JP2007138322A - 織機の経糸開口装置における綜絖枠ガイド装置 - Google Patents

織機の経糸開口装置における綜絖枠ガイド装置 Download PDF

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Abstract

【課題】綜絖枠下方に配設した駆動源によって上下方向に往復動される駆動ロッドに綜絖枠を連結した経糸開口装置において、綜絖枠のガイド部材と駆動ロッドを綜絖枠から分離し、綜絖枠の取り付けを容易に行えるようにする。
【解決手段】ボルト5を緩めサイドステー2と駆動ロッド3の結合を解除する。次に、半割部材36のボルト38を緩めて円筒22と固定軸34の結合を解除する。この状態で自由状態にあるガイド機構10を、連結部13aを中心に右方へ傾動する。この時、円筒22の内壁部31と固定軸34との間に存在する空間31aにより、固定軸34に対する円筒22の上下方向における高さ位置の変化が許容される。従って、円筒22は固定軸34に対して傾きながらフレーム18側に移動することができる。この結果、ガイド部材26はフレーム18側の退避位置に傾動し、静止するため、綜絖枠1との間に大きな空間を形成することができる。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、綜絖枠の上下運動を前記綜絖枠の側方に配設したガイド機構によって案内する織機の経糸開口装置における綜絖枠ガイド装置に関するものである。
経糸開口装置には、綜絖枠を織機の下方に配設された駆動源から伝達される往復駆動力によって上下に往復動するいわゆる積極開口方式があり、この例を図9に示す。
綜絖枠1を構成するサイドステー2の外側方には上下方向に延びる剛体の駆動ロッド3が配置されている。駆動ロッド3の上端部7には一対の樋状のホルダー6、6が被せられ、ホルダー6、6とサイドステー2の上端部がクランプ4によって囲まれ、ボルト5の締め付けにより一体化されている。
また、駆動ロッド3の上端部7には雄ねじが刻設され、ここに高さ調整ナット8及びロックナット9がねじ込まれ、綜絖枠1の高さ調整機構が形成されている。綜絖枠1の高さ調整時には、クランプ4のボルト5及びロックナット9を緩め、高さ調整ナット8を回すことにより綜絖枠1を上方あるいは下方に移動することができる。
駆動ロッド3の下端にはリンク11を固定し、リンク11は軸12を中心に回動可能な三叉状の揺動レバー13に連結部13aで回動可能に連結される。揺動レバー13は織機のフレーム18の貫通孔19を通り、図示しない駆動源に連結する駆動リンク14と連結し、往復運動される。
一方、揺動レバー13は連結リンク15を介して図示しない綜絖枠1の左側(図9の左側)に配設された同一構造の駆動ロッドを同様に上下動する。
従って、駆動ロッド3が揺動レバー13の往復運動により上下に往復動されるため、クランプ4によって一体化された綜絖枠1は共に上下動し、図示しない経糸の開口運動が行われる。
綜絖枠1及び駆動ロッド3は上下動による織機の前後左右方向の振れを防止し、安定した経糸開口運動が行われるように、サイドステー2の外側方に配置された上下一対のガイド部材56のガイド溝によって案内されている。同様のガイド部材は図示しないが、図9の左側の綜絖枠1外側方にも配置されている
ガイド部材56はフレーム18に取り付けた軸59にボルト58で固定された支持ブラケット57によって綜絖枠1のガイド位置に保持されている。
ところで、織機においては織物仕様の変更に伴い、綜絖枠1とともに古い経糸を新しい仕様のものに取り替える作業が頻繁に行われる。即ち、前記構成の経糸開口装置において、ボルト5を緩めてクランプ4を取り外し、綜絖枠1を上方に引き上げてガイド部材56から外す作業が行われる。次に新しい綜絖枠1を上方からガイド部材56のガイド溝に挿入する作業が行われる。
しかし、ガイド部材56のガイド溝は綜絖枠の厚みにほぼ等しい程度の非常に狭い幅であり、しかも綜絖枠は少なくとも4枚以上を使用し、通常8〜16枚程度を使用しているため、これらの綜絖枠を上方からガイド部材56のガイド溝に的確に挿入することは非常に難しく、煩雑な作業と多大な時間が必要であった。
