JP2007120193A - 車載機器の動作設定装置及びその動作設定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】モータ駆動される車載機器に対して好みに応じた動作を個々に行わせる。
【解決手段】モータ9a〜9d駆動される機電一体型のパワーウィンドウの駆動制御回路6a〜6dと、タッチパネル3aを有するカーナビ制御回路7とをLANケーブル4を介して接続し、タッチパネル上にパワーウィンドウの各モードを選択可能なメニュー画面を表示させ、選択されたモードに応じたデータにて駆動制御回路の制御データを書き換える。例えば喫煙モードが選択されていた場合に、操作スイッチの操作が行われると、窓を所定の位置まで開いて停止する制御を行う。毎回、手動で開き量を調整する必要がないため、快適な窓の自動開動作を実現し得る。
【選択図】図2
【解決手段】モータ9a〜9d駆動される機電一体型のパワーウィンドウの駆動制御回路6a〜6dと、タッチパネル3aを有するカーナビ制御回路7とをLANケーブル4を介して接続し、タッチパネル上にパワーウィンドウの各モードを選択可能なメニュー画面を表示させ、選択されたモードに応じたデータにて駆動制御回路の制御データを書き換える。例えば喫煙モードが選択されていた場合に、操作スイッチの操作が行われると、窓を所定の位置まで開いて停止する制御を行う。毎回、手動で開き量を調整する必要がないため、快適な窓の自動開動作を実現し得る。
【選択図】図2
Description
本発明は、モータ駆動される車載機器の動作設定装置及びその動作設定方法に関するものである。
従来、自動車において複数の場所に設置された同種の駆動ユニット(例えば開閉可能な複数の窓にそれぞれ設けたパワーウィンドウ)の全てを同時に連動制御するための連動指示を操作入力可能にした操作ユニットを設け、さらに運転席以外の座席の人の全てが操作可能なように操作ユニットを配置したものがあった(例えば特許文献1参照)。
特開2005−146766号公報
上記特許文献1のものにあっては、操作ユニットでの操作をタッチパネルにより行うようにして、視覚的に開閉を理解できるようにして操作を容易にすることができ、また各窓の開閉を任意の操作ユニットで操作可能であるが、タッチ操作された窓を全開または全閉まで動作させるものであった。
一方、窓の開閉操作にあっては、例えば雨天走行時に窓を開けたい場合には少しだけ開けるという操作を行う場合がある。その場合には、従来のパワーウィンドウにあっては、操作者が開側にスイッチ操作した後に任意の開位置で停止スイッチ操作を行っていた。そのため、スイッチ操作の他に窓の開位置を視認しなければならないなど操作が煩雑化するという問題があった。また、状況に応じて窓の開閉速度を変えたい場合が考えられる。例えば窓を開けた状態で走行中に急に雨が降ってきた場合には通常よりも早く窓を閉めることができると良い。このような要望に対しても従来のパワーウィンドウでは対応できなかった。
上記課題はパワーウィンドウを例にとって説明したが、自動車の車載機器としてはワイパ、パワースライドドア、パワーテールゲート、パワートランクリッド等があり、それらにおいても開閉時に任意の位置で止めたり、任意の開閉速度で動作可能にしたりすることにより、利便性や高級感が促進される。
このような課題を解決して、モータ駆動される車載機器に対して使用者の好みに応じた動作を個々に行わせることを実現するために本発明に於いては、車載機器を駆動するモータの駆動制御を行う駆動制御手段と、前記モータを正逆転させる操作を行うための操作スイッチと、前記駆動制御手段と接続された操作パネルとを有し、前記操作パネルが、複数のモードを表示するモード表示手段と、前記複数のモードを個々に選択可能な複数のモード選択スイッチング手段とを有し、前記モードが、前記モータの速度及び停止位置の少なくとも一方を所定値に設定するためのモードであり、前記駆動制御手段が、前記操作スイッチの操作に応じて前記選択されたモードに対応した内容で前記モータを制御し、あるいは、車載機器を駆動するモータの駆動制御を行う駆動制御手段と、前記モータを正逆転させる操作を行うための操作スイッチと、前記駆動制御手段と接続された操作パネルとを有し、かつ前記モータの速度及び停止位置の少なくとも一方を所定値に設定するためのモードを複数設定し、前記操作パネルが、複数のモードを表示するモード表示手段と、前記複数のモードを個々に選択可能なモード選択スイッチング手段とを有し、モード設定時に、前記操作パネルに前記複数のモードを表示する過程と、前記複数のモードの1つが前記モード選択スイッチング手段により選択された場合には、前記操作スイッチの操作に応じて前記駆動制御手段により前記モータを制御する内容を当該選択されたモードに応じた内容に書き換える過程とを有するものとした。
