JP2007127772A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】解体作業が簡易で且つ解体時の構成部材の破壊を規制する表示装置の分解方法を提供する。
【解決手段】樹脂系接着剤51で接着された第1及び第2構成部材38,39を有する表示装置10の分解方法であって、第1及び第2構成部材38,39間の樹脂系接着剤51層を所定温度まで昇温させて軟化させた後、それらを互いに引き離すことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置の分解方法に関する。
従来より、表示装置の複数の構成部材を互いに接着させるために、液状やシート状(フィルム状)などの様々な形態の接着剤が用いられている。これらの接着においては、表示装置の性能の信頼性を確保すべく、容易に各構成部材が分離しないために必要な粘着強度を持つ接着剤等の技術が開発されている。これは、特に表示装置のように多数の積層構造体が重なってなるようなものを一体に接合させるために重要な技術である。
しかし、表示装置を解体して廃棄するために分解する際又はリワークのために分解する際には、これらのような接着剤を用いて接着すると、分解が困難になるという問題がある。例えば、強制的に分解を試みると、分別したい被着体が破損するという問題がある。また、接着力が強固なまま分解するため、分解に相当な時間を要するという問題もある。従って、近年、特に環境問題の観点から、部品のリサイクルが重要視されていることもあり、表示装置についてもその構成部材を容易に分解するための技術が研究されている。
ここで、このような表示装置の分解を容易化する技術として、例えば、特許文献1には、液晶表示パネルを収容するパネルケースの周壁の縦、横各方向において対向する位置に、それぞれ、2対づつ計4対の弾性可撓片挟持片を配設し、これらに対応させて、シールドケースの側板を板バネ状に加工した押圧片をそれぞれ設け、シールドケースをパネルケースに嵌装する際に、各押圧片を対応する挟持片に圧接させて各挟持片の対により対応する液晶表示パネルの両端面を挟持させ、液晶表示パネルをその表示領域の中心がシールドケースの表示窓の中心に一致した正規の収納位置に保持することが開示されている。そして、これによれば、表示パネルの分解が容易に行える、作業性及び信頼性に優れた表示パネルの収納保持構造を提供することができる、と記載されている。
また、特許文献2には、プラズマディスプレイパネルの背面に熱伝導シートを介してシャーシ部材が貼り付けられたプラズマディスプレイ装置を解体する際に、プラズマディスプレイ装置を加熱する加熱工程と、加熱されたプラズマディスプレイ装置のプラズマディスプレイパネルとシャーシ部材との接合部にV状先端部を有した分離部材を挿入しつつ、プラズマディスプレイパネルとシャーシ部材とを引き離す分離工程とを行なうことが開示されている。そして、これによれば、伝導シートあるいは接着剤の接着力を加熱により弱めたうえで分離部材を挿入するので、大きな力がかかることなく熱伝導シートあるいは接着剤の剥離が行われることになり、プラズマディスプレイ装置を、プラズマディスプレイパネルのガラスを破損することなく、再資源化容易な状態に、容易にかつ短時間で解体することができる、と記載されている。
特開2005-189597 特開2005-129318
しかしながら、上記特許文献1に示すような分解を容易化する技術では、液晶表示パネルを収容するパネルケースに弾性可撓片挟持片等を配設しており、これにより分解を容易化している。従って、表示装置に分解容易化のために新たな部材を取り付けなければならず、製造工程が複雑になり、コストが高くなるという問題がある。
また、使用する接着剤の接着力が強固なものであれば、装置を分解する際にそれらの構成部材を破損してしまうおそれがあるという問題もある。
