JP2007126045A - 船外機の正、逆転切換装置 - Google Patents

船外機の正、逆転切換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】船外機における正、逆転切換装置を小型にして、この正、逆転切換装置の船外機への搭載性を向上させるようにする。また、正、逆転切換装置に対する手動による切り換え作業が容易にできるようにする。
【解決手段】船外機5の正、逆転切換装置12は、プロペラ10を正、逆転に切り換えるよう作動可能な切換機構22と、電動機33を有し切換機構22の駆動源となるアクチュエータ30と、このアクチュエータ30の駆動力を切換機構22に伝達してこの切換機構22を作動させる連動体37とを備える。連動体37は、電動機33の軸心34上に配置され、その一端部38aが切換機構22側に連結され、他端部38bが電動機33に連結されて電動機33の駆動により軸心34の軸方向で収縮、伸長動作C,D可能とされるロッド38を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロペラの正、逆転切り換えのために作動可能な切換機構と、電動機を有して上記切換機構の作動のための駆動源となるアクチュエータとを備えた船外機の正、逆転切換装置に関するものである。
上記船外機の正、逆転切換装置には、従来、下記特許文献1,2に示されるものがある。
上記特許文献1と、特許文献2の特に図27−29のものによれば、船外機の正、逆転切換装置は、その基本構成として、プロペラを正、逆転に切り換えるよう作動可能な切換機構と、電動機を有し上記切換機構の駆動源となるアクチュエータと、このアクチュエータの駆動力を上記切換機構に伝達してこの切換機構を作動させる連動体とを備えている。この連動体は、上記アクチュエータの電動機による動力を減速して上記切換機構のシフトレバーに伝達し、このシフトレバーを回動させることにより、上記切換機構を作動させる減速歯車組により構成されている。
特開2004−245350号公報 特開2004−244003号公報
ところで、上記歯車組は外形が大きいものである。このため、この歯車組を構成部品とする正、逆転切換装置は大型になりがちである。よって、この正、逆転切換装置は、小型化の要求が強い船外機への搭載性(組み付け性)の点で好ましくない。
また、上記歯車組の動力伝達における機械損失は大きい。このため、この損失を補填する上で、上記電動機の容量を大きくする必要が生じる。しかし、これによっても上記正、逆転切換装置は大型になることから、これも正、逆転切換装置の船外機への搭載性の点で好ましくない。
一方、上記した減速歯車組では、上記切換機構側であるその出力側から電動機側である入力側への動力伝達には大きなトルクが必要とされ、もしくは、上記歯車組がウォームギヤである場合には、上記のような動力伝達は不可能とされる。
ここで、例えば、上記アクチュエータの故障時に、このアクチュエータの駆動によらずに手動により上記切換機構を作動させようとして、この切換機構のシフトレバーを直接操作したとする。この場合、この操作力は上記切換機構に与えられるが、その一方、上記歯車組の出力側から入力側に向けても与えられる。このため、上記した大きいトルクにより、上記切換機構の作動は阻害される。
そこで、上記したように手動により切換機構を作動させようとするときには、まず、上記切換機構のシフトレバーと歯車組との連結を解除し、つまり、この歯車組の出力側から入力側に向けて操作力が伝達されないようにしてから、上記シフトレバーへの操作により、この切換機構を作動させる。すると、手動によるこの切換機構の作動が軽快にできることとなる。
しかし、上記したように、従来の技術において、手動により切換機構を作動させようとすると、まず、上記シフトレバーと歯車組との連結を解除させることが必要とされる。このため、上記手動により切換機構を作動させる作業は煩雑であり、つまり、正、逆転切換装置に対する手動による切り換え作業は煩雑である。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、船外機における正、逆転切換装置を小型にして、この正、逆転切換装置の船外機への搭載性を向上させるようにすることである。
また、本発明の他の目的は、上記正、逆転切換装置に対する手動による切り換え作業が容易にできるようにすることである。
