JP2007130583A - 水処理装置及び水処理方法 - Google Patents

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洋輔 田畑
Toshiyuki Iwama
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Abstract

【課題】 好気処理領域にて処理された後の水が流れる下流領域の水質を水質検出センサによって精度良く検出するのに有効な技術を提供する。
【解決手段】 本発明に係る水処理装置100は、消毒槽150の水質検出を行うべく当該消毒槽150に浸漬される水質検出計160と、この水質検出計160を洗浄処理するセンサ洗浄手段を備え、当該センサ洗浄手段は、ポンプ手段によって吸入した水を水質検出計160に向けて吐出する構成や、水質検出計160よりも高所から当該水質検出計160に向けて水を落下させる構成によって、水質検出計160の周辺の水よりも流速が高められた状態の水を水質検出計160へと供給するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被処理水の水処理技術に係り、詳しくは水質を検出する水質検出センサの洗浄処理を行うのに有効な技術に関するものである。
従来、一般家庭等から排出される生活排水や、産業廃水等の汚水などの被処理水を処理する水処理装置において、水質検出センサを用いて水質を検出する構成が知られている。例えば下記特許文献1に記載の水処理装置では、消毒槽の上流に浸漬させて配置されたばっ気槽にDOセンサが設置されており、当該DOセンサによってばっ気処理後の水の水質が把握されるようになっている。
特開平3−52696号公報
ところで、上記特許文献1に記載の水処理装置に設置されるDOセンサのように、浄化処理領域に浸漬させて水質を検出する形態の水質検出センサにあっては、そのセンサ表面に生物膜が付着して水質検出精度が低下することが想定される。そこで、このような問題を解消するべく、特に被処理水の好気処理がなされた後の水が流れる下流領域に水質検出センサを設置するのが好ましい。
しかしながら、水質検出センサの設置箇所を好気処理領域よりも下流に設定した場合には、センサ表面における生物膜の付着を抑えるのに有効であるものの、今度は好気処理によって発生した汚泥等が当該センサ表面に付着したり堆積したりすることが想定されるため、水質検出センサにおける水質検出精度を所望のレベルまで向上させるのが難しい。
そこで、本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、好気処理領域にて処理された後の水が流れる下流領域の水質を水質検出センサによって精度良く検出するのに有効な技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明が構成される。なお、本発明は、一般家庭等から排出される生活排水や、産業廃水等の被処理水を処理する水処理技術として好適に用いられる。
(本発明の第1発明)
前記課題を解決する本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの水処理装置である。
請求項1に記載のこの水処理装置は、好気処理領域、下流領域、水質検出センサ、センサ洗浄手段を少なくとも備える。
本発明の好気処理領域は、被処理水の好気処理を行う領域として構成される。この好気処理は、溶存酸素の存在下において好気性微生物によって被処理水中の有機汚濁物質を分解する形態の処理として規定される。この好気処理を行う好気処理領域として具体的には、好気性微生物の生物膜が付着する接触材と濾過処理用の濾材が充填された、いわゆる「接触濾床槽」としての構成や、好気性微生物の生物膜が付着する担体が流動可能に充填された、いわゆる「担体流動生物濾過槽」としての構成を用いることができる。
本発明の下流領域は、好気処理領域にて好気処理された後の水が流れる領域として構成される。この下流領域においては、好気処理された後の水に更なる浄化処理がなされてもよいし、或いは好気処理された後の水の移流処理や貯留処理がなされてもよい。
なお、上記好気処理領域や下流領域の構成に関しては、水の貯留部分が仕切り壁などによって区画されることで領域が規定されてもよいし、或いは仕切り壁などが介在しない場合であっても処理機能によって領域が規定されてもよい。例えば、単一の処理槽(処理部)内の各部位のうちエア散気によって溶存酸素が存在する部位のみを好気処理領域として規定することができる。
本発明では、この下流領域の水質が、当該下流領域に浸漬される本発明の水質検出センサによって検出されるようになっている。ここでいう「水質検出センサ」とは、水質の実質的な検出を行う検出部分(センサ表面)自体や、この検出部分に更に当該検出部分を収容するセンサハウジング等を含んだ形態を広く含む主旨である。本発明では、この水質検出センサとして、水の濁度、透視度、SS(浮遊懸濁物質量)、BOD(生物化学的酸素要求量)、DO(溶存酸素)、pH、紫外線(UV)吸光度などの水質に関する情報(データ)を連続的ないし一定時間毎に検出する各種のセンサを適宜用いることができる。
ところで、本発明のように被処理水の好気処理がなされた後の水が流れる下流領域に水質検出センサを設置する場合には、当該水質検出センサにおける生物膜の付着を抑えるのに有効であるものの、好気処理によって発生した汚泥等の付着物が当該水質検出センサに付着することが想定される。
そこで、本発明の水処理装置では、水質検出センサに対しセンサ洗浄手段を設ける構成を採用している。本発明のセンサ洗浄手段は、下流領域の水を、水質検出センサの周辺を流れる水の流速よりも高くした状態で当該水質検出センサへと供給して、当該水質検出センサの洗浄処理を行う手段として構成される。具体的には、ポンプ手段によって吸入した水を水質検出センサに向けて吐出する構成、水質検出センサよりも高所から当該水質検出センサに向けて水を落下させる構成、水中で水質検出センサに向けて可動部材(例えば羽根部材)を回転運動ないし往復運動などによって動かす構成などを、センサ洗浄手段の構成として適宜採用することができる。なお、水質検出センサへの水の供給に関しては、下流領域の各部位のうち水質検出センサの浸漬領域及びその周辺に滞留する水を、その流速を水質検出センサの周辺の水よりも高くした状態で当該水質検出センサへ供給する構成や、下流領域の各部位のうち水質検出センサの浸漬領域から離間した領域に滞留する水を、その流速を水質検出センサの周辺の水よりも高くした状態で当該水質検出センサへ供給する構成を用いることができる。この場合、センサ洗浄手段は、水質検出センサの浸漬位置よりも上流の水を洗浄処理に用いてもよいし、或いは水質検出センサの浸漬位置よりも下流の水を洗浄処理に用いてもよい。