また、上記特許文献2に示すような分解を容易化する技術では、表示装置を加熱する加熱工程と、加熱された表示装置のパネルとシャーシ部材との接合部にV状先端部を有した分離部材を挿入しつつ、パネルとシャーシ部材とを引き離す分離工程とを行っている。従って、V状先端部を有した分離部材が必要であり、さらにこれをパネルとシャーシ部材との接合部に挿入しておかねばならないため、その分作業が複雑になり、製造コストが高くなるという問題がある。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、解体作業が簡易で且つ解体時の構成部材の破壊を規制する表示装置の分解方法を提供することである。
本発明は、樹脂系接着剤で接着された第1及び第2構成部材を有する表示装置の分解方法であって、第1及び第2構成部材間の樹脂系接着剤層を所定温度まで昇温させて軟化させた後、それらを互いに引き離すことを特徴とする。
このような構成によれば、第1及び第2構成部材間の樹脂系接着剤層を所定温度まで昇温させて軟化させた後、それらを互いに引き離すため、表示装置の解体作業時において部材相互間の接着力が弱くなっている。従って、部材どうしを引き離す際に構成部材の破壊を防ぐことができ、分解した構成部材を再利用することが可能となる。
また、強固に接着した状態で装置を分解するものに比べて容易に部材どうしを引き離すことができ、表示装置の解体作業が簡易になる。
また、本発明に係る表示装置の分解方法は、樹脂系接着剤が、所定温度で膨張する熱膨張性微小球を含有していてもよい。
このような構成によれば、樹脂系接着剤が所定温度で膨張する熱膨張性微小球を含有しているため、所定温度まで樹脂系接着剤を加熱すると熱膨張性微小球が膨張して表示装置の構成部材どうしが接着していた接着面の面積が減少し、接着力も減少する。さらに、このまま接着剤が室温まで冷却しても熱膨張性微小球は膨張したままであり、接着面も減少したままであるため、室温で表示装置の解体作業が可能となり、安全性が高くなる。
さらに、本発明に係る表示装置の分解方法は、樹脂系接着剤が、所定温度で軟化する熱可塑性樹脂で構成されていてもよい。
このような構成によれば、樹脂系接着剤が所定温度で軟化する熱可塑性樹脂で構成されているため、他の樹脂系接着剤を使用したものに比べて接着強度が低く、表示装置の構成部材どうしを引き離す際において構成部材に損傷がより生じ難くなる。
また、本発明に係る表示装置の分解方法は、樹脂系接着剤が、所定温度で再溶融する熱硬化性樹脂で構成されていてもよい。
このような構成によれば、樹脂系接着剤が所定温度で再溶融する熱硬化性樹脂で構成されているため、熱硬化性樹脂の利点、すなわち熱硬化可能で高強度である点を利用しつつ、熱可塑性樹脂のように加熱により溶融させるという簡単な作業で分解することができる。
以上説明したように、本発明によれば、解体作業が簡易で且つ解体時の構成部材の破壊を規制する表示装置の分解方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態1〜3に係る表示装置を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
(表示装置10の構成)
図1は、表示装置10を示す。この表示装置10は、バックライトユニット20、表示ユニット30及びフレキシブル基板40で構成されている。
バックライトユニット20は、それぞれ矩形の平板状に形成された、導光板(発光用ライトガイド部材)21、導光板21の裏面に設けられた反射シート22及び導光板21の表面に設けられたレンズシート23で構成されている。ここで、バックライトユニット20は、サイドライト型のバックライトユニットを構成している。
導光板21は、その裏面が一側面(光入射面24)と直角方向に延びるプリズム形状に形成されている。導光板21を構成する材料としてはアクリル系樹脂のほか、ポリカーボネート系樹脂等を用いることができる。
反射シート22は、導光板21の裏面にほぼ水平に設けられている。反射シート22は、指向性を持たない白色拡散シートや、微小凹凸形状をランダムに配置して指向性を持った光拡散シート等で構成されている。また、反射シート22は、その表面が白色拡散反射層や金属蒸着反射層を有する多層プラスチックフィルムで形成されている。
