JP2007122241A - メモリカードコントローラ及びメモリカード - Google Patents

メモリカードコントローラ及びメモリカード Download PDF

Info

Publication number
JP2007122241A
JP2007122241A JP2005311258A JP2005311258A JP2007122241A JP 2007122241 A JP2007122241 A JP 2007122241A JP 2005311258 A JP2005311258 A JP 2005311258A JP 2005311258 A JP2005311258 A JP 2005311258A JP 2007122241 A JP2007122241 A JP 2007122241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory card
card
mode
command
mmc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005311258A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemasa Shioda
茂雅 塩田
Satoshi Yoshida
悟史 吉田
Shigeo Kurakata
繁男 倉形
Shinsuke Asari
信介 浅利
Tetsuya Iida
哲也 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2005311258A priority Critical patent/JP2007122241A/ja
Publication of JP2007122241A publication Critical patent/JP2007122241A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】マルチメディアカード仕様とSDカード仕様とを切換え可能にする。
【解決手段】メモリカードコントローラ(2A)は、マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードとの何れかを選択可能な制御回路(12)を有する。制御回路は、メモリカードの認識処理に際して、メモリカードの状態をアイドル状態からレディー状態又は動作不能状態へ遷移させるための所定コマンドのコマンドコード(CMD1とACMD41)の相違に応じて前記MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードを設定する。これによりカードホストはメモリカードの認識処理に際して発行する所定のコマンドのコマンドコードに応じてメモリカード仕様を選択可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、マルチメディアカード規格とSDカード規格の双方に対応するメモリカードコントローラ及びメモリカードに関する。
マルチメディアカード規格として、(1)Multi Media Card System Specification Version 3.3、(2)Multi Media Card System Specification Version 4.0がある。SDカード規格として、(3)SD Memory Card Specification Version 1.01、(4)SD Memory Card Specification Version 1.1がある。マルチメディアカードはSDカードのカードスロットに装着して使用可能というようにそのカード仕様には部分的な互換性があるが、一般にはそれぞれの規格に準拠したメモリカードを各社で開発し、製品化を行っている。特許文献1にはSDカードとマルチメディアカードの双方の仕様拡張に対応可能なメモリカードの外部インタフェース端子について記載がある。尚、MultiMediaCard(マルチメディアカード)はInfineon Technologies AGの登録商標である。
国際公開第01/84490号パンフレット
しかしながら、マルチメディアカードとSDカードの仕様には部分的な互換性があるとはいっても、携帯端末機器やパーソナルコンピュータ等のカードホストが夫々のメモリカード仕様に対応するには、夫々の仕様に準拠するインタフェースドライバソフトウェア及びインタフェース回路を持つ必要がある。そこで本発明者は、メモリカードにマルチメディアカードとSDカードの双方の仕様を満足させることについて検討した。特に、SDカード仕様には著作権保護を目的としたセキュリティ仕様が規格化され、SDカードを利用すれば比較的簡単に著作権保護機能を実現することができる。また、マルチメディアカードにはハイスピード仕様が規格化されているので、これを用いることによって容易に高速アクセスを実現することができる。更にはマルチメディアカード又はSDカードに、SDカードでのセキュリティ機能より高セキュリティ性を実現するためにISO/IEC7816規格に準拠したICカードマイコンを搭載した高セキュリティカードについての規格化も進められている。したがって、用途に応じて最適なメモリカード仕様を採用することが得策となるが、一方でマルチメディアカード仕様又はSDカード仕様を選択可能にする場合には、従来からの既存のカードホストへの適応性も考慮することが必要になる。例えばカードホストが何れの仕様を選択するかをカード認識の度に意識しなくても済むようにすることが望ましいと考えられる。
本発明の目的は、マルチメディアカード仕様とSDカード仕様とを切換え可能なメモリカードコントローラ、更にはメモリカードを提供することにある。
本発明の別の目的は、マルチメディアカード仕様とSDカード仕様との切換えに際してどの仕様を選択するかをカード認識の度にカードホストが意識しなくても済むメモリカードコントローラ、更にはメモリカードを提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
〔1〕《コマンドによるメモリカード仕様の切換え》
メモリカードコントローラ(2A)は、マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードとの何れかを選択可能な制御回路(12)を有する。前記制御回路は、メモリカードの認識処理に際して、メモリカードの状態をアイドル状態からレディー状態又は動作不能状態へ遷移させるための所定コマンドのコマンドコードの相違に応じて前記MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードを設定する。これによりカードホストはメモリカードの認識処理に際して発行する所定のコマンドのコマンドコードに応じてメモリカード仕様を選択可能になる。
前記MMCメモリカードモードの設定に用いる所定のコマンドをコマンドCMD1とし、前記SDメモリカードモードの設定に用いる所定のコマンドはコマンドACMD41とする。このACMD41とは、機能拡張コマンドCMD55とCMD41とを組み合わせたコマンドである。カードホストはSDカード仕様に従ってメモリカードを認識するための処理に必要なコマンドACMD41を含む一連のSDカード仕様コマンドを用いれば特に意識することなくメモリカードをSDカード仕様に従ってアクセスすることができる。同じようにカードホストはMMCカード仕様に従ってメモリカードを認識するための処理に必要なコマンドCMD1を含む一連のMMCカード仕様コマンドを用いれば特に意識することなくメモリカードをMMCカード仕様に従ってアクセスすることが可能になる。
〔2〕《コマンドによるメモリカード仕様とICカードインタフェース仕様の切換え》
メモリカードコントローラ(2G)は、マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードと、ICカードの外部インタフェース仕様に準拠してメモリカードとしての動作を制御するICカードインタフェースモードとの何れか一つを選択可能な制御回路(12G)を有する。前記制御回路は、メモリカードの認識処理に際して、メモリカードの状態をアイドル状態からレディー状態又は動作不能状態へ遷移させるための所定コマンドのコマンドコードの相違に応じて前記MMCメモリカードモード、SDメモリカードモード又はICカードインタフェースモードを設定する。これによりカードホストはメモリカードの認識処理に際して発行する所定のコマンドのコマンドコードに応じてメモリカード仕様又はICカードインタフェース仕様を選択可能になる。
前記MMCメモリカードモードの設定に用いる所定のコマンドをコマンドCMD1とし、前記SDメモリカードモードの設定に用いる所定のコマンドをコマンドACMD41とし、前記ICカードインタフェースモードの設定に用いるコマンドをメモリカードの状態をアイドル状態とするコマンドCMD0、前記コマンドCMD1及び前記コマンドACMD41以外のコマンドとする。これにより、カードホストは上述と同じようにSDカード仕様に従ってメモリカードを認識すれば特に意識することなくメモリカードをSDカード仕様に従ってアクセスすることができ、また、MMCカード仕様に従ってメモリカードを認識すれば特に意識することなくメモリカードをMMCカード仕様に従ってアクセスすることが可能になる。更に、メモリカード認識処理に際してコマンドCMD1又はコマンドACMD41が発行されるべきところでそれ以外のコマンドが発行されるとMMCカード仕様及びSDカード仕様ではエラーレスポンスを返すことになる。ここでは、ICカードインタフェースモードを設定し、ICカードの外部インタフェース仕様に従ったメモリカードアクセスが可能になる。
