JP2007125296A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 パチンコ機は、始動入賞口111への入賞を契機として特賞状態を生起させるか否かの抽選を行い、特賞状態を生起させると判定したときは、「非確変」、「確変」および「確変昇格」のなかからいずれかを抽選により選択する。そして、「確変」が選択されたときは、確率変動が生起する組み合わせで変動図柄を停止させる。これに対し、「確変昇格」が選択されたときは、確率変動が生起する組み合わせ以外で変動図柄を停止させ、始動入賞口111への入賞を契機として複数の昇格演出パターンのなかからいずれかを抽選により選択し、選択された昇格演出パターンで昇格演出を行った後に確率変動が生起する旨を通知する。「確変」および「確変昇格」の場合はいずれも、特賞状態に続けて確率変動を生起させる。
【選択図】 図13
Description
特許文献1記載の発明は、遊技者の操作に基づいて操作信号を発する操作ボタンを備え、操作ボタンからの操作信号に基づいて、遊技結果として成功または失敗が定められる遊技者操作遊技を図柄表示装置に表示し、遊技者操作遊技が成功となったか失敗となったかに基づいて、確率変動状態が生起する旨の通知のタイミングを変更するものである。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、煩わしさを低減し、遊技の円滑な進行を実現するのに好適な遊技機を提供することを目的としている。
ここで、始動入賞口とは、遊技球を入賞または通過させるために遊技盤面に設けられる孔またはゲートのことをいい、例えば、入賞口または作動ゲート等がこれに該当する。したがって、入賞には、単に入賞だけでなく通過も含まれる。
このような構成であれば、始動入賞口への入賞があるたびに第3抽選手段により抽選が行われる。そして、第3抽選手段により、抽選の回数が増加するにつれて、第2遊技状態が生起することを示す特定の昇格演出パターンが選択される確率が増加する。
このような構成であれば、第1遊技状態の生起中に第3抽選手段で特定の昇格演出パターンが選択されないときは、通知手段により、第1遊技状態の終了時に第2遊技状態が生起することが通知される。
さらに、本発明に係る請求項2記載の遊技機によれば、抽選を経るごとに特定の昇格演出パターンが選択される確率が高くなるので、遊技者に対する期待感を高め、遊技の趣向を向上することができるという効果が得られる。
本実施の形態は、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機に適用したものである。
まず、パチンコ機における遊技盤面102の構成を説明する。
図1において、遊技盤面102のほぼ中央部には、3つの領域にそれぞれ演出図柄を独立に変動させながら表示する演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイまたはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置、モータの回転により可変表示するドラム等であり、複数の数字や図柄等からなる演出図柄を変動表示する。本実施の形態では、演出図柄表示装置104は、背景等の画像および複数の図柄を動画として表示可能な可変表示装置とし、多彩な演出図柄を演出図柄表示装置104に表示可能としている。
特別図柄作動記憶表示灯116の上方には、遊技球を常時入賞可能とする天入賞口121が設けられている。
演出図柄表示装置104の下方には、遊技球を常時入賞可能とする始動入賞口111が設けられている。始動入賞口111は、遊技球が入賞すると、パチンコ機内部の始動入賞口スイッチ131(不図示)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、演出図柄表示装置104および特別図柄表示装置106の変動表示開始の契機を与える。特別図柄および演出図柄の変動表示は、所定の変動時間経過後に停止し、抽選結果の通知や演出が行われる。
始動入賞口111の下方には、普通図柄作動記憶表示灯117が設けられている。普通図柄作動記憶表示灯117は、普通図柄の変動中に作動ゲート113、114を通過した各遊技球の情報を、主制御基板のRAM上にある各遊技球ごとの保留領域に記憶するのと連動して点灯し、連続して普通図柄の変動可能な回数を通知する。
普通図柄表示装置108の左右両側にはそれぞれ、遊技球を常時通過可能とする作動ゲート113、114が設けられている。作動ゲート113、114は、遊技球が通過すると、内部の作動ゲートスイッチの検出信号により遊技球の通過を検知し、普通図柄表示装置108の変動表示開始の契機を与える。
なお、以下、特賞状態終了後に特賞状態になる確率が通常よりも高くなる遊技状態を「確率変動状態」といい、特賞状態および確率変動状態以外の遊技状態を「通常状態」という。
図2は、遊技制御装置200の構成を示すブロック図である。
遊技制御装置200は、図2に示すように、主に、主制御基板210(主制御部)、演出制御装置150(演出制御部)、および図柄制御装置152(演出図柄表示制御部)の3つの制御部から構成される。不正行為防止等のため、通常、各制御部は、各機能ごとに別々の基板に実装され、直接・間接に接続されて相互にまたは一方向にデータが送信可能である。主制御基板210は、始動入賞口111への入賞による遊技球の検出に基づいて内部で発生させた乱数に応じて制御コマンドの送信および遊技全体の制御を行い、また、特別図柄表示装置106を直接制御する。
