JP2007111909A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】印刷を中断して補正が実行される制御要素を複数有する印刷装置において、連続印刷中の印刷の中断による生産性の低下を抑制する。
【構成】加熱ロールの表面温度の補正のための印刷の中断が発生した場合には、画像濃度の補正の要否を判定するためのパラメータの本来の閾値とは別に用意された、本来の閾値より低い閾値を超えたか否かが判定され、超えた場合には、加熱ロールの表面温度の補正と画像濃度の補正が同時に実行される。
【選択図】図4
【構成】加熱ロールの表面温度の補正のための印刷の中断が発生した場合には、画像濃度の補正の要否を判定するためのパラメータの本来の閾値とは別に用意された、本来の閾値より低い閾値を超えたか否かが判定され、超えた場合には、加熱ロールの表面温度の補正と画像濃度の補正が同時に実行される。
【選択図】図4
Description
本発明は、印刷を中断して補正が実行される制御要素を複数有する印刷装置に関する。
電子写真方式やインクジェット方式等を用いた印刷装置では、印刷装置の使用期間の長短や印刷装置の使用環境の差異によって、画像濃度やカラーレジストレーション等の印刷の出力特性に差異が生じてしまうので、ジョブの前後に、又はジョブ中に印刷を中断して画像濃度やカラーレジストレーション等の制御要素の補正(所謂キャリブレーション)を実施している(例えば、特許文献1参照)。
ところで、キャリブレーションを実施した前後では、印刷の出力特性が変化するので、連続印刷の場合には同じ画像が異なる画質で印刷されてしまうことがある。このため、特許文献1に記載の印刷装置では、連続印刷中にキャリブレーションの実施の要求が発生した場合には、直ちには実施せずに、可能であればジョブ終了後に、ジョブ終了後まで待つのが不可能であれば所定枚数印刷後に、実施するようにしている。これに伴って、連続印刷の中断回数が減るので生産性が向上する。
しかしながら、定着装置の温度や画像濃度等の制御要素が複数あり、この複数の制御要素のキャリブレーションの実施の要求が連続印刷中に続けて発生した場合には、印刷の中断と再開が短時間中に繰り返される。ここで、電子写真方式の印刷装置では、キャリブレーションの際に、各種電圧をキャリブレーション用に変更したり、中間転写ベルトやロータリ式の現像装置をキャリブレーションに合わせて回転させたりしているので、印刷を再開する際には、各種電圧や中間転写ベルト等を印刷可能な状態に復帰させなければならず、長い時間を要する。このため、印刷の中断と再開が繰り返された場合には、生産性の低下が顕著になるという問題があった。
特開2002−229278号公報
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、印刷を中断して補正が実行される制御要素を複数有する印刷装置において、連続印刷中の印刷の中断による生産性の低下を抑制する。
請求項1に記載の印刷装置は、第1制御要素の補正を実行するか否かを判定するための第1パラメータの閾値を記憶した第1閾値記憶手段と、第2制御要素の補正を実行するか否かを判定するための第2パラメータの閾値を記憶した第2閾値記憶手段と、前記第1パラメータが前記第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超え、又は、前記第2パラメータが前記第2閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、印刷を中断する印刷中断手段と、前記第1パラメータが前記第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超え、前記印刷中断手段によって印刷が中断されると、前記第1制御要素の補正を実行する第1補正実行手段と、前記第2パラメータが前記第2閾値記憶手段に記憶された閾値を超え、前記印刷中断手段によって印刷が中断されると、前記第2制御要素の補正を実行する第2補正実行手段と、を備える印刷装置であって、前記第1パラメータが前記第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超えた場合の前記第2パラメータの閾値を記憶した第3閾値記憶手段を有し、前記第2補正実行手段は、前記第1パラメータが前記第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超えて前記印刷中断手段によって印刷が中断され、前記第2パラメータが前記第3閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、前記第2制御要素の補正を実行することを特徴とする。
請求項1に記載の印刷装置では、第1制御要素の補正を実行するか否かを判定するための第1パラメータが、第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、印刷中断手段によって印刷が中断され、そして、第1補正実行手段によって第1制御要素の補正が実行される。
また、第2制御要素の補正を実行するか否かを判定するための第2パラメータが、第2閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、同様に、印刷中断手段によって印刷が中断され、そして、第2補正実行手段によって第2制御要素の補正が実行される。
ここで、第3閾値記憶手段には、第1パラメータが第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超えた場合の第2パラメータの閾値が記憶されており、第1パラメータが第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超えて印刷中断手段によって印刷が中断され、そして、第2パラメータが第3閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、第2補正実行手段によって第2制御要素の補正が実行される。
即ち、第1制御要素の補正のための印刷の中断が発生した場合には、本来の第2パラメータの閾値とは別に用意された、例えば本来の閾値より低い閾値を超えると第2制御要素の補正が実行される。これによって、連続印刷中に第1制御要素の補正の要求に続いて第2制御要素の補正の要求が発生した場合、第1制御要素を補正するために印刷が中断されている間に、第2制御要素の補正が実行されるので、制御要素の補正を目的とした印刷の中断と中断後の印刷再開が短時間中に繰り返されることを防止でき、生産性の低下を抑制できる。
請求項2に記載の印刷装置は、請求項1に記載の印刷装置であって、前記第2パラメータが前記第2閾値記憶手段に記憶された閾値を超えた場合の前記第1パラメータの閾値を記憶した第4閾値記憶手段を有し、前記第1補正実行手段は、前記第2パラメータが前記第2閾値記憶手段に記憶された閾値を超えて前記印刷中断手段によって印刷が中断され、前記第1パラメータが前記第4閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、前記第1制御要素の補正を実行することを特徴とする。
請求項2に記載の印刷装置では、請求項1と同様、第1パラメータが第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、印刷中断手段によって印刷が中断されて第1補正実行手段によって第1制御要素の補正が実行され、また、第2パラメータが第2閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、印刷中断手段によって印刷が中断されて第2補正実行手段によって第2制御要素の補正が実行される。