〔3〕《外部端子によるメモリカード仕様の切換え》
メモリカードコントローラ(2B)はマルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードとの何れかを選択可能な制御回路(16B)を有する。前記制御回路は、所定の外部端子の状態に応じて前記MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードを設定する。コマンドによる切換えに比べてモード切換え用の外部端子が必要になるが、選択したモードを固定することが可能になる。
上記MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードに加えて、ICカードの外部インタフェース仕様に準拠してメモリカードとしての動作を制御するICカードインタフェースモードも選択可能とする場合、制御回路(16H)は、所定の外部端子の状態に応じて前記MMCメモリカードモード、SDメモリカードモード又はICカードインタフェースモードを設定すればよい。
〔4〕《メモリカード》
メモリカードは上述のメモリカードコントローラと、前記メモリカードコントローラに接続された外部端子(4)と、前記メモリカードコントローラに接続された記憶装置(3)とを有する。
本発明の具体的な一つの形態として、前記記憶装置は、MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードの夫々において、記憶装置のアクセス可能な領域を定義した第1定義領域(32)と、記憶装置のライトプロテクト領域を定義した第2定義領域(33)と、受け付け可能なコマンドを定義した第3定義領域(34)の少なくとも一つの定義領域を有し、メモリカードコントローラ(2J)は、設定されたカードモードに応じた定義領域を参照して当該カードモードの動作制御を行う。前記メモリカードコントローラにおいて外部インタフェース制御、コマンド制御、及びメモリ制御のための回路を、MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードで各々専用化しなくてもよい。
本発明の具体的な一つの形態として、メモリカードコントローラ(2D,2E)に接続されたICカード用マイクロコンピュータ(20)を更に有する。前記メモリカードコントローラは、前記MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードにおいて、ICカードアクセスに割り当てられた第1メモリカードコマンドに付随してICカードコマンドを入力し、ICカードアクセスに割り当てられた第2メモリカードコマンドに付随してICカードレスポンスを出力可能にする。書込み系のメモリカードコマンドを利用してICカード用マイクロコンピュータにICカードコマンドによるICカード処理を実行させることができる。また、読出し系のメモリカードコマンドを利用して前期ICカード処理の結果をメモリカードの外部に出力させることができる。
〔5〕《パラメータによるメモリカード仕様の切換え》
メモリカードコントローラ(2C)はマルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードとの何れかを選択可能な制御回路(16C)を有する。前記制御回路は、メモリカードの認識処理に際して、メモリカードの状態をアイドル状態とするコマンドの入力に応答して所定の不揮発性記憶領域(3p)のパラメータ(MMC/SD)を参照し、参照したパラメータに基づいて前記MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードを設定する。これにより、不揮発性記憶領域に対するパラメータ設定によりメモリカード仕様を選択可能になる。本実施例では、パラメータ3Pをフラッシュメモリに記憶しているが、電源が再投入されても情報が消えなければよく、例えばコントローラ内に、不揮発性メモリまたはランダムロジックで構成されていても、本発明を実現できる。
上記メモリカードコントローラと共に外部端子と不揮発性記憶装置とを有するメモリカードにおいて、前記不揮発性憶装置はその記憶領域の一部に前記所定の不揮発性記憶領域を有する。
本発明の具体的な一つの形態として、前記不揮発性記憶装置は、MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードの夫々において、前記不揮発性記憶装置のアクセス可能な記憶領域を定義した第1定義領域と、前記不揮発性記憶装置のライトプロテクト領域を定義した第2定義領域と、受け付け可能なコマンドを定義した第3定義領域の少なくとも一つの定義領域を有し、前記メモリカードコントローラは、設定されたカードモードに応じた定義領域を参照して当該カードモードの動作制御を行う。前記メモリカードコントローラにおいて外部インタフェース制御、コマンド制御、及びメモリ制御のための回路を、MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードで各々専用化しなくてもよい。
本発明の具体的な一つの形態として、前記メモリカードコントローラに接続されたICカード用マイクロコンピュータ(20)を更に有する。メモリカードコントローラ(2F)は、前記MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードにおいて、ICカードアクセスに割り当てられた第1メモリカードコマンドに付随してICカードコマンドを入力し、ICカードアクセスに割り当てられた第2メモリカードコマンドに付随してICカードレスポンスを出力可能にする。書込み系のメモリカードコマンドを利用してICカード用マイクロコンピュータにICカードコマンドによるICカード処理を実行させることができる。また、読出し系のメモリカードコマンドを利用して前記ICカード処理の結果をメモリカードの外部に出力させることができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、本発明によるメモリカードコントローラ及びメモリカードは、マルチメディアカード仕様とSDカード仕様とを切換えることができる。
本発明によるメモリカードコントローラ及びメモリカードは、マルチメディアカード仕様とSDカード仕様との切換えに際してどの仕様を選択するかをカード認識の度にカードホストが意識しなくても済む。
《特定コマンドによるモード切換え》
図1には本発明によるメモリカードの第1の例が示される。メモリカード(MCRD)1Aはカード基板に封入されたメモリカードコントローラとしてのコントローラ(CNT)2A及び不揮発性記憶装置としてのフラッシュメモリ(FLASH)3を備え、外部端子4がカード基板から露出されている。メモリカード1Aは、例えば、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、パーソナルコンピュータ、音楽再生(及び録音)装置、カメラ、ビデオカメラ、自動預金預払機、街角端末、及び決済端末等のホスト機器としてのカードホスト(HOST)5に着脱可能に搭載される。コントローラ2A及びフラッシュメモリ3は夫々別々に半導体集積回路化された半導体チップによって構成される。前記フラッシュメモリ3は、電気的に書き換え可能な不揮発性の半導体メモリを記憶媒体とするメモリチップであり、フラッシュメモリコマンドによりデータの読み書きができる。例示はしないが、本発明をカード形状でなく、LSIパッケージ化等、ICが実装できる形態であれば、なんでもよい。
コントローラ2Aは、特に制限されないが、メモリカードとしての全体制御を行うCPU(図示せず)、MMCインタフェース回路(MMCIF)10A、SDインタフェース回路(SDIF)11A、コマンド解析回路(CMDALS)12、及びメモリ制御回路(MRYIF)13を有する。コマンド解析回路12はマルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードとの何れかを選択可能な制御回路として機能する。コマンド解析回路12は信号14によってMMCカードインタフェース回路10Aを動作可能にすることによってMMCメモリカードモードを選択する。コマンド解析回路12は信号15によってSDインタフェース回路11Aを動作可能にすることによってSDメモリカードモードを選択する。MMCインタフェース回路10Aはその動作が可能にされることにより、メモリカード1AのコマンドインタフェースをMMCインタフェース仕様に準拠させ、外部端子4からのコマンド入力とデータ入出力の制御、並びにメモリ制御回路13を介するファイルアクセス制御等、マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御する。SDインタフェース回路11Aはその動作が可能にされることにより、メモリカード1AのコマンドインタフェースをSDカードインタフェース仕様に準拠させ、外部端子4からのコマンド入力とデータ入出力の制御、並びにメモリ制御回路13を介するファイルアクセス制御等、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御する。 図2には動作モードに応じた外部端子の機能が例示される。例えば外部端子4として、端子No.1〜13の13個の端子を有する。前記MMCメモリカードモードはMMCモードとSPIモードを有する。前記SDメモリカードモードはSDモードとSPIモードを有する。SPIモードはカードホストの汎用的なSCI(シリアルコミュニケーションインタフェース)を用いて通信を行う動作モードである。MMCモードとSDモードはコマンド端子とデータ端子を分離しマルチブロック転送やストリーム転送を可能にする等のパフォーマンスの高いアクセスを可能にする動作モードである。
