JP2007137349A - 回転軸用給油装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スラスタなどの回転軸用給油装置において、プロペラ軸端部から高圧油を本船側からプロペラ軸他端側のサーボシリンダに給油する際に漏油量を減少し、効率よく給油でき、構造が簡素化され、加工が容易で、コストダウンが図れるようにする。
【解決手段】プロペラ軸8の基端小口径部よりやや先端寄りの中空軸心部23内で変節ロッド14の一部を半径方向に突出させ、変節ロッド14の軸心部に基部外周面より半径方向に穿設され、軸心部を通ってピストン13の先端にいたる給排油路21を穿設し、給油分配部材31に穿設した先端側の半径方向油路31eに接続される先端側油路22を中空軸心部の先端側室23zに、また給油分配部材31に穿設した基端側のL字状油路31fをプロペラ軸8の半径方向孔29を介し中空軸心部の基端側室23xにそれぞれ連通させ、基端側室23zをプロペラ軸8の半径方向孔22cに連通させた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、サイドスラスタやアジマススラスタなどのスラスタに本船から給油するための給油装置に関するもので、詳しくは、プロペラ軸の先端に取り付ける可変ピッチプロペラボスの油圧シリンダ室(サーボシリンダ室)に例えば15MPa前後の高圧油を供給可能な、回転軸用給油装置に関するものである。
従来、サイドスラスタのサーボシリンダ室へ本船側から圧油を供給する給油装置50は、図6・図7に示すように、プロペラ軸8の基端部外周面に被装され前後に分割された2つのスリーブ51・51の外周面を、円筒状カバー体52で覆い、同カバー体52に一体に設けた外向きフランジ52aでギヤケース3にボルト53で固定して固縛しており、前後の分割スリーブ51の内周面とプロペラ軸8の外周面間には3つのシールリング58が配装され、前後の分割スリーブ51の外周面には圧油の漏れを防止するOリング59が組み込まれている。また、本船A側から垂下される圧油供給配管54は、構造上スリーブ51が軸方向後方へ延長され、カバー体52およびスリーブ51の接続孔52b・51bの位置が後方へやや偏っているため、曲管形状つまり下部で後方へ屈曲させてあり、管継手55を介してカバー体52の接続孔52bにねじ込んで、固縛されている。また、プロペラ軸8の先端に設けられるサーボシリンダ室12a・12bへ圧油を供給し、サーボシリンダ室12a・12b内の圧油を戻す給排油路60・61は、中空部を貫通する変節ロッド14の軸心部とプロペラ軸8の外周寄りにそれぞれ設けられるが、両油路ともに基端部から先端にわたるもので、各給排油路60・61の長さはプロペラ軸8の全長に近いものである。スリーブ51の基端側は円環状の押さえ板56で支持され、ボルト57により円筒状カバー体52の後端に固定されることにより、各分割スリーブ51・51が保持され、かつ位置決めされている。なお、シールリング58は分割スリーブ51で保持され、フローティング状態にある。
上記のような回転軸の軸方向の端部から給油する先行技術は見当たらないが、回転軸の途中から同回転軸の中心軸油路に給油するための給油装置に関する先行技術として、例えば舶用二重反転プロペラの潤滑油供給構造において、上記内側プロペラ軸の軸芯に排油孔を設け、上記内側プロペラ軸を支持する複数の軸受を設けた位置の内側プロペラ軸軸方向の軸受面範囲内に内側プロペラ軸外面と該排油孔とを連通させる油路を設け、上記軸受の外面の軸方向に外側プロペラ軸と内側プロペラ軸との間の空隙と連通する複数の給油溝を設け、該給油溝から軸受内面に連通して上記内側プロペラ軸外面の軸受面の範囲内へ潤滑油を供給する給油孔を設け、該給油孔と上記油路との配設位置を内側プロペラ軸の軸方向にずらすように設けて軸受側から内側プロペラ軸外面へ潤滑油を供給する構造の給油装