JP2007122255A - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】文字の可読性を確保しながら、より小さいサイズの多層構造の画像データを得ることができる画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】入力データ解析部50で描画命令の種類が識別される。描画命令が文字描画命令の場合には、文字描画命令が文字解像度決定部52に送信される。文字解像度決定部52では、文字描画命令を解析し、描画する文字の情報を検出し、その情報を内部バッファに保存する。文字解像度決定部52は解析終了通知を受信すると、内部バッファに保存されている文字情報を元に文字の出力解像度を決定し、文字処理部56に決定した出力解像度を通知する。文字処理部56は、通知された出力解像度を用いて、文字の形状を表すマスクデータを生成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに係り、特に、アプリケーションが作成した文書データを層状に分離し、各層毎にラスタデータを作成し、各層毎にラスタデータに対して画像処理を施す画像処理装置および画像処理方法ならびに画像処理プログラムに関する。
近年、ドキュメントはワードプロセッサなどのコンピュータ所の文書作成アプリケーションソフトウェアを用いて作成され、電子メールで配信したり、サーバーコンピュータなどに保存したりして必要に応じて配布されるようになった。一般に、文書作成ソフトウェアは独自の形式で文書データを生成している。このため、文書データを受け取ったユーザは、文書作成者が使用した文書作成アプリケーションソフトウェアと同等なソフトウェアを利用することにより、配布された文書データを閲覧・表示している。
一方、ドキュメントを表示閲覧・編集可能な環境は多様化する傾向にある。例えば、オペレーティングシステムの種類やバージョンの差異に加え、PDA(パーソナル・データ・アシスタンス)などの携帯型情報端末でも文書データの閲覧要望が高まっている。このような多様なコンピュータ環境を考えた場合には、もはやドキュメントの配信先に、文書データ作成時に使用した環境があるとは限らない状況になっている。
そこで、配信先に特定のソフトウェアが無くても、あらゆるドキュメントを扱うことができるように、文書データを画像データで表現して配信する方式が提案されている。但し、画像データは概してデータサイズが大きくなるため、JPEGなどの画像圧縮処理を行うことが普通である。
特許文献1に開示された技術では、文書作成アプリケーションソフトウェアなどで作成された文書データから、多値画像データと、当該多値画像データの各々の画素が文字であるか否かを示す1ビットの像域フラグ画像との2つを生成し、次に当該像域フラグ画像を基に多値画像データに含まれている文字領域の位置や大きさ、文字色を判別し、文字領域とそれ以外の領域で別々の圧縮を行うことで、効率的に文書データを圧縮している。
つまり、上記の従来技術では、文字や写真/グラフィックが混在した画像データを、文字画像とそれ以外の画像に分離し、文字画像については文字の形状を二値画像として表現することでMMRなどの二値画像圧縮方式で圧縮するようにし、文字画像以外の画像はJPEGなどのような多値画像圧縮方式で圧縮するようにしている。文字画像をJPEG圧縮すると文字部分のエッジなどに含まれる高周波成分を圧縮した際にモスキートノイズが発生し易いが、文字画像についてはMMR圧縮とすることで、モスキートノイズの発生を防止し、画質劣化の発生を抑制することができる。この結果、文書データの高画質且つ高圧縮な画像データ表現が可能となる。
しかしながら、上記技術では、文書データを展開することによって多値画像を作成し、さらにこの多値画像から二値画像を作成しなければならず、処理時間がかかるという問題がある。
同様に文書データの圧縮率を向上させる技術として、本出願人は、アプリケーションが作成した文書データを複数の層(レイヤ)に分離し、各層毎にラスタデータを作成し、各層毎にラスタデータに対して圧縮処理を施して、MRC(Mixed Raster Content)構造を有する画像データを生成する画像処理方法を提案している(特願2004-222245号)。この画像処理方法では、各層毎に異なる方式の圧縮処理を施すことで高い圧縮率を達成することができる。
図12(A)乃至(C)はMRC構造を有する画像データの一例を示す図である。例えば、図12(A)は文書データの構成例を示している。この文書データ24は、黒色で描かれたテキスト26とグラフィックス28、赤色で描かれたテキスト30とグラフィックス32、及び写真などの画像データを取り込んで作成されたイメージ34から構成されている。図12(B)はイメージを含む部分を1つのレイヤ36に集めた様子を示すものであり、このレイヤ36は多値画像データを圧縮する方式(例えばJPEG方式)で圧縮することができる。また、このレイヤ36は下地として扱われるのでBG(Background)レイヤと称される。図12(C)はテキストやグラフィックスを含む部分を1つのレイヤ80に集めた様子を示すものであり、同じ色の領域毎にマスクデータ82、84を構成し、これらマスクデータ82、84の各々は二値画像データを圧縮する方式(例えばMMR方式)で圧縮することができる。また、このレイヤ80は下地上に上書きされるのでFG(Foreground)レイヤと称され、各マスクデータは圧縮方式、位置・サイズ、及び色情報の組み合わせとして表現することができる。
