JP2007123145A - 燃料電池スタック及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムを複雑にすることなく、燃料電池スタックの酸化ガス流路内にたまった水滴を除去することができるようにする。
【解決手段】本発明の燃料電池スタックは、複数のセル10が積層されてなる積層体2と、積層体2を収容し、積層体2に酸化ガスを供給するための酸化ガス供給口3aが形成されたハウジング3とを備えている。酸化ガス供給口3aには、積層体2に対して開口する開口部32bを形成可能であり、開口部32bの開口面積を変更可能であるとともに積層体2に対する開口部32bの位置を変更可能なシャッタ30が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は燃料電池スタック及びその制御方法に関する。
図15に示すように、燃料電池スタック1は、積層体2と、積層体2を収容するハウジング3とを備えている。ハウジング3には、積層体2に空気等の酸化ガスを供給するための酸化ガス供給口3aと、積層体2に水素等の燃料を供給するための燃料供給口3bとが形成されている。
積層体2は、図16に示すように、複数のセル10が積層されてなる。各セル10は、セパレータ12、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)11及びセパレータ12によって構成されており、隣り合うセル10はセパレータ12を共通にしている。各膜電極接合体11は、ナフィオン(登録商標、Nafion(Dupon社製))等の固体高分子膜からなる電解質膜11aと、この電解質膜11aの一面に接合されて酸化ガスが供給されるカソード極11bと、電解質膜11aの他面に接合されて燃料が供給されるアノード極11cとを有している。各セパレータ12は、各膜電極接合体11を間に挟んで積層され、個々が各カソード極11b側に酸化ガス流路12bを形成するとともに、各アノード極11c側に燃料流路12cを形成するようになっている。酸化ガス供給口3aは各セル10の全ての酸化ガス流路12bに連通しており、燃料供給口3bは各セル10の全ての燃料流路12cに連通している。
積層体2は、図15に示すように、複数のセル10からなる複数のモジュール20を積層したものである場合もある。この場合、燃料供給口3bから供給される燃料は各モジュール20単位で順次流れるようになっている。
この燃料電池スタック1においては、積層体2における酸化ガス流路12bに化学反応により生成した水分が水滴として残留する。この水滴は、通常、酸化ガスの流れにより移動し、排出されるか、また酸化ガスによって水蒸気として持ち去られる等により、除去される。
しかし、酸化ガスの流量又は流速が少ない場合、水滴が酸化ガス流路12b中に残留し続け、これが酸化ガスの流れを妨げることになり、発電効率を低下させる。具体的には、酸化ガス流路12bに水滴が残留することによって、その酸化ガス流路12bが閉鎖され、そこに酸化ガスが流れなくなることにより発電できなくなったり、水滴が付着した部分が閉鎖され、部分的に酸化ガスが届かなくなって実効の発電面積が減少したりする。
一方、酸化ガスは、ブロアーやポンプ等で積層体2の酸化ガス供給口3aに導入される。上記水滴を除去するためには、酸化ガス流路12b内における酸化ガスの流速を増加させなければならない。ブロアーやポンプ等の吐出量を上記水滴が除去できるほど増加させるものもあるが、その場合には、発電した電力を消費してしまい、効率的ではない。
この点、特許文献1には、積層体2の出口側の酸化ガス流路12bにスリットを設け、このスリットの幅を調整可能とした燃料電池スタックが開示されている。特許文献1では、これにより酸化ガス流路12bの出口の開口面積を変化させる制御方法を採用している。この場合、酸化ガス流路12bに流速の大きな酸化ガスが導入され、水滴を吹き飛ばして発電効率を回復させることができると考えられる。
特開2005−5247号公報
しかしながら、上記特許文献開示の燃料電池スタック及びその制御方法では、細い酸化ガス流路毎にスリットを設けなければならず、スリットを精密に位置合わせすることが必要である。また、スリットによって的確に酸化ガス流路の開閉を行なわなければならないため、酸化ガス流路の位置に対するスリットの工作精度も高くしなければならない。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、燃料電池システムを複雑にすることなく、燃料電池スタックの酸化ガス流路内にたまった水滴を除去することができるようにすることを解決すべき課題としている。
