JP2007125296A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 煩わしさを低減し、遊技の円滑な進行を実現するのに好適な遊技機を提供する。
【解決手段】 パチンコ機は、始動入賞口111への入賞を契機として特賞状態を生起させるか否かの抽選を行い、特賞状態を生起させると判定したときは、「非確変」、「確変」および「確変昇格」のなかからいずれかを抽選により選択する。そして、「確変」が選択されたときは、確率変動が生起する組み合わせで変動図柄を停止させる。これに対し、「確変昇格」が選択されたときは、確率変動が生起する組み合わせ以外で変動図柄を停止させ、始動入賞口111への入賞を契機として複数の昇格演出パターンのなかからいずれかを抽選により選択し、選択された昇格演出パターンで昇格演出を行った後に確率変動が生起する旨を通知する。「確変」および「確変昇格」の場合はいずれも、特賞状態に続けて確率変動を生起させる。
【選択図】 図13

Description

本発明は、第1遊技状態のみが生起する旨を通知し、所定の昇格演出を行った後に第1遊技状態および第2遊技状態が連続で生起する旨を通知する遊技機に係り、特に、煩わしさを低減し、遊技の円滑な進行を実現するのに好適な遊技機に関する。
従来のパチンコ機としては、例えば、始動入賞口に遊技球が入賞したことを契機として、図柄表示装置で抽選用図柄の変動表示を開始するとともに特賞状態(大当たり)を生起させるための抽選を行い、その抽選結果に基づいて特賞状態を生起させると判定したときは、所定時間経過後に抽選用図柄を特定の組み合わせで停止させ、特賞状態を生起させる。特賞状態が生起したときは、所定の開閉パターンで大入賞口を開閉制御し、大入賞口への1個当たりの入賞につき所定数(例えば、15個)の賞球を払い出す。
この種のパチンコ機としては、特賞状態の終了後に特賞状態になる確率が通常よりも高くなるいわゆる確率変動状態を生起させ、演出効果を高めるため、確率変動状態を生起させるに先立って昇格演出を行う機能を備えたものがある。昇格演出機能とは、まず、特賞状態を生起させると判定したときは、特賞状態のみ、昇格演出なしの確率変動状態および昇格演出ありの確率変動状態のいずれかを抽選により選択する。そして、昇格演出なしの確率変動状態が選択されたときは、確率変動状態が生起することを示す組み合わせで抽選用図柄を停止させる。これに対し、昇格演出ありの確率変動状態が選択されたときは、特賞状態のみを生起することを示す組み合わせで抽選用図柄を停止させ、所定の昇格演出を行った後に確率変動状態が生起する旨を通知する。いずれの場合も、特賞状態に続けて確率変動状態が生起する。
昇格演出機能を備えるパチンコ機としては、例えば、特許文献1記載の技術が知られている。
特許文献1記載の発明は、遊技者の操作に基づいて操作信号を発する操作ボタンを備え、操作ボタンからの操作信号に基づいて、遊技結果として成功または失敗が定められる遊技者操作遊技を図柄表示装置に表示し、遊技者操作遊技が成功となったか失敗となったかに基づいて、確率変動状態が生起する旨の通知のタイミングを変更するものである。
特開2005−160614号公報
しかしながら、特許文献1記載の発明にあっては、遊技者が操作ボタンを頻繁に操作しなければならず、煩わしいという問題があった。また、遊技者操作遊技が割り込まれるので、本来の遊技の進行が妨げられるという問題もあった。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、煩わしさを低減し、遊技の円滑な進行を実現するのに好適な遊技機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の遊技機は、始動入賞口への入賞を契機として第1遊技状態を生起させるか否かの抽選を行う第1抽選手段と、前記第1抽選手段で前記第1遊技状態を生起させると判定したときは、前記第1遊技状態を生起させる複数の遊技区分のなかからいずれかを抽選により選択する第2抽選手段と、前記第2抽選手段で第1遊技区分が選択されたときは、図柄表示手段で図柄を変動表示し、前記第1抽選手段による抽選の当選確率が通常の遊技状態よりも高い第2遊技状態が生起することを示す態様で前記変動図柄を停止させる第1図柄表示制御手段と、前記第2抽選手段で第2遊技区分が選択されたときは、前記図柄表示手段で図柄を変動表示し、前記第2遊技状態が生起することを示す態様以外の態様で前記変動図柄を停止させ、所定の昇格演出を行った後に前記第2遊技状態が生起する旨を前記図柄表示手段に表示する第2図柄表示制御手段とを備え、前記第2抽選手段で前記第1遊技区分または前記第2遊技区分が選択されたときは、前記第1遊技状態に続けて前記第2遊技状態を生起させる遊技機であって、前記第2図柄表示制御手段は、前記第1遊技状態の生起中に前記始動入賞口への入賞を契機として複数の昇格演出パターンのなかからいずれかを抽選により選択する第3抽選手段と、前記第3抽選手段で選択された昇格演出パターンで前記昇格演出を行う昇格演出制御手段とを備える。
このような構成であれば、始動入賞口に入賞があると、これを契機として、第1抽選手段により、第1遊技状態を生起させるか否かの抽選が行われる。その結果、第1抽選手段で第1遊技状態を生起させると判定されると、第2抽選手段により、第1遊技状態を生起させる複数の遊技区分のなかからいずれかが抽選により選択される。その結果、第2抽選手段で第1遊技区分が選択されると、第1図柄表示制御手段により、図柄表示手段で図柄が変動表示され、第2遊技状態が生起することを示す態様で変動図柄が停止する。その後、第1遊技状態に続けて第2遊技状態が生起する。
これに対し、第2抽選手段で第2遊技区分が選択されると、第2図柄表示制御手段により、図柄表示手段で図柄が変動表示され、第2遊技状態が生起することを示す態様以外の態様で変動図柄が停止する。また、第1遊技状態が生起する。そして、第1遊技状態の生起中に始動入賞口に入賞があると、これを契機として、第3抽選手段により、複数の昇格演出パターンのなかからいずれかが抽選により選択され、昇格演出制御手段により、選択された昇格演出パターンで昇格演出が行われる。昇格演出が行われた後は、第2図柄表示制御手段により、第2遊技状態が生起する旨が通知される。その後、第1遊技状態に続けて第2遊技状態が生起する。
ここで、始動入賞口とは、遊技球を入賞または通過させるために遊技盤面に設けられる孔またはゲートのことをいい、例えば、入賞口または作動ゲート等がこれに該当する。したがって、入賞には、単に入賞だけでなく通過も含まれる。
さらに、本発明に係る請求項2記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記第3抽選手段は、前記始動入賞口への入賞があるたびに前記抽選を行い、前記抽選の回数が増加するにつれて、前記昇格演出パターンのうち前記第2遊技状態が生起することを示す特定の昇格演出パターンが選択される確率を増加させる。
このような構成であれば、始動入賞口への入賞があるたびに第3抽選手段により抽選が行われる。そして、第3抽選手段により、抽選の回数が増加するにつれて、第2遊技状態が生起することを示す特定の昇格演出パターンが選択される確率が増加する。
さらに、本発明に係る請求項3記載の遊技機は、請求項2記載の遊技機において、前記第1遊技状態の生起中に前記第3抽選手段で前記特定の昇格演出パターンが選択されないときは、前記第1遊技状態の終了時に前記第2遊技状態が生起することを通知する通知手段を備える。
このような構成であれば、第1遊技状態の生起中に第3抽選手段で特定の昇格演出パターンが選択されないときは、通知手段により、第1遊技状態の終了時に第2遊技状態が生起することが通知される。
以上説明したように、本発明に係る請求項1記載の遊技機によれば、始動入賞口への入賞を契機として昇格演出が行われるので、遊技者の操作が不要となり、従来に比して、煩わしさが少ないという効果が得られる。また、昇格演出を行うための別の遊技制御が不規則に割り込まれないので、従来に比して、遊技を円滑に進行させることができるという効果も得られる。さらに、第1抽選手段の抽選および第3抽選手段の抽選に始動入賞口を共用しているので、コストを低減することができるという効果も得られる。
さらに、本発明に係る請求項2記載の遊技機によれば、抽選を経るごとに特定の昇格演出パターンが選択される確率が高くなるので、遊技者に対する期待感を高め、遊技の趣向を向上することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図18は、本発明に係る遊技機の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機に適用したものである。
