JP2007129116A - 半導体装置の製造方法、半導体装置の製造装置、制御プログラム及びコンピュータ記憶媒体 - Google Patents

半導体装置の製造方法、半導体装置の製造装置、制御プログラム及びコンピュータ記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】素子分離のためのトレンチを形成するプラズマエッチング工程に要する時間を従来に比べて短縮することができ、スループットの向上による生産性の向上を図ることができる半導体装置の製造方法等を提供する。
【解決手段】シリコン基板101の表面には、シリコン窒化膜102と、反射防止膜(ARC)103と、フォトレジスト104とが、下側からこの順で形成されている。フォトレジスト104は、所定パターンの開口部105を有する。少なくとも、NF3ガス、又はSF6ガス、又はNF3ガスとSF6ガスを含むエッチングガスを用い、反射防止膜(ARC)103と、シリコン窒化膜102と、シリコン基板101のエッチングを、連続的に一括で行い、素子分離(STI)のためのトレンチ105を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリコン基板上に、少なくともシリコン窒化膜と反射防止膜と所定の開口部を有するフォトレジストとが、下側からこの順で形成された被処理基板をプラズマエッチングし、シリコン基板に、開口部に対応した素子分離のためのトレンチを形成するプラズマエッチング工程を有する半導体装置の製造方法、半導体装置の製造装置、制御プログラム及びコンピュータ記憶媒体に関する。
半導体装置の技術分野においては、素子分離のための構造としてシャロートレンチアイソレーション(STI)構造が知られている。そして、このSTI構造を採用した半導体装置の製造工程では、STI構造を形成するために、シリコン基板にプラズマエッチングによりトレンチを形成することが行われている。
上記のトレンチを形成するためのプラズマエッチング工程では、例えば、シリコン基板上に形成されたシリコン酸化膜及びシリコン窒化膜を、フォトレジストをマスクとしてCF4をエッチングガスとしたメインエッチング工程を行った後、NF3にNH3を混合したエッチングガスを使用してオーバーエッチング工程を行う。そして、この後、HBrと酸素の混合ガスを使用してシリコン基板をエッチングする工程を行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、上記のフォトレジストとシリコン窒化膜との間に、反射防止膜を形成する技術も知られており、このような反射防止膜を使用した場合、上記のシリコン窒化膜等のプラズマエッチングに先立って、この反射防止膜をプラズマエッチングする工程が行われる。反射防止膜のエッチングには、例えばCF4とCH22と酸素との混合ガスをエッチングガスとしたプラズマエッチングを行う。
特開2000−299374号公報
上記のとおり、従来技術においては、シリコン基板にSTI構造の素子分離ためのトレンチを形成する場合、フォトレジストをマスクとして、上層の反射防止膜をエッチングする工程、シリコン窒化膜等をエッチングするメインエッチング工程及びオーバーエッチング工程、そして最後に、シリコン基板をエッチングする工程が、夫々の工程に応じたエッチングガスを使用して行われている。このため、各工程毎にエッチングガスを変更して、夫々のエッチング工程が行われており、その工程に時間を要しスループットの低下を招いているという問題があった。
本発明は、上記従来の事情に対処してなされたもので、素子分離のためのトレンチを形成するプラズマエッチング工程に要する時間を従来に比べて短縮することができ、スループットの向上による生産性の向上を図ることのできる半導体装置の製造方法、半導体装置の製造装置、制御プログラム及びコンピュータ記憶媒体を提供することを目的とする。
請求項1の半導体装置の製造方法は、シリコン基板上に、少なくともシリコン窒化膜と反射防止膜と所定の開口部を有するフォトレジストとが、下側からこの順で形成された被処理基板をプラズマエッチングし、前記シリコン基板に、前記開口部に対応した素子分離のためのトレンチを形成するプラズマエッチング工程を有する半導体装置の製造方法であって、少なくとも、NF3ガス、又はSF6ガス、又はNF3ガスとSF6ガスを含むエッチングガスを用い、前記反射防止膜と前記シリコン窒化膜と前記シリコン基板のエッチングを、連続的に一括で行うことを特徴とする。
請求項2の半導体装置の製造方法は、請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、 前記エッチングガスが、さらに、CF4ガス又は希ガス又はCF4ガスと希ガスの混合ガスのいずれかからなる添加ガスを含むことを特徴とする。
請求項3の半導体装置の製造方法は、請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、前記添加ガスが、さらに酸素ガスを含むことを特徴とする。
