JP2007120929A - 原子力施設用空調制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】原子力施設の安全上の特有な条件、特に空調用空気の大半を外気から導入する条件下において、実際上での有効な省エネルギー化を実現できる原子力施設用空調制御システムを提供することにある。
【解決手段】外気を導入して、原子力施設2に空調用空気を供給する空調手段13を有する原子力施設用空調制御システムにおいて、制御装置10は、外気温度、外気導入量及び冷凍機14の必要冷房容量をパラメータとして、最小消費電力を実現するように、送風用ファン11、ダンパ12及び冷凍機14の運転を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】外気を導入して、原子力施設2に空調用空気を供給する空調手段13を有する原子力施設用空調制御システムにおいて、制御装置10は、外気温度、外気導入量及び冷凍機14の必要冷房容量をパラメータとして、最小消費電力を実現するように、送風用ファン11、ダンパ12及び冷凍機14の運転を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、原子力発電プラントなどの原子力施設の空調設備に適用する原子力施設用空調制御システムに関する。
一般的に、原子力発電プラントなどの原子力施設に使用される空調設備は、その安全対策上の理由から、空気の全量を外気から取り入れる方式である。この場合、外気を導入するときの流量は、年間を通して一定値で運用されている。流量を一定にしている理由は、排気される空気を一定以上の範囲に希釈排出するために必要だからである。
従って、原子力施設に使用される空調設備では、外気の流量は、年間を通して最大所要量に固定されている。大量の外気が導入されると、夏季には、ある程度の冷房効果が得られる。しかし、外気温度が例えば30℃程度まで達すると、原子力建屋内が暑すぎることになるので、空調設備による冷房が必要となる。しかし、流量が大きいので、空調設備として大きな冷凍容量と送風動力が必要となる。また、冬季には逆に、原子力建屋内が冷えすぎるので暖房することになるが、このときも大量の暖房容量と送風動力が必要になる。この結果、原子力施設用の空調システムは極めて効率の悪い、大量のエネルギーを要するシステムとなっていた。
そこで、このような原子力特有の条件下において、空調設備の省エネルギー化を実現するために、大容量の冷凍機を使用する場合でも、中低負荷にも対応できるような方法や設備が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この先行技術の具体的内容は、冬期における冷凍機の低負荷時でも、簡単な設備で冷凍機が連続運転する為のダミー負荷を与えることができる原子力発電所の冷房空調用冷水供給方法及び設備を提供するものである。
また、原子力特有の性質である多量の排熱を利用して、吸収式冷凍機を駆動する方式も提案されている(例えば、特許文献2を参照)。この先行技術の具体的内容は、原子力発電の排熱を利用し、フロンガスを用いることなく、省エネルギー及び容量制御に優れた空調設備を提供するものである。
特開平7−127929号公報
特開平6−337181号公報
前述の先行技術による方法において、ダミー負荷により冷凍機の中低負荷の特性を向上させる手法は、実際上では大きな省エネルギー効果を得ることは困難である。また、原子力の安全上の特有な条件や、さまざまな状況を勘案すると、原子力の排熱を空調に使用することは現実的ではなく、現時点では採用することは困難である。
そこで、本発明の目的は、原子力施設の安全上の特有な条件、特に空調用空気の大半を外気から導入する条件下において、実際上での有効な省エネルギー化を実現できる原子力施設用空調制御システムを提供することにある。
本発明の観点に従った原子力施設用空調制御システムは、外気を導入して、原子力施設に空調用空気を供給する空調手段と、前記空調手段に対する外気導入量を調整する外気導入量調整手段と、外気温度を測定する温度測定手段と、前記空調用空気の温度を調整するための温度調整器と、前記外気導入量調整手段及び前記温度調整器の運転を制御する手段であって、前記外気温度を入力して、前記外気導入量及び前記温度調整器の必要容量を算出する手段とを備えた構成である。
