JP2007127696A - 制御システム、表示装置、プログラムおよび情報記憶媒体 - Google Patents
制御システム、表示装置、プログラムおよび情報記憶媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007127696A JP2007127696A JP2005318262A JP2005318262A JP2007127696A JP 2007127696 A JP2007127696 A JP 2007127696A JP 2005318262 A JP2005318262 A JP 2005318262A JP 2005318262 A JP2005318262 A JP 2005318262A JP 2007127696 A JP2007127696 A JP 2007127696A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound pressure
- information
- fan
- control system
- cooling fan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Projection Apparatus (AREA)
Abstract
【課題】表示装置の冷却ファンの制御をより適切に行うことが可能な制御システム等を提供すること。
【解決手段】制御システム110が、所定のシーンにおける画像情報に基づく画像の表示および前記画像情報に伴う音声情報に基づく音声の出力に先立って、前記所定のシーンにおける音声情報に基づき、音圧値を示す音圧情報を生成する音圧情報生成部114と、前記音圧情報に基づく音圧値に応じ、投写部150を冷却するための少なくとも1つの冷却ファンの駆動を制御するファン制御部116とを含んで構成される。
【選択図】図1
【解決手段】制御システム110が、所定のシーンにおける画像情報に基づく画像の表示および前記画像情報に伴う音声情報に基づく音声の出力に先立って、前記所定のシーンにおける音声情報に基づき、音圧値を示す音圧情報を生成する音圧情報生成部114と、前記音圧情報に基づく音圧値に応じ、投写部150を冷却するための少なくとも1つの冷却ファンの駆動を制御するファン制御部116とを含んで構成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、表示装置の冷却ファンの制御を行う制御システム、表示装置、プログラムおよび情報記憶媒体に関する。
一般的に、表示装置には、ランプ等の熱源の温度上昇を抑えるため、冷却ファンが設けられている。例えば、特許文献1には、プロジェクタの内部温度に応じて冷却ファンの回転速度を制御するプロジェクタが記載されている。プロジェクタのランプ等の温度を低下させるためには冷却ファンの回転速度を上げる必要があるが、視聴者にとっては、冷却ファンの回転速度が上がると騒音も大きくなるため、冷却ファンの回転速度は遅い方が好ましい。
このような相反する課題を解決するため、特許文献2では、シアター内部の音量を検出するマイクロホンと、当該マイクロホンによって得られた音量に応じて冷却用ファンの駆動を制御するファン制御手段とを有するファン騒音低減装置が提案されている。
特開2001−235797号公報
特開2004−233463号公報
しかし、特許文献2のファン騒音低減装置の場合、映像が音量の大きな(音圧の高い)シーンから音量の小さな(音圧の低い)シーンに変わった場合、ファンの速度を急激に変化させようとしても冷却ファンの回転慣性のため、ファン速度が目的の速度になる前に音量の小さなシーンになってしまい、視聴者にとって冷却ファンの回転音が気になる状態になってしまう。
一方、ファンの回転慣性による遅延を小さくするためにファン速度を急激に変化させる手法を採用した場合、表示装置が、ファン速度の急激な変化による異音を発生させてしまい、問題を解決することができない。
さらに、特許文献2のファン騒音低減装置の場合、音量の小さなシーンが長い場合、必要な冷却効果が得られず、ランプ等の温度上昇を抑えるという本来の目的を達成することができない。
