JP2007127700A - 消去装置及び消去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無駄な電力の消費を抑え、画像蓄積記録媒体に対する消去処理を効率的に行うことのできる消去装置及び消去方法を提供する。
【解決手段】蓄積性蛍光体パネル16が装置内で搬送されているとき、消去ユニット39を構成する消去光源41の温度を検出し、その温度が適正温度の範囲となるように消去光源41をオンオフ制御する。次いで、蓄積性蛍光体パネル16が消去ユニット39に供給された際、消去光源41を点灯して消去光を照射し、残存する放射線画像情報の消去処理を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像蓄積記録媒体に消去光を照射し、残存する画像情報を消去する消去装置及び消去方法に関する。
例えば、ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、β線、γ線、紫外線、電子線等)を照射すると、この放射線のエネルギの一部が蛍光体に蓄積され、その後、その蛍光体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネルギに応じた輝尽発光光が出力される。
このような蛍光体からなる蓄積性蛍光体パネルを利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦蓄積性蛍光体パネルに蓄積記録し、これを励起光で走査して得られる輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を得、この画像信号を処理して診断適性の良い画像を得る放射線画像情報読取装置が開発されている。
ここで、放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体パネルは、蛍光体の励起光波長領域の光を含む消去光を照射し、残存する放射線画像情報を消去することにより、繰り返し使用することができる。従って、放射線画像情報読取装置には、放射線画像情報を読み取る読取部に加えて、蓄積性蛍光体パネルに消去光を照射することで消去処理を行う消去部を組み込んだものがある。
また、放射線画像情報読取装置は、蓄積性蛍光体パネルに代えて、光変換方式の放射線固体検出器を利用して放射線画像情報を取得することもできる(特許文献1参照)。この光変換方式の放射線固体検出器は、多数の固体検出素子を行列状に配列して形成したもので、放射線が照射されると、放射線量に応じた静電潜像が固体検出素子に蓄積記録される。静電潜像を読み取る際には、放射線固体検出器に読取光を照射し、発生した電流の値を放射線画像情報として取得する。この場合、放射線固体検出器は、蓄積性蛍光体パネルと同様に、消去光を放射線固体検出器に照射することで、残存する静電潜像である放射線画像情報を消去して再使用することができる。
消去部を構成する消去光源としては、熱陰極管、キセノンランプ、ナトリウムランプ等が多く用いられているが、一般に、このような消去光源は、発光効率が温度に応じて変化する。そのため、消去光源を発光効率が最大となる温度に設定することにより、蓄積性蛍光体パネルや放射線固体検出器等の画像蓄積記録媒体に残存する放射線画像情報を短時間で効率的に消去することができる。
ところで、読取部及び消去部を備えた放射線画像情報読取装置では、電源投入直後における走査光学系を含む読取部の動作安定性を確保するため、所定の立ち上げ時間が必要である。また、熱陰極管等を消去光源として用いた場合には、消去光源が所定温度に達するまでにかなりの時間が必要である。
そこで、例えば、引用文献2では、これらに起因する動作待ち時間を短縮するため、装置の電源を投入した後、読取部の動作が安定状態となった場合には、消去光源が所定温度に達しているか否かに係わらず読取動作を開始する一方、読取処理が終了した時点で消去光源が所定温度に達していない場合にのみ、消去処理を待機状態とすることにより、効率的な読取処理及び消去処理が可能となるようにしている。
特開2004−154409号公報 特開2000−314934号公報
