JP2007123003A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】傷や熱に対して強い耐性を有する単色、文字または模様が施され、体積効率に優れた電池パックを提供する。
【解決手段】
この電池パックでは、硬質ラミネート材11aが、ビッカース硬度30以上の硬質金属からなる金属層が外面樹脂層と内面樹脂層との間に挟まれた構造とされ、外面樹脂層の内面側に、単色、文字または模様が印刷されている。外面樹脂層は、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエステル、延伸ポリプロピレンのうちから選ばれた何れかを主成分とするものである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えばリチウムイオンポリマー二次電池に適用される電池パックに関する。
近年、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)等の携帯型電子機器が普及し、電源として高電圧、高エネルギー密度、軽量といった利点を有するリチウムイオン電池が広く使用されている。
さらに、液系電解液を用いた場合に問題となる液漏れの対策として、例えば電解質として、ポリマーに非水電解液を含浸させてなるゲル状高分子膜を用いたもの、或いは全固体状の電解質を用いた、リチウムイオンポリマー二次電池が実用化されている。
リチウムイオンポリマー二次電池では、例えば、アルミラミネートフィルム等のフィルム状外装材を用いた電池を作製することが可能となる。フィルム状外装材を用いた電池は、外装強度が弱いため、電池パックの筐体とすることができない問題がある。
この問題に対して、従来では、フィルム状外装材を構成する金属膜を厚くすることによって、外装強度を向上させることで、電池パックの筐体として利用する手法が提案されている。また、特許文献1では、ファイルム状外装材を筐体として利用する電池パックとして、フィルム状外装材を構成する金属層に硬質の金属を使用することで、体積効率および強度性に優れた電池パックが提案されている。
ところで、フィルム状外装材を用いた電池では、ラミネート材をそのまま外装に用いると、色がアルミニウムの地金の色自体となるため、意匠性に劣る。また、硬度も不足するため、打痕等がつきやすく美観が損なわれる問題がある。
この問題に対して、例えば、特許文献1に記載の電池パックでは、デザインが施された外装ラベルを電池パックに巻く手法が提案されている。さらに、ラミネート材の表面保護層の外側および/または内側に文字またはパターンを印刷する手法が提案されている。
特開2005−166650号公報
しかしながら、デザインが施された外装ラベルを電池パックに巻く手法では、電池パック全体を完全に覆うことが技術的に困難であり、ラミネート材の地色が部分的に露出するため美観を損ねる。さらに、外装ラベルの厚み分だけ、体積効率が劣化するため電池パックの容量が減少する問題があった。
また、ラミネート材の表面保護層の外側および/または内側に文字またはパターンを印刷する手法において、通常の印刷を行った場合に、インクが擦れて擦り傷が目立つ、製造工程における熱シール時にインクが変成する問題があった。
したがって、この発明の目的は、傷や熱に対して強い耐性を有する単色、文字または模様が施され、体積効率に優れた電池パックを提供することにある。
また、この発明の目的は、レーザ印字を行ってラベルを省略することで、より優れた体積効率を有する電池パックを提供することにある。
上述した課題を解決するために、この発明は、
硬質ラミネート材と、軟質ラミネート材との間に電池素子が収容され、電池素子の周辺部分が封止され、硬質ラミネート材は、電池素子の形状に沿って湾曲され、硬質ラミネート材の端部同士を合わせて封止された電池セルを有する電池パックであって、
硬質ラミネート材が硬質金属からなる金属層が外面樹脂層と内面樹脂層との間に挟まれた構造とされ、外面樹脂層の内面側に単色、文字または模様が印刷されており、
硬質金属は、ビッカース硬度30以上のものであり、
外面樹脂層は、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエステル、延伸ポリプロピレンのうちから選ばれた何れかを主成分とするものであること
を特徴とする電池パックである。
この発明は、
硬質ラミネート材と、軟質ラミネート材との間に電池素子が収容され、電池素子の周辺部分が封止され、硬質ラミネート材は、電池素子の形状に沿って湾曲され、硬質ラミネート材の端部同士を合わせて封止された電池セルを有する電池パックであって、
硬質ラミネート材が内面樹脂層と硬質金属からなる金属層が順次に積層された構造とされ、
硬質金属は、ビッカース硬度30以上のものであり、
濃色を基調とした単色、文字または模様が焼き付け塗装された金属層にレーザ印字がなされたことを特徴とする電池パックである。
この発明においては、帯状の正極、帯状の負極とがポリマー電解質および/またはセパレータを介して積層され、長手方向に巻回されると共に、正極および負極からそれぞれリード端子が導出されているものを電池素子と称する。そして、電池素子を外装フィルムで被覆したものを電池セルと称する。さらに、電池セルに保護回路等の必要な回路を付加したものを電池パックと称する。
