JP2007137202A - 車両の乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員に作用する衝撃力を、乗員がエアバッグに当たった当初から良好に吸収することができる車両の乗員保護装置を提供する。
【解決手段】車両の乗員保護装置20は、車体11のルーフ28に沿わせてエアバッグ本体38を折り畳んだ状態で取り付け、このエアバッグ本体38にインフレータ39からガスを充填し、充填したガスでエアバッグ本体38を車室12の側部内面13に沿わせてカーテン状に展開させるものである。この車両の乗員保護装置20は、展開させたエアバッグ本体38と側部内面13との間に、側部内面13側に向けてエアバッグ本体38が移動することを規制するセンター移動規制部56を介在させたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、エアバッグ本体にガスを充填して車室の側部内面に沿わせてカーテン状に展開する車両の乗員保護装置に関する。
車両の乗員保護装置として、インフレータからエアバッグ本体内にガスを充填し、ガスでエアバッグ本体を車室の側部内面に沿わせてカーテン状に展開するサイドカーテンエアバッグが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、車両の乗員保護装置として、エアバッグ本体が車室から外側に押し出されることを防ぐために延長部を備えたサイドカーテンエアバッグが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2002−362290公報 特開2001−171471公報
特許文献1の乗員保護装置は、車体のルーフに沿わせてエアバッグ本体が折り畳んだ状態で取り付けられ、このエアバッグ本体にインフレータが連結されている。
車両の側面に衝撃が作用した場合に、インフレータからガスを放出し、放出したガスをエアバッグ本体に充填する。エアバッグ本体にガスを充填することで、エアバッグ本体が膨張する。エアバッグ本体が膨張することで、車室の側部内面に沿わせてカーテン状に下向きに展開する。
すなわち、エアバッグ本体は、車体のルーフに上縁部が取り付けられた状態で、ルーフから吊り下げられる。
この吊り下げられたエアバッグ本体で乗員を受けることにより、乗員に作用する衝撃力をエアバッグ本体で吸収する。
一方、特許文献2の乗員保護装置は、カーテン状に展開したエアバッグ本体の下部に延長部が設けられている。延長部はエアバッグ本体がカーテン状に展開するとともに膨張する。延長部が膨張することでエアバッグ本体に乗員が当たった場合に、延長部が車室の側部内面に当接する。
延長部が車室の側部内面に当接することで、カーテン状に展開したエアバッグ本体が車室から外側に押し出されることを防ぐ。
ここで、乗員保護装置のエアバッグ本体で、衝撃力を好適に吸収するためには、乗員に作用する衝撃力を、衝撃力発生の初期段階からエアバッグ本体で良好に吸収することが好ましい。
衝撃力発生の初期段階からエアバッグ本体で衝撃力を良好に吸収するためには、衝撃力発生の初期段階において、エアバッグ本体に乗員が当たった際に、エアバッグ本体が移動しないように、すなわち逃げないように良好に支えておく必要がある。
ところで、特許文献1,2のエアバッグ本体は、ガスを充填することで膨張・展開するので、エアバッグ本体が展開した際にエアバッグ本体の厚さ寸法が増す。
エアバッグ本体の厚さ寸法が増すことで、エアバッグ本体の上側部のうち、車室の側部内面に臨む部位が車室の側部内面に当接する。
このため、特許文献1,2のエアバッグ本体は、上縁部を支点として車室側に振れて下部が車室の側部内面から離れることが考えられる。
エアバッグ本体の下部側が側部内面から離れることで、車室の側部内面とエアバッグ本体の下部側との間に隙間が生じる。
よって、展開したエアバッグ本体に車室側から乗員が当たった場合、エアバッグ本体は上縁部を支点として下部が隙間分だけ車室の側部内面に向けて移動する(逃げる)。
このため、エアバッグ本体が車室の側部内面に当接するまでは、乗員に作用する衝撃力をエアバッグ本体で良好に吸収することが難しい。
また、エアバッグ本体が逃げることで、エアバッグ本体が上縁部を中心にして車室の側部内面に向けてスイング移動して傾斜する。
このため、乗員がエアバッグ本体に当たった際に、エアバッグ本体の下部側が上方向に押し上げられ、エアバッグ本体の高さ方向に対する保護面積(すなわち、側面視における保護面積)が減少しやすくなるという問題がある。
本発明は、乗員に作用する衝撃力を、乗員がエアバッグ本体に当たった当初から良好に吸収することができ、かつ、エアバッグ本体の側面視における保護面積を一層良好に確保することができる車両の乗員保護装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体のルーフに沿わせてエアバッグ本体を折り畳んだ状態で取り付け、このエアバッグ本体にインフレータからガスを充填し、充填したガスでエアバッグ本体を車室の側部内面に沿わせてカーテン状に展開させる車両の乗員保護装置において、前記展開させたエアバッグ本体と前記側部内面との間に、この側部内面側に向けてエアバッグ本体が移動することを規制する移動規制部を介在させたことを特徴とする。