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また別の先行技術として、回転軸の軸方向の途中から同回転軸内または同回転軸の中心軸油路に給油するための回転軸用環状給油装置において、前記回転軸の周囲に、環状のハウジングを半径方向、軸方向および円周方向の動きを許容して設け、前記ハウジング内周側の前記回転軸との環状空間内に、半径方向の厚みに比べて軸方向の長さを長くしたシールリングを全方向の動きを許容して介設するとともに、前記ハウジング内周面との間隙内においてそのシールリングの外周面の両端部にOリングを取り付け、前記ハウジングおよび前記シールリングを一連に貫通する給油孔を設け、前記ハウジングの外部から前記回転軸内または回転軸の中心軸油路に給油高圧油を供給する際に、その給油高圧油を前記ハウジング内周面と前記シールリング外周面との隙間に導き、前記シールリングを内周面側に押圧変形させることにより、シールリング内周面と前記回転軸外周面との隙間を減少させることを特徴とする給油装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6-239294号公報(第3頁および図1〜図3) 特開平10-115399号公報(第3頁〜第5頁および図1〜図4)
しかしながら、上記した従来の給油装置および上記した特許文献1・2に記載の給油装置では、次のような不都合がある。すなわち、
1) プロペラ軸の中空軸心部とは別に外周側に給排油路を設ける必要があるが、外周側の給排油路長もプロペラ軸の全長にほぼ近い長さがあり、穿設作業に熟練を要し、手間がかかるうえに、コストアップの原因になる。
2) プロペラ軸の基端部から圧油の供給と排出を行うため、給油分配部材が被装される外周面の仕上げ寸法や加工に高い精度が要求される。しかし、プロペラ軸自体が大型で全長が長いために、基端の給油軸部において高精度の加工と組立を要求するにしても実現が困難である。
3) 本発明の対象とするスラスタにあっては、小型化に対応して導入される圧油の圧力が従来の4MPa程度から15MPa前後へと非常に高くなってきているが、従来は圧油供給配管に曲管を使用していたため、高圧油による座屈荷重を受けて曲損するおそれがあった。また曲損に至らない場合でも、配管に変形が生じることにより配管の上下で中心位置が前後にずれるので、給油装置本体に過大な押し付け荷重が作用する。また、部品点数が多く部品の加工および組立に長い時間がかかる。さらに、給油カバー体と分割スリーブの二重構造(半径方向において)が採用されているために、構造が複雑で、また構成部品の長さが比較的長いうえに、組立式のため給油装置本体の外径がかなり大きいので、給油装置全体が大型化し、スラスタの小型化に逆行する。
4) 2つの分割スリーブの内周面側に配置された3つのシールリングを、主にプロペラ軸外周面に押し付ける過大な荷重が各分割スリーブに作用するため、シールリングの当接箇所が摩耗しやすい。また、二分割したスリーブを用いているために剛性が低く、変形しやすいので、隙間が増加するうえに、分割されたスリーブ間の接合面に隙間が生じてそこからも油が漏れ出すおそれがある。さらに、同様の理由で、スリーブとプロペラ軸間に形成される環状空間(の半径方向寸法)が不均一になりやすい。
5) 特許文献1・2に記載の先行技術は、いずれも可変ピッチプロペラの給油装置に関するもので、本願発明の対象とするスラスタのように、プロペラ軸の端部に配置する給油装置とは構造が異なっている。
この発明は上述の点に鑑みなされたもので、スラスタなどの回転軸用給油装置において、加工や組立の精度を向上でき、プロペラ軸端部から高圧油を本船側からプロペラ軸他端側のサーボシリンダに給油する際に漏油量を減少し、効率よく給油でき、構造が簡素化され、加工が容易で、コストダウンが図れることを課題にしている。