この発明によれば、外装に単色、文字または模様が施された電池パックにおいて、傷や熱に対して、強い耐性を備えることができ、且つ体積効率を向上できる。また、レーザ印字を行ってラベルを省略することで、より体積効率を向上できる。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の一実施形態による電池パックの構成を示す。この電池パックは、例えば角形または扁平型を有するリチウムイオンポリマー二次電池の電池パックである。
この電池パックは、例えば、外装フィルムである硬質ラミネート材11aおよび軟質ラミネート材11bで、電池素子(図示しない)の上下を挟んで被覆された電池セルと、電池セルを所定形状に成形し、その開放された両端を嵌合するトップカバー5およびボトムカバー6を備える。
図示しない電池素子からは正極リード2aおよび負極リード2bが導出されており、正極リード2aおよび負極リード2bには、回路基板4が付される。正極リード2aおよび負極リード2bのそれぞれの両面には、硬質ラミネート材11aと軟質ラミネート材11bとの接着性を向上させるために樹脂片3aおよび3bが被覆されている。ここで、トップカバー5を嵌合する側をトップ側、ボトムカバー6を嵌合する側をボトム側と称する。
[電池素子]
図2は、この発明の一実施形態による電池素子1の外観の一例を示す斜視図である。図2に示すように、電池素子1は、例えば、角形または扁平型を有し、帯状の正極21と、帯状の負極22とがポリマー電解質24および/またはセパレータ23を介して積層され、長手方向に巻回されると共に、正極21および負極22からそれぞれ正極リード2aおよび負極リード2bが導出されている。
正極21は、帯状の正極集電体上に正極活物質層が形成されてなり、さらに、正極活物質層上にポリマー電解質24が形成されている。また、負極22は、帯状の負極集電体上に負極活物質層が形成されてなり、さらに、負極活物質層上にポリマー電解質24が形成されている。正極21および負極22の正極リード2aおよび負極リード2bは、それぞれ正極集電体および負極集電体に接合されている。正極活物質、負極活物質、ポリマー電解質24としては、既に提案されている材料を用いることができる。
正極21は、目的とする電池の種類に応じて金属酸化物、金属硫化物または特定の高分子を正極活物質として構成することができる。例えばリチウムイオン電池を構成する場合では、正極活物質として、LiXMO2(式中、Mは、一種以上の遷移金属を表し、Xは、電池の充放電状態によって異なり、通常0.05以上1.10以下である)を主体とするリチウム複合酸化物等を用いることができる。リチウム複合酸化物を構成する遷移金属Mとしては、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)等が好ましい。
このようなリチウムイオン複合酸化物の具体例としては、LiCoO2,LiNiO2,LiNiyCo1-y2(式中、0<y<1である。)、LiMn24等を挙げることができる。これらのリチウム複合酸化物は、高電圧を発生でき、エネルギー密度が優れたものである。また、正極活物質としては、例えば、TiS2、MoS2、NbSe2、V25等のリチウムを有しない金属硫化物または酸化物を用いることができる。正極21には、これらの正極活物質の複数種を併せて使用してもよい。また、以上のような正極活物質を使用して正極21を形成するに際して、導電剤や結着剤等を添加しても良い。
負極材料としては、リチウムをドープ、脱ドープできる材料を用いることができる。負極材料としては、例えば、難黒鉛化炭素系材料や黒鉛系材料の炭素材料を用いることができる。より具体的には、例えば、熱分解炭素類、コークス類(ピッチコークス、ニードルコークス、石油コークス)、黒鉛類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体(フェノール樹脂、フラン樹脂等を適当な温度で焼成し炭素化したもの)、炭素繊維、活性炭等の炭素材料を用いることができる。さらに、リチウムをドープ、脱ドープできる材料としては、ポリアセチレン、ポリピロール等の高分子やSnO2等の酸化物を用いることができる。このような材料から負極22を形成するに際して、結着剤等を添加しても良い。
ポリマー電解質24は、高分子材料と電解液と電解質塩とを混合してゲル状化した電解質をポリマー中に取り込んだものとされている。高分子材料としては、電解液に相溶する性質を有し、シリコンゲル、アクリルゲル、アクリロニトリルゲル、ポリフォスファゼン変性ポリマー、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、およびこれらの複合ポリマーや架橋ポリマー、変性ポリマー等、若しくはフッ素系ポリマーとして、例えばポリ(ビニリデンフルオロライド)、ポリ(ビニリデンフルオロライド−co−ヘキサフルオロプロピレン)、或いはポリ(ビニリデンフルオロライド−co−トリフルオロエチレン)等の高分子材料、およびこれらの混合物を用いることができる。
電解液成分としては、上述した高分子材料を分散可能とし、非プロトン性溶媒として例えばエチレンカーボネート(EC)やプロピレンカーボネート(PC)或いはブチレンカーボネート(BC)等を用いることができる。電解質塩には、溶剤に相溶するものが用いられ、カチオンとアニオンとが組み合わされてなる。カチオンには、アルカリ金属やアルカリ土類金属が用いられる。アニオンには、Cl-、Br-、I-、SCN-、ClO-、BF4 -、PF6 -、CF3SO3 -等が用いられる。電解質塩には、具体的には六フッ化リン酸リチウムや四フッ化ホウ酸リチウムが電解液に対して溶解可能な濃度で用いられる。