本構成では、水質検出センサの周辺の水よりも流速が高められた状態の水が水質検出センサへと供給されることによって、センサ表面が洗い流され、これによって水質検出センサの洗浄処理を行うことが可能となる。なお、ここでいう「洗浄処理」には、汚泥等が水質検出センサに付着すること自体を水勢によって防止する態様や、水質検出センサに既に付着している汚泥等を水勢によって吹き飛ばし除去する態様などが含まれる。本構成は、水質検出センサの被検出対象である下流領域の水自体を、当該水質検出センサの洗浄処理に用いる構成であるため合理的である。
請求項1に記載の水処理装置のこのような構成によれば、センサ洗浄手段を用いることによって、好気処理によって発生した汚泥等が水質検出センサに付着するのを防止し、或いは一旦付着した汚泥等を除去することができ、水質検出センサにおける水質検出精度を向上させることが可能となる。また、水質検出センサ自体に洗浄機構を搭載する必要がなく、当該水質検出センサの構造を簡素化するのに有効とされる。
なお、本発明において、センサ洗浄手段によって流速が高められた水は水質検出センサへ向けて連続的に供給されてもよいし、或いは間欠的(「断続的」或いは「非連続的」ともいう)に供給されてもよい。特にセンサ洗浄手段によって流速が高められた水を水質検出センサへ向けて間欠的に供給する構成を採用することによって、水質検出センサのより高い洗浄効果を得ることが可能となる。
(本発明の第2発明)
前記課題を解決する本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの水処理装置である。
請求項2に記載のこの水処理装置では、請求項1に記載の下流領域は、好気処理領域で処理された後の水の消毒処理を行う消毒処理領域を含み、当該消毒処理領域における水質を検出する水質検出センサがセンサ洗浄手段によって洗浄処理される構成とされる。
本発明の消毒処理領域は、好気処理領域で処理された後の水の消毒処理を行う領域として構成され、この消毒処理として、塩素消毒処理、オゾン処理、UV(紫外線)処理、電解殺菌処理などが適宜用いられる。このような消毒処理がなされた後の水に含まれる汚泥は、消毒処理前のものに比して付着性が低下することが知られている。すなわち、汚泥は消毒処理されることで、べとつきが少なく水質検出センサに付着しにくいサラサラ状の汚泥となる。
請求項2に記載の水処理装置のこのような構成によれば、消毒処理領域に水質検出センサを設置することで、当該水質検出センサに汚泥等が付着するのをより確実に防止することができ、これによって水質検出センサにおける更なる水質検出精度向上を図ることが可能となる。
(本発明の第3発明)
前記課題を解決する本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの水処理装置である。
請求項3に記載のこの水処理装置では、請求項1または請求項2に記載のセンサ洗浄手段は、下流領域の水が水質検出センサに向けて流出する流出部を備えるとともに、当該流出部の流出高さが、水質検出センサの設置高さよりも高くなるような高低落差が設けられた構成とされる。そして、この流出部から流出した流出水が水質検出センサへと落下するときの水勢によって、当該流出水を水質検出センサの周辺を流れる水の流速よりも高くした状態で当該水質検出センサへと供給する構成とされる。具体的には、流出部から流出した流出水が落下する際の落下エネルギー(位置エネルギー)によってこの流出水の速度が高められ、高速化された状態の水が水質検出センサに向けて供給されることとなる。これによって、センサ表面が洗い流されることとなるため、水質検出センサに汚泥等が付着するのを防止し、或いは一旦付着した汚泥等を吹き飛ばして除去することで、水質検出センサの洗浄処理を行うことが可能となる。
請求項3に記載の水処理装置のこのような構成によれば、水質検出センサの洗浄処理を行うセンサ洗浄手段の構造として、水の落下作用を用いた簡便な構造を用いることができる。
(本発明の第4発明)
前記課題を解決する本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの水処理装置である。
請求項4に記載のこの水処理装置では、請求項1または請求項2に記載のセンサ洗浄手段は、下流領域の水をポンプ吸入部にて吸入してポンプ吐出部から水質検出センサに向けて吐出するポンプ手段を用いて構成される。そして、ポンプ吐出部から吐出される吐出水の水勢によって、当該吐出水を水質検出センサの周辺を流れる水の流速よりも高くした状態で当該水質検出センサへと供給する構成とされる。具体的には、ポンプ吐出部から吐出される吐出水の吐出エネルギー(運動エネルギー)によってこの吐出水の速度が高められ、高速化された状態の水が水質検出センサに向けて供給されることとなる。これによって、センサ表面が洗い流されることとなるため、水質検出センサに汚泥等が付着するのを防止し、或いは一旦付着した汚泥等を吹き飛ばして除去することで、水質検出センサの洗浄処理を行うことが可能となる。なお、本構成に関しては、エアリフト式のエアリフトポンプや水中ポンプをポンプ手段として用いることができ、また当該ポンプ手段においては吐出水の全部または一部を水質検出センサの洗浄処理に使用することができる。
請求項4に記載の水処理装置のこのような構成によれば、水質検出センサの洗浄処理を行うセンサ洗浄手段の構造として、水のポンプ吐出作用を用いた簡便な構造を用いることができる。
(本発明の第5発明)
前記課題を解決する本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの水処理装置である。
請求項5に記載のこの水処理装置では、請求項4に記載のセンサ洗浄手段は、ポンプ吐出部から水質検出センサに向けて吐出される吐出水量を、当該水質検出センサの設置箇所よりも上流の処理領域の運転負荷に基づいて可変とする制御部を有する構成とされる。この制御部は、ポンプ吐出水量の制御のみを専用に制御する構成であってもよいし、或いはポンプ吐出水量の制御に加えて水処理装置全般の制御をあわせて行う構成であってもよい。水質検出センサの設置箇所よりも上流の処理領域の運転負荷は、水質検出センサの設置箇所よりも上流の処理領域を流れる水量や水量変化、当該処理領域の水位や水位変化などによって把握される。この運転負荷が高くなると、当該水質検出センサに付着する可能性のある汚泥等の流入量も増えることが想定される。
そこで、請求項5に記載の水処理装置のこのような構成によれば、水質検出センサの設置箇所よりも上流の処理領域の運転負荷が高い場合には、ポンプ吐出部から水質検出センサに向けて吐出される吐出水量を増やし、当該運転負荷が低い場合には、ポンプ吐出部から水質検出センサに向けて吐出される吐出水量を抑えるような制御を行うことができる。このような制御を制御部が行うことによって、汚泥等の流入量に見合った水質検出センサの合理的な洗浄処理が可能となる。
(本発明の第6発明)
前記課題を解決する本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりの水処理装置である。