これらの綜絖枠挿入作業を容易化するため、特許文献1に開示された綜絖枠ガイド移動機構が提案されている。
特許文献1の綜絖枠ガイド移動機構は、特許文献1の明細書及び図面に示されているように、綜絖枠ガイド20の支持シャフト21を織機フレーム10に取り付けたシリンダー40内に摺動と固定が可能なように嵌合し、固定を解除された支持シャフト21をシリンダー40の案内により軸方向に平行移動することにより、綜絖枠ガイド20を綜絖枠30から分離する構造である。
前記図9に示した経糸開口装置には、特許文献1に開示された綜絖枠ガイド移動機構が採用されている。
即ち、図9において、ボルト5を緩め、クランプ4を取り外してサイドステー2と駆動ロッド3との結合を解除する。次に、ボルト58を緩め、駆動ロッド3及びガイド部材56とともに支持ブラケット57を軸59に沿ってフレーム18側に平行移動し、ガイド部材56をサイドステー2から分離する。
特開平10−140436号公報
しかし、図9に示す経糸開口装置の場合、特許文献1の経糸開口装置と異なり、ガイド部材56は駆動ロッド3とともに移動する構造である。駆動ロッド3は下端のリンク11及び揺動レバー13が連結部13aによって結合され、平行移動できないため、支持ブラケット57は駆動ロッド3を撓ませながら移動しなければならない。
この結果、ガイド部材56をサイドステー2から分離することはできるがわずかな隙間しか空けることができない。
このような状態は、綜絖枠1を取り外す場合、上方へ持ち上げればよいため特に問題は生じないが、綜絖枠1を取り付ける場合、やはり上方からガイド部材56のガイド溝に挿入しなければならず、この綜絖枠挿入作業が難しく、複数の作業者によって煩雑な作業をしなければならないという問題があった。
本願発明の目的は綜絖枠の下方に配設された駆動源によって上下方向に往復動される駆動ロッドと綜絖枠が連結された経糸開口装置において、綜絖枠のガイド部材及び駆動ロッドを綜絖枠から大きく分離し、それによって綜絖枠の取り付け作業を容易に行えるようにした綜絖枠ガイド装置を提供することに有る。
請求項1に記載の本願発明は、複数の綜絖枠を上下方向に延びる複数の剛体からなる駆動ロッドにそれぞれ固定し、前記綜絖枠の下方に配置された駆動源と連結する複数の揺動レバーの連結部に前記複数の駆動ロッドをそれぞれ回動可能に連結することにより、前記綜絖枠に開口運動を付与する織機の経糸開口装置において、前記綜絖枠の外側方のガイド位置に、織機の運転中、前記綜絖枠及び前記駆動ロッドの上下運動を案内するガイド部材と前記ガイド部材の保持部材からなるガイド機構を配置し、前記ガイド機構を、前記駆動ロッドと前記揺動レバーとの連結部を中心に前記ガイド位置から前記綜絖枠外側方の退避位置に前記駆動ロッドとともに傾動可能に織機フレームの支承部材に取り付けたことを特徴とする。
従って、綜絖枠のガイド部材を傾動することによって綜絖枠上方のサイドステーとガイド部材の間隔を大きく広げることができるため、特に綜絖枠の装着が容易になり、作業時間を短縮することができる。
請求項2に記載の本願発明は、前記ガイド機構の保持部材及び前記支承部材のいずれか一方を固定軸、他方を前記固定軸に嵌合する嵌合部材で構成し、前記固定軸と前記嵌合部材との間に前記固定軸と前記嵌合部材とが上下方向に相対移動可能となるような空間を形成したことを特徴とする。
従って、嵌合部材と固定軸という単純な構成要素と両者の上下方向における相対的な移動のための空間を形成するという簡単な構成により、ガイド部材を傾動することができる。
請求項3に記載の本願発明は、前記保持部材を、前記フレームの支承部材である固定軸より大径の内壁部及び前記固定軸にほぼ等しい小径の内壁部を有する半割部を備えた筒と、前記半割部に対応する締め付け部材を備えた半割部材とから構成したことを特徴とする。
従って、前記保持部材は固定軸に対して半割部材により強固に締め付け固定されるため、織機の運転中ガイド部材は綜絖枠を安定した状態で案内することができる。