FGレイヤ80のMMR圧縮される領域に含まれる画像データは、テキストやグラフィックスの存在する部分が「黒」画素に相当している。「白」画素部分は復号時に透明な領域であるものとして扱うように定義しておくと、BGレイヤ36のJPEG圧縮データを展開した上に、FGレイヤ80のMMR圧縮データを展開して、指定された色情報を着色することで、元の文書データ24を再現することができる。
特開2003−244447号公報
上述した通り、文書データを多層構造の画像データに変換する場合には、テキスト(文字)データはFGレイヤに割り当て、MMR圧縮等の可逆圧縮を施すのが一般的である。
しかしながら、文字データをFGレイヤに割り当てると、FGレイヤは文字の形状情報と文字の色情報とを含み且つ可逆圧縮が施されるために、BGレイヤに比べて保持すべき情報量が多くなり、結果として得られる多層構造の画像データのサイズが大きくなってしまう、という問題がある。
ところで一般に業務で使われる文書には、様々なタイプの文書が存在する。例えば、図7に示すように、業務内容などを詳細に報告するための文書は、多くの小さな文字により構成されている。一方、図8に示すように、プレゼンテーションに使われる資料では、説明者が資料の内容を補足すること前提としているため、報告内容を簡略化し、大きな文字でその内容を示すのが普通である。このように、文書のタイプによって、使用される文字のサイズは異なることが分かる。
小さい文字が含まれる報告書を画像データに変換する場合には、文字の可読性を保証するために、小さい文字は高解像度でイメージ化しなくてはならない。一方、プレゼンテーション資料等の大きな文字が使用されている文書を画像データに変換する場合には、文字が認識できる程度の解像度であれば十分であり、それほど高解像度である必要はない。よって、このような文書では、解像度を下げることによって画像データのサイズを小さくすることができる。
しかしながら、文書データを多層構造の画像データに変換する従来の画像処理装置では、文字の可読性が確保された画像データを得るためには、ユーザが解像度の設定を種々変更しながら画像データへの変換を試行錯誤的に繰り返し行う必要があり、著しく利便性を欠いた状況にある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、文字の可読性を確保しながら、より小さいサイズの多層構造の画像データを得ることができる画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、文書データを入力するデータ入力手段と、前記データ入力手段により入力された文書データを解析し、前記文書データに含まれる描画命令の種類を識別するデータ解析手段と、前記描画命令が文字描画命令の場合に、前記文字描画命令から文字情報を検出し、検出された文字情報に基づいて全文字の可読性を保証する最低の解像度を文字描画時の解像度と決定する解像度決定手段と、前記データ解析手段で識別された描画命令の種類に応じて、前記文書データに含まれる描画命令を、画像データが属性が異なる複数層に分割された多層構造の画像データのいずれかの層に割り当てる層割り当て手段と、前記解像度決定手段で決定された解像度を用いて前記文字描画命令が割り当てられた層の画像データを生成すると共に、予め設定された解像度を用いて他の層の画像データを生成する画像データ生成手段と、を含んで構成したことを特徴としている。
本発明の画像処理装置では、データ入力手段から文書データが入力されると、データ解析手段は入力された文書データを解析し、文書データに含まれる描画命令の種類を識別する。層割り当て手段は、データ解析手段で識別された描画命令の種類に応じて、文書データに含まれる描画命令を、画像データが属性が異なる複数層に分割された多層構造の画像データのいずれかの層に割り当てる。このとき、描画命令が文字描画命令の場合には、解像度決定手段が、文字描画命令から文字情報を検出し、検出された文字情報に基づいて全文字の可読性を保証する最低の解像度を文字描画時の解像度と決定する。
そして、画像データ生成手段は、解像度決定手段で決定された解像度を用いて文字描画命令が割り当てられた層の画像データを生成すると共に、予め設定された解像度を用いて他の層の画像データを生成するので、全文字の可読性を保証する最低の解像度で文字が描画される。その結果、文字の可読性を確保しながら、より小さいサイズの多層構造の画像データを得ることができる。
以上説明したように本発明によれば、文字の可読性を確保しながら、より小さいサイズの多層構造の画像データを得ることができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。なお、以下では、MRC構造を有する画像データを「レイヤ別画像データ」と称する。
(第1の実施の形態)
<画像処理装置の概略構成>
図1は画像処理装置の概略構成を示す図である。画像処理装置10は、文書データ12又は印刷データ14の解析を行う解析処理部16と、解析により得られた画像情報18からレイヤ別画像データ20を生成するレイヤ画像処理部22と、を備えている。この構成により、画像処理装置10では、文書データ12又は印刷データ14が入力されると、多層フォーマットの画像データファイルであるレイヤ別画像データ20が生成され、出力される。
