JP2007134197A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】接続端子を係止保持するハウジングとケーブルとの隙間を無くしてコネクタの防塵性を高める。
【解決手段】コネクタ1が、接続端子20が収容保持されるハウジング30と、ハウジング30の周囲を覆うフロントカバー10とを有して構成され、ハウジング30が、前後に揺動することにより接続端子20の被覆圧着部23を係止するヒンジ部37を有し、フロントカバー10がハウジング30に取り付けられたときに、ヒンジ部37がフロントカバー10に押されて後方に揺動してフロントカバー10に押圧された状態で接続端子20を係止保持しヒンジ部37とハウジング30とがケーブル100の一部を挟持するように構成され、ヒンジ部37のケーブル受容部37aに、ヒンジ部37が後方に揺動した状態でケーブル100の外周の一部に当接することによりケーブル100とヒンジ部37との間の隙間を塞ぐシール部38が突出形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば自動車等の電気配線に使用され、接続端子を収納するコネクタに関する。
近年、自動車等に搭載されるワイヤハーネスとして複数の導体を平面状に並設したフラットハーネスが多用されるようになっている。そして、フラットハーネス同士を接続したり、フラットハーネスと他の電気接続部材とを接続したりする場合には、フラットハーネス用コネクタが用いられる。
このようなコネクタの構成は、ケーブル(フラットハーネス)先端に接続端子を接続し、この接続端子をハウジングに収容して保持するのが一般的である。この接続端子をハウジングに係止保持させる場合には、ハウジング内に設けた係止ランスにより行う場合が多い(例えば、特許文献1)。さらに、この係止保持を確実にするために、例えば、ハウジングの前方からフロントカバーをハウジングの周囲を覆うように取り付け、このフロントカバーによりハウジングをしっかりと押え付けることにより、ハウジングの係止ランスを確実に接続端子に係合させて接続端子の抜けを防止することもよく行われている。
特開2004−220824号公報
ところで、上記のようなコネクタを実際に使用する場合、接続端子の後部側に接続されたケーブルとハウジングとの隙間からハウジング内部の接続端子に埃や金属片などが侵入すると接続端子同士の短絡の原因になるため、ケーブルとハウジングとの隙間が生じないように、ケーブルをしっかりとシールする必要がある。しかしながら、使用するケーブルの径によっては、ケーブルがハウジングにしっかりと密着するとは限らず、ケーブルとハウジングとの隙間から埃や金属片などがハウジング内部へと侵入する可能性があった。
以上のような問題に鑑みて、本発明では、ケーブルに取り付けられた接続端子を係止保持するハウジングとケーブルとを密着させて、従来よりも防塵性を高めたコネクタを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係るコネクタは、ケーブルを後部に接続した接続端子が前後に延びて収容保持される保持部材(例えば、実施形態におけるハウジング30)と、保持部材の前方から保持部材の周囲を覆うカバー部材(例えば、実施形態におけるフロントカバー10)とを有して構成され、保持部材が、前後に揺動することによりケーブルが接続される接続端子のケーブル接続部(例えば、実施形態における被覆圧着部23)を係止するヒンジ部を有し、カバー部材が保持部材に取り付けられたときに、ヒンジ部がカバー部材に押されて後方に揺動してカバー部材に押圧された状態で接続端子を係止保持しヒンジ部と保持部材とがケーブルの一部を挟持するように構成され、ヒンジ部に、ヒンジ部が後方に揺動した状態でケーブルの外周の一部に当接することによりケーブルとヒンジ部との間の隙間を塞ぐシール部が形成されている。
また、上記構成のコネクタにおいて、ヒンジ部が、ヒンジ部が後方に揺動した状態で前後に延びるケーブルを受容可能に凹んだ略円弧面状のケーブル受容部を有し、シール部が、ケーブル受容部上に略円弧面の周方向に沿って突出形成されているのが好ましい。
また、上記構成のコネクタにおいて、ヒンジ部を押圧するカバー部材の押圧面が後方に向って拡開するテーパ状に形成されているのが好ましい。