まず、パチンコ機における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面102の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図1において、遊技盤面102のほぼ中央部には、3つの領域にそれぞれ演出図柄を独立に変動させながら表示する演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイまたはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置、モータの回転により可変表示するドラム等であり、複数の数字や図柄等からなる演出図柄を変動表示する。本実施の形態では、演出図柄表示装置104は、背景等の画像および複数の図柄を動画として表示可能な可変表示装置とし、多彩な演出図柄を演出図柄表示装置104に表示可能としている。
演出図柄表示装置104の上方には、特別図柄作動記憶表示灯116が設けられている。特別図柄作動記憶表示灯116は、特別図柄等の変動中に始動入賞口111または普通電動役物112に入賞した各遊技球の情報を、主制御基板のRAM上にある各遊技球ごとの保留領域に記憶するのと連動して点灯し、連続して図柄変動可能な回数を通知する。
特別図柄作動記憶表示灯116の上方には、遊技球を常時入賞可能とする天入賞口121が設けられている。
演出図柄表示装置104の左右両側にはそれぞれ、遊技球を常時入賞可能とする左肩入賞口122および右肩入賞口123が設けられており、それら入賞口122、123の下方にはそれぞれ、遊技球を常時入賞可能とする左袖入賞口124および右袖入賞口125とが設けられている。
演出図柄表示装置104の下方には、遊技球を常時入賞可能とする始動入賞口111が設けられている。始動入賞口111は、遊技球が入賞すると、パチンコ機内部の始動入賞口スイッチ131(不図示)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、演出図柄表示装置104および特別図柄表示装置106の変動表示開始の契機を与える。特別図柄および演出図柄の変動表示は、所定の変動時間経過後に停止し、抽選結果の通知や演出が行われる。
始動入賞口111の右方には、2つの領域にそれぞれ特別図柄を独立に変動させながら表示する特別図柄表示装置106が設けられている。特別図柄表示装置106は、例えば、液晶ディスプレイまたはCRTディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置等であり、複数の数字や図柄等からなる特別図柄を変動表示する。本実施の形態では、特別図柄表示装置106は、2桁の7セグメントLEDとする。ここで、特別図柄表示装置106の停止図柄が特定の組み合わせとなった場合を「特賞状態」(大当たり)といい、「特賞」とは、遊技状態が、遊技者へ多数の賞球を払い出す等の所定の遊技価値を付与する有利な状態に移行するポイントをいう。また、特別図柄は、演出図柄表示装置104で表示される演出図柄と対応している。
特別図柄表示装置106の右側には、大当たり中(特賞状態中)や図柄変動時間短縮制御中(いわゆる時短中)等のパチンコ機の状態を通知する遊技状態表示装置109が設けられている。遊技状態表示装置109は、例えばLEDからなる表示装置であり、点灯や点滅等で遊技状態を通知するものである。
始動入賞口111の下方には、普通図柄作動記憶表示灯117が設けられている。普通図柄作動記憶表示灯117は、普通図柄の変動中に作動ゲート113、114を通過した各遊技球の情報を、主制御基板のRAM上にある各遊技球ごとの保留領域に記憶するのと連動して点灯し、連続して普通図柄の変動可能な回数を通知する。
普通図柄作動記憶表示灯117の下方には、「0」から「9」までの1桁の数字等からなる普通図柄を変動させながら表示する普通図柄表示装置108が設けられている。普通図柄表示装置108は、例えば、7セグメントLED等である。
普通図柄表示装置108の左右両側にはそれぞれ、遊技球を常時通過可能とする作動ゲート113、114が設けられている。作動ゲート113、114は、遊技球が通過すると、内部の作動ゲートスイッチの検出信号により遊技球の通過を検知し、普通図柄表示装置108の変動表示開始の契機を与える。
普通図柄表示装置108の下方には、通常時は閉止状態であるが演出図柄表示装置104の3つの領域に表示された図柄が大当たり図柄となったときは、所定パターンで開放状態となって遊技球を入賞可能とする大入賞口115(特別電動役物)が設けられている。大入賞口115は、特別図柄表示装置106の停止図柄が特定の組み合わせとなったとき(すなわち、特賞となったとき)は、その後の特賞状態において、大入賞口115の全面に設置された開閉部材が開放および閉鎖の動作を行う。特賞状態の生起中は、開閉部材がほぼ水平に開き、多数の遊技球の入賞を受け付ける。大入賞口115は、遊技球が入賞すると、パチンコ機内部の大入賞口スイッチ132(不図示)の検出信号により入賞した遊技球数を計数し、入賞に伴って賞球を払い出す。大入賞口115の開放は、所定の時間(例えば、30秒)経過するか、所定数(大入賞口入賞規定数、例えば10個等)の遊技球が入賞するまで継続する。大入賞口115の一回の開放をラウンドと呼ぶ。ラウンドは、1R→2R→…と継続し、最大ラウンドまで継続する。
大入賞口115の左右両側にはそれぞれ、遊技球を常時入賞可能とする左落し入賞口126および右落し入賞口127とが設けられており、大入賞口115の下方には、通常時は閉止状態であるが普通図柄表示装置108に表示された数字が特定の態様となったときは、所定パターンで開放状態となって遊技球を入賞可能とする普通電動役物112が設けられている。普通電動役物112は、遊技球が入賞すると、パチンコ機内部の入賞口スイッチの検出信号により遊技球の入賞を検知し、特別図柄表示装置106の変動表示開始の契機を与える。
そして、普通電動役物112の下方であって遊技盤面102の最下方には、上記入賞口等のいずれにも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
なお、以下、特賞状態終了後に特賞状態になる確率が通常よりも高くなる遊技状態を「確率変動状態」といい、特賞状態および確率変動状態以外の遊技状態を「通常状態」という。
次に、パチンコ機における遊技制御装置200の構成を説明する。
図2は、遊技制御装置200の構成を示すブロック図である。
遊技制御装置200は、図2に示すように、主に、主制御基板210(主制御部)、演出制御装置150(演出制御部)、および図柄制御装置152(演出図柄表示制御部)の3つの制御部から構成される。不正行為防止等のため、通常、各制御部は、各機能ごとに別々の基板に実装され、直接・間接に接続されて相互にまたは一方向にデータが送信可能である。主制御基板210は、始動入賞口111への入賞による遊技球の検出に基づいて内部で発生させた乱数に応じて制御コマンドの送信および遊技全体の制御を行い、また、特別図柄表示装置106を直接制御する。
演出制御装置150は、主制御基板210から送信される制御コマンド(第1の制御コマンド)に応じて図柄制御装置152を制御するための制御コマンド(第2の制御コマンド)を送信するとともに、遊技領域等に設けられているランプの点滅制御、パチンコ機のスピーカから出力する音声の出力制御を行う。
図柄制御装置152は、演出制御装置150から送信される制御コマンド(第2の制御コマンド)に応じて演出図柄表示装置104を制御する。
主制御基板210は、CPU220、ROM230、RAM240、入力ポート250および出力ポート255を備える。
出力ポート255は、特別図柄表示装置106への出力を行う特別図柄表示用出力ポートと、普通図柄表示装置108への出力を行う普通図柄表示用出力ポートと、特別図柄作動記憶表示灯116への出力を行う特別図柄作動記憶表示灯用ポートと、普通図柄作動記憶表示灯117への出力を行う普通図柄作動記憶表示灯用ポートと、演出制御装置150への出力を行う演出制御装置用コマンド出力ポート(演出図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、始動入賞通知コマンド等の第1の制御コマンドを送信)と、賞球払出装置に対して賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置156への出力を行う賞球払出用出力ポートと、大入賞口115を開閉させる大入賞口ソレノイド158への出力を行う大入賞口ソレノイド出力ポートと、遊技状態表示装置109への出力を行う遊技状態表示用出力ポートと、外部のホールコンピュータへの出力を行う外部情報出力ポート256とからなる。演出図柄指定コマンド(第1の制御コマンド)とは、演出図柄表示装置104に表示される演出図柄の停止図柄を指定する制御コマンドであり、変動パターンコマンド(第1の制御コマンド)とは、演出図柄表示装置104に表示されるリーチ、はずれ、特賞等の画面変動の態様を指定する制御コマンドである。
