JP2007119498A - 上皮膨隆高の維持用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】細いカテーテルを通した溶液の注入を容易に行うことができ、かつ、上皮の膨隆を高く維持できる上皮膨隆高の維持用組成物を提供すること。
【解決手段】ヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩を含有する溶液からなり、当該溶液が(1)所定条件下で測定した場合に所定の範囲内の見かけ粘度を示し、(2)当該溶液が充填された所定のカテーテル注射針が保持されている注射器において、この注射器のピストンを所定速度で押すことによって当該溶液をカテーテル注射針の先端から排出させるために要する力が所定の範囲内にあり、(3)ウサギの胃の所定位置に所定の方法で当該溶液を投与し、次いで30分間放置した後、当該部位を急速冷凍して隆起頂点から縦切開したときの断面における粘膜隆起高が所定数値以上あることを特徴とする、上皮膨隆高の維持用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、ヒアルロン酸またはその塩を含有する溶液からなり、当該溶液が所定の性質を有することを特徴とする上皮膨隆高の維持用組成物、およびこの組成物が充填されたシリンジに関する。
上皮に医学的処置を施す必要がある場合、例えば上皮を切除することが必要な場合等において、上皮を膨隆させることで処置を容易化できることがある。
例えば内視鏡的粘膜切除術(以下、単にEMRともいう)は、消化管等における粘膜病変を、開腹手術をせずに内視鏡を用いた操作によって切除する方法であり、内視鏡の先端から針金の輪を粘膜病変部位に引っかけて切り取ることにより行われる。この作業の効率化、操作性及び安全性の向上等を目的として、病変粘膜の下層に高分子ポリマーの溶液を注入して病変粘膜部を膨隆・挙上させる方法が試みられている。
非特許文献1には、1.0%のヒアルロン酸ナトリウム溶液をEMRの際の粘膜の膨隆に用いた旨が記載されており、ディスポーサブルシリンジを用いて投与した旨が記載されている。
また同文献には、従来、「高張の塩類溶液とエピネフリン」や、「エピネフリンと50%グルコースを含有する高張の塩類溶液」がEMRの際の粘膜の膨隆に用いられていたことが記載されている。
また、非特許文献2には、「少量のインジゴカルミンを含有する0.5%ヒアルロン酸ナトリウム溶液」をEMRの際の粘膜の膨隆に用いた旨が記載されており、5mLのシリンジを用いて投与した旨が記載されている。
EMRは、内視鏡を用いた操作とはいえ生体組織の一部を除去する作業であり、また患者の負担等を考慮すると、可能な限り迅速かつ確実に実施されることが好ましい。そこで、このようなEMRを含め、上皮に対する医学的処置をさらに迅速かつ確実に実施するための組成物が求められていた。
Gastrointestinal Endoscopy 50(2) p251-256 (1999) Gastrointestinal Endoscopy 50(5) p701-704 (1999)
以上のような背景から、本発明は上皮に対する医学的処置をさらに迅速かつ確実に実施することができる組成物、より具体的には、上皮に対する処置の際の溶液注入を迅速に行うことができ、上皮の膨隆をある程度の時間高く維持でき、上皮に対する処置の間に溶液を追加注入する必要性が可及的排除され、かつ、上皮に対する処置の際の操作性を向上することができる組成物を提供することを課題とする。また本発明は、上皮に対する処置の際の上皮の膨隆に迅速に供されるシリンジを提供することを課題とする。
本発明者らは、かかる課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の溶液を用いると、細いカテーテルと針を通しても溶液の注入を容易に行うことができ、かつ、上皮の膨隆がある程度の時間高く維持されていることを見出すに至り、本発明を完成した。
すなわち本発明は、ヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩を含有する溶液からなり、当該溶液が下記(1)〜(3)の性質を有することを特徴とする上皮膨隆高の維持用組成物(以下、本発明組成物という)を提供する。
性質(1):回転粘度計を用いて25℃の条件下で測定した場合に、以下のずり速度における見かけ粘度が以下の通りである;
Figure 2007119498
性質(2):前記溶液が充填された以下のカテーテル注射針が保持されている注射器において、この注射器のピストンを1mm/秒の一定速度で押すことによって前記溶液をカテーテル注射針の先端から排出させるために要する力が、25℃の条件下で測定した場合に以下の通りである;
(1)カテーテル長:1650mm 針径:21G 6.0kgfを超えない
(2)カテーテル長:2300mm 針径:25G 10.0kgfを超えない
なお「G」は、「ゲージ(gauge)」(針径の寸法を示す)を意味する。