上記の課題を解決するために本発明に係る回転軸用給油装置は、a) ギヤケース内の中空プロペラ軸の先端に可変ピッチプロペラボスを備え、前記プロペラ軸の基端部より前記プロペラボス内のサーボシリンダ室内に給油分配部材を介して給油する回転軸用給油装置であって、b) 前記プロペラ軸の中空軸心部を、基端部においてこれより先端側に比べて口径を縮径し、前記サーボシリンダ室内に配装されたピストンに先端が一体に連結された変節ロッドを、前記プロペラ軸の中空軸心部に先端側から挿入して基端側へ貫通させて一部を突出させるとともに、中空軸心部の基端小口径部の内周面に環状溝を形成してシールリングを介装し、前記ピストンを介して同変節ロッドを軸方向に摺動させることによりプロペラピッチが変節するように構成し、c) 前記基端小口径部よりやや先端寄りの中空軸心部内で前記変節ロッドの一部を半径方向に膨出させ、この膨出した環状ピストン部の外周面に環状溝を形成してシールリングを介装し、前記環状ピストン部を境にして前記中空軸心部内を先端側室と基端側室とに分離し、前記変節ロッドの軸心部に基部外周面より半径方向および軸心部を通って前記ピストンの先端にいたる給排油路を穿設し、d) 前記給油分配部材に穿設した先端側の半径方向油路に接続される先端側油路を前記中空軸心部の先端側室に、また前記給油分配部材に穿設した基端側のL字状油路を前記中空軸心部の基端側室にそれぞれ連通させ、前記基端側室を前記変節ロッドの半径方向孔に連通させたことを特徴とする。
上記構成を有する回転軸用給油装置によれば、プロペラ軸の先端と基端部間に給排油用の一対の長い油路を設ける必要があるが、一方は中空プロペラ軸の中空部を使用し、変節ロッドとの隙間を油路とし、この油路に連通する油路をプロペラ軸の基端部側にだけ半径方向孔とともに穿設したので、従来のようにプロペラ軸の狭い部位に長い油路の加工を必要とせずに済み、加工が容易になってコストダウンが図れる。
請求項2に記載のように、e) 前記プロペラ軸の基端部外周面に略円筒状給油分配部材をフローティング状態で被装し、この給油分配部材を全方向の動きを一定範囲内で許容するように位置決めし、f) 前記給油分配部材の外周面両側部を半径方向へ突出させ、各突出部に接続孔部を貫通させて設け、本船側から垂下させた一対の曲がりのない直管(直線状管)からなる圧油供給配管の下端部を対応する前記各接続孔部に嵌挿し、一方の接続孔部から前記先端側油路に連通する先端側半径方向油路を、他方の接続孔部から前記基端側油路に連通する基端側L字状油路を前記給油分配部材にそれぞれ穿設することができる。
このように構成すれば、給油分配部材を略円筒状の一体品として構造が簡略化され、プロペラ軸の基端部(プロペラボスと反対側)に対し全方向(軸方向および円周方向)の動きを一定の範囲内で許容するように(フローティング状態で)装着したので、給油分配部材の内周面とプロペラ軸端部の外周面との隙間が全周にわたって適正に保たれ、15MPa程度の高圧油を供給する場合でも漏油量を少なく抑えることができ、また、給油分配部材の長さを短縮でき、本船側からの圧油供給用配管に直管を使用できるので、配管の製作が容易であり、従来のように配管の上下で中心位置がずれることにより曲げ荷重(面圧が作用する)が発生して圧油供給用配管に変形を起こさせるような心配がなく、供給側の配管に高圧油が作用しても接続孔部を貫通させているので、給油分配部材には高圧油による押し下げ力が作用せず、また排油側の配管にも油圧回路内の油圧による押し下げ力が作用せず、給油分配部材に過大な押し付け力が作用しないので、回転中にプロペラ軸の焼き付きが生じたりしない。
請求項3に記載のように、前記給油分配部材を被装するプロペラ軸の基端部分を、先端側プロペラ軸の本体部分とは別体の、同本体部分に比べて外径を小さくした円管状給油軸として形成し、この給油軸先端寄りに外向きのフランジを一体に設け、前記本体部分の基端面に前記フランジをボルト止めして前記給油軸を連接することができる。
