JP2007118755A - 動力出力装置およびその制御方法並びに車両 - Google Patents

動力出力装置およびその制御方法並びに車両 Download PDF

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Abstract

【課題】要求駆動力を出力する際に二次電池などの蓄電装置を充電する充電電力が入力制限を超過するときには迅速に蓄電装置の充電電力を低下させる。
【解決手段】バッテリを充放電する充放電電力Pbが入力制限Winの範囲を超えているときには(S190)、実エンジンパワーPeestが要求パワーPe*より大きくなっているかを調べ(S210)、大きくなっているときにエンジン22の排ガスのエミッションが悪化しない範囲内でエンジン22の燃料噴射量を減量する(S220〜S240)。これにより、エンジンからの出力トルクを小さくし、これに伴ってモータMG1のトルクTm1を小さくすると共にモータMG2のトルクTm2を大きくして、結果としてバッテリの充放電電力Pbを小さくすることができる。この結果、バッテリの入力制限Winを超えた充電を抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、動力出力装置およびその制御方法並びに車両に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、エンジンと、エンジンのクランクシャフトにキャリアが接続されると共に駆動輪に連結された駆動軸にリングギヤが接続されたプラネタリギヤと、このプラネタリギヤのサンギヤに動力を入出力するモータMG1と、駆動軸に動力を入出力するモータMG2と、モータMG1およびモータMG2と電力のやりとりが可能なバッテリとを備える車載用のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この動力出力装置では、バッテリの入力制限の範囲内でモータMG1やモータMG2を駆動している。
特開2004−357459号公報
上述の動力出力装置では、バッテリの入力制限の範囲内でモータMG1やモータMG2を駆動制御しているが、エンジンの制御上の指令値と実際にエンジンから出力される動力とが異なる場合などの理由によりバッテリの入力制限を超過する場合が生じる。この場合、迅速にバッテリの入力制限の範囲内にする必要がある。
本発明の動力出力装置およびその制御方法並びに車両は、要求駆動力を出力する際に二次電池などの蓄電装置を充電する充電電力が入力制限を超過するときには迅速に蓄電装置の充電電力を低下させることを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびその制御方法並びに車両は、要求駆動力を駆動軸に出力することを目的の一つとする。
本発明の動力出力装置およびその制御方法並びに車両は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、
前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
前記蓄電手段を充電する電力の上限値である入力制限を設定する入力制限設定手段と、
前記内燃機関の排気状態を検出する排気状態検出手段と、
前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記設定された要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する通常制御を実行すると前記蓄電手段を充電する充電電力が前記設定された入力制限の範囲内となるときには前記通常制御を実行し、前記通常制御を実行すると前記充電電力が前記設定された入力制限を超えるときには前記検出された排気状態が所定状態となる範囲内で前記内燃機関の燃料噴射量が減量されて前記設定された要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する入力超過時制御を実行する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置では、駆動軸に要求される要求駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する通常制御を実行すると蓄電手段を充電する充電電力が蓄電手段を充電する電力の上限値である入力制限の範囲内となるときにはこの通常制御を実行する。一方、通常制御を実行すると充電電力が入力制限を超えるときには内燃機関の排気状態が所定状態となる範囲内で内燃機関の燃料噴射量が減量されて要求駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する入力超過時制御を実行する。内燃機関の燃料噴射量を減量することにより、電力動力入出力手段による入出力される電力を蓄電手段を放電する側に移行し、電力動力入出力手段および電動機により蓄電手段を充電する電力を迅速に小さくすることができる。もとより、要求駆動力を駆動軸に出力することができる。
こうした本発明の動力出力装置において、前記蓄電手段の充電電力を検出する充電電力検出手段を備え、前記制御手段は前記検出された充電電力が前記設定された入力制限を基準とする所定電力を超えるときに前記入力超過時制御を実行する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記通常制御を実行すると前記充電電力が前記設定された入力制限を超えるときには前記充電電力と前記入力制限との電力差に基づいて燃料噴射量の減量を調整して前記入力超過時制御を実行する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より適正に燃料噴射量を減量することができる。
