JP2007133638A - 波情報通知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】海上で発生した波を正確に検出して波に関する情報をリアルタイムでサーファに提供することにより、遊戯性および安全性の向上を実現する波情報通知システムを提供すること。
【解決手段】波情報通知システム100は、各ブイ2が海上の波の高さを検出して発信し、波情報受信部9により受信されると、波情報掲示部11が、これらの各波の高度情報に含まれるデータの加工処理を行い、波形データを作成する。そして、通信網6、基地局4を介してサーファが携帯している各水中携帯装置3にリアルタイムに配信する処理を行う。水中携帯装置3は、波形データ表示処理を行う。このため、サーファは、この表示部に表示された波形データの波を確認して、自己がサーフィンするか否かを判断を行うことができる。
【選択図】図1
【解決手段】波情報通知システム100は、各ブイ2が海上の波の高さを検出して発信し、波情報受信部9により受信されると、波情報掲示部11が、これらの各波の高度情報に含まれるデータの加工処理を行い、波形データを作成する。そして、通信網6、基地局4を介してサーファが携帯している各水中携帯装置3にリアルタイムに配信する処理を行う。水中携帯装置3は、波形データ表示処理を行う。このため、サーファは、この表示部に表示された波形データの波を確認して、自己がサーフィンするか否かを判断を行うことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、海で遊戯を行うサーファに対して、波に関する情報を提供する波情報通知システムに関する。
従来より、海でサーフィン等の遊戯を行うサーファ等の遊戯者に対して遊戯に必要となる海上の波に関する波情報を登録して管理する技術として、例えば海上の波に関する情報を管理する管理装置が備える撮像装置により海の撮像画像データを取得し、この撮像画像データの撮像画像の分析処理を実行して波の色、大きさ、波のブレイク位置およびその波の形状、波の崩れ方、砕け方等に関する情報を用いて、サーフィンなどの砕け波を必要とする海での遊戯者に合う波か、適さない波かを自動判断し、これらの情報を提供するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、GPSを利用し、GPS人工衛星が発射する発射電波を海上のディスカスブイが受信して位相データを陸上に固定された固定局に送信し、固定局が発射電波を受信して、ディスカスブイから送信された位相データに基づいて、スタティック測位法により固定局に対するディスカスブイの相対位置を求めて波高、波向を算出するものも提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、撮像装置が撮影した撮像画像に写った波から、陸上に固定された灯台等の固定物との比較により波の高さ、大きさ等の波形データを作成して判断し波の最初に砕けるポイントを通知するものだが、実際に海上の波が砕ける際の要因となる要素は波のうねりの大きさ、うねりの向き、風速、風向き、潮回り、そして海底の地形により決まる。しかしながら特許文献1では海底の地形は無視されており、海底の地形に基づいて波形データの作成を行っていない。海底が岩場や珊瑚等常に同じ地形ならば特許文献1で記載されているように海底の地形は無視して、それ以外の他の情報を参考にして波の最初に砕けるポイントを通知することも可能であるが、撮像画像の波の海底の場所が砂浜付近であり砂が多く存在している場合、波形データを作成するそれぞれの日毎によって海底の地形が様々に変化し、当然のことながら波が最初に砕けるポイントも全く異なってくる。これにより波の大きさや波形データに関する誤った情報をサーファに伝えてしまう可能性がある。
また、撮像画像に対して固定物と比較する処理を行い、各種の参考情報に基づいて波の大きさや波形データを作成するため、各種の参考情報の検索や比較処理の計算等を行うことで処理時間が多く掛かり波の大きさや波形データ情報の通知が遅れ、サーファが向かってくる波の存在に気づかずに、初心者や経験が足りなくて波に対応できず巻き込まれ事故を引き起こすことも充分に考えられる。
また、波が高く、波の間隔も短い場合、撮像装置の撮像範囲から死角となり差像画像には写らない波があった場合も、サーファはその写らずに波形データ等が送られずに、その隠れた波を察知することができず波をサーフィンできず逃したり、巻き込まれて事故を引き起こす可能性が考えられる。また天候がよく、照り返しが酷く逆光となる場合や悪天候による視界不良等により撮像装置が波形を正確に捉えられない場合も考えられる。
