JP7090818B1 - 磁気検出装置 - Google Patents

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Abstract

磁気検出装置(100)は、磁石部(2)と、複数の磁電変換素子(4)と、磁性体板(5)とを備えている。複数の磁電変換素子(4)は、磁石部(2)の着磁方向に沿って磁石部(2)に重ねられている。磁性体板(5)は、着磁方向に沿って複数の磁電変換素子(4)に重ねられている。複数の磁電変換素子(4)の感磁方向は、着磁方向に交差している。磁性体板(5)は、着磁方向に交差する長手方向を有している。

Description

本開示は、磁気検出装置に関するものである。
複数の磁電変換素子を有する磁気検出装置がある。複数の磁電変換素子は、ブリッジ回路を構成している。複数の磁電変換素子の各々の端部には、電極が設けられている。ブリッジ回路の対向する2つの電極の間には、電源が接続されている。電源は、定電圧の電圧および定電流の電流を出力するように構成されている。磁気検出装置は、複数の磁電変換素子の抵抗値の変化を電圧の変化に変換することで、磁電変換素子に作用している磁界の変化を検出するように構成されている。
例えば、特開2005-156368号公報(特許文献1)に記載の磁気検出装置(回転検出装置)は、磁石部(磁石)と、複数の磁電変換素子と、基板とを備えている。複数の磁電変換素子は、基板上に並べられている。磁気検出装置は、移動磁性体の回転による磁界強度の変化を磁電変換素子によって検出することで移動磁性体の回転方向を検知するための装置である。磁界強度は、移動磁性体の突起部が磁電変換素子に接近することで変化する。
特開2005-156368号公報
上記公報に記載の磁気検出装置では、磁石部から発生する磁界に位置依存性がある。すなわち、磁石部の端部側に配置された第1の磁電変換素子に印加される磁界の方向は、磁石部の中心側に配置された第2の磁電変換素子に印加される磁界の方向とは異なっている。第1の磁電変換素子および第2の磁電変換素子に印加される磁界の向きは、移動磁性体の突起部が第1の磁性体素子側から第2の磁電変換素子側に向かって接近することで、突起部に向かって斜め方向に変化する。第1の磁電変換素子に印加される磁界は、第2の磁電変換素子に印加される磁界よりも斜め方向を向いている。第1の磁電変換素子に印加された磁界の方向と第1の磁電変化素子から見た突起部の方向との角度差は、第2の磁電変換素子に印加された磁界の方向と第2の磁電変化素子から見た突起部の方向との角度差よりも小さい。このため、第1の磁電変換素子における磁界強度の変化は、第2の磁電変換素子における磁界強度の変化よりも小さい。よって、磁気検出装置の感度が低い。
本開示は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、検出感度を向上させることができる磁気検出装置を提供することである。
本開示の磁気検出装置は、回転する移動磁性体を検出する磁気検出装置である。磁気検出装置は、磁石部と、複数の磁電変換素子と、磁性体板とを備えている。複数の磁電変換素子は、磁石部の着磁方向に沿って磁石部に重ねられている。磁性体板は、着磁方向に沿って複数の磁電変換素子に重ねられている。複数の磁電変換素子の感磁方向は、着磁方向に交差している。磁石部の着磁方向は、移動磁性体の回転軸に平行である。磁性体板は、着磁方向に交差しかつ移動磁性体の回転軸に向かう方向に沿った長手方向を有している。
本開示の磁気検出装置によれば、磁気検出装置の検出感度を向上させることができる。
実施の形態1に係る磁気検出装置の構成を概略的に示す斜視図である。 実施の形態1に係る磁気検出装置の構成を概略的に示す上面図である。 実施の形態1に係る磁気検出装置の構成を概略的に示す回路図である。 実施の形態1に係る磁気検出装置に印加された磁界を概略的に示す上面図である。 比較例に係る磁気検出装置の構成および比較例に係る磁気検出装置に印加された磁界を概略的に示す上面図である。 実施の形態2に係る磁気検出装置の構成を概略的に示す上面図である。 実施の形態3に係る磁気検出装置の構成を概略的に示す上面図である。 実施の形態4に係る磁気検出装置の構成を概略的に示す上面図である。 実施の形態4の変形例に係る磁気検出装置の構成を概略的に示す上面図である。 実施の形態5に係る磁気検出装置の構成を概略的に示す上面図である。 実施の形態6に係る磁気検出装置の構成を概略的に示す上面図である。 実施の形態6に係る磁気検出装置に印加された磁界を概略的に示す上面図である。 実施の形態7に係る磁気検出装置の構成を概略的に示す上面図である。
以下、実施の形態について図に基づいて説明する。なお、以下では、同一または相当する部分に同一の符号を付すものとし、重複する説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1~4を用いて、実施の形態1に係る磁気検出装置100の構成を説明する。
図1に示されるように、磁気検出装置100は、移動磁性体1の移動による磁界の変化を検出するように構成されている。磁気検出装置100は、例えば、移動磁性体1の回転による磁界の変化を検出するように構成されている。本実施の形態の磁気検出装置100は、例えば、自動車のエンジンの制御のためにクランクまたはカム等の回転の検出に用いられる。移動磁性体1は、例えば、エンジンのシャフトに取り付けられる。シャフトの回転によって、移動磁性体1は回転する。図1~図4では、移動磁性体1の回転方向は、白抜き矢印によって示されている。なお、本実施の形態の磁気検出装置100が移動磁性体1による磁界の変化を検出する原理は後述される。