第1発明の燃料電池スタックは、複数のセルが積層されてなる積層体と、該積層体を収容し、該積層体に酸化ガスを供給するための酸化ガス供給口が形成されたハウジングとを備えた燃料電池スタックにおいて、
前記酸化ガス供給口には、前記積層体に対して開口する開口部を形成可能であり、該開口部の開口面積を変更可能であるとともに該積層体に対する該開口部の位置を変更可能なシャッタが設けられていることを特徴とする。
第1発明の燃料電池スタックでは、酸化ガス供給口にシャッタが設けられている。このシャッタは、積層体に対して開口する開口部を形成可能であり、この開口部の開口面積を変更可能であるとともに積層体に対する開口部の位置を変更可能である。このため、積層体の一部で水滴を除去したい場合、開口面積を小さくした開口部をその一部に対して開口させ、そこに流速の大きな酸化ガスが導入されることとなる。こうして、水滴を吹き飛ばして発電効率を回復させることができる。
この際、この燃料電池スタックでは、細い酸化ガス流路毎に開口部を設けるわけではないため、開口部の位置合わせにさほどの精密さを要しない。また、酸化ガス流路より大きな幅を許容して酸化ガス流を導入することができることから、開口部の形成のための精度もさほど必要ない。
したがって、第1発明の燃料電池スタックは、燃料電池システムを複雑にすることなく、酸化ガス流路内にたまった水滴を除去することができる。このため、この燃料電池スタックによれば、燃料電池システムは、低コストとなり、また高い耐久性を発揮することができる。
具体的には、前記シャッタは、各前記セルの積層方向に延びる帯状をなす非通気性の第1スクリーンと、該積層方向に延びる帯状をなして該第1スクリーンの一端と接続され、前記開口部を形成する第2スクリーンと、該第2スクリーンをその一端から駆動によって巻き上げ可能な第1巻き上げ機構と、該積層方向に延びる帯状をなして該第1巻き上げ機構と接続された非通気性の第3スクリーンと、該積層方向の一方である前記積層体の一方側に設けられ、該第3スクリーンをその一端から駆動によって巻き上げ可能な第2巻き上げ機構と、該積層体の他方側に設けられ、該第1スクリーンをその他端から付勢力によって巻き取り可能な巻き取り機構とからなり得る。
第1スクリーン及び第3スクリーンは、非通気性であれば足り、例えばビニール等からなり得る。
第2スクリーンは、酸化ガスを通過させる開口部を形成するものであれば足りる。例えば、第1スクリーンと第1巻き上げ機構とを連結する連結部が幅方向の両端に形成され、両連結部間が開口している第2スクリーンを採用することができる。また、通気性のある網材を第2スクリーンとして採用することもできる。
第1巻き上げ機構及び第2巻き上げ機構には、クラッチ付きステッピングモータ等が駆動源として用いられ得る。
巻き取り機構には、クラッチ付きステッピングモータ等も用いられ得るが、ばね、ゴム等の弾性による復帰力を付勢力とするものを採用することが好ましい。これによってシャッタの構造が簡易になり、コスト低廉化等の効果が大きくなる。
第2発明の燃料電池スタックの制御方法は、複数のセルが積層されてなる積層体と、該積層体を収容し、該積層体に酸化ガスを供給するための酸化ガス供給口が形成されたハウジングと、該酸化ガス供給口に設けられ、該積層体に対して開口する開口部を形成可能なシャッタとを備えた燃料電池スタックの制御方法であって、
前記積層体が性能低下状態である時、前記開口部の開口面積を小さくして該開口部を該積層体に対して万遍なく移動させる水滴除去動作ステップを備えていることを特徴とする。
積層体の酸化ガス流路に水滴が残留すれば、そこに酸化ガスが流れなくなることにより発電できなくなったり、実効の発電面積が減少したりするため、積層体が性能低下状態になる。この時、第2発明の制御方法では、水滴除去動作ステップにおいて、開口部の開口面積を小さくして開口部を積層体に対して万遍なく移動させる。これにより、積層体は全ての酸化ガス流路に流速の大きな酸化ガス流が順次導入されることとなる。こうして、積層体の全ての酸化ガス流路において、水滴を吹き飛ばして発電効率を回復させることができる。また、セル毎の性能低下状態を判断しているのではないため、燃料電池システムは複雑ではない。
第2発明の制御方法は、前記積層体の電圧及び電流値を検出し、検出値を取得する検出ステップと、該検出値を基準IVと比較することにより、該積層体が前記性能低下状態であるか否かを判断する比較判断ステップとを備えていることが好ましい。この場合、積層体が性能低下状態であるか否かを確実に判断できる。
また、第2発明の制御方法は、前記積層体が前記性能低下状態であると連続して判断された回数が基準回数を超えた場合、記録手段への記録を行う記録ステップを備えていることが好ましい。