ここで、文書データ12とは、ワードプロセッサ等のアプリケーションプログラム固有に定義されるデータである。印刷データ14とは、文書データを画像形成装置で出力する途中に発生するデータであり、例えば、プリンタ等の印刷装置においてはPDL(ページ記述言語)データがこれに該当する。文書データ12又は印刷データ14は、描画オブジェクト(文字オブジェクト、グラフィックスオブジェクト、イメージオブジェクト)によって構成されている。
描画オブジェクトは、一般に描画命令によって表現される。例えば、文字オブジェクトを表現するには文字描画命令、グラフィックスオブジェクトを表現するには矩形などの幾何学図形の描画命令、イメージオブジェクトを表現するにはイメージ描画命令がそれぞれ用いられる。
また、画像情報18は、エッジ配列、タグデータ、外接矩形データから構成されている。エッジ配列は、ラスタデータを表現するものである。タグデータは、「テキスト」、「写真」などの文書構成要素の属性を示すものである。外接矩形データは、タグ種別毎に生成されるデータであり、タグで示される描画オブジェクトが存在する領域の外接矩形を示す。この外接矩形の外側には、当該描画オブジェクトが存在しないことが保障される。
<MRC構造を有する画像データ>
図2(A)乃至(D)は3層MRC構造のレイヤ別画像データの一例を示す図である。図2(A)は文書データの構成例を示している。この文書データ24は、黒色で描かれたテキスト26とグラフィックス28、赤色で描かれたテキスト30とグラフィックス32、及び写真などの画像データを取り込んで作成されたイメージ34から構成されている。なお、図2(A)に示す文書例は、図12(A)の文書例と同一のものである。
図2(B)はイメージを含む部分を1つのレイヤ36に集めた様子を示すものであり、レイヤ36は多値画像データを圧縮する方式(例えばJPEG方式)で圧縮することができる。また、このレイヤ36は下地(背景画像)として扱われるのでBG(Background)レイヤ又は背景層と称される。図2(B)に示すレイヤ構成も、図12(B)のレイヤ構成と同一である。
図2に示す3層MRC構造がN層MRC構造(図12参照)と異なる点は、前景の表現形式にある。即ち、N層MRC構造の場合には、同じ色の領域毎にマスクデータを構成し、各マスクデータを圧縮方式、位置・サイズ、及び色情報の組み合わせとして表現していたのに対し、3層MRC構造の場合は、ページ全体に含まれる前景の描画オブジェクト38の形状を1つのマスクデータ40で表現し(図2(D)参照)、前景の描画オブジェクト38の色情報を1つの画像データ42で表現する(図2(C)参照)。この例では、画像データ42には、色情報(黒)領域44と色情報(赤)領域46とが含まれている。
マスクデータ40と画像データ42とは別々に圧縮される。一般にマスクデータにはMMR方式等の可逆圧縮が施され、色情報を表現した画像データにはJPEG方式、JBIG2方式等の圧縮が施される。このように異なる方式で圧縮することで圧縮率を高めることができる。また、これらのデータはいずれも下地上に上書きされる前景であるが、マスクデータ40で構成されるレイヤはマスク層と称され、画像データ42で構成されるレイヤはFG(Foreground)レイヤ又は前景層と称される。なお、マスク層と前景層とを区別する必要がない場合には、マスク層を含めて前景層又はFGレイヤと称する。
<画像処理の手順>
図3は、画像処理装置10の機能ブロック図である。以下、図3を参照して画像処理装置10の構成を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、上述した3層MRC構造のレイヤ別画像データ20が出力されるが、前景層には文字を割り当て、背景層にはグラフィックスとイメージを割り当てるものとする。
上述した通り、画像処理装置10は、文書データ12又は印刷データ14(入力データ)の解析を行う解析処理部16と、レイヤ別画像データ20を生成するレイヤ画像処理部22と、を備えている。解析処理部16は、入力データを解析して描画命令を識別する入力データ解析部50と、識別された描画命令が文字描画命令の場合に文字描画時の解像度を決定する文字解像度決定部52と、で構成されている。
また、レイヤ画像処理部22は、描画オブジェクトをFGレイヤまたはBGレイヤに割り当てる層割り当て部54と、層割り当て結果と描画オブジェクトとをFG画像記憶部62、BG画像記憶部64のどちらかを選択して描画する文字処理部56、グラフィックス処理部58、イメージ処理部60と、FG画像記憶部62に記憶されたマスクデータをMMR方式で圧縮するMMR圧縮部66と、FG画像記憶部62に記憶された前景色データ及びBG画像記憶部64に記憶された背景画像をJPEG方式で圧縮するJPEG圧縮部68と、MMR圧縮データとJPEG圧縮データを所定のファイルフォーマットに埋め込むフォーマット部70と、で構成されている。
次に、上記の画像処理装置10で実施される画像処理の手順について説明する。本実施の形態では、画像処理は、文字描画時の解像度を決定する「第1のパス」と、レイヤ別画像データを生成する「第2のパス」の2つのパスで行われる。第2のパスは、第1のパスが終了した後に実行される。
(1)第1のパス