ところで、熱陰極管のような熱容量の大きな消去光源を用いる場合、当該装置の環境温度が低いと、消去光源が所望の温度に達するまでにかなりの時間が掛かってしまう。この場合、例えば、消去処理を迅速に開始できるよう、蓄積性蛍光体パネルに対する処理を行っていない装置の待機中において消去光源を点灯させることが考えられる。しかしながら、消去処理の開始までの時間が長い場合には、、無駄な電力を消費してしまうことが懸念される。
本発明の目的は、無駄な電力の消費を抑え、画像蓄積記録媒体に対する消去処理を効率的に行うことのできる消去装置及び消去方法を提供することにある。
本発明は、画像蓄積記録媒体に消去光を照射し、残存する画像情報を消去する消去装置において、
前記消去光を出力する冷陰極管からなる消去光源と、
前記消去光源の温度を検出する温度検出部と、
前記画像蓄積記録媒体が当該消去装置に供給された後、前記温度を所定の適正範囲に設定すべく、前記消去光源の点灯/消灯を制御する消去光源制御部と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明は、画像蓄積記録媒体に消去光を照射し、残存する画像情報を消去する消去方法において、
前記消去光を出力する冷陰極管からなる消去光源の温度を検出するステップと、
前記画像蓄積記録媒体が当該消去装置に供給された後、前記温度を所定の適正範囲に設定すべく、前記消去光源の点灯/消灯を制御するステップと、
を有することを特徴とする。
本発明では、消去光源として冷陰極管を使用することにより、消去光源の温度を所定の適正範囲に迅速に設定することができる。従って、消去光源の点灯/消去による温度調整を消去処理の直前にのみ行うことにより、消去光源の制御に要する電力消費を必要最小限にすることができる。また、消去光源の温度が所定の適正範囲となるまでの待機時間を短縮し、効率的に消去処理を行うことができる。
また、消去光源の点灯/消去制御に加えて、消去光源の温度に応じて送風ファンによる送風制御を行うことにより、消去光源の温度を一層効率的に調整することができる。
図1は、本実施形態の放射線画像情報読取装置10の外観図、図2は、その内部構成図である。
図1において、放射線画像情報読取装置10は、ケーシング12の上部にカセッテ装填部14を備え、このカセッテ装填部14に形成された装填口15に対して、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体パネル16を収容したカセッテ18(18a)が装填される。なお、カセッテ18aは、カセッテ18よりもサイズが小さいものである。
カセッテ装填部14は、矢印方向に個別に変位自在なカバー部材20a、20bを有する。大サイズのカセッテ18が装填されたときには、カバー部材20a、20bの両方が変位して装填口15の全体が開放され、小サイズのカセッテ18aが装填されたときには、カバー部材20aのみが変位して装填口15の一部が開放される。これにより、放射線画像情報読取装置10の内部への塵埃の侵入を抑制することができる。カセッテ装填部14の側部には、電源ボタン22、操作ボタン24、表示部26等が配設される。
図2において、放射線画像情報読取装置10の内部の装填口15に近接する部位には、装填されたカセッテ18(18a)に収容されている蓄積性蛍光体パネル16のサイズ、感度等の種別情報、固有番号等(以下、「パネル情報」という。)を読み取るパネル情報読取部27と、カセッテ18(18a)の蓋部材21のロックを解除するロック解除機構28と、蓋部材21が開蓋されたカセッテ18(18a)から蓄積性蛍光体パネル16を吸着して取り出す吸着盤30と、吸着盤30によって取り出された蓄積性蛍光体パネル16を挟持搬送するニップローラ32とが配設される。
なお、パネル情報読取部27は、例えば、カセッテ18(18a)又は蓄積性蛍光体パネル16に装着されたバーコード、ICチップ等に記録されたパネル情報を読み取るバーコードリーダ、RFID等の読取手段によって構成することができる。
ニップローラ32に連設して、複数の搬送ローラ34a〜34g及び複数のガイド板36a〜36fが配設され、これらにより湾曲搬送路38が構成される。湾曲搬送路38は、カセッテ装填部14から下方向に延在した後、最下部において略水平状態となり、次いで、略鉛直上方向に延在する。これにより、放射線画像情報読取装置10の小型化が達成される。
ニップローラ32と搬送ローラ34aとの間には、読取処理が終了した蓄積性蛍光体パネル16に残存する放射線画像情報を消去するための消去ユニット39が配設される。消去ユニット39は、消去光を出力する冷陰極管からなる複数の消去光源41を有する。なお、消去ユニット39の構成の詳細については、後述する。
