JP2007114389A - コネクタ着脱工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数配置されたコネクタのうちの一つに対して周辺光ファイバとの干渉を抑えつつの着脱可能な工具を提供する。
【解決手段】一端に開口を有するとともに長手方向に長孔を有する中空のグリップ部と、一端から長手方向に延在し、一端からの距離が長くなるにつれて相対する距離が長くなる一対の弾性板と、一対の弾性板を相対する距離が一定距離となるように把持し、一対の弾性板に沿って摺動する把持部と、把持部を支持し、開口から出入りする支持棒と、グリップ部の外側から長孔を通して支持棒と係合し、長孔に沿って摺動する操作片と、一対の弾性板の先端の相対する面と結合し、アダプタに対して着脱されるプラグを挟持する一対の挟持片と、を備え、支持棒は、操作片が摺動することにより開口から出入りし、把持部は、支持棒が開口から出入りすることにより一対の弾性板に沿って摺動してなるコネクタ着脱工具。
【選択図】 図1

Description

本発明は例えば光コネクタのアダプタに対し光コネクタのプラグを着脱するためのコネクタ着脱工具に関する。
近年、メタル通信線から光通信線への切り替えにともない、いわゆる光回線工事が増加している。とりわけ、光ファイバどうしを接続するための光コネクタを備えた光配線盤と、アクセス系の光ファイバ網における別の光配線盤とを光ジャンパ線で接続する作業が増加している。この場合、通常、光配線盤が備える殆ど全ての光コネクタについて接続作業が行われるため、この作業には精密さに加えて迅速さが要求される。
ところで、光配線盤の高密度化にともない、この光配線盤内の光コネクタどうしの配列ピッチは相対的に狭くなっているため、各コネクタに対する作業にはより一層の精密さが要求されている。つまり、光配線盤内で密集する複数の光コネクタの1つ1つに対して、位置を定めてこの光コネクタのアダプタとプラグとを確実に着脱しなければならない。
また、光コネクタにおけるアダプタとプラグとの接続状態は、微小な変化があっても、接続部分を通過する光の特性に影響を与え得るとされている。例えば、アダプタに装着されたプラグから出ている光ファイバに外部から応力が作用すると、このプラグとアダプタとの接続状態が変化し、よって信号レベルが低下する虞がある。このため、着脱対象のアダプタの周囲に既にプラグが装着されたアダプタがある場合、アクセス時には、この周囲のプラグからの光ファイバにできるだけ接触しないように注意する必要がある。つまり、着脱対象のアダプタの周囲にある光ファイバを避けつつ、このアダプタとプラグとを確実に着脱しなければならない。
以上の作業は、例えば作業者が素手で行う場合、光配線盤が高密度になるほど作業効率が低下し作業時間が長くなる傾向にある。そこで、これを解消するために、プラグを挟む様々なコネクタ着脱工具が考案され開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示されたコネクタ着脱工具は、グリップ部が設けられた本体の両側部に対して、プラグを挟持するための一対の細長い挟持板がその略中央部で軸支されてなるものである。一対の挟持板の先端部には一対の爪が対向するようにそれぞれ突設されている。この一対の爪が常時プラグを挟持する状態となるように、挟持板は本体に対して弾性付勢されている。作業者が一対の挟持板の後端部(グリップ部側)を手で掴んで圧迫すると、この挟持板が弾性力に抗して前記軸を支点に回動することにより、爪どうしが開いてプラグを開放するようになっている。これにより、作業者は、光ファイバが密集した領域に手を入れることなく、光コネクタを遠隔から位置決めできる。
尚、このようなコネクタ着脱工具は、光コネクタの場合に限らず、一般に複数配置されたコネクタのうちの1つに対してその着脱動作を行う場合に使用可能である。
特開2000−206370号公報
しかしながら、例えば前述した特許文献1に開示されたコネクタ着脱工具では、一対の爪どうしの開閉の度合いは、作業者が掴んで圧迫する一対の挟持板の開閉の度合いによるため、その微調節が困難である。つまり、作業者は手による圧迫のし方を加減して、一対の爪どうしの開度を変えなければならない。よって、例えば圧迫し過ぎた場合、挟持板の先端部どうしが開き過ぎるため、作業中にコネクタ着脱工具の先端部が周囲の光ファイバに接触する虞が生じる。
また、このコネクタ着脱工具では、一対の爪は、予め定められた前述の弾性力をもってプラグを挟持するため、作業者がこの挟持する力を調節することができない。よって、様々な形状及び重量を有するプラグを、この形状及び重量に応じた力で挟持することができないため、プラグをアダプタに対し確実に着脱することが困難となる虞がある。
以上述べたアダプタとプラグとの着脱における問題は、光コネクタの場合に限らず、一般に複数配置されたコネクタのうちの1つに対してその着脱動作を行う際に生じる問題である。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数配置されたコネクタのうちの1つに対してその周辺との干渉を抑えつつ確実且つ迅速に当該コネクタにおけるアダプタとプラグとを着脱できるコネクタ着脱工具を提供することにある。
