JP2007130847A - テンション付与機構およびこれを組み込んだテープ印刷装置 - Google Patents

テンション付与機構およびこれを組み込んだテープ印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】繰り出されてゆくテープ状部材に安定したバックテンションを付与することができるテンション付与機構およびこれを組み込んだテープ印刷装置を提供する。
【解決手段】テープカートリッジCのケース壁27に回転自在に軸支されたコア31を制動し、コア31から繰り出されてゆくテープ状部材Rにバックテンションを付与するテンション付与機構において、ケース壁27に設けられ、コア31を回転自在に軸支すると共にコア31の端面に対峙しコア31の軸方向への移動を規制する規制部位61を有する軸受け部55と、コア31の少なくとも一部を構成するケース内磁石19と、ケース壁27の外部に配設され、軸方向においてケース内磁石19に対し磁力の及ぶ間隙を存して対面する磁性部材60と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、インクリボン等のテープ状部材に、弛み防止のためのバックテンションを付与するためのテンション付与機構およびこれを組み込んだテープ印刷装置に関するものである。
従来、この種のテンション付与機構として、上ケースおよび下ケースの間に回転自在に配設されたリボンコアと、上ケースおよび下ケースに設けられ、リボンコアを両持ちで回転自在に支持すると共に、リボンコアの移動を規制する規制部位を有した軸受け部と、上ケースの規制部位とリボンコアの上端面との間に介設した板バネと、下ケースの規制部位とリボンコアの下端面との間に介設した軸受けリングと、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。
特開平9−272250号公報
これによれば、板バネの付勢により、回転するリボンコアの下端面が、軸受けリングに摺接することで、リボンコアの下端面と軸受けリングとの間に回転摩擦が生じる。これにより、インクリボンを繰り出すリボンコアが制動され、インクリボンにバックテンションが付与される。結果、インクリボンの弛みやシワの発生が防止され、印刷不良が回避される。
このような従来のテンション付与機構では、板バネを用いているため、バネストロークを長くとることができず、製造上の誤差等により、付勢力が変動し、インクリボンに付与するバックテンションが不安定になる不具合があった。
また、板バネは、折り曲げ円板形状に形成されているため、上ケースの軸受け部およびリボンコアの上端部に当接する際、バランスが悪く、均一な付勢力を得られないため、テンションが不安定になる問題があった。
本発明は、繰り出されてゆくテープ状部材に安定したバックテンションを付与することができるテンション付与機構およびこれを組み込んだテープ印刷装置を提供することを課題とする。
本発明のテンション付与機構は、テープカートリッジのケース壁に回転自在に軸支されたコアを制動し、コアから繰り出されてゆくテープ状部材にバックテンションを付与するテンション付与機構において、ケース壁に設けられ、コアを回転自在に軸支すると共にコアの端面に対峙しコアの軸方向への移動を規制する規制部位を有する軸受け部と、コアの少なくとも一部を構成するケース内磁石と、ケース壁の外部に配設され、軸方向においてケース内磁石に対し磁力の及ぶ間隙を存して対面する磁性部材と、を備えたことを特徴とする。
同様に、本発明の他のテンション付与機構は、テープカートリッジのケース壁に回転自在に軸支されたコアを制動し、コアから繰り出されてゆくテープ状部材にバックテンションを付与するテンション付与機構において、ケース壁に設けられ、コアを回転自在に軸支すると共にコアの端面に対峙しコアの軸方向への移動を規制する規制部位を有する軸受け部と、コアの少なくとも一部を構成する磁性部材と、ケース壁の外部に配設され、軸方向において磁性部材に対し磁力の及ぶ間隙を存して対面するケース外磁石と、を備えたことを特徴とする。
