JP2001325128A - ファイル管理方法、記録又は再生装置 - Google Patents

ファイル管理方法、記録又は再生装置

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JP2001325128A
JP2001325128A JP2000147480A JP2000147480A JP2001325128A JP 2001325128 A JP2001325128 A JP 2001325128A JP 2000147480 A JP2000147480 A JP 2000147480A JP 2000147480 A JP2000147480 A JP 2000147480A JP 2001325128 A JP2001325128 A JP 2001325128A
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Yoko Matsuura
陽子 松浦
Yoshiyasu Kubota
芳恭 久保田
Takehiko Tahira
武彦 田平
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーディオデータ等に好適なファイル管理方
法の実現。 【解決手段】 FAT等の第1のファイルシステムでデ
ータファイルが管理される記録媒体内に、物理的に連続
した連続記録空間(FL−R)を確保して、該連続記録
空間の全体を上記第1のファイルシステムで管理される
ようにすると共に、上記連続記録空間内に第2のファイ
ルシステムを配し、上記連続記録空間内でのデータファ
イルの記録再生が、上記第2のファイルシステムにより
管理されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体について
のファイル管理方法、及び記録又は再生装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータやPDA(Pers
onal Digital Assistants:携帯情報機器)などの情報
処理装置においては、HDD(Hard Disc Drive)、光
ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、メモリカー
ドなどの各種の記録媒体に対するファイル等の記録/再
生が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで一般に、記録
媒体に記録されるファイルを管理するためにファイルシ
ステムが構築されるが、その代表的なものとしてFAT
システムが知られている。FATについては詳しくは後
述するが、このFATは、簡単にいえば記録媒体上のブ
ロックアドレスのリンクを管理することで、複数のブロ
ックで記録されている各ファイルの位置を管理するもの
である。このFATなどのファイルシステムにより、1
つのファイルを記録媒体上で離散的なブロックに記録し
たり、或いは離散的に記録されたファイルを正しく読み
出すことができる。
【0004】ここで情報処理装置により記録媒体に記録
されるファイル内容の種類を考えてみると、例えばアプ
リケーションプログラムやデータベースとしてのファイ
ルや、テキストファイル、制御データファイルなどがあ
り、さらに音楽、音声等のオーディオデータファイル、
動画などのビデオデータファイルなど、その内容が時間
的に連続性を有するファイルも存在する。なお説明上、
オーディオデータファイル、動画ビデオデータファイル
など時間的に連続するファイルをストリームファイルと
呼ぶこととする。
【0005】これらの多様な内容をFATシステムによ
り記録再生することを考えた場合、FATを参照してブ
ロックリンクをたどって記録再生のアクセスを行うこと
になるが、上記のストリームファイルの場合は、FAT
に基づく処理によりシステムの負担が増えることがあ
る。即ち記録時や再生時に時間的な制約のあるストリー
ムファイルの場合は、離散的なブロックをFATのリン
クを参照して判別してアクセスしていくことよりは、特
にブロック毎にリンクを判別せずに、単純に物理的に連
続したブロックにアクセスしていくことができるように
することが好ましい。
【0006】また音楽や動画などのストリームファイル
の場合は、いわゆる早送り再生や早戻し再生などの要望
も発生するが、それらの際にFATから前後のブロック
を探していくことも、処理負担が増え、また処理時間も
長くなる。なお、早送り、早戻し再生などの場合は、あ
らかじめストリームファイルを読み出してキャッシュメ
モリにバッファリングするようにすれば、FATを参照
しなくてもよいものとなるが、これには比較的大容量の
キャッシュメモリが必要となる。従って例えばPDA機
器などでは実現は困難である。
【0007】さらに音楽データや動画データの場合、著
作権の存在するものが多く、記録媒体からの違法なコピ
ーが制限されるようにすることも必要である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような状況
に鑑みて、例えばストリームデータなどの記録再生に好
適なファイル管理方法、及びそれを実現する記録又は再
生装置を提供することを目的とする。
【0009】このため本発明のファイル管理方法は、例
えばFATなどの第1のファイルシステムでデータファ
イルが管理される記録媒体内に、物理的に連続した連続
記録空間を確保して、該連続記録空間の全体を上記第1
のファイルシステムで管理されるようにすると共に、上
記連続記録空間内に第2のファイルシステムを配し、上
記連続記録空間内でのデータファイルの記録再生が、上
記第2のファイルシステムにより管理されるようにす
る。また上記第2のファイルシステムは、上記連続記録
空間に記録されるデータファイルについての先頭位置情
報を管理するとともに、上記連続記録空間に記録される
データファイルは、物理空間的に連続した領域に所定の
規則的処理によるデータ順序で記録されるようにするも
のである。即ち第2のファイルシステムで管理される連
続記録空間を確保し、ストリームデータ等の記録再生ア
クセスをFAT等の第1のファイルシステムによらずに
実現できるようにする。
【0010】本発明の、第1のファイルシステムでデー
タファイルが管理されるとともに、上記第1のファイル
システムで管理される物理的に連続した連続記録空間内
に第2のファイルシステムが配され、上記連続記録空間
内でのデータファイルの記録再生が、上記第2のファイ
ルシステムにより管理される記録媒体に対する記録又は
再生装置は、上記第1のファイルシステムから上記連続
記録空間を判別する判別手段と、上記連続記録空間にお
いて、上記第2のファイルシステムに基づいてデータフ
ァイルの記録又は再生のためのアクセスを行うアクセス
手段と、を備えるようにする。また、上記連続記録空間
へのデータファイルの記録に際しては、上記連続記録空
間内の物理的に連続した領域に所定の規則的処理による
データ順序で記録を行うと共に、上記第2のファイルシ
ステムにより、記録したデータファイルについての先頭
位置情報を管理させるようにする。また上記連続記録空
間からのデータファイルの再生に際しては、上記第2の
ファイルシステムからデータファイルの先頭位置情報を
判別し、その先頭位置情報で示される位置から物理的に
連続した領域からデータを読み出し、上記規則的処理に
対応した処理によりデータ再生を行うようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を次の
順序で説明する。なお、実施の形態としては、本発明の
ファイル管理方法を実行し、また本発明の記録又は再生
装置に相当する、情報処理装置とする。記録媒体として
はメモリカードの例を挙げる。 1.情報処理装置の外観例 2.情報処理装置の構成 3.OS構造及びデータベース構造 4.メモリカード 4−1 外観 4−2 メモリカードの端子及び内部構造 4−3 ファイルシステム処理階層 4−4 物理的データ構造 4−5 物理アドレス及び論理アドレスの概念 4−6 論理−物理アドレス変換テーブル 4−7 ディレクトリ構造 5.FAT構造 6.メモリカードと情報処理装置のインターフェース 7.メモリカードに形成される予約領域(物理空間的連
続領域) 8.予約領域生成処理 9.予約領域への記録処理 10.予約領域からの再生処理
【0012】1.情報処理装置の外観例 本例の情報処理装置の外観例を図1に示す。この情報処
理装置1は、いわゆるPDA機器として携帯に適した小
型軽量の装置とされる。また記録媒体として、後述する
メモリカード70を装着し、記録再生を行うことができ
るものとする。なお本発明としては、携帯型の情報処理
装置に限られず、パーソナルコンピュータをはじめとす
るあらゆるタイプの情報処理装置に適用できるものであ
り、また装置が記録を行う記録媒体はメモリカードに限
られず、HDD、光ディスク、光磁気ディスク、或いは
装置内に固定的に配置されるRAM、フラッシュメモリ
など、他の種の記録媒体であってもよいものである。
【0013】図1(a)(b)(c)(d)は情報処理
装置1の外観例としての平面図、右側面図、左側面図、
上面図を示している。図1(d)に示すように装置上面
側には後述するメモリカード70を装着可能なメモリス
ロット7が形成されており、この情報処理装置1は、メ
モリスロット7に装着されたメモリカード70に対する
各種データ(コンピュータ用データ、音楽データ、音声
データ、動画像データ、静止画像データ、制御データな
ど)の記録再生が可能とされる。なお、この図1の例で
はメモリスロット7が2つ形成されていることから、2
つのメモリカード70を同時に装着できるようになされ
ている。もちろん、形成するメモリスロット7の数は1
つでもよいし、3つ以上でもよい。
【0014】この情報処理装置1には、平面上に例えば
液晶パネルによる表示部2が形成され、アプリケーショ
ンソフトウエアの起動及び各種処理に伴う画像、データ
としての画像や文字、再生される音声、音楽に付随する
情報、さらには操作のガイドメッセージ、再生や編集操
作等のためのメニュー画面などが表示される。
【0015】情報処理装置1上には、ユーザーの操作の
ための各種の操作子が設けられる。例えば操作キー3
a、ジョグダイヤル3b、プッシュダイヤル3cなどが