外部情報出力ポート256は、図示しないが、少なくとも第1信号生成手段である第1信号生成部と、第2信号生成手段である第2信号生成部とを備えている。第1信号生成部は、大当たり情報信号等のある状態を識別できるようにその状態中は出力されている信号を生成する。また、出力時間は、その状態等によって随時可変するものである。第2信号生成部は、例えば、図柄確定回数情報信号等の状態の変化を検出して信号を生成する。また、出力時間は、その検出を知らせるものであるため、あらかじめ設定された期間出力されるものである。
主制御基板210は、入力ポート250を介して、始動入賞口スイッチ131、大入賞口スイッチ132、その他各種入賞口スイッチ133から検出信号を入力し処理する。主制御基板210は、出力ポート255を介して、特別図柄表示装置106、特別図柄作動記憶表示灯116、普通図柄表示装置108、普通図柄作動記憶表示灯117、大入賞口ソレノイド158および外部情報出力部、遊技状態表示装置109を制御する。なお、ここでの「制御」とは、例えば、主制御基板210が出力ポート255から特別図柄表示装置106に対して直接的に表示駆動に関わる制御信号を送ることにより特別図柄を変動させる処理のことであり、例えば、CPU220からの信号(命令)を他のCPUによる判断なしで直接送ることや、割り込み等による時間遅れ(タイムラグ)なしで制御することが含まれる。また、主制御基板210は、演出制御装置150に演出制御コマンド(演出図柄指定コマンドや変動パターンコマンド等の第1の制御コマンド)を送信して演出制御装置150をコマンド送信により制御する。
ROM230には、主制御基板210で実行されるパチンコ機を制御するためのプログラムが記憶される。ROM230には、さらに、演出制御装置150を制御するための演出図柄指定コマンド、変動パターンコマンドを始めとするパチンコ機を制御するための各種パラメータの値が格納されている。
RAM240は、主制御基板210に対する入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタや、大当たり種別の情報(「非確変」、「確変」および「確変昇格」)等を一時記憶し、および各保留球の情報を記憶する保留メモリを有する。
RAM240には、出力予定の制御コマンドを所定領域に格納し、停電から復帰したときは、RAM240の内容を停電直前の状態に復元し、RAM240の出力予定の制御コマンドを出力することにより、電源遮断前の状態に遊技状態を復帰させる。
主制御基板210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。電源回路212は、主制御基板210全体に供給されていた電源ラインの電圧が所定の電圧値以下になったことを検出したときは、電源が遮断された旨を示す電源断検出信号をCPU220に出力する。電源断が検出された場合は、主制御基板210全体に供給されていた電源ラインから電源断に伴ってCPU220に直接つながる電源ラインに切り換えられる。これにより、RAM240には、CPU220に直接つながる電源ラインから電源が供給されるので、情報を保持することができる。
演出制御装置150は、主制御基板210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポートおよび出力ポートを備える。主制御基板210から送信される制御コマンド(演出図柄指定コマンド、始動入賞通知コマンド等の第1の制御コマンド)を受信し、その制御コマンドに従って、液晶表示制御コマンド(第2の制御コマンド)を生成し、図柄制御装置152に送信する。また、演出制御装置150は、表示灯153の制御であるランプ点滅制御、効果音出力装置155の制御である効果音出力制御等を行う。このように、演出制御装置150は、液晶表示、ランプ点滅、効果音の生成等の演出に関する制御を専門的に行うことにより、主制御基板210の負荷を軽減するのに役立っている。
図柄制御装置152は、演出制御装置150から送信される液晶表示制御コマンド(第2の制御コマンド)を受信し、その液晶表示制御コマンドに従って演出図柄表示装置104の演出図柄を変動・停止させ、または演出制御装置150により選択・送信された予告指定コマンドを受信して予告表示する機能を有する。
次に、特別図柄および演出図柄の停止図柄の態様を説明する。
図3は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機においては、図3に示すように、「非確変」、「確変」および「確変昇格」の3種類の遊技状態または当たり状態が規定されている。各遊技状態は、遊技状態番号0〜2により識別される。
「非確変」を生起させるときは、特別図柄表示装置106に非確率変動図柄を停止させるとともに演出図柄表示装置104に非確率変動図柄で演出図柄を停止させるように制御する。非確率変動図柄は、例えば、演出図柄表示装置104においては、「222」、「444」、「666」といった偶数のぞろ目からなる組み合わせとなる。「非確変」は、大当たり時における大入賞口115の最高開放回数、すなわちラウンドの最高継続回数が15回となり、その大当たり中に昇格演出を発生させず、大当たり終了後の遊技状態において通常状態となるように制御される遊技状態である。
「確変」を生起させるときは、特別図柄表示装置106に確率変動図柄を停止させるとともに演出図柄表示装置104に確率変動図柄で演出図柄を停止させるように制御する。確率変動図柄は、例えば、演出図柄表示装置104においては、「111」、「333」、「555」といった奇数のぞろ目からなる組み合わせとなる。「確変」は、大当たり時における大入賞口115の最高開放回数、すなわちラウンドの最高継続回数が15回となり、大当たり決定時に確率変動状態である旨を報知し、その大当たり中に昇格演出を発生させず、大当たり終了後の遊技状態においては確率変動状態となるように制御される遊技状態である。
「確変昇格」を生起させるときは、特別図柄表示装置106に確率変動図柄を停止させるとともに大当たり決定時には演出図柄表示装置104に非確率変動図柄で演出図柄を停止させるように制御する。「確変昇格」は、大当たり時における大入賞口115の最高開放回数、すなわちラウンドの最高継続回数が15回となり、大当たり決定時には確率変動状態である旨を演出図柄表示装置104では報知せず、その大当たり中に昇格演出を発生させて確率変動状態への昇格を報知し、大当たり終了後の遊技状態において確率変動状態となるように制御される遊技状態である。また、「確変昇格」を生起させる際の演出図柄の図柄変動では、昇格演出前は非確率変動図柄を表示し、昇格演出後は確率変動図柄を表示する。なお、変更されるのは演出図柄であって、特別図柄については変更しない。すなわち、決定時から確率変動図柄を表示するものである。また、演出図柄を変更せずに確率変動状態に昇格する旨だけを通知するものでもよい。
昇格演出とは、確率変動状態に移行するか否かを遊技者に通知するために行われる演出制御であり、大当たり発生時に停止した図柄が通常図柄であったのに対して、大当たり演出中にこの演出制御を通じて確率変動状態に変わることを遊技者に通知するものである。この場合、実際には内部的に確率変動状態が確定している大当たり(主制御基板210にて大当たり種別の情報が設定される。)としているが、まず最初に通常図柄で当たったように演出表示し、その後の大当たり処理中に変化(昇格)したように思わせるものである。なお、昇格演出は、通常状態から確率変動状態に変化する場合以外にも、例えば、大当たり時に行われるラウンド継続回数の増加(例えば、6ラウンドから15ラウンドに増加変化)することも含むものであるし、また上記内容をそれぞれの組み合わせたものでもよい。
また、昇格演出は、大当たり処理中の各ラウンドごとに発生させてもよいし、特定のラウンドだけ発生させるものでもよい。さらに、発生するラウンドに応じて昇格への信頼度が異なるように制御するものでもよい。1ラウンドのときに発生した場合には昇格の確率が高くなり、ラウンドが進行して最大継続回数の最後に近づくに連れて確率が低くなるように制御することもできるし、その逆となるように制御することもできる。このように制御することにより、さらに遊技者に意外性を与えることができる。