同様に、本発明の他のテンション付与機構は、テープカートリッジのケース壁に回転自在に軸支されたコアを制動し、コアから繰り出されてゆくテープ状部材にバックテンションを付与するテンション付与機構において、ケース壁に設けられ、コアを回転自在に軸支すると共にコアの端面に対峙しコアの軸方向への移動を規制する規制部位を有する軸受け部と、コアの少なくとも一部を構成するケース内磁石と、ケース壁の外部に配設され、軸方向においてケース内磁石に対し磁力の及ぶ間隙を存して対面するケース外磁石と、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、ケース内磁石および磁性部材、磁性部材およびケース外磁石、並びにケース内磁石およびケース外磁石の間隙に働く磁力により、コアに軸方向への吸引力または反発力が作用し、軸受け部の規制部位と回転するコアの端面とが回転接触する。このため、これらの間隙を一定に維持できる限り、吸引力および反発力は変化することなく、軸受け部の規制部位に摺接する摺動抵抗が均一となる。このため、コアに対する軸方向への付勢力を安定したものとすることができ、テープ状部材に安定したバックテンションを付与することができる。なお、磁石は、永久磁石および電磁石等を含む概念である。また、磁性部材としては、鉄、ニッケル、コバルト等を用いることが好ましい。
この場合、ケース外磁石は、電磁石で構成されていることが、好ましい。
この構成によれば、電磁石に印加する電流を可変させることで、磁力を可変させ、軸受け部の規制部位に加わる摺動抵抗、すなわちコアの制動力をコントロールすることができる。これにより、テープ状部材に付加されるバックテンションを適切になるように調整することができる。
この場合、テープ状部材のテンションを測定するテンション測定手段と、テンション測定手段の測定結果に基づいて、電磁石に印加する電流を制御する電流制御手段と、を更に備えたことが、好ましい。
この構成によれば、テープ状部材を繰り出す装置側の影響等により、テープ状部材の繰出し力が変動することがあっても、常に一定のテンションを維持することができる。
この場合、テープ状部材を、コアから繰り出すモータ駆動のテープ送り手段を、更に備え、テンション測定手段は、モータの駆動電圧を検出する電圧検出回路で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、負荷によりモータの駆動電圧が変動することを利用し、テンション測定手段を、簡単に構成することができる。
本発明のテープ印刷装置は、テープカートリッジと、テープカートリッジを装着するカートリッジ装着部および印刷部を有する装置本体と、テープ状部材およびコアをテープカートリッジに組み込むと共に、ケース外磁石、テンション測定手段および電流制御手段を装置本体に組み込んだ上記のテンション付与機構と、を備えたことを特徴とする。
また、これらの場合、テープ状部材が、インクリボンであることが、好ましい。
この構成によれば、テンション付与機構を、テープカートリッジと装置本体とに分けることができるため、テープカートリッジの構造が複雑になることがない。また、インクリボンが弛むことなく、シワを防止することができるため、印刷品質を維持することができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明のテンション付与機構を適用したテープ印刷装置について説明する。このテープ印刷装置は、装着したテープカートリッジから印刷テープおよびインクリボンを繰り出し、張りを与えた状態で併走させながら、印刷手段により印刷を行い、印刷テープの印刷済み部分を切断して、ラベル(テープ片)を作成するものである。
図1および図2に示すように、テープ印刷装置1は、印刷テープTに対して印刷処理を行う装置本体2と、印刷テープTおよびインクリボンRを収容し、装置本体2に着脱自在に装着されるテープカートリッジCとを備えている。
装置本体2は、装置ケース3により外殻が形成され、装置ケース3の前半部上面には、各種キー4を備えたキーボード5が配設されている。装置ケース3の後半部左上面には、開閉蓋6が広く設けられ、開閉蓋6の内側には、テープカートリッジCを装着するカートリッジ装着部10が設けられている。開閉蓋6の上面には、テープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓7が形成されると共に、開閉蓋6の前側にはこれを開放する蓋体開放ボタン8が設けられている。装置ケース3の後半部右上面には、キーボード5からの入力結果等を表示する長方形のディスプレイ9が配設されている。
