JP2007136287A - 発泡ポリスチロールの破砕装置および減容固化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1刃部8と、第1刃部8と隣接するように対向配置される第2刃部8とを備え、第1刃部8および第2刃部9は、互いに逆方向に回転するように設け、第1刃部には、第1刃部8の回転方向に向かうように刃先33が設けられた第1刃31を備え、第2刃部9に、第2刃部9の回転方向と逆方向に向かうように刃先39が設けられた第2刃37を備える。
【選択図】図2
Description
近年、このような使用済み発泡ポリスチロールを、環境保護や省資源化の観点から、投棄に際して減容することや、減容した使用済み発泡ポリスチロールをリサイクルすることが検討されている。また、例えば、上記した減容やリサイクルでは、これらを回収するための回収箱を店頭などに設置して、その回収箱の内側に大型のポリエチレン製の回収袋をセットして、使用者がいつでも回収袋に使用済み発泡ポリスチロールを投棄できるようにしておき、回収袋が、発泡ポリスチロールで一杯となったときには、収納箱からその回収袋を取り外して、リサイクル業者がこれを引き取ることにより、使用済み発泡ポリスチロールを回収するようにしている。
上下方向において同じ位置に配置される1組の回転刃を備える破砕装置において、1組の回転刃に跨って載置されるような大型の発泡ポリスチロールが投入された場合には、1組の回転刃が上下方向において同じ位置に配置されるので、大型の発泡ポリスチロールは、水平方向の姿勢を安定して維持しやすく、1組の回転刃に掻き込まれにくく、破砕することが困難となる場合がある。
この構成によると、第1刃部の第1刃の回転速度が速く、第2刃部の第2刃の回転速度が遅いため、より噛み合わせることができる。そのため、破砕効率の向上を図ることができる。また、上方から投入された大型の発泡ポリスチロールは、回転速度が速い第1刃部によって、水平方向の姿勢をただちに崩し、第1刃部と第2刃部とにより容易に掻き込まれて破砕される。その結果、大型の発泡スチロールを含む発泡スチロールの破砕効率の向上を図ることができる。
この構成によると、発泡ポリスチロールを作業効率よく破砕することができる発泡ポリスチロールの破砕装置を備えているので、発泡ポリスチロールを作業効率よく減容して固化することができる。
請求項2に記載の発明によれば、大型の発泡ポリスチロールを確実に破砕することができる。
請求項3に記載の発明によれば、大型の発泡スチロールを含む発泡スチロールの破砕効率の向上を図ることができる。
破砕部2は、使用済みのトレーや魚箱などの発泡ポリスチロールを破砕して減容するものであり、減容固化装置1の前側において押出機3の上方に設置されている。破砕部2は、図2および図3に示すように、破砕ケーシング19と、破砕ケーシング19内の破砕室12に設けられる第1刃部8、第1刃部8と隣接するように対向配置される第2刃部9、第1固定刃部10および第2固定刃部11とを備えている。
第1刃部8は、破砕部2の右側に配置され、第1ドラム24と、第1ドラム24に設けられる第1刃31と、第1ドラム24の回転軸である、第1刃部8の回転軸としての第1回転軸22と、第1ドラム24および第1回転軸22を回転させる第1モータ20とを備えている。
各第1刃31は、それぞれ第1ドラム24の第1台座板26に、ボルト28、ナット29およびワッシャ30を介して取り付けられている。また、各第1刃31は、第1刃基端部32と、複数(7個)の第1刃遊端部17とを連続して一体的に備えている。
そして、この第1刃部8では、第1モータ20の第1回転軸22への駆動力の入力により、第1ドラム24と第1刃31とを、ともに一方向に回転させている。
第2ドラム25は、破砕室12の前後方向にわたって配置され、第1ドラム24と同一の円筒形状に形成されている。第2ドラム25には、第2ドラム25から径方向に突出する複数(第1台座板26よりも多数:10個)の第2台座板27が軸方向にわたって形成されている。この各第2台座板27は、それぞれ、第2ドラム25の周方向に所定間隔を隔てて配置され、第2刃37を支持している。なお、図3においては、2個の第2台座板27および第2刃37のみを図示している。
