JP2007112295A - 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 - Google Patents

車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 Download PDF

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Abstract

【課題】運転者が減速操作を終了するときに遅れなく制御を終了する車両用運転操作補助装置を提供する。
【解決手段】コントローラは、自車両と前方障害物との接近度合を表すリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルに応じてアクセルペダルに発生させる操作反力の反力制御指令値を算出する。コントローラは、ブレーキペダルの操作速度に基づいて運転者の減速終了意図を検出し、減速終了意図があると判定すると、リスクポテンシャルを補正する低応答補正と反力制御指令値を補正する高応答補正をそれぞれ行う。ブレーキペダル操作速度に基づく重み付けゲインにより、低応答補正と高応答補正の重み付けを決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
従来の車両用運転操作補助装置として、前方車両との車間距離を検出し、車間距離に応じてアクセルペダルの操作反力を変更するものが知られている(特許文献1参照)。この装置は、車間距離の減少に伴いアクセルペダルの操作反力を増大させている。
特開平10−166890号公報
障害物に対する自車両のリスクポテンシャルに基づいてアクセルペダルの操作反力を制御するシステムにおいて、演算処理の遅れ等によりシステム側で演算したリスクポテンシャルと実際の走行状況とに差があると、実際の走行状況に合致しない反力制御が行われることになり、運転者に違和感を与えてしまうという問題があった。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、障害物検出手段の検出結果に基づいて、障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、運転者が運転操作するための運転操作機器に発生する操作反力および自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する制御手段と、制御手段で制御する力を第1の応答速度で補正する高応答補正手段と、制御手段で制御する力を第1の応答速度よりも遅い第2の応答速度で補正する低応答補正手段と、運転者の減速終了意図を検出する意図検出手段と、意図検出手段の検出結果に基づいて、高応答補正手段と低応答補正手段の作動状態を制御する補正制御手段とを備える。
本発明による車両用運転操作補助方法は、自車両前方に存在する障害物を検出し、障害物の検出結果に基づいて、障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出し、算出されるリスクポテンシャルに基づいて、運転者が運転操作するための運転操作機器に発生する操作反力および自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御し、制御する力を第1の応答速度で補正し、制御する力を第1の応答速度よりも遅い第2の応答速度で補正し、運転者の減速終了意図を検出し、減速終了意図の検出結果に基づいて、第1の応答速度による補正と第2の応答速度による補正の作動状態を制御する。
本発明による車両は、自車両前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、障害物検出手段の検出結果に基づいて、障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されるリスクポテンシャルに基づいて、運転者が運転操作するための運転操作機器に発生する操作反力および自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する制御手段と、制御手段で制御する力を第1の応答速度で補正する高応答補正手段と、制御手段で制御する力を第1の応答速度よりも遅い第2の応答速度で補正する低応答補正手段と、運転者の減速終了意図を検出する意図検出手段と、意図検出手段の検出結果に基づいて、高応答補正手段と低応答補正手段の作動状態を制御する補正制御手段とを有する車両用運転操作補助装置を備える。
自車両のリスクポテンシャルに基づいて制御する力を第1の応答速度で補正する高応答補正手段と第1の応答速度よりも遅い第2の応答速度で補正する低応答補正手段とを備え、運転者の減速終了意図の検出結果に基づいて高応答補正手段と低応答補正手段の作動状態を制御するようにした。これにより、運転者の減速終了意図に合わせた応答速度で補正を行うことが可能となる。
《第1の実施の形態》
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。図1は、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の構成を示すシステム図であり、図2は、車両用運転操作補助装置1を搭載した車両の構成図である。
まず、車両用運転操作補助装置1の構成を説明する。レーザレーダ10は、車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられ、水平方向に赤外光パルスを照射して車両前方領域を走査する。レーザレーダ10は、前方にある複数の反射物(通常、前方車の後端)で反射された赤外光パルスの反射波を計測し、反射波の到達時間より、複数の前方車までの車間距離とその存在方向を検出する。検出した車間距離及び存在方向はコントローラ50へ出力される。なお、本実施の形態において、前方物体の存在方向は、自車両に対する相対角度として表すことができる。レーザレーダ10によりスキャンされる前方の領域は、自車正面に対して±6deg程度であり、この範囲内に存在する前方物体が検出される。
車速センサ30は、車輪の回転数や変速機の出力側の回転数を計測することにより自車両の車速を検出し、検出した自車速をコントローラ50に出力する。
コントローラ50は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成され、車両用運転操作補助装置1全体の制御を行う。コントローラ50は、車速センサ30から入力される自車速、およびレーザレーダ10から入力される距離情報から、自車両周囲の障害物状況、例えば自車両と各障害物との相対距離および相対速度といった障害物に対する走行状態を認識する。コントローラ50は、障害物状況に基づいて各障害物に対する自車両の接近度合を表すリスクポテンシャルを算出する。さらに、コントローラ50は、障害物に対するリスクポテンシャルに基づいて、以下のような制御を行う。
第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1は、アクセルペダル72の踏み込み操作の際に発生する反力を制御することによって、運転者による自車両の加減速操作を補助し、運転者の運転操作を適切にアシストするものである。そこで、コントローラ50は、自車前方の障害物に対するリスクポテンシャルに基づいて車両前後方向の反力制御量を算出する。コントローラ50は、算出した前後方向の反力制御量をアクセルペダル反力制御装置70へと出力する。
アクセルペダル反力制御装置70は、コントローラ50から出力される反力制御量に応じて、アクセルペダル72のリンク機構に組み込まれたサーボモータ71で発生させるトルクを制御する。サーボモータ71は、アクセルペダル反力制御装置70からの指令値に応じて発生させる反力を制御し、運転者がアクセルペダル72を操作する際に発生する操作反力(踏力)を任意に制御することができる。なお、アクセルペダル反力制御装置70による反力制御を行わない場合は、例えばアクセルペダル72の踏み込み量に応じた引っ張りバネ(不図示)のバネ力が反力として作用する。このときの反力特性を通常の反力特性とする。