図2にはMMCモード、SDモード、SPIモードの夫々にける端子機能が示されている。DAT0〜DAT7はデータ入出力端子、CMDはコマンド端子、VSSは回路のグランド端子、VDDは電源端子、CLKはクロック入力端子に機能を示す。SPIモードにおけるCSはチップ選択端子、DIはデータ及びコマンドの入力端子、DOはデータ及びコマンドの出力端子、SCLKはシリアルクロック入力端子である。
MMCモードとSDモードにおけるメモリカードの認識処理手順は基本的に等しく、一部のコマンドコードが相違される。マルチメディアカードに準拠する認識手順は以下の通りである。即ち、動作電源投入によるパワーオンの後に、カードホストからコマンドCMD0が投入されることにより、メモリカードは内部のステートをアイドル状態に初期化する。次に、カードホストはコマンドCMD1を発行し、これに応答してメモリカードは内部レジスタ(例えばオペレーションコンディションレジスタ)の値をカードホストに出力すると共に、コマンドCMD1の引数によって対応していない動作電圧範囲を受け取ったときはステートを動作不能状態に遷移する。図26にCMD1とACMD41のコマンドフォーマットの一部を示す。動作不能でなければメモリカードはステートをレディー状態に遷移させる。この後、カードホストはコマンドCMD2を発行し、レディー状態のメモリカードはこれ応答して内部のカードIDレジスタの値(CID値)をコマンド端子CMDから出力する。コマンド端子CMDが共通接続するCMDバス上のレスポンス値は全てのメモリカードの出力の論理和になる。このとき、メモリカードは自分自信が出力しているビットの論理値とCMDバス上の論理値とが異なる場合にはレスポンスビットの送信を停止する。結果的に、バイナリ比較で最大のCID値を持つメモリカードのみが認識ステートに移行する。その次に、カードホストはコマンドCMD3を発行し、相対カードアドレスをメモリカードに割り付ける。認識ステートのメモリカードだけがコマンドCMD3に対して応答するので、この状態で応答するメモリカードは1枚になる。相対カードアドレスが割り付けられるとメモリカードはデータ転送スタンバイステートに遷移する。カードホストに共通接続された全てのメモリカードの相対アドレス割付が完了するまでコマンドCMD2,CMD3のプロセスを繰り返す。コマンドCMD2に対してはレディーステートのメモリカードだけが応答し、コマンドCMD3に対しては認識ステートのメモリカードだけが応答するので、カードホストがコマンドCMD3に対するレスポンスを受信できなくなったとき、カードホストは動作可能な全てのメモリカードに対して相対カードアドレスの割り付け完了を判定することができる。SDカード仕様ではMMCカード仕様と初期化プロセスが相違され、コマンドCMD0の後にコマンドACMD41が投入されて処理が行なわれる。その他の相違点については公知であるからここでは詳細な説明を省略する。また、MMC/SDカードの規格上、CMD0は必須ではないが、本発明の例示では、電源投入後、CMD0を受け付けつけるようなフローとなっている。例示はしないが、電源投入後CMD0をカードが受け付けなくても、本発明は実現できる。
SPIモードは、マルチメディアカードでもSDカードでもサポートされており、クロック同期シリアルインタフェースモードとされる。SPIモードではメモリカードの認識にチップ選択端子CSを用いる。MMCメモリカードモードにおいて、SPIモードでメモリカードを初期化するとき、カードホストは対象とするメモリカードのチップ選択端子CSをローレベルの選択レベルとし、この状態でデータ入力端子DIにコマンドCMD0を投入し、データ出力端子DOからのレスポンスに対して更にコマンドCMD1を投入する。SPIモードにおいてカードホストは汎用的なSCI(シリアルコミュニケーションインタフェース)を用いて通信を行うことができるが、高いパフォーマンスを得ることはできない。SPIモードにおいても、SDカード仕様ではMMCカード仕様と初期化プロセスが相違され、コマンドCMD1の代わりにコマンドACMD41が投入されて初期化処理が行なわれる。その他の相違点については公知であるからここでは詳細な説明を省略する。
前記コマンド解析回路12は、MMCカード仕様とSDカード仕様における各種動作モードでのメモリカードの初期化に用いるコマンドの規格の相違に基づいて、MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードの設定を行う。前記コマンド解析回路12で着目する特定コマンドはコマンドCMD1とコマンドACMD41である。コマンド解析回路12の一例を図27に示す。外部端子4から入力されたコマンドをコマンドレジスタ50に一時的に格納し、SD/MMC判別回路51に割込を発生させると共にコマンドの識別部分(Command Index)が送られる。SD/MMC判別回路51は送られてきたコマンド識別部分から、該コマンドがCMD1であればMMCセレクト信号MMC Select(信号14)をイネーブルとし、CMD0が送られてくるまでMMCセレクト信号MMC Selectをイネーブルのまま保持する。一方、送られてきた該コマンドがACMD1であればSDセレクト信号SD Selectをイネーブルとし、CMD0が送られてくるまでSDセレクト信号SD Selectをイネーブルのまま保持する。
MMCセレクト信号MMC Selectがイネーブルとなっている場合、MMCインタフェース回路10Aがコマンドレジスタ50からコマンドデータを受け付け、該コマンドについての処理を行う。一方、SDセレクト信号SD Select(信号15)がイネーブルとなっている場合は、SDインタフェース回路11Aがコマンドレジスタからコマンドデータを受け付け、該コマンドについての処理を行う。
MMCセレクト信号MMC Selectがイネーブルとなっている場合にSDカードコマンドが入力され、またはSDセレクト信号SD Selectがイネーブルとなっている場合にCMD0以外のMMCコマンドが入力された場合、MMCインタフェース回路10AまたはSDインタフェース回路11Aでエラーレスポンスを返し、またはCPUでエラーレスポンスを返す制御を行えば良い。若しくは、MMMCセレクト信号MC Selectがイネーブルになっている場合にSDカードコマンドが入力された場合はMMCインタフェース回路10A若しくはCPUでエラーレスポンスを返し、SDセレクト信号SD Selectがイネーブルになっている場合にMMCコマンドが入力された場合は該コマンドの処理を行うようにすることも可能である。
図3にはMMCメモリカードモードとSDメモリカードモードの切換え制御フローが例示される。パワーオンの後、コマンド解析回路12はコマンドCMD0の入力を待ち(S1)、その後、コマンドCMD1が入力されるのを検出すると(S2)、信号14(MMCセレクト信号)によってMMCインタフェース回路10Aの動作を可能とし(S3)、メモリカード1AがMMCメモリカードモードで動作可能にされる。ステップS2においてコマンド解析回路12がコマンドACMD41の入力を検出すると、信号15(SDセレクト信号)によってSDインタフェース回路11Aの動作を可能とし、メモリカード1AがSDメモリカードモードで動作可能にされる(S4)。ステップS3,S4の後にコマンドCMD0が投入されて再びカード認識処理が開始されたときはステップ2に戻って上記同様の処理を繰り返す(S5,S6)。ステップS3においてMMCインタフェース回路10Aが動作可能にされたときは、それに続くカード認識処理若しくはカード初期化処理等の制御はMMCインタフェース回路10Aが行う。ステップS3においてSDインタフェース回路11Aが動作可能にされたときは、それに続くカード認識処理若しくはカード初期化処理等の制御はSDインタフェース回路11Aが行う。
一旦SDメモリカードモード又はMMCメモリカードモードを設定した後でも、再度コマンドCMD0による初期化の要求があれば、カードホスト5はその後のコマンドとしてCMD1又はACMD41を選択することによってメモリカード1AにおけるSDメモリカードモード又はMMCメモリカードモードの動作モードを再設定することができる。
前記MMCメモリカードモードの設定に用いる所定のコマンドをコマンドCMD1とし、前記SDメモリカードモードの設定に用いる所定のコマンドはコマンドACMD41とするから、カードホスト5はSDカード仕様に従ってメモリカードを認識するための処理に必要なコマンドACMD41を含む一連のSDカード仕様コマンドを用いれば特に意識することなくメモリカード1AをSDカード仕様に従ってアクセスすることができる。同じようにカードホスト5はMMCカード仕様に従ってメモリカードを認識するための処理に必要なコマンドCMD1を含む一連のMMCカード仕様コマンドを用いれば特に意識することなくメモリカード1AをMMCカード仕様に従ってアクセスすることが可能になる。従って、現に存在するカードホストのうちでSDカードに対応するカードホストとMMCに対応するカードホストが混在し、その比率が変化し得る状況下においても、従来システムのカードホストをそのまま利用し続けることを可能にする。また、カードホスト5はMMC又はSDカードどちらか一方のインタフェース機能を有すればよいから、新たなカードホストの開発コスト、及びカードホストの原価を低減することに寄与する。
《外部端子によるモード切換え》