また、上記特許文献2に記載の技術は、あくまで波の高さを測定するものであり、波形データ等を作成しないため波の高さだけではその波がサーフィン等に適した波かまではサーファには伝わり難く判断できないという問題があった。例えば、波には高さがあっても鈍角な波では波に乗り辛いし、逆に鋭角な波はサーファが対応できず巻き込まれて事故を起こしかねないという問題があった。
本発明は、以上のような問題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、海上で発生した波を正確に検出して波に関する情報をリアルタイムでサーファに提供することにより、遊戯性および安全性の向上を実現した波情報通知システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、海で遊戯を行う遊戯者に対して、波に関する情報を提供する波情報通知システムにおいて、
波を検出して波に関する情報を発信する波情報検出手段と、
前記波情報検出手段が発信した波情報を受信する波情報受信手段と、
前記波情報受信手段が受信した波情報に基づいて、遊戯者が行う遊戯に必要な波遊戯情報を作成する波遊戯情報作成手段と、
前記波遊戯情報作成手段が作成した波遊戯情報を外部に送信する波遊戯情報送信手段と、
前記波遊戯情報送信手段が送信した波遊戯情報を遊戯者に対して表示する波遊戯情報表示手段とを備えたことを特徴とする。
波を検出して波に関する情報を発信する波情報検出手段と、
前記波情報検出手段が発信した波情報を受信する波情報受信手段と、
前記波情報受信手段が受信した波情報に基づいて、遊戯者が行う遊戯に必要な波遊戯情報を作成する波遊戯情報作成手段と、
前記波遊戯情報作成手段が作成した波遊戯情報を外部に送信する波遊戯情報送信手段と、
前記波遊戯情報送信手段が送信した波遊戯情報を遊戯者に対して表示する波遊戯情報表示手段とを備えたことを特徴とする。
また、上述の波情報通知システムにおいて、
前記波情報検出手段は、海上に所定間隔で直線状に沿って複数設置されて波の高さを検出して発信し、
前記波遊戯情報作成手段は、前記波情報受信手段が受信した波の高さの情報に基づいて、遊戯者が遊戯を行う海上の波形データを作成し、
波遊戯情報表示手段は、前記波遊戯情報送信手段が送信した波遊戯情報を遊戯者が携帯する携帯装置の表示手段に表示することとしても良い。
前記波情報検出手段は、海上に所定間隔で直線状に沿って複数設置されて波の高さを検出して発信し、
前記波遊戯情報作成手段は、前記波情報受信手段が受信した波の高さの情報に基づいて、遊戯者が遊戯を行う海上の波形データを作成し、
波遊戯情報表示手段は、前記波遊戯情報送信手段が送信した波遊戯情報を遊戯者が携帯する携帯装置の表示手段に表示することとしても良い。
上述の波情報通知システムにおいて、
前記波遊戯情報表示手段は、
前記波遊戯情報送信手段が送信した波形データで示す波の高さの情報に基づいて、隣接する前記波情報検出手段で検出した波の高さの差が予め定められた設定数値を超えているか否かを判定する高低差判定手段と、
前記高低差判定手段が、前記予め定められた設定数値を超えていると判定した場合に遊戯者に対して警告を報知する警告報知手段とを備えてもよい。
前記波遊戯情報表示手段は、
前記波遊戯情報送信手段が送信した波形データで示す波の高さの情報に基づいて、隣接する前記波情報検出手段で検出した波の高さの差が予め定められた設定数値を超えているか否かを判定する高低差判定手段と、
前記高低差判定手段が、前記予め定められた設定数値を超えていると判定した場合に遊戯者に対して警告を報知する警告報知手段とを備えてもよい。
また、上述の波情報通知システムにおいて、
ユーザの操作に応じて波の高さの高低差およびユーザのメールアドレスを関連付けて登録する波高低差登録手段と、
前記波情報受信手段が受信した波の高さの情報に基づいて、隣接する前記波情報検出手段で検出した波の高さの差が前記波高低差登録手段が登録した波の高さの高低差に合致するか否かを判定する登録判定手段と、
前記登録判定手段が、前記波高低差登録手段が登録した波の高さの高低差に合致すると判定した場合に、この波の高さの高低差に関連付けられたメールアドレスに対してその旨を通知する登録通知情報を送信する登録送信手段とを備えても良い。
ユーザの操作に応じて波の高さの高低差およびユーザのメールアドレスを関連付けて登録する波高低差登録手段と、
