JP2007117898A - 薄膜形成方法及び薄膜形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液滴吐出手段の吐出量のバラツキによらずに、スジの発生を防ぐことができる薄膜形成方法及び薄膜形成装置を提供する。
【解決手段】基体10Aと液滴吐出とを対向させて相対的に走査しながら、液滴吐出ヘッドにより吐出される液滴を基体10A上に着弾させて薄膜を形成する薄膜形成方法であって、基体10A上に発生した欠陥の位置を特定し、この特定位置に対する液滴吐出ヘッドが吐出する液滴の吐出回数を変更することにより、欠陥が発生していない位置との塗布量のばらつきを抑える。
【選択図】図3

Description

本発明は、機能液の液滴を基体上に着弾させて薄膜を形成する薄膜形成方法及び薄膜形成装置に関する。
近年、液滴吐出ヘッドにより機能液のインク(液滴)を吐出する液滴吐出法、いわゆるインクジェット法を用いて、機能膜(薄膜)を形成することが提案されている(例えば、特許文献1,2を参照。)。このインクジェット法は、一般に、基板と液滴吐出ヘッドとを相対的に移動させながら、液滴吐出ヘッドに設けられた複数のノズルから吐出されたインクを基板上に繰り返し着弾させて薄膜を形成するものである。このインクジェット法は、微小なインクをドット状に吐出するため、インクの大きさやピッチの均一性の面で極めて精度が高く、また、スピンコート法などの従来の塗布技術に比べて、液の消費に無駄が少ない。さらに、フォトリソグラフィーなどのパターニング技術を用いずに、任意のパターンを直接形成することができる。このため、例えば、液晶装置のカラーフィルタや、有機EL装置の発光層などの薄膜形成に応用されている。
特開平10−100396号公報 特開平10−151755号公報
ところで、上述したインクジェット法による大型液晶パネルなどのカラーフィルタ形成工程においては、生産性を確保するために、1つのキャリッジに多くの液滴吐出ヘッドを搭載して描画を行っている。しかしながら、このような多数のヘッドを搭載して描画を行った場合には、ヘッドの個体差により吐出量にバラツキが生じて、描画パターン中にスジと呼ばれる線状の欠陥が発生してしまうことがあった。このようなスジは、ヘッド構成と描画パターンにより特定の場所及びピッチに現れる。一方、このようなスジの発生を防止するために、各ノズルの吐出量を補正する機構を備えたものもあるが、各ノズルの吐出量を制御するためには、大幅な改良が必要となり、コストがかかってしまう。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、液滴吐出手段の吐出量のバラツキによらずに、スジの発生を防ぐことができる描画方法及び描画装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る描画方法は、基体と液滴吐出手段とを対向させて相対的に走査しながら、液滴吐出手段により吐出される機能液の液滴を基体上に着弾させて薄膜を形成する薄膜形成方法であって、基体上に発生した欠陥の位置を特定し、この特定位置に対する液滴吐出手段が吐出する液滴の吐出回数を変更することを特徴とする。
このような薄膜形成方法によれば、欠陥が発生した特定位置に対する液滴の吐出回数を変更することで、欠陥が発生していない位置との塗布量のばらつきを抑えることができる。したがって、液滴吐出手段の吐出量のバラツキによらずに、スジの発生を防ぐことができる。
また、本発明に係る薄膜形成方法は、基体上にカラーフィルタを形成する場合に好適に用いることができる。
一方、本発明に係る薄膜形成装置は、基体と対向して配置されて、この基体上に機能液の液滴を吐出する液滴吐出手段と、基体と液滴吐出手段とのうち少なくとも一方を他方に対して相対的に走査する走査手段と、基体を検査する検査手段と、液滴吐出手段が吐出する液滴の吐出回数を制御する制御手段とを備え、制御手段は、検査手段からの検査情報に基づいて、基体上に発生した欠陥の位置を特定し、この特定位置に対する液滴吐出手段が吐出する液滴の吐出回数を変更することを特徴とする。