本発明によれば、原子力施設の安全上の特有な条件、特に空調用空気の大半を外気から導入する条件下において、消費電力の最小化を図ることにより、結果として実際上での有効な省エネルギー化を実現できる原子力施設用空調制御システムを提供できる。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に関する原子力施設用空調制御システムの要部を示すブロック図である。
図1は、本実施形態に関する原子力施設用空調制御システムの要部を示すブロック図である。
図1に示すように、本システム1は、制御装置10と空調本体である空調器13とを主要部とするHVAC(Heating Ventilation Air-conditioning)システムとも呼ばれる。空調器13は、外気100を導入し、温度調整器である冷凍機14により温度調整された空調用空気110を原子力建屋2に供給する。
原子力建屋2は、原子力発電プラントなどの原子力施設が設けられた建物である。空調器13は、ダクト17を通じて原子力建屋2に空調用空気110を送出する。ダクト17には、原子力建屋2に供給される空調用空気110の温度を測定する給気温度センサ16が設けられている。
さらに、システム1は、外気100の導入量(風量)を制御するための送風用ファン11及び外気導入調整用ダンパ12を有する。ファン11及びダンパ12は、外気導入調整系を構成している。制御装置10は、ファン11及びダンパ12を制御して、外気100の導入量(風量)を制御(調整)する。また、制御装置10は、冷凍機14の容量を制御する。なお、冷凍機14の容量または冷房容量は、いわゆる熱力学的状態量を意味する。
さらに、制御装置10は、外気温度センサ15から外気100の温度測定値(外気温度測定値)を入力し、及び給気温度センサ16から空調用空気(給気)110の温度測定値(給気温度測定値)を入力し、外気100及び給気110の各温度値を監視している。
次に、図1と共に図2から図4を参照して、原子力施設用空調制御システムの制御動作を説明する。
制御装置10は、外気温度センサ15から外気温度測定値を入力し、及び給気温度センサ16から給気温度測定値を入力し、適切な温度の空調用空気110を原子力建屋2に供給するように制御する。具体的には、制御装置10は、外気導入量を制御するための外気導入量指示値を出力して、ファン11を駆動制御する。また、制御装置10は、必要冷房量を示す容量指示値を出力して、冷凍機14を駆動制御する。
ここで、本実施形態の制御装置10は、給気温度制限と最小外気導入条件を満足することを前提として、ファン11の駆動に伴う消費電力(Pf)と、冷凍機14の所要電力(Pr)の総和(E)が最小になるように、外気導入量と冷凍機容量(熱力学的状態量)を制御する。換言すれば、制御装置10は、下記式(1)で表される消費電力(E)の最小化を図るように制御する。
E=ΣPf+ΣPr…(1)
図2は、ファン11の消費電力の特性図であり、風量(即ち、外気導入量)の増加に伴って消費電力が増大することを示す。ここで、ファン11のモータの速度を変化させるインバータ駆動制御の場合(特性210)には、下記式(2)に示すように、消費電力(Pf)は、概ね風量(Wf)の3乗に比例した値となる。
図2は、ファン11の消費電力の特性図であり、風量(即ち、外気導入量)の増加に伴って消費電力が増大することを示す。ここで、ファン11のモータの速度を変化させるインバータ駆動制御の場合(特性210)には、下記式(2)に示すように、消費電力(Pf)は、概ね風量(Wf)の3乗に比例した値となる。
Pf=Cf×Wf3…(2)
ここで、Cfは定数である。
ここで、Cfは定数である。
一方、ファン11のモータ速度を一定にするダンパ12の制御を伴う制御時(特性200)は、小風量時での消費電力が、インバータ制御時(210)と比べて大きくなる。
次に、図3は、風量(Wf、外気導入量)と冷凍機14による必要冷房容量(Rc)との関係を示す図である。図3に示すように、必要冷房容量(Rc)の特性は、外気100の温度により大きく変動する。即ち、外気温が高温時には、風量が大きくなると、その空気を冷やさねばならなくなるので、必要冷房容量は大きくなる(図3の300)。逆に、風量が小さくなると、建屋2での外気からの熱の侵入分を冷房すればよくなるので、一定の必要冷房容量に収束する。一方、外気温が低温時には、風量が大きいほど必要冷房容量は減少する(図3の310)。
