以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の遊技管理システム1の構成図である。
第1の実施の形態の遊技管理システム1は、遊技場10及び景品交換所20に遊技及び景品交換に必要な機器が設けられ、遊技場10と景品交換所20との間は通信回線によって接続されている。
遊技場10には、遊技者が遊技によって獲得したパチンコ球等の遊技媒体を計数機170によって計数した際の計数情報に基づき、後述する特殊景品400を取得する景品カウンター100が設けられている。景品カウンター100には景品管理コンピュータ110が設けられている。また、景品管理コンピュータ110には、景品管理コンピュータ110の状態等を表示するディスプレイ140及び景品管理コンピュータ110の状態等を出力するプリンタ150が接続されている。また、景品管理コンピュータ110には、景品発行端末機120が接続されている。景品発行端末機120には、カードリーダ/ライタ130及び遊技者が遊技により獲得した賞遊技媒体の計数情報等を出力するプリンタ155が接続されている。
また、遊技場10には、ホール管理コンピュータ11が設けられている。ホール管理コンピュータ11は、遊技場内部に設けられた遊技関連装置(計数機170、券売機(図示省略)、金庫(図示省略)等)及び遊技機192から遊技情報(稼動情報)を収集し、各機器の動作状況を監視する。
また、遊技場10には、遊技機設置島(以後、島と呼ぶ。)16が、独立して複数設けられている。島16には、島コントローラ160が設けられている。島コントローラ160には、計数機170及び通信装置190が接続されている。通信装置190には、遊技機192及び遊技媒体貸出装置194が接続されている。計数機170には、カードリーダ/ライタ180が接続されている。
遊技場10の内部には内部ネットワークが設けられている。遊技場内に設けられた内部ネットワークは、例えば、Ethernet(登録商標、以下同じ)やUSB(登録商標、以下同じ)接続によって構成されている。該内部ネットワークに接続された機器にはアドレスが設定されており、各機器間の通信(例えば、特定の機器に対するデータの転送や指令信号の送信)や、複数の機器に対する同報通信(例えば、マルチキャストやブロードキャスト)を行うことができる。
具体的には、内部ネットワークは、ホール管理コンピュータ11、景品管理コンピュータ110、島コントローラ160、計数機170及び通信装置190を接続する。
また、遊技場10とは別の場所に設けられている景品交換所20には、遊技場10に設けられたホール管理コンピュータ11と通信するための通信装置210が設けられている。通信装置210は、遊技場10との間に設けられた通信回線を介して、遊技場10のホール管理コンピュータ11と接続されており、ホール管理コンピュータ11との間でデータを送受信する。
ホール管理コンピュータ11は、CPU、プログラム等が予め格納されたROM、CPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAM、及び各種データを記憶するハードディスク等の記憶装置(HDD)を備える。CPU、ROM、RAM及びHDDはバス(アドレスバス及びデータバス)によって接続されている。
バスには、外部とのデータの入出力を司るネットワーク通信ポート、I/Oポート及び外部ネットワーク通信ポートが接続されている。ネットワーク通信ポートは、所定の通信プロトコル(例えば、TCP/IPプロトコル)に従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部であり、内部ネットワークと接続されている。I/Oポートには、ホール管理コンピュータ11で演算処理されたデータを表示する表示装置、及び、ホール管理コンピュータ11を操作するための入力装置が接続される。
外部ネットワーク通信ポートは、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのデータ入出力部であり、遊技場の外部に設けられた外部ネットワークと接続されている。この外部ネットワーク通信ポートよって、ホール管理コンピュータ11は、景品交換所20に設けられた通信装置210等の遊技場10の外部に設けられた機器と通信をすることができる。
ホール管理コンピュータ11は、島コントローラ160や通信装置190を介して、遊技機192から遊技情報を収集する。また、ホール管理コンピュータ11は、島コントローラ160や通信装置190を介して、遊技媒体貸出装置に内蔵されたカードリーダ/ライタ(図示省略)から、後述する遊技者の持つ会員カード300に記録されている会員情報を収集する。これによって、ホール管理コンピュータ11は、各遊技機192の動作状態や遊技機192で遊技している遊技者の来店頻度や遊技時間などの情報を収集することができる。
島16に設けられた島コントローラ160は、通信装置190が収集した遊技機192からの遊技情報を中継して、ホール管理コンピュータ11に送信するデータ転送装置(例えば、ルータ)である。なお、島コントローラ160を設けなくても、通信装置190を直接ホール管理コンピュータ11と通信可能に接続してもよい。
通信装置190は、遊技機一台毎に設けられ、遊技機192及び遊技媒体貸出装置194から送信される遊技情報を収集し、島コントローラ160を介して当該情報をホール管理コンピュータ11に送信する。なお、通信装置190は、遊技機一台毎に限られず、複数(例えば、2台)の遊技機192に1台の通信装置190を設けてもよい。この通信装置190は、いわゆる呼出ランプを兼ねてもよい。
島16には、複数台の遊技機192と、この遊技機192と対を成すように複数の遊技媒体貸出装置194とが設けられている。
遊技媒体貸出装置194は、プリペイドカード挿入口が設けられている。遊技者が券売機で購入したプリペイドカードをプリペイドカード挿入口に挿入し、遊技機192に設けられた貸出ボタンを操作すると、当該プリペイドカードに保有される有価価値の一部又は全部に相当する数の遊技球が、遊技機に設けられ遊技球を貯留するための貯留皿に排出される。なお、遊技媒体貸出装置194には、カードリーダ/ライタが内蔵されており、遊技者が遊技機で遊技を行う場合に、会員カード300に記憶された情報を収集することにより、ホール管理コンピュータ11に対して、各遊技機192の動作状態や遊技機192で遊技している遊技者の来店頻度や遊技時間などの情報を送信することができる。
計数機170は、遊技機192から払い出された遊技球等の遊技媒体を受け入れて計数し、その結果を記憶し、所定の媒体(例えば、計数シート、会員カード300)に記録して出力する。計数機170から受け入れられた遊技媒体は、各計数機170が設置された島16内に回収される。
また、計数機170は、制御部172及び通信部174を備えるが、その詳細な構成は後述する。また、計数機170は、島コントローラ160を介してホール管理コンピュータ11、景品管理コンピュータ110と接続されている。さらに、計数機170には、カードリーダ/ライタ180が接続されており、接続されているカードリーダ/ライタ180によって、会員カード300に内蔵されているICタグ320に記憶されている会員カードのシリアルナンバ等の情報を読み取る。
また、計数機170は、計数機170に投入された遊技球の合計球数を計数した計数情報などを、島コントローラ160を介して、ホール管理コンピュータ11、景品管理コンピュータ110に送信可能である。
なお、計数機170及びカードリーダ/ライタ180は、島16毎に設けられなくてもよい。
景品カウンター100に設けられた景品管理コンピュータ110は、遊技者が遊技の結果獲得した遊技媒体を計数機170によって計数した際の計数情報に基づき、特殊景品等の景品を取得するために使用する景品発行端末機120から遊技情報(稼動情報)を収集し、景品発行端末機120の動作状況を監視する。
景品管理コンピュータ110は、制御部112、通信部114及び記憶部116を備えるが、その詳細な構成は後述する。
景品管理コンピュータ110は、内部ネットワークと接続されている。また、景品管理コンピュータ110は、景品発行端末機120、景品管理コンピュータ110で演算処理されたデータを表示するディスプレイ140、データを印刷するプリンタ150及び景品管理コンピュータ110を操作するための入力装置と接続されている。
景品発行端末機120には、カードリーダ/ライタ130が接続されている。景品発行端末機120は、カードリーダ/ライタ130によって、遊技者の会員カードに記憶されている会員情報(会員番号)のデータを読み書きする。遊技店の店員は、景品発行端末機120を操作して、計数機170で計数された遊技媒体の計数情報に基づき、景品の交換を行う。さらに、景品発行端末機120は、会員カード300及び遊技者が取得する特殊景品400に、所定の交換情報を書き込む。