前記波情報受信手段が受信した波の高さの情報に基づいて、隣接する前記波情報検出手段で検出した波の高さの差が前記波高低差登録手段が登録した波の高さの高低差に合致するか否かを判定する登録判定手段と、
前記登録判定手段が、前記波高低差登録手段が登録した波の高さの高低差に合致すると判定した場合に、この波の高さの高低差に関連付けられたメールアドレスに対してその旨を通知する登録通知情報を送信する登録送信手段とを備えても良い。
上述の波情報通知システムにおいて、
遊戯者の位置を示す位置情報を検出して発信する位置検出手段と、
前記位置検出手段が発信した位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報受信手段が受信した位置情報に基づいて、複数の位置検出手段から発信された位置情報で示す位置の間隔が、予め定められた設定距離以内であるか否かを判定する間隔判定手段と、
前記間隔判定手段が、前記予め定められた設定距離以内であると判定した場合にその旨を通知する間隔通知情報を外部に送信する間隔送信手段と、
前記間隔送信手段が送信した間隔通知情報を受信したことに応じて、当該複数の位置検出手段が検出した遊戯者に対して危険を報知する危険報知手段とを備えても良い。
遊戯者の位置を示す位置情報を検出して発信する位置検出手段と、
前記位置検出手段が発信した位置情報を受信する位置情報受信手段と、
前記位置情報受信手段が受信した位置情報に基づいて、複数の位置検出手段から発信された位置情報で示す位置の間隔が、予め定められた設定距離以内であるか否かを判定する間隔判定手段と、
前記間隔判定手段が、前記予め定められた設定距離以内であると判定した場合にその旨を通知する間隔通知情報を外部に送信する間隔送信手段と、
前記間隔送信手段が送信した間隔通知情報を受信したことに応じて、当該複数の位置検出手段が検出した遊戯者に対して危険を報知する危険報知手段とを備えても良い。
本発明に係る波情報通知システムによれば、海上で発生した波を正確に検出して波に関する情報をリアルタイムでサーファに提供することにより、遊戯性および安全性の向上を実現することが可能となる。
以下、本発明に係る波情報通知システムを実施する場合の最良の形態を図面を参照して具体的に説明する。図1は、本実施の形態にかかる波情報通知システム100の構成を示す説明図である。波情報通知システム100は、図1に示すように、GPSが埋め込まれ海上を浮遊して設置されたブイ2が検出して発信した波の高さを示す情報を受信して波の高度を測定するGPS衛星1と、GPS衛星1が測定し送信した波の高度情報を受信する基地局5と、基地局5が送信した波の高度情報を通信網6を介して受信しサーファが行うサーフィン等の遊戯に必要な情報やデータを作成する中央処理装置7と、中央処理装置7が作成し送信した情報やデータを通信網6を介して受信する基地局4と、基地局4から配信された情報やデータを受信しそれをディスプレイ等の表示部に表示するサーファが例えば身体に取り付けて携帯した腕時計型の水中携帯装置3と、中央処理装置7に情報の送受信が可能に接続され中央処理装置7が登録したユーザの情報を格納するユーザ情報DB13と、中央処理装置7が作成し送信した情報やデータを通信網14を介して受信しユーザの操作に応じてユーザの情報の登録を行う通信端末15とを備えている。
ブイ2は、海上に1mまたは10m等の所定間隔毎に直線状に沿った箇所に複数浮遊して設置されており、各ブイ2は、それぞれ設置された箇所の波の高さを検出し、この波の高さの情報をGPS衛星1に対して発信する機能を有する。
水中携帯装置3は、サーファが海上でサーフィン等の遊戯を行っている最中においても基地局4から配信された情報やデータを受信して動作を行うことが可能な防水性を有しており、サーファの身体に取り付けるためのベルトと、配信された情報やデータを表示するディスプレイ等の表示部が形成された本体部とから構成されている。またGPS等によりサーファの海での現在位置を示す位置情報を検出してGPS衛星1、基地局5を介して中央処理装置7に送信する機能や、後述する高低差通知情報や間隔通知情報を受信したことに応じてサーファに対して危険や警告を報知するアラーム音を出力する機能を有する。