特に、前記モード表示手段が、カーナビゲーションの表示パネルであり、また前記カーナビゲーションの表示パネルが、タッチパネルであると良い。また、車両の状態を検出する状態検出センサを有し、前記駆動制御手段が、前記状態検出センサによる検出値に応じて前記車載機器の駆動速度及び駆動停止位置を設定すると良く、さらに、前記状態検出センサが、車速センサ、雨滴センサ、温度センサ、着座センサ、チャイルドロックセンサ、エアコン稼働センサ、悪路センサの少なくともいずれか1つであると良い。また、前記選択されたモードを表示する画面に当該モードにおける設定内容が表示されると良い。
このように本発明によれば、モータ駆動される車載機器として例えばパワーウィンドウにおいて、対象となる窓の開閉速度や開位置を任意にまたは状況に応じて設定し得る複数のモードを設けると共に、それらのモードを選択可能にするメニュー(モード表示手段)を操作パネルに設け、対応してボタンスイッチ(モード選択スイッチング手段)などを設けることにより、操作パネルで選択したモードに応じて窓の開閉速度や開位置を決めることができる。例えば喫煙用として、操作スイッチにより開操作した場合には所定の位置で停止させるモードを設定し、そのモードを選択することにより、開操作の度に手動で任意の開位置に停止させるという煩わしさを解消することができる。それらの設定を1つの操作パネル上で設定することができる。
特に、モード表示手段をカーナビゲーションの表示パネルを用いることにより、上記例におけるパワーウィンドウの各設定を別個の操作パネルを設けることなく、既存の装置を用いて操作可能になるため、本発明品の装備において車室内でのレイアウトを考慮する必要もなく、かつ低コストで装備可能である。さらに、カーナビゲーションの表示パネルがタッチパネルであることにより、モード表示手段とモード選択スイッチング手段とを画面上で同一表示させかつスイッチング操作可能になり、視覚的に操作し易くなる。
また、車両の状態を検出する状態検出センサを有するものにおいて、その検出結果に応じて車載機器の駆動制御を変えることができる。センサの例としては、車速センサ、雨滴センサ、温度センサ、着座センサ、チャイルドロックセンサ、エアコン稼働センサ、悪路センサがある。上記パワーウィンドウを例とすると、車速が高い場合に開く場合に少しだけ開けて止めることにより、窓を開け場合の風の急激な流入を少なくすることができる。また、雨滴センサを用いた場合には、雨滴が検出されたら自動的に窓を閉めることができる。温度センサとして外気温センサを設けた場合には、外気温が設定値以上になったら窓を自動的に開けることができる。Gセンサなどによる悪路センサを用いた場合には、悪路走行が検出された場合には車内の積載物が飛び出すことを防止するために窓を自動的に閉めることができる。着座センサの場合には、例えば乗員がいない座席の窓が開いていた場合には自動的に閉めることができる。チャイルドロックセンサを用いた場合には、チャイルドロックがされているドアの窓を開閉できないようにまたは所定以上開かないように設定することができる。エアコン稼働センサによりエアコンディショナーが稼働したことが検出された場合には全窓を自動的に閉めることができる。これらセンサを単独または複数組み合わせて設定することもでき、それぞれにおいて窓の開閉を自動的に行うことにより、複数の窓の開閉を状況に応じて手動操作する場合の煩わしさを解消することができる。
また、選択されたモードの設定内容が表示されることにより、マニュアルを読まなくてもモードの内容を理解することができるため、操作が簡単になる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明が適用された車両としての自動車の車室部分を示す模式的平面図である。また、本発明が適用される車載機器の一例としてパワーウィンドウについて以下に示す。
図1に示される自動車にあっては、前席及び後席の各左右の窓の開閉がモータにより自動駆動されるようになっており、それぞれの対応するドア1a・1b・1c・1dの適所に各窓用の各操作スイッチ2a・2b・2c・2dが配設されている。また、カーナビゲーションが装備されており、その表示パネルを構成するタッチパネル3a・3bがインストルメントパネルとセンターコンソールとの各適所にそれぞれ配設されている。