移動磁性体1は、円板部11と、複数の突起部12とを含んでいる。円板部11は、回転するように構成されている。複数の突起部12の各々は、円板部11から円板部11の径方向に沿って突出している。移動磁性体1は、円板部11が回転することによって周囲の磁界を変化させるように構成されている。移動磁性体1の回転軸AXは、円板部11の中心を通っている。移動磁性体1の回転軸AXは、後述されるZ軸方向DR3に沿って伸びている。
図2に示されるように、磁気検出装置100は、磁石部2と、基板3と、複数の磁電変換素子4と、磁性体板5とを含んでいる。なお、図2では、基板3と磁性体板5との間に配置された複数の磁電変換素子4の外形は、破線によって示されている。本実施の形態において、複数の磁電変換素子4が並べられた方向は、X軸方向DR1である。磁気検出装置100から移動磁性体1に向かう方向は、Y軸方向DR2である。磁性体板5が複数の磁電変換素子4に重ねられた方向は、Z軸方向DR3である。X軸方向DR1、Y軸方向DR2およびZ軸方向DR3は、互いに直交している。X軸方向DR1は、磁気検出装置100の位置における移動磁性体1の移動方向でもある。X軸方向DR1は、円板部11とY軸との交点Iにおける円板部11の法線方向でもある。
磁石部2は、例えば、永久磁石である。磁石部2は、例えば、電磁石であってもよい。磁石部2は、着磁方向を有している。磁石部2の着磁方向とは、磁石部2の磁化の方向である。着磁方向は、Z軸方向DR3に沿っている。望ましくは、複数の磁電変換素子4は、磁石部2のX軸方向DR1における中心線CLに対して対称に配置されている。望ましくは、複数の磁電変換素子4は、磁石部2のY軸方向DR2における中心線からずれて配置されている。
磁石部2による磁界は、磁石部2のN極から出てN極に対向するS極に向かう。磁界は、N極からS極に向かう過程においてX軸方向DR1およびY軸方向DR2の少なくともいずれかに沿って曲がる。磁界のX軸方向DR1成分は、中心線CLから離れるほど大きくなる。なお、磁石部2のX軸方向DR1における中心線CL上では、磁界はX軸方向DR1成分を有していない。磁石部2のY軸方向DR2における中心線からずれた位置において、磁界はY軸方向DR2成分を有している。
基板3は、X軸方向DR1に沿って幅を有している。基板3は、X軸方向DR1において端部および中心を有している。複数の磁電変換素子4は、基板3の両端および中心に配置されている。基板3の端部に配置された磁電変換素子4(第1磁電変換素子4aおよび第6磁電変換素子4f)には、X軸方向DR1およびY軸方向DR2の磁界成分が印加される。基板3の中心に配置された磁電変換素子4(第3磁電変換素子4cおよび第4磁電変換素子4d)に印加されるX軸方向DR1に沿った磁界は、基板3の端部に配置された磁電変換素子4に印加されるX軸方向DR1に沿った磁界よりも小さい。
基板3は、着磁方向(Z軸方向DR3)に沿って磁石部2に重ねられている。望ましくは、基板3のX軸方向DR1における中心線は、磁石部2のX軸方向DR1における中心線CLと一致している。基板3には、複数の磁電変換素子4および磁性体板5が搭載されている。基板3、複数の磁電変換素子4および磁性体板5は、一体的に構成されていてもよい。基板3は、例えば、プリント基板である。基板3は、シリコン(Si)基板であってもよい。基板3、複数の磁電変換素子4および磁性体板5は、半導体プロセスによって一体的に構成されていてもよい。基板3、複数の磁電変換素子4および磁性体板5は、別体であってもよい。
基板3は、信号処理回路8を有している。信号処理回路8は、複数の磁電変換素子4から送信された電気信号に基づいて移動磁性体1の移動を検知するように構成されている。信号処理回路8は、例えば、集積回路(IC:Integrated Circuit)によって構成されている。
複数の磁電変換素子4は、磁石部2の着磁方向に沿って磁石部2に重ねられている。複数の磁電変換素子4は、Z軸方向DR3に沿って磁石部2に重ねられている。複数の磁電変換素子4の各々は、磁界の変化を電気信号の変化に変換するように構成されている。複数の磁電変換素子4の各々は、電気信号を基板3の信号処理回路8に送信するように構成されている。
複数の磁電変換素子4の各々は、磁気抵抗効果素子(MR素子(MR:Magneto Resistive))または磁気インピーダンス素子(MI素子(MI:Magneto Impedance))である。複数の磁電変換素子4の各々が磁気抵抗効果素子である場合、望ましくは、複数の磁電変換素子4の各々は、巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子(GMR:Giant Magneto Resistive))およびトンネル磁気抵抗効果素子(TMR素子(TMR:Tunnel Magneto Resistive))のいずれかである。磁電変換素子4は、X軸方向DR1およびY軸方向DR2がなす仮想の平面内における磁界変化を検出するように構成されている。
複数の磁電変換素子4は、感磁方向を有している。磁電変換素子4は、感磁方向に沿った磁界の変化を検出するように構成されている。複数の磁電変換素子4の感磁方向は、着磁方向(Z軸方向DR3)に交差している。本実施の形態において、複数の磁電変換素子4の各々の感磁方向は、磁石部2の着磁方向(Z軸方向DR3)に直交している。複数の磁電変換素子4の各々の感磁方向は、移動磁性体1の移動方向に直交している。