図柄制御装置152は、演出制御装置150から送信される制御コマンド(第2の制御コマンド)に応じて演出図柄表示装置104を制御する。
主制御基板210は、CPU220、ROM230、RAM240、入力ポート250および出力ポート255を備える。
RAM240は、主制御基板210に対する入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタや、大当たり種別の情報(「非確変」、「確変」および「確変昇格」)等を一時記憶し、および各保留球の情報を記憶する保留メモリを有する。
主制御基板210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。電源回路212は、主制御基板210全体に供給されていた電源ラインの電圧が所定の電圧値以下になったことを検出したときは、電源が遮断された旨を示す電源断検出信号をCPU220に出力する。電源断が検出された場合は、主制御基板210全体に供給されていた電源ラインから電源断に伴ってCPU220に直接つながる電源ラインに切り換えられる。これにより、RAM240には、CPU220に直接つながる電源ラインから電源が供給されるので、情報を保持することができる。
図柄制御装置152は、演出制御装置150から送信される液晶表示制御コマンド(第2の制御コマンド)を受信し、その液晶表示制御コマンドに従って演出図柄表示装置104の演出図柄を変動・停止させ、または演出制御装置150により選択・送信された予告指定コマンドを受信して予告表示する機能を有する。
図3は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機においては、図3に示すように、「非確変」、「確変」および「確変昇格」の3種類の遊技状態または当たり状態が規定されている。各遊技状態は、遊技状態番号0〜2により識別される。
図4は、昇格演出パターンを指定するための昇格演出パターン番号を規定した表である。
昇格演出には、図4に示すように、4つのパターン(通知態様)が規定され、各昇格演出パターンに対して一意の番号が割り当てられている。
図5は、昇格演出パターンの一例を示す演出図柄表示装置104の表示画面である。
例えば、昇格演出パターン番号「3」は、図5(a)に示すように、シャチを模した画像が画面を横切るアニメーションを昇格演出として行うことを示す。また、昇格演出パターン番号「4」は、図5(b)に示すように、魚群を模した画像が画面を横切るアニメーションを昇格演出として行うことを示す。なお、昇格演出パターン番号「1」〜「3」(確率変動昇格予告演出態様)は、確率変動状態の生起を予告することを示し、昇格演出パターン番号「4」(確率変動昇格確定演出態様)は、確率変動状態の生起が確定したことを示す。また、昇格演出パターン番号「0」(確率変動昇格演出非表示指定)は、昇格演出パターンではなく昇格演出を行わないことを示す。なお、昇格演出パターン番号「1」〜「3」のように予告演出を行う場合は、必ず昇格するものでなく昇格しない可能性を含む場合に行われるものである。
図6は、主制御基板210の機能概要を示す機能ブロック図である。
主制御基板210は、図6に示すように、大当たりを生起させるか否かの大当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という。)を生成する乱数カウンタ500と、大当たりの種別を決定するために用いる乱数(以下、大当たり種別決定乱数という。)を生成する乱数カウンタ502と、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力するタイミングで各乱数カウンタ500、502から乱数を取得する乱数取得部504とを有して構成されている。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図7のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図7は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、CPU220の初期化処理を実行し、ステップS102に移行して、図8の割込処理を実行すべき割込許可命令をCPU220に対して出力する。これにより、図8の割込処理は、所定の周期(例えば、2[ms])で遊技制御処理と並列に実行される。
ステップS106では、遊技制御処理が実行されてから図8の割込処理が所定回数(例えば、2回)実行されたか否かを判定し、割込処理が所定回数実行されたと判定したとき(Yes)は、ステップS108に移行して、大当たりの判定を行うとともに図柄の変動パターンを決定する大当たり判定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS114では、外部情報出力ポートを介して、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータに出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ステップS122では、RAM240の内容を復元するために必要な復帰情報を生成し、生成した復元情報をRAM240に格納し、CPU220を省電力モードに切り換えるバックアップ処理を実行する。バックアップ処理には、バックアップフラグを設定する処理およびチェックサムを行う処理が含まれる。
一方、ステップS120で、電源断検出信号を入力しないと判定したとき(No)、およびステップS106で、遊技制御処理が実行されてから割込処理が所定回数実行されていないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS104に移行する。