請求項4に記載の本願発明は、前記ガイド部材は前記綜絖枠を案内する複数のガイド溝と前記駆動ロッドを案内する複数のガイド溝とを備え、前記保持部材のアームに固定されていることを特徴とする。
従って、ガイド溝を備えたガイド部材という簡単な構造体によって、複数の綜絖枠及び複数の駆動ロッドをともに案内することができる。
請求項5に記載の本願発明は、前記ガイド部材は前記綜絖枠の上下2箇所に配置され、前記保持部材の上下に延びる2本のアームにそれぞれ固定されていることを特徴とする。
従って、ガイド部材の小型化を図ることができるとともに綜絖枠の案内機能を安定化することができる。
請求項6に記載の本願発明は、前記綜絖枠と前記駆動ロッドは前記綜絖枠の上方位置でクランプにより結合されるとともに前記綜絖枠の高さ調整機構を備えていることを特徴とする。
従って、綜絖枠の高さ調整を綜絖枠の上方位置という広い空間で行うことができるので、作業者による綜絖枠の高さ調整作業を容易に行うことができる。
本願発明は、ガイド部材を傾動することによって特に綜絖枠上方のサイドステーとガイド部材との間を大きく広げることができるので、綜絖枠の装着作業を容易に行うことができる。
(第1の実施形態)
以下、本願発明の第1の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
本願発明が対象とする経糸開口装置は、図9において説明した経糸開口装置と同一構成であるため、同一部分には同一の符号を付し、図9において説明しきれていない構成部分については付加的に説明する。
綜絖枠1は複数枚使用されており、本実施例では図4に示すように、8枚使用している。従って、駆動源に連結したリンク14、揺動レバー13、リンク11を介して駆動ロッド3に至る駆動機構は各綜絖枠1に対応して配設されている。また、図1で明らかなように、駆動ロッド3は綜絖枠1の左右のサイドステー2に対応して同一構造体で配置されており、図1の左側の駆動ロッド3はその下端のリンク11が揺動レバー13に連結した連結リンク15と連結し、軸16を中心に回動するL型の揺動レバー17に連結して上下動される。従って、織機の運転中は左右の駆動ロッド3、3が同期して上下動することにより、駆動ロッド3、3にクランプ4、4によって連結された綜絖枠1が上下動し、経糸の開口運動が行われる。
綜絖枠1の外側方のガイド位置に配置されたガイド機構10、10は左右同一構成であるため、以下は図1の右側に示したガイド機構10の構成について説明する。
ガイド機構10は上下2箇所に配置された綜絖枠1を案内するガイド部材26及びガイド部材26の保持部材30からなる。
ガイド部材26は樹脂製で、図5に示すように、綜絖枠1側に開放した少なくとも使用する綜絖枠1と同数の櫛状のガイド溝27を有し、ここに各サイドステー2が上下方向に移動可能に嵌合する。また、ガイド溝27と反対側には各サイドステー2に対応して配置された駆動ロッド3の上下動を許容する複数のガイド溝28が形成されている。
なお、ガイド部材26はガイド溝28側を保持板25に接着又はねじ止め等で固着されており、ガイド溝28は上下方向のみが開放されている。
保持部材30は図4に示すように、中央の円筒22と円筒22から上方及び下方に延びる2本のアーム20、21から構成される。アーム20はその先端部23に上方位置のガイド部材26の保持板25をボルト29によって固定し、アーム21はその先端部24に下方位置のガイド部材26の保持板25をボルト29によって固定することにより、上下位置のガイド部材26と保持部材30が一体化されている。
円筒22は図3に示すように、綜絖枠1側に大径の内壁部31が形成され、フレーム18側に小径の内壁部32を有する半割部33が形成されている。円筒22はさらに半割部33の内壁部32と同一径の内壁部35を有する半割部材36を備えている。また、半割部材36は図2に示すように、その外周面において織機の前後方向2箇所にえぐり部37を備え、締め付け部材としてのボルト38により半割部33に固定可能である。従って、円筒22を固定軸34に嵌合してから半割部材36を固定軸34に被せ、半割部33にボルト38をねじ込むことによって、円筒22を固定軸34に固定し、ガイド機構10を図1に示す綜絖枠のガイド位置に配置することができる。このとき、固定軸34は半割部材36の内壁部35と半割部33の内壁部32に接触する状態となり、固定軸34と大径の内壁部31との間に空間31aが形成される。