性質(3):ウサギの胃の大彎側幽門部近傍粘膜下に胃漿膜側から針径が27Gの注射針を用いて前記溶液を0.5mL投与し、次いで30分間放置した後、当該部位を急速冷凍して隆起頂点から縦切開したときの断面における粘膜の隆起の特徴が以下の通りである;
前記溶液が投与されていない部分の粘膜表面を基準にした場合、そこから粘膜の隆起頂点までの高さの平均が5.0mmを下回らない。
本発明組成物において用いるヒアルロン酸は、その重量平均分子量が60万〜390万であることが好ましく、70万〜300万であることがより好ましく、70万〜120万または190万〜300万であることがさらに好ましい。
本発明組成物により膨隆高が維持される上皮は、粘膜であることが好ましく、消化器粘膜であることがより好ましい。また本発明組成物は粘膜切除術の際に用いられることが好ましい。
本発明はまた、本発明組成物が充填されたシリンジ(以下、本発明シリンジという)も提供する。
本発明組成物は、細いカテーテルと針を通しても溶液の注入を迅速・容易に行うことができ、かつ、処置の間上皮の膨隆を高く維持することができる。したがって本発明組成物は、生体組織である上皮に対する処置のさらなる容易化、処置時間の短縮化に寄与するものである。また処置の間に溶液を追加注入する必要性も減少でき、処置をより安全かつ確実に行うことができる。したがって本発明組成物は上皮に対する処置を受ける患者の負担を軽減することにもつながり極めて有用である。
また本発明シリンジは、本発明組成物が既に充填されていることから、医療現場における充填の手間や汚染のリスクを軽減することができ極めて有用である。
<1>本発明組成物
本発明組成物は、ヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩を含有する溶液からなり、当該溶液が下記(1)〜(3)の性質を有することを特徴とする上皮膨隆高の維持用組成物である。
性質(1):回転粘度計を用いて25℃の条件下で測定した場合に、以下のずり速度における見かけ粘度が以下の通りである;
Figure 2007119498
性質(2):前記溶液が充填された以下のカテーテル注射針が保持されている注射器において、この注射器のピストンを1mm/秒の一定速度で押すことによって前記溶液をカテーテル注射針の先端から排出させるために要する力が、25℃の条件下で測定した場合に以下の通りである;
(1)カテーテル長:1650mm 針径:21G 6.0kgfを超えない
(2)カテーテル長:2300mm 針径:25G 10.0kgfを超えない
なお「G」は、「ゲージ(gauge)」(針径の寸法を示す)を意味する。
性質(3):ウサギの胃の大彎側幽門部近傍粘膜下に胃漿膜側から針径が27Gの注射針を用いて前記溶液を0.5mL投与し、次いで30分間放置した後、当該部位を急速冷凍して隆起頂点から縦切開したときの断面における粘膜の隆起の特徴が以下の通りである;
前記溶液が投与されていない部分の粘膜表面を基準にした場合、そこから粘膜の隆起頂点までの高さの平均が5.0mmを下回らない。
(1)ヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩
本発明組成物で用いるヒアルロン酸は、医療用として適したものである限り特に限定されず、種々のヒアルロン酸を用いることができる。
また、ヒアルロン酸の医学的に許容される塩としては、例えば、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、リチウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩等)、アンモニウム塩等の無機塩基との塩、またはジエタノールアミン塩、シクロヘキシルアミン塩、アミノ酸塩等の有機塩基との塩のうち、医学的に許容される塩を用いることができる。これらのなかでも、アルカリ金属塩が好ましく、特にナトリウム塩が好ましい。
ヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩の由来は特に限定されず、例えば鶏冠、臍帯、ヒアルロン酸を産生する微生物等から分離、精製されたものを用いることができる。特に、高純度に精製され、医薬として混入が許されない物質を実質的に含まないものが好ましい。ヒアルロン酸の医学的に許容される塩としては前記例示のものを用いることができ、特にヒアルロン酸ナトリウムが好ましい。
本発明において用いるヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩の重量平均分子量は特に限定されないが、60万〜390万であるものが好ましく、70万〜300万であるものがより好ましく、70万〜120万または190万〜300万であるものがさらに好ましい。さらには80万〜100万または190万〜250万であるものが好ましく、85万〜95万または200万〜240万であるものがより好ましく、88万〜92万または210万〜230万であるものが特に好ましく、90万程度のものまたは220万程度のものが極めて好ましい。