水滴除去動作ステップ中、積層体は開口部が位置している以外の部分では酸化ガスが酸化ガス流路に供給されず、発電能力が低下する。このため、こうして水詰まりによる性能低下状態の判定基準を設定することにより、必要以上に水滴除去動作ステップを行なわず、発電能力を維持することも重要である。また、水滴除去動作ステップでは回復しない積層体の劣化を記録し、整備作業の効率を向上させることができる。
第2発明の制御方法は、前記燃料電池スタックが車両に搭載されたものである場合、該車両が中期的に停止された時に前記水滴除去動作ステップを実行することが好ましい。
車両が中期的に停止された場合とは、ドライブポジションがN(ニュートラル)やP(パーキング)となった場合、パーキングブレーキを引いて車両が停止している場合等をいい、フットブレーキで車両が停止しているような場合は含まない意である。なお、燃料電池システムの発電を停止させて車両が停止しているような場合も含まない。第2発明の制御方法は、水滴除去動作ステップにおいて、開口部を積層体に対して万遍なく移動させることから、ある程度の時間を要するからである。
また、第2発明の制御方法は、前記燃料電池スタックが車両に搭載されたものである場合、該車両が長期的に停止される前に前記水滴除去動作ステップを実行することが好ましい。
車両が長期的に停止された場合とは、燃料電池システムの発電を停止させて車両が停止しているような場合をいう。これにより、積層体は全ての酸化ガス流路から水滴を除去して停止されるため、次回の起動環境温度が氷点下であった場合の凍結を防ぎ、始動を容易にすることができる。
第3発明の燃料電池スタックの制御方法は、複数のセルが積層されてなる積層体と、該積層体を収容し、該積層体に酸化ガスを供給するための酸化ガス供給口が形成されたハウジングと、該酸化ガス供給口に設けられ、該積層体に対して開口する開口部を形成可能なシャッタとを備えた燃料電池スタックの制御方法であって、
前記積層体は複数の前記セルからなる複数のモジュールを積層したものであり、特定の該セル又は特定の該モジュールが性能低下状態である時、前記開口部の開口面積を小さくして該開口部を特定の該セルをもつ特定の該モジュール又は特定の該モジュールに対して位置させる水滴除去動作ステップを備えていることを特徴とする。
積層体が複数のモジュールを積層したものである場合、性能低下状態はセル単位又はモジュール単位でも生じる。このため、第3発明の制御方法では、特定のセル又は特定のモジュールが性能低下状態であれば、水滴除去動作ステップにおいて、開口部の開口面積を小さくして開口部をその特定のセルをもつ特定のモジュール又はその特定のモジュールに対して位置させる。これにより、その特定のモジュールは酸化ガス流路に流速の大きな酸化ガス流が導入されることとなる。こうして、その特定のモジュールの酸化ガス流路において、水滴を吹き飛ばし、短時間で発電効率を回復させることができる。また、セル毎の性能低下状態を判断し、セル毎に水滴除去動作ステップを実行するものではないため、燃料電池システムは複雑ではない。
第3発明の制御方法は、各前記セルの電圧及び前記積層体の電流値を検出し、前記セル毎又は前記モジュール毎の検出値を取得する検出ステップと、各該検出値を基準IVと比較し、いずれの該モジュールが性能低下状態であるか否かを判断する比較判断ステップとを備えていることが好ましい。この場合、どのモジュールが性能低下状態であるか否かを確実に判断できる。
前記比較判断ステップでは、前記モジュール単位で性能低下が著しいものから順位をつけることが好ましい。早急に回復させるべきモジュールを特定し、効果的に発電能力を回復させることができるからである。
また、第3発明の制御方法は、前記特定のセル又は前記特定のモジュールが前記性能低下状態であると連続して判断された回数が基準回数を超えた場合、記録手段への記録を行う記録ステップを備えていることが好ましい。
この場合、水詰まりによる性能低下状態の判定基準を設定することにより、必要以上に水滴除去動作ステップを行なわず、発電能力を維持することができる。また、水滴除去動作ステップでは回復しない劣化したセル又はモジュールを特定しやすくして、整備作業の効率を向上させることができる。
第3発明の制御方法は、前記燃料電池スタックが車両に搭載されたものである場合、該車両が短期的に停止された時に前記水滴除去動作ステップを実行することが好ましい。
車両が短期的に停止された場合とは、フットブレーキで車両が停止しているような場合をいう。なお、ドライブポジションがN(ニュートラル)やP(パーキング)となった場合、パーキングブレーキを引いて車両が停止しているような場合や燃料電池システムの発電を停止させて車両が停止しているような場合は含まない。第3発明の制御方法は、水滴除去動作ステップにおいて、特定のモジュールに対してのみ開口部を移動させることから、短時間で済むからである。