図4には本発明によるメモリカードの第2の例が示される。メモリカード(MCRD)1Bはコマンド解析回路12に代えてモードセレクタ(MSEL)16Bを備える。モードセレクタ16Bの一例を図28に示す。モードセレクタ16Bは、特定の外部端子4mの状態に従って、マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードとの何れかを選択する制御回路として機能する。この外部端子4mはモードセレクタ16BのSD/MMCセレクト信号SD/MMC Selectに接続される。モードセレクタ16Bは信号14(図28のMMCセレクト信号MMC Select)によってMMCカードインタフェース回路10Bを動作可能にすることによってMMCメモリカードモードを選択する。モードセレクタ16Bは信号15(図28のSDセレクト信号SD Select)によってSDインタフェース回路11Bを動作可能にすることによってSDメモリカードモードを選択する。MMCインタフェース回路10Bはその動作が可能にされることにより、メモリカード1BのコマンドインタフェースをMMCインタフェース仕様に準拠させ、外部端子4からのコマンド入力とデータ入出力の制御、並びにメモリ制御回路13を介するファイルアクセス制御等、マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御する。SDインタフェース回路11Bはその動作が可能にされることにより、メモリカード1BのコマンドインタフェースをSDカードインタフェース仕様に準拠させ、外部端子4からのコマンド入力とデータ入出力の制御、並びにメモリ制御回路13を介するファイルアクセス制御等、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御する。SDメモリカードモード又はMMCメモリカードモードの選択は、カードホスト5からのコマンド入力を待つことなく外部端子4mの状態によって決まる。従って、SDインタフェース回路11B及びMMCインタフェース回路10Bはメモリカードの認識処理においてコマンドCMD0に対する応答からその制御を担う。その他の構成は上記メモリカード1Aと同様であるからその詳細な説明は省略する。SD/MMCセレクト信号を使って性的にMMC/SDモードの切換えを行うことができる。尚、特定の外部端子はカード基板から露出させなくてもよく、その場合にはカード基板上でプルアップ又はプルダウンしておけばよい。また、カード外部で設定出来るスイッチとしておいてもよい。
図5にはMMCメモリカードモードとSDメモリカードモードの切換え制御フローが例示される。パワーオンの後、モードセレクタ16Bは外部端子4mからの入力レベルを判定する(S11)。例えばハイレベルであればモードセレクタ16Bは信号14によってMMCインタフェース回路10Bの動作を可能とし(S12)、これによってメモリカード1BはMMCメモリカードモードで動作可能にされる。ステップS11において入力レベルがローレベルであれば、モードセレクタ16Bは信号15によってSDインタフェース回路11Bの動作を可能とし、メモリカード1BはSDメモリカードモードで動作可能にされる(S13)。
一旦SDメモリカードモード又はMMCメモリカードモードを設定した後でも、外部端子4mの状態を変更することによってメモリカード1BにおけるSDメモリカードモード又はMMCメモリカードモードの動作モードを再設定することができる。
メモリカード1Bによれば、誤ったメモリカードモードが設定される虞を未然に回避することができる。その他、上記同様に、現に存在するカードホストの内でSDカードに対応するカードホストとMMCに対応するカードホストが混在し、その比率が変化し得る状況下においても、従来システムのカードホストをそのまま利用し続けることを可能にする。また、カードホスト5はMMC又はSDカードどちらか一方のインタフェース機能を有すればよいから、新たなカードホストの開発コスト、及びカードホストの原価を低減することに寄与する。
《パラメータによるモード切換え》
図6には本発明によるメモリカードの第3の例が示される。フラッシュメモリ3は一部の不揮発性記憶領域3pにメモリカードモードパラメータ(MMC/SD)を記憶している。モードセレクタ16CはコマンドCMD0の入力、又はカードに対する電源投入を検出することによってメモリ制御回路13にメモリカードモードパラメータ(MMC/SD)の読出しを指示する。モードセレクタ16Cは、メモリ制御回路13が読み出したメモリカードモードパラメータ(MMC/SD)の値に従って、マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードとの何れかを選択する制御回路として機能する。モードセレクタ16Cは信号14によってMMCカードインタフェース回路10Cを動作可能にすることによってMMCメモリカードモードを選択する。モードセレクタ16Cは信号15によってSDインタフェース回路11Cを動作可能にすることによってSDメモリカードモードを選択する。MMCインタフェース回路10Cはその動作が可能にされることにより、メモリカード1CのコマンドインタフェースをMMCインタフェース仕様に準拠させ、外部端子4からのコマンド入力とデータ入出力の制御、並びにメモリ制御回路13を介するファイルアクセス制御等、マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御する。SDインタフェース回路11Cはその動作が可能にされることにより、メモリカード1CのコマンドインタフェースをSDカードインタフェース仕様に準拠させ、外部端子4からのコマンド入力とデータ入出力の制御、並びにメモリ制御回路13を介するファイルアクセス制御等、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御する。
図7にはMMCメモリカードモードとSDメモリカードモードの切換え制御フローが例示される。パワーオンの後、モードセレクタ16CはコマンドCMD0の入力を検出すると(S21)、メモリ制御回路13にメモリカードモードパラメータ(MMC/SD)の読出しを指示する。モードセレクタ16Cは、メモリ制御回路13が読み出したメモリカードモードパラメータ(MMC/SD)の値を判定し(S22)、その値がMMCメモリカードモードを意味するときは、信号14によってMMCインタフェース回路10Cの動作を可能とし(S23)、メモリカード1CがMMCメモリカードモードで動作可能にされる。ステップS22においてモードセレクタ16Cによる判定結果がSDメモリカードモードを意味するときは、信号15によってSDインタフェース回路11Cの動作を可能とし、メモリカード1CがSDメモリカードモードで動作可能にされる(S24)。ステップS23,S24の後にコマンドCMD0が投入されて再びカード認識処理が開始されたときはステップ22に戻って上記同様の処理を繰り返す(S25,S26)。一旦SDメモリカードモード又はMMCメモリカードモードを設定した後でも、メモリカードモードパラメータ(MMC/SD)の値を書き換えた後に、再度コマンドCMD0を投入することによって、メモリカード1Cのメモリカードモードの設定を変更することができる。メモリカード1Aと同様に外部端子の増設を要しない。
図29には特定コマンドによるモード切換え、外部端子によるモード切換え、パラメータによるモード切換えのいずれにも対応するモードセレクタ(MSEL)の一例を示す。外部端子4mに接続されるSD/MMCセレクト信号SD/MMC Selectの状態と、不揮発性メモリから読み出したメモリカードモードパラメータの値を保持するSD/MMC切替レジスタ60との論理演算結果と、コマンド端子から入力されたコマンドがCMD1であるかACMD41であるかに応じてSD/MMC切替レジスタの値を再設定することで、メモリカードのモード選択が可能となる。MMC/SD IF回路は外部から入力されたコマンドについてコマンド実施テーブル61を参照し、コンペア回路62がメモリカードのモードに応じてコマンドに応じた割込要因を生成し、CPUに割込を発生させる。CPUはこの割込要因とコマンドレジスタに格納されているコマンドデータとから処理すべきコマンドに応じた処理を実行する。
《ICカード用マイクロコンピュータの搭載》
図8には図1の構成にICカード用マイクロコンピュータを付加したメモリカードの例が示される。同図に示されるメモリカード1DはICカード用マイクロコンピュータ(ICカードマイコンとも記す)20を供え、ICカードマイコン20はコントローラ2D内部のMMCインタフェース回路10DとSDインタフェース回路11Dに接続される。その他の構成は図1と同様であるからその詳細な説明は省略する。
前記ICカードマイコン20はコントローラ2Dとは別個の半導体集積回路によって構成される。ICカードマイコン20は、ICカードのプラスチック基板中に埋め込んでも利用可能とされるマイクロコンピュータチップであり、例えばその外部端子、電気信号プロトコル、コマンドはISO/IEC7816規格に準拠している。ICカードマイコンは、特に図示はしないが、演算処理を行うためのCPU、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)と共に外部とデータを送受信するためのシリアルインタフェース等を備える。このシリアルインタフェースによってMMCインタフェース回路10D及びSDインタフェース回路11Dに接続される。動作が選択されたMMCインタフェース回路10D又はSDインタフェース回路11DはICカードマイコン20にICカードコマンド(C−APDU)を出力する。ICカードマイコン20は入力したICカードコマンドに応答してセキュリティ処理を行ない、セキュリティ処理の結果としてICカードレスポンス(R−APDU)をコマンド発行元のMMCインタフェース回路10D又はSDインタフェース回路11Dに返す。前記ICカードマイコン20には、例えば、セキュリティ評価基準の国際標準であるISO/IEC15408の評価・認証機関によって認証済みである製品を利用するのが望ましい。一般に、セキュリティ処理を行なう機能を持つICカードを実際の電子決済サービスなどで利用する場合、そのICカードはISO/IEC15408の評価・認証機関による評価と認定を受ける必要がある。ICカードマイコン20を搭載したメモリカードを実際の電子決済サービスなどで利用する場合、当該メモリカードも同様にISO/IEC15408の評価・認証機関による評価と認定を受ける必要がある。メモリカード1Dは、評価・認証機関によって認証済みのICカードマイコン20を内蔵し、そのICカードマイコン20を利用してセキュリティ処理を行なう構造を持つことにより、セキュリティ処理機能を得る。したがって、このメモリカード1DはISO/IEC15408に基づくセキュリティ評価基準を容易に満足することができ、メモリカードにセキュリティ処理機能を追加するための開発期間を短縮することができる。但し、本発明においては、ISO/IEC15408の評価・認証機関により認証済の製品ではないICカードマイコン20を排除するものではなく、ICカードマイコンにより提供するサービスの求めるセキュリティ強度に応じたICカードマイコンを用いてもよい。