次に、昇格演出パターンを説明する。
図4は、昇格演出パターンを指定するための昇格演出パターン番号を規定した表である。
昇格演出には、図4に示すように、4つのパターン(通知態様)が規定され、各昇格演出パターンに対して一意の番号が割り当てられている。
図5は、昇格演出パターンの一例を示す演出図柄表示装置104の表示画面である。
例えば、昇格演出パターン番号「3」は、図5(a)に示すように、シャチを模した画像が画面を横切るアニメーションを昇格演出として行うことを示す。また、昇格演出パターン番号「4」は、図5(b)に示すように、魚群を模した画像が画面を横切るアニメーションを昇格演出として行うことを示す。なお、昇格演出パターン番号「1」〜「3」(確率変動昇格予告演出態様)は、確率変動状態の生起を予告することを示し、昇格演出パターン番号「4」(確率変動昇格確定演出態様)は、確率変動状態の生起が確定したことを示す。また、昇格演出パターン番号「0」(確率変動昇格演出非表示指定)は、昇格演出パターンではなく昇格演出を行わないことを示す。なお、昇格演出パターン番号「1」〜「3」のように予告演出を行う場合は、必ず昇格するものでなく昇格しない可能性を含む場合に行われるものである。
次に、主制御基板210の機能概要を説明する。
図6は、主制御基板210の機能概要を示す機能ブロック図である。
主制御基板210は、図6に示すように、大当たりを生起させるか否かの大当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という。)を生成する乱数カウンタ500と、大当たりの種別を決定するために用いる乱数(以下、大当たり種別決定乱数という。)を生成する乱数カウンタ502と、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力するタイミングで各乱数カウンタ500、502から乱数を取得する乱数取得部504とを有して構成されている。
主制御基板210は、さらに、乱数取得部504で取得した乱数値に基づいて抽選を行う抽選部506と、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力したと判定したときに始動入賞通知情報を出力する始動入賞判定部508と、抽選部506の抽選結果に基づいて大当たりかはずれかを判定する抽選結果判定部510と、抽選部506の抽選結果に基づいて大当たりの種別を判定する抽選結果判定部512とを有して構成されている。
主制御基板210は、さらに、抽選結果判定部510、512の判定結果に基づいて主制御基板210における遊技進行を制御する遊技進行制御部514と、始動入賞判定部508で出力した始動入賞通知情報および抽選結果判定部510、512の判定結果を第1の制御コマンドとして演出制御装置150に送信する送信部516とを有して構成されている。
次に、主制御基板210で実行される遊技制御処理を説明する。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図7のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
初めに、遊技制御処理を説明する。
図7は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、CPU220の初期化処理を実行し、ステップS102に移行して、図8の割込処理を実行すべき割込許可命令をCPU220に対して出力する。これにより、図8の割込処理は、所定の周期(例えば、2[ms])で遊技制御処理と並列に実行される。
次いで、ステップS104に移行して、演出に関わる演出制御用乱数(例えば、リーチを行うか否かのリーチ抽選に用いる予告演出乱数、変動パターンを決定する抽選に用いる変動パターン決定乱数)を更新する乱数更新処理を実行し、ステップS106に移行する。
ステップS106では、遊技制御処理が実行されてから図8の割込処理が所定回数(例えば、2回)実行されたか否かを判定し、割込処理が所定回数実行されたと判定したとき(Yes)は、ステップS108に移行して、大当たりの判定を行うとともに図柄の変動パターンを決定する大当たり判定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS110に移行して、大入賞口115を所定パターンで開放させる電動役物作動処理を実行し、ステップS112に移行して、賞球払出制御装置156に対して払出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する賞球払出管理処理を実行し、ステップS114に移行する。
ステップS114では、外部情報出力ポートを介して、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータに出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ステップS116では、パチンコ機の検査に必要な遊技機検査信号を出力する遊技機検査信号出力処理を実行する。ステップS116では、遊技機検査信号を出力するが、遊技店に設置される場合、パチンコ機は、遊技機検査信号を受信する制御部を備えていない。これは、検査機関での検査時に必要とされる信号であるためである。場合によっては、ステップS116の処理は省略することもできる。
次いで、ステップS118に移行して、演出制御装置用コマンド出力ポートを介して、RAM240に格納した制御コマンドを演出制御装置150に出力するポート出力処理を実行する。演出制御装置150に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、遊技状態を指示する情報と、指示した遊技状態における具体的な制御内容を指示する情報とからなる制御コマンドを出力する。これにより、演出制御装置150に制御コマンド(第1の制御コマンド)が出力される。また、特別図柄表示装置106、大入賞口ソレノイド158、遊技状態表示装置109等へも主制御基板210からの制御情報がそのまま出力される。
次いで、ステップS120に移行して、電源回路212から電源断検出信号を入力したか否かを判定し、電源断検出信号を入力したと判定したとき(Yes)は、ステップS122に移行する。
ステップS122では、RAM240の内容を復元するために必要な復帰情報を生成し、生成した復元情報をRAM240に格納し、CPU220を省電力モードに切り換えるバックアップ処理を実行する。バックアップ処理には、バックアップフラグを設定する処理およびチェックサムを行う処理が含まれる。
一方、ステップS120で、電源断検出信号を入力しないと判定したとき(No)、およびステップS106で、遊技制御処理が実行されてから割込処理が所定回数実行されていないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS104に移行する。
次に、割込処理を説明する。
図8は、割込処理を示すフローチャートである。
割込処理は、CPU220において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS150に移行する。
ステップS150では、出玉の決定等に直接関わる出玉制御用乱数(例えば、当たり決定乱数、大当たり種別決定乱数、特別図柄の停止図柄の組み合わせを決定する抽選に用いる乱数(以下、停止図柄決定乱数という。))を更新する乱数更新処理を実行する。また、ステップS104で更新される演出制御用乱数も併せて更新する。
次いで、ステップS152に移行して、始動入賞口スイッチ131からの検出信号を入力して入賞をチェックする入賞スイッチ入力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS150の乱数更新処理を説明する。
図9は、乱数更新処理を示すフローチャートである。
乱数更新処理は、CPU220において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS170に移行する。
ステップS170では、当たり決定乱数の初期値を更新するための当たり決定乱数用初期値更新乱数を当たり決定乱数に設定し、ステップS172に移行して、当たり決定乱数を加算し、ステップS174に移行する。
ステップS174では、当たり決定乱数が所定の上限値(例えば、498)に達したか否かを判定し、所定の上限値に達したと判定したとき(Yes)は、ステップS176に移行して、当たり決定乱数の初期値を更新するための当たり決定乱数用初期値更新乱数を当たり決定乱数に設定し、ステップS172に移行する。