さらに、本発明の動力出力装置において、前記設定された要求駆動力に基づいて前記内燃機関から出力すべき目標動力を設定する目標動力設定手段と、前記内燃機関から出力されていると推定される推定動力を推定する動力推定手段と、を備え、前記制御手段は、前記通常制御として前記設定された目標動力が出力されるよう前記内燃機関を制御し、前記通常制御を実行すると前記充電電力が前記設定された入力制限を超えるときには前記設定された目標動力より前記推定された推定動力の方が大きいときに燃料噴射量の減量を調整して前記入力超過時制御を実行する手段であるものとすることもできる。この場合、前記制御手段は、前記設定された目標動力と前記推定された推定動力との動力差に基づいて燃料噴射量の減量を調整して前記入力超過時制御を実行する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より適正に燃料噴射量を減量することができる。
あるいは、本発明の動力出力装置において、前記排気状態検出手段は前記内燃機関からの排ガス中の酸素濃度が所定濃度以下であるか否かを検出する手段であり、前記制御手段は前記排気状態検出手段による検出値に基づいて前記排ガス中の酸素濃度が所定濃度以下となる範囲で燃料噴射量の減量を調整して前記入力超過時制御を実行する手段であるものとすることもできる。こうすれば、エミッションの悪化を抑制することができる。この場合、前記内燃機関は排ガスの浄化装置を有し、前記排気状態検出手段は前記浄化装置からの排ガス中の酸素濃度が所定濃度以下であるか否かを検出する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の動力出力装置において、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の車両は、上述のいずれかの態様の本発明の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記蓄電手段を充電する電力の上限値である入力制限を設定する入力制限設定手段と、前記内燃機関の排気状態を検出する排気状態検出手段と、前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、前記設定された要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する通常制御を実行すると前記蓄電手段を充電する充電電力が前記設定された入力制限の範囲内となるときには前記通常制御を実行し、前記通常制御を実行すると前記充電電力が前記設定された入力制限を超えるときには前記検出された排気状態が所定状態となる範囲内で前記内燃機関の燃料噴射量が減量されて前記設定された要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する入力超過時制御を実行する制御手段と、を備える動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなることを要旨とする。
この本発明の車両では、上述のいずれかの態様の本発明の動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置が奏する効果、例えば、内燃機関の燃料噴射量を減量することにより電力動力入出力手段による入出力される電力を蓄電手段を放電する側に移行して電力動力入出力手段および電動機により蓄電手段を充電する電力を迅速に小さくすることができる効果や要求駆動力を駆動軸に出力することができる効果などと同様の効果を奏することができる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続されて電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
前記駆動軸に要求される要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する通常制御を実行すると前記蓄電手段を充電する充電電力が該蓄電手段を充電する電力の上限値である入力制限の範囲内となるときには前記通常制御を実行し、前記通常制御を実行すると前記充電電力が前記入力制限を超えるときには前記内燃機関の排気状態が所定状態となる範囲内で前記内燃機関の燃料噴射量が減量されて前記要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する入力超過時制御を実行する
ことを特徴とする。
この本発明の動力出力装置の制御方法では、駆動軸に要求される要求駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する通常制御を実行すると蓄電手段を充電する充電電力が蓄電手段を充電する電力の上限値である入力制限の範囲内となるときにはこの通常制御を実行する。一方、通常制御を実行すると充電電力が入力制限を超えるときには内燃機関の排気状態が所定状態となる範囲内で内燃機関の燃料噴射量が減量されて要求駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する入力超過時制御を実行する。内燃機関の燃料噴射量を減量することにより、電力動力入出力手段による入出力される電力を蓄電手段を放電する側に移行し、電力動力入出力手段および電動機により蓄電手段を充電する電力を迅速に小さくすることができる。もとより、要求駆動力を駆動軸に出力することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されており、図2に示すように、エアクリーナ122により清浄された空気をスロットルバルブ124を介して吸入すると共に燃料噴射弁126からガソリンを噴射して吸入された空気とガソリンとを混合し、この混合気を吸気バルブ128を介して燃料室に吸入し、点火プラグ130による電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストン132の往復運動をクランクシャフト23の回転運動に変換する。エンジン22からの排気は、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC),窒素酸化物(NOx)の有害成分を浄化する浄化装置(三元触媒)134を介して外気へ排出される。
エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により制御されている。エンジンECU24は、CPU24aを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU24aの他に処理プログラムを記憶するROM24bと、データを一時的に記憶するRAM24cと、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。エンジンECU24には、エンジン22の状態を検出する種々のセンサからの信号、例えば、クランクシャフト23の回転位置を検出するクランクポジションセンサ140からのクランクポジションやエンジン22の冷却水の温度を検出する水温センサ142からの冷却水温,燃焼室内に取り付けられた圧力センサ143からの筒内圧力Pin,燃焼室へ吸排気を行なう吸気バルブ128や排気バルブを開閉するカムシャフトの回転位置を検出するカムポジションセンサ144からのカムポジション,スロットルバルブ124のポジションを検出するスロットルバルブポジションセンサ146からのスロットルポジション,吸気管に取り付けられたエアフローメータ148からのエアフローメータ信号AF,同じく吸気管に取り付けられた温度センサ149からの吸気温,排気管の浄化装置134の上流側に取り付けられた空燃比センサ135aからの空燃比AF,排気管の浄化装置134の下流側に取り付けられた酸素センサ135bからの酸素信号Oxなどが入力ポートを介して入力されている。また、エンジンECU24からは、エンジン22を駆動するための種々の制御信号、例えば、燃料噴射弁126への駆動信号や、スロットルバルブ124のポジションを調節するスロットルモータ136への駆動信号、イグナイタと一体化されたイグニッションコイル138への制御信号、吸気バルブ128の開閉タイミングの変更可能な可変バルブタイミング機構150への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータを出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧Vb,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた電流センサ51bからの充放電電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にバッテリ50を充放電する充放電電力Pbが入力制限Winを超過するようなときの動作について説明する。図3は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,エンジン22の回転数Ne,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の電池電圧Vb,充放電電流Ib,酸素信号Ox,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neはクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の電池電圧Vbや充放電電流Ibは、電圧センサ51aや電流センサ51bにより検出されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。酸素信号Oxは、酸素センサ135bにより検出されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図4に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS120)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて行われる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図5に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS130)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図6に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS140)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS150)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS160)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図6の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS170)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにスロットルバルブ124の開度(スロットル開度)THを調節することによる吸入空気量調節制御や燃料噴射弁126からの燃料噴射量を調節する燃料噴射制御,点火プラグ130の点火時期を調節する点火制御,可変バルブタイミング機構150により吸気バルブ128の開閉タイミングを調節するバルブタイミング制御などの各種制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。なお、エンジンECU24による燃料噴射制御としては、実施例では、例えば吸入空気量に対して理論空燃比となる基本燃料噴射量を計算すると共にこの基本燃料噴射量に対して吸入空気量の温度やエンジン22の冷却水の温度などによる補正噴射量を増減して燃料噴射量を設定し、燃料噴射弁126からこの設定した燃料噴射量が噴射されるよう燃料噴射弁126の開弁時間を制御することにより行なわれる。
こうして設定値を送信すると、ステップS100で入力した電池電圧Vbと充放電電流Ibとの積としてバッテリ50の充放電電力Pbを計算し(ステップS180)、計算した充放電電力Pbをバッテリ50の入力制限Winと比較する(ステップS190)。計算した充放電電力Pbがバッテリ50の入力制限Win以上のとき、即ち充放電電力Pbがバッテリ50の入力制限Winの範囲内のときには、何ら調整する必要はないので、これで本ルーチンを終了する。
