JP2007129874A - 屋内用分電盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電力供給が停止した際の原因を的確に把握し、使用者に対してその原因に応じた適切な対応を知らしめることができる屋内用分電盤を提供する。
【解決手段】 複数のブレーカーを備えた屋内用分電盤であって、各ブレーカーの切断手段の状態を検出する第一検出手段と、ブレーカーの一次側の通電状態を検出する第二検出手段と、複数のガイダンス情報を予め記憶させた記憶手段と、第一検出手段及び第二検出手段の検出結果の組み合わせに対応するガイダンス情報を抽出する情報抽出手段と、ガイダンス情報を告知する告知手段とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、一次側の電力供給ラインから供給される電力を複数エリアに供給するために分配する分電盤に関する。特には、屋外から引き込まれる一次側の電力供給ラインと、屋内の複数エリアに電力を供給すべく各エリアに引き込まれた屋内配線とを電気的に接続する複数のブレーカーを備え、各ブレーカーが電気的な接続を切断するための切断手段を備えた屋内用分電盤に関する。
従来から、一次側から供給される電力を屋内の複数のエリアに供給するのに分電盤(以下、屋内用分電盤という)が用いられている。
かかる屋内用分電盤は、屋外から引き込まれる一次側の電力供給ラインと、屋内の複数エリアに電力を供給すべく各エリアに引き込まれた屋内配線とを電気的に接続する複数のブレーカーを備えている。
各ブレーカーは、一次側と二次側との電気的な接続を切断するための切断手段を備えており、非常時等において、切断手段によって電気的な接続を切断し、二次側への電力の供給を停止できるようになっている。
具体的に説明すると、前記切断手段は、一次側と二次側とが電気的に接続される接続状態と、電気的な接続が切断される切断状態とに外部から切換可能な切換機構(以下、第一切換機構という)を備えている。該第一切換機構は、外部操作するためのレバーと、一次側及び二次側を電気的に接続する接点と前記レバーとを作動的に接続する接続機構(例えば、リンク機構)とを備えており、レバーを操作することで、接点を開閉して電気的に接続した接続状態と該接続が切断される切断状態とに切り替わるようになっている。そして、一般的なブレーカーは、漏電、電気の使いすぎ等によって電力消費が所定以上になると第一切換機構(接続機構)を作動させる作動体(例えば、バイメタルや電磁石等)を備えており、非常時において自動的に接続を切断し、火事等の発生を防止するようになっている。
上記構成のブレーカーは、上述の如く、接続機構が接点とレバーとを作動的に接続しているので、作動体が接続機構を作動させたときにレバーも連動し、該レバーを操作することで切断状態から接続状態に復帰させることができるようになっている。
このように一次側と二次側とを電気的に接続するブレーカーの中には、漏電が発生したときに切断状態になるように構成された、いわゆる漏電ブレーカーがある。該漏電ブレーカーの切断手段は、第一切換機構に加え、漏電時に接続状態から切断状態に切り換える切換機構(以下、第二切換機構という)を更に備えている。第二切換機構は、一次側と二次側との電位差が0に近づくと瞬時に第一切換機構の接続機構を作動させる電磁石等の作動体や、第一切換機構の接続機構等に連動して漏電発生を告知する漏電表示ボタン等を備えており、漏電発生に伴う火災事故の発生等を未然に防止できるようになっている。
かかる漏電ブレーカーは、第二切換機構が第一切換機構(接続機構)に作動的に設けられているので、漏電によって接続機構を作動したときにレバーも連動し、該レバーを操作することで切断状態から接続状態に復帰させることができるようになっている。なお、漏電ブレーカーによっては、漏電表示ボタンを押し操作しながらレバー操作を行って復帰させるものもある。
ところで、屋内の各エリアへの電力供給の停止は、一次側(電力供給ライン)からの電力供給の停止(停電)や、屋内分電盤よりも二次側での漏電、エリア内での電気の使いすぎ等によるブレーカーでの通電の遮断、ブレーカーの故障等によるものであるが、電力供給の停止の原因を的確に把握することは困難である。即ち、使用者は、屋内分電盤内のブレーカーのレバーの位置で電力供給が停止されたことを判断することしかできず、停電、漏電、電気の使いすぎの何れによるものかを把握して原因にあった適切な復帰作業を行うことが困難である。特に、電気的な知識に乏しい使用者は、どのような対策を講じればよいのか判らず、復帰作業に戸惑うことは顕著である。
一方、負荷電流、漏れ電流、および線間電圧(通電状態)を検出し、この検出結果を基に解析を行って停電の原因を特定する電源監視レコーダが提案されているが、かかる電源監視レコーダーは、あくまでも停電の原因を特定するだけである(例えば、特許文献1参照)。
このため、停電の原因が特定されたとしても、使用者はその原因にあった適切な対処方法を知ることができず、復帰作業に戸惑うことは何ら代わりがない。
特開平5−264295号公報
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、電力供給が停止した際の原因を的確に把握し、使用者に対してその原因に応じた適切な対応を知らしめることができる屋内用分電盤を提供することを課題とする。