請求項6に記載のこの水処理装置では、請求項3〜請求項5のいずれかに記載の水質検出センサは、そのセンサ表面が流出部から流出する流出水の流出方向、或いはポンプ吐出部から吐出される吐出水の吐出方向と交差する向きに配設される構成とされる。ここでいう「交差」に関しては、水質検出センサのセンサ表面に対し、流出部から流出する流出水の流出方向、或いはポンプ吐出部から吐出される吐出水の吐出方向が交差成分を有していればよい。
請求項6に記載の水処理装置のこのような構成によれば、流出部から流出した流出水やポンプ吐出部から吐出された吐出水のエネルギーを、水質検出センサに向けて流れる水の流速を高めるのに効率的に使用して、より強い水勢によって水質検出センサの洗浄を行うことが可能となる。
(本発明の第7発明)
前記課題を解決する本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりの水処理装置である。
請求項7に記載のこの水処理装置では、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の水質検出センサは、当該水質検出センサのセンサ表面が平滑化処理された構成とされる。このセンサ表面の平滑化は、当該センサ表面自体を平滑加工するほか、当該センサ表面にコーティング処理を施工したり、平滑度の高いフィルムなどを貼り付けることによって実現される。
請求項7に記載の水処理装置のこのような構成によれば、センサ表面が平滑化されることで、水質検出センサに汚泥等が付着したり堆積したりしにくくすることができ、流出部から流出した流出水やポンプ吐出部から吐出された吐出水の水勢との協働によって、水質検出センサの洗浄効果がより高まることとなる。
(本発明の第8発明)
前記課題を解決する本発明の第8発明は、請求項8に記載されたとおりの水処理方法である。
請求項8に記載のこの水処理方法は、請求項1に記載の水処理装置と同様の構成の水処理装置を用いて水処理を行う方法とされる。すなわち、この水処理方法は、水質検出センサの周辺の水よりも流速を高められた状態の水を、当該水質検出センサへと供給することによってセンサ表面を洗い流し、これによって当該水質検出センサの洗浄処理を行うステップを少なくとも有する。
従って、請求項8に記載のこのような水処理方法によれば、好気処理によって発生した汚泥等が水質検出センサに付着するのを防止し、或いは一旦付着した汚泥等を除去することで、水質検出センサにおける水質検出精度を向上させることが可能となる。
以上のように、本発明によれば、特に、好気処理領域にて処理された後の水が流れる下流領域において水質を検出する水質検出センサに関し、下流領域の水を、水質検出センサの周辺を流れる水の流速よりも高くした状態で当該水質検出センサへと供給して、当該水質検出センサの洗浄処理を行うことによって、当該水質検出センサによって水質を精度良く検出することが可能となった。
以下に、本発明における一実施の形態の水処理装置の構成等を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、一般家庭等から排出される排水(汚水)の処理を行う水処理装置について説明するものである。
(第1実施の形態)
本発明における「水処理装置」の第1実施の形態である水処理装置100の概略構成が図1に示される。
図1に示すように、第1実施の形態の水処理装置100は、槽状に成形された槽本体101の内部に各種の浄化処理機構を収容している。この浄化処理機構は、処理工程の順に対応して上流(図1中の左側)から夾雑物除去槽110、嫌気濾床槽120、接触濾床槽130、処理水槽140、消毒槽150の各浄化処理機構が槽本体101に大別される。このような構成の槽本体101の内部に流入した「流入水」としての排水は、夾雑物除去槽110、嫌気濾床槽120、接触濾床槽130、処理水槽140、消毒槽150にて順次浄化処理されたのち、「放流水」として槽本体101の外部へと放流される。なお、本実施の形態では、外部から槽本体101へと流入する排水や、槽本体101に収容された各槽において処理される汚水および当該汚水を処理する処理過程において流れる水を、「被処理水」ないし「水」ともいう。
夾雑物除去槽110は、本実施の形態においては槽本体101内の最上流部に配置されており、流入口(図示省略)を通じて当該夾雑物除去槽110に被処理水が流入する構成になっている。この夾雑物除去槽110は、被処理水中に含まれる夾雑物を、流入バッフル(図示省略)などの固液分離手段を用いて被処理水から分離する処理を行う槽であり、被処理水の固液分離機能を果たす。この夾雑物除去槽110において夾雑物の除去処理がなされたあとの水は、その下流に配置された嫌気濾床槽120へと移流する。
嫌気濾床槽120は、被処理水中の有機汚濁物質を嫌気処理(還元)する機能を有する処理槽であり、典型的には、有機汚濁物質を嫌気処理(還元)する嫌気性微生物が付着する所定量の濾材が濾床に充填される構成を有する。この嫌気処理によってBODの低減と汚泥物の減量化が図られる。この嫌気濾床槽120で処理されたあとの水は、その下流に配置された接触濾床槽130へと移流する。
接触濾床槽130は、被処理水の好気処理及び濾過処理を行う機能を有する処理槽である。この接触濾床槽130において、被処理水が流通する流通経路には、好気性微生物の生物膜が付着する接触材が充填された接触材充填領域、及び当該接触材充填領域の接触材にエアを供給する散気装置と、濾過処理用の濾材が充填された濾材充填領域が設けられている。散気装置からエアが供給されたとき、接触材充填領域の接触材に付着した好気性微生物が被処理水と接触することによって、主に被処理水中の有機汚濁物質が好気処理(酸化)される。従って、ここでいう接触濾床槽130の接触材充填領域が、本発明における「好気処理領域」に相当する。また、好気処理領域であるこの接触濾床槽130よりも下流に配置された処理水槽140及び消毒槽150は、好気処理領域で処理された水が流れる下流領域であり、本発明における「下流領域」を構成する。
一方、濾材充填領域の濾材によって被処理水中のSS(浮遊物質)が濾過処理される。この接触濾床槽130で処理されたあとの水は、その下流に配置された処理水槽140へと移流する。
処理水槽140は、消毒槽150へ移流する前の水を一時的に貯留する機能を有する処理槽である。この処理水槽140に一時的に貯留された水は、その下流に配置された消毒槽150へと移流する。
消毒槽150は、処理水槽140から流入した水を消毒処理する機能を有する処理槽であり、本実施の形態においては槽本体101内の最下流部に配置されている。この消毒槽150は、その最上流部に消毒処理を行うための固形塩素剤(消毒剤)が充填された薬剤筒(図2を用いて後述する薬剤筒152)を備えている。この消毒槽150において消毒処理(塩素消毒処理)された水は、槽本体101の外部へ放流される。すなわち、この消毒槽150は、好気処理領域である接触濾床槽130にて好気処理された後の水の消毒処理を行う消毒処理領域を構成しており、本発明における「消毒処理領域」に相当する。