一方、充放電電力Pbがバッテリ50の入力制限Win未満のとき、即ち充放電電力Pbがバッテリ50の入力制限Winの範囲を超えているときには、モータMG1のトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとエンジン22の回転数Neとを用いて次式(6)によりエンジン22から出力されている実エンジンパワーPeestを計算すると共に(ステップS200)、実エンジンパワーPeestと要求パワーPe*とを比較し(ステップS210)。実エンジンパワーPeestが要求パワーPe*以下のときには、エンジン22は適正な運転ポイントにより運転されていると判断して、駆動制御ルーチンを終了する。実エンジンパワーPeestが要求パワーPe*より大きいときには、エンジン22から過剰なパワーが出力されていると判断し、酸素信号Oxが閾値Oref以上となる範囲内でエンジン22の燃料噴射量の減量Δτを計算してエンジンECU24に燃料噴射量の減量を指示して(ステップS220〜S240)、駆動制御ルーチンを終了する。ここで、閾値Orefは、空燃比がリーンとなってエミッションが悪化しない程度の酸素濃度として設定されている。従って、酸素信号Oxが閾値Orefを下回るとエミッションの悪化を抑制するために燃料噴射量の減量が解除される(ステップS240)。燃料噴射量の減量Δτは、実施例では、バッテリ50の入力制限Winと充放電電力Pbとの電力差が小さくなるよう電力差に係数t1を乗じた値と実エンジンパワーPeestと要求パワーPe*とのパワー差が小さくなるようパワー差に係数t2を乗じた値との和として計算するものとした。これにより、電力差やパワー差に応じた燃料噴射量の減量Δτを計算することができる。この燃料噴射量の減量Δτを受信したエンジンECU24は、受信した燃料噴射量の減量Δτを上述した燃料噴射制御における補正噴射量の一つとして燃料噴射量を設定し、燃料噴射弁126からこの設定した燃料噴射量が噴射されるよう燃料噴射弁126の開弁時間を制御する。これにより、エンジン22からのトルクが抑制されるため、モータMG1のトルクTm1が小さくなり、これに伴ってモータMG2のトルクTm2が大きくなり、結果としてバッテリ50の充放電電力Pbを小さくすることができる。この結果、バッテリ50の入力制限Winを超えた充電を抑制することができる。
Peest=[(1+ρ)・Tm1*/ρ]・Ne (6)
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、バッテリ50を充放電する充放電電力Pbが入力制限Winの範囲を超えているときには、実エンジンパワーPeestが要求パワーPe*より大きくなっているかを調べ、大きくなっているときにエンジン22の排ガスのエミッションが悪化しない範囲内でエンジン22の燃料噴射量を減量することにより、エンジン22からの出力トルクを小さくし、これに伴ってモータMG1のトルクTm1を小さくすると共にモータMG2のトルクTm2を大きくして、結果としてバッテリ50の充放電電力Pbを小さくすることができる。この結果、バッテリ50の入力制限Winを超えた充電を抑制することができる。もとより、要求トルクTr*に基づくトルクを駆動輪としてのリングギヤ軸32aに出力することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、バッテリ50を充放電する充放電電力Pbが入力制限Winの範囲を超えているときには、実エンジンパワーPeestが要求パワーPe*より大きくなっているかを調べ、大きくなっているときにエンジン22の排ガスのエミッションが悪化しない範囲内でエンジン22の燃料噴射量を減量するものとしたが、バッテリ50を充放電する充放電電力Pbが入力制限Winの範囲を超えているときには、実エンジンパワーPeestが要求パワーPe*より大きくなっているかを調べることなく、エンジン22の排ガスのエミッションが悪化しない範囲内でエンジン22の燃料噴射量を減量するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、燃料噴射量の減量Δτについては、バッテリ50の入力制限Winと充放電電力Pbとの電力差が小さくなるよう電力差に係数t1を乗じた値と実エンジンパワーPeestと要求パワーPe*とのパワー差が小さくなるようパワー差に係数t2を乗じた値との和として計算するものとしたが、バッテリ50の入力制限Winと充放電電力Pbとの電力差だけに基づいて計算するものとしてもよく、或いは、実エンジンパワーPeestと要求パワーPe*とのパワー差だけに基づいて計算するものとしてもよい。また、こうした電力差やパワー差に拘わらず、燃料噴射量の減量Δτとして予め定めた値を用いるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、バッテリ50の電池電圧Vbと充放電電流Ibとを検出し、この積として計算された充放電電力Pbが入力制限Winの範囲を超えているときにエンジン22の排ガスのエミッションが悪化しない範囲内でエンジン22の燃料噴射量を減量するものとしたが、バッテリ50を充放電する充放電電力Pbを推定し、この推定した充放電電力Pbがバッテリ50の入力制限Winを超えているときにエンジン22の排ガスのエミッションが悪化しない範囲内でエンジン22の燃料噴射量を減量するものとしてもよい。また、検出したり推定した充放電電力Pbがバッテリ50の入力制限Winの範囲を超えそうなときを予測し、この予測が行なわれたときにエンジン22の排ガスのエミッションが悪化しない範囲内でエンジン22の燃料噴射量を減量するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図7における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載される動力出力装置の形態や建設設備などの移動しない設備に組み込まれた動力出力装置の形態としても構わない。さらに、こうした動力出力装置の制御方法の形態としてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、動力出力装置や車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 エンジン22の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、24a CPU、24b ROM、24c RAM、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、122 エアクリーナ、124 スロットルバルブ、126 燃料噴射弁、128 吸気バルブ、130 点火プラグ、132 ピストン、134 浄化装置、136,スロットルモータ、138 イグニッションコイル、140 クランクポジションセンサ、142 水温センサ、143 圧力センサ、144 カムポジションセンサ、146 スロットルバルブポジションセンサ、148 エアフローメータ、149 温度センサ、150 可変バルブタイミング機構、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (10)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