本発明に係る屋内用分電盤は、一次側と二次側とを電気的に接続するブレーカーを複数備え、各ブレーカーが一次側と二次側との電気的な接続を切断するための切断手段を備えた屋内用分電盤であって、各ブレーカーにおける切断手段の状態を検出する第一検出手段と、各ブレーカーに対する一次側の通電状態を検出する第二検出手段と、切断手段の状態と一次側の通電状態との複数の組合せパターンに対応した複数のガイダンス情報を予め記憶させた記憶手段と、複数のガイダンス情報の中から第一検出手段及び第二検出手段の検出結果の組合せパターンに対応するガイダンス情報を抽出する情報抽出手段と、抽出されたガイダンス情報の内容を外部に向けて告知する告知手段とを備えていることを特徴とする。ここで「ガイダンス情報」とは、使用者に対して電力供給の停止についての説明に関する情報であって、二次側への電力供給の停止の原因や、電力供給の停止に対する復帰手順等を含むものである。
上記構成の屋内用分電盤は、第一検出手段及び第二検出手段の検出結果の組合せパターンに対応して抽出されたガイダンス情報を告知手段で告知するようにしているので、使用者が告知手段の内容を基に現状を的確且つ迅速に把握することができ、電力供給の停止に対する復帰を円滑に行うことができる。
具体的には、ブレーカーの切断手段は、通電状態に対応して態様が変化する(例えば、一次側と二次側とを電気的に接続可能で且つその接続を切断可能に構成された接点を開閉するための機構の態様が変化する)ので、第一検出手段で切断手段の状態を検出することで、電気的な接続が切断されたときに、その切断がブレーカーの切断手段によるものか否かを把握することができる。そして、第二検出手段でブレーカーの一次側の通電状態を検出することで、ブレーカーよりも一次側の通電状態を把握することができる。
従って、切断手段の状態と一次側の通電状態との複数の組合せパターン(想定されるトラブルの発生パターン)に対応した複数のガイダンス情報を記憶手段に予め記憶させておき、情報抽出手段で複数のガイダンス情報の中から第一検出手段及び第二検出手段の検出結果の組合せパターンに対応するガイダンス情報を抽出することで、現状にあった適正なガイダンス情報を抽出することができる。特に、切断手段の状態と一次側の通電状態との両方を電力供給の停止の原因を特定する基準としているので、通電状態だけで判断するような場合に比してトラブルの原因の特定の信頼性は勿論のこと、ガイダンス情報の抽出の信頼性も高いものになる。これにより、抽出されたガイダンス情報の内容を告知手段によって告知することで、使用者がトラブルの現状を的確且つ迅速に把握することができ、電力供給の停止に対する復帰作業を円滑に行うことができる。
本発明の一態様として、各ブレーカーの切断手段は、一次側と二次側とが電気的に接続される接続状態と、電気的な接続が切断される切断状態とに外部から切換可能な第一切換機構を備え、各第一検出手段は、第一切換機構の状態を検出する第一切換機構検出手段を備えていることが好ましい。一般的にブレーカーは、非常時に切断された接続を復帰させるべく、接続状態と切断状態とに外部から切換可能な第一切換機構を備えている。該第一切換機構は、例えば、使用者が操作するレバーと、接点を開閉すべく、レバーと接点とを作動的に接続する接続機構(例えば、リンク機構)とを備えており、各構成要素は、接続状態と切断状態との姿勢や態様が異なるものである。従って、第一切換機構検出手段で第一切換機構の状態を検出することで、電気的な接続が切断されたときに、ブレーカーの切断手段によるものか否かを確実に把握することができる。
この場合、複数のブレーカーのうちの一つのブレーカーは、切断手段が漏電時に接続状態から切断状態に切り換える第二切換機構を更に備えると共に、その他のブレーカーが二次側に接続される漏電ブレーカーであり、該漏電ブレーカーに対応する第一検出手段は、第二切換機構の状態を検出する第二切換機構検出手段をさらに備え、前記記憶手段は、第一切換機構の状態、第二切換機構の状態、及びブレーカーの一次側の通電状態との組み合わせに対応した複数のガイダンス情報が記憶され、情報抽出手段は、複数のガイダンス情報の中から第一切換機構検出手段、第二切換機構検出手段、及び第二検出手段の検出結果の組合せパターンに対応するガイダンス情報を抽出するように構成されてもよい。このようにすれば、複数のブレーカーのうちの一つに漏電ブレーカーが採用されても、漏電ブレーカー、及びその他のブレーカーのそれぞれの状態を把握することができ、屋外(一次側)の原因による停電、各ブレーカーに対応する二次側での電気の使いすぎ、漏電の何れにおいてもさらに的確に把握することができ、複数のガイダンス情報から適正なガイダンス情報を抽出することができる。
そして、前記告知手段は、ガイダンス情報の内容を文字及び図柄の少なくとも何れか一方として表示するモニター、及び、ガイダンス情報の内容を音声として発する音声出力装置の少なくとも何れか一方を備えていることが好ましい。このようにすることで、使用者が電力供給の停止の原因や復帰の仕方を的確に把握することができる。
また、告知手段は、複数のブレーカーの切断手段が電気的な接続を切断しているときに、その状態に対応したガイダンス情報を基にして復帰させるブレーカーの順番を告知する手順告知手段を備えていてもよい。このようにすれば、使用者が復帰の手順を確実に把握することができ、不手際による再度の復帰作業を行うような事態になるのを防止することができる。
