面よりも突出する外周部81に対して、内周側が軸線方向に膨出した凸部82になっている。凸部82の中央には、光束が通過可能な貫通孔83が形成されている。凸部82は、本体枠60の凹部61に挿入可能な外形を有する。凸部82の外周面84は、テーパ面になっている。その傾斜方向は、本体枠60に挿入される下端部が径方向外側に開くような向きである。外周面84の傾斜角度は、本体枠60の係合部62の傾斜面63の傾斜角度に略等しい。
分光器30を本体部2に装着するときには、分光器枠80の凸部82を本体枠60の凹部61に挿入し、凸部82の外周面84に係合部62の傾斜面63を突き当てた後、ネジ孔64から調整ネジ90をねじ込む。調整ネジ90は、先端部にボールが取り付けられており、このボールで分光器枠80の凸部82の外周面84が押圧される。これによって、外周面84が傾斜面63に押し付けられ、分光器枠80と本体枠60との位置が、軸線に直交する径方向で位置決めされる。さらに、傾斜面63が傾斜していることから、分光器枠80は、傾斜面63の傾斜角度に倣って移動し、分光器枠80と本体枠60との位置が、軸線方向でも位置決めされる。
第1の調整ステップとして第2ピンホール20Aの光軸を調整するときには、本体枠60にピンホール組立体70を固定し、第1の実施形態と同様にして、第2ピンホール20Aの外側から照明装置50で照明する。観察光学系40で2つのピンホール5A,20Aが形成する点像SP1,SP2を観察し、両者が一致するように本体枠60の位置を微調整する。調整が終了したら、ボルト12を締め付けて本体枠60を本体部2に固定する。第2の調整ステップとして分光器30の光軸を調整するときには、ピンホール組立体70を本体枠60から取り外し、本体枠60と同じ寸法形状のダミー枠に固定する。このダミー枠を本体枠60と同様にして分光器枠80に取り付ける。第2ピンホール20Aの外側から照明装置50で照明すると、第1の実施形態と同様にして光軸調整が行え、光軸調整をした位置で分光器枠80を筐体30Aに固定する。
この実施形態では、第1の実施形態と構成は異なるが、同様の効果が得られる。この実施の形態の変形例としては、図10及び図11に示すものがあげられる。なお、この変形例においても、分光器枠31の光軸調整誤差と、第2ピンホール20Aのピンホール組立体100に対する同軸調整誤差と、本体枠11の光軸調整誤差と、ピンホール組立体100と各枠31,11との間の嵌合のクリアランスとの合計が、2つのピンホール5A,20Aの内径の差よりも小さくなっている。
図10には、本体枠11と、第2の絞り部であるピンホール組立体100と、分光器枠31とを光軸方向に重ね合わせる構成が示されている。本体枠11は、環状の部材からなり、位置決めピン101を挿入可能な受け孔102が、光軸方向に平行に複数形成されている。受け孔102の数は、周方向に等間隔に例えば3つ形成されている。本体枠11を本体部2に固定する構成は、第1の実施形態と同じである。ピンホール組立体100は、第2ピンホール板20を支持する環状の枠体105を有する。枠体105の外径及び内径は、本体枠11と略等しい。この枠体105には、位置決めピン101を挿通可能な貫通孔106が、受け孔102と同じ配置で形成されている。分光器枠31は、枠体105と略等しい外径及び内径を有する環状の部材であり、位置決めピン101を挿入可能な受け孔107が受け孔102と同じ配置で形成されている。分光器枠31を分光器30に固定する構成は、第1の実施形態と同じである。
本体部2側の光軸を調整するときには、本体枠11にピンホール組立体100を重ねて位置決めピン101を挿入し、第1の実施形態と同様に行う。分光器30側の光軸の調整は、分光器枠31にピンホール組立体70を重ねて位置決めピン101を挿入して行う。
図11には、微小開口を有する第2の絞り部が光ファイバである場合が示されている。本体部2には、貫通孔を有する雄コネクタ110が固定されている。雄コネクタ110は、貫通孔の中心が光軸と一致するように予め調整された上で本体部2の筐体2Aに固定されている。分光器30側は、分光器30に接続されるライトガイド111を有する。ライトガイド111は、光ファイバからなり、光ファイバのコア112の径は、第2ピンホール20Aと同じ径である。すなわち、ライトガイド111の入射開口が微小開口になる。ライトガイド111の先端部には、雄コネクタ110に係合可能な雌コネクタ113が設けられている。雌コネクタ113を雄コネクタ110に装着すると、ライトガイド111の先端部が雄コネクタ110の貫通孔に挿入され、その内周面で位置決めされる。これによって、本体部2側の光軸と、ライトガイド111のコア112の端部近傍の軸線とが一致する。なお、雄コネクタ110の固定位置を筐体2Aに対して微調整できる構成でも良い。
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。この実施形態は、ビームスプリッタの変形例を示すものである。したがって、第1の実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
実施形態における第2ビームスプリッタ8は、高屈折率の誘電体膜と、低屈折率の誘電体膜とを交互に30〜40層程度積層した多層膜を反射膜として有する。このような第2ビームスプリッタ8の分光反射率の具体例を図12に示す。この第2ビームスプリッタ8は、ショット社製のホウ珪クラウンガラス(BK7)に、SiO(低屈折率の誘電体膜)と、Ta(高屈折率の誘電体膜)とを30層積層したものである。反射率は、入射角度45°で測定したもので、可視域の反射率が低く、紫外域の反射率と赤外域の反射率とが相対的に高かった。
図1に示す反射率測定機1に、この第2ビームスプリッタ8を使用すると、第2ビームスプリッタ8から観察光学系40に分岐する光束は、主に可視光からなる光束になり、紫外光や赤外光はその殆どが被検レンズWや分光器30に導かれる。光源装置3にハロゲン光源などの白色光源を使用する場合には、紫外域の光量が可視域の光量に比べて相対的に小さいので、紫外域の光が観察光学系40に分岐しないようにすることで、この範囲の測定精度を向上させることが可能になる。また、赤外域の反射率を高めたのは、一般にランプを使用した白色光源では、熱線カットフィルタが装着されているため、赤外域がカットされてしまうからである。つまり、光源装置3から出射する光束に赤外域の光量が少ないので、赤外域の光が観察光学系40に分岐しないようにすることで、この範囲の測定精度を向上させることが可能になる。
なお、本発明は、前記の各実施形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、本体枠は、ピンホール組立体を内部に固定すると共に、その外周が分光器枠の内周に接続される構成でも良い。
第2の実施形態において、ライトガイド111の軸線に対して雌コネクタ113の軸線を微調整可能に構成しても良い。
第3の実施形態において、ビームスプリッタ8で反射した光束を観察光学系40に入射させる構成にした場合には、ビームスプリッタ8の紫外域の透過率を上げて、赤外域の透過率を相対的に下げる。
本発明の実施形態に係る反射率測定機の概略構成を示す図である。 本体部と第2ピンホールと分光器の接続構造を示す断面図である。 本体部の光軸と第2ピンホールを調整する方法を説明する図である。 分光器の光軸と第2ピンホールを調整する方法を説明する図である。 図1のA−A線に沿った断面図であって、輪帯光束を示す図である。 図1のB−B線に沿った断面図であって、光束の像を示す図である。 本体部と第2ピンホールと分光器の接続構造を示す断面図である。 本体枠を示す斜視図である。 分光器枠を示す斜視図である。 本体部と第2ピンホールと分光器の接続構造を示す断面図である。 本体部と第2ピンホールと分光器の接続構造を示す断面図である。 第2ビームスプリッタの分光反射率を示す図である。 従来の反射率測定機の概略構成を示す図である。
符号の説明
1 反射率測定機
2 本体部
3 光源装置(白色光源)
5 第1ピンホール板(第1の絞り部)
5A 第1ピンホール(微小開口)
8 第2ビームスプリッタ
11,60 本体枠
15,70,100 ピンホール組立体(第2の絞り部)
20A 第2ピンホール(微小開口)
30 分光器
31,80 分光器枠
62 係合部
63 傾斜面
84 外周面
110 雄コネクタ(本体枠)
112 コア(第2の絞り部)
113 雌コネクタ(分光器枠)
W1 表面(被検面)

