JP2007112121A - 面光源反射部材用フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】
発明は、水分などの環境条件による表面抵抗値の変化が少なく、反射性能の低下が少ない面光源反射部材用フィルムを提供せんとするものである。
【解決手段】
本発明の面光源反射部材用フィルムは、白色フィルムの少なくとも片面に、ポリエステル樹脂および/またはアクリル樹脂と一次粒径が100nm以下の導電性酸化物微粉末とを含む塗布層を少なくとも1層有することを特徴とするものである。
【選択図】なし
発明は、水分などの環境条件による表面抵抗値の変化が少なく、反射性能の低下が少ない面光源反射部材用フィルムを提供せんとするものである。
【解決手段】
本発明の面光源反射部材用フィルムは、白色フィルムの少なくとも片面に、ポリエステル樹脂および/またはアクリル樹脂と一次粒径が100nm以下の導電性酸化物微粉末とを含む塗布層を少なくとも1層有することを特徴とするものである。
【選択図】なし
Description
本発明は、環境条件により帯電防止性が変化しない面光源反射部材用フィルムに関するものであって、さらに詳しくは液晶ディスプレイ用のエッジライト型バックライトおよび直下型バックライトの面光源の反射板、およびランプリフレクターに用いられる部材に関するものである。
液晶ディスプレイでは液晶セルを照らすバックライトが用いられており、液晶モニターではエッジライト方式のバックライト、液晶テレビでは直下型のバックライトが採用されている。これらのバックライト用反射フィルムとしては、気泡により形成された多孔質の白色フィルムが一般的に用いられている(特許文献1)。さらに、冷陰極管から放射される紫外線によるフィルムの黄変色を防ぐために紫外線吸収層を積層した白色フィルムも提案されている(特許文献2,3)。帯電防止を付与した透明フィルムとしては広く使用されており、ハードコート層中に導電性酸化物を混合したものなどが使用されている(特許文献4)。
特開平8−262208号公報
特開2001−166295号公報
特開2002−90515号公報
特開2003−105267号公報
ノートパソコン、液晶モニター、液晶テレビなどに使用されるバックライト用反射フィルムには内部に気泡を有する多孔質の白色フィルムが広く用いられ、これらをバックライトに組み立てる製造工程およびその輸送工程では必ずしも防塵環境ではないために、フィルム上に埃や塵が付着する。これらを解決するには帯電防止性をフィルムに付与させることが考えられる。帯電防止機構には(1)イオン導電タイプ と (2)電子伝導タイプがあるが、(1)は水分(湿度)などの環境により特性が大きく変化することが知られており、様々な製造工程および輸送を伴う液晶バックライトには適していない。一方、(2)の電子伝導タイプでは前述のような問題はないが、金属酸化物微粒子を含有するため、光の吸収、散乱による反射性能の低下が懸念される。本発明は、水分などの環境状況による表面抵抗値の変化が少なく、反射性能の低下が少なく、さらに、バックライトの製造工程および製品の輸送時に塵埃が付着しにくい面光源反射部材用フィルムを提供するものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用するものである。すなわち、本発明の面光源反射部材用フィルムは、白色フィルムの少なくとも片面に、ポリエステル樹脂および/またはアクリル樹脂と、一次粒径が100nm以下の導電性酸化物微粉末とを含む塗布層を少なくとも1層有する面光源反射部材用フィルムである。
本発明によれば、水分などの環境条件による表面抵抗値の変化が少ない面光源反射部材用フィルムを提供することができる。すなわち、バックライトの製造工程および製品の輸送時に塵埃が付着しにくいため、付着塵埃による反射性能の低下も少なく、優れた輝度を維持することができるので、液晶ディスプレイ用のエッジライト型バックライトおよび直下型バックライトの面光源の反射板、およびランプリフレクターに好適な素材を提供することができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、反射性能の低下が少ない面光源反射部材用フィルムを提供することができる。
本発明は、前記課題、つまり、水分などの環境状況による表面抵抗値の変化が少なく、さらに、バックライトの製造工程および製品の輸送時に塵埃が付着しにくい面光源反射部材用フィルムについて、鋭意検討し、白色ポリエステルフィルムの片面に積層する塗布層として、ポリエステル樹脂および/またはアクリル樹脂と一次粒径が100nm以下の導電性酸化物微粉末とから構成される塗布層を少なくとも1層(以下、「帯電防止の塗布層」とする)を設けたところ、帯電防止性に優れた機能を付与することができ、かかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