必要冷房容量Rcは、下記式(3)により表される。
Rc=C(Ta−Ti)+Wf(Ta−Ti)…(3)
ここで、Cは定数、Taは外気100の温度(外気温)、Tiは建屋2の室温を意味する。
ここで、Cは定数、Taは外気100の温度(外気温)、Tiは建屋2の室温を意味する。
また、必要冷房容量Rcは、下記式(4)により表すことができる。
Rc=Wf(Ti−Tc)…(4)
Tcは、冷凍機14の冷房効果により得られる冷気の温度を意味する。
Tcは、冷凍機14の冷房効果により得られる冷気の温度を意味する。
ところで、前述したように、原子力プラントなどの原子力施設は、安全上の理由により、空気の内部循環をせず、空調用空気の略全量を外気100から導入する。このような状況において、冷凍機14の消費電力(Pr)は、図4に示すように、風量が小さく冷房容量が大きい条件下では、上昇する特徴がある。ここで、消費電力Prは、下記式(5)により表される。
Pr=Rc/Cop…(5)
ここで、Copは、冷凍機14の入出力の比である冷房効率を意味し、下記式(6)により表すことができる。
ここで、Copは、冷凍機14の入出力の比である冷房効率を意味し、下記式(6)により表すことができる。
Cop=f(Tc)=a+bTc+cTc2…(6)
a,b,cは定数である。即ち、Copは、冷気の温度関数であり、前記式(4)に関係するパラメータである。
a,b,cは定数である。即ち、Copは、冷気の温度関数であり、前記式(4)に関係するパラメータである。
以上のような式(1)〜(6)で示す特性に基づいて、本実施形態の制御装置10は、空調システム1での消費電力を最小化するための風量(Wf、外気導入量)と冷房容量(Rc)を算出する。実際には、制御装置10は、前記の特性が高次の関数で表現されており、制約条件付き非線形最適化手法による最適化演算を実行して、風量(Wf)と冷房容量(Rc)を算出する。制御装置10は、これらの算出結果に従って、ファン11及びダンパ12を駆動制御して外気100の導入量(風量)を制御し、かつ、冷凍機14を駆動制御して冷房容量を調整する。
具体的には、制御装置10は、外気温、風量(外気導入量)及び必要冷房量をパラメータとして、外気導入量指示値及び容量指示値を算出するためのテーブル情報を有する。制御装置10は、当該テーブル情報から得られた風量に応じた外気導入量指示値により、ファン11を駆動制御する。また、制御装置10は、当該テーブル情報から得られた必要冷房量に応じた容量指示値により、冷凍機14を駆動制御する。
さらに、実際上での空調システムの運転制御では、以下のような外界条件が必要である。即ち、ダクト17に結露が発生しないための最低温度(外気温度に対して)が必要となる。また、建屋2への全ダクト17に通気させるための最小の風量が必要である(例えば40%程度)。さらに、冷凍機14の冷房容量の制限として、最低出力が30%〜40%程度が必要となる。
従って、本実施形態の制御方法であれば、季節や外界の天候にかかわらず、最小の消費電力を条件として外気導入量と冷房容量を決定することが可能となるため、特に原子力プラントなどの原子力施設の実際上での空調における省エネルギー化を実現できる。
(変形例)
図5は、本実施形態の変形例に関する原子力施設用空調制御システムの要部を示すブロック図である。なお、図1に示すものと同一の要素については、同一符号を付して説明を省略する。
図5は、本実施形態の変形例に関する原子力施設用空調制御システムの要部を示すブロック図である。なお、図1に示すものと同一の要素については、同一符号を付して説明を省略する。
本変形例は、いわば冬季での空調制御に関する構成であり、温度調整器として冷凍機14の代わりにボイラ24を使用する場合のシステムである。従って、本変形例では、制御装置10は、必要冷房容量の代わりに必要暖房容量をパラメータとした制御動作を実行することになる。このパラメータ以外の制御装置10に関する作用効果は、本実施形態の場合と同様であるため説明を省略する。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、制御装置10は、消費電力最小化のための風量と必要冷房容量を算出するためのパラメータとして、外気の温度(外気温Ta)を使用する制御演算を実行する構成について説明した。これに対して、本実施形態では、制御装置10は、外気温Ta以外に、外気100の湿度もパラメータとして、必要冷房容量を算出する。