請求項4の半導体装置の製造方法は、請求項2又は3記載の半導体装置の製造方法であって、前記NF3ガス又はSF6ガス又はNF3ガスとSF6ガスに対する前記添加ガスの流量比(添加ガスの流量/NF3ガス又はSF6ガス又はNF3ガスとSF6ガスの流量)が1以上であることを特徴とする。
請求項5の半導体装置の製造方法は、請求項1〜4いずれか1項記載の半導体装置の製造方法であって、前記シリコン基板と前記シリコン窒化膜との間に、さらにシリコン酸化膜が形成され、当該シリコン酸化膜も一括してエッチングすることを特徴とする。
請求項6の半導体装置の製造方法は、シリコン基板上に、少なくともシリコン窒化膜と反射防止膜と所定の開口部を有するフォトレジストとが、下側からこの順で形成された被処理基板をプラズマエッチングし、前記シリコン基板に、前記開口部に対応した素子分離のためのトレンチを形成するプラズマエッチング工程を有する半導体装置の製造方法であって、少なくともNF3ガスを含むエッチングガスを用い、前記反射防止膜と前記シリコン窒化膜と前記シリコン基板のエッチングを、連続的に一括で行うことを特徴とする。
請求項7の半導体装置の製造方法は、請求項6記載の半導体装置の製造方法であって、 前記エッチングガスが、さらに、CF4ガス又は希ガス又はCF4ガスと希ガスの混合ガスのいずれかからなる添加ガスを含むことを特徴とする。
請求項8の半導体装置の製造方法は、請求項7記載の半導体装置の製造方法であって、前記添加ガスが、さらに酸素ガスを含むことを特徴とする。
請求項9の半導体装置の製造方法は、請求項7又は8記載の半導体装置の製造方法であって、前記NF3ガスに対する前記添加ガスの流量比(添加ガスの流量/NF3ガスの流量)が1以上であることを特徴とする。
請求項10の半導体装置の製造方法は、請求項6〜9いずれか1項記載の半導体装置の製造方法であって、前記シリコン基板と前記シリコン窒化膜との間に、さらにシリコン酸化膜が形成され、当該シリコン酸化膜も一括してエッチングすることを特徴とする。
請求項11の半導体装置の製造方法は、請求項1〜10いずれか1項記載の半導体装置の製造方法であって、前記プラズマエッチング工程は、前記被処理基板が載置される下部電極と、当該下部電極と対向する上部電極とが配置された処理チャンバー内で、前記上部電極と前記下部電極との間に高周波電力を印加して行うことを特徴とする。
請求項12の半導体装置の製造方法は、請求項11記載の半導体装置の製造方法であって、前記高周波電力は、前記上部電極に印加される第1の高周波電力と、前記第1の高周波電力より周波数が低い、前記下部電極に印加される第2の高周波電力とからなることを特徴とする。
請求項13の半導体装置の製造装置は、被処理基板を収容する処理チャンバーと、前記処理チャンバー内に前記エッチングガスを供給するエッチングガス供給手段と、前記エッチングガス供給手段から供給された前記エッチングガスをプラズマ化して前記被処理基板をプラズマエッチングするプラズマ生成手段と、前記処理チャンバー内で請求項1から請求項12いずれか1項記載の半導体装置の製造方法が行われるように制御する制御部と を備えたことを特徴とする。
請求項14の制御プログラムは、コンピュータ上で動作し、実行時に、請求項1から請求項12いずれか1項記載の半導体装置の製造方法が行われるように半導体装置の製造装置を制御することを特徴とする。
請求項15のコンピュータ記憶媒体は、コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ記憶媒体であって、前記制御プログラムは、実行時に請求項1から請求項12いずれか1項記載の半導体装置の製造方法が行われるように半導体装置の製造装置を制御することを特徴とする。
本発明によれば、素子分離のためのトレンチを形成するプラズマエッチング工程に要する時間を従来に比べて短縮することができ、スループットの向上による生産性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法における被処理基板としての半導体ウエハWの断面構成を拡大して示すものであり、図2は、本実施形態に係る半導体製造装置としてのプラズマ処理装置の断面構成を示すものである。まず、図2を参照してプラズマ処理装置の構成について説明する。
プラズマ処理装置1は、電極板が上下平行に対向し、プラズマ形成用電源が接続された容量結合型平行平板エッチング装置として構成されている。
プラズマ処理装置1は、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウム等からなり円筒形状に成形された処理チャンバー(処理容器)2を有しており、この処理チャンバー2は接地されている。
処理チャンバー2内の底部にはセラミックなどの絶縁板3を介して、被処理基板、例えば半導体ウエハWを載置するための略円柱状のサセプタ支持台4が設けられている。さらに、このサセプタ支持台4の上には、下部電極を構成するサセプタ5が設けられている。このサセプタ5には、ハイパスフィルター(HPF)6が接続されている。