第2刃基端部38は、第2台座板27における第2ドラム25の回転方向(他方向:反時計方向)上流側の表面に対向配置され、径方向および軸方向に延びる、第1刃基端部32と同一形状の平面視矩形板状に形成されている。ボルト34は、それぞれ、第2刃基端部38と第2台座板27とを周方向に貫通して、さらに、ナット35およびワッシャ36に螺着することにより、それらを一体的に固定している。
第1台座42は、第1壁13の内側に前後方向に沿って設けられ、台座用ボルト44が、第1壁13を左右方向に貫通して、第1台座42に設けられた図示しない雌ねじに螺着することにより、それらを一体的に固定している。
第1固定刃基端部100は、前後方向に沿って延びる平面視矩形状の平板形状に形成され、ボルト43が、第1固定刃基端部100を上下方向に貫通して、第1台座42に設けられた図示しない雌ねじに螺着することにより、それらを一体的に固定している。
そして、第1固定刃部10では、一方向に回転する第1刃31の各第1刃遊端部17を各第1固定刃遊端部101の間で受け入れることにより、第1刃31と齟齬状に噛合するようにしている。
第2台座47は、第2壁14の内側に前後方向に沿って設けられ、台座用ボルト44が、第2壁14を左右方向に貫通して、第2台座47に設けられた図示しない雌ねじに螺着することにより、それらを一体的に固定している。
第2固定刃基端部102は、第1固定刃基端部100と同一形状で、前後方向に沿って延びる平面視矩形状の平板形状に形成され、ボルト48が、第2固定刃基端部102を上下方向に貫通して、第2台座47に設けられた図示しない雌ねじに螺着することにより、それらを一体的に固定している。
そして、第2固定刃部11では、他方向に回転する第2刃37の各第2刃遊端部18を各第2固定刃遊端部103の間で受け入れることにより、第2刃37と齟齬状に噛合するようにしている。
シリンダ57は、前後方向に沿って配置される筒状部材からなり、そのシリンダ57内に内装される1本のスクリュー58の軸方向一端部(発泡ポリスチロールの搬送方向上流側端部、すなわち、前端部)を、回転可能に軸受支持している。
押出モータ59は、スクリュー58の前端部において、減速装置89を介して、スクリュー58の前端部に連結されている。この押出モータ59は、スクリュー58に駆動力を入力している。
ヒータ64は、シリンダ57の後端部における外周面に、前後方向に沿って複数(3個)のブロックごとに設けられている。
そして、この押出機3では、破砕された発泡ポリスチロールが、ホッパ62に投入され、供給口60を通過して、シリンダ57に供給され、押出モータ59の駆動力に基づくスクリュー58の回転によって、後方に向かって、搬送され、後端部において、ヒータ64により溶融されて、ダイ63によって、圧縮されながら、溶融して連続するシート状に押し出される。
搬送板65は、ダイ63から押し出され、溶融して連続するシート状の発泡ポリスチロールを切断部5に向けて案内するものであって、平面視矩形板状に形成されている。
傘状部材69は、搬送板65の上方に設けられており、吸引ダクト68を介して除臭装置67に接続されている。
また、この除臭装置67では、除臭したエアを使用せず、ブロワ66の吸気口(図示せず)から大気を吸引し、その大気を、吹出ダクト105を介して、吹付部材70から、発泡ポリスチロールに吹き付けることもできる。なお、この場合に、除臭したエアは、ブロワ66の排気口(図示せず)から除臭装置67外に排気される。
切断部5は、図1および図4に示すように、固化部4の後側に配置され、下部ケース117および上部ケース116と、回転刃部71と、固定刃部72とを備えている。
回転刃部71は、図4に示すように、回転軸106と、回転軸106とともに一体的に回転するように支持される枠部材74と、枠部材74に設けられる回転刃107とを備えている。