また、遊技場10とは別の場所に設けられている景品交換所20には、遊技場10に設けられたホール管理コンピュータ11と通信するための通信装置210が設けられている。通信装置210は、遊技場1との間に設けられた通信回線を介して、遊技場10のホール管理コンピュータ11と接続されており、ホール管理コンピュータ11との間でデータを送受信する。
景品交換所20に設けられた通信装置210には、景品交換端末機220が接続されている。また、景品交換端末機220には、カードリーダ/ライタ230、景品交換端末機220の状態を表示するディスプレイ240、及びデータを出力するプリンタ250が接続されている。なお、ディスプレイ240にタッチパネルを設け、景品交換端末機220の操作に使用してもよい。
通信装置210の設置台数は、景品交換所20に一台には限られず、景品交換端末機220毎、フロア毎又は所定のブロック毎に設けてもよい。
図2は、第1の実施の形態の景品管理を行なう各種装置のブロック図である。
景品管理コンピュータ110は、制御部112、通信部114及び記憶部116を備える。制御部112は、景品管理コンピュータ110で実行される演算処理を行うCPU及びCPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAMを備える。
通信部114は、ネットワーク通信ポート及びI/Oポートを備える。ネットワーク通信ポートは、所定の通信プロトコル(例えば、TCP/IPプロトコル)に従ってデータ通信をするデータ入出力部であり、内部ネットワークと接続されている。I/Oポートは、景品管理コンピュータ110と接続された機器との間でデータ通信をするもので、I/Oポートには、景品発行端末機120、景品管理コンピュータ110で演算処理されたデータを表示するディスプレイ140、データを印刷するプリンタ150及び景品管理コンピュータ110を操作するための入力装置が接続されている。
記憶部116は、プログラム等を予め格納したROM、及び各種データを記憶するハードディスク等の記憶装置(HDD)を備える。制御部112、通信部114及び記憶部116はバス(アドレスバス及びデータバス)によって接続されている。
計数機170は、制御部172及び通信部174を備える。制御部172は、計数機170で実行される演算処理を行うCPU、プログラムや各種データが予め格納されたROM、及びCPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAMを備える。
通信部174は、ネットワーク通信ポート及びI/Oポートを備える。ネットワーク通信ポートは、所定の通信プロトコル(例えば、TCP/IPプロトコル)に従ってデータ通信するデータ入出力部であり、島コントローラ160を介してホール管理コンピュータ11と接続されている。I/Oポートは、計数機170と接続された機器との間でデータ通信をするもので、カードリーダ/ライタ180が接続される。
計数機170によって計数された遊技媒体の計数情報は、内部ネットワークを介して景品管理コンピュータ110に送られ、景品管理コンピュータ110によって管理される。景品管理コンピュータ110は、計数機170によって読み取られた会員情報を取得する。そして景品管理コンピュータ110は、この所定の識別情報(会員情報)と計数情報とを関連付けて、景品管理コンピュータ110の記憶部116に記憶して管理する。
カードリーダ/ライタ180は、コントローラ182、送受信部184及びアンテナ186を備える。送受信部184は、アンテナ186を介して、会員カード300のICタグ320との間で無線信号によって情報を送受信する。
コントローラ182は、カードリーダ/ライタ180で実行される演算処理を行うCPU、プログラムや各種データが予め格納されたROM、及びCPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAMを備える。送受信部184は、カードリーダ/ライタ180が送信する電波を生成し、カードリーダ/ライタ180が受信する電波を復調するために、高周波信号を処理する。アンテナ186は、会員カード300のICタグ320との間で無線信号を送受信する。
景品発行端末機120は、特殊景品400を排出し、排出した特殊景品400に対応する交換情報を会員カード300及び特殊景品400に記憶する。景品発行端末機120は、制御部122、通信部124、記憶部126及び特殊景品貯蔵・排出部128を備える。
制御部122は、景品発行端末機120で実行される演算処理を行うCPU、及びCPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAMを備える。通信部124は、I/Oポートを備える。I/Oポートは、景品発行端末機120と接続された機器との間でデータ通信をするもので、景品管理コンピュータ110及びカードリーダ/ライタ130と接続される。なお、通信部124が、ネットワーク通信ポートを備え、景品管理コンピュータ110との間をTCP/IPプロトコルに従って通信可能に構成してもよい。
記憶部126は、プログラム等を予め格納したROM、及び各種データを記憶するハードディスク等の記憶装置(HDD)を備える。特殊景品貯蔵・排出部128は、特殊景品400が格納される貯蔵部と、格納された特殊景品400を排出する排出部128とを備える。排出部128は、カードリーダ/ライタを備え、格納された特殊景品400の排出時に、特殊景品400のICタグ420のメモリ422に交換情報を書き込む。
カードリーダ/ライタ130は、コントローラ132、送受信部134及びアンテナ136を備える。カードリーダ/ライタ130の送受信部134は、アンテナ136を介して、会員カード300のICタグ320との間で無線信号によって情報を送受信する。
コントローラ132は、カードリーダ/ライタ130で実行される演算処理を行うCPU、プログラムや各種データが予め格納されたROM、及びCPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAMを備える。送受信部134は、カードリーダ/ライタ130が送信する電波を生成し、カードリーダ/ライタ130が受信する電波を復調するために、高周波信号を処理する。アンテナ136は、会員カード300のICタグ320と間で無線信号を送受信する。
景品交換端末機220は、特殊景品400を受け入れ、受け入れた特殊景品400に対応する有価物を排出する。景品交換端末機220は、制御部222、通信部224、記憶部226及び景品貯蔵・排出部228を備える。
制御部222は、景品発行端末機120で実行される演算処理を行うCPU、及びCPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAMを備える。通信部224は、I/Oポートを備える。I/Oポートは、景品発行端末機120と接続された機器との間でデータ通信をする。I/Oポートは、カードリーダ/ライタ130と接続され、通信装置210を介して景品管理コンピュータ110に接続される。なお、通信部224が、ネットワーク通信ポートを備え、景品管理コンピュータ110との間をTCP/IPプロトコルに従って通信可能に構成してもよい。
記憶部226は、プログラム等を予め格納したROM、及び各種データを記憶するハードディスク等の記憶装置(HDD)を備える。景品貯蔵・排出部228は、景品交換端末機220から排出される有価物を格納する。また、受け入れる特殊景品400を格納する。景品貯蔵・排出部228は、カードリーダ/ライタを備え、特殊景品400の格納時に、特殊景品400のICタグ420のメモリ422から交換情報を読み出す。
カードリーダ/ライタ230は、コントローラ232、送受信部234及びアンテナ236を備える。送受信部234は、アンテナ236を介して、会員カード300のICタグ320との間で無線信号によって情報を送受信する。
コントローラ232は、カードリーダ/ライタ230で実行される演算処理を行うCPU、プログラムや各種データが予め格納されたROM、及びCPUの動作時にワークエリアとして使用されるメモリであるRAMを備える。送受信部234は、カードリーダ/ライタ230が送信する電波を生成し、カードリーダ/ライタ230が受信する電波を復調するために、高周波信号を処理する。アンテナ236は、会員カード300のICタグ320と間で無線信号を送受信する。
次に、図3及び図4を用いて第1の実施の形態の会員カード300及び特殊景品400について説明する。
図3(a)は、会員カード300の外観図であり、図3(b)は会員カード300のブロック図である。