本発明の目的は、表示装置の冷却ファンの制御をより適切に行うことが可能な制御システム、表示装置、プログラムおよび情報記憶媒体を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る制御システムは、所定のシーンにおける画像情報に基づく画像の表示および前記画像情報に伴う音声情報に基づく音声の出力に先立って、前記所定のシーンにおける音声情報に基づき、音圧値を示す音圧情報を生成する音圧情報生成部と、
前記音圧情報に基づく音圧値に応じ、所定の熱源を冷却するための少なくとも1つの冷却ファンの駆動を制御するファン制御部と、
を含むことを特徴とする。
前記音圧情報に基づく音圧値に応じ、所定の熱源を冷却するための少なくとも1つの冷却ファンの駆動を制御するファン制御部と、
を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る表示装置は、
上記制御システムと、
前記画像情報に基づいて画像を表示する表示部と、
を含むことを特徴とする。
上記制御システムと、
前記画像情報に基づいて画像を表示する表示部と、
を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、
所定のシーンにおける画像情報に基づく画像の表示および前記画像情報に伴う音声情報に基づく音声の出力に先立って、前記所定のシーンにおける音声情報に基づき、音圧値を示す音圧情報を生成する音圧情報生成部と、
前記音圧情報に基づく音圧値に応じ、所定の熱源を冷却するための少なくとも1つの冷却ファンの駆動を制御するファン制御部として機能させることを特徴とする。
所定のシーンにおける画像情報に基づく画像の表示および前記画像情報に伴う音声情報に基づく音声の出力に先立って、前記所定のシーンにおける音声情報に基づき、音圧値を示す音圧情報を生成する音圧情報生成部と、
前記音圧情報に基づく音圧値に応じ、所定の熱源を冷却するための少なくとも1つの冷却ファンの駆動を制御するファン制御部として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係る情報記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記プログラムを記憶したことを特徴とする。
本発明によれば、制御システム等は、実際の表示および音声の出力に先立って音圧値に応じて冷却ファンの駆動を制御することにより、冷却ファンの慣性遅延の影響を低減し、表示装置の冷却ファンの制御をより適切に行うことができる。
また、前記制御システム、前記表示装置、前記プログラムおよび前記情報記憶媒体において、前記ファン制御部は、前記音圧値が基準値を超える場合は冷却ファンの回転速度を通常速度よりも速くし、前記音圧値が基準値未満の場合は冷却ファンの回転速度を通常速度よりも遅くするように前記冷却ファンの駆動を制御してもよい。
これによれば、制御システム等は、静かなシーンでは冷却ファンの回転音を小さくすることにより、ユーザーの騒音に対する不快感を軽減し、冷却ファンの回転音の目立たない騒がしいシーンでは冷却ファンの回転速度が上がることにより、必要な冷却効果を得ることができる。
また、前記制御システムおよび前記表示装置は、前記画像の表示および前記音声の出力を遅延させるために、前記画像情報および前記音声情報を一時的に記憶する記憶部を含んでもよい。
また、前記プログラムおよび前記情報記憶媒体は、前記画像の表示および前記音声の出力を遅延させるために、前記画像情報および前記音声情報を一時的に記憶する記憶部としてコンピュータを機能させてもよい。
これによれば、制御システム等は、記憶部によって画像情報および音声情報を一時的に記憶することによって音声情報で表される音圧値を解析する時間を確保することができる。
また、前記制御システムおよび前記表示装置は、前記熱源の温度を計測して前記温度を示す温度情報を生成する温度情報生成部を含み、
前記ファン制御部は、前記音圧情報と、前記温度情報とに基づき、前記冷却ファンの駆動を制御してもよい。
前記ファン制御部は、前記音圧情報と、前記温度情報とに基づき、前記冷却ファンの駆動を制御してもよい。
また、前記プログラムおよび前記情報記憶媒体は、少なくとも前記投写部の温度を計測して前記温度を示す温度情報を生成する温度情報生成部としてコンピュータを機能させ、
前記ファン制御部は、前記音圧情報と、前記温度情報とに基づき、前記冷却ファンの駆動を制御してもよい。
前記ファン制御部は、前記音圧情報と、前記温度情報とに基づき、前記冷却ファンの駆動を制御してもよい。
これによれば、制御システム等は、温度と音圧に応じて冷却ファンを制御することにより、より適切に冷却ファンを制御することができる。