ブレーキペダルストロークセンサ94は、ブレーキペダル92の踏み込み量(操作量)を検出し、検出したブレーキペダル操作量をコントローラ50に出力する。
図3に、コントローラ50の内部および周辺の構成を示すブロック図を示す。コントローラ50は、例えばCPUのソフトウェア形態により、障害物認識部51、リスクポテンシャル算出部52、減速終了意図検出部53、重み付け算出部54、第1補正部55、フィルタ処理部56、アクセルペダル反力算出部57、および第2補正部58を構成する。
障害物認識部51は、レーザレーダ10と車速センサ30から入力される検出値に基づいて自車両周囲の障害物状況を認識する。リスクポテンシャル算出部52は、障害物認識部51で認識した障害物状況に基づいて、障害物に対する自車両の接近度合を表すリスクポテンシャルRPを算出する。減速終了意図検出部53は、ブレーキペダルストロークセンサ94から入力される検出値に基づいて、運転者による減速操作の終了意図を検出する。重み付け算出部54は、減速終了意図検出部53の検出結果に基づいて、第1補正部55および第2補正部58で実行する補正に対する重み付けゲインを算出する。
第1補正部55は、減速終了意図に基づいて操作反力制御の終了タイミングを変更する補正手段であり、リスクポテンシャル算出部52で算出されたリスクポテンシャルを補正する。フィルタ処理部56は、第1補正部55で補正されたリスクポテンシャルに対してフィルタ処理を行う。アクセルペダル反力算出部57は、フィルタ処理後のリスクポテンシャルに基づいてアクセルペダル操作反力の制御指令値(反力制御量)を算出する。
第2補正部58は、減速終了意図に基づいて操作反力制御の終了タイミングを変更する補正手段であり、アクセルペダル反力算出部58で算出された反力制御指令値を補正する。第2補正部58で補正された反力制御指令値はアクセルペダル反力制御装置70へ出力される。
以下に、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作の概要を説明する。例えば自車両が遠くから先行車に接近していった後、ブレーキ操作を行うことにより再び先行車から離れるような状況を想定する。この場合、図4(a)に示すように、自車両と先行車とが離れていくことにより時間t1でリスクポテンシャルRPが減少し始める。リスクポテンシャルRPは滑らかな制御を実現するためにフィルタ処理を施され、図4(b)に示すように滑らかに減少する。アクセルペダル72には、フィルタ処理後のリスクポテンシャルRPに応じた付加反力が付与されるので、図4(c)に示すように滑らかに減少する。
リスクポテンシャルRPは、後述するように自車両と先行車との相対速度を用いて算出される。したがって、例えば車間距離に基づいて相対速度を演算する場合の演算処理の遅れにより、実際には先行車が離れていっているにも関わらず、自車両と先行車とが接近する方向の相対速度として出力されてしまうことがある。この場合、先行車との接近のリスクが低下しているにも関わらず操作反力制御が終了しないため、アクセルペダル72に付加反力が付与されたままの状態となり、運転者に違和感を与えてしまう。
そこで、運転者が減速を終了しようとしている場合には、反力制御の終了タイミングを早めるように補正する。第1補正部55ではリスクポテンシャルRPを補正することにより反力制御の終了タイミングを変更し、第2補正部58では付加反力を補正することにより反力制御の終了タイミングを変更する。
第1補正部55は、図5(a)に示すように時間t2で運転者の減速終了意図が検出されると、リスクポテンシャルRPが小さくなるように補正する。これにより、図5(b)に実線で示すようにフィルタ処理後のリスクポテンシャルRPも小さくなり、結果として図5(c)に実線で示すように付加反力が小さくなるように補正される。このように、第1補正部55による補正は、リスクポテンシャルRPの補正開始(時間t2)から実際に付加反力が補正されるまでに遅れが発生するが、スムーズな付加反力を発生させることができる。そこで、第1補正部55における補正を低応答補正と呼ぶ。
第2補正部58は、時間t2で運転者の減速終了意図が検出されると、図6(c)に示すように直接、付加反力が小さくなるように補正する。リスクポテンシャルRPおよびフィルタ後のリスクポテンシャルRPは、図6(a)(b)に示すように徐々に低下している。このように、第2補正部58による補正は、リスクポテンシャルRPの付加反力を直接補正するので反力制御を速やかに終了させることができ、補正の効果は大きい。そこで、第2補正部58における補正を高応答補正と呼ぶ。
第1の実施の形態では、重み付け算出部54で算出する重み付けゲインにより、低応答補正と高応答補正のどちらの補正方法を重視して反力制御の終了タイミングを変更するかを決定する。
以下に、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を、図7を用いて詳細に説明する。図7は、第1の実施の形態のコントローラ50における運転操作補助制御処理の処理手順のフローチャートを示す。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。
まず、ステップS100で走行状態を読み込む。ここで、走行状態は、自車前方の障害物状況を含む自車両の走行状況に関する情報である。そこで、レーザレーダ10により検出される前方障害物までの車間距離Xや存在方向、および車速センサ30によって検出される自車両の走行車速Vhを読み込む。また、ブレーキペダルストロークセンサ94で検出されるブレーキペダル操作量SBも読み込む。
ステップS200では、ステップS100で読み込み、認識した走行状態データに基づいて、前方障害物の状況を認識する。ここでは、前回の処理周期以前に検出され、コントローラ50のメモリに記憶されている自車両に対する障害物の相対位置やその移動方向・移動速度と、ステップS100で得られた現在の走行状態データとにより、現在の障害物の自車両に対する相対位置やその移動方向・移動速度を認識する。そして、自車両の走行に対して障害物が、自車両の前方にどのように配置され、相対的にどのように移動しているかを認識する。
ステップS300では、自車両前方の障害物に対する自車両の接近度合を表すリスクポテンシャルRPを算出する。リスクポテンシャル(Risk Potential)は、「潜在的なリスク/危急」を意味し、ここでは特に、自車両と自車両周囲に存在する障害物とが接近していくことにより増大するリスクの大きさを表す。したがって、リスクポテンシャルは、自車両と障害物とがどれほど近づいているか、すなわち自車両と障害物とが近づいている程度(接近度合)を表す物理量であるといえる。以下に、リスクポテンシャルRPの算出方法を説明する。
図8(a)に示すように、自車両100の前方に仮想的な弾性体300を設けたと仮定し、この仮想的な弾性体300が前方車両200に当たって圧縮され、自車両100に対する擬似的な走行抵抗を発生するというモデルを考える。ここで、障害物に対するリスクポテンシャルRPは、図8(b)に示すように仮想弾性体300が前方車両200に当たって圧縮された場合の反発力と定義する。リスクポテンシャルRPの算出方法を、図9のフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS301で、ステップS200で認識された自車両前方の障害物と自車両との余裕時間TTC(Time To Contact)を算出する。余裕時間TTCは、障害物に対する現在の自車両の接近度合を示す物理量であり、現在の走行状況が継続した場合、つまり自車速Vhおよび相対車速Vr(=障害物の速度−自車速)が一定の場合に、何秒後に車間距離Xがゼロとなり自車両と障害物とが接触するかを示す値である。ここでは、障害物として自車両前方の先行車を例として説明する。先行車に対する余裕時間TTCは、以下の(式1)で求められる。
TTC=−X/Vr ・・・(式1)
余裕時間TTCの値が小さいほど、障害物への接触が緊迫し、障害物への接近度合が大きいことを意味している。例えば障害物への接近時には、余裕時間TTCが4秒以下となる前に、ほとんどのドライバが減速行動を開始することが知られている。なお、自車両前方に障害物が存在しない場合は、余裕時間TTCは無限大となる。