図3(a)に示すように、会員カード300の表面には、会員番号(シリアルナンバ)が記されている。また、会員カード300には、ICタグ320が内蔵されている。ICタグ320の内蔵位置を、図3(a)に点線で示す。会員カード300には、例えば合成樹脂等の電波透過性を有する材料が用いられており、携帯の便宜のために長方形で厚みが薄いカード状に構成されている。なお、会員カード300はカード形状ではなく、コイン形状、タグ形状等の他の形状でもよい。
また、図3(b)に示すように、ICタグ320は、メモリ322、送受信部324及びアンテナ326を備える。メモリ322には、各会員に割り当てられた会員情報(会員番号)や、送受信部324が受信したデータが記憶される。送受信部324は、アンテナ326を介して、カードリーダ/ライタ130、180、230等とデータ通信をする。
会員カード300をカードリーダ/ライタ230等の交信可能範囲(例えば、アンテナ236から数cm以内)に近接させると、ICタグ320は、カードリーダ/ライタ230等から送信された電波をアンテナ326によって受信する。そして、当該電波がアンテナ326から送受信部324に出力されて一時的な電源となり、ICタグ320は動作を開始する。また、送受信部324は、カードリーダ/ライタ230等から送信された電波を受信すると、メモリに記憶された固有の識別子を読み出して、カードリーダ/ライタ230に返信する。
カードリーダ/ライタ230は、ICタグ320に格納された識別子が正当であるか否かを判定して、会員カードを認証する。その後、カードリーダ/ライタ230は、ICタグ320に、会員情報読出命令を送信する。会員情報読出命令を受信した送受信部324は、メモリ322から会員情報を読み出し、読み出した情報をカードリーダ/ライタ230に返信する。このようにして、ICタグ320に格納された会員情報が、カードリーダ/ライタ230によって読み取られる。
図4(a)は、特殊景品400の外観図であり、図4(b)は特殊景品400のブロック図である。
図4(a)に示すように、特殊景品400の表面には、特殊景品の有する価値が記されている。また、特殊景品400の中央部には、前述した価値に相当する物品(金地金等)が封入されている。また、特殊景品400には、ICタグ420が内蔵されている。ICタグ420の内蔵位置を、図4(a)に点線で示す。特殊景品400には、例えば合成樹脂等の電波透過性を有する材料が用いられており、携帯の便宜のために長方形で厚みが薄いカード状に構成されている。
また、図4(b)に示すように、ICタグ420は、メモリ422、送受信部424及びアンテナ426を備える。メモリ422には、特殊景品400の固有番号や、送受信部424が受信したデータが記憶される。送受信部424は、アンテナ426を介して、景品発行端末機120の特殊景品貯蔵・排出部128に内蔵したカードリーダ/ライタや景品交換端末機220の景品貯蔵・排出部228に内蔵したカードリーダ/ライタとデータ通信をする。
各々のカードリーダ/ライタは、カードリーダ/ライタ230が会員カード300のICタグ320と交信する場合と同様に、ICタグ420を認証した後、メモリ422に記憶されたデータがカードリーダ/ライタに読み取られる。
会員カードのICタグ320は、メモリ322、アンテナ326、CPU(図示省略)及び電源回路(図示省略)を備える。また、特殊景品のICタグ420も同様に、アンテナ426、メモリ422、CPU(図示省略)及び電源回路(図示省略)を備える。CPUは、メモリ322又はメモリ422に対してデータを読み書きする。本明細書におけるICタグ320に搭載されたメモリ322及びICタグ420に搭載されたメモリ422はRAMであって、何度もデータを記憶することができ、また、記憶されたデータは何度も削除することができる。
メモリは、識別情報として予めID番号が記憶されている。具体的には、会員カード300のICタグ320のメモリ322には、各会員カード300に固有である会員カードのシリアルナンバ(以後、会員情報と呼ぶ。)が記憶されている。また、特殊景品400のICタグ420のメモリ422には、各特殊景品に固有であるID番号(以後、固有番号と呼ぶ。)が記憶されている。
ICタグは、カードリーダ/ライタから発生した電波をアンテナが受信すると、当該電波がアンテナから電源回路に出力されて一時的な電源となり、作動を開始する。また、受信した電波は、アンテナからCPUに出力される。そして、CPUは、メモリに記憶された会員情報又は固有番号を読み出し、これらの情報を、アンテナを通じてカードリーダ/ライタに返信する。このようにして、各ICタグに格納された会員情報及び固有番号が、カードリーダ/ライタによって読み取られる。
カードリーダ/ライタによって読み取られた会員情報、固有番号は、ホール管理コンピュータ11で管理され、必要に応じて景品管理コンピュータ110や景品交換端末機220などに送信される。
カードリーダ/ライタ180がICタグ320に記憶されている会員情報を読み取れない場合は、計数機170は、遊技者により会員カード300に基づいて、遊技球の計数情報の記録の要求はされていないと判定する。
カードリーダ/ライタ180がICタグ320に記憶されている会員情報を読み取った場合は、計数機170は、遊技者により会員カード300に基づいて、遊技球の計数情報の記録の要求がされていると判定する。
カードリーダ/ライタ130がICタグ320に記憶されている会員情報を読み取れない場合は、景品発行端末機120は、遊技者により会員カード300に基づいて、特殊景品400の発行の要求はされていないと判定する。
カードリーダ/ライタ130がICタグ320に記憶されている会員情報を読み取った場合は、景品発行端末機120は、遊技者により会員カード300に基づいて、特殊景品400の発行の要求がされていると判定する。
カードリーダ/ライタ230がICタグ320に記憶されている会員情報を読み取れない場合であって、かつ、景品交換端末機220の景品貯蔵・排出部228(図2参照)に備えられたカードリーダ/ライタ(図示省略)がICタグ420に記憶されている固有番号を読み取れない場合は、景品交換端末機220は、遊技者により会員カード300及び特殊景品400に基づいて、景品交換の要求はされていないと判定する。
カードリーダ/ライタ230がICタグ320に記憶されている会員情報を読み取り、かつ、景品交換端末機220の景品貯蔵・排出部228に備えられたカードリーダ/ライタがICタグ420に記憶されている固有番号を読み取った場合は、景品交換端末機220は、遊技者により会員カード300及び特殊景品400に基づいて、景品交換の要求がされていると判定する。
カードリーダ/ライタ230がICタグ320に記憶されている会員情報を読み取ったが、景品交換端末機220の景品貯蔵・排出部228に備えられたカードリーダ/ライタがICタグ420に記憶されている固有番号を読み取れない場合、あるいはカードリーダ/ライタ230がICタグ320に記憶されている会員情報を読み取れないが、景品交換端末機220の景品貯蔵・排出部228に備えられたカードリーダ/ライタがICタグ420に記憶されている固有番号を読み取った場合は、景品交換端末機220は、遊技者により会員カード300又は特殊景品400に基づいて、景品交換の要求がされているが、会員カード300又は特殊景品400のいずれか一方しか認識することができず、景品交換が不能であると判定する。
次に、第1の実施の形態の遊技管理システムの動作の概要を説明する。
遊技者は遊技を終えると、計数機170で球等の遊技媒体を計数する。計数機170によって計数された遊技媒体数は、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶されている会員情報と共に景品管理コンピュータ110に送信される。その後、遊技者は、会員カード300を持って景品カウンター100に移動し、遊技店の店員は、会員カード300を景品発行端末機120(カードリーダ/ライタ130)に読み取らせる。
景品発行端末機120は、会員カード300から取得した会員情報を景品管理コンピュータ110に送信し、計数情報を取得する。その後、景品発行端末機120は、取得した計数情報に基づいて、交換情報が記憶された特殊景品400を排出する。このとき、会員カード300にも交換情報を記憶する。
その後、遊技者は会員カード300及び特殊景品400を持って景品交換所20に移動する。景品交換端末機220は、遊技者が持参した会員カード300及び特殊景品400から交換情報を読み出し、会員カード300に記憶された交換情報と特殊景品400に記憶された交換情報とが一致しているかを判定する。そして、双方の交換情報が一致していると判定した場合は、特殊景品に対応した有価物(現金など)を排出する。
図5は、本発明の第1の実施の形態の会員カード300及び特殊景品400に記憶される交換情報の一例を示した図である。