また、前記制御システム、前記表示装置、前記プログラムおよび前記情報記憶媒体において、前記ファン制御部は、前記音圧情報に基づく前記冷却ファンの制御情報を、前記温度情報で表される温度に応じて補正することにより、前記冷却ファンの駆動を制御してもよい。
これによれば、制御システム等は、実際の温度に応じて冷却ファンを補正制御することにより、より適切に冷却ファンを制御することができる。これにより、制御システム等は、例えば、音量の小さな(音圧値の小さい)シーンが長く続く場合であっても、冷却ファンに必要な冷却効果を発揮させることができる。
また、前記制御システム、前記表示装置、前記プログラムおよび前記情報記憶媒体において、前記音圧情報生成部は、単位時間当たりの音圧値を平均化することによって前記音圧情報を生成してもよい。
これによれば、制御システム等は、音圧値の変化が激しい場合であっても、当該変化を滑らかにすることができ、冷却ファンの速度変化も滑らかにすることができる。これにより、制御システム等は、冷却ファンの速度が急激に変化することによる異音の発生を防止することができる。
また、前記制御システム、前記表示装置、前記プログラムおよび前記情報記憶媒体において、前記音圧情報生成部は、前記音圧値を示す情報を、時間軸において前側にシフトすることによって前記音圧情報を生成してもよい。
これによれば、制御システム等は、冷却ファンの慣性遅延の影響を低減し、表示装置の冷却ファンの制御をより適切に行うことができる。
また、前記制御システム、前記表示装置、前記プログラムおよび前記情報記憶媒体において、前記音圧情報生成部は、前記シフト前の前記音圧値の推移を示す第1の線分、時間軸、前記第1の線分の始点から前記時間軸への垂線、前記第1の線分の終点から前記時間軸への垂線によって形成される面積と、前記シフト後の前記音圧値の推移を示す第2の線分、前記時間軸、前記第2の線分の始点から前記時間軸への垂線、前記第2の線分の終点から前記時間軸への垂線によって形成される面積とが等しくなるように、前記シフトに応じて前記音圧値を上げた情報を、前記音圧情報として生成してもよい。
これによれば、制御システム等は、シフトを行った場合であっても必要な冷却効果を得ることができる。
また、前記制御システム、前記表示装置、前記プログラムおよび前記情報記憶媒体において、前記ファン制御部は、複数の冷却ファンの回転速度を下げる場合、騒音に対する寄与度の最も高い冷却ファンから回転速度を下げるように前記複数の冷却ファンの駆動を制御してもよい。
これによれば、制御システム等は、複数の冷却ファンの回転速度を一度に下げるのではなく、1つずつ回転速度を下げることにより、冷却ファンの回転速度の低下による騒音の変化を滑らかにすることができる。さらに、制御システム等は、騒音に対する寄与度の最も高い(例えば、回転音の最も大きな)冷却ファンから回転速度を下げることにより、騒音の発生を効果的に抑制することができる。
以下、本発明を冷却ファンの制御システムを有するプロジェクタに適用した場合を例に採り、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に示す実施例は、特許請求の範囲に記載された発明の内容を何ら限定するものではない。また、以下の実施例に示す構成の全てが、特許請求の範囲に記載された発明の解決手段として必須であるとは限らない。
図1は、本実施例におけるプロジェクタ100の機能ブロック図である。
表示装置の一種であるプロジェクタ100は、画像信号(画像情報)および音声信号(音声情報)を入力する信号入力部120と、音声出力部130と、画像処理部140と、表示部の一種である投写部150と、少なくとも投写部150を冷却する冷却ファン160と、音声情報に基づいて冷却ファン160の駆動を制御する制御システム110とを含んで構成されている。
また、制御システム110は、所定のシーン(例えば、1秒〜1分等の解析処理単位時間)における画像情報に基づく画像の表示および前記画像情報に伴う音声情報に基づく音声の出力に先立って、上記所定のシーンにおける音声情報に基づき、音圧値を示す音圧情報を生成する音圧情報生成部と114と、音圧情報に基づく音圧値に応じ、冷却ファン160の駆動を制御するファン制御部116と、画像情報および音声情報を一時的に記憶する記憶部112と、投写部150の温度を計測して投写部150の温度を示す温度情報を生成する温度情報生成部118とを含んで構成されている。
