JP2007135937A - 簡易入浴装置のシール構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】身体障害者及び被介護者等のための簡易入浴装置において、極めて簡単な構成によって、漏れ湯を防ぐこと。
【解決手段】浴槽本体部A1と浴槽開閉部A2とからなる浴槽体Aを備えた簡易入浴機において、前記浴槽本体部A1の本体接合面部5は下端が外方に突出する急傾斜面とすること。該本体接合面部5にはパッキン材9装着されること。該パッキン材9の外側且つ下方に位置するようにして排水口6が形成されると共に、該排水口6に案内する排水溝7が前記パッキン材9の外周側に形成されること。
【選択図】図1
【解決手段】浴槽本体部A1と浴槽開閉部A2とからなる浴槽体Aを備えた簡易入浴機において、前記浴槽本体部A1の本体接合面部5は下端が外方に突出する急傾斜面とすること。該本体接合面部5にはパッキン材9装着されること。該パッキン材9の外側且つ下方に位置するようにして排水口6が形成されると共に、該排水口6に案内する排水溝7が前記パッキン材9の外周側に形成されること。
【選択図】図1
Description
本発明は、身体障害者及び被介護者等のための簡易入浴装置のシール構造に関する。
従来、身障者、老人等の被介護者のための介護専用の入浴設備として、種々の簡易浴槽が存在している。この種の浴槽の主なものとして、特許文献1乃至3に開示されているように、身障者、被介護者等の入浴者が槽内に入りやすくするために、浴槽に横扉を設けて、出入りが容易にできるようにしたものが存在している。
そして、浴槽に湯を入れる前に入浴者が扉を開いて、その出入り口から浴槽に入り、扉を閉じてから湯を入れるものである。この種の介護専用の浴槽で特に重要なことは、浴槽に設けた扉の水密構造である。すなわち、扉から湯が如何に漏れないようにすることができるかによって、この種の浴槽の性能の良否が決定されるものである。
特開平7−265371号
特開2002−336325
特開2003−190244
特許文献1乃至3は、浴槽に扉が具備されたものである。まず、特許文献1(特開平7−265371号)では、ケース内の可撓管に空気、液体が流入し、その圧力によって可撓管が膨張し、可撓管によってシール材が抑圧されてケースから突き出し浴槽と扉を密閉させるものである。
しかし、この特許文献1における扉のシール構造では、密閉のための可撓管、可撓管を膨張収縮させるための供給機、導管等が設置され、さらにこれらを制御するための制御装置(シール解除スイッチ等)等が必要であり、このようなシール機構を構成するための部品が多くなり、且つ高価なものも含まれ、その結果、構成が複雑となり、しかもコスト高となるものである。
さらに、前記可撓管は、入浴時ごとに膨張を繰り返すことになるため、可撓管には、疲労が溜まり易く、使用寿命が短くなることも十分にあり得る。よって、メインテナンス及び部品交換には特に注意を払わなくてはならず、維持費がかかることになる。或は、このような条件の下で可撓管の使用寿命を長くしようとすれば、当然高性能な材質を使用しなくてはならず、これによって、さらにまた高価格なものとなるおそれが十分にある。
特許文献2(特開2002−336325)では、ドアと浴槽の両方にU字型のパッキンを設け、ドアをしめることでパッキン同士が密着し、お湯の漏れを防ぐ構造である。しかし、パッキンの密着度合いは環境の湿度、温度によって異なり、密着が満足でない場合もあり、そのために湯の漏れるおそれがある。また、パッキンの水分,温度による劣化および経年劣化等でパッキンの弾力性が無くなった場合に漏れる可能性がある。さらに湯が漏れた場合、浴槽の湯が浴槽周辺を濡らしたり、また、浴槽内の湯が減り、満足な入浴感が得ることができないおそれがある。