ここで、交換情報とは、景品発行手段(景品発行端末機120)によって発行された特殊景品(特殊景品400)と、この特殊景品の発行を受けた遊技者(景品発行端末機120によって発行された特殊景品400から換金しようとする遊技者との関連を特定する情報である。交換情報は、前述した会員情報(会員番号)や、特殊景品400の固有番号を用いてもよく、また、景品管理コンピュータ110等がランダムに生成することとしてもよい。
第1の実施の形態では、景品発行端末機120が特殊景品400の固有番号を取得すると、景品管理コンピュータ110が0〜99の間の乱数値を生成する。景品管理コンピュータ110は、生成された乱数値に基づいて、英文字及び数字を組み合わせた交換ナンバ(交換情報)を決定する(図5参照)。
例えば、ランダムに生成された乱数値が“0〜19”の範囲にある場合は、交換ナンバは“AXLR3YU6”となり、生成された乱数値が“20〜39”の範囲にある場合には、交換ナンバは“HPS9AB4E”となる。以下同様に、生成された乱数値に応じて交換ナンバが定められる。
図6は、本発明の第1の実施の形態の会員カード300及び特殊景品400に記憶される交換情報の別の例を示した図である。
例えば、交換情報は、図6に示す例のように、景品発行端末機120が特殊景品400の固有番号を取得すると、景品管理コンピュータ110が0〜99の間の乱数値を生成する。景品管理コンピュータ110は、生成された乱数値に基づいて、英文字及び数字を組み合わせた文字列を決定する。さらに、遊技者が所持している会員カード300に記憶されている会員カードのシリアルナンバと、決定した文字列とを組み合わせて交換ナンバ(交換情報)を決定する。
例えば、ランダムに生成された乱数値が“0〜19”の範囲にある場合は、交換ナンバは“□□□□□□□□AXLR3YU6”(“□□□□□□□□”は会員カードのシリアルナンバ)となり、生成された乱数値が“20〜39”の範囲にある場合には、交換ナンバは“□□□□□□□□HPS9AB4E”となる。以下同様に、生成された乱数値及び会員カードのシリアルナンバに応じて交換ナンバが定められる。
図7は、第1の実施の形態の景品発行端末機120及び景品交換端末機220の処理手順を示すシーケンス図である。S110〜S118は景品発行端末機120の制御部122によって、S210〜S217は景品交換端末機220の制御部222によってそれぞれ実行される。
遊技者は遊技を終えると、計数機170で球やメダル等の遊技媒体を計数する。具体的には、計数機170に接続されたカードリーダ/ライタ180に会員カード300が装着される。そして、計数機170は、会員カード300のメモリ322から、会員情報を読み出す。計数機170が取得した計数情報及び会員情報は、景品管理コンピュータ110に送信される。景品管理コンピュータ110は、計数情報及び会員情報を関連付けて管理する。その後、遊技者は会員カード300を持って景品カウンター100に移動する。これ以降に行なわれる景品発行端末機120及び景品交換端末機220の処理手順を、図7のシーケンス図に沿って以下に説明する。
景品カウンター100では、遊技店の店員によって遊技者が持参した会員カード300が景品発行端末機120に接続されたカードリーダ/ライタ130に装着される。景品発行端末機120は、この装着によって会員カード300を取得する(S110)。
次に、景品発行端末機120は、景品発行端末機120に接続されたカードリーダ/ライタ130によって、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶されている会員情報(会員番号)を取得する(S112)。
次に、景品発行端末機120は、取得した会員情報を景品管理コンピュータ110に送信し、景品管理コンピュータ110に記憶されている計数情報を取得する(S113)。
次に、景品発行端末機120は、この計数情報に基づいて排出する特殊景品400を選択する(S114)。
景品発行端末機120によって排出される特殊景品400が選択されると、景品管理コンピュータ110は、会員カード300のICタグ320のメモリ322及び特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶する交換情報を決定する。この交換情報の決定の手順は、交換情報の具体例において前述したとおりである(図5、図6参照)。そして、景品管理コンピュータ110は、景品発行端末機120に、決定した交換情報を送信する。
そして景品発行端末機120は、この決定された交換情報を、景品管理コンピュータ110から取得し(S115)、会員カード300のICタグ320のメモリ322及び特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶し(S117)、特殊景品400を排出する(S118)。
遊技者は、景品発行端末機120から排出された特殊景品400を取得し(S312)、会員カード300及び特殊景品400を持って景品交換所20に移動し(S313)、会員カード300及び特殊景品400を景品交換端末機220に装着する(S314)。
景品交換端末機220は、遊技者によって装着された会員カード300及び特殊景品400を取得すると(S210)、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶された交換情報と、特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶された交換情報とを読み出し(S212)、会員カード300に記憶された交換情報と特殊景品400に記憶された交換情報とが一致しているか否かを比較判定する(S213)。
景品交換端末機220が、双方の交換情報が一致していると判定した場合は、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものなので、会員カード300及び特殊景品400に記憶されている交換情報を消去し(S215)、特殊景品に対応した有価物(現金など)を排出して(S216)、特殊景品400を回収する(S217)。これらの処理によって、遊技者は有価物を取得することができる(S315)。その後、会員カード300は、景品交換端末機220から排出され、遊技者に戻される。
一方、景品交換端末機220が、双方の交換情報が一致していないと判定した場合には、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものではないので、エラーである旨を報知して(S214)、会員カード300及び特殊景品400に記憶されている交換情報を消去し(S215)、特殊景品400を回収する(S217)。
以上説明したように、第1の実施の形態では、特殊景品400に記憶された交換情報と会員カード300に記憶された交換情報が一致するか否かによって、その特殊景品400を交換しようとしている遊技者が正規な遊技者であるか否か、すなわち、特殊景品400の正当性を判断する。よって、特殊景品400の発行を受けた遊技者と、その特殊景品400を有価物(例えば、現金等)に交換しようとする遊技者とが同一遊技者である場合のみ、特殊景品400から有価物に交換することができ、略奪行為等の犯罪によって取得された特殊景品400の交換を防ぐことができる。
さらに、特殊景品400及び会員カード300に記憶する交換情報は、乱数値に基づいて決定されるので、交換情報の規則性を把握することが困難になり、交換情報が改竄されることを防止することができる。
さらに、会員カード300及び特殊景品400は、交換情報をICタグ320、420に記憶するので、記憶される交換情報を容易に読み込むことができるとともに、この交換情報が改竄されることを防止することができ、セキュリティを向上させることができる。
なお、本実施の形態では、ICタグを使用することによって、会員カード300及び特殊景品400を、景品発行端末機120や景品交換端末機220と非接触状態においても通信可能としたが、ICタグを用いずに、接触型のICカードや磁気カードなどの記憶手段を用いてもよい。
また、会員カード300及び特殊景品400はカード形状ではなく、コイン形、タグ形、ストラップ形又はキーホルダー形等、他の形状であって何らかの記憶装置を備えていればよい。
また、本実施の形態では、ステップS213の交換情報の比較の結果の如何にかかわらず、ステップS215において、会員カード300のICタグ320のメモリ322及び特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶されている会員情報を消去しているが、ステップS213において交換情報が一致していない場合には、景品交換端末機220が会員カード300及び特殊景品400の交換情報の記憶内容を消去せず、会員カード300及び特殊景品400を証拠として回収してもよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、景品発行端末機120が、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶された会員情報(会員番号)を取得し、取得した会員情報を交換情報として、特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶する点で、前述した第1の実施の形態と異なる。
