JP2007128997A - 電子機器用ストラップ取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストラップの引張り荷重に耐えられる強度を有しながら、表面加飾を施すことが可能な強度の弱い材料を用いて筺体を作る。
【解決手段】カメラ10の筺体を前・後カバー16,18とこれらに挟持される装飾カバー17とで構成する。前カバー16にはストッパ部材31が形成されている。ストッパ部材31には開放側を後カバー18に向けた姿勢の切り欠き部42が形成されている。切り欠き部42にはストラップ装着部材15にキノコ状に設けた取付部33の軸が係合する。装飾カバー17にはストラップ取付穴19を外部に露呈させるための開口30が形成されている。ストップ部材31に取付部33の軸を挿入して仮止めしておいてから、ストラップ取付穴19が開口30から露呈するように装飾カバー17を前カバー16に嵌め込むことで、ストラップ装着部材15が装飾カバー17の内部で前カバー16に固定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子機器、例えばデジタルカメラや音楽再生機器などにストラップを取り付けるための電子機器用ストラップ取付構造に関する。
従来から、携帯型電子機器には、手や首に吊り下げるためのストラップを取り付けるためのストラップ装着部が外カバーに露呈して設けられている。ストラップ装着部には、ストラップの紐を通すためのトンネル状の開口が形成されている(特許文献1)。また、ストラップの紐が捻れないように、ストラップ装着部がそれの取付面に対して垂直な軸を中心に回転自在となっているタイプもある(特許文献2)。
特許文献1に記載の携帯電子機器用ストラップの取付構造の発明では、筺体の表面に開口を有する凹部を設け、その凹部内にストラップの取付紐を係止するためのストラップ係止部材(支柱)を出没自在に設け、ストラップ係止部材を退避位置にしてからストラップの取付紐を凹部内に挿入し、ストラップ係止部材を突出位置に移動させてストラップ係止部材をストラップの取付紐の輪に通すことでストラップの取付紐が筺体に係止される。
特許文献2に記載のストラップ装着部材の取付構造の発明では、互いに嵌め合わせて接合することにより筺体を形成する一対のケースのうちの一方のケースに形成した挿通孔に、ストラップ装着部材をケースの外部から内部に向けて挿通し、その後、互いのケースを嵌め合わせる。このとき、ストラップ装着部材の挿入側端部に設けた溝に、他方のケースに設けたフォーク状の係止部材をケースの内側で嵌め合わせ方向から係合してストラップ装着部材の抜け止めを行っている。
特開2001−94650号公報 特開2005−31250号公報
しかしながら、特許文献1に記載のストラップ取付構造では、ストラップの輪を係止するストラップ係止部材が筺体に直接的に取り付けられているため、筺体の強度を必要とする。このため、筺体の材料として強度の弱いプラスチック材料などを使用することができず、よって、筺体の表面加装飾に制限を受けることになる。
特許文献2に記載のストラップ取付構造では、一対のケースを嵌め合わせるときに、ケースの内部で係止部材がストラップ装着部材の溝に挿入される。このとき、係止部材が溝に挿入されたか否かをケースの外部から視認できないため、係止部材が溝に挿入されていない組立不良が発生するおそれがある。
本発明では、ストラップの引張り荷重に耐えることができる強度を保ちながら、筺体への表面加飾の制限を受けることがない材料を使用することができ、しかも、確実な取り付けが行えるストラップ取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、筺体を構成する複数の外カバーのうちの互いを嵌め合い方向に沿って嵌め合わせることで前記筺体の一部を構成する一対の外カバーと;前記一対の外カバーのうちの一方の外カバー、又は前記一方の外カバーの内側に取り付けられる内部部品に一体に設けられており、前記取付部に係合して前記ストラップ装着部材の前記嵌め合い方向に対して交差する交差方向への移動を阻止するストップ部材と;前記筺体の表面のうちの少なくとも一表面に装飾面を露呈するように前記一対の外カバーの合わせ目のうちの一部の合わせ目との間に嵌め込み固定され、固定されることで前記一対の外カバーとともに前記筺体の一部又は全部を形成するとともに、前記取付部が前記ストップ部材に係合した状態のストラップ装着部材を前記ストラップ取付穴が外部に露呈する姿勢で前記交差方向に向けて挿通する開口を有し、前記開口の周縁の一部が前記ストラップ装着部材の外周の一部に当接して前記ストラップ装着部材の前記嵌め合い方向への移動を阻止する装飾カバーと;を備えたものである。