一方、ステップS174で、当たり決定乱数が所定の上限値に達しないと判定したとき(No)は、ステップS172に移行する。
これにより、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値が変化するため、当たり決定乱数値を容易に予測することができない。
なお、図示は省略したが、大当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数その他の出玉制御用乱数を更新する処理もこれと同様にこの乱数更新処理にて行われる。
次に、ステップS122の入賞スイッチ入力処理を説明する。
図10は、入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
入賞スイッチ入力処理は、ステップS122において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、始動入賞口スイッチ131からの検出信号を、始動入賞口スイッチ131に対応する入力ポート250の所定のポートから読み込む入力ポート読込処理を実行し、ステップS202に移行して、ステップS200の処理結果に基づいて、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定したとき(Yes)は、ステップS203に移行する。
ステップS203では、始動入賞口111に入賞があったことを通知する始動入賞通知情報をRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、送信部516により、出力ポート255を介して演出制御装置150に始動入賞通知コマンドとして送信される。なお、始動入賞通知コマンドは、始動入賞口111に遊技球の入賞があった場合には、(大入賞口115が開放制御中である大当たり中も含む)そのときの遊技状態にかかわらず、常に送信するように制御する。
次いで、ステップS204に移行して、始動入賞口111への入賞遊技球数が「4」以上であるか否かを判定し、入賞遊技球数が「4」未満であると判定したとき(No)は、ステップS206に移行して、入賞遊技球数に「1」を加算し、ステップS208に移行する。
ステップS208では、乱数取得部504が、当たり決定乱数、大当たり種別決定乱数および停止図柄決定乱数を対応の乱数カウンタから取得し、ステップS210に移行して、取得した各乱数値を、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域にそれぞれ格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。ステップS210では、例えば、入賞遊技球数が「1」である場合は、取得した各乱数値を、RAM240の所定領域であって乱数値を格納するための領域の1番目にそれぞれ格納する。同様に、入賞遊技球数が「2」である場合は、取得した各乱数値を、乱数値を格納するための領域の2番目にそれぞれ格納する。
一方、ステップS204で、入賞遊技球数が「4」以上であると判定したとき(Yes)、およびステップS202で、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力しないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS108の大当たり判定処理を説明する。なお、普通図柄表示装置108の判定処理については説明を省略する。
図11は、大当たり判定処理を示すフローチャートである。
大当たり判定処理は、所定確率(例えば、1/399)で特賞状態を生起させるために、所定の数値範囲(例えば、「0」〜「398」)に1個の大当たり値を設定し、始動入賞口111に遊技球が入賞した入賞タイミングで乱数カウンタから当たり決定乱数を取得し、取得した乱数値と大当たり値とが一致しているときに特賞状態を生起させる処理であって、ステップS108において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、演出図柄表示装置104において演出図柄が変動中か否かを判定し、演出図柄が変動中でないと判定したとき(No)は、ステップS302に移行して、入賞遊技球数が「1」以上であるか否かを判定し、入賞遊技球数が「1」以上であると判定したとき(Yes)は、ステップS306に移行する。
ステップS306では、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域から当たり決定乱数を読み出し、ステップS308に移行して、抽選部506および抽選結果判定部510が、読み出した乱数値が大当たり値と一致しているか否かを判定し、それらが一致していると判定したとき(Yes)は、ステップS310に移行する。
ステップS310では、抽選部506および抽選結果判定部512が、大当たりの種別を決定する大当たり種別決定処理を実行する。大当たり種別決定処理では、例えば、複数の遊技状態番号を登録した大当たり種別決定テーブルをROM230に設定しておき、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域から大当たり種別決定乱数を読み出し、読み出した乱数値の順位の遊技状態番号を大当たり種別決定テーブルから読み出す。これにより、「非確変」、「確変」および「確変昇格」の別が決定される。
次いで、ステップS312に移行して、大当たりの種別が、ステップS310で決定した遊技状態番号に対応するものであることを通知する大当たり種別通知コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、送信部516により、出力ポート255を介して大当たり種別通知コマンドが演出制御装置150に送信される。
次いで、ステップS313に移行して、大当たり時に停止させる特別図柄や演出図柄の組み合わせを決定する大当たり時停止図柄決定処理を実行する。大当たり時停止図柄決定処理では、例えば、特別図柄の停止図柄の組み合わせを示す停止図柄番号を複数登録した停止図柄決定テーブルを各遊技状態ごとにROM230に設定しておき、ステップS310で決定した遊技状態番号に対応する停止図柄決定テーブルを読み出す。そして、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域から停止図柄決定乱数を読み出し、読み出した乱数値の順位の停止図柄番号を停止図柄決定テーブルから読み出し、読み出した停止図柄番号に基づいて、演出図柄の停止図柄の組み合わせを指定するための指定コマンド(第1制御コマンド)をRAM240の所定領域に格納する。なお、特別図柄の停止図柄の組み合わせもこれと同様の処理により決定する。ただし、特別図柄は、演出図柄に決定に先立って決定される。すなわち、特別図柄を決定した後に、これに対応させて演出図柄を決定する。そのため、いずれも同一の停止図柄決定乱数値に基づいて停止図柄の組み合わせを決定する。特別図柄については、特別図柄の停止図柄の組み合わせを指定するための指令情報をRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して特別図柄表示装置106に指令情報が直接送信される。
次いで、ステップS314に移行して、大当たり時に変動表示する演出図柄の変動パターンを決定する大当たり時変動パターン決定処理を実行する。大当たり時変動パターン決定処理では、乱数カウンタから変動パターン決定乱数を取得し、取得した乱数値の順位の変動パターン番号を大当たり用の変動パターン決定テーブルから読み出し、読み出した変動パターン番号をRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して、変動パターン番号を示す変動パターンコマンドが演出制御装置150に送信される。
次いで、ステップS316に移行して、大当たりの場合は、大入賞口115の開放回数および開放時間を設定(図3を参照して遊技状態番号0〜2の場合は、ラウンド最高継続回数を開放回数に設定し、さらに大入賞口115の開放時間を約30秒に設定し、遊技状態番号3〜4の場合は、これに対応した開放回数や開放時間を設定)する。また、当たりはずれに関係なく、図柄の変動時間の設定処理を実行する。
次いで、ステップS318に移行して、演出図柄表示装置104において演出図柄の変動を開始するための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄変動開始処理を実行し、ステップS320に移行して、入賞遊技球数から「1」を減算し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS308で、読み出した乱数値が大当たり値と一致しないと判定したとき(No)は、ステップS326に移行する。