本実施の形態において、複数の磁電変換素子4の各々の感磁方向は、Y軸方向DR2に沿っている。このため、複数の磁電変換素子4の各々は、Y軸方向DR2に沿った磁界の変化を検出するように構成されている。なお、後述されるように、感磁方向は、X軸方向DR1に沿っていてもよい。
複数の磁電変換素子4同士は、互いに間隔を空けて配置されている。複数の磁電変換素子4同士は、等間隔に配置されていてもよい。複数の磁電変換素子4同士は、着磁方向に交差するように間隔を空けて配置されている。複数の磁電変換素子4同士は、X軸方向DR1に沿って間隔を空けて配置されている。
本実施の形態において、複数の磁電変換素子4は、第1磁電変換素子4a~第6磁電変換素子4fを含んでいる。第1磁電変換素子4a~第6磁電変換素子4fは、互いに間隔を空けて配置されている。第1磁電変換素子4a~第6磁電変換素子4fは、この順にX軸方向DR1に沿って一列に並べられている。第1磁電変換素子4a~第3磁電変換素子4cは、磁石部2のX軸方向DR1における中心線CLに対して第4磁電変換素子4d~第6磁電変換素子4fとは反対側に配置されている。
第1磁電変換素子4aおよび第6磁電変換素子4fは、磁石部2のX軸方向DR1における中心線CLに対して対称に配置されている。第2磁電変換素子4bおよび第5磁電変換素子4eは、磁石部2のX軸方向DR1における中心線CLに対して対称に配置されている。第3磁電変換素子4cおよび第4磁電変換素子4dは、磁石部2のX軸方向DR1における中心線CLに対して対称に配置されている。なお、磁電変換素子4の数は、6個に限られない。
後述されるように、一対の磁電変換素子4は、1つのブリッジ回路を構成している。第1磁電変換素子4a~第6磁電変換素子4fは、3つのブリッジ回路を構成している。
第1磁電変換素子4a~第6磁電変換素子4fは、シリコン(Si)製の基板3の信号処理回路8に成膜されることで基板3と一体的に形成されていてもよい。また、第1磁電変換素子4a~第6磁電変換素子4f上には、図示されない絶縁膜が配置されていてもよい。磁性体板5は、図示されない絶縁膜上に成膜されていてもよい。この場合、基板3、磁電変換素子4、図示されない絶縁膜および磁性体板5は、一体的に構成されている。磁性体板5は、例えば、磁性体が半導体プロセスによって積層されることで成膜されている。磁性体は、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、スパッタリング、蒸着またはめっき等によって成膜されている。磁性体は、フォトリソグラフィー、エッチング工程を経て磁性体板5の形状に成形される。
磁性体板5は、着磁方向に沿って複数の磁電変換素子4に重ねられている。磁性体板5は、Z軸方向DR3に沿って複数の磁電変換素子4に重ねられている。図2では、磁性体板5は、磁石部2とで複数の磁電変換素子4を挟み込んでいる。すなわち、磁性体板5、複数の磁電変換素子4および磁石部2は、Z軸方向DR3に沿ってこの順に配置されていてもよい。図示されないが、磁性体板5は、磁石部2と複数の磁電変換素子4との間に配置されていてもよい。
磁性体板5は、着磁方向に交差する長手方向を有している。磁性体板5の長手方向は、Z軸方向DR3に交差している。望ましくは、磁性体板5の長手方向は、Z軸方向DR3に直交している。
望ましくは、磁性体板5の長手方向は、複数の磁電変換素子4の感磁方向に沿っている。磁性体板5の長手方向は、Y軸方向DR2に沿っている。後述されるように、磁性体板5の長手方向は、X軸方向DR1に沿っていてもよい。磁性体板5の長手方向は、X軸方向DR1およびY軸方向DR2がなす仮想の平面内にあればよい。望ましくは、磁性体板5の長手方向は、移動磁性体1の移動方向に直交している。
磁性体板5は、長手方向に直交する短手方向を有している。磁性体板5の長手方向における寸法は、磁性体板5の短手方向における寸法よりも大きい。磁性体板5の短手方向は、X軸方向DR1に沿っている。
本実施の形態において、磁性体板5のアスペクト比とは、磁性体板5の短手方向に対する磁性体板5の長手方向の比率である。磁性体板5のアスペクト比は、1よりも大きい。磁性体板5のアスペクト比は、例えば、2以上である。
磁性体板5は、複数の磁性体部50を含んでいる。複数の磁性体部50の各々は、複数の磁電変換素子4の各々にそれぞれ重ねられている。複数の磁性体部50の各々の長手方向における寸法は、複数の磁電変換素子4の長手方向における寸法よりも大きい。複数の磁性体部50の各々の短手方向における寸法は、複数の磁電変換素子4の各々の短手方向における寸法以上である。
本実施の形態において、複数の磁性体部50は、第1磁性体部5a~第6磁性体部5fを含んでいる。第1磁性体部5a~第6磁性体部5fの各々は、第1磁電変換素子4a~第6磁電変換素子4fの各々にそれぞれ重ねられている。磁性体部50の数は、6個に限られず、適宜に決められてもよい。
第1磁性体部5a~第6磁性体部5fは、X軸方向DR1に沿ってこの順に配置されている。第3磁性体部5cおよび第4磁性体部5dは、磁石部2のX軸方向DR1における中心線を挟み込むように配置されている。第2磁性体部5bおよび第5磁性体部5eは、X軸方向DR1に沿って第3磁性体部5cおよび第4磁性体部5dを挟み込むように配置されている。第1磁性体部5aおよび第6磁性体部5fは、X軸方向DR1に沿って第2磁性体部5b~第5磁性体部5eを挟み込むように配置されている。
磁性体板5を着磁方向に沿って見た磁性体板5の形状は、多角形である。具体的には、磁性体板5を着磁方向に沿って見た磁性体板5の形状は、長方形である。後述されるように、磁性体板5の形状は、長方形以外であってもよい。