前記課題を解決するための発明は、一端に開口を有するとともに長手方向に長孔を有する中空のグリップ部と、前記一端から前記長手方向に延在し、前記一端からの距離が長くなるにつれて相対する距離が長くなる一対の弾性板と、前記一対の弾性板を前記相対する距離が一定距離となるように把持し、前記一対の弾性板に沿って摺動する把持部と、前記把持部を支持し、前記開口から出入りする支持棒と、前記グリップ部の外側から前記長孔を通して前記支持棒と係合し、前記長孔に沿って摺動する操作片と、前記一対の弾性板の先端の相対する面と結合し、アダプタに対して着脱されるプラグを挟持する一対の挟持片と、を備え、前記支持棒は、前記操作片が摺動することにより前記開口から出入りし、前記把持部は、前記支持棒が前記開口から出入りすることにより前記一対の弾性板に沿って摺動してなるコネクタ着脱工具である。
このコネクタ着脱工具によれば、操作片が長孔に沿ってグリップ部の他端側から開口(一端)側へ摺動することにより、把持部は、支持棒を介して、一対の弾性板に沿って開口側から挟持片側へ摺動する。この摺動にともなって、一対の弾性板の先端の相対する距離は、相対する距離のうちの最大距離から、前述の一定距離に近づく。そして把持部が最も挟持片側へ達した状態で、一対の弾性板の先端の相対する距離は、前述の一定距離又はこの一定距離よりも長い距離dとなる。これにともない、一対の挟持片は、プラグを開放する状態から、プラグを挟持する状態へと変化し得る。この挟持力は、後述するように、一対の弾性板に対する把持部の摺動の量に応じたものとすることができる。
一方、操作片が長孔に沿ってグリップ部の開口側から他端側へ摺動することにより、把持部は、支持棒を介して、一対の弾性板に沿って挟持片側から開口側へ摺動する。この摺動にともなって、一対の弾性板の先端の相対する距離は、前述の距離dから、前述の最大距離へと変化し、一対の挟持片は、プラグを挟持する状態から、プラグを開放する状態へと変化し得る。
よって、長孔の長手方向における操作片の位置を変化させることにより、一対の挟持片の相対する距離を変化させて、プラグを挟持又は開放できる。また、この操作片の位置に応じて、一対の弾性板の先端の相対する距離は、把持部による前述の距離dと、弾性付勢による前述の最大距離との間で変化し得る。そこで、例えば、作業者は、グリップ部を掴む手の指で操作片の位置を調節することにより、一対の挟持片どうしの開度を変えることができる。この操作片は例えば親指で容易に摺動できるため、作業者は、例えば操作片をグリップ部の他端側に必要以上に変位させ過ぎるといったミスを犯し難い。つまり、作業者は、挟持片どうしの開度を、開き過ぎを抑制しつつ効果的に変化させることができる。従って、本発明のコネクタ着脱工具によれば、複数配置されたコネクタのうちの1つに対してその周辺との干渉を抑えつつ当該コネクタにおけるアダプタとプラグとを着脱できる。
また、本発明のコネクタ着脱工具によれば、例えば一対の挟持片がプラグを挟持している状態において、操作片をグリップ部の開口側へ向かって更に摺動させることにより、把持部を挟持片側へ向かって更に摺動させることが可能である。この摺動にともなって、一対の挟持片どうしの開度が一定のまま、一対の弾性板における把持部から先端までの部分の曲率がより大きくなる。これにより一対の弾性板の弾性力が増すため、一対の挟持片がプラグを挟持する力もより大きくなる。
よって、作業者は、グリップ部を掴む手の指で操作片の位置を変えて前述の挟持する力を調節することにより、例えば様々な形状及び重量を有するプラグをこの形状及び重量に応じた力で挟持することができる。従って、本発明のコネクタ着脱工具によれば、コネクタにおけるアダプタとプラグとを確実に着脱できる。
以上から、本発明のコネクタ着脱工具によれば、複数配置されたコネクタのうちの1つに対してその周辺との干渉を抑えつつ確実且つ迅速に当該コネクタにおけるアダプタとプラグとを着脱できる。
また、かかるコネクタ着脱工具において、前記把持部は、前記一端からの距離が長くなるにつれて、前記一対の弾性板の先端の相対する距離が短くなるように把持することとしてもよい。
このコネクタ着脱工具によれば、把持部が一対の弾性板に沿って開口側から挟持片側へ摺動するにつれて、一対の挟持片の相対する距離は徐々に短くなる。一方、把持部が一対の弾性板に沿って挟持片側から開口側へ摺動するにつれて、一対の挟持片の相対する距離は徐々に長くなる。よって、長孔の長手方向における操作片の位置を調節して、一対の挟持片の開度をより精度良く調節できる。
また、かかるコネクタ着脱工具において、前記グリップ部は、当該グリップ部を軽量化するための複数の孔を表面に有することが好ましい。
例えば作業者がグリップ部を掴みつつ操作片の位置を調節して一対の挟持片でプラグを挟持しアダプタに装着した後、グリップ部から手を離す場合を考える。グリップ部に作用する重力が、一対の挟持片によるプラグの挟持力を打ち消さいない程度であれば、この一対の挟持片は、作業者の手から離れて、プラグを挟持する状態を保持できる。これを実現するためには、グリップ部の表面に対して、このグリップ部の重力がプラグの挟持力を打ち消さいない程度の数の孔を形成すればよい。これにより、例えば測定等のためにプラグをアダプタに仮装着しておく場合、作業者は、測定中はグリップ部から手を離せる上に、測定後はグリップ部をアダプタ側から引き離すだけでよいため、作業効率が向上する。