なお、ここで、音圧値とは、例えば、音圧レベル(sound pressure level)、実効音圧(effective sound pressure)、音圧(sound pressure)等の音圧に関する種々の値が該当する。本実施例では、音圧値として音圧レベルが用いられているが、音圧レベルには限定されない。
また、これらの各部は、例えば、以下のハードウェアを用いて構成されてもよい。
例えば、信号入力部120としては一般的に用いられている入出力インターフェース等、音声出力部130としてはスピーカー等、画像処理部140としては画像処理回路等、投写部150としてはランプ、液晶パネル、投写レンズ、ドライバ等、記憶部112としてはCPU、RAM等、音圧情報生成部114、ファン制御部116としてはCPU等、温度情報生成部118としては温度センサー等を用いて構成されてもよい。なお、ランプ、液晶パネルは、熱源の一種である。
さらに、音圧情報生成部114等としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶した情報記憶媒体200からプログラムを読み取って音圧情報生成部114等の機能をコンピュータに実装してもよい。
このような情報記憶媒体200としては、例えば、CD−ROM、DVD−ROM、ROM、RAM、HDD等を適用でき、そのプログラムの読み取り方式は接触方式であっても、非接触方式であってもよい。
また、情報記憶媒体200に代えて、上述した各機能を実装するためのプログラム等を、伝送路を介してホスト装置等からダウンロードすることによって上述した各機能を実装することも可能である。
ここで、本実施例におけるファン制御の基本的な制御方式について説明する。
図2は、本実施例におけるファン制御を示す概略図である。
所望の冷却効果を得るためには、ファン制御部116は、一定のファン速度で冷却ファン160を回転させればよい。すなわち、ファン速度×ファン駆動時間=冷却効果である。
例えば、変更前のファン速度制御が図2の実線に示す状態であるものとする。例えば、プロジェクタ100が、後半にのみ静かなシーンがある映像を表示する場合、当該シーンにおいて通常のファン速度で冷却ファン160を回転させると、ユーザーにとって冷却ファン160の回転音が気になってしまう。
そこで、本実施例では、プロジェクタ100は、図2の点線に示すように、静かなシーンにおける冷却ファン160の回転速度を落とし、騒がしいシーンにおける冷却ファン160の回転速度を上げる。より具体的には、プロジェクタ100は、変化前におけるファン速度を示す第1の線分(時間軸に平行な実線)、時間軸、第1の線分の始点から時間軸への垂線、第1の線分の終点から時間軸への垂線で囲まれる面積と、変化後におけるファン速度を示す第2の線分(時間軸に平行な点線)、時間軸、第2の線分の始点から時間軸への垂線、第2の線分の終点から時間軸への垂線で囲まれる面積とが同じになるように、ファン速度を制御する。
プロジェクタ100は、このような制御を行うことにより、静かなシーンにおける冷却ファン160の回転速度を落とした場合であっても必要な冷却効果を得ることができる。
次に、より具体的な制御方法について説明する。
図3は、本実施例におけるファン制御の流れを示すフローチャートである。
信号入力部120は、画像情報および音声情報を入力し、記憶部112は、信号入力部120からの画像情報および音声情報を一時的に(例えば、1秒〜1分程度)記憶する。そして、音圧情報生成部114は、記憶部112に記憶された音声情報に基づき、音圧処理単位時間(例えば、1〜10秒程度)当たりの音圧レベルの変化を示す音圧情報を生成する(ステップS1)。
図4は、本実施例における音圧レベルの変化を示す図である。また、図5は、本実施例における音圧レベルを平均化した状態を示す図である。
音圧情報生成部114は、図4に示すように音圧レベルの変化が激しい場合であっても、図5に示すように一定時間ごとの音圧レベルを平均化することによって音圧レベルの変化を滑らかにする。なお、図4、図5に示すように、静かなシーンでは音圧レベルが閾値以下となる。
図6は、本実施例における音圧レベルを示す情報を左にシフトした状態を示す図である。また、図7は、本実施例における音圧レベルを示す情報を上にシフトした状態を示す図である。