第1のパスでは、文書データ12又は印刷データ14が入力されると、入力データ解析部50において入力データ12(または14)の解析が行われ、描画命令の種類が識別される。識別された描画命令が文字描画命令の場合には、その「文字描画命令」が文字解像度決定部52に送信される。文字解像度決定部52では、都度渡される文字描画命令の中身を解析し、描画する文字の情報を検出し、その情報を記憶手段である内部バッファ(図示せず)に保存する。
第1のパスでは、入力データ解析部50は、文字解像度決定部52に対してだけ描画命令を送信し、層割り当て部54には描画命令を送信しない。入力データ解析部50は全描画命令の解析を終えると、文字解像度決定部52に「解析終了通知」を送信する。文字解像度決定部52は解析終了通知を受信すると、内部バッファに保存されている文字情報を元に文字の出力解像度を決定し、文字処理部56に決定した出力解像度を通知する。
(2)第2のパス
第2のパスでは、まず、入力データ解析部50において入力データ12(または14)の解析が行われ、描画命令の種類が識別される。識別された描画命令は、層割り当て部54に送信され、FGレイヤまたはBGレイヤのいずれかの層に割り当てられる。層割り当て部54は、描画命令の種類に応じて、文字処理部56、グラフィックス処理部58、イメージ処理部60のいずれかに描画命令を送信する。このとき、層割り当て結果が描画命令と共に各部に通知される。
文字処理部56、グラフィックス処理部58、及びイメージ処理部60の各々は、層割り当て結果に基づいてFG画像記憶部62、BG画像記憶部64のいずれかを選択し、描画オブジェクトをいずれかの記憶部に描画する。このとき、文字処理部56は、第1のパスにおいて文字解像度決定部52から通知された出力解像度を用いて、文字の形状を表すマスクデータを生成する。一方、グラフィックス処理部58及びイメージ処理部60は、予め設定された出力解像度で画像を生成する。
FG画像記憶部62に記憶されたマスクデータは、MMR圧縮部66によりMMR圧縮が施され、フォーマット部70に入力される。FG画像記憶部62に記憶された前景色データは、JPEG圧縮部68によりJPEG圧縮が施され、フォーマット部70に入力される。BG画像記憶部64に記憶された背景画像は、JPEG圧縮部68によりJPEG圧縮が施され、フォーマット部70に入力される。フォーマット部70では、MMR圧縮データとJPEG圧縮データとを所定のファイルフォーマットに埋め込み、得られたレイヤ別画像データ20を出力する。
<解像度決定処理>
次に、文字解像度決定部52で実行される「解像度決定処理」について詳細に説明する。
図4は文字描画命令の構造を表す図表である。本実施の形態で使用される「文字描画命令」は、図4に示すように、描画命令名フィールドとパラメータフィールドとから構成されている。描画命令名は、各種命令を識別するための名前であり、文字描画命令の場合は「文字描画」である。パラメータは、描画すべき文字の属性を示すものであり、文字を描画すべきページ上の位置を表す「描画位置」、描画すべき文字の書体を表す「書体名」、文字のサイズを表すポイント数等の「サイズ」、文字の色値(RGB値)を指定する「色値」から構成されている。
図5は文字解像度決定部52で実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。
画像処理装置10に文書データ12又は印刷データ14が入力されると処理が開始され、まず、ステップ100で、カレント最小文字サイズ情報を保持する内部バッファ(図示せず)を初期化して、カレント最小文字サイズ情報が保持されていない「情報なし」の状態にする。ここで「カレント最小文字サイズ情報」とは、入力データ中に含まれる文字描画命令の中でも最も小さい文字のサイズ情報であり、文字解像度決定部52の内部バッファに保持され、内部変数として機能する。
次に、ステップ102で、入力データ解析部50からの指示があったか否かを判断する。否定判断の場合は、指示があるまで所定間隔で判断を繰り返す。肯定判断の場合は、指示内容に応じて以下の処理を行う。入力データ解析部50から文字描画命令を受信した場合は、ステップ104に進み、受信した文字描画命令を解析して「文字サイズ情報」を検出する。なお、本実施の形態で使用される文字描画命令では、図4に示すように、文字サイズはポイント数で指定される。
文字サイズ情報が検出されると、次のステップ106で、内部バッファが初期化状態か否かを判断する。肯定判断の場合は、受信した描画命令は最初の文字描画命令であるから、ステップ110に進み、検出された文字サイズ情報を内部バッファに保持する。これにより、内部バッファのカレント最小文字サイズ情報が、検出された文字サイズ情報で更新される。
ステップ106で否定判断の場合には、2回目以降の文字描画命令であるから、ステップ108に進み、検出した文字サイズ情報と内部バッファに保持されたカレント最小文字サイズ情報とを比較して、検出した文字サイズがカレント最小文字サイズより小さいか否かを判断する。肯定判断の場合は、検出した文字サイズが最小文字サイズであるから、ステップ110に進み、内部バッファのカレント最小文字サイズ情報を、検出された文字サイズ情報で更新する。
ステップ110で更新が終了した後は、ステップ102に戻って、入力データ解析部50から次の指示が入力されるのを待つ。また、ステップ108で否定判断の場合にも、ステップ102に戻って、入力データ解析部50から次の指示が入力されるのを待つ。