また、かかるコネクタ着脱工具において、前記操作片は、凸部又は凹部を操作面に有することが好ましい。
このコネクタ着脱工具によれば、例えば作業者は、グリップ部を掴む手の指を操作面にあてることにより、長孔の長手方向における操作片の位置を容易に調節できる。
また、かかるコネクタ着脱工具において、前記一対の挟持片は、前記一対の弾性板に対して回動可能であることが好ましい。
このコネクタ着脱工具によれば、一対の挟持片は、一対の弾性板の先端の相対する面と結合しつつ、当該挟持片の弾性板に沿った長手方向が、コネクタ着脱工具のその他の部分の長手方向に対して交差した状態となり得る。これにより、例えば一対の挟持片をコネクタの着脱方向に保持しつつ、グリップ部をこの着脱方向と交差する方向に掴んで作業することが可能となる。例えば或る1つアダプタの周辺のアダプタに装着されたプラグから接触不可のケーブルが出て密集しているために、この1つのアダプタの着脱方向に対して、コネクタ着脱工具の長手方向がとり得る方向(アクセス可能な方向)が制限されている場合、一対の弾性板と一対の挟持片とをこのアクセス可能な方向に対応する角度をなすように結合すればよい。そして、一対の挟持片のみを着脱方向に向けて、グリップ部や弾性板等をアクセス可能な方向に向けた状態で該当のコネクタの着脱作業を実施する。これにより、周辺との干渉を抑えつつ該当のコネクタを着脱できる。或いは、一対の挟持片が一対の弾性板に対して回動可能であれば、例えば前述したプラグをアダプタに仮装着しておく場合、この一対の挟持片に対して、グリップ部に作用する重力のなすモーメントがこの回動により小さくなり得る。よって、一対の挟持片は、作業者の手から離れて、プラグを挟持する状態を保持し易くなる。従って、作業者は、測定中はグリップ部から手を離せる上に、測定後はグリップ部をアダプタ側から引き離すだけでよいため、作業効率が向上する。
また、かかるコネクタ着脱工具において、前記一対の挟持片は、前記プラグを挟持するための鋸歯部を表面に有することが好ましい。
このコネクタ着脱工具によれば、鋸歯部どうしでプラグの例えば角部を効果的に挟持できる。また、プラグの挟持部分が例えば凹凸形状をなす場合、この凹凸形状部に鋸歯部の山及び谷形状部が噛み合うことにより、一対の挟持片はこのプラグを確実に挟持できる。或いは、プラグの挟持部分が例えば球面形状をなす場合、この球面形状部に鋸歯部の複数の頂部が当接することにより、一対の挟持片はこのプラグを確実に挟持できる。つまり、様々な形状を有するプラグをこの形状に応じた力で挟持することができるため、コネクタを確実に着脱できる。
また、かかるコネクタ着脱工具において、前記一対の挟持片は、前記プラグを挟持するための湾曲部を表面に有することが好ましい。
このコネクタ着脱工具によれば、例えば、プラグの端部及びこの端部から出ているケーブルの一部が略円錐形状をなすカバーで被覆されている場合、この円錐形状部と湾曲部とがより大きな接触面積をもって当接することにより、一対の挟持片はプラグを確実に挟持できる。
また、かかるコネクタ着脱工具において、前記グリップ部は、一体成形されてなることとしてもよい。
これにより、グリップ部の製造コストを節減でき、これはコネクタ着脱工具の製造コストの節減につながる。更に、樹脂等の一体成形であれば、グリップ部を軽量化し易いため、例えば前述したプラグとアダプタとの仮装着の下での測定作業の効率が向上し得る。
また、かかるコネクタ着脱工具において、前記アダプタ及び前記プラグは、光ファイバ用のコネクタであることとしてもよい。
これにより、例えば、作業者は、或る1つの光ファイバ用のコネクタに対してその周辺の光ファイバとの干渉を抑えつつ確実且つ迅速に当該コネクタを着脱できる。
コネクタにおけるアダプタとプラグとを、当該コネクタの周辺との干渉を抑えつつ確実且つ迅速に着脱できる。
===コネクタ着脱工具の構成===
図1〜図4を参照しつつ本実施の形態のコネクタ着脱工具1の構成例について説明する。図1は、本実施の形態のコネクタ着脱工具1の斜視図である。図2(a)は、本実施の形態のコネクタ着脱工具1のスライド機構(把持部30、支持棒40、及び操作片50)の斜視図である。図2(b)は、図2(a)におけるA−A’の断面図である。図3は、本実施の形態のコネクタ着脱工具1のグリップ部60の側面図である。図4は、本実施の形態のコネクタ着脱工具1の弾性板20の先端部分の側面図である。
図1に例示されるように、本実施の形態のコネクタ着脱工具1は、主として、一対の挟持片10と、一対の弾性板20と、把持部30と、支持棒40と、操作片50と、グリップ部60とを備えて構成されている。