サセプタ支持台4の内部には、冷媒室7が設けられており、この冷媒室7には、冷媒が冷媒導入管8を介して導入されて循環し、その冷熱がサセプタ5を介して半導体ウエハWに対して伝熱され、これにより半導体ウエハWが所望の温度に制御される。
サセプタ5は、その上側中央部が凸状の円板状に成形され、その上に半導体ウエハWと略同形の静電チャック11が設けられている。静電チャック11は、絶縁材の間に電極12を配置して構成されている。そして、電極12に接続された直流電源13から例えば1.5kVの直流電圧が印加されることにより、例えばクーロン力によって半導体ウエハWを静電吸着する。
絶縁板3、サセプタ支持台4、サセプタ5、静電チャック11には、半導体ウエハWの裏面に、伝熱媒体(例えばHeガス等)を供給するためのガス通路14が形成されており、この伝熱媒体を介してサセプタ5の冷熱が半導体ウエハWに伝達され半導体ウエハWが所定の温度に維持されるようになっている。
サセプタ5の上端周縁部には、静電チャック11上に載置された半導体ウエハWを囲むように、環状のフォーカスリング15が配置されている。このフォーカスリング15は、例えば、シリコンなどの導電性材料から構成されており、エッチングの均一性を向上させる作用を有する。
サセプタ5の上方には、このサセプタ5と平行に対向して上部電極21が設けられている。この上部電極21は、絶縁材22を介して、処理チャンバー2の上部に支持されており、サセプタ5との対向面を構成し、多数の吐出孔23を有する、例えば、表面に陽極酸化処理(アルマイト処理)されたアルミニウムに石英カバーを設けて構成された電極板24と、この電極板24を支持する導電性材料からなる電極支持体25とによって構成されている。
上部電極21における電極支持体25の中央にはガス導入口26が設けられ、このガス導入口26には、ガス供給管27が接続されている。さらにこのガス供給管27には、バルブ28、並びにマスフローコントローラ29を介して、処理ガスとしてのエッチングガスを供給するための処理ガス供給源30が接続されている。
処理チャンバー2の底部には排気管31が接続されており、この排気管31には排気装置35が接続されている。排気装置35はターボ分子ポンプなどの真空ポンプを備えており、処理チャンバー2内を所定の減圧雰囲気、例えば1Pa以下の所定の圧力まで真空引き可能なように構成されている。また、処理チャンバー2の側壁にはゲートバルブ32が設けられており、このゲートバルブ32を開にした状態で半導体ウエハWが隣接するロードロック室(図示せず)との間で搬送されるようになっている。
上部電極21には、第1の高周波電源40が接続されており、その給電線には整合器41が介挿されている。また、上部電極21にはローパスフィルター(LPF)42が接続されている。この第1の高周波電源40は、50〜150MHzの範囲の周波数を有している。このように高い周波数を印加することにより処理チャンバー2内に好ましい解離状態でかつ高密度のプラズマを形成することができる。
下部電極としてのサセプタ5には、第2の高周波電源50が接続されており、その給電線には整合器51が介挿されている。この第2の高周波電源50は、第1の高周波電源40より低い周波数の範囲を有しており、このような範囲の周波数を印加することにより、被処理体である半導体ウエハWに対してダメージを与えることなく適切なイオン作用を与えることができる。第2の高周波電源50の周波数は1〜20MHzの範囲が好ましい。
上記構成のプラズマ処理装置1は、制御部60によって、その動作が統括的に制御される。この制御部60には、CPUを備えプラズマ処理装置1の各部を制御するプロセスコントローラ61と、ユーザインタフェース62と、記憶部63とが設けられている。
ユーザインタフェース62は、工程管理者がプラズマ処理装置1を管理するためにコマンドの入力操作を行うキーボードや、プラズマ処理装置1の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等から構成されている。
記憶部63には、プラズマ処理装置1で実行される各種処理をプロセスコントローラ61の制御にて実現するための制御プログラム(ソフトウエア)や処理条件データ等が記憶されたレシピが格納されている。そして、必要に応じて、ユーザインタフェース62からの指示等にて任意のレシピを記憶部63から呼び出してプロセスコントローラ61に実行させることで、プロセスコントローラ61の制御下で、プラズマ処理装置1での所望の処理が行われる。また、制御プログラムや処理条件データ等のレシピは、コンピュータで読取り可能なコンピュータ記憶媒体(例えば、ハードディスク、CD、フレキシブルディスク、半導体メモリ等)などに格納された状態のものを利用したり、或いは、他の装置から、例えば専用回線を介して随時伝送させてオンラインで利用したりすることも可能である。