以上のように構成した第1の実施形態の作用を以下に説明する。
織機の通常運転時は、ガイド機構10が図1のガイド位置に設定され、図5に示すように、ガイド部材26のガイド溝27にサイドステー2が嵌合されるとともにガイド溝28に駆動ロッド3を嵌合した状態で、図3(a)のように円筒22を固定軸34に嵌合し、半割部材36とボルト38の締め付けにより固定する。従って、織機の運転中、ガイド部材26は綜絖枠1及び駆動ロッド3を安定した状態で案内することができる。
織製仕様の変更により新仕様の機仕掛けが必要になると、作業者は織機を停止し、以下の作業を行う。なお、作業に先立って、全ての綜絖枠1はリフトあるいはクレーン等の吊下げ手段により保持しておく。この状態で、作業者はまずボルト5を緩めてサイドステー2と駆動ロッド3の結合を解除する。クランプ4は駆動ロッド3の樋状ホルダー6に沿ってサイドステー2の上端よりも上方に移動し、図6に示す上端位置に取り付けておく。次に、半割部材36のボルト38を緩めて円筒22と固定軸34の結合を解除する。
この状態で自由状態にあるガイド機構10を図1において右方へ移動すると、駆動ロッド3はガイド部材26のガイド溝28に保持されているため、揺動レバー13との連結部13aを中心に傾動する。この時、円筒22の内壁部31には固定軸34との間の空間31aが存在し、また半割部材36と半割部33との間の結合が解かれ、半割部33の上方にも実質的に自由空間が存在する。このため、駆動ロッド3の傾動に伴う円筒22と固定軸34との間の上下方向における高さ位置の変化が許容され、円筒22は大径の内壁部31と小径の内壁部32の境目付近を中心に傾動することが可能となる。従って、円筒22は図2(b)に示すように、固定軸34に対して傾きながら図の右方に移動することができる。
この結果、ガイド機構10と駆動ロッド3は図6に示すように、一体となって綜絖枠1の外側方のフレーム18側退避位置に傾動し、図示しないストッパ部材に保持部材30の右側端部が当接することで静止する。この傾動状態は、駆動ロッド3の重心が連結部13aよりもフレーム18側に存在するため、安定して維持される。
なお、図1の左側のガイド機構10は綜絖枠の取り付け、取り外し作業において傾動する必要が無いので、ガイド位置に固定したままである。綜絖枠の取り付け、取り外し作業で図1の左側のガイド機構10を傾動する必要が有る場合は、右側のガイド機構10を固定状態にしておくことができる。従って、第1の実施形態では必要に応じて右側あるいは左側のいずれでもガイド部材26、26を退避位置に傾動することができるという利点がある。
ガイド機構10の傾動によって、綜絖枠1のサイドステー2はガイド部材26から分離され、ガイド部材26との間に大きな空間が形成される。従って、綜絖枠1は吊下げ手段によってそのまま上方へ引き上げることができる。なお、綜絖枠1の取り外しは上方へ持ち上げればよいので、綜絖枠1はガイド機構10を傾動する前のクランプ4から開放された時点で吊下げ手段により上方へ引き上げることも可能である。
吊下げ手段によって運ばれた新しい綜絖枠1は、ガイド機構10の傾動によって明けられた空間を通して上方から綜絖枠取り付け位置まで下降される。この位置で各綜絖枠1を図1の左側に移動し、各綜絖枠1の左側サイドステー2を左側のガイド部材26の各ガイド溝27に嵌合する。次に、右側のガイド機構10を連結部13(a)を中心にガイド位置まで回動し、各綜絖枠1の右側サイドステー2を右側のガイド部材26の各ガイド溝27に嵌合する。続いて半割部材36のボルト38を締め付けて円筒22を固定軸34に固定し、右側のガイド機構10がガイド位置に配置される。また、クランプ4を下降し、サイドステー2に嵌合した状態でボルト5を締め付けることによりサイドステー2と駆動ロッド3が一体化され、機仕掛け作業が終了する。