このような薄膜形成装置によれば、欠陥が発生した特定位置に対する液滴の吐出回数を変更することで、欠陥が発生していない位置との塗布量のばらつきを抑えることができる。したがって、液滴吐出手段の吐出量のバラツキによらずに、スジの発生を防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以降の説明では図面を用いて各種の構造を例示するが、これらの図面に示される構造は特徴的な部分を分かり易く示すために実際の構造に対して寸法を異ならせて示す場合がある。
(電気光学装置)
先ず、本実施形態に係る薄膜形成装置及び薄膜形成方法用いて作製される電気光学装置の一例として、図1に示す液晶装置1を挙げて説明する。図1は、液晶装置1の構成を示す斜視図である。
この液晶装置1は、図1に示すように、液晶パネル40と、バックライト41とを主体として構成されている。液晶パネル40は、アクティブマトリクス基板2とカラーフィルタ基板3とがシール材26を介して貼り合わされ、当該アクティブマトリクス基板2とカラーフィルタ基板3とシール材26との間に液晶6が挟持された構成になっている。図中破線で表された表示領域2aは、画像や動画等が表示される領域である。
なお、液晶装置1は、スイッチング素子として二端子型非線形素子である薄膜ダイオード(TFD)素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶装置を採用しているが、例えばスイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT)素子を用いた液晶装置や、パッシブマトリクス方式の液晶装置であっても勿論構わない。また、液晶パネル40は、2枚の大判のマザー基板を張り合わせ、切断することにより形成される(多数個取り)。2枚のマザー基板としては、カラーフィルタ基板3を生成するカラーフィルタ側マザー基板と、アクティブマトリクス基板2を生成するアクティブマトリクス側マザー基板とがある。
図2は、カラーフィルタ基板3の構成を示す平面図であり、(a)は、カラーフィルタ基板3の全体構成を示す図であり、(b)は、カラーフィルタ基板3の一部を拡大して示す図である。図2(a)に示すように、カラーフィルタ基板3は、例えばガラスやプラスチック等の透明な材料によって形成された矩形の基板である。カラーフィルタ基板3上には、遮光層13が設けられており、遮光層13で囲まれた領域(画素領域)に対応して赤色層16R、緑色層16G、青色層16Bを有するカラーフィルタ16が設けられている。このカラーフィルタ16の各層16R、16G及び16Bは、後述する薄膜形成装置を用いたインクジェット法により形成されたものである。また、各画素領域は、後述するインクジェット法により液体材料が吐出される位置である。したがって、以下の説明において、この画素領域を「被吐出部」と呼ぶこともある。
また、カラーフィルタ基板3には、カラーフィルタ16を覆うようにオーバーコート層(図示せず。)が形成され、オーバーコート層上には、配向膜(図示せず。)が形成されている。この配向膜は、例えばポリイミド等からなり、表面がラビング処理された水平配向膜である。
また、図2(b)に示すように、1個の赤色層16R(または緑色層16G、青色層16B)については、短辺の長さSが例えば170μm程度、長辺の長さLが例えば510μm程度の矩形に設けられている。また、隣接するカラーフィルタ16同士の間隔については、行方向の間隔T1は約20μmとなっており、列方向の間隔T2は約40μmとなっている。
(薄膜形成装置)
次に、本実施形態に係る薄膜形成装置(液滴吐出装置)100について説明する。
図3に示すように、薄膜形成装置100は、液体材料111を保持するタンク101と、チューブ110を介してタンク101から液体材料111が供給される吐出走査部102とを主体として構成されている。
液体材料111には、例えば上述した液晶装置1のカラーフィルタ16の赤色層16Rを構成する材料(以下、「赤色材料」という。)111Rと、緑色層16Gを構成する材料(以下、「緑色材料」という。)111Gと、青色層16Bを構成する材料(以下、「青色材料」という。)111Bとの3種類がある。
タンク101は、赤色材料111Rを保持する赤色材料タンク101Rと、緑色材料111Gを保持する緑色材料タンク101Gと、青色材料111Bを保持する青色材料タンク101Bとを有しており、上述した3種類の液体材料111を個別に保持するようになっている。各タンク101には、例えば図示しない圧力ポンプが取り付けられており、この圧力ポンプがタンク101の内部に圧力を加えることで、液体材料111がタンク101内から吐出走査部102へと供給されるようになっている。