ステップS302では、ステップS301で算出した余裕時間TTCがしきい値Thよりも小さいか否かを判定する。余裕時間TTCが制御開始を判断するために適切に設定されたしきい値Th(例えば10sec)より小さい場合(TTC<Th)は、ステップS303へ進み、仮想弾性体300の長さを表す基準距離Lを算出する。基準距離Lは、しきい値Thおよび自車両と先行車との相対距離Vrを用いて以下の(式2)から算出する。
L=Th×Vr ・・・(式2)
ステップS304では、ステップS303で算出した基準距離Lを用いて、以下の(式3)から、自車両の障害物に対するリスクポテンシャルRPを算出する。
RP=K・(L−X) ・・・(式3)
ここで、Kは仮想弾性体300のバネ定数である。これにより、自車両と障害物との車間距離Xが短くなり仮想弾性体300が圧縮されるほど、リスクポテンシャルRPが大きくなる。
ステップS302が否定判定されて余裕時間TTC≧Thの場合、すなわち図8(a)に示すように仮想弾性体300が前方車両200に接触していない場合は、自車両と先行車との接触のリスクが低いと判断してリスクポテンシャルRP=0とする。
このようにステップS300でリスクポテンシャルRPを算出した後、ステップS400へ進む。ステップS400では、運転者によるブレーキペダル操作に基づいて減速操作の終了意図を検出する。ここでの処理を図10のフローチャートを用いて説明する。
ステップS401で、ステップS300で算出したリスクポテンシャルRPが所定値RP1以下であるか否かを判定する。ここで、所定値RP1は自車両と障害物との接近度合が高い状態であるかを判定するためのしきい値であり、例えばRP1=0とする。RP≦RP1の場合はステップS402へ進み、減速終了の意図が無いことを表すフラグFlg=0に設定する。
RP>RP1の場合はステップS403へ進み、ステップS100で読み込んだブレーキペダル操作量SBに基づいて運転者によるブレーキペダル92の操作速度dBを算出する。例えば、ブレーキペダル操作量SBを時間微分することにより、操作速度dBを算出することができる。ブレーキペダル92が戻し方向に操作されているときは操作速度dBを負の値で表し、踏み込み方向に操作されているときは正の値で表す。
ステップS404では、ブレーキ操作速度dBを所定値−dB1と比較し、ブレーキペダル92が戻し方向に操作中であるか否かを判定する。所定値−dB1は、運転者の減速終了意図を判断するためのしきい値である。ブレーキペダル92を速く戻すほど減速を終了しようとする運転者の意図が強いと考えられるので、所定値−dB1を、例えば−dB1=−10%/secとする。
ブレーキペダル92が所定値−dB1よりも速い速度dBで戻し方向に操作されている場合は、ステップS405へ進み、運転者に減速終了の意図があることを表すフラグFlg=1に設定する。ステップS404が否定判定されるとステップS406へ進み、ブレーキ操作速度dBを所定値dB3と比較し、ブレーキペダル92が踏み込み方向に操作中であるか否かを判定する。所定値dB3は、ブレーキペダル92の踏み込み操作を判断するためのしきい値であり、例えばdB3=10%/secとする。
dB≧dB3の場合はステップS407へ進み、フラグFlg=0に設定する。ステップS406が否定判定されるとブレーキペダル92を保持した状態であると判断し、前回周期で設定したフラグFlgをそのまま使用する。
このようにステップS400で減速終了意図を検出した後、ステップS500へ進む。ステップS500では、操作反力制御の終了タイミングを補正するための補正方法を選択する。具体的には、ブレーキペダル操作速度dBに基づいて、第1補正部55で行う低応答の補正処理Aと第2補正部58で行う高応答の補正処理Bに対する重み付けゲインを決定する。
図11に、ブレーキ操作速度dBと重み付けゲインGaindBとの関係を示す。重み付けゲインGaindBが1に近づくほど高応答補正の重み付けが大きくなり、0に近づくほど低応答補正の重み付けが大きくなる(0≦GaindB≦1)。ブレーキペダル92を速く戻すほど運転者の減速終了意図が強いと考えられるので、ブレーキ操作速度dBが所定値−dB1から小さくなるほど重み付けゲインGaindBを大きくし、高応答補正の重み付けを大きくする。ブレーキ操作速度dBが所定値−dB2(<−dB1)よりも小さくなると、重み付けゲインGaindBを1に固定する。所定値−dB2は、ブレーキ操作速度dBの最大値を表す値であり、例えば−dB2=−30%/secとする。
つづくステップS600では、第1補正部55における低応答の補正処理Aを実行し、リスクポテンシャルRPの補正値RPhoseiを算出する。ここでの処理を、図12のフローチャートを用いて説明する。
ステップS601では、ステップS400で設定したフラグFlg=1で、運転者に減速終了意図があるか否かを判定する。減速終了意図がある場合はステップS602へ進む。ステップS602では、前回周期で算出したリスクポテンシャル補正値RPhoseiから所定値ΔRPを引いた値(RPhosei−ΔRP)が、ステップS300で算出されたリスクポテンシャルRP以上であるか否かを判定する。
(RPhosei−ΔRP)≧RPの場合はステップS603へ進み、リスクポテンシャル補正値RPhoseiとして、ステップS300で算出されたリスクポテンシャルRPを設定する。(RPhosei−ΔRP)<RPの場合は、ステップS604へ進み、(RPhosei−ΔRP)を新たな補正値RPhoseiとして設定する。ステップS601で、フラグFlg=0であり、減速終了意図がないと判定されるとステップS605へ進む。ステップS605では、リスクポテンシャル補正値RPhoseiとして、ステップS300で算出されたリスクポテンシャルRPを設定する。
このように、ステップS600で低応答の補正処理Aを行った後、ステップS700へ進む。ステップS700では、ステップS600で算出したリスクポテンシャル補正値RPhoseiに対してフィルタ処理を行う。これは、リスクポテンシャルRPが急変した場合でもアクセルペダル72に付与する操作反力が必要以上に変化しないようにするための処理である。具体的には、リスクポテンシャル補正値RPhoseiに対して変化率リミッタやローパスフィルタ等を施すことにより、フィルタ処理を行う。フィルタ処理後のリスクポテンシャル値をリスクポテンシャルフィルタ値RPfilterと表す。
ステップS800では、ステップS700で算出したリスクポテンシャルフィルタ値RPfilterに基づいて、アクセルペダル72に発生させる操作反力の反力制御指令値FAを算出する。図13に、リスクポテンシャルフィルタ値RPfilterとアクセルペダル反力制御指令値FAとの関係を示す。図13に示すように、RPfilterが所定の最小値RPminよりも大きい場合は、RPfilterが大きいほど、大きなアクセルペダル反力を発生させるようにアクセルペダル反力制御指令値FAを算出する。RPfilterが所定の最大値RPmaxより大きい場合には、最大のアクセルペダル反力を発生させるように、アクセルペダル反力制御指令値FAを最大値FAmaxに固定する。
ステップS900では、第2補正部58における高応答の補正処理Bを実行し、反力制御指令値FAの補正値FAhoseiを算出し、さらに、アクセルペダル反力制御装置70へ出力するための出力値FAoutを算出する。ここでの処理を、図14のフローチャートを用いて説明する。
ステップS901では、フラグFlg=1で、運転者に減速終了意図があるか否かを判定する。減速終了意図がある場合はステップS902へ進む。ステップS902では、前回周期で算出した反力制御指令値補正値FAhoseiから所定値ΔFAを引いた値(FAhosei−ΔFA)が、ステップS800で算出された反力制御指令値FA以上であるか否かを判定する。
