JP2007122759A - リピート再生機能を備えた再生装置及びリピート再生機能実行プログラム及びリピート範囲の追加設定方法 - Google Patents

リピート再生機能を備えた再生装置及びリピート再生機能実行プログラム及びリピート範囲の追加設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生を行う再生装置であって、所定の範囲のコンテンツ(リピート範囲)を繰り返し再生させるリピート再生機能における、リピート範囲の設定操作の利便性の向上が図られた再生装置の提供。
【解決手段】リピート再生処理(リピート範囲の繰り返し再生処理)中において、リピート開始地点の追加設定要求又はリピート終了地点の追加設定要求を受付け(ステップ303〜ステップ304)、新しいリピート範囲が追加されたと判断された場合には(ステップ310)、追加前のリピート範囲と追加されたリピート範囲とを使用して、リピート再生処理の実行を継続させる。これにより、リピート再生処理中においてもリピート範囲の追加設定が可能となり、ユーザの利便性に優れる。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報記録媒体に記録されたコンテンツ(映像や音声)の再生を行う再生装置に関し、特に、所定の範囲のコンテンツを繰り返し再生させるリピート再生機能を備えた再生装置に関する。
情報記録媒体(例えばDVDなど)に記録された映像や音声などのコンテンツの再生処理を行う再生装置(例えばDVDプレーヤなど)において、設定した範囲のコンテンツを繰返して再生させる「リピート再生機能」を備える装置が従来存在している。このような「リピート再生機能」のためのリピート範囲(繰り返し再生させるコンテンツの範囲)の設定に関する従来技術が特許文献1〜特許文献3などによって開示されている。
実登録3096532号公報 特開2004−40705号公報 特開2004−48611号公報
従来の再生装置における“リピート範囲”の設定は、基本的に、リピート開始地点とリピート終了地点とを設定することによって行われるものであり、当該設定操作は、「リピート再生機能」の“実行”に先立って予め行われる「リピート再生機能」の“設定”時においてのみ行うことが可能であるもので、リピート再生機能の実行中に“リピート範囲”の変更や追加などの操作を行えるものではなかった。
本発明は、上述した点に鑑み、情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生を行う再生装置であって、所定の範囲のコンテンツ(リピート範囲)を繰り返し再生させるリピート再生機能における、リピート範囲の設定操作の利便性の向上が図られた再生装置を提供することを目的とする。
請求項1のリピート再生機能を備えた再生装置は、情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの再生処理を行い、リピート開始地点とリピート終了地点とを有するリピート範囲が格納された記憶部と、再生処理部と、制御部と、を備えることにより、リピート範囲を繰り返して再生させるリピート再生機能を備えた再生装置であって、入力部を備えることにより、リピート再生機能実行時に、前記入力部から、リピート開始地点若しくはリピート終了地点の追加設定要求があった場合には、当該追加設定要求があった時点を新しいリピート開始地点若しくはリピート終了地点として前記記憶部に追加して記憶させ、当該新しいリピート開始地点と新しいリピート終了地点によって新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には、前記リピート範囲と当該新しいリピート範囲とを繰り返して再生させることによってリピート再生機能を実行させることを特徴とする。
上記構成によれば、“リピート再生機能”の実行中においても、リピート開始地点若しくはリピート終了地点の追加設定要求が受け付けられ、当該設定要求があった場合には、設定要求があった時点を新しいリピート開始地点若しくはリピート終了地点として使用し、これによって新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には、当該新しいリピート範囲が追加されて、追加前から設定されていたリピート範囲(必ずしも1つのリピート範囲とは限らず、複数のリピート範囲である場合を含む)と追加されたリピート範囲とが繰り返して再生される(“リピート再生機能”の実行が継続される)。
請求項2のリピート再生機能を備えた再生装置は、請求項1記載のリピート再生機能を備えた再生装置であって、リピート再生機能実行時に、リピート地点延長追加設定要求があった場合には、前記リピート終了地点以降の前記コンテンツの再生処理を行い、前記新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には、又は、前記情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの終了地点まで若しくは前記リピート終了地点に続くものとして再生される前記コンテンツ一単位分の終了地点までの再生処理が終了した場合には、前記リピート開始地点へと戻って前記リピート再生機能を実行させることを特徴とする。
上記構成によれば、“リピート再生機能”の実行中においても、「リピート地点延長追加設定要求」が受け付けられ、当該設定要求があった場合には、リピート終了地点に至った場合であっても、コンテンツの終了部分若しくは再生されているコンテンツの一単位分の終了部分まで再生処理が行われ、当該再生処理中に新しいリピート範囲の設定があったと判断された場合、又は、終了部分(コンテンツの終了部分若しくは再生されているコンテンツの一単位分の終了部分)までの再生処理が終了した場合には、リピート開始地点へと戻って“リピート再生機能”の実行が継続される。なお、「コンテンツ一単位分」とは、再生時に一単位として扱われるコンテンツの範囲を示し、例えば、DVDにおける「タイトル」や「チャプター」といったものの1つ分や、CDにおける1曲分などが該当する。
請求項3のリピート再生機能を備えた再生装置は、請求項1記載のリピート再生機能を備えた再生装置であって、予め定めた延長時間を前記記憶部に格納しておく若しくはユーザによって設定された延長時間を前記記憶部に格納しておくことにより、リピート再生機能実行時に、リピート地点延長追加設定要求があった場合には、前記リピート終了地点から若しくは当該リピート地点延長追加設定要求があった時点から前記延長時間だけ延長した地点を新しいリピート終了地点として前記記憶部に追加して記憶させた上で前記リピート再生機能を実行させることを特徴とする。
上記構成によれば、“リピート再生機能”の実行中においても、「リピート地点延長追加設定要求」が受け付けられ、当該設定要求があった場合には、“予め定められた若しくはユーザによって設定された「延長時間」分だけ、リピート終了地点から若しくは「リピート地点延長追加設定要求」があった時点から延長された時点”が、新しいリピート終了地点として使用される。
請求項4のリピート再生機能を備えた再生装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のリピート再生機能を備えた再生装置であって、リピート再生機能実行時に、リピート地点遡及追加設定要求があった場合には、前記情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの冒頭部分から、又は、前記リピート再生機能実行時に再生されている前記コンテンツ一単位分の冒頭部分から、再生処理を実行させ、その後に、再生位置が前記リピート範囲に該当したと判断された際には前記リピート再生機能を実行させることを特徴とする。