以上のように、本発明に係る屋内用分電盤によれば、電力供給が停止した際の原因を的確に把握し、使用者に対してその原因に応じた適切な対応を知らしめることができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の一実施形態に係る屋内用分電盤について、添付図面を参酌しつつ説明する。
本実施形態に係る屋内用分電盤は、屋内の壁面等に取り付けられるもので、図1及び図2に示す如く、一次側と二次側とを電気的に接続し、その電気的な接続を切断するための切断手段10を備えた複数のブレーカー1a、1b…と、各ブレーカー1a、1b…の切断手段10の状態を検出する第一検出手段2と、各ブレーカー1a、1b…の一次側の通電状態を検出する第二検出手段3と、切断手段10の状態と一次側の通電状態との複数の組合せパターンに対応した複数のガイダンス情報を予め記憶させた記憶手段4と、複数のガイダンス情報の中から第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果の組み合わせに対応するガイダンス情報を抽出する情報抽出手段5と、抽出されたガイダンス情報を外部に向けて告知する告知手段6と、一次側からの電力供給が停止したときに、少なくとも記憶手段4、情報抽出手段5、及び告知手段6に電力を供給するための充電式電源7とを備えている。
各ブレーカー1a、1b…の切断手段10は、一次側と二次側とが電気的に接続される接続状態と、電気的な接続が切断される切断状態とに外部から切換可能な第一切換機構100(図3(イ)参照)を備えている。そして、複数のブレーカー1a,1b…のうちの一つのブレーカー1aは、切断手段10が第一切換機構100に加えて、漏電時に接続状態から切断状態に切り換える第二切換機構150(図3(ロ)参照)を備えた漏電ブレーカー1aが採用されている。そして、該漏電ブレーカー1aは、二次側にその他のブレーカー1b…がケーブルを介して電気的に接続されている。即ち、その他のブレーカー1b…は、漏電ブレーカー1aを介して一次側(屋外から引き込まれた電力供給ライン)に電気的に接続されている。なお、以下の説明において、便宜上、漏電ブレーカー1a以外のブレーカー1b…を一般ブレーカーといい、漏電ブレーカー1a及び一般ブレーカー1b…の両方を対象とする場合には、総称して単にブレーカーという。
本実施形態に係る屋内用分電盤に採用される各ブレーカー1a、1b…は一般的なものであるが、概略説明すると、一般ブレーカー1b…は、一次側(漏電ブレーカー1aからの配線)と、二次側(屋内に設定されたエリアからの室内配線(図示しない))とを電気的に接続する接点(図示しない)と、接点を開閉して電力供給とその遮断とを切り換える切断手段10(第一切換機構100)と、過電流が流れたときに接点を開いて電力供給を遮断させるための作動体としてのバイメタル等の圧電素子(図示しない)とを備えている。
一般ブレーカー1b…の切断手段10(第一切換機構100)は、図3(イ)に示す如く、使用者が外部から操作するためのレバー101と、該レバー101の動作と接点の開閉とを連動させるようにレバー101と接点とを作動的に接続する接続機構102とで構成されている。
そして、接続機構102には、リンク機構、又はカム機構、或いはこれらを組み合わせた機構が採用されている。本実施形態に係る接続機構102には、リンク機構が採用されており、前記圧電素子についても作動的に接続されている。これにより、電気の使い過ぎ等で過電流が流れるに伴って圧電素子が作動(例えば、変形)することでリンク機構102が作動し、接点が開くと共にレバー101の位置が変更するようになっている。そして、接点が開いた状態でレバー101の位置を変更する(動かす)ことで、該接点が閉じて電力供給可能(通電可能)な状態に復帰できるようになっている。
前記漏電ブレーカー1aは、上述の如く、切断手段10が第一切換機構100に加えて第二切換機構150を更に備えている。該第二切換機構150には、種々のタイプのものがあるが、本実施形態に係る第二切換機構150は、図3(ロ)に示す如く、漏電等の発生によって急激に電流が流れたとき、即ち、一次側と二次側との電位差が0に近づく、或いは0になったときに、強力な磁力を瞬時に発生させる作動体としての磁力発生体151と、傾動可能に設けられると共に第一切換機構100の接続機構102に対して作動的に接続された可動鉄片152とを備えている。該第二切換機構150は、急激に電流が流れたときに磁力発生体151が発生する強力な磁力によって可動鉄片152が瞬時に動作し、これに伴って第一切換機構100の接続機構102が作動して接点を開くようになっている。
さらに、本実施形態に係る漏電ブレーカー1aは、漏電時における可動鉄片152の動作に連動して外部に突出し、漏電が発生している旨を使用者に知らしめる漏電表示ボタン153(図1参照)を備えている。漏電表示ボタン153は、可動鉄片152又は接続機構102に作動的に接続されており、漏電時に可動鉄片152等の動作と連動すると共に、外部に突出している状態(漏電である旨を示している状態)で接続機構102の作動を阻害し、安易に接点が閉状態にならないようになっている。即ち、該漏電ブレーカー1aは、漏電表示ボタン153が漏電が発生している旨を示している状態で、第一切換機構100のレバー101の操作だけで復帰できないようになっており、復帰するに際して、漏電表示ボタン153を突出状態から退避状態となるように使用者が押し操作しつつ第一切換機構100を操作する(レバー101の位置を変更する)ことで復帰できるようになっている。