磁性体板5は、磁性体によって構成されている。磁性体板5の材料は、例えば、電磁鋼板、鉄(Fe)、パーマロイまたはフェライトである。磁性体板5の材料は、例えば、鉄(Fe)、コバルト(Co)およびニッケル(Ni)の少なくともいずれかを含む強磁性体であってもよい。磁性体板5の材料は、高い透磁率を有する軟磁性体であってもよい。例えば、鉄(Fe)とニッケル(Ni)の合金であるパーマロイは高い透磁率を有する軟磁性体であるため、磁性体板5の材料に好適である。
図3に示されるように、第1磁電変換素子4aおよび第3磁電変換素子4cは、第1ブリッジ回路B1を構成している。なお、図3のVccは、定電圧を示している。第1ブリッジ回路B1には、定電圧Vccが印加される。磁界の変化による第1磁電変換素子4aおよび第3磁電変換素子4cの抵抗値の変化が電圧の変化として検出される。すなわち、磁界の変化が電圧の変化に変換される。
第4磁電変換素子4dおよび第6磁電変換素子4fは、第2ブリッジ回路B2を構成している。第2ブリッジ回路B2には、定電圧Vccが印加される。磁界の変化による第4磁電変換素子4dおよび第6磁電変換素子4fの抵抗値の変化が電圧の変化として検出される。
第2磁電変換素子4bおよび第5磁電変換素子4eは、第3ブリッジ回路B3を構成している。第3ブリッジ回路B3には、定電圧Vccが印加される。磁界の変化による第2磁電変換素子4bおよび第5磁電変換素子4eの抵抗値の変化が電圧の変化として検出される。
第1ブリッジ回路B1によって電圧変換された第1の中点出力Aは、増幅回路91によって差動出力OP1として増幅される。第2ブリッジ回路によって電圧変換された第2の中点出力Bは、増幅回路91によって差動出力OP1として増幅される。差動出力OP1は、比較回路92に入力される。差動出力OP1は、比較回路92において、比較用の電圧Vref1と比較される。比較回路92は、第1の信号および第2の信号を出力する。第1の信号は、出力回路93によって最終出力FOに変換される。最終出力FOによって磁性移動体の回転角が検出される。第2の信号は、Dフリップフロップ回路94のD端子Dに入力される。
次に、図4を用いて、実施の形態1に係る磁気検出装置100が磁界を検出する原理を説明する。
図4には、複数の磁電変換素子4の各々に印加されている磁界の方向および磁電変換素子4(第1磁電変換素子4aおよび第6磁電変換素子4f)と突起部12とを結ぶ線が図示されている。図4では、複数の磁電変換素子4の各々に印加されている磁界の方向は、実線で示されている。図4では、磁電変換素子4(第1磁電変換素子4aおよび第6磁電変換素子4f)と突起部12とを結ぶ線が二点鎖線で示されている。なお、破線は、磁気検出装置100が磁性体板5を含んでいない場合における磁界の向きを示している。
磁界は、複数の磁電変換素子4の各々に印加される。本実施の形態において、磁電変換素子4は、磁電変換素子4に突起部12が接近または離間した場合における磁界の感磁方向(Y軸方向DR2)に沿った変化を検出する。
移動磁性体1の突起部12がX軸方向DR1に沿って磁電変換素子4に接近するほど、磁電変換素子4に印加される磁界の向きとY軸方向DR2とがなす角の角度は小さくなる。これにより、磁電変換素子4に印加される磁界のY軸方向DR2成分は、大きくなる。移動磁性体1の突起部12がX軸方向DR1に沿って磁電変換素子4から離れるほど、磁電変換素子4に印加される磁界の向きとY軸方向DR2とがなす角の角度は大きくなる。これにより、磁電変換素子4に印加される磁界のY軸成分は、小さくなる。磁電変換素子4は、上記の磁界のY軸方向DR2成分の変化に基づいて磁界の変化を検出する。
続いて、比較例に係る磁気検出装置101と比較しながら本実施の形態に係る磁気検出装置100の作用効果を説明する。
図5に示されるように、比較例に係る磁気検出装置101は、磁性体板5(図1参照)を含んでいない。比較例に係る磁気検出装置101は、磁性体板5(図1参照)を含んでいない点を除いて、本実施の形態に係る磁気検出装置100と同一の構成を有している。比較例に係る磁気検出装置101の感磁方向は、Y軸方向である。
比較例に係る磁気検出装置101では、突起部12が第1磁電変換素子4aから離れた位置に配置されている際において、第1磁電変換素子4aに印加されている磁界の方向と第1磁電変換素子4aと突起部12とを結ぶ直線の方向との間には角度差がある。上記の角度差は、磁性体板5が設けられている場合の角度差(図4参照)よりも小さい。磁界は、突起部12の接近によって引き込まれるように変化する。しかしながら、磁性体板5が設けられている場合(図4参照)よりも上記の角度差が小さいため、突起部12が第1磁電変換素子4aに接近するように移動した際における第1磁電変換素子4aに印加される磁界の変化も磁性体板5が設けられている場合(図4参照)よりも小さい。このため、磁電変換素子4に印加される磁界のY軸方向DR2成分の変化も、磁性体板5が設けられている場合(図4参照)よりも小さい。よって、磁電変換素子4が検知する磁界の変化も、磁性体板5が設けられている場合(図4参照)よりも小さい。したがって、比較例に係る磁気検出装置101の検出感度は、磁性体板5が設けられている場合(図4参照)よりも低い。