また、上記構成のコネクタにおいて、保持部材には接続端子を収容する端子収容室が複数並設され、隣接する端子収容室を上下左右に仕切る仕切壁(例えば、実施例における隔壁32および仕切片33)の前端部が、保持部材に収容保持された接続端子の前端部よりも前方に延びているのが好ましい。
本発明に関するコネクタによれば、ケーブルを後部に接続した接続端子が収容保持される保持部材の後部にヒンジ部が設けられており、このヒンジ部のケーブル受容部にはシール部が突出形成されている。コネクタの組み立てにおいては、このヒンジ部がカバー部材に押されてケーブル方向に揺動し、カバー部材に押圧された状態でヒンジ部と保持部材とでケーブルを挟持するように構成されている。このとき、略円弧面状のケーブル受容部の周方向に沿って突出形成されたシール部がケーブルの外周に当接して、ケーブルと保持部材との間が密着される。このため、コネクタの外部からケーブルと保持部材(ハウジング)との隙間を通してハウジング内部の接続端子に埃や金属片が侵入するのを防ぐことが可能であり、このように防塵性を高めることで、接触端子同士の短絡といった不具合を防止することができ、さらには、油に含まれる金属片等の侵入も防ぐことができるため、本コネクタを油中で使用することも可能である。
また、本発明に関するコネクタにおける防塵構造は、上記のようなコネクタの後部において施されているだけでなく、コネクタの前部においても施されている。すなわち、接続端子を収容する複数の端子収容室を上下左右に仕切る仕切壁の前端部が、保持部材に収容保持された接続端子の前端部よりも前方に延びている構造になっているため、当該仕切壁がコネクタの前方から端子収容室内部の接続端子に向けて埃や金属片が侵入するのをブロックすることが可能である。
さらに、ヒンジ部を押圧するカバー部材の押圧面が後方に向って拡開するテーパ状に形成されているため、ケーブルの径が略円弧面状のケーブル受容部の曲率半径よりも多少大きくても、カバー部材が保持部材に取り付けられたときに、ヒンジ部に形成されたシール部がケーブルの外周に密着するように当接して、このシール部が防塵効果を発揮することが可能であり、互いに径の異なるケーブルを本コネクタに用いることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図1乃至図9を参照して説明する。図1および図2に示すように、本発明に係るコネクタ1は、フロントカバー10、ハウジング30、接続端子20とから構成される。ハウジング30の内部にはハウジング30の後方からケーブル100を圧着した複数の接続端子20が収容接続され、フロントカバー10が接続端子20を接続したハウジング30を前方から覆うように収容してコネクタ1(雌コネクタ)が組み立てられる。このコネクタ1には、雄コネクタである相手側コネクタ90を嵌合接続させることが可能である。
フロントカバー10およびハウジング30は、例えばナイロン6,6を材質として射出成形等により作製されるが、必ずしもこの材質に限定されるわけではない。また、接続端子20は、例えば銅合金を材質として板材を所定の形状に打抜加工および曲げ加工して作製される。
ハウジング30は左右対称形をなしており、その上部には相手側コネクタ90に対するロック部31がハウジング30の上部を前後に延びて設けられている。また、このハウジング30は、ロック部31を除いて上下が略対称形に形成されている。ハウジング30の内部は左右に延びる隔壁32により上下が仕切られ、上下に延びる複数の仕切片33により左右が仕切られて、左右に並んだ上下2段の複数の端子収容室34が形成されている。隣接する仕切片33同士の間隔は、端子収容室34に収容される接続端子20の端子接続部21の左右動を防止する程度の大きさであり、端子収容室34の隔壁32とこの隔壁32に対向する上下の対向壁34aとの間隔は、端子接続部21の上下動を防止する程度の大きさである。
各端子収容室34の対向壁34aの一部は外部に向けて上下に開口して端子収容室34に連通する端子収容開口35が形成されている。この端子収容開口35は対向壁34aの前後に延びており、各端子収容開口35には端子収容開口35の後部側から前部側に向けて延びる可撓性を有する係止ランス36が対向壁34aに一体に前後に延びている。