ステップ102で解析終了通知を受信した場合は、ステップ112に進み、内部バッファに保持されたカレント最小文字サイズ情報を読み出し、次のステップ114で、カレント最小文字サイズ情報に対応した出力解像度を決定する。なお、出力解像度の決定方法については後述する。ステップ114で出力解像度が決定されると、次のステップ116に進み、決定された出力解像度を文字処理部56に通知し、ルーチンを終了する。
次に、ステップ114で実行される出力解像度の決定方法について説明する。図6は最小文字サイズと出力解像度との対応関係を示す対応表である。本実施の形態では、使用される文字の最小サイズの可読性が保証される解像度は、図6に示す対応表で与えられる。この対応表は、文字解像度決定部52の内部バッファ(図示せず)に保持されている。ステップ114では、この対応表を参照することにより、可読性を保証した上で最も低い解像度を得ることができる。例えば、カレント最小文字サイズが8ポイントまたは9ポイントならば、可読性のある最も低い解像度は200DPIであることが分かる。
<種々の文書への適用例>
図7は報告書の文書例を示す図であり、図8はプレゼンテーションを目的とした文書例を示す図である。図7に示す文書の場合は、カレント最小文字サイズ情報の値は「8p(8ポイント)」となる。図6の対応表を参照して「8p」に対応する出力解像度を検索すると200DPIとなる。従って、200DPIの出力解像度で文字が描画され、最小サイズの8ポイントの文字についても可読性が確保される。一方、図8に示すの文書の場合には、カレント最小文字サイズ情報の値は「16p(16ポイント)」となり、図6の対応表を参照して「16p」に対応する出力解像度を検索すると75DPIとなる。従って、75DPIの出力解像度で文字が描画され、文字が割り当てられる前景層の画像データのデータサイズが小さくなる。
以上説明した通り、本実施の形態では、文字描画命令から文字サイズ情報を検出して、入力データ中に含まれる最小文字のサイズ情報を取得し、最小サイズの文字の可読性が保証されるように出力解像度を決定するので、文字の可読性を確保しながら、より小さいサイズのレイヤ別画像データを得ることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、出力解像度の自動調整機能を使用するか否かをユーザが選択することができる。図9は第2の実施の形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。解像度決定方式指示部72が追加されている以外は、第1の実施の形態に係る画像処理装置(図3参照)と同じ構成であるため、同じ構成部分には同じ符号を付して説明を省略する。
解像度決定方式指示部72は、文字解像度決定部52により出力解像度の決定を行うか否かをユーザが指示するための指示入力手段である。具体的には、操作パネル等のユーザインタフェイスとして実現される。
図10はユーザインタフェイスの一例を示す図である。図10には、出力解像度の決定を行うか否かをユーザが指示するためのユーザインターフェイスの一例として、解像度指定ダイアログ74が図示されている。このダイアログ74では、解像度決定方式として「最小文字サイズから決定する」と「固定解像度を指定する」のいずれかを選択することが可能とされている。また、固定解像度を入力するための入力ボックス76が設けられており、「固定解像度を指定する」を選択した場合には、ユーザが固定解像度の値を入力することができる。
次に、画像処理の手順について説明する。本実施の形態では、解像度決定方式指示部72から指示が入力されると、ユーザ指示結果は入力データ解析部50に通知される。例えばダイアログ74でユーザが「最小文字サイズから決定する」を選択した場合には、第1の実施の形態と同様に第1のパスを実行し、第1のパスが終了した後に第2のパスを実行する。一方、ダイアログ74でユーザが「固定解像度を指定する」を選択した場合には、入力データ解析部50は文字処理部56にユーザが指定した解像度を通知し、第1のパスは実行せず、第2のパスだけを実行する。
以上説明した通り、本実施の形態では、出力解像度の自動調整機能を使用するか否かをユーザが選択することができる。そして、出力解像度の自動調整機能が選択された場合には、第1の実施の形態と同様に、文字描画命令から文字サイズ情報を検出して、入力データ中に含まれる最小文字のサイズ情報を取得し、最小サイズの文字の可読性が保証されるように出力解像度を決定するので、文字の可読性を確保しながら、より小さいサイズのレイヤ別画像データを得ることができる。
(第3の実施の形態)
第1及び第2の実施の形態では、文字サイズ情報を検出して出力解像度を決定していたが、第3の実施の形態では、文字サイズ情報に加え、書体情報も出力解像度を決定するのに利用する。即ち、出力解像度の決定方法が他の実施の形態と相違している。画像処理装置の構成等、これ以外の点は第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
文字サイズ情報及び書体情報を用いた場合の解像度決定処理の手順を、図5に示すフローチャートに従って説明する。まず、ステップ100で、カレント最小文字サイズ情報を保持する内部バッファ(図示せず)を初期化して、カレント最小文字サイズ情報が保持されていない「情報なし」の状態にする。本実施の形態では、書体毎に「カレント最小文字サイズ情報」が保持される。