カートリッジ装着部10には、ヘッドカバー11に覆われたサーマルヘッド15と、サーマルヘッド15に対峙して印刷テープTを送るプラテン駆動軸12と、インクリボンRを巻き取る巻取り駆動軸13と、テープコア(後述する)30を位置決めする位置決め突起14と、が立設されている。また、図示は省略するが、カートリッジ装着部10の底板20の下部空間には、プラテン駆動軸12および巻取り駆動軸13を同期回転させる送りモータ65(図5参照)やギヤ列等で構成されたテープ送り機構が内蔵される。また、詳細は後述するが、カートリッジ装着部10の底板20の下部空間には、インクリボンRにバックテンションを付与するためのテンション付与機構の構成要素であるケース外磁石が内蔵され、ケース外磁石として電磁石19(図5参照)が用いられている。
テープカートリッジCを装着すると、サーマルヘッド15が、印刷テープTおよびインクリボンRを挟んで、テープカートリッジCに設けられたプラテンローラ16(図3参照)に当接し、印刷待機状態となる。そして、印刷指令が発令されると、上記のテープ送り機構により印刷テープTおよびインクリボンRが併走するように送られ、印刷テープTに印刷処理(インクリボンRから印刷テープTへのインクの感熱転写)が行われる。
装置ケース3の左側部には、カートリッジ装着部10と装置外部とを連通するテープ排出口17が形成され、このテープ排出口17に臨んで装置ケース3には、カッタモータ66(図5参照)により駆動するカッタユニット18が内蔵されている。これにより、テープ排出口17から送り出される印刷テープTの印刷済み部分が、テープ幅方向に切断され、テープ片が作成される。
装置ケース3の右側部には、電源供給のための電源供給口と、図外のパソコン等の外部装置と接続するためのコネクタが形成されている(いずれも図示せず)。このため、テープ印刷装置1は、自身のキーボード5からの入力データに基づいて作成された印刷画像のほか、パソコン等によって作成された印刷画像を、印刷テープTに印刷することも可能である。また、装置ケース3の内部には、装置本体2を統括制御する制御部74(図5参照)を構成する回路基板が搭載されている。
図3は上ケースの一部を破断して残したテープカートリッジCの平面図であり、図4はテープカートリッジCの縦断面図である。図3に示すように、テープカートリッジCは、上ケース25と下ケース26とからなるカートリッジケース27と、ケース内部に収容され、図示上側中央に配置されると共に、印刷テープTを巻回するテープコア30と、図示右側に配置され、インクリボンRを巻回する繰出しリボンコア31と、図示下側中央に配置され、使用後のインクリボンRを巻き取る巻取りリボンコア32と、上記のサーマルヘッド15に対峙する位置に設けたプラテンローラ16と、を備えている。
カートリッジケース27には、プラテンローラ16の近傍に位置して、カートリッジケース27を上下に貫通する略方形の貫通開口28が形成されており、テープカートリッジCをカートリッジ装着部10に装着すると、この貫通開口28にはサーマルヘッド15がプラテンローラ16と対峙するよう装着されると共に、テープコア30には位置決め突起14が、プラテンローラ16にはプラテン駆動軸12が、巻取りリボンコア32には巻取り駆動軸13が、それぞれ係合する。すなわち、プラテンローラ16および巻取りリボンコア32は駆動コアとして機能し、テープコア30および繰出しリボンコア31は従動コアとして機能する。
