JP2007136239A - 薬剤カセッター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 薬剤分配装置を構成する支持台に着脱自在で、且つ収容された錠剤等の薬剤を所定数ずつ排出する回転自在な分配ローターが設けられてなる薬剤カセッターであって、カセッター本体には、カセッター本体を支持台から取外した際に分配ローターの周壁を係止し、且つカセッター本体を支持台に装着した際に分配ローターの係止を解除する係止手段が設けられ、分配ローターの周壁には、薬剤を整列させる複数の薬剤整列路が設けられ、係止手段は、薬剤排出位置にある薬剤整列路の既に薬剤が排出されて空になった部位に嵌入しうる係止部を具備している。
【選択図】 図5
Description
かかる係止部材43によれば、従属ギヤ41の歯41a と歯41a の間(歯溝41b )に係止山部43a が嵌合することとなるから従属ギヤ41はしっかり係止されて回転することはなく、従って、薬剤カセッター40を取外した状態では分配ローター44が回転しないから薬剤の不用意な排出を防止する有効な手段と考えられる。
例えば、分配ローター44の薬剤整列路45の数が従属ギヤ41の歯41a の数の約2倍であれば、上記歯41a から歯溝41b に従属ギヤ41が回転すると、分配ローター44にあっては、取外し時に排出孔46に位置する薬剤整列路45' (既に薬剤が排出されて空になった部位、換言すると排出済の薬剤整列路45' )が移動し、排出孔46にその隣の薬剤整列路45" が位置することになって薬剤が排出されることとなる。
かかる係止手段であれば、回転すると薬剤が排出される分配ローター11を係止するものであるため、回転を阻止する手段として直接的であり、又、例えば、分配ローターの従属ギヤを係止するとした場合に考えられる、従属ギヤの歯と係止部材とが干渉し且つ取外し後に分配ローターが僅かに回転するという虞れもなく、確実に分配ローター11を係止することができるのである。
ここで、薬剤排出位置とは、分配ローター11に設けられた複数の薬剤整列路16のうちで、既に薬剤が排出されて空になった部位をいう。
尚、薬剤排出位置にある薬剤整列路16は、既に薬剤が排出されているので薬剤が存在することはなく空の状態であるから、係止具本体22は確実に嵌入できることとなる。
さらに、薬剤排出位置にある薬剤整列路に係止手段たる係止部を嵌入する構成であれば、係止部によって薬剤の排出口を塞ぐことになるから、最も効果的に薬剤の不用意な排出を防止することができる。
本実施形態における薬剤分配装置は、図1及び図2に示すように、円柱形の躯体1 から放射状に多数多段に突設された扇状の支持台2,…と、該支持台2 に着脱自在で、且つ内部に錠剤、カプセル等の薬剤を収容可能なカセッター本体3 とから構成されている。
かかる駆動軸7 は、回転モーターに双方向に相対回転不能に連結され、一方、主動ギヤ8 は、駆動軸5 に一方向(図2に示すX方向)のみに相対回転不能で、且つ反対方向(図2に示すY方向)に相対回転自在に連結されている。
尚、駆動軸7 と主動ギヤ8 との間には、ワンウェイクラッチが採用され、位置方向のみに回転不能に連結されている。
分配ローター11は、カセッター本体3 の前後方向の中心線上に設けられた回転軸12の上端に一体的に設けられ、該回転軸12の下端は、薬剤収納部10の底面10aより下方に突出されており、該回転軸12の下端には、従属ギヤ14が固定されている。
尚、分配ローター11と回転軸12及び回転軸12と従属ギヤ14は、何れも双方向に相対回転不能である。
また、上記カセッター本体3 の円筒状の分配ローター11の周壁11a には、薬剤が個々に整列しうる凹状の薬剤整列路16が所定間隔を置いて形成されている。
かかる分配ローター11が回転すると薬剤収納部10内に収容された薬剤は薬剤整列路16に整列し、且つ該薬剤整列路16が排出孔17の上方に位置した際、仕切板18により区画された最下段の薬剤が排出され薬剤通過孔5 に落下する。
さらに、係止具本体22は、軸部21に挿嵌されたバネ等の付勢体25によって、その係止部23が薬剤整列路16に嵌入する方向に付勢されている。