なお、本発明に使用されるヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩の重量平均分子量は、第十三改正日本薬局方:一般試験法・粘度測定法に従って極限粘度を測定し、Laurentらの式(Biochim. Biophys. Acta, 42, 476(1960))によって算出できる。
また、重量平均分子量60万〜390万のヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩の極限粘度は11.5〜54.5dl/gであり、70万〜300万のものは13.0〜44.0dl/g、70万〜120万のものは13.0〜20.0dl/g、190万〜300万のものは30.0〜44.0dl/g、80万〜100万のものは14.5〜17.0dl/g、190万〜250万のものは30.0〜38.0dl/g、85万〜95万のものは15.0〜16.5dl/g、200万〜240万のものは31.5〜36.5dl/g、88万〜92万のものは15.5〜16.0dl/g、210万〜230万のものは33.0〜35.5dl/g、90万程度のものは16.0dl/g程度、220万程度のものは34.0dl/g程度である。
以上のようなヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩を溶液とすることにより、本発明組成物として用いうる溶液とすることができる。溶液は、前記のようなヒアルロン酸やその医学的に許容される塩を、医学的に許容される適当な溶媒に溶解することにより調製できる。溶媒の種類は特に限定されず、滅菌した蒸留水や生理的塩類溶液等を用いることができる。
本発明組成物としては、以上のようなヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩の溶液のうち、下記の性質を有するものを用いる。
性質(1):回転粘度計を用いて25℃の条件下で測定した場合に、以下のずり速度における見かけ粘度が以下の通りである;
Figure 2007119498
回転粘度計は市販のものを用いることができ、回転速度とローター(回転子)の型やサイズ等を適宜設定・選択することによってずり速度(剪断速度)を調整することができる。ローターの具体的な型やサイズは一般的に用いられているものであればよく特に限定されないが、例えば、コーンスピンドル型の「角度 1°34′、半径24mm」のものや「角度3°、半径14mm」のものを用いることができる。最も好ましい具体例については、後述の実施例を参照されたい。このような機器を用い、25℃の条件下で、上記の各ずり速度において上記の各見かけ粘度を示すようにヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩や溶媒の種類および量を適宜調節することによって、本発明組成物として用いる溶液とすることができる。
本発明組成物として用いる溶液中のヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩の濃度は、上記の性質を有するものである限りにおいて限定されず、ヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩の種類、重量平均分子量、組合せ等に応じて適宜設定することができる。
また本発明組成物として用いる溶液は、さらに下記の性質を有する。
性質(2):前記溶液が充填された以下のカテーテル注射針が保持されている注射器において、この注射器のピストンを1mm/秒の一定速度で押すことによって前記溶液をカテーテル注射針の先端から排出させるために要する力が、25℃の条件下で測定した場合に以下の通りである;
(1)カテーテル長:1650mm 針径:21G 6.0kgfを超えない
(2)カテーテル長:2300mm 針径:25G 10.0kgfを超えない
その中でも、以下のものが好ましい。
(1)カテーテル長:1650mm 針径:21G 6.0kgfを超えない
(2)カテーテル長:2300mm 針径:25G 9.0kgfを超えない
その中でも、以下のものがより好ましい。
(1)カテーテル長:1650mm 針径:21G 5.0kgfを超えない
(2)カテーテル長:2300mm 針径:25G 7.5kgfを超えない
その中でも、以下のものがさらに好ましい。
(1)カテーテル長:1650mm 針径:21G 5.0kgfを超えない
(2)カテーテル長:2300mm 針径:25G 7.0kgfを超えない
その中でも、以下のものが特に好ましい。
(1)カテーテル長:1650mm 針径:21G 4.0kgfを超えない
(2)カテーテル長:2300mm 針径:25G 7.0kgfを超えない