ここで、赤色材料111Rとしては、例えばポリウレタンオリゴマーに赤色の無機顔料(例えば、赤色酸化鉄(III)やカドミウム赤等)を分散させた後、溶剤としてブチルカルビトールアセテートを加え、更に非イオン系界面活性剤を分散剤として添加し、粘度を所定の範囲に調整した溶液が用いられている。
一方、緑色材料111Gとしては、例えばポリウレタンオリゴマーに緑色の無機顔料(例えば、酸化クロム緑やコバルト緑等)を分散させた後、溶剤としてシクロヘキサノン及び酢酸ブチルを加え、非イオン系界面活性剤を分散剤として添加し、粘度を所定の範囲に調整した溶液が用いられている。
一方、青色材料111Bとしては、例えばポリウレタンオリゴマーに青色の無機顔料(例えば、群青や紺青等)を分散させた後、溶剤としてブチルカルビトールアセテートを加え、非イオン系界面活性剤を分散剤として添加し、粘度を所定の範囲に調整した溶液が用いられている。
吐出走査部102は、複数の液滴吐出ヘッド114を保持するキャリッジ103と、キャリッジ103の位置を制御するキャリッジ位置制御装置104と、カラーフィルタ側マザー基板を構成する基体10Aを保持するステージ106と、ステージ106の位置を制御するステージ位置制御装置108と、制御部112とを有している。なお、実際には、吐出装置100には複数(例えば10個)のキャリッジ103が設置されている。なお、図3には、便宜上1つのキャリッジ103のみを図示する。
キャリッジ位置制御装置104は、制御部112からの信号に応じて、キャリッジ103をX軸方向又はZ軸方向に沿って移動させるようになっている。ステージ位置制御装置108は、制御部112からの信号に応じて、Y軸方向に沿ってステージ106を移動させるようになっている。
上述のように、キャリッジ103は、キャリッジ位置制御装置104の制御によってX軸方向に移動するようになっている。一方、ステージ106は、ステージ位置制御装置108の制御によってY軸方向に移動するようになっている。すなわち、キャリッジ位置制御装置104及びステージ位置制御装置108(走査手段)によって、ステージ106に対する液滴吐出ヘッド114の相対位置が変わるようになっている。
これにより、キャリッジ103及びステージ106のうち双方若しくはいずれか一方を移動させることで、キャリッジ103がステージ106(あるいはステージ106に保持される基体10A)を走査することができるようになっている。なお、本実施形態では、キャリッジ103を静止させ、ステージ106を移動させることで走査を行う場合を例に挙げて説明する。
図4は、1個のキャリッジ103をステージ106側から観察した図であり、図4の紙面に垂直な方向がZ軸方向である。また、図4の紙面の左右方向がX軸方向であり、紙面の上下方向がY軸方向である。キャリッジ103は、図4に示すように、それぞれほぼ同じ構造を有する複数の液滴吐出ヘッド(液滴吐出手段)114を保持している。液滴吐出ヘッド114には、液体材料111のうち赤色材料111Rを吐出するヘッド114R、緑色材料111Gを吐出するヘッド114G、青色材料111Bを吐出するヘッド114Bの3種類がある。
キャリッジ103には、ヘッド群114Pが2箇所に設けられている。各ヘッド群114Pには、ヘッド114R、ヘッド114G、ヘッド114Bがそれぞれ2個ずつ、Y軸方向に直線状に設けられている。したがって、1つのキャリッジ103においては、ヘッド114R、ヘッド114G、ヘッド114Bがそれぞれ4個ずつ設けられており、ヘッド114は、計12個設けられていることになる。
図5は、ヘッド114の底面114aを示した図である。底面114aの形状は、対向する2つの長辺及び対向する2つの短辺を有する矩形である。底面114aは、ステージ106側を(図中Z軸方向)向いている。ヘッド114の長辺方向と図中X軸方向、また、ヘッド114の短辺方向と図中Y軸方向については、それぞれ平行になっている。
また、底面114aには、ノズル118がX軸方向に例えば90個ずつ、2列(列116Aと列116B)に配置されている。また、各ノズル118のノズル径rは、約30μmとなっている。列116A側のノズル118及び列116B側のノズル118は、それぞれ各列において所定のピッチLNP(LNP:約140μm)で配置されている。