それぞれ所要部位に形成される。これらの操作子により
ユーザーは、例えば電源操作、メニュー操作、選択操
作、文字等の入力操作、その他必要とされる各種の操作
を行うことができる。これらの操作子はもちろん一例に
すぎない。即ち配備する操作子の数、種類、位置は多様
に考えられる。
【0016】また、情報処理装置1上には、スピーカ
4,マイクロホン5,撮像部6も形成され、音声の出
力、入力、撮像による画像の取込なども実行できるよう
にされている。
【0017】また各種機器との接続のために、各種端子
が形成される。例えば図1(b)のように、ヘッドホン
端子10、ライン出力端子12、ライン入力端子11な
どが形成され、また図1(c)のようにIEEE139
4端子8、USB(universalserial bus)端子9などが
形成される。なお、これらの端子の種類、数、配置位置
も、他の例が多様に考えられる。例えば光ケーブル対応
のデジタル入出力端子を備えるようにしたり、或いはS
CSIコネクタ、シリアルポート、RS232Cコネク
タなどが形成されるようにしても良い。
【0018】2.情報処理装置の構成 図2に情報処理装置1の内部構成を示す。図示するよう
に情報処理装置1内には、まず中核となる部位として、
システムコントローラ21、CPU22、フラッシュR
OM23、D−RAM24が設けられる。また基本的な
ユーザーインターフェースのための部位として操作部3
5,表示制御部27,表示部2が形成される。
【0019】システムコントローラ21は操作部35か
らの操作情報を入力し、それに応じてCPU22に割り
込みをかける。操作部35とは、図1に示した各種操作
子3a、3b、3cに相当する。また図1では説明しな
かったが、表示部2に操作キーやアイコンの表示を行う
とともに表示部2上でのタッチ検出機構を設けること
で、タッチパネル操作子を形成してもよく、その場合の
タッチパネル操作子も図2でいう操作部35に含まれる
ものとなる。
【0020】CPU22は基本ソフト(OS:Operatin
g System)やアプリケーションプログラムが動作される
部位となる。CPU22はシステムコントローラ21を
介して供給される操作情報に応じて所要の処理を実行す
る。フラッシュROM23は、基本動作プログラム、各
種処理定数、設定情報などを記憶する領域とされる。D
−RAM24は、各種処理に必要な情報の記憶、データ
のバッファリング、CPU22のワークエリアの拡張、
その他、CPU22の処理に応じて多様に使用される。
またD−RAM24にはストレージエリア(不揮発性領
域)が設けられており、そのストレージエリアにはOS
やアプリケーションソフトウエアがインストールされ
る。そしてD−RAM24にインストールされたアプリ
ケーションソフトウエアは、ユーザからの操作に応じて
起動され、CPU22により実行される。またアプリケ
ーションソフトウエアはユーザーインターフェース画面
を持ち、ユーザーの指示による状態遷移に基づいて、D
−RAM24に確保されたフレームバッファに描画を行
う。描画された画像データは、表示制御部27に送ら
れ、表示部2に表示される。
【0021】また上述したようにメモリカード70に対
するメモリスロット7が形成され、メモリカード70を
装着できるが、CPU22は、メモリカードインターフ
ェース28を介して装着されたメモリカード70に対し
て書込又は読み出しアクセスすることができる。メモリ
カードインターフェース28とメモリカード70との間
のインターフェース動作については後述する。CPU2
2は、装着されたメモリカード70を、拡張的なメモリ
領域として利用することができる。また、もちろんメモ
リカード70にアプリケーションプログラムが記録され
ていれば、それをD−RAM24にインストールした
り、或いはアプリケーションやデータを直接D−RAM
24に展開して所要処理を実行させることができる。ま
た、或るアプリケーションに基づいてCPU22が、作
成した文書データ、画像データ、オーディオデータ、表
計算データなどを、メモリカード70に記録することも
できる。なお、メモリスロット7にメモリカード70が
装着されたことを検出することで、メモリカード70に
対する動作が記録再生動作可能になったり、或いはメモ
リカード70に記録されているアプリケーションやデー
タが自動的にD−RAM24に展開されるなどの、いわ
ゆるホットプラグイン動作も可能である。またメモリカ
ードインターフェース28は、メモリカード70に記録
するデータについての暗号化処理や、読み出したデータ
の暗号解読処理なども可能とされる。
【0022】撮像部6は例えばCCD撮像素子及び撮像
回路系によりに形成される。撮像部6により取り込まれ
た撮像画像データは、撮像データインターフェース34
を介してD−RAM24に取り込むことができ、またC
PU22は所定のアプリケーションプログラムに基づく
動作により、撮像画像データの編集やメモリカード70
への記録等を実行できる。
【0023】オーディオインターフェース29は、上述
したスピーカ4、マイクロホン5、ヘッドホン端子1
0、ライン出力端子12,ライン入力端子11から入出
力されるオーディオデータのインターフェース部位とな
る。例えばマイクロホン5或いはライン入力端子11か
ら入力されたアナログオーディオ信号は、入力オーディ
オ処理部32でそれぞれ所定の増幅処理やフィルタリン
グが行われ、A/D変換器33でデジタルオーディオデ
ータとされてオーディオインターフェース29に供給さ
れる。オーディオインターフェース29は、入力された
デジタルオーディオデータについて、CPU22の制御
に基づいて処理や出力を実行する。例えば所要の圧縮エ
ンコード処理を行った後、メモリカードインターフェー
ス28に供給し、メモリカード70に記録させることが
できる。またオーディオインターフェース29は、例え
ばメモリカード70から読み出されるなどして供給され
たデジタルオーディオデータについて所定のデコード処
理を行い、D/A変換器30に供給する。D/A変換器
30はデジタルオーディオデータをアナログオーディオ
信号に変換する。出力オーディオ処理部31は供給され
たアナログオーディオ信号について、出力先に応じた所
定の増幅処理、インピーダンス調整などを行い、スピー
カ4,ヘッドホン端子10、ライン出力端子12に出力
する。
【0024】USBインターフェース25は、USBコ
ネクタ9に接続された外部機器との間の通信インターフ
ェースである。CPU22はUSBインターフェース2
5を介して外部のパーソナルコンピュータ或いは周辺機
器などとの間でデータ通信を行うことができる。例えば
この情報処理装置1で扱われる制御データ、コンピュー
タデータ、画像データ、オーディオデータなどの送受信
が実行される。同様にIEEE1394インターフェー
ス26は、IEEE1394端子8に接続された外部機
器との間の通信インターフェースである。CPU22は
IEEE1394インターフェース26を介して外部の
情報機器との間で各種データ通信を行うことができる。
【0025】なお、この図2に示す情報処理装置1の構
成はあくまでも一例であり、これに限定されるものでは
ない。即ち、一般にパーソナルコンピュータやPDA機
器で採用されている各種構成部位を追加したり、或いは
実際の製品として不要の部位を削除することは、設計上
の都合により決められるものである。
【0026】3.OS構造及びデータベース構造 続いて図3で、本例の情報処理装置1に搭載されるOS
構造について説明する。図3に示すように、OSは、基
本ソフトの中心部分としてのカーネルを含むマネージャ
層と、標準ライブラリ、及び制御ICなどのハードウエ
アのレイヤとなるHAL(Hardware Abstraction Laye
r)から構成される。アプリケーションソフトウエア
は、このようなOS構造による基本動作上で動作され
る。またHALに対しては、1又は複数のデバイスドラ
イバとして階層が付加され実際のハードウエア(HW)
が駆動される。
【0027】ここで、特に本例の情報処理装置1の場合
は、メモリカード70をドライブ可能とし、かつ後述す
るがメモリカード70のデータはFATにより管理され
ることから、OSにFATライブラリが付加され、さら
に、メモリカードをハンドリングするためのライブラリ
(MSライブラリ)が付加される。そしてこのFATラ
イブラリ及びMSライブラリに基づいて、メモリドライ
ブがメモリカード70がドライブされる構造とされてい
る。
【0028】このようなOS構造を持つ本例の情報処理
装置1では、さらに通常でいうところの「ファイル」に
相当する概念として、「データベース」という概念が導
入されている。ここでいう「データベース」とは、通常
いうところのデータベースのように単にデータを蓄積し
ていったものではなく、データベース自体がデータを管
理できる構造としてフォーマット化されている。この意
味で、「データベース」は「ファイル」に相当する。
【0029】図4にデータベース構造を示す。即ちデー
タベースには、ヘッダ(DTBヘッダ)としてデータベ
ースネーム(DTB Name)及びその他情報を含む
領域が形成され、さらにポインタテーブルが配される。
そしてデータ領域に記録される実際のデータは、ポイン
タテーブルに記録されたポイント情報により、位置的な
管理が行われる状態となっている。
【0030】このような構造のデータベースとしては、
2種類のものが存在する。例えば一般に1つのアプリケ
ーションソフトウエアは複数のファイルで構成され、そ
の中には実行ファイル(***.exe)と、データフ
ァイル(***.data)があるが、その実行ファイ
ル(***.exe)に相当するものとして「リソース
データベース(***.prc)」があり、またデータ
ファイル(***.data)に相当するものとして
「データベースデータベース(***.dtb)」があ
る。
【0031】本例の情報処理装置1では、このような
「データベース」という概念によりデータを扱う。従っ
て、メモリカード70において記録再生されるファイル
(FATで扱われるファイル)も、上記データベースの
形態となる。なお本明細書では、「ファイル」という言
葉を用いるが、これは一般的な概念にあわせて用いてい
るものであり、本実施の形態に関していえば、「ファイ
ル」とは上記構造のデータベースの意味となる。