カードホスト5との間のメモリカード1DのコマンドインタフェースはMMCメモリカードモードではMMCインタフェース仕様に準拠して行われ、SDメモリカードモードではSDカードインタフェース仕様に準拠して行われる。例えば、MMCメモリカードモードでは、ICカードコマンド(C−APDU)やICカードレスポンス(R−APDU)などの入出力には標準MMCメモリカードコマンドの空きコマンドコードを利用したセキュアリードコマンド(CMD51)とセキュアライトコマンド(CMD52)を利用する。セキュアリードコマンド(CMD51)とセキュアライトコマンド(CMD52)などのコマンドプロトコルは標準メモリカードコマンドのリード系コマンド、ライト系コマンドと同様である。ICカードコマンド(C−APDU)はセキュアライトコマンドに付随する書込みデータに含まれる。ICカードレスポンス(R−APDU)はセキュアリードコマンドに応答して返されるリードデータに含まれる。コマンドはコマンド入出力端子CMDを介して入力され、ICカードコマンド(C−APDU)やICカードレスポンス(R−APDU)はデータ入出力端子DATを介して入出力される。SDメモリカードモードでは、標準SDメモリカードコマンドの空きコマンドコードを用いたセキュアリードコマンドとセキュアライトコマンドを利用しMMCでの処理をそのまま行うか、規格化されたセキュアコマンドを利用し従来よりあるセキュアコマンド処理においてICカード用マイクロコンピュータを使用すれば良い。
図9には図4の構成にICカード用マイクロコンピュータを付加したメモリカードの例が示される。同図に示されるメモリカード1EはICカード用マイクロコンピュータ(ICカードマイコンとも記す)20を供え、ICカードマイコン20はコントローラ2E内部のMMCインタフェース回路10EとSDインタフェース回路11Eに接続される。その他の構成は図1と同様であるからその詳細な説明は省略する。この場合も図8と同様に、カードホスト5との間のメモリカード1EのコマンドインタフェースはMMCメモリカードモードではMMCインタフェース仕様に準拠するライトセキュアコマンドやリードセキュアコマンドを用いて行えばよい。SDメモリカードモードではSDカードインタフェース仕様に準拠するライトセキュアコマンドやリードセキュアコマンドを用いて行えばよい。
図10には図6の構成にICカード用マイクロコンピュータを付加したメモリカードの例が示される。同図に示されるメモリカード1FはICカード用マイクロコンピュータ(ICカードマイコンとも記す)20を供え、ICカードマイコン20はコントローラ2F内部のMMCインタフェース回路10FとSDインタフェース回路11Fに接続される。その他の構成は図1と同様であるからその詳細な説明は省略する。この場合も図8と同様に、カードホストとの間のメモリカード1FのコマンドインタフェースはMMCメモリカードモードではMMCインタフェース仕様に準拠するライトセキュアコマンドやリードセキュアコマンドを用いて行えばよい。SDメモリカードモードではSDカードインタフェース仕様に準拠するライトセキュアコマンドやリードセキュアコマンドを用いて行えばよい。
《コマンドによるメモリカード仕様とICカードインタフェース仕様の切換え》
図11には図1の構成にICカードインタフェース回路(ICIF)を付加したメモリカードの例が示される。同図に示されるメモリカード1Gはそのコントローラ2Gの内部にICカードインタフェース回路21を供える。ICカードインタフェース回路21は外部端子4とメモリ制御回路13に接続される。コマンド解析回路12Gはマルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードと、ICカードの外部インタフェース仕様に準拠してメモリカードとしての動作を制御するICカードインタフェースモードとの何れか一つを選択可能な制御回路として機能する。ICカードの外部インタフェース仕様は例えばISO/IEC7816規格に準拠する。コマンド解析回路12Gは信号14によってMMCカードインタフェース回路10Aを動作可能にすることによってMMCメモリカードモードを選択する。コマンド解析回路12は信号15によってSDインタフェース回路11Aを動作可能にすることによってSDメモリカードモードを選択する。コマンド解析回路12Gは信号22によってICカードインタフェース回路21を動作可能にする。ICカードインタフェース回路21はその動作が可能にされることにより、メモリカード1Gのコマンドインタフェースを所定のICカードのインタフェース仕様に準拠させ、外部端子4からのコマンド入力とデータ入出力の制御、並びにメモリ制御回路13を介するファイルアクセス制御等の動作を制御する。
図12には動作モードに応じた外部端子の機能が例示される。MMCメモリカードモード、SDメモリカードモードは図2と同じである。ICカードインタフェースモードにおいて、CSはチップセレクト端子、RESEN1,RESENはリセット端子、IO−1/IRON,IO−2/IRONはデータ入出力兼割り込み端子である。
前記コマンド解析回路12Gは、MMCカード仕様とSDカード仕様における各種動作モードでのメモリカードの初期化に用いるコマンドの規格の相違に基づいて、MMCメモリカードモード、SDメモリカードモード又はICカードインタフェースモードの設定を行う。メモリカードの初期化プロセスにおいて前記コマンド解析回路12Gが着目する特定コマンドはコマンドCMD0に続いて入力されるコマンドCMD1及びコマンドACMD41である。メモリカード認識処理に際してコマンドCMD1又はコマンドACMD41が発行されるべきところでそれ以外のコマンドが発行されるとMMCカード仕様及びSDカード仕様ではエラーレスポンスを返すことになる。ここでは、コマンド解析回路12GはICカードインタフェースモードを設定し、ICカードの外部インタフェース仕様に従ったメモリカードアクセスを可能にする。
図13にはMMCメモリカードモード、SDメモリカードモード及び又はICカードインタフェースモードの切換え制御フローが例示される。パワーオンの後、コマンド解析回路12GはコマンドCMD0の入力を待ち(S31)、その後、コマンドCMD1が入力されるのを検出すると(S32)、信号14によってMMCインタフェース回路10Aの動作を可能とし(S33)、メモリカード1GがMMCメモリカードモードで動作可能にされる。ステップS32(S32)においてコマンド解析回路12GがコマンドACMD41の入力を検出すると、信号15によってSDインタフェース回路11Aの動作を可能とし、メモリカード1GがSDメモリカードモードで動作可能にされる(S34)。ステップS32においてコマンド解析回路12GがコマンドCMD0,CMD1及びACMD41以外のコマンドの入力を検出すると、信号22によってICカードインタフェース回路23の動作を可能とし、メモリカード1GがICカードインタフェースモードで動作可能にされる(S35)。ステップS33,S34の後にコマンドCMD0が投入されて再びカード認識処理が開始されたときはステップS32に戻って上記同様の処理を繰り返す。S35では、電源の再投入後にS31、S32へ戻ることが出来る。
一旦SDメモリカードモード、MMCメモリカードモード又はICカードインタフェースモードを設定した後でも、再度コマンドCMD0の要求があれば、カードホスト5はその後に発行するコマンドに応じてメモリカード1Gの動作モードを再設定することができる。
メモリカード1GによればICカードインタフェースモードのサポートも可能になり、図1のメモリカードと同様の作用効果を得ることができる。
図14には図4の構成にICカードインタフェース回路(ICIF)を付加したメモリカードの例が示される。同図に示されるメモリカード1Hはそのコントローラ2Hの内部にICカードインタフェース回路21を供える。モードセレクタ16Hは、特定の2個の外部端子4nの状態に従って、マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードと、ICカードの外部インタフェース仕様に準拠してメモリカードとしての動作を制御するICカードインタフェースモードとの何れか一つを選択可能な制御回路として機能する。モードセレクタ16Hは信号14によってMMCカードインタフェース回路10Bを動作可能にすることによってMMCメモリカードモードを選択する。モードセレクタ16Hは信号15によってSDインタフェース回路11Bを動作可能にすることによってSDメモリカードモードを選択する。モードセレクタ16Hは信号22によってICカードインタフェース回路21を動作可能にする。ICカードインタフェース回路21はその動作が可能にされることにより、メモリカード1Hのコマンドインタフェースを所定のICカードのインタフェース仕様に準拠させ、外部端子4からのコマンド入力とデータ入出力の制御、並びにメモリ制御回路13を介するファイルアクセス制御等、メモリカードとしての動作を制御する。SDメモリカードモード、MMCメモリカードモード又はICカードインタフェースモードの選択は、カードホスト5からのコマンド入力を待つことなく外部端子4nの状態によって決まる。従って、SDインタフェース回路11B、MMCインタフェース回路10B及びICカードインタフェース回路21はメモリカードの認識処理においてコマンドCMD0に対する応答からその制御を担う。