ここで、「エアバッグ本体が移動する」とは、側部内面と展開したエアバッグ本体との間の空間を、エアバッグ本体が、移動規制部で支えられていない状態で側部内面側に向けて移動する(逃げる)ことをいう。
すなわち、エアバッグ本体が、移動規制部で支えられた状態で側部内面側に向けて移動することは含まない。
請求項2において、前記移動規制部は、前記エアバッグ本体に設けられ、前記ガスを充填することで前記側部内面に向けて膨出するように形成されたことを特徴とする。
請求項3は、前記移動規制部を膨出した際に、膨出した移動規制部が前記側部内面のピラーに当接することを特徴とする。
ここで、側部内面には、サイド窓ガラスやピラーが含まれ、これらサイド窓ガラスやピラーに、展開したエアバッグ本体が臨む。
ピラーは、サイド窓ガラスと比較して車室内側に突出している。よって、展開したエアバッグ本体は、ピラーに近い位置に配置される。
そこで、請求項3に係る発明において、移動規制部を側部内面のピラーに当接することで、移動規制部のコンパクト化を図ることにした。
請求項1に係る発明では、展開させたエアバッグ本体と車室の側部内面との間に移動規制部を介在させ、この移動規制部でエアバッグ本体が側部内面側に向けて移動する(逃げる)ことを規制するようにした。
移動規制部でエアバッグ本体の移動を規制することで、エアバッグ本体に乗員が当たった際に、エアバッグ本体を移動規制部で良好に支えることが可能になる。
よって、乗員に作用する衝撃力を、乗員がエアバッグ本体に当たった当初から良好に吸収することができる。
これにより、乗員に作用する最大の衝撃力(すなわち、最大衝撃力)を緩和(減少)させて、エアバッグ本体の保護性能を高めることができる。
加えて、移動規制部でエアバッグ本体の移動を規制することで、エアバッグ本体を略鉛直に支えることができる。
よって、エアバッグ本体で乗員を保護する保護面積を、(高さ方向)側面視において一層良好に確保して、エアバッグ本体38の保護性能を高めることができる。
請求項2に係る発明では、移動規制部をエアバッグ本体に設けた。そして、エアバッグ本体用のガスを利用して移動規制部を側部内面に向けて膨出するようにした。
これにより、移動規制部を膨出させるために新たな膨出手段を備える必要がないので、移動規制部を簡素な構成とすることができる。
さらに、移動規制部をガスで膨出する構成とすることで、ガスを移動規制部に充填しない状態において、移動規制部を、エアバッグ本体と一緒に簡単に折り畳むことができる。
加えて、移動規制部にガスを充填して、移動規制部を側部内面に向けて膨出するようにしたので、移動規制部を、衝撃力を吸収する部位として兼用することができる。
これにより、乗員に作用する衝撃力をより一層良好に吸収することができる。
請求項3に係る発明では、移動規制部を側部内面のピラーに当接するようにした。ピラーは、側部内面のうちエアバッグ本体に近い位置に配置される部位である。よって、ピラーに移動規制部を当接させることで、移動規制部の膨出量を小さく抑えることができる。
これにより、移動規制部のコンパクト化を図ることができ、移動規制部をエアバッグ本体に簡単に取り付けることができる。
加えて、ピラーは窓部と比較して剛性が高いので、変形などの影響を受け難い。よって、車体に大きな衝撃が作用する場合においても、エアバッグ本体の移動を確実に規制して、保護性能をより一層高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は作業者から見た方向に従い、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRで示す。
図1は本発明に係る車両の乗員保護装置(第1実施の形態)を備えた車両を車室側から見た側面図であり、車両の乗員保護装置を展開した状態を示す。
車両10は、車体11内に車室12を備え、車室12の前側に第1列目シート15を備え、第1列目シート15の後方に第2列目シート16を備え、第2列目シート16の後方に第3列目シート17を備え、第1〜第3列目のシート15〜17の上方に車両の乗員保護装置20を備える。
車体11は、前部にフロントピラー22を備え、フロントピラー22の後方にセンターピラー23を備え、センターピラー23の後方にクォータピラー24を備え、クォータピラー24の後方にリヤピラー25を備え、それぞれのピラー22〜25の上端部にルーフサイドレール27を介してルーフ28を備える。
フロントピラー22とセンターピラー23との間に前サイドドア31が設けられている。また、センターピラー23とクォータピラー24との間に後サイドドア32が設けられている。さらに、クォータピラー24とリヤピラー25との間にクォータガラス33が設けられている。
前サイドドア31の上半分には前サイドドアガラス35が設けられ、後サイドドア32の上半分には後サイドドアガラス36が設けられている。