そして、音圧情報生成部114は、図2を用いて説明したように、音圧レベルを示す情報を、時間軸において前側にシフトし、さらに音圧レベルの軸において上側にシフトして音圧情報を生成する。より具体的には、音圧情報生成部114は、シフト前の音圧レベルの推移を示す第1の線分、時間軸(横軸)、第1の線分の始点から時間軸への垂線、第1の線分の終点から時間軸への垂線によって囲まれる面積と、シフト後の音圧レベルの推移を示す第2の線分、時間軸(横軸)、第2の線分の始点から時間軸への垂線、第2の線分の終点から時間軸への垂線によって囲まれる面積とが等しくなるように、音圧レベルをシフトして音圧情報を生成する。
また、温度情報生成部118は、投写部150(例えば、ランプ、液晶パネル等)の温度を計測して当該温度を示す温度情報を生成する(ステップS2)。
図8は、本実施例における温度情報に基づくファン速度を示す図である。
このような温度情報に基づくファン速度の調整は従来から行われている。ファン制御部116は、例えば、温度が上昇すればファン速度を上げるように冷却ファン160を制御する。
図9は、本実施例における温度情報とゲインに基づくファン速度を示す図である。
ファン制御部116は、音圧情報生成部114からの音圧情報に基づいてゲインを決定する(ステップS3)。なお、ここで、ゲインとは温度情報に基づくファン速度(ファン電圧でもよい。)と掛け合わせる乗数のことである。
より具体的には、ファン制御部116は、t時点における音圧レベルを、基準となる音圧レベル(基準値)で割ることによってゲインを求める。例えば、音圧レベルが基準値と一致する場合、図9の破線に示すように、ゲインは1.0となる。なお、ファン制御部116は、この基準値として、ユーザーによる実験等によって決定された数値を用いてもよいし、ユーザーによって入力された数値を用いてもよい。
また、基準値は幅を持たせてもよい。すなわち、ファン制御部116は、例えば、音圧レベルがa〜bの場合はゲインとして1.0を採用し、音圧レベルがa未満の場合に音圧レベルをaで割った値をゲインとして採用し、音圧レベルがbを超える場合に音圧レベルをbで割った値をゲインとして採用してもよい。この場合、音圧レベルがbを超える場合が騒がしいシーンであり、音圧レベルがa〜bの場合が通常のシーンであり、音圧レベルがa未満の場合が静かなシーンである。
そして、ファン制御部116は、温度情報に基づくファン速度とゲインを掛け合わせることによって目標となるファン速度(ファン電圧)を決定する。図9に示すように、音圧レベルが基準値よりも高い場合、ファン速度は通常よりも上がり、音圧レベルが基準値よりも低い場合、ファン速度は通常よりも下がる。
さらに、ファン制御部116は、決定したファン速度となるように冷却ファン160の駆動を制御する(ステップS4)。
以上のように、本実施例によれば、プロジェクタ100は、実際の投写および音声の出力に先立って音圧レベルに応じて冷却ファン160の駆動を制御することにより、冷却ファン160の慣性遅延の影響を低減し、冷却ファン160の制御をより適切に行うことができる。
より具体的には、プロジェクタ100は、基準値を超える音圧レベルの場合は通常速度よりもファン速度を上げ、基準値未満の音圧レベルの場合は通常速度よりもファン速度を下げるように冷却ファン160を制御する。これにより、プロジェクタ100は、静かなシーンでは冷却ファン160の回転音を小さくすることにより、ユーザーの騒音に対する不快感を軽減し、冷却ファン160の回転音の目立たない騒がしいシーンでは冷却ファン160の回転速度が上がることにより、必要な冷却効果を得ることができる。
また、本実施例によれば、プロジェクタ100は、記憶部112によって画像情報および音声情報を一時的に記憶することによって音声情報で表される音圧レベルを解析する時間を確保することができる。
また、本実施例によれば、プロジェクタ100は、音圧レベルだけではなく、実際の温度に応じて冷却ファン160を補正制御することにより、より適切に冷却ファン160を制御することができる。これにより、プロジェクタ100は、例えば、音量の小さな(音圧レベルの低い)シーンが長く続く場合であっても、冷却ファン160に必要な冷却効果を発揮させることができる。すなわち、静かなシーンが長く続く場合、最初のうちはゲインが低下するため、冷却ファン160の回転速度は通常速度よりも低下するが、熱源の温度が上昇するため、温度の上昇に応じて冷却ファン160の回転速度も上がることにより、熱源は適切に冷却される。
