JP2007127456A - 回転検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁歪効果の影響をなくし、且つ、体格を小型化することができる回転検出装置を提供すること。
【解決手段】回転体10に向けてバイアス磁界を発生するバイアス磁石110と、回転体10の回転によって変化するバイアス磁界の方向に応じて、出力値が変化するハーフブリッジ構成の2つのMREブリッジHB1,HB2とを備え、2つのMREブリッジHB1,HB2の出力値V1,V2の差分に基づいて、回転体10の回転状態を検出する回転検出装置100であって、MREブリッジHB1(HB2)は、それぞれが偶数個のMRE123a,123b(125a,125b)を直列に接続してなり、MRE123a,123b,125a,125bは半数ごとに第1のMRE層123と第2のMRE層125に分けられ、それぞれの形成領域が積層方向において略一致するように、絶縁部材124を介して積層されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気抵抗素子を用いて回転体の回転状態を検出する回転検出装置に関する。
従来、磁気抵抗素子(以下MREと示す)を用いて回転体の回転状態を検出する回転検出装置として、磁歪効果の影響を消去できる構成のものが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に示される回転検出装置は、図9(a),(b)に示されるように、ICチップ20上においてバイアス磁石(図示略)から生じるバイアス磁界の磁気的中心を対称軸として対称位置に配置され、バイアス磁界の変化を検出するハーフブリッジ構成の2つの磁気抵抗素子ブリッジ(以下MREブリッジと示す)HB1,HB2を有している。MREブリッジHB1(HB2)は、直列接続された一対のMRE21,22(23,24)から構成されており、各MRE21〜24はそれぞれ2つに等分割されて、8つの分割MRE21a,21b,22a,22b,23a,23b,24a,24bを形成している。
そして、電源側の分割MRE21a,21b,23a,23bと接地側の分割MRE22a,22b,24a,24bとが一つずつ対になり、チップ中心線30に平行な方向(紙面縦方向)に対向する(反対向きの)2つのハの字状パターンが形成されている。また、対向する2つのハの字状パターンを構成している分割MREは、チップ中心線30を対称軸とした対称位置に形成されている。
特開2001−153683号公報
しかしながら、特許文献1に示される回転検出装置の場合、2つのMREブリッジHB1,HB2を同一平面に構成するとともに、離間して配置する必要がある。従って、チップ20の平面方向における体格を小型化するのが困難である。
本発明は上記問題点に鑑み、磁歪効果の影響をなくし、且つ、体格を小型化することができる回転検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に請求項1記載の発明は、回転体に向けてバイアス磁界を発生するバイアス磁石と、回転体の回転によって変化するバイアス磁界の方向に応じて、出力値が変化するハーフブリッジ構成の2つの磁気抵抗素子ブリッジとを備え、2つの磁気抵抗素子ブリッジの出力値の差分に基づいて、回転体の回転状態を検出する回転検出装置であって、2つの磁気抵抗素子ブリッジは同一の基板上に構成され、それぞれが偶数個の磁気抵抗素子を直列に接続してなり、磁気抵抗素子は半数ごとに分けられ、それぞれの形成領域が積層方向において略一致するように、絶縁部材を介して積層されていることを特徴とする。
このように本発明によると、2つの磁気抵抗素子ブリッジを構成する複数の磁気抵抗素子を半数ずつに二分し、積層したので、従来よりも装置の体格を小型化することができる。また、各層における形成領域を積層方向において略一致させているので、磁歪効果の影響をなくすことができる。さらには、各層における形成領域を積層方向において略一致させているので、磁気抵抗素子ブリッジ出力の位相差を従来よりも小さくすることができる。すなわち、差分値の振幅を大きくすることができる。
具体的には、請求項2に記載のように、2つの磁気抵抗素子ブリッジは、それぞれが一対の磁気抵抗素子を直列に接続してなり、一方の磁気抵抗素子ブリッジを構成する電源側の磁気抵抗素子と他方の磁気抵抗素子ブリッジを構成する接地側の磁気抵抗素子、及び、一方の磁気抵抗素子ブリッジを構成する接地側の磁気抵抗素子と他方の磁気抵抗素子ブリッジを構成する電源側の磁気抵抗素子が、それぞれバイアス磁界の磁気的中心に対して異方向に所定角度をなすように配置され、バイアス磁界の磁気的中心に対して同一角度をなす電源側の磁気抵抗素子と接地側の磁気抵抗素子とが、基板上の同一層において、互いに入り込んだ構成を採用しても良い。