また、第1パラメータが第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超えて印刷が中断され、そして、第2パラメータが第3閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、第2補正実行手段によって第2制御要素の補正が実行される。
ここで、第4閾値記憶手段には、第2パラメータが第2閾値記憶手段に記憶された閾値を超えた場合の第1パラメータの閾値が記憶されており、第2パラメータが第2閾値記憶手段に記憶された閾値を超えて印刷中断手段によって印刷が中断され、そして、第1パラメータが第4閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、第1補正手段によって第1制御要素の補正が実行される。
即ち、第2制御要素の補正のための印刷の中断が発生した場合には、本来の第1パラメータの閾値とは別に用意された、例えば本来の閾値より低い閾値を超えると第1制御要素の補正が実行される。これによって、連続印刷中に第2制御要素の補正の要求に続いて第1制御要素の補正の要求が発生した場合、第2制御要素を補正するために印刷が中断されている間に、第1制御要素の補正が実行されるので、制御要素の補正を目的とした印刷の中断と中断後の再開が短時間中に繰り返されることを防止できる。
また、本請求項に記載の印刷装置では、第1制御要素の補正のための印刷の中断が発生した場合の第2パラメータの閾値と、第2制御要素の補正のための印刷の中断が発生した場合の第1パラメータの閾値を、本来の閾値とは別に設けたことで、第1制御要素の補正の要求と第2制御要素の補正の要求が発生した順序に関わらず、1度の印刷の中断中に、第1制御要素の補正と第2制御要素の補正を実行できる。
請求項3に記載の印刷装置は、請求項1又は2に記載の印刷装置であって、前記第1補正実行手段による前記第1制御要素の補正と前記第2補正実行手段による前記第2制御要素の補正が完了すると、印刷を再開する印刷再開手段を有することを特徴とする。
請求項3に記載の印刷装置では、第1補正実行手段による第1制御要素の補正の完了と、第2補正実行手段による第2制御要素の補正の完了が、印刷再開手段によって監視されており、両方が完了すると、印刷再開手段によって印刷が再開される。これによって、1度の印刷中断中に、両方の制御要素の補正を完了させることができ、短時間中に印刷の中断と再開を繰り返すことを防止できる。
請求項4に記載の印刷装置は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の印刷装置であって、記録媒体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像形成手段によって記録媒体に形成されたトナー像を加熱して記録媒体に定着させる定着手段と、を有し、前記第1制御要素が、前記定着手段の温度であり、前記第2制御要素が、トナー像の濃度であることを特徴とする。
請求項4に記載の印刷装置では、トナー像形成手段によって記録媒体にトナー像が形成され、このトナー像が定着手段によって加熱されて記録媒体に定着される。ここで、定着手段の温度が上述した第1制御要素、トナー像の濃度が上述した第2制御要素となっており、定着手段の温度の補正の要求とトナー像の濃度の補正の要求が続けて発生した場合には、1度の印刷中断中に、定着手段の温度の補正とトナー像の濃度の補正が実行される。
請求項5に記載の印刷装置は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の印刷装置であって、記録媒体に複数色のトナーが重なり合ったトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像形成手段によって記録媒体に形成されたトナー像を加熱して記録媒体に定着させる定着手段と、を有し、前記第1制御要素が、前記定着手段の温度であり、前記第2制御要素が、トナー像のレジストレーションであることを特徴とする。
請求項5に記載の印刷装置では、トナー像形成手段によって記録媒体に複数色のトナーが重なり合ったトナー像が形成され、このトナー像が定着手段によって加熱されて記録媒体に定着される。ここで、定着手段の温度が上述した第1制御要素、トナー像のレジストレーションが上述した第2制御要素となっており、定着手段の温度の補正の要求とトナー像のレジストレーション(色ズレ)の補正の要求が続けて発生した場合には、1度の印刷中断中に、定着手段の温度の補正とトナー像のレジストレーションの補正が実行される。
請求項6に記載の印刷装置は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の印刷装置であって、記録媒体に複数色が重なり合った画像を形成する画像形成手段を有し、前記第1制御要素が、画像の濃度であり、前記第2制御要素が、画像のレジストレーションであることを特徴とする。
請求項6に記載の印刷装置では、画像形成手段によって記録媒体に複数色が重なり合った画像が形成される。ここで、画像の濃度が上述した第1制御要素、画像のレジストレーションが上述した第2制御要素となっており、画像の濃度の補正の要求と画像のレジストレーション(色ズレ)の補正の要求が続けて発生した場合には、1度の印刷中断中に、画像の濃度の補正と画像のレジストレーションの補正が実行される。
請求項7に記載の印刷装置は、請求項1乃至6の何れか1項に記載の印刷装置であって、前記第1補正実行手段による前記第1制御要素の補正と前記第2補正実行手段による前記第2制御要素の補正が同時に実行されることを特徴とする。
請求項7に記載の印刷装置では、印刷中断中に、第1補正実行手段による第1制御要素の補正と第2補正実行手段による第2制御要素の補正が同時に実行される。これによって、印刷中断時間を短縮でき、生産性の低下を抑制できる。
本発明は上記構成にしたので、印刷を中断して補正が実行される制御要素を複数有する印刷装置において、連続印刷中の印刷の中断による生産性の低下を抑制できる。
次に本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の実施形態の印刷装置10の概要が示されている。印刷装置10は、印刷装置本体12を有し、この印刷装置本体12の上部に回動支点14を中心に回動自在の開閉カバー16が設けられていると共に、この印刷装置本体12の下部に例えば1段の給紙ユニット18が配置されている。
給紙ユニット18は、給紙ユニット本体20と、用紙が収納される給紙カセット22とを有する。給紙カセット22の奥端近傍上部には、給紙カセット22から用紙を供給するフィードロール24、及び、供給される用紙を1枚ずつ捌くリタードロール26が配置されている。
搬送路28は、フィードロール24から排出口30までの用紙通路であり、この搬送路28は、印刷装置本体12の裏側(図1の右側)近傍にあって、給紙ユニット18から後述する定着装置90まで略垂直に形成されている。この搬送路28の定着装置90の上流側に後述する二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72とが配置され、二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72の上流側にレジストロール32が配置されている。また、搬送路28の排出口30の近傍には排出ロール34が配置されている。
即ち、給紙ユニット18の給紙カセット22からフィードロール24により送り出された用紙は、リタードロール26により捌かれて最上部の用紙のみ搬送路28に導かれ、レジストロール32によりー時停止され、タイミングをとって後述する二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間を通ってトナー像を転写される。そして、用紙は、この転写されたトナー像を定着装置90により定着され、排出ロール34により排出口30から開閉カバー16の上部に設けられた排出部36へ排出される。この排出部36は、排出口部分が低く、正面方向(図1の左方向)に向けて徐々に高くなるよう傾斜している。