(FAhosei−ΔFA)≧FAの場合はステップS903へ進み、反力制御指令値補正値FAhoseiとして、ステップS800で算出された反力制御指令値FAを設定する。(FAhosei−ΔFA)<FAの場合は、ステップS904へ進み、(FAhosei−ΔFA)を新たな補正値FAhoseiとして設定する。ステップS901でフラグFlg=0であり、減速終了意図がないと判定されるとステップS905へ進む。ステップS905では、反力制御指令値補正値FAhoseiとして、ステップS800で算出された反力制御指令値FAを設定する。
ステップS906では、ステップS500で算出した重み付けゲインGaindB、ステップS800で算出した反力制御指令値FA、およびステップS903〜S905のいずれかで算出した補正値FAhoseiに基づいて、反力制御指令値出力値FAoutを算出する。出力値FAoutは、以下の(式4)から算出する。
FAout=(1−GaindB)×FA+GaindB×FAhosei ・・・(式4)
これにより、重み付けゲインGaindBが大きいほど反力制御指令値FAを直接補正した補正値FAhoseiの重みが大きくなり、重み付けゲインGaindBが小さいほどリスクポテンシャル補正値RPhoseiに基づく反力制御指令値FAの重みが大きくなる。このように、出力値FAoutは、低応答補正により反力制御指令値FAと高応答補正による補正値FAhoseiの重み付け和として算出される。
このようにステップS900で補正処理Bを行い、反力制御指令値出力値FAoutを算出した後、ステップS1000へ進む。ステップS1000では、ステップS900で算出した反力制御指令値出力値FAoutをアクセルペダル反力制御装置70へ出力する。アクセルペダル反力制御装置70は、コントローラ50から入力される指令値に応じてアクセルペダル72に発生する操作反力を制御する。アクセルペダル72には、通常の反力特性に付加反力FAoutを加えた操作反力が発生する。これにより、今回の処理を終了する。
以下、図面を用いて第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の作用を説明する。図15(a)〜(f)および図16(a)〜(f)に、低応答補正および高応答補正における、車間距離X、相対速度Vr、ブレーキ操作に応じた減速度、リスクポテンシャルRP、リスクポテンシャルフィルタ値RPfilter、および反力制御指令値出力値(付加反力)FAoutの時間変化の一例を示す。
まず、低応答補正について説明する。図15(a)(b)に示すように相対速度Vrが負の値で自車両と先行車との車間距離Xが小さくなっていくと、運転者はブレーキペダル操作を行い、図15(c)に示すように自車両に減速度が発生する。自車速の低下に伴い相対速度Vrが0に近づいていくと、運転者はブレーキペダル操作を終了する。ここで、時間t1において運転者の減速終了意図が検出されると、図15(d)に実線で示すようにリスクポテンシャルRPが所定値ΔRPずつ低下するように補正される。補正後のリスクポテンシャルRPhoseiに対してフィルタ処理が行われ(図15(e))、リスクポテンシャルフィルタ値RPfilterに基づいて反力制御指令値FAが算出される。
重み付けゲインGaindB=0の低応答補正の場合は、リスクポテンシャルフィルタ値RPfilterに基づく反力制御指令値FAがそのまま反力制御指令値出力値FAoutとして算出される。そのため、図15(f)に実線で示すように減速終了意図の検出後、出力値FAoutが緩やかに減少する。
つぎに、高応答補正について説明する。図16(a)(b)に示すように相対速度Vrが負の値で自車両と先行車との車間距離Xが小さくなっていくと、運転者はブレーキペダル操作を行い、図16(c)に示すように自車両に減速度が発生する。リスクポテンシャルRPは、図16(d)に示すように車間距離Xおよび相対速度Vrに応じて変化し、図16(e)に示すようにリスクポテンシャルRPに応じたフィルタ値RPfilterが算出される。
ここで、時間t1において運転者の減速終了意図が検出されると、図16(f)に実線で示すように、フィルタ値RPfilterに基づいて算出された反力制御指令値FAがΔFAずつ低下するように補正される。重み付けゲインGaindB=1の高応答補正の場合は、補正された反力制御指令値FAhoseiが反力制御指令値出力値FAoutとして算出される。そのため、図16(f)に実線で示すように減速終了意図の検出後、出力値FAoutが速やかに減少する。
このように、以上説明した第1の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置1は、自車両前方に存在する障害物を検出し、障害物の検出結果に基づいて、具体的には自車両と障害物との距離Xおよび相対速度Vrに基づいて、障害物に対する自車両のリスクポテンシャルRPを算出する。そして、算出されたリスクポテンシャルRPに基づいて、運転者が運転操作するための運転操作機器に発生する操作反力を制御する。車両用運転操作補助装置1のコントローラ50は、リスクポテンシャルRPに基づいて制御する力、具体的には操作反力を第1の応答速度で補正する第2補正部(高応答補正手段)58と、操作反力を第1の応答速度よりも遅い第2の応答速度で補正する第1補正部(低応答補正手段)55とを備えている。コントローラ50は、運転者の減速終了意図を検出し、減速終了意図の検出結果に基づいて高応答補正手段と低応答補正手段の作動状態を制御する。これにより、運転者の減速終了意図に合わせた操作反力の補正を行うことができ、運転者に違和感を与えることなく操作反力制御を終了することができる。例えば、運転者がブレーキペダル操作を終了してアクセルペダル72の操作に移行する場合に、アクセルペダル72の反力が大きくて踏み込みづらいという状態を緩和することができる。
(2)第2補正部58は、リスクポテンシャルRPに基づいて算出される操作反力を補正する。具体的には、リスクポテンシャルフィルタ値RPfilterに基づいて算出されるアクセルペダル反力制御指令値FAを直接補正する。これにより、図16(f)に示すようにアクセルペダル72に付加される付加反力が速やかに低下し、高応答の補正を行うことができる。ここで、減速終了意図が検出されてから操作反力が低下するまでの、高応答の補正による応答速度を第1の応答速度と呼ぶ。
(3)第1補正部55は、リスクポテンシャルRPを補正する。これにより、図15(d)に示すようにリスクポテンシャルRPが徐々に低下する。アクセルペダル72の付加反力は、補正されたリスクポテンシャルRPhoseiのフィルタ値RPfilterに基づいて算出されるため、図15(f)に示すように緩やかに低下する。これにより、操作反力が滑らかに低下する低応答の補正を行うことができる。ここで、減速終了意図が検出されてから操作反力が低下するまでの、低応答による応答速度を第2の応答速度と呼ぶ。
(4)車両用運転操作補助装置1は、ブレーキペダルストロークセンサ94によりブレーキペダル92の操作量SBを検出し、ブレーキペダル操作量SBに基づいて運転者の減速終了意図を検出する。具体的には、ブレーキペダル92を戻し方向に操作するときの操作速度dBが所定値−dB1よりも速い場合に減速終了意図ありと判断する。これにより、運転者がブレーキペダル92による減速操作を終了しようとしているか否かを正確に判断することができる。
(5)コントローラ50は、第2補正部58による補正と第1補正部55による補正に対する重み付けを算出する重み付け算出部54をさらに備えており、重み付け算出部54で算出される重み付けに基づいて、第2補正部58による高応答補正と第1補正部55による低応答補正の作動状態を制御する。具体的には、補正後のリスクポテンシャルRPhoseiに基づいて算出される反力制御指令値FAと、補正後の反力制御指令値FAhoseiとの重み付け和を、最終的な反力制御指令値FAoutとして算出する。これにより、高応答補正と低応答補正に適切な重みをつけて補正を行うことができる。
(6)コントローラ50はブレーキペダル92の操作速度dBを算出し、ブレーキペダル操作速度dBが大きいほど高応答補正による補正の重み付けを大きくする。具体的には、ブレーキペダル92の戻し方向の操作速度dBが速いほど、図11に示すように重み付けゲインGaindBを大きくする。ブレーキペダル92が速く戻される場合は運転者が速やかに減速を終了しようとしていると考えられるので、操作反力制御を速やかに終了することにより運転者に与える違和感を低減することができる。