これに対して、本実施の形態に係る磁気検出装置100によれば、図2に示されるように、磁性体板5は、着磁方向に交差する長手方向を有している。このため、複数の磁電変換素子4の各々に印加される磁界が磁性体板5の長手方向に沿うように磁界を矯正することができる。よって、磁性体板5が設けられていない場合(図5参照)よりも、移動磁性体1が磁電変換素子4に接近した場合における磁界の変化を大きくすることができる。したがって、磁気検出装置100の検出感度を向上させることができる。
より詳細には、磁性体板5は、着磁方向に交差する長手方向を有している。このため、磁石部2から生じた磁界を磁性体板5の長手方向に沿うように矯正することができる。磁性体板5の長手方向がY軸方向DR2に沿っているため、磁石部2から生じた磁界をY軸方向DR2に沿うように矯正することができる。すなわち、磁界のX軸方向DR1の磁界成分を減少させることができる。これにより、突起部12が第1磁電変換素子4aから離れた位置に配置されている際に、第1磁電変換素子4aに印加されている磁界の方向と第1磁電変換素子4aと突起部12とを結ぶ方向との角度差を大きくすることができる。このため、突起部12が第1磁電変換素子4aに接近するように移動した際における第1磁電変換素子4aに印加される磁界の角度の変化も大きくすることができる。よって、磁電変換素子4が検知する磁界の変化も大きくすることができる。したがって、磁気検出装置100の検出感度を向上させることができる。
磁電変換素子4の感度は、感磁方向(Y軸方向DR2)に対して直交する方向(X軸方向DR1)の磁界が印加された場合に低下することがある。特に、比較例に係る磁気検出装置101では、基板3の端部に配置された磁電変換素子4(第1磁電変換素子4aおよび第6磁電変換素子4f)における磁界のX軸方向DR1成分は、基板3の中心に配置された磁電変換素子4よりも大きい。このため、基板3の端部に配置された磁電変換素子4の検出感度は、基板3の中心に配置された磁電変換素子4よりも低い。
これに対して、本実施の形態に係る磁気検出装置100では、図2に示されるように、磁性体板5の長手方向は、複数の磁電変換素子4の感磁方向(Y軸方向DR2)に沿っている。このため、基板3の端部に配置された磁電変換素子4(第1磁電変換素子4aおよび第6磁電変換素子4f)における磁界のX軸方向DR1成分を低減することができる。このため、基板3の端部に配置された磁電変換素子4の検出感度の低下を抑制することができる。
なお、磁性体板5のアスペクト比が大きいほど、磁性体板5による上記の磁界のX軸方向DR1成分を小さくする効果を大きくすることができる。このため、磁性体板5のアスペクト比が大きいほど望ましい。例えば、磁性体板5のアスペクト比は、2以上である。
図2に示されるように、複数の磁性体部50の各々は、複数の磁電変換素子4の各々にそれぞれ重ねられている。このため、複数の磁電変換素子4の各々の磁界の向きを磁性体部50の長手方向に沿うように矯正することができる。よって、複数の磁電変換素子4の各々の感度を向上させることができる。
図2に示されるように、磁性体板5の着磁方向における形状は、多角形である。このため、磁性体板5として多角形の形状を有する磁性体を用いることができる。
図2に示されるように、磁性体板5の着磁方向における形状は、長方形である。このため、磁性体板5として長方形の形状を有する磁性体を用いることができる。
複数の磁電変換素子4の各々は、MR素子またはMI素子であることが望ましい。これにより、面内感磁素子によって、磁電変換素子4の感度を向上させることができる。
複数の磁電変換素子4の各々は、GMR素子およびTMR素子のいずれかであってもよい。この場合、磁電変換素子4がGMR素子およびTMR素子でない場合よりも、磁電変換素子4の感度を向上させることができる。
図1に示されるように、磁性体板5の長手方向は、移動磁性体1の移動方向に対して直交していてもよい。この場合、移動磁性体1の接近による磁界の変化を大きくすることができる。よって、磁気検出装置100の検出感度を向上させることができる。
実施の形態2.
次に、図6を用いて、実施の形態2に係る磁気検出装置100の構成を説明する。実施の形態2は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図6に示されるように、本実施の形態に係る磁気検出装置100の磁性体板5は、複数の磁性体部50を含んでいる。複数の磁性体部50の各々は、複数の磁電変換素子4の各々にそれぞれ重ねられている。
複数の磁性体部50の各々は、短手方向に沿って第1磁性体部分51と、第2磁性体部分52とに分割されている。複数の磁電変換素子4の各々には、第1磁性体部分51および第2磁性体部分52が重ねられている。なお、複数の磁性体部50の各々は、例えば、3つ以上の磁性体部分に分割されていてもよい。
第1磁性体部分51と第2磁性体部分52とは、隙間を空けて配置されている。このため、磁電変換素子4は、磁性体板5に覆われていない部分を有している。磁電変換素子4の磁性体板5に覆われていない部分の面積は、小さい方が好ましい。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
本実施の形態に係る磁気検出装置100によれば、図6に示されるように、複数の磁性体部50の各々は、短手方向に沿って第1磁性体部分51と、第2磁性体部分52とに分割されている。このため、複数の磁性体板5の各々が分割されていない場合よりも、磁性体板5のアスペクト比を向上させることができる。これにより、磁石部2から生じた磁界を長手方向(Y軸方向DR2)に沿うようにさらに矯正することができる。よって、突起部12の接近に対する磁気検出装置100の感度をさらに向上させることができる。
実施の形態3.