上記構成のプラズマ処理装置1によって、シリコン基板上に、少なくともシリコン窒化膜と反射防止膜と所定の開口部を有するフォトレジストとが、下側からこの順で形成された半導体ウエハWをプラズマエッチングし、シリコン基板に、開口部に対応した素子分離のためのトレンチを形成するプラズマエッチング工程を行う場合、まず、半導体ウエハWは、ゲートバルブ32が開放された後、図示しないロードロック室から処理チャンバー2内へと搬入され、静電チャック11上に載置される。そして、直流電源13から直流電圧が印加されることによって、半導体ウエハWが静電チャック11上に静電吸着される。次いで、ゲートバルブ32が閉じられ、排気装置35によって、処理チャンバー2内が所定の真空度まで真空引きされる。
その後、バルブ28が開放されて、処理ガス供給源30から所定のエッチングガスが、マスフローコントローラ29によってその流量を調整されつつ、ガス供給管27、ガス導入口26を通って上部電極21の中空部へと導入され、さらに電極板24の吐出孔23を通って、図2の矢印に示すように、半導体ウエハWに対して均一に吐出される。
そして、処理チャンバー2内の圧力が、所定の圧力に維持される。その後、第1の高周波電源40から所定の周波数の高周波電力が上部電極21に印加される。これにより、上部電極21と下部電極としてのサセプタ5との間に高周波電界が生じ、処理ガスが解離してプラズマ化する。
他方、第2の高周波電源50から、上記の第1の高周波電源40より低い周波数の高周波電力が下部電極であるサセプタ5に印加される。これにより、プラズマ中のイオンがサセプタ5側へ引き込まれ、イオンアシストによりエッチングの異方性が高められる。
そして、プラズマエッチングが終了すると、高周波電力の供給及びエッチングガスの供給が停止され、上記した手順とは逆の手順で、半導体ウエハWが処理チャンバー2内から搬出される。
次に、本実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図1は、本実施形態に係る被処理基板としての半導体ウエハWの要部構成を拡大して示すものである。図1(a)に示すように、半導体ウエハWを構成するシリコン基板101の表面には、シリコン窒化膜102と、反射防止膜(ARC)103と、フォトレジスト104とが、下側からこの順で形成されている。このフォトレジスト104は、露光、現像工程等により所定のパターンが転写され、所定パターンの開口部105を有するマスクとされている。半導体ウエハWは、この状態でプラズマ処理装置1の処理チャンバー2内に搬入される。
処理チャンバー2内では、工程の初期においては、フォトレジスト104をマスクとして、開口部105の部分の反射防止膜(ARC)103及びシリコン窒化膜102がエッチングされる。そして、フォトレジスト104がエッチングされてしまった後は、反射防止膜(ARC)103及びシリコン窒化膜102の全体がエッチングされるとともに、先にエッチングが進行している開口部105の部分のシリコン基板101がエッチングされ、図1(b)に示すように、素子分離(STI)のためのトレンチ106が形成される。このプラズマエッチングは、少なくとも、NF3ガス、又はSF6ガス、又はNF3ガスとSF6ガスを含むエッチングガスを用い、反射防止膜(ARC)103と、シリコン窒化膜102と、シリコン基板101のエッチングを、途中でエッチングガスを換えずに連続的に一括で行う。
上記のNF3ガス又はSF6ガス又はNF3ガスとSF6ガスを含むエッチングガスとしては、CF4ガス又は希ガス又はCF4ガスと希ガスの混合ガスのいずれかからなる添加ガスを含むものを使用することが好ましい。また、上記添加ガスに、さらに酸素ガスを含むガスを好適に使用することができる。また、NF3ガス又はSF6ガス又はNF3ガスとSF6ガスに対する上記添加ガスの流量比(添加ガスの流量/NF3ガス又はSF6ガス又はNF3ガスとSF6ガスの流量)は、1以上とすることが好ましい。この添加ガスの量によって、シリコン基板101のエッチングの際にマスクとなるシリコン窒化膜104のエッチング速度を調整することができ、添加ガスの流量を増やすことによって、シリコン窒化膜104のエッチング速度を低下させることができる。したがって、上記流量比を1以上とすることにより、マスクとなる部分のエッチング速度を低下させ、必要な深さのトレンチを形成することができる。具体的には、上記エッチングガスとして、例えば、CF4ガスと、NF3ガスと、酸素ガスとの混合ガスを好適に使用することができる。
実施例として、図2に示したプラズマ処理装置1を使用し、図1に示した構造の半導体ウエハWに、上記したプラズマエッチング工程を、以下に示すようなレシピにより実施し、トレンチ106を形成した。
なお、以下に示される実施例の処理レシピは、制御部60の記憶部63から読み出されて、プロセスコントローラ61に取り込まれ、プロセスコントローラ61がプラズマ処理装置1の各部を制御プログラムに基づいて制御することにより、読み出された処理レシピ通りのエッチング工程が実行される。
エッチングガス:CF4/NF3/O2=250/70/6 sccm
圧力:8.0Pa(60mTorr)
電力(上部/下部):550W(60MHz)/500W(13.56MHz)
エッチング時間:1分