次に、ステップ102で、入力データ解析部50からの指示があったか否かを判断する。否定判断の場合は、指示があるまで所定間隔で判断を繰り返す。肯定判断の場合は、指示内容に応じて以下の処理を行う。入力データ解析部50から文字描画命令を受信した場合は、ステップ104に進み、受信した文字描画命令を解析して「文字サイズ情報」及び「書体情報」を検出する。
文字サイズ情報及び書体情報が検出されると、次のステップ106で、内部バッファが初期化状態か否かを判断する。肯定判断の場合は、ステップ110に進み、検出された文字サイズ情報を内部バッファに保持する。否定判断の場合には、ステップ108に進み、書体毎に、検出した文字サイズ情報と内部バッファに保持されたカレント最小文字サイズ情報とを比較して、検出した文字サイズが同じ書体のカレント最小文字サイズより小さいか否かを判断する。肯定判断の場合は、検出した文字サイズが最小文字サイズであるから、ステップ110に進み、検出した文字サイズがカレント最小文字サイズより小さいと判断された書体について、内部バッファのカレント最小文字サイズ情報を、検出された文字サイズ情報で更新する。
第1の実施の形態では、文字解像度決定部52は、使用されている文字の最小サイズを求めていたが、第3の実施の形態では、書体毎に文字の最小サイズを求める。例えば「ゴシック」と「明朝」というように書体が異なる2種類の文字を含む文書の場合は、「ゴシック」についてのカレント最小文字サイズ情報と、「明朝」についてのカレント最小文字サイズ情報とが、内部バッファに保持される。
ステップ110で更新が終了した後は、ステップ102に戻って、入力データ解析部50から次の指示が入力されるのを待つ。また、ステップ108で否定判断の場合にも、ステップ102に戻って、入力データ解析部50から次の指示が入力されるのを待つ。
ステップ102で解析終了通知を受信した場合は、ステップ112に進み、内部バッファに保持されたカレント最小文字サイズ情報を書体毎に読み出し、次のステップ114で、カレント最小文字サイズ情報に対応した出力解像度を決定する。なお、出力解像度の決定方法については後述する。ステップ114で出力解像度が決定されると、次のステップ116に進み、決定された出力解像度を文字処理部56に通知し、ルーチンを終了する。
次に、ステップ114で実行される出力解像度の決定方法について説明する。図11は書体毎に最小文字サイズと出力解像度との対応関係を示す対応表である。本実施の形態では、使用される文字の最小サイズの可読性が保証される解像度は、書体毎に図11に示す対応表で与えられる。ステップ114では、この対応表を参照することにより、書体毎に可読性を保証した上で最も低い解像度を検索し、検索された解像度の中で最も高い解像度を出力解像度とする。
例えば、ゴシックについてのカレント最小文字サイズが10ポイントならば、可読性のある最も低い解像度は150DPIであり、明朝についてのカレント最小文字サイズが10ポイントならば、可読性のある最も低い解像度は200DPIである。従って、使用される全文字の可読性が保証される解像度は200DPIである。可読性が保証される解像度は書体により異なり、一般にゴシックより明朝の方が可読性を確保するために高い解像度が必要である。このように書体毎に可読性が保証される解像度を求め、その中から最高の解像度を選択することで、全部の書体について最小サイズの文字の可読性が保証される。
以上説明した通り、本実施の形態では、文字描画命令から文字サイズ情報及び書体情報を検出して、入力データ中に含まれる最小文字のサイズ情報を書体毎に取得し、全部の書体について最小サイズの文字の可読性が保証されるように出力解像度を決定するので、文字の可読性を確保しながら、より小さいサイズのレイヤ別画像データを得ることができる。
なお、上記では、書体毎の文字の最小サイズをまず求め、その後各書体毎の最小サイズに対応する解像度を求め、その中で最も高い解像度を選択しているが、各文字情報の検出時に、対応表を参照して可読性を保証する解像度を求めておいて、その解像度の中で最も高い解像度を選択するようにしてもよい。
(第4の実施の形態)
第1乃至第3の実施の形態では、3層MRC構造のレイヤ別画像データを出力する例について説明したが、第4の実施の形態では、図12に示したN層MRC構造のレイヤ別画像データを出力する例について説明する。FG画像記憶部62からJPEG圧縮部68への入力が行われない以外は、画像処理装置の構成は第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
以下、画像処理の手順について説明する。文書データ12又は印刷データ14が入力されると、入力データ解析部50において入力データ12(または14)の解析が行われ、描画命令の種類が識別される。識別された描画命令が文字描画命令の場合には、その「文字描画命令」を文字解像度決定部52に送信すると共に、層割り当て部54にも送信する。
文字解像度決定部52では、都度渡される文字描画命令の中身を解析し、描画する文字の情報を検出し、文字のサイズ情報を元に可読性のある最低解像度を出力解像度と決定し、決定した出力解像度を文字処理部56に都度送信する。
層割り当て部54は、描画命令の種類に応じて、文字処理部56、グラフィックス処理部58、イメージ処理部60のいずれかに描画命令を送信する。このとき、層割り当て結果が描画命令と共に各部に通知される。文字処理部56は、層割り当て部54から受信した文字描画命令と文字解像度決定部52から受信した当該文字描画命令の出力解像度とを関連付けて、内部バッファ(図示せず)に記憶する。