−第1の実施の形態の変形例1−
自車両が低速で走行しているほど、自車両と先行車とが離れていく際に制御の応答遅れ、すなわち反力制御終了タイミングの遅れに対する違和感が大きい。そこで、自車速Vhが低速であるほど応答の速い補正を行うように重み付けゲインGainVを設定する。
図17に、自車速Vhと重み付けゲインGainVとの関係を示す。重み付けゲインGainvが1に近づくほど高応答補正の重み付けが大きくなり、0に近づくほど低応答補正の重み付けが大きくなる(0≦Gainv≦1)。自車速Vhが所定値Vh1よりも小さくなるほど重み付けゲインGainVを大きくして高応答補正の重み付けを大きくする。自車速Vhが所定値Vh2(<Vh1)よりも小さくなると重み付けゲインGainVを1に固定する。
コントローラ50は、図7のフローチャートのステップS900で実行される補正処理Bにおいて、上述した重み付けゲインGaindBの代わりに自車速Vhに基づく重み付けゲインGainVを用いて反力制御指令値出力値FAoutを算出する。
このように、自車速Vhが低いほど高応答補正による補正の重み付けを大きくする。具体的には、図17に示すように自車速Vhが小さくなるほど、重み付けゲインGainVを大きくする。自車両が低速で走行しているほど減速終了意図が検出されてからの反力制御終了までの遅れに対する違和感が大きいので、操作反力制御を速やかに終了することにより運転者に与える違和感を低減することができる。
−第1の実施の形態の変形例2−
先行車との車間距離Xが短いほど、自車両と先行車とが離れていく際に制御の応答遅れ、すなわち反力制御終了タイミングの遅れに対する違和感が大きい。そこで、車間距離Xが小さいほど応答の速い補正を行うように重み付けゲインGainDを設定する。
図18に、車間距離Xと重み付けゲインGainDとの関係を示す。重み付けゲインGainDが1に近づくほど高応答補正の重み付けが大きくなり、0に近づくほど低応答補正の重み付けが大きくなる(0≦GainD≦1)。車間距離Xが所定値X1よりも小さくなるほど重み付けゲインGainDを大きくして高応答補正の重み付けを大きくする。車間距離Xが所定値X2(<X1)よりも小さくなると重み付けゲインGainDを1に固定する。
コントローラ50は、図7のフローチャートのステップS900で実行される補正処理Bにおいて、上述した重み付けゲインGaindBの代わりに車間距離Xに基づく重み付けゲインGainDを用いて反力制御指令値出力値FAoutを算出する。
このように、車間距離Xが小さいほど高応答補正による補正の重み付けを大きくする。具体的には、図18に示すように車間距離Xが小さくなるほど、重み付けゲインGainDを大きくする。前方障害物との車間距離Xが小さいほど減速終了意図が検出されてから反力制御終了までの遅れに対する違和感が大きいので、操作反力制御を速やかに終了することにより運転者に与える違和感を低減することができる。
−第1の実施の形態の変形例3−
先行車が加速している場合には応答の速い補正を行い、先行車が減速しているときには応答の遅い補正を行うように、重み付けゲインGaindVpを設定する。以下に、先行車の加減速度dVpに応じた重み付けゲインGaindVpの算出方法を、図19のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図7のフローチャートのステップS500で実行される。
まず、ステップS501で、先行車の加速度dVpを算出する。先行車加速度dVpは、例えば自車両と先行車との相対速度Vrに基づいて算出する。あるいは、車車間通信等を用いて先行車から加速度情報を取得するように構成することも可能である。ステップS502では、ステップS501で算出した加速度dVpが0よりも大きく、先行車が加速中であるか否かを判定する。
先行車が加速中である場合はステップS503へ進み、応答の速い補正を行うように重み付けゲインGaindVp=1に設定する。先行車が加速中でない場合は、ステップS504へ進み、応答の遅い補正を行うように重み付けゲインGaindVp=0に設定する。
コントローラ50は、図7のフローチャートのステップS900で実行される補正処理Bにおいて、上述した重み付けゲインGaindBの代わりに先行車加速度dVpに基づく重み付けゲインGaindVpを用いて反力制御指令値出力値FAoutを算出する。これにより、先行車が加速中であるか否かに応じて、高応答補正および低応答補正のいずれかを選択して実行する。
このように、コントローラ50は自車両前方の障害物の加速度dVpを算出し、障害物の加速度dVpに基づいて、障害物が加速しているときは高応答補正を選択し、障害物が減速しているときは低応答補正を選択する。障害物が加速して自車両から離れていく場合は操作反力制御を速やかに終了し、障害物が加速していない場合は操作反力制御を緩やかに終了することにより、運転者に与える違和感を低減することができる。
《第2の実施の形態》
以下に、本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。図20に、第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置2のシステム図を示す。図21に、図20に示した車両用運転操作補助装置2を搭載した車両の構成図を示す。図20、図21において、図1及び図2に示した第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、上述した第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図20に示すように、車両用運転操作補助装置2は、自車両に発生する駆動力を制御する駆動力制御装置73、自車両に発生する制動力を制御する制動力制御装置93、およびアクセルペダルストロークセンサ74をさらに備えている。アクセルペダルストロークセンサ74は、アクセルペダル72のリンク機構に組み込まれてアクセルペダル72の踏み込み量(操作量)を検出し、検出したアクセルペダル操作量SAをコントローラ50Aに出力する。
駆動力制御装置73は、エンジンへの制御指令を算出する。図22に、駆動力制御装置73における駆動力制御のブロック図を示す。図23に、アクセルペダル操作量SAとドライバ要求駆動力Fdaとの関係を定めた特性マップを示す。駆動力制御装置73は、図23に示すようなマップを用いて、アクセルペダル操作量SAに応じてドライバ要求駆動力Fdaを算出する。そして、駆動力制御装置73は、ドライバ要求駆動力Fdaに、後述する駆動力補正量Faを加えて目標駆動力を算出する。駆動力制御装置73のエンジンコントローラは、目標駆動力に従ってエンジンへの制御指令を算出する。
制動力制御装置93は、ブレーキ液圧指令を出力する。図24に、制動力制御装置93における制動力制御のブロック図を示す。図25に、ブレーキペダル操作量SBとドライバ要求制動力Fdbとの関係を定めた特性マップを示す。制動力制御装置93は、図25に示すようなマップを用いて、ブレーキペダル操作量SBに応じてドライバ要求制動力Fdbを算出する。そして、制動力制御装置93は、ドライバ要求制動力Fdbに、後述する制動力補正値Fbを加えて目標制動力を算出する。制動力制御装置93のブレーキ液圧コントローラは、目標制動力に従ってブレーキ液圧指令を出力する。ブレーキ液圧コントローラからの指令に応じて各車輪に設けられたブレーキ装置95が作動する。
図26に、コントローラ50Aの内部および周辺の構成を示すブロック図を示す。コントローラ50Aは、例えばCPUのソフトウェア形態により、障害物認識部51、リスクポテンシャル算出部52、減速終了意図検出部53、重み付け算出部54、第1補正部55、フィルタ処理部56、アクセルペダル反力算出部57、第2補正部58、反発力算出部59、および第3補正部60を構成する。
反発力算出部60は、リスクポテンシャルRPに基づいて、制駆動力補正量を算出する際の基準となる反発力を算出する。第3補正部60は、減速終了意図に基づいて制駆動力制御の終了タイミングを変更する補正手段であり、反発力算出部59で算出された反発力を補正し、補正した反発力に基づいて自車両に発生させる制駆動力の補正量を算出する。