また、ノズル列116Bの各ノズル118の位置が、ノズル列116Aの各ノズル118位置に対して、ノズルピッチLNPの半分の長さ(約70μm)だけX軸方向の負の方向(図5の下方向)にずれるように配置されている。なお、ヘッド114に設けられるノズル列は2列でなくても良い。例えば、3列、4列、・・・M列(Mは自然数)と列数を増やしても良いし、あるいは1列であっても構わない。
ノズル列116A及びノズル列116Bは、それぞれ90個のノズルからなることから、1つのヘッド114は、180個のノズルを有することになる。ただし、ノズル列116Aの両端から5つ目までのノズルは、液体材料111が吐出されないようになっている(休止ノズル:図5中、破線で囲まれた部分)。同様に、ノズル列116Bの両端から5つ目までのノズルも液体材料111が吐出されない休止ノズルとなっている(図5中、破線で囲まれた部分)。このため、液滴吐出ヘッド114における180個のノズル118のうち、両端の20個のノズルを除いた160個のノズル118が液体材料111を吐出するようになっている。
なお、本実施形態では、ノズル列116Aに含まれる90個のノズル118のうち、図5中上端から6番目のノズル118をヘッド114の「基準ノズル118R」と表記する。すなわち、ノズル列116Aにおける80個の吐出ノズルのうち、図5中最上部に位置する吐出ノズルがヘッド114の「基準ノズル118R」である。なお、すべてのヘッド114に対して、「基準ノズル118R」の指定の仕方が同じであればよいので、「基準ノズル118R」の位置は、上記位置でなくてもよい。
次に、液滴吐出ヘッド114の内部の構成を説明する。図6(a)および図6(b)に示すように、この液滴吐出ヘッド114は、インクジェットヘッドであり、振動板126と、ノズルプレート128とを備えている。また、振動板126とノズルプレート128との間には、タンク101から孔131を介して供給される液体材料111が常に充填される液たまり129が設けられている。
また、振動板126とノズルプレート128との間には、複数の隔壁122が設けられている。そして、振動板126と、ノズルプレート128と、一対の隔壁122とによって囲まれた部分がキャビティ120が構成されている。キャビティ120は、ノズル118ごとに設けられており、キャビティ120の数とノズル118の数とは同じである。キャビティ120には、一対の隔壁122間に設けられた供給口130を介して、液溜まり129から液体材料111が供給される。
振動板126上には、それぞれのキャビティ120に対応して、振動子124が配置されている。振動子124は、ピエゾ素子124Cと、ピエゾ素子124Cを挟む一対の電極124A、124Bとを有している。この一対の電極124A、124Bとの間に駆動電圧を与えることで、対応するノズル118から液体材料111が吐出される。なお、ノズル118からZ軸方向に液状の材料が吐出されるように、ノズル118の形状が調整されている。なお、ピエゾ素子の代わりに電気熱変換素子を有してもよい。つまり、電気熱変換素子による材料の熱膨張を利用して液体材料111を吐出する構成を有していてもよい。
次に、制御部112の構成を説明する。図7は、制御部112の構成を示すブロック図である。制御部112は、液体材料111を吐出するタイミングや吐出回数、キャリッジ103の固定位置、ステージ106の移動(移動速度、移動距離等)等、この薄膜形成装置1の動作に関して統括して制御する制御手段である。
具体的に、この制御部112は、図7に示すように、入力バッファメモリ200と、記憶手段202と、処理部204と、走査駆動部206と、ヘッド駆動部208とを備えており、各部分同士が通信可能に接続されている。
入力バッファメモリ200は、外部に接続される例えば情報処理装置等から液体材料111の液滴の吐出を行うための吐出データを受け取る。入力バッファメモリ200は、吐出データを処理部204に供給し、処理部204は吐出データを記憶手段202に格納する。記憶手段202としては、例えばRAM等が用いられている。