上記構成によれば、“リピート再生機能”の実行中においても、「リピート地点遡及追加設定要求」が受け付けられ、当該設定要求があった場合には、コンテンツの冒頭部分若しくは再生されているコンテンツの一単位分の冒頭部分から再生処理が行われ、その後に、再生位置が、リピート範囲(新しく追加されたリピート範囲である場合を含む)に該当したと判断された場合には“リピート再生機能”の実行が継続される。
請求項5のリピート再生機能を備えた再生装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のリピート再生機能を備えた再生装置であって、予め定めた遡及時間を前記記憶部に格納しておく若しくはユーザによって設定された遡及時間を前記記憶部に格納しておくことにより、リピート再生機能実行時に、リピート地点遡及追加設定要求があった場合には、前記リピート開始地点から若しくは当該リピート地点遡及追加設定要求があった時点から前記遡及時間だけ遡った地点からの再生処理を実行させ、その後に再生位置が前記リピート範囲に該当したと判断された際には前記リピート再生機能を続行させる、又は、前記リピート開始地点から若しくは当該リピート地点遡及再設定要求があった時点から前記遡及時間だけ遡った地点を新しいリピート開始地点として前記記憶部に追加して記憶させた上でその後に再生位置が前記リピート範囲に該当したと判断された際には前記リピート再生機能を実行させる、ことを特徴とする。
上記構成によれば、“リピート再生機能”の実行中においても、「リピート地点遡及追加設定要求」が受け付けられ、当該設定要求があった場合には、“予め定められた若しくはユーザによって設定された「遡及時間」分だけ、リピート開始地点から若しくは「リピート地点遡及追加設定要求」があった時点から遡った時点”が、遡って再生処理を行う場合の起点とされる、又は、新しいリピート開始地点として使用される。
請求項6のリピート再生機能を備えた再生装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載のリピート再生機能を備えた再生装置であって、前記各リピート範囲のそれぞれに再生方法を対応付けた、リピート再生設定テーブルを前記記憶部に格納することにより、前記リピート再生機能実行時の前記各リピート範囲の再生時には、前記リピート再生設定テーブルの設定に従った再生処理を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、“リピート再生機能”の実行時に、リピート再生設定テーブルの設定に従って、各リピート範囲に応じて再生方法が変更される(例えば、リピート範囲が2つ設定されている場合に、リピート範囲1:通常再生→リピート範囲2:スロー再生→リピート範囲1:通常再生→リピート範囲2:スロー再生・・・のようなリピート再生処理を行わせることが可能となる)。
請求項7のリピート再生機能を備えた再生装置は、請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載のリピート再生機能を備えた再生装置であって、前記各リピート範囲のそれぞれに再生順番情報を対応付けた、リピート再生順番設定テーブルを前記記憶部に格納することにより、前記リピート再生機能実行時の前記各リピート範囲の再生時には、前記リピート再生順番設定テーブルの設定に従った順番で、前記各リピート範囲の再生処理を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、“リピート再生機能”の実行時に、リピート再生順番設定テーブルの設定に従った順番で、各リピート範囲の再生処理が行われる。
請求項8のリピート再生機能実行プログラムは、情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの再生処理を行い、リピート開始地点とリピート終了地点とを有するリピート範囲が格納された記憶部と、再生処理部と、制御部と、を備えることにより、リピート範囲を繰り返して再生させるリピート再生機能を備えた再生装置に、前記リピート再生機能実行処理中にリピート開始地点若しくはリピート終了地点の追加設定要求を受け付けるステップと、当該設定要求があった場合に当該設定要求があった時点を新しいリピート開始地点若しくは新しいリピート終了地点として取得するステップと、当該新しいリピート開始地点と新しいリピート終了地点によって新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には、前記リピート範囲と当該新しいリピート範囲とを繰り返して再生させることによってリピート再生機能を実行させるステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項9のリピート範囲の追加設定方法は、情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの再生処理において、リピート開始地点とリピート終了地点とを有するリピート範囲を定めることによりリピート範囲を繰り返して再生させるリピート再生機能の、リピート範囲の追加設定方法であって、リピート再生機能実行時に、リピート開始地点若しくはリピート終了地点の追加設定要求があった場合には、当該追加設定要求があった時点を新しいリピート開始地点若しくはリピート終了地点とし、当該新しいリピート開始地点と新しいリピート終了地点によって新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には、前記リピート範囲と当該新しいリピート範囲とを繰り返して再生させることによってリピート再生機能を実行することを特徴とする。
本発明の請求項1の、情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの再生処理を行い、リピート開始地点とリピート終了地点とを有するリピート範囲が格納された記憶部と、再生処理部と、制御部と、を備えることにより、リピート範囲を繰り返して再生させるリピート再生機能を備えた再生装置であって、入力部を備えることにより、リピート再生機能実行時に、前記入力部から、リピート開始地点若しくはリピート終了地点の追加設定要求があった場合には、当該追加設定要求があった時点を新しいリピート開始地点若しくはリピート終了地点として前記記憶部に追加して記憶させ、当該新しいリピート開始地点と新しいリピート終了地点によって新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には、前記リピート範囲と当該新しいリピート範囲とを繰り返して再生させることによってリピート再生機能を実行させることを特徴とするリピート再生機能を備えた再生装置によれば、“リピート再生機能”の実行中においても、新しいリピート範囲の追加設定が可能となり、当該追加されたリピート範囲が反映されて、“リピート再生機能”の実行が継続されるため、リピート範囲の追加設定操作が簡便であり(いちいち「一旦“リピート再生機能”を停止させて、“リピート再生機能の設定処理”を実行させてリピート範囲の追加設定を行い、再度“リピート再生機能”を実行させる」といった操作をする必要が無い)、ユーザの利便性に優れる。