なお、本実施形態に係る漏電ブレーカー1aの接続機構102は、第二切換機構150の作動によって接点が開いたときに、レバー101が中立に位置するように構成されており、この状態から接点を閉じるには、レバー101を接点の開く位置(OFF位置)に一旦動かした後に、該レバー101を接点の閉じる位置(ON位置)に移動させる(復帰させる)ようになっている。
前記第一検出手段2は、ブレーカー1a,1b…毎に設けられており、第一切換機構100の状態を検出する第一切換機構検出手段20を備えている。そして、漏電ブレーカー1aに対応する第一検出手段2は、第一切換機構検出手段20に加えて、第二切換機構150の作動状態を検出する第二切換機構検出手段25をさらに備えている。
図4(イ)に示す如く、本実施形態に係る第一切換機構検出手段20は、リミットスイッチが採用されている。該リミットスイッチ20は、回転可能に設けられたスイッチアーム200と、該スイッチアーム200が所定角度回転したときに、OFF状態からON状態に(又は、ON状態からOFF状態に)切り替わるスイッチ接点(図示しない)とを備えている。前記スイッチアーム200は、第一切換機構100(レバー101に接続されたリンク機構102のピン102a)の軌道上に設けられており、所定位置を通過するピン102aがストライカーとして機能して所定角度以上回転し、スイッチ接点のON/OFFの状態が切り換わるようになっている。なお、本実施形態に係る漏電ブレーカー1aは、第二切換機構150が作動したときにレバー101が中立に位置するように構成されており、このため、漏電ブレーカー1aに対する第一切換機構検出手段20は、レバー101がOFF位置であることを検出するリミットスイッチと、レバー101が中立位置であることを検出するリミットスイッチとで構成されている(図示しない)。そして、漏電ブレーカー1aのリミットスイッチ20(スイッチアーム200)は、何れも第一切換機構100の一部がストライカーとして機能する位置に設けられている。
図4(ロ)に示す如く、本実施形態に係る第二切換機構検出手段25にも、リミットスイッチが採用されている。該リミットスイッチ25は、スイッチアーム210が第二切換機構150の動作領域内(例えば、可動鉄片152の軌道上)に設けられており、所定位置を移動する通過する可動鉄片152がストライカーとして機能して所定角度以上回転し、スイッチ接点のON/OFFの状態が切り換わるようになっている。
図2に戻り、第一切換機構検出手段20及び第二切換機構検出手段25の何れも、後述する演算処理装置(CPU5)に繋がるバスに接続されており、スイッチ接点がON状態(又はOFF状態)になったときにバスBを介してCPU5に信号として入力されるようになっている。即ち、第一切換機構検出手段20からの信号の入力の有無により、ブレーカー1a、1b…のレバー101がOFF位置(接点が開く位置)であるかON位置(接点が閉じる位置)であるかをCPU5が認識し、第二切換機構検出手段25からの信号の有無で、漏電に伴って第二切換機構150が接点を開いたことをCPU5が認識できるようになっている。
前記第二検出手段3には、電圧計が採用されており、各電圧計3は前記バスBに接続されている。これにより、各ブレーカー1a、1b…に対応した一次側における通電状態(例えば、電圧の有無、その電圧値)が信号として入力され、通電している状態か遮断している状態かをCPU5が認識できるようになっている。
前記記憶手段4は、RAMで構成されており、バスBを介してCPU5に接続されている。該記憶手段4には、CPU5が一連の処理(例えば、判断処理)を行うためのソフトウェアと、第一切換機構100の状態、第二切換機構150の状態、及びブレーカー1a、1b…の一次側の通電状態の組合せパターンと、各組合せパターンに対応した複数のガイダンス情報が記憶されている。該ガイダンス情報には、後述のモニター60に表示するための所定の内容の文字情報、及び図柄情報と、後述の音声出力装置61から発するための音声情報が設定されている。
ガイダンス情報は、対応する組合せパターンによって異なるが、電力供給の停止の原因に関するもの(例えば、電力供給の停止の原因やそれに対する復帰の手順)や、正常に復帰した旨を示すもの等が設定されており、例えば、全てのブレーカー1a、1b…がON状態(レバー101がON位置)でブレーカー1a、1b…の一次側に電圧がない(0V)という条件と、「最寄りの電力会社に連絡する」旨のガイダンス情報とが関連付けられ、漏電ブレーカー1aの漏電表示ボタン153が漏電である旨を表示せずに、ブレーカー1a,1b…のレバー101がOFF位置にあるという条件と、「レバー101をON位置に上げる」旨のガイダンス情報とが関連づけられてRAM4に記憶されている。なお、切断手段10の状態と通電状態との組み合わせパターン、及びこれに関連付けられるガイダンス情報は、その他複数あるが、ここでの説明を割愛し、その他の例については該屋内用分電盤の作動と併せて後述することとする。