本発明のバックライト用反射フィルムとして用いる高分子フィルムは、可視光線反射率が高くする必要があるため、白色フィルムを用いる。なかでも内部に気泡を含有する白色フィルムが好ましい。これらの内部に気泡を含有する白色フィルムとしては限定されるものではないが、多孔質の未延伸、あるいは二軸延伸ポリプロピレンフィルム、多孔質の未延伸、あるいは延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが例として好ましく挙げられる。これらの製造方法等については特開平8−262208の〔0034〕〜〔0057〕、特開2002−90515の〔0007〕〜〔0018〕、特開2002−138150の〔0008〕〜〔0034〕等に詳細に開示されている。中でも特開2002−90515の中に開示されている多孔質白色二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが前述の理由で本発明の白色フィルムとして特に好ましい。
本発明の形態としては、(A)白色フィルムに帯電防止の塗布層を設ける構成 (B)白色フィルム/紫外線吸収層/帯電防止の塗布層、または白色フィルム/帯電防止の塗布層/紫外線吸収層の順に積層する構成 (C)紫外線吸収層に帯電防止剤を混合し、白色フィルムに積層した構成 (D)帯電防止の塗布層/白色フィルム/紫外線吸収層の順に積層した構成 等があるが、これに限られたものではない。
本発明にかかる帯電防止の塗布層に含まれる導電性酸化物微粉末としては、透明性、導電性に優れる酸化物微粉末であれば特に制限されるものではないが、例えば、酸化錫微粉末、アンチモンドープ酸化錫(以下、ATOと略記する)微粉末、酸化インジウム微粉末、錫ドープ酸化インジウム微粉末のいずれか、特にATO微粉末が透明性、導電性に優れるため、好適に用いられる。
また、前記導電性酸化物微粉末の一次粒径は100nm以下であることが必要である。一次粒径は50nm以下が導電性、透明性の点でさらに好ましい。一次粒径が100nmを越えると、粒子同士の接触面積低下により帯電防止性能が低下する場合がある。
次に、帯電防止の塗布層を構成する樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、またはそれらの混合物を用いる。ポリエステル樹脂、アクリル樹脂としては、特に限られたものではないが、冷陰極管などのランプから出る紫外線により劣化あるいは黄変色せず、導電性酸化物微粉末の分散性が良好であるものであればよい。中でも、ポリエステルアクリル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、またはこれらの混合物を用いるのが好ましい。
さらに、あらかじめATO微粉末と樹脂バインダーを分散加工した塗料を用いることもできる。これらの塗料としては、透明性および帯電防止性の点から、例えば、TR−AS―1(lot.2、試作品番)(住友大阪セメント(株)製)やELCOM P−3501(ポリエステル樹脂バインダー、触媒化成工業(株)製)、ELCOM TO−1002ATC(アクリル樹脂バインダー、触媒化成工業(株)製)を使用することができる。
上記フィルム構成(A)(B)(D)において、帯電防止の塗布層の厚みは、特に限定しないが、1.0μm以下が好ましく、より好ましくは0.5μm以下、更には0.3μm以下であることが最も好ましい。厚みが1.0μm以上越えると、輝度が低下したり、経済性が悪くなる場合がある。
帯電防止性を示す表面抵抗値は、バックライトに組み立てる製造工程およびその輸送工程において、フィルム上に埃や塵が付着しなければ、特に限定されないが、帯電防止の塗布層の表面抵抗値が1.0×1012Ω/□以下が好ましく、1.0×1011Ω/□以下がさらに好ましく、1.0×1010Ω/□以下が最も好ましい。1.0×1012Ω/□を越えると、塵埃により輝度低下、輝度ムラが発生する場合がある。なお、白色フィルムの両面に帯電防止の塗布層を設けている場合には、いずれかの塗布層の表面抵抗値が1.0×1012Ω/□以下であればよい。ランプリフレクターおよび直下型バックライトでは帯電防止性能に加えて、耐光性が必要とされる。この耐光性を付与するために、本発明にかかる帯電防止の塗布層に無機系紫外線吸収剤や有機系紫外線吸収剤を含有することや、帯電防止の塗布層とは別に無機系紫外線吸収剤や有機系紫外線吸収剤を含有した層を設けることが好ましい。