図15にはMMCメモリカードモード、SDメモリカードモード及びICカードインタフェースモードの切換え制御フローが例示される。パワーオンの後、モードセレクタ16Hは外部端子4nからの入力値を判定する(S41)。例えば入力値が01であればモードセレクタ16Hは信号14によってMMCインタフェース回路10Bの動作を可能とし(S42)、これによってメモリカード1HはMMCメモリカードモードで動作可能にされる。ステップS41において入力値が10であれば、モードセレクタ16Hは信号15によってSDインタフェース回路11Bの動作を可能とし、メモリカード1HはSDメモリカードモードで動作可能にされる(S43)。ステップS41において入力値が00であれば、モードセレクタ16Hは信号22によってICカードインタフェース回路21Hの動作を可能とし、メモリカード1HはICカードインタフェースモードで動作可能にされる(S44)。
メモリカード1HによればICカードインタフェースモードのサポートも可能になり、図4のメモリカードと同様の作用効果を得ることができる。
図24には図6と同様に電源投入後、フラッシュメモリに記憶してあるパラメータをコントローラが読み出して、MMCメモリカードモード、SDメモリカードモード及びICカードインタフェースモードの切換えを例を示した。図24において70はICカードインタフェース回路(ICIF)、71はセレクト信号、72はMMCモード/SDカードモード/ICカードモードの選択パラメータである。動作フローに関しては図25に示したが、図7の例と類似する為、その詳細な説明は省略する。
《メモリカード仕様の制御》
今までの説明では図1に代表されるようにマルチメディアカード規格に準拠するメモリカード動作の制御を行うMMCインタフェース回路10Aと、SDカード規格に準拠するメモリカード動作の制御を行うSDインタフェース回路11Aとを個別に図示した。このとき、夫々のカード動作の制御には、フラッシュメモリ3に割り当てられた制御テーブルを参照する制御形態を採用することが可能である。要するに、一つのメモリカードに、MMCカード制御機能とSDカード制御機能を共存させているが、それぞれの規格においては共通点も多く、アクセス制限機能、ライトプロテクト機能、及びセキュア機能等に関して相違がある。この相違を、書き換え可能なテーブルを用いて定義しようとするものである。したがって、MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードの設定に応じて参照領域が切換えられることになる。図16において、フラッシュメモリ3にはデータエリア(0)〜(N)の他に、セキュリティエリアテーブル30、最大容量テーブル31、アクセス可能エリアテーブル32、ライトプロテクトエリアテーブル33、及び機能管理テーブル34が割り当てられている。MMCインタフェース回路10Jはその動作が選択されたとき、制御に必要な情報はテーブル30〜34のMMCメモリカードモード用領域から参照する。SDインタフェース回路11Jはその動作が選択されたとき、制御に必要な情報はテーブル30〜34のSDメモリカードモード用領域から参照する。
図17にはセキュリティエリアテーブル30が例示される。この定義によれば、MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードで、独立したセキュア領域(セキュリティーエリア1,2)、及び共通で使うセキュア領域(セキュリティーエリア3)を持つことができる。
図18には最大容量テーブル31が例示される。最大容量とは直接アクセスすることが出来る領域のことである。
図19にはアクセス可能エリアテーブル32が例示される。これによると、MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードでそれぞれ個別に、特定領域又はメモリ全体でアクセス制限を行うことができる。全ての領域に対してアクセス制限を行った場合には実質的なアクセス不能の指定と等価になる。
図20にはライトプロテクトエリアテーブル33が例示される。これによると、MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードでそれぞれ個別に、特定領域又はメモリ全体でライトプロテクトを実施することが可能になる。例えば、MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードの双方で読み出しは可能であるが、MMCメモリカードモードでのみ書き換えできるメモリカードを実現することも可能になる。
図21にはセキュリティエリアテーブル30の別の例が示される。これによれば、ユーザエリアとセキュアエリアと区別して、管理することが可能になる。
図22には機能管理テーブル34が例示される。MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードで各々サポートする機能が定義されている。この機能管理テーブル34からも明らかなように、MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードでは仕様上、同じ或いは類似の機能が多数ある。同一機能に対しては、マルチメディアカード規格に準拠するメモリカード動作の制御を行うMMCインタフェース回路10Aと、SDカード規格に準拠するメモリカード動作の制御を行うSDインタフェース回路11Aとにおいて共通のハードウェア及びファームウェアを用いてメモリカード動作を制御することが、回路規模の増大を抑えると言う意味において得策である。
図23にはMMCインタフェース回路10AとSDインタフェース回路11Aの回路規模を小さくすることを考慮したメモリカード1Kの構成を例示する。MMCインタフェース回路10AとSDインタフェース回路11Aは一つのメモリカードインタフェース回路(MCIF)40によって構成される。MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードで使われるコマンドは、例えばCMD0等、同じものが多い。図23では、メモリカードインタフェース回路40はコマンド解析回路12Aから出力される信号14,15によるMMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードの切換え指示に従い、サポートコマンド定義テーブル(CMDTLB)41等を参照して、そのとき不必要なコマンド機能を無効とするような回路構成を採用する。サポートコマンド定義テーブル41に代えて図22の機能管理テーブル34を用いてもよい。共通コマンドに関する回路構成を双方のメモリカードモードにおいて共通化することができる。但し、例えばコマンドCMD3のように、同じコマンドコードでもコマンドシーケンスの仕様が違っているものもあるので、そのような相違のあるコマンドに対しては対応する回路構成を共通化しない。MMC仕様とSDカード仕様の相違する部分について制御回路を個別化し、共通仕様に関しては制御回路を共通化してメモリカードインタフェース回路40を構成し、個別の制御回路部分をMMCメモリカードモードとSDメモリカードモードで選択して使用するようにすればよい。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、特定コマンドによるモード切換えに用いるコマンドはコマンドCMD1及びACMD41に限定されず、その他のコマンドで切換えを実現してもよい。また、記憶装置は不揮発性メモリに限定されない。DRAM、SRAM等の揮発性メモリ、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリや、HDD及びMRAMで使う磁気記憶媒、DVD等で使われる相変化記憶媒体等でもよい。また、マルチメディアカード規格やSDカード規格のバージョンは特に制限されず、バージョンの組み合わせも適宜決定すればよい。また、ICカードインタフェース仕様として採用するバージョンも特に制限されない。