これらの部材、すなわちフロントピラー22、センターピラー23、クォータピラー24、リヤピラー25、前サイドドア31、前サイドドアガラス35、後サイドドア32、後サイドドアガラス36およびクォータガラス33などで車室12の側部内面13を構成する。
ルーフサイドレール27に、車両の乗員保護装置20が取り付けられている。
車両の乗員保護装置20は、ルーフ28に沿わせてエアバッグ本体38が折り畳んだ状態で取り付けられ、このエアバッグ本体38にインフレータ39からガスが充填され、充填したガスでエアバッグ本体38が車室12の側部内面13に沿ってカーテン状に展開するサイドカーテンエアバッグである。
エアバッグ本体38は、上部38aから複数の取付片41…を突出し、突出片41…をルーフサイドレール27にボルト止めし、エアバッグ本体38の前部38bに前ストラップ42を取り付け、前ストラップ42を前止め具43を介してフロントピラー22に取り付け、エアバッグ本体38の後部38cに後ストラップ44を取り付け、後ストラップ44を後止め具45を介してリヤピラー25に取り付けたものである。
エアバッグ本体38は、前部38bが前ストラップ42で保持されるとともに、後部38cが後ストラップ44で保持されている。
よって、エアバッグ本体38が展開した際に、展開したエアバッグ本体38を、車体11の前方向に矢印Aの如く引っ張るとともに、車体11の後方向に矢印Bの如く引っ張った状態を保つ。
このエアバッグ本体38は、折り畳んだ状態において、前部38bをフロントピラー22に沿わせるとともに、後部38cをリヤピラー25に沿わせ、残りの中央部38dをルーフサイドレール27に沿わせた状態で取り付けたものである。
これにより、車両の乗員保護装置20は、第1列目シート15、第2列目シート16および第3列目シート17の上方に位置する。
エアバッグ本体38の上部38aにインナー分岐管47が収納されている。このインナー分岐管47に、ガス供給管48を介してインフレータ39が連通されている。
インフレータ39は、図示しない取付具でルーフサイドレール27やルーフ28に取り付けられている。
インナー分岐管47の前部に布製の前インナー流路51を連通するとともに、インナー分岐管47の後部に布製の後インナー流路52を連通する。
前インナー流路51および後インナー流路52は、エアバッグ本体38の全体にガスを迅速に案内するように筒状に形成されている。
インフレータ39は、車両10の側部に衝撃を受けた場合に、その衝撃に基づいてガスを発生させるものである。
発生したガスは、ガス供給管48およびインナー分岐管47を経て前後のインナー流路51,52に導かれ、前後のインナー流路51,52を経てエアバッグ本体38内に導かれる。
これにより、エアバッグ本体38内にガスが充填され、エアバッグ本体38が車室12の側部内面13に沿って下向きにカーテン状に展開する。
展開したエアバッグ本体38で、それぞれのシート15〜17に着座している乗員を保護する。
車両の乗員保護装置20は、展開させたエアバッグ本体38と側部内面13との間に、フロント移動規制部(移動規制部)55、センター移動規制部(移動規制部)56およびリヤ移動規制部(移動規制部)57がそれぞれ介在されている。
フロント移動規制部55は、展開したエアバッグ本体38の前部38bから所定距離だけ後方の部位に設けられ、展開したエアバッグ本体38が側部内面13側に向けて移動する(逃げる)ことを規制するものである。
このフロント移動規制部55は、センターピラー23の前方に位置し、前サイドドアガラス35に当接するように形成されている。
さらに、このフロント移動規制部55は、第1列目シート15に着座した乗員58の頂部58a(図5参照)の横方向に位置する。
なお、乗員58の頂部58aを、以下、「乗員頂部58a」として説明する。
センター移動規制部56は、フロント移動規制部55から所定距離だけ後方の部位に設けられ、展開したエアバッグ本体38が側部内面13側に向けて移動する(逃げる)ことを規制するものである。
このセンター移動規制部56は、クォータピラー24に臨む位置に配置され、クォータピラー(ピラー)24に当接するように形成されている。
さらに、このセンター移動規制部56は、第2列目シート16に着座した乗員59の頂部59a(図3、図4参照)の後方向に位置する。
なお、乗員59の頂部59aを、以下、「乗員頂部59a」として説明する。
リヤ移動規制部57は、センター移動規制部56から所定距離だけ後方の部位に設けられ、展開したエアバッグ本体38が側部内面13側に向けて移動する(逃げる)ことを規制するものである。
このリヤ移動規制部57は、リヤピラー25の前方に位置し、クォータガラス33に当接するように形成されている。
さらに、このリヤ移動規制部57は、第3列目シート17に着座した、図示しない乗員の頂部(乗員頂部)の横方向に位置する。
つぎに、センター移動規制部56の構成を図2〜図4に基づいて詳しく説明する。
図2は第1実施の形態に係る車両の乗員保護装置のセンター移動規制部を示す斜視図である。
センター移動規制部56は、一例として、エアバッグ本体38と同様の布地をエアバッグ本体38の室外面38eに縫製することで、エアバッグ本体38の外部に設けられたものである。