以下、第1〜3発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。実施例1は第1、2発明を具体化したものであり、実施例2は第1、3発明を具体化したものである。
実施例1の車両用燃料電池システムの概略構成図を図1に示す。この燃料電池システムにおいて、図16に示す複数のセル10は積層され、モジュール20という構成単位となっている。また、複数のモジュール20はさらに積層され、図15に示す積層体2を形成している。
燃料電池スタック1は、この積層体2と、積層体2を収容するハウジング3とを備えている。ハウジング3には、積層体2に上面から空気を供給するための酸化ガス供給口3aと、積層体2に側面の一方から燃料ガスを供給するための燃料供給口3bとが形成されている。図1に示すように、実施例1の特徴的な構成として、燃料電池スタック1は酸化ガス供給口3aにシャッタ30が設けられている。
シャッタ30の上流側にはブロワ51が設けられている。ブロワ51によってシャッタ30を経て酸化ガス供給口3aから供給された空気は、図16に示す各セル10の酸化ガス流路12bを経た後、積層体2の下面へと流れるようになっている。
また、図1に示すように、燃料電池スタック1は燃料供給口3bの上流側に燃料供給装置52が設けられている。燃料供給装置52によって燃料供給口3bから供給された燃料ガスは、各モジュール10毎に各セル10の燃料流路12cを経た後、積層体2の側面の他方へと流れるようになっている。
シャッタ30は、図2に示すように、第1スクリーン31、第2スクリーン32、第1巻き上げ機構33、第3スクリーン34、第2巻き上げ機構35及び巻き取り機構36からなる。第2巻き上げ機構35及び巻き取り機構36はハウジング3に固定されている。
第1スクリーン31及び第3スクリーン34は各セル10及びモジュール20の積層方向に延びる帯状をなす非通気性のものである。
第2スクリーン32は、積層方向に延びる帯状をなして第1スクリーン31の一端と接続されており、第1スクリーン31と第1巻き上げ機構33とを連結する連結部32aが幅方向の両端に形成され、両連結部32a間が開口した開口部32bとなっている。連結部32aは可撓性のある材質からなる。
第1巻き上げ機構33は、図示しない本体にクラッチ付きステッピングモータを内蔵したものである。ステッピングモータによって駆動される図示しないロールには第2スクリーン32の一端が固定されており、第2スクリーン32はその一端からステッピングモータの駆動によって巻き上げ可能になっている。第1巻き上げ機構33の本体には第3スクリーン34が固定されている。
第2巻き上げ機構35は、積層方向の一方である積層体2の一方側に図示しない本体が設けられており、本体内に図示しないクラッチ付きステッピングモータが内蔵されている。ステッピングモータによって駆動される図示しないロールには第3スクリーン34の一端が固定されており、第3スクリーン34はその一端からステッピングモータの駆動によって巻き上げ可能になっている。
巻き取り機構36は、積層体2の他方側に本体が設けられており、本体内には図示しないばねによって付勢力を有するロールが内蔵されている。ばねの付勢力は、第1、2巻き上げ機構33、35のステッピングモータの正転方向と逆である。このロールに第1スクリーン31の他端が固定されており、第1スクリーン31は他端から付勢力によって巻き取り可能になっている。
図1に示すように、シャッタ30はコントローラ53に接続されている。コントローラ53は、またブロア51、燃料供給装置52、記録手段としてのダイヤグラム54、表示装置55及び状態センサ56にも接続されている。コントローラ53にはこれらの制御プログラムが格納されている。
初期状態では、図4に示すように、シャッタ30の開口部32bが積層体2に対して開放されている。
コントローラ53は、図3に示すフローチャートに従って処理を行う。このフローチャートは、通常運転時に比較的長い停車が見込まれる場合に実行される。
まず、車両のスタートの後、プログラムがスタートすると、ステップS10において、水滴除去動作回数カウンタ「CA」を0に初期化する。
ステップS11では、燃料電池スタック1の通常運転処理を行う。この間、ステップS12(検出ステップ)では、運転中のさまざまな負荷の時におけるスタック電圧及び電流値を記録している。
ステップS13において、状態センサ56からの入力に基づき、車速が0となり、かつドライブポジションがN(ニュートラル)又はP(パーキング)となったか否か判断が行われる。この状態であれば、比較的長い停車が見込まれるからである。