請求項1の発明は、全図に例示するように、プロペラ10を正、逆転に切り換えるよう作動可能な切換機構22と、電動機33を有し上記切換機構22の駆動源となるアクチュエータ30と、このアクチュエータ30の駆動力を上記切換機構22に伝達してこの切換機構22を作動させる連動体37とを備えた船外機の正、逆転切換装置において、
上記連動体37が、上記電動機33の軸心34上に配置され、その一端部38aが上記切換機構22側に連結され、他端部38bが上記電動機33に連結されてこの電動機33の駆動により上記軸心34の軸方向で収縮、伸長動作C,D可能とされるロッド38を備えたものである。
請求項2の発明は、全図に例示するように、請求項1の発明に加えて、上記ロッド38が、上記軸心34上に配置されるナット状部材42と、このナット状部材42にボールを介して螺合するボルト状部材43とを備え、これら両部材42,43のうちのいずれか一方の部材を上記切換機構22に連結し、他方の部材を上記電動機33に連結したものである。
請求項3の発明は、図1−3,5に例示するように、請求項1の発明に加えて、上記ロッド38の上記一端部38a側の位置を検出する位置センサ44を設け、この位置センサ44を上記軸心34上に配置したものである。
請求項4の発明は、全図に例示するように、請求項2の発明に加えて、一端部46aが上記ロッド38の上記一端部38a側に連結され、他端部46bが外部からの手動操作力を入力可能とする操作具46を備えたものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、プロペラを正、逆転に切り換えるよう作動可能な切換機構と、電動機を有し上記切換機構の駆動源となるアクチュエータと、このアクチュエータの駆動力を上記切換機構に伝達してこの切換機構を作動させる連動体とを備えた船外機の正、逆転切換装置において、
上記連動体が、上記電動機の軸心上に配置され、その一端部が上記切換機構側に連結され、他端部が上記電動機に連結されてこの電動機の駆動により上記軸心の軸方向で収縮、伸長動作可能とされるロッドを備えている。
このため、上記連動体は、ロッドという線形状のもので単純に構成され、しかも、このロッドは上記電動機と同じ軸心上に配置されることから、これらの互いの連動構造を小型にできるなど、歯車組を用いた従来の技術のものに比べて上記正、逆転切換装置はより小型にできる。よって、その分、この正、逆転切換装置の船外機への搭載性が向上する。
しかも、上記したように連動体のロッドは、上記電動機の軸心上に配置されていて、この電動機の動力をより直接に切換機構に伝達する。このため、従来の技術のような歯車組を用いることに比べて機械損失を小さく抑制でき、これにより、上記電動機を小型にできる。よって、その分、上記正、逆転切換装置の船外機への搭載性がより向上する。
請求項2の発明は、上記ロッドが、上記軸心上に配置されるナット状部材と、このナット状部材にボールを介して螺合するボルト状部材とを備え、これら両部材のうちのいずれか一方の部材を上記切換機構に連結し、他方の部材を上記電動機に連結している。
このため、上記ロッドはいわゆるボールねじとされて、その機械損失は極めて小さく抑制される。このため、上記電動機の容量をより小さく抑制できて正、逆転切換装置をより小型にできる。よって、その分、この正、逆転切換装置の船外機への搭載性は更に向上する。
一方、例えば、上記アクチュエータの故障時に、このアクチュエータの駆動によらずに手動により上記切換機構を作動させようとして、この切換機構を操作したとする。この場合、この操作力は上記切換機構に与えられるが、その一方、上記ロッドのナット状部材とボルト状部材とのうちの一方の部材にも与えられる。ここで、上記したようにロッドはボールねじであるため、上記操作力により、上記一方の部材に対し、他方の部材とこれに連結された電動機とは上記軸心回りに軽快に相対回転して、上記ロッドは軽快に収縮、伸長動作させられる。このため、上記操作力により、上記ロッドを動作させることにはなるが、これにかかわらず、上記切換機構を作動させることが容易にできる。即ち、上記アクチュエータに対する連動体を介しての切換機構の連結状態を維持したままで、この切換機構を手動により軽快に作動させることができる。
よって、上記アクチュエータの故障時などに、切換機構を手動により作動させて、正、逆転切換装置に対する手動による切り換え作業をしようとする場合に、上記アクチュエータに対する連動体を介しての切換機構の連結を解除しないで足りる分、上記正、逆転切換装置に対する手動による切り換え作業が容易にできる。
請求項3の発明は、上記ロッドの上記一端部側の位置を検出する位置センサを設け、この位置センサを上記軸心上に配置している。