本実施形態においては、複数の判断処理を行って電力供給の停止の原因を的確に把握するようにしており、これに伴って、複数のガイダンス情報は、第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果の組合せパターンの他に、判断処理のステップ位置(アドレス)に対しても関連づけられている。これにより、複数の判断処理を行う中で、異なる処理ステップにおいて、第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果の組合せパターンが同じ状態になっても、その判断処理のステップに適合するガイダンス情報を抽出できるようになっている。
前記情報抽出手段5は、演算素子(CPU)で構成されており、バスBを介して入力される各種情報及び信号等を基にして、一連の演算処理(判断処理、抽出処理等)を行うようになっている。
前記告知手段6は、ガイダンス情報の内容を文字及び図柄の少なくとも何れか一方として表示するモニター60、及び、ガイダンス情報の内容を音声として発する音声出力装置61とを備えている。また、本実施形態に係る告知手段6は、複数のブレーカー1a、1b…の接点が開状態(電気的な接続が遮断された状態)、或いは、レバー101がOFF位置になっているときに、復帰させるブレーカー1a、1b…の順番を告知する手順告知手段62を備えている。
前記モニター60は、ドットディスプレイ或いは液晶ディスプレー等の薄型のディスプレイが採用されている。該モニター60は、バスBを介してCPU5に接続されており、CPU5の処理結果に基づき、記憶手段4に記憶させたガイダンス情報を表示するようになっている。そして、ガイダンス情報の内容を一画面で表示できない場合や、次のステップに移るに際し、別途設けられた入力手段(NEXTボタン)65(図1参照)を操作することで、表示内容が切り換わるようになっている。
音声出力装置61は、音源ボード(図示しない)やスピーカー600(図1参照)等で構成されている。該音声出力装置61は、バスBを介してCPU5に接続されており、CPU5の処理結果に基づき、記憶手段4に記憶させたガイダンス情報の内容を音声として発するようになっている。即ち、音声出力装置61は、モニター60に表示されるガイダンス情報と対応する内容の音声をスピーカー600から発するようになっている。
前記手順告知手段62は、発光素子(LED)が構成されており、ブレーカー1a、1b…毎に対応して設けらている。本実施形態に係る手順告知手段62は、復帰手順を示すためのLED62aと、トラブルが発生している旨を示すLED62bとで構成されており、これら二つ一組してブレーカー毎に設けられている(図1参照)。手順告知手段62(LED62a,62b)は、バスBを介してCPU5に接続されている。そして、該手順告知手段62は、CPU5の処理結果に基づき、ガイダンス情報の内容や、電気的な接続が遮断されているブレーカー1a、1b…の配置(アドレス情報)等とを基にして復帰させるブレーカー1a、1b…毎に点灯するようになっている。即ち、トラブルが発生している旨を示すLED62bは、該当するブレーカー1a,1bに対応して点灯しつづけ、復帰手順を示すためのLED62aは、復帰操作をブレーカー1a,1bに対応して点灯し、復帰操作後に消滅するようになっている。
なお、CPU5及びRAM4等は、同一基板上に設けられており、モニター60、音声出力装置61、LED62,リミットスイッチ20、電圧計等については、基板上に形成されるバスBラインに対して電気的に接続されている。
前記充電式電源7は、一次側の電力供給ラインに接続された充電装置(図示しない)と、充電装置によって充電されるバッテリー(図示しない)とを備えており、電力供給ラインからの電力供給が絶たれた場合(停電の場合)であっても、バッテリーからの電力供給でCPU5等を確実に作動させて告知手段6で適切なガイダンスを行うことができるようになっている。そして、本実施形態に係る充電式電源7(充電装置)は、通常の状態でバッテリーの充電を行うと共に基板に対して電力供給を行ってCPU5等を常時作動させることができるようになっている。
本実施形態に係る屋内用分電盤は、以上の構成からなり、次に、該屋内用分電盤の作動について説明すると、正常に電力供給が行われている場合には、各ブレーカー1a、1b…の切断手段10の状態(レーバー101の位置)、一次側の通電状態(電圧等)が適正な状態であるので、記憶手段4に記憶させた正常状態のパターンと、第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果の組み合わせパターンとが一致するため、告知手段6は一切告知しないか、或いは、標準状態に対応する内容の告知、例えば、図1に示す如く、モニター60に「非常時にガイダンスを表示する」旨が表示される。
その一方で、電力供給が停止した場合、第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果の組合せパターンが、正常状態のパターンとが一致しないことになり、電力供給の停止の原因等について判断される。