これによれば、ストラップ装着部材を一方の外カバーのストップ部材に固定するようにしたから、装飾カバーにはストラップ紐の引張り力が掛かることがない。このため、装飾カバーとしては、強度の弱い樹脂材料などを使え、よってこれに表面加飾を施すことができる。このような装飾を施すことが出来る装飾カバーに操作部を設けることで、さらに操作部の周りにも化粧を施すことができる。なお、表面加飾としては、成型と同時に行える一次加飾と、成型後に行える二次加飾とがある。
ところで、ストラップ装着部材の取付部を装飾カバーの開口に挿入する構成では、取付部を設けたストラップ装着部材の取付面の周縁と装飾カバーの開口の周縁との間に隙間が生じて、内部が見えてしまうおそれがある。このようになるとで見栄えが悪い。この場合には、開口の周縁の全部又は一部に、ストラップ装着部材の周縁の全部又は一部に設けた段差部に係合してストラップ装着部材の開口からの抜け止めを行うストッパ突起を設けるのが望ましい。このようにすれば、前記隙間を隠すことができるので、見栄えが良くなる。しかも、ストップ部材とストッパ突起との二重の部材でストラップ装着部材の抜け止めが行える。
ストラップ装着部材は、ストップ部材に仮止めした後に、装飾カバーを取り付けてストラップ取付穴を開口から外部に露呈させる。仮止めの構造としては、ストラップ装着部材がストップ部材に対して交差方向に抜けないように阻止する作用が必要である。この構造としては、例えば、取付部に、軸と、その先端に前記軸から外周に張り出して設けた鍔とを設け、また、ストップ部材に、前記軸の幅と同じ又はそれよりも僅かに大きな幅で、かつ、前記鍔よりも小さい幅で前記嵌め合い方向に沿って延びている切り欠き部を設けて、前記軸が前記切り欠き部に嵌め合い方向から挿入されることで前記交差方向への移動が阻止されてストラップ装着部材がストップ部材に仮止めされるようにしてもよい。
また、他の例としては、取付部に、軸と、その先端に設けた鍔とを設け、また、ストップ部材に、挿入用大穴と、それよりも細幅の嵌合通路穴とを繋げた錠穴を設けて、前記鍔を前記挿入用大穴に挿入した後に前記取付部を前記嵌合通路穴に向けて移動して前記軸を前記嵌合通路穴に係合することで前記交差方向への移動が阻止されてストラップ装着部材がストップ部材に仮止めされるように構成してもよい。
本発明では、一方の外カバーに装飾カバーを嵌め合わせる前に、ストラップ装着部材をストップ部材に交差方向に動かないように仮止めしておき、その後に、装飾カバーを一方の外カバーに嵌め合わせることで、ストラップ装着部材が開口に交差方向から挿入されてストラップ取付穴が外部に露呈される。これにより、ストラップ装着部材は、ストップ部材により交差方向への移動が阻止され、かつ、開口の周縁の一部でストラップ装着部材の嵌め合い方向への移動が阻止される。このように、ストラップ装着部材が装飾カバーの表面から抜けないように一方の外カバーに固定されるため、装着カバーにストラップの引張り力が掛かることがなく、よって、表面加飾を自由に施すことができる強度の弱い樹脂材料などで装飾カバーを作ることができる。
本発明を採用した電子機器をデジタルカメラとして説明する。デジタルカメラ10は、図1及び図2に示すように、電源スイッチ11、シャッタボタン12、鏡筒13、LCD表示部14、及びストラップ装着部材15などが外カバーの外部に露呈して配されており、電源スイッチ11をONすると、鏡筒13が外カバーの前面から突出して撮影準備状態になる。撮影準備状態になると、鏡筒13が保持した撮影レンズにより結像した画像が撮像センサにより電気信号に変換されてその画像がLCD表示部14にスルー画像として表示される。そして、シャッタボタン12を押すことに応答してその時点の画像のデータが内部メモリに記録される。