無機系紫外線吸収剤としては酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウムなどが一般的である。これらの中でも酸化亜鉛、酸化チタンおよび酸化セリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種類がブリードアウトせず、耐光性にも優れるなどの点から好ましく用いられる。かかる紫外線吸収剤は、必要に応じて数種類併用する場合もある。中でも酸化亜鉛が経済性、紫外線吸収性という点で最も好ましい。酸化亜鉛としては、FINEX−25LP、FINEX−50LP(堺化学工業(株)製)などを使用することができる。
本発明においては、無機系紫外線吸収剤の表面は粒子の分散性を向上させるために、表面を化学処理することが好ましい。かかる化学処理の種類については特に限定されたものではないが、冷陰極管などのランプから出る紫外線により劣化あるいは黄変色せず、紫外線吸収剤の分散性が良好であれば好ましく、AlやSiの酸化物又は水酸化物で処理するのが最も好ましい。
酸化亜鉛では紫外線吸収性と導電性を兼ね備えるAlやGaをドープした酸化亜鉛を使用することもでき、例えば、パゼットCK、パゼットGK(ハクスイテック(株)製)なども使用することができる。また、これらの導電性酸化亜鉛の分散塗料も使用することができる。
有機系紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなどの有機紫外線吸収剤を含有する樹脂、あるいはベンゾトリアゾール系、ベンゾヘノン系反応性モノマーを共重合した樹脂、さらにはこれらにヒンダードアミン(HALS)系反応性モノマーを共重合した樹脂などを含む有機系紫外線吸収樹脂、あるいは無機紫外線吸収剤と有機系紫外線吸収剤を含む樹脂などを積層するのが好ましい。特にベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系反応性モノマーを共重合した樹脂、さらにはこれらにヒンダードアミン(HALS)系反応性モノマーを共重合した樹脂などを含む有機紫外線吸収樹脂が薄層で紫外線吸収効果が高く、より好ましい。これらの製造方法等については特開2002−90515の〔0019〕〜〔0039〕に詳細に開示されている。
酸化亜鉛とポリエステル系樹脂の分散塗料として紫外線吸収塗料“スミセファイン”(登録商標)ZR-133(住友大阪セメント(株)製)などを使用することができ、また、有機系紫外線吸収剤としてはハルスハイブリッド(登録商標)UV−G13((株)日本触媒製)などを使用することができる。
また、本発明では、白色フィルムとの密着性および塗膜の硬度を向上するために、イソシアネート化合物を添加して、ポリエステル樹脂中の水酸基とのウレタン結合を形成することが好ましく、イソシアネート化合物としては耐光性という点で脂肪族系が最も好ましい。
本発明では、該紫外線吸収塗布層あるいは帯電防止の塗布層中に、本発明の効果を阻害しない範囲内で各種の添加剤を添加することができる。添加剤としては、例えば、有機および/または無機の微粒子、蛍光増白剤、架橋剤、耐熱安定剤、耐酸化安定剤、有機の滑剤、核剤、カップリング剤などを用いることができる。
本発明の面光源反射部材用フィルムは、帯電防止の塗布層を設けた面から測定した400〜700nmの波長における平均反射率が85%以上であることが好ましく、より好ましくは87%以上、特に好ましくは90%以上であることが望ましい。平均反射率が85%未満の場合には、適用する液晶ディスプレイによっては輝度が不足する場合がある。なお、白色フィルムの両面に塗布層を設けている場合には、いずれかの塗布層から測定した平均反射率が85%以上であればよい。
かかる帯電防止の塗布層を設ける際、塗液は任意の方法で塗布することができる。例えばグラビアコート、ロールコート、スピンコート、リバースコート、バーコート、スクリーンコート、ブレードコート、エアーナイフコート、ディッピングなどの方法を用いることができる。また、塗布層の形成のための塗液は、基材の白色フィルム製造時に塗布(インラインコーティング)してもよいし、結晶配向完了後の白色フィルム上に塗布(オフラインコーティング)してもよい。
このようにして得られる本発明の面光源反射部材用フィルムは、水分などの環境条件による表面抵抗値の変化が少ない面光源反射部材用フィルムを提供することができる。すなわち、バックライトの製造工程および製品の輸送時に塵埃が付着しにくいため、付着塵埃による反射性能の低下も少なく、優れた輝度を維持することができるので、液晶画面用のエッジライトおよび直下型ライトの面光源の反射板、およびリフレクターとして好都合に使用することができる。
測定方法および評価方法を以下に示す。
(1)表面抵抗値
三菱化学(株)製HIRESTAを使用し、JIS C−2151に基づいて、温度23℃、湿度65%RH、24時間放置した後の表面抵抗値(Ω/□)を測定した。塗布層が両面に設けられている場合は、表面抵抗値の小さい方の面の表面抵抗値をサンプルの表面抵抗値とした。測定したサンプルのN数は5で、平均値を各実施例、比較例における表面抵抗値とした。