【0032】4.メモリカード 4−1 外観 次にメモリカード70について説明していく。まず図5
にメモリカード70の外形形状を示す。メモリカード7
0は、例えば図5に示すような板状の筐体内部に例えば
所定容量ののメモリ素子を備える。本例としては、この
メモリ素子としてフラッシュメモリ(Flash Memory)が
用いられるものである。図5に平面図、正面図、側面
図、底面図として示す筐体は例えばプラスチックモール
ドにより形成され、サイズの具体例としては、図に示す
幅W11、W12、W13のそれぞれが、W11=60
mm、W12=20mm、W13=2.8mmとなる。
【0033】筐体の正面下部から底面側にかけて例えば
10個の電極を持つ端子部72が形成されており、この
端子部72から、内部のメモリ素子に対する読出又は書
込動作が行われる。筐体の平面方向の左上部は切欠部7
3とされる。この切欠部73は、このメモリカード70
を、例えばドライブ装置本体側の着脱機構へ装填する際
などに挿入方向を誤ることを防止するためのものとな
る。また筐体上面から底面側にかけて、ラベル貼付面7
4が形成され、ユーザーが記憶内容を書いたラベルを貼
付できるようにされている。さらに底面側には、記録内
容の誤消去を防止する目的のスライドスイッチ75が形
成されている。
【0034】このようなメモリカード70においては、
フラッシュメモリ容量としては、4MB(メガバイ
ト),8MB,16MB,32MB,64MB,128
MBの何れかであるものとして規定されている。またデ
ータ記録/再生のためのファイルシステムとして、いわ
ゆるFAT(File Allocation Table)システムが用い
られている。
【0035】書込速度は1500KByte/sec〜
330KByte/sec、読出速度は2.45MBy
te/secとされ、書込単位は512バイト、消去ブ
ロックサイズは8KB又は16KBとされる。また電源
電圧Vccは2.7〜3.6V、シリアルクロックSC
LKは最高20MHzとされる。
【0036】4−2 メモリカードの端子及び内部構造 図6に端子部72の電極構造を示す。図5に示したよう
に端子部72は10個の平面電極が1列に並んだ構造と
されるが、図6に示すように各電極(端子T1〜T1
0)は次の通りとなる。
【0037】端子T1及びT10は検出電圧Vss端子
とされる。端子T2は、シリアルプロトコルバスステー
ト信号BSの入力端子とされる。端子T3及びT9は電
源電圧Vcc端子とされる。端子T4はデータ端子、つ
まりシリアルプロトコルデータ信号の入出力端子とされ
る。端子T5及びT7はリザーブ(予備)とされる。端
子T6は検出端子とされ、ドライブ装置側(情報処理装
置1のメモリカードインターフェース)がメモリカード
の装着検出に用いる。端子T8は、シリアルクロックS
CLKの入力端子とされる。
【0038】また図6にはメモリカード70の内部構成
も示している。メモリカード70の内部は、コントロー
ルIC80とフラッシュメモリ81が設けられている。
コントロールIC80はフラッシュメモリ81に対する
書込/読出動作を実行する部位となる。図からわかるよ
うに、コントロールIC80に対しては、端子T2から
のシリアルプロトコルバスステート信号BS、端子T8
からのシリアルクロックSCLKが供給される。書込動
作時には、コントロールIC80は、これらのシリアル
プロトコルバスステート信号BS、シリアルクロックS
CLKに従って、端子T4から供給されるデータのフラ
ッシュメモリ81への書込を行う。また読出時には、シ
リアルプロトコルバスステート信号BS、シリアルクロ
ックSCLKに従って、フラッシュメモリ81からデー
タを読み出し、端子T4からドライブ装置側に出力す
る。
【0039】また検出電圧Vssは、検出端子T6に供
給されており、ドライブ装置側では、図示するように抵
抗Rによって検出端子T6の端子電圧を検出すること
で、このメモリカード70が装着部(メモリスロット
7)に接続されているか否かを検出できるようにされ
る。
【0040】4−3 ファイルシステム処理階層 続いて、メモリカード70を記録媒体とするシステムに
おけるフォーマットについて説明していく。図7は、メ
モリカード70を記録媒体とするシステムのファイルシ
ステム処理階層を示すものである。この図に示すよう
に、ファイルシステム処理階層としては、アプリケーシ
ョン処理層の下に、順次、ファイル管理処理層、論理ア
ドレス層、物理アドレス層、フラッシュメモリアクセス
がおかれる。この階層では、ファイル管理処理層がいわ
ゆるFAT(File Allocation Table)となる。また、
この図から分かるように、本例のファイルシステムでは
論理アドレス及び物理アドレスという概念が導入されて
いるが、これについては後述する。
【0041】4−4 物理的データ構造 図8には、メモリカード70内の記憶素子である、フラ
ッシュメモリ81の物理的データ構造が示されている。
フラッシュメモリ81としての記憶領域は、セグメント
という固定長のデータ単位が大元となる。このセグメン
トは、1セグメントあたり4MB(メガバイト)或いは
8MBとして規定されるサイズであり、1つのフラッシ
ュメモリ81内におけるセグメント数は、そのフラッシ
ュメモリ81の容量に依存して異なってくる。
【0042】そして、この1セグメントを図8(a)に
示すように、ブロックという固定長のデータ単位として
8KB(キロバイト)又は16KBにより区切るように
される。原則として、1セグメントは512ブロックに
区切られることから、図8(a)に示すブロックnにつ
いては、n=511とされることになる。但し、フラッ
シュメモリ81では、書き込み不可な損傷エリアである
ディフェクトエリアとしてのブロック数が所定数の範囲
で許可されているため、データ書き込みが有効とされる
実質的なブロック数を対象とすれば、上記nは511よ
りも少なくなる。
【0043】図8(a)に示すようにして形成されるブ
ロック0〜nのうち、先頭の2つのブロック0,1はブ
ートブロックといわれる。但し、実際には有効なブロッ
クの先頭から2つのブロックがブートブロックとして規
定されることになっており、必ずしもブートブロックが
ブロック0,1である保証はない。そして、残りのブロ
ックが、ユーザデータが格納されるユーザブロックとな
る。
【0044】1ブロックは、図8(d)に示すようにし
て、ページ0〜mにより分割される。1ページの容量
は、図8(e)に示すように、512バイトのデータエ
リアと16バイトの冗長部よりなる、528(=512
+16)バイトの固定長とされる。なお、冗長部の構造
については図8(f)により後述する。また、1ブロッ
ク内のページ数としては、1ブロックの容量が8KBの
場合には16ページ、16KBの場合には32ページと
なる。
【0045】このような、図8(d)(e)に示される
ブロック内のページ構造は、上記ブートブロックとユー
ザブロックとで共通である。また、フラッシュメモリ8
1では、データの読み出し、及び書き込みはページ単位
で行われ、データの消去はブロック単位で行われるもの
とされる。そして、データの書き込みは、消去済みのペ
ージに対してしか行われないものとされている。従っ
て、実際のデータの書き換えや書き込みは、ブロック単
位を対象として行われることになる。
【0046】先頭のブートブロックは、図8(b)に示
すように、ページ0に対してヘッダーが格納され、ペー
ジ1には初期不良データの位置(アドレス)を示す情報
が格納される。また、ページ2にはCIS/IDIとい
われる情報が格納される。2つめのブートブロックは図
8(c)に示すように、ブートブロックとしてのバック
アップのための領域とされている。
【0047】図8(e)に示された冗長部(16バイ
ト)は、図8(f)に示す構造を有する。この冗長部
は、図のように先頭の第0バイト〜第2バイトの3バイ
トが、データエリアのデータ内容の更新に応じて書き換
えが可能なオーバーライトエリアとされる。このオーバ
ーライトエリアのうち、第0バイトにはブロックステー
タスが格納され、第1バイトにはデータステータスが格
納される(Block Flag Data)。また、第2バイトの上位
の所定ビットを利用して変換テーブルフラグ(Page Data
Status1)が格納される。
【0048】原則として第3バイト〜第15バイトは、
その内容が現ページのデータ内容に応じて固定とされ、
書き換えが不可とされる情報が格納される領域となる。
第3バイトにはアクセス許可やコピー禁止指定等を示す
管理フラグ(Block Info)が格納される。第4,第5バイ
トから成る2バイトの領域には、後述する論理アドレス
(LogicAddress)が格納される。第6〜第10バイトの5
バイトの領域は、フォーマットリザーブの領域とされ、
続く第11,第12バイトの2バイトが、上記フォーマ
ットリザーブに対して誤り訂正を施すための分散情報E
CCを格納する領域とされる。残る第13〜第15バイ
トには、図8(e)に示すデータエリアのデータに対し
て誤り訂正を行うためのデータECCが格納される。
【0049】上記図8(f)に示した冗長部の第3バイ
トに格納される管理フラグは、図9に示すようにして、
ビット7〜ビット0の各ビットに、その内容が定義され
ている。ビット7,6、及びビット1,0はリザーブ
(未定義)領域とされている。ビット5は現ブロックに
対してのアクセス許可の「有効」(‘1’;Free)/
「無効」(‘0’;Read Protected)を示すフラグが格
納される。ビット4には現ブロックについてのコピー禁
止指定(‘1’;OK /‘0’;NG)についてのフ
ラグが格納される。
【0050】ビット3は変換テーブルフラグとされる。
この変換テーブルフラグは、現ブロックが後述する論理
−物理アドレス変換テーブルであるのか否かを示す識別
子であり、このビット3の値が‘0’とされていれば、
現ブロックは論理−物理アドレス変換テーブルであるこ
とが識別され、‘0’であれば無効となる。つまり、現
ブロックは論理−物理アドレス変換テーブルではないこ
とが識別される。
【0051】ビット2はシステムフラグが格納され、
‘1’であれば現ブロックがユーザブロックであること
が示され、‘0’であればブートブロックであることが
示される。
【0052】ここで、セグメント及びブロックと、フラ