このように構成することにより、大型のプロペラ軸に細かい給油路などの加工を施すのと違って、比較的小径で小型で軽量の給油専用の軸に油路を加工するので、高精度の加工や組立が容易になし得、油漏れ等が一層生じにくくなり、高圧油の供給に好適である。
請求項4に記載のように、前記給油分配部材の内周面にホワイトメタルをライニングすることが好ましい。
このように構成することで、ホワイトメタルはなじみ性が良好で、プロペラ軸端部の外径と給油分配部材との間の隙間を適正に小さくでき、また対面圧能力が高まり、焼き付き防止能力が向上する。
本発明に係る回転軸用給油装置には、つぎのような優れた効果がある。すなわち、
・プロペラ軸に設ける長手方向の油路を従来に比べて大幅に短縮でき、加工が容易になり、製作費を抑えることができる。
・給油装置の主要部である給油分配部材の構造が簡単で、長さが従来の部材に比べて短く、しかもプロペラ軸端部の周囲にフローティング状態で装着するため、隙間を小さくして漏油量を最小限に抑えられる。
・圧油供給配管に一直線状の管(直管)を使用できるため、製作が容易であり、また15MPa前後の高圧油を供給しても変形荷重が作用するおそれがない。
・給油分配部材に圧油供給配管からの押し下げ荷重が作用しないため、プロペラ軸の回転中に焼き付きが発生するおそれがない。
・比較的小径で小型で軽量の給油専用の円管状の短軸に油路を加工するので、大型のプロペラ軸に細かい給油路などの加工を施すのと違って、高精度の加工や組立が容易になし得、油漏れ等が一層生じにくくなり、高圧油の供給に好適である。
以下、本発明に係る回転軸用給油装置について実施の最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の給油装置の実施例を備えたサイドスラスタを示す全体概要縦断面図、図2は図1の一部を拡大した縦断面図、図3は一対の圧油供給用配管(直管)の分解状態を示す縦断面図と同組立状態を示す縦断面図である。
サイドスラスタ1はコンテナ船などの本船Aの底部もしくは船腹の底部寄りに装備されるが、本例の場合、図1に示すように、本船Aの底部から下向きに装備されている。円筒状のダクト2内の上面に、断面略L形のギヤケース3の上端部が固設され、本船A側から下向きに延びる駆動軸6が上下一対の軸受け4・5によりギヤケース3内に回転可能に支持されている。駆動軸6の下端部に一体にベベルギヤ7が設けられ、このベベルギヤ7に噛合するベベルギヤ9を長手方向中間部に一体に備えた中空のプロペラ軸8が左右一対の軸受け10・11によりギヤケース3内に回転可能に支持されている。プロペラ軸8は先端に外向きのフランジ板8aを一体に備え、このフランジ板8aが可変ピッチ式プロペラボス12の先端開口3aを塞ぐように鉛直方向に配置され、可変ピッチ式プロペラボス12が一体回転可能に取り付けられている。フランジ板8aの後方(基端方向)でプロペラ軸8の外周面上には、複数のシールリング17を介して円筒状シールハウジング16が回転可能に装着され、このシールハウジング16の基端部から外向きに一体に形成されたフランジ16aがギヤケース3の先端側軸受け支持部3bに当接されている。
プロペラボス12内はサーボシリンダ室12a・12bに形成され、サーボシリンダ室12a・12b内にはピストン13が前後方向に摺動可能に配装され、ピストン13に一体に連結された変節ロッド14がプロペラ軸8の中空軸心部23を貫通し、基端部14bを突出させている。ピストン13の周囲には、Oリング18が装着されている。プロペラボス12の周囲に複数枚の可変プロペラ翼15が周方向に等間隔に配置され、各可変プロペラ翼15は半径方向の中心軸線を中心に旋回してピッチ角を変えられる可変ピッチプロペラに構成されている。つまり、ピストン13が前後方向に摺動することにより、クランクピンリング19を介して各可変プロペラ翼15が一斉に一方向へ旋回してピッチ角が変わる。各プロペラ翼15は本船A側に装備される駆動装置(図示せず)により回転する駆動軸6から、ベベルギヤ7・9を介してプロペラ軸8に回転力が伝達され、プロペラボス12とともに回転する。