レンズシート23は、導光板21からの光を入射させるように、導光板21の表面に設けられている。レンズシート23は、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)等からなる基体上に、アクリル系樹脂、ポリカーボネート等からなる複数の錐状体が形成されて構成されている。
バックライトユニット20の光源としては、後述するフレキシブル基板40に実装されたチップ型の発光ダイオードであるLED41が用いられている。
表示ユニット30は、バックライトユニット20の上面に積層されている。表示ユニット30は、それぞれ矩形の平板状に形成された、表示パネル31、表示パネル31の上面に積層されたカラーフィルタ基板32、カラーフィルタ基板32の上面に設けられた表偏光板33及び表示パネル31の下面に設けられた裏偏光板34による複数の平板状部材で構成されている。
表示パネル31は、液晶セル35が設けられたTFT基板及び不図示のシール部材で構成されている。
カラーフィルタ基板32は、ガラス基板上に赤(R)、緑(G)及び青(B)の3原色からなる微細パターンが形成され、表示パネル31の上面に積層されている。
表偏光板33は、カラーフィルタ基板32の上面に積層されている。
裏偏光板34は、表示パネル31の下面に積層されている。
表偏光板33及び裏偏光板34は、それぞれポリビニルアルコール(PVA)フィルム等に、ヨウ素や染料などの二色性色素を吸着あるいは染色させ、高精度に一軸延伸し、配向させることによって光の吸収異方性を持たせたものがその基材として用いられる。
そして、これら矩形の平板状に形成された各構成部材が、図2に示すように、互いに接着されている。以下、本実施形態の表示装置10の接着態様を図を用いて具体的に説明する。
上記のように積層された矩形の平板状の各構成部材について、それぞれ上下に位置する関係にあるものをそれぞれ第1構成部材38及び第2構成部材39とする。上側に位置する第1構成部材38及び下側に位置する第2構成部材39のそれぞれの四方の端部に接着部37が設けられている。その接着部37に図3に示すような熱膨張性微小球50を含有する樹脂系接着剤51が塗布されており、この接着部37において第1及び第2構成部材38,39が互いに接着固定されている。
樹脂系接着剤51としては特に限定はなく、感圧接着剤やそうでない接着剤などの使用目的等に応じた適宜なものを用いることができる。例えば、ゴム系感圧接着剤、アクリル系感圧接着剤、スチレン・共役ジエンブロック共重合体系感圧接着剤、シリコン系感圧接着剤、紫外線硬化型感圧接着剤等の感圧接着剤などや、ホットメルト系接着剤、シリコン系接着剤、フッ素系接着剤、紫外線硬化型接着剤等の感圧接着剤でないものがあげられる。
また、樹脂系接着剤51は、例えば架橋剤、可塑剤、充填剤、老化防止剤、粘着性付与剤などの適宜な添加剤を含有していてもよい。
さらに、感圧接着剤を用いる場合には、その樹脂系接着剤51は、熱膨張性微小球50の加熱膨張と共に流動して接着面積の減少効果を妨げず且つ加熱処理前に十分な接着力を有するような加熱処理時における弾性率を有するポリマーをベースポリマーとするものが好ましい。
感圧接着剤のベースポリマーを形成する成分の具体例としては、天然ゴムや各種の合成ゴム、アクリル酸やメタクリル酸等のアクリル酸系アルキルエステル、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素数が20以下のアルキル基を有するもの、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、スチレン、イソプレン、ブタジエン、イソブチレン、ビニルエーテル等があげられる。
接着剤に配合する熱膨張性微小球50としては、例えば1〜25μmの粒径を有するものが用いらている。熱膨張性微小球50は、ブタン、プロパン、ペンタン等のガス発泡性成分がマイクロカプセル化されることにより構成されている。
熱膨張性微小球50の配合量は、接着力を低下させる程度等により決定することができる。一般には、熱膨張性微小球50の割合は50重量%以下とすることが接着力の低下性等の点より好ましい。
