JP2007136790A - インプリンティング法による貫通孔構造体の製造方法、およびその製造方法により製造された貫通孔構造体 - Google Patents

インプリンティング法による貫通孔構造体の製造方法、およびその製造方法により製造された貫通孔構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】インプリンティング法を用いる場合にも、被加工材を保持する部材に型の転写パターンを接触させることなく、つまり型の転写パターンを破損させることなく貫通孔構造体を製造する製造方法を提供する。
【解決手段】貫挿部22の先に嵌入部23を有する凸構造24を設けてなる上型25と、凹構造26を設けてなり支持体27で保持する下型28とを用意し、その下型の被加工材形成面29上に、例えば液状材料のスピンコートによりPMMAを形成するなどして、流動状態の被加工材30を形成し、その被加工材中に上型の凸構造を押し込んでその凸構造の貫挿部を同被加工材中に入れて凸構造をその被加工材中に貫通させ、嵌入部を下型の凹構造内にはめ込み、その後、例えば熱可塑性樹脂であるPMMAを用いた場合は冷却することにより、被加工材を固化して後、被加工材中から凸構造を引き出す。
【選択図】図1

Description

この発明は、インクジェット記録装置で使用するインクジェットヘッドにおける複数のノズルを有するノズルプレートなど、微細孔を有する貫通孔構造体、およびインプリンティング法を用いた、その貫通孔構造体の製造方法に関する。
微細構造体の製造方法として、従来の機械加工や光リソグラフィの限界に制限されない分解能を持つナノインプリント法が注目されている。このナノインプリント法について、特許文献1や特許文献2を参照しながら、図7および図8を用いて以下に説明する。
まず、特許文献1に開示されている内容によれば、このナノインプリント法では、まず図7(A)に示すように、表面に、PMMA等のレジスト膜からなる被加工膜1が形成された基板2と、25mm程度以下の微細な凹凸パターン3が格子状に形成された型4を用意する。
次に、図7(B)に示すように、ガラス転移点以上にまで加熱することで軟化した被加工膜1に型4を押し付ける。そして、図7(C)に示すように、ガラス転移点以下になるまで冷却することにより固化した被加工膜1から型4を引き剥がす。このようにして、型4の凹凸パターン3の反転パターンを被加工膜1に形成していた。
他方、特許文献2に開示されている内容によれば、図8(A)に示すように、表面にUV効果樹脂等の光硬化性の物質からなる被加工膜1が形成された基板2と、石英やパイレックス(登録商標)等の光透過性の材料からなり、微細な凹凸パターン3が格子状に形成された型4を用意する。
次に、図8(B)に示すように、被加工膜1に型4を押し付ける。その後、型4を透して光を照射することにより硬化された被加工膜1から、図8(C)に示すように型4を引き剥がす。このようにして、型4の凹凸パターン3の反転パターンを被加工膜1に形成していた。
これらの方法により凹凸パターン3が転写された被加工膜1は、基板2のエッチング用マスクとして使用することができ、また基板2をドライエッチングやウェットエッチングにより除去することにより分離された被加工膜1そのものを微細構造体として使用してもよい。
以上のように、ナノインプリント法では、所望のパターンが形成された型を用意することができれば、いたって簡単なプロセスで微細パターンを複製することができる。この型としては、数nm〜数十nmの解像度を持つ電子ビーム露光技術とエッチング技術により製造したシリコンや石英の型、またはこれらの型をマスタとした金属の型や数十nm〜数μmの解像度を持つリソグラフィ技術、および金属めっき技術により製造した金属の型を使用することができる。
このナノインプリント法を用いて、インクジェット記録装置に用いられるインクジェットヘッドのノズルプレートのような微細孔を有する構造体を製造する方法が開示されている。例えば、特許文献3に記載の発明には、まず図9(A)に示すように、本体5に形成された開口6中にエポキシ樹脂のプラグ7を形成する。
次に、図9(B)に示すように、本体5の上表面およびプラグ7の上表面に支持表面8を付与した後、型9を、その型9の転写パターン9aの先端が支持表面8と接触するまでプラグ7中に押し込む。そして、図9(C)に示すように、型9を引き抜き、支持表面8を除去してノズル孔を有するノズルプレートを得る方法が開示されている。
インプリント法を用いると、射出成形加工に比して転写性に優れ、レーザ加工に比しては円形や矩形に限定されずに加工形状の多様化を図ることができ、レーザ、フォトリソグラフィ、電鋳加工に比しては工程数を削減することができ、機械加工に比してはnmオーダの高分解能を得ることができるなどの利点がある。