テープコア30から繰り出された印刷テープTは、テープガイドピン35に案内されてプラテンローラ16に至り、この部分で印刷されてからカートリッジケース27の側面に形成したテープ送出口36から送り出される。一方、繰出しリボンコア31から繰り出されたインクリボンRは、テンションが付与されながら第1リボンピン37および第2リボンピン38に案内され、プラテンローラ16に至る。このとき、インクリボンRは、印刷テープTに重なって印刷に供され、さらに上記の貫通開口28を形成する開口壁に案内されて、Uターンし、巻取りリボンコア32に巻き取られる。この場合、駆動側のプラテンローラ16および巻取りリボンコア32は同期して回転するため、印刷テープTおよびインクリボンRは同時に走行し、また印刷テープTには走行しながら印刷が行われる。そして、テープ送出口36から送り出された印刷テープTは、上記のカッタユニット18により切断される。なお、詳細は後述するが、インクリボンRに付与されるテンションは、インクリボンRを巻き取る巻取り駆動軸13の送りモータ65の電圧を検出する電圧検出回路で構成されたテンションセンサ40により検出される。
図4(a)は、図3のテープカートリッジのA−A´縦断面図であり、図4(b)は、図3のテープカートリッジのB−B´縦断面図である。この図に示すように、テープコア30は、円筒状に形成されると共に印刷テープTを巻回しており、下ケース26から内部に向かって突設されたテープ軸受部45により片持ちで軸支されている。また、テープ軸受部45も円筒状に形成されており、テープカートリッジC装着時に位置決め突起14が挿入されると、コイルばねにより構成された回転止め44が外れ、印刷テープTが繰り出し可能となる。
プラテンローラ16は、円筒状のローラ本体46と、ローラ本体46の外周に設けられたプラテンゴム47とで構成され、ローラ本体46は、上ケース25および下ケース26により両持ちで軸支されている。テープカートリッジCをカートリッジ装着部10に装着すると、ローラ本体46の中空部が、上記のプラテン駆動軸12に係合し、印刷テープTおよびインクリボンRの送り待機状態となる。
巻取りリボンコア32は、円筒状に形成されており、上ケース25に円形に開口された上側巻取り軸受部51と、下ケース26に円形に開口され内部に向かって突設するよう環状に形成された下側巻取り軸受部52とに回転自在に軸支されている。巻取りリボンコア32の内周面には、上記の巻取り駆動軸13に係合する複数のリブ部53が形成されている。このため、巻取り駆動軸13は、下ケース26に設けられた下側巻取り軸受部52を介して挿入され、巻取りリボンコア32の内周面のリブ部53と係合することで駆動力を巻取りリボンコア32に伝達する。
繰出しリボンコア31は、インクリボンRを巻回しており、繰出しリボンコア31を上下両ケースにより両持ちで回転自在に軸支されている。上ケース25には、繰出しリボンコア31の上端部を軸支する上側繰出し軸受部54がケース内部に向かって突設するよう筒状に一体形成されており、下ケース26には、繰出しリボンコア31の下端部を軸支する下側繰出し軸受部55が環状に突設されている。
繰出しリボンコア31は、円筒状に形成されており、その内部には磁性部材60が組み込まれている。繰出しリボンコア31の下端部の外周面および内周面には、上端部より一回り小さい径の外周段部61および内周段部62が形成されている。つまり、繰出しリボンコア31は、その上端部から上側繰出し軸受部54が嵌入することで回転自在に軸支され、下側繰出し軸受部55に繰出しリボンコア31の外周段部61が当接することで回転自在に軸支される。そして、下側繰出し軸受部55と外周段部61との当接部分で、繰出しリボンコア31のテンションを制動することになるため、繰出しリボンコア31の外周段部61が規制部位となる。
磁性部材60は、円柱状に形成されており、その上端部には上下位置決めのためのフランジ部63が設けられている。この磁性部材60を、繰出しリボンコア31の上端部から嵌入することで、フランジ部63が内周段部62に当接し位置規制がされ、この状態で、繰出しリボンコア31の内周段部62に接着される。なお、本実施形態では、磁性部材60として鉄(スチール)を用いているが、これに限らず、ニッケルまたはコバルト等を用いてもよい。また、磁性部材60を円板状とし、繰出しリボンコア31内に下側から圧入してもよいし、繰出しリボンコア31の下端部に接着剤等を用いて磁性部材60を接着してもよい。また、繰出しリボンコア31自体を有低円筒状のスチールで形成してもよい。