障害物に対するリスクポテンシャルRPに応じて制駆動力制御を行う場合も、上述した第1の実施の形態と同様に、相対速度を演算する場合の演算処理の遅れ等により、先行車との接近のリスクが低下しているにも関わらず制駆動力制御が終了しないことがある。この場合、自車両には制駆動力制御による減速度が発生しつづけたままとなってしまうため、運転者に違和感を与えてしまう。
そこで、運転者が減速を終了しようとしている場合には、上述したように反力制御の終了タイミングを早めるとともに、制駆動力制御の終了タイミングも早めるように補正する。第3補正部60は、後述するように、リスクポテンシャルRPに基づく制駆動力の補正量を直接補正するので制駆動力制御を速やかに終了させることができる。そこで、第3補正部60における補正を高応答補正と呼ぶ。
以下に、第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置2の動作を、図27を用いて詳細に説明する。図27は、第2の実施の形態のコントローラ50Aにおける運転操作補助制御処理の処理手順のフローチャートを示す。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。ステップS100〜S900での処理は、図7に示したフローチャートにおける処理と同様であるので説明を省略する。
ステップS1050では、ステップS700で算出したリスクポテンシャルフィルタ値RPfilterに基づいて、制駆動力補正量を算出する際に用いる反発力Fcを算出する。ここで、反発力Fcは、図8(a)(b)に示した仮想弾性体300の反発力として考えることができる。そこで、図28に示すような関係にしたがって、リスクポテンシャルフィルタ値RPfilterが大きくなるほど反発力Fcが大きくなるように反発力Fcを算出する。なお、リスクポテンシャルフィルタ値RPfilterが所定の最大値RPmを超えると、反発力Fcを最大値Fcmaxに固定する。
ステップS1100では、第3補正部60における高応答の補正処理Cを実行し、反発力Fcの補正値Fchoseiを算出し、重み付けゲインGaindBに基づいて反発力出力値Fcoutを算出する。さらに、反発力出力値Fcoutに基づいて駆動力制御装置73に出力する駆動力補正量Faおよび制動力制御装置93に出力する制動力補正量Fbを算出する。ここでの処理を、図29のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1101では、ドライバ要求駆動力Fdaを推定する。コントローラ50Aには、図23と同様のマップが記憶されており、アクセルペダル操作量SAに基づいてドライバ要求駆動力Fdaを推定する。
ステップS1102では、フラグFlg=1で、運転者に減速終了意図があるか否かを判定する。減速終了意図がある場合はステップS1103へ進む。ステップS1103では、前回周期で算出した反発力補正値Fchoseiから所定値ΔFcを引いた値(Fchosei−ΔFc)が、ステップS1050で算出された反発力Fc以上であるか否かを判定する。
(Fchosei−ΔFc)≧Fcの場合はステップS1104へ進み、反発力補正値Fchoseiとして、ステップS1050で算出された反発力Fcを設定する。(Fchosei−ΔFc)<Fcの場合は、ステップS1105へ進み、(Fchosei−ΔFc)を新たな補正値Fchoseiとして設定する。ステップS1102においてフラグFlg=0であり、減速終了意図がないと判定されると、ステップS1106へ進み、反発力補正値Fchoseiとして、ステップS1050で算出された反発力Fcを設定する。
ステップS1107では、ステップS500で算出した重み付けゲインGaindB、ステップS1050で算出した反発力Fc、およびステップS1104〜S1106のいずれかで算出された補正値Fchoseiに基づいて、反発力出力値Fcoutを算出する。出力値Fcoutは、以下の(式5)から算出する。
Fcout=(1−GaindB)×Fc+GaindB×Fchosei ・・・(式5)
これにより、重み付けゲインGaindBが大きいほど反発力Fcを直接補正した補正値Fchoseiの重みが大きくなり、重み付けゲインGaindBが小さいほどリスクポテンシャル補正値RPhoseiに基づく反発力Fcの重みが大きくなる。このように、出力値Fcoutは、低応答補正による反発力Fcと高応答補正による補正値Fchoseiの重み付け和として算出される。
つづくステップS1108では、ステップS1101で推定したドライバ要求駆動力Fdaと、ステップS1107で算出した反発力出力値Fcoutとの大小関係を比較する。Fda≧Fcoutの場合は、ステップS1109へ進む。ステップS1109では、駆動力補正量Faとして−Fcoutをセットし、ステップS1110で制動力補正量Fbに0をセットする。
すなわち、Fda−Fcout≧0であることから、駆動力Fdaを反発力出力値Fcoutにより補正した後も正の駆動力が残る。従って、補正量の出力は駆動力制御装置73のみで行うことができる。この場合、車両の状態としては、運転者がアクセルペダル72を踏んでいるにも関わらず期待した程の駆動力が得られない状態となる。補正後の駆動力が走行抵抗より大きい場合には、加速が鈍くなる挙動として運転者に感じられ、補正後の駆動力が走行抵抗より小さい場合には、減速する挙動として運転者に感じられる。
一方、ステップS1108が否定判定され、Fda<Fcoutの場合は、駆動力制御装置73のみでは目標とする補正量を出力できない。そこで、ステップS1111へ進んで駆動力補正量Faに−Fdaをセットし、ステップS1112で制動力補正量Fbとして、補正量の不足分(Fcout−Fda)をセットする。この場合、車両の減速挙動として運転者には察知される。
このようにステップS1100で補正処理Cを行い、制駆動力補正量を算出した後、ステップS1200へ進む。ステップS1200では、ステップS800で算出したアクセルペダル反力制御指令値出力値FAoutをアクセルペダル反力制御装置70へ出力する。アクセルペダル反力制御装置70は、コントローラ50Aから入力される指令値に応じてアクセルペダル反力を制御する。
さらに、ステップS1100で算出した駆動力補正量Fa、及び制動力補正量Fbをそれぞれ駆動力制御装置73、及び制動力制御装置93に出力する。駆動力制御装置73は、駆動力補正量Faと要求駆動力Fdaとから目標駆動力を算出し、算出した目標駆動力を発生するようにエンジンコントローラを制御する。また、制動力制御装置93は、制動力補正量Fbと要求制動力Fdbとから目標制動力を算出し、目標制動力を発生するようにブレーキ液圧コントローラを制御する。これにより、今回の処理を終了する。
以下、図面を用いて第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置2の作用を説明する。図30(a)〜(f)および図31(a)〜(f)に、低応答補正および高応答補正における、車間距離X、相対速度Vr、自車両に発生する減速度、リスクポテンシャルRP、リスクポテンシャルフィルタ値RPfilter、および反力制御指令値出力値(付加反力)FAoutの時間変化の一例を示す。車間距離X、相対速度Vr、リスクポテンシャルRP、リスクポテンシャルフィルタ値RPfilter、および反力制御指令値出力値FAoutの時間変化は、上述した第1の実施の形態と同様である。
ここでは、制駆動力制御に関して自車両に発生する減速度の時間変化について説明する。図30(c)および図31(c)において運転者によるブレーキペダル操作によって発生する減速度を一点鎖線で示し、リスクポテンシャルRPに応じた制駆動力制御によって発生する減速度、すなわち反発力Fcを実線で示す。
まず、低応答補正について説明する。図30(c)示すように、リスクポテンシャルRPに応じた反発力Fcとブレーキペダル操作による減速度が発生した状態から、時間t1において運転者の減速終了意図が検出されると、図30(d)に実線で示すようにリスクポテンシャルRPが所定値ΔRPずつ低下するように補正される。反発力Fcは、フィルタ処理後のリスクポテンシャルフィルタ値RPfilterに基づいて算出される。