印刷装置本体12には、例えば略中央部にロータリ現像装置38が配置されている。ロータリ現像装置38は、現像器本体40内にイエロー(Yellow)、マゼンタ(Magenta)、シアン(Cyan)及び黒(Black)の4色のトナー像をそれぞれ形成する現像器42a〜42dを有し、ロータリ現像装置中心44を中心として左回り(図1において反時計回り)に回転する。現像器42a〜42dそれぞれは、現像ロール46a〜46dを有し、例えばコイルスプリングなどの弾性体48a〜48dにより、現像器本体40の法線方向に押圧されている。
ロータリ現像装置38には、例えば回転支軸(図示せず)を軸として回転し、例えば感光体からなる像担持体50が当接するように配置されており、現像ロール46a〜46dは、像担持体50に当接していない状態で、それぞれの外周の一部が現像器本体40の外周から半径方向に、例えば2mm突出している。また、現像ロール46a〜46dそれぞれの両端には、現像ロール46a〜46dの直径よりもわずかに大きい直径のトラッキングロール(図示せず)が現像ロール46a〜46dと同軸で回転するように設けられている。つまり、現像器42a〜42dの現像ロール46a〜46dは、ロータリ現像装置中心44を中心として、それぞれ90°の間隔で現像器本体40の外周に配置され、現像ロール46a〜46dのトラッキングロールが像担持体50の両端に設けられたフランジ(図示せず)に当接し、現像ロール46a〜46dと像担持体50との間に所定の隙間を形成しつつ、像担持体50上の潜像をそれぞれの色のトナーで現像する。
像担持体50の下方には、該像担持体50を一様に帯電する例えば帯電ロールからなる帯電装置52が設けられている。また、ロータリ現像装置38の下方背面側には、帯電装置52により帯電された像担持体50に、レーザ光などの光線により潜像を書き込む露光装置60が配置されている。また、ロータリ現像装置38の上方には、ロータリ現像装置38によって可視化されたトナー像を一次転写位置で一次転写され、後述する二次転写位置まで搬送する中間転写装置62が設けられている。
中間転写装置62は、例えば中間転写ベルトなどの中間転写体64、一次転写ロール66、ラップインロール68、ラップアウトロール70、二次転写バックアップロール72、ブラシアップロール74、及びテンションロール75、76を有する。
中間転写体64は、例えば弾性を有し、ロータリ現像装置38の上方で略扁平に張られている。中間転写体64の上面側は、例えば印刷装置本体12の上部に設けられた排出部36に対して略平行となるように張られている。また、中間転写体64は、該中間転写体64の下方で一次転写ロール66の上流に配置されたラップインロール68と、一次転写ロール66の下流に配置されたラップアウトロール70との間で像担持体50にラップ状に接触する一次転写部(像担持体ラップ領域)を有し、像担持体50に所定の範囲だけ巻きついて、像担持体50の回転に従動する。
このように、中間転写体64は、一次転写ロール66によって像担持体50上のトナー像を例えばイエロー、マゼンタ、シアン、黒の順に重ねて一次転写され、この一次転写されたトナー像を後述する二次転写ロール80に向けて搬送する。なお、ラップインロール68及びラップアウトロール70は、像担持体50から離間している。
このように、中間転写体64は、ラップインロール68、ラップアウトロール70、二次転写バックアップロール72、ブラシバックアップロール74及びテンションロール75、76の6つのロールにより張架されており、一次転写ロール66によって像担持体50上のトナー像を転写される。
さらに、中間転写体64の裏側(図1の右側面)には、テンションロール75及び二次転写バックアップロール72により、平面部が形成されており、この平面部が二次転写部となって搬送部28に臨むようにされている。
ブラシバックアップロール74は、二次転写後に中間転写体64に残留する廃トナーをブラシロール86が掻き取ることを補助する。
中間転写体64の下方には、例えば反射型フォトセンサなどのセンサ78、79、81が設けられている。センサ78は、中間転写体64上に形成されたトナーのパッチである第1の基準パッチマークP1及び第2の基準パッチマークP2(図5(A)参照)を読取り、トナーの濃度検知を行う。また、センサ79は、中間転写体64上に形成されるトナーのパッチである第3の基準パッチマークP3(図5参照)の位置を検出する。また、センサ81は、中間転写体64上に予め形成された基準マークP4(図5(B)参照)の位置を検出する。
中間転写装置62の二次転写バックアップロール72には、搬送路28を挟んで二次転写ロール80が対峙している。つまり、二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間が二次転写部における二次転写位置となっており、二次転写ロール80は、二次転写バックアップロール72の補助により、中間転写体64に一次転写されたトナー像を二次転写位置で用紙に二次転写する。
ここで、二次転写ロール80は、中間転写体64が3回転する間、すなわちイエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナー像を搬送する間は中間転写体64から離間しており、黒のトナー像が転写されると中間転写体64に当接するようにされている。
なお、二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間には、所定の電位差が生じるようにされており、例えば二次転写ロール80を高電圧にした場合には、二次転写バックアップロール72はグランド(GND)などに接続される。
中間転写体64には、中間転写体用クリーナ82が設けられている。中間転写体用クリーナ82は、スクレーパ84、ブラシロール86、トナー回収ボトル(図示せず)を有し、図示しない回転支軸を軸として揺動する。ブラシロール86は、中間転写ベルト64上の廃トナーを掻き取る。スクレーパ84は、プランロール86に付着した廃トナーを掻き取ってクリーニングする。トナー回収ボトル(図示せず)は、スクレーパ84によって掻き取られたトナーを回収する。スクレーパ84は、例えばステンレスの薄板からなる。
ブラシロール86は、例えば導電性の処理がなされたアクリルなどのブラシからなる。そして、中間転写体64がトナー像を搬送する間には、ブラシロール86が中間転写体64から離間しており、所定のタイミングで中間転写体64に当接するようにされている。
二次転写位置の上方には、定着装置90が配置されている。定着装置90は、加熱ロール92と加圧ロール94とを有し、二次転写ロール80及び二次転写バックアップロール72により用紙に二次転写されたトナー像を用紙に定着させ、排出ロール34に向けて搬送する。
次に図2を参照して印刷装置10の制御系の回路構成について説明する。印刷装置10には、上述したロータリ現像装置38や中間転写装置62等の駆動部で構成されたプリンタエンジン101とホストコンピュータ200に接続されたコントローラ110を備える。このコントローラ110は、電源等の制御や、例えば、画像データに含まれるプリント指示情報と、イメージデータとを解析し、プリントエンジン101に適合する形式(例えば、ビットマップデータ)に変換し、プリントエンジン101のエンジンコントローラ102へ画像データを送出する。このエンジンコントローラ102は、帯電装置52、ロータリ現像装置38、中間転写装置62、像担持体50や露光装置60、定着装置90等の駆動を制御する。エンジンコントローラ102には、CPU103が設けられている。このCPU103には、定着装置90に設けられた温度センサ121、濃度を検出するセンサ78、中間転写体64の位置を検出するセンサ79、81、定着装置90のヒータ122等の各駆動部等が接続されている。温度センサ121は、加熱ロール92の軸方向中央部と軸方向端部の表面温度を検出するサーミスタとなっている。