本発明の請求項2の、リピート再生機能実行時に、リピート地点延長追加設定要求があった場合には、前記リピート終了地点以降の前記コンテンツの再生処理を行い、前記新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には、又は、前記情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの終了地点まで若しくは前記リピート終了地点に続くものとして再生される前記コンテンツ一単位分の終了地点までの再生処理が終了した場合には、前記リピート開始地点へと戻って前記リピート再生機能を実行させることを特徴とする請求項1記載のリピート再生機能を備えた再生装置によれば、“リピート再生機能”の実行中においても「リピート地点延長追加設定要求」が受け付けられ、当該設定要求があった場合には、リピート再生終了位置より延長した地点まで再生処理が行われるため、リピート再生機能の実行中であっても、設定されているリピート範囲以外となる範囲に対しての新しいリピート範囲を追加設定させることが可能となり、ユーザの利便性に優れる。
本発明の請求項4の、リピート再生機能実行時に、リピート地点遡及追加設定要求があった場合には、前記情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの冒頭部分から、又は、前記リピート再生機能実行時に再生されている前記コンテンツ一単位分の冒頭部分から、再生処理を実行させ、その後に、再生位置が前記リピート範囲に該当したと判断された際には前記リピート再生機能を実行させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のリピート再生機能を備えた再生装置によれば、“リピート再生機能”の実行中においても「リピート地点遡及追加設定要求」が受け付けられ、当該設定要求があった場合には、リピート再生開始位置より遡った地点から再生処理が行われるため、リピート再生機能の実行中であっても、設定されているリピート範囲以外となる範囲に対しての新しいリピート範囲を追加設定させることが可能となり、ユーザの利便性に優れる。
本発明の請求項6の、前記各リピート範囲のそれぞれに再生方法を対応付けた、リピート再生設定テーブルを前記記憶部に格納することにより、前記リピート再生機能実行時の前記各リピート範囲の再生時には、前記リピート再生設定テーブルの設定に従った再生処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載のリピート再生機能を備えた再生装置によれば、“リピート再生機能”の実行時に、リピート再生設定テーブルの設定に従って、各リピート範囲に応じて再生方法が変更される(例えば、リピート範囲が2つ設定されている場合に、リピート範囲1:通常再生→リピート範囲2:スロー再生→リピート範囲1:通常再生→リピート範囲2:スロー再生・・・のようなリピート再生処理を行わせることが可能となる)ため、再生方法の多様化が図られ、ユーザの利便性に優れる。
本発明の請求項7の、前記各リピート範囲のそれぞれに再生順番情報を対応付けた、リピート再生順番設定テーブルを前記記憶部に格納することにより、前記リピート再生機能実行時の前記各リピート範囲の再生時には、前記リピート再生順番設定テーブルの設定に従った順番で、前記各リピート範囲の再生処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載のリピート再生機能を備えた再生装置によれば、“リピート再生機能”の実行時に、リピート再生順番設定テーブルの設定に従った順番で、各リピート範囲の再生処理が行われるため、再生方法の多様化が図られ、ユーザの利便性に優れる。
以下、本発明の具体的実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するためのものではない。
図1は本実施例のDVD再生装置の本発明に係る部分のみの概略を示すブロック図である。図2〜図5はそれぞれ本発明に関する処理動作の概略を示すフローチャートである。図12はリモコン装置の概略を示す平面図である。
図1に示されるように、本実施例のDVD再生装置1は、情報記録媒体であるDVD3からの信号の読込みをおこなうディスクドライブ11、ディスクドライブ11から入力されたデータを伸張するデコーダ等を備えることによりDVD3に記録されているコンテンツの再生処理を行う再生処理部12、再生処理部12によって生成された映像/音声信号を外部表示装置(例えばテレビ)へと出力する外部出力部13、ユーザに対する入力インターフェースである操作部14a又は受光部14b(リモコン装置2からの信号を受信する)からの信号を判別して出力するキー判別部14、装置全体の制御を行う制御部15、記憶手段である記憶部16等を備える。
次に、図2〜図5を参照しつつ、本実施例のDVD再生装置1の本発明に関する動作の概略を説明する。図2は、リピート再生機能の設定から実行、終了に至る処理の概略を示したフローチャートである。
操作部14a若しくはリモコン装置2(入力部)の操作によりユーザからの再生要求があった場合には(ステップ201)、ディスクドライブ11・再生処理部12・制御部15によってDVD3に記録されているコンテンツの再生処理を行う(ステップ202)。続くステップ203ではリピート開始地点設定キー21の入力(リピート開始地点の設定要求)を待ち、リピート開始地点設定キー21の入力が無いままコンテンツの再生が終了した場合には(ステップ204)、処理を終了する。一方、リピート開始地点設定キー21の入力があった場合には当該入力があった時点を“リピート開始地点”として取得して記憶部16に一時的に記憶させると共に、ステップ205へと移行してリピート終了地点設定キー22の入力(リピート終了地点の設定要求)を待つ。リピート終了地点設定キー22の入力が無いままコンテンツの再生が終了した場合には(ステップ206)処理を終了し、リピート終了地点設定キー22の入力があった場合には当該入力があった時点を“リピート終了地点”として取得してステップ207へと移行する。
ステップ207では、ステップ203とステップ205でそれぞれ取得した“リピート開始地点”と“リピート終了地点”とをリピート設定テーブル(図6にリピート設定テーブルの一例を示した)に格納して記憶部16に記憶させる。続くステップ208では、リピート再生処理(図3に示す処理)を実行させ、リピート再生の終了指示があった際に(ステップ209)、リピート再生処理(図3に示す処理)を終了させて(ステップ210)処理を終了する。なお、「リピート再生の終了指示」とは、再生状態を維持しつつ繰り返し再生処理(リピート再生処理)のみを終了させるものの他、「停止ボタン」の入力によるコンテンツ再生停止指示や、「電源ボタン」の入力による電源オフ指示などが該当する。
