JP2007110950A - 播種装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シャッタ91により種子溜まり部89の開口部90を解放することにより、開口部90から排出された残留種子を排出誘導体93により種子回収容器98に誘導して回収するとともに、種子供給装置と種子落とし回転ブラシとの間に播種状態を視認できる空間部103を形成する。
【選択図】図12
Description
即ち、予定数の育苗容器に播種した後に、種子供給ホッパー内の残留種子を回収するには、横軸繰出ロールを回転させて育苗容器の代わりに回収容器に種子を落下させるので、非常に面倒であった。同様に、品種の相違する種子に切替えるために、種子供給ホッパー内の残留種子の回収も面倒であった。
本願は、種子供給ホッパー内の残留種子の回収を容易にすると共に、種子供給装置の構成を工夫して、播種作業を直接視認できるようにしたものである。
本発明は、前記開口部90は前記前側誘導板80の先端と横軸繰出ロール84の外周面との間に形成した播種装置としたものである。
本発明は、前記シャッタ91は、横軸繰出ロール84に対して遠近調節自在であって前記前側誘導板80の下面に着脱自在に取付ノブ92により取付けた播種装置としたものである。
本発明は、前記排出誘導体93は、板部材により前記種子供給装置75の左右の側板77の間の全幅一杯に取付け、排出誘導体93は、その上部を上方に至るに従い前側となる上側傾斜部94に形成し、該上側傾斜部94の下部には横軸繰出ロール84の外周面に対して所定の間隔おいて位置する縦板部95を形成し、該縦板部95と横軸繰出ロール84の外周面の間に誘導路96を形成し、前記縦板部95の下部は後下がりの下側傾斜部97に形成した播種装置としたものである。
本発明は、前記上側傾斜部94の上端は、前記開口部90から落下する種子を誘導路96に誘導しうる範囲で可及的に前記前側誘導板80より離して配置した播種装置としたものである。
本発明は、横軸繰出ロール84を駆動するモーター101は、横軸繰出ロール84の後側の側板77に取付け、前記横軸繰出ロール84の前方の側板77の前縁は、横軸繰出ロール84前側および掻出用ナイフを取付けうる範囲で可及的に横軸繰出ロール84に接近させると共に、前記種子供給ホッパー78の前側誘導板80の下面に合わせて傾斜させ、側面視において横軸繰出ロール84の前方に空間部103を形成し、前記種子供給装置75の下手側の移送台1には種子落とし回転ブラシ105を設け、種子供給装置75と種子落とし回転ブラシ105との間には前記移送台1に設けた移送ローラ2を駆動させる搬送モータ110を設け、該搬送モータ110は移送台1の内側の移送ローラ2の上面より低い位置に取付けると共に、防水仕様に構成した播種装置としたものである。
請求項2の発明では、前側誘導板80の先端を、横軸繰出ロール84の外周面に対して離すことにより開口部90を形成でき、非常に簡素な構成にできる。
請求項3の発明では、シャッタ91の開閉を、前側誘導板80の下面に着脱自在に取付けることにより実現でき、非常に簡素な構成にできる。
請求項4の発明では、開口部90から排出された残留種子の誘導路96を、横軸繰出ロール84の外周面と排出誘導体93とにより形成するので、部品点数が少なく、簡素な構成にできる。
請求項5の発明では、開口部90の下方に排出誘導体93を設けた構成でありながら、前側誘導板80より排出誘導体93を離して配置することで、シャッタ91の着脱を容易にでき、合理的な構成にできる。
請求項6の発明では、種子供給装置75と種子落とし回転ブラシ105との間に播種状態を視認できる空間ぶ103を形成でき、操作性を向上させることができる。