具体的には、図5に示す如く、第一切換機構検出手段20及び第二検出手段3の検出結果を基に全てのブレーカー1a、1b…に対して一次側から電力供給されているか(ONであるか)否かを判断する(S10)。そして、CPU5が全てのブレーカー1a、1b…のレバー101がON位置にあるが第二検出手段3から信号の入力がない(検出結果が0Vである)と判断した場合(S10でYES)、電力供給ライン側(屋外)での問題で電力供給が停止した(停電した)として、この条件(検出結果の組合せパターン、処理ステップアドレス(この場合においてはS10))に対応するガイダンス情報DがCPU5によって抽出され、抽出されたガイダンス情報Dの内容、例えば「外部に停電の原因があるため、最寄りの電力会社に連絡する」旨が告知手段6によって告知される(S90)。
そして、CPU5が、何れかのブレーカー1a、1b…のレバー101がOFF位置にあると判断した場合(S10でNO)、第二切換機構検出手段25で第二切換機構150の状態を検出(間接的に漏電表示ボタン153の表示状態を判断)し、この検出結果に基づいて二次側で漏電しているか否かを判断する(S20)。
そして、二次側で漏電していない(漏電表示ボタン153は漏電を示していない)と判断した場合(S20でNO)、この条件に対応するガイダンス情報EがCPU5によって抽出され、そのガイダンス情報Eの内容、例えば「OFF位置にあるレバーをON位置に上げる」旨が告知手段6によって告知される(S100)。この際、レバー101がOFF位置にあるブレーカー1a、1b…が2つ以上ある場合には、その条件に対応する復帰手順が手順告知手段62(LED62a)によって告知される。
そして、CPU5は、使用者がレバー101を操作するまで待機し、第一切換機構検出手段20からの信号が切り換わると、使用者がレバー101を操作したとして認識し、第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果を基に、正常に電力供給が復帰したか(通電状態になったか)否かを判断する(S120)。そして、レバー101がON位置で一次側が通電状態にあることから、正常に復帰したと判断した場合(S120でYES)、その条件に対応したガイダンス情報IがCPU5によって抽出され、そのガイダンス情報Iの内容、例えば、「正常に復帰した」旨が告知手段6によって告知される(S160)。
他方、CPU5が第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果を基に、レバー101がOFF位置にあるか、或いは、第二検出手段3からの信号の入力がないことから、正常に通電していないと判断した場合(S120でNO)、その条件に対応したガイダンス情報GがCPU5によって抽出され、そのガイダンス情報Gの内容、例えば、「電気を使いすぎていないか?全てのレバーをOFF位置にし、漏電ブレーカーのレバーをON位置にしてから一般ブレーカーのレバーを1つずつON位置にする」旨が告知手段6によって告知される(S130)。
そして、CPU5は、使用者がレバー101の操作を行うまで待機し、第一切換機構検出手段20からの信号が切り換わると、使用者が操作したとして認識し、第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果を基に、正常に電力供給が復帰したか(通電状態になったか)否かを判断する(S140)。その結果、レバー101がON位置で一次側が通電状態にあることから、正常に復帰したと判断した場合(S140でYES)、その条件に対応したガイダンス情報IがCPU5によって抽出され、そのガイダンス情報Iの内容、例えば、「正常に復帰した」旨が告知手段6によって告知される(S160)。
他方、CPU5が、レバー101がOFF位置にある、或いは、第二検出手段3からの信号の入力がないことから、正常に通電していないと判断した場合(S140でNO)、その条件に対応したガイダンス情報HがCPU5によって抽出され、そのガイダンス情報Hの内容、例えば、「個人の作業で復帰が不可能な状態にあるため、最寄りの電力会社に連絡する」旨が告知手段6によって告知される(S150)。
そして、S20でCPU5が漏電表示ボタン153が漏電を示している(二次側で漏電している)と判断した場合(S20でYES)、漏電ブレーカー1aの第一切換機構検出手段20からの信号の入力の有無を基に、漏電ブレーカー1aのレバー101が中立位置にあるか否かを判断する(S30)。そして、CPU5が漏電ブレーカー1aのレバー101が中立位置であると判断した場合(S30でYES)、その条件に対応したガイダンス情報FがCPU5によって抽出され、そのガイダンス情報Fの内容、例えば「漏電表示ボタンを押しながら、漏電ブレーカーのレバーを一旦OFF位置にしてからON位置にまで移動させる」旨が告知手段6によって告知される(S110)。
そして、CPU5は、使用者がレバー101の操作を行うまで待機し、第一切換機構検出手段20からの信号が切り換わると、使用者が操作したとして認識し、第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果を基に、正常に電力供給が復帰したか(通電状態になったか)否かを判断する(S50)。
他方、CPU5が、S30で漏電ブレーカー1aのレバー101が中立位置にないと判断した場合(S30でNO)、その条件に対応したガイダンス情報AがCPU5によって抽出され、そのガイダンス情報Aの内容、例えば「漏電状態表示ボタンを押しながら、漏電ブレーカーのレバーをON位置にまで移動させる」旨が告知手段6によって告知される(S40)。