なお、図示しないが、繰出しリボンコア31の下端部には、周方向に複数の切欠き溝が形成されており、下ケース26に一体に形成したバネ性を有する爪片が、この切欠き溝に係合するようになっている。このため、テープカートリッジCを装置本体2から取り出した状態では、爪片が切欠き溝に係合して繰出しリボンコア31の回転を阻止し、運搬時や保管時にインクリボンRが弛むのを防止している。一方、テープカートリッジCを装置本体2に装着すると、装置本体の突起が爪片を曲げて切欠き溝から退避させ繰出しリボンコア31を繰り出し可能な状態にする。
なお、テープカートリッジ(カートリッジケース)Cの裏面には、被検出孔(図示省略)が形成され、後述するテープ識別センサ67によってこの被検出孔の有無や数が検出され、印刷テープTの種別(例えば、テープ幅)を識別できるようになっている。
次に、図5を参照し、テープ印刷装置1の制御系の構成について説明する。テープ印刷装置1の制御系は、キーボード5およびディスプレイ9を有し、ユーザによる文字情報の入力や各種情報の表示等のユーザインタフェースを司る操作部70と、サーマルヘッド15、カッタユニット18を駆動するカッタモータ66、送りモータ65、電磁石19を有し、印刷処理を行う印刷処理部71と、テープ識別センサ67、テンションセンサ40等の各種センサを有し、各種検出を行う検出部72と、ディスプレイドライバ75、ヘッドドライバ76、印刷送りモータドライバ77、カッタモータドライバ78および電流制御ドライバ79を有し、各部を駆動する駆動部73と、各部と接続され、テープ印刷装置1全体を制御する制御部74とにより構成されており、キーボード5からの入力信号に基づき、制御部74が駆動部73を介してディスプレイ9および印刷処理部71を制御している。
制御部74は、CPU80、ROM81、RAM82、周辺制御回路(P−CON)83を備え、互いに内部バス84により接続されている。そして、CPU80はROM81内の制御プログラムにしたがって、P−CON83を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいて、RAM82内の各種データを処理し、P−CON83を介してテープ印刷装置1内の各部に各種信号データを出力し、これにより印刷処理の制御等を行う。
ここで、本発明のテンション付与機構は、装置本体2側に組み込まれた電磁石19と、電磁石19に流れる電流を制御する電流制御ドライバ79と、インクリボンRに付与されるテンションを測定するテンションセンサ40と、繰出しリボンコア31内に組み込んだ磁性部材60と、で構成されている。上述したように、テンションセンサ40は、印刷送りモータドライバ77に接続された電圧検出回路で構成されている。
電磁石19は、繰出しリボンコア31の直下のカートリッジ装着部10の底板20の下部空間に配設されており、電磁石19内の鉄心85と繰出しリボンコア31の磁性部材60とが対面するよう同軸上に、且つこれらの間に磁力が及ぶよう間隙を存して設けられている(図4(b)参照)。なお、この場合、電磁石19は、カートリッジ装着部10の底板20を開口して配置してもよい。
電流制御ドライバ79を介して、電磁石19により磁力を発生させると、磁性部材60は、電磁石19側の軸方向に吸引移動する。これにより、繰出しリボンコア31の外周段部(規制部位)61が、下側繰出し軸受部55に押し付けられるように当接する。この状態で繰出しリボンコア31が回転すると、外周段部61および下側繰出し軸受部55との間に摺動抵抗が発生し、繰出しリボンコア31は、制動される。
また、電流制御ドライバ79は、電磁石19に流す電流量を制御しており、この制御に応じて電磁石19の磁力が可変する。テンションセンサ40は、送りモータ65の駆動電圧を介して、インクリボンRのテンションを測定しており、この測定結果に基づいて、電流制御ドライバ79は、電磁石19に流す電流量を制御する。すなわち、テンションセンサ40により、測定されたテンションが、所望のテンションよりも低ければ、電流制御ドライバ79は、電磁石19に印加する電流量を大きくし、所望のテンションよりも高ければ、電磁石19に印加する電流を少なくする。