中央処理装置7は、GPS衛星1が測定し送信した波の高度情報を基地局5および通信網6を経由して受信する波情報受信部9と、波情報受信部9が受信した波の高度情報に基づいてユーザ情報DB13に格納されたユーザの情報を検索する処理を行う波情報通知検索部8と、ユーザの操作に応じて通信端末15から通信網14を介して送信されたユーザの情報の登録を行いユーザ情報DB13に格納するユーザ情報登録部10と、これらの受信した各波の高度情報に基づいてデータの加工処理を行い作成した後述する波形データを通信網6および基地局4を経由して水中端末装置3に配信する波情報掲示部11と、波情報通知検索部8の検索結果に応じて登録された波が発生した旨を通知する登録通知情報を通信端末15に送信する波情報通知部12とを備えている。
波情報通知検索部8は、波情報受信部9が受信した各波の高度情報から隣接する波の高度情報で示す波の高さの差に基づいて処理を行い、ユーザ情報DB13に格納されたユーザの情報を検索し、ユーザの情報として登録されたユーザが希望する波の高さが、隣接する波の高度情報で示す波の高さの差と合致するか否かを判定する。そして、この隣接する波の高度情報で示す波の高さの差と合致すると判定した場合には、波情報の通知対象であると判断し、この希望する波の高さの情報に関連付けられたユーザのメールアドレスに対して波情報通知部12を用いて登録通知情報を送信する機能を有する。また、登録通知情報を送信したことに応じて、波情報の通知対象となる希望する波の高さの情報に、登録通知情報を送信した時刻を最終通知時間として関連付けてユーザ情報DB13に格納する。
ユーザ情報登録部10は、ユーザの操作に応じて通信端末15から送信されたユーザの情報の登録処理を行いユーザ情報DB13に格納する機能を有する。ユーザ情報としては、例えばユーザを識別するためのユーザID、ユーザがサーフィンで希望する波の高さ、希望する高さの波の通知の有無、通知を希望する時間帯等の各種の情報、ユーザのメールアドレス等の各種の情報を関連付けてユーザ情報DB13に格納する。
波情報掲示部11は、波情報受信部9が受信した各波の高度情報に基づいてデータの加工処理を行い、サーファが行うサーフィン等の遊戯に必要となるデータとして、各ブイ2が設置された箇所での波の高度情報で示す高さを、海水の性質等に従った曲線等で結ぶことにより、海上の波の海岸線から沖合い方向に向かった直線状に沿った断面形状を表示した波形データを作成し、通信網6および基地局4を経由して水中端末装置3に配信する機能を有する。また、サーファが身に付けた各水中携帯装置3から送信された位置情報で示す位置の間隔を算出し、予め定められた例えば2〜4m以内等の設定距離以内であるか否かを判定して、設定距離以内である場合には危険を報知するアラーム音を出力させるための間隔通知情報を通信網6および基地局4を経由して水中端末装置3に送信する機能を有する。
通信網6、14は、インターネット等の公衆網である。
通信端末15としては、例えばインターネット等を介して情報の送受信が可能な携帯電話やノートPC等の携帯端末や、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。
図3は、水中携帯装置3の本体部に形成された表示部を示す説明図である。図3に示すように、この表示部には、海上の波の断面形状により波高座標のデータを表した波形データ16と、サーファが波形データ16上の波の高さを判断するための波の高さの目盛りを示す波高目盛線17と、サーファが波形データ16上の波の海岸線からの距離を判断するための海岸線からの距離の目盛りを示す距離目盛線18と、予め設定されたサーファがサーフィンで乗りたい波として希望する波の高さを表示する通知波高表示19と、予め設定された水中携帯装置3を携帯するサーファに対して危険と判断される波の高さを表示する危険波高表示20とが表示されている。
波高目盛線17、距離目盛線18の各目盛線の表示範囲は、サーファが図示しない水中携帯装置3の操作部を操作することにより、サーフィンを行う日の海上の波の状況や自分の技術力、体調等に応じて水中携帯装置3内部のメモリに設定記憶できるものとし、この設定した波高目盛線17、距離目盛線18に対応させて波形データ16も表示内容を修正可能となっている。また、通知波高表示19や危険波高表示20で表示した波の高さは、図示しない水中携帯装置3の操作部をサーファが操作して数値を入力すること等によって水中携帯装置3内部のメモリに設定記憶できるようになっている。
続いて、上述のような構成を有する波情報通知システム100の動作について図2に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。まず、各ブイ2が海上の波の高さを検出して発信し、GPS衛星1がこれを受信して波の高度を測定して波の高度情報が基地局5、通信網6を経由して波情報受信部9により受信されると、波情報受信部9は、各波の高度情報を波情報掲示部11に送信する。