図3は、“リピート再生処理”の動作の概略を示すフローチャートである。“リピート再生処理”が実行されると、制御部15によって記憶部16に記憶されているリピート設定テーブル60が参照され、設定されているリピート範囲の数(以下の説明で明らかになるが、本実施例ではリピート範囲を複数設定することができる)を判別・取得し、これを変数nに代入する(ステップ301)。続くループ1は、ループ内の処理をn回繰り返す(iが1からnとなるまで繰返す)ものであり、具体的にはループ1の処理が1回実行される(iがnとなるまで実行される)と、リピート設定テーブル60に設定されている各リピート範囲の再生処理が順番に1回ずつ行われることとなる(例えば、図6に示されるようにリピート範囲が2つ設定されている場合には、リピート範囲1の再生処理の後にリピート範囲2の再生処理が行われることとなる)。ループ1の処理は「リピート再生終了指示(図2:ステップ209)」があるまで繰返されるため、これにより各リピート範囲の再生処理が順番に繰返されることとなる(上記例でいえば、リピート範囲1の再生⇒リピート範囲2の再生⇒リピート範囲1の再生⇒・・・と繰返される)。
ループ1内のステップ302では、リピート設定テーブル60に設定されているi番目のリピート範囲の再生処理が開始される。当該処理は、リピート設定テーブル60に設定されているi番目のリピート範囲の“リピート開始地点”を制御部15によって取得し、当該“リピート開始地点”情報を利用して、再生処理部12によってディスクドライブ11を制御しつつ“リピート開始地点”からのコンテンツデータを取得し、これを映像/音声信号として外部出力部13から出力することによって行われる。続くステップ303〜ステップ307のループ処理では、リピート範囲の追加設定要求の有無(ステップ303・304)と、リピート遡及キー23の入力によるリピート地点遡及追加設定要求の有無(ステップ305)と、リピート延長キー24の入力によるリピート地点延長追加設定要求の有無(ステップ306)と、再生位置がi番目のリピート範囲の“リピート終了地点”に至ったか否か(ステップ307)と、の判別を行い、i番目のリピート範囲の終了地点に至った場合には、iをインクリメントしてループ1の処理を繰返す(リピート設定テーブル60に設定されている次のリピート範囲の再生処理に移行する)。
図7には、“リピート再生処理”時のリピート範囲設定動作の概略を説明するための説明図を示した。X、Yは、DVD3に記録されているコンテンツの始点と終点を示し、A、Bは、それぞれリピート開始地点とリピート終了地点を示す。ステップ303〜ステップ307のループ処理において、リピート開始地点設定キー21(若しくはリピート終了地点設定キー22)の入力によるリピート開始地点(若しくは終了地点)の追加設定要求があった場合には(ステップ303(若しくはステップ304))、当該設定要求があった時点(図7(b)におけるA2)を新しいリピート開始地点(若しくは終了地点)として取得してリピート設定テーブル60に追加する(ステップ308(若しくはステップ309))。続くステップ310では、新しいリピート開始地点(若しくは終了地点)の追加によって新しいリピート範囲が形成されたか否かを判別し、これが形成されたと判断された場合にはステップ301へと戻り、新しいリピート範囲形成されていないと判断された場合にはステップ303へと戻って、以下処理を繰返す。「新しいリピート範囲が形成されたか否か」の判別は、リピート設定テーブル60を参照し、新しいリピート開始地点(若しくは終了地点)の追加されたことで一対のリピート開始地点とリピート終了地点が形成されたか否かによって判別される(例えば、図7(c)に示されるように、A2の後にB2が設定されたような場合に、A2−B2間の新しいリピート範囲が形成されたと判断する)。なお、各地点の追加処理時に、リピート終了地点よりリピート開始地点の方が遅い地点となる場合(例えば、図7(d)のような場合)には、自動的にリピート開始地点とリピート終了地点とを入れ替えてリピート設定テーブル60に格納する処理としてもよいし、当該リピート範囲(リピート終了地点よりリピート開始地点の方が遅いもの)の“リピート再生処理”時に、逆再生処理(設定された「リピート開始地点」から「リピート終了地点」への再生処理であり、即ち逆再生となる)とするような処理とする等してもよい。
ステップ303〜ステップ307のループ処理において、リピート遡及キー23の入力によるリピート地点遡及追加設定要求があった場合には(ステップ305)、ステップ311へと移行して“遡及再生処理”が実行される。図4は、“遡及再生処理”の動作の概略を示すフローチャートである。
“遡及再生処理”が実行されると、DVD3に記録されているコンテンツの冒頭部分から再生処理が行われる(ステップ401)。続くステップ402〜ステップ404のループ処理では、ステップ402〜403におけるリピート範囲の追加設定要求の有無(図3のステップ303〜304と同様の概念であり、これに続くステップ405〜407も、ステップ308〜310と同様の概念である)と、再生位置がi番目のリピート範囲の“リピート開始地点”に至ったか(即ち再生位置がi番目のリピート範囲に該当したか)否か(ステップ404)、の判別が行われ、i番目のリピート範囲に該当したと判断された場合には、“遡及再生処理”を終了する。
なお、図8には、“遡及再生処理”時の動作の概略を説明するための説明図を示した。リピート遡及キー23の入力によって“遡及再生処理”が実行されると、X(冒頭)からコンテンツの再生処理が行われ(ステップ401)、当該再生処理中に、リピート開始地点追加設定要求があった場合には、ステップ405へと移行して(ステップ402)、当該追加設定要求があった時点(図8(b)中のA2地点)を新しいリピート開始地点として取得してリピート設定テーブル60に追加する。この段階では、新しいリピート範囲は未だ形成されていないため、続くステップ407における判断では“No”となり、ステップ402へと戻る。その後リピート終了地点追加設定要求があった場合にはステップ406へと移行して(ステップ403)、当該追加設定要求があった時点(図8(b)中のB2地点)を新しいリピート終了地点として取得してリピート設定テーブル60に追加する。これにより、新しいリピート範囲が形成される(図8(b)中のA2−B2間)ため、図3のステップ301へと戻って以下の処理が繰返されることとなる(ステップ407)。また例えば、“リピート再生処理(図3の処理)”中においてリピート終了地点(図8(c)中のB2地点)のみの追加設定が既に行われていたような場合には、“遡及再生処理”中におけるA2地点の追加により、A2−B2間の新しいリピート範囲(図8(d))が形成されたと判断され(ステップ407)、図3のステップ301へと戻って以下の処理が繰返されることとなる。一方、新しいリピート範囲が形成されることなく再生位置がi番目のリピート範囲のリピート開始地点(図8中のA地点)に至ったと判断された場合には“遡及再生処理”を終了し(ステップ404)、図3のステップ303へと戻って以下の処理が繰返される。
図3のステップ303〜ステップ307のループ処理において、リピート延長キー24の入力によるリピート地点延長追加設定要求があった場合には(ステップ306)、ステップ312へと移行して“延長再生処理”が実行される。図5は、“延長再生処理”の動作の概略を示すフローチャートである。なお、“遡及再生処理(図4)”と同様の処理概念となるものについては図4と同一の符号を使用し、ここでの説明を省略する。