ステップS13でYESであれば、ステップS14(比較判断ステップ)において、ステップS12で記録した出力電流−電圧関係と、予め記憶している基準となる出力電流−電圧関係とを比較する。
ステップS15(比較判断ステップ)では、ステップS14で比較した結果、一定以上の性能低下が認められた場合、YESに進む。そうでなければ、ステップS16に進み、水滴除去動作回数カウンタ「CA」を0にクリアし、ステップS11に復帰する。
ステップS15でYESであれば、ステップS17において、水滴除去動作回数カウンタ「CA」が例えば5未満であることを確認する。これは、水滴除去動作ステップを一定回数以上行なっても効果が見られない場合に異常を記録するためである。
このため、ステップS17でNOであれば、ステップS18(記録ステップ)に進み、ダイアグラム54に異常を記録する。また、性能劣化が起こっていると思われるので、ステップS19に進み、インジケータランプ等の表示装置55を点灯してドライバーに通知する。そして、ステップS20に進み、性能低下の判定は行なわず、後述のステップ21と同じ水滴除去動作ステップを一定の時間間隔で行う。性能低下を根拠に水滴除去を行なうことができないが、発電を行なっているので水滴が残留していると考えられるからである。
ステップS17でYESであれば、ステップS21(水滴除去動作ステップ)に進む。水滴が酸化ガス流路12b内に残留して、出力が低下しているからである。
この際、初期状態では、図4に示すように、シャッタ30の開口部32bが積層体2に対して開放されていたことから、まず、第1巻き上げ機構33はクラッチオンにて回転し、図5に示すように、第2スクリーン32を所定の幅だけ引き出した状態とする。このときの開口部32bの幅は、予め実験を行い、最適な値を決定しておく。
第2巻き上げ機構35は、図6に示すように、巻き取り機構36の引き込み力に応じて第3スクリーン34を送り出し、開口部32bを一定の速度で移動させる。こうして、小さな開口面積の開口部32bを積層体2に対して万遍なく移動させる。このときの移動速度は、予め実験を行い、最適な値を決定しておく。これにより、積層体2は全ての酸化ガス流路12bに流速の大きな空気流が順次導入されることとなる。
図7に示すように、第1スクリーン31がほぼ巻き取り機構36に巻き込まれたら、第1巻き上げ機構33のクラッチをオフにし、図8に示すように、第2巻き上げ機構35により第3スクリーン34を巻き上げる。
上記ステップS21の実行中に、コントローラ53から発電開始の指令があった場合は、即座にステップS21の実行を中止し、速やかに第1巻き上げ機構33のクラッチをオフにして、第2巻き上げ機構35により第3スクリーン34を巻き上げ、初期状態に復帰する。
第2巻き上げ機構35による第3スクリーン34の巻き上げが完了すると、図4に示す初期状態に戻る。そして、図3に示すステップ22で水滴除去動作回数カウンタ「CA」をインクリメントして水滴除去動作作動履歴を記録し、ステップS11に復帰する。但し、一連のステップS21の実行中にコントローラ53から発電開始の指令があった場合は、速やかに第3スクリーン34を巻き上げ、通常運転を開始するため、上記ステップS21が完了していない場合は、この記録を行なわない。
上記ステップS21の実行により、積層体2は、結果的に酸化ガス流路12bが絞られ、酸化ガス流路12b中の流速が順次増加することにより、積層体2全体で水滴が排出され、水詰まりによる性能低下が回復する。なお、水滴除去動作中のブロワ51の回転速度は、予め実験を行い、必要以上に動力を消費しないよう、最適な値を決定しておく。
また、コントローラ53は、例えば、図9に示すフローチャートに従って処理も行う。このフローチャートは、燃料電池システムが発電を行なっていない場合に実行される。また、燃料電池システムが完全に停止する前にもこのフローチャートは実行され、次回起動が氷点下の環境であった場合の始動を容易にする。
まず、プログラムがスタートすると、燃料電池スタック1が発電を行なっているステップS11に続き、ステップS30において、コントローラ53が燃料電池スタック1の運転を停止する信号を送出したか否か判断を行う。燃料電池スタック1の停止動作が開始されていない場合は通常運転を継続する。
ステップS30でYESの場合、ステップS21を起動する。そして、ステップS31において、燃料電池スタック1が運転を停止する一連の停止動作を行なう。
これにより、積層体2は全ての酸化ガス流路12bから水滴を除去して停止されるため、次回の起動環境温度が氷点下であった場合の凍結を防ぎ、始動を容易にすることができる。
これらの間、この燃料電池スタック1では、細い酸化ガス流路12b毎に開口部32bを設けるわけではないため、開口部32bの位置合わせにさほどの精密さを要しない。また、酸化ガス流路12bより大きな幅を許容して空気を導入することができることから、開口部32bの形成のための精度もさほど必要ない。