なお、熱膨張性微小球50は、配合される樹脂系接着剤51がその接着力の発現に加熱処理を必要とするものである場合には、その接着処理温度よりも高温で膨張ないし発泡するものが用いられる。
表示装置10の各構成部材について、上記のように第1及び第2構成部材38,39の間に設けられる樹脂系接着剤51の接着層の厚さは特に限定されず、例えば、500μm以下であってもよい。
尚、第1及び第2構成部材38,39の接着は、本実施形態1のように接着剤のみが直接それらの構成部材間に設けられているものでなくてもよい。例えば、図4のようにプラスチック製のフィルム52の両面に予め熱膨張性微小球50を含有する樹脂系接着剤51が塗布されて構成された両面テープ53が設けられており、これにより図5のように第1及び第2構成部材38,39が互いに接着されていてもよい。また、フィルム52は、その中に導電体であるアルミ箔等を挟んだものであってもよい。この場合、分解における加熱の際に電磁誘導加熱機を用いることにより容易に樹脂系接着剤51を軟化させることができる。
フレキシブル基板40は、その一端が表示パネル31のIC(もしくはLSI)チップ(不図示)が実装された端子部に接続されている。
フレキシブル基板40は、その他端が下方へ折り曲げられて水平部44を形成している。水平部44は、その上面に、導光板21側から順にバックライトユニット20の光源となるLED41及び駆動回路部品45が設けられている。フレキシブル基板40は、ポリイミドのような耐熱性が高くフレキシブルなポリマーフィルムに同じく電解銅箔が積層されたものである。
上記のフレキシブル基板40の各構成部品についても、それぞれが熱膨張性微小球50を含有する樹脂系接着剤51によって、その接合面において接着されている。
尚、バックライトユニット20の光源として、本実施形態1ではLED41を用いているが、電球等の他の点状あるいは蛍光管等の線状の光源を用いてもよい。
(表示装置10の分解方法)
次に、表示装置10の分解方法について説明する。
まず、図3のように、互いに熱膨張性微小球50を含有する樹脂系接着剤51で接着された表示装置10の第1構成部材38及び第2構成部材39を加熱する。
加熱は加熱炉を用いて行ってもよいし、上記のように接着手段として接着剤が塗布された導電体であるアルミ箔等を挟んだフィルムを使用しているならば電磁誘導加熱機を用いてもよい。そして、熱膨張性微小球50を含有する樹脂系接着剤51が軟化するように種々の接着剤によって決まった所定の温度になるまで昇温させる。このとき、図6のように、熱膨張性微小球50が膨張するため第1及び第2構成部材38,39が互いに微小幅引き離された状態となる。
従って、軟化した樹脂系接着剤51は第1及び第2構成部材38,39間において当初のように密に充填された状態を維持できず、それらの間に空間を形成してしまう。このため第1及び第2構成部材38,39の接着面積が減少し、接着力が弱まる。
そして、この状態で第1及び第2構成部材38,39を引き離しても良いし、それらを室温まで冷却してからより安全に引き離しても良い。
このようにして表示装置10は各構成部材ごとに容易に分解される。従って、解体作業が楽になるのみならず、部材どうしを強引に強い力で引き離さなくてもよいため構成部材の破壊を防ぐことができ、分解した構成部材を再利用することが可能となる。
(実施形態2)
(表示装置60の構成)
次に、本発明の実施形態2に係る表示装置60を図面に基づいて詳細に説明する。なお、上記実施形態1と同様の部分は同一の符号を付して、その説明を省略する。
図1に示す表示装置60は、上記実施形態1と同様に、バックライトユニット20、表示ユニット30及びフレキシブル基板40で構成されている。
そして、これら矩形の平板状に形成された各構成部材が、図7に示すように、互いに接着されている。以下、本実施形態の表示装置60の接着態様を具体的に説明する。
上記のように積層された矩形の平板状の各構成部材について、それぞれ上下に位置する関係にあるものをそれぞれ図2に示すように第1及び第2構成部材38,39とする。上側に位置する第1構成部材38及び下側に位置する第2構成部材39のそれぞれの四方の端部に接着部37が設けられている。その接着部37に熱可塑性樹脂で構成された樹脂系接着剤61が塗布されており、この接着部37において図7のように第1及び第2構成部材38,39が互いに接着固定されている。