ッシュメモリ容量との関係を図13(左3列を参照)に
より説明しておく。メモリカード70のフラッシュメモ
リ容量としては、4MB,8MB,16MB,32M
B,64MB,128MBの何れかであるものとして規
定されている。そして、最も容量の小さい4MBの場合
であると、1ブロックは8KBと規定された上で、その
ブロック数としては512個とされる。つまり、4MB
はちょうど1セグメントの容量を有するものとされる。
そして、4MBの容量であれば、同様に1ブロック=8
KBの容量が規定された上で、2セグメント=1024
ブロックとなる。なお、前述したように、1ブロック=
8KBであれば、1ブロック内のページ数は16ページ
となる。但し16MBの容量では、1ブロックあたりの
容量として8KBと16KBの両者が存在することが許
可されている。このため、2048ブロック=4セグメ
ント(1ブロック=8KB)のものと、1024ブロッ
ク=2セグメント(1ブロック=16KB)のものとの
2種類が在ることになる。1ブロック=16KBの場合
には、1ブロック内のページ数は32ページとなる。
【0053】また、32MB,64MB,128MBの
容量では、1ブロックあたりの容量は16KBのみであ
るとして規定される。従って、32MBでは2048ブ
ロック=4セグメントとなり、64MBでは4096ブ
ロック=8セグメントとなり、128MBでは8192
ブロック=16セグメントとなる。
【0054】4−5 物理アドレス及び論理アドレスの
概念 次に、上述したようなフラッシュメモリの物理的データ
構造を踏まえたうえで、図10に示すデータ書き換え動
作に従って、本例のファイルシステムにおける物理アド
レスと論理アドレスの概念について説明する。
【0055】図10(a)には、或るセグメント内から
4つのブロックを抜き出して、これを模式的に示してい
る。各ブロックに対しては物理アドレスが付される。こ
の物理アドレスはメモリにおけるブロックの物理的な配
列順に従って決まるもので、或るブロックとこれに対応
付けされた物理アドレスとの関係は不変となる。ここで
は、図10(a)に示す4ブロックに対して、上から順
に物理アドレスの値として、105,106,107,
108が付されている。なお、実際の物理アドレスは2
バイトにより表現される。
【0056】ここで、図10(a)に示すように、物理
アドレス105,106で示されるブロックがデータの
記憶されている使用ブロックで、物理アドレス107,
108で示されるブロックがデータが消去(即ち、未記
録領域)された未使用ブロックとなっている状態である
とする。
【0057】そして、論理アドレスであるが、この論理
アドレスは、ブロックに対して書き込まれたデータに付
随するようにして割り振られるアドレスとされる。そし
て、この論理アドレスが、後述するFATファイルシス
テムが利用するアドレスとされている。図10(a)で
は、4つの各ブロックに対して、上から順に論理アドレ
スの値として、102,103,104,105が付さ
れている状態が示されている。なお、論理アドレスも実
際には2バイトにより表現されるものである。
【0058】ここで、上記図10(a)に示す状態か
ら、例えば物理アドレス105に格納されているデータ
の更新として、内容の書き換え又は一部消去を行うとす
る。このような場合、フラッシュメモリのファイルシス
テムでは、同じブロックに対して更新したデータを再度
書き込むことはせずに、未使用のブロックに対してその
更新したデータを書き込むようにされる。つまり、例え
ば図10(b)に示すようにして、物理アドレス105
のデータは消去したうえで、更新されたデータはこれま
で未使用ブロックであった物理アドレス107で示され
るブロックに書き込むようにされる(処理)。
【0059】そして、処理として示すように、データ
更新前(図10(a))の状態では物理アドレス105
に対応していた論理アドレス102が、更新されたデー
タが書き込まれたブロックの物理アドレス107に対応
するように、論理アドレスについての変更を行うもので
ある。これに伴って、データ更新前は物理アドレス10
7に対応していた論理アドレス104については、物理
アドレス105に対応するように変更されている。
【0060】つまり、物理アドレスはブロックに対して
固有に付されるアドレスであり、論理アドレスは、一旦
ブロックに対して書き込まれたデータに付随するように
してついて回る、ブロック単位の書き込みデータに固有
となるアドレスであるとみることができる。
【0061】このようなブロックのスワップ処理が行わ
れることで、或る同一の記憶領域(ブロック)に対して
繰り返し集中的にアクセスされることが無くなり、書き
換え回数の上限があるフラッシュメモリの寿命を延ばす
ことが可能となる。そして、この際に論理アドレスを上
記処理のようにして扱うことで、ブロックのスワップ
処理によって更新前と更新後のデータとで書き込まれる
ブロックの移動があるようにされても、FATからは同
一のアドレスが見えることになり、以降のアクセスを適
正に実行することができるものである。なお、後述する
論理−物理アドレス変換テーブル上での更新のための管
理を簡略にすることなどを目的として、ブロックのスワ
ップ処理は、1セグメント内で完結するものとして規定
されている。逆に言えば、ブロックのスワップ処理はセ
グメント間で跨るようにしては行われない。
【0062】4−6 論理−物理アドレス変換テーブル 上記図10による説明から分かるように、ブロックのス
ワップ処理が行われることで、物理アドレスと論理アド
レスの対応は変化する。従って、フラッシュメモリに対
するデータの書き込み及び読み出しのためのアクセスを
実現するには、物理アドレスと論理アドレスとの対応が
示される論理−物理アドレス変換テーブルが必要とな
る。つまり、論理−物理アドレス変換テーブルをFAT
が参照することで、FATが指定した論理アドレスに対
応する物理アドレスが特定され、この特定された物理ア
ドレスにより示されるブロックにアクセスすることが可
能になるものである。逆に言えば、論理−物理アドレス
変換テーブルが無ければ、FATによるフラッシュメモ
リへのアクセスが不可能となる。
【0063】従来では、例えばセット本体に対してメモ
リカード70が装着されたときに、セット本体側のマイ
クロプロセッサがメモリカード70の記憶内容をチェッ
クすることで、セット本体側で論理−物理アドレス変換
テーブルの構築を行い、更にこの構築された論理−物理
アドレス変換テーブルをセット本体側のRAMに格納す
るようにしていた。つまり、メモリカード70内には、
論理−物理アドレス変換テーブルの情報は格納されては
いなかった。これに対して本例では、以降説明するよう
にメモリカード70に対して、論理−物理アドレス変換
テーブルを格納するように構成している。
【0064】図11は、本例のメモリカード70に対し
て格納される論理−物理アドレス変換テーブルの構築形
態を概念的に示すものである。つまり、本例では、例え
ば論理アドレスの昇順に従って、これに対応する2バイ
トの物理アドレスを格納するようにしたテーブル情報を
論理−物理アドレス変換テーブルとして構築するように
される。なお、前述したように、物理アドレス、及び論
理アドレスは共に2バイトで表現される。これは、12
8MBの最大容量のフラッシュメモリの場合には819
2個のブロックが存在するため、最大で、この8192
個のブロック数をカバーできるだけのビット数が必要と
されることに基づく。このため、図11において例示し
ている物理アドレスと論理アドレスとについても、実際
に即して2バイトで表現している。但し、ここでは、こ
の2バイトを16進数により表記している。つまり、
「0x」によりその後続く値が16進法表記であること
が示される。なお、この「0x」により16進数である
ことを表す表記は、以降の説明において16進数を表記
する場合にも同様に用いることとする。(但し、表記の
煩雑化を防ぐため「0x」を省略している図面もあ
る。)
【0065】図12に、上記図11に示した概念に基づ
く論理−物理アドレス変換テーブルの構造例を示す。論
理−物理アドレス変換テーブルは、フラッシュメモリの
最後のセグメント内の或るブロックに対して、図12に
示すようにして格納される。先ず図12(a)に示すよ
うに、ブロックを分割するページのうち、ページ0,1
からなる2ページの領域がセグメント0用の論理−物理
アドレス変換テーブルとして割り当てられる。例えば、
図13にて説明したように、フラッシュメモリが4MB
の容量であれば1セグメントしか有さないために、この
ページ0,1のみの領域が論理−物理アドレス変換テー
ブルの領域となる。また、例えばフラッシュメモリが8
MBの容量であれば2セグメントを有するため、セグメ
ント0用の論理−物理アドレス変換テーブルとして割り
当てられるページ0,1に加え、これに続くページ2,
3の2ページがセグメント1用の論理−物理アドレス変
換テーブルとして割り当てられることになる。
【0066】以降、フラッシュメモリの容量の増加に応
じて、続く2ページごとにセグメントごとの論理−物理
アドレス変換テーブルの割り当て領域が設定されていく
ことになる。そして、最大の128MBの容量を有する
場合であれば16セグメントが存在するため、最大で
は、セグメント15用までのページが論理−物理アドレ
ス変換テーブルの領域として割り当てられることにな
る。従って、最大の128MBの容量のフラッシュメモ
リでは、30ページが使用されることになり、図12
(a)に示すページNとしては、最大でN=29とな
る。これまでの説明から分かるように、論理−物理アド
レス変換テーブルは、セグメントごとに管理されるもの
である。
【0067】図12(b)は、1セグメントあたりの論
理−物理アドレス変換テーブルの構造を示すものとし
て、2ページ分のデータエリアを抜き出して示してい
る。つまり、1ページのデータエリアは512バイト
(図8(e)参照)であることから、図12(b)に
は、1024(=512×2)バイトが展開されている
状態が示されている。
【0068】図12(b)に示すように、この2ページ
分のデータエリアである1024バイトについて2バイ
トごとに区切り、この2バイトごとの領域を、先頭から
順次、論理アドレス0用、論理アドレス1用・・・・、
のようにして割付を行い、最後は先頭から991バイト