したがって、この燃料電池スタック1は、燃料電池システムを複雑にすることなく、酸化ガス流路12b内にたまった水滴を除去することができる。このため、この燃料電池スタック1によれば、燃料電池システムは、電池性能を高性能に維持でき、低コストとなり、また高い耐久性を発揮することができる。
実施例2の燃料電池システムは、特定のモジュール20で水詰まりによる性能低下が起こった場合、そのモジュール20近傍にのみ空気流を集中することで、短時間に処理を終了し、性能を回復して運転を再開するものである。この燃料電池システムは、例えば、走行中の信号待ち等の短い時間中にこれを行なうことで、早期に性能を回復することができる。
燃料電池システムの基本的構成は実施例1と同様である。但し、各セル10は、個別に出力電圧がモニターされている。これにより、特定のセル10あるいはモジュール20に水詰まりによる性能低下が発生したことが検知できる。
コントローラ53は、例えば、図10に示すフローチャートに従って処理を行う。このフローチャートは、通常運転時、信号待ち等、比較的短い停車が見込まれる場合に実行される。
まず、車両のスタートの後、プログラムがスタートすると、ステップS40において、水滴除去動作回数カウンタ「CB(n)」を0に初期化する。水滴除去動作回数カウンタ「CB(n)」は燃料電池スタック1毎(セル10毎でもよい。)に別々の記録領域をもっており、全領域が0に初期化される。
ステップS41では、水滴除去動作ステップを複数回行なっても発電性能が回復しないモジュール20については、水滴除去動作ステップの実施対象から外すこととする。このため、開始時に全領域について、FB(n)=falseの識別フラグを立て、初期化される。
ステップS42では、燃料電池スタック1の通常運転処理を行う。この間、ステップS43(検出ステップ)では、運転中のさまざまな負荷の時におけるセル電圧及びスタックの電流値を記録している。
ステップS44において、状態センサ56からの入力に基づき、車速が0となったか否か判断が行われる。この状態であれば、フットブレーキで車両が停止し、比較的短い停車が見込まれるからである。
ステップS44でYESであれば、ステップS45(比較判断ステップ)において、ステップS43で記録したモジュール20毎の出力電流−電圧関係と、予め記憶している基準となる出力電流−電圧関係とを比較する。なお、セル10毎に比較してもよい。
ステップS46(比較判断ステップ)では、ステップS45で比較した結果、モジュール20単位で性能低下が著しいものから順位をつける。
ステップS47(比較判断ステップ)では、処理を早めるため、最も性能低下しているモジュール20(m)を水滴除去動作の対象とする。
ステップS48(比較判断ステップ)では、特定したモジュール20(m)について、FB(m)=falseの識別フラグの有無を確認し、このモジュール20(m)が過去に水滴除去動作が効果を発揮しないとして対象から外されているものかどうかを判断する。
ステップS49(比較判断ステップ)では、対象から外されているモジュール20(m)を順位から外し、ステップS47に戻って再算出する。
ステップS50(比較判断ステップ)では、そのモジュール20(m)について、ステップS45で比較した結果、一定以上の性能低下が認められた場合、YESに進む。そうでなければ、ステップS51に進み、水滴除去動作回数カウンタ「CB(n)」を0にクリアし、ステップS42に復帰する。
ステップS50でYESであれば、ステップS52において、水滴除去動作回数カウンタ「CB(n)」が例えば5未満であることを確認する。これは、水滴除去動作ステップを一定回数以上行なっても効果が見られない場合に異常を記録するためである。
このため、ステップS52でNOであれば、ステップS53に進み、FB(m)=trueの識別フラグを立てる。そして、ステップS54(記録ステップ)に進み、ダイアグラム54に異常を記録する。そして、ステップS42に進む。
ステップS52でYESであれば、ステップS53(水滴除去動作ステップ)に進む。水滴が酸化ガス流路12b内に残留して、出力が低下しているからである。
この際、初期状態では、図4に示すように、シャッタ30の開口部32bが積層体2に対して開放されていたことから、まず、第1巻き上げ機構33はクラッチオンにて回転し、図11に示すように、第2スクリーン32を所定の幅だけ引き出した状態とし、同時に第2巻上げ機構35は巻き取り機構36の引き込み力に応じて第3スクリーン34を送り出し、開口部32bを高速で特定のモジュール20にまで移動させる。このときの開口部32bの幅は、予め実験を行い、最適な値を決定しておく。