図8は、第2の実施の形態の景品発行端末機120及び景品交換端末機220の処理手順を示すシーケンス図である。S120〜S128は景品発行端末機120の制御部122によって、S220〜S227は景品交換端末機220の制御部222によってそれぞれ実行される。
景品カウンター100では、遊技店の店員によって遊技者が持参した会員カード300が景品発行端末機120に接続されたカードリーダ/ライタ130に装着される。景品発行端末機120は、この装着によって会員カード300を取得する(S120)。
次に、景品発行端末機120は、景品発行端末機120に接続されたカードリーダ/ライタ130によって、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶されている会員情報(会員番号)を取得する(S122)。
次に、景品発行端末機120は、取得した会員情報を景品管理コンピュータ110に送信し、景品管理コンピュータ110に記憶されている計数情報を取得する(S123)。
次に、景品発行端末機120は、この計数情報に基づいて排出する特殊景品400を選択する(S124)。
景品発行端末機120によって排出される特殊景品400が選択されると、景品管理コンピュータ110は、会員情報を交換情報として特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶し(S127)、特殊景品400を排出する(S128)。
遊技者は、景品発行端末機120から排出された特殊景品400を取得し(S322)、会員カード300及び特殊景品400を持って景品交換所20に移動し(S323)、会員カード300及び特殊景品400を景品交換端末機220に装着する(S324)。
景品交換端末機220は、遊技者によって装着された会員カード300及び特殊景品400を取得すると(S220)、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶された交換情報である会員情報と、特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶された交換情報である会員情報とを読み出し(S222)、会員カード300に記憶された会員情報と特殊景品400に記憶された会員情報とが一致しているか否かを比較判定する(S223)。
景品交換端末機220が、双方の会員情報が一致していると判定した場合は、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものなので、特殊景品400に記憶されている会員情報を消去し(S225)、特殊景品に対応した有価物(現金など)を排出して(S226)、特殊景品400を回収する(S227)。これらの処理によって、遊技者は有価物を取得することができる(S325)。その後、会員カード300は、景品交換端末機220から排出され、遊技者に戻される。
一方、景品交換端末機220が、双方の会員情報が一致していないと判定した場合には、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものはないので、エラーである旨を報知して(S224)、特殊景品400に記憶されている交換情報を消去し(S225)、特殊景品400を回収する(S227)。
以上説明したように、第2の実施の形態では、特殊景品400に記憶された会員情報と会員カード300に記憶された会員情報が一致するか否かによって、その特殊景品400を交換しようとしている遊技者が正規な遊技者であるか否か、すなわち、特殊景品400の正当性を判断する。さらに、景品発行端末機120の特殊景品貯蔵・排出部128に備えられたカードリーダ/ライタ(図示省略)は、景品発行端末機120が特殊景品を発行するときに、特殊景品400のICタグ420のメモリ422のみに会員カード300の保持者を特定可能な交換情報としての会員情報を書き込むので、会員カード300に新たに交換情報を記憶させる必要がないため、会員カード300のICタグ320のメモリ322に書き込む手順を省略でき、手順を簡略化できる。
なお、本実施の形態では、ステップS223の会員情報の比較の結果の如何にかかわらず、ステップS225において、特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶されている会員情報を消去しているが、ステップS223において会員情報が一致していない場合には、景品交換端末機220が特殊景品400に記憶されている会員情報を消去せず、会員カード300及び特殊景品400を証拠として回収してもよい。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、前述した第2の実施の形態の変形例であり、景品発行端末機120が、特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶された、特殊景品400を特定する情報である、特殊景品400の固有番号を取得し、取得した固有番号を交換情報として、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶する点で、前述した第2の実施の形態と異なる。
図9は、第3の実施の形態の景品発行端末機120及び景品交換端末機220の処理手順を示すシーケンス図である。S130〜S138は景品発行端末機120の制御部122によって、S230〜S237は景品交換端末機220の制御部222によってそれぞれ実行される。
景品カウンター100では、遊技店の店員によって遊技者が持参した会員カード300が景品発行端末機120に接続されたカードリーダ/ライタ130に装着される。景品発行端末機120は、装着された会員カード300から会員情報(会員番号)を取得する(S130)。
次に、景品発行端末機120は、取得した会員情報を景品管理コンピュータ110に送信し、景品管理コンピュータ110に記憶されている計数情報を取得する(S133)。
次に、景品発行端末機120は、この計数情報に基づいて排出する特殊景品400を選択する(S134)。
次に、景品発行端末機120は、景品発行端末機120の特殊景品貯蔵・排出部128に備えられたカードリーダ/ライタ(図示省略)を介して、特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶されている前述した固有番号を取得する(S135)。
次に、これを交換情報として景品発行端末機120の記憶部126に記憶する。そして、景品発行端末機120は、この固有番号を交換情報として会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶し(S137)、特殊景品400を排出する(S138)。
遊技者は、景品発行端末機120から排出された特殊景品400を取得し(S332)、会員カード300及び特殊景品400を持って景品交換所20に移動し(S333)、会員カード300及び特殊景品400を景品交換端末機220に装着する(S334)。
景品交換端末機220は、遊技者によって装着された会員カード300及び特殊景品400を取得すると(S230)、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶された固有番号と、特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶された固有情報とを読み出し(S232)、会員カード300に記憶された固有番号と特殊景品400に記憶された固有番号が一致しているか否かを比較判定する(S233)。
景品交換端末機220が、双方の固有番号が一致していると判定した場合は、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものなので、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶されている固有番号を消去し(S235)、特殊景品に対応した有価物(現金など)を排出して(S236)、特殊景品400を回収する(S237)。これらの処理によって、遊技者は有価物を取得することができる(S335)。その後、会員カード300は、景品交換端末機220から排出され、遊技者に戻される。
