JP2007139219A - 廃蒸気回収装置 - Google Patents

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Yuichi Fujikawa
雄一 藤川
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Abstract

【課題】 モヤモヤとした蒸気が立ち昇らない、安価な廃蒸気回収装置を提供する。
【解決手段】 廃蒸気通路1にパイプ5,6と冷却流体噴射部材2,3を接続する。冷却流体噴射部材2,3には冷却流体供給管7を接続する。冷却流体噴射部材2,3の下方にヘッダータンク11を配置して管路9,10で連通する。ヘッダータンク11の下方に液体圧送部材4を配置して液体流入口12を介して接続する。液体圧送部材4には高圧空気の導入口19と排出口20をそれぞれ取り付ける。
廃蒸気通路1を流下してくる廃蒸気は、冷却流体噴射部材2,3から供給される冷却流体によって凝縮され、モヤモヤとした蒸気が立ち昇ることがない。凝縮した廃蒸気の凝縮水と冷却流体は、液体圧送部材4から所定の液体圧送先へ圧送される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばシュリンクトンネルやスチーマーやゴムの加硫器等の各種蒸気使用装置から廃棄される廃蒸気を、熱交換して回収することにより、工場建屋の内部あるいは外部でモヤモヤと立ち込める廃蒸気を無くすことのできる廃蒸気回収装置に関する。
廃蒸気回収装置は、蒸気使用装置としてのシュリンクトンネルと、エゼクターと液体タンクと循環ポンプで構成された真空吸引手段とを、廃蒸気回収パイプで接続したもので、シュリンクトンネルからの廃蒸気を真空吸引手段で吸引することによって、モヤモヤと立ち込める廃蒸気を無くすことができるものである。
この廃蒸気回収装置においては、大量の廃蒸気を吸引するために、真空吸引手段を構成する循環ポンプの容量を大きなものとしなければならず、装置自身のコストが上昇すると共に、循環ポンプの駆動にも多くの電力を要するためにランニングコストも上昇してしまう問題点があった。
特開2002−5582号公報
解決しようとする課題は、モヤモヤと廃蒸気が立ち昇ることが無い安価な廃蒸気回収装置を提供することである。
本発明は、蒸気使用装置から流下してくる廃蒸気を所定箇所へ排出するものにおいて、廃蒸気通路内部に冷却流体を噴射する冷却流体噴射部材を取り付けると共に、当該冷却流体と廃蒸気が凝縮した凝縮水とを、高圧の圧送流体によって所定箇所まで圧送する液体圧送部材とを具備したものである。
本発明の廃蒸気回収装置は、廃蒸気通路に冷却流体噴射部材を取り付けて、廃蒸気に冷却流体を噴射することによって、廃蒸気を凝縮させてモヤモヤと立ち昇ることを防止することができると共に、廃蒸気の凝縮水と残余の冷却流体を、電力を使用することなく液体圧送部材によって所定の箇所まで圧送することができ、安価な廃蒸気回収装置とすることができる。
本発明は、冷却流体と凝縮水との液体を、高圧の圧縮空気や蒸気などの圧送流体によって所定箇所まで圧送する液体圧送部材を用いるものであるが、液体圧送部材としては、液体を溜め置く容器に所定量の液体が溜まると高圧の圧縮空気などの圧送流体を供給することによって、溜まった液体を所定箇所まで圧送するものが適する。
本実施例においては図1に示すように、廃蒸気通路1と、この廃蒸気通路1と接続した2つの冷却流体噴射部材2,3、及び、液体圧送部材4とで廃蒸気回収装置を構成する。
廃蒸気通路1の左端は図示しない蒸気使用装置と接続する。冷却流体噴射部材2,3は、廃蒸気通路1とほぼ同径のパイプ5,6の外周に取り付けて、上部に冷却流体供給管7を接続する。この冷却流体噴射部材2,3からパイプ5,6内へ冷却流体例えば冷却水が噴射されることによって、廃蒸気通路1内を流下してくる廃蒸気を凝縮させて凝縮水とすることができるものである。