外カバーは、厚みの薄い筺体を構成しており、前カバー16、装飾カバー17、及び、後カバー18とで構成されている。装飾カバー17は、カメラ正面から見て上面の一部から左側面の一部に繋がるL字状のカバー部材であり、前・後カバー16,18との間で挟持される。装飾カバー17は表面加飾を施すことができるように強度の弱い樹脂材料で形成されており、装飾カバー17の表面には表面加飾が施されている。その表面のうちの左側面には、電源スイッチ11やストラップ装着部材15が、また、上面にはシャッタボタン12などが外部に露呈してそれぞれ設けられている。
ストラップ装着部材15は、本発明のストラップ取付構造の一部を構成しており、ストラップ装着部材15のうちの装飾カバー17から外部に露呈される部位には、光軸22aの方向に貫通したストラップ取付穴19が設けられている。ストラップ取付穴19には、ストラップ20の一端21が係止される。なお、ストラップ取付穴19を光軸22aに交差する方向に貫通してもよい。
外カバーの内部には、図3に示すように、鏡筒ユニット22や回路基板23などが収納されている。鏡筒ユニット22は、鏡筒13が組み込まれている。この鏡筒13は、撮影時に前カバー16の前面に設けた鏡筒用窓24を通して進退する。回路基板23には、LCD表示部14が保持されているとともに、カメラ10を統括的に制御する回路などが実装されている。LCD表示部14は、後カバー18に設けた開口25から外部に露呈される。前・後カバー16,18は、光軸22aと平行な方向(嵌め合い方向)に嵌め合わされて固定される。
ストラップ取付構造は、図4ないし図6に示すように、ストラップ装着部材15に加えて、開口30、及び、ストップ部材31で構成されている。開口30は、装飾カバー17に形成されており、開口30には、ストラップ取付穴19が外部に露呈する姿勢でストラップ装着部材15が装飾カバー17の裏面から表面に向けて挿入される。
ストラップ装着部材15には、装飾カバー17の内側に配される取付面34に、キノコ状の取付部33が一体に設けられている。この取付部33は、断面矩形の軸35と、その軸35の端に設けた鍔36とで構成されている。軸35は、取付面34から突出している。なお、ストラップ装着部材15を開口30に挿入する方向は、光軸22aに交差する方向(交差方向)となっており、軸35の突出方向を交差方向に合わせた姿勢でストラップ装着部材15を開口30に挿入する。鍔36は、軸35の端から交差方向に向けて入り出して形成されている。これにより、鍔36と取付面34との間には、溝37が形成される。
前・後カバー16,18との合わせ目の一部には、装飾カバー17を嵌め込むための切り欠き40,41がそれぞれ形成されている。ストップ部材31は、前カバー16の切り欠き40から嵌め合い方向に向けて板状に突出した部材となっており、前カバー16に一体に形成されている。このストップ部材31には、開放側を後カバー18に向けて切り欠いたコ字状の切り欠き部42が形成されている。この切り欠き部42には、取付部33の軸35が嵌め合い方向から挿入され、ストラップ装着部材15が開口30から抜け出ることを防止する。
図5において、切り欠き部42の高さ方向の切り欠き長さは、断面矩形の軸35の高さ方向の長さと同じか、又はそれよりも僅かに長い長さとなっている。これにより、軸35の回転を切り欠き部42の上・下の切り欠き面が規制するため、これら部材35,42がストラップ装着部材15の回転止めを行っている。
なお、ストラップ装着部材15の回転止めとしては、開口30の周縁の全周又は一部を、ストラップ装着部材15の外周の全部又は一部に当接させることで行ってもよい。この場合には、軸35を断面円形にしてここでの回転止めの作用を省略してもよいし、両方を用いて協働で回転止めの作用を行うようにしてもよい。
このようなストラップ取付構造の作用を簡単に説明する。まず、ストラップ装着部材15を前カバー16に組み込む。この組み込みは、取付部33の軸35をストップ部材31の切り欠き部42に、光軸22aと平行な方向に沿って挿入する。その後、前カバー16に装飾カバー17を嵌め込む。この嵌め込み方向は、光軸22aに交差する方向となっている。このとき、開口30からストラップ取付穴19が外部に露呈するようにストラップ装着部材15を開口30に通す。装飾カバー17と前カバー16の切り欠き40との合わせ目は、光軸22aと平行な方向にスライドして嵌め合わせることができる凹凸形状、又はラビリンス形状となっている。また、これら凹凸の嵌め合いはシメシロができる寸法公差となっている。このため、装飾カバー17は前カバー16に固定される。