重み付けゲインGaindB=0の低応答補正の場合は、リスクポテンシャルフィルタ値RPfilterに基づく反発力Fcがそのまま反発力出力値Fcoutとして算出される。そのため、図30(c)に実線で示すように減速終了意図の検出後、出力値Fcoutが緩やかに減少する。
つぎに、高応答補正について説明する。図31(c)示すように、リスクポテンシャルRPに応じた反発力Fcとブレーキペダル操作による減速度が発生した状態から、時間t1において運転者の減速終了意図が検出されると、図31(c)に実線で示すように、リスクポテンシャルフィルタ値RPfilterに基づいて算出された反発力FcがΔFcずつ低下するように補正される。重み付けゲインGaindB=1の高応答補正の場合は、補正された反発力Fchoseiが反発力出力値Fcoutとして算出される。そのため、図31(c)に実線で示すように減速終了意図の検出後、反発力出力値Fcoutが速やかに減少する。
このように、以上説明した第2の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置2は、自車両前方に存在する障害物を検出し、障害物の検出結果に基づいて、具体的には自車両と障害物との距離Xおよび相対速度Vrに基づいて、障害物に対する自車両のリスクポテンシャルRPを算出する。そして、算出されたリスクポテンシャルRPに基づいて、運転者が運転操作するための運転操作機器に発生する操作反力および自車両に発生する制駆動力を制御する。コントローラ50Aは、リスクポテンシャルRPに基づいて制御する力、具体的には操作反力を第1の応答速度で補正する第2補正部(高応答補正手段)58と、操作反力および制駆動力を第1の応答速度よりも遅い第2の応答速度で補正する第1補正部(低応答補正手段)55と、制駆動力を第1の応答速度で補正する第3補正部(高応答補正手段)60を備えている。コントローラ50Aは、運転者の減速終了意図を検出し、減速終了意図の検出結果に基づいて高応答補正手段と低応答補正手段の作動状態を制御する。これにより、運転者の減速終了意図に合わせた操作反力および制駆動力の補正を行うことができ、運転者に違和感を与えることなく操作反力制御および制駆動力制御を終了することができる。例えば、運転者がブレーキペダル操作を終了してからも制駆動力制御による減速度が継続して自車両に発生するという状態を緩和することができる。
以上説明した第2の実施の形態において、ブレーキペダル操作速度dB以外のパラメータに基づいて重み付けゲインを設定することも出来る。例えば、図17または図18に示したように自車速Vhまたは車間距離Xに基づいて設定した重み付けゲインを用いて反発力Fcを補正することもできる。あるいは、先行車加速度dVpに基づいて重み付けゲインGaindVpを1または0に設定することもできる。
以上説明した第2の実施の形態においては、リスクポテンシャルRPに基づいて操作反力制御と制駆動力制御とを行ったが、これには限定されず、リスクポテンシャルRPに基づく制駆動力制御のみを行うように構成することも可能である。あるいは、リスクポテンシャルRPに基づいて駆動力のみを制御することもできる。上述した第1及び第2の実施の形態では、運転操作機器としてアクセルペダル72を用い、アクセルペダル72に発生する操作反力を制御するようにした。ただしこれには限定されず、運転操作機器としてブレーキペダル92を用い、リスクポテンシャルRPに基づいてブレーキペダル92に発生する操作反力を制御することも可能である。あるいは、リスクポテンシャルRPに基づいてアクセルペダル72に発生する操作反力およびブレーキペダル92に発生する操作反力を制御することもできる。
以上説明した第1および第2の実施の形態においては、図8(a)(b)に示すモデルを設定し、前方障害物に圧縮されたときの仮想弾性体300の反発力をリスクポテンシャルRPとして算出した。仮想弾性体300の反発力Fcは、自車両と障害物との余裕時間TTCを用いて算出した。しかしこれには限定されず、自車速Vhを車間距離Xで除算して得られる車間時間THWを用いてリスクポテンシャルRPを算出することも可能である。あるいは、余裕時間TTCと車間時間THWとを組み合わせてリスクポテンシャルRPを算出することもできる。すなわち、障害物の自車両に対する接近度合を表すことができれば種々の手法によりリスクポテンシャルRPを算出することが可能である。
上述した第1および第2の実施の形態においては、ブレーキペダル92の操作速度dVpに基づいて運転者の減速終了意図を検出したが、これには限定されず、例えばブレーキペダル92の操作状態、例えば戻し方向への操作量等に基づいて減速終了意図を推定することもできる。
以上説明した第1および第2の実施の形態においては、レーザレーダ10が障害物検出手段として機能し、リスクポテンシャル算出部52がリスクポテンシャル算出手段として機能し、コントローラ50,50A、アクセルペダル反力制御装置70、駆動力制御装置73、および制動力制御装置93が制御手段として機能し、第2補正部58および第3補正部60が高応答補正手段として機能し、第1補正部55が低応答補正手段として機能し、減速終了意図検出部53が意図検出手段として機能し、重み付け算出部54、第1補正部55、第2補正部58および第3補正部60が補正制御手段として機能することができる。また、ブレーキペダルストロークセンサ94がブレーキペダル操作量検出手段として機能し、重み付け算出部54が重み付け算出手段として機能し、減速終了意図検出部53がブレーキペダル操作速度算出手段として機能し、車速センサ30が車速検出手段として機能し、レーザレーダ10が車間距離検出手段として機能し、障害物認識部51が障害物加速度算出手段として機能することができる。ただし、これらには限定されず、障害物検出手段として、レーザレーダ10の代わりに例えば別方式のミリ波レーダを用いることも可能である。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 図1に示す車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。 コントローラの内部の構成を示すブロック図。 (a)〜(c)補正を行わない場合のリスクポテンシャル、リスクポテンシャルフィルタ値、およびアクセルペダル付加反力の時間変化の一例を示す図。 (a)〜(c)低応答補正を行う場合のリスクポテンシャル、リスクポテンシャルフィルタ値、およびアクセルペダル付加反力の時間変化の一例を示す図。 (a)〜(c)高応答補正を行う場合のリスクポテンシャル、リスクポテンシャルフィルタ値、およびアクセルペダル付加反力の時間変化の一例を示す図。 第1の実施の形態における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 (a)(b)自車両のリスクポテンシャルの概念を説明する図。 リスクポテンシャル算出処理の処理手順を説明するフローチャート。 減速終了意図検出処理の処理手順を説明するフローチャート。 ブレーキ操作速度と重み付けゲインとの関係を示す図。 補正処理Aの処理手順を説明するフローチャート。 リスクポテンシャルフィルタ値とアクセルペダル反力制御指令値との関係を示す図。 補正処理Bの処理手順を説明するフローチャート。 (a)〜(f)低応答補正における車間距離、相対速度、自車両に発生する減速度、リスクポテンシャル、リスクポテンシャルフィルタ値、およびアクセルペダル付加反力の時間変化の一例を示す図。 (a)〜(f)高応答補正における車間距離、相対速度、自車両に発生する減速度、リスクポテンシャル、リスクポテンシャルフィルタ値、およびアクセルペダル付加反力の時間変化の一例を示す図。 自車速と重み付けゲインとの関係を示す図。 車間距離と重み付けゲインとの関係を示す図。 先行車の加速度に基づく補正方法選択処理の処理手順を説明するフローチャート。 第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 図20に示す車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。 駆動力制御の概要を説明する図。 アクセルペダル操作量と要求駆動力との関係を示す図。 制動力制御の概要を説明する図。 ブレーキペダル操作量と要求制動力との関係を示す図。 コントローラの内部の構成を示すブロック図。 第2の実施の形態における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 リスクポテンシャルフィルタ値と反発力との関係を示す図。 補正処理Cの処理手順を説明するフローチャート。 (a)〜(f)低応答補正における車間距離、相対速度、自車両に発生する減速度、リスクポテンシャル、リスクポテンシャルフィルタ値、およびアクセルペダル付加反力の時間変化の一例を示す図。 (a)〜(f)高応答補正における車間距離、相対速度、自車両に発生する減速度、リスクポテンシャル、リスクポテンシャルフィルタ値、およびアクセルペダル付加反力の時間変化の一例を示す図。