また、特許文献3(特開2003−190244)では、扉側にパッキング材が備わっているもので、前記特許文献2と同様の理由によってパッキング材から湯の漏れるおそれがある。すなわち、上記特許文献1乃至3による扉(ドア)の水密(シール)構造は、いずれも湯が漏れる可能性を有している。本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的)は、身障者、老人等の被介護者のための介護専用入浴設備において、極めて簡単な構成によって、漏れ湯を防ぎ、ひいては低価格にて提供することを実現することである。
請求項1の発明は、浴槽本体部と浴槽開閉部とからなる浴槽体を備えた簡易入浴機において、前記浴槽本体部の本体接合面部は下端が外方に突出する急傾斜面とし、該本体接合面部にはパッキン材が装着され、該パッキン材の外側且つ下方に位置するようにして排水口が形成されると共に、該排水口に案内する排水溝が前記パッキン材の外周側に形成されてなる簡易入浴装置のシール構造としたことにより、上記課題を解決した。
次に、請求項2の発明は、前述の構成において、前記浴槽開閉部は前記浴槽本体部に対して開閉自在となるように枢支連結されてなる簡易入浴装置のシール構造としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明は、前述の構成において、前記浴槽開閉部は前記浴槽本体部に対して分離自在としてなる簡易入浴装置のシール構造としたことにより、上記課題を解決した。
次に、請求項4の発明は、前述の構成において、前記排水溝は、幅方向両側の縦方向排水溝部と下方の下部排水溝部とからなり、前記縦方向排水溝部と下部排水溝部によって前記浴槽本体部の本体接合面部の全周に沿って形成されてなる簡易入浴装置のシール構造としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明は、前述の構成において、前記排水口は、前記排水溝の下部排水溝部内に配置されてなる簡易入浴装置のシール構造としたことにより、上記課題を解決した。
次に、請求項6の発明は、前述の構成において、前記排水溝の下部排水溝部は、前記排水口が設けられている位置が最低位置となるように形成されてなる簡易入浴装置のシール構造としたことにより、上記課題を解決した。請求項7の発明は、前述の構成において、前記浴槽本体部には、前記浴槽開閉部を閉じた状態で該浴槽開閉部の外周縁箇所を抱囲するエプロン部が形成されてなる簡易入浴装置のシール構造としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明は、浴槽本体部とこの浴槽本体部に開閉自在に設けた浴槽開閉部とからなる浴槽体において、前記浴槽本体部の本体接合面部に、パッキン材が装着され、その本体接合面部の下方且つパッキン材の外側に排水口が設けられると共に前記パッキン材の外周部に排水溝が設けられた構成である。
よって、前記本体接合面部に装着されたパッキン材が長期に亘る使用等にて劣化したり、または、前記浴槽本体部と浴槽開閉部を閉じた状態における水密性が低下(閉付け不足)して、たとえ浴槽体内の湯がパッキン材から漏れ出したとしても、その漏れ湯は前記排水溝に流入し、該排水溝が漏れ湯を排水口に案内して、漏れ湯を適正に排出することができるものである。
そのために、浴槽体の外部に湯が漏れだすことを防止することができる。しかも、その排水構造は、排水口と排水溝が形成されるのみの極めて簡易な構造であり、しかも信頼性の高い防水機能を得ることができる。しかも、前記浴槽本体部の本体接合面部は、その下端が外方に突出する急傾斜面としているので、前記パッキン材から漏れた湯は、その急傾斜面を触れながら流下してゆくので、前記排水溝への流入を確実にすることができ、漏れ湯が排水溝を越えて浴槽体外部に漏れ出すことを防止できるものである。