センター移動規制部56を、エアバッグ本体38と同様の布地で形成することで、センター移動規制部56をエアバッグ本体38と一緒に折り畳むことができる。
このセンター移動規制部56は、エアバッグ本体38の上下端間において、略中央の部位に上側隆起部61を備え、エアバッグ本体38の下部38iに下側隆起部62を備え、上側隆起部61がガイド流路64を介して前インナー流路51に連通されるとともに、上側隆起部61が連通流路65を介して下側隆起部62に連通されている。
センター移動規制部56によれば、インフレータ39でガスを発生させた際に、発生したガスを、ガス供給管48およびインナー分岐管47を経て前インナー流路51に導く。
前インナー流路51に導かれたガスは、殆どの量がエアバッグ本体38の空間49に導かれ、エアバッグ本体38が展開する。
前インナー流路51に導かれた残りのガスが、前インナー流路51を経てガイド流路64に導かれる。ガイド流路64に導かれたガスは、ガイド流路64を経て上側隆起部61に導かれる。
上側隆起部61に導かれたガスの一部が、連通流路65を経て下側隆起部62に導かれる。よって、エアバッグ本体38が展開すると同時に、センター移動規制部56にガスが充填される。
ここで、センター移動規制部56の容積は、エアバッグ本体38と比較して小さい。
これにより、まず、センター移動規制部56(特に上側隆起部61および下側隆起部62)が側部内面13に向けて膨出し、その後に他の領域(エアバッグ本体38)が展開する。
センター移動規制部56をエアバッグ本体38の前に膨出させることで、エアバッグ本体38の展開の際に、センター移動規制部56(特に上側隆起部61および下側隆起部62)を初期段階で確実に所定位置に配置することができる。
ガスで膨出した上側隆起部61は、一例として、平面視で略円形に形成されるとともに略半球状に形成されている。この上側隆起部61は、ガスで膨出した際に、頂部61aがクォータピラー24の室内面24aに当接する。
一方、ガスで膨出した下側隆起部62は、一例として、平面視で略円形に形成されるとともに略円錐台状に形成されている。下側隆起部62は、ガスで膨出した際に、頂部62aがクォータピラー24の室内面24aに当接する。
クォータピラー24の室内面24aに、上側隆起部61の頂部61aおよび下側隆起部62の頂部62aを当接させることで、上側隆起部61および下側隆起部62でエアバッグ本体38が側部内面13側に向けて移動する(逃げる)ことを規制する。
以上説明したように、センター移動規制部56を、上側隆起部61や下側隆起部62などの簡素な構成とすることで、センター移動規制部56のコンパクト化を図ることができる。センター移動規制部56のコンパクト化を図ることで、センター移動規制部56に比較的少量のガスを充填するだけでセンター移動規制部56を膨出することができる。
加えて、センター移動規制部56にガイド流路64を設けることで、上側隆起部61や下側隆起部62にガスを効率よく導くことができる。
このように、センター移動規制部56のコンパクト化を図るとともに、上側隆起部61や下側隆起部62にガスを効率よく導くことで、センター移動規制部56に短い時間でガスを充填することができる。
これにより、センター移動規制部56をエアバッグ本体38の展開と同時に膨出させることができる。
ここで、クォータピラー24の室内面24aは、側部内面13のうちエアバッグ本体38に近い位置に配置される部位である。
よって、クォータピラー24の室内面24aにセンター移動規制部56の上側隆起部61および下側隆起部62を当接させることで、上側隆起部61および下側隆起部62(特に、上側隆起部61)の膨出量を小さく抑えることができる。
これにより、センター移動規制部56のコンパクト化を一層良好に図り、センター移動規制部56をエアバッグ本体38に一層簡単に取り付けることができる。
加えて、クォータピラー24は窓部と比較して剛性が高いので、変形などの影響を受けにくい。よって、車体11に大きな衝撃が作用する場合においても、エアバッグ本体38の移動を確実に規制して、保護性能をより一層高めることができる。
また、センター移動規制部56によれば、センター移動規制部56をエアバッグ本体38用のガスを利用して側部内面13に向けて膨出するようにした。
よって、センター移動規制部56を膨出させるために、新たな膨出手段を備える必要がない。これにより、センター移動規制部56を簡素な構成とすることができる。
さらに、センター移動規制部56をガスで膨出する構成とすることで、センター移動規制部56にガスを充填しない状態において、センター移動規制部56を、エアバッグ本体38と一緒に簡単に折り畳むことができる。
図3は図1の3−3線断面図、図4は図3の4−4線断面図である。
センター移動規制部56は、クォータピラー24に臨む位置に配置され、エアバッグ本体38が展開した際に、上側隆起部61および下側隆起部62が膨出する。
膨出した上側隆起部61は、頂部61aがクォータピラー24の室内面24a上部側に当接する。また、膨出した下側隆起部62は、頂部62aがクォータピラー24の室内面24a中央部に当接する。