本発明が適用された自動車にあっては、例えば図2に示されるようにLANで各車載機器が接続されていると良い。図に示されるLANケーブル4は車体の適所を通って各車載機器が搭載されている間に配線されている。そのLANケーブル4には、各車載機器の主制御を行うCPUを有する車載コンピュータ5と、パワーウィンドウの駆動制御手段としての駆動制御回路6a・6b・6c・6dと、カーナビゲーションの制御を行うカーナビ制御回路7と、状態検出センサとして車速センサ8a・雨滴センサ8b・温度センサ8c・着座センサ8d・チャイルドロックセンサ8e・エアコン稼働センサ8f・悪路センサ8gとがそれぞれ接続されている。なお、図では各センサ8a〜8gは直接LANケーブル4に接続されているように示されているが、具体的にはそれぞれLANでの通信可能なIC回路ユニットなどを介して接続されている。
また、上記各操作スイッチ2a〜2dはそれぞれ対応する駆動制御回路6a〜6dに接続されている。駆動制御回路6a〜6dは、各窓に対応して設けられている各モータ9a・9b・9c・9dと機電一体型のものであって良い。機電一体型の場合には、一体化されたケース内にモータ及び駆動制御回路が設けられており、その駆動制御回路6a〜6dにI/O回路を設けることによりLANケーブル4を用いて送られてくるデジタル信号に対しても容易に対応可能である。なお、LANケーブル4を介して送受信される信号は、車載コンピュータ5により一般的なLIN、CAN通信などの制御で行われるものであって良い。
運転席に設けられている操作スイッチ2aには、一般に市販されている乗用車と同様に他の席に対応する各窓の開閉用の各スイッチを有するスイッチボックスが用いられているものであって良い。従来のパワーウィンドウシステムにあっては、運転席のスイッチボックスにおける各スイッチの配線が他の操作スイッチ2b〜2dとパラレル接続されている等していたが、本図示例では、運転席の操作スイッチ2aの他の窓に対する開閉信号は一旦車載コンピュータ5に入力し、LANケーブル4を介して各駆動制御回路6b〜6dに出力されるようになっている。なお、従来と同様の配線がされていも良い。その場合には、各操作スイッチ2b〜2dからの信号と車載コンピュータ5とからの信号に対する優先順位を各駆動制御回路6b〜6dで設定しておく。これは、運転席用においても同様である。
なお、カーナビ制御回路7にはハードディスクからなるものであって良い外部記憶装置10が接続されている。この外部記憶装置10に各種設定内容を保存しておくことができる。このように接続した場合には、カーナビゲーションにおける地図情報の記憶場所として用いられる外部記憶装置10を本システムにおける各種設定内容の保存場所とすることができ、新たな外部記憶手段を設ける必要が無く、システム構成を低コストで実現可能とする。
次に、上記図示例のシステムにおける制御要領についてタッチパネル3a(3b)の表示内容を図示して以下に示す。
本図示例では上記したようにカーナビゲーションの表示パネルにモード表示手段及びモード選択スイッチング手段としてのタッチパネル3a・3bを設けている。したがって、タッチパネル3a・3b上で各設定を行うことができ、このようにすることにより、別途操作パネルを設ける必要がないため省スペース化を図ることができる。なお、スペースに余裕のある場合やカーナビゲーションを搭載していない車両においては専用の操作パネルを設けても良い。その場合には、モード表示手段としてはパネル上にモードを印刷や刻印による表示であって良く、またモード選択スイッチング手段としてはモード表示部に対応させて設けた押釦スイッチなどであって良い。また、押釦スイッチの頂部にモードを記したものでも良い。さらに、モード表示手段として液晶パネルを設けると共に切り替えスイッチ及び選択スイッチを設けて、選択スイッチにより1枚のパネル上に複数のモードを切り替えて表示するようにしても良い。その場合には任意のモードが表示されている状態で選択スイッチを押すことによりそのモードが選択される。いずれにしても操作要領は同じであって良く、タッチパネル3a・3bを例として以下に示す。
そのタッチパネル3a・3bには、カーナビゲーションの各種設定を行う例えばメニュー画面に、図3に示されるようにパワーウィンドウのカスタマイズを行う設定画面を選択するためのカスタマイズ選択ボタン11が配置されている。他のボタン類はカーナビゲーションの設定用である。本発明に基づくパワーウィンドウの各種設定を行う場合にはこのカスタマイズ選択ボタン11aを押す。また、各画面には前の画面に戻るための「戻る」ボタン11bが設けられている。