枠部材74は、回転軸106に設けられ、回転軸106とともに一体的に回転するように設けられている。
そして、この回転刃部71は、図示しない切断モータにより、回転軸106と枠部材74と回転刃107とが一体的に時計方向に向かうように所定回転数で回転する。
固定刃部72は、回転刃部71の前側に対向配置され、固定刃台座114と、固定刃台座114に支持される固定刃115とを備えている。
固定刃115は、固定刃台座114の上側に固定され、左右方向に長く延びる平面視略矩形平板状に形成されている。また、固定刃115には、その後端縁に、刃先118が設けられており、回転する回転刃107と対向配置されている。
排出部6は、図1に示すように、切断部5の後側に配置され、ベルトコンベア88と、フレコン受け台91とを備えている。
フレコン受け台91は、ベルトコンベア88の後端部の下側に配置され、その内側にフレコン(フレキシブルコンテナ)90をセットできるように、設けられている。
そして、この排出部6では、切断部5の下部ケース117の下部に落下する、切断された発泡ポリスチロールを、ベルトコンベア88の前端部で受け、その発泡ポリスチロールを後端部に向かって搬送して、ベルトコンベア88の後端部から、フレコン受け台91のフレコン90に落下させて排出するようにしている。
まず、回収袋に入った多数の食品トレーおよび魚箱を破砕部2により同時に破砕する(破砕工程)。
一方、大型の魚箱は、投入直後は、第1刃部8の第1ドラム24と第2刃部9の第2ドラム25とに跨って載置され、第1刃部8の第1刃遊端部17と第2刃部9の第2刃遊端部18とによって掻き込まれないが、第1ドラム24から第2ドラム25に向かって下方へ傾斜して載置されるので、その姿勢が不安定となって、第1刃部8の第1刃遊端部17と第2刃部9の第2刃遊端部18とによって、ただちに掻き込まれて破砕される。
破砕部2により破砕された食品トレーおよび魚箱は、まず、ホッパ62に投入され、次いで、供給口60を通過して、シリンダ57に供給され、スクリュー58の回転によって、後方に向かって、搬送する。次いで、スクリュー58の後端部において、ヒータ64により溶融されて、ダイ63によって、圧縮されながら、溶融して前後方向に連続するシート状に押し出される。
発泡ポリスチロールを、表面が皮膜を形成し、その内部がゲルを形成するように、冷却するには、上記したように固化部4の搬送板65上において、溶融され、前後方向に連続する発泡ポリスチロールを切断部5に向けて案内しながら、溶融する発泡ポリスチロールの臭気を傘状部材69によって吸引して、上部ケース116の吹付部材70から、除臭後の臭気(エア)、大気および混合エアのいずれかを吹き付けて、冷却する。溶融する発泡ポリスチロールの臭気の吸引は、ブロワ66の吸引により、傘状部材69から吸引することができ、このブロワ66の吸引において、吸引された臭気は、触媒フィルタ94により、除臭される。
また、大気を吹き付ける場合には、ブロワ66の図示しない吸気口から大気を吸引し、次いで、その大気を、溶融する発泡ポリスチロールに吹き付ける。なお、除臭後のエアは、吹付に使用せず、除臭装置67の排気口から除臭装置67外に排気する。
この冷却工程における発泡ポリスチロールにおいて、表面に形成される皮膜は、吹付に基づく冷却により、溶融した発泡ポリスチロールの表面のみが固化した形態(表面スキン層)であり、また、内部に形成されるゲルは、吹付に基づく冷却により、溶融した発泡ポリスチロールの内部の流動性が低下した形態である。
その表面が皮膜を形成し、その内部がゲルを形成する発泡ポリスチロールを、自動的に、所望の大きさに切断するには、図4に示すように、回転する回転刃部71の回転刃107と固定刃部72の固定刃115とにより、上記した形態の発泡ポリスチロールを切断する。切断は、例えば、前後方向に連続する発泡ポリスチロールを、回転刃部71により、その回転刃部71の回転刃107の所定回転数に基づいて、一定間隔ごとに切断して、ほぼ同じ大きさの発泡ポリスチロールの塊状物にする。