一方、各プロペラ翼15のピッチ角の変更は本船A側からサーボシリンダ室12aまたは12bに高圧油が供給され、ピストン13が特定方向(前方又は後方)へ摺動し、サーボシリンダ室12aまたは12b内の圧油が本船A内の油タンク(図示せず)に戻される(排出される)が、これらが本発明の実施例に係る給油装置20を介して行われる。
ここで、給油装置20について詳しく説明する。
図1〜図3に示すように、変節ロッド14の基部からピストン13の先端にかけて軸心部に給排油路21が一連に穿設されており、変節ロッド14の基部外周面から軸心部の給排油路21に向けて半径方向に複数(2本〜4本)の給排油路21aが穿設されている。また、プロペラ軸8の中空軸心部内周面と変節ロッド14外周面の間が給排油路23に構成され、プロペラ軸8の基端部外周面から中空軸心部の給排油路23に向けて半径方向・軸方向・半径方向に一連に連続した給排油路22(22a・22b・22c)が穿設されている。変節ロッド14の基端部14b外周面でプロペラ軸8の中空軸心部の給排油路23において先端側に比べ口径を縮小した基端部23yの内周面との間に、Oリング24が介装されている。また、変節ロッド14の基端部寄りで外周面の一部が半径方向に膨出され、この膨出した環状ピストン部14aの周囲で給排油路23内周面との間にOリング25が介装されている。そして、ピストン軸8の給排油路23において、環状ピストン部14a(正確にはOリング25)を境にして基端側油路23xと先端側油路23zとに分けられる。変節ロッド14が最大限先端側へ摺動した状態で、環状ピストン部14a(正確にはOリング25)の位置よりもやや先端寄りに、先端側油路23zに対する給排油路22(22c)との連通部(口)が設けられ、逆に最大限基端側へ移動した状態で、環状ピストン部14a(正確にはOリング25)の位置はOリング24より先端側に位置している。また、基端側給排油路23xに連通する半径方向孔29が、プロペラ軸8の給排油路22の基端側に設けられている。
プロペラ軸8において外径の最も小さい端部(基端側)の外周面上に、略円筒状の給油分配部材31がフローティング状態で全方向(軸方向および円周方向)に動きを許容するように装着されている。また、図3に示すように左右一対の圧油供給配管32・32を備え、各圧油供給配管32は曲がりのない直管形状(直線状)の管で、上端に外向きのフランジ32aを備え、ギヤケース3の上端部およびダクト2の上端部に鉛直方向に一連に大口径の給油孔34が穿設され、この下方のギヤケース3に小口径の貫通孔35が穿設されている。給油孔34の内径はフランジ32aの外径よりわずかに大きく、貫通孔35の内径は圧油供給配管32の外径よりわずかに大きく形成されている。各圧油供給配管32は給油孔34から下向きに挿入され、昇降可能であり、上端のフランジ32aが貫通孔35上端の段差部35aに係止されることで吊持される。給油孔34の上端には、本船Aからの圧油供給管36が管継手37を介して接続されている。また給油孔34の高さは圧油供給配管32の下端部分を、後述する給油分配部材31の接続孔部31bから完全に引き抜くことにより、給油分配部材31が可変ピッチプロペラボス12と逆方向に分解できるように設定されている。
各圧油供給配管32の下端は閉塞され、この閉塞部32bは半径方向へ膨出した膨出部に形成されており、閉塞部32b上方の周囲には環状溝32cが形成され、半径方向孔32dにより圧油供給配管32内の通路32eに連通されている。また、圧油供給配管32の環状溝32c上方は膨出部32fに形成され、膨出部32fの上端に段差部32gが形成されている。