三菱化学(株)製HIRESTAを使用し、JIS C−2151に基づいて、温度23℃、湿度65%RH、24時間放置した後の表面抵抗値(Ω/□)を測定した。塗布層が両面に設けられている場合は、表面抵抗値の小さい方の面の表面抵抗値をサンプルの表面抵抗値とした。測定したサンプルのN数は5で、平均値を各実施例、比較例における表面抵抗値とした。
(2)表面抵抗値の湿度依存性
(1)で表面抵抗値を測定したサンプル(以下、(1)で測定した表面抵抗値をR0(Ω/□)とする)を温度23℃、相対湿度10%RHに500時間、 温度23℃、相対湿度40%RHに500時間、温度23℃、相対湿度80%RHに500時間の3条件にて放置した。それぞれの条件に放置したサンプルについて(1)で測定した面と同じ面の表面抵抗値を「(1)表面抵抗値」と同じ方法で測定した(以下、この表面抵抗値をR1(Ω/□)とする)。
3つの条件全てについて、 1/100<R1/R0<100 を満たす場合は「○」、
少なくとも1つの条件について、 R1/R0≦1/100 又は 100≦R1/R0 となる場合は「×」とした。ただし、R0の値が1013以上の場合は「−」とした。
(1)で表面抵抗値を測定したサンプル(以下、(1)で測定した表面抵抗値をR0(Ω/□)とする)を温度23℃、相対湿度10%RHに500時間、 温度23℃、相対湿度40%RHに500時間、温度23℃、相対湿度80%RHに500時間の3条件にて放置した。それぞれの条件に放置したサンプルについて(1)で測定した面と同じ面の表面抵抗値を「(1)表面抵抗値」と同じ方法で測定した(以下、この表面抵抗値をR1(Ω/□)とする)。
3つの条件全てについて、 1/100<R1/R0<100 を満たす場合は「○」、
少なくとも1つの条件について、 R1/R0≦1/100 又は 100≦R1/R0 となる場合は「×」とした。ただし、R0の値が1013以上の場合は「−」とした。
(3)平均反射率
分光式色差計SE−2000型(日本電色工業(株)製)を用い、JIS Z−8722に基づいて400〜700nmの範囲の分光反射率を10nm間隔で測定し、その平均値を平均反射率とした。塗布層が両面に設けられている場合は、平均反射率の大きい方の面の平均反射率をサンプルの平均反射率とした。測定したサンプルのN数は5で、平均値を各実施例、比較例における平均反射率とした。
分光式色差計SE−2000型(日本電色工業(株)製)を用い、JIS Z−8722に基づいて400〜700nmの範囲の分光反射率を10nm間隔で測定し、その平均値を平均反射率とした。塗布層が両面に設けられている場合は、平均反射率の大きい方の面の平均反射率をサンプルの平均反射率とした。測定したサンプルのN数は5で、平均値を各実施例、比較例における平均反射率とした。
(4)耐光性試験後の平均反射率
紫外線劣化促進試験機アイスーパーUVテスターSUV−W131(岩崎電気(株)製)を用い、下記条件で強制紫外線照射試験を行った。
「紫外線照射条件」
照度:100mW/cm2 、温度:60℃、相対湿度:50%RH、照射時間:48時間照射後のサンプルにつき、「(3)平均反射率」と同じ方法で平均反射率を測定した。
紫外線劣化促進試験機アイスーパーUVテスターSUV−W131(岩崎電気(株)製)を用い、下記条件で強制紫外線照射試験を行った。
「紫外線照射条件」
照度:100mW/cm2 、温度:60℃、相対湿度:50%RH、照射時間:48時間照射後のサンプルにつき、「(3)平均反射率」と同じ方法で平均反射率を測定した。
(実施例1)
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー (登録商標)E60L)の片面にTR−AS―1(濃度2%のメチルエチルケトン、エチレングリコール溶液、ポリエステル樹脂使用、ATO微粒子(一次粒径40nm、固形中の含有量50質量%)、住友大阪セメント(株)製)を用いて、乾燥後の厚みが0.1μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー (登録商標)E60L)の片面にTR−AS―1(濃度2%のメチルエチルケトン、エチレングリコール溶液、ポリエステル樹脂使用、ATO微粒子(一次粒径40nm、固形中の含有量50質量%)、住友大阪セメント(株)製)を用いて、乾燥後の厚みが0.1μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
(実施例2)
実施例1において、乾燥後の厚みが0.5μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
実施例1において、乾燥後の厚みが0.5μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