目と992バイト目の2バイトの領域を論理アドレス4
95用の領域として割り付けるように規定を行う。これ
ら2バイトごとの領域に対して、各論理アドレスが対応
する物理アドレスを書き込むようにする。従って、本例
の論理−物理アドレス変換テーブルでは、実際のデータ
更新によるブロックのスワップ処理などにより物理アド
レスと論理アドレスの対応が変更された場合には、論理
アドレスを基準として、物理アドレスの格納状態が更新
されるようにしてテーブル情報の書き換えが行われるこ
とになる。
【0069】また、残る993バイト目から最後の10
24バイト目までの計32バイトの領域は、余剰ブロッ
クの物理アドレスが格納される領域として割り当てられ
る。つまり、16個の余剰ブロックの物理アドレスを管
理することができる。ここでいう余剰ブロックとは、例
えばブロック単位でデータの更新を行う際に書き換え対
象となるデータを一時待避させる領域として設定された
いわゆるワークブロックなどを言うものである。
【0070】ところで、1セグメントは512ブロック
に分割されているものであると先に説明したのにも関わ
らず、図12に示したテーブル構造では、管理可能なブ
ロック数が論理アドレス0用〜論理アドレス495用の
496ブロックとしている。これは、実際上、上記した
余剰アドレスが設定されることと、前述したように、フ
ラッシュメモリでは、或ブロック数のディフェクト(使
用不可領域)が許可されている。そのため現実には、相
当数のディフェクトブロックが存在することに依る。従
って、実際には、書き込み/消去が有効なブロックを管
理するのに、496ブロックを管理できるように構成し
ておけば充分とされるものである。
【0071】そして、このようにして論理−物理アドレ
ス変換テーブルが格納されるブロックについては、これ
を形成する各ページの冗長部における管理フラグ(図9
参照)のデータ内容として、この管理フラグのビット3
に対して‘0’がセットされることになる。これによ
り、当該ブロックが論理−物理アドレス変換テーブルが
格納されているブロックであることが示されることにな
る。
【0072】論理−物理アドレス変換テーブルが格納さ
れるブロックも、論理−物理アドレス変換テーブルの内
容の書き換えがあった場合には、例外なく、先に図10
にて説明したスワップ処理が行われる。従って、論理−
物理アドレス変換テーブルが記録されているブロックは
不定であり、或る特定のブロックに論理−物理アドレス
変換テーブルを格納するように規定することは出来な
い。そこで、FATは、フラッシュメモリにアクセスし
て上記した管理フラグのビット3が‘0’とされている
ブロックを検索することで、論理−物理アドレス変換テ
ーブルが格納されているブロックを識別するようにされ
る。但し、論理−物理アドレス変換テーブルが格納され
ているブロックの検索がFATによって容易に行われる
ようにすることを考慮して、論理−物理アドレス変換テ
ーブルが格納されているブロックは、そのフラッシュメ
モリ内における最後のナンバが付されたセグメントに在
るように、本例では規定するものとされる。これによ
り、FATは最後のナンバが付されたセグメントのブロ
ックのサーチだけで、論理−物理アドレス変換テーブル
を検索することができる。つまり、論理−物理アドレス
変換テーブルを検索するのに、フラッシュメモリの全て
のセグメントを検索する必要は無いようにされる。上記
図12に示した論理−物理アドレス変換テーブルは、例
えばメモリカード70の製造時において格納するように
される。
【0073】ここで、再度図13を参照して、フラッシ
ュメモリ容量と論理−物理アドレス変換テーブルのサイ
ズとの関係を説明しておく。上記図11にて説明したよ
うに、1セグメントを管理するための論理−物理アドレ
ス変換テーブルのサイズは2ページ分の1024バイ
ト、つまり1KBとなる。従って、図13の最右列に記
されているように、フラッシュメモリが4MB(1セグ
メント)の容量では論理−物理アドレス変換テーブルは
1KBのサイズとなる。また、フラッシュメモリの容量
が8MB(2セグメント)では論理−物理アドレス変換
テーブルは2KB(4ページ)となる。また、フラッシ
ュメモリの容量が16MBの場合、2048ブロック=
4セグメントのものでは論理−物理アドレス変換テーブ
ルは4KB(8ページ)、1024ブロック=2セグメ
ントのものでは論理−物理アドレス変換テーブルは2K
B(4ページ)となる。そして、フラッシュメモリの容
量が32MB(4セグメント)では論理−物理アドレス
変換テーブルは4KB(8ページ)、フラッシュメモリ
の容量が64MB(8セグメント)では論理−物理アド
レス変換テーブルは8KB(16ページ)となり、フラ
ッシュメモリの容量が最大の128MB(16セグメン
ト)では論理−物理アドレス変換テーブルは16KB
(32ページ)となる。
【0074】4−7 ディレクトリ構造 メモリカード70に記録されるディレクトリ構成例を図
14に示す。メモリカード70で扱うことのできる主デ
ータとしては、コンピュータ用データ、動画データ、静
止画データ、メッセージデータ、オーディオデータ、制
御用データなどがあるが、このためディレクトリ構造と
しては、ルートディレクトリから、「VOICE」(メ
ッセージ用ディレクトリ)、「DCIM」(静止画用デ
ィレクトリ)、「MOxxxxnn」(動画用ディレク
トリ)、「CONTROL」(制御用ディレクトリ)、
「HIFI」(オーディオ用ディレクトリ)、「PM」
(情報処理装置用ディレクトリ)が配される。
【0075】そして図示していないが、各ディレクトリ
の下には、サブディレクトリやファイル(上述したデー
タベース)、フォルダ等が配され、いわゆるツリー構造
の形態をとることになる。なお、もちろんこのようなデ
ィレクトリ構成は一例にすぎず、実際には情報処理装置
1等による記録状況や記録されるファイル種別などに応
じてディレクトリ構造が形成される。
【0076】5.FAT構造 図7のファイルシステム階層で説明したように、ファイ
ル管理処理はFATにより行われることになる。即ち図
2に示した構成の情報処理装置1により、メモリカード
70に対する記録再生(データ書込/読出)を実現する
には、アプリケーション処理での要求に伴ってFATに
よるファイル記憶位置管理が参照され、さらに上述した
論理−物理アドレス変換が行われて実際のアクセスが行
われることになる。ここで、FATの構造について説明
しておく。
【0077】図15はFATによる管理構造の概要を示
している。なお、本例ではFAT及び論理−物理アドレ
ス変換テーブルはメモリカード70内に格納されること
になるが、図15に示すFAT構造が、メモリカード7
0内での管理構造となるものである。
【0078】図示するようにFAT管理構造は、パーテ
ィションテーブル、空き領域、ブートセクタ、FAT、
FATのコピー、ルートディレクトリ、データ領域から
成る。データ領域には、クラスタ2、クラスタ3・・・
として単位データを示しているが、このクラスタとは、
管理単位となるFATで扱う1データ単位である。一般
にFATでは、クラスタサイズは標準で4Kバイトとさ
れるが、このクラスタサイズは512バイト〜32Kバ
イトの間で2のべき乗の大きさをとることができる。本
例のメモリカード70では、上述したように1つのブロ
ックが8Kバイト又は16Kバイトとされるが、1ブロ
ック=8Kバイトとされるメモリカード70の場合は、
FATで扱うクラスタは8Kバイトとされる。また1ブ
ロック=16Kバイトとされるメモリカード70の場合
は、FATで扱うクラスタは16Kバイトとされる。即
ち、8Kバイト又は16KバイトがFAT管理上でのデ
ータ単位であり、かつメモリカード70でのブロックと
しての1つのデータ単位とされる。なお、従ってメモリ
カードからみれば、FATで扱われるクラスタサイズ=
そのメモリカードのブロックサイズとなる。このため、
本例の以降の説明については、簡略化のためにブロック
=クラスタとして考えることとする。
【0079】そして図15左側にブロックナンバとして
x・・・(x+m−1)、(x+m)(x+m+1)
(x+m+2)・・・と示したが、例えばこのように各
ブロックにおいてFAT構造を構築する各種データは記
憶されることになる。なお、実際には必ずしもこのよう
に物理的に連続する各ブロックに各情報が記憶されるも
のではない。
【0080】FAT構造において、まずパーティション
テーブルには、FATパーティション(最大2Gバイ
ト)の先頭と終端のアドレスが記述されている。ブート
領域には、いわゆる12bitFAT、16bitFA
Tの別や、FAT構造(大きさ、クラスタサイズ、各領
域のサイズなど)が記述される。
【0081】FATは、後述するように各ファイルを構
成するクラスタのリンク構造を示すテーブルとなり、ま
たFATについては続く領域にコピーが記述される。ル
ートディレクトリには、ファイル名、先頭クラスタ番
号、各種属性が記述される。これらの記述は1つのファ
イルにつき32バイト使用される。
【0082】FATにおいては、FATのエントリとク
ラスタは1対1で対応しており、各クラスタのエントリ
にはリンク先、つまり後に続くクラスタの番号が記述さ
れる。つまり、複数のクラスタ(=ブロック)で形成さ
れている或るファイルについてみると、まずディレクト
リによって先頭のクラスタ番号が示され、FATにおけ
るその先頭クラスタのエントリには、次のクラスタ番号
が示される。さらに次のクラスタ番号のエントリには、
さらに次のクラスタ番号が示される。このようにクラス
タのリンクがFATに記述される。
【0083】図16はこのようなリンクの概念を模式的
に示している(数値は16進値)。例えば2つのファイ
ル「MAIN.C」「FUNC.C」が存在するとする
と、ディレクトリにはこの2つのファイルの先頭クラス
タ番号が例えば「002」「004」と記述される。そ
してファイル「MAIN.C」については、クラスタ番
号「002」のエントリに次のクラスタ番号「003」
が記述され、またクラスタ番号「003」のエントリに
次のクラスタ番号「006」が記述される。さらに、ク
ラスタ番号006がこのファイル「MAIN.C」の最
後のクラスタであるとすると、クラスタ番号「006」
のエントリには、最後のクラスタであることを示す「F
FF」が記述される。これによりファイル「MAIN.