挟持片10は、本実施の形態のプラグ3の後方部3b及びカバー3cやキャップ5等(図7(a))に当接しこれらを挟持する一対の部材である。本実施の形態の挟持片10は、例えばゴム、樹脂、セラミックス、アルミニウム合金等の軽量金属等からなり、相対する面が鋸歯形状をなすように形成されたものである。具体的には、挟持片10の相対する面には、+Z側から−Z側にかけて、小鋸歯部(鋸歯部)10a、大鋸歯部(鋸歯部)10b、及び凹形状をなす湾曲部10cが順に形成されている。図1の例示では、大鋸歯部10bのZ軸方向(長手方向)の長さは、小鋸歯部10aのZ軸方向の長さよりも長く、大鋸歯部10bのX軸方向の平均幅は、小鋸歯部10aのX軸方向の平均幅よりも広い。また、本実施の形態の挟持片10における後述する弾性板20と結合する面(鋸歯部及び湾曲部の面と反対側の面)には、X軸方向に雌ネジ(不図示)が形成されている。弾性板20に穿設された後述するネジ孔20a、20bを介して、ネジ15と雌ネジとが螺合することにより、弾性板20に対して挟持片10が固設されるようになっている。
弾性板20は、前述した挟持片10が先端(+Z側)に固設され、後端(−Z側)がグリップ部60の本体60aに固設され、後端から先端にかけて相対距離(X軸方向の距離)がより長くなるように弾性付勢されてZ軸方向に延在する一対の板材である。本実施の形態の弾性板20は、弾性を有する例えばステンレス鋼からなり、前述した固設のために先端部分及び後端部分のそれぞれにネジ孔(例えば図4のネジ孔20a、20b)が形成されたものである。
把持部30は、前述した弾性板20どうしが一定距離となるように一対の弾性板20を把持する部材である。本実施の形態の把持部30は、例えばアルミニウム合金等の軽量金属板からなり、一対の弾性板20を囲繞するように板の両端部がコの字に折り曲げ加工され、この一対の両端部が中央部に対して直交するように折り曲げ加工されてなるものである。この中央部には、例えば支持棒40をネジ35で固設するための雌ネジ(不図示)が形成されている。また、この中央部のX軸方向の幅は、前述した一定距離に略対応するものである。一対のコの字形状部30aは、把持部30が弾性板20に対してZ軸方向に摺動可能となるように、各弾性板20に対して隙間を有して囲繞するものである。
尚、把持部30は、上記の材質及び構造に限定されるものではなく、例えば樹脂やセラミックス等からなっていてもよいし、上記機能を実現するものであれば如何なる構造を有していてもよい。
支持棒40は、先端部40bが前述した把持部30に固設され、後端部40c(図2(a)参照)が操作片50に固設され、グリップ部60の開口部(開口)60bから出入りする棒部40aからなる棒材である。本実施の形態の支持棒40は、例えばアルミニウム合金等の軽量金属棒からなり、棒部40aにおける先端部40b及び後端部40cが板形状をなすように押圧加工され、ネジ35、45用のネジ孔(不図示)が設けられたものである。
尚、支持棒40は、把持部30に固設されるという構成に限定されるものではなく、要するに支持棒40のZ軸方向の変位に連動して変位するように把持部30を支持するものであればよい。例えば、把持部30の前述した中央部に孔部が形成され、支持棒40の先端はこの孔部に係合し得る鉤の形状を有するものであってもよい。
操作片50は、グリップ部60を構成する中空の本体60aの外側から長孔Gを通して前述した支持棒40に固設され、この長孔Gに沿って摺動可能な部材である。本実施の形態の操作片50は、例えば樹脂、セラミックス、アルミニウム合金等の軽量金属等からなるものである。図2(a)及び図2(b)の例示では、操作片50は、+Y側において、Z軸方向に波形状をなす操作面を有し、−Y側において、Z軸方向に延在し長孔Gに嵌入する凸形状部50cと、この凸形状部50cの両側に延在しグリップ部60の本体60aに外側から当接する凹形状部50bとを有する直方体形状部50aである。凸形状部50cにはY軸方向に雌ネジ(不図示)が形成され、前述した支持棒40の後端部40cがネジ45により固設されるようになっている。X軸方向の幅は、凸形状部50c、長孔G、支持棒40の後端部40cの順に広くなるように構成されているため、操作片50は、長孔Gから+Y側に外れることなく、この長孔Gに沿って摺動可能となる。
尚、操作片50は、支持棒40に固設されるという構成に限定されるものではなく、要するに長孔Gに沿ってZ軸方向に変位するとこれに連動して支持棒40も変位するようにこの支持棒40に係合するものであればよい。また、操作面は、上記形状に限定されるものではなく、要するに、作業者の指が滑り難いように凸部又は凹部を有するものであればよい。或いは、操作面は例えば平坦な面であってもよい。この場合、操作片50の製造コストを節減でき、よって本実施の形態のコネクタ着脱工具1の製造コストも節減できる。
グリップ部60は、筒形状をなす本体60aと、この一端にリング形状をなす開口部60bとを備えて構成され、この本体60aに前述した長孔Gが形成された部材である。本実施の形態のグリップ部60には、更に、図1〜図3に例示されるような複数の孔60cが全体に穿設され、図1及び図3に例示されるような端片60dが他端に形成されている。孔60cの大きさ及び数は、グリップ部60の所定の強度を保持しつつこれをできるだけ軽量化するように設定されるものである。端片60dは、本体60aの材料がアルミニウム合金等の軽量金属製の筒である場合、この筒の端部を閉じるための典型的な加工法により形成されるものである。端部が閉じられた筒は、外力に対してより強度を増すとされている。また、端片60dのなす形状は、作業者がグリップ部60を手で掴み易くなるような形状にもなる。本体60aの一端の内面と、雌ネジ(不図示)が形成された開口部60bの外面との間には、前述した一対の弾性板20の後端が挿入されてネジ25により固設されるようになっている。