また、本実施例によれば、プロジェクタ100は、単位時間当たりの音圧レベルを平均化することにより、音圧レベルの変化が激しい場合であっても、当該変化を滑らかにすることができ、冷却ファン160の速度変化も滑らかにすることができる。これにより、制御システム等は、冷却ファン160の速度が急激に変化することによる異音の発生を防止することができる。
また、本実施例によれば、プロジェクタ100は、音圧レベルを示す情報を、時間軸において前側にシフトすることにより、冷却ファン160の慣性遅延の影響を低減し、冷却ファン160の制御をより適切に行うことができる。
また、本実施例によれば、プロジェクタ100は、このようなシフトを行った場合であってもシフトに応じて音圧を示す情報を補正することにより、必要な冷却効果を得ることができる。
なお、本発明の適用は上述した実施例に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、プロジェクタ100は、複数の冷却ファン160を有してもよく、ファン制御部116は、複数の冷却ファン160を制御してもよい。
図10は、本実施例における複数の冷却ファン160を制御する場合のファン速度を示す図である。
例えば、プロジェクタ100にファンA、ファンB、ファンCの3つの冷却ファン160が設けられている場合であって、かつ、各ファンの回転速度を下げる場合、ファン制御部116は、騒音に対する寄与度の最も高い冷却ファン160から回転速度を下げるように各ファンの駆動を制御する。
これによれば、プロジェクタ100は、複数の冷却ファン160の回転速度を一度に下げるのではなく、1つずつ回転速度を上げることにより、冷却ファン160の回転速度の低下による騒音の変化を滑らかにすることができる。さらに、プロジェクタ100は、騒音に対する寄与度の最も高い(例えば、回転音の最も大きな)冷却ファン160から回転速度を下げることにより、騒音の発生を効果的に抑制することができる。
なお、騒音に対する寄与度は、例えば、プロジェクタ100の製造業者が実測して求めた値が採用されてもよい。
また、このように、複数の冷却ファン160が設けられる場合、冷却ファン160の冷却対象(熱源)のそれぞれに温度情報生成部118を設け、ファン制御部116は、各温度情報生成部118からの温度情報に基づいて各冷却ファン160を補正制御してもよい。
また、画像処理部140は、上述した音圧情報に基づくファン制御機能を有効にするかどうかをユーザーに選択させるメニュー画像を投写するためのメニュー画像情報を生成してもよい。そして、音圧情報に基づくファン制御機能を無効にすることが選択された場合、記憶部112、音圧情報生成部114、ファン制御部116は、上述した音圧情報に基づくファン制御を行わないように機能してもよい。
さらに、プロジェクタ100は、このようなメニュー画像において、画像情報および音声情報を先読みする時間、冷却ファン160の制御の程度(冷却重視、静音重視等)等をユーザーに設定させてもよい。
また、本実施例における画像情報は、動画像情報に限定されず、静止画像情報でもよい。静止画像情報の場合、記憶部112は、静止画像情報をそのまま画像処理部140に転送し、音声情報のみを遅延させてもよい。
また、本実施例のように、プロジェクタ100が画像情報と音声情報を先読みすることにより、DVDプレーヤー等を用いることなく、プロジェクタ100単体で早送り、巻き戻し等の機能を実現することも可能である。
また、熱源は、ランプ、液晶パネル以外にも、例えば、画像処理回路、CPU等が該当する。冷却ファン160は、プロジェクタ100内部のすべての熱源を冷却してもよいし、一部の熱源を冷却してもよい。また、冷却ファン160は、熱源に風を直接当てるものであってもよいし、熱源への吸気または熱源からの排気を行うものであってもよい。
また、プロジェクタ100としては、液晶プロジェクタ、DMD(Digital Micromirror Device)を用いたプロジェクタ、CRTプロジェクタ等の種々のプロジェクタを採用可能である。なお、DMDは米国テキサスインスツルメンツ社の商標である。
また、制御システム110を搭載する表示装置は、プロジェクタ100に限定されず、OHP、PC(Personal Computer)等の熱源と冷却ファンを有する種々の表示装置を採用可能である。
また、制御システム110は、プロジェクタ100とは別の単体の装置として構成されてもよい。