グラフィックス処理部58及びイメージ処理部60の各々は、描画命令を受信する毎に、層割り当て結果に基づいてFG画像記憶部62、BG画像記憶部64のいずれかを選択し、描画オブジェクトをいずれかの記憶部に描画する。一方、文字処理部56は、描画命令を受信した時点では、内部バッファに描画命令と出力解像度とを関連付けて記憶するのみである。
入力データ解析部50は全描画命令の解析を終えると、層割り当て部54を介して文字処理部56に「解析終了通知」を送信する。文字処理部56は解析終了通知を受信すると、内部バッファに記憶しておいた描画命令と出力解像度とを用いて、文字の形状を表すマスクデータを生成する。文字処理部56は、各文字毎(描画命令毎)のマスクデータと色値とをFG画像記憶部62に出力してもよいし、同一の出力解像度と同一の色値とを持つ文字毎のマスクデータと色値とをまとめて1つのマスクデータにしてから、FG画像記憶部62に出力してもよい。また、同一の文字サイズと同一の色値とを持つ文字を1つのマスクデータにまとめることもできる。一方、グラフィックス処理部58及びイメージ処理部60は、予め設定された出力解像度で画像を生成する。
FG画像記憶部62に記憶されたマスクデータは、MMR圧縮部66によりMMR圧縮が施され、色情報と共にフォーマット部70に入力される。BG画像記憶部64に記憶された画像は、JPEG圧縮部によりJPEG圧縮が施され、フォーマット部70に入力される。フォーマット部70では、MMR圧縮データとJPEG圧縮データとを所定のファイルフォーマットに埋め込み、得られたレイヤ別画像データ20を出力する。
以上説明した通り、本実施の形態では、レイヤ別画像データがN層MRC構造であっても、文字描画命令から文字サイズ情報を検出して、入力データ中に含まれる最小文字のサイズ情報を取得し、最小サイズの文字の可読性が保証されるように出力解像度を決定するので、文字の可読性を確保しながら、より小さいサイズのレイヤ別画像データを得ることができる。
特に、第4の実施の形態では、個々の文字描画命令に含まれる最小文字のサイズ情報を取得し、文字描画命令毎に最小サイズの文字の可読性が保証されるように出力解像度を決定するので、文字の可読性を確実に確保することができる。
なお、上記では文字描画命令毎に出力解像度を決定し、文字描画命令毎にマスクデータを生成する例について説明したが、N層MRC構造は前景の表現の自由度が大きいという特徴を有しているので、文字処理部では、文字描画命令毎にマスクデータを生成する以外に、同一の出力解像度(又は、同一の文字サイズ)と色値とを持つ文字毎にマスクデータを生成することもできる。
画像処理装置の概略構成を示す図である。 3層MRC構造を有する画像データの一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。 文字描画命令の構造を表す図表である。 文字解像度決定部の処理手順を示すフローチャートである。 最小文字サイズと出力解像度との対応関係を示す対応表である。 報告書の文書例を示す図である。 プレゼンテーションを目的とした文書例を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。 ユーザインタフェイスの表示を示す図である。 書体毎に最小文字サイズと出力解像度との対応関係を示す対応表である。 N層MRC構造を有する画像データの一例を示す図である。
符号の説明
10 画像処理装置
12 文書データ
14 印刷データ
16 解析処理部
18 画像情報
20 レイヤ別画像データ
22 レイヤ画像処理部
24 文書データ
26 テキスト
28 グラフィックス
30 テキスト
32 グラフィックス
32 レイヤ
34 イメージ
36 レイヤ
38 描画オブジェクト
40 マスクデータ
42 画像データ
44 領域
46 領域
50 入力データ解析部
52 文字解像度決定部
54 層割り当て部
56 文字処理部
58 グラフィックス処理部
60 イメージ処理部
62 FG画像記憶部
64 BG画像記憶部
66 MMR圧縮部
68 JPEG圧縮部
70 フォーマット部
72 解像度決定方式指示部
74 ダイアログ
76 入力ボックス
80 レイヤ
82 マスクデータ

Claims (13)

  1. 文書データを入力するデータ入力手段と、
    前記データ入力手段により入力された文書データを解析し、前記文書データに含まれる描画命令の種類を識別するデータ解析手段と、
    前記描画命令が文字描画命令の場合に、前記文字描画命令から文字情報を検出し、検出された文字情報に基づいて全文字の可読性を保証する最低の解像度を文字描画時の解像度と決定する解像度決定手段と、
    前記データ解析手段で識別された描画命令の種類に応じて、前記文書データに含まれる描画命令を、画像データが属性が異なる複数層に分割された多層構造の画像データのいずれかの層に割り当てる層割り当て手段と、