第1の実施形態では、制御装置10は、消費電力最小化のための風量と必要冷房容量を算出するためのパラメータとして、外気の温度(外気温Ta)を使用する制御演算を実行する構成について説明した。これに対して、本実施形態では、制御装置10は、外気温Ta以外に、外気100の湿度もパラメータとして、必要冷房容量を算出する。
なお、本実施形態のシステムは、基本的に図1に示すものと同様であるが、外気温度センサ15以外に、外気100の湿度を測定するための湿度センサを有する構成である。
本実施形態の制御装置10は、必要冷房容量Rcを、下記式(7)により算出する。
Rc=C(Ta−Ti)+Wf(Ha−Hi)…(7)
ここで、Haは、湿度センサにより得られる外気100の湿度に従ったエンタルピーを意味し、Hiは建屋2の空気湿度に従ったエンタルピーを意味する。
ここで、Haは、湿度センサにより得られる外気100の湿度に従ったエンタルピーを意味し、Hiは建屋2の空気湿度に従ったエンタルピーを意味する。
このような制御演算により、外気温だけでなく、外気100の湿度も考慮して、消費電力最小化のための風量と必要冷房容量を算出することができる。なお、本実施形態の制御装置10は、前記式(3)の代わりに式(7)に関する制御演算を実行する以外は、前記式(1)、(2)、(4)〜(6)に関する制御演算を実行し、ファン11及びダンパ12を駆動制御して外気100の導入量(風量)を制御し、かつ、冷凍機14を駆動制御して冷房容量を調整する。
本実施形態によれば、冷房負荷の多くは外気の湿分を除去するのに使われているため、湿度をパラメータとして使用する制御動作を実行することにより、より正確な消費エネルギー最小化を実現することができる。
なお、本実施形態においても、制御装置10は、外気温、外気の湿度、風量(外気導入量)及び必要冷房量をパラメータとして、外気導入量指示値及び容量指示値を算出するためのテーブル情報を有する。制御装置10は、当該テーブル情報から得られた風量に応じた外気導入量指示値により、ファン11を駆動制御する。また、制御装置10は、当該テーブル情報から得られた必要冷房量に応じた容量指示値により、冷凍機14を駆動制御する。
[第3の実施形態]
前述の第1の本実施形態では、制御装置10は、外気温度センサ15により測定される外気温(Ta)をパラメータとして使用し、消費電力の最小化のための風量と必要冷房容量を算出している。
前述の第1の本実施形態では、制御装置10は、外気温度センサ15により測定される外気温(Ta)をパラメータとして使用し、消費電力の最小化のための風量と必要冷房容量を算出している。
これに対して、本実施形態の制御装置10は、給気温度センサ16により得られる原子力建屋2に供給される空調用空気(給気)110の温度をパラメータとして使用し、消費電力の最小化のための風量と必要冷房容量を算出する構成である。給気温度センサ16は、図1に示すように、空調器13から原子力建屋2に空調用空気110を送出するためのダクト17に設けられている。なお、本実施形態のシステムは、図1に示すものと同様であるため、詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態では、制御装置10は、給気温、風量(外気導入量)及び必要冷房量をパラメータとして、外気導入量指示値及び容量指示値を算出するためのテーブル情報を有する。制御装置10は、当該テーブル情報から得られた風量に応じた外気導入量指示値により、ファン11を駆動制御する。また、制御装置10は、当該テーブル情報から得られた必要冷房量に応じた容量指示値により、冷凍機14を駆動制御する。
このような給気温度センサ16により得られる給気温度をパラメータとしても、前述の第1の本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。当然ながら、本実施形態の制御動作では、冷凍機14の必用冷房容量は原子力建屋2への給気温度に基づいて算出されることになり、他の条件が同じでも、第1の実施形態の場合と比較して、冷凍機14の消費電力の算出結果は異なる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…原子力施設用空調制御システム、2…原子力建屋、10…制御装置、
11…送風用ファン、12…外気導入調整用ダンパ、13…空調器、