[電池セル]
次に、電池セルについて説明する。図3は、電池セルの構成を示す。上述した、電池素子1を硬質ラミネート材11aおよび軟質ラミネート材11bによって被覆することで電池セルが構成される。
硬質ラミネート材11aの一例としては、例えば硬質金属層が内面樹脂層と外面樹脂層に挟まれた3層構造とされ、防湿性、絶縁性を有する多層フィルムである。具体的には、硬質ラミネート材11aは、例えば、図4に示すように、内面樹脂層31、接着層32、硬質金属層33、接着層34、外面樹脂層36とが順次積層された構造を有し、外面樹脂層36の内面側に単色、文字または模様の印刷35がなされる。厚さの構成としては、内面樹脂層31/接着層32/硬質金属層33/接着層34/外面樹脂層36=30±5μm/2±1μm/100±20μm/3±1μm/15±5μmとされる。
内面樹脂層31は、熱,超音波で溶融し、互いに融着する部分である。内面樹脂層31としては、例えば、無延伸のポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン)、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンアクリル酸コポリマー、アクリル酸エチルコポリマー、アクリル酸メチルコポリマー、メタクリル酸コポリマー、アイオノマー、ポリアクリロニトリル、エチレンビニルアルコール樹脂を用いることができる。例示した樹脂は、結晶性が低いもので、シール性に富むため、内面樹脂層31として用いることによって、効果的に封止が可能となる。
硬質金属層33には、硬質金属を用いる。硬質金属としては、ビッカース硬度30以上の材料を用いることができる。ビッカース硬度30以上の材料としては、具体的には、例えばJIS規格による3003H18、3004H18の硬質アルミ材料、SUS(ステンレス)全般を用いることができる。
一実施形態では、硬質金属としてビッカース硬度30以上の材料を用いることで、一般的な使用における、打痕、引掻き傷が電池パックの表面に付くのを効果的に回避することができる。また、ビッカース硬度30以上の材料を用いることにより、落下時の変形に対しても、耐えることができる。一方で、ビッカース硬度30より小さい材料を用いた場合において、同様の耐性を備えるためには、厚さを大きくする必要があるために、電池容量が犠牲になってしまう。
外面樹脂層36としては、美観、強靭性、柔軟性が求められる。外面樹脂層36としては、例えば、ポリアミド系樹脂(ナイロン)、ポリイミド系樹脂、ポリエステル、延伸ポリプロピレンのうち何れかを主成分とするフィルムを用いることができる。ポリエステルとしては、より具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を挙げることができる。例示した樹脂からなる外面樹脂層36の内面側に単色、文字または模様の印刷35がなされることによって、製造時の熱シールによってシール部が変成して美観が損なわれるのを抑制することができる。
硬質ラミネート材11aの他の例としては、例えば硬質金属層と、内面樹脂層とから構成される。具体的には、例えば、図5に示すように、内面樹脂層41と、接着層42と、硬質金属層43と順次に積層された構造を有し、硬質金属層43に単色、文字または模様の焼付け塗装44がなされる。厚さの構成としては、内面樹脂層41/接着層42/硬質金属層43=30±5μm/2±1μm/100±20μmとされる。硬質ラミネート材11aの他の例では、上述した一例と異なり、硬質金属層43が電池パックの最外面に位置する。
硬質ラミネート材11aの他の例では、電池パックの最外表面となる硬質金属層43に、例えば、黒、グレー、紺、緑、紅、赤、青等の濃色を基調としてデザインされた柄や文字情報の焼付け塗装44がなされる。
さらに、焼付け塗装44がなされた硬質金属層43に印字を行う場合は、レーザ印字によってなされる。レーザ印字が明瞭となる点から、濃色を基調としてデザインされた柄や文字情報が焼付け塗装された硬質金属層43にレーザ印字を行うのが好ましい。レーザ印字を行ってラベルを省略することで、より体積効率を上げて、電池パックの容量を増大できる。
軟質ラミネート材11bは、例えば軟質金属層が内面樹脂層と外面樹脂層との間に挟まれた構造とされる。軟質ラミネート材11bの内面樹脂層は、硬質ラミネート材11aに接する側に位置する。軟質金属層としては、JIS規格による8079O、8021Oの他、8000番系全般の軟質アルミ材料を用いることができる。
軟質ラミネート材11bの具体的な構成としては、例えば、軟質金属層をAl(アルミニウム)、外面樹脂層をNy(ナイロン)、内面樹脂層をCPP(無延伸ポリプロピレン)で構成する。厚さの構成としては、例えば、Ny/接着層/Al/接着層/CPP=20±5μm/3±1μm/35±10μm/2±1μm/30±5μmと構成される。これにより、軟質ラミネート材11bの総厚としては、例えば90±22μmとされる。
電池素子1を硬質ラミネート材11aおよび軟質ラミネート材11bで被覆した電池セルは、例えば、図6に示すように、断面が楕円形状になるように成形することで、硬質ラミネート材11aが最外装として電池素子1を保護するようになされる。
[トップカバー]