なお、タッチパネル3a・3bでの画面上の図形表示はカーナビゲーションが有している画像処理を流用することにより、また一般的なコンピュータにおける画像処理であっても良く、いずれにしても公知の機能を簡単に用いることができるためその説明については省略する。
上記カスタマイズ選択ボタン11aが押された場合には、タッチパネル3a(3b)に図4のメニューが表示される。図4のメニュー画面には、各モード選択ボタン12a・12b・12c・12d・12e・12fが設けられている。なお、さらに他のモードが用意されている場合には別ページの表示となる。各ページには、ページ間移動用の「次ページ」ボタン12g及び「前ページ」ボタン12hと、カスタマイズの内容を更新するための「データ更新」ボタン12iとが共通のボタンとして設けられている。
図4の画面で「1.喫煙」を押すと、図5(a)で示される喫煙モードのカスタマイズ設定画面となる。図5(a)ではタイトル「1.喫煙モード」の下に選択されたモードにおける設定内容を簡単に説明(例えば喫煙時の換気に適した開き量を設定するモードであり、開き量を変えることができるとする説明)する説明文表示欄13が設けられており、さらに喫煙モードにあってはその説明表示欄13の中にボタン13aが設けられている。ボタン13aを押すと、図5(b)で示される自動開位置設定画面となる。このように画面に簡易説明文を表示することにより、マニュアルを読まなくても操作を容易に行うことができる。また、上記したようにボタン13aを説明表示欄13に設けずに、図5(a)の二点鎖線で示されるように「詳細設定」ボタン13bを任意の位置に設けても良い。この場合においても、「詳細設定」ボタン13bを押すことにより図5(b)の自動開位置設定画面となるようにしても良い。
この喫煙モードにあっては、各操作スイッチ2a〜2dを全開側に押した時に対応する窓の全開時停止位置を決めることができる。図5(b)では、その停止位置を自由に設定できるようにするために、画面左側に全閉から何cm開くかを増減設定するための大小の増加ボタン14a・14bと同じく大小の減少ボタン14c・14dが設けられている。例えば初期設定で3cm開いて停止するように設定されている場合に、いずれかの増加ボタン14a・14bを押すことにより開き量を大きく設定することができ、いずれかの減少ボタン14c・14dを押すことにより開き量を小さく設定することができる。それぞれの大小の別は、設定のための変化速度が速いか遅いかの違いである。なお、増加ボタン14a・14bと減少ボタン14c・14dとの間にはスライドバー14eが設けられており、そのスライドバー14eの任意の位置を押すことによってもその位置に応じた方向に開き量を変化させることができる。
また、画面右側には窓の絵が表示されており、ボタン14a〜14d・スライドバー14eを押している間に窓15が開閉する様子をアニメーション表示するようになっている。これにより、どの程度開くかを視覚的に確認することができ、操作が容易となる。希望の開き量に変更したら、画面左下の「設定」ボタン16を押すことにより、その時に選択されている開き量のデータが喫煙モードにおける窓の開き量として記憶される。そして、図5の画面右下に設けられている「カスタマイズ実行」ボタン17を押すことにより、喫煙モードにおけるカスタマイズによる設定が記憶される。「カスタマイズ実行」ボタン17については、他のモードでも同様である。
さらに、図4のメニュー画面に戻り、「データ更新」ボタン12iを押すことにより今回設定した喫煙モード12aが設定され、各操作スイッチ2a〜2dを全開側に押した場合に上記設定した位置で窓が一旦停止させることができる。それ以上開きたい場合にはもう一度全開側に押すことにより全開動作が可能となる。
この制御は、各駆動制御回路6a〜6dで操作スイッチ2a〜2dからの全開信号が入力されたことをLANケーブル4を介して車載コンピュータ5に送信することにより、車載コンピュータ5から停止信号を各駆動制御回路6a〜6dの対応するものに送信し、各駆動制御回路6a〜6dでは車載コンピュータ5からの信号を操作スイッチ2a〜2dに優先して処理することにより可能である。また、窓の開き量はモータ9a〜9dの回転を回転センサ等によりカウントすることにより検出することができ、その検出値をLANケーブル4を介して車載コンピュータ5に常時送信するようにしている。なお、この制御は他のモードについても同様であり、他のモードでの説明は省略する。