図8は、割込処理を示すフローチャートである。
割込処理は、CPU220において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS150に移行する。
ステップS150では、出玉の決定等に直接関わる出玉制御用乱数(例えば、当たり決定乱数、大当たり種別決定乱数、特別図柄の停止図柄の組み合わせを決定する抽選に用いる乱数(以下、停止図柄決定乱数という。))を更新する乱数更新処理を実行する。また、ステップS104で更新される演出制御用乱数も併せて更新する。
次いで、ステップS152に移行して、始動入賞口スイッチ131からの検出信号を入力して入賞をチェックする入賞スイッチ入力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図9は、乱数更新処理を示すフローチャートである。
乱数更新処理は、CPU220において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS170に移行する。
ステップS170では、当たり決定乱数の初期値を更新するための当たり決定乱数用初期値更新乱数を当たり決定乱数に設定し、ステップS172に移行して、当たり決定乱数を加算し、ステップS174に移行する。
一方、ステップS174で、当たり決定乱数が所定の上限値に達しないと判定したとき(No)は、ステップS172に移行する。
これにより、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値が変化するため、当たり決定乱数値を容易に予測することができない。
なお、図示は省略したが、大当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数その他の出玉制御用乱数を更新する処理もこれと同様にこの乱数更新処理にて行われる。
図10は、入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
入賞スイッチ入力処理は、ステップS122において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、始動入賞口スイッチ131からの検出信号を、始動入賞口スイッチ131に対応する入力ポート250の所定のポートから読み込む入力ポート読込処理を実行し、ステップS202に移行して、ステップS200の処理結果に基づいて、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定したとき(Yes)は、ステップS203に移行する。
次いで、ステップS204に移行して、始動入賞口111への入賞遊技球数が「4」以上であるか否かを判定し、入賞遊技球数が「4」未満であると判定したとき(No)は、ステップS206に移行して、入賞遊技球数に「1」を加算し、ステップS208に移行する。
一方、ステップS204で、入賞遊技球数が「4」以上であると判定したとき(Yes)、およびステップS202で、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力しないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図11は、大当たり判定処理を示すフローチャートである。
大当たり判定処理は、所定確率(例えば、1/399)で特賞状態を生起させるために、所定の数値範囲(例えば、「0」〜「398」)に1個の大当たり値を設定し、始動入賞口111に遊技球が入賞した入賞タイミングで乱数カウンタから当たり決定乱数を取得し、取得した乱数値と大当たり値とが一致しているときに特賞状態を生起させる処理であって、ステップS108において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS306では、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域から当たり決定乱数を読み出し、ステップS308に移行して、抽選部506および抽選結果判定部510が、読み出した乱数値が大当たり値と一致しているか否かを判定し、それらが一致していると判定したとき(Yes)は、ステップS310に移行する。
一方、ステップS308で、読み出した乱数値が大当たり値と一致しないと判定したとき(No)は、ステップS326に移行する。
一方、ステップS302で、入賞遊技球数が「0」であると判定したとき(No)、およびステップS300で、演出図柄表示装置104において演出図柄が変動中であると判定したとき(Yes)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図12は、演出制御装置150の機能概要を示す機能ブロック図である。
演出制御装置150は、図12に示すように、始動入賞通知コマンドを受信する受信部540と、変動パターンコマンドを受信する受信部542と、大当たり種別通知コマンドを受信する受信部544とを有して構成されている。
演出制御装置150は、さらに、昇格演出パターンを決定する抽選に用いる乱数(以下、昇格演出パターン決定乱数という。)を生成する乱数カウンタ546と、始動入賞通知コマンドを受信したタイミングで乱数カウンタ546から乱数を取得する乱数取得部548と、乱数取得部548で取得した乱数値に基づいて抽選を行う抽選部550と、抽選部550の抽選結果に基づいて昇格演出パターン番号を決定する抽選結果判定部552とを有して構成されている。