一方、景品交換端末機220が、双方の固有番号交換情報が一致していないと判定した場合には、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものではないので、エラーである旨を報知して(S234)、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶されている固有番号を消去し(S235)、特殊景品400を回収する(S237)。
以上説明したように、第3の実施の形態では、特殊景品400に記憶された固有番号と会員カード300に記憶された固有番号が一致するか否かによって、その特殊景品400を交換しようとしている遊技者が正規な遊技者であるか否か、すなわち、特殊景品400の正当性を判断する。さらに、景品発行端末機120に接続されたカードリーダ/ライタ130は、景品発行端末機120が特殊景品400を発行するときに、会員カード300のICタグ320のメモリ322のみに特殊景品400を特定可能な交換情報としての固有番号を書き込むので、特殊景品400に新たに交換情報を記憶させる必要がないため、特殊景品400のICタグ420のメモリ422に書き込む手順を省略でき、手順を簡略化できる。
なお、本実施の形態では、ステップS233の交換情報の比較の結果の如何にかかわらず、ステップS235において、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶されている固有番号を消去しているが、ステップS233において交換情報が一致していない場合には、景品交換端末機220が会員カード300の固有番号を消去せず、会員カード300及び特殊景品400を証拠として回収してもよい。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態は、前述した第1の実施の形態の変形例であり、景品発行端末機120が、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶された会員情報(会員番号)と、特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶された特殊景品400の固有番号とを景品管理コンピュータ110に送信し、景品管理コンピュータ110によって決定された交換情報を、会員カード300のICタグ320のメモリ322及び特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶する。さらに、景品交換端末機220が、会員カード300に記憶された交換情報と、特殊景品400に記憶された交換情報とを比較して一致した場合、この一致した交換情報と前述した景品管理コンピュータが決定した交換情報を比較する点で、前述した第1の実施の形態と異なる。
図10は、第4の実施の形態の景品発行端末機120及び景品交換端末機220の処理手順を示すシーケンス図である。S140〜S149は景品発行端末機120の制御部122によって、S240〜S249は景品交換端末機220の制御部222によって、S440〜S444は景品管理コンピュータ110の制御部112によってそれぞれ実行される。
景品カウンター100では、遊技店の店員によって遊技者が持参した会員カード300が景品発行端末機120に接続されたカードリーダ/ライタ130に装着される。景品発行端末機120は、この装着によって会員カード300を取得する(S140)。
次に、景品発行端末機120は、景品発行端末機120に接続されたカードリーダ/ライタ130によって、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶されている会員情報(会員番号)を取得する(S142)。
次に景品発行端末機120は、取得した会員情報を景品管理コンピュータ110に送信し、景品管理コンピュータ110に記憶されている計数情報を取得する(S143)。
次に、景品発行端末機120は、この計数情報に基づいて排出する特殊景品400を選択した後、景品発行端末機120の特殊景品貯蔵・排出部128に備えられたカードリーダ/ライタ(図示省略)を介して、特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶されている前述した固有番号を取得する(S144)。
次に、景品発行端末機120は、ステップS142で取得した会員カード300の会員情報及び排出する特殊景品400の固有番号を、景品管理コンピュータ110に送信する(S145)。
景品管理コンピュータ110は、景品発行端末機120によって送信される、会員カード300の会員情報及び特殊景品400の固有番号を受信すると(S440)、これらを景品管理コンピュータ110の記憶部116に記憶し、会員カード300のICタグ320のメモリ322及び特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶する交換情報を決定して景品管理コンピュータ110の記憶部116に記憶し、決定した交換情報を景品発行端末機120に送信する(S441)。この交換情報の決定の手順は、交換情報の具体例において前述したとおりである(図5、図6参照)。
そして景品発行端末機120は、この決定された交換情報を、景品管理コンピュータ110から受信し(S146)、会員カード300のICタグ320のメモリ322及び特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶し(S147)、特殊景品400を排出する(S149)。
遊技者は、景品発行端末機120から排出された特殊景品400を取得し(S342)、会員カード300及び特殊景品400を持って景品交換所20に移動し(S343)、会員カード300及び特殊景品400を景品交換端末機220に装着する(S344)。
景品交換端末機220は、遊技者によって装着された会員カード300及び特殊景品400を取得すると(S240)、遊技者によって持ち込まれた特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶された固有番号を読み出し(S241)、特殊景品400の固有番号に対応する交換情報の送信を景品管理コンピュータ110に要求する(S242)。
一方、景品管理コンピュータ110は、景品交換端末機220からの特殊景品400の固有番号に対応して決定した交換情報の送信の要求を受信すると(S442)、遊技者によって持ち込まれた特殊景品400の固有番号に対応する交換情報を景品管理コンピュータ110の記憶部116から読み出して、景品交換端末機220に送信する(S444)。
景品交換端末機220は、景品管理コンピュータ110に要求した交換情報を受信すると(S243)、この受信した交換情報を記憶部226に記憶する(S244)。
次に、景品交換端末機220は、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶されている交換情報及び特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶されている交換情報を読み込み、景品交換端末機220の記憶部226に記憶する(S245)。
次に、景品交換端末機220は、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶されている交換情報と特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶されている交換情報が一致しているか否かを比較判定する(S246)。景品交換端末機220が、会員カード300と特殊景品400の双方の交換情報が一致していると判定した場合は、ステップS247に処理を進める。
一方、景品交換端末機220が、会員カード300と特殊景品400の双方の交換情報が一致していないと判定した場合は、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものではないので、景品交換端末機220は、交換情報が一致しない旨のエラーを報知し(S248)、景品交換端末機220は、会員カード300及び特殊景品400に記憶されている交換情報を消去し(S249)、前述した実施の形態と同様に、有価物を排出することなく、特殊景品400を回収する。この処理によって、遊技者が正当でない場合は、有価物を取得することができない。