特定コマンドによるモード切換えを行う本発明によるメモリカードのブロック図である。 動作モードに応じた外部端子の機能を例示する説明図である。 MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードの切換え制御フローである。 外部端子によるモード切換えを行う本発明によるメモリカードのブロック図である。 MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードの切換え制御フローである。 パラメータによるモード切換えを行う本発明によるメモリカードのブロック図である。 MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードの切換え制御フローである。 図1の構成にICカード用マイクロコンピュータを搭載したメモリカードのブロック図である。 図4の構成にICカード用マイクロコンピュータを搭載したメモリカードのブロック図である。 図6の構成にICカード用マイクロコンピュータを搭載したメモリカードのブロック図である。 コマンドによるメモリカード仕様とICカードインタフェース仕様の切換えを行う本発明によるメモリカードのブロック図である。 動作モードに応じた外部端子の機能を例示する説明図である。 MMCメモリカードモード、SDメモリカードモード及び又はICカードインタフェースモードの切換え制御フローである。 図4の構成にICカードインタフェース回路を付加したメモリカードのブロック図である。 MMCメモリカードモード、SDメモリカードモード及びICカードインタフェースモードの切換え制御フローである。 MMCインタフェース回路とSDインタフェース回路とによる夫々のメモリカード動作の制御にフラッシュメモリに割り当てられた制御テーブルを参照する制御形態を採用したメモリカードのブロック図である。 セキュリティエリアテーブルを例示する説明図である。 最大容量テーブルを例示する説明図である。 アクセス可能エリアテーブルを例示する説明図である。 ライトプロテクトエリアテーブルを例示する説明図である。 セキュリティエリアテーブルを例示する説明図である。 機能管理テーブルを例示する説明図である。 MMCインタフェース回路とSDインタフェース回路の回路規模を小さくすることを考慮したメモリカードのブロック図である。 図6の構成にICカードインタフェース回路を付加したメモリカードのブロック図である。 MMCメモリカードモード、SDメモリカードモード及びICカードインタフェースモードの切換え制御フローである。 MMCコマンドCMD1/SDカードコマンドACMD1のコマンドフォーマットの概略説明図である。 図1のコマンド解析回路を例示するブロック図である。 図4のモードセレクタを例示するブロック図である。 モード切換として特定コマンド、外部端子、パラメータのいずれにも対応可能としたモードセレクタを例示するブロック図である。
符号の説明
1A〜1H、1J,1K メモリカード
2A〜2H、2J,2K メモリカードコントローラ
3 フラッシュメモリ
3p メモリカードモードパラメータの記憶領域
5 カードホスト
10A〜10F、10J MMCインタフェース回路
11A〜11F、11J SDインタフェース回路
12、12G コマンド解析回路
13 メモリ制御回路
20 ICカード用マイクロコンピュータ
21 ICカードインタフェース回路
30 セキュリティエリアテーブル
31 最大容量テーブル
32 アクセス可能エリアテーブル
33 ライトプロテクトエリアテーブル
34 機能管理テーブル
40 メモリカードインタフェース回路
41 サポートコマンド定義テーブル

Claims (13)

  1. マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードとの何れかを選択可能な制御回路を有するメモリカードコントローラであって、
    前記制御回路は、メモリカードの認識処理に際して、メモリカードの状態をアイドル状態からレディー状態又は動作不能状態へ遷移させるための所定コマンドのコマンドコードの相違に応じて前記MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードを設定するメモリカードコントローラ。
  2. 前記MMCメモリカードモードの設定に用いる所定のコマンドはコマンドCMD1であり、
    前記SDメモリカードモードの設定に用いる所定のコマンドはコマンドACMD41である請求項1記載のメモリカードコントローラ。
  3. マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードと、ICカードの外部インタフェース仕様に準拠してメモリカードとしての動作を制御するICカードインタフェースモードとの何れか一つを選択可能な制御回路を有するメモリカードコントローラであって、
    前記制御回路は、メモリカードの認識処理に際して、メモリカードの状態をアイドル状態からレディー状態又は動作不能状態へ遷移させるための所定コマンドのコマンドコードの相違に応じて前記MMCメモリカードモード、SDメモリカードモード又はICカードインタフェースモードを設定するメモリカードコントローラ。
  4. 前記MMCメモリカードモードの設定に用いる所定のコマンドはコマンドCMD1であり、
    前記SDメモリカードモードの設定に用いる所定のコマンドはコマンドACMD41であり、
    前記ICカードインタフェースモードの設定に用いるコマンドはメモリカードの状態をアイドル状態とするコマンドCMD0、前記コマンドCMD1及び前記コマンドACMD41以外のコマンドである請求項3記載のメモリカードコントローラ。
  5. マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードとの何れかを選択可能な制御回路を有するメモリカードコントローラであって、
    前記制御回路は、所定の外部端子の状態に応じて前記MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードを設定するメモリカードコントローラ。
  6. マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードと、ICカードの外部インタフェース仕様に準拠してメモリカードとしての動作を制御するICカードインタフェースモードとの何れか一つを選択可能な制御回路を有するメモリカードコントローラであって、
    前記制御回路は、所定の外部端子の状態に応じて前記MMCメモリカードモード、SDメモリカードモード又はICカードインタフェースモードを設定するメモリカードコントローラ。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項記載のメモリカードコントローラと、前記メモリカードコントローラに接続された外部端子と、前記メモリカードコントローラに接続された記憶装置とを有するメモリカード。
  8. 前記記憶装置は、MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードの夫々において、記憶装置のアクセス可能な領域を定義した第1定義領域と、記憶装置のライトプロテクト領域を定義した第2定義領域と、受け付け可能なコマンドを定義した第3定義領域の少なくとも一つの定義領域を有し、
    前記メモリカードコントローラは、設定されたカードモードに応じた定義領域を参照して当該カードモードの動作制御を行う請求項7記載のメモリカード。
  9. 前記メモリカードコントローラに接続されたICカード用マイクロコンピュータを有し、
    前記メモリカードコントローラは、前記MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードにおいて、ICカードアクセスに割り当てられた第1メモリカードコマンドに付随してICカードコマンドを入力し、ICカードアクセスに割り当てられた第2メモリカードコマンドに付随してICカードレスポンスを出力可能にする請求項7又は8記載のメモリカード
  10. マルチメディアカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するMMCメモリカードモードと、SDカード規格に準拠するメモリカードとしての動作を制御するSDメモリカードモードとの何れかを選択可能な制御回路を有するメモリカードコントローラであって、
    前記制御回路は、メモリカードの認識処理に際して、メモリカードの状態をアイドル状態とするコマンドの入力に応答して所定の不揮発性記憶領域のパラメータを参照し、参照したパラメータに基づいて前記MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードを設定するメモリカードコントローラ。
  11. 請求項10記載のメモリカードコントローラと、前記メモリカードコントローラに接続された外部端子と、前記メモリカードコントローラに接続された不揮発性記憶装置とを有し、
    前記不揮発性記憶装置はその記憶領域の一部に前記所定の不揮発性記憶領域を有するメモリカード。
  12. 前記不揮発性記憶装置は、MMCメモリカードモードとSDメモリカードモードの夫々において、前記不揮発性記憶装置のアクセス可能な記憶領域を定義した第1定義領域と、前記不揮発性記憶装置のライトプロテクト領域を定義した第2定義領域と、受け付け可能なコマンドを定義した第3定義領域の少なくとも一つの定義領域を有し、
    前記メモリカードコントローラは、設定されたカードモードに応じた定義領域を参照して当該カードモードの動作制御を行う請求項11記載のメモリカード。
  13. 前記メモリカードコントローラに接続されたICカード用マイクロコンピュータを有し、
    前記メモリカードコントローラは、前記MMCメモリカードモード又はSDメモリカードモードにおいて、ICカードアクセスに割り当てられた第1メモリカードコマンドに付随してICカードコマンドを入力し、ICカードアクセスに割り当てられた第2メモリカードコマンドに付随してICカードレスポンスを出力可能にする請求項11又は12記載のメモリカード
