JP2007120725A - 油圧緩衝器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油液が封入されたシリンダ2内に、ピストンロッド6が連結されたピストン3を摺動可能に嵌装する。ピストン3に伸び側油液11及びシート部20を設け、シート部20に、オリフィス13Bを有するディスクバルブ13Aを着座させる。ピストン3に、ディスクバルブ13Aの外周部に対向する円弧状の絞り部22を突出させる。ピストン速度の低速域においては、オリフィス13Bによってオリフィス特性の減衰力を発生させ、ピストン速度の高速域においては、ディスクバルブ13Aを開弁させてバルブ特性の減衰力を発生させる。ディスクバルブ13Aの開弁時に、絞り部22によって流路を絞ることにより、流路の急激な拡大による減衰力特性の急激な変化を抑制する。
【選択図】図1
Description
図10及び図11に示すように、油圧緩衝器1は、複筒式油圧緩衝器であって、シリンダ2の外周に外筒3が設けられ、シリンダ2と外筒3との間にリザーバ4が形成された二重筒構造をなしている。シリンダ2内には、ピストン5が摺動可能に嵌装され、このピストン5によってシリンダ2内がシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に画成されている。ピストン5には、ピストンロッド6の一端部がナット7に連結されており、ピストンロッド6の他端側は、シリンダ2および外筒3の上端部に装着されたロッドガイド8およびオイルシール9に挿通されて外部へ延出されている。シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを区画するベースバルブ10が設けられており、シリンダ上下室2A、2B内には、油液が封入され、リザーバ4内には、油液およびガスが封入されている。
図11に示すように、伸び側減衰力発生機構13は、ピストン5のシリンダ下室2B側の端面に伸び側油路11に対向させて積層された常閉のディスクバルブ13Aと、ディスクバルブ13Aの外周の一部を切欠いて形成したオリフィス13Bとで構成されている。
前記ディスクバルブの開弁時に、前記弁座と前記ディスクバルブとで形成される流路を絞る絞り部が設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明に係る油圧緩衝器は、上記請求項1の構成において、前記絞り部は、前記弁座側に設けられており、前記ディスクバルブとの間に隙間を形成して流路を絞ることを特徴とする。
請求項3の発明に係る油圧緩衝器は、上記請求項1の構成において、前記絞り部は、前記ディスクバルブ側に設けられており、前記弁座との間に隙間を形成して流路を絞ることを特徴とする。
請求項2の発明に係る油圧緩衝器によれば、ディスクバルブの開弁時に、ディスクバルブと絞り部との間に形成される隙間によって流路を絞ることができる。
請求項3の発明に係る油圧緩衝器によれば、ディスクバルブの開弁時に、絞り部と弁座との間に形成される隙間によって流路を絞ることができる。
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係る油圧緩衝器18では、ピストン3のシリンダ下室2B側(伸び側油路11(油路)の下流側)の端面には、内周部が突出されて環状のボス部19が形成され、また、外周部が突出されて環状のシート部20(弁座)が形成されている。ボス部19とシート部20との間には、複数(図示のものでは4つ)の伸び側油路11の開口部11Aが周方向に沿って等間隔で配置されている(図3参照)。そして、ディスクバルブ13Aの内周部がボス部19及びナット7によってストッパリング21と共にクランプされており、外周部がシート部20に所定のセット荷重をもって着座している。複数(図示のものでは4つ)の縮み側油路12の開口部12Aは、シート部20の外周側に周方向に沿って等間隔で開口されている。縮み側油路12の開口部12Aは、伸び側油路11の開口部11Aの間の中央に等間隔で配置されている。
ピストンロッド6の伸び行程時に、シリンダ上室2A側の油液の圧力がディスクバルブ13Aの開弁圧力に達すると、ディスクバルブ13Aが撓んでシート部20からリフトして開弁する。このとき、ディスクバルブ13Aの開弁初期において、シリンダ上室2A側からシリンダ下室2B側への油液の流れは、ディスクバルブ13Aと絞り部22との間の隙間Cによって絞られるので、その流路はディスクバルブ13Aの開弁にともなって徐々に拡大することになる。これにより、ディスクバルブ13Aの開弁時における油液の流路の急激な拡大を抑制することができ、減衰力特性の急激な変化を防止して、車両の乗り心地及び操縦安定性を向上させることができる。
Claims (3)
- 油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が前記ピストンに連結され、他端が前記シリンダの外部へ延出されたピストンロッドと、前記シリンダ内のピストンの摺動によって油液が流通する油路と、前記油路の下流側に設けられた弁座と、前記弁座に離着座して前記油路の油液の流れを制御して減衰力を発生させるディスクバルブとを備えた油圧緩衝器において、
前記ディスクバルブの開弁時に、前記弁座と前記ディスクバルブとで形成される流路を絞る絞り部が設けられていることを特徴とする油圧緩衝器。 - 前記絞り部は、前記弁座側に設けられており、前記ディスクバルブとの間に隙間を形成して流路を絞ることを特徴とする請求項1に記載の油圧緩衝器。
- 前記絞り部は、前記ディスクバルブ側に設けられており、前記弁座との間に隙間を形成して流路を絞ることを特徴とする請求項1に記載の油圧緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005317444A JP2007120725A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 油圧緩衝器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007120725A true JP2007120725A (ja) | 2007-05-17 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2005317444A Pending JP2007120725A (ja) | 2005-10-31 | 2005-10-31 | 油圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010164120A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Kayaba Ind Co Ltd | バルブ構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0960680A (ja) * | 1995-08-19 | 1997-03-04 | Tokico Ltd | 油圧緩衝器 |
JPH10246271A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-14 | Tokico Ltd | 減衰力調整式油圧緩衝器 |
-
2005
- 2005-10-31 JP JP2005317444A patent/JP2007120725A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0960680A (ja) * | 1995-08-19 | 1997-03-04 | Tokico Ltd | 油圧緩衝器 |
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Cited By (1)
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JP2010164120A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Kayaba Ind Co Ltd | バルブ構造 |
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