Claims (5)

  1. 光源からの光束を取り込んで、微小開口を有する第1の絞り部を通過させた後に被検面に入射させる本体部を有し、前記本体部に対して着脱される分光器に前記被検面からの反射光を前記被検面に対して前記第1の絞り部と共焦点となる位置に配置した第2の絞り部の微小開口を通した後に入射させて前記被検面の反射率を測定する反射率測定機において、
    前記本体部には、前記本体部に対して前記第2の絞り部を位置決めする本体枠が取り付けられており、前記分光器には、前記分光器に対して前記第2の絞り部を位置決めする分光器枠が取り付けられており、前記本体枠と前記分光器枠との少なくとも一方は、前記本体部から前記分光器に向かう反射光の光軸に略直交する方向に位置調整に構成されていることを特徴とする反射率測定機。
  2. 前記本体枠及び前記分光器枠は、前記第2の絞り部の外周にそれぞれ嵌合可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の反射率測定機。
  3. 前記本体枠は、前記第2の絞り部を固定可能に構成され、前記分光器枠は、前記本体枠に位置決めして係合可能に構成されている請求項1に記載の反射率測定機。
  4. 前記本体部には、観察光学系と、前記被検面での反射光から分岐した光束を前記観察光学系に入射させるビームスプリッタとが取り付けられており、前記ビームスプリッタは、前記観察光学系に分岐する光束の紫外域の光量が前記分光器に向かう光束の紫外域の光量より相対的に少なくするコーティングがなされていることを特徴とする請求項1に記載の反射率測定機。
  5. 光源からの光束を取り込んで、本体部の第1の絞り部の微小開口を通過した光束を被検面に入射させ、前記被検面に対して前記第1の絞り部と共焦点になる位置に配置した第2の絞り部の微小開口を通して前記被検面での反射光を分光器に導くことで前記被検面の反射率を測定する反射率測定機における前記第2の絞り部と、前記本体部から前記分光器に向かう反射光の光軸と、前記分光器の光軸とを調整方法であって、
    前記第2の絞り部を前記本体部に装着し、前記第2の絞り部の外側に配置した照明装置で形成した前記第2の絞り部の像と、前記光源で形成した前記第1の絞り部の像とを前記本体部に取り付けられた観察光学系で観察し、2つの前記像が一致するように前記第2の絞り部の装着位置を調整する第1の調整ステップと、
    前記第2の絞り部を前記分光器に装着し、前記分光器の外部から前記第2の絞り部を通って光束を入射させ、前記第2の絞り部と前記分光器の光電素子の位置調整を行う第2の調整ステップと、
    を有することを特徴とする反射率測定機の光軸の調整方法。

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