樹脂系接着剤61を構成する熱可塑性樹脂としては特に限定はなく、使用目的等に応じた適宜なものを用いる。例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、塩素化ポリエチレン系樹脂、その他のポリオレフィン系樹脂、ブタジエン樹脂、スチレン・ブタジエン共重合体、ニトリルゴム系樹脂、アイオノマー樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、クロロプレン系樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、スチレン・イソプレン共重合体、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体等を用いることができる。
尚、第1及び第2構成部材38,39の接着は、本実施形態2のように接着剤のみが直接それらの構成部材間に設けられているものでなくてもよい。例えば、図4のようにプラスチック製のフィルム52の両面に予め熱可塑性樹脂で構成された樹脂系接着剤61が塗布されて構成された両面テープ62が設けられており、これにより図5のように第1及び第2構成部材38,39が互いに接着されていてもよい。また、フィルム52は、その中に導電体であるアルミ箔等を挟んだものであってもよい。この場合、分解における加熱の際に電磁誘導加熱機を用いることにより容易に樹脂系接着剤61を軟化させることができる。
(表示装置60の分解方法)
次に、表示装置60の分解方法について説明する。
まず、互いに熱可塑性樹脂で構成された樹脂系接着剤61で接着された表示装置の第1構成部材38及び第2構成部材39を加熱する。
加熱は加熱炉を用いて行ってもよいし、上記のように接着手段として接着剤が塗布された導電体であるアルミ箔等を挟んだフィルム52を使用しているならば電磁誘導加熱機を用いてもよい。そして、熱可塑性樹脂で構成された樹脂系接着剤61が軟化するように種々の接着剤によって決まった所定の温度になるまで昇温させる。
このように熱可塑性樹脂で構成された樹脂系接着剤61が軟化すると、それによって接着されていた第1及び第2構成部材38,39の接着力が弱まる。
そして、この状態で第1及び第2構成部材38,39を引き離す。
このようにして表示装置60は各構成部材ごとに容易に分解される。従って、解体作業が楽になるのみならず、部材どうしを強引に強い力で引き離さなくてもよいため構成部材の破壊を防ぐことができ、分解した構成部材を再利用することが可能となる。さらに、樹脂系接着剤61が所定温度で軟化する熱可塑性樹脂で構成されているため、他の樹脂系接着剤61を使用したものに比べて接着強度が低く、表示装置60の構成部材どうしを引き離す際において構成部材に損傷がより生じ難くなる。
(実施形態3)
(表示装置70の構成)
次に、本発明の実施形態3に係る表示装置70を図1に基づいて詳細に説明する。なお、上記実施形態1と同様の部分は同一の符号を付して、その説明を省略する。
図1に示す表示装置70は、上記実施形態1と同様に、バックライトユニット20、表示ユニット30及びフレキシブル基板40で構成されている。
そして、これら矩形の平板状に形成された各構成部材が、図7に示すように、互いに接着されている。以下、本実施形態の表示装置の接着態様を図2を用いて具体的に説明する。
上記のように積層された矩形の平板状の各構成部材について、それぞれ上下に位置する関係にあるものをそれぞれ第1及び第2構成部材38,39とする。上側に位置する第1構成部材38及び下側に位置する第2構成部材39のそれぞれの四方の端部に接着部37が設けられている。その接着部37に熱硬化性樹脂で構成された樹脂系接着剤71が塗布されており、この接着部37において図のように第1及び第2構成部材38,39が互いに接着固定されている。