次に、請求項2の発明によって、前記浴槽開閉部は前記浴槽本体部に対して開閉自在となるように枢支連結されているので、前記浴槽開閉部は入浴者及び介護人において扉の感覚で開閉することができ、装置の扱いが簡単にできる。次に、請求項3の発明によって、浴槽開閉部は、浴槽本体部に対して分離したものにできるので、浴槽本体部及び浴槽本体部をそれぞれ別々にして手入れしたり、清掃することができ、維持管理を容易にすることができる。
請求項4の発明は、前述の構成において、前記排水溝は、幅方向両側の縦方向排水溝部と下方の下部排水溝部とからなり、前記縦方向排水溝部と下部排水溝部によって前記浴槽本体部の本体接合面部の全周に沿って形成された構成としているので、浴槽本体部と浴槽開閉部を閉じた状態において、パッキン材のいずれの箇所から漏れた湯であっても、その漏れ湯を排水溝が確実に受けて、該排水溝の下方に流れてゆき、そのまま排水口から適正に排水される。これによって、より一層確実なる防水性を得ることができる。
次に、請求項5の発明によって、前記排水口は、前記排水溝の下部排水溝部内に配置されることにより、排水溝の両縦方向排水溝部内に流入した漏れ湯は、下部排水溝部から排水口により一層確実に案内されるものであり、極めて高い確実性を有する防水性を得ることができるものである。請求項6の発明によって、前記排水溝の下部排水溝部は、前記排水口が設けられている位置が最低位置となるように形成されることにより、前記下部排水溝部に案内された漏れ湯は、排水口に向って集中し易くなり、排水機能をより一層,高めることができる。
また、請求項7の発明によって、前記浴槽本体部には、前記浴槽開閉部を閉じた状態で該浴槽開閉部の外周縁箇所を抱囲するエプロン部が形成されることにより、入浴を終え、浴槽体から湯を抜いた後、浴槽開閉部を浴槽本体部から開いたときに、残る湯滴を前記エプロン部で受止めることができる。さらに、前記排水口をエプロン部の底部位置に形成することで、湯滴は排出口に伝えられ、排水させることができ、周囲を濡らすことなく入浴後の掃除を楽にすることができるものである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の構成は、主に浴槽本体部A1と浴槽開閉部A2とから構成され、その浴槽本体部A1と浴槽開閉部A2とで浴槽体Aが構成される〔図1(A),図3,図7等参照〕。その浴槽本体部A1には、浴槽空隙部1が形成されている。該浴槽空隙部1は、浴槽開閉部A2と共に浴槽内部を構成する。
前記浴槽本体部A1の形状は、図1(A),図7等に示すように、略立方体又は略直方体等で且つ開口が形成されて略半開き又は半割り形状としたものであり、カプセル或は繭形等の筐体形状に形成されたものである。前記半開き部分を構成する開口部は、隣接する2面が連続する状態に形成されたものである。その2つの開口は、前記筐体状の浴槽本体部A1の正面及び上面に位置して、前記浴槽空隙部1と連通している。
そして、前記浴槽本体部A1の上方に位置する開口部が上面開口部2となり、正面側に位置する開口部が出入り口部3となる。前記上面開口部2は、浴槽体Aに注いだ湯面に位置する開口となり、前記出入り口部3は、入浴者が浴槽体Aの浴槽空隙部1内に出入りするための開口となり、前記浴槽開閉部A2を浴槽本体部A1に閉じることで浴槽空隙部1が水密性を有して設けられる部位である。
その浴槽本体部A1と浴槽開閉部A2とは、合成樹脂で形成されており、それぞれが成形型によって一体成形品として形成される。その浴槽本体部A1と浴槽開閉部A2とが開閉する構成となっており、その開閉構造は、前記浴槽本体部A1に前記浴槽開閉部A2が枢支連結されて、スイングする扉状構造としたものと、前記浴槽本体部A1に前記浴槽開閉部A2とが完全に分離する構造としたものが存在する。