湾曲搬送路38の最下部に配設される搬送ローラ34d、34e間には、プラテンローラ43が配設される。そして、プラテンローラ43の上部には、ハウジング45に収容され、蓄積性蛍光体パネル16に蓄積記録された放射線画像情報を読み取る走査ユニット47が配設される。
走査ユニット47は、励起光であるレーザビームLを導出して蓄積性蛍光体パネル16を走査する励起部40と、レーザビームLによって励起されて出力される放射線画像情報に係る輝尽発光光を読み取る画像情報読取部42とを備える。
励起部40は、レーザビームLを出力するレーザ発振器44と、レーザビームLを蓄積性蛍光体パネル16の主走査方向に偏向する回転多面鏡であるポリゴンミラー46と、レーザビームLを反射させ、プラテンローラ43上を通過する蓄積性蛍光体パネル16に導く反射ミラー48とを備える。
画像情報読取部42は、一端部がプラテンローラ43上の蓄積性蛍光体パネル16に近接して配置される光ガイド50と、光ガイド50の他端部に連結され、蓄積性蛍光体パネル16から得られた輝尽発光光を電気信号に変換するフォトマルチプライヤ52とを備える。なお、光ガイド50の一端部には、輝尽発光光の集光効率を高めるための集光ミラー54が近接して配設される。
図3は、消去ユニット39の正面図、図4は、図3のIV−IV線断面図である。消去ユニット39は、熱伝導率の大きな材料からなるケーシング56に収納された冷陰極管からなる複数の消去光源41を備える。ケーシング56は、内面が反射面として形成されており、各消去光源41から出力された消去光を効率的に反射して蓄積性蛍光体パネル16に導くように構成される。ケーシング56の開口部には、蓄積性蛍光体パネル16に残存する放射線画像情報を効率的に消去可能な波長からなる消去光を導出するとともに、ケーシング56内への塵埃の侵入を防ぐための光学フィルタ58が配設される。
消去光源41の両端部の電極部分には、熱伝導率の大きな材料からなる熱伝導部材64a、64bが装着される。熱伝導部材64a、64bは、ケーシング56の内周壁及び光学フィルタ58の周囲に配設された板金66a、66bに当接しており、消去光源41は、熱伝導部材64a、64bを介してケーシング56の内部に保持される。
消去ユニット39のケーシング56の背面部には、両端部が開口するチャンバ60が配設され、このチャンバ60の一端部には、ケーシング56内の温度を調整するための送風ファン68が配設される。なお、チャンバ60には、消去ユニット39を制御する制御基板も配設される。また、ケーシング56の中央部には、ケーシング56内の温度を検出する温度センサ70(温度検出部)が配設される。温度センサ70としては、例えば、サーミスタを用いることができる。さらに、ケーシング56に配設された温度センサ70の近傍には、ケーシング56の内部と背面部のチャンバ60とを連通する複数の孔部72が形成される。
図5は、放射線画像情報読取装置10の制御回路の構成ブロック図である。制御回路は、走査ユニット47を制御して放射線画像情報の読取処理を行う走査ユニット制御部74と、走査ユニット47を構成するフォトマルチプライヤ52によって読み取った放射線画像情報に基づき、消去ユニット39による消去処理を制御する消去ユニット制御部76とを備える。消去ユニット制御部76は、消去光源制御部及び送風ファン制御部として機能するもので、送風ファン68及び温度センサ70が接続される。
本実施形態の放射線画像情報読取装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作につき、図6に示すフローチャートに従って説明する。
先ず、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体パネル16を収納したカセッテ18(18a)は、蓋部材21を下としてカセッテ装填部14の装填口15に装填される(ステップS1)。
放射線画像情報読取装置10にカセッテ18(18a)が所定の状態で装填されると、カセッテ装填部14に配設されている図示しないホールド機構によりカセッテ18(18a)がカセッテ装填部14に保持される(ステップS2)。次いで、パネル情報読取部27が、カセッテ18(18a)又はそれに収容されている蓄積性蛍光体パネル16から蓄積性蛍光体パネル16の種別等を含むパネル情報を読み取る。