波情報掲示部11は、各波の高度情報を受信するとこれらの各波の高度情報に含まれるデータの加工処理を行い、各ブイ2の設置箇所に対応させて各波の高さの情報を海上の分布図データ内に分布させていき、各波の高度情報で示す高さを、海水の性質等に従った波線やうねり等の形状を表した曲線等で結ぶことにより、海岸線から沖合い方向に向かった直線状に沿った海上の波の断面形状を表示した波形データを作成する。そして、通信網6を介して基地局4に配信する。
基地局4は、波情報掲示部11から波形データが配信されると、海上又は海岸付近でサーフィン等の遊戯を行っているサーファが携帯している各水中携帯装置3にリアルタイムに配信する処理を行う。
水中携帯装置3は、基地局4から配信された波形データを受信すると、図3に示すように、表示部に表示する波形データ表示処理を行う。サーファは、この表示部に表示された波形データの波を確認して、自己がサーフィンするか否かを判断を行いながら、遊戯性が向上したサーフィン等の遊戯を行う。
また、水中携帯装置3は、波形データの各波の高さを参照して波形データ内の隣接するブイ2に対応する箇所の波の高さの差が、予め設定された危険波高表示20で示す波の高さ以上であるか否かを判定する処理を行う。そして、危険波高表示20で示す波の高さ以上である場合には、図示しないスピーカ等によりサーファに対してアラーム音を出力し、危険な波の高さであることの警告を報知する処理を行う。
また、水中携帯装置3は、波形データの各波の高さを参照して波形データ内の隣接するブイ2に対応する箇所の波の高さの差が、予め設定された通知波高表示19で示す波の高さに合致するか否かを判定する処理を行う。そして、通知波高表示19で示す波の高さに合致する場合には、図示しないスピーカ等によりサーファに対してメロディ音等の通知音を出力し、サーファがサーフィンで乗りたい波として希望する波の高さであることを通知する処理を行う。
更に、基地局4は、ユーザの操作に応じて通信端末15から送信された波形データを要求する要求情報を通信網6を介して受信すると、これに応じて波形データを通信端末15に配信する処理を行う。通信端末15は配信された波形データをディスプレイ等に表示し、ユーザはこれを確認してサーフィンを行うか否かを判断することができる。
続いて、ユーザ情報登録部10がユーザの情報を登録する処理について図4に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。まず、ユーザの操作に応じて通信端末15からユーザを識別するためのユーザID、パスワード、ユーザに波に関する情報を通知する通知先のメールアドレス、通知希望の有無、通知を希望する時刻の時間間隔を示す通知間隔時間、ユーザがサーフィンで希望し通知を望む波の高さを示す通知希望波高等の情報をユーザ情報として、通信網14を介してユーザ情報登録部10に送信する処理を行う。
ユーザ情報登録部10は、ユーザ情報を受信するとユーザ情報に含まれるこれらの各情報を関連付けてユーザ情報DB13に登録し、記憶する処理を行う。
続いて、波情報通知検索部8がユーザが希望する高さの波を通知する処理について図5に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。まず、各ブイ2が海上の波の高さを検出して発信し、GPS衛星1がこれを受信して波の高度を測定して波の高度情報が基地局5、通信網6を経由して波情報受信部9により受信されると、波情報受信部9は、各波の高度情報を波情報検索部8に送信する。
波情報検索部8は、各波の高度情報が送信されると、波に関する情報を通知するための通知処理を開始する。そして、ユーザ情報DB13に格納されたユーザの情報を検索し各ユーザ情報を順番に読み出す処理を行う。まず第一に、ユーザ情報に含まれる通知希望の有無の情報を参照し、通知を希望しているか否かを判定する。通知を希望している場合には、第二に、ユーザ情報に含まれるユーザがサーフィンで希望し通知を望む波の高さの情報を参照し、波の高度情報で示す波の高さがユーザがサーフィンで希望し通知を望む波の高さに合致するまたはそれ以上であるか否かを判定する。通知を望む波の高さに合致するまたはそれ以上である場合には、第三に、ユーザ情報に含まれる通知間隔時間の情報を参照し、各波の高度情報が送信された時刻が最終通知時刻から時間の計測を開始して最終通知時刻から通知間隔時間で示す時間が経過した時刻以後であるか否かを判定する。最終通知時刻から通知間隔時間で示す時間が経過した時刻以後である場合には、メール送信処理を行う。ここで、最終通知時刻とは、波情報通知検索部8がユーザが希望する高さの波を通知する処理を行ってメールの送信を行った前回の時点での波の高度情報を受信の時刻を示しており、ユーザ情報に含まれる各情報と関連付けてユーザ情報DB13に記憶されている。