前記浴槽開閉部A2を扉状構造としたものでは、前記浴槽本体部A1の出入り口部3に対して、前記浴槽開閉部A2は蝶番により枢支連結されて、該浴槽開閉部A2が水平方向に開閉自在とし、クリップ金具等にて両者がロック状態に接合されるものである。また、前記浴槽本体部A1に前記浴槽開閉部A2とが完全に分離する構造としたものは、前記扉構造としたものと同様に、クリップ金具が使用されるものであるが、このクリップ金具と共に前記浴槽本体部A1に前記浴槽開閉部A2との相互の位置決め用にタボとタボ孔が具備されることもある。
前記浴槽本体部A1の内部には、座席部4が形成されている。該座席部4は、図1(A),図7(B)に示すように、前記浴槽本体部A1の高さ方向においてその中央より下方に位置して形成され、且つ前記浴槽本体部A1に一体成形されたものである。前記座席部4は、座面4aと背もたれ面4bとから構成されたものである。その浴槽本体部A1の内部には、水ぬき部、バブル噴射口等が装備されている。該バブル噴射口によって多数の気泡を湯の中に噴出し、入浴者の汚れを落としたり、又は体を適当に刺激して入浴を心地良いものとしている。
その浴槽本体部A1と浴槽開閉部A2の接合する部分は接合面部であり、その接合面部を前記浴槽本体部A1側では本体接合面部5とし、浴槽開閉部A2側では開閉接合面部10と称する〔図1(A)参照〕。その浴槽開閉部A2側には、開閉側空隙部11が設けられている。該開閉側空隙部11は、前記浴槽本体部A1に前記浴槽開閉部A2を閉じた状態で、前記浴槽空隙部1と共に浴槽を構成するものであって、前記開閉側空隙部11は、特に入浴者の足が収納されるスペースとなる(図7参照)。
前記本体接合面部5は、前記浴槽本体部A1の出入り口部3の周囲を構成するものである。その本体接合面部5は、前記浴槽本体部A1を正面側より見ると略U字形状であり、また前記本体接合面部5は、前記浴槽本体部A1の下端が外方に突出する急傾斜面である。すなわち、浴槽本体部A1の下端位置が上端よりも該浴槽本体部A1の前方側(正面側)に突出する傾斜面となっている〔図1(A)参照〕。
その本体接合面部5の幅方向両側における上下方向に沿う面を縦方向接合面5aと称する。また、前記本体接合面部5における前記浴槽本体部A1の底部箇所に位置する面は底部接合面5bと称する。前記両縦方向接合面5a,5aは所定の間隔(前記出入り口部3の幅に等しい)をおいて略平行状態であり、該縦方向接合面5aの下端で前記底部接合面5bと連続形成されている。
そして、これら両縦方向接合面5a,5aと前記底部接合面5bにて、略U字形状の平坦面が構成されるものである〔図1(A),図3参照〕。そして、前記縦方向排水溝部5aと底部接合面5bとの接続箇所は、円弧状に連続している。また、前述したように、前記本体接合面部5は、傾斜面であり、前記両縦方向接合面5aは下端が上端よりも浴槽本体部A1の正面側に突出するように傾斜する面となっている。
その本体接合面部5に、パッキン材9が貼着される。具体的には、該パッキン材9は、前記両縦方向接合面5a,5a及び底部接合面5bのそれぞれの長手方向に沿って連続状態で貼着されている。すなわち、前記パッキン材9は、前記本体接合面部5の形状と同様に、略U字形状に沿って貼着されている〔図1(A),図3参照〕。前記パッキン材9は、密封性のある管状、ロープ状等のゴム材又は合成樹脂が使用される。そして、パッキン材9は、本体接合面部5の内周側寄りに貼着されることが好ましい。このパッキン材9は、前記浴槽本体部A1に前記浴槽開閉部A2が閉じた状態で、水密性を構成する役目をなすものである。
その浴槽本体部A1側の本体接合面部5には、図1乃至図3に示すように、排水口6及び排水溝7が形成されている。前記排水溝7は、前記パッキン材9の外側に位置するようにして、前記本体接合面部5側に形成されている。その排水溝7は、前記本体接合面部5の両縦方向接合面5a,5aと底部接合面5bに沿って形成されるものであり、その排水溝7が形成される部位に従って縦方向排水溝部7a,7aと、下部排水溝部7bとから構成される。前記縦方向排水溝部7a,7aと、下部排水溝部7bとは連通している。