上記プラズマエッチング工程の後、半導体ウエハ Wを電子顕微鏡で拡大して観察したところ、図1(b)に示されるように、シリコン基板101に所望の形状の素子分離用のトレンチ106を形成することができた。この時、トレンチ106間のマスク部分の幅が初期(図1(a)の状態)に比べて約30nm程度細くなった。このため、初期における開口部105の幅は、必要とされるトレンチ106の幅に比べて、30nm程度狭くしておく必要がある。なお、従来においては、例えば以下のようなレシピにより、プラズマエッチングを行っていた。
(反射防止膜のエッチング)
エッチングガス:CF4/CH22/O2=160/20/30 sccm
圧力:4.7Pa(35mTorr)
電力(上部/下部):600W(60MHz)/75W(13.56MHz)
エッチング時間:約1分
(シリコン窒化膜のエッチング)
メインエッチング
エッチングガス:CF4/CHF3/O2=250/70/6 sccm
圧力:8.0Pa(60mTorr)
電力(上部/下部):550W(60MHz)/500W(13.56MHz)
オーバーエッチング
エッチングガス:CHF3/CH3F/Ar/O2
=30/100/500/50 sccm
圧力:6.7Pa(50mTorr)
電力(上部/下部):300W(60MHz)/150W(13.56MHz)
エッチング時間(メインエッチング+オーバーエッチング):約1.5分
(シリコン基板のエッチング)
エッチングガス:Cl2/HBr/O2=200/200/20 sccm
圧力:6.7Pa(50mTorr)
電力(上部/下部):500W(60MHz)/250W(13.56MHz)
エッチング時間:約0.5分
上記のレシピに示されるように、反射防止膜103のエッチングと、シリコン窒化膜102のメインエッチングと、オーバーエッチングと、シリコン基板101のエッチングとを、夫々エッチングガスを変えて各層毎にプラズマエッチングを行っていた従来の方法では、トータルで3分程度の時間が必要であった工程を、本実施例においては、1分で行うことができ、少なくとも2分程度の工程時間の短縮を行うことができた。なお、各層毎にエッチングガスを変えてプラズマエッチングを行う場合は、実際にはエッチングガスの変更を行うための時間が必要となり、全ての工程を終了するまでに、さらに時間を要する。
なお、上記実施例では、エッチングガスとして、NF3ガスを含むガスを使用した場合について説明したが、NF3ガスと同様にフッ素が解離するSF6ガスを含むガス又はNF3ガスとSF6ガスを含むガスも、上記の場合と同様にして使用することができる。また、図1に示した構造の半導体ウエハWに限らず、例えば、図3(a)に示すように、シリコン基板101とシリコン窒化膜102との間に、シリコン酸化膜110が形成された構造の半導体ウエハWに、図3(b)に示すようにトレンチ106を形成する場合についても、本発明を同様にして適用することができる。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、STI構造の素子分離のためのトレンチを形成するプラズマエッチング工程に要する時間を従来に比べて短縮することができ、スループットの向上による生産性の向上を図ることができる。なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、各種の変形が可能である。例えば、プラズマ処理装置は、図2に示した平行平板型の上下部高周波印加型に限らず、下部電極に2周波の高周波を印加するタイプやその他の各種のプラズマ処理装置を使用することができる。
本発明の半導体装置の製造方法の実施形態に係る半導体ウエハの断面構成を示す図。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造装置の概略構成を示す図。 本発明の半導体装置の製造方法の他の実施形態に係る半導体ウエハの断面構成を示す図。
符号の説明
101……シリコン基板、102……シリコン窒化膜、103……反射防止膜、104……フォトレジスト、105……開口部、106……トレンチ、W……半導体ウエハ。

Claims (15)

  1. シリコン基板上に、少なくともシリコン窒化膜と反射防止膜と所定の開口部を有するフォトレジストとが、下側からこの順で形成された被処理基板をプラズマエッチングし、前記シリコン基板に、前記開口部に対応した素子分離のためのトレンチを形成するプラズマエッチング工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    