波情報検索部8は、メール送信処理を開始すると通知を望む波の高さに合致するまたはそれ以上の波の高さと、この波の高さの情報に対応するブイ2の設置箇所、ユーザの通知先のメールアドレス等の情報を波情報通知部12に送信する。
波情報通知部12は、通知を望む波の高さに合致するまたはそれ以上の波の高さと、この波の高さの情報に対応するブイ2の設置箇所、ユーザの通知先のメールアドレス等の情報を受信すると、通知を望む波の高さに合致するまたはそれ以上である波が発生した旨を通知するメールを作成し、このメールに通知を望む波の高さに合致するまたはそれ以上の波の高さと、この波の高さの情報に対応するブイ2の設置箇所等の情報を添付して、ユーザの通知先のメールアドレスに送信する。
ユーザは、通信端末15により通信網14を介してメールを受信すると、メールの通知内容や通知を望む波の高さに合致するまたはそれ以上の波の高さと、この波の高さの情報に対応するブイ2の設置箇所等の情報を確認して、自己が希望する高さの波が発生したことを確認し、サーフィンを行うか否かを判断することができる。
波情報検索部8は、以上の処理を波に関する情報を通知するための通知処理において、ユーザ情報DB13に格納された各ユーザ情報に対して、ユーザ情報DB1から3順番に読み出して実行する。
また、波情報検索部8は、メール送信処理を開始すると上述の情報を波情報通知部12に送信すると同時に、ユーザ情報DB13を更新する処理を行い、ユーザの情報に含まれ各情報と関連付けられていた最終通知時刻の情報を更新して、通知を望む波の高さに合致するまたはそれ以上の波の高度情報を受信した時刻とし、ユーザ情報DB13に格納する。
続いて、複数のサーファの位置の間隔が予め定められた設定距離以内である場合に危険を報知する処理について図6に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。まず、各サーファが携帯する水中携帯装置3が例えば所定時間周期毎に現在位置を示す位置情報を検出してこの位置情報および水中携帯装置3を識別するための識別情報を発信し、GPS衛星1がこれを受信して基地局5、通信網6を経由して波情報受信部9に送信されると、波情報受信部9は、各水中携帯装置3の位置情報を波情報掲示部11に送信する。
波情報掲示部11は、各水中携帯装置3の位置情報を受信するとこれらの位置情報で示すそれぞれの位置同士の間隔を測定し、測定した位置の間隔が予め波情報掲示部11内部の図示しないROMに設定され格納された設定距離以内であるか否かを判定する。測定した位置の間隔が設定距離以内である場合には、サーファ同士の位置の間隔が設定距離以内であり危険である旨を通知するための間隔通知情報を作成し、位置の間隔が設定距離以内である各位置情報に対応する間隔通知情報の通知対象となる各水中携帯装置3の識別情報に基づいて、間隔通知情報を通信網6を介して基地局4に送信する。
基地局4は、波情報掲示部11から間隔通知情報が送信されると、海上又は海岸付近でサーフィン等の遊戯を行っているサーファが携帯している各水中携帯装置3のうち、間隔通知情報の通知対象となる各水中携帯装置3の識別情報に基づいてリアルタイムに送信する処理を行う。
間隔通知情報の通知対象となる水中携帯装置3は、基地局4から送信された間隔通知情報を受信すると、例えば危険を報知するアラーム音を出力し、危険である旨をディスプレイ等に表示することにより危険を報知する処理を行う。サーファは、この出力されたアラーム音を確認して、自己の周囲に設定距離以内に近づいている他のサーファと衝突する等の事故の発生を防止しながら、遊戯性が向上したサーフィン等の遊戯を行う。
以上のように、本実施の形態における波情報通知システム100は、各ブイ2が海上の波の高さを検出して発信し、波情報受信部9により受信されると、波情報掲示部11が、これらの各波の高度情報に含まれるデータの加工処理を行い、波形データを作成する。そして、通信網6、基地局4を介してサーファが携帯している各水中携帯装置3にリアルタイムに配信する処理を行う。水中携帯装置3は、波形データ表示処理を行う。このため、サーファは、この表示部に表示された波形データの波を確認して、自己がサーフィンするか否かを判断を行うことができる。