(第2の実施形態)
図7に示す第2の実施形態は、第1の実施形態におけるガイド機構10の保持部材30の構成を変更したものである。
保持部材30はL型部材41とL型部材41から上下方向に延びるアーム20及び21から構成されている。
L型部材41はアーム20、21を取り付ける部分が円筒形に形成されているが、フレーム18に取り付けた支承部材としての固定軸44に嵌合する部分は図7(b)に示されるように、上壁39と垂直壁40からなるL字型に形成され、下方が開放されて自由空間が形成されている。また、垂直壁40には図7(a)に示すように、図の右上から左下に延びる長孔42が形成される。
固定軸44はL型部材41と嵌合する部分に上方の水平面45と側方の垂直面46が形成されている。
L型部材41を固定軸44に嵌合すると、上壁39が固定軸44の水平面45に接触し、垂直壁40が固定軸44の垂直面46に接触する。この状態で、ボルト43が長孔42を通して固定軸44のねじ孔に締め込まれることにより保持部材30が固定軸44に固定される。従って、ガイド機構10はガイド位置に設定され、織機の運転中、綜絖枠1の上下動を案内することができる。
機仕掛けを行う際の綜絖枠1の取り付け、取り外し作業は、第1の実施形態と同様にクランプ4をサイドステー2から外した後、ボルト43を緩め、ガイド機構10をフレーム18側に傾動する。L型部材41は下方が開放されているため、傾動による上下の位置変化が許容され、アーム20、21に固定されたガイド部材26、26は第1の実施形態と同様に退避位置に傾動される。なお、ボルト43は斜めに形成された長孔42に嵌合しているため、L型部材41が傾動しながらフレーム18側に移動することを許容する。
(第3の実施形態)
図8に示す第3の実施形態は、第1の実施形態のガイド機構10におけるガイド部材26の保持板25と保持部材30の構成を変更し、リンク機構を基本構成としたものである。
一対のガイド部材26、26は1枚の平板52にボルト55、55によって固定される。一方、保持部材30は、ボルト51で連結されV字状に配置された第1リンク47及び第2リンク50からなる2節リンク機構で構成される。第1リンク47はフレーム18に固定された支承部材としてのブラケット48にボルト49で連結され、第2リンク50は平板52に固定したブラケット53にボルト54で連結されている。
ガイド機構10が織機運転時のガイド位置に配置されている場合は、ボルト49、51、54を締め付けることにより、ブラケット48、第1リンク47、第2リンク50及びブラケット53を固定し、一体化する。従って、ガイド部材26、26は安定状態で綜絖枠1の案内を行うことができる。
機仕掛け時には、第1の実施形態と同様にクランプ4をサイドステー2から外した後、ボルト49、51、54を緩めることにより、ブラケット48と第1リンク47の間、第1リンク47と第2リンク50の間及び第2リンク50とブラケット53の間がそれぞれ回動可能な状態となる。そこで、ガイド機構10をフレーム18側に傾動すると、第1リンク47と第2リンク50がボルト49を中心に折りたたまれるため、第1の実施形態と同様に、駆動ロッド3が連結部13aを中心に傾動し、ガイド部材26、26をガイド位置から退避位置へ移動させることができる。
第3の実施形態では、リンクを利用してガイド機構10の保持部材30を構成しているため、簡単な構成でガイド部材26、26を傾動することができる。
本願発明は、前記した各実施形態の構成に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。
(1)第1の実施形態における円筒22と固定軸34の関係及び第2の実施形態におけるL型部材41と固定軸44の関係は、円筒22及びL型部材41をフレーム18に取り付けた支承部材とし、固定軸34及び固定軸44を保持部材30の構成部材としても良い。
(2)第1の実施形態における円筒22は、外形が四角形あるいは多角形の角筒で構成することができる。この場合、角筒の内部は円形状あるいは角形状とし、これに対応してフレーム18に固定した固定軸34の外形も円形状あるいは角形状に構成する。