この性質は、上記所定のカテーテル長と針径を有するカテーテル注射針が保持されている注射器に前記溶液を充填し、この注射器のピストンを1mm/秒の一定速度で押してカテーテル注射針の先端から前記溶液を排出させるためにピストンに加える力を測定することによって測定できる。測定は25℃の条件下で行う。注射器の注射筒の内径(注射筒内に保持された状態におけるピストンの外径)は、14mm程度とする。この測定方法として最も好ましい具体例は、後述の実施例を参照されたい。
また本発明組成物は、さらに下記の性質を有する。
性質(3):ウサギの胃の大彎側幽門部近傍粘膜下に胃漿膜側から針径が27Gの注射針を用いて前記溶液を0.5mL投与し、次いで30分間放置した後、通常胃を摘出し、当該部位を急速冷凍して隆起頂点から縦切開したときの断面における粘膜の隆起の特徴が以下の通りである;
前記溶液が投与されていない部分の粘膜表面を基準にした場合、そこから粘膜の隆起頂点までの高さの平均が5.0mm(好ましくは5.1mm、より好ましくは5.2mm)を下回らない。
この性質を特定するにあたり、注射針の針径を27Gに特定したのは、針径(太さ)に応じて針を刺した部位から漏出してしまう前記溶液量が若干異なる可能性があり、これによる影響を排除するためである。また急速冷凍にはドライアイスを用いることが好ましい。
急速冷凍後、投与部位における隆起頂点から縦切開(前記溶液が投与されていない粘膜表面に対して垂直に切開)する。次いで縦切開によって出現した断面における前記溶液が投与されていない部分の粘膜表面を基準として、そこから粘膜の隆起頂点(隆起頂点となっている粘膜表面)までの高さを測定する。これら一連の操作は凍結状態が維持されたままで行う必要があり、さらに測定は正確かつ客観的である必要があることから、縦切開によって出現した断面を写真撮影してこれを画像解析することによって高さを測定することが好ましい。また、高さの評価は、複数回の試験に基づく平均値を用いて行うことが好ましい。試験の回数として4回程度が例示される。
この測定方法として最も好ましい具体例は、後述の実施例を参照されたい。
以上のようなヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩の溶液を用いることにより、溶液注入が容易、かつ上皮膨隆高の維持能が良好な本発明組成物とすることができる。
本発明組成物に用いるヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩の溶液として極めて好ましいものとして、以下の(a)及び(b)の溶液を例示することができる。
(a)ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量70万〜120万)0.35〜0.44%(w/v)。なかでもヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量80万〜100万)0.35〜0.44%(w/v)が好ましく、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量85万〜95万)0.35〜0.44%(w/v)がより好ましく、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量85万〜95万)0.38〜0.42%(w/v)がさらに好ましく、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量88万〜92万)0.38〜0.42%(w/v)が特に好ましく、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量88万〜92万)0.4%(w/v)が非常に好ましく、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量90万)0.4%(w/v)が極めて好ましい。
(b)ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量190万〜300万)0.15〜0.34%(w/v)。なかでも、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量190万〜250万)0.15〜0.34%(w/v)が好ましく、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量200万〜240万)0.15〜0.34%(w/v)がより好ましく、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量210万〜230万)0.15〜0.34%(w/v)がさらに好ましく、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量210万〜230万)0.18〜0.32%(w/v)が特に好ましく、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量215万〜225万)0.18〜0.32%(w/v)が非常に好ましく、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量215万〜225万)0.2%(w/v)又は0.3%(w/v)が極めて好ましく、ヒアルロン酸ナトリウム(重量平均分子量220万)0.2%(w/v)又は0.3%(w/v)がさらに極めて好ましい。