また、GPSを埋め込んだブイ2を利用することにより、波の高さを正確に計測することができ、悪天候でも正確な高さが求められ、海上の波の裏に潜む別の波の高さの死角等に拘わらず検出してサーファが知る事ができる。更に、GPSを埋め込んだブイ2を海岸線から沖合いへ一直線上に等間隔にて設置するため、それぞれの海上での高度情報から波の断面形状を正確に表示した波形データを作成する事が可能となる。さらに作成した波形データを水中携帯装置3に送信することで海にいながらにしてサーファが情報を取得することが可能となる。
サーファは、海にいながらにして波情報を知る事ができるだけでなく、波が大きい場合にその波の死角となる裏側に潜む波の有無を知る事も可能となる。これはサーファが多数海上に居合わせて混雑した場合、今正面に見えている波に向かって乗りがちなサーファが、その波の背後に潜む波の存在や発生している波の状況を把握して知る事で、順序や計画を立ててサーフィンを行っていくことで波の取り合いにゆとりをもたせ、複数のサーファが同じ波に乗って衝突等を招く危険性がある行為を減らし、安全性を高める効果が期待できる。
また、水中携帯装置3は、波形データの各波の高さを参照して波形データ内の隣接するブイ2に対応する箇所の波の高さの差が、予め設定された危険波高表示20や通知波高表示19で示す波の高さに基づいて処理を行う。そして、図示しないスピーカ等によりサーファに対してアラーム音やメロディ音等を出力し、警告を報知する処理や希望する波の高さであることを通知する処理を行う。
このため、水中携帯装置3にサーファがサーフィンを行う日の自己の体調や経験度合いに合った希望する波の高さを設定しておき、中央処理装置7から送られてきた波形データの中に設定以上の波の高さがあった場合、水中携帯装置3により即座に確認して自分の乗りやすいと思われる波を逃すことなく知る事ができる。また、自分にとって危険な波高も設定する事で上記同様に即座に確認して危険を避ける事も可能となる。
更に、海上や海岸付近にいないユーザに対しても、波情報検索部8が各波の高度情報に基づいてユーザ情報DB13に格納された各ユーザ情報を順番に読み出す処理を行い、通知を希望しているか否かの判定処理、波の高度情報で示す波の高さがユーザがサーフィンで希望し通知を望む波の高さに合致するまたはそれ以上であるか否かの判定処理、最終通知時刻から通知間隔時間で示す時間が経過した時刻以後であるか否かの判定処理を行い、判定の結果、メール送信処理を行う。このため、ユーザに対してもリアルタイムに自己が希望する高さの波が発生したことを知らせることが可能となる。
(他の実施の形態)
上述の実施の形態において、波情報通知検索部8がユーザの希望する高さの波を通知する処理で、各波の高度情報が送信されると、波の高度情報で示す波の高さが津波と判断できる高さ、即ち、3mまたは4m以上等の波の高さである場合には、各サーファが身に付けている水中携帯装置3およびその波が発生している海岸付近でアラーム音やサイレン等を出力させて津波の警報を報知するようにしても良い。
上述の実施の形態において、波情報通知検索部8がユーザの希望する高さの波を通知する処理で、各波の高度情報が送信されると、波の高度情報で示す波の高さが津波と判断できる高さ、即ち、3mまたは4m以上等の波の高さである場合には、各サーファが身に付けている水中携帯装置3およびその波が発生している海岸付近でアラーム音やサイレン等を出力させて津波の警報を報知するようにしても良い。
また、各サーファが携帯する水中携帯装置3が例えば所定時間周期毎に現在位置を示す位置情報を検出してこの位置情報および水中携帯装置3を識別するための識別情報を受信すると、波情報掲示部11は、各水中携帯装置3の位置情報の総数を判定し、この総数を示す総数情報を通信網14を介して通信端末15に送信することとしても良い。このような処理により、ユーザは、海岸付近でのサーファの数を把握し海岸の混雑状況が正確にわかる。これにより海岸付近にいない陸上のユーザは、総数情報を確認して波の状況や混雑状況によりサーフィンに行くか否かの判断をするための参考とすることができる。
各水中携帯装置3は、危険や警告を報知する際に、アラーム音を出力するのみでなく、予め設けられたバイブレータ機能により振動を発生させてサーファに危険や警告を報知することとしてもよい。
1 GPS衛星
2 ブイ
3 水中携帯装置
4、5 基地局
6、14 通信網