C」がクラスタ「002」→「003」→「006」と
いう順番で記憶されている。即ち、仮にクラスタ番号と
メモリカード70でのブロック番号が一致していると仮
定すると、ファイル「MAIN.C」は、メモリカード
70内でブロック「002」「003」「006」に記
憶されていることが表現されている。(但し、FATで
扱うクラスタは、上述のように論理アドレスで扱うもの
となるため、ブロックの物理アドレスとそのまま一致す
るものではない)
【0084】また同様にファイル「FUNC.C」につ
いては、FATにより、クラスタ「004」→「00
5」に記憶されていることが表現される。
【0085】なお、未使用のブロックに対応するクラス
タについては、そのエントリは「000」とされる。
【0086】ところでルートディレクトリの領域に記憶
される各ファイルのディレクトリにおいては、図16に
示した先頭クラスタ番号だけでなく、例えば図17のよ
うに各種データが記述される。即ちファイル名、拡張
子、属性、変更時刻情報、変更日付情報、先頭クラスタ
番号、ファイルサイズが、それぞれ図示するバイト数で
記述される。
【0087】また或るディレクトリの下層となるサブデ
ィレクトリについては、図15のルートディレクトリの
領域ではなく、データ領域に記憶される。つまりサブデ
ィレクトリは、ディレクトリ構造を持つファイルとして
扱われる。そしてサブディレクトリの場合はサイズは無
制限とされ、また自分自身へのエントリと親ディレクト
リへのエントリが必要になる。
【0088】図18に、或るルートディレクトリ内にフ
ァイル「DIR1」(属性=ディレクトリ:つまりサブ
ディレクトリ)があり、さらにその中にファイル「DI
R2」(属性=ディレクトリ:つまりサブディレクト
リ)があり、さらにその中にファイル「FILE」が存
在する場合の構造例を示している。つまりルートディレ
クトリの領域には、サブディレクトリであるファイル
「DIR1」としての先頭クラスタ番号が示され、上述
したFATにより、クラスタX、Y、Zがリンクされて
いる状態となる。この図からわかるように、サブディレ
クトリ「DIR1」「DIR2」についてはファイルと
して扱われてFATのリンクに組み込まれる。
【0089】6.メモリカードと情報処理装置のインタ
ーフェース 図19により、メモリカード70と情報処理装置1のメ
モリカードインターフェース28の間のシリアルインタ
ーフェースシステム構成を説明する。メモリカード70
内のコントロールIC80は、図19に示すようにフラ
ッシュメモリコントローラ80a、レジスタ80b、ペ
ージバッファ80c、シリアルインターフェース80d
としての各ブロックを有するものとなっている。
【0090】フラッシュメモリコントローラ80aは、
レジスタ80bに設定されたパラメータに基づいて、フ
ラッシュメモリ81とページバッファ80cの間でのデ
ータ転送を行う。そしてページバッファ80cにバファ
リングされたデータはシリアルインターフェース80d
を介して情報処理装置1のメモリカードインターフェー
ス28側に転送され、また情報処理装置1のメモリカー
ドインターフェース28から転送されてきたデータはシ
リアルインターフェース80dを介してページバッファ
10cにバファリングされる。
【0091】メモリカードインターフェース28側で
は、メモリカード70に対するインターフェース構造と
して、ファイルマネージャ60、転送プロトコルインタ
ーフェース61、シリアルインターフェース62を有す
る。ファイルマネージャ60はメモリカード70のファ
イル管理を行う。例えば本例のシステムではメモリカー
ド70内にはメインデータファイルの管理のための管理
ファイルが記憶されているが、情報処理装置1は装填さ
れたメモリカード70から管理ファイルをよみこんでC
PU22がファイルマネージャ60を形成することにな
る。メモリカード70へのアクセスはファイルマネージ
ャ60に従って実行される。転送プロトコルインターフ
ェース61は、レジスタ80b、ページバッファ80c
へのアクセスを実行する。シリアルインターフェース6
2は、メモリカード70との間の3つの信号線、即ちS
CLK(シリアルクロック)、BS(バスステイト)、
SDIO(シリアルデータ入出力)において、任意のデ
ータ転送を行うためのプロトコルを規定する。
【0092】以上の構成における各部の動作により、情
報処理装置1によるメモリカード70(フラッシュメモ
リ81)に対する読出アクセス/書込アクセスが実行さ
れる。
【0093】7.メモリカードに形成される予約領域
(物理空間的連続領域) 続いて本例の情報処理装置1による特徴的な動作となる
メモリカード70に対するファイル管理方法について説
明していく。
【0094】図20は本例のファイル管理形態を模式的
に示したものである。上述したようにメモリカード70
においては、基本的にFATシステムによりファイル管
理が行われるが、例えば図20では、ファイルFL1、
FL2、FL3が記録された状態を示している。なお、
メモリカード70に記録されるファイルとは、上述した
リソースデータベース(***.prc)やデータベー
スデータベース(***.dtb)に相当するものであ
る。図20のファイルFL1、FL2、FL3は、FA
Tシステムにより管理されるものであり、例えばファイ
ルFL1は、ファイル構成部分FL1(1)、FL1
(2)、FL1(3)から形成されるが、矢印で示すよ
うに、これらの記録されたブロックのリンクがFATで
管理される。ファイルFL2、FL3も同様にFATで
管理されている。
【0095】ここで本例の場合は、メモリカード70上
の記録空間において、予約領域FL−Rとして示すよう
に、物理的に連続する記録空間(連続記録空間)を確保
することができるようにしている。例えば比較的大容量
の空間として予約領域FL−Rを確保する。そして、こ
の予約領域FL−Rの全体、即ち予約領域FL−Rを構
成する複数の物理空間的に連続したブロックは、FAT
からは1つの巨大ファイルとして管理されることにな
る。ただしFATからは、あくまで予約領域FL−Rの
全体が1つの仮想的なファイルとして見えるのみとさ
れ、この予約領域FL−R内に記録される個々のファイ
ルは管理されない。つまりFATからは予約領域FL−
R全体の位置がわかるのみである。
【0096】予約領域FL−R内の管理は、この予約領
域FL−Rに配される第2のファイルシステムによって
管理される。第2のファイルシステムは、情報処理装置
1のOSがFATを介さずにアクセスするためのもので
あり、OSには予約領域FL−R内の管理、つまり第2
のファイルシステムの構築やそれに基づく記録再生アク
セス、さらには記録データ、再生データの処理について
のアルゴリズムが用意される。特に、予約領域FL−R
内では、例えばストリームファイルを構成するデータ
は、物理空間的に連続するブロックに順番に記録されて
いくこと、或いはそのために再生時には物理空間的に連
続するブロックが順番にアクセスされていくことが規定
されており、そのような連続したブロックに対するアク
セス動作のためのアルゴリズムが形成されるものとな
る。また後述するが、記録データについてのインターリ
ーブや再生データについてのデインターリーブなどの処
理も規定される。
【0097】予約領域FL−R内は、例えば図21,図
22のように構成される。図21は、例えばメモリカー
ド70内に予約領域FL−Rが設定された状態を示して
いる。上記の第2のファイルシステムによる管理形態を
実現するため、予約領域FL−R内には図示するように
ポインタ部とデータ部が形成される。ポインタ部はファ
イルネームと、そのファイルのスタートアドレスポイン
タSTPを管理する領域とされる。図21の場合は、ま
だ何もファイルが記録されていない状態としているた
め、データ部の全体はフリーエリア(記録可能領域)と
され、ポインタ部には、このフリーエリアに対して仮想
的にファイル名FLR−freeというファイル名が設
定されて、データ部の先頭アドレスがスタートアドレス
ポインタSTP−1として示されている。これは、スタ
ートアドレスポインタSTP−1で示されるブロックか
ら、物理的に連続したブロックに順番にデータ記録を実
行していってよい状態を示しているものとなる。
【0098】図22は、予約領域FL−Rに2つのファ
イルFLR−1、FLR−2が記録された状態を示して
いる。ポインタ部においては、ファイルネームFLR−
1に対応して、ファイルの先頭(この場合データ部の先
頭)を示すアドレスがスタートアドレスポインタSTP
−1として示されている。またファイルネームFLR−
2に対応して、ファイルFLR−2の先頭を示すアドレ
スがスタートアドレスポインタSTP−2として示され
ている。またフリーエリアの先頭として、ファイル名F
LR−freeに対応してスタートアドレスポインタS
TP−3として示されている。
【0099】ここでファイルFLR−1、FLR−2
は、それぞれ物理空間的に連続したブロックに記録され
たもので、これらのファイルが離散的に形成されること
はない。
【0100】つまり本例では、メモリカード70内に、
予約領域FL−Rを設定し、その予約領域内ではFAT
ではない第2のファイルシステムでファイルが管理され
るようにする。また予約領域内に記録されるファイル
は、物理空間的に連続するブロックに記録され、離散的
に形成されることはない。なお、ファイルを構成するデ
ータは、データストリームがそのままのデータ順で記録
されるようにしてもよいが、所定単位でインターリーブ
がかけられて、データ順が変更されるようにしてもよい
し、あるいはデータが暗号化されたものであってもよ
い。データのインターリーブや暗号化については情報処
理装置1のOS上の予約領域管理アルゴリズムによって
実行される。
【0101】第2のファイルシステムによる管理形態と
してはファイル名に対応してファイルのスタートアドレ
スポインタSTPを管理するものとする。上述のように
各ファイルは物理空間的に連続したブロックに記録され
ているので、例えば再生の際には、スタートアドレスポ
インタSTPを参照すれば、後は順にブロックをアクセ
スしていけばよいものとなる。なお、図示していない
が、ファイルのエンドアドレスを管理するようにしても
よいが、例えば物理空間的に連続してデータが記録さ
れ、またその記録に応じてフリーエリアが後退していく
ようにすれば、エンドアドレスは自明であるため管理し
なくてもよい。即ち図22の場合、ファイルFLR−1
の終端は、ファイルFLR−2の先頭アドレス(STP
−2)の1つ前のブロックであり、またファイルFLR