このセンター移動規制部56は、第2列目シート16に着座した乗員頂部59a後方向に位置する。
乗員頂部59aは、エアバッグ本体38の室内面38fのうち、センター移動規制部56の前方の部位38g(以下、「前方部位38g」という)に矢印Cの如く当接する。
乗員59の上半身59bは、エアバッグ本体38の室内面38fのうち、センター移動規制部56の前方部位38gに矢印Dの如く当接する。
ここで、展開したエアバッグ本体38は、前部38bが前ストラップ42(図1参照)で矢印Aの如く車体前方に向けて引っ張られるとともに、後部38cが後ストラップ44(図1参照)で矢印Bの如く車体後方に向けて引っ張られている。
よって、展開したエアバッグ本体38は、車体11の前後方向に張設された状態を保つ。
これにより、センター移動規制部56の前方部位38gに、乗員頂部59aが矢印Cの如く当接した際に、エアバッグ本体38の前方部位38gが後サイドドアガラス36側に向けて移動する(逃げる)ことを上側隆起部61および下側隆起部62で規制する。
同様に、センター移動規制部56の前方部位38gに、乗員59の上半身59bが矢印Dの如く当接した際に、エアバッグ本体38の前方部位38gが後サイドドアガラス36側に向けて移動する(逃げる)ことを上側隆起部61および下側隆起部62で規制する。
つぎに、センター移動規制部56の前方に設けたフロント移動規制部55の構成を図5に基づいて説明する。
図5(a)は図1の5a−5a線断面図、図5(b)は図5(a)の5b−5b線断面図である。
フロント移動規制部55は、センター移動規制部56の上側隆起部61に代えて上側隆起部67を備えたもので、その他の構成は第1実施の形態のセンター移動規制部56と同様である。
フロント移動規制部55は、前サイドドアガラス35に臨むように配置されている。
このフロント移動規制部55は、センター移動規制部56と同様に、ガスが充填されると、上側隆起部67や下側隆起部62が側部内面13に向けて膨出する。
膨出した上側隆起部67は、一例として、平面視で略円形に形成されるとともに略半球状に形成されている。この上側隆起部67は、膨出した際に、頂部67aが前サイドドアガラス35の室内面35aに当接する。
一方、膨出した下側隆起部62は、頂部62aが前サイドドア31の室内面31aに当接する。
このフロント移動規制部55は、第1列目シート15に着座した乗員頂部58aや乗員58の上半身58bの横方向(車体幅方向)に位置する。
よって、車両の側面に衝撃が作用した場合に、エアバッグ本体38の室内面38fのうち、フロント移動規制部55に重なる部位38hに、乗員頂部58aが矢印Eの如く当たるとともに、乗員58の上半身58bが矢印Fの如く当たる。
これにより、乗員頂部58aが矢印Eの如く部位38hに当接した際に、エアバッグ本体38の部位38hが前サイドドアガラス35側に向けて移動する(逃げる)ことを上側隆起部67および下側隆起部62で規制する。
同様に、乗員58の上半身58bが矢印Fの如く部位38hに当接した際に、エアバッグ本体38の部位38hが前サイドドアガラス35側に向けて移動する(逃げる)ことを上側隆起部67および下側隆起部62で規制する。
なお、リヤ移動規制部57は、フロント移動規制部55と同様に形成されたものであり、フロント移動規制部55でリヤ移動規制部57の説明を兼ねる。
フロント移動規制部55およびリヤ移動規制部57は、センター移動規制部56と同様に布地で形成することで、これらのフロント移動規制部55およびリヤ移動規制部57をエアバッグ本体38と一緒に折り畳むことができる。
つぎに、図6〜図7に基づいて車両の乗員保護装置20の作用を説明する。なお、フロント移動規制部55、センター移動規制部56およびリヤ移動規制部57の作用は同様であり、理解を容易にするために、センター移動規制部56を代表例として説明する。
図6は第1実施の形態に係る車両の乗員保護装置に乗員頂部が当たる状態を説明する図である。
車両10の側面に衝撃が作用した場合に、インフレータ39からエアバッグ本体38およびセンター移動規制部56にガスを充填する。
ガスを充填することで、エアバッグ本体38が展開するとともに、センター移動規制部56の上側隆起部61および下側隆起部62(図7(b)参照)が側部内面13に向けて膨出する。
上側隆起部61の頂部61aおよび下側隆起部62の頂部62aが、クォータピラー24の室内面24aにそれぞれ当接する。
展開したエアバッグ本体38の前部38bを前ストラップ42(図1参照)で車体11の前方向に矢印Aの如く引っ張る。同時に、展開したエアバッグ本体38の後部38cを後ストラップ44(図1参照)で車体11の後方向に矢印Bの如く引っ張る。
よって、展開したエアバッグ本体38は、車体11の前後方向に張設された状態を保つ。
乗員頂部59a(図3参照)がエアバッグ本体38の室内面38f(具体的には、前方部位38g)に向けて矢印の如く移動する。
移動した乗員頂部59aが、エアバッグ本体38の前方部位38gに当たる。