床土供給装置3の移送方向下手側の前記移送台1には、床土均平装置6を設ける。床土均平装置6は前後一対の前側回転ブラシ7と後側回転ブラシ8とを設けて構成する。前後側回転ブラシ7、8は前記育苗容器Aに余分に供給した床土9を所定量掻取りながら均平するものである。
フレーム側板21より側方に突出する前側回転ブラシ7の前側ブラシ回転軸12の両端には牽引支持部材24の下部を夫々取付け、各牽引支持部材24の上部には調節螺子軸25の下部を螺合させる。26は牽引支持部材24に溶接固定した螺合用ナットであり、調節螺子軸25を回転させると、牽引支持部材24は調節螺子軸25に対して上下動する。
前記牽引支持部材24には前記移送台1等の固定部との間にバネ31を設け、常時牽引支持部材24を下方に牽引するように付勢する。
この場合、前記切替用係合段部32のうち、前記ブラシ回転軸後側ブラシ回転軸15の鉛直上に連結軸27が位置する中央切替用係合段部32aを基準段部とし、この状態で左右の調節螺子軸25を回転させて前側回転ブラシ7の下端を育苗容器Aの前壁33の上面に接触させ、掻取り量を「零」にし、中央切替用係合段部32aの前後側に、順に低い切替用係合段部32を形成し、この切替用係合段部32に連結軸27を係合させて前側回転ブラシ7の下端を育苗容器Aの前壁33上面より下方に位置させて、床土を所定量掻き取る。
この場合、前側ブラシ回転軸12は、前側基部回転軸14を中心とする後側アーム16が回動する円弧線上であって、しかも、連結軸27を中心とする牽引支持部材24が回動する円弧線上を移動するから、高さ調節に際してブラシ回転軸後側ブラシ回転軸15の上下量と、各切替用係合段部32の段差量とが一致しない。
したがって、「零設定」の中央切替用係合段部32aより低い切替用係合段部32に選択係合させることにより、前側回転ブラシ7の下端を育苗容器Aの前壁33上面より下方に位置させて、床土を所定量掻き取る。
なお、側面視、15mm(第四切替用係合段部32e)、10mm(第二切替用係合段部32d)、0mm(中央切替用係合段部32a)、7mm(第一切替用係合段部32b)、12mm(第三切替用係合段部32c)の順に形成してもよい。
即ち、連動杆35と移送台1と前側アーム13および後側アーム16によりリンク機構を構成して、左右のダイヤル28により連結軸27を上下動させて切替用係合段部32に選択係合させると、前側ブラシ回転軸12が上下して前側回転ブラシ7の高さ調節でき、前側ブラシ回転軸12の上下は連動杆35により連動して後側ブラシ回転軸15を上下させるから、後側回転ブラシ8の掻取り量を切替える。
この場合、前記連動杆35は,前側連動杆35Aと後側連動杆35Bとに前後に分割形成し、取付軸36により長さ調節自在に前側連動杆35Aと後側連動杆35Bとを連結するように構成し、取付軸36により連動杆35の長短を調節すると、後側回転ブラシ8の単独の高さ調節可能となる。
即ち、土の性状、供給量、掻取り量等の諸条件によっては、前側回転ブラシ7と後側回転ブラシ8とを相対的に高低に切替えることで、掻取り精度および均平精度を向上させられることがあり、どのように高さ設定するかは本願の要件ではない。
37は前側連動杆35Aに設けた長孔、38は後側連動杆35Bに設けた螺子孔、39はガイド兼ストッパである。
しかして、牽引支持部材24はバネ31により常時下方に牽引されているから、調節螺子軸25を回転させて牽引支持部材24を下げると、牽引支持部材24はバネ31の弾力により下降し、反対に、調節螺子軸25を逆回転させると、牽引支持部材24をバネ31の弾力に抗して上動させる。
この場合、牽引支持部材24の上部に調節螺子軸25の下部を螺合させているから、ダイヤル28を回転させると、調節螺子軸25に対して牽引支持部材24は上下する。