このため、上記正、逆転切換装置を構成する電動機、ロッド、および位置センサが単一の軸心上に配置されることとなって、上記正、逆転切換装置の構成を精度よく、かつ、簡素にできると共に、上記各構成部品をよりコンパクトに配置できる。よって、上記正、逆転切換装置を更に小型にできて、船外機への搭載性が更に向上する。
請求項4の発明は、一端部が上記ロッドの上記一端部側に連結され、他端部が外部からの手動操作力を入力可能とする操作具を備えている。
このため、上記操作具の他端部を所望位置に設定してこれに操作力を入力することにより、上記連動体のロッドから離れた位置から上記切換機構に対する手動操作が極めて容易にできる。つまり、上記正、逆転切換装置に対する手動による切り換え作業が極めて容易にできる。
本発明の船外機の正、逆転切換装置に関し、船外機における正、逆転切換装置を小型にして、この正、逆転切換装置の船外機への搭載性を向上させるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、船外機の正、逆転切換装置は、プロペラを正、逆転に切り換えるよう作動可能な切換機構と、電動機を有し上記切換機構の駆動源となるアクチュエータと、このアクチュエータの駆動力を上記切換機構に伝達してこの切換機構を作動させる連動体とを備えている。
上記連動体は、上記電動機の軸心上に配置され、その一端部が上記切換機構側に連結され、他端部が上記電動機に連結されてこの電動機の駆動により上記軸心の軸方向で収縮、伸長動作可能とされるロッドを備えている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1−3に従って説明する。
図において、符号1は水2に浮かべられる船艇で、矢印Frは、この船艇1の推進方向の前方を示している。上記船艇1の船体3の後部にブラケット4により船外機5が回動可能に枢支され、この船外機5の駆動により船艇1が前進、後進可能とされている。
上記船外機5は、上記船体3の後部に枢支されて縦方向に延びその下部が水2中に没入可能とされるケース8と、このケース8の上端部に支持される内燃機関9と、上記ケース8の下端部に支持されるプロペラ10と、上記ケース8に内有されて上記プロペラ10を上記内燃機関9に連動連結させる動力伝達装置11と、上記プロペラ10を正転、中立、逆転のいずれか一つの状態に切り換え可能とする正、逆転切換装置12と、上記内燃機関9と正、逆転切換装置12とをその上方から解放可能に全体的に覆って上記ケース8に着脱可能に固着されるカウリング13とを備えている。
上記内燃機関9は、上記ケース8に支持されるクランクケース16と、軸心17が縦方向に延びて上記クランクケース16に支持されるクランク軸18とを備え、上記動力伝達装置11の入力軸19が上記軸心17上で上記クランク軸18に連動連結されている。
上記正、逆転切換装置12は、上記動力伝達装置11の一部分に係合して上記プロペラ10を正転、中立、逆転のいずれか一つの状態に切り換えるよう作動可能な切換機構22を備えている。
上記切換機構22は、上記ケース8の下端部に内有され、正、逆転歯車やドグクラッチなどを有して上記動力伝達装置11の一部分に直接係合する切換本体部24と、縦向きの軸心25回りに回動するよう上記ケース8に支持されて、その下端部に上記切換本体部24が連動し、上端部が上記ケース8の上方に突出するシフト軸26と、このシフト軸26の上端部に突設されるシフトレバー27と、上記シフトレバー27をそれぞれ所定回動位置に解除可能に弾性的に位置決め(ロック)する位置決め装置28とを備えている。
上記プロペラ10が内燃機関9からの動力を受けないよう上記切換機構22を中立状態にさせた上記シフトレバー27の回動位置(図1中実線)から、このシフトレバー27を上記位置決め装置28からの外力に抗して正、逆回動A,Bさせて切換機構22を作動させれば、上記シフトレバー27に、上記シフト軸26、切換本体部24、および動力伝達装置11が連動し、この動力伝達装置11を介し上記内燃機関9からの動力を受けてプロペラ10が正転、逆転可能とされる。
上記正、逆転切換装置12は、上記切換機構22の駆動源となるアクチュエータ30を備えている、このアクチュエータ30は、上記ケース8の上面側に締結具31により支持される基台32と、この基台32に支持され、上記アクチュエータ30の動力源とされる電動機33とを備えている。上記基台32は軸心34がほぼ水平に延びる円筒状ケースとされている。上記電動機33は直流の低回転高トルク型のもので、上記軸心34上に配置されて上記基台32に支持されるハウジング33aと、このハウジング33aに内有されて駆動力を出力する出力軸33bとを備えている。また、上記電動機33の電源は内燃機関9の駆動により充電されるバッテリである。