図4・図5は本発明の他の実施例にかかる給油装置20’を示すもので、両図面に示すように給油分配部材31を被装するプロペラ軸8の基端部分を、先端側プロペラ軸8の本体部分8’とは別体の、同本体部分8’に比べて外径を小さくした略円管状給油軸26を形成し、この給油軸26の先端寄りに外向きのフランジ26aを一体に突設している。一方、プロペラ軸8の本体部分8’の基端面中央部に凹所8aを設けており、凹所8aの内径は給油軸26の先端部26bの外径よりわずかに大きく形成し、給油軸26の先端部26bを凹所8a内に嵌挿し、同時にフランジ26aを本体部分8’の基端面に当接させた状態で、フランジ26aをボルト27にて固定し給油軸26をプロペラ軸本体部分8’に連接している。また給油軸26の先端と凹所8aの内底とに一定の間隙を設け、この間隙8bを給排油路22の一部を構成する半径方向油路(22c)に構成している。さらに、先端部26bの外周面と凹所8aの内周面間にOリング28を介設している。
一方、給油分配部材31は、図5に示すように外周面より一部を両側方に突出させ、これらの各突出部31aに上下方向に貫通する接続孔部31bをそれぞれ形成している。各接続孔部31bには圧油供給配管32の下端部を嵌挿し、環状溝32cを挟んで上下にOリング38・39を介装している。そして、略U字状のジャンピング防止板40を段差部32gに係止させた状態で、突出部31aの上面にネジ止めしている。また、給油分配部材31の内周面にはホワイトメタル41をライニングし、前後2つの環状溝31c・31dを給油軸26の半径方向の給排油路22a・29にそれぞれ対応する位置に形成している。さらに、左右の接続孔部31bにおいて、図5に示すように半径方向孔31eまたはL字状孔31fをそれぞれ穿設し、L字状孔31fは、環状溝31dおよびプロペラ軸8または給油軸26の基端側給排油路29を通って基端側給排油路23xに連通させ、半径方向孔31eは、環状溝31cおよびプロペラ軸8または給油軸26の給排油路22を通って先端側給排油路23zに連通させている。
さらに、図2または図4に示すように給油分配部材31の下面側の一部を下方へ突出させて、位置決め片31jに形成されている。位置決め片31jの中心部には貫通孔31kが設けられており、この貫通孔31kに開口径より小径で、頭部42a付き位置決めピン42が遊嵌され、基端側軸受け支持部3cに固定されている。この構成により、給油分配部材31はプロペラ軸8に対し軸方向および円周方向に一定の範囲内で摺動可能で、半径方向にも移動可能でプロペラ軸8端部の外周面とホワイトメタル41との隙間が全周にわたりほぼ均一に保たれる。
上記のようにして本発明の特徴部分である給油装置20が構成されるが、その他、変節ロッド14の基端側突出部14b端にレバー43の基端が取り付けられ、このレバー43の先端に一端を止着したワイヤまたはチェーン44を、上下のガイドスプロケット45・46を経由させて本船A側に導き、スプリング47により本船A側に付勢している。これにより、チェーン44を介して変節軸14の軸方向の、基準位置に対する移動量を本船A側で検出できる、つまり、可変ピッチプロペラの可変プロペラ翼15のピッチ角度がフィードバックされる。
つぎに、上記の構成からなる本実施例の給油装置20について使用態様を説明する。
図1に示すように、可変ピッチプロペラの可変プロペラ翼15は、本船A側からの駆動力を受けて駆動軸6が回転し、ベベルギヤ7・9を介してプロペラ軸8へ伝達され、プロペラ軸8が回転することにより、ダクト2内で回転し、推力を発生する。