そうすると、CPU5は、使用者がレバー101の操作を行うまで待機し、第一切換機構検出手段20からの信号が切り換わると、使用者が操作したとして認識し、第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果を基に、正常に電力供給が復帰したか(通電状態になったか)否かを判断する(S50)。
そして、CPU5が、S50で漏電表示ボタン153が漏電を示さずにレバー101がON位置で一次側が通電状態にあることから、正常に復帰したと判断した場合(S50でYES)、その状態に対応したガイダンス情報IがCPU5によって抽出され、そのガイダンス情報Iの内容、例えば、「正常に復帰した」旨を告知手段6によって告知される(S170)。
他方、CPU5が、漏電表示ボタン153が漏電を示している、又はブレーカー1a,1b…のレバー101がOFF位置にある、或いは一次側が通電状態にないことから、正常に通電していないと判断した場合(S50でNO)、その条件に対応したガイダンス情報BがCPU5によって抽出され、そのガイダンス情報Bの内容、例えば、「漏電の可能性がある」旨、「全てのレバー101をOFF位置にし、漏電ブレーカー1aのレバー101をON位置にしてから他のブレーカー1b…のレバー101を1つずつON位置にする」旨が告知手段6によって告知される(S60)。
そして、CPU5は、使用者がレバー101の操作を行うまで待機し、第一切換機構検出手段20からの信号の入力があると、使用者が操作したとして認識し、第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果を基に、正常に電力供給が復帰したか(通電状態になったか)否かが判断される(S70)。
そして、CPU5が、漏電表示ボタン153が漏電を示さずにレバー101がON位置で一次側が通電状態にあることから、正常に復帰したと判断した場合(S70でYES)、その条件に対応したガイダンス情報JがCPU5によって抽出され、そのガイダンス情報Jの内容、例えば、「正常に復帰した」旨が告知手段6によって告知される(S170)。他方、漏電表示ボタン153が漏電を示している、又はブレーカー1a,1b…のレバー101がOFF位置にある、或いは第二検出手段3からの信号の入力がないことから、正常に通電していないと判断した場合(S70でNO)、その条件に対応したガイダンス情報CがCPU5によって抽出され、そのガイダンス情報Cの内容、例えば、「個人の作業での復帰が不可能な状態であるため、最寄りの電力会社に連絡する」旨を告知手段6によって告知される(S80)。
以上のように、本実施形態に係る屋内用分電盤は、第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果の組み合わせに対応して抽出されたガイダンス情報を告知手段6で告知するようにしているので、使用者に対して電力供給の停止の原因と、その原因に応じた適切な対応を知らしめることができる。これにより、使用者は電力供給の停止といった非常時であっても戸惑うことなく適切な対応をとることができる。特に、切断手段10の状態と各ブレーカー1a、1b…の一次側の通電状態との両方を電力供給の停止の原因を特定する基準としているので、通電状態だけで判断するような場合に比してトラブルの原因の特定の信頼性は勿論のこと、ガイダンス情報の抽出の信頼性の高いものなる。
さらに、第一切換機構検出手段20で第一切換機構100の状態を検出するようにしているので、ブレーカー1a、1b…のON/OFFの状態を確実に把握することができる。特に、漏電ブレーカー1aに対応する第一検出手段2が、第二切換機構150の作動状態を検出する第二切換機構検出手段25を備えているので、複数のブレーカー1a、1b…のうちの一つに漏電ブレーカーが採用されても、漏電ブレーカー1a、及び一般ブレーカー1b…のそれぞれの状態を把握することができ、屋外(一次側)の原因による停電、各ブレーカー1a、1b…に対応する二次側での電気の使いすぎ、漏電の何れにおいても的確に把握することができ、複数のガイダンス情報から適正なガイダンス情報を抽出することができる。
そして、前記告知手段6にモニター60、及び、音声出力装置61を採用したので、使用者が電力供給の停止の原因や復帰の仕方を的確に把握することができる。さらに、告知手段6に手順告知手段62を設けたので、復帰の手際を明確に告知することができ、復帰作業を再度行うような事態になるのを抑えることができる。
尚、本発明の屋内用分電盤は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態において、漏電ブレーカー1aを備えたが、これに限定されるものではなく、一般ブレーカー1b…が電気的に並列に設けられたものであってもよい。このようにしても、当該屋内分電盤を基準にした電力供給の停止の原因と対策を、第一検出手段2及び第二検出手段3の検出結果に基づいてガイダンスとして告知することができる。但し、操作性や安全性を考慮すれば、漏電ブレーカー1aを設けて上記実施形態と同様にすることが好ましいことは言うまでもない。
上記実施形態において、第一検出手段2(第一切換機構検出手段20及び第二切換機構検出手段25)にリミットスイッチを採用したが、これに限定されるものではなく、例えば、第一切換機構100等の動作に対応して反応する近接スイッチ等を採用してもよい。即ち、第一検出手段2は、第一切換機構100等の動作に対応した検出結果が得られるものであれば、第一切換機構100等の構成に合わせて適宜変更すればよい。