米国特許第5,772,905号公報 特開2000−194142号公報 特表2004−520981号公報
しかしながら、従来のインプリンティング法を用いた貫通孔構造体の製造方法では、被加工材を保持する部材に型の転写パターンを接触させる際に、型の転写パターンが破損する危険性が高かった。また、このような保持部材上にある被加工材を貫通させるには、押し退けられる被加工材の逃げ場所がないために、より大きな力で型を押圧する必要があった。
そこで、この発明の第1の目的は、インプリンティング法を用いる場合にも、被加工材を保持する部材に型の転写パターンを接触させることなく、つまり型の転写パターンを破損させることなく貫通孔構造体を製造する製造方法を提供することにある。
この発明の第2の目的は、製造時に、型の転写パターンを破損させることのないインプリンティング法による貫通孔構造体を提供することにある。
このため、この発明の第1の態様は、上述した第1の目的を達成すべく、インプリンティング法による貫通孔構造体を製造するにあたり、
貫挿部の先に嵌入部を有する凸構造を設けてなる上型と、凹構造を設けてなり支持体で保持する下型とを用意し、
その下型の被加工材形成面上に、例えば液状材料のスピンコートによりPMMAを形成するなどして、流動状態の被加工材を形成し、
その被加工材中に上型の凸構造を押し込んでその凸構造の貫挿部を同被加工材中に入れて凸構造をその被加工材中に貫通させ、嵌入部を下型の凹構造内にはめ込み、
その後、例えば熱可塑性樹脂であるPMMAを用いた場合は冷却し、エネルギ線硬化材料を用いた場合はエネルギ線を照射することにより、被加工材を固化して後、被加工材中から凸構造を引き出すものである。
そして、被加工材中から凸構造を引き出して後、下型から被加工材を剥離し、または被加工材中から凸構造を引き出して後、下型に被加工材を接合した状態で下型を支持体から剥離する。
凸構造の先の嵌入部を先細に形成するとよい。また、凸構造の突出長さをt1、凹構造の被加工材形成面からの深さをt2、被加工材の厚さをt3とするとき、
t1<t2+t3
とする。
この発明の第2の態様は、上述した第2の目的を達成すべく、インクジェットヘッド用ノズルプレートなどの貫通孔構造体であって、以上の第1の態様の製造方法により形成してなるものである。
この発明の第1の態様によれば、被加工材中に上型の凸構造を押し込んでその凸構造の貫挿部を同被加工材中に入れて凸構造をその被加工材中に貫通させるとき、嵌入部を下型の凹構造内にはめ込むので、上型の凸構造を支持体に接触させることなく、貫通孔構造体を製造することができ、上型の破損を防止することができる。また、上型の凸構造に対応して下型の凹構造を設けるので、凸構造を被加工材に押し込んだとき、押し出した被加工材を凹構造内に逃がすことができ、押し込み圧力を低減することができる。
被加工材中から凸構造を引き出して後、下型から被加工材を剥離することにより、被加工材のみで構成される貫通孔構造体を得ることができる。他方、被加工材中から凸構造を引き出して後、下型に被加工材を接合した状態で下型を支持体から剥離すると、下型を貫通孔構造体を構成する部材の一部とし、貫通孔構造体を、例えば加工性に優れた被加工材と剛性や耐薬品性に優れた下型のように、多様な材料で構成し、信頼性の高い貫通孔構造体を製造することができるとともに、貫通孔構造体の用途を広げることができる。例えば、DNAチップやバイオチップのフィルタや導通路などを形成して耐薬品性を向上したり、マイクロマシン等のギアやホイールなどのメカパーツを形成して剛性を向上したりすることができる。
凸構造の先の嵌入部を先細に形成すると、より低い押し込み圧で凸構造を被加工材中に押し込むことができ、生産性の向上、歩留りの向上、コストの低減、加工精度の向上を図ることができる。
そして、凸構造の突出長さをt1、凹構造の被加工材形成面からの深さをt2、被加工材の厚さをt3とするとき、[t1]<[t2+t3]とすると、製造時に、上型の凸構造が支持体に接触することを一層確実に防止することができる。
この発明の第2の態様によれば、インクジェットヘッド用ノズルプレートなどの貫通孔構造体であって、以上の第1の態様の製造方法により形成するので、製造時に、上型の破損のおそれがなく、しかも押し込み圧力を低減したインプリンティング法により製造した貫通孔構造体を得ることができ、より低コストで、より生産性がよく、より高信頼性で、より加工精度に優れた、インクジェットヘッド用ノズルプレートなどの貫通孔構造体を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1(A)ないし(E)には、インプリンティング法による貫通孔構造体の製造工程の一例を示す。