本実施の形態では、この消毒槽150の浸漬領域(図2を用いて後述する浸漬領域151)に水質検出計160が浸漬されている。この水質検出計160は、消毒処理された後の水の水質を検出(「測定」或いは「計測」ともいう)する機能を有し、水質の実質的な検出を行う検出部分(図2を用いて後述する検出部162)がセンサハウジング内に収容された構成とされる。なお、本実施の形態では特に、接触濾床槽130にて被処理水の好気処理がなされた後の水が流れる消毒槽150に水質検出計160を設置することで、当該水質検出計160の検出部分(検出部162)における生物膜の付着を抑えるのに有効である。この水質検出計160、或いはこの水質検出計160の検出部分(検出部162)が、本発明における「水質検出センサ」を構成する。
本実施の形態では、赤色光や近赤外線を用いた透過光方式、或いは赤色光や近赤外線を用いた散乱光方式などによる既知の光学式濁度測定センサ(或いは透視度測定センサ)を用いて、水質検出計160が構成されており、消毒処理された後の水の濁度(或いは透視度)がこの水質検出計160によって検出される。なお、消毒処理による影響を勘案した場合、水質検出計160のセンサハウジング等を、耐食性を有するSUS(ステンレス)材料、樹脂材料などを用いて構成するのが好ましい。
ここで、図1中の消毒槽150の更なる詳細な構成が図2に示される。
図2に示すように、薬剤筒152から供給された塩素成分を含む水は、桶形状に形成された桶部153に貯留されたのち、流出部154から落下して水質検出計160が浸漬されている浸漬領域151へと供給されるようになっている。
この浸漬領域151には、水質検出計160に加えて、エアリフト式のポンプとしてのエアリフトポンプ170が設置されている。このエアリフトポンプ170は、水質検出計160の洗浄処理専用の機器として構成され、ポンプ本体172、ポンプ吸入部174、ポンプ吐出部176及びエア供給部178を少なくとも備える。ポンプ本体172は、槽上下に長手状に延在する部材として構成される。ポンプ吸入部174は、ポンプ本体172の下部に形成され、浸漬領域151の水を吸入する部位として構成される。ポンプ吐出部176は、ポンプ本体172の各部位のうちポンプ吸入部174よりも上方位置であって水面下の位置から側方へと突出し、ポンプ吸入部174から吸入した水を吐出する部位として構成される。このエアリフトポンプ170において、ブロア等のエア供給源からエア供給部178を経由してポンプ本体172の内部にエアが供給されると、ポンプ本体172の内部を上方へと流れるエア流れに伴って、浸漬領域151の水がポンプ吸入部174から吸入されてポンプ吐出部176から吐出される。
特に、本実施の形態では、エアリフトポンプ170のポンプ吐出部176と水質検出計160との相対位置を適宜設定することによって、このポンプ吐出部176から水質検出計160の検出部162に向けてポンプ吐出水が吐出されるように構成されている。
エアリフトポンプ170のこのような構成を用いれば、エアリフトポンプ170のポンプ吐出部176から吐出される吐出水の水勢によって、当該吐出水を検出部162の周辺を流れる水の流速よりも高くした状態で当該検出部162へと供給することができる。これによって、検出部162の表面、すなわち発光部162a及び受光部162bからなるセンサ表面を洗い流し、このセンサ表面に汚泥等が付着したり堆積したりするのを吐出水の水勢によって防止し、或いは付着したり堆積した汚泥等を吐出水の水勢によって吹き飛ばして除去することで、検出部162の汚れを防止して洗浄処理を行うことが可能となる。すなわち、本実施の形態では、エアリフトポンプ170のポンプ吐出部176から吐出された吐出水の吐出エネルギー(運動エネルギー)を、検出部162、具体的には被洗浄面としてのセンサ表面の洗浄に用いるように構成されている。
本構成によれば、エアリフトポンプ170のポンプ吐出部176から吐出される吐出水の作用によって検出部162の汚れを防止することで、水質検出計160による水質の検出を適正に行うことが可能となる。本構成においては、エアリフトポンプ170によって流速が高められた水は検出部162へ向けて連続的に供給されてもよいし、或いは間欠的(「断続的」或いは「非連続的」ともいう)に供給されてもよい。特にエアリフトポンプ170によって流速が高められた水を検出部162へ向けて間欠的に供給する構成を採用することによって、検出部162のより高い洗浄効果を得ることが可能となる。また、本構成は、検出部162の被検出対象である浸漬領域151(消毒槽150)の水自体を、当該検出部162の洗浄に用いる構成であるため合理的である。
なお、ここでいうエアリフトポンプ170が、本発明における「センサ洗浄手段」及び「ポンプ手段」に相当する。また、このエアリフトポンプ170のポンプ吸入部174が、本発明における「ポンプ吸入部」に相当し、ポンプ吐出部176が、本発明における「ポンプ吐出部」に相当する。
また、エアリフトポンプ170のこのような構成を用いれば、ポンプ吐出部176から吐出された吐出水の水勢によって、消毒槽150内の水が撹拌されることとなる。これによって、消毒槽150内の水質を均質化させることができ、水質検出計160による安定した水質測定が可能となる。なお、必要に応じては、ポンプ吐出部176から吐出された水による撹拌効果を高めるためのバッフルなどを消毒槽150内に適宜設置することもできる。
なお、本実施の形態の水質検出計160の構成に関しては、その検出部162のセンサ表面がポンプ吐出部176から吐出される水の吐出方向と交差する向きに配設されるのが好ましい。本構成においては、ポンプ吐出部176の吐出方向に応じて水質検出計160のセンサ表面の向きを設定してもよいし、或いは水質検出計160のセンサ表面の向きに応じてポンプ吐出部176の吐出方向を設定してもよい。本構成によれば、ポンプ吐出部176から吐出された吐出水の吐出エネルギーを、検出部162のセンサ表面に効率良く作用させることができ、より強い水勢によって検出部162の洗浄を行うことが可能となる。
また、本実施の形態の水質検出計160の構成に関しては、その検出部162のセンサ表面が平滑化されるように構成されるのが好ましい。このセンサ表面の平滑化は、当該センサ表面自体を平滑加工するほか、当該センサ表面にコーティング処理を施工したり、平滑度の高いフィルムなどを貼り付けることによって実現される。また、本実施の形態の水質検出計160では、透光性を有し且つ表面が平滑化された素材としてのガラス、サファイヤガラス、或いはその他の透光性素材(例えばアクリル樹脂など)を用いてセンサ表面を構成するのが好ましい。このような構成を用いれば、透光性を確保して検出性能を維持するとともに、センサ表面が平滑化されることで、検出部162に汚泥等が付着したり堆積したりしにくくすることができ、エアリフトポンプ170のポンプ吐出部176から吐出された吐出水の水勢との協働によって、検出部162の洗浄効果がより高まることとなる。特に、センサ表面にサファイヤガラスを用いれば、ガラスに比してセンサ表面が傷つき難い構成を実現することができ、またセンサ表面にアクリル樹脂を用いれば、ガラスに比して安価な構成を実現することができる。