処理部204は、記憶手段202内に格納された吐出データにアクセスし、当該吐出データを基にして、走査駆動部206及びヘッド駆動部208に、必要な駆動信号を供給する。
走査駆動部206は、処理部204から供給される駆動信号に基づいて、キャリッジ制御装置104およびステージ制御装置108に所定の制御信号を供給する。また、ヘッド駆動部208は駆動信号に基づいて、各ヘッド114に液体材料111を吐出する吐出信号を供給する。
ヘッド駆動部208は、図8(a)に示すように、1つの駆動信号生成部203と、複数のアナログスイッチASとを有している。アナログスイッチASは、ヘッド114内の振動子124に接続されている(具体的には、電極124Aに接続されている。ただし、電極124Aは図8(a)には示されていない。)。当該アナログスイッチASは、ノズル118のそれぞれに対応するように設けられており、ノズル118の個数と同数設けられている。
駆動信号生成部203は、図8(b)に示すような駆動信号DSを生成する。駆動信号DSは、アナログスイッチASのそれぞれの入力端子に独立して供給される。駆動信号DSの電位は、基準電位Lに対して時間的に変化する。すなわち、駆動信号DSは、複数の吐出波形Pが吐出周期EPで繰り返される信号である。吐出周期EPは、例えば処理部204によって所望の値に調節されるようになっている。この吐出周期EPを適宜調節することによって、複数のノズル118から所定の順序で液体材料111が吐出されるように吐出信号を生成することができる。このように、吐出のタイミングを制御することができるようになっている。
また、吐出のタイミングの他、例えば、ステージ106を走査させながら液体材料111を吐出する動作を行う場合に、液体材料111を吐出している間は、液体材料111を吐出しない間よりもステージ106の移動のスピードを遅くするように、すなわち、走査速度を低くするように制御可能になっている。
なお、制御部112は、CPU、ROM、RAMを含んだコンピュータであってもよい。この場合には、制御部112の上記機能は、コンピュータによって実行されるソフトウェアプログラムによって実現される。もちろん、制御部112は、専用の回路(ハードウェア)によって実現されてもよい。
(薄膜形成方法)
次に、上述した薄膜形成装置100を用いた本実施形態に係る薄膜形成方法について説明する。本実施形態では、大面積のマザー基板を用いて複数の液晶装置を一括して形成し、切断によって個々の液晶装置1に分離する方法を例に挙げて説明する。
先ず、カラーフィルタ側マザー基板を作製する。すなわち、上記薄膜形成装置100のステージ106に、基体10Aを保持させる。当該基体10Aには、図9に示すように、カラーフィルタ16の各層を保持する被吐出部18(18R、18G、18B)が形成されている。すなわち、被吐出部18Rには、赤色層16Rが保持され、被吐出部18Gには、緑色層16Gが保持され、被吐出部18Bには、青色層16Bが保持されるようになっている。なお、基体10Aをステージ106に保持する際には、基体10Aの短辺方向がX軸方向に一致し、長辺方向がY軸方向に一致するように位置を調節する。
次に、この状態から、ステージ106を例えば図9中左側から右側へ移動させる。これにより、キャリッジ103は、相対的に図9中右側から左側に基体10A上を走査することになる。また、各ヘッド114からは、液体材料111の液滴が各被吐出部18に吐出される。このとき、上述した制御部112により液体材料111の吐出のタイミング及び走査速度、吐出回数等が制御される。
これにより、各被吐出部18には、赤色材料111R、緑色材料111G、青色材料111Bの各液滴が着弾されて、カラーフィルタ16の赤色層16R、緑色層16G、青色層16Bが形成されることになる。なお、各被吐出部18に液体材料111が計1回ずつ全体吐出走査がされた状態においては、各被吐出部18の全体に液体材料111が吐出されてはいるものの、カラーフィルタ16の各層16R、16G、16Bを形成するのに液体材料111の体積がまだ不足している状態である。したがって、上記走査を、カラーフィルタ16の各層16R、16G、16Bを形成するために十分な体積の液体材料111で満たされる状態になるまで繰り返して行う。なお、複数行に亘って設けられた被吐出部18のうち、どの行に液体材料111の液滴を吐出するかは、適宜設定することが可能である。