まず、図1(A)に示すように、貫挿部22の先に嵌入部23を有する凸構造24を設けてなる上型25と、凹構造26を設けてなり支持体27で保持する下型28とを用意する。
上型25および下型28は、各種金属、各種セラミックスなどの型材料を使用し、フォトリソグラフィ技術、X線リソグラフィ技術、エッチング技術、電鋳技術、機械加工技術などの既知の型加工技術を用い、またはそれらの技術を組み合わせて用いてつくる。この例では、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術により加工したケイ素材料のマスタ型に電鋳を施して製造したニッケル製のものを使用している。
上型25には、下面から下向きに突出して凸構造24を設ける。凸構造24には、例えば、Φ20μm、高さ20μmの貫挿部22と、Φ18μm、高さ5μmの嵌入部23とを形成する。よって、凸構造24の突出長さt1は、25μmとなる。他方、下型28には、上型25の凸構造24に対応して上面である被加工材形成面29に凹構造26を設ける。凹構造26は、嵌入部23より大きいΦ20μmで、被加工材形成面29からの深さt2を10μmとする。この例では、凹構造26を非貫通とするが、下型28に貫通して設けてもよい。
次に、図1(B)に示すように、下型28の被加工材形成面29上に、流動状態の被加工材30を形成する。被加工材30は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エネルギ線硬化樹脂などの樹脂を用いたり、ガラス、金属、半導体基板などを用いたり、インプリンティング法で一般的に使用される材料を使用し、スピンコート法やシートの貼り付けなど、任意の方法、任意の膜厚で形成することができる。この例では、液状材料(東京応化製)のスピンコートにより、例えば厚さt3が20μm程度のPMMAを形成している。そして、熱可塑性であるPMMAをガラス転移点以上の、例えば130℃まで直接または間接的に加熱することにより流動状態としてなる。
それから、図1(C)に示すように、被加工材30中に上型25の凸構造24を押し込んでその凸構造24の貫挿部22を同被加工材30中に入れて凸構造24をその被加工材30中に貫通させ、嵌入部23を下型28の凹構造26内に緩くはめ込む。このとき、上型25の凸構造24と下型28の凹構造26との位置合わせは、例えばガイドポストやガイドブッシュなどのガイド部材を利用したり、アライメントマークを用いたり、既存の位置合わせ方法を用いて行う。
次いで、流動状態にある被加工材30をガラス転移点以下の、例えば80℃まで冷却することにより固化する。そして、固化してから、図1(D)に示すように、離型することにより、被加工材30に表裏を貫通する貫通孔31を形成する。なお、被加工材30に対する上型25の離型を容易とすべく、上型25の表面には、あらかじめ離型剤をコーティングするとよい。
その後、図1(E)に示すように、上型25の凸構造24の形状が転写されて貫通孔31が形成された被加工材30を下型28から剥離し、貫通孔構造体を得る。なお、被加工材30を下型28から剥離して後、研磨、レーザ加工、エッチング加工等の仕上げ加工を行ってもよい。また、被加工材30の剥離を容易とすべく、下型28の表面には、あらかじめ離型剤をコーティングするようにしてもよい。
さて、上述した例では、被加工材30として熱可塑性樹脂であるPMMAを使用したが、この他にも例えば流動状態にあるエネルギ線硬化樹脂などを使用し、被加工材30中に上型25の凸構造24を押し込み後、離型するときにエネルギ線を照射して被加工材30を硬化するようにしてもよい。
以上のようなインプリンティング法による貫通孔構造体の製造方法によれば、被加工材30中に上型25の凸構造24を押し込んでその凸構造24の貫挿部22を同被加工材30中に入れて凸構造24をその被加工材30中に貫通させるとき、嵌入部23を下型28の凹構造26内にはめ込むので、上型25の凸構造24を支持体27に接触させることなく、貫通孔構造体を製造することができ、上型25の破損を防止することができる。また、上型25の凸構造24に対応して下型28の凹構造26を設けるので、凸構造24を被加工材30に押し込んだとき、押し出した被加工材30を凹構造26内に逃がすことができ、押し込み圧力を低減することができる。また、被加工材30中から凸構造24を引き出して後、下型28から被加工材30を剥離することにより、被加工材30のみで構成される貫通孔構造体を得ることができる。
図2(A)ないし(E)には、インプリンティング法による貫通孔構造体の別の製造工程を示す。