図7(a),(b)は第1実施の形態に係る車両の乗員保護装置で乗員頂部に作用する衝撃力を吸収する状態を説明する図である。
(a)において、乗員頂部59a(図3参照)がエアバッグ本体38の前方部位38gに当たることにより、前方部位38gに衝撃力Gが矢印の如くかかる。
ここで、上側隆起部61の頂部61aおよび下側隆起部62の頂部62aは、クォータピラー24の室内面24aにそれぞれ当接している。
加えて、展開したエアバッグ本体38は、車体11の前後方向(矢印A方向および矢印B方向)に張設された状態に保たれている。
よって、前方部位38gに衝撃力Gがかかった際に、エアバッグ本体38が側部内面13側に向けて移動する(逃げる)ことを規制する。
エアバッグ本体38の移動(逃げ)を規制することで、前方部位38gに衝撃力Gがかかった際に、乗員頂部59aに作用する衝撃力Gを、乗員頂部59aがエアバッグ本体38の前方部位38gに当たった当初から良好に吸収することができる。
これにより、乗員頂部59aに作用する衝撃エネルギーEを、乗員頂部59aがエアバッグ本体38の前方部位38gに当たった当初から良好に吸収することができる。
したがって、乗員頂部59aに作用する最大の衝撃力(以下、「最大衝撃力」という)Gmaxを緩和(減少)させて、エアバッグ本体38の保護性能を高めることができる。
(b)において、前方部位38gに衝撃力Gがかかった際に、エアバッグ本体38の側部内面13側への移動を規制することで、エアバッグ本体38を略鉛直に支えることができる。
よって、エアバッグ本体38で乗員59を保護する保護面積を、高さ方向において(側面視において)一層良好に確保して、エアバッグ本体38の保護性能を高めることができる。
さらに、センター移動規制部56にガスを充填して、センター移動規制部56を側部内面13に向けて膨出することで、センター移動規制部56(特に、上側隆起部61および下側隆起部62)を衝撃エネルギーEを吸収する部位として兼用することができる。
よって、乗員頂部59aに作用する衝撃エネルギーEをより一層良好に吸収することができる。
つぎに、図6〜図7で説明した「乗員に作用する衝撃力」を図8のグラフに基づいて詳しく説明する。
図8(a)〜(c)は第1実施の形態に係る車両の乗員保護装置で衝撃力を吸収する際に乗員頂部に作用する最大衝撃力Gについて説明するグラフである。
(a)は図6〜図7で説明した衝撃力の吸収例を実施例として示し、(b)は従来の乗員保護装置で衝撃力を吸収する例を比較例として示したものである。(c)は実施例と比較例とを重ね合わせて示したグラフである。
(a)〜(c)のグラフにおいて、縦軸は乗員頂部59aに作用する衝撃力を示し、横軸は時間を示す。
まず、(a)の実施例について説明する。
グラフA1に示すように、時間T1において乗員頂部59aがエアバッグ本体38に当たる。この状態を図6に示す。
このとき、センター移動規制部56で、エアバッグ本体38が車室の側部内面13側に移動する(逃げる)ことを規制する。
エアバッグ本体38が移動する(逃げる)ことを規制することで、乗員頂部59aに作用する衝撃力Gを、乗員頂部59aがエアバッグ本体38に当たった当初から良好に吸収することができる。
この状態を図7(a)に示す。
時間T2において、乗員頂部59aに作用する衝撃力が最大になる。この衝撃力は、最大衝撃力Gmaxである。
時間T3において、乗員頂部59aに作用する衝撃力が0になり、エアバッグ本体38による衝撃エネルギーEの吸収を完了する。
つぎに、(b)の比較例について説明する。
グラフA2に示すように、時間T1において乗員頂部がエアバッグに当たる。比較例の乗員保護装置はセンター移動規制部56を備えていないので、エアバッグが車室の側部内面側に移動する(逃げる)。
エアバッグが移動する(逃げる)ために、乗員頂部に作用する衝撃力gを、乗員頂部がエアバッグに当たった当初から良好に吸収することは難しい。
時間T4において、エアバッグが車室の側部内面側に当接する。エアバッグの車室の側部内面側への移動(逃げ)がなくなり、乗員頂部に作用する衝撃力gを良好に吸収する。
時間T2において、乗員頂部に作用する衝撃力が最大になる。この衝撃力は、最大衝撃力gmaxである。
時間T3において、乗員頂部に作用する衝撃力が0になり、エアバッグによる衝撃エネルギーEの吸収を完了する。
ついで、(c)において実施例のグラフA1と比較例のグラフA2とを重ね合わせた状態を示す。
グラフA1に示すように、実施例は、エアバッグ本体38の移動(逃げ)を規制することで、乗員頂部59aに作用する衝撃力Gを、乗員頂部59aがエアバッグ本体38に当たった当初から良好に吸収することができる。
一方、グラフA2に示すように、比較例は、エアバッグが移動する(逃げる)ために、乗員頂部に作用する衝撃力gを、乗員頂部がエアバッグに当たった当初から良好に吸収することは難しい。
これにより、時間T1〜時間T4において、実施例は、比較例と比べて衝撃エネルギーの吸収量をE1だけ増やすことができる。
よって、時間T2および時間T2の近傍において、実施例は、比較例と比べて衝撃エネルギーの吸収量をE1だけ減らすことができる。