この場合、装置の体格をより小型化することができる。また、磁歪効果による影響を各磁気抵抗素子において略等しくすることができる。さらには、磁気抵抗素子ブリッジ出力の位相差をより小さく(位相がほぼ一致するように)することができる。
また、請求項3に記載のように、2つの磁気抵抗素子ブリッジは、それぞれが一対の磁気抵抗素子を直列に接続してなり、磁気抵抗素子は、それぞれ等分割されて分割磁気抵抗素子を形成し、それぞれの磁気抵抗素子ブリッジにおいて、電源側の分割磁気抵抗素子及び接地側の分割磁気抵抗素子は、バイアス磁界の磁気的中心に対して異方向に所定角度をなして配置され、2つの磁気抵抗素子ブリッジは、それぞれが基板上の互いに異なる層を構成しており、電源側の一対の分割磁気抵抗素子同士及び接地側の一対の分割磁気抵抗素子同士が、それぞれ交差するように配置され、それぞれの磁気抵抗素子ブリッジにおいて、電源側の一対の分割磁気抵抗素子及び接地側の一対の分割磁気抵抗素子が交差するように配置された構成を採用しても良い。
磁気抵抗素子の形状は特に限定されるものではない。例えば請求項4に記載のように、蛇行形状を採用することができる。
請求項5に記載のように、各層を構成する磁気抵抗素子のパターン中心とバイアス磁界の磁気的中心とが略一致するように磁気抵抗素子を配置すると良い。この場合、磁気的なオフセットをなくすことができる。尚、磁気的なオフセットとは、磁界振れ角の中心と磁気的中心が異なることにより生じる磁気的なオフセット電圧である。
請求項6に記載のように、磁気抵抗素子からなる2つの層に対し、上層に隣接する層及び下層に隣接する層として、絶縁部材と同一構成の絶縁層が配置された構成を採用すると良い。
この場合、基板側から、絶縁層、磁気抵抗素子からなる第1の層、絶縁部材(絶縁層)、磁気抵抗素子からなる第2の層、絶縁層の順に積層配置されており、各絶縁層の構成がすべて同じ(構成材料、厚さ等)であるので、磁気抵抗素子にかかる歪を各層でほぼ等しくすることができる。すなわち、絶縁層に起因して生じる外部応力による磁歪効果の影響をなくすことができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る回転検出装置の全体構成の概略を示す断面図である。本実施形態に係る回転検出装置は、例えば車両の変速機(トランスミッション)を構成するシャフトに噛み合わされたギアといった回転体の、回転数(回転状態)を検出する回転検出装置として適用することができる。
図1に示すように、回転検出装置100は、バイアス磁石110とICチップ120を有しており、回転体10の近傍に配置される。被検体である回転体10としては、その回転(図1中の破線矢印方向)に伴ってバイアス磁石から生じるバイアス磁界の向きを変化させるものを採用することができ、具体的には図1示す歯車形状(凹凸形状)のギアや、着磁ロータ等がある。
バイアス磁石110は、回転体10の外周面に対向するように配置されており、回転体10に向けてバイアス磁界を生じるように構成されている。また、ICチップ120を備えるモールドICに装着されるように中空状(円筒)に設けられている。具体的には、バイアス磁石110の端面の一方がN極、他方がS極になるように着磁され、バイアス磁石110の中心軸が、バイアス磁界の磁気的中心(図1中の一点鎖線)をなしている。尚、本実施形態においては、回転体10に近い端面がN極、遠い端面がS極となり、磁気的中心上に回転体10の回転軸が位置するように配置されている。
ICチップ120は、Cu等からなるリードフレーム(図示略)上に搭載され、リードフレーム電気的に接続された状態で、エポキシ樹脂等のモールド材130によって被覆されている。ICチップ120は回転体10に対向する側に配置されており、例えば他端側にはリードフレームが露出している。
次に、本実施形態に係る回転検出装置100において、その特徴部分であるICチップ120の構造について、図2及び図3(a)〜(c)を用いて説明する。図2は、ICチップ120の全体構成の概略を示す断面図である。図3は、ICチップ120における磁気抵抗素子(以下MREと示す)の配置を示す図であり、(a)はMREの配置構造を示す平面図、(b)はそれぞれのMREパターンの詳細を説明するための図、(c)は回路構成を示す図である。尚、図3(b)においては、各層におけるMREパターンを説明するために、便宜上横に並べて図示している。