また、上記正、逆転切換装置12は、上記切換機構22を上記アクチュエータ30の電動機33に連動連結させる連動体37を備えている。この連動体37は、上記電動機33の軸心34上に配置されこの軸心34の軸方向で収縮、伸長動作C,D可能とされ、その一端部38aが上記切換機構22側に連結され、他端部38bが上記電動機33の出力軸33bに連結されるロッド38と、このロッド38の伸長動作D方向の前方で上記ケース8の上面側に支持されて、上記軸心34と平行に延びるレール39と、このレール39の長手方向に摺動可能となるようこのレール39に支持され、上記ロッド38の一端部38aと連結される枢支軸であるスライダ40と、上記切換機構22のシフトレバー27とスライダ40とを連動連結させる連動リンク41とを備えている。つまり、上記ロッド38の一端部38aは、上記スライダ40と連動リンク41とを介し上記切換機構22のシフトレバー27に連結されている。
上記ロッド38は、上記軸心34上に配置されて上記一端部38a側を構成するナット状部材42と、このナット状部材42に不図示の複数のボールを介して螺合し、上記他端部38b側を構成するボルト状部材43とを備え、上記ロッド38は、いわゆるボールねじとされている。上記ナット状部材42はその長さが調整可能とされている。この場合、上記一端部38a側をボルト状部材43で構成し、他端部38b側をナット状部材42で構成してもよい。
上記ロッド38の一端部38a側の位置を検出する位置センサ44が設けられている。この位置センサ44は上記基台32内で上記軸心34上に配置され、基台32に支持されている。上記電動機33と位置センサ44とを電子的に制御する制御装置45が設けられている。この制御装置45において、上記電動機33の所定回転数が位置センサ44により検出され、その検出信号により上記ロッド38の他端部38b側の位置が検出される。そして、この一端部38aが所定位置に達すると、上記電動機33が停止させられる。すると、上記一端部38aに連動するシフトレバー27は、その正回動A、中立、逆回動Bの各所定位置が定められる。また、このシフトレバー27はその各所定位置において、それぞれ前記位置決め装置28により位置決めされる。
上記正、逆転切換装置12は、手動操作により上記切換機構22のシフトレバー27を正、逆回動A,B可能とする操作具46を備えている。この操作具46は、船体3の長手方向に延び、その一端部46aは上記ロッド38の一端部38a側に上記スライダ40を介し連結され、他端部46bは外部からの操作力を入力可能とする。上記操作具46はその長手方向の中途部が上記カウリング13の前部を貫通し、上記操作具46の他端部46bは上記カウリング13の外部に位置し、船体3側に向けて突出している。上記操作具46の中途部を貫通させて、この操作具46がその長手方向にのみ移動するよう案内するガイド体47が上記カウリング13の前部に取り付けられている。
上記操作具46の他端部46bに船体3上のオペレータが操作力を入力すれば、上記ロッド38の上記一端部38a側に対しこのロッド38の長手方向に向かって上記操作力が入力可能とされている。
ここで、上記電動機33の非駆動時には、その出力軸33bはハウジング33aに対し自由に回転可能である。また、上記ロッド38はボールねじであるため、上記一端部38aと他端部38bとはこれらのいずれが入力側であっても、軸心34回りの相対回転と、これによる相対的な軸方向移動とは、軽快になされる。このため、上記したように操作具46の他端部46bに操作力を入力して、この操作具46を引張、押し戻し動作E,Fさせれば、上記操作力が上記ロッド38の一端部38aに入力されて、上記ロッド38の一端部38aと他端部38bとが軸心34回りに軽快に相対回転しながら、このロッド38が軽快に収縮、伸長動作C,Dさせられる。
船艇1を推進させようとするときには、船体3上のオペレータにより上記制御装置45が操作されて、上記正、逆転切換装置12の切換機構22が中立状態とされる(図1−3図示)。この中立状態で内燃機関9が駆動させられる。
船艇1を前進させるときには、上記制御装置45への操作により、アクチュエータ30の電動機33を駆動させ、上記ロッド38を収縮動作Cさせる。すると、このロッド38の一端部38aに連動して上記レール39に沿いスライダ40が摺動する。そして、このスライダ40に連動リンク41を介し上記切換機構22のシフトレバー27が連動して正回動Aする。すると、上記切換機構22の切換本体部24がプロペラ10を正転させるよう切り換えられ、船艇1が前進可能とされる。