尚、グリップ部60は、上記の材質及び構造に限定されるものではなく、例えば樹脂やセラミックス等からなる一体成形品であってもよい。この場合、本体60aは中空ではあるが、強度の観点から、金属の場合よりも肉厚になることが好ましい。一体成形により、例えば、部品数が1つで済む上に、更なる加工も不要となれば、本実施の形態のコネクタ着脱工具1の製造コストを節減できる。
図4に例示されるように、本実施の形態の一対の弾性板20の先端部分には、一対の挟持片10を固設するためのネジ孔20a、20bが形成されている。本実施の形態では、Z軸方向に2つ形成されたネジ孔20a、20bのうちの+Z側のネジ孔20aは、ネジ15が弾性板20を貫通するのに必要十分な径を有する円形状をなす一方、−Z側のネジ孔20bは、この円の径と同じ幅を有し、ネジ孔20aを中心とする円弧Cに沿った形状をなすものである。これにより、挟持片10における+Z側のネジ15がネジ孔20aに軸支された状態で、−Z側のネジ15がネジ孔20bに沿って回動可能となる。よって、例えば、2つのネジ15を緩めて、挟持片10と弾性板20とを所定の角度に配置して再度2つのネジ15を締めることにより、挟持片10と弾性板20とを分解することなく、2つのなす角度を変えることができる。
或いは、例えば挟持片10及び弾性板20の結合部分にほとんど隙間がない状態で、前述した回動を常時可能とするように、前述した2つのネジ15の締め付ける度合いが設定されていてもよい。一対の挟持片10が一対の弾性板20に対して常時回動可能であれば、例えば後述するプラグ3をアダプタ2に仮装着しておく場合、一対の挟持片10に対して、グリップ部60に作用する重力のなすモーメントがこの回動により小さくなり得る。よって、後述するように、一対の挟持片10は、作業者の手から離れて、プラグ3を挟持する状態を保持し易くなる。
尚、前述したスライド機構(把持部30、支持棒40、及び操作片50)は、一体成形されたものであってもよい。これにより、スライド機構の製造コストを節減でき、よって本実施の形態のコネクタ着脱工具1の製造コストも節減できる。
===コネクタ着脱動作===
図5及び図6を参照しつつ、前述した構成を備えたコネクタ着脱工具1を用いてアダプタ2とプラグ3とを着脱する手順の一例について説明する。図5は、本実施の形態のプラグ3をアダプタ2から引き抜く際のコネクタ着脱工具1の状態を示す模式図である。図6は、本実施の形態のアダプタ2に対してプラグ3を仮装着する際のコネクタ着脱工具1の状態を示す模式図である。
尚、本実施の形態では、コネクタを構成するアダプタ2及びプラグ3は、光ファイバどうしを接続する光コネクタにおけるアダプタ及びプラグであるものとする。プラグ3は、アダプタ2に装着される装着部3aと、直方体形状をなし装着時にアダプタ2から突出する後方部3bと、円錐形状をなし後方部3bから外に出た光ファイバ4を被覆するカバー3cとを有するものである。
<<<引き抜き動作>>>
図5(a)に例示されるように、コネクタ着脱工具1の把持部30を、弾性板20における例えば位置「B」から位置「A」に摺動させることにより、一対の挟持片10が挟むX軸方向の間隔を、プラグ3の後方部3bのX軸方向の幅よりも大きくできる。本実施の形態では、一対の弾性板20は、把持部30が+Z側に変位するにつれて、弾性板20の先端どうしのX軸方向の間隔が徐々に狭くなるように弾性付勢されているものとする。これにより、弾性板20における把持部30の位置を調節することにより、挟持片10どうしの開度を精密に変化させることができる。
同図に例示されるように、アダプタ2に装着されたプラグ3を引き抜くためにこれにアクセスする場合、一対の弾性板20の先端どうしのX軸方向の幅を不必要に広げることなく、コネクタ着脱工具1を移動させることができる。具体的には、操作片50は例えば親指で容易に摺動できるため、作業者は、この操作片50をグリップ部60の他端側に必要以上に変位させ過ぎるといったミスを犯し難い。これにより、例えばアダプタ2がX軸方向に複数並設されている場合、作業中に、隣接するアダプタ2に装着されたプラグ3からの光ファイバ4に対してコネクタ着脱工具1が接触し難くなる。
尚、本実施の形態の一対の弾性板20は、把持部30の+Z側への変位と、弾性板20の先端どうしのX軸方向の間隔とに対し前述した単調な相関があるように弾性付勢されたものであるが、これに限定されるものではない。例えば、弾性板20に対する把持部30の位置によっては、把持部30が+Z側へ変位した場合、弾性板20の先端どうしのX軸方向の間隔が変わらない又は広がる場合が一部あってもよい。このような場合でも、例えば、作業者は、弾性板20の先端どうしのX軸方向の間隔を見ながら、弾性板20における把持部30の位置を+Z側又は−Z側に適宜調節できる。