図2(A)に示すように、同様に、貫挿部22の先に嵌入部23を有する凸構造24を設けてなる上型25と、凹構造26を設けてなり支持体27で保持する下型28とを用意する。この例では、凹構造26は、図1に示す例と同様に非貫通としてもよいが、下型28を貫通して設けてなる。
上型25には、同じく、下面から下向きに突出して凸構造24を設ける。凸構造24には、Φ18μm、高さ5μmの貫挿部22と、同じΦ18μmで、高さ10μmの嵌入部23とを形成する。よって、凸構造24の突出長さt1は、15μmとなる。他方、下型28には、上型25の凸構造24に対応して上面である被加工材形成面29に凹構造26を設ける。凹構造26は、嵌入部23より大きいΦ20μmで、厚さt2が15μmの下型28を貫通して形成する。
次に、図2(B)に示すように、下型28の被加工材形成面29上に、流動状態の被加工材30を形成する。この例では、液状材料(東京応化製)のスピンコートにより、例えば厚さt3が5μmと比較的薄いPMMAを形成している。それから、図2(C)に示すように、被加工材30中に上型25の凸構造24を押し込んでその凸構造24の貫挿部22を同被加工材30中に入れて凸構造24をその被加工材30中に貫通させ、嵌入部23を下型28の凹構造26内に緩くはめ込む。
次いで、流動状態にある被加工材30をガラス転移点以下の、例えば80℃まで冷却することにより固化する。そして、固化してから、図2(D)に示すように離型する。被加工材30中から凸構造24を引き出して後、図2(E)に示すように下型28に被加工材30を接合した状態で下型28を支持体27から剥離し、被加工材30と下型28とから構成して、表裏を貫通する貫通孔31を有する貫通孔構造体を得る。
このように、被加工材30中から凸構造24を引き出して後、下型28に被加工材30を接合した状態で下型28を支持体27から剥離すると、下型28を、貫通孔構造体を構成する部材の一部とし、貫通孔構造体を、例えば加工性に優れた被加工材30と剛性や耐薬品性に優れた下型28の組み合わせのように、多様な材料で構成し、信頼性の高い貫通孔構造体を製造することができるとともに、貫通孔構造体の用途を広げることができる。例えば、DNAチップやバイオチップのフィルタや導通路などを形成して耐薬品性を向上したり、マイクロマシン等のギアやホイールなどのメカパーツを形成して剛性を向上したりすることができる。
図3(A)および(B)には、以上の製造工程で異なる上型を用いた場合の部分工程を示す。
この図3(A)に示すように、上型25の凸構造24の先の嵌入部23を先端に近づくにつれ細くなるように先細に形成すると、図3(B)に示すように被加工材30中に凸構造24を押し込んで凸構造24を被加工材30中に貫通させ、嵌入部23を下型28の凹構造26内にはめ込むとき、より低い押し込み圧で凸構造24を被加工材30中に押し込むことができ、生産性の向上、歩留りの向上、コストの低減、加工精度の向上を図ることができる。
図4(A)(B)(C)には、それぞれ上型、被加工物を形成した下型、それらの組み合わせ状態の寸法関係を示す。
図4(A)に示すように上型25の凸構造24の突出長さをt1、図4(B)に示すように下型28の凹構造26の被加工材形成面29からの深さをt2、被加工材30の厚さをt3とするとき、
t3<t1<t2+t3
とすると、図4(C)に示すように製造時に、上型25の凸構造24が、被加工材30を完全に貫通する一方、支持体27に接触して上型25を破損するおそれを一層確実に防止することができる。
例えば図1に示すように、上型25の凸構造24の突出長さt1を25μm、下型28の凹構造26の被加工材形成面29からの深さt2を10μm、被加工材30の厚さt3を20μmとし、
t3(20μm)<t1(25μm)<t2(10μm)+t3(20μm)
とする。また図2に示すように、t1を15μm、t2を15μm、t3を5μmとし、
t3(5μm)<t1(15μm)<t2(15μm)+t3(5μm)
とする。
図5(A)ないし(E)には、貫通孔構造体であるインクジェットヘッド用ノズルプレートの製造工程を示す。
同様に、図5(A)に示すように、貫挿部22の先に嵌入部23を有する凸構造24を設けてなる上型25と、被加工材形成面29から下向きに徐々に拡がるテーパ状の凹構造26を設けてなり支持体27で保持する下型28とを用意する。そして、図5(B)に示すように、その下型28の被加工材形成面29上に、流動状態の被加工材30を形成する。被加工材30は、耐インク性、耐薬品性、接着性など、ノズルプレートとして要求される事項を満足し、かつ上型25による塑性加工が可能な材料を用いてつくる。