    前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    前記蓄電手段を充電する電力の上限値である入力制限を設定する入力制限設定手段と、
    前記内燃機関の排気状態を検出する排気状態検出手段と、
    前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記設定された要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する通常制御を実行すると前記蓄電手段を充電する充電電力が前記設定された入力制限の範囲内となるときには前記通常制御を実行し、前記通常制御を実行すると前記充電電力が前記設定された入力制限を超えるときには前記検出された排気状態が所定状態となる範囲内で前記内燃機関の燃料噴射量が減量されて前記設定された要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する入力超過時制御を実行する制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 請求項1記載の動力出力装置であって、
    前記蓄電手段の充電電力を検出する充電電力検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記検出された充電電力が前記設定された入力制限を基準とする所定電力を超えるときに前記入力超過時制御を実行する手段である
    動力出力装置。
  3. 前記制御手段は、前記通常制御を実行すると前記充電電力が前記設定された入力制限を超えるときには前記充電電力と前記入力制限との電力差に基づいて燃料噴射量の減量を調整して前記入力超過時制御を実行する手段である請求項1または2記載の動力出力装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の動力出力装置であって、
    前記設定された要求駆動力に基づいて前記内燃機関から出力すべき目標動力を設定する目標動力設定手段と、
    前記内燃機関から出力されていると推定される推定動力を推定する動力推定手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記通常制御として前記設定された目標動力が出力されるよう前記内燃機関を制御し、前記通常制御を実行すると前記充電電力が前記設定された入力制限を超えるときには前記設定された目標動力より前記推定された推定動力の方が大きいときに燃料噴射量の減量を調整して前記入力超過時制御を実行する手段である
    動力出力装置。
  5. 前記制御手段は、前記設定された目標動力と前記推定された推定動力との動力差に基づいて燃料噴射量の減量を調整して前記入力超過時制御を実行する手段である請求項4記載の動力出力装置。
  6. 請求項1ないし5いずれか記載の動力出力装置であって、
    前記排気状態検出手段は、前記内燃機関からの排ガス中の酸素濃度が所定濃度以下であるか否かを検出する手段であり、
    前記制御手段は、前記排気状態検出手段による検出値に基づいて前記排ガス中の酸素濃度が所定濃度以下となる範囲で燃料噴射量の減量を調整して前記入力超過時制御を実行する手段である
    動力出力装置。
  7. 請求項6記載の動力出力装置であって、
    前記内燃機関は、排ガスの浄化装置を有し、
    前記排気状態検出手段は、前記浄化装置からの排ガス中の酸素濃度が所定濃度以下であるか否かを検出する手段である
    動力出力装置。
  8. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段である請求項1ないし7いずれか記載の動力出力装置。
  9. 請求項1ないし8いずれか記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなる車両。
  10. 内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続されて電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
    前記駆動軸に要求される要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する通常制御を実行すると前記蓄電手段を充電する充電電力が該蓄電手段を充電する電力の上限値である入力制限の範囲内となるときには前記通常制御を実行し、前記通常制御を実行すると前記充電電力が前記入力制限を超えるときには前記内燃機関の排気状態が所定状態となる範囲内で前記内燃機関の燃料噴射量が減量されて前記要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する入力超過時制御を実行する
    ことを特徴とする動力出力装置の制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011188621A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Toyota Motor Corp 車両の制御装置
JP2015030405A (ja) * 2013-08-05 2015-02-16 マツダ株式会社 ハイブリッド車両の制御装置

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