図13は、図柄制御処理を示すフローチャートである。
図柄制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図13に示すように、ステップS400に移行する。
ステップS400では、受信部542が変動パターンコマンドを主制御基板210から受信したか否かを判定し、変動パターンコマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS402に移行する。
ステップS406では、受信部540が始動入賞通知コマンドを主制御基板210から受信したか否かを判定し、始動入賞通知コマンドを受信したと判定したとき(Yes)は、ステップS408に移行する。
ステップS418では、「確変昇格」時に昇格演出パターンを決定するのに用いる第1の昇格演出パターン決定テーブルを演出制御装置150のROMから読み出す。
図14は、「確変昇格」時に昇格演出パターン番号を決定するのに用いる第1の昇格演出パターン決定テーブルのデータ構造を示す図である。
ステップS430では、「確変昇格」時に昇格演出パターンを決定するのに用いる第2の昇格演出パターン決定テーブルを演出制御装置150のROMから読み出す。
昇格演出パターン番号は、図15に示すように、昇格演出パターン決定乱数の値に基づいて決定する。図15のテーブルにおいては、昇格演出パターン決定乱数の値が「0」〜「126」である場合は昇格演出パターン番号として「4」が決定される。すなわち、昇格演出パターンとして確率変動昇格確定演出態様が1度でも出現する、すなわち確率変動昇格確定演出出力済情報が設定されていると判定されると、確率変動状態の生起が確定したことを意味し、その後のラウンドでは、確率変動昇格確定演出態様のみが選択される昇格演出パターン決定テーブルを指定するように制御される。
一方、ステップS414で、現在の遊技状態が「確変昇格」でないと判定したとき(No)は、ステップS432に移行して、読み出した大当たり種別通知コマンドに基づいて現在の遊技状態が「確変」であるか否かを判定し、現在の遊技状態が「確変」であると判定したとき(Yes)は、ステップS434に移行する。
図16は、「確変」時に昇格演出パターン番号を決定するのに用いる昇格演出パターン決定テーブルのデータ構造を示す図である。
昇格演出パターン番号は、図16に示すように、昇格演出パターン決定乱数の値に基づいて決定する。図16のテーブルにおいては、昇格演出パターン決定乱数の値が「0」〜「126」である場合は昇格演出パターン番号として「0」が決定される。すなわち、「確変」である場合は、昇格演出が行われず、確率変動昇格演出非表示指定のみを選択する昇格演出パターン決定テーブルを指定するように制御される。
一方、ステップS432で、現在の遊技状態が「確変」でないと判定したとき(No)は、ステップS436に移行する。
ステップS436では、「非確変」時に昇格演出パターンを決定するのに用いる昇格演出パターン決定テーブルを演出制御装置150のROMから読み出す。
昇格演出パターン番号は、図17に示すように、昇格演出パターン決定乱数の値に基づいて決定する。図17のテーブルにおいては、昇格演出パターン決定乱数の値が「0」〜「126」である場合は昇格演出パターン番号として「1」〜「3」のいずれかが決定される。すなわち、「非確変」である場合は、確率変動状態が生起しないことが決定しているので、確率変動状態の生起が確定したことを示す昇格演出パターンである確率変動昇格確定演出態様は選択されないように制御し、それ以外の確率変動昇格の可能性があることを示す昇格演出パターンである確率変動昇格予告演出態様だけが選択され、大当たり中の期待感を持続させるように制御する。
一方、ステップS410で、昇格演出無効時間が「0」以上に設定されていると判定したとき(Yes)、およびステップS408で、現在の遊技状態が大当たり中でないと判定したとき(No)、およびステップS406で、始動入賞通知コマンドを受信しないと判定したとき(No)はいずれも、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
なお、図14の昇格演出パターン決定テーブルの具体的なデータ構造としては、例えば、ラウンドの継続回数ごとにテーブルを設け、各テーブルのレコードには、乱数値に対応させて昇格演出パターン番号を登録することで構成することができる。図15〜図17のテーブルも同様に、それら各テーブルのレコードには、乱数値に対応させて昇格演出パターン番号を登録することで構成することができる。
また、図13のフローチャートには示していないが、「確変昇格」である場合は、最終のラウンド終了時において、図18に示すように、大当たりの終了時に確率変動状態が生起する旨の通知画面(確率変動状態確定表示)を演出図柄表示装置104に表示する。通知画面の表示は、確率変動状態が生起する旨を通知する確変生起通知コマンドをバッファに格納し、確変生起通知コマンドをバッファから読み出して図柄制御装置152に送信することにより行う。この場合、確率変動昇格確定演出態様が選択されて演出図柄表示装置104に表示された場合には、確率変動状態が生起する旨の通知画面を遊技者に対して確認の意味を含めて表示する。しかしながら、大当たり中に確率変動昇格確定演出態様が選択されない場合もあるので、そのときは、通知部558により、主制御基板210から送信された大当たり種別通知コマンドに基づいて、大当たりの種別が「確変」または「確変昇格」であるか否かを判定し、大当たりの種別が「確変」または「確変昇格」であると判定したときは、最終のラウンド終了時に確率変動状態が生起する旨の通知画面を強制的に表示して遊技者に通知する。