ハウジング30の後端部であって上下左右には、略上下に延びる状態と前後に延びる状態とにハウジング30の左右方向を揺動軸として揺動可能なヒンジ部37,37,…が設けられている。各ヒンジ部37には、略上下に延びる状態に揺動したときに後端面が前方に略円弧状に凹んだケーブル受容部37a,37a,…が左右に並んで形成されている。ヒンジ部37が前後に延びる状態に揺動したときには、上下のヒンジ部37,37のケーブル受容部37aが丁度対向する状態に前後に延びて、複数のケーブル100のうち、上段側のケーブル100が上側のヒンジ部37のケーブル受容部37aとハウジング30とに挟まれ、下段側のケーブル100が下側のヒンジ部37のケーブル受容部37aとハウジング30とで挟まれる。また、各ケーブル受容部37aの略円弧面上には、後述するシール部38が突出形成されている。
フロントカバー10は、全体として略直方体状の部材からなり、左右および上下に略対称形をなしている。このフロントカバー10は、その左右両側部に側壁11を有し、前面には相手側コネクタ90の接続端子を前後に挿通可能な挿通孔13が複数形成された前壁12を有している。図6(b)に示すように、フロントカバー10の後部には開口14が形成され、この開口14からハウジング30を前後に収容可能となっている。なお、フロントカバー10の上部は上下に凹んでおり、ハウジング30のロック部31を収容可能なロック部収容部15が前後に延びて形成されている。
また、フロントカバー10の後部側は前部側よりも厚くなっており、この部分がヒンジ押え部16となっている。フロントカバー10内部に形成されたハウジング収容空間は、このヒンジ押え部16で囲まれた部分で他の部分よりも上下左右に広くなっており、ハウジング30にフロントカバー10を前方から被せたときに、後述するようにヒンジ押え部16を揺動させることが可能である。フロントカバー10の左右の側壁11には、左右に凹んだ案内溝19,19が前後に延びて形成されており、相手側コネクタ90をコネクタ1に嵌合接続させるときには、相手側コネクタ90の左右の内壁面に前後に延びて突出形成された凸部93,93が案内溝19,19に各々案内され、スムースに嵌合させることができる。
接続端子20は、前後に延びる角形筒状の嵌合部で構成される端子接続部21と、この端子接続部21の後方に端子接続部20に一体に形成されケーブル100内部の芯線100a(複数の素線を束ねたもの)を圧着した芯線圧着部22と、芯線圧着部22の後方に一体に形成され芯線100aを覆うケーブル100の絶縁被覆100b(例えば、PVC(Polyvinyl Chloride; 塩化ポリビニルからなる)を圧着する被覆圧着部23とを有して構成され、複数の接続端子20がハウジング30の後方から前後に延びるようにハウジング30に収容保持される。図2に示すように、これら複数の接続端子20は、約4個分の接続端子の左右の幅を左右に開けて左右3個ずつ並んだ計6個の上段側接続端子と、10個の圧着端子が左右に並んだ下段側接続端子とからなる。
端子接続部21の内部には相手側コネクタ90の接続端子と接触する接触片部25が設けられ、接触片部25の頂部に対向する位置には接触突起部26が設けられている(図3(b)参照)。この接触片部25は、端子接続部21の内側に略山形状に折り曲げ形成され、接触片部25の頂部に形成された接触部25aに相手側コネクタ90の接続端子が接触するように構成される。接触片部25の一端には、端子接続部21の内側上部に繋がる基部25bが形成されており、一方、接触片部25の他端には、接触片部25が上下に揺動可能となるように自由端部25cが形成されている。
上述のように、接触突起部26は、端子接続部21の内側部における接触片部25の頂部に対向する位置に突起状に形成される。そして、このように形成された端子接続部21の接触片部25と接触突起部26との間に相手側コネクタ90の接続端子が挿し込まれると、接触片部25の接触部25aが押圧され接触片部25が撓んで上方へ揺動し、その復元力(弾性力)により相手側コネクタ90の接続端子が接触片部25と接触突起部26との間で挟持されるようになっている。これにより、相手側コネクタ90の接続端子が端子接続部21の接触片部25および接触突起部26と確実に接触した状態で端子接続部21の内部に受け入れられる。