パネル情報が読み取られると、ロック解除機構28が駆動され、蓋部材21のロック状態が解除されて開蓋される。次いで、吸着盤30が蓄積性蛍光体パネル16を吸着し、カセッテ18(18a)から蓄積性蛍光体パネル16を取り出してニップローラ32間に供給する。ニップローラ32により挟持された蓄積性蛍光体パネル16は、搬送ローラ34a〜34g及びガイド板36a〜36fからなる湾曲搬送路38を介して、走査ユニット47の下部に搬送される(ステップS3)。
蓄積性蛍光体パネル16は、搬送ローラ34d及び34eにより略水平方向に副走査搬送される。このとき、励起部40を構成するレーザ発振器44から出力されたレーザビームLは、高速で回転するポリゴンミラー46によって反射偏向された後、反射ミラー48を介して下面部がプラテンローラ43により支持された蓄積性蛍光体パネル16に導かれ、蓄積性蛍光体パネル16を主走査する。
蓄積性蛍光体パネル16は、レーザビームLが照射されることで励起され、蓄積記録されている放射線画像情報に応じた輝尽発光光を出力する。この輝尽発光光は、蓄積性蛍光体パネル16の主走査方向に沿って近接配置された画像情報読取部42を構成する光ガイド50の下端部に直接入射し、あるいは、集光ミラー54を介して入射する。光ガイド50に入射した輝尽発光光は、内部で反射を繰り返し、上端部のフォトマルチプライヤ52に導かれる。フォトマルチプライヤ52は、入射した輝尽発光光を電気信号に変換し、これによって、蓄積性蛍光体パネル16に蓄積記録されている放射線画像情報が読み取られる(ステップS4)。
次に、放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体パネル16は、湾曲搬送路38を介して走査ユニット47から再び消去ユニット39側に搬送され(ステップS5)、消去ユニット39において、蓄積性蛍光体パネル16に残存する放射線画像情報の消去処理が行われる(ステップS6)。
この場合、消去ユニット39は、パネル情報読取部27によって読み取ったパネル情報、及び、画像情報読取部42によって読み取った放射線画像情報に基づいて設定した消去光量に従って消去光源41を駆動制御し、蓄積性蛍光体パネル16に消去光を照射し、蓄積性蛍光体パネル16に残存する放射線画像情報の消去処理を行う。
残存する放射線画像情報が消去された蓄積性蛍光体パネル16は、カセッテ装填部14に装填されているカセッテ18(18a)に収容され、蓋部材21が閉蓋された後、ホールド機構によるカセッテ18(18a)の保持状態が解除される(ステップS7)。次いで、カセッテ18(18a)がカセッテ装填部14から抜き取られ(ステップS8)、次の撮影に供せられる。
ここで、消去光源41から出力される消去光の光量は、消去光源41の温度に依存しており、蓄積性蛍光体パネル16に残存する放射線画像情報を効率的に消去するためには、予め消去光源41を適切な温度に調整しておく必要がある。
そこで、図7に示すフローチャートに基づき、消去ユニット39に組み込まれている送風ファン68を制御して、消去光源41の温度調整を行う場合について説明する。
消去ユニット制御部76は、カセッテ装填部14にカセッテ18(18a)が装填されたことを検知すると(ステップS11)、温度センサ70を用いて消去光源41近傍の温度を確認する(ステップS12)。
そして、ホールド機構によるカセッテ18(18a)の保持状態が解除されていない場合(ステップS13)、すなわち、カセッテ18(18a)がカセッテ装填部14に装填され、蓄積性蛍光体パネル16に対する処理が行われているとき、温度センサ70によって検出した消去光源41近傍のモニタ温度が30℃以下であるか、35℃以上であるか、あるいは、30℃〜35℃の間の適正範囲であるかを判定する(ステップS14)。
放射線画像情報読取装置10の環境温度が低く、あるいは、放射線画像情報読取装置10の立ち上げ直後のように、消去光源41のモニタ温度が30℃以下である場合、消去光源41の温度を下げる必要がないため、送風ファン68を停止させた状態とする(ステップS15)。