すなわち、前記排水溝7も前記本体接合面部5及びこれに貼着されたパッキン材9の形状と略同様に、前記縦方向排水溝部7a,7a及び下部排水溝部7bは、U字形状を構成している。そして、前記パッキン材9から漏れた湯が、該パッキン材9の外周側に形成された前記排水溝7の縦方向排水溝部7a,7a或は下部排水溝部7bに流入するようになっている〔図5(A),(B)参照〕。前記排水口6は、本体接合面部5の下部に形成され、具体的には前記底部接合面5bに形成されている。その排水口6は、前記パッキン材9から漏れた湯を吸い込み適正に浴槽本体部A1の外部に排出するものである。
また、前記排水口6は、前記排水溝7の下部排水溝部7bの長手方向中央位置に形成されている。具体的には前記排水溝6は、図1,図2に示すように、前記排水溝7の下部排水溝部7bの溝内部に位置し、さらに具体的には、排水口6は下部排水溝部7bの溝底面に位置している。そして、前記パッキン材9から漏れ出した湯は、前記排水溝7に流入し、該排水溝7の縦方向排水溝部7a,7aと下部排水溝部7bに沿って前記排水口6に案内されるようになっている。
特に、前記排水溝7の下部排水溝部7bは、前記排水口6が設けられている位置が最低位置となるように形成されている。すなわち、前記下部排水溝部7bにおいて、排水口6が前記下部排水溝部7bの略中央箇所に形成され、且つ前記排水口6の位置を最も低い位置となるように、前記下部排水溝部7bが扁平V字形状となるように形成される実施形態とすることもある(図6参照)。この実施形態では、前記排水口6の両側箇所で、該排水口6に向って下り傾斜となるよう形成され、前記排水溝7に傾斜角度θとなる勾配が設けられる。このようにすることによって、漏れた湯が下部排水溝部7bに浸入すると、その漏れ湯は、最も低い位置に流れ、前記排水口6に吸い込まれるようにすることができる。
次に、エプロン部8は、図1,図2に示すように、前記本体接合面部5の外周に沿って形成され、さらに前記浴槽本体部A1の正面側外方側に向って突出形成されたものである。そして、前記エプロン部8は、前記浴槽本体部A1に前記浴槽開閉部A2を閉じた状態で該浴槽開閉部A2の外周縁箇所を抱囲し、該浴槽開閉部A2の開閉接合面部10の外周箇所が前記エプロン部8の内周側に収納される状態となる〔図5(C)参照〕。そして、湯漏れによる水滴の飛散を防止する役目をなすものである。
このエプロン部8は、前記パッキン材9から漏れた湯を前記排水溝7が受けて浴槽体Aの外部に漏れないようにしているが、万が一その排水溝7から湯が漏れてしまったときに、そのエプロン部8によって、漏れ湯を受け止めるものである。このように、浴槽本体部A1は前記排水溝7と、エプロン部8とを共に有したことで、前記浴槽体Aのパッキン材9から漏れた湯が浴槽体A外部に流れることを確実に防止するものである。また、浴槽体A内の湯を完全に抜いて、浴槽本体部A1から浴槽開閉部A2を開いたときに僅かに漏れる水滴をエプロン部8により受け止めて、外部に水滴が漏れないようにすることもできる。
図8,図9は、本発明における別の実施形態の浴槽体Aが記載されたものであり、該浴槽体Aをリクライニングタイプとしたものである。このタイプは、前記浴槽本体部A1が垂直面上を揺動すると共に、適宜の位置で停止且つ固定するようにしたものであり、このような動作をするために、後述するリクライニング機構が浴槽支持フレームBに装着され、そのリクライニング機構により、前記浴槽体Aが揺動して傾斜したり、水平状となって入浴可能な状態とすることができるものである。該浴槽体Aは、前述した浴槽体Aと同様に、浴槽本体部A1と浴槽開閉部A2とから構成されたものである。このリクライニングタイプにおいても、該浴槽開閉部A2は、前記浴槽本体部A1に対して枢支連結されてスイング扉タイプ〔図9(A)参照〕としたものや、分離タイプ〔図12(B)参照〕としたものが存在する。