トップカバー5は、例えば、成形された電池セルが有する両端の開口に、嵌合可能な形状である。具体的には、例えば、正面から見ると、全体としては短形状を有し、その両短辺が外側に向かって楕円の円弧をなすように膨らんでいる。トップカバー5には、例えば、回路基板4が備えられ、この回路基板4に対して電池素子1から導出された正極リード2aおよび負極リード2bが接続される。
[ボトムカバー]
ボトムカバー6は、ボトム側の開口を塞ぐものであり、正面方向から見ると、全体としては短形状を有し、その短辺側の両側が外側に向かって楕円の円弧をなすように膨らんでいる。ボトムカバー6の電池素子1側となる面には、ボトム側の開口に嵌合するための側壁が設けられている。また、側壁は、ボトムカバー6の外周から僅かに内側に入り込んだ位置に設けられている。
また、ボトムカバー6には、例えば、電池素子1に対向する面からそれとは反対側の面に向けて貫通する貫通孔が、1以上好ましくは2以上設けられている。貫通孔を2以上設けた場合には、樹脂注入時において、少なくとも1つの貫通孔を電池素子とボトムカバーとの間の空気を抜くためのものとして用いることができるので、樹脂の充填性を向上させることができる。
回路基板4には、ヒューズ、PTC、サーミスタ等の温度保護素子を含む保護回路、電池パックを識別するID抵抗等がマウントされ、更に複数例えば3個の接点部が形成されている。また、保護回路には、二次電池の監視とFETの制御を行うIC、および充電制御EFTが含まれる。
以下、この発明の一実施形態による電池パックの製造方法について説明する。
まず、例えば、ポリマー電解質が両面に形成された正極および負極と、セパレータとを、負極、セパレータ、正極、セパレータの順に順次積層し、この積層体を平板の芯に巻き付けて、長手方向に多数回巻回して巻回型の電池素子1を作製する。
次に、例えば予め深絞成形により、電池素子1を入れるための凹部15を軟質ラミネート材11bに成形する。この際、図7Aに示すように、軟質ラミネート材11bの電池素子収納用の凹部15は、例えば、中心位置に対してやや右側にずれた位置に形成する。そして、電池素子1を軟質ラミネート材11bに形成された凹部15内に収納する。
次に、図7Aに示すように、図4に示す構造を有する、あらかじめ外面樹脂層の内面側に単色、文字または模様が印刷された硬質ラミネート材11aを、軟質ラミネート材11bに対してやや右側にずれた位置に積層する。これにより、硬質ラミネート材11aおよび軟質ラミネート材11bが積層された状態では、図7Aに示すように、硬質ラミネート材11aのみが位置する右側領域と軟質ラミネート材11bのみが位置する左側領域と、が生じる。
このように位置をずらしているのは、後述するように、硬質ラミネート11aおよび軟質ラミネート材11bの端部を、軟質ラミネート材11bの凹部15の底面外側へ向けて折り込んだ後、硬質ラミネート材11aの内面樹脂層と軟質ラミネート材11bの内面樹脂層とが、ある程度の幅でもって接着されるようにするためである。
次に、図7Aに示すような配置関係の状態で、凹部15の開口の周辺の4辺を減圧しながら熱溶着する。この場合、硬質ラミネート材11aの内面樹脂層と軟質ラミネート材11bの内面樹脂層とが重なっている部分全体を熱溶着するようにしても良い。このようにして、凹部15の周囲を熱溶着することにより、電池素子1が封止される。
次に、図7Bに示すように、凹部15の底面の外側に、所定の形状とした熱溶着シート15aを設ける。熱溶着シート15aは、軟質ラミネート材11bの外面樹脂層を高温をかけることで接着させるための補助的部材である。好ましくは、厚みは、総厚の関係から10〜60μm程度で、100°C前後の融点のものが用いられる。熱溶着シート15aの融点は、電池素子1に対して熱の影響を与えない程度のものが好ましい。
次に、硬質ラミネート材11aおよび軟質ラミネート材11bの両端を、軟質ラミネート材11bの凹部15の底面外側へ向けて内側に折り込む。すなわち、短辺13a、14aおよび13b、14bを、軟質ラミネート材11bの凹部15の底面外側へ向けて内側に折り込む。
そして、硬質ラミネート材11aおよび軟質ラミネート材11bの端部を熱溶着するとともに、凹部15の底面外側に対して軟質ラミネート材11bを熱溶着する。これにより、図7Cに示すように。硬質ラミネート材11aが最外装とされ、硬質ラミネート材11aおよび軟質ラミネート材11bによって、電池素子1が収納された凹部15を包み込むように閉じた状態で固定されて、トップ側開口21aおよびボトム側開口21bが形成される。
電池素子1を包み込んだ状態では、図8に示すように、硬質ラミネート材11aの短辺13aおよび14a同士が接するか、または僅かな隙間を介して互いの端面が対向してなる継ぎ目L1が生じる。
また、硬質ラミネート材11aの内側には、軟質ラミネート材11bの短辺13bおよび14b同士が接するか、または僅かな隙間を介して互いの端面が対向してなる継ぎ目L2が生じる。ここでは、軟質ラミネート材11bの短辺13bおよび14b同士が接するか、または僅かな隙間を介して互いの端面が対向する場合について、図示および説明をしているが、ある程度の幅の隙間を介して互いの端面が対向するようにしてもよい。
なお、図8において、参照符号16aは、硬質ラミネート材11aの内面樹脂層を示し、参照符号17aは、硬質金属層を示し、参照符号18aは、硬質ラミネート材11aの外面樹脂層を示し、外面樹脂層18aの内面側に単色、文字または模様の印刷20がなされている。また、軟質ラミネート材11bは、軟質金属層17bを内面樹脂層16bおよび外面樹脂層18bで挟んだ構造を有する。