ステップS326では、はずれ時に停止させる演出図柄の組み合わせを決定するはずれ時停止図柄決定処理を実行する。この決定により、演出図柄表示装置104で表示される具体的なはずれ図柄の組み合わせを指示するのではなく、当たり抽選の結果がはずれであるという旨の結果だけを指示するコマンドであるはずれ用演出図柄指定コマンドが演出制御装置150を介して図柄制御装置152に出力される。図柄制御装置152は、はずれ用演出図柄指定コマンドを入力したときは、はずれになる図柄の組み合わせを決定し、その内容を演出図柄表示装置104に表示する。
次いで、ステップS328に移行して、はずれ時に変動表示する演出図柄の変動パターンを決定するはずれ時変動パターン決定処理を実行する。はずれ時変動パターン決定処理では、乱数カウンタから変動パターン決定乱数を取得し、取得した乱数値の順位の変動パターン番号をはずれ用の変動パターン決定テーブルから読み出し、読み出した変動パターン番号をRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して、変動パターン番号を示す変動パターンコマンドが演出制御装置150に送信される。変動パターン番号は、大当たり時に選択されるものと、はずれ時に選択されるものがそれぞれ異なるので、演出制御装置150では、変動パターンコマンドを判定することにより大当たり抽選の結果が大当たりかはずれかを判定することができる。
ステップS328の処理が終了すると、ステップS316に移行する。
一方、ステップS302で、入賞遊技球数が「0」であると判定したとき(No)、およびステップS300で、演出図柄表示装置104において演出図柄が変動中であると判定したとき(Yes)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、演出制御装置150の機能概要を説明する。
図12は、演出制御装置150の機能概要を示す機能ブロック図である。
演出制御装置150は、図12に示すように、始動入賞通知コマンドを受信する受信部540と、変動パターンコマンドを受信する受信部542と、大当たり種別通知コマンドを受信する受信部544とを有して構成されている。
演出制御装置150は、さらに、昇格演出パターンを決定する抽選に用いる乱数(以下、昇格演出パターン決定乱数という。)を生成する乱数カウンタ546と、始動入賞通知コマンドを受信したタイミングで乱数カウンタ546から乱数を取得する乱数取得部548と、乱数取得部548で取得した乱数値に基づいて抽選を行う抽選部550と、抽選部550の抽選結果に基づいて昇格演出パターン番号を決定する抽選結果判定部552とを有して構成されている。
演出制御装置150は、さらに、受信部540〜544で受信した通知コマンドおよび抽選結果判定部552の判定結果に基づいて演出制御装置150における遊技進行を制御する遊技進行制御部554と、抽選結果判定部552で決定した昇格演出パターン番号を図柄制御装置152に送信する送信部556と、大当たりの終了時に確率変動状態が生起する旨を通知する通知部558とを有して構成されている。
次に、演出制御装置150で実行される図柄制御処理を説明する。
図13は、図柄制御処理を示すフローチャートである。
図柄制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図13に示すように、ステップS400に移行する。
ステップS400では、受信部542が変動パターンコマンドを主制御基板210から受信したか否かを判定し、変動パターンコマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS402に移行する。
ステップS404では、受信部544が大当たり種別通知コマンドを主制御基板210から受信したか否かを判定し、大当たり種別通知コマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS404に移行して、受信した大当たり種別通知コマンドをバッファに格納し、ステップS406に移行する。
ステップS406では、受信部540が始動入賞通知コマンドを主制御基板210から受信したか否かを判定し、始動入賞通知コマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS408に移行する。
ステップS408では、受信した変動パターンコマンドが、大当たり時に選択される変動パターンコマンドであるか否かを判定することにより、現在の遊技状態が、大入賞口115が開放処理中である大当たり中であるか否かを判定し、現在の遊技状態が大当たり中であると判定したとき(Yes)は、ステップS410に移行して、昇格演出無効時間が「0」以上に設定されているか否かを判定し、昇格演出無効時間が「0」であると判定したとき(No)は、ステップS412に移行する。
ステップS412では、大当たり種別通知コマンドをバッファから読み出し、ステップS414に移行して、読み出した大当たり種別通知コマンドに基づいて現在の遊技状態が「確変昇格」であるか否かを判定し、現在の遊技状態が「確変昇格」であると判定したとき(Yes)は、ステップS416に移行して、昇格演出パターンとして確率変動昇格確定演出態様(昇格演出パターン番号「4」である「魚群」)が既に出現しているか否か、すなわち確率変動昇格確定演出出力済情報が設定されているか否かを判定し、確率変動昇格確定演出出力済情報が設定されていないと判定したとき(No)は、ステップS418に移行する。
ステップS418では、「確変昇格」時に昇格演出パターンを決定するのに用いる第1の昇格演出パターン決定テーブルを演出制御装置150のROMから読み出す。
図14は、「確変昇格」時に昇格演出パターン番号を決定するのに用いる第1の昇格演出パターン決定テーブルのデータ構造を示す図である。
昇格演出パターン番号は、図14に示すように、ラウンドの継続回数および昇格演出パターン決定乱数の値に基づいて決定する。図14のテーブルにおいて各要素の数値は、昇格演出パターン決定乱数の値を示す。昇格演出パターン決定乱数は、「0」〜「126」の数値範囲でいずれかの値を取り得る。例えば、ラウンドの継続回数が「4」で、昇格演出パターン決定乱数の値が「0」〜「39」である場合は昇格演出パターン番号として「1」が、昇格演出パターン決定乱数の値が「40」〜「79」である場合は昇格演出パターン番号として「2」が決定される。また、昇格演出パターン決定乱数の値が「80」〜「109」である場合は昇格演出パターン番号として「3」が、昇格演出パターン決定乱数の値が「110」〜「126」である場合は昇格演出パターン番号として「4」が決定される。
また、図14のテーブルでは、ラウンドの継続回数が増加するにつれて、昇格演出パターン番号「4」が選択される確率が高くなるように設定されている。すなわち、ラウンドの継続回数が「1」〜「6」では、昇格演出パターン決定乱数の値が12個対応付けられているので、選択確率は12/126となる。同様に、ラウンドの継続回数が「7」、「8」では、選択確率は22/126となり、ラウンドの継続回数が「9」、「10」では、選択確率は27/126となり、ラウンドの継続回数が「11」以上では、選択確率は32/126となる。
図13に戻り、次いで、ステップS420に移行して、乱数取得部548が、乱数カウンタ546から昇格演出パターン決定乱数を取得し、ステップS422に移行して、抽選部550および抽選結果判定部552が、取得した乱数値に基づいて、読み出した昇格演出パターン決定テーブルから昇格演出パターン番号を読み出し、ステップS424に移行する。このとき、確率変動昇格確定演出態様が選択された場合には、確率変動昇格確定演出出力済情報を設定するようにしている。
ステップS424では、読み出した昇格演出パターン番号をバッファに格納し、ステップS426に移行して、送信部556が、バッファに格納されている昇格演出パターン番号を図柄制御装置152に送信し、ステップS428に移行して、昇格演出無効時間を所定値(例えば、1分)に設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。始動入賞口111への遊技球の入賞は随時行われており、その都度始動入賞通知コマンドが主制御基板210から送信されるが、始動入賞通知コマンドを受信するたびに昇格演出を行うことは、短い時間間隔で連続して始動入賞口111への入賞があった場合、現在の昇格演出が遊技者に理解されないうちに次の昇格演出が開始される等、制御的にも演出的にも不都合が生じる。そのため、昇格演出が行われた後は、始動入賞通知コマンドを受信しても現在の昇格演出が終了するまで無効となるように昇格演出無効時間を設定している。したがって、昇格演出無効時間は、昇格演出を開始してから終了するまでの時間またはそれ以上に設定することが好ましい。なお、本実施の形態では、昇格演出無効時間を1分としているが、例えば、ラウンドごとに1回ずつ演出表示する等、出力済情報を設定することで回数制限する場合を付加することもできる。