(実施例3)
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー (登録商標)E60L)の片面にELCOM TO−1002ATC(濃度35%の溶液、アクリル樹脂使用、ATO微粒子(一次粒径20nm、固形分中の含有量60質量%)、触媒化成工業(株)製)を用いて、乾燥後の厚みが0.1μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー (登録商標)E60L)の片面にELCOM TO−1002ATC(濃度35%の溶液、アクリル樹脂使用、ATO微粒子(一次粒径20nm、固形分中の含有量60質量%)、触媒化成工業(株)製)を用いて、乾燥後の厚みが0.1μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
(実施例4)
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー (登録商標)E60L)の片面にTM−008(濃度30%の分散液、濃度30%分散液、固形分は酸化錫コート硫酸バリウム(表層:酸化錫、芯部:硫酸バリウム)70%、ポリエステル樹脂20%、アクリル樹脂10%より構成、一次粒径30nm、三井金属鉱業(株)製)を用いて、乾燥後の厚みが0.5μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー (登録商標)E60L)の片面にTM−008(濃度30%の分散液、濃度30%分散液、固形分は酸化錫コート硫酸バリウム(表層:酸化錫、芯部:硫酸バリウム)70%、ポリエステル樹脂20%、アクリル樹脂10%より構成、一次粒径30nm、三井金属鉱業(株)製)を用いて、乾燥後の厚みが0.5μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
(実施例5)
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面に、スミセファイン (登録商標)ZR−133(濃度30%の溶液、ポリエステル樹脂バインダー使用、住友大阪セメント(株)製):58.7g、HDI系ポリイソシアネート: 0.6g、トルエン:38.9g、無機微粒子としてシリカ粉末(富士シリシア(株)製サイホロービック(登録商標)100):1.8g を攪拌しながら添加してなる塗液を用いて、乾燥後の厚みが3μmになるように塗布層(紫外線吸収層)を設けた。さらにその塗布層上にTR−AS―1(濃度2%のメチルエチルケトン、エチレングリコール溶液、ポリエステル樹脂使用、ATO微粒子(一次粒径40nm、固形中の含有量50%)、住友大阪セメント(株)製)を用いて、乾燥後の厚みが0.1μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面に、スミセファイン (登録商標)ZR−133(濃度30%の溶液、ポリエステル樹脂バインダー使用、住友大阪セメント(株)製):58.7g、HDI系ポリイソシアネート: 0.6g、トルエン:38.9g、無機微粒子としてシリカ粉末(富士シリシア(株)製サイホロービック(登録商標)100):1.8g を攪拌しながら添加してなる塗液を用いて、乾燥後の厚みが3μmになるように塗布層(紫外線吸収層)を設けた。さらにその塗布層上にTR−AS―1(濃度2%のメチルエチルケトン、エチレングリコール溶液、ポリエステル樹脂使用、ATO微粒子(一次粒径40nm、固形中の含有量50%)、住友大阪セメント(株)製)を用いて、乾燥後の厚みが0.1μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
(実施例6)
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面に、ハルスハイブリッド(登録商標)UV―G13(アクリル系共重合体、濃度40%の溶液、(株)日本触媒製):41.4g、デスモジュール(登録商標)N3200(硬化剤、濃度100%、住化バイエルウレタン(株)製): 2.1g、トルエン:55.0g、無機微粒子としてシリカ粉末(富士シリシア(株)製サイホロービック(登録商標)100):1.6g を攪拌しながら添加してなる塗液を用いて、乾燥後の厚みが3μmになるように塗布層(紫外線吸収層)を設けた。