次に、カラーフィルタ16が形成された基材10A上に、電極や配線等を形成し、平坦化膜を形成する。また、基材10Aの表面にギャップ制御用のスペーサ及び隔壁を形成する。この基材10Aに形成された配線やカラーフィルタを覆うように配向膜を形成し、この配向膜に対してラビング処理を実行する。配向膜は、例えばポリイミドを塗布又は印刷することによって形成することができる。また、エポキシ樹脂等からなるシール材を矩形環状に形成し、シール材で囲まれた領域に液晶を塗布する。
次に、アクティブマトリクス側マザー基板を作製する。すなわち、ガラスやプラスチック等の透光性材料からなる大判の基材に配線、電極等を形成し、当該配線、電極等が形成された領域に、平坦化膜を形成する。平坦化膜を形成したら、ポリイミド等からなる配向膜を形成し、この配向膜に対してラビング処理を実行する。
次に、カラーフィルタ側マザー基板とアクティブマトリクス側マザー基板とをパネル状に貼り合わせる。すなわち、両基板を近接させ、アクティブマトリクス側マザー基板がカラーフィルタ側マザー基板上のシール材に接着させるようにする。その後、接着した両マザー基板にスクライブ線を形成し、当該スクライブ線に沿ってパネルを切断し、切断した各パネルの洗浄を行い、各パネルに駆動ドライバ等を実装する。各液晶パネルの外側表面に偏光板を貼着し、バックライト41を取り付けて、液晶装置1が完成する。
ところで、上述した薄膜形成装置100の制御部112は、図7に示すように、基板10Aの検査を行う検査装置300と接続されており、この検査装置300からの検査情報に基づいて、基体10A上に発生した欠陥の位置を特定し、この特定位置に対する液滴吐出ヘッド114が吐出する液滴の吐出回数を変更することを特徴としている。
具体的に、検査装置300には、例えば図10に示すようなムラ検出器を用いることができる。すなわち、この検査装置300は、色の濃淡とその位置を検出するものであり、基体10Aの背面側に配置されたバックライト(照明手段)301と、基体10Aの前面側に配置されたCCDカメラ(撮像手段)302とを備えている。そして、この検査装置300は、バックライト301が照明光(可視光)を基体10Aに照射しながら、この基体10Aを透過光して写し出される基体10Aの像をCCDカメラ302が撮影する構成となっている。また、この検査装置300は、CCDカメラ302により撮影された基体10Aの画像から各位置の光学濃度(OD:Optical Density)値を測定することができる。
一方、制御部112は、検査装置300から測定データが供給されると、内部に記録された制御プログラムに従って、基体10Aに欠陥(スジ)が発生したか否かの判定を行う。また、その欠陥が発生した位置の特定を行う。これらの判定には、例えば幾つかのサンプル画像との比較によって行うことができる。制御部112は、この判定結果に基づいて、液滴吐出ヘッド114の吐出量のばらつきにより基体10Aの特定の位置に欠陥が発生したと判別した場合には、描画データを変更し、その特定位置の被吐出部18に対する液滴の吐出回数に変更を加える。
例えば、図11(a)に示すように、基体10A中の画素列に所定のピッチでスジSが発生した場合には、そのスジSが発生した被吐出部18に対する液滴の吐出回数を変更する駆動信号をヘッド駆動部208に供給する。すなわち、吐出回数の変更は、スジが発生していない位置との比較によって、その塗布量が少ないと判定された場合には、吐出回数を増やすようにし、その塗布量が多いと判定された場合には、吐出回数を減らすようにする。これにより、図11(b)に示すように、スジSが発生していない位置との塗布量のバラツキを抑え、このようなスジSの発生を防ぐことができる。
このように、描画後に基体10Aに発生するスジSの有無と、発生した場合の位置を特定することで、どの画素列の塗布量を変えたらよいかがわかる。なお、このような検査は、基体10A毎或いは基体10A内のライン毎に行うことができる。
以上のように、本実施形態によれば、上述した液滴吐出ヘッド114の吐出量のバラツキによらずに、スジSの発生を防ぐことができる。また、本実施形態によれば、大画面の表示装置をなす液晶装置(カラーフィルタ側マザー基板)について、液滴吐出ヘッド114が吐出する液滴の吐出量のばらつきを抑えて、均一な膜厚で安定した成膜を行うことができる。したがって、不良の発生を防ぎつつ、大画面の液晶装置1を高品質且つ低コストで製造することができる。