なお、このような平滑化処理に代えて或いは加えて、センサ表面にフッ素加工や光触媒コーティングを施す構成を採用することもできる。フッ素加工に関しては、フッ素系ポリマーを有する表面処理剤をセンサ表面に施工することによって、センサ表面の撥水性、撥油性などを向上させることができ、これによって検出部162に汚泥等が付着したり堆積したりしにくくすることができる。光触媒コーティングに関しては、酸化チタン皮膜をセンサ表面に施工したうえで、この酸化チタン皮膜に光を照射することによって、汚泥等を酸化分解する分解作用、及び汚れを浮き上がらせて洗い流す超親水作用を生じさせることができ、これによって検出部162に汚泥等が付着したり堆積したりしにくくすることができる。この場合、光学特性に殆ど影響を与えないような無色透明の表面処理剤や酸化チタン皮膜を施工するのが好ましい。
また、本実施の形態の水質検出計160の構成に関しては、消毒槽150の槽底部に沈降する沈降性汚泥や槽上部に浮上する浮上性汚泥の発生を勘案した場合、消毒処理後の標準的な水質を精度よく検出するためには、水質検出計160の検出部162を、浸漬領域151の各部位のうち槽上下方向に関し沈降性汚泥領域と浮上性汚泥領域との間の領域に配置するのが好ましい。これにより、沈降性汚泥や浮上性汚泥が水質検出計160による水質検出(水質測定)に影響を及ぼすのを阻止し、消毒処理後の標準的な水質を安定的且つ精度よく検出することが可能となる。
更に、本実施の形態の水質検出計160の構成に関しては、この水質検出計160は、検出部162の形状や構造などを勘案したうえで、当該検出部162に沈降性汚泥が堆積しにくい向きに配設されるのが好ましい。例えば、検出部162のセンサ面が平坦面として構成される場合にあっては、センサ配設状態においてこのセンサ面が上下方向に延在するように水質検出計160の向きを定めることができる。このような構成によって、水中を上方から下方へと沈降した汚泥が水質検出計160の検出部162に堆積しにくくなり、これにより水質検出計160による安定した水質測定が可能とされる。
一方、本実施の形態のエアリフトポンプ170の構成に関しては、ポンプ本体172の内部を上方へと流れ、ポンプ吐出部176からポンプ外部へと吐出された気泡(エア)が、図2に示すように検出部162との接触が回避された状態でそのまま槽上方へと移動するように構成されるのが好ましい。この接触回避構造は、エアリフトポンプ170のポンプ吐出部176と、水質検出計160の検出部162との間の離間距離を適宜設定することによって実現される。具体的には、ポンプ吐出部176と検出部162との間の距離を、ポンプ吐出部176から吐出された水の水流が検出部162に及ぶ距離であって、且つポンプ吐出部176から吐出された気泡が検出部162に接触しない距離に設定することができる。このような構成を用いれば、気泡が検出部162に接触して水質検出計160による検出値が変動するのを防止することができる。
また、本実施の形態のエアリフトポンプ170の構成に関しては、ポンプ吐出部176を、水面下、水面付近及び水面上に適宜配設することができるが、特には水面下若しくは水面付近に配設するのが好ましい。本構成によれば、ポンプ吐出部176を水面上に配設する場合に比して揚程を抑えることで、エアリフトポンプ170にて水のポンプ移送のために用いるエアの使用量を抑えることが可能となる。
上記構成の水質検出計160によって連続的にまたは一定時間毎に検出された検出データは、ケーブル164を経由して、表示や音声などによって出力部166に出力される。これにより、消毒槽150において消毒処理がなされた後の水、すなわち槽本体101外へ放流される前の水の水質管理が可能となる。出力部166における具体的な出力態様としては、水処理装置100自体やその周辺に表示器や報知器を設置し、当該表示器にデータを出力表示したり、また予め設定された設定水質状態を外れたことを当該報知器が報知する。或いは、水質検出計160によって検出された検出データは、端末装置(図示省略)を介して、水処理装置100から離れた位置に設置されたデータ監視装置(データ管理装置)やデータ処理装置等に、有線回線または無線回線を通じて適宜伝送されるように構成される。
なお、水の濁度(或いは透視度)は、一般的にBOD(生物化学的酸素要求量)やSS(浮遊懸濁物質量)と相関があることが知られており、本実施の形態では、濁度(或いは透視度)の検出データを得ることによってBODやSSに関する水質を定量的或いは定性的に判定するように構成している。この際、水質検出計160は、濁度(或いは透視度)の検出データ自体をそのまま出力部166に出力するように構成してもよいし、或いは濁度(或いは透視度)の検出データに基づいてBODやSSに関するデータに変換された後のデータを出力部166に出力するように構成してもよい。
また、本実施の形態では、この水質検出計160を上述のような水質検出のみならず、消毒槽150における消毒処理性能の低下を把握するのに用いることができる。これは、消毒処理性能が低下すると、水質検出計160の検出部162に生物膜付着が発生し当該検出値が通常領域を外れる状態が形成されるため、この状態を監視することによって、例えば塩素消毒剤の不足によって消毒処理性能が低下したことを把握することができる。このように、本実施の形態の水質検出計160は、消毒槽150の水質を検出する手段であるとともに、消毒槽150における消毒処理性能の低下によって当該水質検出計160の検出部に生物膜付着が発生したことを検出する手段として兼用化され得る。
なお、この第1実施の形態の水処理装置100において、上記構成の消毒槽150にかえて、別の構成の消毒槽を用いることができる。ここで、図1中の消毒槽150の別の実施の形態である消毒槽250の詳細な構成が図3に示される。
図3に示す消毒槽250では、水質検出計160の洗浄処理にエアリフトポンプ170を用いるかわりに、薬剤筒152が設置された桶部153の流出部154から流出し、水質検出計160が浸漬された浸漬領域251へと落下してくる水の水勢を利用して水質検出計160の洗浄処理を行う構成を採用している。具体的には、浸漬領域251の各部位のうち流出部154から流出された水が落下する部位の水面下に水質検出計160の検出部162を配設するとともに、流出部154の流出高さが、水質検出計160の設置高さよりも高くなるような高低落差ΔHを設ける。そして、流出部154から流出した流出水が水質検出計160の検出部162へと落下するときの水勢によって、当該流出水を検出部162の周辺を流れる水の流速よりも高くした状態で当該検出部162へと供給する。これによって、検出部162のセンサ表面(発光部162a及び受光部162b)に汚泥等が付着したり堆積したりするのを流出水の水勢によって防止し、或いは付着したり堆積した汚泥等を流出水の水勢によって吹き飛ばして除去することで、検出部162の洗浄処理を行うことが可能となる。すなわち、本実施の形態では、流出部154から流出された水の落下エネルギー(位置エネルギー)を、検出部162のセンサ表面(被洗浄面)の洗浄に用いるように構成されている。