一方、各可変プロペラ翼15のピッチ角度の変更は、本船A側から高圧油が一方の圧油供給配管32を通り、給油分配部材31の半径方向孔31e、プロペラ軸8または給油軸26の給排油路22、先端側給排油路23z、変節ロッド14の外周面とプロペラ軸8の中空軸心部の給排油路23を通ってピストン13後方のサーボシリンダ室12bに供給されることにより、ピストン13が先端方向(前方)へ摺動し、各可変プロペラ翼15が半径方向軸線を中心に旋回しピッチ角度が変わる。このとき、サーボシリンダ室12a内の先端側の圧油が中心の給排油路21、プロペラ軸8または給油軸26の給排油路29およびL字状孔31fを通って他方の圧油供給配管32より排出される。また、各可変プロペラ翼15のピッチ角の逆方向への変更は、本船A側から高圧油が他方の圧油供給配管32を通り、L字状孔31f・29および変節ロッド14の軸心の給排油路21を通ってピストン13前方のサーボシリンダ室12aに供給されることで、ピストン13が基端方向へ摺動し、各可変プロペラ翼15が半径方向軸線を中心に逆向きに旋回しピッチ角が変わる。このとき、サーボシリンダ室12b内の圧油が先端側給排油路23z・23z・給排油路22および半径方向孔31eを通ってもう一方の圧油供給配管32より排出される。
ところで、本実施例の給油装置20では、プロペラ軸8の中空軸心部の給排油路23を変節ロッド14の基部側で膨出させて形成したピストン部14aで先端側23zと基端側23xとに分離し、この基端側給排油路23zに連通する距離の短い給排油路22をプロペラ軸8に穿設したので、従来のような距離の長い給排油路を加工する必要がなく、構造が簡略化され、コストダウンが図れた。また、略円筒状の給油分配部材31を使用して構造を簡略化したことにより、接続孔部31bの位置を従来の装置に比べて先端側へ移動させられた結果、左右一対の圧油供給配管32に直管を使用できるようになった。さらに、接続孔部31bを貫通孔にするなどして、図3に示すように各圧油供給配管32に高圧油による押し下げ力が作用しても給油分配部材31には押し下げ力が作用しないように、圧油供給配管32の下端部と給油分配部材31の接続孔部31bとの接続構造を工夫している。
一方、第2実施例にかかる給油装置20’では、図4・図5のように給油軸26をプロペラ軸8とは別体にし、本体部分8’に一体に連結したことにより、給油軸26に形成される給排油路22の加工が容易になり加工および組立の精度が向上した。また、プロペラ軸8の基端部または給油軸26の外周面上の給油分配部材31には、高圧油を供給しても圧油供給配管32を介して押し下げ力が作用しないから、給油分配部材31はフローティング状態に保持され、プロペラ軸8基端部または給油軸26の外周面との隙間が常に適正に保たれ、プロペラ軸8または給油軸26が回転中に焼き付きを起こすことがない。
以上に、本発明の給油装置について一実施例を示したが、下記のように実施することができる。
・プロペラ軸のような回転軸に一端部から給油する装置であれば、スラスタの給油装置に限らず、適用できる。
・サイドスラスタの給油装置に限らず、アジマススラスタの給油装置にも適用できることは言うまでもない。
・本発明の給油装置は15MPa前後の高圧油を供給して可変ピッチプロペラのピッチを変更するスラスタに好適であるが、従来の4〜10MPa程度の中圧油を供給する給油装置にも適用できる。
・給油分配部材31の内周面にホワイトメタル41をライニングする代わりに、他の軸受けメタルをライニングすることもできる。
・位置決め片31jに開口31kを設ける代わりに、位置決め片31jをフォーク形状(C型形状)にすることができる。
本発明の給油装置の実施例を備えたサイドスラスタを示す全体概要縦断面図である。 図1の一部を拡大した縦断面図である。 図3(a)は一対の圧油供給用配管(直管)の分解状態を示す縦断面図で、図3(b)は同組立状態を示す縦断面図である。 本発明の給油装置の他の実施例を備えたサイドスラスタを示す全体概要縦断面図である。 本発明の給油装置の他の実施例を備えたサイドスラスタを示す、図4の状態から90°回転した状態における全体概要縦断面図である。 従来の給油装置を備えたサイドスラスタを示す全体概要縦断面図である。 図6の一部を拡大した縦断面図である。