100 プロジェクタ(表示装置)、110 制御システム、112 記憶部、114 音圧情報生成部、116 ファン制御部、118 温度情報生成部、150 投写部(表示部、熱源)、160 冷却ファン、200 情報記憶媒体
Claims (12)
- 所定のシーンにおける画像情報に基づく画像の表示および前記画像情報に伴う音声情報に基づく音声の出力に先立って、前記所定のシーンにおける音声情報に基づき、音圧値を示す音圧情報を生成する音圧情報生成部と、
前記音圧情報に基づく音圧値に応じ、所定の熱源を冷却するための少なくとも1つの冷却ファンの駆動を制御するファン制御部と、
を含むことを特徴とする制御システム。 - 請求項1に記載の制御システムにおいて、
前記ファン制御部は、前記音圧値が基準値を超える場合は冷却ファンの回転速度を通常速度よりも速くし、前記音圧値が基準値未満の場合は冷却ファンの回転速度を通常速度よりも遅くするように前記冷却ファンの駆動を制御することを特徴とする制御システム。 - 請求項1、2のいずれかに記載の制御システムにおいて、
前記画像の表示および前記音声の出力を遅延させるために、前記画像情報および前記音声情報を一時的に記憶する記憶部を含むことを特徴とする制御システム。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の制御システムにおいて、
前記熱源の温度を計測して前記温度を示す温度情報を生成する温度情報生成部を含み、
前記ファン制御部は、前記音圧情報と、前記温度情報とに基づき、前記冷却ファンの駆動を制御することを特徴とする制御システム。 - 請求項4に記載の制御システムにおいて、
前記ファン制御部は、前記音圧情報に基づく前記冷却ファンの制御情報を、前記温度情報で表される温度に応じて補正することにより、前記冷却ファンの駆動を制御することを特徴とする制御システム。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の制御システムにおいて、
前記音圧情報生成部は、単位時間当たりの音圧値を平均化することによって前記音圧情報を生成することを特徴とする制御システム。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の制御システムにおいて、
前記音圧情報生成部は、前記音圧値を示す情報を、時間軸において前側にシフトすることによって前記音圧情報を生成することを特徴とする制御システム。 - 請求項7に記載の制御システムにおいて、
前記音圧情報生成部は、前記シフト前の前記音圧値の推移を示す第1の線分、時間軸、前記第1の線分の始点から前記時間軸への垂線、前記第1の線分の終点から前記時間軸への垂線によって形成される面積と、前記シフト後の前記音圧値の推移を示す第2の線分、前記時間軸、前記第2の線分の始点から前記時間軸への垂線、前記第2の線分の終点から前記時間軸への垂線によって形成される面積とが等しくなるように、前記シフトに応じて前記音圧値を上げた情報を、前記音圧情報として生成することを特徴とする制御システム。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の制御システムにおいて、
前記ファン制御部は、複数の冷却ファンの回転速度を下げる場合、騒音に対する寄与度の最も高い冷却ファンから回転速度を下げるように前記複数の冷却ファンの駆動を制御することを特徴とする制御システム。 - 請求項1〜9のいずれかに記載の制御システムと、
前記画像情報に基づいて画像を表示する表示部と、
を含む表示装置。 - コンピュータを、
所定のシーンにおける画像情報に基づく画像の表示および前記画像情報に伴う音声情報に基づく音声の出力に先立って、前記所定のシーンにおける音声情報に基づき、音圧値を示す音圧情報を生成する音圧情報生成部と、
前記音圧情報に基づく音圧値に応じ、所定の熱源を冷却するための少なくとも1つの冷却ファンの駆動を制御するファン制御部として機能させることを特徴とするプログラム。 - 請求項11に記載のプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005318262A JP2007127696A (ja) | 2005-11-01 | 2005-11-01 | 制御システム、表示装置、プログラムおよび情報記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005318262A JP2007127696A (ja) | 2005-11-01 | 2005-11-01 | 制御システム、表示装置、プログラムおよび情報記憶媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007127696A true JP2007127696A (ja) | 2007-05-24 |