なお、これらはあくまで例示であり、これ以外であっても上記の性質を有する限り本発明組成物に用いる溶液として採用することができる。
なお本発明組成物中のエンドトキシン濃度は0.25EU/mL以下であることが好ましい。エンドトキシン濃度は、当業者に周知慣用のエンドトキシンの測定法を用いて測定することができるが、カブトガニ・アメボサイト・ライセート成分を用いるリムルス試験法が好ましい。なおEU(エンドトキシン単位)は、日本工業規格生化学試薬通則(JIS K8008)に従って測定・算出できる。また、鉄含量は20ppm以下であることが好ましい。
また本発明組成物のpHは、3〜10の範囲内にあることが好ましく、4〜10の範囲内にあることがより好ましく、5〜9の範囲内にあることがさらに好ましく、6〜8の範囲内にあることが特に好ましく、6.8〜7.8の範囲内にあることが極めて好ましい。
また本発明組成物の浸透圧比(生理食塩水に対する比)は、0.7〜1.4の範囲内にあることが好ましく、0.8〜1.3の範囲内にあることがより好ましく、0.9〜1.2の範囲内にあることがさらに好ましい。
また、本発明組成物に含有されるヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩に悪影響を与えず、本発明の効果に影響を与えず、かつ本発明組成物としての上記の性質を具備する限りにおいて、他の医薬活性成分や、慣用の安定化剤、乳化剤、浸透圧調整剤、緩衝剤、等張化剤、保存剤、無痛化剤、着色剤、賦形剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤等、通常医薬に用いられる成分を本発明組成物に含有させることができる。
本発明組成物によって膨隆高が維持される上皮は、膨隆高の維持が望まれる上皮である限りにおいて限定されず、皮膚、粘膜等が例示される。なかでも粘膜が好ましい。
粘膜としては、消化器粘膜(例えば口腔粘膜、消化管粘膜等)、呼吸器粘膜(例えば鼻中隔粘膜等)、泌尿生殖器粘膜(例えば膀胱粘膜、膣粘膜、子宮粘膜等)などが例示されるが、消化器粘膜であることが好ましい。
消化器粘膜のなかでも消化管粘膜が好ましい。消化管粘膜としては、食道粘膜、胃粘膜、十二指腸粘膜、大腸粘膜等が例示される。
また本発明組成物は、粘膜切除術の際に用いられるものであることが好ましい。粘膜切除術は、粘膜切除を行う部位や用いる器具・方法等によって種々の術式が知られている。具体的には、例えば内視鏡的粘膜切除術(EMR)、腹腔鏡下粘膜切除術、子宮鏡下粘膜切除術、経尿道的膀胱腫瘍切除術、レーザーを用いた粘膜切除術等が挙げられるが、本発明組成物はこれらの粘膜切除術のいずれにも用いることができる。なお、これらの術式はあくまで例示であって、本発明組成物はこれら以外の術式に用いることもできるが、これらの中でも内視鏡的粘膜切除術(EMR)に用いられるものであることが特に好ましい。
本発明組成物は、上皮の膨隆高の維持を望む箇所の上皮下に投与することによって使用することができる。本発明組成物を上皮下に投与すると、投与された本発明組成物が上皮と筋層との間に滞留し、これによって上皮の膨隆高が維持される。投与され本発明組成物の漏出を防ぐため、本発明組成物は注射によって投与されることが好ましい。上皮の膨隆高を維持させることによって上皮に対する医学的処置が施しやすくなることから、より迅速かつ確実な上皮の処置を行うことができる。
本発明組成物の投与量は、上皮を処置する目的、処置が必要な上皮の範囲、投与の方法等によって適宜設定されるものであり限定されないが、ヒトのEMRに使用する場合は概ね5〜100mL程度が例示される。
なお、本発明組成物を注射投与する場合、医療現場においてシリンジに充填して用いることができるが、後述の本発明シリンジを用いることにより現場における充填の手間や汚染のリスクを軽減することができる。
<2>本発明シリンジ
本発明シリンジは、本発明組成物が予め充填された薬剤既充填シリンジである。本発明シリンジは、シリンジ内に充填された本発明組成物が、ピストン、プランジャ、ストッパー、キャップ等によって封止されており、本発明組成物が充填された状態で流通可能なものである。本発明シリンジは、本発明組成物をシリンジに充填することにより製造することができる。
本発明シリンジに充填される本発明組成物の説明は、前記の通りである。
本発明組成物が充填されるシリンジの素材、形状、サイズ等は特に限定されず、公知のものを採用することができる。
また本発明組成物をシリンジに充填する方法等も特に限定されず、公知の方法を採用することができる。