ICチップ120は、基板上に回転体10の回転によって変化するバイアス磁界の方向に応じて、出力値が変化するハーフブリッジ構成の2つの磁気抵抗素子ブリッジ(以下MREブリッジと示す)を設けてなるものである。2つのMREブリッジは、それぞれ偶数個のMREを直列に接続してなり、MREブリッジを構成する複数のMREは半数ごとに分けられて、それぞれの形成領域が積層方向において略一致するように、絶縁部材を介して積層(すなわち積層配置)されている。
具体的には、図2に示すようにシリコンからなる基板121上に第1の絶縁膜122が設けられ、その所定領域上に半数のMREからなる第1のMRE層123が配置されている。そして、第1のMRE層123を含む第1の絶縁膜122上に第2の絶縁膜124が設けられ、積層方向において第1のMRE層123と略一致するように、第2の絶縁膜124上の所定領域に残りの半数のMREからなる第2のMRE層125が配置されている。そして、第2のMRE層125を含む第2の絶縁膜124上に第3の絶縁膜126が設けられている。上記において、第2の絶縁膜124が、特許請求の範囲に示す絶縁部材に相当する。また、図2中において、符号127は電圧を印加するための電極であり、符号128は、電極127とMREブリッジを構成する電源側のMREとを接続する接続部である。
尚、上記構成において、基板121として絶縁基板を採用する場合には、第1の絶縁膜122を不要とすることができる。また、第3の絶縁膜126のない構成としても良い。本実施形態においては、第1の絶縁膜122、第2の絶縁膜124、及び第3の絶縁膜126の構成(構成材料、厚さ)をすべて略等しくすることで、各MRE層123,125にかかる絶縁膜122,124,126による歪(外部応力)を等しくするようにしている。すなわち、絶縁膜に起因して生じる磁歪効果の影響をなくすようにしている。本実施形態においては、各絶縁膜122,124,126として酸化シリコン膜を採用し、それぞれの厚さを、各MRE層123,125の厚さの10倍程度の厚さとしている。これにより、第1のMRE層123の有無による段差の影響を、第2のMRE層125が極力受けないようにしている。尚、第3の絶縁膜126として酸化シリコン膜を採用しているので、第3の絶縁膜126上に、パッシベーションとして窒化シリコン膜(図示略)を電極127が露出するように設けている。
第1のMRE層123は、図3(a),(b)に示すように、2つのMRE123a,123bを配置してなり、第2のMRE層125は、2つのMRE125a,125bを配置してなる。各MRE123a,123b,125a,125bは、例えばNi−Co合金等の強磁性材料からなる薄膜を蒸着等により基板121上に形成し、所定パターンにエッチングして感磁性膜としたものである。
4つのMRE123a,123b,125a,125bのうち、図3(c)に示すように、MRE123a,125bが直列接続されてMREブリッジHB1が構成され、MRE125a,123bが直列接続されてMREブリッジHB2が構成されている。そして、図3(a),(b)に示すように、MREブリッジHB1を構成する電源側のMRE123aと、MREブリッジHB2を構成する接地側の磁気抵抗素子123bとが、バイアス磁界の磁気的中心(図3(a)中の一点鎖線)に対して所定角度(例えば略45度)をなすように配置され、MREブリッジHB2を構成する電源側のMRE125aと、MREブリッジHB1を構成する接地側の磁気抵抗素子125bとが、バイアス磁界の磁気的中心に対して所定角度(例えば略−45度)をなすように、基板121上に構成されている。すなわち、一方のMREブリッジHB1を構成する電源側のMRE123aと他方のMREブリッジHB2を構成する接地側のMRE123b、及び、一方のMREブリッジHB1を構成する接地側のMRE125bと他方のMREブリッジHB2を構成する電源側のMRE125aが、それぞれバイアス磁界の磁気的中心に対して異方向に所定角度をなすように配置されている。従って、各MREブリッジHB1,HB2の出力(中点電位)V1,V2の差分をとることで信号成分が増幅され、回転体10の回転情報を検出することができる。
また、図3(a),(b)に示すように、バイアス磁界の磁気的中心に対して同一角度をなす、MREブリッジHB1(HB2)を構成する電源側のMRE123a(125a)とMREブリッジHB2(HB1)を構成する接地側の磁気抵抗素子123b(125b)とが、基板121上の同一層123(125)において、互いに入り込むように構成されている。本実施形態においては、全てのMRE123a,123b,125a,125bが蛇行形状を有しており、電源側のMRE123a(125a)の長辺部及び短辺部が、対向する接地側の磁気抵抗素子123b(125b)の長辺部及び短辺部とそれぞれ近接して併走するように構成されている。