−2の終端は、フリーエリアの先頭アドレス(STP−
3)の1つ前のブロックであるためである。また、スタ
ートアドレスポインタSTPは、暗号化された値とされ
ており情報処理装置1のOS上の予約領域管理アルゴリ
ズムによってのみ解読できるようにしてもよい。
【0102】このような予約領域FL−Rについての設
定、管理方式、記録/再生動作によれば、次のような利
点が得られるものとなる。即ちメモリカード70内に、
物理的に連続した連続記録空間としての予約領域FL−
Rを確保して、その予約領域FL−R内でのデータファ
イルの記録再生が第2のファイルシステムに管理される
ようにすることで、予約領域FL−Rを、FATによら
ない記録再生領域として用いることができる。そして予
約領域FL−Rは物理空間的に連続した記録空間とされ
ていることで、オーディオデータ、動画ビデオデータな
どのストリームデータの記録を、物理的に連続して実行
できる。例えば図22のファイルFLR−1,FLR−
2などの記録や、その再生の際に、FATのリンクをた
どるなどの処理は不要で処理負担が少なくなり、しかも
高速な記録再生アクセスが可能となるため、ストリーム
データの記録再生に非常に好適なものとなる。また予約
領域FL−R自体は、FATにより管理される状態にあ
ることで、メモリカード70内での予約領域FL−Rの
位置管理や、他の通常のファイルFL1,FL2、FL
3等との整合もとれ、FATの管理上の混乱は生じな
い。
【0103】また物理空間的に連続したブロックにデー
タファイルが記録されることで、例えばオーディオデー
タ等の早送り、早戻し再生などの場合に単純にブロック
の前後をたどっていけばよく、非常に容易な処理で早送
り、早戻し再生を実現できる。
【0104】またストリームデータのそのままのデータ
順序で、連続したブロックに記録していくようにし、ま
たそれを再生するようにすれば、記録再生処理は非常に
容易となる。その一方で、ストリームデータについてイ
ンターリーブや暗号化を行なって記録することで、他の
記録媒体にコピーされても、オーディオやビデオを再生
できない状態とすることができ、著作権保護に好適であ
る。実際には、例えば著作権保護が必要なデータについ
ては例えばインターリーブしたデータを記録するように
し、著作権保護が不要なデータについてはインターリー
ブを実行しないで記録するなどの手法がとられると好適
である。
【0105】8.予約領域生成処理 以上のような予約領域FL−Rについての、情報処理装
置1の予約領域管理アルゴリズムによって実行される設
定処理、記録処理、再生処理としての例を、次に述べて
いく。
【0106】図23はメモリカード70に予約領域FL
−Rを設定する処理手順を示すフローチャートである。
メモリカード70に予約領域FL−Rを設定する際に
は、まずステップF101として、装填されているメモ
リカード70からFATを取り込む。そしてステップF
102としてデフラグを行い、ステップF103として
メモリカード70上で比較的大きな、物理的に連続する
空間を確保する。なお、でフラグは必ず実行しなければ
ならないものではない。
【0107】次にステップF104として、確保した連
続領域を1つのダミーファイルとして固定する。これは
図20に示したように、連続空間が予約領域FL−Rと
しての1つの仮想的なファイルとしてFATから管理さ
れるようにする処理である。即ち確保した連続空間の全
ブロックがFAT上で1つのファイルとして管理される
ようにFATを更新する処理となる。最後に、ステップ
F105で、確保した連続空間、即ち予約領域FL−R
に、第2のファイルシステムを設置する。即ち予約領域
FL−R内を図21に示した状態となるようにフォーマ
ットする処理である。なお、この場合、予約領域FL−
Rのポインタ部とデータ部が設定されるが、データ部は
すべてフリーエリアとなっている。そしてポインタ部で
は、フリーエリアのスタートアドレスポインタSTPが
記録されることになる。ここでスタートアドレスポイン
タSTPの値は、所定の暗号化を施すことで、この情報
処理装置1でしか認識(解読)できないようにしてい
る。ただし、実際の例としては、スタートアドレスポイ
ンタSTPに暗号化を施さない処理例も考えられる。ス
タートアドレスポインタSTPを暗号化することは、他
の情報処理装置や記録再生装置で予約領域FL−Rを正
しく使用できない状態とすることを意味し、例えば著作
権保護の要望がある場合に有効である。
【0108】以上の処理により、1つの巨大な連続空間
が予約領域FL−Rとして設定されたことになり、以
後、上述したように予約領域FL−R内へのFATを介
さないアクセスが可能となる。
【0109】9.予約領域への記録処理 図24に予約領域FL−Rへのファイルの記録処理のフ
ローチャートを示す。上記のようにして設定されたメモ
リカード70の予約領域FL−Rに対して、例えばオー
ディオデータファイルや動画ビデオデータファイルの記
録を行う場合は、まずステップF201としてFATを
参照し、予約領域FL−Rの位置を確認する。
【0110】メモリカード70上で予約領域FL−Rの
位置を確認したら、その後は第2のファイルシステムに
基づいてアクセスを行うことになる。即ちステップF2
02で予約領域FL−Rのポインタ部からフリーエリア
のスタートアドレスポインタSTPを判別する。本例で
は、スタートアドレスポインタSTPについて暗号化が
施されることとしているため、スタートアドレスポイン
タSTPの値の復号(暗号解読)も行うことになる。
【0111】スタートアドレスポインタSTPからフリ
ーエリアの先頭アドレスが判別されたら、ステップF2
03で、アクセスするブロックアドレスの値(アクセス
アドレスAA)として、解読したスタートアドレスポイ
ンタSTPの値をセットする。続いてステップF20
4、F205、F206、F207のループ処理で、デ
ータの記録を実行する。即ちステップF204では記録
するデータストリームから1ブロック分のデータを取り
だし、そのブロックデータについてインターリーブをか
ける。そしてステップF205で、インターリーブされ
たデータをメモリカードインターフェース28からメモ
リカード70に転送し、アクセスアドレスAAで示され
ているアドレスに対して記録させる。ステップF206
ではアクセスアドレスAAの値をインクリメントし、連
続する次のブロックアドレスを示す値とする。ステップ
F207において記録するデータが終了したか否か、つ
まりデータすべての記録が完了したか否かを判断し、終
了していなければステップF204に戻る。
【0112】従ってこのステップF204〜F207の
ループでは、記録するデータを1ブロック単位毎にイン
ターリーブをかけ、そのインターリーブされたデータ
を、フリーエリアの先頭から1ブロックづつ物理的に連
続するブロックに記録していく処理が行われることにな
る。
【0113】記録するファイルについてのすべてのデー
タが上記ループ処理でメモリカード70に記録された
ら、ステップF207からステップF208に進み、予
約領域FL−Rのポインタ部の更新を行う。即ち、まず
記録されたファイル名とともに、そのファイルの先頭ア
ドレスをスタートアドレスポインタSTPとして記録す
る。この場合、その時点でフリーエリアのスタートアド
レスポインタSTPの値が、今回記録されたファイルの
スタートアドレスポインタSTPとなる。また、フリー
エリアが使用されたことによって、フリーエリアのスタ
ートアドレスポインタSTPの値も更新される。これ
は、この時点においてアクセスアドレスAAとして保持
されている値が、新たなフリーエリアのスタートアドレ
スポインタSTPの値となる。なお、記録されたファイ
ル及びフリーエリアのスタートアドレスポインタSTP
の値は暗号化された値が記録される。
【0114】以上の処理により予約領域FL−Rへのデ
ータファイルの記録が完了する。このような記録処理に
より、例えば図22に示したようにファイルデータの記
録が行われた状態となる。つまり物理的に連続した巨大
なエリアである予約領域FL−R内において、1つのフ
ァイルが物理的に連続したブロックに記録される状態と
なる。
【0115】なお、この例では記録データについて1ブ
ロックデータ分の単位でインターリーブをかけるように
したが、インターリーブを行わない処理も考えられる。
また複数ブロック分のデータにわたる範囲でインターリ
ーブをかけてもよい。さらに、インターリーブではな
く、記録データに暗号化を施してもよいし、インターリ
ーブと暗号化の両方の処理を施してもよい。
【0116】10.予約領域からの再生処理 図25に予約領域FL−Rに記録されたファイルの再生
処理のフローチャートを示す。例えば図22のように予
約領域FL−Rに記録されたファイルに対して、ステッ
プF301として再生要求が発生すると、まずステップ
F302でFATを参照し、予約領域FL−Rの位置を
確認する。
【0117】メモリカード70上の予約領域FL−Rの
位置を確認したら、その後は第2のファイルシステムに
基づいてアクセスを行うことになる。即ちステップF3
03で予約領域FL−Rのポインタ部から、再生要求の
あったファイルのスタートアドレスポインタSTPを判
別する。上述のようにスタートアドレスポインタSTP
については暗号化が施されることとしているため、スタ
ートアドレスポインタSTPの値の復号(暗号解読)も
行う。
【0118】スタートアドレスポインタSTPから要求
されたファイルの先頭アドレスが判別されたら、ステッ
プF304で、アクセスするブロックアドレスの値(ア
クセスアドレスAA)として、解読したスタートアドレ
スポインタSTPの値をセットする。続いてステップF
305、F306、F307のループ処理で、データの
再生を実行する。即ちステップF305では、アクセス
アドレスAAのブロックにアクセスし、そのブロックの
データを読み出す。そして上記記録処理ではブロックデ
ータに対してインターリーブがかけられているため、そ
れに対応してデインターリーブを実行し、データ配列を
元に戻す。なお、インターリーブがかけられていない場
合はこの処理は当然不要である。また暗号化がかけられ
ていれば、暗号解読が必要である。
【0119】次にステップF306ではアクセスアドレ
スAAの値をインクリメントし、連続する次のブロック
アドレスを示す値とする。そしてステップF307にお
いて再生するデータが終了したか否か、つまりファイル
を構成するデータすべての読み出しが完了したか否かを
判断し、終了していなければステップF305に戻る。