次に、景品交換端末機220は、会員カード300及び特殊景品で一致していた交換情報と景品管理コンピュータ110から送信された交換情報とが一致しているか否かを比較判定する(S247)。景品交換端末機220が、ステップS246において一致した会員カード300及び特殊景品400の交換情報が、ステップS243において受信し、景品交換端末機220の記憶部226に記憶していた交換情報と一致していると判定した場合は、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものなので、景品交換端末機220は、会員カード300及び特殊景品400に記憶されている交換情報を消去する(S249)。
その後は、前述した実施の形態と同様に、景品交換端末機220は、交換情報が一致した場合は、特殊景品に対応した有価物(現金など)を排出して、特殊景品400を回収する(図示省略)。この処理によって、遊技者が正当である場合は、有価物を取得することができる。その後、会員カード300は遊技者に戻される。
一方、景品交換端末機220が、ステップS246において一致した会員カード300及び特殊景品400の交換情報が、ステップS243において受信し、景品交換端末機220の記憶部226に記憶していた交換情報と一致していないと判定した場合は(S247)、会員カード300と特殊景品400の双方の交換情報が一致していないと判定した場合と同様に、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものではないので、景品交換端末機220は、交換情報が一致しない旨のエラーを報知し(S248)、景品交換端末機220は、会員カード300及び特殊景品400に記憶されている交換情報を消去し(S249)、前述した実施の形態と同様に、有価物を排出することなく、特殊景品400を回収する。この処理によって、遊技者が正当でない場合は、有価物を取得することができない。
以上説明したように、第4の実施の形態では、会員カード300と特殊景品400に記憶された情報を直接判定するのみでなく、景品管理コンピュータ110に記憶された交換情報とも比較判定を行うことで、会員カード300や特殊景品400に記憶された交換情報を改竄する等の不正行為を検知でき、セキュリティを向上させることができる。
さらに、景品管理コンピュータ110から予め景品交換端末機220に交換情報を送信するのではなく、特殊景品400等が景品交換端末機220に装着された段階で、景品管理コンピュータ110から交換情報を送信するため、景品交換端末機220の設置環境にかかわらず、交換情報が外部に漏れる機会を減少することによって、セキュリティを向上させることができる。
また、カードリーダ/ライタ230によって交換情報が読み出されたことに基づいて景品交換端末機220が景品管理コンピュータ110に対して交換情報の送信を要求し、景品交換端末機220の記憶部226は、この要求に応じて景品管理コンピュータ110から送信された交換情報を記憶するので、交換情報を景品交換端末機220に蓄積せず、交換情報の管理を特定箇所に集中させることによって、セキュリティを低下させることなく交換情報を改竄の防止の効果を強化することができる。
なお、本実施の形態では、ステップS246又はステップS247において交換情報が一致していない場合には、会員カード300及び特殊景品400の記憶を消去しているが、景品交換端末機220が会員カード300及び特殊景品400の交換情報の記憶内容を消去せず、会員カード300及び特殊景品400を証拠として回収してもよい。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態は、前述した第4の実施の形態の変形例であり、景品交換端末機220による判定の結果、交換情報が一致していないと判定された場合に、景品交換端末機220から景品管理コンピュータ110に対して、景品管理コンピュータ110から送信された交換情報と会員カード300の会員情報とを送信し、景品管理コンピュータ110では受信した会員情報を記憶部116の不正交換者リストに記憶する点で、前述した第4の実施の形態と異なる。
図11は、第5の実施の形態の景品発行端末機120及び景品交換端末機220の処理手順の一部を示すシーケンス図である。S251〜S257は景品交換端末機220の制御部222によって、S450〜S452は景品管理コンピュータ110の制御部112によってそれぞれ実行される。
景品交換端末機220は、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶されている交換情報と特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶されている交換情報が一致しているか否かを比較判定する(S251)。景品交換端末機220が、会員カード300と特殊景品400の双方の交換情報が一致していると判定した場合は、ステップS252に処理を進める。一方、景品交換端末機220が、会員カード300と特殊景品400の双方の交換情報が一致していないと判定した場合は、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものではないので、景品交換端末機220は、交換情報が一致しない旨のエラーを報知し(S253)、景品管理コンピュータ110から送信され景品交換端末機220の記憶部226に記憶されていた交換情報及び景品の交換を行なおうとしている遊技者によって装着された会員カード300のICタグ320のメモリ322から読み出した会員情報を、景品管理コンピュータ110に送信する(S254)。そして景品交換端末機220は、会員カード300及び特殊景品400に記憶されている交換情報を消去し(S255)、有価物を排出することなく、特殊景品400を回収する。この処理によって、遊技者が正当でない場合は、有価物を取得することができない。
次に、景品交換端末機220は、会員カード300及び特殊景品で一致していた交換情報と景品管理コンピュータ110から送信された交換情報とが一致しているか否かを比較判定する(S252)。景品交換端末機220が、ステップS251において一致した会員カード300及び特殊景品400の交換情報が、景品管理コンピュータ110から送信され景品交換端末機220の記憶部226に記憶していた交換情報と一致していると判定した場合は、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものなので、景品交換端末機220は、会員カード300及び特殊景品400に記憶されている交換情報を消去し(S255)、特殊景品に対応した有価物(現金など)を排出して(S256)、特殊景品400を回収する(S257)。この処理によって、遊技者が正当である場合は、有価物を取得することができる。そして、会員カード300は遊技者に戻される。
一方、景品交換端末機220が、ステップS251において一致した会員カード300及び特殊景品400の交換情報が、景品管理コンピュータ110から送信され景品交換端末機220の記憶部226に記憶していた交換情報と一致していないと判定した場合は、会員カード300と特殊景品400の双方の交換情報が一致していないと判定した場合と同様に、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものではないので、景品交換端末機220は、交換情報が一致しない旨のエラーを報知し(S253)、景品管理コンピュータ110から送信され景品交換端末機220の記憶部226に記憶されていた交換情報及び景品の交換を行なおうとしている遊技者によって装着された会員カード300のICタグ320のメモリ322から読み出した会員情報を、景品管理コンピュータ110に送信する(S254)。そして景品交換端末機220は、会員カード300及び特殊景品400に記憶されている交換情報を消去し(S255)、有価物を排出することなく、特殊景品400を回収する(S257)。この処理によって、遊技者が正当でない場合は、有価物を取得することができない。
景品管理コンピュータ110は、景品交換端末機220から送信された交換情報及び会員情報を受信すると、不正交換者情報を記憶する場合の正確性を向上させ、不正交換を未然に防止するために、受信した交換情報と、景品管理コンピュータ110の記憶部116に記憶されている交換情報とを比較して、不正交換者情報と記憶部116に記憶されている交換情報との最終的な比較判定である最終比較判定をする(S450)。この最終比較判定において交換情報が一致しない場合にのみ、ステップ452に処理を進める。交換情報が一致する場合は、ステップS450で受信した会員情報を不正交換者リストに追加して記憶せず、処理を終了する。
そして、ステップS450で受信した会員情報を、景品管理コンピュータ110の記憶部116に記憶されている不正交換者リストに追加して記憶する(S452)。