すなわち、請求項に言うテンション付与機構は、装置本体2側に、電磁石19、電流制御ドライバ79およびテンションセンサ40を備え、テープカートリッジC側に磁性部材60を備えている。このため、テンション付与機構は、装置本体2にテープカートリッジCが装着されることで、その能力を発揮する。言い換えれば、テンション付与機構を分割して設けることで、テープカートリッジCの装置構成を簡易なものとすることができるため、テープカートリッジCが従来の大きさに比して大きくなることはない。
次に、図6のフローチャートを参照して、上記の構成における繰出しインクリボンRのテンションの制御について説明する。テープカートリッジCを装置本体2のカートリッジ装着部10に装着し、印刷処理を開始すると、先ずテンションセンサ40がインクリボンRのテンションを測定する(S1)。この後、テンションセンサ40による測定結果に基づいて、測定したテンションが適正範囲内かどうかを判断(S2)し、適正範囲内ならば、現状を維持し(S3)、適正範囲外ならば、電流制御ドライバ79により電磁石19の電流をコントロールする。すなわち、テンションが適正範囲よりも高い場合は、電磁石19に印加する電流を減らし(S4)、電磁石19の磁力を弱くする。適正範囲よりも低い場合は、電磁石19に印加する電流を増やし(S5)、電磁石19の磁力を強くする。この後、再びテンションセンサ40によりインクリボンRのテンションを測定する。すなわち、テンションセンサ40の検出信号に基づく、フィードバック制御が可能となりリアルタイムにテンションをコントロールすることができる。
以上の構成によれば、電磁石19の磁力により繰出しリボンコア31は、軸方向において均一に磁力が働くため、規制部位となる外周段部61と下側巻取り軸受部52との摺動抵抗が均一なものとなり、安定したテンションを得られる。また、電磁石19に印加する電流をコントロールすることで、繰り出されるインクリボンRのテンションを常に適正範囲内に収めることができる。このため、インクリボンRの弛みまたは張り過ぎによる印刷テープTへの印刷不良を解消することができる。
次に、図7を参照して、第2実施形態に係るテープ印刷装置について説明する。なお、この実施形態では、重複した記載を避けるため、異なる部分についてのみ説明する。繰出しリボンコア31は、円筒状に形成されており、その内部にはケース内磁石が組み込まれている。なお、ケース内磁石として、永久磁石90が用いられている。一方、カートリッジ装着部10の底板20の下部空間には、磁性部材60が内蔵されている。
この構成によれば、第1実施形態のようにテンションをコントロールすることはできないが、永久磁石90と磁性部材60との離間距離に対し、永久磁石90の磁力を適切なものとすることにより、摺動抵抗が均一且つ適切なものとなり、安定したテンションを得ることができる。
次に、図8を参照して、第3実施形態に係るテープ印刷装置ついて説明する。この実施形態では、繰出しリボンコア31は、円筒状に形成されており、その内部には永久磁石(ケース内磁石)90が組み込まれている。一方、カートリッジ装着部10の底板20の下部空間には、電磁石(ケース外磁石)19が内蔵されている。
この構成によれば、永久磁石90と電磁石19とが吸引移動する場合は、第1実施形態と同様の構成となるので説明は省略する。反発移動する場合は、繰出しリボンコア31の上端面と上ケース25の上側巻取り軸受部51とが当接するため、繰出しリボンコア31の上端面が規制部位となる。この規制部位において、摺動抵抗が均一なものとなり、安定したテンションを得られると共に、電磁石19に印加する電流をコントロールすることで、繰り出されるインクリボンRのテンションを常に適正に制御することができる。このため、インクリボンRの弛みまたは張り過ぎによる印刷テープTへの印刷不良を解消することができる。
なお、ケース外磁石として、電磁石19に代えて永久磁石90を用いてもよい。これによれば、テンションをコントロールすることはできないが、軸方向において均一に磁力が働くため、摺動抵抗が均一なものとなり、安定したテンションを得ることができる。
本実施形態に係るテープ印刷装置の閉蓋状態の外観斜視図である。 本実施形態に係るテープ印刷装置の開蓋状態の外観斜視図である。 上ケースを破断したテープカートリッジの平面図である。 (a)は、テープカートリッジのA−A´縦断面図であり、(b)は、テープカートリッジのB−B´縦断面図である。 テープ印刷装置の制御系のブロック図である。 インクリボンのテンションの制御におけるフローチャート図である。 第2実施形態に係るテープカートリッジのB−B´縦断面図である。 第3実施形態に係るテープカートリッジのB−B´縦断面図である。