さらにその塗布層上にTR−AS―1(濃度2%のメチルエチルケトン、エチレングリコール溶液、ポリエステル樹脂使用、ATO微粒子(一次粒径40nm、固形中の含有量50%)、住友大阪セメント(株)製)を用いて、乾燥後の厚みが0.1μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面に、ハルスハイブリッド(登録商標)UV―G13(アクリル系共重合体、濃度40%の溶液、(株)日本触媒製):41.4g、デスモジュール(登録商標)N3200(硬化剤、濃度100%、住化バイエルウレタン(株)製): 2.1g、トルエン:55.0g、無機微粒子としてシリカ粉末(富士シリシア(株)製サイホロービック(登録商標)100):1.6g を攪拌しながら添加してなる塗液を用いて、乾燥後の厚みが3μmになるように塗布層(紫外線吸収層)を設けた。さらにその塗布層上にTR−AS―1(濃度2%のメチルエチルケトン、エチレングリコール溶液、ポリエステル樹脂使用、ATO微粒子(一次粒径40nm、固形中の含有量50%)、住友大阪セメント(株)製)を用いて、乾燥後の厚みが0.1μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
(実施例7)
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面に、ハルスハイブリッド(登録商標)UV−G13(濃度40%の溶液、(株)日本触媒製):40g、デスモジュール(登録商標)N3200(硬化剤、濃度100%、住化バイエルウレタン(株)製): 2.1g、トルエン:36g、メチルエチルケトン:24g、パゼット(登録商標)CK(導電性酸化亜鉛、分散後の粒径20μm):24g を攪拌しながら添加してなる塗液を用いて、乾燥後の厚みが3μmになるように塗布層(帯電防止・紫外線吸収層)を設けた。
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面に、ハルスハイブリッド(登録商標)UV−G13(濃度40%の溶液、(株)日本触媒製):40g、デスモジュール(登録商標)N3200(硬化剤、濃度100%、住化バイエルウレタン(株)製): 2.1g、トルエン:36g、メチルエチルケトン:24g、パゼット(登録商標)CK(導電性酸化亜鉛、分散後の粒径20μm):24g を攪拌しながら添加してなる塗液を用いて、乾燥後の厚みが3μmになるように塗布層(帯電防止・紫外線吸収層)を設けた。
(実施例8)
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面に、TM―005(濃度30%分散液、固形分は導電性酸化亜鉛70%、ポリエステル樹脂20%、アクリル樹脂10%より構成、一次粒径30nm、三井金属鉱業(株)製):10g、メチルエチルケトン:6.2g、無機微粒子としてシリカ粉末(富士シリシア(株)製サイホロービック(登録商標)100):0.3gを攪拌しながら添加してなる塗液を用いて、乾燥後の厚みが3μmになるように塗布層(帯電防止・紫外線吸収層)を設けた。
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面に、TM―005(濃度30%分散液、固形分は導電性酸化亜鉛70%、ポリエステル樹脂20%、アクリル樹脂10%より構成、一次粒径30nm、三井金属鉱業(株)製):10g、メチルエチルケトン:6.2g、無機微粒子としてシリカ粉末(富士シリシア(株)製サイホロービック(登録商標)100):0.3gを攪拌しながら添加してなる塗液を用いて、乾燥後の厚みが3μmになるように塗布層(帯電防止・紫外線吸収層)を設けた。
(比較例1)
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E60L)を塗布層を設けずに評価を行った。
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E60L)を塗布層を設けずに評価を行った。
(比較例2)
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面に、スミセファイン(登録商標)ZR−133(濃度30%の溶液、ポリエステル樹脂バインダー使用、住友大阪セメント(株)製):58.7g、HDI系ポリイソシアネート: 0.6g、トルエン:38.9g、無機微粒子としてシリカ粉末(富士シリシア(株)製“サイホロービック” (登録商標)100):1.8g を攪拌しながら添加してなる塗液を用いて、乾燥後の厚みが3μmになるように塗布層(紫外線吸収層)を設けた。
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面に、スミセファイン(登録商標)ZR−133(濃度30%の溶液、ポリエステル樹脂バインダー使用、住友大阪セメント(株)製):58.7g、HDI系ポリイソシアネート: 0.6g、トルエン:38.9g、無機微粒子としてシリカ粉末(富士シリシア(株)製“サイホロービック” (登録商標)100):1.8g を攪拌しながら添加してなる塗液を用いて、乾燥後の厚みが3μmになるように塗布層(紫外線吸収層)を設けた。