本構成によれば、流出部154から流出した流出水の落下作用を用いて検出部162の汚れを防止することで、水質検出計160による水質の検出を適正に行うことが可能となる。本構成においては、流出部154から流出した流出水の落下作用によって流速が高められた水は検出部162へ向けて連続的に供給されてもよいし、或いは間欠的に供給されてもよい。特に流出部154から流出した流出水の落下作用によって流速が高められた水を検出部162へ向けて間欠的に供給する構成を採用することによって、検出部162のより高い洗浄効果を得ることが可能となる。また、本構成は、検出部162の被検出対象である消毒処理後の水自体を、当該検出部162の洗浄に用いる構成であるため合理的である。
なお、ここでいう流出部154が、本発明における「流出部」に相当し、この流出部154から流出された水が水質検出計160の検出部162に向けて落下する構成が、本発明における「センサ洗浄手段」を構成する。
なお、本実施の形態の水質検出計160の構成に関しては、その検出部162のセンサ表面が流出部154における水の流出方向(或いは落下方向)と交差する向きに配設されるのが好ましい。本構成においては、流出部154における水の流出方向に応じて水質検出計160のセンサ表面の向きを設定してもよいし、或いは水質検出計160のセンサ表面の向きに応じて流出部154における水の流出方向を設定してもよい。本構成によれば、流出部154から流出されて落下する水の落下エネルギーを、検出部162のセンサ表面に効率良く作用させることができ、より強い水勢によって検出部162の洗浄を行うことが可能となる。
以上のように、第1実施の形態の水処理装置100の構成及び当該水処理装置100における水処理方法によれば、消毒槽150においてエアリフトポンプ170のポンプ吐出部176から吐出された吐出水の水勢や、桶部153の流出部154から落下した流出水の水勢を用いて水質検出計160の検出部162の洗浄を確実に行うことができ、これによって水質検出計160における水質検出精度を向上させることが可能となる。また、消毒処理がなされた後の水に含まれる汚泥は、消毒処理前のものに比して付着性が低下し、べとつきが少なく水質検出センサに付着しにくいサラサラ状の汚泥となるため、消毒槽150に浸漬された水質検出計160の検出部162に汚泥等の付着物が付着するのをより確実に防止することができる。また、水質検出計160の検出部162の洗浄処理を行うための構成として、水の水勢を用いるため、水質検出計160自体に洗浄機構を搭載する必要がなく、当該水質検出計160の構造を簡素化するのに有効とされる。
また、第1実施の形態の水処理装置100によれば、槽本体101内のみならず槽本体101外へ放流される水の包括的な水質を正確且つ常時に監視することが可能となる。とりわけ、家庭の生活排水を受け入れて処理する家庭用の水処理装置にあっては、保守点検の頻度が工場などに比べて低い(例えば4ヶ月に1回)ことから、次回の保守点検時までの水質の変動を監視する要請が高い。そこで、本実施の形態のごとく、槽本体101外へと放流される前の水の水質を水質検出計160によって常時監視する構成を採用することによって、水処理装置100の処理性能の状態を把握し、例えば処理性能が低下した場合に迅速に対処することが可能となる。これによって、槽本体101外へ放流される前の水の水質を所望の状態に維持、管理することができ、環境に配慮した水質管理が可能となる。
また、第1実施の形態の水処理装置100によれば、前述のように、水質検出計160を、消毒槽150の水質を検出する手段であるとともに、消毒槽150における消毒処理性能の低下によって当該水質検出計160の検出部162に生物膜付着が発生したことを検出する手段として用いることによって、水貯留部の水質監視用及び消毒処理性能の監視用として兼用化することができ、合理的な水質管理が可能となる。
(第2実施の形態)
本発明における「水処理装置」の第2実施の形態である水処理装置300の概略構成が図4に示される。
図4に示すように、第2実施の形態の水処理装置300は、槽本体101の内部に、第1実施の形態の水処理装置100と同様の浄化処理機構(夾雑物除去槽110、嫌気濾床槽120、接触濾床槽130、処理水槽140、消毒槽150ないし消毒槽250)に加えて、更に放流ポンプ槽180を収容している。この放流ポンプ槽180は、他の浄化処理機構と共通の槽本体101に収容されてもよいし、或いは槽本体101とは別の槽として構成されてもよい。
この放流ポンプ槽180は、消毒槽150の下流に配置されており、消毒槽150にて消毒された水を一旦貯留したのち、放流ポンプ190によって槽本体101外へと放流する槽として構成される。この放流ポンプ槽180は、好気処理領域であるこの接触濾床槽130よりも下流に配置され、好気処理領域で処理された水が流れる下流領域であり、本発明における「下流領域」を構成する。この実施の形態では、水処理装置100にて消毒槽150ないし消毒槽250に設置するのと同様の水質検出計160を、この放流ポンプ槽180に設置している。従って、ここでは、水質検出計160の詳細な構成の説明を省略する。なお、本実施の形態では特に、接触濾床槽130にて被処理水の好気処理がなされた後の水が流れる放流ポンプ槽180に水質検出計160を設置することで、当該水質検出計160の検出部分(検出部162)における生物膜の付着を抑えるのに有効である。
ここで、図4中の放流ポンプ槽180の更なる詳細な構成が図5に示される。
図5に示すように、放流ポンプ槽180の浸漬領域181に水質検出計160とともに設置された放流ポンプ190は、槽内にポンプ本体部191を水没させて設置する、いわゆる「水中ポンプ」として構成される。この放流ポンプ190は、ポンプ本体部191にポンプ機構を駆動するモータ192を収容しており、モータ192の起動によってポンプ機構が駆動されると、ポンプ吸入部193から吸入した水が、上下方向に延在する移送管194を通じて汲み上げられてポンプ吐出部195から吐出されるように構成されている。なお、モータ192は、水位検出センサ197が検出する浸漬領域181の水位情報に基づいて、制御部198によって制御されるようになっている。この制御部198が、本発明における「制御部」に相当する。なお、この制御部198は、放流ポンプ190におけるポンプ吐出水量の制御のみを専用に制御する構成であってもよいし、或いはポンプ吐出水量の制御に加えて水処理装置全般の制御をあわせて行う構成であってもよい。また、水位検出センサ197としては、フロート式レベルセンサ、差圧式レベルセンサ、超音波式レベルセンサ、赤外線式レベルセンサなどを適宜用いることができる。
モータ192の具体的な制御に関しては、浸漬領域181の水位や水位変化に応じてモータ192の運転制御と停止制御を切り換える構成や、浸漬領域181の水位や水位変化に応じてモータ192のモータ回転量を増減させる構成が適宜用いられる。例えば、浸漬領域181の水位が基準水位を上回った場合にのみモータ192を一定のモータ回転数にて運転制御し、当該基準水位を下回る場合にはモータ192を停止制御する第1の構成や、浸漬領域181の水位が基準水位付近に調整されるようにモータ192のモータ回転数を可変制御する第2の構成等を採用することができる。このような構成によれば、放流ポンプ槽180から放流される放流水量を、水質検出計160が設置されている放流ポンプ槽180(浸漬領域181)よりも上流の処理領域の運転負荷に基づいて可変とする構成が実現される。