符号の説明
1…テープ印刷装置 2…装置本体 19…電磁石 27…カートリッジケース 31…繰出しリボンコア 40…テンションセンサ 60…磁性部材 61…外周段部 79…電流制御ドライバ 90…永久磁石 T…印刷テープ R…インクリボン C…テープカートリッジ

Claims (8)

  1. テープカートリッジのケース壁に回転自在に軸支されたコアを制動し、前記コアから繰り出されてゆくテープ状部材にバックテンションを付与するテンション付与機構において、
    前記ケース壁に設けられ、前記コアを回転自在に軸支すると共に前記コアの端面に対峙し前記コアの軸方向への移動を規制する規制部位を有する軸受け部と、
    前記コアの少なくとも一部を構成するケース内磁石と、
    前記ケース壁の外部に配設され、前記軸方向において前記ケース内磁石に対し磁力の及ぶ間隙を存して対面する磁性部材と、
    を備えたことを特徴とするテンション付与機構。
  2. テープカートリッジのケース壁に回転自在に軸支されたコアを制動し、前記コアから繰り出されてゆくテープ状部材にバックテンションを付与するテンション付与機構において、
    前記ケース壁に設けられ、前記コアを回転自在に軸支すると共に前記コアの端面に対峙し前記コアの軸方向への移動を規制する規制部位を有する軸受け部と、
    前記コアの少なくとも一部を構成する磁性部材と、
    前記ケース壁の外部に配設され、前記軸方向において前記磁性部材に対し磁力の及ぶ間隙を存して対面するケース外磁石と、
    を備えたことを特徴とするテンション付与機構。
  3. テープカートリッジのケース壁に回転自在に軸支されたコアを制動し、前記コアから繰り出されてゆくテープ状部材にバックテンションを付与するテンション付与機構において、
    前記ケース壁に設けられ、前記コアを回転自在に軸支すると共に前記コアの端面に対峙し前記コアの軸方向への移動を規制する規制部位を有する軸受け部と、
    前記コアの少なくとも一部を構成するケース内磁石と、
    前記ケース壁の外部に配設され、前記軸方向において前記ケース内磁石に対し磁力の及ぶ間隙を存して対面するケース外磁石と、
    を備えたことを特徴とするテンション付与機構。
  4. 前記ケース外磁石は、電磁石で構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のテンション付与機構。
  5. 前記テープ状部材のテンションを測定するテンション測定手段と、
    前記テンション測定手段の測定結果に基づいて、前記電磁石に印加する電流を制御する電流制御手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項4に記載のテンション付与機構。
  6. 前記テープ状部材を、前記コアから繰り出すモータ駆動のテープ送り手段を、更に備え、
    前記テンション測定手段は、前記モータの駆動電圧を検出する電圧検出回路で構成されていることを特徴とする請求項5に記載のテンション付与機構。
  7. 前記テープ状部材が、インクリボンであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のテンション付与機構。
  8. 前記テープカートリッジと、
    前記テープカートリッジを装着するカートリッジ装着部および印刷部を有する装置本体と、
    前記テープ状部材および前記コアを前記テープカートリッジに組み込むと共に、前記ケース外磁石、前記テンション測定手段および前記電流制御手段を前記装置本体に組み込んだ請求項5ないし7のいずれかに記載のテンション付与機構と、
    を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
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