なお、ここでは、端子接続部21の内部構成および相手側コネクタ90の接続端子との接続構成について、上記上段側接続端子を例に説明したが、上記下段側接続端子は、上段側接続端子に対して上下逆さの向きでハウジング30内に収容保持されており、当該下段側接続端子の端子接続部21の内部構成および相手側コネクタ90の接続端子との接続構成については、上記の上段側接続端子の例と上下逆の関係になっている。
以下では、以上のように構成されるフロントカバー10、接続端子20およびハウジング30を用いたコネクタ1の組み立てと、これら各部品の係止構造について説明する。まず、図3(a),(b)に示すように、複数の接続端子20が、ハウジング30の各端子収容室34内にハウジング30の後方から前後に延びるような向きに挿入される。このとき、接続端子20の端子収容室34内への挿入とともに端子収容室34の上部に設けられた可撓性を有する係止ランス36が接続端子20の端子接続部21の上面に押圧されて上下に揺動し、接続端子20が端子収容室34の前部へと移動する。そして、図3(b)に示すように、係止ランス36が、接続端子20の上面であってその後部に設けられた断面略鉤形状のハウジング係合部24に当接し、ハウジング係合部24を弾性的に下方に付勢することで、接続端子20が前後方向に移動しないように、すなわち、接続端子20がハウジング30の端子収容室34の後方に抜け出ないように係止される。
図3に示すような接続端子20がハウジング30に挿入された状態から、さらにフロントカバー10をハウジング30の前方側から被せてこれを後方に移動させると、図4に示すように、フロントカバー10のヒンジ押え部16の後端面が各ヒンジ部37に当接する。そして、図4に示す状態から、さらにフロントカバー10を後方に移動させると、ヒンジ部37がヒンジ押え部16の後端面に押圧され、当初は略上下に延びる状態に揺動していた上下左右のヒンジ部37が、いずれもケーブル100方向(図4の矢印A方向)に揺動する。このとき、上段のケーブル100が上部の左右のヒンジ部37のケーブル受容部37aに各々受容され、下段のケーブル100が下部の左右のヒンジ部37のケーブル受容部37aに各々受容される。
このような状態では、図5(b)に示すように、フロントカバー10の内壁が係止ランス36の上面を係止ランス36が上方に揺動しないようにしっかりと押えている。このため、接続端子20がハウジング30の端子収容部34から抜け出ないように、より確実に固定保持することが可能である。また、図5(c)に示すように、ヒンジ部37の前端部が、接続端子20の被覆圧着部23の後端面に当接することで、接続端子20が端子収容室34から抜け出るのが防止される。なお、ヒンジ部37は、フロントカバー10のヒンジ押え部16の内側を押圧面16aとして上方に揺動しないように押えられ、このヒンジ押え部16によりヒンジ部37がケーブル100方向に付勢される。
ハウジング30がフロントカバー10に取り付けられた状態では、図6および図7に示すように、フロントカバー10の前上部の内側に前後に凹んで形成された前方係止部17にロック部31の前端部である前方係合部31aが突き当たる。また、同じく図6および図7に示すように、フロントカバー10のロック部収容部15の後部に形成された後方係止部18の前端面にハウジング30の略中央部において上方に突出形成されたカバー係合部39の後端面が突き当たる。このように、フロントカバー10に取り付けられたハウジング30は、上記前方係止部17および後方係止部18の2箇所において固定され、ハウジング30が前後に移動しないように拘束される。
さらに、図7に示すように、コネクタ1が相手側コネクタ90に嵌合接続された状態では、ロック部31の略中央部において上方に突出したコネクタロック部31bと、相手側コネクタ90の開口端91において、その上部の一部が下方に略L字形に曲げられた相手側のコネクタロック部92とが係合することで、コネクタ1および相手側コネクタ90が互いに前後方向への移動が拘束され、コネクタ1が相手側コネクタ90から抜けるのが防止される。