次に上記実施形態の作用について説明する。
ホストコンピュータ200から画像形成信号が送られると、像担持体50が帯電装置52により一様に帯電され、センサ81によって基準マークP4が検出されてから所定時間経過後に、画像信号に基づいて露光装置60から像担持体50の帯電面へ光線が出射される。露光装置60からの光線は、像担持体50の表面を露光し、潜像を形成する。露光装置60により形成された像担持体50の潜像は、ロータリ現像装置38によってイエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像を現像され、中間転写体64に重ねて一次転写される。
一方、給紙信号等により、給紙カセット22に収納された用紙は、フィードロール24により送り出され、リタードロール26により捌かれて搬送路28に導かれ、レジストロール32により一次停止され、タイミングをとって二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間に導かれる。用紙が二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間に導かれると、中間転写体64に一次転写されているトナー像が二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72とによって用紙に二次転写される。二次転写後に、中間転写体64に残留する廃トナーは、中間転写体用クリーナ82によって掻き取られ、回収される。
トナー像を転写された用紙は、定着装置90に導かれ、加熱ロール92と加圧ロール94とによる熱圧力によって、トナー像を定着される。トナー像が定着した用紙は、排出ロール34により排出口30から排出部36へ排出される。
図3には、エンジンコントローラ102のCPU103の一部を抜き出して示している。CPU103には、RAM300、ROM320が設けられている。RAM300には、加熱ロール92の温度の補正を実行するか否かを判定するための第1パラメータが書き込まれる定着補正判断情報格納領域301と、画像濃度の補正を実行するか否かを判定するための第2パラメータが書き込まれる濃度補正判断情報格納領域302が設けられている。また、ROM320には、第1パラメータの閾値を記憶した定着補正要求条件格納領域321、第2パラメータの閾値を記憶した濃度補正要求条件格納領域322、加熱ロール92の温度の補正が実行される場合の第2パラメータの閾値を記憶した濃度補正同時実行条件格納領域323が設けられている。
ここで、定着補正判断情報制御部301には、第1パラメータとして温度センサ121によって計測された加熱ロール92の表面温度が逐次書き込まれ、濃度補正判断情報制御部302には、第2パラメータとして累積印刷枚数が逐次書き込まれる。また、定着補正要求条件格納領域321には、第1パラメータの閾値として加熱ロール92の表面温度の許容範囲が記憶されている。また画像の濃度の補正は、所定の累積印刷枚数毎に実施されるが、この所定の累積印刷枚数が第2パラメータの閾値として濃度補正要求条件格納領域322に記憶されている。また、濃度補正同時実行条件格納領域323には、上記所定の累積印刷枚数より少ない累積印刷枚数が第2パラメータの閾値として記憶されている。
また、CPU103には、定着補正判断情報格納領域301、濃度補正判断情報格納領域302、定着補正要求条件格納領域321、濃度補正要求条件格納領域322に接続された連続印刷中断制御部310が設けられている。この連続印刷中断制御部310は、定着補正判断情報格納領域301に書き込まれた第1パラメータと、定着補正要求条件格納領域321に記憶された閾値を比較し、第1パラメータが閾値を超えると、プリンタエンジン101の印刷動作を中断する。また、連続印刷中断制御部310は、濃度補正判断情報格納領域302に書き込まれた第2パラメータと、濃度補正要求条件格納領域322に記憶された閾値を比較し、第2パラメータが閾値を超えると、プリンタエンジン101の印刷動作を中断する。
また、CPU103には、連続印刷中断制御部310に接続された定着補正実行制御部331が設けられている。この定着補正実行制御部331は、第1パラメータが閾値を超え、印刷中断制御部310によって印刷が中断されると、印刷中断制御部310から呼び出され、ヒータ122の温度の補正を実行する。
また、CPU103には、濃度補正情報格納領域302、連続印刷中断制御部310、濃度補正同時実行条件格納領域323に接続された濃度補正同時実行判定部311が設けられている。この濃度補正同時実行判定部311には、濃度補正実行制御部332が接続されている。
濃度補正同時実行判定部311は、第1パラメータが定着補正要求条件格納領域321に記憶された閾値を超え、又は、第2パラメータが濃度補正要求条件格納領域322に記憶された閾値を超えると、印刷中断制御部310から呼び出される。第2パラメータが濃度補正要求条件格納領域322に記憶された閾値を超えた場合には、濃度補正実行制御部332が濃度補正同時実行判定部311から呼び出され、後述する濃度補正が実行される。一方、第1パラメータが定着補正要求条件格納領域321に記憶された閾値を超えた場合には、濃度補正同時実行判定部311が、濃度補正判断情報格納領域302に書き込まれた第2パラメータと、濃度補正同時実行条件格納領域323に記憶された閾値を比較する。そして、第2パラメータが閾値を超えると、濃度補正同時実行判定部311から濃度補正実行制御部332が呼び出され、濃度補正が実行される。
また、CPU103には、定着補正実行制御部331、濃度補正実行制御部332に接続された印刷再開制御部312が設けられている。この印刷再開制御部312は、定着補正実行制御部331による加熱ロール92の表面温度の補正の完了、濃度補正実行制御部332による濃度補正の完了を監視し、両方の補正の完了を待って、印刷を再開させる。
ここで、加熱ロール92の表面温度、画像濃度の補正が実行されるまでの流れについて図4のフローチャートを参照して説明する。
まず、印刷中断制御部310において、定着補正判断情報格納領域301に書き込まれた第1パラメータと定着補正要求条件格納領域321に記憶された閾値との比較が行われ、第1パラメータが閾値を超えると処理ルーチンが開始されてステップ100へ進む。ステップ100では、印刷中断制御部310によって印刷の中断が実行される。次に、ステップ101では、印刷中断制御部310から濃度補正同時実行判定部311が呼び出され、濃度補正判断情報格納領域302に書き込まれた第2パラメータが、濃度補正同時実行条件格納領域323に記憶された閾値を超えたか否かが判定され、肯定されるとステップ102へ進み、否定されるとステップ104へ進む。ステップ102では、定着補正実行制御部331が印刷中断制御部310から、濃度補正実行制御部332が濃度補正同時実行判定部311から呼び出され、加熱ロール92の表面温度の補正と、画像濃度の補正が同時に実行される。
ここで、加熱ロール92の表面温度の補正のための印刷中断が発生した場合には、本来の第2パラメータの閾値とは別に用意された、本来の閾値より低い閾値を超えると画像濃度の補正が実行される。これによって、連続印刷中に加熱ロール92の表面温度の補正の要求に続いて画像濃度の補正の要求が発生した場合、加熱ロール92の表面温度を補正するために印刷が中断されている間に、画像濃度の補正が実行されるので、制御要素の補正を目的とした印刷中断と中断後の印刷再開が短時間中に繰り返されることを防止でき、生産性の低下を抑制できる。また、両方の制御要素の補正を同時に実行することで、印刷中断時間を短縮できるので、生産性が向上する。
次に、ステップ103では、各制御要素の補正が終了すると、定着補正判断情報格納領域301、濃度補正判断情報格納良識302にそれぞれ書き込まれた第1パラメータ、第2パラメータがクリアされる。