次に、図5(C)に示すように、その被加工材30中に上型25の凸構造24を押し込んでその凸構造24の貫挿部22を被加工材30中に入れて凸構造24をその被加工材30中に貫通させ、嵌入部23を下型28の凹構造26内に緩くはめ込む。それから、被加工材30を固化して後、図5(D)に示すように被加工材30中から凸構造24を引き出す。その後、図5(E)に示すように、下型28に被加工材30を接合した状態で下型28を支持体27から剥離し、被加工材30と下型28とから構成して、表裏を貫通するノズル孔21を有するインクジェットヘッド用ノズルプレート20を得る。
インプリンティング法により製造した図示インクジェットヘッド用ノズルプレート20は、製造時に、上型28の破損のおそれがなく、しかも押し込み圧力を低減することができ、より低コストで、より生産性がよく、より高信頼性で、より加工精度に優れたものである。
図6には、そのようなノズルプレート20を用いる、インクジェット記録装置のインクジェットヘッドを分解して示す。
図中符号10は、エネルギ発生手段の一例である圧電素子である。11は振動板であり、12は液流路13を有する流路板である。ノズルプレート20は、流路板12に重ね合わせて設けたとき液流路13に連通する複数のノズル孔21を並べて二列にあけてなる。そして、印字時は、圧電素子10に通電して振動板11に振動を発生し、インクが蓄積された液流路13から押し出すことにより、ノズルプレート20のノズル孔21からインク滴を吐出飛翔させ、記録媒体に印字を行う。
(A)ないし(E)は、インプリンティング法による貫通孔構造体の製造工程図である。 (A)ないし(E)は、インプリンティング法による貫通孔構造体の別の製造工程図である。 (A)および(B)は、それらの製造工程で異なる上型を用いた場合の部分工程図である。 (A)(B)(C)は、それぞれ上型、被加工物を形成した下型、それらの組み合わせ状態の寸法関係図である。 (A)ないし(E)は、貫通孔構造体であるインクジェットヘッド用ノズルプレートの製造工程図である。 インクジェット記録装置で用いるインクジェットヘッドを分解して示す概略斜視図である。 (A)ないし(C)は、従来のナノインプリント法を用いた製造工程図である。 (A)ないし(C)は、従来のナノインプリント法を用いた別の製造工程図である。 (A)ないし(C)は、従来の微細孔を有する構造体の製造工程図である。
符号の説明
20 ノズルプレート
21 ノズル孔
22 貫挿部
23 嵌入部
24 凸構造
25 上型
26 凹構造
27 支持体
28 下型
29 被加工材形成面
30 被加工材
31 貫通孔

Claims (7)

  1. 貫挿部の先に嵌入部を有する凸構造を設けてなる上型と、凹構造を設けてなり支持体で保持する下型とを用意し、
    その下型の被加工材形成面上に、流動状態の被加工材を形成し、
    その被加工材中に前記上型の凸構造を押し込んでその凸構造の貫挿部を同被加工材中に入れて前記凸構造をその被加工材中に貫通させ、前記嵌入部を前記下型の凹構造内にはめ込み、
    前記被加工材を固化して後、前記被加工材中から前記凸構造を引き出すことを特徴とする、インプリンティング法による貫通孔構造体の製造方法。
  2. 前記被加工材中から前記凸構造を引き出して後、前記下型から前記被加工材を剥離することを特徴とする、請求項1に記載のインプリンティング法による貫通孔構造体の製造方法。
  3. 前記被加工材中から前記凸構造を引き出して後、前記下型に前記被加工材を接合した状態で前記下型を前記支持体から剥離することを特徴とする、請求項1に記載のインプリンティング法による貫通孔構造体の製造方法。
  4. 前記凸構造の先の嵌入部を先細に形成してなることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1に記載のインプリンティング法による貫通孔構造体の製造方法。
  5. 前記凸構造の突出長さをt1、前記凹構造の前記被加工材形成面からの深さをt2、前記被加工材の厚さをt3とするとき、
    t1<t2+t3
    としてなることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1に記載のインプリンティング法による貫通孔構造体の製造方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1に記載の製造方法により形成してなることを特徴とする、貫通孔構造体。
  7. インクジェットヘッド用ノズルプレートであることを特徴とする、請求項6に記載の貫通孔構造体。
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