また、牽引支持部材24に固定の螺合用ナット26の下方の調節螺子軸25にはロック用ナット30を螺合させているから、一旦調節すると、狂いが生じない。
また、フレーム側板21に設けた前後側ブラシ回転軸12、15を挿通する挿通孔23は、前側基部回転軸14、17を中心とする円弧形状に形成すると、ブラシ回転軸12、15の上下を円滑にして好適である。
しかして、前側回転ブラシ7の下手側には、灌水装置45を設ける。灌水装置45は、前後一対の灌水横筒部46に所定間隔を置いてノズル孔47を形成し、灌水横筒部46の一端は栓48により閉塞し、他端は連結パイプ49に着脱および回転自在に取付ける。連結パイプ49は、前後中央位置に立ち上がり筒部50を連結し、立ち上がり筒部50には上側横筒部51の一端を接続する。上側横筒部51には、水量計(圧力計)52と調節バルブ53と自動開閉バルブ54とリリーフ弁55とホース接続部56を設けている。ホース接続部56には水源(図示省略)に接続したホース(図示省略)を接続する。56Aは、薬剤を入れたタンク(図示省略)に接続したホース(図示省略)を接続する薬剤吸引部である。
灌水パイプ57は、灌水パイプ57の各部を灌水フレーム58の中央支持部60と灌水筒支持部62に載置し、この灌水パイプ57の上方にカバー65を載置して、カバー65を灌水フレーム58に止着具66により固定して取付ける。
それゆえ、カバー65は、灌水パイプ57を上方から押えらことができる形状であればよく、上側横筒部51に当接する上部天板67と上部天板67に連設する灌水横筒部46の上面に当接するノズル当接部68と、前記水量計52等を回避する開口窓部69を有して構成していればよい。開口窓部69は水量計52を避けて上方に抜くように外せる大きさに形成する。70は灌水フレーム58に設けた止着具66が螺合するナットである。
また、灌水装置45は、育苗容器Aの床土に灌水するものであるが、灌水横筒部46を連結パイプ49に対して回転させることによりノズル孔47を斜めにして、潅水用の水を後向きに噴射させることによりの育苗容器Aの後壁71の隅の床土Kを均平する作用を期待する。
したがって、育苗容器Aの後壁71の隅の床土Kは灌水装置45の灌水により均平するように構成し、灌水装置45は隅取り均平装置を兼用する。
72は育苗容器Aの前壁33の隅の床土Kを均平する前壁隅取り均平装置である。
種子供給ホッパー78の下部は漏斗状に後側誘導板79と前側誘導板80を設ける。後側誘導板79の下端は、前側誘導板80に対して所定間隔を置いて設けてホッパー供給口81を形成する。前記後側誘導板79の下面には前記ホッパー供給口81の開口量を調節する供給量調節板82を移動自在に取付ける。83は供給量調節板82を移動調節させる調節ダイヤルである。
前側誘導板80の先端近傍には、種子を繰出す軸心が左右方向の大径の横軸繰出ロール84を設ける。横軸繰出ロール84の外周面には、母線方向(左右方向)に平行な横条溝形状の繰出凹部85を所望の間隔をおいて全周に形成する。繰出凹部85は円周方向に種子が横向き1列または2列程度に嵌合する幅に形成される。横軸繰出ロール84の外周面には母線方向(左右方向)に一粒の種子の横向きの幅より短かい間隔をおいてスリット86を全周に設ける。スリット86の深さは繰出凹部85と略同じか若干深く形成し、各スリット86には掻出用ナイフ87を嵌合させる。
しかして、種子溜り部89は、前側誘導板80の上面と横軸繰出ロール84の外周面との空間に形成され、この種子溜り部89に所定量の種子を滞留させることにより、横軸繰出ロール84の繰出凹部85への種子の嵌合を確実にしている。
この種子溜り部89には、開口部90を形成し、開口部90にはシャッタ91を設ける。シャッタ91は、横軸繰出ロール84に対して遠近調節自在で且つ着脱自在に取付ノブ92により前側誘導板80の下面に取付ける。