図5(b)に例示されるように、図5(a)に例示された状態を保持したまま、コネクタ着脱工具1をプラグ3に対して所定位置に配置し、把持部30を前述した位置「A」から位置「B」に摺動させることにより、一対の挟持片10の大鋸歯部10bはプラグ3の後方部3bの角部に噛合し、湾曲部10cはプラグ3のカバー3cに嵌合する。これにより、プラグ3は一対の挟持片10により確実に挟持されたことになる。
尚、同図において、一対の挟持片10がプラグ3を挟持している状態において、操作片50(例えば図1)を更に+Z側へ摺動させることにより、把持部30を位置「B」から更に+Z側へ摺動させることが可能である。この摺動にともなって、挟持片10どうしの開度が一定のまま、弾性板20における把持部30から先端までの部分の曲率がより大きくなり得る。これにより弾性板20の弾性力が増すため、一対の挟持片10がプラグ3を挟持する力もより大きくなる。よって、作業者は、グリップ部60を掴む手の指で操作片50の位置を変えて挟持力を調節することにより、様々な形状及び重量を有するプラグ3をこの形状及び重量に応じた力で挟持することができる。従って、後述する動作において、アダプタ2からプラグ3を確実に引き抜くことができる。
図5(c)に例示されるように、図5(b)に例示された状態を保持したまま、コネクタ着脱工具1をアダプタ2から待避させることにより、このアダプタ2からプラグ3を引き抜くことができる。
<<<仮装着動作>>>
以下、例えば測定等のためにプラグ3をアダプタ2に仮装着し、該当の光ファイバを仮接続する場合について説明する。
図6(a)に例示されるように、グリップ部60を掴み把持部30の位置を調節して一対の挟持片10によりプラグ3を挟持した状態で、コネクタ着脱工具1をアダプタ2に近づける。尚、図6におけるXYZ座標は、コネクタ着脱工具1を基準とした座標であり、重力は+Y側に作用するものとする。
図6(b)に例示されるように、プラグ3をアダプタ2に装着した後、前述した測定等のために、作業者は、グリップ部から手を離す。前述した構成を備えたグリップ部60に対し+Y側に作用する重力が、一対の挟持片10によるプラグ3の挟持力を打ち消さいない程度であれば、この一対の挟持片10は、作業者の手から離れて、プラグ3を挟持する状態を保持できる。具体的には、本実施の形態では、把持部30がプラグ3のカバー3cに対して−Y側から当接している。これにより、グリップ部60に対し+Y側に作用する重力は、この把持部30を支点として、一対の挟持片10に対しこれをプラグ3から引き離すように−Y側に作用する応力となる。本実施の形態では、この応力の大きさは、挟持片10の挟持力の大きさ以下となっている。
前述したように、以上を実現するために、本実施の形態のグリップ部60の本体60aに対しては、このグリップ部60の重力がプラグ3の挟持力を打ち消さいない程度の数の孔60cが形成されている。また、本実施の形態のグリップ部60は、所定の強度を保持しつつできるだけ軽い素材(例えば樹脂、セラミックス、アルミニウム合金等の軽量金属等)からなるものである。
図6(c)に例示されるように、前述した測定等を終了した後、グリップ部60を再度掴んで、コネクタ着脱工具1をアダプタ2から待避させることにより、このアダプタ2からプラグ3を引き抜くことができる。
以上から、作業者は、測定中はグリップ部60から手を離せる上に、測定後はグリップ部60をアダプタ2から待避させるだけでよいため、作業効率が向上する。
===キャップを着脱する場合===
前述したコネクタ着脱方法では、コネクタ着脱工具1はプラグ3を挟持するものであったが、これに限定されるものではなく、様々な形状及び重量を有するものを挟持できる。
図7(a)に例示されるように、本実施の形態のコネクタ着脱工具1は、使用しないアダプタ2の開口部に対し、これを封止するキャップ5を着脱することができる。尚、図7(a)は、本実施の形態のコネクタ着脱工具1がキャップ5を挟持した状態を示す模式図であり、図7(b)は、本実施の形態のコネクタ着脱工具1がプラグ3を挟持した状態を示す模式図である。
本実施の形態では、キャップ5のX軸方向の幅は、プラグ3の後方部3bのX軸方向の幅よりも広いものとする。そこで、一対の挟持片10がキャップ5を挟持する場合、一対の小鋸歯部10aがキャップ5の角部に噛合する(図7(a))。一方、前述したように、一対の挟持片10がプラグ3を挟持する場合、一対の大鋸歯部10bが後方部3bの角部に噛合し、一対の湾曲部10cがカバー3cに嵌合する(図7(b))。
前述したように、大鋸歯部10bのX軸方向の平均幅を、小鋸歯部10aのX軸方向の平均幅よりも広くすれば、相対的に大きなキャップ5を挟持した場合の一対の弾性板20の先端どうしの間隔「d」を、相対的に小さなプラグ3を挟持した場合の一対の弾性板20の先端どうしの間隔「d’」と略同程度にすることができる。これにより、例えばアダプタ2がX軸方向に複数並設されている場合、作業中に、隣接するアダプタ2に装着されたプラグ3からの光ファイバ4に対してコネクタ着脱工具1が接触し難くなる。
===アクセス可能な方向が制限されている場合===