図8に示すように、熱溶着シート15aの上側に接して、軟質ラミネート材11bの外面脂層層18bが位置する。したがって、軟質ラミネート材11bの外面樹脂層18bが熱溶着シート15aを挟んだ構造となり、外側から熱を加えることで、軟質ラミネート材11bの外面樹脂層18b同士を接着することができる。
また、硬質ラミネート材11aの内面樹脂層16aと、軟質ラミネート材11bの内面樹脂層16bが対向接触するので、外側から熱を加えることで、硬質ラミネート材11aの内面樹脂層16bと軟質ラミネート材11bの内面樹脂層とを接着することができる。
次に、所定の形状に成型された電池セル10から導出された正極リード2aおよび負極リード2bに保護回路を接合する。保護回路は回路基板4にあらかじめマウントされており、電池素子1と接続された回路基板4はあらかじめ成型されたトップカバー5に挿入される。
図9に示すように、作製した電池セル10のトップ側の開口に、トップカバー5を接合する。電池セル10のボトム側の開口に、ボトムカバー6を接合する。回路基板4と一体とされたトップカバー5およびトップカバー5と同様にあらかじめ成型されたボトムカバー6は、熱溶着や温めた樹脂材料(ホットメルト剤)を流し込む方法などにより電池セル10と接合される。以上により一実施形態による電池パックが製造される。
なお、上述した製造方法において、あらかじめトップカバー5およびボトムカバー6を成型せず、トップカバー形状もしくはボトムカバー形状の金型に電池セル10をセットし、温めた樹脂材料を流し込むことにより、トップカバー5もしくはボトムカバー6を成型しつつ電池セル10との接合を行う方法も用いることができる。なお、温めた樹脂を流し込む場合には、回路基板が熱により変形したり損傷したりしないように構成する必要がある。
また、上述した製造方法において、ラベルを貼る場合には、さらに、硬質ラミネート材11aの周りにラベルを貼り、製品としての電池パックが完成する。なお、ラベルは電池パックを1周するように貼っても良いし、電池パック片面のみに貼っても良いが、放熱性を考慮すると片面のみに貼り付けることがより好ましい。なお、ラベルを貼る場合には、ラベルと同色もしくは同柄の印刷を硬質ラミネート材11aに施すことがデザイン上好ましい。
さらに、上述した製造方法において、図4に示す硬質ラミネート材ではなく、図5に示す構造を有する硬質ラミネート材を用いた場合は、最外表面に硬質金属層43が位置するので、この硬質金属層43に濃色を基調とした単色、文字または模様が焼き付け塗装される。さらに、印字を行う場合には、焼付け塗装された硬質金属層43に対してレーザ印字を行う。
以下、実施例によりこの発明を具体的に説明するが、この発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
1.へこみ傷試験、落下試験
以下に説明する実施例1〜実施例3および比較例1〜比較例2の電池パックを作製して、へこみ傷試験および落下試験を行った。
<実施例1>
図4に示す構造の硬質ラミネート材を用いて電池パックを作製した。硬質ラミネート材の金属層としては、厚さ100μmを有する3003H18のアルミ材を用いた。
<実施例2>
硬質ラミネート材の金属層として、厚さ200μmを有する3004H18のアルミ材を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例2の電池パックを作製した。
<実施例3>
硬質ラミネート材の金属層として、厚さ100μmを有するSUS304を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例3の電池パックを作製した。
<比較例1>
硬質ラミネート材の金属層として、厚さ100μmを有する1N30−Oのアルミ材を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1の電池パックを作製した。なお、IN30−Oのアルミ材は、ビッカース硬度が30より小さい材料である。
<比較例2>
硬質ラミネート材の金属層として、厚さ200μmを有する1N30−Oのアルミ材を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2の電池パックを作製した。
へこみ傷試験
実施例1〜実施例3および比較例1〜比較例2の電池パックの表面を、300gの加重をのせて、ペン先0.5mmのボールペンでなぞり、表面のへこみ傷の発生具合を目視により評価した。
落下試験
実施例1〜実施例3および比較例1〜比較例2の電池パックを、0.5mの高さから落下させて、筐状電池パックの変形の程度を目視により評価した。
また、実施例1〜実施例3および比較例1〜比較例2の電池パックの電池容量を測定した。
表1は、実施例1〜実施例3および比較例1〜比較例2の電池パックにおける、へこみ傷試験および落下試験の結果並びに測定した電池容量を示す。
Figure 2007123003
表1に示すように、ビッカース硬度30以上の材料を用いることによって、電池パックに打痕やへこみ傷が付くのを効果的に回避できることがわかる。また、ビッカース硬度30以上の材料を用いることによって、電池パックは、落下時の変形に対しても強い耐性を有することがわかる。さらに、ビッカース硬度30以下の材料の場合は、厚さを増せば落下時の変形に対して耐性を有するようになるが、電池容量が犠牲になることがわかる。
2.引掻き傷試験
以下に説明する実施例4〜実施例5および比較例3の電池パックを作製して、引掻き傷試験を行った。