図9には、本実施例の“延長再生処理”時の動作の概略を説明するための説明図を示した。“リピート再生処理(図3の処理)”中において、i番目のリピート範囲(図9では、“i番目のリピート範囲”をA−B間とする)の再生が行われている際に、“延長再生処理”が実行されと、i番目のリピート範囲のリピート終了地点(図9中のB地点)からの再生処理が行われる(ステップ501)。続くステップ402〜ステップ502のループ処理では、ステップ402〜403におけるリピート範囲の追加設定要求の有無と、再生位置が“コンテンツ終了地点(図9中のY地点)”に至ったか否か(ステップ502)、の判別が行われ、コンテンツ終了地点に至ったと判断された場合には、“延長再生処理”を終了する。例えば、“延長再生処理”中に、リピート開始地点追加設定要求があった場合には、ステップ405へと移行して(ステップ402)、当該追加設定要求があった時点(図9(b)中のA2地点)を新しいリピート開始地点として取得してリピート設定テーブル60に追加する。この段階では、新しいリピート範囲は未だ形成されていないため、続くステップ407における判断では“No”となり、ステップ402へと戻る。その後リピート終了地点追加設定要求があった場合にはステップ406へと移行して(ステップ403)、当該追加設定要求があった時点(図9(b)中のB2地点)を新しいリピート終了地点として取得してリピート設定テーブル60に追加する。これにより、新しいリピート範囲が形成される(図9(b)中のA2−B2間)ため、図3のステップ301へと戻って以下の処理が繰返されることとなる(ステップ407)。また例えば、“リピート再生処理(図3の処理)”中においてリピート開始地点(図9(c)中のA2地点)のみの追加設定が既に行われていたような場合には、“延長再生処理”中におけるB2地点の追加により、A2−B2間(図9(d))の新しいリピート範囲が形成されたと判断され(ステップ407)、図3のステップ301へと戻って以下の処理が繰返されることとなる。一方、新しいリピート範囲が形成されることなく再生位置がコンテンツ終了地点(図9中のY地点)に至ったと判断された場合には“延長再生処理”を終了し(ステップ502)、図3のステップ307の後へと戻って以下の処理が繰返される。なお、本実施例では、「リピート地点遡及追加設定要求(図3ステップ306)」があった際には、直ぐに“延長再生処理”が開始され、結果として、「リピート終了地点延長要求」があった際には、リピート終了地点まで再生位置が飛ぶ処理となるが、「リピート地点遡及追加設定要求」があった際に、「リピート終了地点まで再生処理を続行した上で、“延長再生処理”を実行させる」ような処理としてもよい。
以上のごとく、本実施例のDVD再生装置1によれば、“リピート再生機能”の実行中においても、新しいリピート範囲の追加設定が可能となり、当該追加されたリピート範囲が反映されて、“リピート再生機能”の実行が継続されるため、リピート範囲の追加設定操作が簡便であり(いちいち「一旦“リピート再生機能”を停止させて、“リピート再生機能の設定処理”を実行させてリピート範囲の追加設定を行い、再度“リピート再生機能”を実行させる」といった操作をする必要が無い)、ユーザの利便性に優れる。また、“リピート再生機能”の実行中においても「リピート地点延長(若しくは遡及)追加設定要求」が受け付けられ、当該設定要求があった場合には、リピート再生終了位置より延長した地点まで再生処理が行われる(若しくは、リピート開始地点より遡及した地点から再生処理が行われる)ため、リピート再生機能の実行中であっても、設定されているリピート範囲以外となる範囲に対しての新しいリピート範囲を追加設定させることが可能となり(なお、図7(c)からも明らかなように、設定されているリピート範囲内で新しいリピート範囲を追加設定することも可能)、ユーザの利便性に優れる。
なお、本実施例では、“リピート範囲”の設定(図2における処理)として、“リピート開始地点”と“リピート終了地点”によってリピート範囲を定めるものとしたが、例えば、コンテンツの再生単位(例えばタイトルやチャプターといった単位)を使用して“リピート範囲”を定めるようにしてもよい。従って、「リピート開始地点とリピート終了地点とを有するリピート範囲」とは、“リピート開始地点とリピート終了地点とによって設定されたリピート範囲”ということに限定されるものではなく、タイトル名などの情報でリピート範囲が設定されているようなものであってもよい。
本実施例のリピート再生処理(図3)等におけるリピート範囲の追加設定処理では、任意にリピート開始地点やリピート終了地点の追加設定を受付けるため、例えば、リピート開始地点のみが複数追加されるような事態も生じ得るが、図10(図3と同様の処理概念については同一の符号を使用)に示したような処理(ステップ1001〜ステップ1006)とすることで、先ず、リピート開始地点の追加設定要求のみを受付け、リピート開始地点の追加設定があった場合には、リピート終了地点の追加設定のみを受付けるような処理としてもよい(図4・図5におけるステップ402〜ステップ407の処理においても同様である)。なお、本実施例では、リピート開始地点設定キー21とリピート終了地点設定キー22とを異なるボタンとしているが、これを共通のボタンとしても構わないし(1回目の入力を“リピート開始地点設定(追加)要求”として扱い、次の入力を“リピート終了地点設定(追加)要求”として扱う)、他の機能と併用されるボタンであっても構わない。
また、本実施例では、「リピート地点延長追加設定要求」や「リピート地点遡及追加設定要求」があった場合には、「DVD3に記録されているコンテンツ全体」の冒頭や終了地点まで一時的にリピート再生範囲を変更させるものとして説明したが、「DVD3に記録されているコンテンツ全体」という単位に替えて、コンテンツの「タイトル」や「チャプター」などの単位を用いて一時的にリピート再生範囲を変更させるものとしてもよい。また、予め定めた若しくはユーザに設定させた「遡及時間」や「延長時間」を、記憶部に格納しておくことにより、「リピート地点延長追加設定要求」や「リピート地点遡及追加設定要求」があった場合には、「遡及時間」や「延長時間」だけ一時的にリピート再生範囲を変更させるもの(図4のステップ401の処理を、「現在の再生位置から、記憶部16に格納されている“遡及時間”分だけ遡った地点からコンテンツ再生処理」とする、若しくは、図5のステップ501の処理を、「現在の再生位置から、記憶部16に格納されている“延長時間”分だけ延長した地点からコンテンツ再生処理」とするもの等)としてもよいし、図11(図3と同様の処理概念については同一の符号を使用)にその処理の一例を示したように、「リピート地点延長追加設定要求(ステップ305)」や「リピート地点遡及追加設定要求(ステップ306)」があった場合に、「遡及時間」や「延長時間」を使用して、新しいリピート開始地点やリピート終了地点を設定するように(ステップ1101・1102)してもよい。その際の基準地点には、各設定要求があった時点や、リピート開始地点、リピート終了地点などを使用することができる(図11に示した処理では、“現在の位置(即ち各設定要求があった時点)”を基準地点として使用している)。
図13は本実施例のDVD再生装置内蔵LCDの本発明に係る部分のみの概略を示すブロック図である。実施例1と同様の構成要素となるものについては実施例1(図1)と同一の符号を使用し、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。図14は同DVD再生装置内蔵LCDの外観を示す斜視図、図15〜図18は本発明に関する部分の動作の概略を示すフローチャートである。