JP2005311258A 2005-10-26 2005-10-26 メモリカードコントローラ及びメモリカード Pending JP2007122241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005311258A JP2007122241A (ja) 2005-10-26 2005-10-26 メモリカードコントローラ及びメモリカード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005311258A JP2007122241A (ja) 2005-10-26 2005-10-26 メモリカードコントローラ及びメモリカード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007122241A true JP2007122241A (ja) 2007-05-17

Family

ID=38146044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005311258A Pending JP2007122241A (ja) 2005-10-26 2005-10-26 メモリカードコントローラ及びメモリカード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007122241A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7921334B2 (en) 2007-05-22 2011-04-05 Seiko Epson Corporation Program and method for error determination, and electronic apparatus
JP2012108884A (ja) * 2010-10-20 2012-06-07 Canon Inc 通信制御装置およびその制御方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10334206A (ja) * 1997-06-04 1998-12-18 Sony Corp 外部記憶装置
JP2001319209A (ja) * 2000-03-01 2001-11-16 Sony Computer Entertainment Inc 仕様モード切り替え可能なpcカードおよびpcカード入出力制御装置
JP2001325128A (ja) * 2000-05-15 2001-11-22 Sony Corp ファイル管理方法、記録又は再生装置
JP2003030613A (ja) * 2001-07-13 2003-01-31 Hitachi Ltd 記憶装置及び記憶装置を備えたデータ処理装置
JP2003085509A (ja) * 2001-09-13 2003-03-20 Hitachi Ltd メモリカードおよびデータ書き換え方法
JP2003091463A (ja) * 2001-06-13 2003-03-28 Hitachi Ltd メモリ装置
JP2005217916A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Toshiba Corp 切替制御装置及び情報記憶装置
JP2006268459A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Ricoh Co Ltd 不揮発性メモリーカード及び形状変換アダプタ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10334206A (ja) * 1997-06-04 1998-12-18 Sony Corp 外部記憶装置
JP2001319209A (ja) * 2000-03-01 2001-11-16 Sony Computer Entertainment Inc 仕様モード切り替え可能なpcカードおよびpcカード入出力制御装置
JP2001325128A (ja) * 2000-05-15 2001-11-22 Sony Corp ファイル管理方法、記録又は再生装置
JP2003091463A (ja) * 2001-06-13 2003-03-28 Hitachi Ltd メモリ装置
JP2003030613A (ja) * 2001-07-13 2003-01-31 Hitachi Ltd 記憶装置及び記憶装置を備えたデータ処理装置
JP2003085509A (ja) * 2001-09-13 2003-03-20 Hitachi Ltd メモリカードおよびデータ書き換え方法
JP2005217916A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Toshiba Corp 切替制御装置及び情報記憶装置
JP2006268459A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Ricoh Co Ltd 不揮発性メモリーカード及び形状変換アダプタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7921334B2 (en) 2007-05-22 2011-04-05 Seiko Epson Corporation Program and method for error determination, and electronic apparatus
JP2012108884A (ja) * 2010-10-20 2012-06-07 Canon Inc 通信制御装置およびその制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7376773B2 (en) Multi-standard protocol storage devices and methods of operating the same
US7558110B2 (en) IC module and cellular phone
US6851018B2 (en) Exchanging operation parameters between a data storage device and a controller
US6880024B2 (en) Control system for memory storage device having two different interfaces
JP4817836B2 (ja) カードおよびホスト機器
JP4937736B2 (ja) 標準的なセキュリティ機能を含むメモリカード
US7797490B2 (en) Memory card authentication system, memory card host device, memory card, storage area switching method, and storage area switching program
US8103817B2 (en) Systems for accessing memory card and methods for accessing memory card by a control unit
US7325746B2 (en) Memory card and semiconductor device
KR101223986B1 (ko) 복수 개의 인터페이스를 지원하는 스마트 카드 및 이를포함하는 스마트 카드 시스템
US20060124755A1 (en) Card-shaped memory device incorporating IC card function, adapter for the same and host device
US20100174866A1 (en) Memory device, electronic device, and host apparatus
US20040064612A1 (en) Method and system for using a memory card protocol inside a bus protocol
JP2007242024A (ja) Icカード、携帯端末機及び携帯端末機の制御方法
JP2006518897A (ja) マルチプロトコルメモリカード
JP2008257506A (ja) 半導体装置
JPWO2005081180A1 (ja) 記憶装置及びデータ処理装置
US8266713B2 (en) Method, system and controller for transmitting and dispatching data stream
KR20060129804A (ko) 엠엠씨 인터페이스를 갖는 플래시 메모리 장치 및 그것을포함한 메모리 시스템
JP2006236200A (ja) カード状記憶装置とそのホスト装置
JP2007122241A (ja) メモリカードコントローラ及びメモリカード
US20080162479A1 (en) Memory card system and method for transmitting background information thereof
US20080046640A1 (en) Memory system with reduced standby current
JP2008071079A (ja) メモリシステム
US6826107B2 (en) High voltage insertion in flash memory cards

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081021

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110811

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111215