<実施例4>
図4に示す構造の硬質ラミネート材を用いて電池パックを作製した。印刷によって、硬質ラミネート材の外面樹脂層の内面側の全面に白色を印刷した。
<実施例5>
印刷によって、硬質ラミネート材の外面樹脂層の内面側の全面にベージュ色を印刷した以外は、実施例4と同様にして、実施例5の電池パックを作製した。
<比較例3>
硬質ラミネート材の外面樹脂層の内面側に着色を行わなかった以外は、実施例4と同様にして、比較例3の電池パックを作製した。
引掻き傷試験
実施例4〜実施例5および比較例3の電池パックの表面を、300gの加重をのせて、ペン先0.1mmのボールペンでなぞり、表面の外面樹脂に発生した傷の目立ちやすさを目視によって評価した。
表2は、実施例4〜実施例5および比較例3の電池パックにおける、引掻き傷試験の結果を示す。
Figure 2007123003
表2に示すように、淡色系の色を採用することによって、擦り傷を目立たなくすることがわかる。一方で、着色を行わない場合は、金属色が背景となり、樹脂上に生じた引掻き傷が目立つ状態となることがわかる。
3.外装表面の耐熱試験
以下に説明する実施例6〜実施例14および比較例4〜比較例6の電池パックを作製して、外装表面の耐熱試験を行った。
<実施例6>
図4に示す構造の硬質ラミネート材を用いて電池パックを作製した。硬質ラミネート材の外面樹脂層の内面側にグレー塗料を用いて着色を行った。
<実施例7>
図5に示す構造の硬質ラミネート材を用いて電池パックを作製した。硬質ラミネート材の金属層の表面にグレー塗料で焼付け塗装を行った。
<実施例8>
図4に示す構造の硬質ラミネート材を用いて電池パックを作製した。硬質ラミネート材の外面樹脂層としては、6−ナイロンを用いた。硬質ラミネート材の外面樹脂層の内面側にグレー塗料を用いて着色を行った。
<実施例9>
硬質ラミネート材の外面樹脂層として、66−ナイロンを用いた以外は、実施例8と同様にして、実施例9の電池パックを作製した。
<実施例10>
硬質ラミネート材の外面樹脂層として、PET(ポリエチレンテレフタレート)を用いた以外は、実施例8と同様にして、実施例10の電池パックを作製した。
<実施例11>
硬質ラミネート材の外面樹脂層として、PBT(ポリブチレンテレフタレート)を用いた以外は、実施例8と同様にして、実施例11の電池パックを作製した。
<実施例12>
硬質ラミネート材の外面樹脂層として、PEN(ポリエチレンナフタレート)を用いた以外は、実施例8と同様にして、実施例12の電池パックを作製した。
<実施例13>
硬質ラミネート材の外面樹脂層として、PBN(ポリブチレンナフタレート)を用いた以外は、実施例8と同様にして、実施例13の電池パックを作製した。
<実施例14>
硬質ラミネート材の外面樹脂層として、延伸ポリプロピレンを用いた以外は、実施例8と同様にして、実施例14の電池パックを作製した。
<比較例4>
図4に示す構造の硬質ラミネート材を用いて電池パックを作製した。硬質ラミネート材の外面樹脂層の外面側にグレー塗料を用いて着色を行った。
<比較例5>
硬質ラミネート材の外面樹脂層として、未延伸ポリプロピレンを用いた以外は、実施例8と同様にして、比較例5の電池パックを作製した。
<比較例6>
硬質ラミネート材の外面樹脂層として、未延伸ポリエチレンを用いた以外は、実施例8と同様にして、比較例6の電池パックを作製した。
外装表面の耐熱試験
実施例6〜実施例14および比較例4〜比較例6の電池パックに対して、ヒートシール機を用いてシールを行って、ヒータの熱による痕の目立ち易さを目視によって評価した。
表3は、実施例6〜実施例7および比較例4の電池パックにおける、外装表面の耐熱試験の結果を示す。表4は、実施例8〜実施例14および比較例5〜比較例6の電池パックにおける、外装表面の耐熱試験の結果を示す。
Figure 2007123003
Figure 2007123003
表3に示すように、印刷面を外面樹脂の裏側に配する、または金属表面に焼付け塗装することによって、電池製造時のヒートシールの熱により、インク変成して外観の不具合の発生を回避できることがわかる。
表4に示すように、表層の樹脂に、耐熱性の高く強度の強いものを用いることによって、シール痕、圧着等の外的応力による痕つきを回避できることがわかる。
4.電池容量の比較
以下に説明する実施例15および比較例7の電池パックを作製して電池容量の比較を行った。
<実施例15>
図4に示す構造を有する硬質ラミネート材を用いて電池パックを作製した。硬質ラミネート材の外面樹脂の内面側には、印刷によって、所定のデザインを施した。なお、厚みが4ミリになるように、中身の発電要素となる量を調整して、電池パックを作製した。
<比較例7>
硬質ラミネート材の外面樹脂の内面側に印刷によるデザインを施さなかった。印刷によって、実施例15と同様のデザインを施した厚さ100μmのラベルを巻きつけた。この他は、実施例15と同様にして、比較例7の電池パックを作製した。
電池容量の比較
実施例15および比較例7の電池パックの電池容量を測定した。表5は、実施例15および比較例7の電池容量の測定結果を示す。
Figure 2007123003
表5に示すように、印刷を硬質ラミネート材の外面樹脂層の裏側に配することによって、ラベルを省略してラベルの厚み分の発電要素を増量できるので、電池パックの容量を増大できることがわかる。
5.レーザ印字の視認性試験
以下に説明する実施例16〜実施例23および比較例8〜比較例10の電池パックを作製して、レーザ印字の視認性試験を行った。