図5に示されるように、本実施例のDVD再生装置内蔵LCD(以下単にDVD内蔵LCD)7は、実施例1のDVD再生装置と同様にディスクドライブ11、再生処理部12、外部出力部13、操作部14a、受光部14b、キー判別部14、制御部15、記憶部16を備えると共に、映像を表示する表示部72、放送信号を受信するチューナ部73、外部装置(例えばHDDレコーダ)からの映像/音声信号を入力する外部入力部74、チューナ部73又は外部入力部74からの信号を切替えて出力する入力切替部75、入力切替部75若しくは再生処理部12等から入力された映像信号を表示部72へ表示させる処理を行う表示処理部71などを備える。なお、本実施例のDVD内蔵LCD7は、ユーザからの特殊再生(例えば、スロー再生、逆スロー再生、早送り再生、早戻し再生、逆再生など)要求に応じて、再生処理部12と制御部15によって、スロー再生などの特殊再生を実行させる機能を有するものである。
次に、図15〜図18を参照しつつ、本実施例のDVD内蔵LCD7の本発明に関する動作の概略を説明する。図15は、リピート再生機能の設定から実行、終了に至る処理の概略を示したフローチャートである。なお、実施例1(図2)と同様の処理概念となるものについては実施例1と同一の符号を使用し、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
リピート範囲がユーザによって設定された(ステップ203〜ステップ206)後のステップ1501では、ステップ203とステップ205でそれぞれ取得したリピート開始地点とリピート終了地点をリピート設定テーブルに格納して記憶部16に保存する。なお、図19にリピート設定テーブル(リピート再生設定テーブル)の一例を示した。続くステップ1502では、図20に示されるようなリピート再生方法設定画面を表示部72に表示して(当該表示処理はOSD信号生成機能を有する制御部15と表示処理部71によって行われる)、設定されたリピート範囲における再生方法(スロー再生や早送り再生など)を取得して、これをリピート設定テーブル190に格納して記憶部16に保存する(ステップ1503)。なお、ユーザからの各種指示や各情報の取得動作は、表示画面に従う等してユーザがリモコン装置2や操作部14aを操作することで、キー判別部14・制御部15によって判別・取得される(ユーザの操作を適宜表示画面に反映しつつ必要な情報を所得する)。
上記処理によってリピート再生機能の設定がされた後のステップ208の“リピート再生処理”では、図16に示される処理が実行される。なお、実施例1(図3)と同様の処理概念となるものについては同一の符号を使用し、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
“リピート再生処理”(図16)が実行されると、ループ1内のステップ302において、リピート設定テーブル190に設定されているi番目のリピート範囲の再生処理が開始される。当該再生処理は、リピート設定テーブル190に設定されている再生方法(スロー再生など)に従った再生処理となる。ステップ303・ステップ304におけるリピート範囲の追加設定要求により、新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には(ステップ310)、図15のステップ1502〜1503の処理と同様に、リピート再生方法設定画面を表示して追加されたリピート範囲に対する再生方法を取得して(ステップ1603)、これをリピート設定テーブル190に格納する(ステップ1604)。また、本実施例では、ステップ303〜ステップ307のループ処理(リピート再生処理中におけるリピート範囲の追加設定受付処理)中において特殊再生要求の受付処理が行われ、特殊再生の指示/解除の要求があった場合には(ステップ1601)、当該指示に従った特殊再生処理(例えば、スロー再生処理やその解除(即ち通常再生)処理)が行われる(ステップ1602)。
図17は、“遡及再生処理”の動作の概略を示すフローチャートである。なお、実施例2(図4)と同様の処理概念となるものについては同一の符号を使用し、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
“遡及再生処理”においても、“リピート再生処理”(図16)と同様に、特殊再生要求が受付けられ(ステップ1701〜1702)、新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には(ステップ407)、リピート再生方法設定画面を表示して追加されたリピート範囲に対する再生方法を取得して(ステップ1703)、これをリピート設定テーブル190に格納する(ステップ1704)。なお、図18には、“延長再生処理”の動作の概略を示したが、上記説明と同様の概念について同一の符号を使用することで、ここでの説明を省略する。
以上のごとく、本実施例のDVD内蔵LCD7によれば、“リピート再生機能”の実行時に、リピート設定テーブルの設定に従って、各リピート範囲に応じて再生方法が変更される(例えば、リピート範囲が2つ設定されている場合に、リピート範囲1:通常再生→リピート範囲2:スロー再生→リピート範囲1:通常再生→リピート範囲2:スロー再生・・・のようなリピート再生処理を行わせることが可能となる)ため、再生方法の多様化が図られ、ユーザの利便性に優れる。また、“リピート再生機能”の実行中においても、「特殊再生要求」が受け付けられるため、例えば、早送り再生や早戻し再生により目的とする地点へ素早く到達することができ、スロー再生を使用することにより正確にリピート範囲を設定させるというような使用ができ、ユーザの利便性に優れる。なお、特殊再生処理中に、リピート範囲の境界に達した場合(例えば、図7(a)において、A−B間のリピート再生中に“早戻し再生”を行ってA地点に至ったような場合)には、その時点で特殊再生処理を解除して通常再生とさせる処理としても良いし、そのまま継続して特殊再生処理を行わせるようにする等(例えば、前記の例において、A地点に至った場合には、B地点からの早戻し再生を続行させるなど)してもよい。
なお、本実施例では、リピート範囲の設定があった際にその都度“再生方法”の設定を求めるものとしているが、通常はいちいち“再生方法”の設定をユーザに求めることなくデフォルトとして“通常再生”を自動的に割当てる処理とし、ユーザからの“再生方法”設定要求があった場合に、図20のようなリピート再生方法設定画面を表示して、これをリピート設定テーブル190に反映させるような処理としてもよい。また、ユーザからの“再生方法”設定要求があった際に表示させるリピート再生方法設定画面において、リピート範囲(リピート開始地点若しくはリピート終了地点)の削除や、変更を行えるようにしてもよい。
図21〜図24は本実施例のDVD再生装置内蔵LCDの本発明に関する部分の動作の概略を示すフローチャートである。なお、本実施例のDVD再生装置内蔵LCDの構成は実施例2(図13)と同様であるため、ここでの説明を省略し、必要があるときは図13を参照して説明する。
図21は、リピート再生機能の設定から実行、終了に至る処理の概略を示したフローチャートである。なお、実施例2(図15)と同様の処理概念となるものについては実施例2と同一の符号を使用し、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