樹脂系接着剤71を構成する熱硬化性樹脂としては加熱により再溶融するものであれば特に限定はなく、使用目的等に応じた適宜なものを用いる。例えば、熱溶融性のエポキシ樹脂組成物等を用いることができる。
熱溶融性のエポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂、及び、エポキシ樹脂のエポキシ基と反応する官能基を2個有するアミン系化合物、フェノール系化合物、又は、チオール系化合物の少なくともいずれか1種の化合物で構成されている。
エポキシ樹脂組成物を構成するエポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂 、ビスフェノールF型エポキシ樹脂 、2官能のフェノールノボラック型エポキシ樹脂 、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂 、ビフェニル型エポキシ樹脂 、2官能のナフタレン型エポキシ樹脂 、2官能の脂環式エポキシ樹脂 、2官能のグリシジルエステル型エポキシ樹脂等が用いられる。
ここで、エポキシ基と反応する官能基を2個有するアミン系化合物、フェノール系化合物、又は、チオール系化合物の少なくともいずれか1種の化合物は、エポキシ樹脂の硬化剤として使用される成分であり、2官能であるため、エポキシ樹脂の平均官能基が略2個であるため付加反応により直鎖状のポリマーが生成する。この結果、この接着剤は、熱硬化性という性質を持ちながら、さらに高い温度により再溶融する性質を持っている。
尚、第1及び第2構成部材38,39の接着は、本実施形態3のように接着剤のみが直接それらの構成部材間に設けられているものでなくてもよい。例えば、図4のようにプラスチック製のフィルム52の両面に予め熱硬化性樹脂で構成された樹脂系接着剤71が塗布されて構成された両面テープ72が設けられており、これにより図5のように第1及び第2構成部材38,39が互いに接着されていてもよい。また、フィルム52は、その中に導電体であるアルミ箔等を挟んだものであってもよい。この場合、分解における加熱の際に電磁誘導加熱機を用いることにより容易に樹脂系接着剤71を再溶融させることができる。
(表示装置70の分解方法)
次に、表示装置70の分解方法について説明する。
まず、互いに熱硬化性樹脂で構成された樹脂系接着剤71で接着された表示装置70の第1構成部材38及び第2構成部材39を加熱する。
加熱は加熱炉を用いて行ってもよいし、上記のように接着手段として接着剤が塗布された導電体であるアルミ箔等を挟んだフィルム52を使用しているならば電磁誘導加熱機を用いてもよい。そして、熱硬化性樹脂で構成された樹脂系接着剤71が再溶融して軟化するように種々の接着剤によって決まった所定の温度になるまで昇温させる。
このように熱硬化性樹脂で構成された樹脂系接着剤71が再溶融して軟化すると、それによって接着されていた第1及び第2構成部材38,39の接着力が弱まる。
そして、この状態で第1及び第2構成部材38,39を引き離す。
このようにして表示装置70は各構成部材ごとに容易に分解される。従って、解体作業が楽になるのみならず、部材どうしを強引に強い力で引き離さなくてもよいため構成部材の破壊を防ぐことができ、分解した構成部材を再利用することが可能となる。さらに、熱硬化性樹脂の利点、すなわち熱硬化可能で高強度である点を利用しつつ、熱可塑性樹脂のように加熱により溶融させるという簡単な作業で分解することができる。
尚、本実施形態1〜3では、表示装置として、液晶表示装置を例に挙げたが、これに限定されず、PDP(plasma display panel;プラズマディスプレイパネル)、有機EL(organic electroluminescence )、又は、SED(surface-conduction electron-emitter display;表面電界ディスプレイ)等のその他の表示装置についても用いることができる。
(作用効果)
次に、作用効果について説明する。