開口部32bが特定のモジュール20に到達すると、図12に示すように、所定の時間あるいは燃料電池スタック1の発電開始まで、その状態を維持し、水滴を除去する。これにより、その特定のモジュール20は酸化ガス流路12bに流速の大きな空気流が導入されることとなる。
水滴除去後、第1巻き上げ機構33のクラッチをオフにして、図13に示すように、第2巻き上げ機構35により第3スクリーン34を巻き上げる。第1スクリーン31は、巻き取り機構36により巻き上げられる。
上記ステップS53の実行中に、コントローラ53から発電開始の指令があった場合は、即座にステップS53の実行を中止し、速やかに第1巻き上げ機構33のクラッチをオフにして、第1巻き上げ機構35及び巻き取り機構36により第1、3スクリーン31、34を巻き上げ、初期状態に復帰する。
第1巻き上げ機構35及び巻き取り機構36による第1、3スクリーン31、34の巻き上げが完了すると、図4に示す初期状態に戻る。そして、図10に示すステップS54でモジュール20毎に水滴除去動作回数カウンタ「CB(m)」をインクリメントして水滴除去動作作動履歴を記録し、ステップS42に復帰する。但し、一連のステップ53の実行中にコントローラ53から発電開始の指令があった場合は、速やかに第1、3スクリーン31、34を巻き上げ、通常運転を開始するため、上記ステップS53が完了していない場合は、この記録を行なわない。
こうして、その特定のモジュール20の酸化ガス流路12bにおいて、水滴を吹き飛ばし、短時間で発電効率を回復させることができる。また、セル10毎の性能低下状態を判断し、セル10毎に水滴除去動作ステップを実行するものではないため、燃料電池システムは複雑ではない。なお、水滴除去動作中のブロワ51の回転速度は、予め実験を行い、必要以上に動力を消費しないよう、最適な値を決定しておく。
以下、上記実施例1、2に共通する性能低下の判定ロジックを述べる。例えば、図14に示すように、予め基準となる出力電流−電圧関係が記録されている。これは、各電流密度領域において、電圧が実線以下に下がった場合を水詰まりとみなす領域である。これは実験的に求めた値である。
Y軸の電圧(V)は、積層体2を評価する場合と、モジュール20を評価する場合とでは異なる。実際は、積層体2の評価用又はモジュール20の評価用に別々の出力電流−電圧関係が記録されているが、いずれも同様の形状をしているため、図14にはモジュール20の評価用の線図を記している。ハッチングの部分が性能低下領域である。
車両においては、燃料電池スタック1は様々な負荷で運転されるが、一定のタイミングで電圧と電流値とが測定される。1秒毎にこれらを測定すると、100秒で100点の測定点が収集される。測定点の総数が50点以上で、なおかつこれらの点の80%が性能低下領域に入った場合に「性能低下が一定以上」と判定することが好ましい。測定点のデータは、100点を越えると、最新のデータが採択され、最も古いデータが消去される。
測定するデータについては、OCV(開放電位)近傍のものは使用しないことが好ましい。電流密度が0.1A/cm2以上の場合のみのデータを使用することが好ましい。OCVは水滴による酸素供給阻害の影響を受けづらいからである。水滴除去動作が完了すると、上記測定点は消去され、新たに測定が開始される。なお、上記数値は一例であり、これに限ったものではない。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は、燃料電池システム、特に車両用燃料電池システムに利用可能である。
実施例1、2に係る車両用燃料電池システムの概略構成図である。 実施例1、2に係る燃料電池スタックの平面図である。 実施例1に係るコントローラのフローチャートである。 実施例1、2に係る燃料電池スタックの平面図である。 実施例1に係る燃料電池スタックの平面図である。 実施例1に係る燃料電池スタックの平面図である。 実施例1に係る燃料電池スタックの平面図である。 実施例1に係る燃料電池スタックの平面図である。 実施例1に係るコントローラのフローチャートである。 実施例2に係るコントローラのフローチャートである。 実施例2に係る燃料電池スタックの平面図である。 実施例2に係る燃料電池スタックの平面図である。 実施例2に係る燃料電池スタックの平面図である。 実施例1、2に係り、性能低下領域を示す出力電流−電圧関係のグラフである。 従来の燃料電池スタックの模式斜視図である。 セル、モジュール及び積層体の模式断面図である。
符号の説明
10…セル
2…積層体
3…ハウジング
3a…酸化ガス供給口
1…燃料電池スタック
32b…開口部
30…シャッタ
31…第1スクリーン
32…第2スクリーン
33…第1巻き上げ機構
34…第3スクリーン