ここで、本発明の特徴であるコネクタの防塵構造について説明する。図8に詳しく示すように、ヒンジ部37の各ケーブル受容部37aには、シール部38が形成されている。このシール部38は、ヒンジ部37がケーブル100方向に揺動した状態ではケーブル100の周方向に沿って当接するように、略円弧状に凹んだケーブル受容部37aの略円弧面の周方向に沿って突出形成されている。上述のように、フロントカバー10がハウジング30に取り付けられた状態では、ヒンジ押え部16がヒンジ部37を押えているが、このとき当該シール部38が、ケーブル100の絶縁被覆100bの中に沈み込むような状態となり、ヒンジ部37のケーブル受容部37aがケーブル100に密着する。このため、フロントカバー10がハウジング30に取り付けられると、コネクタ1の外部から端子収容室34内へと埃が侵入するのを防ぐことが可能なだけでなく、コネクタ1を油中で使用した場合、油に含まれる金属片等が端子収容室34内部へと侵入するのを防止することも可能である。
ところで、上記シール部38が、防塵効果を発揮するためには、ヒンジ部37のケーブル受容部37aがケーブル100の径に適合するのが好ましい。ヒンジ押え部16のヒンジ側当接面16aが後方に向けて拡開するようなテーパを形成している。したがって、ケーブル100の径がケーブル受容部37aの曲率半径よりも多少大きいような場合であっても、フロントカバー10がハウジング30に取り付けられたときに、ヒンジ部37がケーブル100に密着してシール部38が防塵効果を発揮することが可能であり、互いに径の異なるケーブルを本コネクタ1に用いることが可能である。
また、コネクタ1の前部側の防塵構造は以下のようになっている。図9(a)に示すように、接続端子20の前端部の端面21aは、フロントカバー10の前壁12の壁面よりも後方に引っ込んでおり、ハウジング30内部を左右に仕切る仕切片33の前端部33aは、接続端子20の前端部の端面21aよりも前方に突出している。このため、フロントカバー10の外部から接続端子20の内部へと埃や金属片等が侵入しにくい構造となっていて、さらに、仕切片33を挟んで左右に隣接する接続端子20から仕切片33を越えて埃が侵入しにくい構造となっている。
一方、図9(b)に示すように、ハウジング30内部を上下に仕切る隔壁32の前端部32aは、接続端子20の前端部の端面21aよりも前方に突出している。このため、フロントカバー10の外部から接続端子20の内部へと埃が侵入しにくい構造となっているほか、隔壁32を挟んで上下に隣接する接続端子20から仕切片33を越えて埃が侵入しにくい構造となっている。
ここで、本発明において達成される効果をまとめると下記のようになる。すなわち、本発明に係るコネクタは、ケーブルを後部に接続した接続端子が収容保持される保持部材の後部にヒンジ部が設けられており、このヒンジ部のケーブル受容部にはシール部が突出形成されている。コネクタの組み立てにおいては、このヒンジ部がカバー部材に押されてケーブル方向に揺動し、カバー部材に押圧された状態でヒンジ部と保持部材とでケーブルを挟持するように構成されている。このとき、略円弧面状のケーブル受容部の周方向に沿って突出形成されたシール部がケーブルの外周に当接して、ケーブルと保持部材との間が密着される。このため、コネクタの外部からケーブルと保持部材(ハウジング)との隙間を通してハウジング内部の接続端子に埃や金属片が侵入するのを防ぐことが可能であり、このように防塵性を高めることで、接触端子同士の短絡といった不具合を防止することができ、さらには、油に含まれる金属片等の侵入も防ぐことができるため、本コネクタを油中で使用することも可能である。
また、本発明に関するコネクタにおける防塵構造は、上記のようなコネクタの後部において施されているだけでなく、コネクタの前部においても施されている。すなわち、接続端子を収容する複数の端子収容室を上下左右に仕切る仕切壁の前端部が、保持部材に収容保持された接続端子の前端部よりも前方に延びている構造になっているため、当該仕切壁がコネクタの前方から端子収容室内部の接続端子に向けて埃や金属片が侵入するのをブロックすることが可能である。