14…冷凍機、15…外気温度センサ、16…給気温度センサ、17…ダクト、
24…ボイラ、100…外気、110…空調用空気(給気)。
11…送風用ファン、12…外気導入調整用ダンパ、13…空調器、
14…冷凍機、15…外気温度センサ、16…給気温度センサ、17…ダクト、
24…ボイラ、100…外気、110…空調用空気(給気)。
Claims (11)
- 外気を導入して、原子力施設に空調用空気を供給する空調手段と、
前記空調手段に対する外気導入量を調整する外気導入量調整手段と、
外気温度を測定する温度測定手段と、
前記空調用空気の温度を調整するための温度調整器と、
前記外気導入量調整手段及び前記温度調整器の運転を制御する手段であって、前記外気温度を入力して、前記外気導入量及び前記温度調整器の必要容量を算出する手段と
を具備したことを特徴とする原子力施設用空調制御システム。 - 前記外気導入量調整手段は、送風用ファンまたは外気導入調整用ダンパ、あるいはその組み合わせからなることを特徴とする請求項1に記載の原子力施設用空調制御システム。
- 前記温度調整器は、冷凍機、ボイラ、及びヒートポンプのいずれか、あるいはそれらの組み合わせからなることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の原子力施設用空調制御システム。
- 前記外気導入量指示値及び前記温度調整器の容量指示値を出力する制御器を有し、
前記制御器は、内部の演算機能として、前記空調手段に含まれる外気取り入れファン、送風ファンなどの必要ファン動力、及び前記温度調整器に含まれる冷凍機、ボイラ、またはヒートポンプの必要動力の総和を計算する機能と、空調の必要条件を制約条件として消費エネルギー最小化問題を解く最適化ソルバー機能とを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の原子力施設用空調制御システム。 - 前記空調の必要条件は、前記原子力施設の建屋の換気回数の制限から求められる最低風量と当該建屋の部屋の空調温度範囲であり、
前記最適化ソルバー機能は、非線形制約条件付き最適化計算ソフトウェアを実行する機能であることを特徴とする請求項4に記載の原子力施設用空調制御システム。 - 前記制御器は、外気温度に対して、前記外気導入量指示値と前記温度調整器の容量指示値を対応させたテーブルを内部の記憶手段に格納していることを特徴とする請求項4または請求項5のいずれか1項に記載の原子力施設用空調制御システム。
- 前記温度調整器の必要容量は、必要冷房容量又は必要暖房容量であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の原子力施設用空調制御システム。
- 外気の湿度を測定する湿度測定手段を有し、
前記制御器は、前記湿度測定手段から出力される湿度信号と外気温度を入力信号として受け取り、前記外気導入量指示値及び前記温度調整器の容量指示値を出力することを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の原子力施設用空調制御システム。 - 前記制御器は、
前記外気温度、前記外気の湿度を入力パラメータとして、前記外気導入量指示値及び前記容量指示値を算出するためのテーブル情報を有し、
前記テーブル情報から得られた前記外気導入量指示値により前記外気導入量調整手段を駆動制御し、
前記テーブル情報から得られた前記容量指示値により前記温度調整器を駆動制御するように構成されたことを特徴とする請求項8に記載の原子力施設用空調制御システム。 - 前記制御器は、前記外気導入量指示値と給気温度値を出力する機能、及び与えられた前記給気温度値と測定した給気温度値を参照して、前記温度調整器の容量制御を行う機能を有することを特徴とする請求項4から請求項9のいずれか1項に記載の原子力施設用空調制御システム。
- 前記制御器は、前記テーブルの出力変数として前記外気導入量指示値と給気温度値を使用し、及び与えられた前記給気温度値と測定した給気温度値を参照して、前記温度調整器の容量制御を行う機能を有することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の原子力施設用空調制御システム。
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