図4のメニュー画面で「3.高速」ボタン12cを押すと、図6で示される高速全開制限モードのカスタマイズ設定画面となる。図6の説明表示欄13には、高速全開制限モードの説明文(例えば、50km/h以上ではオート開スイッチ操作時に一旦開いて停止し、50km/h以下では一度に全開可能であるという説明)が表示されている。画面右側には窓15a・15bの2位置を表した画像が表示されている。
このモードにあっては、高速走行時に窓を開ける場合に、風の急激な流入を防止するためであり、高速になる程開き量を小さくすると良いことから、図示例では80km/h以上の場合と50km/h以上の場合との2種類の開き量となるように設定している。画面右側の各窓15a・15bの絵はその状態を視覚的に示すものである。車速は車速センサ8aにより検出され、車載コンピュータ5で上記制限速度を監視し、走行中に全開操作が行われた場合に、それぞれの車速に対応して予め設定されている各開き量で窓を一旦停止させる制御を行う。
図4のメニュー画面で「4.リア席幼児」ボタン12dを押すと、図7で示されるリア席幼児モードのカスタマイズ設定画面となる。図7においても、説明表示欄13が設けられており、リア席幼児モードの説明文(例えばリア席に幼児が座っている場合に窓のオート開閉を禁止することができるという説明)が表示されている。リア席に幼児が座っていることの検出は、圧力センサなどの着座センサ8dにより座圧が小さいことを検出することにより、または後席ドアのチャイルドロックの入りを位置検出スイッチなどのチャイルドロックセンサ8eにより検出することにより可能である。いずれかを選択可能にするために、図示例では各センサ8d・8eの選択ボタン18a・18bが設けられている。
なお、図4におけるその他のモードについても同様の制御が可能であり、それぞれの詳しい説明は省略する。例えば、雨天モード(「雨天」ボタン12bにより選択)では雨滴センサ8bにより降雨が検出された場合に窓の開閉速度を通常よりも高速に動作させるようにする。
上記した各モードの設定における処理について概略を図8及び図9のフロー図を参照して以下に示す。図8のフローはカーナビ制御回路7での処理であり、図9のフローは各駆動制御回路6a〜6dでの処理である。したがって、各駆動制御回路6a〜6dにはプログラム制御用のマイクロコンピュータやメモリが組み込まれており、LANケーブル4を介して入力される命令信号に応じてプログラム制御用データを書き換えることができる回路が組み込まれている。具体的には上記モードに対応すれば良く、モータ9a〜9dの速度制御および回転回数(窓位置)制御を行うものであれば良いため、簡単な汎用ICで構成可能であり、具体的な説明は省略する。
まず、カーナビ制御回路7では、タッチパネル3a(3b)でカスタマイズ選択ボタン11aが押されたことを検出したら、図8のステップST1に示されるようにデータの読み込みを行う。次のステップST2ではデータ読み込みが2回以上続けて行われたか否かを判別する。例えば図8のカスタマイズ処理ルーチンが行われる時にカウンタをリセットして、その回数Nに0を代入しておく。この2回の設定は3回以上であっても良いが、複数回とするのは、ノイズなどの影響を考慮して、1回の書き換え異常の場合には再度書き換え処理を行うことができるようにするためである。したがって、初めての場合にはステップST2からステップST3に進む。ステップST3では、データの書き換えを要求する処理を行う。具体的には、駆動制御回路6a〜6dに対してデータ書き換えの命令およびデータ信号を送信する。
次のステップST4ではデータ書き換え要求処理が正常に行われた否かを判別する。データ書き換え要求処理の異常の場合とは例えばLANにおける通信異常である。ステップST4で正常であると判別された場合には本ルーチンを終了する。それに対して、異常であると判別された場合にはステップST5に進み、そこで回数Nに1を加算してステップST2に戻る。また、ステップST2で回数Nが2回に達していたと判別された場合にはステップST6に進み、異常処理を行って本ルーチンを終了する。異常処理としては、例えばカーナビ制御回路7に異常信号を送信し、タッチパネル3a・3b上に異常である旨を表示させるものであって良い。なお、この異常はデータの書き換え異常であって、通常の操作スイッチ2a〜2dによる操作は何ら問題なく行うことができる。