この状態では、ストラップ装着部材15の外周が開口30の周縁に当接してストラップ装着部材15の嵌め合い方向への移動が阻止され、かつ、ストラップ装着部材15の軸35がストップ部材31の切り欠き部42により抜け止めされているので、ストラップ装着部材15の交差方向への移動も阻止されている。このため、ストラップ装着部材15が装着カバー17又は前カバー16から脱落することがなく、よって、このままで一体的に取り扱える。このため、組立作業が簡便になる。また、この時点では未だ後カバー18を取り付けていないので、切り欠き部42と軸35との係止作業、及び、ストラップ装着部材15を開口30に挿通する作業とを視認しながら行える。このため、組立性が向上する。
最後に、後カバー18を前カバー16に取り付けることで、装飾カバー17が前・後カバー16,18の切り欠き40,41の間で挟持されて、本発明の筺体に相当する外カバーが作られる。勿論、外カバーの内部には、鏡筒ユニット22や回路基板23などのデジタルカメラに必要な構成要素が組み込まれているので後カバー18を取り付けることでデジタルカメラ10が完成する。
このように、ストラップ装着部材15を装飾カバー17ではなく、前カバー16のストップ部材31で抜け止めしているから、装飾カバー17を強度の弱い樹脂材料を用いて作れ、よって、これに表面加飾を簡単にかつローコストで施すことができる。ここで、ストラップ20の引張り強度に耐えるように、ストラップ装着部材15及び前カバー16の材料としては、金属又は高強度樹脂を用いるのが望ましい。
また、溝37の幅は、ストップ部材31の厚みと同じか、又はそれよりも薄い厚みにするのが、ガタツキがなくなるため、望ましい。なお、ストップ部材31としては、前カバー16の切り欠き40の合わせ目から突出させているが、合わせ目から一段奥まった内側から突出させてもよい。
ところで、上記実施形態では、前カバー16にストップ部材31を一体に設けているが、本発明では前カバー16に限らず、後カバー18に一体に設けても良い。さらに、前カバー16の内側に取り付けられる別の部材にストップ部材を設けてもよいし、後カバー18の内側に取り付けられる他の部材にストップ部材を設けてもよい。
図7に示す実施形態では、前カバー16の内側に取り付けられる電池フレーム50に、ストップ部材51を一体に設けている。前カバー16と後カバー18との合わせ目には、下面の一部に電池蓋49が開閉自在に取り付けられている。この電池蓋49の奥には、電池を収納する電池ボックス52と、電池フレーム50とが配されている。電池ボックス52及び電池フレーム50は、前カバー16の裏面に嵌め合い方向から挿入されて前カバー16の裏面の所定の位置に固定される。ストップ部材51は、嵌め合い方向のうちの前カバー16の裏面に板状に突出した形状となっており、電池フレーム50の側面に一体に設けられている。
ストップ部材51には、詳しくは図7及び図8に示すように、開放側を前カバー16の裏面に向けて切り欠いた切り欠き部54が形成されている。この切り欠き部54に軸35が挿入される。
また、前カバー16には、装飾カバー17を取り付けるまでにストラップ装着部材15を仮止めしておくための仮止め部材55が一体に形成されている。仮止め部材55は、前カバー16の切り欠き40から後カバー18に向けて板状に突出して形成されている。この仮止め部材55には、軸35を受け入れるために開放側を後カバー18に向けて切り欠いた軸受け入れ部56が形成されている。軸受け入れ部56は、軸35を受け入れる方向に開放側を向けたコ字状に切り欠かれている。この仮止め部材55とストップ部材51とは、前・後カバー16,18を嵌め合わせたときに、図9に示すように、交差方向において前後にずれて配されている。
組立は、まず、ストラップ装着部材15を前カバー16の仮止め部材55に仮止めする。この作業は、ストラップ装着部材15の軸35を仮止め部材55の軸受け入れ部56に挿入する。軸35は、断面矩形となっているので、軸35の上・下面が軸受け入り部56の上・下面で軸35回りに回転しないように仮に支持され、また、軸受け入れ部56が軸35の溝37を構成する鍔36の面36aと取付面34との間で抜けないように仮に支持される。