また、消去光源41のモニタ温度が35℃以上の場合には、消去光源41の温度を下げる必要があるため、送風ファン68を駆動する(ステップS16)。すなわち、図4に示すように、送風ファン68を駆動すると、惹起された空気流は、ケーシング56の背面部に形成されたチャンバ60内を流れ、その流れによってケーシング56を介して消去光源41近傍の熱が外部に放出される。また、空気流は、ケーシング56に形成された複数の孔部72を介してケーシング56内に流入した後、複数の孔部72から加熱された空気とともに流出し、これによって消去光源41の温度が低下する。さらに、主たる発熱部位である消去光源41の両端部には、熱伝導率の大きな材料からなる熱伝導部材64a、64bが装着されており、消去光源41の熱は、熱伝導部材64a、64b及びケーシング56を介して外部に放出される。このようにして、消去光源41の温度が低下することになる。
なお、モニタ温度が30℃〜35℃の間の適正範囲にある場合には、送風ファン68の駆動状態を現状のまま維持する。
一方、ステップS13において、ホールド機構によるカセッテ18(18a)の保持状態が解除された場合、放射線画像情報読取装置10による蓄積性蛍光体パネル16に対する処理が完了し、あるいは、行われていないものと判断し、送風ファン68の駆動を停止する(ステップS17)。従って、このような待機状態においては、送風ファン68が駆動されないため、無駄な電力が消費されることがなく、また、騒音も発生しない。
次に、図8に示すフローチャートに基づき、消去ユニット39を構成する消去光源41をオンオフ制御して、消去光源41の温度調整を行う場合について説明する。
消去ユニット制御部76は、蓄積性蛍光体パネル16が放射線画像情報読取装置10内で搬送されていることを検知すると(ステップS21)、温度センサ70を用いて消去光源41近傍の温度を確認する(ステップS22)。
次いで、蓄積性蛍光体パネル16に対する処理が消去処理の直前の状態にあるか否かを判定する(ステップS23)。
蓄積性蛍光体パネル16が放射線画像情報読取装置10の内部に存在しているが、消去処理までにまだ時間がある場合、消去ユニット制御部76は、温度センサ70によって検出した消去光源41近傍のモニタ温度が12℃以下であるか、55℃以上であるか、あるいは、12℃〜55℃の間の適正範囲であるかを判定する(ステップS24)。
消去光源41のモニタ温度が12℃以下である場合、消去光源41の温度を上げる必要があるため、消去光源41を点灯し、自己の発熱によって消去光源41の温度を上昇させる(ステップS25)。なお、消去光源41は、熱容量の小さい冷陰極管であるため、所望の温度に迅速に調整することができる。
また、消去光源41のモニタ温度が55℃以上の場合には、消去光源41の温度を下げる必要があるため、消去光源41を消灯する(ステップS26)。この場合、熱容量の小さい冷陰極管は、速やかに低下する。
さらに、モニタ温度が12℃〜55℃の間の適正範囲にある場合には、消去光源41のオンオフ状態を現状のままに維持する。
なお、温度センサ70により検出したモニタ温度に従って消去光源41をオンオフ制御するとともに、送風ファン68による温度制御を並行して行うことにより、消去光源41の温度を一層迅速に調整することができる。
一方、ステップS23において、蓄積性蛍光体パネル16が消去処理の直前の状態にあるものと判定された場合、温度センサ70を用いて消去光源41近傍の温度を確認し(ステップS27)、そのモニタ温度が12℃以下であるか、55℃以上であるか、あるいは、12℃〜55℃の間の適正範囲であるかを判定する(ステップS28)。
消去光源41のモニタ温度が12℃以下である場合、消去光源41の温度を上げる必要があるため、消去光源41を点灯させる(ステップS29)。また、モニタ温度が55℃以上の場合、消去光源41の温度を下げる必要があるため、消去光源41を消灯する(ステップS30)。さらに、モニタ温度が12℃〜55℃の間の適正範囲にある場合には、消去光源41のオンオフ状態を現状のままに維持する。
消去光源41の温度が適正範囲にある場合、消去処理が開始されるまでの時間を計測する(ステップS31)。所定時間経過しても消去処理が開始されない場合、例えば、蓄積性蛍光体パネル16が消去ユニット39まで円滑に搬送されないか、消去光源41が点灯しない等の事態が想定される。そこで、これらの事態に対処するためのエラー処理、例えば、消去処理の保証はできない、等のメッセージを作業者に報知する(ステップS32)。