なお、本実施形態の薄膜形成装置及び薄膜形成方法は、上述したR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の3色を組み合わせたカラーフィルタの構成に限らず、さらに4色以上を組み合わせた構成、例えば、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)等を加えた構成とすることもできる。
また、本実施形態の薄膜形成装置及び薄膜形成方法は、上述した液晶装置1の製造に限らず、金属配線の形成や、有機EL装置の発光層、液晶装置の配向膜の形成など、機能膜を形成する際に広く適用することが可能である。そして、何れも場合にも、機能膜を精度良く形成することができる。
(電子機器)
次に、上記液晶装置1を備えた電子機器について説明する。
図12(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図12(a)において、符号1000は携帯電話本体を示し、符号1001は上記実施形態の液晶装置からなる表示部を示している。図12(b)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図12(b)において、符号1100は時計本体を示し、符号1101は上記実施形態の液晶装置からなる表示部を示している。図12(c)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図12(c)において、符号1200は情報処理装置、符号1202はキーボードなどの入力部、符号1204は情報処理装置本体、符号1206は上記実施形態の液晶装置1からなる表示部を示している。
図12に示す電子機器の液晶装置は、上記実施形態の薄膜形成装置及び薄膜形成方法を用いて製造されているので、高品質な画像を表示でき不具合が発生しないなど高性能としながら、低価格で提供することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
液晶装置の構成を示す斜視図である。 カラーフィルタ基板の構成を示す平面図である。 液滴吐出装置の全体構成を示す斜視図である。 キャリッジの構成を示す平面図である。 液滴吐出ヘッドの外部構成を示す平面図である。 液滴吐出ヘッドの内部構成を示す図である。 液滴吐出装置の制御部の構成を示すブロック図である。 液滴吐出装置のヘッド駆動部の構成を示す図である。 液滴吐出装置の動作を説明するための図である 検査装置の構成を示す図である。 スジの発生及びその発生防止を説明するための模式図である。 電子機器を示す斜視図である。
符号の説明
1…液晶装置、2…アクティブマトリクス基板、3…カラーフィルタ基板、10A…基体、16…カラーフィルタ、100…薄膜形成装置(液滴吐出装置)、103…キャリッジ、106…ステージ、112…制御部、114…液滴吐出ヘッド、118…ノズル

Claims (3)

  1. 基体と液滴吐出手段とを対向させて相対的に走査しながら、前記液滴吐出手段により吐出される機能液の液滴を前記基体上に着弾させて薄膜を形成する薄膜形成方法であって、
    前記基体上に発生した欠陥の位置を特定し、この特定位置に対する前記液滴吐出手段が吐出する液滴の吐出回数を変更することを特徴とする薄膜形成方法。
  2. 前記基体上にカラーフィルタを形成することを特徴とする請求項1に記載の薄膜形成方法。
  3. 基体と対向して配置されて、前記基体上に機能液の液滴を吐出する液滴吐出手段と、
    前記基体と前記液滴吐出手段とのうち少なくとも一方を他方に対して相対的に走査する走査手段と、
    前記基体を検査する検査手段と、
    前記液滴吐出手段が吐出する液滴の吐出回数を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記検査手段からの検査情報に基づいて、前記基体上に発生した欠陥の位置を特定し、この特定位置に対する前記液滴吐出手段が吐出する液滴の吐出回数を変更することを特徴とする薄膜形成装置。
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