リピート範囲がユーザによって設定された(ステップ203〜ステップ206、ステップ1501)後のステップ2104では、図26に示されるようなリピート再生方法設定画面を表示部72に表示して、設定されたリピート範囲に対する再生方法(スロー再生や早送り再生など)と、設定されたリピート範囲の再生順位(最初のリピート範囲の設定である場合(リピート範囲が1つしか無い場合)には自動的に“1”が割当てられる)と、を取得して、これをリピート設定テーブル250に格納して記憶部16に保存する(ステップ2105)。なお、図25にリピート設定テーブル(リピート再生設定テーブルであり、リピート再生順番設定テーブルでもある)の一例を示した。なお、本実施例では、リピート範囲の設定があった際に、直ぐにリピート再生処理に移行するのではなく、ユーザからの「リピート再生の開始指示」を待って(この間に複数のリピート範囲を設定することができる)リピート再生処理に移行する(ステップ2101)。「リピート再生の開始指示」があった際には、リピート設定テーブル250を参照して、リピート範囲が設定されているか否かを判別し(ステップ2102)、これが設定されていないと判断された場合には、「リピート範囲が設定されていません」旨の警告を表示部72に表示して(ステップ2103)、ステップ203へと戻り、以下処理を繰返す。
上記処理によってリピート再生機能の設定がされた後のステップ208の“リピート再生処理”では、図22に示される処理が実行される。なお、実施例2(図16)と同様の処理概念となるものについては同一の符号を使用し、ここでの説明を省略若しくは簡略化する。
“リピート再生処理”(図22)が実行されると、制御部15によって記憶部16に記憶されているリピート設定テーブル250が参照され、設定されているリピート範囲の数を判別・取得し、これを変数nに代入する(ステップ301)。続くループ2は、ループ1の処理を2回繰り返す(jが1から2となるまで繰返す)ものであり、具体的にはループ2の処理が1回実行される(jが2となるまで実行される)と、設定されている全てのリピート範囲の再生処理(特殊再生処理)が順番に2回行われることとなる(例えば、図25に示されるようにリピート範囲が2つ設定されている場合には、リピート範囲2の再生(スロー再生)処理の後にリピート範囲1の再生(通常再生)処理が行われ、次にリピート範囲2の通常再生処理の後にリピート範囲1の逆スロー再生処理が行われることとなる)。ループ2の処理は「リピート再生終了指示(図21:ステップ209)」があるまで繰返されるため、各リピート範囲の再生処理が順番に繰返されることとなる(上記例でいえば、リピート範囲2のスロー再生⇒リピート範囲1の通常再生⇒リピート範囲2の通常再生⇒リピート範囲1の逆スロー再生⇒リピート範囲2のスロー再生・・・と繰返される)。
ループ1内のステップ2201では、リピート設定テーブル250に設定されている再生順位がiであるリピート範囲に対応する再生方法が取得され、当該再生方法(例えばスロー再生)によって、リピート設定テーブル250に設定されている再生順位がiであるリピート範囲の再生処理が開始される(ステップ2202)。当該処理により、リピート設定テーブル250の設定に従った“リピート再生処理”が行われる。
なお、リピート範囲の追加設定処理(ステップ303〜ステップ309)により、新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には(ステップ310)、図21のステップ2104とステップ2105と同様に、ステップ2203〜ステップ2204において、リピート再生方法設定画面(図26)を表示して、設定されたリピート範囲に対する再生方法と、再生順位と、を取得して、これをリピート設定テーブル250に格納して記憶部16に保存する。図23と図24に、それぞれ“遡及再生処理”と“延長再生処理”の処理概略を示しているが、これらの処理においても、新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には(ステップ407)、同様の処理(2301〜ステップ2302)が行われる(その他の処理概念は、実施例2(図17・図18)と同様である)。
以上のごとく、本実施例のDVD内蔵LCDによれば、“リピート再生機能”の実行時に、リピート再生テーブル(リピート再生順番設定テーブル)の設定に従った順番(即ち、ユーザが設定した再生順番)で、各リピート範囲の再生処理が行われるため、再生方法の多様化が図られ、ユーザの利便性に優れる。例えば、スポーツのクロスプレイ映像部分において(リピート範囲を1つだけ設定)、通常再生→逆スロー再生→通常再生→逆スロー再生・・・のようなリピート再生処理を行わせることが可能となり、ユーザの利便性に優れるのである。
なお、本実施例では、各リピート範囲に対して“再生方法”を2つ設定できるものを示したが、さらにその数を増加させてもよい。
また、本実施例では、リピート再生処理において(図22)、ループ2(“再生方法”を順番に繰返す処理)の中でループ1の処理(各リピート範囲を順番に繰返す処理)を行うことにより、「リピート範囲を再生方法1で順番に再生した後に各リピート範囲を再生方法2で順番に再生する」という処理を繰り返し行うようにしているが、ループ1とループ2の処理を入れ替えることにより、「各リピート範囲を、再生方法1と再生方法2で再生した後に、次のリピート範囲を再生方法1と再生方法2で再生する」処理を繰り返し行うようにしてもよい(何れの処理とするかをユーザによって設定させるものとしてもよい)。
実施例中においては“情報記録媒体”の具体例として、DVDを用いて説明したが、その他のディスク媒体(例えば、HDD、VCD、DVA、CD等)であってもよく、半導体メモリなどであっても構わない。また、本発明における“再生装置”とは、いわゆるDVDプレーヤといった装置に限られるというものではなく、“映像コンテンツが記録された情報記録媒体”に対するデータの再生動作を行える装置を指し、他の機能をも併せ持つ装置(例えば、記録動作も行えるDVDレコーダや、HDD内蔵型のテレビや、ビデオカメラ、デジタルカメラ、パソコンなど)であっても構わない。
DVD再生装置の本発明に係る部分のみの概略を示すブロック図 DVD再生装置の本発明に関する処理動作の概略を示すフローチャート リピート再生処理時の動作の概略を示すフローチャート リピート再生処理時における遡及再生処理の動作の概略を示すフローチャート リピート再生処理時における延長再生処理の動作の概略を示すフローチャート リピート設定テーブルの一例を示す図 リピート再生処理時のリピート範囲設定動作の概略を説明するための説明図 遡及再生処理の動作の概略を説明するための説明図 延長再生処理の動作の概略を説明するための説明図 別のリピート再生処理時の動作の概略を示すフローチャート 別のリピート再生処理時の動作の概略を示すフローチャート リモコン装置の概略を示す平面図 DVD再生装置内蔵LCDの本発明に係る部分のみの概略を示すブロック図 DVD再生装置内蔵LCDの外観の概略を示す斜視図 DVD再生装置内蔵LCDの本発明に関する処理動作の概略を示すフローチャート 実施例2のリピート再生処理時の動作の概略を示すフローチャート 実施例2の遡及再生処理の動作の概略を示すフローチャート 実施例2の延長再生処理の動作の概略を示すフローチャート 実施例2のリピート設定テーブルの一例を示す図 表示画面(リピート再生方法設定画面)の一例を示す図 実施例3のリピート再生機能の実行・終了に関する処理動作の概略を示すフローチャート 実施例3のリピート再生処理時の動作の概略を示すフローチャート 実施例3の遡及再生処理の動作の概略を示すフローチャート 実施例3の延長再生処理の動作の概略を示すフローチャート 実施例3のリピート設定テーブルの一例を示す図 表示画面(リピート再生方法設定画面)の一例を示す図