35…第2巻き上げ機構
36…巻き取り機構
S21、S53…水滴除去動作ステップ
S12、S43…検出ステップ
S14、S15、S45〜S50…比較判断ステップ
S18、S54…記録ステップ

Claims (12)

  1. 複数のセルが積層されてなる積層体と、該積層体を収容し、該積層体に酸化ガスを供給するための酸化ガス供給口が形成されたハウジングとを備えた燃料電池スタックにおいて、
    前記酸化ガス供給口には、前記積層体に対して開口する開口部を形成可能であり、該開口部の開口面積を変更可能であるとともに該積層体に対する該開口部の位置を変更可能なシャッタが設けられていることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 前記シャッタは、各前記セルの積層方向に延びる帯状をなす非通気性の第1スクリーンと、該積層方向に延びる帯状をなして該第1スクリーンの一端と接続され、前記開口部を形成する第2スクリーンと、該第2スクリーンをその一端から駆動によって巻き上げ可能な第1巻き上げ機構と、該積層方向に延びる帯状をなして該第1巻き上げ機構と接続された非通気性の第3スクリーンと、該積層方向の一方である前記積層体の一方側に設けられ、該第3スクリーンをその一端から駆動によって巻き上げ可能な第2巻き上げ機構と、該積層体の他方側に設けられ、該第1スクリーンをその他端から付勢力によって巻き取り可能な巻き取り機構とからなる請求項1記載の燃料電池スタック。
  3. 複数のセルが積層されてなる積層体と、該積層体を収容し、該積層体に酸化ガスを供給するための酸化ガス供給口が形成されたハウジングと、該酸化ガス供給口に設けられ、該積層体に対して開口する開口部を形成可能なシャッタとを備えた燃料電池スタックの制御方法であって、
    前記積層体が性能低下状態である時、前記開口部の開口面積を小さくして該開口部を該積層体に対して万遍なく移動させる水滴除去動作ステップを備えていることを特徴とする燃料電池スタックの制御方法。
  4. 前記積層体の電圧及び電流値を検出し、検出値を取得する検出ステップと、
    該検出値を基準IVと比較することにより、該積層体が前記性能低下状態であるか否かを判断する比較判断ステップとを備えている請求項3記載の燃料電池スタックの制御方法。
  5. 前記積層体が前記性能低下状態であると連続して判断された回数が基準回数を超えた場合、記録手段への記録を行う記録ステップを備えている請求項4記載の燃料電池スタックの制御方法。
  6. 前記燃料電池スタックが車両に搭載されたものである場合、該車両が中期的に停止された時に前記水滴除去動作ステップを実行する請求項3乃至5のいずれか1項記載の燃料電池スタックの制御方法。
  7. 前記燃料電池スタックが車両に搭載されたものである場合、該車両が長期的に停止される前に前記水滴除去動作ステップを実行する請求項3乃至5のいずれか1項記載の燃料電池スタックの制御方法。
  8. 複数のセルが積層されてなる積層体と、該積層体を収容し、該積層体に酸化ガスを供給するための酸化ガス供給口が形成されたハウジングと、該酸化ガス供給口に設けられ、該積層体に対して開口する開口部を形成可能なシャッタとを備えた燃料電池スタックの制御方法であって、
    前記積層体は複数の前記セルからなる複数のモジュールを積層したものであり、特定の該セル又は特定の該モジュールが性能低下状態である時、前記開口部の開口面積を小さくして該開口部を特定の該セルをもつ特定の該モジュール又は特定の該モジュールに対して位置させる水滴除去動作ステップを備えていることを特徴とする燃料電池スタックの制御方法。
  9. 各前記セルの電圧及び前記積層体の電流値を検出し、前記セル毎又は前記モジュール毎の検出値を取得する検出ステップと、
    各該検出値を基準IVと比較し、いずれの該モジュールが性能低下状態であるか否かを判断する比較判断ステップとを備えている請求項8記載の燃料電池スタックの制御方法。
  10. 前記比較判断ステップでは、前記モジュール単位で性能低下が著しいものから順位をつける請求項9記載の燃料電池スタックの制御方法。
  11. 前記特定のセル又は前記特定のモジュールが前記性能低下状態であると連続して判断された回数が基準回数を超えた場合、記録手段への記録を行う記録ステップを備えている請求項9又は10記載の燃料電池スタックの制御方法。
  12. 前記燃料電池スタックが車両に搭載されたものである場合、該車両が短期的に停止された時に前記水滴除去動作ステップを実行する請求項8乃至11のいずれか1項記載の燃料電池スタックの制御方法。
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