そして、この減容固化方法によれば、切断工程において、その表面が皮膜を形成し、その内部がゲルを形成する発泡ポリスチロールを切断する。この切断では、皮膜を形成する表面が硬くなっているため、発泡ポリスチロールの表面において切断しやすく、また、内部に形成されるゲルに、回転刃部71の回転刃107と固定刃部72の固定刃115との剪断力が作用しても、保形性を維持することができる。そのため、剪断力を発泡ポリスチロールの内部に形成されるゲルに確実に付与することができる。その結果、発泡ポリスチロールが回転刃部71の回転刃107と固定刃部72の固定刃115とに付着しにくく、かつ、発泡ポリスチロールを確実に切断することができる。また、その表面が皮膜を形成し、その内部がゲルを形成する発泡ポリスチロールを、自動的に、所望の大きさに切断するので、ノコギリを備えた手動の装置などにより切断する従来の方法に比べて、作業効率の向上を図ることができる。さらに、冷却工程において、ブロワ66により吹付部材70からエアを吹き付けて、発泡ポリスチロールを、その表面が皮膜を形成し、その内部がゲルを形成するように冷却するのみであるので、水を用いて冷却し、その後、水から回収せずとも、簡単に冷却することができる。そのため、作業効率の向上を図ることができる。その結果、確実に切断することができながら、作業効率の向上を図ることができる。
また、この減容固化方法によれば、発泡ポリスチロールの臭気を、ブロワ66により吸引するので、作業環境の向上を図ることができる。また、除臭後のエアまたは混合エアを吹き付ける場合には、ブロワ66により傘状部材69から吸引したエア(臭気)を、触媒フィルタ94を用いた除臭の後に、そのまま、または、大気と混合して、吹付部材70から吹き付けるので、吸引したエアを効率的に活用することができる。そのため、減容固化装置1の装置構成を簡単にすることができる。その結果、作業環境の向上を図りつつ、減容固化装置1の装置構成を簡単にすることができる。
2 破砕部
3 押出機
4 固化部
8 第1刃部
9 第2刃部
22 第1回転軸
23 第2回転軸
33 刃先(第1刃部)
39 刃先(第2刃部)
Claims (4)
- 第1刃部と、前記第1刃部と隣接するように対向配置される第2刃部とを備え、
前記第1刃部および前記第2刃部は、互いに逆方向に回転するように設けられ、
前記第1刃部は、前記第1刃部の回転方向に向かうように刃先が設けられた第1刃を備え、
前記第2刃部は、前記第2刃部の回転方向と逆方向に向かうように刃先が設けられた第2刃を備えていることを特徴とする、発泡ポリスチロールの破砕装置。 - 前記第1刃部の回転軸と前記第2刃部の回転軸とは、ともに水平方向に並列して配置されており、
前記第1刃部の回転軸は、前記第2刃部の回転軸に対して、上方に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の発泡ポリスチロールの破砕装置。 - 前記第1刃部の回転速度が、前記第2刃部の回転速度よりも速いことを特徴とする、請求項1または2に記載の発泡ポリスチロールの破砕装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の発泡ポリスチロールの破砕装置と、前記破砕装置により破砕された発泡ポリスチロールを溶融する溶融手段と、前記溶融手段により溶融された発泡ポリスチロールを固化する固化手段とを備えていることを特徴とする、発泡ポリスチロールの減容固化装置。
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CN102389854A (zh) * | 2011-11-30 | 2012-03-28 | 江苏河海给排水成套设备有限公司 | 固体垃圾粉碎机 |
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