前述したように、本実施の形態では、挟持片10における+Z側のネジ15がネジ孔20aに軸支された状態で、−Z側のネジ15がネジ孔20bに沿って回動可能である(図4)。例えば、2つのネジ15を緩めて、挟持片10と弾性板20とを所定の角度(図8の「θ」)に配置して再度2つのネジ15を締めることにより、挟持片10と弾性板20とを分解することなく、2つのなす角度を変えることができる。尚、図8は、本実施の形態のコネクタ着脱工具1の先端部分の側面図である。また、同図におけるXYZ座標は、挟持片10を基準とした座標である。
図8に例示されるように、一対の挟持片10は、コネクタ着脱工具1のその他の部分に対して交差した状態となっている。これにより、一対の挟持片10をコネクタの着脱方向(Z軸方向)に保持しつつ、コネクタ着脱工具1のその他の部分をこの着脱方向と交差する方向に保持して作業することができる。この交差とは、挟持片10と弾性板20とが結合しつつ、挟持片10の弾性板20に沿った長手方向と、弾性板20の長手方向とが所定の角度をなすことを意味する。例えばアダプタ2の周辺が他の光ファイバ等により密集し、このアダプタ2に対するコネクタ着脱工具1の長手方向がとり得る方向(アクセス可能な方向)が制限されている場合、一対の弾性板20と一対の挟持片10とをこのアクセス可能な方向に対応する角度(「θ」)をなすように結合する。そして、一対の挟持片10のみを着脱方向に向けて、グリップ部60や弾性板20等をアクセス可能な方向に向けた状態で該当のコネクタの着脱作業を実施する。これにより、周辺との干渉を抑えつつ該当のコネクタを着脱できる。
尚、弾性板20の先端部分における2つのネジ孔は、挟持片10における−Z側のネジ15が軸支された状態で、+Z側のネジ15が回動可能となるように形成されていてもよい。これは、図4に例示されたネジ孔20aが−Z側に形成され、ネジ孔20bが+Z側に形成された場合に相当する。
或いは、弾性板20には、図4に例示されたネジ孔20a及びネジ孔20bのおよそ中間に1つのネジ孔が形成されるものであってもよい。これに対応して、ネジ15及び挟持片10のネジ孔(不図示)も1つとする。これにより、挟持片10は、この1つのネジ孔を中心に弾性板20に対して回動可能となる。
また、例えば、前述したように、挟持片10及び弾性板20の結合部分にほとんど隙間がない状態で、弾性板20に対して挟持片10が常時回動可能となるように2つのネジ15の締め付ける度合いが設定されている場合、仮装着時において、一対の挟持片10に対する重力のモーメントがより小さくなる。これにより、一対の挟持片10は、作業者の手から離れて、プラグ3を挟持する状態を保持し易くなる。作業者は、測定中に、グリップ部60から手を離すことができるため、測定作業の効率が向上する。
===ガイドを利用する場合===
前述したコネクタ着脱方法では、例えばプラグ3をアダプタ2に装着する場合、作業者は、コネクタ着脱工具1を、XY面内の所定位置に保持しつつ、これを+Z側へ移動するものであった。例えばアダプタ2がX軸方向に複数並設されている場合、アダプタ2どうしの配列ピッチが狭くなるほど、上記XY面内の位置決めが困難になる。
位置決めの困難さを軽減するために、該当のアダプタ2に対して、図9(a)に例示されるガイド6を設けてもよい。尚、図9(a)は、本実施の形態のガイド6の斜視図であり、図9(b)は、このガイド6を利用して、プラグ3をアダプタ2に装着する際のコネクタ着脱工具1の状態を示す模式図である。本実施の形態のガイド6は、例えば金属板を折り曲げ加工して、−Z側にフレア形状をなすように開く一対のガイド板6aと、アダプタ2に装着される装着板6bとを有するように成形した部材である。装着板6は、適宜な手段により各アダプタ2に対して着脱自在となっている。また、ガイド板6aには、アダプタ2の識別表示6dやコネクタ着脱工具1の挿入方向の表示6c等が印刷或いは貼付されている。
図9(b)に例示されるように、上記構成によれば、プラグ3を挟持したコネクタ着脱工具1は、ガイド板6aにガイドされて、このガイド6が装着されたアダプタ2に対し容易にアクセスできる。また、アダプタ2からプラグ3を引き抜く動作も、このガイド6を用いれば同様に容易となる。
ところで、例えば特開2000−206370号公報に開示されたコネクタ着脱工具では、一対の爪どうしの開閉の度合いは、作業者が掴んで圧迫する一対の挟持板の開閉の度合いによるため、その微調節が困難である。これに対し、本実施の形態のコネクタ着脱工具1によれば、前述したように、作業者は、一対の弾性板20の先端どうしのX軸方向の幅を不必要に広げることなく、コネクタ着脱工具1を移動させることができる。よって、作業中にコネクタ着脱工具の先端部分が周囲の光ファイバに接触し難くなる。
また、例えば特開2000−206370号公報に開示されたコネクタ着脱工具では、一対の爪は、予め定められた弾性力をもってプラグを挟持するため、作業者がこの挟持する力を調節することができない。これに対し、本実施の形態のコネクタ着脱工具1によれば、前述したように、作業者は、グリップ部60を掴む手の指で操作片50の位置を変えて挟持力を調節することにより、様々な形状及び重量を有するプラグ3をこの形状及び重量に応じた力で挟持することができる。従って、プラグ3をアダプタ2に対し確実に着脱できる。