さらに、ヒンジ部を押圧するカバー部材の押圧面が後方に向って拡開するテーパ状に形成されているため、ケーブルの径が略円弧面状のケーブル受容部の曲率半径よりも多少大きくても、カバー部材が保持部材に取り付けられたときに、ヒンジ部に形成されたシール部がケーブルの外周に密着するように当接して、このシール部が防塵効果を発揮することが可能であり、互いに径の異なるケーブルを本コネクタに用いることができる。
本発明に係るコネクタと当該コネクタに嵌合接続される相手側コネクタを示す斜視図で、(a)は当該コネクタを前方側から視た図で、(b)は当該コネクタを後方側から視た図である。 上記コネクタの分解斜視図である。 (a)は上記コネクタを構成するハウジング(接続端子が挿入されている)を示す斜視図で、(b)は当該ハウジングに挿入された接続端子を示す部分側断面図である。 上記コネクタを構成するフロントカバーをハウジングのヒンジ部に当接するまで取り付けた状態を示す斜視図である。 (a)は上記コネクタの後方斜視図で、(b)は上記フロントカバーが上記ハウジングの係止ランスを押えた様子を示す部分側断面図で、(c)は上記フロントカバーが上記ヒンジ部を押えた様子を示す部分側断面図である。 (a)は上記接続端子が挿入された上記ハウジングの一部を示す断面斜視図で、(b)は上記フロントカバーの一部を示す断面斜視図である。 上記コネクタに上記相手側コネクタを嵌合接続した様子を示す部分斜視図である。 上記ヒンジ部に形成されたシール部周辺を示す斜視図である。 (a)は上記接続端子の先端付近を示す上記コネクタの部分平断面図で、(b)は上記接続端子を示す上記コネクタの部分正断面図で、(c)は上記接続端子の先端付近を示す上記コネクタの部分側断面図である。
符号の説明
1 コネクタ
10 フロントカバー(カバー部材)
11 側壁
12 前壁
13 挿通孔
14 開口
15 ロック部収容部
16 ヒンジ押え部
17 前方係止部
18 後方係止部
20 接続端子
21a 端面
22 芯線圧着部
23 被覆圧着部(ケーブル接続部)
24 ハウジング係合部
25 接触片部
26 接触突起部
30 ハウジング(保持部材)
31 ロック部
31a 前方係合部
31b コネクタロック部
32 隔壁(仕切壁)
32a 前端部
33 仕切片(仕切壁)
33a 前端部
34 端子収容室
34a 前方対向壁
36 係止ランス
37 ヒンジ部
37a ケーブル受容部
38 シール部
90 相手側コネクタ
100 ケーブル
100a 芯線
100b 絶縁被覆

Claims (4)

  1. ケーブルを後部に接続した接続端子が前後に延びて収容保持される保持部材と、前記保持部材の前方から前記保持部材の周囲を覆うカバー部材とを有して構成されるコネクタであって、
    前記保持部材が、前後に揺動することにより前記ケーブルが接続される前記接続端子のケーブル接続部を係止するヒンジ部を有し、
    前記カバー部材が前記保持部材に取り付けられたときに、前記ヒンジ部が前記カバー部材に押されて後方に揺動して前記カバー部材に押圧された状態で前記接続端子を係止保持し前記ヒンジ部と前記保持部材とが前記ケーブルの一部を挟持するように構成され、
    前記ヒンジ部に、前記ヒンジ部が後方に揺動した状態で前記ケーブルの外周の一部に当接することにより前記ケーブルと前記ヒンジ部との間の隙間を塞ぐシール部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ヒンジ部が、前記ヒンジ部が後方に揺動した状態で前後に延びる前記ケーブルを受容可能に凹んだ略円弧面状のケーブル受容部を有し、
    前記シール部が、前記ケーブル受容部上に前記略円弧面の周方向に沿って突出形成されたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ヒンジ部を押圧する前記カバー部材の押圧面が後方に向って拡開するテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のコネクタ。
  4. 前記保持部材には前記接続端子を収容する端子収容室が複数並設され、
    隣接する前記端子収容室を上下左右に仕切る仕切壁の前端部が、前記保持部材に収容保持された前記接続端子の前端部よりも前方に延びていることを特徴とする請求項1〜3に記載のコネクタ。
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