また、ブレーカー1a,1b…の一次側の通電状態を検出する第二検出手段3に電圧計を採用したが、電流計、電力計等であってもよい。即ち、第二検出手段3は、ブレーカー1a、1b…の一次側の電力供給の有無を検出できるものであればよい。
また、上記実施形態において、複数のブレーカー1a、1b…がOFF状態にあるときに、復帰させる手順を示す手順告知手段62を設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、手順告知手段62は必要に応じて適宜設けるようにすればよい。また、手順告知手段62を設ける場合、モニター10と別個独立して設ける必要はなく、例えば、図6に示す如く、モニター60をブレーカー1a、1b…の配置に合わせた大きさに設定し、モニター60上にブレーカー1a、1b…の復帰手順を示し、当該モニター60を手順告知手段62とするようにしてもよい。また、音声出力装置61によって、例えば「右から2番目をONにして、続いて4番目をONにしてください。」といった告知を行うようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る屋内用分電盤の全体斜視図を示す。 同実施形態に係る屋内用分電盤の概略ブロック図を示す。 同実施形態に係る屋内用分電盤のブレーカーの部分拡大図であって、(イ)は、第一切換機構を示し、(ロ)は、漏電ブレーカーの第二切換機構の概略図を示す。 同実施形態に係る屋内用分電盤のブレーカーの部分拡大図であって、(イ)は、第一切換機構と第一検出手段(第一切換機構検出手段)との関係を説明するためのもので、(ロ)は、漏電ブレーカーの第二切換機構と第一検出手段(第一切換機構検出手段)との関係を説明するためのものである。 同実施形態に係る屋内用分電盤の作動を説明するための概略フローチャートを示す。 本発明の他実施形態に係る屋内用分電盤の全体斜視図を示す。
符号の説明
1a…漏電ブレーカー(ブレーカー)、1b…ブレーカー、2…第一検出手段、3…第二検出手段(電圧計)、4…記憶手段(RAM)、5…CPU(情報抽出手段)、6…告知手段、7…充電式電源、10…切断手段、20…第一切換機構検出手段、20…第一切換機構検出手段(リミットスイッチ)、25…第二切換機構検出手段(リミットスイッチ)、60…モニター、61…音声出力装置、62…手順告知手段、65…入力手段(NEXTボタン)、100…第一切換機構、101…レバー、102…接続機構(リンク機構)、102a…ピン、150…第二切換機構、151…磁力発生体、152…可動鉄片、153…漏電表示ボタン、200,210…スイッチアーム、600…スピーカー、B…バス

Claims (5)

  1. 一次側と二次側とを電気的に接続するブレーカーを複数備え、各ブレーカーが一次側と二次側との電気的な接続を切断するための切断手段を備えた屋内用分電盤であって、各ブレーカーにおける切断手段の状態を検出する第一検出手段と、各ブレーカーに対する一次側の通電状態を検出する第二検出手段と、切断手段の状態と一次側の通電状態との複数の組合せパターンに対応した複数のガイダンス情報を予め記憶させた記憶手段と、複数のガイダンス情報の中から第一検出手段及び第二検出手段の検出結果の組合せパターンに対応するガイダンス情報を抽出する情報抽出手段と、抽出されたガイダンス情報の内容を外部に向けて告知する告知手段とを備えていることを特徴とする屋内用分電盤。
  2. 各ブレーカーの切断手段は、一次側と二次側とが電気的に接続される接続状態と、電気的な接続が切断される切断状態とに外部から切換可能な第一切換機構を備え、第一検出手段は、第一切換機構の状態を検出する第一切換機構検出手段を備えている請求項1に記載の屋内用分電盤。
  3. 複数のブレーカーのうちの一つのブレーカーは、切断手段が漏電時に接続状態から切断状態に切り換える第二切換機構を更に備えると共に、その他のブレーカーが二次側に接続される漏電ブレーカーであり、該漏電ブレーカーに対応する第一検出手段は、第二切換機構の状態を検出する第二切換機構検出手段をさらに備え、前記記憶手段は、第一切換機構の状態、第二切換機構の状態、及びブレーカーの一次側の通電状態との組み合わせに対応した複数のガイダンス情報が記憶され、情報抽出手段は、複数のガイダンス情報の中から第一切換機構検出手段、第二切換機構検出手段、及び第二検出手段の検出結果の組合せパターンに対応するガイダンス情報を抽出するように構成されている請求項2に記載の屋内用分電盤。
  4. 前記告知手段は、ガイダンス情報の内容を文字及び図柄の少なくとも何れか一方として表示するモニター、及び、ガイダンス情報の内容を音声として発する音声出力装置の少なくとも何れか一方を備えている請求項1乃至3の何れかに記載の屋内用分電盤。
  5. 告知手段は、複数のブレーカーの切断手段が電気的な接続を切断しているときに、その状態に対応したガイダンス情報を基にして復帰させるブレーカーの順番を告知する手順告知手段を備えている請求項1乃至4の何れかに記載の屋内用分電盤。
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