排出誘導体93は、種子溜り部89に残留した残留種子を排出するときに、種子供給装置75の周囲に飛散するのを防止するために設けたものであり、前記縦板部95の上端は、シャッタ91の着脱を容易にするために開口部90から落下する種子が誘導路96に誘導しうる範囲で可及的に前側誘導板80より離して配置すると、残留種子の飛散を防止すると共に、残留種子排出作業を容易にして、好適である。
この場合、モーター101は横軸繰出ロール84の後側の側板77に取付け、側板77の横軸繰出ロール84部分は、横軸繰出ロール84と略同じ幅に形成し、種子供給ホッパー78はフレーム76の側板77の前側上部に設け、側板77の下縁を前側誘導板80の下面に合わせて傾斜させ、側面視において横軸繰出ロール84の前側は側板77の無い空間部103を形成する。
この空間部103により、育苗容器Aへの播種状態が視認でき、作業を容易にする。
この回転ブラシ105と種子供給装置75の間の前記空間部103に移送ローラ2を駆動させる搬送モータ110を設ける。搬送モータ110は防水仕様に形成し、移送ローラ2の上面より下方で内側に突き出るように移送台1の内面に取付ける。搬送モータ110の上方にはカバー111を設ける。
即ち、従来は移送台1の上面に搬送モータ110を設けているため、移送台1の全長を長くしていたが、移送ローラ2の上面より下方の移送台1に取付けているから、移送台1の上面のスペースに床土均平装置6等を合理的配置して移送台1全体の長さを短くする。
しかして、回転ブラシ105の下手側には覆土供給装置115を設ける。覆土供給装置115は公知の構成であり、上部に供給ホッパー116を設け、供給ホッパー116の下方に覆土繰出ベルト117を設けて構成する。覆土供給装置115の下手側には覆土均平ブラシ118を設ける。
前側回転ブラシ7の前側ブラシ回転軸12に取付けた牽引支持部材24に設けた調節螺子軸25を連結する連結軸27を、何れかの切替用係合段部32に連結軸27を係合させた状態で、左右の調節螺子軸25を回転させて前側回転ブラシ7の下端を育苗容器Aの前壁33の上面に接触させ、掻取り量を「零」にし、次ぎに、ダイヤル28または連結軸27を持って、上方に持ち上げて前記切替用係合段部32より低い他の切替用係合段部32に連結軸27を係合させると、最初の切替用係合段部32と次ぎの切替用係合段部32の高さ分だけ、牽引支持部材24は下降し、これによりブラシ回転軸後側ブラシ回転軸15も下降し、前側回転ブラシ7は所定高さに設定される。
この状態で、床土を供給した育苗容器Aを移送台1に供給すると、移送ロール2により移送されて、前側回転ブラシ7の下方を通過するとき、所定量掻き取られる。
また、高さの相違する育苗容器Aを使用するときは、前記したように、何れかの切替用係合段部32に連結軸27を係合させた状態で、左右の調節螺子軸25を回転させて前側回転ブラシ7の下端を育苗容器Aの前壁33の上面に接触させ、掻取り量を「零」にし、次ぎに、ダイヤル28または連結軸27を持って、上方に持ち上げて前記切替用係合段部32より低い他の切替用係合段部32に連結軸27を係合させて、前側回転ブラシ7を所定高さに設定する。
即ち、前方から後側回転ブラシ8の下端と育苗容器Aの壁面との接触状態を見て行う後側回転ブラシ8の高さ調節を行うには、前側回転ブラシ7が邪魔になり、後側から後側回転ブラシ8の下端を見るには床土供給装置3の床土繰出ベルトの下方から覗いて行うしかなく、非常に面倒であった。
本願では、前側回転ブラシ7の高さを調節すると、自動的に後側回転ブラシ8の高さ調節を行えるようにすると共に、単独で後側回転ブラシ8の高さ調節も可能となるように構成しているから、前側回転ブラシ7の高さを調節するだけで連動して後側回転ブラシ8の高さ調節ができ、操作性が向上する。