一方、ステップ104では、印刷中断制御部310から定着補正実行制御部331のみが呼び出され、加熱ロール92の表面温度のみが補正される。次に、ステップ105では、加熱ロール92の表面温度の補正が終了すると、定着補正判断情報格納領域301に書き込まれた第1パラメータがクリアされる。
そして、ステップ106では、印刷再開制御部312において、加熱ロール92の表面温度の補正と画像濃度の補正が実行された場合には両方の制御要素の補正が完了することが監視され、加熱ロール92の表面温度の補正のみが実行された場合には加熱ロール92の表面温度の補正が完了することが監視され、補正完了が確認されると印刷が再開される。これによって、1度の印刷中断中に、両方の制御要素の補正を終了させることができ、印刷中断と印刷再開が短時間中に繰り返されることを防止できる。
ここで、ステップ102における画像濃度の調整(プロセスコントロール動作)について説明する。
プロセスコントロール動作では、像担持体50上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像からなるパッチマークを、100%や50%等の所定の濃度で形成し、当該像担持体50上に形成された各色のトナーパッチマークを、中間転写体64上に転写した状態で、図5(A)に示すように、センサ78によって読み取り、現像器42a、42b、42c、42d内のトナー濃度(以下、TC濃度制御という)や、露光装置60の露光量(以下、光量制御という)などを調整することにより、所定の画像濃度が得られるように制御する動作が行われる。なお、上記TC濃度制御及び光量制御の他に現像バイアス電位、像担持体50の帯電電位等が補正対象となり得るが、以下では、TC濃度制御と光量制御を主として説明する。
濃度補正実行制御部332では、第1段階として、まず、図5(A)に示される如く、中間転写体64の表面に第1の基準パッチマークP1(TC濃度制御用)、と第2の基準パッチマーク(光量制御用)P2を形成するように、CPU103の画像形成処理制御部(図示省略)に信号を創出する。
CPU103には、前述したセンサ78が接続されており、中間転写体64上に形成された第1の基準パッチマークP1及び第2の基準パッチマークP2の濃度を検出し、当該検出データを濃度補正実行制御部332へ送出する。
濃度補正実行制御部332では、前記検出データに基づいて、TC濃度制御の場合はロータリ現像装置38に対して、トナーの強制補給又はトナーの強制吐出を指示する。また、光量制御の場合は露光装置60に対して、光ビームの光量値を指示する。
図6には、濃度補正実行制御部332における機能ブロック図を示している。
CPU103に入力される第1の基準パッチマークP1に基づくP1濃度データは、TC用濃度調整用比較部150に入力されるようになっている。このTC濃度調整用比較部150には、TC濃度調整用基準データメモリ152が接続されており、TC濃度調整用比較部150において、検出したP1濃度データと、基準濃度データとが比較され、比較結果が濃度判定部154へ送出される。
濃度判定部154では、基準濃度よりも高いか低いかの判定を行い、P1濃度が低い場合には、補給指示部156へアクティブ信号を送出し、P1濃度が高い場合には、吐出指示部158へアクティブ信号を送出する。
補給指示部156及び吐出指示部158では、前記アクティブ信号が入力されたことをトリガとして、ロータリ現像装置38へトナーの補給又はトナーの吐出を指示する実行信号を送出する。
一方、CPU103に入力される第2の基準パッチマークP2に基づくP2濃度データは、光量調整用比較部160に入力されるようになっている。この光量調整用比較部160には、光量調整用基準データメモリ162が接続されており、光量調整用比較部160において、検出したP2濃度データと、基準濃度データとが比較され、比較結果が濃度判定部164へ送出される。
濃度判定部164では、基準濃度よりも高いか低いかの判定を行い、判定結果を光量調整指示部166へ送出する。
光量調整指示部166では、露光装置60に対して、P2濃度が低い場合には、光ビームの光量を上げるように指示し、P2濃度が高い場合には、光ビームの光量を下げるように指示する実行信号を送出する。
以下、画像濃度の補正制御を図7のフローチャートを参照して説明する。
ステップ200では、第1の基準パッチマークP1及び第2の基準パッチマークP2を中間転写体64上へ形成する。次のステップ202では、第1の基準パッチマークP1の濃度を検出し、次いでステップ204へ移行してTC濃度調整用基準データメモリ1522からTC濃度調整用基準データを読出し、ステップ206へ移行する。
ステップ206では、前記検出した濃度と基準データとを比較し、次いでステップ208で当該比較の結果が許容範囲内か否かが判断される。
ステップ208で肯定判定された場合には、TC濃度は許容範囲内と判断し、ステップ210へ移行して第2の基準パッチマークP2の濃度を検出する。
次のステップ212では、光量調整用基準データメモリ162から光量調整用基準データを読出し、ステップ214へ移行する。
ステップ214では、前記検出した濃度と基準データとを比較し、次いでステップ216で当該比較の結果が許容範囲内か否かが判断される。
ステップ216で否定判定された場合には、光量調整用の濃度は許容範囲外であると判断し、ステップ218へ移行して光量調整を指示する。また、ステップ216で肯定判定された場合は、光量調整が不要であると判断し、このルーチンは終了する。
また、前記ステップ208において否定判定(TC濃度が許容範囲外)された場合には、ステップ220へ移行して、トナーの補給が必要か、トナーの吐出が必要かを判別する。
ステップ220でトナーの吐出が必要と判別された場合には、ステップ222へ移行して吐出を指示する。一方、ステップ220でトナーの補給が必要と判別された場合には、ステップ224へ移行して補給を指示する。
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。
図8には、エンジンコントローラ102のCPU103の一部を抜き出して示している。CPU103には、RAM300、ROM320が設けられている。RAM300には、色ズレの補正を実行するか否かを判定するための第1パラメータが書き込まれるレジ補正判断情報格納領域303と、画像濃度の補正を実行するか否かを判定するための第2パラメータが書き込まれる濃度補正判断情報格納領域302が設けられている。また、ROM320には、第1パラメータの閾値を記憶したレジ補正要求条件格納領域325、第2パラメータの閾値を記憶した濃度補正要求条件格納領域322、色ズレの補正が実行される場合の第2パラメータの閾値を記憶した濃度補正連続実行条件格納領域323´、濃度の補正が実行される場合の第1パラメータの閾値を記憶したレジ補正連続実行条件格納領域324が設けられている。
ここで、レジ補正判断情報制御部303には、第1パラメータとして累積印刷枚数が逐次書き込まれる。また、色ズレの補正は、所定の累積印刷枚数毎に実施されるが、この所定の累積印刷枚数が第1パラメータの閾値としてレジ補正要求条件格納領域325に記憶されている。また、レジ補正連続実行条件格納領域324には、上記所定の累積印刷枚数より少ない累積印刷枚数が第1パラメータの閾値として記憶されている。
また、CPU103には、レジ補正判断情報格納領域303、濃度補正判断情報格納領域302、レジ補正要求条件格納領域325、濃度補正要求条件格納領域322に接続された連続印刷中断制御部310が設けられている。この連続印刷中断制御部310は、レジ補正判断情報格納領域303に書き込まれた第1パラメータと、レジ補正要求条件格納領域325に記憶された閾値を比較し、第1パラメータが閾値を超えると、プリントエンジン101の印刷動作を中断する。また、連続印刷中断制御部310は、濃度補正判断情報格納領域302に書き込まれた第2パラメータと、濃度補正要求条件格納領域322に記憶された閾値を比較し、第2パラメータが閾値を超えると、プリントエンジン101の印刷動作を中断する。