特に、本実施の形態の放流ポンプ190は、放流ポンプ槽180に貯留した水をポンプ移送によって放流するための機能と、水質検出計160を洗浄処理するための機能の両機能を兼ね備えた構成になっている。具体的には、前記の移送管194には当該移送管194から側方へと突出し、ポンプ吸入部193から吸入した水の一部を分岐させる分岐管196が設けられている。本実施の形態では、放流ポンプ190の分岐管196と水質検出計160との相対位置を適宜設定することによって、この分岐管196から水質検出計160の検出部162に向けて水が吐出されるように構成されている。
放流ポンプ190のこのような構成を用いれば、放流ポンプ190の分岐管196から吐出された吐出水の水勢(水流)によって、当該吐出水を検出部162の周辺を流れる水の流速よりも高くした状態で当該検出部162へと供給することができる。これによって、検出部162のセンサ表面に汚泥等が付着したり堆積したりするのを吐出水の水勢によって防止し、或いは付着したり堆積した汚泥等を吐出水の水勢によって吹き飛ばして除去することで、検出部162の汚れを防止し洗浄処理を行うことが可能となる。すなわち、本実施の形態では、放流ポンプ190の分岐管196から吐出された吐出水の吐出エネルギー(運動エネルギー)を、検出部162のセンサ表面(被洗浄面)の洗浄に用いるように構成されている。
本構成によれば、放流ポンプ190の分岐管196から吐出される吐出水の作用によって検出部162の汚れを防止することで、水質検出計160による水質の検出を適正に行うことが可能となる。本構成においては、放流ポンプ190によって流速が高められた水は検出部162へ向けて連続的に供給されてもよいし、或いは間欠的に供給されてもよい。特に放流ポンプ190によって流速が高められた水を検出部162へ向けて間欠的に供給する構成を採用することによって、検出部162のより高い洗浄効果を得ることが可能となる。また、本構成は、検出部162の被検出対象である浸漬領域181(放流ポンプ槽180)の水自体を、当該検出部162の洗浄に用いる構成であるため合理的である。
なお、ここでいう放流ポンプ190が、本発明における「センサ洗浄手段」及び「ポンプ手段」に相当する。また、この放流ポンプ190のポンプ吸入部193が、本発明における「ポンプ吸入部」に相当し、分岐管196が、本発明における「ポンプ吐出部」に相当する。
また、放流ポンプ190のこのような構成を用いれば、分岐管196から吐出された水の水勢によって、放流ポンプ槽180内の水が撹拌されることとなる。これによって、放流ポンプ槽180内の水質を均質化させることができ、水質検出計160による安定した水質測定が可能となる。なお、必要に応じては、分岐管196から吐出された水による撹拌効果を高めるためのバッフルなどを放流ポンプ槽180内に適宜設置することもできる。
また、前述のように、本実施の形態では、放流ポンプ槽180から放流される放流水量が、水質検出計160が設置されている放流ポンプ槽180(浸漬領域181)よりも上流の処理領域の運転負荷に基づいて可変とされており、これに伴って分岐管196から吐出される吐出水量も上流領域の運転負荷に基づいて可変とされる。この運転負荷は、水質検出計160の設置箇所よりも上流の処理領域を流れる水量や水量変化、当該処理領域の水位や水位変化などによって把握される。この運転負荷が高くなると、当該水質検出計160の検出部162に付着する可能性のある汚泥等の流入量も増えることが想定される。
そこで、本実施の形態では、放流ポンプ槽180へと流入する流入水量の増加に伴って、検出部162の汚れの要因となる汚泥等の流入量が増えた場合には、その分、分岐管196から吐出される吐出水量を増やして検出部162の洗浄処理能力を高めることができる。このような制御を行うことによって、汚泥等の流入量に見合った検出部162の合理的な洗浄処理が可能となる。
なお、本実施の形態の水質検出計160の構成に関しては、その検出部162のセンサ表面が分岐管196から吐出される水の吐出方向と交差する向きに配設されるのが好ましい。本構成においては、分岐管196の吐出方向に応じて水質検出計160のセンサ表面の向きを設定してもよいし、或いは水質検出計160のセンサ表面の向きに応じて分岐管196の吐出方向を設定してもよい。本構成によれば、分岐管196から吐出された水の吐出エネルギーを、検出部162のセンサ表面に効率良く作用させることができ、より強い水勢によって検出部162の洗浄を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態の放流ポンプ槽180の構成に関しては、放流ポンプ190を放流とセンサ洗浄の両方に兼用する構成にかえて、当該放流ポンプ190を放流専用のポンプとして用い、そのかわりに第1実施の形態の水処理装置100に記載のエアリフトポンプ170による洗浄機構や、流出部154からの流出水による洗浄機構を用いて、水質検出計160の洗浄処理を行うように構成することもできる。
以上のように、第2実施の形態の水処理装置300の構成及び当該水処理装置300における水処理方法によれば、第1実施の形態と同様の作用効果を奏する。特には、放流ポンプ槽180において放流ポンプ190の分岐管196から吐出された吐出水の水勢を用いて水質検出計160の検出部162の洗浄を確実に行うことができ、これによって水質検出計160における水質検出精度を向上させることが可能となる。また、消毒処理がなされた後の水に含まれる汚泥は、消毒処理前のものに比して付着性が低下し、べとつきが少なく水質検出センサに付着しにくいサラサラ状の汚泥となるため、放流ポンプ槽180に浸漬された水質検出計160の検出部162に汚泥等の付着物が付着するのをより確実に防止することができる。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態では、エアリフトポンプや水中ポンプによって吸入した水を水質検出計160の検出部162に向けて吐出する構成や、水質検出計160の検出部162よりも高所から当該検出部162に向けて水を落下させる構成を用いて、当該検出部162の洗浄処理を行う場合について記載したが、本発明においては他の洗浄機構を用いることもできる。例えば、水中で水質検出計160の検出部162に向けて可動部材(例えば羽根部材)を回転運動ないし往復運動などによって動かすことで、当該検出部162の周辺の流速を高めて洗浄処理を行う構成を採用することもできる。
また、上記実施の形態では、消毒槽150における消毒処理に関し、固形塩素剤を用いる塩素消毒処理について記載したが、本発明では、この塩素消毒処理にかえて別の消毒処理方法、例えばオゾン処理、UV(紫外線)処理、電解殺菌処理などを用いた消毒処理方法を適宜用いることもできる。