    前記解像度決定手段で決定された解像度を用いて前記文字描画命令が割り当てられた層の画像データを生成すると共に、予め設定された解像度を用いて他の層の画像データを生成する画像データ生成手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記文書データは、コンピュータ上で作成された文書データ又は文書データを印刷する際に生成される印刷データであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記文字情報は、描画位置、書体、文字サイズ、及び色値からなる群から選択されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記解像度決定手段は、前記文字描画命令から文字サイズを検出し、予め設定された文字サイズと当該サイズの文字の可読性を保証する最低の解像度との関係に基づいて、検出された文字サイズの中で最小の文字サイズに対応する最低の解像度を文字描画時の解像度と決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記解像度決定手段は、前記文字描画命令から書体及び文字サイズを検出し、書体毎に予め設定された文字サイズと当該サイズの文字の可読性を保証する最低の解像度との関係に基づいて、検出された文字サイズの中で最小の文字サイズに対応する最低の解像度を書体毎に求め、求められた解像度の中で最高の解像度を文字描画時の解像度と決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記文字描画命令が割り当てられた層の画像データをMMR方式で圧縮すると共に、前記他の層の画像データをJPEG方式で圧縮するデータ圧縮手段を、更に備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 文字描画時の解像度の決定方法に関する指示を入力する指示入力手段と、前記指示入力手段から解像度を自動的に決定する旨の指示が入力された場合に、前記最低の解像度を文字描画時の解像度と決定するように前記解像度決定手段を制御する制御手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記多層構造の画像データが、画像データ内の描画オブジェクトの形状を表すマスク層と前景の色情報を保存する色層とを含む前景層、及び背景の画像データを保存する背景層からなり、前記文字描画命令が前記前景層に割り当てられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記多層構造の画像データが、前景の描画オブジェクトに対する形状と前景の色情報とを表す複数のマスクデータを含む前景層、及び背景の画像データを保存する背景層からなり、前記文字描画命令が前記前景層に割り当てられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記解像度決定手段は、前記前景層に含まれる複数のマスクデータの各々について、検出された文字情報に基づいて全文字の可読性を保証する最低の解像度を文字描画時の解像度と決定することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記複数のマスクデータは、文字描画命令ごとに又は文字描画時の解像度ごとに生成されることを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 文書データを入力するデータ入力ステップと、
    前記データ入力手段により入力された文書データを解析し、前記文書データに含まれる描画命令の種類を識別するデータ解析ステップと、
    前記描画命令が文字描画命令の場合に、前記文字描画命令から文字情報を検出し、検出された文字情報に基づいて全文字の可読性を保証する最低の解像度を文字描画時の解像度と決定する解像度決定ステップと、
    前記データ解析手段で識別された描画命令の種類に応じて、前記文書データに含まれる描画命令を、画像データが属性が異なる複数層に分割された多層構造の画像データのいずれかの層に割り当てる層割り当てステップと、
    前記解像度決定手段で決定された解像度を用いて前記文字描画命令が割り当てられた層の画像データを生成すると共に、予め設定された解像度を用いて他の層の画像データを生成する画像データ生成ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  13. コンピュータにより、
    文書データを入力するデータ入力ステップと、
    前記データ入力手段により入力された文書データを解析し、前記文書データに含まれる描画命令の種類を識別するデータ解析ステップと、
    前記描画命令が文字描画命令の場合に、前記文字描画命令から文字情報を検出し、検出された文字情報に基づいて全文字の可読性を保証する最低の解像度を文字描画時の解像度と決定する解像度決定ステップと、
    前記データ解析手段で識別された描画命令の種類に応じて、前記文書データに含まれる描画命令を、画像データが属性が異なる複数層に分割された多層構造の画像データのいずれかの層に割り当てる層割り当てステップと、
    前記解像度決定手段で決定された解像度を用いて前記文字描画命令が割り当てられた層の画像データを生成すると共に、予め設定された解像度を用いて他の層の画像データを生成する画像データ生成ステップと、
    を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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