符号の説明
1 サイドスラスタ
2 ダクト
3 ギヤケース
3b・3c 軸受け支持部
4・5 軸受け
6 駆動軸
7・9 ベベルギヤ
8 プロペラ軸
10・11 軸受け
12 可変ピッチ式プロペラボス
12a・12b サーボシリンダ室
13 ピストン
14 変節ロッド
14a 環状ピストン部
14b 変節ロッド14の突出部
15 プロペラ翼
16 シールハウジング
17 シールリング
18・24・25・38・39 Oリング
19 クランクピンリング
20・20’ 給油装置
21・22・23 給排油路
26 円管状給油軸
27 ボルト
28 Oリング
29 半径方向孔
31 給油分配部材
31b 接続孔部
31e 半径方向孔
31f L字状孔
32 圧油供給配管
32a フランジ
34 給油孔
35 貫通孔
32b 閉塞部
32c 環状溝
32d 半径方向孔
32f 膨出部
40 ジャンピング防止板
41 ホワイトメタル
42 位置決めピン
43 レバー
44 チェーン
A 本船

Claims (4)

  1. ギヤケース内の中空プロペラ軸の先端に可変ピッチプロペラボスを備え、前記プロペラ軸の基端部より前記プロペラボス内のサーボシリンダ室内に給油分配部材を介して給油する回転軸用給油装置であって、
    前記プロペラ軸の中空軸心部を、基端部においてこれより先端側に比べて口径を縮径し、前記サーボシリンダ室内に配装されたピストンに先端が一体に連結された変節ロッドを、前記プロペラ軸の中空軸心部に先端側から挿入して基端側へ貫通させて一部を突出させるとともに、中空軸心部の基端小口径部の内周面に環状溝を形成してシールリングを介装し、前記ピストンを介して同変節ロッドを軸方向に摺動させることによりプロペラピッチが変節するように構成し、
    前記基端小口径部よりやや先端寄りの中空軸心部内で前記変節ロッドの一部を半径方向に膨出させ、この膨出した環状ピストン部の外周面に環状溝を形成してシールリングを介装し、前記環状ピストン部を境にして前記中空軸心部内を先端側室と基端側室とに分離し、前記変節ロッドの軸心部に基部外周面より半径方向および軸心部を通って前記ピストンの先端にいたる給排油路を穿設し、
    前記給油分配部材に穿設した先端側の半径方向油路に接続される先端側油路を前記中空軸心部の先端側室に、また前記給油分配部材に穿設した基端側のL字状油路を前記中空軸心部の基端側室にそれぞれ連通させ、前記基端側室を前記変節ロッドの半径方向孔に連通させたことを特徴とする回転軸用給油装置。
  2. 前記プロペラ軸の基端部外周面に略円筒状給油分配部材をフローティング状態で被装し、この給油分配部材を全方向の動きを一定範囲内で許容するように位置決めし、
    前記給油分配部材の外周面両側部を半径方向へ突出させ、各突出部に接続孔部を貫通させて設け、本船側から垂下させた一対の直線状管からなる圧油供給配管の下端部を対応する前記各接続孔部に嵌挿し、一方の接続孔部から前記先端側油路に連通する先端側半径方向油路を、他方の接続孔部から前記基端側油路に連通する基端側L字状油路を前記給油分配部材にそれぞれ穿設したことを特徴とする請求項1記載の回転軸用給油装置。
  3. 前記給油分配部材を被装するプロペラ軸の基端部分を、先端側プロペラ軸の本体部分とは別体の、同本体部分に比べて外径を小さくした円管状給油軸として形成し、この給油軸先端寄りに外向きのフランジを一体に設け、前記本体部分の基端面に前記フランジをボルト止めして前記給油軸を連接したことを特徴とする請求項1または2記載の回転軸用給油装置。
  4. 前記給油分配部材の内周面に、ホワイトメタルをライニングすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスラスタの給油装置。
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