7 中央処理装置
8 波情報通知検索部
9 波情報受信部
10 ユーザ情報登録部
11 波情報検索部
12 波情報通知部
13 ユーザ情報DB
15 通信端末
2 ブイ
3 水中携帯装置
4、5 基地局
6、14 通信網
7 中央処理装置
8 波情報通知検索部
9 波情報受信部
10 ユーザ情報登録部
11 波情報検索部
12 波情報通知部
13 ユーザ情報DB
15 通信端末
Claims (2)
- 海で遊戯を行う遊戯者に対して、波に関する情報を提供する波情報通知システムにおいて、
波を検出して波に関する情報を発信する波情報検出手段と、
前記波情報検出手段が発信した波情報を受信する波情報受信手段と、
前記波情報受信手段が受信した波情報に基づいて、遊戯者が行う遊戯に必要な波遊戯情報を作成する波遊戯情報作成手段と、
前記波遊戯情報作成手段が作成した波遊戯情報を外部に送信する波遊戯情報送信手段と、
前記波遊戯情報送信手段が送信した波遊戯情報を遊戯者に対して表示する波遊戯情報表示手段とを備えたことを特徴とする波情報通知システム。 - 請求項1に記載の波情報通知システムにおいて、
前記波情報検出手段は、海上に所定間隔で直線状に沿って複数設置されて波の高さを検出して発信し、
前記波遊戯情報作成手段は、前記波情報受信手段が受信した波の高さの情報に基づいて、遊戯者が遊戯を行う海上の波形データを作成し、
前記波遊戯情報作成手段が作成した波形データを外部に送信する波遊戯情報送信手段と、
波遊戯情報表示手段は、前記波遊戯情報送信手段が送信した波形データを遊戯者が携帯する携帯装置の表示手段に表示することを特徴とする波情報通知システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005325783A JP2007133638A (ja) | 2005-11-10 | 2005-11-10 | 波情報通知システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005325783A JP2007133638A (ja) | 2005-11-10 | 2005-11-10 | 波情報通知システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007133638A true JP2007133638A (ja) | 2007-05-31 |
Family
ID=38155248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005325783A Pending JP2007133638A (ja) | 2005-11-10 | 2005-11-10 | 波情報通知システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007133638A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014044681A (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-13 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 風警報装置及び風警報システム |
CN113390608A (zh) * | 2021-06-15 | 2021-09-14 | 江苏科技大学 | 一种试验水池同步摄像控制系统及控制方法 |
-
2005
- 2005-11-10 JP JP2005325783A patent/JP2007133638A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014044681A (ja) * | 2012-08-28 | 2014-03-13 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 風警報装置及び風警報システム |
CN113390608A (zh) * | 2021-06-15 | 2021-09-14 | 江苏科技大学 | 一种试验水池同步摄像控制系统及控制方法 |
CN113390608B (zh) * | 2021-06-15 | 2022-07-01 | 江苏科技大学 | 一种试验水池同步摄像控制系统及控制方法 |
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