一方、船艇1を後進させるときには、上記中立状態から、上記制御装置45への操作により、アクチュエータ30の電動機33を駆動させ、上記ロッド38を伸長動作Dさせる。すると、このロッド38の一端部38aに連動して上記レール39に沿いスライダ40が摺動する。そして、このスライダ40に連動リンク41を介し切換機構22のシフトレバー27が連動して逆回動Bする。すると、上記切換機構22の切換本体部24がプロペラ10を逆転させるよう切り換えられ、船艇1が後進可能とされる。
上記の場合、上記電動機33とロッド38とは同じ軸心34上に位置し、この軸心34に平行にレール39が延びている。このため、上記ロッド38と、レール39に沿って移動するスライダ40との間の動力伝達は、少ない機械損失で効率よく行われる。
上記構成によれば、連動体37が、上記電動機33の軸心34上に配置され、その一端部38aが上記切換機構22側に連結され、他端部38bが上記電動機33に連結されてこの電動機33の駆動により上記軸心34の軸方向で収縮、伸長動作C,D可能とされるロッド38を備えている。
このため、上記連動体37は、ロッド38という線形状のもので単純に構成され、しかも、このロッド38は上記電動機33と同じ軸心34上に配置されることから、これらの互いの連動構造を小型にできるなど、歯車組を用いた従来の技術のものに比べて上記正、逆転切換装置12はより小型にできる。よって、その分、この正、逆転切換装置12の船外機5への搭載性が向上する。
しかも、上記したように連動体37のロッド38は、上記電動機33の軸心34上に配置されていて、この電動機33の動力をより直接に切換機構22に伝達する。このため、従来の技術のような歯車組を用いることに比べて機械損失を小さく抑制でき、これにより、上記電動機33を小型にできる。よって、その分、上記正、逆転切換装置12の船外機5への搭載性がより向上する。
また、前記したように、ロッド38が、上記軸心34上に配置されるナット状部材42と、このナット状部材42にボールを介して螺合するボルト状部材43とを備え、これら両部材42,43のうちのいずれか一方の部材を上記切換機構22に連結し、他方の部材を上記電動機33に連結している。
このため、上記ロッド38はいわゆるボールねじとされて、その機械損失は極めて小さく抑制される。このため、上記電動機33の容量をより小さく抑制できて正、逆転切換装置12をより小型にできる。よって、その分、この正、逆転切換装置12の船外機5への搭載性は更に向上する。
一方、例えば、上記アクチュエータ30の故障時に、このアクチュエータ30の駆動によらずに手動により上記切換機構22を作動させようとして、この切換機構22のシフトレバー27を操作したとする。この場合、この操作力は上記切換機構22のシフトレバー27に与えられるが、その一方、上記ロッド38のナット状部材42とボルト状部材43とのうちの一方の部材にも与えられる。ここで、上記したようにロッド38はボールねじであるため、上記一方の部材に対し、他方の部材とこれに連結された電動機33とは上記軸心34回り軽快に相対回転して、上記ロッド38は軽快に収縮、伸長動作C,Dさせられる。このため、上記操作力により、上記ロッド38を動作させることにはなるが、これにかかわらず、上記切換機構22のシフトレバー27を作動させることが容易にできる。即ち、上記アクチュエータ30に対する連動体37を介しての切換機構22の連結状態を維持したままで、この切換機構22を手動により軽快に作動させることができる。
よって、上記アクチュエータ30の故障時などに、切換機構22を手動により作動させて、正、逆転切換装置12に対する手動による切り換え作業をしようとする場合に、上記アクチュエータ30に対する連動体37を介しての切換機構22の連結を解除しないで足りる分、上記正、逆転切換装置12に対する手動による切り換え作業が容易にできる。
また、前記したように、ロッド38の上記一端部38a側の位置を検出する位置センサ44を設け、この位置センサ44を上記軸心34上に配置している。
このため、上記正、逆転切換装置12を構成する電動機33、ロッド38、および位置センサ44が単一の軸心34上に配置されることとなって、上記正、逆転切換装置12の構成を精度よく、かつ、簡素にできると共に、上記各構成部品33,38,44をよりコンパクトに配置できる。よって、上記正、逆転切換装置12を更に小型にできて、船外機5への搭載性が更に向上する。