Family
ID=38150419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005318262A Withdrawn JP2007127696A (ja) | 2005-11-01 | 2005-11-01 | 制御システム、表示装置、プログラムおよび情報記憶媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007127696A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010066434A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Toshiba Corp | 投射型映像表示装置 |
-
2005
- 2005-11-01 JP JP2005318262A patent/JP2007127696A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010066434A (ja) * | 2008-09-10 | 2010-03-25 | Toshiba Corp | 投射型映像表示装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006050326A (ja) | 情報処理装置および同装置のシーンチェンジ検出方法 | |
WO2012025986A1 (ja) | 画像表示装置および光源冷却方法 | |
JP5536216B2 (ja) | 画像表示装置および光源冷却方法 | |
JP2009031622A (ja) | 映像投射装置 | |
JP2008064971A (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2006047767A (ja) | 情報処理装置および映像データの輝度制御方法 | |
JP5473373B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法 | |
JP4962722B2 (ja) | 調光システム、表示装置、プログラム、情報記憶媒体および調光方法 | |
JP2007127696A (ja) | 制御システム、表示装置、プログラムおよび情報記憶媒体 | |
JP2008145938A (ja) | プロジェクタおよび画像表示装置 | |
JP5083506B2 (ja) | プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体 | |
JP2011123587A (ja) | 画像処理装置、画像表示装置および画像処理方法 | |
JP4883045B2 (ja) | 投射型表示装置 | |
JP2010156809A (ja) | プロジェクタ装置およびその制御方法 | |
JP2005283645A (ja) | プラズマディスプレイパネルを備えた映像音声出力装置 | |
JP2004185254A (ja) | 冷却システム | |
CN117083854A (zh) | 选择性运动补偿帧内插 | |
JP2007187147A (ja) | ファンの制御方法 | |
JP2005057474A (ja) | 投射型画像表示装置 | |
JP2014032319A (ja) | 画像表示装置 | |
JP2003322909A (ja) | プロジェクタ装置 | |
JP4193654B2 (ja) | 投射型表示装置 | |
JP2002304150A (ja) | プラズマディスプレイ装置 | |
JP2008306249A (ja) | プラズマディスプレイ装置 | |
JP2003224990A (ja) | ファンモータ装置およびファンモータ制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090106 |