このように、前カバー16にストラップ装着部材15を仮止めした後に、前カバー16の内面に電池フレーム50を取り付ける。このとき、電池フレーム50に設けたストップ部材51の切り欠き部54が、ストラップ装着部材15の溝37に入り込むように取り付ける。このとき、図9に示すように、ストップ部材51が仮止め部材55の内側に入り込むように行う。この作業も未だ後カバー18が取り付けられていないため、視認しながら行える。
これにより、ストラップ装着部材15は、二重の板で抜け止めがなされるため、ストラップ装着部材15の引張り強度を頑固にすることができる。なお、軸受け入れ部56と切り欠き部54とは、互いに開放側を対向させたU字状の切り欠きとなっているため、ストラップ装着部材15が開口30から露呈される位置で軸35を挟み込むように互いの切り欠きの深さを決めて軸受け入れ部56と切り欠き部54と形成することで、これら部材56,54でストラップ装着部材15の抜け止めも行える。
その後、装飾カバー17を前カバー16に交差方向に向けて挿入して、装飾カバー17を前カバー16の切り欠き40に嵌め合わせて固定する。このとき、ストラップ取付穴19が開口30を通して外部に露呈するように装飾カバー17を取り付ける。これにより、嵌め合い方向においてストラップ装着部材15の外周の一部が開口30の縁の一部に当接してストラップ装着部材15の嵌め合い方向への移動が阻止され、かつ、ストラップ装着部材15が軸35回りに回転するのも阻止される。最後に、後カバー18を前カバー16に嵌め合い方向に挿入して嵌め合わせることで、デジタルカメラが完成する。
ところで、カメラなどの電子機器は多量生産され、ストラップ取付構造を構成する個々の部品の寸法精度を高めると、部品コストが高く付く。寸法精度が悪いと、溝37の隙間とストップ部材51の厚みとの間に隙間が生じ、ストラップ装着部材15が交差方向にガタ付いてしまう不都合が生じるおそれがある。また、開口30の周縁とストラップ装着部材15の外周との間に隙間が生じてその隙間から内部が露呈されて見栄えが悪くなる。
そこで、図10ないし図12に示す実施例では、開口60の全縁に設けたストッパ突起61と、ストラップ装着部材62の外周に設けた段差部63とを交差方向で当接させてストラップ装着部材62の抜け止めを行うように構成するとともに、ストッパ突起61が当たる段差部63の当たり面63aと取付面64との間の交差方向に沿う寸法を、段差部63が当たるストッパ突起61の当たり面61aと、取付面64が当たるストップ部材65の当たり面65aとの間の交差方向に沿う寸法と同じ、又はこれよりも長い寸法になるように設定している。ここで、ストップ部材65は、前カバー16から後カバー18の方向に板状に突出しているため、先端側が交差方向に弾性変形する。このため、ストッパ突起61の当たり面61aとストップ部材65の当たり面65aとの間でストラップ装着部材62を交差方向から挟持し、よって、ストラップ装着部材62の交差方向へのガタ付きがなくなる。なお、ストッパ突起61を、開口60の全縁に設けているが、これに限らず、開口60の上・下縁又は嵌め合い方向に沿う前・後縁など対向する一部の縁に設けてもよい。
また、この実施形態では、取付面64に取付部66,67を2個設け、これら取付部66,67をカメラの高さ方向にずらして配しているとともに、相手側の切り欠き部68,69も2個設けている。このように構成することで、一対の取付部66,67の軸70,71が一対の切り欠き部68,69に嵌め合い方向から同時に係合するため、ストラップ装着部材62の仮止め時の回転止めが行える。なお、各取付部66,67の軸70,71は、断面円形となっており、軸70,71の先端には、それぞれ鍔73,74が一体に形成されている。
組立は、一対の軸70,71を一対の切り欠き部68,69に嵌め合い方向から挿入してストラップ装着部材62を前カバー16に仮止めする。その後に、装飾カバー17を前カバー16に交差方向から嵌め合わせる。このとき、ストラップ装着部材62を開口60の内側から外側に向けてから露呈させる。これにより、段差部63が開口60に設けたストッパ突起61に当接して開口60からのストラップ装着部材62の抜け止めがなされる。また、段差部63とストッパ突起61とが開口30の全縁で当接するため、ストラップ装着部材15の嵌め合い方向への移動が阻止されて切り欠き部68,69からの抜け止めがなされ、かつ当たり面65aに垂直な軸回りでのストラップ装着部材62の回転止めもなされる。しかも、ストッパ突起61と段差部63とを凹凸形状(ラビリンス形状)で嵌合させているため、開口60とストラップ装着部材62との間に隙間を通して内部を視認することができなくなる。このため、開口60の周りの見栄えが良くなる。さらに、この実施形態では、ストップ部材65に加えてストッパ突起61でもストラップ装着部材62の開口60からの抜け止めを行っているから、頑固な抜け止めが行える。