また、上記実施の形態では、水質検出計160によって水質の一種である濁度(或いは透視度)を検出する場合について記載したが、本発明では、濁度(或いは透視度)に加えて、或いは濁度(或いは透視度)とは別に、SS、BOD、DO、pHなどの水質を検出するように構成してもよい。
また、上記実施の形態では、エアリフトポンプ170を水質検出計160の洗浄処理専用の機器として構成する場合について記載したが、本発明では、別の箇所において水の移送を行うエアリフトポンプや水中ポンプのポンプ吐出部を分岐させて、吐出水の一部を水質検出センサ側へと導く構成によって、当該水質検出センサの洗浄処理を行うようにすることもできる。この場合、エアリフトポンプや水中ポンプは、水質検出センサの浸漬箇所と同一の領域に設置されてよいし、或いは水質検出センサの浸漬領域とは別の領域に設置されてもよい。また、本発明において、水質検出センサの洗浄に用いる水は、当該水質検出センサの浸漬位置よりも上流の水であってもよいし、或いは当該水質検出センサの浸漬位置よりも下流の水であってもよい。
また、上記実施の形態では、槽本体101の内部に夾雑物除去槽110、嫌気濾床槽120、接触濾床槽130、処理水槽140、消毒槽150を備える水処理装置100や、槽本体101の内部に夾雑物除去槽110、嫌気濾床槽120、接触濾床槽130、処理水槽140、消毒槽150、放流ポンプ槽180を備える水処理装置200に対し本発明を適用する場合について記載したが、被処理水の好気処理を行う好気処理領域と、この好気処理領域にて処理された水が流れる下流領域を少なくとも備える水処理装置に対し、本発明を適用することができる。本発明では、この好気処理領域として、本実施の形態に記載の接触濾床槽130のような処理槽のほか、好気性微生物の生物膜が付着する担体が流動可能に充填された担体流動生物濾過槽や、汚泥の好気性消化を行う好気消化槽などを採用することができる。また、本発明では、前記の下流領域として、消毒処理を行う消毒槽、消毒処理されたのち放流される前の水を一時的に貯留する貯留槽などを採用することができる。
また、上記実施の形態では、家庭用の水処理装置について記載したが、本発明は、家庭用の水処理装置のみならず、工場などに設置される各種の水処理装置に対しても同様に適用可能な技術である。
本発明における「水処理装置」の第1実施の形態である水処理装置100の概略構成を示す図である。 図1中の消毒槽150の更なる詳細な構成を示す図である。 図1中の消毒槽150の別の実施の形態である消毒槽250の詳細な構成を示す図である。 本発明における「水処理装置」の第2実施の形態である水処理装置300の概略構成を示す図である。 図4中の放流ポンプ槽180の更なる詳細な構成を示す図である。
符号の説明
100,300…水処理装置
101…槽本体
110…夾雑物除去槽
120…嫌気濾床槽
130…接触濾床槽
140…処理水槽
150,250…消毒槽
151,181,251…浸漬領域
152…薬剤筒
153…桶部
154…流出部
160…水質検出計
162…検出部
162a…発光部
162b…受光部
164…ケーブル
166…出力部
170…エアリフトポンプ
172…ポンプ本体
174…ポンプ吸入部
176…ポンプ吐出部
178…エア供給部
180…放流ポンプ槽
190…放流ポンプ
191…ポンプ本体部
192…モータ
193…ポンプ吸入部
194…移送管
195…ポンプ吐出部
196…分岐管
197…水位検出センサ
198…制御部

Claims (8)

  1. 被処理水の好気処理を行う好気処理領域と、
    前記好気処理領域にて好気処理された後の水が流れる下流領域と、
    前記下流領域に浸漬されて当該下流領域の水質を検出する水質検出センサと、
    前記下流領域の水を、前記水質検出センサの周辺を流れる水の流速よりも高くした状態で当該水質検出センサへと供給して、当該水質検出センサの洗浄処理を行うセンサ洗浄手段と、
    を備えることを特徴する水処理装置。
  2. 請求項1に記載の水処理装置であって、
    前記下流領域は、前記好気処理領域で処理された後の水の消毒処理を行う消毒処理領域を含み、当該消毒処理領域における水質を検出する前記水質検出センサが前記センサ洗浄手段によって洗浄処理される構成であることを特徴とする水処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の水処理装置であって、
    前記センサ洗浄手段は、前記下流領域の水が前記水質検出センサに向けて流出する流出部を備えるとともに、当該流出部の流出高さが、前記水質検出センサの設置高さよりも高くなるような高低落差が設けられた構成であり、前記流出部から流出した流出水が前記水質検出センサへと落下するときの水勢によって、当該流出水を前記水質検出センサの周辺を流れる水の流速よりも高くした状態で当該水質検出センサへと供給する構成であることを特徴とする水処理装置。
  4. 請求項1または2に記載の水処理装置であって、
    前記センサ洗浄手段は、前記下流領域の水をポンプ吸入部にて吸入してポンプ吐出部から前記水質検出センサに向けて吐出するポンプ手段を用いて構成されており、前記ポンプ吐出部から吐出される吐出水の水勢によって、当該吐出水を前記水質検出センサの周辺を流れる水の流速よりも高くした状態で当該水質検出センサへと供給する構成であることを特徴とする水処理装置。
  5. 請求項4に記載の水処理装置であって、
    前記センサ洗浄手段は、前記ポンプ吐出部から前記水質検出センサに向けて吐出される吐出水量を、当該水質検出センサの設置箇所よりも上流の処理領域の運転負荷に基づいて可変とする制御部を有する構成であることを特徴とする水処理装置。
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載の水処理装置であって、
    前記水質検出センサは、そのセンサ表面が前記流出部から流出する流出水の流出方向、或いは前記ポンプ吐出部から吐出される吐出水の吐出方向と交差する向きに配設されていることを特徴とする水処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の水処理装置であって、
    前記水質検出センサは、当該水質検出センサのセンサ表面が平滑化処理された構成であることを特徴とする水処理装置。
  8. 被処理水の好気処理を行う好気処理領域と、
    前記好気処理領域にて好気処理された後の水が流れる下流領域と、
    前記下流領域に浸漬されて当該下流領域の水質を検出する水質検出センサと、
    を備える水処理装置において、
    前記下流領域の水を、前記水質検出センサの周辺を流れる水の流速よりも高くした状態で当該水質検出センサへと供給して、当該水質検出センサへの付着物の防止或いは付着物の除去を行い、これによって当該水質検出センサの洗浄処理を行うことを特徴とする水処理方法。
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