次に、図7を用いて、実施の形態3に係る磁気検出装置100の構成を説明する。実施の形態3は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図7に示されるように、本実施の形態に係る磁気検出装置100の複数の磁性体部50は、第1磁性体部5aと、第2磁性体部5bと、第3磁性体部5cと、第4磁性体部5dと、第5磁性体部5eと、第6磁性体部5fとを含んでいる。
第1磁性体部5aは、長手方向に沿って第2磁性体部5b、第3磁性体部5c、第4磁性体部5dおよび第5磁性体部5eの各々よりも大きい寸法を有している。第2磁性体部5bは、長手方向に沿って第3磁性体部5cおよび第4磁性体部5dの各々よりも大きい寸法を有している。第1磁性体部5aおよび第6磁性体部5fは、長手方向に沿って同じ寸法を有している。第2磁性体部5bおよび第5磁性体部5eは、長手方向に沿って同じ寸法を有している。第3磁性体部5cおよび第4磁性体部5dは、長手方向に沿って同じ寸法を有している。
第1磁性体部5aおよび第6磁性体部5fのアスペクト比は、第2磁性体部5b~第5磁性体部5eのアスペクト比よりも大きい。第2磁性体部5bおよび第5磁性体部5eのアスペクト比は、第3磁性体部5cおよび第4磁性体部5dのアスペクト比よりも大きい。このため、長手方向に沿うように磁界を矯正する効果は、第1磁性体部5a、第2磁性体部5b、第3磁性体部5cの順に大きい。磁石部2のX軸方向DR1における中心線CLから離れるほど、磁性体部50のアスペクト比が大きい。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
本実施の形態に係る磁気検出装置100によれば、図7に示されるように、第1磁性体部5aは、長手方向に沿って第2磁性体部5bよりも大きい寸法を有している。このため、第1磁性体部5aによって磁界を矯正する効果を、第2磁性体部5bによって磁界を矯正する効果よりも強くすることができる。よって、複数の磁電変換素子4の各々に印加される磁界の強度に応じて、第1磁性体部5aまたは第2磁性体部5bを使い分けることで、複数の磁電変換素子4の感度を調整することができる。
より詳細には、基板3の端部に配置された磁電変換素子4(第1磁電変換素子4a)に印加される磁界は、基板3の中心寄りに配置された磁電変換素子4(第2磁電変換素子4b)に印加される磁界よりも大きいX軸方向DR1成分を有している。このため、第1磁電変換素子4aは、第2磁電変換素子4bよりも、磁界のX軸方向DR1成分の影響を受けやすい。よって、第1磁電変換素子4aに印加される磁界は、第2磁電変換素子4bに印加される磁界よりも強く矯正されることが好ましい。本実施の形態では、第1磁電変換素子4aに第2磁性体部5bよりも大きいアスペクト比を有する第1磁性体部5aが重ねられ、第2磁電変換素子4bに第2磁性体部5bが重ねられる。これにより、第1磁電変換素子4aに印加される磁界を第2磁電変換素子4bに印加される磁界よりも強く矯正することができる。したがって、第1磁電変換素子4aに対する磁界のX軸方向DR1成分の影響を低減することができる。
実施の形態4.
次に、図8および図9を用いて、実施の形態4に係る磁気検出装置100の構成を説明する。実施の形態4は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図8に示されるように、本実施の形態に係る磁気検出装置100の磁性体板5を着磁方向に沿って見た磁性体板5の形状は、多角形である。複数の磁性体部50の各々を着磁方向に沿って見た磁性体部50の形状は、多角形である。複数の磁性体部50の各々を着磁方向に沿って見た磁性体部50の形状は、例えば、三角形または台形である。複数の磁性体部50の全ての形状が三角形であってもよいし、台形であってもよい。複数の磁性体部50の各々の形状は、三角形、台形および長方形のいずれかであってもよい。本実施の形態では、第1磁性体部5aおよび第2磁性体部5bの形状は、台形である。第2磁性体部5bおよび第5磁性体部5eの形状は、三角形である。第3磁性体部5cおよび第4磁性体部5dの形状は、長方形である。
図9に示されるように、実施の形態4の変形例に係る磁気検出装置100の磁性体板5を着磁方向に沿って見た磁性体板5の形状は、楕円形である。複数の磁性体部50の各々を着磁方向に沿って見た磁性体部50の形状は、楕円形である。なお、本実施の形態において、磁性体板5の長手方向とは、楕円形の長径が伸びている方向であり、磁性体板5の短手方向とは、楕円形の短径が伸びている方向である。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
本実施の形態に係る磁気検出装置100によれば、図8に示されるように、磁性体板5を着磁方向に沿って見た磁性体板5の形状は、多角形である。このため、磁性体板5として多角形の板を用いることができる。また、複数の磁性体部50の各々の形状を異ならせることで、複数の磁性体部50の各々による磁界を矯正する効果を異ならせることができる。これにより、複数の磁電変換素子4の各々の感度を個々に調整することができる。
図8に示されるように、磁性体板5の形状は、三角形または台形である。このため、磁界を矯正する磁性体板5の効果を磁性体板5の形状が長方形である場合と異ならせることができる。
本実施の形態の変形例に係る磁気検出装置100によれば、図9に示されるように、磁性体板5を着磁方向に沿って見た磁性体板5の形状は、楕円形である。このため、磁性体板5として楕円形の板を用いることができる。
図9に示されるように、磁性体板5の形状は、楕円形である。このため、磁界を矯正する磁性体板5の効果を磁性体板5の形状が長方形である場合と異ならせることができる。
実施の形態5.