<実施例16>
図5に示す構造の硬質ラミネート材を用いて電池パックを作製した。最外表面となる硬質ラミネート材の金属層に、黒色の焼付け塗装を施し、レーザ印字を行った。
<実施例17>
最外表面となる硬質ラミネート材の金属層に、グレー色の焼付け塗装を施した以外は、実施例16と同様にして、実施例17の電池パックを作製した。
<実施例18>
最外表面となる硬質ラミネート材の金属層に、赤色の焼付け塗装を施した以外は、実施例16と同様にして、実施例18の電池パックを作製した。
<実施例19>
最外表面となる硬質ラミネート材の金属層に、紅色の焼付け塗装を施した以外は、実施例16と同様にして、実施例19の電池パックを作製した。
<実施例20>
最外表面となる硬質ラミネート材の金属層に、紺色の焼付け塗装を施した以外は、実施例16と同様にして、実施例20の電池パックを作製した。
<実施例21>
最外表面となる硬質ラミネート材の金属層に、青色の焼付け塗装を施した以外は、実施例16と同様にして、実施例21の電池パックを作製した。
<実施例22>
最外表面となる硬質ラミネート材の金属層に、紫色の焼付け塗装を施した以外は、実施例16と同様にして、実施例22の電池パックを作製した。
<実施例23>
最外表面となる硬質ラミネート材の金属層に、緑色の焼付け塗装を施した以外は、実施例16と同様にして、実施例23の電池パックを作製した。
<比較例8>
最外表面となる硬質ラミネート材の金属層に、焼付け塗装を施さなかった以外は、実施例16と同様にして、比較例8の電池パックを作製した。
<比較例9>
最外表面となる硬質ラミネート材の金属層に、白色の焼付け塗装を施した以外は、実施例16と同様にして、比較例9の電池パックを作製した。
<比較例10>
図4に示す構造の硬質ラミネート材を用いて電池パックを作製した。硬質ラミネート材の外面樹脂の内面側に黒色の印刷を施し、レーザ印字を行った。
レーザ印字の視認性試験
実施例16〜実施例23および比較例8〜比較例10の電池パックにおける、レーザ印字の視認性を目視によって評価した。
表6は、実施例16〜実施例23および比較例8〜比較例10の電池パックにおける、レーザ印字の視認性試験の結果を示す。
Figure 2007123003
表6に示すように、最外表面となる硬質ラミネート材の金属層に焼き付け塗装し、その色が濃色、暗色であれば、レーザ印字は、明瞭となることがわかる。淡色系、明色系では、塗装がレーザで除去されても地金属の色と近似しているため、視認性が優れないことがわかる。また、無着色の場合は、印字されない。さらに、印刷面が硬質ラミネート材の外面樹脂の内面側である場合は、レーザによって、塗料が除去されにくいため、レーザ印字では、明瞭性に欠けることがわかる。
6.シール性試験
以下に説明する実施例24〜実施例34および比較例11〜比較例12の電池パックを作製して、シール性試験を行った。
<実施例24>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、無延伸ポリプロピレンを用いた電池パックを作製した。
<実施例25>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、無延伸ポリエチレンを用いること以外は、実施例24と同様にして実施例25の電池パックを作製した。
<実施例26>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、エチレン酢酸ビニルコポリマーを用いること以外は、実施例24と同様にして実施例26の電池パックを作製した。
<実施例27>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、エチレンアクリル酸コポリマーを用いること以外は、実施例24と同様にして実施例27の電池パックを作製した。
<実施例28>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、アクリル酸エチルコポリマーを用いること以外は、実施例24と同様にして実施例28の電池パックを作製した。
<実施例29>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、アクリル酸メチルコポリマーを用いること以外は、実施例24と同様にして実施例29の電池パックを作製した。
<実施例30>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、メタクリル酸コポリマーを用いること以外は、実施例24と同様にして実施例30の電池パックを作製した。
<実施例31>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、メタクリル酸メチルコポリマーを用いること以外は、実施例24と同様にして実施例31の電池パックを作製した。
<実施例32>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、アイオノマーを用いること以外は、実施例24と同様にして実施例32の電池パックを作製した。
<実施例33>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、ポリアクリロニトリルを用いること以外は、実施例24と同様にして実施例33の電池パックを作製した。