符号の説明
10:レーザレーダ、30:車速センサ、50,50A:コントローラ、70:アクセルペダル反力制御装置、73:駆動力制御装置、74:アクセルペダルストロークセンサ、93:制動力制御装置、94:ブレーキペダルストロークセンサ

Claims (11)

  1. 自車両前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記障害物検出手段の検出結果に基づいて、前記障害物に対する前記自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、運転者が運転操作するための運転操作機器に発生する操作反力および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する制御手段と、
    前記制御手段で制御する力を第1の応答速度で補正する高応答補正手段と、
    前記制御手段で制御する力を前記第1の応答速度よりも遅い第2の応答速度で補正する低応答補正手段と、
    運転者の減速終了意図を検出する意図検出手段と、
    前記意図検出手段の検出結果に基づいて、前記高応答補正手段と前記低応答補正手段の作動状態を制御する補正制御手段とを備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  2. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記高応答補正手段は、前記リスクポテンシャルに基づいて算出される前記操作反力および前記制駆動力の少なくともいずれかを補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記低応答補正手段は、前記リスクポテンシャル算出手段によって算出された前記リスクポテンシャルを補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用運転操作補助装置において、
    ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキペダル操作量検出手段をさらに備え、
    前記意図検出手段は、前記ブレーキペダル操作量検出手段で検出されるブレーキペダル操作量に基づいて前記減速終了意図を検出することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記高応答補正手段による補正と前記低応答補正手段による補正に対する重み付けを算出する重み付け算出手段をさらに備え、
    前記補正制御手段は、前記重み付け算出手段で算出される前記重み付けに基づいて、前記高応答補正手段と前記低応答補正手段の作動状態を制御することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  6. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    ブレーキペダルの操作速度を算出するブレーキペダル操作速度算出手段をさらに備え、
    前記重み付け算出手段は、前記ブレーキペダル操作速度算出手段で算出されるブレーキペダル操作速度が大きいほど、前記高応答補正手段による補正の重み付けを大きくすることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  7. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    自車速を検出する車速検出手段をさらに備え、
    前記重み付け算出手段は、前記車速検出手段で検出される前記自車速が低いほど、前記高応答補正手段による補正の重み付けを大きくすることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  8. 請求項5に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記自車両と前記障害物との車間距離を検出する車間距離検出手段をさらに備え、
    前記重み付け算出手段は、前記車間距離検出手段で検出される前記車間距離が小さいほど、前記高応答補正手段による補正の重み付けを大きくすることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  9. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記障害物の加速度を算出する障害物加速度算出手段をさらに備え、
    前記補正制御手段は、前記障害物加速度算出手段の算出結果に基づいて、前記障害物が加速しているときは前記高応答補正手段による補正を選択し、前記障害物が減速しているときは前記低応答補正手段による補正を選択することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  10. 自車両前方に存在する障害物を検出し、
    前記障害物の検出結果に基づいて、前記障害物に対する前記自車両のリスクポテンシャルを算出し、
    算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、運転者が運転操作するための運転操作機器に発生する操作反力および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御し、
    制御する力を第1の応答速度で補正し、
    制御する力を前記第1の応答速度よりも遅い第2の応答速度で補正し、
    運転者の減速終了意図を検出し、
    前記減速終了意図の検出結果に基づいて、前記第1の応答速度による補正と前記第2の応答速度による補正の作動状態を制御することを特徴とする車両用運転操作補助方法。
  11. 自車両前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、
    前記障害物検出手段の検出結果に基づいて、前記障害物に対する前記自車両のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出される前記リスクポテンシャルに基づいて、運転者が運転操作するための運転操作機器に発生する操作反力および前記自車両に発生する制駆動力の少なくともいずれかを制御する制御手段と、
    前記制御手段で制御する力を第1の応答速度で補正する高応答補正手段と、
    前記制御手段で制御する力を前記第1の応答速度よりも遅い第2の応答速度で補正する低応答補正手段と、
    運転者の減速終了意図を検出する意図検出手段と、
    前記意図検出手段の検出結果に基づいて、前記高応答補正手段と前記低応答補正手段の作動状態を制御する補正制御手段とを有する車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
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