ここで、本実施形態に係る回転検出装置100は、モールド材130によるICチップ120の樹脂封止を行っているため、ICチップ120に例えばモールド材130に起因した外部応力が印加され、各MRE123a,123b,125a,125bに磁歪効果が生じる。しかしながら、各MRE123a,123b,125a,125bは、積層方向において基板121上の略同一位置に配置されており、印加される外部応力σxが等しいので、磁歪効果による抵抗値変化はそれぞれRσxとなる。
従って、各MRE123a,123b,125a,125bの抵抗をR、磁気的中心に対して所定角度をなす磁気ベクトルが作用した際の抵抗変化量をΔR、MREブリッジHB1,HB2に印加される電圧をEとすると、MREブリッジHB1,HB2における中点電位V1,V2及びその差分V2−V1は、それぞれ下記数式1〜3で示されるものとなる。
(式1)V1=(R+ΔR+Rσx)×E/((R+ΔR+Rσx)+(R−ΔR+Rσx))
(式2)V2=(R−ΔR+Rσx)×E/((R−ΔR+Rσx)+(R+ΔR+Rσx))
(式3)V2−V1=ΔR×E/(R+Rσx)
このように本実施形態に係る回転検出装置100によれば、MREブリッジHB1,HB2を構成する複数のMRE123a,123b,125a,125bが半数ごとに分けられ、それぞれの形成領域が積層方向において略一致するように積層配置されているので、磁歪効果による影響をMRE123a,123b,125a,125bにおいて略等しくし、磁歪効果の影響をなくすことができる。また、基板121の平面方向におけるMREの形成領域が、同一平面に全てのMREを構成したものに比べて約半分となるので、装置100の体格を小型化(同一平面に構成したものに比べて約半分)することができる。
特に本実施形態においては、MRE層123(125)を構成するMRE123a,123b(125a,125b)を互いに入り込むよう構成されているので、全てのMRE123a,123b,125a,125bが、積層方向において基板121上のほぼ同一位置に配置されており、各MRE123a,123b,125a,125bに作用する外部応力をより均一化することができる。すなわち、磁歪効果による影響をなくすとともに、装置100の体格を小型化するのに効果的である。
また、本実施形態に係る回転検出装置100によれば、各MRE層123,125における形成領域を積層方向において略一致させているので、MREブリッジHB1,HB2の出力V1,V2(磁気振れ角)の位相差を、従来よりも小さくし、図4(a)に示すように略一致させることができる。すなわち、差分値(差動振れ角)の振幅を大きくすることができる。言い換えれば、ハーフブリッジ構成の2つのMREブリッジHB1,HB2からなるフルブリッジの出力を、MREブリッジHB1,HB2の各出力の略2倍とすることが可能である。尚、図4(b)には、上記従来の構成として、2つのMREを直列接続してなる2つのMREブリッジを、基板上の同一平面に構成した回転検出装置(特開2001−153683号公報、図2参照)におけるMREブリッジの出力V1,V2(磁気振れ角)の位相差と、その差分値(差動振れ角)を、比較対象として示している。尚、図4は、位相差を説明するための図であり、(a)は本実施形態に係る回転検出装置100を構成する各MREブリッジHB1,HB2の出力(磁気振れ角)とその差動振れ角を示す図であり、(b)は(a)に対する比較対象としての従来例である。
ここで、バイアス磁石110から回転体10に向けて生じるバイアス磁界は、バイアス磁石110の中心軸から遠ざかるほど、回転体10に対向する端面からの磁力線が、バイアス磁界の磁気的中心に対して傾斜が大きくなる。例えば図5(a)に示すように、同一平面に形成されたパターンの中心(パターン中心)と磁気的中心が一致している場合には、磁界振れ角の中心と磁気的中心が一致するので磁気的なオフセット電圧は生じない。また図5(b)に示すように、パターン中心とバイアス磁界の磁気的中心が異なる場合には、磁界振れ角の中心と磁気的中心も異なるものとなるので磁気的なオフセット電圧が発生することとなる。これに対し、本実施形態に係る回転検出装置100によれば、MRE層123(125)を構成するMRE123a,123b(125a,125b)のパターン中心とバイアス磁石110により生じるバイアス磁界の磁気的中心とが略一致するようにMRE123a,123b(125a,125b)が配置されている。従って、磁気的オフセットをなくすことができる。図5は磁気的オフセットを説明するための補足図である。