また、CPU103には、連続印刷中断制御部310、レジ補正判断情報格納領域303、レジ補正連続実行条件格納領域324に接続されたレジ補正連続実行判定部313が接続されている。このレジ補正連続実行判定部313には、レジ補正実行制御部333が接続されている。
レジ補正連続実行判定部313は、第2パラメータが濃度補正要求条件格納領域322に記憶された閾値を超え、又は、第1パラメータがレジ補正要求条件格納領域325に記憶された閾値を超えると、印刷中断制御部310から呼び出される。第1パラメータがレジ補正要求条件格納領域325に記憶された閾値を超えた場合には、レジ補正実行制御部333がレジ補正連続実行判定部313から呼び出され、後述する色ズレ補正が実行される。一方、第2パラメータが濃度補正要求条件格納領域322に記憶された閾値を超えた場合には、レジ補正連続実行判定部313が、レジ補正判断情報格納領域303に書き込まれた第1パラメータと、レジ補正連続実行条件格納領域324に記憶された閾値を比較する。そして、第2パラメータが閾値を超えると、レジ補正連続実行判定部313からレジ補正実行制御部333が呼び出され、色ズレの補正が実行される。
また、CPU103には、濃度補正情報格納領域302、連続印刷中断制御部310、濃度補正連続実行条件格納領域323´に接続された濃度補正連続実行判定部311´が設けられている。この濃度補正連続実行判定部311´には、濃度補正実行制御部332が接続されている。
濃度補正連続実行判定部311´は、第1パラメータがレジ補正要求条件格納領域325に記憶された閾値を超え、又は、第2パラメータが濃度補正要求条件格納領域322に記憶された閾値を超えると、印刷中断制御部310から呼び出される。第2パラメータが濃度補正要求条件格納領域322に記憶された閾値を超えた場合には、濃度補正実行制御部332が濃度補正連続実行判定部311´から呼び出され、第1実施形態と同様の濃度補正が実行される。一方、第1パラメータがレジ補正要求条件格納領域325に記憶された閾値を超えた場合には、濃度補正連続実行判定部311´が、濃度補正判断情報格納領域302に書き込まれた第2パラメータと、濃度補正連続実行条件格納領域323´に記憶された閾値を比較する。そして、第2パラメータが閾値を超えると、濃度補正連続実行判定部311´から濃度補正実行制御部332が呼び出され、濃度補正が実行される。
また、CPU103には、レジ補正実行制御部333、濃度補正実行制御部332に接続された印刷再開制御部312が設けられている。この印刷再開制御部312は、レジ補正実行制御部333による色ズレの補正の完了、濃度補正実行制御部332による濃度補正の完了を監視し、両方の補正の完了を待って、印刷を再開させる。また、レジ補正実行制御部333に濃度補正実行制御部332が接続されており、色ズレの補正と画像濃度の補正が実行される場合には、先にレジ補正実行制御部333による色ズレの補正が実行された後、濃度補正実行制御部332が、レジ補正実行制御部333から呼び出されて、画像濃度の補正が実行される。
ここで、色ズレ、画像濃度の補正が実行されるまでの流れについて図9のフローチャートを参照して説明する。
まず、連続印刷が実行されると処理ルーチンが開始され、ステップ300へ進む。ステップ300では、印刷中断制御部310において、レジ補正判断情報格納領域303に書き込まれた第1パラメータとレジ補正要求条件格納領域325に記憶された閾値との比較が行われ、第1パラメータが閾値を超えたか否かが判定され、肯定されるとステップ301へ、否定されるとステップ302へ進む。ステップ301では、印刷中断制御部310から濃度補正連続実行判定部311´が呼び出され、濃度補正判断情報302に書き込まれた第2パラメータが、濃度補正連続実行条件格納領域323´に記憶された閾値を超えたか否かが判定され、否定されるとステップ304へ進み、肯定されるとステップ305へ進む。
一方、ステップ302では、印刷中断制御部310において、濃度補正判断情報格納領域302に書き込まれた第2パラメータと濃度補正要求条件格納領域322に記憶された閾値との比較が行われ、第2パラメータが閾値を超えたか否かが判定され、肯定されるとステップ303へ、否定されると処理ルーチンを終了する。ステップ303では、印刷中断制御部310からレジ補正連続実行判定部313が呼び出され、レジ補正判断情報303に書き込まれた第1パラメータが、レジ補正連続実行条件格納領域324に記憶された閾値を超えたか否かが判定され、肯定されるとステップ305へ進み、肯定されるとステップ306へ進む。
ステップ304、305、306では、印刷中断制御部310によって印刷の中断が実行され、ステップ304からステップ307へ、ステップ305からステップ311へ、ステップ306からステップ309へ、それぞれ進む。
ステップ307では、印刷中断制御部310からレジ補正実行制御部333が呼び出され、色ズレの補正が実行される。次に、ステップ308では、レジ補正判断情報格納領域303に書き込まれた第1パラメータがクリアされ、ステップ315へ進む。
また、ステップ309では、印刷中断制御部310から濃度補正実行制御部332が呼び出され、画像濃度の補正が実行される。次に、ステップ310では、濃度補正判断情報格納領域302に書き込まれた第2パラメータがクリアされ、ステップ315へ進む。
また、ステップ311では、印刷中断制御部310からレジ補正実行制御部333が呼び出され、色ズレの補正が実行される。次に、ステップ312では、レジ補正判断情報格納領域303に書き込まれた第1パラメータがクリアされる。次に、ステップ313では、レジ補正実行制御部333から濃度補正実行制御部332が呼び出され、画像濃度の補正が実行される。次に、ステップ314では、濃度補正判断情報格納領域302に書き込まれた第2パラメータがクリアされ、ステップ315へ進む。
次に、ステップ315では、印刷再開制御部312において、色ズレの補正と画像濃度の補正が実行された場合、及び、画像濃度の補正のみが実行された場合には、画像濃度の補正が完了することが監視され、色ズレの補正のみが実行された場合には色ズレの補正が完了することが監視され、補正完了が確認されると印刷が再開される。
以上、説明したように、色ズレの補正のための印刷の中断が発生した場合には、本来の第2パラメータの閾値とは別に用意された、本来の閾値より低い閾値を超えると画像濃度の補正が実行され、また、画像濃度の補正のための印刷の中断が発生した場合には、本来の第1パラメータの閾値とは別に容易された、本来の閾値より低い閾値を超えると色ズレの補正が実行される。これによって、連続印刷中に色ズレの補正の要求に続いて画像濃度の補正の要求が発生し、又は、画像濃度の補正の要求に続いて色ズレの補正の要求が発生した場合、色ズレを補正するために印刷が中断されている間に、画像濃度の補正が実行され、又は、画像濃度の補正が実行されている間に、色ズレの補正が実行されるので、制御要素の補正を目的とした印刷の中断と中断後の印刷再開が短時間中に繰り返されることを防止でき、生産性の低下を抑制できる。
また、色ズレの補正のための印刷の中断が発生した場合の第2パラメータの閾値と、画像濃度の補正のための印刷の中断が発生した場合の第1パラメータの閾値を、本来の閾値とは別に設けたことで、色ズレの補正の要求と画像濃度の補正の要求が発生した順序に関わらず、1度の印刷の中断中に、色ズレの補正と画像濃度の補正を実行できる。
ここで、ステップ307、311における色ズレの調整(レジストコントロール動作)について説明する。
レジストコントロール動作では、補正データ取得処理を実行する。この処理は、二次転写ロール80、ブラシロール86の圧接・離間動作に伴う中間転写体64の走行速度の変動により、どれだけ走査ライン間の位置ズレが生じるかを検出し、これにより補正データを得る処理である。