蓄積性蛍光体パネル16が正常に消去ユニット39に供給された後、あるいは、ステップS32で所定のエラー処理が行われた後、消去光源41を点灯させ(ステップS33)、蓄積性蛍光体パネル16に消去光を照射し、残存する放射線画像情報の消去処理を行う。次いで、蓄積性蛍光体パネル16に対する消去処理が終了すると(ステップS34)、消去光源41を消灯する(ステップS35)。
以上のように、蓄積性蛍光体パネル16が放射線画像情報読取装置10内で搬送処理されていることを条件として、消去光源41をオンオフ制御して温度調整を行うことにより、無駄な電力を消費することなく、消去光源41を適正な温度に調整することができる。しかも、消去光源41として冷陰極管を用いているため、消去光源41を速やかに所望の温度とすることができる。従って、消去光源41の温度調整を消去処理の直前に開始することができるため、無駄な電力の消費を一層少なくすることができる。
なお、上述した実施形態では、画像蓄積記録媒体として、蓄積性蛍光体パネル16を用いた場合について説明したが、蓄積性蛍光体パネル16に代えて、光変換方式の放射線固体検出器を使用した場合にも適用することができる。また、画像蓄積記録媒体に蓄積記録される画像情報は、画像蓄積記録媒体に放射線を照射して記録されるものに限られることはなく、例えば、光ビームを画像蓄積記録媒体に照射して記録される場合にも適用可能である。
本実施形態の放射線画像情報読取装置の外観図である。 本実施形態の放射線画像情報読取装置の内部構成図である。 本実施形態の放射線画像情報読取装置に組み込まれる消去ユニットの正面図である。 図3に示す消去ユニットのIV−IV線断面図である。 本実施形態の放射線画像情報読取装置における制御回路の構成ブロック図である。 本実施形態の放射線画像情報読取装置の動作フローチャートである。 本実施形態の放射線画像情報読取装置に組み込まれる消去ユニットにおける送風ファンの制御フローチャートである。 本実施形態の放射線画像情報読取装置に組み込まれる消去ユニットにおける消去光源の制御フローチャートである。
符号の説明
10…放射線画像情報読取装置 14…カセッテ装填部
16…蓄積性蛍光体パネル 18、18a…カセッテ
39…消去ユニット 40…励起部
41…消去光源 42…画像情報読取部
47…走査ユニット 64a、64b…熱伝導部材
68…送風ファン 70…温度センサ
72…孔部 74…走査ユニット制御部
76…消去ユニット制御部

Claims (6)

  1. 画像蓄積記録媒体に消去光を照射し、残存する画像情報を消去する消去装置において、
    前記消去光を出力する冷陰極管からなる消去光源と、
    前記消去光源の温度を検出する温度検出部と、
    前記画像蓄積記録媒体が当該消去装置に供給された後、前記温度を所定の適正範囲に設定すべく、前記消去光源の点灯/消灯を制御する消去光源制御部と、
    を備えることを特徴とする消去装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記消去光源の温度を調整するために送風を行う送風ファンと、
    前記画像蓄積記録媒体が当該消去装置に供給された後、前記温度を所定の適正範囲に設定すべく、前記送風ファンの駆動/非駆動を制御する送風ファン制御部と、
    を備えることを特徴とする消去装置。
  3. 請求項1又は2記載の装置において、
    前記消去光源は、ケーシングに収納され、前記ケーシングには、外部と内部を連通する孔部が形成されることを特徴とする消去装置。
  4. 請求項1又は2記載の装置において、
    前記消去光源の電極部分には、熱伝導部材が装着されることを特徴とする消去装置。
  5. 画像蓄積記録媒体に消去光を照射し、残存する画像情報を消去する消去方法において、
    前記消去光を出力する冷陰極管からなる消去光源の温度を検出するステップと、
    前記画像蓄積記録媒体が当該消去装置に供給された後、前記温度を所定の適正範囲に設定すべく、前記消去光源の点灯/消灯を制御するステップと、
    を有することを特徴とする消去方法。
  6. 請求項5記載の方法において、
    前記画像蓄積記録媒体が当該消去装置に供給された後、前記温度を所定の適正範囲に設定すべく、前記消去光源に送風を行うステップを有することを特徴とする消去方法。
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