一方、駆動制御回路6a〜6dでは、図9のステップST11に示されるように書き換え要求信号の受信を行うようにしている。したがって、カーナビ制御回路7からデータ書き換えの命令およびデータ信号を送信された場合には、ステップST11からステップST12に進む。ステップST12ではモータ9a〜9dが作動中であるか否かを判別する。作動中の場合には途中でデータが書き換えられては誤動作の原因となることから作動中の処理に移る。作動中でないと判別された場合にはデータ書き換えを行うことができるため本ルーチンを続行するべくステップST13に進む。ステップST13では本ルーチンが終了するまで操作スイッチ2a〜2dからの操作信号入力があってもそれに応じた作動を禁止する処理を行い、ステップST14に進む。
ステップST14ではデータの書き換えが2回以上続けて行われたか否かを判別する。この場合にも例えばステップST13においてカウンタをリセットして、その回数Nに0を代入しておく。したがって、上記ルーチンと同様に回数Nが2回未満であればステップST15に進む。ステップST15では駆動制御回路6a〜6dのメモリに記憶するデータをタッチパネル3a(3b)で入力された内容のデータに書き換える処理を行い、ステップST16に進む。ステップST16では、データの書き換えが正常に行われたか否かを判別し、正常に行われたと判別された場合にはステップST17に進み、そこで完了処理を行う。完了処理は、ステップST13における作動中禁止処理の解除などである。
上記ステップST16で正常に書き換えられなかったと判別された場合にはステップST18にて回数Nに1を加算してステップST14に戻る。回数Nが2回になっていた場合にはステップST14からステップST19に進み、上記と同様の異常処理を行って本ルーチンを終了する。
なお、上記図示例の各カスタマイズの他にも種々のものがある。具体的には、外気温を検出する温度センサ8cを用いて、外気温が設定値以上になったら窓を自動的に開けるようにしたり、Gセンサなどによる悪路センサ8gを用いて、悪路走行が検出された場合には車内の積載物が飛び出すことを防止するために窓を自動的に閉めるようにしたり、エアコンディショナーの稼働を検出するエアコン稼働センサ(例えば起動スイッチ)8fを用いて、エアコンディショナーの稼働が検出された場合には全窓を自動的に閉めるようにしたりする各カスタマイズ選択項目を設けることができる。このようにすることにより、走行中の環境の変化に対して窓の開閉を自動的に行うことができ、複数の窓の開閉を状況に応じて手動操作する場合の煩わしさを解消することができる。
また、窓毎に設定する窓別選択ボタンを設けることにより、各窓にそれぞれに好適なモードを設定することができる。例えば運転席の窓に対しては喫煙モードとし、リア席の窓に対してはリア席幼児モードとする組み合わせが可能である。
また、例えば初期バージョンで上記図示例のメニューになっていた場合に、バージョンアップなどで選択項目を増やしたいという要望が考えられる。その場合には、図1に示されるように、カーナビ制御回路7に接続されたアンテナ21によりメーカからFM電波などを介して送信されてくるデータを受信し、プログラムを書き換える処理を行うことができるようにする。他の方法としては、携帯電話22あるいはパーソナルコンピュータ(図示せず)を一時的に接続してインターネットを介して受信したデータをカーナビ制御回路7に送信して上記書き換えを行っても良い。
なお、上記図示例では車載機器の一例としてパワーウィンドウについて示したが、パワーウィンドウに限られるものではなく、モータ駆動される車載機器であればそのモータを制御することにより同様の制御が可能であることから、例えばワイパ・パワースライドドア・パワーテールゲート・パワートランクリッドにも適用可能である。また、それらが上記図示例と同様にLANで接続されている場合には、カーナビの表示用タッチパネルを利用して各自動制御の内容を自由に設定することができる。
本発明にかかる車載機器の動作設定装置は、モータ駆動される車載機器のモータの正逆転に応じた単純な動作のみならず、動作速度や停止位置の種々の組み合わせを選択できるようにして状況に応じた好適な駆動制御を行うことができるため、モータ駆動される車載機器のカスタマイズ化として有用である。
2a〜2d 操作スイッチ
3a・3b タッチパネル
4 LANケーブル
5 車載コンピュータ
6a〜6d 駆動制御回路
7 カーナビ制御回路
8a 車速センサ、8b 雨滴センサ、8c 温度センサ、8d 着座センサ
8e チャイルドロックセンサ、8f エアコン稼働センサ、8g 悪路センサ
9a〜9d モータ
10 外部記憶装置
12a〜12f モード選択ボタン
13 説明表示欄
3a・3b タッチパネル