具体的には、図10のフローチャートに示すように、まず、ステップ400において、二次転写ロール80、ブラシロール86を中間転写体64から離間させた状態で、図5(B)に示すように、複数の基準パッチマークP3を中間転写体64の走行方向に沿って形成し、これをセンサ79によって検出する。
各基準パッチマークP3は、主走査方向(中間転写体64の走行方向と直交する方向)に対して平行であり、且つ隣接する基準パッチマークP3と等間隔になるように形成される。
なお、図5(B)では、解り易いように各基準パッチマークP3がやや誇張して太く描かれているが、実際は図11(A)の検出波形にも示すように、各基準パッチマークP3の間隔に対して約2分の1程度の太さである。また、基準パッチマークP3同士の間隔は、二次転写ロール80やブラシロール86の圧接・離間動作により速度変動を受ける時間の大きさに基づき適当に決定される。本実施形態では、一の速度変動により生じる基準パッチマークP3間の距離の変動の影響が、1組の基準パッチマークP3間の変動にとどまるように基準パッチマークP3の形成間隔が設定されている。
ここで使用するトナーの色は、特に限定されないが、比較的安価で検出の容易なことを考慮すれば、Y、M、CのカラートナーよりもKのトナーで形成することが望ましい。
図11(A)は、この基準パッチマークP3のセンサ79による検出結果を示す図である。隣接する基準パッチマークP3間の距離は、検出時刻の差に中間転写体64の規定の走行速度(制御されている一定の速度)を乗じて容易に求めることができる。
なお、センサ79のセンサ面や基準パッチマークP3には幅があるため、同図に示すように一つの基準パッチマークP3の検出信号の形状が山形となる。基準パッチマークP3の検出位置を特定するため、本実施形態では、その各検出信号のピーク位置を各基準パッチマークP3の検出位置とするようにしている。その他、山形の検出波形の面積の重心の位置を求めてこれを検出位置とするようにしてもよい。
上述のように形成された一連の複数の基準パッチマークP3(以下、マーク列という)をセンサ79によって検出した後、ブラシロール86を中間転写体64に圧接させて中間転写体64を1回転させ、次のマーク列の形成に備える。
次に、ステップ401では、二次転写ロール80、ブラシロール86の圧接動作を伴う基準パッチマークP3の形成・検出処理を実行する。
具体的には、二次転写ロール80とブラシロール86を中間転写体64から離間させた状態で基準パッチマークP3の形成を開始し、h1番目の基準パッチマークP3を形成した直後に二次転写ロール80を中間転写体64に圧接させ、さらにh2番目の基準パッチマークP3の形成直後にブラシロール86を圧接させる。そして、形成されたマーク列をセンサ79によって検出し、その後、中間転写体用クリーナ82によって清掃する。
図11(B)は、このときのマーク列の検出結果である。
同図のQ、Rは、それぞれ二次転写ロール80、ブラシロール86の圧接のため中間転写体64の走行速度が一瞬低下した位置を示す。同図に示すように、これらの位置における基準パッチマークP3同士の距離b1、b2が図11(A)の対応する距離a1、a2(ステップ400では速度変動が無いので、a1=a2である。)よりも狭くなっている。
次に、ステップ402では、二次転写ロール80、ブラシロール86の離間動作に伴う基準パッチマークP3の形成・検出処理を実行する。
具体的には、二次転写ロール80とブラシロール86を中間転写体64に圧接させた状態で基準パッチマークP3の形成を開始し、h1番目の基準パッチマークP3を形成した直後に二次転写ロール80を中間転写ロール64から離間させ、さらにh2番目の基準パッチマークP3の形成直後にブラシロール86を中間転写体64から離間させる。そして、形成されたマーク列をセンサ79により検出し、その後、中間転写体用クリーナ82によって清掃する。
図11(C)は、このときのマーク列の検出結果である。
同図のS、Tは、それぞれ二次転写ロール80、ブラシロール86の離間により中間転写体64の走行速度が一瞬上昇した位置を示す。同図に示すようにこれらの位置における基準パッチマークP3同士の距離c1、c2が図11(A)の対向する距離a1、a2よりも広くなっている。
その後、ステップ403に移り、補正データの演算処理を実行する。
具体的には、上記a1、b1、b2、c1、c2の値を該当する基準パッチマークP3の検出時刻と中間転写体64の規定の走行速度から求める。
例えば、b1の値は、図11より(T2−T1)vとなる(但し、T1、T2は、Sの位置における2つの基準パッチマークP3の検出時刻、vは、中間転写体64の制御されるべき一定の走行速度(cm/s)でありレジ補正実行制御部333内に格納されている。)として求められる。
そして、a1−b1=Δ1、a1−b2=Δ2、a1−c1=Δ3、a1−c2=Δ4としてΔ1〜Δ4までの値を補正データとして求める。
次に、ステップ404に移り、上記補正データに基づき、実際に作像動作を補正制御する際に参照するための補正テーブルを作成し、補正実行制御部333内に格納する。
図12(A)、(B)は、それぞれ、Y画像作像時、K画像作像時における補正テーブルの例を示すものである。
Y画像作像時においては、中間転写体64の走行速度が速くなるため、その部分での走査ラインの間隔が広くなり、それ以降の走査ラインが、M画像やC画像の走査ラインに比べて後方にずれる。これを補正するため、走査ラインの間引き処理を実行する。これによりそれ以降の走査ラインの描画の順番が、上記間引いた走査ライン分だけ繰り上がり(即ちそれらの転写位置が前方に移動し)、位置ズレをある程度解消することができる。
具体的に、Δ1、Δ2をそれぞれ、例えば25μm、50μmとし、この印刷装置10の副走査方向におけるdpiを600dpiとすれば、変動のない場合の走査ライン間のピッチは、42.3μmなので、それぞれの箇所での位置ズレを防止するため、必要な間引きの本数は、図12(A)に示すように1本ずつでよい。ここで、間引きの要否、及びその本数は、そのような間引き処理の結果、走査ライン間の位置ズレ量が、当該間引きしなかった場合よりも小さくなったか否かで判断される。
例えば、Δ1は、25μmの位置ズレがあることを示しているが、ここで1本の走査ラインを間引きすれば、それ以降の走査ラインの位置ズレ量は25μm−42.3μm=−17.3μmとその絶対値が補正前より小さくなる。位置ズレ量が、画素ピッチの半分未満になるとその色ズレは殆ど人目では判らなくなると考えられるので、このような補正で足りるのである。同様にして、Δ2(=50μm)の補正にも1本の走査ラインの間引きで足りる。
また、間引きする走査ラインの番号n1、n2は、二次転写ロール80、ブラシロール86のそれぞれの圧接動作終了の直後に像担持体50に書き込まれる走査ラインの番号である。ここで、二次転写ロール80やブラシロール86の圧接のタイミングとY画像転写のタイミングとの関係は予め判っているので、Y画像の描画開始から二次転写ロール80やブラシロール86の圧接までの時間は概知であり、1走査ラインの描画時間も決まっているので、これらの関係から上記走査ライン番号n1、n2の値も判る。
一方、K画像の作像中には、二次転写ロール80、ブラシロール86の圧接動作が行われるため、それぞれの動作時に中間転写体64の走行速度が低下し、その部分での走査ラインのピッチが小さくなり、それ以降の走査ラインの転写位置がM画像、C画像の対応する走査ラインに比して前方に位置ズレする。
そのために、本実施形態では、白画素からなる走査ラインの描画を本来の走査ライン間に割り込ませる処理(以下、「空打ち」という)を実行させる。
補正データΔ3、Δ4の値をそれぞれ、例えば100μm、70μmとすると、K画像の補正を行うため、Y画像の補正の場合と同様の理由から、それぞれ2本の走査ラインを空打ちする必要がある(図12(B)参照)。