次に、図10を用いて、実施の形態5に係る磁気検出装置100の構成を説明する。実施の形態5は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図10に示されるように、本実施の形態に係る磁気検出装置100では、磁性体板5は、複数の磁性体部50を含んでいる。磁性体板5は、着磁方向に沿って複数の磁電変換素子4に重ねられた少なくとも1つの磁性体部50を含んでいる。図10では、磁性体部50は、2つの磁電変換素子4に重ねられているが、2つ以上の磁電変換素子4に重ねられていてもよい。
具体的には、第1磁性体部5aは、着磁方向に沿って第1磁電変換素子4aおよび第2磁電変換素子4bに重ねられている。第2磁性体部5bは、着磁方向に沿って第3磁電変換素子4cに重ねられている。第3磁性体部5cは、着磁方向に沿って第4磁電変換素子4dに重ねられている。第4磁性体部5dは、着磁方向に沿って第5磁電変換素子4eおよび第6磁電変換素子4fに重ねられている。第1磁性体部5aおよび第4磁性体部5dは、第2磁性体部5bおよび第3磁性体部5cよりも大きいX軸方向DR1の寸法およびY軸方向DR2の寸法を有している。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
本実施の形態に係る磁気検出装置100によれば、図10に示されるように、磁性体板5は、着磁方向に沿って複数の磁電変換素子4に重ねられた少なくとも1つの磁性体部50を含んでいる。このため、複数の磁性体部50の各々が複数の磁電変換素子4の各々に重ねられる場合よりも、複数の磁性体部50の数を減らすことができる。よって、磁気検出装置100の部品の数を減らすことができる。したがって、磁気検出装置100の組立を容易にすることができる。
実施の形態6.
次に、図11および図12を用いて、実施の形態6に係る磁気検出装置100の構成を説明する。実施の形態6は、特に説明しない限り、上記の実施の形態1と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態1と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
図11に示されるように、本実施の形態に係る磁気検出装置100の磁性体板5は、全ての磁電変換素子4に重なっている。本実施の形態では、磁性体板5は、第1磁電変換素子4a~第6磁電変換素子4fの全てに重なっている。
本実施の形態において、複数の磁電変換素子4の感磁方向は、複数の磁電変換素子4が並べられた方向(X軸方向DR1)に沿っている。複数の磁電変換素子4が並べられた方向は、移動磁性体1の移動方向に沿っている。
本実施の形態において、磁性体板5の長手方向は、移動磁性体1の移動方向に沿っている。磁性体板5の長手方向は、複数の磁電変換素子4が並べられた方向に沿っている。磁性体板5の長手方向は、X軸方向DR1に沿っている。磁性体板5の短手方向は、Y軸方向DR2に沿っている。
続いて、図5に示される比較例に係る磁気検出装置101と比較しながら本実施の形態の作用効果を説明する。
図5に示されるように、比較例に係る磁気検出装置101では、突起部12が第1磁電変換素子4aから離れた位置に配置されている際において、第1磁電変換素子4aに印加されている磁界の方向と第1磁電変換素子4aと突起部12とを結ぶ直線の方向との間には角度差がある。上記の角度差は、磁性体板5が設けられている場合の角度差(図11参照)よりも小さい。磁界は、突起部12の接近によって引き込まれるように変化する。しかしながら、磁性体板5が設けられている場合(図11参照)よりも上記の角度差が小さいため、突起部12が第1磁電変換素子4aに接近するように移動した際における第1磁電変換素子4aに印加される磁界の変化も磁性体板5が設けられている場合(図11参照)よりも小さい。このため、磁電変換素子4に印加される磁界のX軸方向DR1成分の変化も、磁性体板5が設けられている場合(図11参照)よりも小さい。よって、磁電変換素子4が検知する磁界の変化も、磁性体板5が設けられている場合(図11参照)よりも小さい。したがって、比較例に係る磁気検出装置101の検出感度は、磁性体板5が設けられている場合(図11参照)よりも低い。
また、磁電変換素子4の感度は、感磁方向(X軸方向DR1)に対して直交する方向(Y軸方向DR2)の磁界が印加された場合に低下することがある。特に、比較例に係る磁気検出装置101では、基板3の端部に配置された磁電変換素子4(第1磁電変換素子4aおよび第6磁電変換素子4f)における磁界のY軸方向DR2成分は、基板3の中心に配置された磁電変換素子4よりも大きい。このため、基板3の端部に配置された磁電変換素子4の検出感度は、基板3の中心に配置された磁電変換素子よりも低い。
これに対して、本実施の形態に係る磁気検出装置100によれば、図12に示されるように、複数の磁電変換素子4の感磁方向は、複数の磁電変換素子4が並べられた方向(X軸方向DR1)に沿っている。磁性体板5の長手方向は、複数の磁電変換素子4が並べられた方向(X軸方向DR1)に沿っている。このため、複数の磁電変換素子4の各々に印加される磁界が複数の磁電変換素子4が並べられた方向(X軸方向DR1)に沿うように磁界を矯正することができる。また、磁界のY軸方向DR2成分を低減することができる。よって、磁性移動体が磁電変換素子4に接近した場合における磁界の変化を、磁性体板5が設けられていない場合(図5参照)よりも大きくすることができる。したがって、磁気検出装置100の検出感度を向上させることができる。
より詳細には、磁性体板5の長手方向は、複数の磁電変換素子4が並べられた方向(X軸方向DR1)に沿っている。このため、磁石部2から生じた磁界を磁性体板5の長手方向に沿うように矯正することができる。磁性体板5の長手方向がX軸方向DR1に沿っているため、磁石部2から生じた磁界をX軸方向DR1に沿うように矯正することができる。すなわち、磁界のY軸方向DR2の磁界成分が減少する。これにより、突起部12が第1磁電変換素子4aから離れた位置に配置されている際に、第1磁電変換素子4aに印加されている磁界の方向と第1磁電変換素子4aと突起部12とを結ぶ方向との角度差を大きくすることができる。このため、突起部12が第1磁電変換素子4aに接近するように移動した際における第1磁電変換素子4aに印加される磁界の角度の変化も大きくすることができる。よって、磁電変換素子4が検知する磁界の変化も大きくすることができる。したがって、磁気検出装置100の検出感度を向上させることができる。
本実施の形態に係る磁気検出装置100によれば、磁性体板5は、全ての磁電変換素子4に重なっている。このため、磁性体板5が全ての磁電変換素子4に重なっていない場合よりも、磁気検出装置100の部品の数を減らすことができる。
実施の形態7.