尚、本実施形態に係る中空状(円筒形状)のバイアス磁石110の、回転体10に対向する先端付近の磁界強度分布及び磁界振れ角(バイアス磁石110との間隔がある所定値における回転体回転時の振れ角)は、それぞれ図6,7に示すように、バイアス磁石110に対する位置によって異なっている。すなわち不均一である。従って、ICチップ120の大きさが大きいと、MREパターンの位置によって磁界強度及び磁界振れ角が一様とならず、これにより磁気的オフセットが発生する恐れがある。しかしながら、本実施形態に係る回転検出装置100によれば、ICチップ120の体格を小型化することができるので、磁界振れ角が大きく、磁気的オフセットの小さい位置にICチップ120を配置することが可能となる。尚、図6は磁界強度(mT)の分布を示す図であり、図7は磁界振れ角(deg)の分布を示す図である。図6,7はシミュレーション結果であり、縦横軸がともに長さ(mm)である。
また、本実施形態に係る回転検出装置100によれば、ICチップ120の体格を小型化することができるので、バイアス磁石110とICチップ120の中心との間隔を一定とすると、ICチップ120の中心と回転体10との間隔を広くすることができる。すなわち、近接センサとしてより遠くまで検出することが可能となる。例えば図9に示す従来構成において、チップサイズが1.2mm×2.4mmの場合、本実施形態に係る回転検出装置100のICチップ120は、その約3分の一程度の0.6mm×1.8mmとすることができる。すなわち、ICチップ120の中心と回転体10との間隔を、縦方向のチップサイズの半分(0.3mm)減少させることができる。ICチップ120の中心と回転体10との間隔と磁界振れ角との関係は指数関数の関係にあるので、例えば上記間隔が1.3mmから1.0mmに0.3mm分の減少したとすると、磁界振れ角が約40%向上する。
このように本実施形態に係る回転検出装置100は、ICチップ120が小さいのでバイアス磁石110に対する配置自由度が大きく、ICチップ120を磁界強度、磁界振れ角の大きい位置のみに配置することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を、図8に基づいて説明する。図8は、本実施形態に係る回転検出装置100のうち、MREの構成を説明するための図であり、(a)は第1のMRE層123の平面図、(b)は第2のMRE層125の平面図、(c)は回路図である。
第2の実施形態に係る回転検出装置100は、第1の実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。
図8(a),(b)に示すように、本実施形態においては、MREブリッジHB1により第1のMRE層123が構成され、MREブリッジHB2により第2のMRE層125が構成されている。そして、第1の実施形態に示した各MRE123a,123b,125a,125bがそれぞれ等分され、蛇行形状の分割磁気抵抗素子(以下分割MREと示す)123c,123d,123e,123f、125c,125d,125e,125fとなっている。従って、第1のMRE層123には、4つのMRE123c,123d,123e,123fが存在し、第2のMRE層125には、4つのMRE125c,125d,125e,125fが存在する。
MREブリッジHB1において、電源側の分割MRE123c,123bは、バイアス磁界の磁気的中心(図8(a)の一点鎖線)に対して所定角度(−45度)をなすように配置され、接地側の分割MRE123e,123fは、磁気的中心に対して所定角度(45度)をなすように配置されている。すなわち、電源側と接地側とで磁気的中心に対して異方向に所定角度をなすように配置されている。
同様に、MREブリッジHB2において、電源側の分割MRE125c,125bは、バイアス磁界の磁気的中心(図8(b)の一点鎖線)に対して所定角度(45度)をなすように配置され、接地側の分割MRE125e,125fは、磁気的中心に対して所定角度(−45度)をなすように配置されている。すなわち、電源側と接地側とで磁気的中心に対して異方向に所定角度をなすように配置されている。
従って、2つのMREブリッジHB1,HB2において、電源側である一対の分割MRE123c,123bと分割MRE125c,125dとが互いに交差するように配置されている。また、接地側である一対の分割MRE123d,123fと分割MRE125d,125fとが互いに交差するように配置されている。