実施形態1〜3に示した表示装置10,60,70の分解方法は、樹脂系接着剤51,61,71で接着された第1及び第2構成部材38,39を有する表示装置10,60,70の分解方法であって、第1及び第2構成部材38,39間の樹脂系接着剤51,61,71層を所定温度まで昇温させて軟化させた後、それらを互いに引き離すことを特徴とする。
このような構成によれば、第1及び第2構成部材38,39間の樹脂系接着剤51,61,71層を所定温度まで昇温させて軟化させた後、それらを互いに引き離すため、表示装置10,60,70の解体作業時において部材相互間の接着力が弱くなっている。従って、部材どうしを引き離す際に構成部材の破壊を防ぐことができ、分解した構成部材を再利用することが可能となる。
また、強固に接着した状態で装置を分解するものに比べて容易に部材どうしを引き離すことができ、表示装置10,60,70の解体作業が簡易になる。
実施形態1に示した表示装置10の分解方法は、樹脂系接着剤51が、所定温度で膨張する熱膨張性微小球50を含有している。
このような構成によれば、樹脂系接着剤51が所定温度で膨張する熱膨張性微小球50を含有しているため、所定温度まで樹脂系接着剤51を加熱すると熱膨張性微小球50が膨張して表示装置10の構成部材どうしが接着していた接着面の面積が減少し、接着力も減少する。さらに、このまま接着剤が室温まで冷却しても熱膨張性微小球50は膨張したままであり、接着面も減少したままであるため、室温で表示装置10の解体作業が可能となり、安全性が高くなる。
実施形態2に示した表示装置60の分解方法は、樹脂系接着剤61が、所定温度で軟化する熱可塑性樹脂で構成されている。
このような構成によれば、樹脂系接着剤61が所定温度で軟化する熱可塑性樹脂で構成されているため、他の樹脂系接着剤61を使用したものに比べて接着強度が低く、表示装置60の構成部材どうしを引き離す際において構成部材に損傷がより生じ難くなる。
実施形態3に示した表示装置70の分解方法は、樹脂系接着剤71が、所定温度で再溶融する熱硬化性樹脂で構成されている。
このような構成によれば、樹脂系接着剤71が所定温度で再溶融する熱硬化性樹脂で構成されているため、熱硬化性樹脂の利点、即ち熱硬化可能で高強度である点を利用しつつ熱可塑性樹脂のように加熱により溶融させるという簡単な作業で分解することができる。
以上説明したように、本発明は、表示装置の分解方法について有用である。
本発明の実施形態1〜3に係る表示装置10,60,70の断面図である。 本発明の実施形態1〜3に係る表示装置10,60,70を構成する第1及び第2部材38,39の概略図である。 本発明の実施形態1に係る第1及び第2部材38,39の接着態様を示す図である。 本発明の実施形態1〜3に係る両面テープ53,62,72の断面図である。 本発明の実施形態1〜3に係る両面テープ53,62,72による接着態様を示す図である。 本発明の実施形態1に係る第1及び第2部材38,39の剥離時の様子を示す概略図である。 本発明の実施形態2,3に係る第1及び第2部材38,39の接着態様を示す図である。
符号の説明
10,60,70 表示装置
37 接着部
38 第1構成部材
39 第2構成部材
50 熱膨張性微小球
51,61,71 樹脂系接着剤
53,62,72 両面テープ

Claims (4)

  1. 樹脂系接着剤で接着された第1及び第2構成部材を有する表示装置の分解方法であって、
    第1及び第2構成部材間の上記樹脂系接着剤層を所定温度まで昇温させて軟化させた後、それらを互いに引き離す表示装置の分解方法。
  2. 請求項1に記載された表示装置の分解方法において、
    上記樹脂系接着剤は、上記所定温度で膨張する熱膨張性微小球を含有している表示装置の分解方法。
  3. 請求項1に記載された表示装置の分解方法において、
    上記樹脂系接着剤は、上記所定温度で軟化する熱可塑性樹脂で構成されている表示装置。
  4. 請求項1に記載された表示装置の分解方法において、
    上記樹脂系接着剤は、上記所定温度で再溶融する熱硬化性樹脂で構成されている表示装置の分解方法。
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