次に、図13を用いて、実施の形態7に係る磁気検出装置100の構成を説明する。実施の形態7は、特に説明しない限り、上記の実施の形態6と同一の構成および作用効果を有している。したがって、上記の実施の形態6と同一の構成には同一の符号を付し、説明を繰り返さない。
本実施の形態に係る磁気検出装置100の複数の磁電変換素子4は、少なくとも1つの露出素子49を有している。露出素子49は、感磁方向に沿って磁性体板5から露出している。すなわち、露出素子49には、磁性体板5が重ねられていない。
具体的には、第1磁電変換素子4a、第2磁電変換素子4b、第5磁電変換素子4eおよび第6磁電変換素子4fには、磁性体板5が重ねられている。第3磁電変換素子4cおよび第4磁電変換素子4dは、露出素子49である。
続いて、本実施の形態の作用効果を説明する。
本実施の形態に係る磁気検出装置100によれば、図13に示されるように、露出素子49は、感磁方向に沿って磁性体板5から露出している。このため、露出素子49に印加される磁界は、磁性体板5によって矯正されない。よって、露出素子49に印加される磁界がY軸方向DR2に向いた状態が維持されたままで、他の磁電変換素子4に印加される磁界をX軸方向DR1に向けることができる。すなわち、複数の磁電変換素子4の各々に印加される磁界の方向を調整することができる。したがって、複数の磁電変換素子4の各々の感度を個別に調整することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 磁石部、4 磁電変換素子、5 磁性体板、5a 第1磁性体部、5b 第2磁性体部、50 磁性体部、51 第1磁性体部分、52 第2磁性体部分、100 磁気検出装置。

Claims (13)

  1. 回転する移動磁性体を検出する磁気検出装置において、
    磁石部と、
    前記磁石部の着磁方向に沿って前記磁石部に重ねられた複数の磁電変換素子と、
    前記着磁方向に沿って前記複数の磁電変換素子に重ねられた磁性体板とを備え、
    前記複数の磁電変換素子の感磁方向は、前記着磁方向に交差しており、
    前記磁石部の前記着磁方向は、前記移動磁性体の回転軸に平行であり、
    前記磁性体板は、前記着磁方向に交差しかつ前記移動磁性体の前記回転軸に向かう方向に沿った長手方向を有している、磁気検出装置。
  2. 前記磁性体板は、複数の磁性体部を含み、
    前記複数の磁性体部の各々は、前記複数の磁電変換素子の各々にそれぞれ重ねられている、請求項1に記載の磁気検出装置。
  3. 前記磁性体板は、前記長手方向に直交する短手方向を有しており、
    前記複数の磁性体部の各々は、前記短手方向に沿って第1磁性体部分と、第2磁性体部分とに分割されており、
    前記複数の磁電変換素子の各々には、前記第1磁性体部分および前記第2磁性体部分が重ねられている、請求項に記載の磁気検出装置。
  4. 前記複数の磁性体部は、第1磁性体部と、第2磁性体部とを含み、
    前記第1磁性体部は、前記長手方向に沿って前記第2磁性体部よりも大きい寸法を有している、請求項に記載の磁気検出装置。
  5. 前記磁性体板を前記着磁方向に沿って見た前記磁性体板の形状は、多角形である、請求項1~のいずれか1項に記載の磁気検出装置。
  6. 前記磁性体板を前記着磁方向に沿って見た前記磁性体板の形状は、長方形である、請求項1~のいずれか1項に記載の磁気検出装置。
  7. 前記磁性体板を前記着磁方向に沿って見た前記磁性体板の形状は、楕円形である、請求項1~のいずれか1項に記載の磁気検出装置。
  8. 回転する移動磁性体を検出する磁気検出装置において、
    磁石部と、
    前記磁石部の着磁方向に沿って前記磁石部に重ねられた複数の磁電変換素子と、
    前記着磁方向に沿って前記複数の磁電変換素子に重ねられた磁性体板とを備え、
    前記複数の磁電変換素子の感磁方向は、前記着磁方向に交差しており、
    前記磁石部の前記着磁方向は、前記移動磁性体の回転軸に平行であり、
    前記複数の磁電変換素子の前記感磁方向は、前記複数の磁電変換素子が並べられた方向に沿っており、
    前記磁性体板は、前記着磁方向に交差しかつ前記複数の磁電変換素子が並べられた前記方向に沿った長手方向を有している、磁気検出装置。
  9. 前記磁性体板を前記着磁方向に沿って見た前記磁性体板の形状は、長方形である、請求項8に記載の磁気検出装置。
  10. 前記複数の磁電変換素子の各々は、MR素子またはMI素子である、請求項1~のいずれか1項に記載の磁気検出装置。
  11. 前記複数の磁電変換素子の各々は、GMR素子およびTMR素子のいずれかである、請求項10に記載の磁気検出装置。
  12. 前記磁性体板の前記長手方向は、前記複数の磁電変換素子の前記感磁方向に沿っている、請求項1~11のいずれか1項に記載の磁気検出装置。
  13. 前記磁性体板は、全ての前記複数の磁電変換素子に重なっている、請求項1~12のいずれか1項に記載の磁気検出装置。
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