また、前記したように、一端部46aが上記ロッド38の上記一端部38a側に連結され、他端部46bが外部からの手動操作力を入力可能とする操作具46を備えている。
このため、上記操作具46の他端部46bを所望位置に設定してこれに操作力を入力することにより、上記連動体37のロッド38から離れた位置から上記切換機構22に対する手動操作が極めて容易にできる。つまり、上記正、逆転切換装置12に対する手動による切り換え作業が極めて容易にできる。
上記の場合,操作具46の他端部46bはカウリング13の前方の外部で、船体3側に向けて突出するよう配置されている。
このため、船体3上のオペレータは、上記ケース8からカウリング13を外すことなく、上記操作具46の他端部46bに操作力を入力できる。よって、上記切換機構22に対する手動操作がより容易にできる。
以下の図4,5は、実施例2,3を示している。これら各実施例は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図4に従って説明する。
図4において、上記位置センサ44は、上記電動機33と並設され、これら電動機33と位置センサ44とは減速歯車組49により連動連結されている。
上記構成によれば、位置センサ44の検出角度範囲が狭くても、上記歯車組49の減速作用により、多回転の電動機33の回転角(ロッド38の一端部38aの回転角)を検出できる。よって、上記位置センサ44の制御を簡素にでき、価格も抑制できる。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例3を添付の図5に従って説明する。
図5において、上記ロッド38の一端部38aは上記切換機構22のシフトレバー27に直接に連結されている。また、上記操作具46の一端部46aは、上記基台32に形成された長孔50を通して上記ロッド38の一端部38aに連結されている。上記操作具46は可撓性ワイヤで構成されている。
上記構成によれば、操作具46の他端部46bへの操作力の入力により、より直接に上記ロッド38の一端部38aが移動する。このため、上記操作具46の他端部46bへの操作力が小さくて足りる。また、上記アクチュエータ30と操作具46とを一体的な組立体として、ケース8側に組み付けることが可能であって、船外機5の組立性が向上する。
実施例1を示し、正、逆転切換装置の平面図である。 実施例1を示し、船外機の側面図である。 実施例1を示し、アクチュエータの断面図である。 実施例2を示し、図3に相当する図である。 実施例3を示し、図1に相当する図である。
符号の説明
1 船艇
3 船体
4 ブラケット
5 船外機
8 ケース
9 内燃機関
10 プロペラ
12 正、逆転切換装置
13 カウリング
22 切換機構
30 アクチュエータ
33 電動機
34 軸心
37 連動体
38 ロッド
38a 一端部
38b 他端部
42 ナット状部材
43 ボルト状部材
44 位置センサ
45 制御装置
46 操作具
46a 一端部
46b 他端部
A 正回動
B 逆回動
C 収縮動作
D 伸長動作
E 引張動作
F 押し戻し動作

Claims (4)

  1. プロペラを正、逆転に切り換えるよう作動可能な切換機構と、電動機を有し上記切換機構の駆動源となるアクチュエータと、このアクチュエータの駆動力を上記切換機構に伝達してこの切換機構を作動させる連動体とを備えた船外機の正、逆転切換装置において、
    上記連動体が、上記電動機の軸心上に配置され、その一端部が上記切換機構側に連結され、他端部が上記電動機に連結されてこの電動機の駆動により上記軸心の軸方向で収縮、伸長動作可能とされるロッドを備えたことを特徴とする船外機の正、逆転切換装置。
  2. 上記ロッドが、上記軸心上に配置されるナット状部材と、このナット状部材にボールを介して螺合するボルト状部材とを備え、これら両部材のうちのいずれか一方の部材を上記切換機構に連結し、他方の部材を上記電動機に連結したことを特徴とする請求項1に記載の船外機の正、逆転切換装置。
  3. 上記ロッドの上記一端部側の位置を検出する位置センサを設け、この位置センサを上記軸心上に配置したことを特徴とする請求項1に記載の船外機の正、逆転切換装置。
  4. 一端部が上記ロッドの上記一端部側に連結され、他端部が外部からの手動操作力を入力可能とする操作具を備えたことを特徴とする請求項2に記載の船外機の正、逆転切換装置。
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