(比較例3)
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面に、ハルスハイブリッド(登録商標)UV―G13(アクリル系共重合体、濃度40%の溶液、(株)日本触媒製):41.4g、デスモジュール(登録商標)N3200(硬化剤、濃度100%、住化バイエルウレタン(株)製): 2.1g、トルエン:55.0g、無機微粒子としてシリカ粉末(富士シリシア(株)製サイホロービック(登録商標)100):1.6g を攪拌しながら添加してなる塗液を用いて、乾燥後の厚みが3μmになるように塗布層(紫外線吸収層)を設けた。
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ(株)製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面に、ハルスハイブリッド(登録商標)UV―G13(アクリル系共重合体、濃度40%の溶液、(株)日本触媒製):41.4g、デスモジュール(登録商標)N3200(硬化剤、濃度100%、住化バイエルウレタン(株)製): 2.1g、トルエン:55.0g、無機微粒子としてシリカ粉末(富士シリシア(株)製サイホロービック(登録商標)100):1.6g を攪拌しながら添加してなる塗液を用いて、乾燥後の厚みが3μmになるように塗布層(紫外線吸収層)を設けた。
(比較例4)
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面にサフトマー(登録商標) ST3700(濃度35%の溶液、ジカチオン性の帯電防止剤、三菱化学(株)製)を用いて、乾燥後の厚みが0.1μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
188μmの多孔質の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなる白色フィルム(東レ株式会社製 ルミラー(登録商標)E60L)の片面にサフトマー(登録商標) ST3700(濃度35%の溶液、ジカチオン性の帯電防止剤、三菱化学(株)製)を用いて、乾燥後の厚みが0.1μmになるように塗布層(帯電防止層)を設けた。
導電性酸化物を含有した帯電防止剤を厚み0.1μmで塗工した帯電防止層を設けた場合、帯電防止性能およびその湿度依存性は良好であった(実施例1、3、5、6)。帯電防止層の厚みを0.5μmにすると、ATO粒子系では、平均反射率が83%であり、若干低い反射性能だったが、硫酸バリウムの表面を酸化錫で被覆した粒子を使用した系では、平均反射率は85%以上であり、反射性能は良好であった(実施例2、4)。耐光性機能を付加するため、帯電防止層の下層に紫外線吸収層を設けても、最表層である帯電防止層の黄変化もなく、耐光性試験後も良好な平均反射率を維持している(実施例5、6)。また導電性酸化亜鉛を分散した紫外線吸収剤を塗布層(帯電防止・紫外線吸収層)として設けた場合も、表面抵抗値、湿度依存性、耐光性共良好であった(実施例7、8)。逆に紫外線吸収層を設けていない場合は、耐光性が不十分であり、著しく黄色味が増大し、平均反射率の低下が著しいものであった。帯電防止処理をしていない場合については、表面抵抗値が高く、帯電防止性は不十分であった(比較例1〜3)。導電性酸化物を含まないイオン性の帯電防止剤を塗工した場合、初期表面抵抗値は良好であるが、湿度依存性は悪かった(比較例4)。
液晶表示装置バックライト用反射フィルムとして使用できる。
Claims (4)
- 白色フィルムの少なくとも片面に、ポリエステル樹脂および/またはアクリル樹脂と、一次粒径が100nm以下の導電性酸化物微粉末とを含む塗布層を少なくとも1層有する面光源反射部材用フィルム。
- 前記導電性酸化物微粉末が酸化スズ、アンチモン含有スズ化合物、酸化亜鉛、酸化アンチモン、およびスズ含有酸化インジウムからなる群より選ばれる少なくとも1つである請求項1に記載の面光源反射部材用フィルム。
- 前記塗布層面の表面抵抗値が1.0×1012Ω/□以下、および前記塗布層を設けた面から測定した400nm〜700nmの波長における平均反射率が85%以上である請求項1または2に記載の面光源反射部材用フィルム。
- 前記白色フィルムが内部に気泡を含有したものである請求項1〜3のいずれかに記載の面光源反射部材用フィルム。
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- 2006-09-19 JP JP2006252536A patent/JP2007112121A/ja active Pending
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