本発明シリンジを用いれば、医療現場で本発明組成物を注射器に充填する手間や汚染のリスクを軽減することができる。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、これにより本発明の技術的範囲が限定されるものではない。
1.被験物質
(1)ヒアルロン酸ナトリウム
以下のヒアルロン酸ナトリウムを用いた。
(a)重量平均分子量90万、極限粘度15.9dl/g(以下、HA90という)
(b)重量平均分子量220万、極限粘度34.0dl/g(以下、HA220という)
(c)市販のヒアルロン酸ナトリウム関節内注射液(商品名:スベニール(登録商標)、中外製薬株式会社販売。平均分子量:190万〜250万)(以下、HA-Sという)
(d)市販のヒアルロン酸ナトリウム製剤(商品名:Healon(登録商標)、ファルマシア株式会社販売。平均分子量:190万〜390万)(以下、HA-Hという)
(2)コンドロイチン硫酸ナトリウム
コンドロイチン硫酸の医学的に許容される塩として、以下のコンドロイチン硫酸ナトリウムを用いた。
常法によりサメの軟骨をタンパク質分解酵素を用いて処理して抽出し、脂肪・固形分を除去した後、さらにタンパク質分解酵素を用いて除タンパク処理し、次いでアルコール沈殿法により精製したコンドロイチン硫酸ナトリウム(以下、CSという)
このCSの重量平均分子量は3万であり、これを乾燥したもの(粉末)は下記の性質を有していた。
(1) 窒素含量:3.40%
(2) イオウ含量:6.82%
(3) このもの1.0gに水100 mLを加えて溶かしたときの液の色:無色〜微黄色澄明(4) 塩化物含量:0.142%以下
(5) 硫酸塩含量:0.24%以下
(6) 重金属含量:20 ppm以下
(7) ヒ素含量:2 ppm以下
(8) 乾燥減量:5.67%(1 g、105℃、4時間)
(9) 強熱残分:26.3%(1 g、乾燥後)
2.各種溶液の調製と見かけ粘度
前記のHA90、HA220、HA-S、HA-H及びCSを以下の組成・濃度(%(w/v))となるように生理食塩水に溶解して溶液を調製した。また以下のずり速度におけるこれら溶液の見かけ粘度(mPa・s)を、RE80L型回転粘度計とコーンスピンドル型ローター(角度 1°34′;半径24mm)(東機産業(株)社製)を用い、25℃の条件下で測定した。この結果を以下に示す。なお、*は本発明組成物の実施例であることを示し、NDは測定していないことを示す。
Figure 2007119498
Figure 2007119498
なお以下の溶液については、ローターとしてコーンスピンドル型ローター(角度 3°;半径14mm)(東機産業(株)社製)を用いたほかは上記と同様の条件で、以下のずり速度における見かけ粘度(mPa・s)を測定した。この結果を以下に示す。
Figure 2007119498
以上の結果から、(3)0.2% HA220、(4)0.3% HA220、(5)0.4% HA90、(6)0.5% HA90、(7)0.2% HA-S、(8)0.25% HA-S、(9)0.3% HA-S、(10)0.2% HA-H、(11)0.25% HA-H、(12)0.3% HA-H、(18)2.0%CS+0.1%HA220 および (19)2.0%CS+0.2%HA220 は以下の条件を満たし、それ以外の溶液は以下の条件を満たさないことが明らかとなった。
Figure 2007119498
なお前記の「ND」については測定しておらず、特に(19)2.0%CS+0.2%HA220 については上記所定のずり速度において全く測定をしていないが、他のずり速度における結果と当技術分野における技術常識とに照らせば、上記の条件を満たすか否かは当業者において容易に判断することができる。
これらの溶液におけるエンドトキシン濃度を、トキシカラー(商品名;生化学工業株式会社製)を用いて測定した結果、いずれも0.25EU/mL以下であった。また鉄含量はいずれも20ppm以下であった。
またこれら溶液のpHはいずれも6.8〜7.8の範囲内であり、浸透圧比(生理食塩水に対する比)は0.9〜1.2の範囲内であった。
3.注射針からの排出力
また、これらの溶液を以下のカテーテル注射針が保持されている注射器(注射筒の内径:14mm)に充填して、この注射器のピストンを1mm/秒の一定速度で押すことによって前記溶液をカテーテル注射針の先端から排出させるために要する力を25℃の条件下でレオメーター(商品名:FUDOHレオメーター NRM−2020J型、株式会社レオテック製)を用いて測定した。
(1)カテーテル長:1650mm 針径:21G (製品名:ディスポーザブル注射針 NM NM-200L-0421、オリンパス製。以下、カテーテル1ともいう。)
(2)カテーテル長:2300mm 針径:25G (製品名:ディスポーザブル注射針 NM NM-200U-0625、オリンパス製。以下、カテーテル2ともいう。)
それぞれ1〜3回測定して平均値を求めた結果を、「平均値±標準誤差(kgf)」として以下に示す。なお、*は本発明組成物の実施例であることを示し、NDは測定していないことを示す。
Figure 2007119498