一方、ステップS416で、昇格演出パターンとして確率変動昇格確定演出態様が既に出現している、すなわち確率変動昇格確定演出出力済情報が設定されていると判定したとき(Yes)は、ステップS430に移行する。
ステップS430では、「確変昇格」時に昇格演出パターンを決定するのに用いる第2の昇格演出パターン決定テーブルを演出制御装置150のROMから読み出す。
図15は、「確変昇格」時に昇格演出パターン番号を決定するのに用いる第2の昇格演出パターン決定テーブルのデータ構造を示す図である。
昇格演出パターン番号は、図15に示すように、昇格演出パターン決定乱数の値に基づいて決定する。図15のテーブルにおいては、昇格演出パターン決定乱数の値が「0」〜「126」である場合は昇格演出パターン番号として「4」が決定される。すなわち、昇格演出パターンとして確率変動昇格確定演出態様が1度でも出現する、すなわち確率変動昇格確定演出出力済情報が設定されていると判定されると、確率変動状態の生起が確定したことを意味し、その後のラウンドでは、確率変動昇格確定演出態様のみが選択される昇格演出パターン決定テーブルを指定するように制御される。
図13に戻り、ステップS430の処理が終了すると、ステップS420に移行する。
一方、ステップS414で、現在の遊技状態が「確変昇格」でないと判定したとき(No)は、ステップS432に移行して、読み出した大当たり種別通知コマンドに基づいて現在の遊技状態が「確変」であるか否かを判定し、現在の遊技状態が「確変」であると判定したとき(Yes)は、ステップS434に移行する。
ステップS434では、「確変」時に昇格演出パターンを決定するのに用いる昇格演出パターン決定テーブルを演出制御装置150のROMから読み出す。
図16は、「確変」時に昇格演出パターン番号を決定するのに用いる昇格演出パターン決定テーブルのデータ構造を示す図である。
昇格演出パターン番号は、図16に示すように、昇格演出パターン決定乱数の値に基づいて決定する。図16のテーブルにおいては、昇格演出パターン決定乱数の値が「0」〜「126」である場合は昇格演出パターン番号として「0」が決定される。すなわち、「確変」である場合は、昇格演出が行われず、確率変動昇格演出非表示指定のみを選択する昇格演出パターン決定テーブルを指定するように制御される。
図13に戻り、ステップS434の処理が終了すると、ステップS420に移行する。
一方、ステップS432で、現在の遊技状態が「確変」でないと判定したとき(No)は、ステップS436に移行する。
ステップS436では、「非確変」時に昇格演出パターンを決定するのに用いる昇格演出パターン決定テーブルを演出制御装置150のROMから読み出す。
図17は、「非確変」時に昇格演出パターン番号を決定するのに用いる昇格演出パターン決定テーブルのデータ構造を示す図である。
昇格演出パターン番号は、図17に示すように、昇格演出パターン決定乱数の値に基づいて決定する。図17のテーブルにおいては、昇格演出パターン決定乱数の値が「0」〜「126」である場合は昇格演出パターン番号として「1」〜「3」のいずれかが決定される。すなわち、「非確変」である場合は、確率変動状態が生起しないことが決定しているので、確率変動状態の生起が確定したことを示す昇格演出パターンである確率変動昇格確定演出態様は選択されないように制御し、それ以外の確率変動昇格の可能性があることを示す昇格演出パターンである確率変動昇格予告演出態様だけが選択され、大当たり中の期待感を持続させるように制御する。
図13に戻り、ステップS436の処理が終了すると、ステップS420に移行する。
一方、ステップS410で、昇格演出無効時間が「0」以上に設定されていると判定したとき(Yes)、およびステップS408で、現在の遊技状態が大当たり中でないと判定したとき(No)、およびステップS406で、始動入賞通知コマンドを受信しないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS402で、大当たり種別通知コマンドを受信しないと判定したとき(No)、およびステップS400で、変動パターンコマンドを受信しないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS406に移行する。
なお、図14の昇格演出パターン決定テーブルの具体的なデータ構造としては、例えば、ラウンドの継続回数ごとにテーブルを設け、各テーブルのレコードには、乱数値に対応させて昇格演出パターン番号を登録することで構成することができる。図15〜図17のテーブルも同様に、それら各テーブルのレコードには、乱数値に対応させて昇格演出パターン番号を登録することで構成することができる。
図18は、確率変動状態が生起する旨の通知画面である。
また、図13のフローチャートには示していないが、「確変昇格」である場合は、最終のラウンド終了時において、図18に示すように、大当たりの終了時に確率変動状態が生起する旨の通知画面(確率変動状態確定表示)を演出図柄表示装置104に表示する。通知画面の表示は、確率変動状態が生起する旨を通知する確変生起通知コマンドをバッファに格納し、確変生起通知コマンドをバッファから読み出して図柄制御装置152に送信することにより行う。この場合、確率変動昇格確定演出態様が選択されて演出図柄表示装置104に表示された場合には、確率変動状態が生起する旨の通知画面を遊技者に対して確認の意味を含めて表示する。しかしながら、大当たり中に確率変動昇格確定演出態様が選択されない場合もあるので、そのときは、通知部558により、主制御基板210から送信された大当たり種別通知コマンドに基づいて、大当たりの種別が「確変」または「確変昇格」であるか否かを判定し、大当たりの種別が「確変」または「確変昇格」であると判定したときは、最終のラウンド終了時に確率変動状態が生起する旨の通知画面を強制的に表示して遊技者に通知する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、パチンコ機に電源が投入されると、主制御基板210により、遊技制御処理が実行され、遊技可能な状態となる。遊技者は、貸し出しを受けた遊技球をパチンコ機に装填し、発射ハンドルを操作して遊技球を遊技盤面102に発射することにより遊技を行うことができる。
遊技可能状態において、遊技盤面102に発射された遊技球が始動入賞口111に入賞すると、始動入賞口スイッチ131により検出信号が出力される。主制御基板210では、始動入賞口スイッチ131から検出信号が入力されると、ほぼそのタイミングで当たり決定乱数が取得される。このとき、取得された乱数値が大当たり値と一致していると判定されると、大当たりとなる。
大当たりとなると、ステップS310、S313〜S314を経て、大当たりの種別、特別図柄および演出図柄の停止図柄の組み合わせ、並びに大当たり時の変動パターンが決定される。そして、演出図柄が所定の変動パターンで変動表示され、所定の変動時間経過後に、決定された組み合わせで停止する。演出図柄の停止後は、遊技状態番号に対応する特賞状態が生起する。大当たりとなった場合は、「非確変」、「確変」および「確変昇格」のいずれかが生起する。
大当たり中は、大入賞口115が所定の開閉パターンで開放制御され、大入賞口115に遊技球が入賞すると、1個当たりの入賞につき所定数の賞球が払い出される。
また、大当たりになると、ステップS312、S314を経て、変動パターンコマンドおよび大当たり種別通知コマンドが演出制御装置150に送信される。
演出制御装置150では、変動パターンコマンドおよび大当たり種別通知コマンドを受信すると、ステップS404を経て、受信した大当たり種別通知コマンドがバッファに格納される。
また、「確変昇格」となり、その大当たり中に始動入賞口111に遊技球が入賞すると、ステップS203を経て、始動入賞通知コマンドが演出制御装置150に送信される。
演出制御装置150では、始動入賞通知コマンドを受信すると、今回の大当たりにおいて「魚群」が1度も出現していない場合は、ステップS418〜S424を経て、「確変昇格」に対応する第1の昇格演出パターン決定テーブルが読み出され、昇格演出パターン決定乱数が取得され、取得された乱数値およびラウンドの継続回数に基づいて第1の昇格演出パターン決定テーブルから昇格演出パターン番号が読み出される。昇格演出パターン番号は、図柄制御装置152に送信される。