これにより、実施例は比較例と比べて、乗員頂部59aに作用する最大衝撃力をgmaxからGmaxまで緩和(減少)して、エアバッグ本体38の保護性能を高めることができる。
つぎに、第2〜第4の実施の形態に係る車両の乗員保護装置を図9〜図11に基づいて説明する。なお、第2〜第4実施の形態において、第1実施の形態に係る車両の乗員保護装置20と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図9は本発明に係る車両の乗員保護装置(第2実施の形態)を示す要部断面図である。
第2実施の形態に係る車両の乗員保護装置70は、第1実施の形態のセンター移動規制部56に代えてセンター移動規制部71を設けたもので、その他の構成は第1実施の形態の車両の乗員保護装置20と同様である。
センター移動規制部71は、エアバッグ本体38と同様の布地72をエアバッグ本体38の裏面38jに縫製することで、エアバッグ本体38の一部38kおよび布地72などで形成されたものである。
このセンター移動規制部71にガスを充填して膨出することで、センター移動規制部71の頂部71aが、第1実施の形態のセンター移動規制部56と同様に、クォータピラー24の室内面24a(図3参照)に当接する。
第2実施の形態に係る車両の乗員保護装置70によれば、第1実施の形態に係る車両の乗員保護装置20と同様の効果を得ることができる。
図10は本発明に係る車両の乗員保護装置(第3実施の形態)を示す要部断面図である。
第3実施の形態に係る車両の乗員保護装置80は、第1実施の形態のセンター移動規制部56に代えてセンター移動規制部81を設けたもので、その他の構成は第1実施の形態の車両の乗員保護装置20と同様である。
センター移動規制部81は、エアバッグ本体38の室外面38eの所定部位を立体織りしたもので、第1実施の形態のセンター移動規制部56と同様に、車室12の側部内面13(図3参照)に向けて突出するように形成されている。
ここで、立体織りとは、エアバッグ本体38の室外面38eを織る際に、車室12の側部内面13に向けて突出された状態に織ることをいう。
このセンター移動規制部81の内部空間82は、エアバッグ本体38の空間49に開口している。よって、エアバッグ本体38の空間49にガスを充填する際に、センター移動規制部81の内部空間82にガスを充填して、センター移動規制部81を膨出することができる。
このセンター移動規制部81を膨出することで、センター移動規制部81の頂部81aが、第1実施の形態のセンター移動規制部56と同様に、クォータピラー24の室内面24a(図3参照)に当接する。
第3実施の形態に係る車両の乗員保護装置80によれば、第1実施の形態に係る車両の乗員保護装置20と同様の効果を得ることができる。
図11は本発明に係る車両の乗員保護装置(第4実施の形態)を示す要部断面図である。
第4実施の形態に係る車両の乗員保護装置90は、第1実施の形態のセンター移動規制部56に代えてセンター移動規制部91を設けたもので、その他の構成は第1実施の形態の車両の乗員保護装置20と同様である。
すなわち、第4実施の形態のセンター移動規制部91は、第1実施の形態に係るセンター移動規制部56の上・下側の隆起部61,62(図2参照)をまとめて一つの隆起部92としたものである。
センター移動規制部91によれば、図2に示すインフレータ39でガスを発生した際に、発生したガスを、エアバッグ本体38に導くとともにガイド流路64(図2参照)を経て隆起部92に導く。
これにより、エアバッグ本体38が展開すると同時に、センター移動規制部91にガスが充填され、センター移動規制部91の隆起部92が側部内面13に向けて膨出する。
膨出した隆起部92の頂部92aがクォータピラー24の室内面24aに当接する。
第4実施の形態に係る車両の乗員保護装置90によれば、第1実施の形態に係る車両の乗員保護装置20と同様の効果を得ることができる。
なお、前記第1〜第4の実施の形態では、エアバッグ本体38にセンター移動規制部56を設け、クォータピラー24に向けて膨出させる例について説明したが、これに限らないで、クォータピラー24にセンター移動規制部を設けることも可能である。
クォータピラー24に設けたセンター移動規制部は、車室12内に向けて突出するように形成され、一例として、ウレタン製のパッドが用いられる。
このセンター移動規制部は、エアバッグ本体38が展開した際に、エアバッグ本体38の室外面38eが当接することで、エアバッグ本体38が側部内面13側に向けて移動する(逃げる)ことを規制する。
このセンター移動規制部は、乗員59に作用する衝撃力を吸収する材質や形状に限らない。衝撃力を吸収しない硬質のセンター移動規制部でも、エアバッグ本体38が側部内面13側に向けて移動する(逃げる)ことを規制して、乗員59に作用する衝撃力を、乗員59がエアバッグ本体38に当たった当初から良好に吸収することができる。
また、前記第1〜第4の実施の形態では、フロント移動規制部55、センター移動規制部56およびリヤ移動規制部57の3個の移動規制部を備えた例について説明したが、これに限らないで、センター移動規制部56のみを備えることも可能である。