一方、カセッター本体3 を支持台2 に装着する時には、躯体1 に係止具本体22の作用部24が押圧され、係止具本体22は付勢体25の付勢力に抗して軸部21を中心として回動し、その係止部23が薬剤整列路16から離反することとなるから分配ローター11の係止が解除される。
これによって従属ギヤと分配ローターの薬剤整列路の数の関係によって不用意に薬剤を排出させる虞れも解消され、従って、薬剤カセッターの分配ローターのみを交換した場合であっても確実に薬剤の不用意な排出を防止できる。
従って、例えば、装置停止時に分配ローター11が僅かに回転し過ぎていて薬剤排出位置B から僅かに位置ズレしている状態であっても、その突起の先端が位置ズレした薬剤整列路16に嵌入し、且つ突起の斜辺部23a が分配ローター11の周壁11a を構成する凸条面32の隅部32(図4参照)を押圧することとなるので、分配ローター11が僅かに戻されて係止部23が薬剤整列路16に嵌入し分配ローター11を係止することができるという利点がある。
加えて、薬剤排出位置B は、薬剤整列路16が排出孔17に連通する位置で、カセッター本体3 から支持台2 へ薬剤が排出される出口の部分であるから、その部分に係止部23を嵌入することは薬剤の出口を直接塞ぐことになるので、薬剤を排出させない手段として非常に効果的である。
従って、カセッター本体3 を支持台2 に装着した時に、ギヤ同士の噛み合わせの不備(歯同士の干渉)が生じず、更には、従属ギヤ14は回転しないので、装着時に分配ローター11が回転しないので薬剤を不用意に排出させることはない。
また、係止具本体22は、必ずしも薬剤排出位置B にて薬剤整列路16を係止する構成に限定されるものではない。
要は、カセッター本体3 を支持台2 から取外した際に分配ローター11の周壁11a を係止し、且つカセッター本体3 を支持台2 に装着した際に前記分配ローター11の係止を解除する係止手段であればその具体的な構成は問わない。
勿論両ギヤが一方向に回転可能に連結されていてもよく、又、他のギヤを介在させて何れかのギヤが一方向に回転可能な構成であってもよい。
11…分配ローター 11a …周壁 14…従属ギヤ
16…薬剤整列路 23…係止部 B …薬剤排出位置
Claims (2)
- 薬剤分配装置を構成する支持台(2)に着脱自在で、且つ収容された錠剤等の薬剤を所定数ずつ排出する回転自在な分配ローター(11)が設けられてなる薬剤カセッターであって、カセッター本体(3)には、該カセッター本体(3)を前記支持台(2)から取外した際に分配ローター(11)の周壁(11a)を係止し、且つカセッター本体(3)を支持台(2)に装着した際に前記分配ローター(11)の係止を解除する係止手段が設けられ、
前記分配ローター(11)の周壁(11a)には、薬剤を整列させる複数の薬剤整列路(16)が設けられ、前記係止手段は、薬剤排出位置(B)にある薬剤整列路(16)の既に薬剤が排出されて空になった部位に嵌入しうる係止部(23)を具備していることを特徴とする薬剤カセッター。 - 係止手段は薬剤収納部(10)の底面(10a)から突設された軸部(21)に回転自在に軸支された平面視略への字形状の係止具本体(22)からなり、係止部(23)は係止具本体(22)の一端側に形成され、係止具本体(22)の他端側にはカセッター本体(3)を支持台(2)に装着した際に躯体(1)に押圧されて係止部(23)を薬剤整列路(16)から離反させる作用部(24)が形成され、係止具本体(22)の係止部(23)を薬剤整列路(16)に嵌入する方向に付勢する付勢体(25)が設けられ、カセッター本体(3)を支持台(2)から引き出すと付勢体(25)の付勢によって薬剤整列路(16)に係止具本体(22)の係止部(23)が嵌入するよう構成され、カセッター本体(3)を支持台(2)に装着する時には、躯体(1)に係止具本体(22)の作用部(24)が押圧され、係止具本体(24)は付勢体(25)の付勢力に抗して軸部(21)を中心として回動し、その係止部(23)が薬剤整列路(16)から離反するよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の薬剤カセッター。
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