【0120】従ってこのステップF305〜F307の
ループでは、物理的に連続するブロック順にデータを順
次読み出し、デインターリーブ等の必要な処理を行って
データを再生していく処理となる。データに暗号化が施
されているのであれば、当然暗号解読も行われる。
【0121】再生するファイルについてのすべてのデー
タが上記ループ処理でメモリカード70から読み出され
たら、ステップF307から処理を終了する。なおデー
タの読み出し終了は、例えばアクセスアドレスAAの値
が、他のファイル又はフリーエリアのスタートアドレス
ポインタSTPの値と同値となったことで判別できる。
また、ポインタ部にファイルの終端アドレスが管理され
ていれば、その終端アドレスの値とアクセスアドレスA
Aの比較により判別できる。
【0122】以上の処理により予約領域FL−Rからの
データファイルの再生が実行されるる。このような再生
処理では、物理空間的に連続した巨大なエリアである予
約領域FL−R内において、1つのファイルを構成する
データが物理空間的に連続したブロックから順に読み出
されていくことになり、FATのリンク管理を参照する
ような処理は不要である。従って上述したように処理負
担の軽減、高速再生が可能となり、また図25には示し
ていないが、早送り、早戻し再生などの要求があった場
合も、アクセスアドレスAAの前方又は後方への更新の
みで対応できるため、非常に有効なものとなる。また早
送り、早戻し再生のために大容量のキャッシュメモリを
備える必要もない。
【0123】以上、実施の形態としての情報処理装置の
構成、記録媒体の例、予約領域FL−Rに関する設定、
記録、再生処理を説明してきたが、本発明はこれらの例
に限定されることなく、各種の変形例が考えられる。例
えば予約領域FL−Rにおける第2のファイルシステム
による管理形態、予約領域FL−Rのエリア設定、設
定、記録、再生のための処理手順などは多様な変形例が
考えられる。また予約領域FL−Rへ記録するファイル
はオーディオデータファイル等のストリームファイルが
好適であるが、テキストファイルやアプリケーションプ
ログラムファイル等の記録/再生にも当然利用できるも
のである。また本発明を適用できる装置は、携帯型の情
報処理装置のみでなく、多岐にわたるものである。
【0124】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように本発明
によれば、記録媒体内に、物理的に連続した連続記録空
間を確保して、その連続記録空間内でのデータファイル
の記録再生が第2のファイルシステムに管理されるよう
にすることで、連続記録空間を、FAT等の第1のファ
イルシステムによらない記録再生領域として用いること
ができる。そして連続記録空間は物理的に連続した記録
空間とされていることで、オーディオデータ、動画ビデ
オデータなどのストリームデータの記録を、物理的に連
続して実行できる。これにより、FATのリンクをたど
るなどの処理は不要で処理負担が少なくなり、しかも高
速な記録再生アクセスが可能となるため、ストリームデ
ータの記録再生に非常に好適なものとなる。また、連続
記録空間自体は、第1のファイルシステムにより管理さ
れる状態にあることで、記録媒体内での連続記録空間の
設定位置は良好に管理でき、また第1のファイルシステ
ムで管理される通常のファイルの記録位置との整合も簡
単にとれ、例えば管理上の混乱は生じない。
【0125】また第2のファイルシステムは、連続記録
空間に記録されるデータファイルについての先頭位置情
報を管理するとともに、連続記録空間に記録されるデー
タファイルは、物理空間的に連続した領域に所定の規則
的処理によるデータ順序で記録されるようにすること
で、連続記録空間に記録されるファイルは、先頭位置情
報を参照するのみで、記録媒体上のブロックを連続して
アクセスしていくことができ、上述した、第1のファイ
ルシステムを参照しないアクセスが容易に実現できるも
のとなる。また物理空間的に連続した領域にデータファ
イルが記録されることで、例えばオーディオデータ等の
早送り、早戻し再生などの場合に単純にブロックの前後
をたどっていけばよく、非常に容易な処理で早送り、早
戻し再生を実現できる。
【0126】また上記の所定の規則的処理としては、ス
トリームデータのそのままのデータ順序とすれば、記録
再生処理は非常に容易となる。その一方で、規則的処理
としてインターリーブや暗号化を行うことで、他の記録
媒体にコピーされても、オーディオやビデオを再生でき
ない状態とすることができ、著作権保護に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の情報処理装置の平面図、
右側面図、左側面図、上面図である。
【図2】実施の形態の情報処理装置のブロック図であ
る。
【図3】実施の形態の情報処理装置のOS構造の説明図
である。
【図4】実施の形態の情報処理装置で扱うデータベース
構造の説明図である。
【図5】実施の形態のメモリカードの外形形状を示す平
面図、正面図、側面図、底面図である。
【図6】実施の形態のメモリカードの内部構造の説明図
である。
【図7】実施の形態のファイルシステム処理階層の説明
図である。
【図8】実施の形態のメモリカードの物理的データ構造
の説明図である。
【図9】実施の形態のメモリカードの管理フラグの説明
図である。
【図10】実施の形態のメモリカードにおけるデータ更
新処理と物理アドレス及び論理アドレスの概念の説明図
である。
【図11】実施の形態の論理−物理アドレス変換テーブ
ルの管理形態の説明図である。
【図12】実施の形態の論理−物理アドレス変換テーブ
ルの構造の説明図である。
【図13】実施の形態のメモリカードのフラッシュメモ
リ容量/ブロック数/1ブロックの容量/1ページの容
量/論理−物理アドレス変換テーブルのサイズの関係の
説明図である。
【図14】実施の形態のメモリカードのディレクトリ構
造の説明図である。
【図15】FAT構造の説明図である。
【図16】FATによるクラスタ管理形態の説明図であ
る。
【図17】ディレクトリの内容の説明図である。
【図18】サブディレクトリ及びファイルの格納形態の
説明図である。
【図19】実施の形態の情報処理装置とメモリカードの
インターフェース構成の説明図である。
【図20】実施の形態の予約領域の説明図である。
【図21】実施の形態の生成された予約領域内の説明図
である。
【図22】実施の形態のファイルが記録された予約領域
内の説明図である。
【図23】実施の形態の予約領域の生成処理のフローチ
ャートである。
【図24】実施の形態の予約領域への記録処理のフロー
チャートである。
【図25】実施の形態の予約領域からの再生処理のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 情報処理装置、2 表示部、3a,3b,3c 操
作子、4 スピーカ、5 マイクロホン、6 撮像部、
7 メモリスロット、8 IEEE1394端子、9
USB端子、10 ヘッドホン端子、11 ライン入力
端子、12 ライン出力端子、21 システムコントロ
ーラ、22 CPU、23 フラッシュROM、24
D−RAM、25 USBインターフェース、26 I
EEE1394インターフェース、27 表示制御部、
28 メモリカードインターフェース、29 オーディ
オインターフェース、70 メモリカード
フロントページの続き (72)発明者 田平 武彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B082 BA01 CA03 EA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のファイルシステムでデータファイ
    ルが管理される記録媒体内に、物理的に連続した連続記
    録空間を確保して、該連続記録空間の全体を上記第1の
    ファイルシステムで管理されるようにすると共に、上記
    連続記録空間内に第2のファイルシステムを配し、上記
    連続記録空間内でのデータファイルの記録再生が、上記
    第2のファイルシステムにより管理されるようにしたこ
    とを特徴とするファイル管理方法。
  2. 【請求項2】 上記第2のファイルシステムは、上記連
    続記録空間に記録されるデータファイルについての先頭
    位置情報を管理するとともに、上記連続記録空間に記録
    されるデータファイルは、物理空間的に連続した領域に
    所定の規則的処理によるデータ順序で記録されることを
    特徴とする請求項1に記載のファイル管理方法。
  3. 【請求項3】 第1のファイルシステムでデータファイ
    ルが管理されるとともに、上記第1のファイルシステム
    で管理される物理的に連続した連続記録空間内に第2の
    ファイルシステムが配され、上記連続記録空間内でのデ
    ータファイルの記録再生が、上記第2のファイルシステ
    ムにより管理される記録媒体に対する記録又は再生装置
    として、 上記第1のファイルシステムから上記連続記録空間を判
    別する判別手段と、 上記連続記録空間において、上記第2のファイルシステ
    ムに基づいてデータファイルの記録又は再生のためのア
    クセスを行うアクセス手段と、 を備えたことを特徴とする記録又は再生装置。
  4. 【請求項4】 上記連続記録空間へのデータファイルの
    記録に際しては、上記連続記録空間内の物理空間的に連
    続した領域に所定の規則的処理によるデータ順序で記録
    を行うと共に、上記第2のファイルシステムにより、記
    録したデータファイルについての先頭位置情報を管理さ
    せるようにすることを特徴とする請求項3に記載の記録
    又は再生装置。
  5. 【請求項5】 上記第2のファイルシステムは、上記連
    続記録空間に記録されるデータファイルについての先頭
    位置情報を管理するとともに、上記連続記録空間に記録
    されるデータファイルは、物理空間的に連続した領域に
    所定の規則的処理によるデータ順序で記録されている場
    合において、 上記第2のファイルシステムからデータファイルの先頭
    位置情報を判別し、その先頭位置情報で示される位置か
    ら物理的に連続した領域からデータを読み出し、上記規
    則的処理に対応した処理によりデータ再生を行うことを
    特徴とする請求項3に記載の記録又は再生装置。
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