パイプ6の右側には連通管8を接続して、廃蒸気通路1を流下してきた空気等の凝縮することのない気体を通過させる。パイプ5,6の下部に管路9,10を接続してヘッダータンク11と接続する。パイプ5,6内で凝縮した廃蒸気の凝縮水と冷却流体が、管路9,10からヘッダータンク11内へ流下する。
ヘッダータンク11と液体圧送部材4の液体流入口12とをパイプ13で接続する。パイプ13には、逆止弁14を取り付ける。逆止弁14はヘッダータンク11から液体圧送部材4方向のみの液体の通過を許容するもので、逆方向の流体の通過は許容しないものである。
液体圧送部材4の液体圧送口15にも逆止弁16を介して液体圧送管路17を接続する。この逆止弁16は液体圧送部材4から液体圧送管路17側への外部方向へのみ流体を通過させるものである。
液体圧送部材4の上部に、圧縮空気供給管18と接続した高圧空気導入口19を設ける。高圧空気導入口19の左側方には高圧空気の排出口20を設ける。排出口20には高圧空気の排出管21を接続する。
液体圧送部材4は、内部に配置した図示しないフロートが下方部に位置する場合に、高圧空気の導入口19が閉口され、一方、排出口20が開口されて、パイプ13と逆止弁14及び液体流入口12を通ってヘッダータンク11内の液体が液体圧送部材4内に流下する。
液体圧送部材4内に液体が溜まって図示しないフロートが所定の上方部に位置すると、排出口20が閉口され、一方、高圧空気の導入口19が開口されて、圧縮空気供給管18から高圧空気が液体圧送部材4内に流入し、内部に溜まった液体を圧送口15と逆止弁16及び液体圧送管路17を経て所定の液体圧送先へ圧送するものである。
液体が圧送されて液体圧送部材4内の液位が低下すると、再度、高圧空気の導入口19が閉口され、排出口20が開口されることにより、液体流入口12から液体が圧送部材4内へ流下してくる。このような作動サイクルを繰り返すことにより、液体圧送部材4はヘッダータンク11内の液体を圧送するものである。
上記のように本発明は、冷却流体噴射部材2,3と液体圧送部材4とを具備することにより、モヤモヤと立ち昇る廃蒸気を無くすことができると共に、大型の循環ポンプを駆動する電力が不要となり、装置自身及び装置のランニングコストを安価なものとすることができる。
本実施例においては、2つの冷却流体噴射部材2,3を用いた例を示したが、冷却流体噴射部材2,3の取り付け個数は、凝縮させる廃蒸気の量に応じて、1個でもあるいは2個以上でも適宜選定することができる。
本発明の廃蒸気回収装置の実施例を示す構成図。
符号の説明
1 廃蒸気通路
2,3 冷却流体噴射部材
4 液体圧送部材
5,6 パイプ
7 冷却流体供給管
11 ヘッダータンク
12 液体流入口
14 逆止弁
15 液体圧送口
16 逆止弁
17 液体圧送管路
18 圧縮空気供給管
19 高圧空気の導入口
20 排出口

Claims (1)

  1. 蒸気使用装置から流下してくる廃蒸気を所定箇所へ排出するものにおいて、廃蒸気通路内部に冷却流体を噴射する冷却流体噴射部材を取り付けると共に、当該冷却流体と廃蒸気が凝縮した凝縮水とを、高圧の圧送流体によって所定箇所まで圧送する液体圧送部材とを具備したことを特徴とする廃蒸気回収装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001193417A (ja) * 2000-01-12 2001-07-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 軸流排気タービン用直触式復水装置
JP2002005582A (ja) * 2000-06-19 2002-01-09 Tlv Co Ltd 熱交換型廃蒸気回収装置
JP2004278872A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Tlv Co Ltd 復水の再蒸発装置

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