図10で説明した実施形態では、一対の軸を一対の切り欠き部に挿入するだけで、ストラップ装着部材62を前カバー16に仮止めするため、組立中に切り欠き部68,69の開放側に向けて前カバー16を傾けると、ストラップ装着部材62が抜けてしまうおそれがある。
そこで、図13ないし図15に示す実施形態では、仮止めをすると、ストラップ装着部材79がストップ部材82から外れないように工夫している。ストップ部材82には、一対の錠穴84,85が形成されている。
また、ストラップ装着部材79の取付面64には、前述したと同じに、点対称の位置に一対の取付部66,67がそれぞれ形成されている。取付部66,67は、軸70,71とその先端に設けた鍔73,74とからなるキノコ形状をしている。
一対の錠穴84,85は、点対称で配されており、鍔73,74が交差方向から入り込む大きさで形成した挿入用大穴80と、軸70,71が入り込む隙間で形成した嵌合通路穴81とを繋げた形態で形成されている。嵌合通路穴81は、半円以下の長さの円弧状に形成されており、鍔74が抜け出ない隙間になっている。そして、嵌合通路穴81のうちの挿入用大穴80とは逆側の端81aは、ストラップ装着部材79を開口60に正しく挿入することができる姿勢で止める位置に設けられている。
一対の挿入用大穴80の間隔は一対の鍔73,74の間隔に合っており、また、一対の嵌合用通路穴81の間隔は一対の軸70,71の間隔に合っている。仮止めをするときには、各取付部66,67の鍔73,74の各々を一対の挿入用大穴80に交差方向から挿入し、挿入後に、軸70,71が一対の嵌合通路穴81に入り込む方向に向けてストラップ装着部材79を回転させる。この回転は、軸70,71が嵌合通路穴81の端81aに当たるまで行われる。軸70,71が端81aに当接すると、ストラップ装着部材79の姿勢が開口60に正しく挿入される姿勢になる。このとき、軸70,71が嵌合通路穴81の端81aに位置しており、端81aが開放されていないため、ストラップ装着部材79が前カバー16から外れ難くなる。その後は、前述した実施形態と同じく、装飾カバー17を交差方向から前カバー16に嵌めることで、ストラップ取付穴83が開口60から外部に露呈される。これにより、ストラップ装着部材79の開口60からの抜け止め、及び、ストラップ装着部材79の回転止めがなされる。
また、この実施形態では、軸70を嵌合通路穴81に嵌合させるときのストラップ装着部材79の回転がスムーズに行えるように、取付面のうちの前記回転の中心に軸部91を設け、また、ストップ部材82のうちの前記回転の中心に前記軸部91が嵌合する軸受け穴90を設けている。こうすれば、鍔73を挿入用大穴80に挿入するときに軸部91が軸受け穴90に係合して、その後は軸部91が軸受け穴90に沿って回転するため、ストラップ装着部材79の回転がスムーズになる。なお、嵌合通路穴81を円弧状に形成しているが、直線状に形成してもよい。この場合は、ストラップ装着部材19をスライドして仮止めする。
上記各実施形態では、電子機器としてデジタルカメラを例に説明しているが、本発明ではこれに限らず、携帯用電話機や音楽再生機など周知の電子機器などでもよい。また、本発明の筺体に相当する外カバーを、装飾カバー17以外に前・後カバー16,18で構成しているが、本発明ではこれに限らず、上・下に分けたカバーで構成してもよく、また、左右に分けたカバーで構成してもよい。さらに、装飾カバー17以外に2つのカバーに限定されることはなく、装飾カバー17以外のカバーを3個以上のカバーで構成し、そのうちの2のカバーで装飾カバー17を挟持するようにしてもよい。