前述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されるとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
前述した実施の形態では、コネクタを構成するアダプタ2及びプラグ3は、光ファイバどうしを接続する光コネクタにおけるものとしたが、これに限定されるものではない。本実施の形態のコネクタ着脱工具1によれば、特に複数配置された一般のコネクタのうちの1つに対してその周辺との干渉を抑えつつ確実且つ迅速に当該コネクタにおけるアダプタとプラグとを着脱できる。
本実施の形態のコネクタ着脱工具の斜視図である。 (a)は、本実施の形態のコネクタ着脱工具のスライド機構の斜視図であり、(b)は、(a)におけるA−A’の断面図である。 本実施の形態のコネクタ着脱工具のグリップ部の側面図である。 本実施の形態のコネクタ着脱工具の弾性板の先端部分の側面図である。 本実施の形態のプラグをアダプタから引き抜く際のコネクタ着脱工具の状態を示す模式図である。 本実施の形態のアダプタに対してプラグを仮装着する際のコネクタ着脱工具の状態を示す模式図である。 (a)は、本実施の形態のコネクタ着脱工具がキャップを挟持した状態を示す模式図であり、(b)は、本実施の形態のコネクタ着脱工具がプラグを挟持した状態を示す模式図である。 本実施の形態のコネクタ着脱工具の先端部分の側面図である。 (a)は、本実施の形態のガイドの斜視図であり、(b)は、このガイドを利用して、プラグをアダプタに装着する際のコネクタ着脱工具の状態を示す模式図である。
符号の説明
1 コネクタ着脱工具 2 アダプタ 3 プラグ
3a 装着部 3b 後方部 3c カバー
4 光ファイバ 5 キャップ 6 ガイド
6a ガイド板 6b 装着板 6c、6d 表示
10 挟持片 10a 小鋸歯部 10b 大鋸歯部
10c 湾曲部 15、25、35 ネジ 20 弾性板
20a、20b ネジ孔 30 把持部 30a コの字形状部
40 支持棒 40a 棒部 40b 先端部
40c 後端部 45 ネジ 50 操作片
50a 直方体形状部 50b 凹形状部 50c 凸形状部
60 グリップ部 60a 本体 60b 開口部
60c 孔 60d 端片

Claims (9)

  1. 一端に開口を有するとともに長手方向に長孔を有する中空のグリップ部と、
    前記一端から前記長手方向に延在し、前記一端からの距離が長くなるにつれて相対する距離が長くなる一対の弾性板と、
    前記一対の弾性板を前記相対する距離が一定距離となるように把持し、前記一対の弾性板に沿って摺動する把持部と、
    前記把持部を支持し、前記開口から出入りする支持棒と、
    前記グリップ部の外側から前記長孔を通して前記支持棒と係合し、前記長孔に沿って摺動する操作片と、
    前記一対の弾性板の先端の相対する面と結合し、アダプタに対して着脱されるプラグを挟持する一対の挟持片と、を備え、
    前記支持棒は、前記操作片が摺動することにより前記開口から出入りし、
    前記把持部は、前記支持棒が前記開口から出入りすることにより前記一対の弾性板に沿って摺動する、ことを特徴とするコネクタ着脱工具。
  2. 前記把持部は、前記一端からの距離が長くなるにつれて、前記一対の弾性板の先端の相対する距離が短くなるように把持することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ着脱工具。
  3. 前記グリップ部は、当該グリップ部を軽量化するための複数の孔を表面に有することを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ着脱工具。
  4. 前記操作片は、凸部又は凹部を操作面に有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のコネクタ着脱工具。
  5. 前記一対の挟持片は、前記一対の弾性板に対して回動可能であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のコネクタ着脱工具。
  6. 前記一対の挟持片は、前記プラグを挟持するための鋸歯部を表面に有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のコネクタ着脱工具。
  7. 前記一対の挟持片は、前記プラグを挟持するための湾曲部を表面に有することを特徴とする請求項6に記載のコネクタ着脱工具。
  8. 前記グリップ部は、一体成形されてなることを特徴とする請求項3に記載のコネクタ着脱工具。
  9. 前記アダプタ及び前記プラグは、光ファイバ用のコネクタであることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ着脱工具。

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