以上説明したように、第5の実施の形態では、遊技の結果を統括的に管理する景品管理コンピュータ110を備え、景品交換端末機220は、景品交換端末機220による比較判定の結果、各交換情報が一致していないと判定された場合は、景品管理コンピュータ110に対して交換情報を送信し、景品管理コンピュータ110は、景品交換端末機220から送信された交換情報を不正交換者情報として記憶する記憶部116を有するので、不正交換を行ったことがある遊技者を特定することができ、後日この会員カード300を使用する遊技者がいる場合は、不正交換者である可能性が高いため、この不正交換者が遊技店に再来店した場合に警戒することが可能となり、警戒することによって特殊景品400の不正な交換を未然に防ぐことができる。
また、景品管理コンピュータ110は、景品発行端末機120から交換情報が送信された場合は、送信された交換情報を記憶する一方、景品交換端末機220から送信された不正交換者情報を記憶する前に、不正交換者情報と記憶部116に記憶されている交換情報との最終的な比較判定である最終比較判定をするので、不正交換者情報を記憶する場合の正確性を向上させることができ、不正な交換を未然に防止することができる。
なお、本実施の形態では、景品管理コンピュータ110からホール管理コンピュータ11に不正交換者リストを送信してこの会員カード300を使用不能にしたり、この会員カード300が使用された旨を報知したりしてもよい。
また、本実施の形態では、ステップS251及びステップS252の交換情報の比較の結果の如何にかかわらず、ステップS255において、会員カード300のICタグ320のメモリ322及び特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶されている固有番号を消去しているが、ステップS251及びステップS252において交換情報が一致していない場合には、景品交換端末機220が会員カード300及び特殊景品400の交換情報を消去せず、会員カード300及び特殊景品400を証拠として回収してもよい。
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。
第6の実施の形態は、前述した第4の実施の形態の変形例であり、特殊景品400の発行時に、景品発行端末機120から景品管理コンピュータ110に会員カード300の会員情報及び特殊景品400の固有番号を送信しておき、景品交換端末機による判定の結果、交換情報が一致していないと判定された場合であっても、特殊景品400の発行の際の景品管理コンピュータ110に記憶されている会員情報と、有価物に交換しようとする遊技者が所持していた会員カードに記憶されている会員情報とが一致した場合は、有価物の排出を可能とする点で、前述した第4の実施の形態と異なる。
図12は、第6の実施の形態の景品発行端末機及び景品交換端末機の処理手順を示すシーケンス図である。S261〜S269は景品交換端末機220の制御部222によって、S460〜S462は景品管理コンピュータ110の制御部112によってそれぞれ実行される。
景品交換端末機220は、会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶されている交換情報と特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶されている交換情報が一致しているか否かを比較判定する(S261)。
景品交換端末機220が、会員カード300と特殊景品400の双方の交換情報が一致していると判定した場合は、ステップS262に処理を進める。
一方、景品交換端末機220が、会員カード300と特殊景品400の双方の交換情報が一致していないと判定した場合は、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものではないので、景品交換端末機220は、景品管理コンピュータ110に特殊景品400の固有番号に対応する会員情報の送信を要求する(S263)。景品管理コンピュータ110は、景品交換端末機220からの会員情報の送信の要求を受信すると(S460)、特殊景品400の固有番号に対応する会員情報を景品管理コンピュータ110の記憶部116から読み出して、景品交換端末機220に送信する(S462)。
ステップS261において景品交換端末機220が会員カード300と特殊景品400の双方の交換情報が一致していると判定した場合は、景品交換端末機220は、会員カード300及び特殊景品で一致していた交換情報と景品管理コンピュータ110から送信された交換情報とが一致しているか否かを比較判定する(S262)。景品交換端末機220が、ステップS261において一致した会員カード300及び特殊景品400の交換情報が、景品管理コンピュータ110から送信され景品交換端末機220の記憶部226に記憶していた交換情報と一致していると判定した場合は、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものなので、景品交換端末機220は、会員カード300及び特殊景品400に記憶されている交換情報を消去し(S267)、特殊景品に対応した有価物(現金など)を排出して(S268)、特殊景品400を回収する(S269)。この処理によって、遊技者が正当である場合は、有価物を取得することができる。そして、会員カード300は遊技者に戻される。
一方、景品交換端末機220が、ステップS261において一致した会員カード300及び特殊景品400の交換情報が、景品管理コンピュータ110から送信され景品交換端末機220の記憶部226に記憶していた交換情報と一致していないと判定した場合は、会員カード300と特殊景品400の双方の交換情報が一致していないと判定した場合と同様に、特殊景品400は当該会員カード300の保持者によって交換されたものではないので、景品交換端末機220は、景品管理コンピュータ110に特殊景品400の固有番号に対応する会員情報の送信を要求する(S263)。景品管理コンピュータ110は、景品交換端末機220からの会員情報の送信の要求を受信すると(S460)、特殊景品400の固有番号に対応する会員情報を景品管理コンピュータ110の記憶部116から読み出して、景品交換端末機220に送信する(S462)。
そして景品交換端末機220は、景品管理コンピュータ110から送信される会員情報を受信すると(S264)、この受信した会員情報と会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶されている会員情報とが一致しているか否かを比較判定する(S265)。
景品交換端末機220は、受信した会員情報が会員カード300の会員情報と一致していると判定した場合は、会員カード300の交換情報と特殊景品400の交換情報とが一致しないが、当該会員カードの保持者自体は正当であるため、景品交換を行なうこととして、景品交換端末機220は、会員カード300及び特殊景品400に記憶されている交換情報を消去し(S267)、特殊景品に対応した有価物(現金など)を排出して(S268)、特殊景品400を回収する(S269)。この処理によって、遊技者が正当である場合は、有価物を取得することができる。そして、会員カード300は遊技者に戻される。
一方、受信した会員情報が会員カード300の会員情報と一致していないと判定した場合は、景品交換端末機220は、交換情報が一致しない旨のエラーを報知し(S266)、会員カード300及び特殊景品400に記憶されている交換情報を消去し(S267)、有価物を排出することなく、特殊景品400を回収する(S269)。この処理によって、遊技者が正当でない場合は、有価物を取得することができない。
以上説明したように、第6の実施の形態では、何らかの理由で特殊景品400のICタグ420のメモリ422又は会員カード300のICタグ320のメモリ322に記憶された交換情報が壊れた場合であっても、全く景品交換を行えなくなってしまうという不都合を解消でき、不用なトラブルが発生することを防止することができる。
なお、本実施の形態では、ステップS265の会員情報の比較の結果の如何にかかわらず、ステップS267において、会員カード300のICタグ320のメモリ322及び特殊景品400のICタグ420のメモリ422に記憶されている固有番号を消去しているが、ステップS265において交換情報が一致していない場合には、景品交換端末機220が会員カード300及び特殊景品400の交換情報を消去せず、会員カード300及び特殊景品400を証拠として回収してもよい。
なお、前述した本発明の第1〜第6の実施の形態は、単独で実施してもよく、また、必要に応じて適宜組み合わせて実施してもよい。また、前述した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。さらに、本発明の範囲は前述した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。