まず、パチンコ機に電源が投入されると、主制御基板210により、遊技制御処理が実行され、遊技可能な状態となる。遊技者は、貸し出しを受けた遊技球をパチンコ機に装填し、発射ハンドルを操作して遊技球を遊技盤面102に発射することにより遊技を行うことができる。
遊技可能状態において、遊技盤面102に発射された遊技球が始動入賞口111に入賞すると、始動入賞口スイッチ131により検出信号が出力される。主制御基板210では、始動入賞口スイッチ131から検出信号が入力されると、ほぼそのタイミングで当たり決定乱数が取得される。このとき、取得された乱数値が大当たり値と一致していると判定されると、大当たりとなる。
また、大当たりになると、ステップS312、S314を経て、変動パターンコマンドおよび大当たり種別通知コマンドが演出制御装置150に送信される。
演出制御装置150では、変動パターンコマンドおよび大当たり種別通知コマンドを受信すると、ステップS404を経て、受信した大当たり種別通知コマンドがバッファに格納される。
また、「確変昇格」となり、その大当たり中に始動入賞口111に遊技球が入賞すると、ステップS203を経て、始動入賞通知コマンドが演出制御装置150に送信される。
これに対し、今回の大当たりにおいて「魚群」が既に出現している場合は、ステップS430、S420〜S424を経て、「確変昇格」に対応する第2の昇格演出パターン決定テーブルが読み出され、取得された乱数値に基づいて第2の昇格演出パターン決定テーブルから昇格演出パターン番号が読み出される。昇格演出パターン番号は、乱数値にかかわらず「4」となる。この場合、「魚群」で昇格演出が行われる。
これにより、始動入賞口への入賞を契機として昇格演出が行われるので、遊技者の操作が不要となり、従来に比して、煩わしさが少ない。また、昇格演出を行うための別の遊技制御が不規則に割り込まれないので、従来に比して、遊技を円滑に進行させることができる。さらに、第1抽選手段の抽選および第3抽選手段の抽選に始動入賞口を共用しているので、コストを低減することができる。
これにより、ラウンドを経るごとに特定の昇格演出パターンが選択される確率が高くなるので、遊技者に対する期待感を高め、遊技の趣向を向上することができる。
なお、上記実施の形態においては、図7〜図11のフローチャートに示す遊技制御処理を実行するにあたってはいずれも、ROM230にあらかじめ格納されている遊技制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM240に読み込んで実行するようにしてもよい。図13のフローチャートに示す図柄制御処理についても同様である。
また、上記実施の形態においては、パチンコ機である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
106 特別図柄表示装置
108 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
111 始動入賞口
112 普通電動役物
113、114 作動ゲート
115 大入賞口
131 始動入賞口スイッチ
150 演出制御装置
152 図柄制御装置
200 遊技制御装置
210 主制御基板
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
Claims (3)
- 始動入賞口への入賞を契機として第1遊技状態を生起させるか否かの抽選を行う第1抽選手段と、前記第1抽選手段で前記第1遊技状態を生起させると判定したときは、前記第1遊技状態を生起させる複数の遊技区分のなかからいずれかを抽選により選択する第2抽選手段と、前記第2抽選手段で第1遊技区分が選択されたときは、図柄表示手段で図柄を変動表示し、前記第1抽選手段による抽選の当選確率が通常の遊技状態よりも高い第2遊技状態が生起することを示す態様で前記変動図柄を停止させる第1図柄表示制御手段と、前記第2抽選手段で第2遊技区分が選択されたときは、前記図柄表示手段で図柄を変動表示し、前記第2遊技状態が生起することを示す態様以外の態様で前記変動図柄を停止させ、所定の昇格演出を行った後に前記第2遊技状態が生起する旨を前記図柄表示手段に表示する第2図柄表示制御手段とを備え、前記第2抽選手段で前記第1遊技区分または前記第2遊技区分が選択されたときは、前記第1遊技状態に続けて前記第2遊技状態を生起させる遊技機であって、
前記第2図柄表示制御手段は、前記第1遊技状態の生起中に前記始動入賞口への入賞を契機として複数の昇格演出パターンのなかからいずれかを抽選により選択する第3抽選手段と、前記第3抽選手段で選択された昇格演出パターンで前記昇格演出を行う昇格演出制御手段とを備えることを特徴とする遊技機。 - 請求項1において、
前記第3抽選手段は、前記始動入賞口への入賞があるたびに前記抽選を行い、前記抽選の回数が増加するにつれて、前記昇格演出パターンのうち前記第2遊技状態が生起することを示す特定の昇格演出パターンが選択される確率を増加させることを特徴とする遊技機。 - 請求項2において、
前記第1遊技状態の生起中に前記第3抽選手段で前記特定の昇格演出パターンが選択されないときは、前記第1遊技状態の終了時に前記第2遊技状態が生起することを通知する通知手段を備えることを特徴とする遊技機。
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