少なくとも、NF3ガス、又はSF6ガス、又はNF3ガスとSF6ガスを含むエッチングガスを用い、前記反射防止膜と前記シリコン窒化膜と前記シリコン基板のエッチングを、連続的に一括で行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記エッチングガスが、さらに、CF4ガス又は希ガス又はCF4ガスと希ガスの混合ガスのいずれかからなる添加ガスを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記添加ガスが、さらに酸素ガスを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項2又は3記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記NF3ガス又はSF6ガス又はNF3ガスとSF6ガスに対する前記添加ガスの流量比(添加ガスの流量/NF3ガス又はSF6ガス又はNF3ガスとSF6ガスの流量)が1以上であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1〜4いずれか1項記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記シリコン基板と前記シリコン窒化膜との間に、さらにシリコン酸化膜が形成され、当該シリコン酸化膜も一括してエッチングすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. シリコン基板上に、少なくともシリコン窒化膜と反射防止膜と所定の開口部を有するフォトレジストとが、下側からこの順で形成された被処理基板をプラズマエッチングし、前記シリコン基板に、前記開口部に対応した素子分離のためのトレンチを形成するプラズマエッチング工程を有する半導体装置の製造方法であって、
    少なくともNF3ガスを含むエッチングガスを用い、前記反射防止膜と前記シリコン窒化膜と前記シリコン基板のエッチングを、連続的に一括で行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項6記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記エッチングガスが、さらに、CF4ガス又は希ガス又はCF4ガスと希ガスの混合ガスのいずれかからなる添加ガスを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項7記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記添加ガスが、さらに酸素ガスを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項7又は8記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記NF3ガスに対する前記添加ガスの流量比(添加ガスの流量/NF3ガスの流量)が1以上であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項6〜9いずれか1項記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記シリコン基板と前記シリコン窒化膜との間に、さらにシリコン酸化膜が形成され、当該シリコン酸化膜も一括してエッチングすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項1〜10いずれか1項記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記プラズマエッチング工程は、前記被処理基板が載置される下部電極と、当該下部電極と対向する上部電極とが配置された処理チャンバー内で、前記上部電極と前記下部電極との間に高周波電力を印加して行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項11記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記高周波電力は、前記上部電極に印加される第1の高周波電力と、前記第1の高周波電力より周波数が低い、前記下部電極に印加される第2の高周波電力とからなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 被処理基板を収容する処理チャンバーと、
    前記処理チャンバー内に前記エッチングガスを供給するエッチングガス供給手段と、
    前記エッチングガス供給手段から供給された前記エッチングガスをプラズマ化して前記被処理基板をプラズマエッチングするプラズマ生成手段と、
    前記処理チャンバー内で請求項1から請求項12いずれか1項記載の半導体装置の製造方法が行われるように制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造装置。
  14. コンピュータ上で動作し、実行時に、請求項1から請求項12いずれか1項記載の半導体装置の製造方法が行われるように半導体装置の製造装置を制御することを特徴とする制御プログラム。
  15. コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ記憶媒体であって、
    前記制御プログラムは、実行時に請求項1から請求項12いずれか1項記載の半導体装置の製造方法が行われるように半導体装置の製造装置を制御することを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
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