4 LANケーブル
5 車載コンピュータ
6a〜6d 駆動制御回路
7 カーナビ制御回路
8a 車速センサ、8b 雨滴センサ、8c 温度センサ、8d 着座センサ
8e チャイルドロックセンサ、8f エアコン稼働センサ、8g 悪路センサ
9a〜9d モータ
10 外部記憶装置
12a〜12f モード選択ボタン
13 説明表示欄
Claims (7)
- 車載機器を駆動するモータの駆動制御を行う駆動制御手段と、前記モータを正逆転させる操作を行うための操作スイッチと、前記駆動制御手段と接続された操作パネルとを有し、
前記操作パネルが、複数のモードを表示するモード表示手段と、前記複数のモードを個々に選択可能なモード選択スイッチング手段とを有し、
前記モードが、前記モータの速度及び停止位置の少なくとも一方を所定値に設定するためのモードであり、
前記駆動制御手段が、前記操作スイッチの操作に応じて前記選択されたモードに対応した内容で前記モータを制御することを特徴とする車載機器の動作設定装置。 - 前記モード表示手段が、カーナビゲーションの表示パネルであることを特徴とする請求項1に記載の車載機器の動作設定装置。
- 前記カーナビゲーションの表示パネルが、タッチパネルであることを特徴とする請求項2に記載の車載機器の動作設定装置。
- 車両の状態を検出する状態検出センサを有し、
前記駆動制御手段が、前記状態検出センサによる検出値に応じて前記車載機器の駆動速度及び駆動停止位置を設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車載機器の動作設定装置。 - 前記状態検出センサが、車速センサ、雨滴センサ、温度センサ、着座センサ、チャイルドロックセンサ、エアコン稼働センサ、悪路センサの少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項4に記載の車載機器の動作設定装置。
- 車載機器を駆動するモータの駆動制御を行う駆動制御手段と、前記モータを正逆転させる操作を行うための操作スイッチと、前記駆動制御手段と接続された操作パネルとを有し、かつ前記モータの速度及び停止位置の少なくとも一方を所定値に設定するためのモードを複数設定し、
前記操作パネルが、複数のモードを表示するモード表示手段と、前記複数のモードを個々に選択可能なモード選択スイッチング手段とを有し、
モード設定時に、前記操作パネルに前記複数のモードを表示する過程と、前記複数のモードの1つが前記モード選択スイッチング手段により選択された場合には、前記操作スイッチの操作に応じて前記駆動制御手段により前記モータを制御する内容を当該選択されたモードに応じた内容に書き換える過程とを有することを特徴とする車載機器の動作設定方法。 - 前記選択されたモードを表示する画面に当該モードにおける設定内容が表示されることを特徴とする請求項6に記載の車載機器の動作設定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005315122A JP2007120193A (ja) | 2005-10-28 | 2005-10-28 | 車載機器の動作設定装置及びその動作設定方法 |
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---|---|---|---|---|
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JP2014211018A (ja) * | 2013-04-17 | 2014-11-13 | 三菱自動車工業株式会社 | パワーウインドウ装置 |
FR3046959A1 (fr) * | 2016-01-26 | 2017-07-28 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Systeme de gestion de nuisances auditives de type battement de volume et vehicule equipe d’un tel systeme |
JP2018012490A (ja) * | 2016-07-18 | 2018-01-25 | トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド | ウィンドウ自動同期システム |
-
2005
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