また、それぞれのMREブリッジHB1,HB2において、電源側の一対の分割MRE123c,123b(125c,125d)と接地側の一対の分割MRE123e,123f(125e,125f)とが互いに交差するように配置されている。従って、各MREブリッジHB1,HB2の出力(中点電位)V1,V2の差分をとることで信号成分が増幅され、回転体10の回転情報を検出することができる。
ここで、本実施形態に係る回転検出装置100において、MREブリッジHB1とMREブリッジHB2が積層配置されている。言い換えれば、第1のMRE層123と第2のMRE層125が積層方向において基板121上の略同一位置に配置されている。従って、印加される外部応力σxが各MRE層123,125において等しいので、磁歪効果による抵抗値変化はそれぞれRσxとなる。
従って、各MRE123c,123d,123e,123f、125c,125d,125e,125fの抵抗をR、磁気的中心に対して所定角度をなす磁気ベクトルが作用した際の抵抗変化量をΔR、MREブリッジHB1,HB2に印加される電圧をEとすると、MREブリッジHB1,HB2における中点電位V1,V2及びその差分V2−V1は、それぞれ下記数式4〜6で示されるものとなる。
(式4)V1=2×(R+ΔR+Rσx)×E/(2×(R+ΔR+Rσx)+2×(R−ΔR+Rσx))
(式5)V2=2×(R−ΔR+Rσx)×E/(2×(R−ΔR+Rσx)+2×(R+ΔR+Rσx))
(式6)V2−V1=ΔR×E/(R+Rσx)
このように本実施形態に係る回転検出装置100によれば、MREブリッジHB1,HB2を構成する複数のMRE123c,123d,123e,123f、125c,125d,125e,125fが半数ごとに分けられ、それぞれの形成領域が積層方向において略一致するように積層配置されているので、磁歪効果による影響を各MRE層123,125において略等しくし、磁歪効果の影響をなくすことができる。また、基板121の平面方向におけるMREの形成領域が、同一平面に全てのMREを構成したものに比べて約半分となるので、装置100の体格を小型化(同一平面に構成したものに比べて約半分)することができる。
また、本実施形態に係る回転検出装置100によれば、各MRE層123,125における形成領域を積層方向において略一致させているので、MREブリッジHB1,HB2の出力V1,V2(磁気振れ角)の位相差を、従来よりも小さくし、略一致させることができる。すなわち、差分値(差動振れ角)の振幅を大きくすることができる。
また、本実施形態に係る回転検出装置100によれば、MRE層123(125)を構成するMRE123c〜123f(125c〜125f)のパターン中心とバイアス磁石110により生じるバイアス磁界の磁気的中心とが略一致するようにMRE123c〜123f(125c〜125f)が配置されている。従って、磁気的オフセットをなくすことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本実施形態の要旨は、ハーフブリッジ構成の2つのMREブリッジHB1,HB2の出力値の差分に基づいて、回転体10の回転状態を検出する構成の回転検出装置100であって、2つの磁気抵抗素子ブリッジHB1,HB2を構成するMREが半数ごとに第1のMRE層123と第2のMRE層215に分けられ、それぞれの形成領域が積層方向において略一致するように、両層123,125が第2の絶縁層124を介して積層されている点にある。従って、上記を逸脱しない範囲内であれば種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、図3に示すように、磁気的中心に対して同一方向をなす2つのMRE123a,123b(125a,125b)が互いに入り込むように構成される例を示した。しかしながら、隣接配置としても良い。また、MREブリッジHB1,HB2を構成するMRE123a,125b(125a,123b)ごとにMRE層を構成するようにしても良いし、電源側同士のMRE123a,125aと接地側同士のMRE123b,125bとで同一層を構成するようにしても良い。尚、図8に示す8つのMRE123c〜123f,125c〜125fの配置についても、本実施形態に示す例に限定されるものではない。異なるMREブリッジHB1,HB2間のMREで同一層を構成しても良い。
また、本実施形態においては、MREブリッジHB1(HB2)を構成するMREの個数が2乃至4の例を示した。しかしながら、その個数は偶数であれば良い。