この場合、前記連動杆35は前後に分割形成し、取付軸取付軸36により長さ調節自在に連結するように構成しているから、連動杆35の長さを取付軸36により変更調節すると、後側回転ブラシ8の単独の高さ調節可能となる。即ち、連動杆35の長さを長くすると、後側回転ブラシ8は高くなり、連動杆35の長さを短くすると、後側回転ブラシ8は低くなる。
しかして、前側回転ブラシ7の下手側には灌水装置45を設け、灌水装置45の灌水パイプ57は前後一対の灌水横筒部46の上方中央に上側横筒部51を設けて構成しているから、灌水装置45の前後長さは灌水横筒部46を設けるのに必要な長さがあればよく、灌水装置45の前後長さを可及的に短く形成でき、移送台1の長さ全体を短くできる。
そのため、灌水フレーム58は、板部材により形成した中央フレーム59の前後両側にアーム部61を設ければよく、灌水フレーム58は側面視略灌水パイプ57の前後長さ内に納めることができ、この点でも、灌水装置45の前後長さを可及的に短く形成できる。
また、灌水パイプ57は、その灌水横筒部46と上側横筒部51とを灌水フレーム58の中央支持部60と灌水筒支持部62に載置し、灌水パイプ57の上方からカバー65を載置して、カバー65を灌水フレーム58に止着具66により固定して取付けるから、灌水パイプ57の着脱は頗る容易にできる。
この場合、灌水装置45の灌水横筒部46は連結パイプ49に対して回転自在に取付けているから、灌水装置45は育苗容器Aの床土に灌水するものでありながら、潅水用の水を後向きに噴射する角度に調節すると、育苗容器Aの後壁71の隅の床土Kを灌水用の水が均平して後壁71の隅取り均平装置の作用を期待できる。
即ち、単に、鉛直方向に灌水したのでは、隅の床土Kに当たる灌水量が少ないので崩れないが、本願では灌水横筒部46は連結パイプ49に対して回転させてノズル孔47の向きを斜め後側にできるので、斜めの灌水が後壁71に当たって集まって隅の床土Kを押し込んで平にして、隅取りができる。
したがって、灌水装置45は後壁用隅取り均平装置を兼用するので、移送台1に設ける後壁用隅取り均平装置を省略でき、移送台1全体の前後長さを可及的に短く形成できる。
種子供給装置75は、種子供給ホッパー78に種子を投入すると、横軸繰出ロール84の繰出凹部85に種子が嵌合し、回転均平ブラシ88の下方にあった余剰の種子は種子溜り部89に戻され、また、繰出凹部85に嵌合したまま横軸繰出ロール84の回転により上昇して回転均平ブラシ88の下方を通過し、種子誘導カバー種子誘導カバー99により横軸繰出ロール84の下方迄誘導されて落下して、育苗容器Aに播種する。
この場合、種子溜り部89は、後側誘導板79より先端側の前側誘導板80の上面と、横軸繰出ロール84の外周面との空間に形成され、この種子溜り部89に所定量の種子を滞留させることにより、横軸繰出ロール84の繰出凹部85への種子の嵌合を確実にしている。
この場合、種子溜り部89の開口部90は、前側誘導板80の先端を、横軸繰出ロール84の外周面より所定間隔置いて配置して構成し、前側誘導板80の下面にシャッタ91を設け、シャッタ91の先端を横軸繰出ロール84の外周面に接近させて種子溜り部89を形成しているから、シャッタ91を開口部90および種子溜り部89の構成部材の一部構成することができ、合理的な構成となる。
この場合、縦板部95の上端は、シャッタ91の着脱を容易にするために開口部90から落下する種子が誘導路96に誘導しうる範囲で可及的に前側誘導板80の下面より離して配置しているから、残留種子の飛散を防止すると共に、残留種子排出作業を容易にして、好適である。