<実施例34>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、エチレンビニルアルコール樹脂を用いること以外は、実施例24と同様にして実施例34の電池パックを作製した。
<比較例11>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、ポリエチレンテレフタレートを用いること以外は、実施例24と同様にして比較例11の電池パックを作製した。
<比較例12>
硬質ラミネート材の内面樹脂層として、延伸ポリプロピレンを用いること以外は、実施例24と同様にして比較例12の電池パックを作製した。
シール性試験
シールを行い端子回りのシール面内に密閉を阻害する欠陥が発生しないか確認した。
表7は、実施例24〜実施例34および比較例11〜比較例12の電池パックにおいて、シール性試験の結果を示す。
Figure 2007123003
表7に示すように、結晶性が低くシール性に富んだ樹脂を内面に配することにより効果的に封止が可能であることがわかる。一方で、耐熱性が高かったり、結晶性が高い樹脂では、うまく封止がすることが困難であることがわかる。
この発明は、上述したこの発明の実施形態に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えば、上述の一実施形態において挙げた数値はあくまでも例にすぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
この発明の一実施形態による電池パックの構成を示す概略図である。 この発明の一実施形態による電池素子の外観の一例を示す斜視図である。 この発明の一実施形態による電池セルの構成を示す概略図である。 この発明の一実施形態による電池パックの硬質ラミネート材の一例の断面図である。 この発明の一実施形態による電池パックの硬質ラミネート材の他の例の断面図である。 成形後の電池セルの断面図である。 この発明の一実施形態による電池パックの製造方法を説明するための概略図である。 電池素子を被覆したラミネート材の拡大断面図である。 この発明の一実施形態による電池パックの外観を示す概略図である。
符号の説明
1・・・電池素子
2a・・・正極リード
2b・・・負極リード
3a,3b・・・樹脂片
5・・・トップカバー
6・・・ボトムカバー
10・・・電池セル
11a・・・硬質ラミネート材
11b・・・軟質ラミネート材
21・・・正極
22・・・負極
23・・・セパレータ
24・・・ポリマー電解質
31・・・内面樹脂層
32・・・接着層
33・・・硬質金属層
34・・・接着層
35・・・印刷
36・・・外面樹脂層
41・・・内面樹脂層
42・・・接着層
43・・・硬質金属層
44・・・焼付け塗装

Claims (5)

  1. 硬質ラミネート材と、軟質ラミネート材との間に電池素子が収容され、上記電池素子の周辺部分が封止され、上記硬質ラミネート材は、上記電池素子の形状に沿って湾曲され、上記硬質ラミネート材の端部同士を合わせて封止された電池セルを有する電池パックであって、
    上記硬質ラミネート材が硬質金属からなる金属層が外面樹脂層と内面樹脂層との間に挟まれた構造とされ、上記外面樹脂層の内面側に単色、文字または模様が印刷されており、
    上記硬質金属は、ビッカース硬度30以上のものであり、
    上記外面樹脂層は、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリエステル、延伸ポリプロピレンのうちから選ばれた何れかを主成分とするものであること
    を特徴とする電池パック。
  2. 請求項1において、
    上記内面樹脂層は、無延伸のポリオレフィン系樹脂、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンアクリル酸コポリマー、アクリル酸メチルコポリマー、メタクリル酸コポリマー、メタクリル酸メチルコポリマー、アイオノマー、ポリアクリロニトリル、エチレンビニルアルコール樹脂のうちから選ばれた何れかであることを特徴とする電池パック。
  3. 請求項1において、
    外装にラベルが使用され、上記ラベルと同じ単色、文字または模様が上記外面樹脂層の内面側に印刷されたことを特徴とする電池パック。
  4. 硬質ラミネート材と、軟質ラミネート材との間に電池素子が収容され、上記電池素子の周辺部分が封止され、上記硬質ラミネート材は、上記電池素子の形状に沿って湾曲され、上記硬質ラミネート材の端部同士を合わせて封止された電池セルを有する電池パックであって、
    上記硬質ラミネート材が内面樹脂層と硬質金属からなる金属層が順次に積層された構造とされ、
    上記硬質金属は、ビッカース硬度30以上のものであり、
    濃色を基調とした単色、文字または模様が焼き付け塗装された金属層にレーザ印字がなされたことを特徴とする電池パック。
  5. 請求項4において、
    上記内面樹脂層は、無延伸のポリオレフィン系樹脂、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンアクリル酸コポリマー、アクリル酸メチルコポリマー、メタクリル酸コポリマー、メタクリル酸メチルコポリマー、アイオノマー、ポリアクリロニトリル、エチレンビニルアルコール樹脂のうちから選ばれた何れかであることを特徴とする電池パック。
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