本発明の第1の実施形態に係る回転検出装置の全体構成の概略を示す断面図である。 ICチップの全体構成の概略を示す断面図である。 ICチップにおけるMREの配置を示す図であり、(a)はMREの配置構造を示す平面図、(b)はそれぞれのMREパターンの詳細を説明するための図、(c)は回路構成を示す図である。 位相差を説明するための図であり、(a)は本実施形態に係る回転検出装置を構成する各MREブリッジHB1,HB2の出力(磁気振れ角)とその差動振れ角を示す図であり、(b)は(a)に対する比較対象としての従来例である。 磁気的オフセットを説明するための補足図である。 磁界強度の分布を示す図である。 磁界振れ角の分布を示す図である。 第2の実施形態に係る回転検出装置100のうち、MREの構成を説明するための図であり、(a)は第1のMRE層123の平面図、(b)は第2のMRE層125の平面図、(c)は回路図である。 従来例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は回路図である。
符号の説明
100・・・回転検出装置
110・・・バイアス磁石
120・・・ICチップ
121・・・基板
123・・・第1のMRE層
123a〜123f・・・MRE(磁気抵抗素子)
124・・・第2の絶縁層(絶縁部材)
125・・・第2のMRE層
125a〜125f・・・MRE(磁気抵抗素子)
HB1,HB2・・・MREブリッジ(磁気抵抗素子ブリッジ)

Claims (6)

  1. 回転体に向けてバイアス磁界を発生するバイアス磁石と、
    前記回転体の回転によって変化する前記バイアス磁界の方向に応じて、出力値が変化するハーフブリッジ構成の2つの磁気抵抗素子ブリッジとを備え、
    2つの前記磁気抵抗素子ブリッジの出力値の差分に基づいて、前記回転体の回転状態を検出する回転検出装置であって、
    2つの前記磁気抵抗素子ブリッジは同一の基板上に構成され、それぞれが偶数個の磁気抵抗素子を直列に接続してなり、
    前記磁気抵抗素子は半数ごとに分けられ、それぞれの形成領域が積層方向において略一致するように、絶縁部材を介して積層されていることを特徴とする回転検出装置。
  2. 2つの前記磁気抵抗素子ブリッジは、それぞれが一対の磁気抵抗素子を直列に接続してなり、
    一方の前記磁気抵抗素子ブリッジを構成する電源側の磁気抵抗素子と他方の前記磁気抵抗素子ブリッジを構成する接地側の磁気抵抗素子、及び、一方の前記磁気抵抗素子ブリッジを構成する接地側の磁気抵抗素子と他方の前記磁気抵抗素子ブリッジを構成する電源側の磁気抵抗素子が、それぞれ前記バイアス磁界の磁気的中心に対して異方向に所定角度をなすように配置され、
    前記バイアス磁界の磁気的中心に対して同一角度をなす前記電源側の磁気抵抗素子と前記接地側の磁気抵抗素子とが、前記基板上の同一層において、互いに入り込むように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
  3. 2つの前記磁気抵抗素子ブリッジは、それぞれが一対の磁気抵抗素子を直列に接続してなり、
    前記磁気抵抗素子は、それぞれ等分割されて分割磁気抵抗素子を形成し、それぞれの前記磁気抵抗素子ブリッジにおいて、電源側の前記分割磁気抵抗素子及び接地側の前記分割磁気抵抗素子は、前記バイアス磁界の磁気的中心に対して異方向に所定角度をなして配置され、
    2つの前記磁気抵抗素子ブリッジは、それぞれが前記基板上の互いに異なる層を構成しており、電源側の一対の前記分割磁気抵抗素子同士及び接地側の一対の前記分割磁気抵抗素子同士が、それぞれ交差するように配置され、
    それぞれの前記磁気抵抗素子ブリッジにおいて、電源側の一対の前記分割磁気抵抗素子及び接地側の一対の前記分割磁気抵抗素子が交差するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転検出装置。
  4. 前記磁気抵抗素子は、蛇行状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の回転検出装置。
  5. 前記磁気抵抗素子は、各層を構成する前記磁気抵抗素子のパターン中心と前記バイアス磁界の磁気的中心とが略一致するように配置されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の回転検出装置。
  6. 前記磁気抵抗素子からなる2つの層に対し、上層に隣接する層及び下層に隣接する層として、前記絶縁部材と同一構成の絶縁層が配置されていることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の回転検出装置。
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