しかして、種子供給装置75は、モーター101を横軸繰出ロール84の後側の側板77に取付け、側板77の横軸繰出ロール84部分は、横軸繰出ロール84と略同じ幅に形成し、種子供給ホッパー78の前側誘導板80の下面より下方は側板77を設けずに空間部103を形成しているから、種子供給装置75の下手側の回転ブラシ105との間の空間部103を広くでき、空間部103から育苗容器Aへの播種状態が視認でき、作業を容易にする。
Claims (6)
- 育苗箱2を始端部より終端部に移送する移送台1上に、上部前側に設けた種子供給ホッパー78と、該種子供給ホッパー78の下方位置に設けた横軸繰出ロール84を有する種子供給装置75を設け、前記横軸繰出ロール84の外周面には、母線方向に平行な横条溝形状の繰出凹部85を所望の間隔をおいて全周に形成し、母線方向に対して交差方向のスリット86を所定間隔をおいて全周に設け、該スリット86には掻出用ナイフ87を嵌合させ、前記横軸繰出ロール84の後面には繰出凹部85に嵌合した種子を上方位置から下方位置まで誘導する種子誘導カバー99を設け、前記種子供給ホッパー78の下部は漏斗状に後側誘導板79と前側誘導板80により倒八状に形成し、前記後側誘導板79の下端は、前側誘導板80に対して所定間隔をおいて設けてホッパー供給口81を形成し、前記前側誘導板80の先端は横軸繰出ロール84の外周面に所定間隔をおいて接近させ、前側誘導板80の上面と横軸繰出ロール84の外周面とにより形成した空間を、前記繰出凹部85に種子が嵌合する種子溜り部89に形成し、該種子溜り部89には開口部90を形成し、該開口部90を開閉するシャッタ91を設け、前記開口部90の下方には開口部90から排出された残留種子を、前記横軸繰出ロール84の下方の移送台1に設けた種子回収容器98に誘導する排出誘導体93を設けた播種装置。
- 請求項1において、前記開口部90は前記前側誘導板80の先端と横軸繰出ロール84の外周面との間に形成した播種装置。
- 請求項1または請求項2において、前記シャッタ91は、横軸繰出ロール84に対して遠近調節自在であって前記前側誘導板80の下面に着脱自在に取付ノブ92により取付けた播種装置。
- 請求項1または請求項2または請求項3において、前記排出誘導体93は、板部材により前記種子供給装置75の左右の側板77の間の全幅一杯に取付け、排出誘導体93は、その上部を上方に至るに従い前側となる上側傾斜部94に形成し、該上側傾斜部94の下部には横軸繰出ロール84の外周面に対して所定の間隔おいて位置する縦板部95を形成し、該縦板部95と横軸繰出ロール84の外周面の間に誘導路96を形成し、前記縦板部95の下部は後下がりの下側傾斜部97に形成した播種装置。
- 請求項4において、前記上側傾斜部94の上端は、前記開口部90から落下する種子を誘導路96に誘導しうる範囲で可及的に前記前側誘導板80より離して配置した播種装置。
- 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5において、横軸繰出ロール84を駆動するモーター101は、横軸繰出ロール84の後側の側板77に取付け、前記横軸繰出ロール84の前方の側板77の前縁は、横軸繰出ロール84前側および掻出用ナイフを取付けうる範囲で可及的に横軸繰出ロール84に接近させると共に、前記種子供給ホッパー78の前側誘導板80の下面に合わせて傾斜させ、側面視において横軸繰出ロール84の前方に空間部103を形成し、前記種子供給装置75の下手側の移送台1には種子落とし回転ブラシ105を設け、種子供給装置75と種子落とし回転ブラシ105との間には前記移送台1に設けた移送ローラ2を駆動させる搬送モータ110を設け、該搬送モータ110は移送台1の内側の移送ローラ2の上面より低い位置に取付けると共に、防水仕様に構成した播種装置。
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