4.上皮の膨隆(隆起)の維持作用
イソフルラン(大日本製薬)の吸入麻酔下で、体重が2.60〜3.43kgの雌性JW種ウサギの胃の大彎側幽門近傍粘膜下に胃漿膜側から針径が27Gの注射針を用いて前記の溶液を0.5mL投与した。投与後30分間放置した後に胃を摘出し、投与部位をドライアイスで急速冷凍した後、投与部位における隆起頂点から縦切開(前記溶液が投与されていない粘膜表面に対して垂直に切開)した。凍結状態のまま縦切開によって出現した断面を写真撮影し、画像解析ソフト(Image pro PLUSTM、メディアサイバーネティクス社製)を用いて、前記溶液が投与されていない部分の粘膜表面を基準として粘膜の隆起頂点(隆起頂点となっている粘膜表面)までの高さを測定した。結果を「平均値±標準偏差(mm)(1群4サイト)」として以下に示す。なお、*は本発明組成物の実施例であることを示す。
Figure 2007119498
以上の結果から、以下の(1)〜(3)の性質を有するヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩の溶液を用いることによって、注射器を用いて細いカテーテルと針を通して溶液を注入する際の排出力が軽減されて投与を容易に行うことができ、かつ、上皮の膨隆が上皮の処置を容易に行うことができる程度の高さで、ある程度の時間高く維持される組成物が提供できることが見出された。
性質(1):回転粘度計を用いて25℃の条件下で測定した場合に、以下のずり速度における見かけ粘度が以下の通りである;
Figure 2007119498
性質(2):前記溶液が充填された以下のカテーテル注射針が保持されている注射器において、この注射器のピストンを1mm/秒の一定速度で押すことによって前記溶液をカテーテル注射針の先端から排出させるために要する力が、25℃の条件下で測定した場合に以下の通りである;
(1)カテーテル長:1650mm 針径:21G 6.0kgfを超えない
(2)カテーテル長:2300mm 針径:25G 10.0kgfを超えない
なお「G」は、「ゲージ(gauge)」(針径の寸法を示す)を意味する。
性質(3):ウサギの胃の大彎側幽門部近傍粘膜下に胃漿膜側から針径が27Gの注射針を用いて前記溶液を0.5mL投与し、次いで30分間放置した後、当該部位を急速冷凍して隆起頂点から縦切開したときの断面における粘膜の隆起の特徴が以下の通りである;
前記溶液が投与されていない部分の粘膜表面を基準にした場合、そこから粘膜の隆起頂点までの高さの平均が5.0mmを下回らない。

Claims (8)

  1. ヒアルロン酸またはその医学的に許容される塩を含有する溶液からなり、当該溶液が下記(1)〜(3)の性質を有することを特徴とする上皮膨隆高の維持用組成物;
    性質(1):回転粘度計を用いて25℃の条件下で測定した場合に、以下のずり速度における見かけ粘度が以下の通りである;
    ずり速度 見かけ粘度
    7.7〜10.0 s−1 50〜500mPa・sの範囲内
    19.2〜20.0 s−1 45〜300mPa・sの範囲内
    38.3〜40.0 s−1 40〜200mPa・sの範囲内、
    性質(2):前記溶液が充填された以下のカテーテル注射針が保持されている注射器において、この注射器のピストンを1mm/秒の一定速度で押すことによって前記溶液をカテーテル注射針の先端から排出させるために要する力が、25℃の条件下で測定した場合に以下の通りである;
    (1)カテーテル長:1650mm 針径:21G 6.0kgfを超えない
    (2)カテーテル長:2300mm 針径:25G 10.0kgfを超えない、
    性質(3):ウサギの胃の大彎側幽門部近傍粘膜下に胃漿膜側から針径が27Gの注射針を用いて前記溶液を0.5mL投与し、次いで30分間放置した後、当該部位を急速冷凍して隆起頂点から縦切開したときの断面における粘膜の隆起の特徴が以下の通りである;
    前記溶液が投与されていない部分の粘膜表面を基準にした場合、そこから粘膜の隆起頂点までの高さの平均が5.0mmを下回らない。
  2. ヒアルロン酸の重量平均分子量が60万〜390万である、請求項1に記載の組成物。
  3. ヒアルロン酸の重量平均分子量が70万〜300万である、請求項1に記載の組成物。
  4. ヒアルロン酸の重量平均分子量が70万〜120万または190万〜300万である、請求項3に記載の組成物。
  5. 上皮が粘膜である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 粘膜が消化器粘膜である、請求項5に記載の組成物。
  7. 粘膜切除術の際に用いられる、請求項5または6に記載の組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物が充填されたシリンジ。
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