そして、その空打ちする走査ラインの位置は、二次転写ロール80、ブラシロール86の圧接終了直後の走査ライン番号m1及びm2であり、この走査ライン番号も上述の図12(A)の場合と同様、二次転写ロール80やブラシロール86の圧接のタイミングとY画像転写のタイミングとの関係は予め判っているので、Y画像の描画開始から二次転写ロール80やブラシロール86の圧接までの時間は概知であり、1走査ラインの描画時間も決まっているので、これらの関係から容易に求められる。
以上により補正データ取得処理を終了する。
なお、本実施形態では、制御が煩雑になることを避けて、レジ補正実行制御部333による色ズレの補正を実行した後に、濃度補正実行制御部332による画像濃度の補正を実行したが、これらを同時に実行することも可能である。
また、第1、第2実施形態では、電子写真方式を用いた印刷装置を例に取って本発明を説明したが、インクジェット方式を用いた印刷装置等の他の印刷装置にも本発明を適用可能である。
また、第1、第2実施形態では、それぞれ、定着装置90の温度と画像濃度とを組み合わせた例、画像濃度と色ズレとを組み合わせた例を取って本発明を説明したが、定着装置90の温度と色ズレとを組み合わせる等、複数の制御要素の組み合わせは適宜選択可能であり、また、インクジェット記録ヘッドの温度等の他の制御要素を制御要素とする等、制御要素も適宜選択可能である。
10 印刷装置
38 ロータリ現像装置(トナー像形成手段)
50 像担持体(トナー像形成手段)
52 帯電装置(トナー像形成手段)
60 露光装置(トナー像形成手段)
62 中間転写装置(トナー像形成手段)
90 定着装置(定着手段)
101 プリンタエンジン(画像形成手段)
310 印刷中断制御部(印刷中断手段)
311 濃度補正同時実行判定部(第2補正実行制御部)
311´ 濃度補正連続実行判定部(第2補正実行制御部)
312 印刷再開制御部(印刷再開手段)
313 色ズレ補正連続実行判定部(第1補正実行手段)
321 定着補正要求条件格納領域(第1閾値記憶手段)
322 濃度補正要求条件格納領域(第2閾値記憶手段)
323 濃度補正同時実行条件格納領域(第3閾値記憶手段)
323´ 濃度補正連続実行条件格納領域(第3閾値記憶手段)
324 色ズレ補正連続実行条件格納領域(第4閾値記憶手段)
325 色ズレ補正要求条件格納領域(第1閾値記憶手段)
331 定着補正実行制御部(第1補正実行手段)
332 濃度補正実行制御部(第2補正実行手段)
333 色ズレ補正実行制御部(第1補正実行手段)
38 ロータリ現像装置(トナー像形成手段)
50 像担持体(トナー像形成手段)
52 帯電装置(トナー像形成手段)
60 露光装置(トナー像形成手段)
62 中間転写装置(トナー像形成手段)
90 定着装置(定着手段)
101 プリンタエンジン(画像形成手段)
310 印刷中断制御部(印刷中断手段)
311 濃度補正同時実行判定部(第2補正実行制御部)
311´ 濃度補正連続実行判定部(第2補正実行制御部)
312 印刷再開制御部(印刷再開手段)
313 色ズレ補正連続実行判定部(第1補正実行手段)
321 定着補正要求条件格納領域(第1閾値記憶手段)
322 濃度補正要求条件格納領域(第2閾値記憶手段)
323 濃度補正同時実行条件格納領域(第3閾値記憶手段)
323´ 濃度補正連続実行条件格納領域(第3閾値記憶手段)
324 色ズレ補正連続実行条件格納領域(第4閾値記憶手段)
325 色ズレ補正要求条件格納領域(第1閾値記憶手段)
331 定着補正実行制御部(第1補正実行手段)
332 濃度補正実行制御部(第2補正実行手段)
333 色ズレ補正実行制御部(第1補正実行手段)
Claims (7)
- 第1制御要素の補正を実行するか否かを判定するための第1パラメータの閾値を記憶した第1閾値記憶手段と、
第2制御要素の補正を実行するか否かを判定するための第2パラメータの閾値を記憶した第2閾値記憶手段と、
前記第1パラメータが前記第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超え、又は、前記第2パラメータが前記第2閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、印刷を中断する印刷中断手段と、
前記第1パラメータが前記第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超え、前記印刷中断手段によって印刷が中断されると、前記第1制御要素の補正を実行する第1補正実行手段と、
前記第2パラメータが前記第2閾値記憶手段に記憶された閾値を超え、前記印刷中断手段によって印刷が中断されると、前記第2制御要素の補正を実行する第2補正実行手段と、
を備える印刷装置であって、
前記第1パラメータが前記第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超えた場合の前記第2パラメータの閾値を記憶した第3閾値記憶手段を有し、
前記第2補正実行手段は、前記第1パラメータが前記第1閾値記憶手段に記憶された閾値を超えて前記印刷中断手段によって印刷が中断され、前記第2パラメータが前記第3閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、前記第2制御要素の補正を実行することを特徴とする印刷装置。 - 前記第2パラメータが前記第2閾値記憶手段に記憶された閾値を超えた場合の前記第1パラメータの閾値を記憶した第4閾値記憶手段を有し、
前記第1補正実行手段は、前記第2パラメータが前記第2閾値記憶手段に記憶された閾値を超えて前記印刷中断手段によって印刷が中断され、前記第1パラメータが前記第4閾値記憶手段に記憶された閾値を超えると、前記第1制御要素の補正を実行することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記第1補正実行手段による前記第1制御要素の補正と前記第2補正実行手段による前記第2制御要素の補正が完了すると、印刷を再開する印刷再開手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
- 記録媒体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって記録媒体に形成されたトナー像を加熱して記録媒体に定着させる定着手段と、を有し、
前記第1制御要素が、前記定着手段の温度であり、
前記第2制御要素が、トナー像の濃度であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の印刷装置。 - 記録媒体に複数色のトナーが重なり合ったトナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって記録媒体に形成されたトナー像を加熱して記録媒体に定着させる定着手段と、を有し、
前記第1制御要素が、前記定着手段の温度であり、
前記第2制御要素が、トナー像のレジストレーションであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の印刷装置。 - 記録媒体に複数色が重なり合った画像を形成する画像形成手段を有し、
前記第1制御要素が、画像の濃度であり、
前記第2制御要素が、画像のレジストレーションであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の印刷装置。 - 前記第1補正実行手段による前記第1制御要素の補正と前記第2補正実行手段による前記第2制御要素の補正が同時に実行されることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の印刷装置。
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