さらに、前記第1〜第4の実施の形態では、フロント移動規制部55を前サイドドアガラス35に臨む位置に配置した例について説明したが、これに限らないで、フロント移動規制部55をセンターピラー23に臨む位置に配置することも可能である。
これにより、フロント移動規制部55を、センター移動規制部56と同様に、コンパクト化をより一層良好に図ることができる。
加えて、センターピラー23は窓部と比較して剛性が高いので、変形などの影響を受けにくい。よって、車体11に大きな衝撃が作用する場合においても、エアバッグ本体38の移動を確実に規制して、保護性能をより一層高めることができる。
また、前記第1〜第4の実施の形態では、車両の乗員保護装置20を第1列目シート15、第2列目シート16および第3列目シート17の3列シートを備えた車両10に適用した例について説明したが、これに限らないで、第1列目シートおよび第2列目シートの2列シートを備えた車両などや、その他の車両に適用することも可能である。
さらに、前記第1〜第4の実施の形態では、センター移動規制部56の上側隆起部61を、平面視で略円形に形成するとともに略半球状に形成した例について説明したが、上側隆起部61を、平面視で略矩形に形成するとともに略矩形体に形成するなど、その他の形状に形成することも可能である。
また、前記第1〜第4の実施の形態では、センター移動規制部56の下側隆起部62を、平面視で略円形に形成するとともに略円錐台状に形成した例について説明したが、下側隆起部62を、平面視で略矩形に形成するとともに略角錐台状に形成するなど、その他の形状に形成することも可能である。
さらに、前記第1〜第4の実施の形態では、センター移動規制部56の上側隆起部61をガイド流路64を介して前インナー流路51に連通した例について説明したが、これに限らないで、上側隆起部61にガイド流路64を設けないように構成してもよい。
すなわち、上側隆起部61の一部に開口部を形成し、この開口部をエアバッグ本体38の空間49に臨ませることで、空間49を介して上側隆起部61にガスを充填させることも可能である。
また、前記第1〜第4の実施の形態では、フロント移動規制部55の下側隆起部62を前サイドドア31の室内面31aに当接させる構成とした例について説明したが、これに限らないで、下側隆起部62を前サイドドアガラス35に当接させる構成とすることも可能である。
本発明は、車室の側部内面に沿わせてカーテン状に展開する車両の乗員保護装置を備えた車両への適用に好適である。
本発明に係る車両の乗員保護装置(第1実施の形態)を備えた車両を車室側から見た側面図である。 第1実施の形態に係る車両の乗員保護装置のセンター移動規制部を示す斜視図である。 図1の3−3線断面図である。 図3の4−4線断面図である。 図5(a)は図1の5a−5a線断面図、図5(b)は図5(a)の5b−5b線断面図である。 第1実施の形態に係る車両の乗員保護装置に乗員頂部が当たる状態を説明する図である。 第1実施の形態に係る車両の乗員保護装置で乗員頂部に作用する衝撃力を吸収する状態を説明する図である。 第1実施の形態に係る車両の乗員保護装置で衝撃力を吸収する際に乗員頂部に作用する最大衝撃力Gについて説明するグラフである。 本発明に係る車両の乗員保護装置(第2実施の形態)を示す要部断面図である。 本発明に係る車両の乗員保護装置(第3実施の形態)を示す要部断面図である。 本発明に係る車両の乗員保護装置(第4実施の形態)を示す要部断面図である。
符号の説明
10…車両、11…車体、12…車室、13…車室の側部内面、20,70,80,90…車両の乗員保護装置、24…クォータピラー(ピラー)、27…ルーフサイドレール、28…ルーフ、38…エアバッグ、39…インフレータ、55…フロント移動規制部(移動規制部)、56,71,81,91…センター移動規制部(移動規制部)、57…リヤ移動規制部(移動規制部)、58,59…乗員、58a,59a…頂部(乗員頂部)、58b,59b…上半身。

Claims (3)

  1. 車体のルーフに沿わせてエアバッグ本体を折り畳んだ状態で取り付け、このエアバッグ本体にインフレータからガスを充填し、充填したガスでエアバッグ本体を車室の側部内面に沿わせてカーテン状に展開させる車両の乗員保護装置において、
    前記展開させたエアバッグ本体と前記側部内面との間に、この側部内面側に向けてエアバッグ本体が移動することを規制する移動規制部を介在させたことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  2. 前記移動規制部は、前記エアバッグ本体に設けられ、前記ガスを充填することで前記側部内面に向けて膨出するように形成されたことを特徴とする請求項1記載の車両の乗員保護装置。
  3. 前記移動規制部を膨出した際に、膨出した移動規制部が前記側部内面のピラーに当接することを特徴とする請求項2記載の車両の乗員保護装置。
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