デジタルカメラを示す正面側斜視図である。 デジタルカメラを示す背面側斜視図である。 デジタルカメラの要部を示す分解斜視図である。 ストラップ取付構造の要部を示す分解斜視図である。 ストラップ取付構造の要部を示す縦断面図である。 ストラップ取付構造の要部を示す横断面図である。 前カバーに取り付けられる内部部品でストラップ装着部材を固定する例のデジタルカメラの要部を示す分解斜視図である。 図7で説明したストラップ取付構造を示す分解斜視図である。 図7で説明したストラップ取付構造を示す横断面図である。 ストラップ装着部材の取付部を一対設けるとともに、ストッパ部材の切り欠き部も一対設けた例のストラップ取付構造を示す分解斜視図である。 図10で説明したストラップ取付構造を示す縦断面図である。 図10で説明したストラップ取付構造を示す横断面図である。 ストラップ装着部材の取付部を一対設けるとともに、ストッパ部材の切り欠き部も一対設けた例のストラップ取付構造を示す分解斜視図である。 図13で説明したストップ部材の要部を示す正面図である。 図13で説明したストラップ取付構造を示す縦断面図である。
符号の説明
15,62,79 ストラップ装着部材
16 前カバー
17 装飾カバー
18 後カバー
19 ストラップ取付穴
20 ストラップ
30,60 開口
31,51,82 ストップ部材
33,66,67,76,77 取付部
34 取付面
35,70,71,78 軸
36,74 鍔
42,68,69 切り欠き部

Claims (5)

  1. 複数の外カバーで構成される筺体に、ストラップを装着するためのストラップ取付穴と前記外カバーの何れかに取り付けるための取付部とを有するストラップ装着部材を取り付けるための電子機器用ストラップ取付構造において、
    前記複数の外カバーのうちの互いを嵌め合い方向に沿って嵌め合わせることで前記筺体の一部を構成する一対の外カバーと、
    前記一対の外カバーのうちの一方の外カバー、又は前記一方の外カバーの内側に取り付けられる内部部品に一体に設けられており、前記取付部に係合して前記ストラップ装着部材の前記嵌め合い方向に対して交差する交差方向への移動を阻止するストップ部材と、
    前記筺体の表面のうちの少なくとも一表面に装飾面を露呈するように前記一対の外カバーの合わせ目のうちの一部の合わせ目との間に嵌め込み固定され、固定されることで前記一対の外カバーとともに前記筺体の一部又は全部を形成するとともに、前記取付部が前記ストップ部材に係合した状態のストラップ装着部材を前記ストラップ取付穴が外部に露呈する姿勢で前記交差方向に向けて挿通する開口を有し、前記開口の周縁の一部が前記ストラップ装着部材の外周の一部に当接して前記ストラップ装着部材の前記嵌め合い方向への移動を阻止する装飾カバーと、
    を備えたことを特徴とする電子機器用ストラップ取付構造。
  2. 前記開口の周縁の全部又は一部には、前記ストラップ装着部材の周縁の全部又は一部に設けた段差部に係合して前記ストラップ装着部材の前記開口からの抜け止めを行うストッパ突起が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子機器用ストラップ取付構造。
  3. 前記装飾カバーには、外部に露呈する操作部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器用ストラップ取付構造。
  4. 前記取付部には、軸と、その先端に前記軸から外周に張り出して設けた鍔とが設けられており、
    前記ストップ部材には、前記軸の幅と同じ又はそれよりも僅かに大きな幅で、かつ、前記鍔よりも小さい幅で前記嵌め合い方向に沿って延びている切り欠き部が設けられており、
    前記ストラップ装着部材は、前記軸が前記切り欠き部に嵌め合い方向から挿入されることで前記交差方向への移動が阻止されて前記ストップ部材に仮止めされることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の電子機器用ストラップ取付構造。
  5. 前記取付部には、軸と、その先端に設けた鍔とが設けられており、
    前記ストップ部材には、挿入用大穴と、それよりも細幅の嵌合通路穴とを繋げた錠穴が設けられており、
    前記ストラップ装着部材は、前記鍔を前記挿入用大穴に挿入した後に前記取付部を前記嵌合通路穴に向けて移動して前記軸を前記嵌合通路穴に係合することで前記交差方向への移動が阻止されて前記ストップ部材に仮止めされることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の電子機器用ストラップ取付構造。
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