このリクライニングタイプにおける浴槽本体部A1も、前述したリクライニング機構を具備しないタイプの浴槽本体部A1と同様にパッキン材9が装着され、該パッキン材9の外側且つ下方に位置するようにして排水口6が形成され、該排水口6に案内する排水溝7が前記パッキン材9の外周側に位置して形成されている(図10参照)。
そして、この実施形態においても前記排水溝7も前記本体接合面部5及びこれに貼着されたパッキン材9の形状と略同様に、前記縦方向排水溝部7a,7a及び下部排水溝部7bは、U字形状又は凹字形状を構成している。そして、前記パッキン材9から漏れた湯が、該パッキン材9の外周側に形成された前記排水溝7の縦方向排水溝部7a,7a或は下部排水溝部7bに流入するようになっている〔図11(A)参照〕。
また、リクライニングタイプの浴槽体Aでは、使用していないときには浴槽本体部A1の本体接合面部5は垂直面である〔図8(A),図9(A)参照〕であるが、入浴者が入浴しているときには、前記浴槽本体部A1の前記本体接合面部5は下方側が正面(外方)側に向って突出するように傾斜面となるので、漏れ湯はその傾斜面を伝わって前記排水溝7から前記排水口6に流れ込むことができる〔図11(B)参照〕。
まず、前記浴槽体Aを使用する前の状態は、前記浴槽支持フレームBに対して椅子の状態となっている〔図8(A),図9(B)参照〕。そして、入浴者が入浴を行うときには、まず浴槽本体部A1が略椅子の状態となるように、前記浴槽支持フレームBにセットされている〔図8(A),図9(A)参照〕。前記浴槽開閉部A2は、前記浴槽本体部A1に対して開いた状態にして、入浴者が座席部4に腰掛ける。そして、前記浴槽開閉部A2が前記浴槽本体部A1に閉じられ、前記浴槽本体部A1と前記浴槽開閉部A2からなる浴槽体Aが浴槽支持フレームB上で水平状態となり〔図8(B),図9(B)参照〕、湯が入れられて入浴が行われる。
A…浴槽体、A1…浴槽本体部、A2…浴槽開閉部、5…本体接合面部、6…排水口、7…排水溝、7a…縦方向排水溝部、7b…下部排水溝部、8…エプロン部、
9…パッキン材。
9…パッキン材。
Claims (7)
- 浴槽本体部と浴槽開閉部とからなる浴槽体を備えた簡易入浴機において、前記浴槽本体部の本体接合面部は下端が外方に突出する急傾斜面とし、該本体接合面部にはパッキン材が装着され、該パッキン材の外側且つ下方に位置するようにして排水口が形成されると共に、該排水口に案内する排水溝が前記パッキン材の外周側に形成されてなることを特徴とする簡易入浴装置のシール構造。
- 請求項1において、前記浴槽開閉部は前記浴槽本体部に対して開閉自在となるように枢支連結されてなることを特徴とする簡易入浴装置のシール構造。
- 請求項1において、前記浴槽開閉部は前記浴槽本体部に対して分離自在としてなることを特徴とする簡易入浴装置のシール構造。
- 請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記排水溝は、幅方向両側の縦方向排水溝部と下方の下部排水溝部とからなり、前記縦方向排水溝部と下部排水溝部によって前記浴槽本体部の本体接合面部の全周に沿って形成されてなることを特徴とする簡易入浴装置のシール構造。
- 請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記排水口は、前記排水溝の下部排水溝部内に配置されてなることを特徴とする簡易入浴装置のシール構造。
- 請求項5において、前記排水溝の下部排水溝部は、前記排水口が設けられている位置が最低位置となるように形成されてなることを特徴とする簡易入浴装置のシール構造。
- 請求項1,2,3,4,5又は6のいずれか1項の記載において、前記浴槽本体部には、前記浴槽開閉部を閉じた状態で該浴槽開閉部の外周縁箇所を抱囲するエプロン部が形成されてなることを特徴とする簡易入浴装置のシール構造。
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