(3)第2の実施形態において、L型部材41を上下逆さにし、上壁39が固定軸44の下方に位置するように構成してもよい。この場合に水平面45は固定軸44の下面に形成すればよい。
(4)第3の実施形態における保持部材30は複数のリンクを用いた多節リンク機構によって構成することも可能である。
(5)本願発明のガイド機構10は図1に示す綜絖枠1の右側にのみ実施し、綜絖枠1の左側は図9に示す従来装置のガイド部材で構成しても良い。
第1の実施形態を示す織機の概略正面図である。 (a)は第1の実施形態の要部を示す正面図である。(b)は図2(a)の傾動状態を示す正面図である。 (a)は図2(a)の垂直断面図である。(b)は図3(a)のA−A線断面図である。 ガイド機構を示す一部断面右側面図である。 図4の一部断面平面図である。 第1の実施形態の作用を示す概略正面図である。 (a)は第2の実施形態の要部を示す正面図である。(b)は図7(a)のB−B線断面図である。 第3の実施形態を示す織機の概略正面図である。 従来装置を示す織機の概略正面図である。
符号の説明
1 綜絖枠
2 サイドステー
3 駆動ロッド
10 ガイド機構
13a 連結部
18 フレーム
20、21 アーム
22 円筒
26 ガイド部材
30 保持部材
33 半割部
34、44 支承部材としての固定軸
36 半割部材
41 L型部材
47 第1リンク
50 第2リンク

Claims (6)

  1. 複数の綜絖枠を上下方向に延びる複数の剛体からなる駆動ロッドにそれぞれ固定し、前記綜絖枠の下方に配置された駆動源と連結する複数の揺動レバーの連結部に前記複数の駆動ロッドをそれぞれ回動可能に連結することにより、前記綜絖枠に開口運動を付与する織機の経糸開口装置において、
    前記綜絖枠の外側方のガイド位置に、織機の運転中、前記綜絖枠及び前記駆動ロッドの上下運動を案内するガイド部材と前記ガイド部材の保持部材からなるガイド機構を配置し、
    前記ガイド機構を、前記駆動ロッドと前記揺動レバーとの連結部を中心に前記ガイド位置から前記綜絖枠外側方の退避位置に前記駆動ロッドとともに傾動可能に織機フレームの支承部材に取り付けたことを特徴とする織機の経糸開口装置における綜絖枠ガイド装置。
  2. 前記ガイド機構の保持部材及び前記支承部材のいずれか一方を固定軸、他方を前記固定軸に嵌合する嵌合部材で構成し、前記固定軸と前記嵌合部材との間に前記固定軸と前記嵌合部材とが上下方向に相対移動可能となるような空間を形成したことを特徴とする請求項1に記載の織機の経糸開口装置における綜絖枠ガイド装置。
  3. 前記保持部材を、前記フレームの支承部材である固定軸より大径の内壁部及び前記固定軸にほぼ等しい小径の内壁部を有する半割部を備えた筒と、前記半割部に対応する締め付け部材を備えた半割部材とから構成したことを特徴とする請求項2に記載の織機の経糸開口装置における綜絖枠ガイド装置。
  4. 前記ガイド部材は前記綜絖枠を案内する複数のガイド溝と前記駆動ロッドを案内する複数のガイド溝とを備え、前記保持部材のアームに固定されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の織機の経糸開口装置における綜絖枠ガイド装置。
  5. 前記ガイド部材は前記綜絖枠の上下2箇所に配置され、前記保持部材の上下に延びる2本のアームにそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項4に記載の織機の経糸開口装置における綜絖枠ガイド装置。
  6. 前記綜絖枠と前記駆動ロッドは前記綜絖枠の上方位置でクランプにより結合されるとともに前記綜絖枠の高さ調整機構を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の織機の経糸開口装置における綜絖枠ガイド装置。
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