符号の説明
1 DVD再生装置(再生装置)
2 リモコン装置(入力部)
3 DVD(情報記録媒体)
7 DVD内蔵LCD(再生装置)
11 ディスクドライブ
12 再生処理部
14a 操作部(入力部)
15 制御部
16 記憶部
21 リピート開始地点設定キー
22 リピート終了地点設定キー
23 リピート遡及キー
24 リピート延長キー
190 リピート設定テーブル(リピート再生設定テーブル)
250 リピート設定テーブル(リピート再生設定テーブル及びリピート再生順番設定テーブル)

Claims (9)

  1. 情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの再生処理を行い、リピート開始地点とリピート終了地点とを有するリピート範囲が格納された記憶部と、再生処理部と、制御部と、を備えることにより、リピート範囲を繰り返して再生させるリピート再生機能を備えた再生装置であって、入力部を備えることにより、リピート再生機能実行時に、前記入力部から、リピート開始地点若しくはリピート終了地点の追加設定要求があった場合には、当該追加設定要求があった時点を新しいリピート開始地点若しくはリピート終了地点として前記記憶部に追加して記憶させ、当該新しいリピート開始地点と新しいリピート終了地点によって新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には、前記リピート範囲と当該新しいリピート範囲とを繰り返して再生させることによってリピート再生機能を実行させることを特徴とするリピート再生機能を備えた再生装置。
  2. リピート再生機能実行時に、リピート地点延長追加設定要求があった場合には、前記リピート終了地点以降の前記コンテンツの再生処理を行い、前記新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には、又は、前記情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの終了地点まで若しくは前記リピート終了地点に続くものとして再生される前記コンテンツ一単位分の終了地点までの再生処理が終了した場合には、前記リピート開始地点へと戻って前記リピート再生機能を実行させることを特徴とする請求項1記載のリピート再生機能を備えた再生装置。
  3. 予め定めた延長時間を前記記憶部に格納しておく若しくはユーザによって設定された延長時間を前記記憶部に格納しておくことにより、リピート再生機能実行時に、リピート地点延長追加設定要求があった場合には、前記リピート終了地点から若しくは当該リピート地点延長追加設定要求があった時点から前記延長時間だけ延長した地点を新しいリピート終了地点として前記記憶部に追加して記憶させた上で前記リピート再生機能を実行させることを特徴とする請求項1記載のリピート再生機能を備えた再生装置。
  4. リピート再生機能実行時に、リピート地点遡及追加設定要求があった場合には、前記情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの冒頭部分から、又は、前記リピート再生機能実行時に再生されている前記コンテンツ一単位分の冒頭部分から、再生処理を実行させ、その後に、再生位置が前記リピート範囲に該当したと判断された際には前記リピート再生機能を実行させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のリピート再生機能を備えた再生装置。
  5. 予め定めた遡及時間を前記記憶部に格納しておく若しくはユーザによって設定された遡及時間を前記記憶部に格納しておくことにより、リピート再生機能実行時に、リピート地点遡及追加設定要求があった場合には、前記リピート開始地点から若しくは当該リピート地点遡及追加設定要求があった時点から前記遡及時間だけ遡った地点からの再生処理を実行させ、その後に再生位置が前記リピート範囲に該当したと判断された際には前記リピート再生機能を続行させる、又は、前記リピート開始地点から若しくは当該リピート地点遡及再設定要求があった時点から前記遡及時間だけ遡った地点を新しいリピート開始地点として前記記憶部に追加して記憶させた上でその後に再生位置が前記リピート範囲に該当したと判断された際には前記リピート再生機能を実行させる、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のリピート再生機能を備えた再生装置。
  6. 前記各リピート範囲のそれぞれに再生方法を対応付けた、リピート再生設定テーブルを前記記憶部に格納することにより、前記リピート再生機能実行時の前記各リピート範囲の再生時には、前記リピート再生設定テーブルの設定に従った再生処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載のリピート再生機能を備えた再生装置。
  7. 前記各リピート範囲のそれぞれに再生順番情報を対応付けた、リピート再生順番設定テーブルを前記記憶部に格納することにより、前記リピート再生機能実行時の前記各リピート範囲の再生時には、前記リピート再生順番設定テーブルの設定に従った順番で、前記各リピート範囲の再生処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載のリピート再生機能を備えた再生装置。
  8. 情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの再生処理を行い、リピート開始地点とリピート終了地点とを有するリピート範囲が格納された記憶部と、再生処理部と、制御部と、を備えることにより、リピート範囲を繰り返して再生させるリピート再生機能を備えた再生装置に、前記リピート再生機能実行処理中にリピート開始地点若しくはリピート終了地点の追加設定要求を受け付けるステップと、当該設定要求があった場合に当該設定要求があった時点を新しいリピート開始地点若しくは新しいリピート終了地点として取得するステップと、当該新しいリピート開始地点と新しいリピート終了地点によって新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には、前記リピート範囲と当該新しいリピート範囲とを繰り返して再生させることによってリピート再生機能を実行させるステップと、を実行させることを特徴とするリピート再生機能実行プログラム。
  9. 情報記録媒体に記録された1つ若しくは複数のコンテンツの再生処理において、リピート開始地点とリピート終了地点とを有するリピート範囲を定めることによりリピート範囲を繰り返して再生させるリピート再生機能の、リピート範囲の追加設定方法であって、リピート再生機能実行時に、リピート開始地点若しくはリピート終了地点の追加設定要求があった場合には、当該追加設定要求があった時点を新しいリピート開始地点若しくはリピート終了地点とし、当該新しいリピート開始地点と新しいリピート終了地点によって新しいリピート範囲が形成されたと判断された場合には、前記リピート範囲と当該新しいリピート範囲とを繰り返して再生させることによってリピート再生機能を実行することを特徴とするリピート範囲の追加設定方法。
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