図柄制御装置152では、昇格演出パターン番号を受信すると、受信した昇格演出パターン番号に対応する昇格演出が行われる。この場合、「カメ」、「イルカ」、「シャチ」および「魚群」のいずれかで昇格演出が行われる。
これに対し、今回の大当たりにおいて「魚群」が既に出現している場合は、ステップS430、S420〜S424を経て、「確変昇格」に対応する第2の昇格演出パターン決定テーブルが読み出され、取得された乱数値に基づいて第2の昇格演出パターン決定テーブルから昇格演出パターン番号が読み出される。昇格演出パターン番号は、乱数値にかかわらず「4」となる。この場合、「魚群」で昇格演出が行われる。
また、「確変」となり、その大当たり中に始動入賞口111に遊技球が入賞すると、ステップS434、S420〜S424を経て、「確変」に対応する昇格演出パターン決定テーブルが読み出され、取得された乱数値に基づいて昇格演出パターン決定テーブルから昇格演出パターン番号が読み出される。昇格演出パターン番号は、乱数値にかかわらず「0」となる。この場合、昇格演出は行われない。
また、「非確変」となり、その大当たり中に始動入賞口111に遊技球が入賞すると、ステップS436、S420〜S424を経て、「非確変」に対応する昇格演出パターン決定テーブルが読み出され、取得された乱数値に基づいて昇格演出パターン決定テーブルから昇格演出パターン番号が読み出される。昇格演出パターン番号は、乱数値によって「1」〜「3」となる。この場合、「カメ」、「イルカ」および「シャチ」のいずれかで昇格演出が行われる。
このようにして、本実施の形態では、始動入賞口111への入賞を契機として複数の昇格演出パターンのなかからいずれかを抽選により選択し、選択された昇格演出パターンで昇格演出を行う。
これにより、始動入賞口への入賞を契機として昇格演出が行われるので、遊技者の操作が不要となり、従来に比して、煩わしさが少ない。また、昇格演出を行うための別の遊技制御が不規則に割り込まれないので、従来に比して、遊技を円滑に進行させることができる。さらに、第1抽選手段の抽選および第3抽選手段の抽選に始動入賞口を共用しているので、コストを低減することができる。
さらに、本実施の形態では、ラウンドの継続回数が増加するにつれて、昇格演出パターンのうち確率変動状態が生起することを示す特定の昇格演出パターンが選択される確率を増加させる。
これにより、ラウンドを経るごとに特定の昇格演出パターンが選択される確率が高くなるので、遊技者に対する期待感を高め、遊技の趣向を向上することができる。
上記実施の形態において、演出図柄表示装置104は、請求項1記載の図柄表示手段に対応し、図柄制御装置152は、請求項1記載の第1図柄表示制御手段、または請求項1記載の第2図柄表示制御手段に対応し、図柄制御装置152は、請求項1記載の昇格演出制御手段に対応している。また、ステップS306、S308は、請求項1記載の第1抽選手段に対応し、ステップS310は、請求項1記載の第2抽選手段に対応し、ステップS406、S418〜S422、S430は、請求項1ないし3記載の第3抽選手段に対応し、通知部558は、請求項3記載の通知手段に対応している。
また、上記実施の形態において、特賞状態は、請求項1または3記載の第1遊技状態に対応し、確率変動は、請求項1ないし3記載の第2遊技状態に対応し、「確変」は、請求項1記載の第1遊技区分に対応し、「確変昇格」は、請求項1記載の第2遊技区分に対応している。
なお、上記実施の形態においては、図7〜図11のフローチャートに示す遊技制御処理を実行するにあたってはいずれも、ROM230にあらかじめ格納されている遊技制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM240に読み込んで実行するようにしてもよい。図13のフローチャートに示す図柄制御処理についても同様である。
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
また、上記実施の形態においては、パチンコ機である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
パチンコ機における遊技盤面102の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。 遊技制御装置200の構成を示すブロック図である。 特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。 昇格演出パターンを指定するための昇格演出パターン番号を規定した表である。 昇格演出パターンの一例を示す演出図柄表示装置104の表示画面である。 主制御基板210の機能概要を示す機能ブロック図である。 遊技制御処理を示すフローチャートである。 割込処理を示すフローチャートである。 乱数更新処理を示すフローチャートである。 入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。 大当たり判定処理を示すフローチャートである。 演出制御装置150の機能概要を示す機能ブロック図である。 図柄制御処理を示すフローチャートである。 「確変昇格」時に昇格演出パターン番号を決定するのに用いる第1の昇格演出パターン決定テーブルのデータ構造を示す図である。 「確変昇格」時に昇格演出パターン番号を決定するのに用いる第2の昇格演出パターン決定テーブルのデータ構造を示す図である。 「確変」時に昇格演出パターン番号を決定するのに用いる昇格演出パターン決定テーブルのデータ構造を示す図である。 「非確変」時に昇格演出パターン番号を決定するのに用いる昇格演出パターン決定テーブルのデータ構造を示す図である。 確率変動状態が生起する旨の通知画面である。
符号の説明
104 演出図柄表示装置
106 特別図柄表示装置
108 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
111 始動入賞口
112 普通電動役物
113、114 作動ゲート
115 大入賞口
131 始動入賞口スイッチ
150 演出制御装置
152 図柄制御装置
200 遊技制御装置
210 主制御基板
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート

Claims (3)

  1. 始動入賞口への入賞を契機として第1遊技状態を生起させるか否かの抽選を行う第1抽選手段と、前記第1抽選手段で前記第1遊技状態を生起させると判定したときは、前記第1遊技状態を生起させる複数の遊技区分のなかからいずれかを抽選により選択する第2抽選手段と、前記第2抽選手段で第1遊技区分が選択されたときは、図柄表示手段で図柄を変動表示し、前記第1抽選手段による抽選の当選確率が通常の遊技状態よりも高い第2遊技状態が生起することを示す態様で前記変動図柄を停止させる第1図柄表示制御手段と、前記第2抽選手段で第2遊技区分が選択されたときは、前記図柄表示手段で図柄を変動表示し、前記第2遊技状態が生起することを示す態様以外の態様で前記変動図柄を停止させ、所定の昇格演出を行った後に前記第2遊技状態が生起する旨を前記図柄表示手段に表示する第2図柄表示制御手段とを備え、前記第2抽選手段で前記第1遊技区分または前記第2遊技区分が選択されたときは、前記第1遊技状態に続けて前記第2遊技状態を生起させる遊技機であって、
    前記第2図柄表示制御手段は、前記第1遊技状態の生起中に前記始動入賞口への入賞を契機として複数の昇格演出パターンのなかからいずれかを抽選により選択する第3抽選手段と、前記第3抽選手段で選択された昇格演出パターンで前記昇格演出を行う昇格演出制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1において、
    前記第3抽選手段は、前記始動入賞口への入賞があるたびに前記抽選を行い、前記抽選の回数が増加するにつれて、前記昇格演出パターンのうち前記第2遊技状態が生起することを示す特定の昇格演出パターンが選択される確率を増加させることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2において、
    前記第1遊技状態の生起中に前記第3抽選手段で前記特定の昇格演出パターンが選択されないときは、前記第1遊技状態の終了時に前記第2遊技状態が生起することを通知する通知手段を備えることを特徴とする遊技機。
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